JP2001116725A - 検知手段及びこれを用いた画像形成装置、並びに画像形成装置の補正方法 - Google Patents

検知手段及びこれを用いた画像形成装置、並びに画像形成装置の補正方法

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JP2001116725A
JP2001116725A JP30066499A JP30066499A JP2001116725A JP 2001116725 A JP2001116725 A JP 2001116725A JP 30066499 A JP30066499 A JP 30066499A JP 30066499 A JP30066499 A JP 30066499A JP 2001116725 A JP2001116725 A JP 2001116725A
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朋義 千原
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修二 由川
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輝昭 小泉
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陽二 松井
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Abstract

(57)【要約】 【解決課題】 トナー濃度等を検知する検知手段に、公
差が存在する場合であっても、所定の範囲内にわたって
トナー濃度等を精度良く検知することが可能な検知手段
及びこれを用いた画像形成装置、並びに画像形成装置の
補正方法を提供することを課題とする。 【解決手段】 被測定物の物理量を検知する検知手段に
おいて、前記検知手段に、当該検知手段の個別の検知特
性を示す1つ又は複数の特性データを表示する特性デー
タ表示部を設けるように構成して課題を解決した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、電子写真方式を
適用した複写機やプリンター等の画像形成装置などに使
用される検知手段及びこれを用いた画像形成装置、並び
に画像形成装置の補正方法に関し、特に、二成分現像剤
を使用した現像装置に用いられ、トナー濃度を検知する
検知手段及びこれを用いた画像形成装置、並びに画像形
成装置の補正方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、上記電子写真方式を適用した複写
機やプリンター等の画像形成装置においては、例えば、
感光体ドラム上に形成された静電潜像を、トナーとキャ
リアとからなる二成分現像剤を用いた現像装置によって
現像して、感光体ドラム上にトナーを形成し、この感光
体ドラム上に形成されたトナー像を、転写用紙上に転写
・定着することにより、画像を形成するように構成され
ている。
【0003】かかる画像形成装置に使用される現像装置
では、感光体ドラム上に形成された静電潜像を現像して
いくに伴って、二成分現像剤中のトナーが消費され、ト
ナー濃度が次第に低下していくため、現像装置内のトナ
ー濃度をトナー濃度検知手段(トナー濃度センサー)に
よって検知し、当該現像装置内のトナー濃度が一定の範
囲に入るように、トナーの補給動作を行なうように構成
されている。
【0004】ところで、上記現像装置内のトナー濃度を
検知するトナー濃度センサーとしては、例えば、光学的
にトナー濃度を検知するものが使用されているが、この
光学的にトナー濃度を検知するトナー濃度センサーの場
合には、検知可能なトナーの濃度の範囲が狭いという難
点を有している。
【0005】更に説明すると、最近の複写機やプリンタ
ー等の画像形成装置、特にカラーの画像形成装置におい
ては、より一層の高画質化が求められてきている。複写
機やプリンター等の画像形成装置において、高画質の画
像を形成可能とするためには、現像装置内のトナー濃度
を所定の範囲に精度良く制御する必要がある。現像装置
内のトナー濃度が所定の下限濃度値よりも低いと、キャ
リアが感光体ドラム上に付着するビーズキャリーオーバ
ー(BCO)と呼ばれる現象が発生し、転写用紙上に形
成される画像中に、白抜けや像乱れ等の画質欠陥を生じ
させるという問題点が生じる。一方、現像装置内のトナ
ー濃度が所定の上限濃度値よりも高いと、背景部にトナ
ーが付着する地カブリが発生したり、文字のまわりのハ
ッチングが抜ける等の画質欠陥を生じさせるという問題
点が生じる。
【0006】そこで、上記のような画質欠陥が生じるの
を確実に防止し、高画質の画像を形成可能とするために
は、現像装置内のトナー濃度が所定の範囲に入るように
精度良く制御する必要がある。
【0007】しかしながら、上述したように、現像装置
内のトナー濃度を検知するトナー濃度センサーとして、
光学式のトナー濃度センサーを使用した場合には、当該
光学式のトナー濃度センサーの検知範囲が狭いため、現
像装置内のトナー濃度を所定の下限値から上限値までの
広い範囲に渡って検知して、当該現像装置内のトナー濃
度を所定の範囲に精度良く制御することができないとい
う問題点を有している。
【0008】かかる問題点を解決し、現像装置内のトナ
ー濃度を広い範囲に渡って検知し、当該現像装置内のト
ナー濃度を所定の範囲に精度良く制御するためには、現
像装置内の現像剤のトナー濃度を検知する検知手段とし
て、当該現像装置内の現像剤のトナー濃度を、透磁率の
変化によって検知する透磁率センサーを使用することが
考えられる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来技術の場合には、次のような問題点を有している。す
なわち、上記の如く現像装置内の現像剤のトナー濃度を
検知する検知手段として、当該現像装置内の二成分現像
剤のトナー濃度を、透磁率の変化によって検知する透磁
率センサーを使用した場合には、トナー濃度を広い範囲
に渡って検知することが可能であるものの、透磁率セン
サー自体は、公差を持っているため、そのまま使用した
場合には、現像装置内の現像剤のトナー濃度を正確に検
知することができないという問題点を有している。例え
ば、従来の透磁率センサーの出力を電圧で示した場合、
5Vレンジの出力をもつセンサにおいて、トナー濃度の
低濃度側のA点と、中濃度のB点と、高濃度側のC点の
公差を、A、C点=±0.35V、B点=±0.15V
程度として、トナー濃度の検出範囲を10%程度に設計
したとすると、これらの公差は、トナー濃度にして3〜
4%にも相当する。
【0010】そこで、トナー濃度検知の正確さを向上さ
せる手段としては、透磁率センサーの公差をより厳しく
管理することが考えられるが、この場合には、大幅なコ
ストアップを招くという問題点が新たに生じる。
【0011】かかる透磁率センサーの公差をより厳しく
管理することに伴う大幅なコストアップを回避するた
め、画像形成装置本体の組み立て調整時に、透磁率セン
サーに入力する値(電圧値)を、ボリューム等によって
個々に可変して調整するという作業が行なわれていた。
【0012】しかし、この方法は、ボリューム等による
人為的な調整作業が必要となり、極めて煩雑であるとい
う問題点を有している。
【0013】そこで、上記の問題点を解決し得る技術と
しては、特開平4−11265号公報に開示されている
ものがある。この特開平4−11265号公報に係る画
像形成装置は、装置本体における像担持体に対して現像
動作を行う現像手段を着脱可能に備えた画像形成装置に
おいて、前記像担持体に付着する現像剤の濃度を検出す
る濃度検出手段と、この濃度検出手段による検出値が装
置本体に対し装着される各現像手段各々について所定の
範囲内となるように自動補正する手段とを有するように
構成したものである。この画像形成装置は、現像装置が
交換される度に、その状態での濃度検出手段の出力値を
自動的に装置本体のメモリに格納し、このメモリに格納
された出力値を基準とし直すことで、濃度検出手段の公
差等を補正している。
【0014】しかしながら、上記特開平4−11265
号公報に係る画像形成装置の場合には、特定のトナー濃
度に対しては調整することができるものの、それ以外の
トナー濃度を検知する場合には、濃度検出手段の公差等
を補正することができないため、低濃度側から高濃度側
のすべての点において、公差が所定の範囲内に入るよう
に調整することはできないという問題点を有している。
【0015】そこで、この発明は、上記従来技術の問題
点を解決するためになされたものであり、その目的とす
るところは、トナー濃度等を検知する検知手段に、公差
が存在する場合であっても、所定の範囲内にわたってト
ナー濃度等を精度良く検知することが可能な検知手段及
びこれを用いた画像形成装置、並びに画像形成装置の補
正方法を提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、請求項1に記載された発明は、被測定物の物理量を
検知する検知手段において、前記検知手段に、当該検知
手段の個別の検知特性を示す1つ又は複数の特性データ
を表示する特性データ表示部を設けたことを特徴とする
検知手段である。
【0017】また、請求項2に記載された発明は、二成
分現像剤中のトナー濃度を透磁率によって検知する検知
手段において、前記検知手段に、当該検知手段の個別の
検知特性を示す1つ又は複数の特性データを表示する特
性データ表示部を設けたことを特徴とする検知手段であ
る。
【0018】請求項3に記載された発明は、二成分現像
剤中のトナー濃度を透磁率によって検知する検知手段に
おいて、前記検知手段に、当該検知手段の個別の検知特
性を示す2つ以上の特性データを表示する特性データ表
示部を設けたことを特徴とする検知手段である。
【0019】さらに、請求項4に記載された発明は、二
成分現像剤中のトナー濃度を透磁率によって検知する検
知手段において、前記検知手段の表面に、当該検知手段
の個別の検知特性直線を示すオフセット量と傾きを表示
する特性データ表示部を設けたことを特徴とする検知手
段である。
【0020】また更に、請求項5に記載された発明は、
前記特性データ表示部が、前記検知手段の個別の検知特
性を示す特性データを、バーコードで表示したことを特
徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の検知手段で
ある。
【0021】又、請求項6に記載された発明は、前記特
性データ表示部が、前記検知手段の個別の検知特性を示
す特性データを、目視により読取可能な数値で表示した
ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の検
知手段である。
【0022】さらに、請求項7に記載された発明は、被
測定物の物理量を検知する検知手段を用いて、画像を形
成するための動作を制御する画像形成装置において、前
記検知手段の個別の検知特性を示す複数の特性データを
表示する特性データ表示部を設けた検知手段と、前記検
知手段に設けられた特性データ表示部の複数の特性デー
タに基づいて、前記検知手段の検知出力を、基準となる
検知手段の出力特性と略等しくなるように補正する補正
手段とを備えたことを特徴とする画像形成装置である。
【0023】また、請求項8に記載された発明は、二成
分現像剤中のトナー濃度を透磁率によって検知する検知
手段を用いて、現像手段へのトナーの補給動作を制御す
る画像形成装置において、前記検知手段の個別の検知特
性を示す複数の特性データを表示する特性データ表示部
を設けた検知手段と、前記検知手段に設けられた特性デ
ータ表示部の複数の特性データに基づいて、前記検知手
段の検知出力を、基準となる検知手段の出力特性と略等
しくなるように、トナー濃度の少なくとも2点以上で補
正する補正手段とを備えたことを特徴とする画像形成装
置である。
【0024】又さらに、請求項9に記載された発明は、
被測定物の物理量を検知する検知手段を用いて、画像を
形成するための動作を制御する画像形成装置の補正方法
において、前記検知手段に、当該検知手段の個別の検知
特性を示す複数の特性データを表示する特性データ表示
部を設け、前記検知手段に設けられた特性データ表示部
の複数の特性データに基づいて、前記検知手段の検知出
力を、基準となる検知手段の出力特性と略等しくなるよ
うに補正することを特徴とする画像形成装置の補正方法
である。
【0025】
【作用】上記請求項1に記載された発明においては、被
測定物の物理量を検知する検知手段において、前記検知
手段に、当該検知手段の個別の検知特性を示す1つ又は
複数の特性データを表示する特性データ表示部を設ける
ことにより、この特性データ表示部に表示された1つ又
は複数の特性データに基づいて、検知手段の個別の検知
特性を補正することが可能となり、トナー濃度等を検知
する検知手段に、公差が存在する場合であっても、所定
の範囲内にわたってトナー濃度等を精度良く検知するこ
とが可能となる。
【0026】また、請求項2又は3に記載された発明に
おいては、二成分現像剤中のトナー濃度を透磁率によっ
て検知する検知手段において、前記検知手段に、当該検
知手段の個別の検知特性を示す1つ又は複数の特性デー
タ、あるいは2つ以上の特性データを表示する特性デー
タ表示部を設けることにより、この特性データ表示部に
表示された1つ又は複数の特性データに基づいて、検知
手段の個別の検知特性を補正することが可能となり、二
成分現像剤中のトナー濃度を透磁率によって検知する検
知手段に、公差が存在する場合であっても、所定の範囲
内にわたって二成分現像剤中のトナー濃度を精度良く検
知することが可能となる。
【0027】さらに、請求項4に記載された発明におい
ては、二成分現像剤中のトナー濃度を透磁率によって検
知する検知手段において、前記検知手段の表面に、当該
検知手段の個別の検知特性直線を示すオフセット量と傾
きを表示する特性データ表示部を設けることにより、こ
の特性データ表示部に表示された検知手段の個別の検知
特性直線を示すオフセット量と傾きを表示する特性デー
タに基づいて、検知手段の個別の検知特性直線を示すオ
フセット量と傾きを補正することが可能となり、二成分
現像剤中のトナー濃度を透磁率によって検知する検知手
段に、公差が存在する場合であっても、所定の範囲内に
わたって二成分現像剤中のトナー濃度を精度良く検知す
ることが可能となる。
【0028】また更に、請求項5に記載された発明にお
いては、前記特性データ表示部が、前記検知手段の個別
の検知特性を示す特性データを、バーコードで表示した
ので、この特性データ表示部に表示されたバーコード
を、バーコードリーダー等によって自動的に読み取るこ
とにより、検知手段の個別の検知特性を自動的に補正す
ることが可能となり、トナー濃度等を検知する検知手段
に、公差が存在する場合であっても、所定の範囲内にわ
たってトナー濃度等を精度良く検知することが可能とな
るとともに、補正作業を簡単に行うことができる。
【0029】又、請求項6に記載された発明において
は、前記特性データ表示部が、前記検知手段の個別の検
知特性を示す特性データを、目視により読取可能な数値
で表示したので、この特性データ表示部に表示された数
値を、サービスエンジニア等が目視により読み取ること
により、検知手段の個別の検知特性を手動により補正す
ることが可能となり、ユーザーにおいて使用中の画像形
成装置の検知手段を交換した場合などでも、トナー濃度
等を検知する検知手段に、公差が存在しても、所定の範
囲内にわたってトナー濃度等を精度良く検知することが
可能となる。
【0030】さらに、請求項7に記載された発明におい
ては、被測定物の物理量を検知する検知手段を用いて、
画像を形成するための動作を制御する画像形成装置にお
いて、前記検知手段の個別の検知特性を示す複数の特性
データを表示する特性データ表示部を設けた検知手段
と、前記検知手段に設けられた特性データ表示部の複数
の特性データに基づいて、前記検知手段の検知出力を、
基準となる検知手段の出力特性と略等しくなるように補
正する補正手段とを備えるように構成したので、画像形
成装置の製造工程等において、検知手段に設けられた特
性データ表示部の複数の特性データに基づいて、前記検
知手段の検知出力を、基準となる検知手段の出力特性と
略等しくなるように補正手段によって補正することによ
り、トナー濃度等を検知する検知手段に、公差が存在し
ても、所定の範囲内にわたってトナー濃度等を精度良く
検知することが可能となる。
【0031】また、請求項8に記載された発明において
は、二成分現像剤中のトナー濃度を透磁率によって検知
する検知手段を用いて、現像手段へのトナーの補給動作
を制御する画像形成装置において、前記検知手段の個別
の検知特性を示す複数の特性データを表示する特性デー
タ表示部を設けた検知手段と、前記検知手段に設けられ
た特性データ表示部の複数の特性データに基づいて、前
記検知手段の検知出力を、基準となる検知手段の出力特
性と略等しくなるように、トナー濃度の少なくとも2点
以上で補正する補正手段とを備えるように構成したの
で、画像形成装置の製造工程等において、検知手段に設
けられた特性データ表示部の複数の特性データに基づい
て、前記検知手段の検知出力を、基準となる検知手段の
出力特性と略等しくなるように補正手段によって補正す
ることにより、二成分現像剤中のトナー濃度を検知する
検知手段に、公差が存在しても、所定の範囲内にわたっ
てトナー濃度を精度良く検知することが可能となる。
【0032】又さらに、請求項9に記載された発明にお
いては、被測定物の物理量を検知する検知手段を用い
て、画像を形成するための動作を制御する画像形成装置
の補正方法において、前記検知手段に、当該検知手段の
個別の検知特性を示す複数の特性データを表示する特性
データ表示部を設け、前記検知手段に設けられた特性デ
ータ表示部の複数の特性データに基づいて、前記検知手
段の検知出力を、基準となる検知手段の出力特性と略等
しくなるように補正するようになっている。
【0033】
【発明の実施の形態】以下に、この発明の実施の形態に
ついて図面を参照して説明する。
【0034】実施の形態1 図2はこの発明の実施の形態1に係る検知手段を適用し
た画像形成装置としてのタンデム型のデジタルカラープ
リンターを示すものである。また、図3はこの発明の実
施の形態1に係る検知手段を適用した画像形成装置とし
てのタンデム型のデジタルカラー複写機を示すものであ
る。
【0035】図2及び図3において、1はタンデム型の
デジタルカラープリンター及び複写機の本体を示すもの
であり、デジタルカラー複写機の場合には、図3に示す
ように、本体1の上部に、原稿2を一枚ずつ分離した状
態で自動的に搬送する自動原稿搬送装置(ADF)3
と、当該自動原稿搬送装置3によって搬送される原稿2
の画像を読み取る原稿読取装置4が配設されている。こ
の原稿読取装置4は、プラテンガラス5上に載置された
原稿2を光源6によって照明し、原稿2からの反射光像
を、フルレートミラー7及びハーフレートミラー8、9
及び結像レンズ10からなる縮小光学系を介してCCD
等からなる画像読取素子11上に走査露光して、この画
像読取素子11によって原稿2の色材反射光像を所定の
ドット密度(例えば、16ドット/mm)で読み取るよ
うになっている。
【0036】上記原稿読取装置4によって読み取られた
原稿2の色材反射光像は、例えば、赤(R)、緑
(G)、青(B)(各8bit)の3色の原稿反射率デ
ータとしてIPS(Image Processing
System)12に送られ、このIPS12では、
原稿2の反射率データに対して、シェーデイング補正、
位置ズレ補正、明度/色空間変換、ガンマ補正、枠消
し、色/移動編集等の所定の画像処理が施される。ま
た、IPS12は、パーソナルコンピュータ等から送ら
れてくる画像データに対しても、所定の画像処理を行な
うようになっている。
【0037】そして、上記の如くIPS12で所定の画
像処理が施された画像データは、同じくIPS12によ
って、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン
(C)、黒(K)(各8ビット)の4色の原稿再現色材
階調データに変換され、次に述べるように、イエロー
(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)の各
色の画像形成ユニット13Y、13M、13C、13K
のROS(Raser Output Scanne
r)14に送られ、この画像露光装置としてのROS1
4では、所定の色の原稿再現色材階調データに応じてレ
ーザ光LBによる画像露光が行われる。
【0038】ところで、上記タンデム型のデジタルカラ
ープリンター及び複写機本体1の内部には、図2及び図
3に示すように、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シ
アン(C)、黒(K)の4つの画像形成ユニット13
Y、13M、13C、13Kが、水平方向に一定の間隔
をおいて並列的に配置されている。
【0039】これらの4つの画像形成ユニット13Y、
13M、13C、13Kは、すべて同様に構成されてお
り、大別して、所定の速度で回転駆動される像担持体と
しての感光体ドラム15と、この感光体ドラム15の表
面を一様に帯電する一次帯電用の帯電ロール16と、当
該感光体ドラム15の表面に所定の色に対応した画像を
露光して静電潜像を形成する画像露光装置としてのRO
S14と、感光体ドラム15上に形成された静電潜像を
所定の色のトナーで現像する現像器17と、感光体ドラ
ム15の表面を清掃するクリーニング装置18とから構
成されている。
【0040】上記ROS14は、図2及び図3に示すよ
うに、4つの画像形成ユニット13Y、13M、13
C、13Kに共通に構成されており、図示しない4つの
半導体レーザを各色の原稿再現色材階調データに応じて
変調して、これらの半導体レーザからレーザ光LB−
Y、LB−M、LB−C、LB−Kを階調データに応じ
て出射するように構成されている。なお、上記ROS1
4は、複数の画像形成ユニット毎に個別に構成しても勿
論よい。上記半導体レーザから出射されたレーザ光LB
−Y、LB−M、LB−C、LB−Kは、図示しないf
−θレンズを介して回転多面鏡19に照射され、この回
転多面鏡19によって偏向走査される。上記回転多面鏡
19によって偏向走査されたレーザ光LB−Y、LB−
M、LB−C、LB−Kは、図示しない複数枚の反射ミ
ラーを介して感光体ドラム15上に、斜め下方から走査
露光される。
【0041】上記ROS14は、図2に示すように、下
方から感光体ドラム15上に画像を走査露光するもので
あるため、このROS14には、上方に位置する4つの
画像形成ユニット13Y、13M、13C、13Kの現
像器17などからトナー等が落下して、汚損される虞れ
を有している。そのため、ROS14は、その周囲が直
方体状のフレーム20によって密閉されているととも
に、当該フレーム20の上部には、4本のレーザ光LB
−Y、LB−M、LB−C、LB−Kを、各画像形成ユ
ニット13Y、13M、13C、13Kの感光体ドラム
15上に露光するため、シールド部材としての透明なガ
ラス製のウインドウ21Y、21M、21C、21Kが
設けられている。そして、これらのガラス製のウインド
ウ21Y、21M、21C、21Kは、画像露光装置と
してのROS14のレーザ光LBに沿った光路上におい
て、最も上方に位置する部材となっている。
【0042】上記IPS12からは、イエロー(Y)、
マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)の各色の画像
形成ユニット13Y、13M、13C、13Kに共通し
て設けられたROS14に、各色の画像データが順次出
力され、このROS14から画像データに応じて出射さ
れたレーザ光LB−Y、LB−M、LB−C、LB−K
は、対応する感光体ドラム15の表面に走査露光され、
静電潜像が形成される。上記感光体ドラム15上に形成
された静電潜像は、現像器17Y、17M、17C、1
7Kによって、それぞれイエロー(Y)、マゼンタ
(M)、シアン(C)、黒(K)の各色のトナー像とし
て現像される。
【0043】上記各画像形成ユニット13Y、13M、
13C、13Kの感光体ドラム15上に、順次形成され
たイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒
(K)の各色のトナー像は、各画像形成ユニット13
Y、13M、13C、13Kの上方にわたって配置され
た中間転写ベルト25上に、一次転写ロール26によっ
て多重に転写される。この中間転写ベルト25は、ドラ
イブロール27と、バックアップロール28との間に一
定のテンションで掛け回されており、図示しない定速性
に優れた専用の駆動モーターによって回転駆動されるド
ライブロール27により、矢印方向に所定の速度で循環
駆動されるようになっている。上記中間転写ベルト25
としては、例えば、可撓性を有するPET等の合成樹脂
フィルムを帯状に形成し、この帯状に形成された合成樹
脂フィルムの両端を溶着等の手段によって接続すること
により、無端ベルト状に形成したものが用いられる。
【0044】上記中間転写ベルト25上に多重に転写さ
れたイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、
黒(K)の各色のトナー像は、バックアップロール28
に圧接する二次転写ロール29によって、圧接力及び静
電気力で転写用紙30上に二次転写され、これらの各色
のトナー像が転写された転写用紙30は、上方に位置す
る定着器31へと搬送される。上記二次転写ロール29
は、バックアップロール28の側方に圧接しており、下
方から上方に搬送される転写用紙30上に、各色のトナ
ー像を二次転写するようになっている。そして、上記各
色のトナー像が転写された転写用紙30は、定着器31
によって熱及び圧力で定着処理を受けた後、排出ロール
32によって本体1の上部に設けられた排出トレイ33
上に排出される。
【0045】上記転写用紙30は、図2及び図3に示す
ように、給紙カセット34から所定のサイズのものが、
給紙ローラ35及び用紙分離搬送用のローラ対36によ
り用紙搬送路37を介して、レジストロール38まで一
旦搬送され、停止される。上記給紙カセット34から供
給された転写用紙30は、所定のタイミングで回転する
レジストロール38によって中間転写ベルト35の二次
転写位置へ送出される。
【0046】なお、上記デジタルカラープリンター及び
複写機において、フルカラー等の両面コピーをとる場合
には、片面に画像が定着された転写用紙30を、排出ロ
ール32によって排出トレイ33上にそのまま排出せず
に、図示しない切替ゲートによって搬送方向を切り替
え、用紙搬送用のローラ対39を介して両面用搬送ユニ
ット40へと搬送する。そして、この両面用搬送ユニッ
ト40では、搬送径路41に沿って設けられた図示しな
い搬送用のローラ対により、転写用紙30の表裏が反転
された状態で、再度レジストロール38へと搬送され、
今度は、当該転写用紙30の裏面に画像が転写・定着さ
れた後、排出トレイ33上に排出される。
【0047】図2及び図3中、44Y、44M、44
C,44Kは、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シア
ン(C)、黒(K)の各色の現像器17に、所定の色の
トナーを供給するトナーカートリッジをそれぞれ示して
いる。
【0048】図4は上記デジタルカラープリンター及び
複写機の各画像形成ユニットを示すものである。
【0049】上記イエロー色、マゼンタ色、シアン色及
び黒色の4つの画像形成ユニット13Y、13M、13
C、13Kは、図4に示すように、すべてが同様に構成
されており、これらの4つの画像形成ユニット13Y、
13M、13C、13Kでは、上述したように、それぞ
れイエロー色、マゼンタ色、シアン色及び黒色のトナー
像が所定のタイミングで順次形成されるように構成され
ている。上記各色の画像形成ユニット13Y、13M,
13C、13Kは、上述したように、感光体ドラム15
を備えており、これらの感光体ドラム15の表面は、一
次帯電用の帯電ロール16によって一様に帯電される。
その後、上記感光体ドラム15の表面は、ROS14か
ら画像データに応じて出射される画像形成用のレーザ光
LBが走査露光されて、各色に対応した静電潜像が形成
される。上記感光体ドラム15上に走査露光されるレー
ザ光LBは、当該感光体ドラム15の直下よりやや右側
寄りの斜め下方から、所定の傾斜角度αで露光されるよ
うに設定されている。上記感光体ドラム15上に形成さ
れた静電潜像は、各画像形成ユニット13Y、13M、
13C、13Kの現像器17の現像ロール17aによっ
てそれぞれイエロー色、マゼンタ色、シアン色、黒色の
各色のトナーにより現像されて可視トナー像となり、こ
れらの可視トナー像は、一次転写ロール26の帯電によ
って中間転写ベルト25上に順次多重に転写される。
【0050】なお、トナー像の転写工程が終了した後の
感光体ドラム15の表面は、クリーニング装置18によ
って残留トナーや紙粉等が除去されて、次の画像形成プ
ロセスに備える。上記クリーニング装置18は、クリー
ニングブレード42を備えており、このクリーニングブ
レード42によって、感光体ドラム15上の残留トナー
や紙粉等を除去するようになっている。また、トナー像
の転写工程が終了した後の中間転写ベルト25の表面
は、図2及び図3に示すように、クリーニング装置43
によって残留トナーや紙粉等が除去されて、次の画像形
成プロセスに備える。上記クリーニング装置43は、ク
リーニングブラシ43a及びクリーニングブレード43
bを備えており、これらのクリーニングブラシ43a及
びブレード42によって、中間転写ベルト25上の残留
トナーや紙粉等を除去するようになっている。
【0051】図5及び図6は上記各画像形成ユニット1
3Y、13M,13C、13Kに使用される現像装置1
7を示すものである。
【0052】この現像装置17は、図5及び図6に示す
ように、対応する画像形成ユニット13Y、13M,1
3C、13Kの色のトナーとキャリアとからなる二成分
系の現像剤46を有する現像装置にて形成されており、
その構造は、現像装置ハウジング47の感光体ドラム1
5側に配設される現像ロール48と、この現像ロール4
8の下方に配設される現像剤搬送用パドル49と、この
現像剤搬送用パドル49の背面側に配設される現像剤搬
送兼攪拌用オーガ50、51と、現像ロール48により
搬送される現像剤46を層厚規制するブレード52と、
で構成されている。この場合、上記現像ロール48は、
例えば、アルミニウム合金やステンレス鋼等の非磁性導
電性部材からなる図示しない現像スリーブと、その内部
に固定状態に配置された図示しないマグネットロールと
から構成されている。なお、上記2つの現像剤搬送兼攪
拌用オーガ50、51の間には、仕切り板53が設けら
れている。
【0053】また、上記現像装置17の内部には、当該
現像装置17とは別体に構成されたトナーボックスか
ら、トナー補給用のモータを回転駆動することにより、
図示しない補給用のオーガによって、図6に示すよう
に、所定の色のトナーが現像剤搬送兼攪拌用オーガ51
の一端部51aに供給されるようになっている。この現
像装置17の内部に供給されたトナーは、現像剤搬送兼
攪拌用オーガ51によって、当該現像装置17の長手方
向に沿って搬送されつつ現像剤46と攪拌混合され、仕
切り板53の端部に設けられた通路54を通して、他方
の現像剤搬送兼攪拌用オーガ50に受け渡される。この
現像剤搬送兼攪拌用オーガ50に受け渡された現像剤4
6は、当該現像剤搬送兼攪拌用オーガ50の軸方向に沿
って搬送されつつ現像剤46と攪拌混合され、仕切り板
53の他方の端部に設けられた通路55を通して、一方
の現像剤搬送兼攪拌用オーガ51に再度供給される。こ
のように、上記現像装置17の内部に供給されたトナー
は、現像装置17内の現像剤46と共に、2つの現像剤
搬送兼攪拌用オーガ50、51によって搬送され攪拌混
合されるとともに、キャリアによって所定の極性の帯電
量に摩擦帯電され、その一部が現像剤搬送用パドル49
によって現像ロール48へと搬送され、感光体ドラム1
5上の静電潜像の現像に使用される。
【0054】ところで、この実施の形態では、被測定物
の物理量を検知する検知手段において、前記検知手段
に、当該検知手段の個別の検知特性を示す1つ又は複数
の特性データを表示する特性データ表示部を設けるよう
に構成されている。
【0055】さらに具体的には、二成分現像剤中のトナ
ー濃度を透磁率によって検知する検知手段において、前
記検知手段に、当該検知手段の個別の検知特性を示す少
なくとも2つの特性データを表示する特性データ表示部
を設けるように構成されている。
【0056】上記検知手段には、例えば、その表面に、
当該検知手段の個別の検知特性直線を示すオフセット量
と傾きを表示する特性データ表示部が設けられる。ま
た、上記特性データ表示部は、例えば、前記検知手段の
個別の検知特性を示す特性データを、自動的に読取可能
なバーコードで表示されるようになっている。さらに、
上記特性データ表示部は、例えば、前記検知手段の個別
の検知特性を示す特性データを、目視により読取可能な
数値で表示するように構成しても良い。
【0057】すなわち、この実施の形態では、現像装置
17内の二成分現像剤46のトナー濃度を検知するトナ
ー濃度検知手段として、二成分現像剤46中のトナー濃
度を透磁率によって検知する透磁率センサー56が用い
られている。この透磁率センサー56は、図5及び図6
に示すように、現像装置ハウジング47の現像剤搬送兼
攪拌用オーガ51の外側であって、図6に示すように、
当該現像剤搬送兼攪拌用オーガ51の軸方向に沿ったト
ナー供給側51aと反対側の端部近傍の外壁に取り付け
られている。この現像装置ハウジング47の外壁には、
図5に示すように、透磁率センサー56を取り付けるた
めの取付部57が設けられている。この取付部は、透磁
率センサー56を取り付ける側の面57aが平坦状に形
成されており、当該平坦状の面57aに透磁率センサー
56がネジ止め等によって取り付けられている。
【0058】上記透磁率センサー56は、図1(a)
(b)に示すように、比較的高さの低い直方体状に形成
されたセンサー本体58と、当該センサー本体58の裏
面の先端部近傍に突設さられた円柱状のセンサー部59
とから構成されている。また、上記透磁率センサー56
のセンサー本体58には、透磁率の測定結果を出力する
ため、電源電圧入力、アナログ出力、グランド(GN
D)の信号線60が接続されており、これら3本の信号
線60の先端には、コネクタ61が取り付けられてい
る。さらに、上記センサー本体58の長手方向の両端部
には、当該透磁率センサー56を現像装置ハウジング4
7の取付部57に取り付けるためのフランジ62、63
が設けられており、これらのフランジ62、63には、
ネジ止め用の孔64が穿設されている。
【0059】そして、上記透磁率センサー56の円柱状
に形成されたセンサー部59は、図5に示すように、現
像装置ハウジング47の取付部57に設けられた嵌合孔
65に挿通され、当該センサー部59の先端面59aが
現像装置ハウジング47の内面47aと略同一面となっ
て露出するように配置されている。
【0060】上記透磁率センサー56は、二成分現像剤
46中のトナー濃度に応じて、例えば、アナログ出力電
圧が図7に示すように変化するため、当該アナログ出力
電圧を検出することによって、トナー濃度を検知するも
のである。
【0061】このように、上記透磁率センサー56は、
二成分現像剤46中のトナー濃度が変化すると、アナロ
グ出力電圧が図7に示すように変化するが、当該アナロ
グ出力電圧の変化は、リニアでない部分をも含むため、
なるべくリニアな部分が広くなるように設計するととも
に、このトナー濃度−アナログ出力電圧特性のリニアな
部分を、トナー濃度の測定に使用するようになってい
る。
【0062】ところで、上記透磁率センサー56は、ト
ナー濃度−アナログ出力電圧特性のリニアな部分を、ト
ナー濃度の測定に使用するように設定されているが、当
該透磁率センサー56を製造する上での公差によって、
個々のセンサー56毎にトナー濃度−アナログ出力電圧
特性が、図8に示すように、バラツキをもって出荷され
る。
【0063】図8において、60は製造公差中心センサ
ーのトナー濃度−アナログ出力電圧特性を示すものであ
り、この製造公差中心センサー60が、後述するように
個別の透磁率センサーの出力を補正する際の基準センサ
ーとなる。
【0064】そして、上記透磁率センサー56は、全数
が出荷時の検査において、トナー濃度−アナログ出力電
圧特性が、例えば、トナー濃度の低濃度側のA点と、中
濃度のB点と、高濃度側のC点の3点、又はトナー濃度
の低濃度側のA点と、高濃度側のC点の2点、或いはト
ナー濃度の低濃度側のA点と、中濃度のB点の2点、又
は中濃度のB点と、高濃度側のC点の2点などにおいて
測定される。この測定によって、例えば、個々の透磁率
センサー56毎に、B点の出力電圧Vbと基準センサー
のB点の出力電圧(基準出力電圧)とのずれ量ΔVb
と、基準センサーの傾きに対する各センサーの傾きの比
nが求められる。この出荷時の検査における個々のセン
サー56のずれ量ΔVbと傾きの比nが、後述するよう
に補正のためのデータとして使用される。 傾きの比 n=m’/m(m:基準センサーの傾き、
m’:測定対象センサーの傾き) ずれ量ΔVb:出力電圧が高い側をプラスとする。
【0065】さらに、この実施の形態では、図1に示す
ように、上記の如く出荷時の検査によって求められた、
個々のセンサー56のずれ量ΔVbと傾きの比nを表示
する特性データ表示部65が、透磁率センサー56の表
面に設けれるように構成されている。この透磁率センサ
ー56の表面に設けれる特性データ表示部65は、図1
に示すように、個々のセンサーのずれ量ΔVbと傾きの
比nを、自動的に読取可能なバーコード66で表示され
るようになっている。また、上記特性データ表示部65
は、個々のセンサーのずれ量ΔVbと傾きの比nを、目
視により読取可能な数値67でも表示するように構成さ
れている。なお、上記特性データ表示部65は、バーコ
ード66と数値67の両方を表示する必要は必ずしもな
く、いずれか一方のみでも良い。
【0066】ところで、上記透磁率センサー56を製造
する上において、図8に示すように、基準とするトナー
濃度−アナログ出力電圧特性を有する基準センサー60
を設定し、当該基準センサー60の特性と略等しくなる
ように、透磁率センサー56を製造する場合であって
も、部材の特性バラツキや製造上の公差等によって、透
磁率センサー56のトナー濃度−アナログ出力電圧特性
は、図8に示すように、バラツキを生じてしまう。しか
しながら、あまりにバラツキが大きい透磁率センサーの
特性をも補正しようとすると、補正処理が複雑となった
り、場合によっては補正できない場合も生じる虞れがあ
る。
【0067】そこで、ここでは、透磁率センサー56を
製造する際に、トナー濃度−アナログ出力電圧特性のバ
ラツキを許容する範囲を、図9に示すように予め設定
し、この範囲内でトナー濃度−アナログ出力電圧特性が
ばらついた透磁率センサー56を対象にして、補正処理
を施すように設定されている。
【0068】図9において、サンプルNO.1は、補正
前の状態で低トナー濃度側の出力が上限を示すセンサー
56であり、サンプルNO.2は、低トナー濃度側の出
力が下限を示すセンサーであり、サンプルNO.3は、
高トナー濃度側の出力が上限を示すセンサーであり、サ
ンプルNO.4は、高トナー濃度側の出力が下限を示す
センサーである。しかも、上記サンプルNO.1の透磁
率センサー56は、中濃度のB点の中心値が2.65
V、感度が基準センサの1.25倍であり、サンプルN
O.2の透磁率センサー56は、中濃度のB点の中心値
が2.35V、感度が0.85倍であり、サンプルN
O.3の透磁率センサー56は、中濃度のB点の中心値
が2.65V、感度が0.85倍であり、サンプルN
O.4の透磁率センサー56は、中濃度のB点の中心値
が2.35V、感度が1.25倍である。なお、特性測
定時の温度は、サンプルNO.1とサンプルNO.3が
28℃、サンプルNO.2とサンプルNO.4が18℃
に設定した。
【0069】上記4つのサンプルの透磁率センサー56
は、補正前のトナー濃度−アナログ出力電圧特性が、図
10に示すように、上記の許容範囲内でばらついてい
る。
【0070】そこで、この実施の形態では、上記検知手
段を用いて、画像を形成するための動作を制御する画像
形成装置においては、前記検知手段の個別の検知特性を
示す複数の特性データを表示する特性データ表示部を設
けた検知手段と、前記検知手段に設けられた特性データ
表示部の複数の特性データに基づいて、前記検知手段の
検知出力を、基準となる検知手段の出力特性と略等しく
なるように補正する補正手段とを備えるように構成され
る。
【0071】そして、この実施の形態では、上記検知手
段を用いて、画像を形成するための動作を制御する画像
形成装置の補正方法においては、前記検知手段に、当該
検知手段の個別の検知特性を示す複数の特性データを表
示する特性データ表示部を設け、前記検知手段に設けら
れた特性データ表示部の複数の特性データに基づいて、
前記検知手段の検知出力を、基準となる検知手段の出力
特性と略等しくなるように補正するものである。
【0072】図11は上記画像形成装置に使用される制
御回路のブロック図を示すものである。
【0073】図11において、70は画像形成装置の画
像形成動作や透磁率センサー56の特性の補正動作等を
行うCPU、71はCPU70で実行されるプログラム
を記憶したROM、72はCPU70で実行される制御
プログラムで使用されるパラメータ等を記憶するRA
M、73は画像形成装置の複写枚数や用紙サイズ等の画
像形成条件を入力したり、必要に応じて透磁率センサー
56の特性データ等を入力するユーザーインターフェー
ス、56は現像装置17に設けられた透磁率センサー
を、それぞれ示すものである。
【0074】以上の構成において、この実施の形態に係
る検知手段を使用したデジタルカラープリンターでは、
次のようにして、トナー濃度等を検知する検知手段に、
公差が存在する場合であっても、所定の範囲内にわたっ
てトナー濃度等を精度良く検知することが可能となって
いる。
【0075】すなわち、この実施の形態では、図2又は
図3に示すようなデジタルカラープリンターや複写機を
製造する際に、現像装置17に二成分現像剤46中のト
ナー濃度を検知する透磁率センサー56が取り付けられ
る。この透磁率センサー56は、当該透磁率センサー5
6を製造する上での公差によって、個々のセンサー56
毎にトナー濃度−アナログ出力電圧特性が、図8に示す
ように、バラツキをもって出荷される。上記透磁率セン
サー56は、出荷時に個々のトナー濃度−アナログ出力
電圧特性が測定され、この透磁率センサー56の表面に
は、図1に示すように、当該透磁率センサー56の基準
センサーに対するずれ量ΔVbと傾きの比nを示すバー
コード66と数値67が、特性データ表示部65に表示
されている。
【0076】そこで、この実施の形態では、デジタルカ
ラープリンターや複写機を製造する際の調整時に、現像
装置17に取り付けられた透磁率センサー56のトナー
濃度−アナログ出力電圧特性を補正するため、当該透磁
率センサー56の表面に設けられたずれ量ΔVbと傾き
の比nを示すバーコード66を、バーコードリーダーに
よって読み取り、透磁率センサー56のトナー濃度−ア
ナログ出力電圧特性を補正する作業が行われる。
【0077】この透磁率センサー56のトナー濃度−ア
ナログ出力電圧特性を補正する作業は、次のようにして
行われる。
【0078】ここで、透磁率センサー56の特性を補正
する際に使用されるデータは、基準センサーに対するず
れ量ΔVbと傾きの比nである。この基準センサーとの
ずれ量ΔVbは、図12に示すように、トナー濃度の測
定範囲の中央濃度(B点)に対して、基準センサーが出
力する電圧Vbと、実機で使用される透磁率センサー5
6が出力する電圧Vb’との差を示す値である。また、
この基準センサーとの傾きの比nは、同図に示すよう
に、基準センサーの傾きmと、実機で使用される透磁率
センサー56の傾きm’との比を示す値である。
【0079】このように、透磁率センサー56の特性を
補正する際に、トナー濃度の測定範囲の中央濃度(B
点)に対するデータΔVbを使用することにより、実機
で使用される透磁率センサー56の出力電圧Vbの中央
値を、基準センサーの値と略等しく補正することがで
き、その上で傾きを補正することにより、低濃度側から
高濃度側の全域にわたって、トナー濃度−アナログ出力
電圧特性が基準センサーと略等しくなるように高精度に
補正できる。
【0080】ただし、透磁率センサー56の特性を補正
する際に使用するずれ量ΔVの値は、必ずしも、トナー
濃度の測定範囲の中央濃度(B点)に対する値である必
要はなく、低濃度側(A点)又は高濃度側(C点)の値
ΔVa、ΔVcを採用しても良い。
【0081】次に、バーコードリーダーで読み取られた
実機の透磁率センサー56のずれ量ΔVbと傾きの比n
の値は、図11に示すように、ROM71又はRAM7
2に書き込まれ、CPU70によって実機の透磁率セン
サー56のバラツキを補正する補正動作が行われる。こ
の実機の透磁率センサー56のバラツキを補正する補正
動作は、例えば、当該透磁率センサー56を装着したデ
ジタルカラープリンターや複写機が使用され、透磁率セ
ンサー56が現像装置17内の二成分現像剤46のトナ
ー濃度を検知する毎に実行される。
【0082】この透磁率センサー56のバラツキの補正
は、図12に示すように、基準となる基準センサーのト
ナー濃度−アナログ出力電圧特性を、Y=mX+bとい
う直線を表す式で近似し、この近似式Y=mX+bに対
して、まずずれ量ΔVbの補正が行われる。
【0083】なお、実機で使用される透磁率センサー5
6のバラツキ補正を、基準となる基準センサーのトナー
濃度−アナログ出力電圧特性に基づいて行うのは、仮
に、実機で使用される透磁率センサー56が、基準セン
サーと同一のトナー濃度−アナログ出力電圧特性を有す
るものであれば、図12に示すように、所定のトナー濃
度Tbに対しては、基準センサーの出力電圧と等しいV
bが出力されるはずである。したがって、上記透磁率セ
ンサー56の出力電圧に基づいて、トナー濃度を検知
し、当該検知されたトナー濃度に応じて、トナーの補給
動作等を制御すれば、現像装置17内の二成分現像剤4
6のトナー濃度を精度良く制御することが可能となる。
【0084】しかし、実機で使用される透磁率センサー
56は、図8に示すように、トナー濃度−アナログ出力
電圧特性が個々にバラツキを有している。そのため、ト
ナー濃度−アナログ出力電圧特性が個々にバラツキを有
する透磁率センサー56の出力電圧に基づいて、直ちに
トナー濃度を検知すると、このトナー濃度の検知値に誤
差が含まれることなり、当該検知されたトナー濃度に応
じて、トナーの補給動作等を制御すると、現像装置17
内の二成分現像剤46のトナー濃度を精度良く制御する
ことができない。
【0085】そのため、所定のトナー濃度を有する二成
分現像剤46中のトナー濃度を、実機で使用される透磁
率センサー56によって検知した際に、当該透磁率セン
サー56の出力電圧が、基準センサーの出力電圧と等し
くなるように補正する必要性が生じる。
【0086】すなわち、基準センサーのトナー濃度−ア
ナログ出力電圧特性を示す近似式 Y=mX+b (1)式 に基づいて、実機で使用される透磁率センサー56のト
ナー濃度−アナログ出力電圧特性が、基準センサーの特
性と略等しくなるように、まずずれ量ΔVbの補正が、
次式に示すようにして行われる。 Y=mX+b+ΔVb (2)式
【0087】続いて、トナー濃度の測定範囲の中央濃度
(B点)を回転中心として、トナー濃度−アナログ出力
電圧特性を示す直線の近似式の傾きの補正を行うため、
次に示すように式の変形を行う。 Y=m(X−Tb)+m・Tb+b+ΔVb (3)式 これに傾きの補正を施すと、 Y=m・n・(X−Tb)+m・Tb+b+ΔVb (4)式 となる。ちなみに、出力電圧の検知値(Y)からトナー
濃度を示す(X)の値を求める式に変形すると、 X=(Y−mTb−b−ΔVb)/(m・n)+Tb (5)式 となる。
【0088】したがって、CPU70は、この(5)式
に基づいて、実機で使用される透磁率センサー56の出
力電圧の検知値(Y)から、トナー濃度を示す(X)の
値を演算することにより、現像装置17の二成分現像剤
46中のトナー濃度を、精度良く検知することが可能と
なる。そのため、CPU70は、透磁率センサー56の
出力電圧の検知値(Y)に基づいて、トナー濃度を演算
しして補正し、当該補正されたトナー濃度に応じて、ト
ナーの補給動作等を制御すれば、現像装置17内の二成
分現像剤46のトナー濃度を精度良く制御することが可
能となる。なお、ここでの説明では、透磁率センサー5
6の特性を補正する際に使用される特性データが、基準
センサーに対するずれ量ΔVbと傾きの比nであり、直
線の近似式Y=mX+bを用いて補正する場合について
説明したが、これはあくまで補正方法の一例であって、
透磁率センサー56の特性を補正する際に使用される特
性データとしては、個別の透磁率センサー56の傾きの
値m’そのものと、基準センサーに対するずれ量ΔVb
とを組合せたもの、あるいはトナー濃度の異なる2点以
上におけるアナログ出力電圧値そのものなどでも勿論良
く、これらの透磁率センサー56の特性データを用い
て、個別のセンサー56のトナー濃度−アナログ出力電
圧特性を補正することができることは勿論である。
【0089】ここで、上記実機の透磁率センサー56の
バラツキを補正する際に使用されるパラメータとして
は、例えば、図13に示す値が使用される。透磁率セン
サーのトナー濃度−アナログ出力電圧特性を示す近似式
Y=mX+bは、基準センサーの特性を示すものであ
り、この近似式Y=mX+bを表すパラメータとして
は、例えば、基準センサーの測定データである、基準セ
ンサーのデータ傾きm=−0.27595、基準センサ
ーのデータ切片b=4.981553、B点に相当する
トナー濃度Tb=8.992654が用いられる。これ
らの基準センサーの特性を示すパラメータm、b、Tb
は、ROM71又はRAM72に予め記憶されている。
【0090】さらに、上記実機の透磁率センサー56の
補正動作を具体的に説明すると、補正前の状態では、実
機の透磁率センサー56のトナー濃度−アナログ出力電
圧特性は、図10に示すように、基準センサー60の特
性に対してバラツキを有している。
【0091】そこで、このようなバラツキを有する個々
の透磁率センサー56のトナー濃度−アナログ出力電圧
特性を、 Y=mX+b+ΔVb に基づいて、ずれ量ΔVbの補正をおこなう。
【0092】これは、個々の透磁率センサー56が基準
センサーに対して、中濃度の出力電圧がΔVbだけずれ
ているため、このΔVbだけ出力電圧を補正することに
よって、図14に示すように、個々の透磁率センサー5
6の中濃度における出力電圧が、基準電圧の値と略等し
くなるように補正することが可能となる。
【0093】同様に、個々の透磁率センサー56のトナ
ー濃度−アナログ出力電圧特性を、 Y=m・n・(X−Tb)+m・Tb+b に基づいて、傾きm’のみの補正を行うと、図15に示
すように、透磁率センサー56の出力電圧の傾きが、基
準電圧の傾きと略等しくなるように補正することが可能
となる。
【0094】さらに、上記の如く、個々の透磁率センサ
ー56が基準センサーに対して、図14に示すように、
中濃度の出力電圧がずれるずれ量ΔVbの補正を施した
後、出力電圧の傾きの補正を施することにより、図16
に示すように、個々の透磁率センサー56のトナー濃度
−アナログ出力電圧特性が、基準センサーの特性と略等
しくなるように補正することが可能となる。また、上記
の如く、個々の透磁率センサー56が基準センサーに対
して、図15に示すように、出力電圧の傾きの補正を施
した後、中濃度の出力電圧がずれるずれ量ΔVbの補正
を施することにより、図16に示すように、個々の透磁
率センサー56のトナー濃度−アナログ出力電圧特性
が、基準センサーの特性と略等しくなるように補正する
ことが可能となる。
【0095】なお、これらのずれ量ΔVbと傾きの比n
に基づく補正は、別個に行われるのではなく、(4)式
又は(5)式に基づいて、同時に演算処理される。
【0096】また、上述したように、(5)式に基づい
て、実機の透磁率センサー56の出力電圧(Y)からト
ナー濃度の値(X)を求めることができる。 X=(Y−mTb−b−ΔVb)/(m・n)+Tb
【0097】このように、トナー濃度を検知する透磁率
センサー56に、公差が存在する場合であっても、所定
の範囲内にわたってトナー濃度を精度良く検知すること
が可能となる。そして、透磁率センサー56によるトナ
ー濃度の検知結果に基づいて、現像装置17内のトナー
濃度を制御することにより、常に高画質のフルカラー画
像等を形成することが可能となる。
【0098】なお、前記実施の形態では、個々の透磁率
センサー56の中濃度における出力電圧のずれ量ΔVb
と、傾きの比nに基づいて、個々の透磁率センサー56
の中濃度における出力電圧のずれ量と傾きの双方を、C
PUの演算処理によって同時に補正する場合について説
明したが、これに限定されるものではなく、個々の透磁
率センサー56の傾きの比nに基づいて、個々の透磁率
センサー56の傾きのみを、CPUの演算処理によって
補正し、個々の透磁率センサー56の中濃度における出
力電圧のずれ量は、従来のように、ボリューム等で補正
するように構成しても良い。
【0099】また、透磁率センサー56に設けられた特
性データ表示部65に表示されるデータの数を増加させ
ることにより、直線の近似式による補正方法以外にも、
参照テーブルを使用する方法や、補正すべきセンサーの
特性を曲線を用いて近似をすることも可能であり、こう
した場合には、補正の精度を一層向上させることができ
る。
【0100】実施の形態2図17はこの発明の実施の形
態2を示すものであり、前記実施の形態1と同一の部分
には同一の符号を付して説明すると、この実施の形態2
では、プリンターや複写機等の画像形成装置の製造時
に、透磁率センサーのトナー濃度−アナログ出力電圧特
性を補正するのではなく、プリンターや複写機等の画像
形成装置をユーザーが使用している間に、現像装置や当
該現像装置を含む画像形成ユニットを、新たなものと交
換した場合などに、交換された現像装置に装着されてい
る透磁率センサーのトナー濃度−アナログ出力電圧特性
を補正するように構成したものである。
【0101】すなわち、この実施の形態2では、図17
に示すように、透磁率センサー56の表面に設けられる
特性データ表示部65には、個々のセンサーのずれ量Δ
Vbと傾きの比nを、目視により読取可能な数値67の
みが表示されるようになっている。
【0102】そして、サービスエンジニアは、プリンタ
ーや複写機等の画像形成装置をユーザーが使用している
間に、現像装置や当該現像装置を含む画像形成ユニット
を、新たなものと交換する際、透磁率センサー56の特
性データ表示部65に、数値67で表示された個々のセ
ンサーのずれ量ΔVbと傾きの比nを、目視により読み
取り、これらの個々のセンサーのずれ量ΔVbと傾きの
比nの値を、ユーザーインターフェースに設けられたテ
ンキーによって入力し、RAM等に書き込む。そして、
プリンターや複写機等の画像形成装置においては、CP
UがRAM等に書き込まれた個々のセンサーのずれ量Δ
Vbと傾きの比nの値に基づいて、透磁率センサー56
が現像装置17内の二成分現像剤46のトナー濃度を検
知する際に、当該透磁率センサー56の出力電圧が基準
センサーのトナー濃度−アナログ出力電圧特性と等しく
なるように補正するようになっている。
【0103】その他の構成及び作用は、前記実施の形態
1と同様であるので、その説明を省略する。
【0104】なお、透磁率センサー等の特性データ表示
部に表示する特性データとしては、個々のセンサーのず
れ量ΔVbと傾きの比nに限定されるものではなく、個
々のセンサーの傾きの比nのみでもよく、あるいは、図
10に示すようなトナー濃度−アナログ出力電圧特性に
おける2点の測定値、又は、図18に示すような任意の
特性データなどであっても良い。
【0105】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、トナー濃度等を検知する検知手段に、公差が存在す
る場合であっても、所定の範囲内にわたってトナー濃度
等を精度良く検知することが可能な検知手段及びこれを
用いた画像形成装置、並びに画像形成装置の補正方法を
提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1(a)(b)はこの発明の実施の形態1
に係る検知手段を示す平面図及び側面図である。
【図2】 図2はこの発明の実施の形態1に係る検知手
段を適用した画像形成装置としてのタンデム型のデジタ
ルカラープリンターを示す構成図である。
【図3】 図3はこの発明の実施の形態1に係る検知手
段を適用した画像形成装置としてのタンデム型のデジタ
ルカラー複写機を示す構成図である。
【図4】 図4はタンデム型のデジタルカラープリンタ
ーの画像形成部を示す構成図である。
【図5】 図5は現像装置を示す縦断面図である。
【図6】 図6は現像装置を示す横断面図である。
【図7】 図7は透磁率センサーの出力特性を示すグラ
フである。
【図8】 図8は透磁率センサーの出力特性を示すグラ
フである。
【図9】 図9は透磁率センサーの出力特性の設定範囲
を示す図表である。
【図10】 図10は補正前の透磁率センサーの出力特
性を示すグラフである。
【図11】 図11は制御回路を示すブロック図であ
る。
【図12】 図12は透磁率センサーの出力特性を示す
グラフである。
【図13】 図13は透磁率センサーの出力特性を補正
する際のパラメータを示す説明図である。
【図14】 図14は補正後の透磁率センサーの出力特
性を示すグラフである。
【図15】 図15は補正後の透磁率センサーの出力特
性を示すグラフである。
【図16】 図16は補正後の透磁率センサーの出力特
性を示すグラフである。
【図17】 図17はこの発明の実施の形態2に係る検
知手段を示す平面図である。
【図18】 図18は他の変形例に係る検知手段を示す
平面図である。
【符号の説明】
17:現像装置、46:二成分現像剤、56:透磁率セ
ンサー、65:特性データ表示部、66:バーコード、
67:数値、70:CPU、71:ROM、72:RA
M。
フロントページの続き (72)発明者 由川 修二 神奈川県海老名市本郷2274番地 富士ゼロ ックス株式会社内 (72)発明者 小泉 輝昭 神奈川県海老名市本郷2274番地 富士ゼロ ックス株式会社内 (72)発明者 松井 陽二 神奈川県海老名市本郷2274番地 富士ゼロ ックス株式会社内 Fターム(参考) 2G053 AA29 AB07 BA05 CA03 CB29 DA01 2H027 DD07 DE04 GA46 HA14 2H077 DA10 DA42 DA52 DB10

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被測定物の物理量を検知する検知手段に
    おいて、前記検知手段に、当該検知手段の個別の検知特
    性を示す1つ又は複数の特性データを表示する特性デー
    タ表示部を設けたことを特徴とする検知手段。
  2. 【請求項2】 二成分現像剤中のトナー濃度を透磁率に
    よって検知する検知手段において、前記検知手段に、当
    該検知手段の個別の検知特性を示す1つ又は複数の特性
    データを表示する特性データ表示部を設けたことを特徴
    とする検知手段。
  3. 【請求項3】 二成分現像剤中のトナー濃度を透磁率に
    よって検知する検知手段において、前記検知手段に、当
    該検知手段の個別の検知特性を示す2つ以上の特性デー
    タを表示する特性データ表示部を設けたことを特徴とす
    る検知手段。
  4. 【請求項4】 二成分現像剤中のトナー濃度を透磁率に
    よって検知する検知手段において、前記検知手段の表面
    に、当該検知手段の個別の検知特性直線を示すオフセッ
    ト量と傾きを表示する特性データ表示部を設けたことを
    特徴とする検知手段。
  5. 【請求項5】 前記特性データ表示部が、前記検知手段
    の個別の検知特性を示す特性データを、バーコードで表
    示したことを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記
    載の検知手段。
  6. 【請求項6】 前記特性データ表示部が、前記検知手段
    の個別の検知特性を示す特性データを、目視により読取
    可能な数値で表示したことを特徴とする請求項1乃至4
    のいずれかに記載の検知手段。
  7. 【請求項7】 被測定物の物理量を検知する検知手段を
    用いて、画像を形成するための動作を制御する画像形成
    装置において、前記検知手段の個別の検知特性を示す複
    数の特性データを表示する特性データ表示部を設けた検
    知手段と、前記検知手段に設けられた特性データ表示部
    の複数の特性データに基づいて、前記検知手段の検知出
    力を、基準となる検知手段の出力特性と略等しくなるよ
    うに補正する補正手段とを備えたことを特徴とする画像
    形成装置。
  8. 【請求項8】 二成分現像剤中のトナー濃度を透磁率に
    よって検知する検知手段を用いて、現像手段へのトナー
    の補給動作を制御する画像形成装置において、前記検知
    手段の個別の検知特性を示す複数の特性データを表示す
    る特性データ表示部を設けた検知手段と、前記検知手段
    に設けられた特性データ表示部の複数の特性データに基
    づいて、前記検知手段の検知出力を、基準となる検知手
    段の出力特性と略等しくなるように、トナー濃度の少な
    くとも2点以上で補正する補正手段とを備えたことを特
    徴とする画像形成装置。
  9. 【請求項9】 被測定物の物理量を検知する検知手段を
    用いて、画像を形成するための動作を制御する画像形成
    装置の補正方法において、前記検知手段に、当該検知手
    段の個別の検知特性を示す複数の特性データを表示する
    特性データ表示部を設け、前記検知手段に設けられた特
    性データ表示部の複数の特性データに基づいて、前記検
    知手段の検知出力を、基準となる検知手段の出力特性と
    略等しくなるように補正することを特徴とする画像形成
    装置の補正方法。
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JP2020115192A (ja) * 2019-01-18 2020-07-30 キヤノン株式会社 画像形成装置のセンサ誤差補正方法及び画像形成装置

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