JP2010066313A - 画像形成装置 - Google Patents

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Hiroaki Takahashi
宏明 高橋
Kazuhisa Sudo
和久 須藤
Kazuhiko Yuki
和彦 結城
Noriyuki Koinuma
宣之 鯉沼
Masaki Sukesako
昌樹 助迫
Takashi Yoshida
隆司 吉田
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Abstract

【課題】非画像部に異常画像が発生した場合に、異常画像を目立たなくし、サービスマンが到着しメンテナンスが完了するまでの間も、画像出力が可能な画像形成装置を提供すること。
【解決手段】画像形成を行うトナー色の作像ユニット(1Y、1C、1M、1K)と、白色トナーの作像ユニット(1W)を有し、非画像部に異常画像が発生した場合、前記白色トナーの作像ユニット(1W)で該非画像部の最上層に前記白色トナーで作像を行い定着することとした。
【選択図】図10

Description

本発明は、電子写真式複写装置、ファクシミリ、プリンタ、プロッタ、複合機、印刷装置等の画像形成装置に関する。
複写機やプリンタなどの画像形成装置においては、感光体に対して形成された静電潜像を、トナー像で可視像化処理をし、紙などの記録媒体に転写することにより記録出力を得ることができる。
近年では画像形成装置は、重合法によるトナー製造などにより、さらなる高画質化が進んでいる。一方、階調再現性を改善することを目的として白色トナーを使用した作像方法等が知られている。
白色トナーに関しては、次の従来技術がある。
(1)所望の画像濃度の中間調を得るために、白トナーと黒トナーを混合したトナーを使用し、原稿濃度または現像電位に対して全トナーあたりの黒トナーの比率を設定する画像形成装置(例えば特許文献1参照)。
(2)隣接する所定数の有色トナー画素の占めるべき領域を階調制御用の単位領域とし、単位領域の中央に白色トナーを分散させて転写する画像形成装置(例えば特許文献2参照)。
また、高画質化の一方で、経時変化あるいは環境変動により、非画像部にトナー像が形成されてしまうことがあり、これら異常画像の発生を抑制することも大きな課題の1つである。これらの異常画像としては、例えば、地肌汚れやクリーニング不良がある。
地肌汚れは、経時変化や環境変動により、トナーが帯電不良を起こし、いわゆる画像のかぶり現象を生じたことによる異常画像である。この場合のかぶり現象とは、現像剤の帯電量低下により逆極性に帯電されたトナーが感光体の非画像部に付着する現象である。
地肌汚れを改善方法としては、従来から様々な方法が知られている。
(3)帯電を安定化させるために、トナー母粒子表面に、帯電制御剤を20重量%以上含有する体積平均粒径0.5μm以下の樹脂微粒子を含有させた静電荷トナーが知られている(例えば特許文献3参照)。
一方、クリーニング不良は、感光体上の転写残トナーの除去を行うクリーニング装置が経時や環境変化により、トナー除去能力が低下する現象である。トナー除去できない部分は帯状、線状にトナーがぬけてしまい、非画像部に異常画像を形成する。特に最近では、重合法によりトナーが製造されるようになり、トナーの小径化及び球形化がすすみ、クリーニング不良が発生しやすくなっている。
(4)クリーニング不良を改善する方法としては種々の方法が知られている。トナー物性及びクリーニング条件を詳細に検討した画像形成装置にかかる提案がある(例えば特許文献4参照)。このような手段で異常画像の発生をある程度は抑制できる。しかしながら、完全に発生を抑えることは難しい。
(5)有色トナー現像手段と転写手段の間に、白色トナーを現像する現像手段を設け、有色トナーの非画像形成領域に白色トナーで現像するフルカラー画像形成装置が知られている(例えば特許文献5参照)。白色トナー層により地肌汚れ等の異常画像を目立たなくさせる。しかしながら、異常画像が発生していない場合でも、白色トナーが現像されるためトナー消費量が非常に多くなり、現実的ではない。また消費量も多いため、白色トナーボトルも大きくする必要となり装置が大型化する。
地肌汚れやクリーニング不良などの異常画像が発生した場合は、サービスマン等が来てメンテナンスを行う必要がある。サービスマンが到着してメンテナンスするまでの間は、ユ−ザーは異常画像が生じた読みにくい画像を出力するか、複写機自体の使用停止にすることになり、ユーザーに対して不自由を生じさせる。
特許第2613649号公報 特許第3753600号公報 特開2004−246057号公報 特開2002−268490号公報 特許第3841299号公報
本発明は上述の事情の下になされたもので、非画像部に異常画像が発生した場合に、異常画像を目立たなくし、サービスマンが到着しメンテナンスが完了するまでの間も、画像出力が可能な画像形成装置を提供することを課題とする。
前記課題を達成するため請求項1に係る発明は、画像形成を行うトナー色の作像ユニットと、白色トナーの作像ユニットを有し、非画像部に異常画像が発生した場合、前記白色トナーの作像ユニットで該非画像部の最上層に前記白色トナーで作像を行い定着することとした。
請求項2に係る発明は、請求項1に記載の画像形成装置において、前記非画像部に発生する異常画像の検知を実施する検知モードと、非画像部に発生する異常画像を検知するセンサを備え、異常画像を検知した場合は、前記非画像部に前記白色トナーで作像を行うこととした。
請求項3に係る発明は、請求項2に記載の画像形成装置において、前記異常画像を検知するセンサが、移動可能な手段を備え、同一(一つ)のセンサが移動することにより、作像領域全体の異常画像を検知することとした。
請求項4に係る発明は、請求項3に記載の画像形成装置において、前記異常画像を検知するセンサが、位置情報を認識し、異常画像が発生している非画像部のみに、白色トナーの作像を行うこととした。
請求項5に係る発明は、請求項4に記載の画像形成装置において、前記異常画像を検知するセンサが、非画像部に付着しているトナーの画像濃度を検知し、異常画像の画像濃度に応じて、白色トナーの現像量を変化させることとした。
請求項6に係る発明は、請求項2乃至5の何れかに記載の画像形成装置において、温湿度センサを備え、温湿度により、前記検知モードの実施頻度を変えることとした。
請求項7に係る発明は、請求項2乃至6の何れかに記載の画像形成装置において、作像ユニットや現像剤について、新品時からの印刷枚数をカウントする手段を備え、該印刷枚数に応じて、前記検知モードの実施頻度を変えることとした。
請求項8に係る発明は、請求項2乃至7の何れかに記載の画像形成装置において、前記異常画像を検出するセンサを、反射型フォトセンサとした。
請求項9に係る発明は、請求項2乃至7に記載の画像形成装置において、前記異常画像を検出するセンサを、CCDカメラとした。
請求項1の発明では、非画像部に異常画像が発生した場合に、異常画像のトナー像の上に白色トナー像を設けて遮蔽することで、異常画像を目立たなくすることができる。
請求項2の発明では、非画像部に発生する異常画像の検知を行う検知モードと異常画像を検知するセンサ備えるため、異常画像の自動検知が可能となり、ユーザーへの負担が少なくなる。
請求項3の発明では、異常画像を検知するセンサが移動手段を備えるため、1つのセンサで作像領域全域の異常画像検知が可能となり、複数個のセンサで検知する場合に比べ、センサ間のバラツキがないため、精度の良い検知ができる。
請求項4の発明では、異常画像を検知するセンサが、位置情報を認識するため、異常画像が発生している非画像部のみに、白色トナーの作像が可能となり、白色トナーの消費量を少なくできる。
請求項5の発明では、異常画像を検知するセンサが画像濃度を検知するため、異常画像部のトナー付着量に応じて、白色トナーの現像量を変えることが可能であり、無駄な白色トナーの消費を抑えることができる。
請求項6の発明では、温湿度で検知モードの実施頻度を変えるため、異常画像が発生しやすい温湿度環境では、検知モードの実施頻度を多くし、異常画像の検知精度を向上できる。
請求項7の発明では、作像ユニットの印刷枚数により検知モードの実施頻度を変えるため、作像ユニットの印刷枚数が増え、経時劣化が発生しやすい場合は、検知モードの実施頻度を多くし、異常画像の検知精度を向上できる。
請求項8の発明では、異常画像を検知するセンサが、安価な反射型フォトセンサであるため、コストを低減できる。
請求項9の発明では、異常画像を検知するセンサがCCDカメラであるため、異常画像を発生しているトナー色を認識し特定色について処理することができる。
以下、図面を参照しつつ、この発明の実施の形態につき説明する。
[白色トナーによる異常画像の遮蔽]
本発明の画像形成装置は、可視化画像形成を行うトナー色、つまり、画像の可視化を行うトナー色の作像部以外に、異常画像遮蔽用の白色トナーの作像部を有し、非画像部に異常画像が発生した時に、この非画像部に、白色トナーの作像を行う。白色トナーは、非画像部に発生した異常画像のトナー像を非画像部の最上層で上から覆い、遮蔽することで、異常画像を目立たなくする。検知モードを実行することでセンサにより非画像部に異常画像が発生したことを検知し、白色トナーによる作像を自動化することで、サービスマンが到着しメンテナンスが完了するまでの間も、異常画像が目立たない画像出力が可能である。
以下、図で説明する。
図1は画像形成装置に入力された画像データであり、黒色部が画像部101、白色部が非画像部102である。図2は図1に示した入力データに対して、記録媒体100上の非画像部102にもトナーが付着し、異常画像103が発生した出力画像である。図3はこの異常画像103の定着前の断面図であり、記録媒体100上には画像部のトナー104以外にも、非画像部にトナー105が付着し異常画像103を形成する。このような異常画像103が発生した場合は、画像データの非画像部102に、白色トナーの作像を行う。
図4は図3に示した異常画像103に対し、白色トナー106で作像した場合の、定着前の断面図である。白色トナー106は異常画像103を遮蔽することを目的としているので、定着時は白色トナー106は最上層になるように作像する必要がある。
本発明に使用する白色トナー106は下地の異常画像トナー層の透過を妨げることを目的としているため、遮蔽性が高いことが望ましい。このような遮蔽性の高い白色トナーの材料としては、従来公知のバインダー樹脂、白色着色剤、荷電制御剤、離型剤、外添剤等を使用することができる。
バインダー樹脂としては、例えば、ポリエステル樹脂、スチレン系樹脂、ビニル系樹脂、エチレン系樹脂、ロジン変性樹脂、アクリル系樹脂、ポリアミド樹脂、エポキシ樹脂等を挙げることができる。また、白色着色剤としては、例えば、酸化チタン、酸化亜鉛、等を挙げることができる。
[非画像部の異常画像検知方法]
<異常画像検知の形態>
非画像部の異常画像の検知方法については、2つの形態がある。それは、ユーザー自身が検知する形態と、画像形成装置に自動検知機構を備える形態である。ユーザーの負担を減らすためには、自動検知機構備える形態が好ましい。
<ユーザーによる異常画像検知の形態>
ユーザー自身が検知する形態について説明する。複写機の操作パネルに、「非画像部に白色トナーの作像を行うモード」に切り替えるボタン(スイッチ)を設置する。ユーザーが出力画像を見て、非画像部に異常画像が発生していることに気付いた場合は、ユーザー自身がそのボタンを押すことで、非画像部に白色トナーの作像を開始することができる。
<画像形成装置に自動検知機構備える形態>
画像形成装置に自動検知機構を備える形態について説明する。ユーザーの負担を減らすために、自動検知機構を備える形態が好ましい。非画像部102に発生する異常画像103の検知を行う検知モードと異常画像を検知するセンサ備え、非画像部に異常画像を検知した場合は、非画像部に白色トナーの作像を自動的に開始する。
<検知モードについて>
非画像部102に発生する異常画像103の検知を行う検知モードは、例えば、ジョブ間のプロセスコントロール時に実施することができる。検知モードでは、感光体への書き込みを行わない、全面非画像部の作像を行う。正常な画像形成が行われている場合は、非画像部に対してトナー像は形成されない。地肌汚れや、クリーニング不良等の異常画像が発生している場合は、非画像部に対してトナー像が付着する。
<検知モードについて>
検知モード時(全面非画像部作像時)のトナーの付着を検出することにより、異常画像が発生しているかを判断する。異常画像を検出するセンサとは、表面にトナーが付着しているかを検知するセンサであり、感光体上あるいは、転写ベルト上に配置して検知する。
以下に、検知センサの配置、検知センサ及び検知方法の詳細を述べる。
<検知センサの配置>
非画像部102に発生する異常画像103は、地肌汚れの場合は非画像部102全域に発生するが、クリーニング不良の場合は、図2の画像のように、帯状にトナーがぬけて、非画像部102の一部分が異常画像103となる。クリーニング不良のような非画像部の一部分が異常画像となる場合を考慮し、検知モードでは作像領域全域を検出する。
作像領域全域を検知する場合は、複数個の検知センサ配列する形態と、1つ(同一)の検知センサを配置する形態がある。図5、図6は複数個の検知センサを配列する形態の例である。図5はドラム状をした感光体201の表面を検知する場合であり、感光体201の回転方向上、現像手段である現像ユニット202の下流に検知センサ204が配置されている。
図6は中間転写ベルト203の表面を検知する場合で、非画像部のトナーを検知するため、中間転写ベルト203の回転方向上、現像後の感光体201と近接対向する一次転写部よりも下流に検知センサ204が配置されている。図5、図6いずれの例でも、書き込み系主走査方向をライン上に複数個のセンサを並べて配置している。
図7、図8、は1つ(同一)の検知センサを配置する形態である。図7に示した例は感光体201の表面を検知する場合であり、非画像部のトナーを検知するため、感光体201の回転方向上、現像ユニット202の下流に検知センサ205が配置されている。図8に示した例は、中間転写ベルト203の表面を検知する場合である。
図7、図8いずれの例でも、異常画像の検出に用いる検知センサは1つであり、図示しない案内手段に案内されて書き込み系主走査方向(矢印206方向)に駆動されて移動可能であり、移動して、作像領域全域の検知を行う。太く示した実線は案内方向を示す。このように1つの検知センサを用いる場合は、複数個のセンサを使う場合に比べ、センサ間のばらつきがないため、精度よく検知できるので、より好ましい形態である。
<検知センサ及び検知方法>
異常画像を検知するセンサは、感光体あるいは転写ベルト上のトナー付着を検知できる手段であれば、制限がない。例えば反射型フォトセンサ、CCDカメラなどを用いることができる。コスト面で反射型フォトセンサが好ましい形態である。CCDカメラの場合は、異常画像を発生しているトナー色を認識しその色について対処することが可能となる。
反射型フォトセンサの検知原理について説明する。反射型フォトセンサ(以下、Pセンサと呼ぶ。)は、反射光の強さに応じて電圧を出力する。トナーが付着した表面では、トナーによる乱反射などにより、反射光が弱くこれによりPセンサの出力電圧が低下する。
トナーが付着していない表面のPセンサ出力をVsg、計測したい表面のPセンサ出力Vspとすると、Pセンサ出力比(Vsp/Vsg)を計測する事により、トナー付着量を計測する。Pセンサ出力比(Vsp/Vsg)が小さくなれば、トナー付着量が多いと判断できる。
図9はPセンサ出力比(Vsp/Vsg)とトナー付着量の関係を示した一例である。図7に示したように、感光体上で検知し、書き込み系主走査方向(矢印206方向)に駆動可能な1つのセンサで検知する方法で、Pセンサで実施した形態を説明する。
検知モードでは感光体201への書き込みは行わず、全面非画像部の作像を行う。この時、Pセンサ205は書き込み系主走査方向(矢印206方向)に移動して検出を行い、作像領域全域に対してVspを出力する。一方、トナーが付着していない表面のPセンサ出力Vsgは、現像作像領域外の部分の表面を検知する。図7の場合では、感光体201と現像剤が接触しない、感光体の軸長手方向上での端部207で検出する。
図9に示すようにPセンサ出力比(Vsp/Vsg)とトナー付着量の関係は既知であるから、異常画像と認識できるPセンサ出力比(Vsp/Vsg)の閾値を決め、それ以下の値が検出された場合は、処理すべき異常画像があると判断し白色トナーの作像ユニットを駆動させ、非画像部に対し白色トナー像の作像を開始する。Pセンサ出力比とトナー付着量、トナー付着量と画像濃度は、トナーの種類によって違うので、トナーの種類毎に閾値を決定する。
さらに好ましい形態としては、書き込み系主走査方向(矢印206方向)に駆動可能な検知センサが、(書き込み系主走査方向の)位置情報を認識し、異常画像が発生している非画像部のみに、白色トナーの作像を行うことが望ましい。
図7のように、感光体201上で検知し、駆動可能な1つのセンサで検知する方法で、Pセンサで実施した形態を説明する。Pセンサが書き込み系主走査方向(矢印206方向)に移動して検知を行う場合に、Pセンサの出力だけでなく、Pセンサの位置も検出する。
書き込み系主走査方向(矢印206方向)において、どの部分に異常画像が発生しているかを検知する。この検知情報に基づき、白色トナーで作像する時は、異常画像を検知した部分のみに現像する。これにより、異常画像が発生していない、非画像部には白色トナーが現像されないため、白色トナーの消費が抑えられる。
さらに好ましい形態としては、非画像部の(異常画像部の)画像濃度に応じて、白色トナーの現像量を変えることが望ましい。Pセンサで検出するタイプの場合は、Pセンサ出力比(Vsp/Vsg)に応じて、白色トナーの現像量を制御する。Pセンサ出力比(Vsp/Vsg)が小さい場合は異常画像が濃いので、白色トナーの現像量を多く、Pセンサ出力比(Vsp/Vsg)が大きい場合は、白色トナーの現像量を少なくする。白色トナーの付着量制御は、通常の画像部のプロセスコントロールと同様に、現像バイアス、LD強度(光書き込みを行なうレーザーダイオードの強度)等により制御する。このように、異常画像の画像濃度に応じ、白色トナーの現像量を制御することで、無駄な白色トナーの消費を抑えることができる。
さらに好ましい形態としては、温湿度センサを備え、温湿度により、検知モードの実施頻度を変えることが望ましい。異常画像の発生のしやすさは、温湿度環境により異なる。例えば、一般的に地汚れやクリーニング不良は低温低湿下で発生しやすい。感光体周辺等に温度湿度を検知するセンサを配置する。このセンサが低温低湿を検知した場合は、前記検知モードの実施頻度を、常温常湿下よりも、多く設定する。異常画像が発生しやすい温湿度環境では、検知モードの実施頻度を多くすることで、異常画像の検知精度を向上させることが可能となる。
さらに好ましい形態としては、作像ユニットや現像剤の新品時からの印刷枚数をカウントする手段をそなえ、印刷枚数により検知モード実施頻度回数を変えることが望ましい。
異常画像は、作像ユニットの部材の経時変化により発生しやすくなる。例えば、地汚れの場合は、現像剤の劣化により帯電能力が下がることが一因と考えられ、クリーニング不良はクリーニングブレードの摩耗により、トナー除去能力が低下することが一因と考えられる。
作像ユニットや現像剤の新品時から印刷枚数が増えた場合は、検知モードの実施頻度を多くし、異常画像の検知精度を向上させる。
異常画像検知手段について反射型フォトセンサの場合について説明したが、トナー付着を検知する手段であれば、他の手段でも使用できる。
[画像形成装置について]
本発明の画像形成装置の一例について説明する。
図10の画像形成装置はイエロー(Y)、シアン(C)、マゼンタ(M)、ブラック(K)の各色の視覚による認識可能な画像を形成するための4つの画像形成ユニット(作像ユニット)1Y、1C、1M、1Kを備える。尚、Y、C、M、Kの色順は、図10示した配列に限るものでなく、他の並び順であっても構わない。さらに、前記の画像ユニット以外に、白色トナーの画像形成ユニット(作像ユニット)1Wを備える。
白色トナー像が最終の記録媒体(転写紙)上で最上層になるように、画像形成ユニット1Wを配置する。図10の画像形成装置では2次転写方式なので、画像形成ユニット1Wはイエロー(Y)、シアン(C)、マゼンタ(M)、ブラック(K)の各色の画像形成ユニットよりも上流、つまり、最上流に配置される。直接転写方式の場合は、最下流に配置される。
画像形成ユニット1W、1Y、1C、1M、1Kは、それぞれ、像担持体としてのドラム状をした感光体2W、2Y、2C、2M、2Kと、帯電手段13W、13Y、13C、13M、13K、現像手段12W、12Y、12C、12M、12K、クリーニング手段6W、6Y、6C、6M、6Kとを備えている。また、各画像形成ユニット1W、1Y、1C、1M、1Kの配置は、各感光体ドラムの回転軸が平行になるように且つ転写紙移動方向に所定のピッチで配列するように、設定されている。
画像形成ユニット1W、1Y、1C、1M、1Kの下方には、光源、ポリゴンミラー、f−θレンズ、反射ミラー等を備え、各感光体2W、2Y、2C、2M、2Kの表面にレーザー光を走査しながら照射する光書込ユニット3が、上方には各画像形成ユニットのトナー像を重ね合わせて転写するように搬送する中間転写ベルト4を有するベルト駆動装置としての一次転写ユニット5が配置されている。
中間転写ベルト4の外周面には、ブラシローラとクリーニングブレードから構成されたクリーニング装置60が接触するように配置されている。このクリーニング装置60により中間転写ベルト60上に付着したトナー等の異物が除去される。
一次転写ユニット5の右側には、転写紙にトナー像を転写する二次転写ユニット7が配置され、その上方にはベルト定着方式の定着ユニット8が備えられている。画像形成装置下部には記録媒体が載置された給紙カセット10a、10bを備えている。また、画像形成装置側面から手差しで給紙を行う手差しトレイ10cが備えられている。
この他、トナー補給容器11W、11Y、11C、11M、11Kが備えられる。白色トナーは、異常画像発生時に一時的に使用するので、白色トナーの補給器11Wは小さくてよい。図示していない廃トナーボトル、電源ユニットなども備えられている。
現像手段12W、12Y、12C、12M、12Kは、いずれも同様の構成からなり、それらは使用するトナーの色のみが異なる二成分現像方式の現像装置であり、トナーと磁性キャリアからなる現像剤が収容されている。
現像手段12W、12Y、12C、12M、12Kは感光体2W、2Y、2C、2M、2Kに対向した現像ローラ、現像剤を搬送・撹拌するスクリュー、トナー濃度センサ等から構成される。現像ローラは外側の回転自在のスリーブと内側に固定された磁石から構成されている。トナー濃度センサの出力に応じて、トナー補給装置よりトナーが補給される。
先ず、帯電手段13W、13Y、13C、13M、13Kに図示しない電源より所定の電圧が印加されて、対向する感光体表面を帯電する。所定の電位に帯電した感光体2Y、2C、2M、2Kの表面には、引き続いて光書込ユニット3により画像データに基づくレーザー光が走査され、静電潜像が書き込まれる。静電潜像を担持した感光体2Y、2C、2M、2K表面が現像手段12W、12Y、12C、12M、12Kに到達すると、感光体2Y、2C、2M、2Kと対向配置される現像ローラにより、感光体表面の静電潜像にトナーが供給されて、トナー像が形成される。
上記の動作が各感光体2Y、2C、2M、2K及びプロセス部材としてそれぞれ構成された感光体ユニット全てに同様にして所定のタイミングで行われ、感光体2Y、2C、2M、2K表面にはそれぞれ所定の色のトナー像が形成される。
ここで、感光体2Wへの画像露光は前記異常画像検出時にのみ作像を行い、画像データの非画像部に露光が行われる。この図に記入されていないが、図7のように感光体上を検知する駆動可能なPセンサが設置されている。異常画像の検出手段、方法は、前述の通りである。
記録媒体としての転写紙9は、給紙カセット10a、10b、もしくは手差しトレイ10cのいずれかから搬送され、レジストローラ16に到達したところで一端停止する。各感光体ユニットの画像形成動作タイミングで中間転写ベルト4上に、各感光体2W、2Y、2C、2M、2K上のトナー像を順次転写していく。このトナー像の転写は、中間転写ベルト4を挟んで各感光体2W、2Y、2C、2M、2Kと対向配置されている一次転写ローラ17W、17Y、17C、17M、17Kから、図示しない電源より感光体2W、2Y、2C、2M、2K上のトナーの極性と逆の極性の電圧が印加されることで行われる。
感光体2W、2Y、2C、2M、2Kとの対向位置を通過し、4色のトナー像(異常画像発生時は4色トナー+白色トナー)が重ね合わされたトナー像は、レジストローラ16で送り出された転写紙9上に、二次転写ユニット7で転写される。転写紙9は、引き続いて定着ユニット8に搬送され、熱と圧力を受けて画像を定着される。図10では、タンデム型のフルカラーの画像形成装置について説明したが、モノクロの画像形成装置、リボルバー式のフルカラーの画像形成装置にも適用できる。
画像データを表示した図である。 異常画像が発生した出力画像を示した図である。 異常画像定着前の記録媒体断面図である。 異常画像に対し白色トナーで作像した場合の、定着前の記録媒体断面図である。 感光体に対向させて複数個の検知センサを配列した形態を例示した斜視図である。 中間転写体に対向させて複数個の検知センサを配列した形態を例示した斜視図である。 感光体に対向させて1個の検知センサを配列した形態を例示した斜視図である。 中間転写体に対向させて1個の検知センサを配列した形態を例示した斜視図である。 Pセンサ出力比(Vsp/Vsg)とトナー付着量の関係を例示したグラフである。 画像形成装置を例示した構成図である。
符号の説明
1Y、1C、1M、1K 画像形成ユニット(作像ユニット)
1W 白色トナーの画像形成ユニット
2W、2Y、2C、2M、2K 感光体
3 光書込ユニット
4 中間転写ベルト
5 一次転写ユニット
6W、6Y、6C、6M、6K、60 クリーニング装置
7 二次転写ユニット
8 定着ユニット
9 転写紙
10a、10b 給紙カセット
10c 手差しトレイ
11Y、11C、11M、11K トナー補給容器
13W、13C、13M、13K、13Y 帯電手段
16 レジストローラ
17W、17Y、17C、17M、17K 一次転写ローラ
100 記録媒体
101 画像部
102 非画像部
103 異常画像
104 画像部のトナー
105 非画像部のトナー
106 白色トナー
201 感光体
202 現像ユニット
203 中間転写ベルト
204、205 検知センサ
206 矢印
207 感光体の端部

Claims (9)

  1. 画像形成を行うトナー色の作像ユニットと、白色トナーの作像ユニットを有し、非画像部に異常画像が発生した場合、前記白色トナーの作像ユニットで該非画像部の最上層に前記白色トナーで作像を行い定着することを特徴とする画像形成装置。
  2. 請求項1に記載の画像形成装置において、
    前記非画像部に発生する異常画像の検知を実施する検知モードと、非画像部に発生する異常画像を検知するセンサを備え、異常画像を検知した場合は、前記非画像部に前記白色トナーで作像を行うことを特徴とする画像形成装置。
  3. 請求項2に記載の画像形成装置において、
    前記異常画像を検知するセンサが、移動可能な手段を備え、同一(一つ)のセンサが移動することにより、作像領域全体の異常画像を検知することを特徴とする画像形成装置。
  4. 請求項3に記載の画像形成装置において、
    前記異常画像を検知するセンサが、位置情報を認識し、異常画像が発生している非画像部のみに、白色トナーの作像を行うことを特徴とする画像形成装置。
  5. 請求項4に記載の画像形成装置において、
    前記異常画像を検知するセンサが、非画像部に付着しているトナーの画像濃度を検知し、異常画像の画像濃度に応じて、白色トナーの現像量を変化させることを特徴とする画像形成装置。
  6. 請求項2乃至5の何れかに記載の画像形成装置において、
    温湿度センサを備え、温湿度により、前記検知モードの実施頻度を変えることを特徴とする画像形成装置。
  7. 請求項2乃至6の何れかに記載の画像形成装置において、
    作像ユニットや現像剤について、新品時からの印刷枚数をカウントする手段を備え、該印刷枚数に応じて、前記検知モードの実施頻度を変えることを特徴とする画像形成装置。
  8. 請求項2乃至7の何れかに記載の画像形成装置において、
    前記異常画像を検出するセンサが、反射型フォトセンサであることを特徴とする画像形成装置。
  9. 請求項2乃至7に記載の画像形成装置において、
    前記異常画像を検出するセンサが、CCDカメラであることを特徴とする画像形成装置。
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