JP2016114923A - 画像形成装置 - Google Patents

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Jun Ichisugi
尾関孝将
Takamasa Ozeki
守永睦貴
Mutsuki Morinaga
伊藤若菜
Wakana Ito
山本斉
Hitoshi Yamamoto
小森隆次
Takatsugu Komori
安田理
Osamu Yasuda
長谷川邦雄
Kunio Hasegawa
葛西正
Tadashi Kasai
白石恵美子
Emiko Shiraishi
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Abstract

【課題】白トナー付着量を幅広い範囲で調整でき、現像能力の調整に現像剤トナー濃度を変更してもトナー帯電量を安定化する。
【解決手段】画像形成装置は、現像装置と、白トナーを現像装置へ供給するトナー補給手段と、トナー補給手段からの白トナー補給量を積算するトナー補給量積算手段と、現像装置付近の絶対湿度を検知する温湿度検知手段と、現像装置内の現像剤を撹拌する攪拌手段と、白トナー明度設定値を任意に入力できる外部入力手段と、現像装置の現像能力を調整する現像能力調整手段とを備える。現像能力調整手段が、外部入力手段により入力された白トナー明度設定値に応じて、現像装置の現像剤のトナー濃度を変更して、現像装置の現像能力を調整すると伴に、現像能力の調整時から積算された白トナー補給量と現像装置付近の絶対湿度とで定まる攪拌時間、攪拌手段により現像装置内の現像剤を撹拌する。
【選択図】図10

Description

本発明は、画像形成装置に関する。
近年の電子写真方式の画像形成装置には、CMYK(シアン(C)、マゼンダ(M)、イエロー(Y)、ブラック(K))のプロセスカラートナー以外に、特色トナーが使用できるものもある。
この種の画像形成装置は、CMYKのプロセスカラーにそれぞれ対応する4つの作像ステーションに加え、特色トナー用の作像ステーションを1つ以上有していたり、プロセスカラートナーの作像ステーションを特色トナーのものに入れ替えたりできる。
特色トナーの一つに、白トナーがある。白トナーを利用した画像形成の例としては、透明なメディア(OHPシート、OZK、アリンダなど)に対して、プロセスカラートナー画像の上層に白トナー画像を全面に重ねる印刷がある。この印刷では、透明メディア側から画像を見ると、白トナー画像を付加したことで下地画像が透けて見えることがなく、かつ、透明メディアの光沢感により均一光沢のある付加価値の高い印刷物を生成できる。また、通常の印刷画像(カラー画像など)の上に白トナーを特徴的なパターンや文字、ロゴ、記号、模様などで上乗せ印刷すれば、白トナーの明度を装飾効果として付与できる。これらは、付加価値印刷として期待されている。
プロセスカラーとともに、特色カラーを用いる画像形成装置においては、画質調整の観点から白トナー印刷物の明度調整をユーザ側で実施することも多い。市場において、プロセスカラートナーと白トナーの画質調整に関する要求を比較すると、プロセスカラートナーは、色再現性が優先されるため調整範囲を大幅に逸脱するようなトナー付着量は要求されない。一方、白トナーは、色再現性よりも装飾アピールとしての用途が求められるため、トナー付着量の調整範囲はプロセスカラートナーよりも広いのが要求されている。
なお、プロセスカラートナーを対象とするトナー濃度調整技術としては、現像能力を検知し、現像能力が所定範囲外の場合は、現像部のトナー濃度を調整するという構成が知られている。(例えば、特許文献1など)
本発明の課題は、白トナー付着量を幅広い範囲で調整でき、現像能力の調整に現像剤トナー濃度を変更してもトナー帯電量を安定化できる画像形成装置を提供することを目的とする。
前記課題は、白トナーによる画像の現像を行う現像装置と、白トナーを前記現像装置へ供給するトナー補給手段と、前記トナー補給手段からの白トナー補給量を積算するトナー補給量積算手段と、前記現像装置付近の絶対湿度を検知する温湿度検知手段と、前記現像装置内の現像剤を撹拌する攪拌手段と、白トナー明度設定値を任意に入力できる外部入力手段と、前記現像装置の現像能力を調整する現像能力調整手段とを備え、前記現像能力調整手段が、前記外部入力手段により入力された前記白トナー明度設定値に応じて、前記現像装置の前記現像剤のトナー濃度を変更して、前記現像装置の前記現像能力を調整すると伴に、前記現像能力の調整時から積算された前記白トナー補給量と前記現像装置付近の前記絶対湿度とで定まる攪拌時間、前記攪拌手段により前記現像装置内の前記現像剤を撹拌することを特徴とする画像形成装置によって、解決される。
本発明の画像形成装置は、現像能力調整手段が白トナー明度設定値に応じて、白色画像形成ユニットの現像剤のトナー濃度を変更することで、現像能力を調整する。そのため、白トナー付着量を幅広い範囲で調整できる。また、現像能力の調整時から積算された白トナー補給量と現像装置付近の絶対湿度で定まる時間、攪拌手段により現像装置内の現像剤を撹拌するので、現像剤トナー濃度を変更してもトナー帯電量を安定化できる。
現像ポテンシャルと感光体上のトナー現像量の関係を示したグラフである。 実施形態に係る画像形成装置のハードウェア構成図である。 画像形成装置の制御部のハードウェア構成図である。 中間転写方式での、白色画像形成ユニットの配置を示す模式図である。 図4の転写部を拡大して示す模式図である。 白トナー付着量と白トナー明度との関係を示すグラフである。 第1の実施形態に係る画像形成装置の制御部の構成を示すブロック図である。 付着量区分(モード)とモード規定パラメータを示す図である。 白トナーの明度制御パラメータの登録例を示す図である。 白トナーによる印刷手順を示すフローチャートである。 現像スリーブ速度比と現像γの関係を示すグラフである。 (a)は、本実施形態に係る白色画像形成ユニット(現像装置)の模式図であり、(b)は、白色画像形成ユニットにおける各搬送空間要部の横断面を示す模式図である。 現像剤トナー濃度と現像γの関係を示すグラフである。 現像装置の撹拌時間とカブリ発生の関係を示すグラフである。 白トナー積算補給量閾値と撹拌時間基準値の関係を示す図である。 装置付近の絶対湿度閾値と撹拌時間加算係数の関係を示す図である。 ユーザの調整項目の一例を示す図である 第2の実施形態に係る画像形成装置の制御部の構成を示すブロック図である。 第2の実施形態に係る画像形成装置の印刷ジョブ処理例を示す概念図である。 第3の実施形態に係る画像形成装置の制御部の構成を示すブロック図である。 現像スリーブの制御を行う制御系を示す制御ブロック図である。 累積画像面積率を算出するデータの流れを示すブロック図である。 走行距離に対するトナーリフレッシュ係数の関係を示す図である。 累積画像面積率に対するトナーリフレッシュ係数の関係を示す図である。 絶対湿度に対するトナーリフレッシュ係数の関係を示す図である。
以下、実施形態について説明する前に、実施形態の理解を容易にするための予備的事項について説明する。
通常、プロセスカラートナーの濃度調整や白トナーの明度調整は、用紙上のトナー付着量を変更することで行われる。そして、用紙上のトナー付着量は、感光体上のトナー現像量を調整することで制御される。
図1は、現像ポテンシャルと感光体上のトナー現像量の関係を示したグラフである。図1において、横軸は現像ポテンシャル(V)であり、縦軸は感光体上のトナー現像量(mg/cm)である。
感光体上のトナー現像量は現像ポテンシャルと相関関係にあり、図に示すように、現像ポテンシャルを増減調整することで感光体上のトナー現像量が調整できる。例えば、現像量m1、m2を得たい場合は、それぞれ現像ポテンシャルV1、V2が必要となる。
また、グラフの傾きは、画像形成装置の持つ現像能力(現像γ)を示している。一般に、現像能力は現像装置内の現像剤トナー濃度を増減したり、現像スリーブ速度を変更したりして調整できる。
しかしながら、従来のプロセスカラートナーシステムは高品質な画像を安定して提供するため、この傾きをシステムとして最適な固定値に設定している。また、現像ポテンシャルの上限値は、主に電力、エレキ仕様又は異常画像の抑制などから決まる。そのため、現像ポテンシャルが上限値に達した時点でそれ以上のトナー現像量が得られず、ユーザが所望するトナー付着量に対応できない。
現像能力を調整するためには、現像装置内の現像剤のトナー濃度又は現像スリーブ速度を変更することが必要である。しかし、現像能力を調整するために現像剤のトナー濃度を変動させた場合、トナー帯電量が安定しておらず、感光体上へのカブリ(非画像部にトナー現像されること)などの異常画像を発生するおそれがある。
以下の実施形態では、白トナー付着量を幅広い範囲で調整でき、現像能力の調整に現像剤トナー濃度を変更してもトナー帯電量を安定化できる画像形成装置について説明する。
(第1の実施形態)
まず、実施形態に係る画像形成装置の基本構成について説明する。本画像形成装置は、プロセスカラートナーの各現像装置(画像形成ユニット)に付加して、特色トナーの一つである白トナーによる画像形成を行う白色画像形成ユニットを搭載する。
図2は実施形態に係る画像形成装置のハードウェア構成図であり、図3は画像形成装置の制御部のハードウェア構成図である。図2に示すように、画像形成装置1は、制御部10と、画像読み取り部11と、作像部12と、給紙部13と、転写部14と、定着部15と、排紙部16と、表示・操作部17などを備える。
<制御部>
制御部10は、図3に示すように、CPU(Central Processing Unit)1011と、メインメモリ(MEM−P)1012と、ノースブリッジ(NB)1013と、サウスブリッジ(SB)1014とを有する。また、制御部10は、AGP(Accelerated Graphics Port)バス1015と、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)1016とを有する。さらに、制御部10は、ローカルメモリ(MEM−C)1017と、HD(Hard Disk)1018と、HDD(Hard Disk Drive)1019と、ネットワークI/F102とを有する。
CPU1011は、メインメモリ1012に記憶されたプログラムにしたがって、データを加工・演算したり、画像読み取り部11と、作像部12と、給紙部13と、転写部14と、定着部15と、排紙部16の動作を制御したりする。
メインメモリ1012は、制御部10の記憶領域であり、ROM(Read Only Memory)1012aと、RAM(Random Access Memory)1012bとを有している。
ROM1012aは、制御部10の各機能を実現させるプログラムやデータの格納用メモリである。ROM1012aに記憶されているプログラムは、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD−ROM、FD、CD−R、DVDなどのコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録して提供するように構成してもよい。
RAM1012bは、プログラムやデータの展開及びメモリ印刷時の描画用メモリなどとして用いる。NB1013は、CPU1011と、MEM−P1012、S2B1014及びAGPバス1015とを接続するためのブリッジである。SB1014は、NB1013とPCIデバイス、周辺デバイスとを接続するためのブリッジである。AGPバス1015は、グラフィック処理を高速化するために提案されたグラフィクスアクセラレータカード用のバスインターフェースである。
ASIC1016は、PCIターゲット及びAGPマスタ、ASIC1016の中核をなすアービタ(ARB)、MEM−C1017を制御するメモリコントローラ、ハードウェアロジックなどにより画像データの回転などを行う複数のDMAC(Direct Memory Access Controller)からなる。このASIC1016は、PCIバスを介してUSB(Universal Serial Bus)のインターフェイスや、IEEE1394(Institute of Electrical and Electronics Engineers 1394)のインターフェイスに接続されている。
MEM−C1017は、コピー用画像バッファ及び符号バッファとして用いるローカルメモリである。HD1081は、画像データの蓄積、印刷時に用いるフォントデータの蓄積、フォームの蓄積を行うためのストレージである。HDD1019は、CPU1011の制御にしたがってHD1018に対するデータの読み出し又は書き込みを制御する。ネットワークI/F102は、通信ネットワークを介して情報処理装置などの外部機器と情報を送受信する。
<画像読み取り部>
画像読み取り部11は、用紙に記載されている画像を光学的に読み取ることにより、画像情報を生成するものである。具体的には、用紙に光を当てて、その反射光をCCD(Charge Coupled Devices)、又はCIS(Contact Image Sensor)などの読み取りセンサで受光することによって画像情報を読み取る。なお、画像情報とは、印刷媒体に形成させる画像を表す情報であり、赤(R)、緑(G)、青(B)の各色を示す電気的な色分解画像信号を用いて示されたものである。
画像読み取り部11は、図2に示すように、コンタクトガラス111と、読み取りセンサ112などを備える。コンタクトガラス111には、画像が形成された用紙が載置される。読み取りセンサ112は、コンタクトガラス111に載置されている用紙に形成された画像の画像情報を読み取る。
<作像部>
作像部12は、画像読み取り部11によって読み取られた画像情報、又はネットワークI/F102によって受信された画像情報に基づいて転写部14の中間転写ベルト143の表面にトナーを付着させて画像(トナー像)を形成する。
作像部12は、画像形成ユニット120C、120M、120Y、120K及び120Tを備える。これら画像形成ユニット120C、120M、120Y及び120Kには、各々シアントナー像、マゼンタトナー像、イエロートナー像及びブラックトナー像が形成される。また、画像形成ユニット120Tには、クリアトナー像が形成される。
それぞれのプロセスカラートナーは、顔料や染料などの色材を含有した帯電性を持った樹脂粒子である。
また、クリアトナーとは、無色透明のトナーであり、印刷媒体に付着されたプロセスカラートナーに付着されるとそのプロセスカラートナーを視認できるように構成された樹脂粒子である。また、クリアトナーは、印刷媒体に付着されるとその印刷媒体を視認できる。クリアトナーは、例えば、低分子量のポリエステル樹脂に二酸化ケイ素(SiO)や二酸化チタン(TiO)を外添することによって生成される。なお、クリアトナーは印刷媒体又は印刷媒体上に付着されたプロセスカラートナーを視認できる程度の量であれば、色材を含んでいてもよい。
画像形成ユニット120Cは、トナー供給部121Cと、感光体ドラム122Cと、帯電部123Cと、露光部124Cと、現像部125Cと、除電部126Cと、清掃部127Cとを備える。
トナー供給部121Cは、シアントナーを収容しており、現像部125Cに対してシアントナーを供給する。トナー供給部121Cに収容されているトナーは、トナー供給部121C内の搬送スクリューが駆動することによって所定の量だけ現像部125Cに供給される。
感光体ドラム122Cは、帯電部123Cにより表面が一様に帯電され、制御部10から受け取った画像情報に基づき、露光部124Cによって表面に静電潜像が形成される。また、感光体ドラム122Cは、静電潜像が形成された表面に、現像部125Cがトナーを付着させることによってトナー像が形成される。さらに、感光体ドラム122Cは、中間転写ベルト143に接するように設けられ、中間転写ベルト143との接点で中間転写ベルト143の移動方向と同じ方向に回転する。
帯電部123Cは、感光体ドラム122Cの表面を一様に帯電させる。露光部124Cは、帯電部123Cによって帯電された感光体ドラム122Cの表面に、制御部10によって決定されたシアンの網点面積率に基づいて光を照射して静電潜像を形成する。現像部125Cは、露光部124Cによって感光体ドラム122Cの表面に形成された静電潜像に対してトナー供給部121Cに収容されているシアントナーを付着させることによって現像し、トナー像を形成する。
除電部126Cは、中間転写ベルト143に画像が転写された後の感光体ドラム122Cの表面を除電する。清掃部127Cは、除電部126Cによって除電された感光体ドラム122Cの表面に残った転写残トナーを除去する。
画像形成ユニット120M、120Y、120K及び120Tは、それぞれ、マゼンダ、イエロー、ブラック及びクリアトナーを用いてトナー像を形成する点を除いて画像形成ユニット120Cと同様の構成を有している。そのため、画像形成ユニット120M、120Y、120K及び120Tについての説明は省略する。また、これら画像形成ユニットは現像剤(トナー)色の違い以外はそれぞれ同一の構成である。以下の説明では参照符号におけるY、C、M、K及びTの添え字を適宜省略して説明する。
画像形成ユニット120のうち、画像形成ユニット120Tについては、後述する白色画像形成ユニット120Wと入れ替え可能に構成できる。また、画像形成装置1は、画像形成ユニット120Tと白色画像形成ユニット120Wの双方を設けた構成にすることもできる。
<給紙部>
給紙部13は、転写部14に対して用紙を供給する。給紙部13は、用紙収容部131と、給紙ローラ132と、給紙ベルト133と、レジストローラ134とを備えている。
用紙収容部131には、印刷媒体の一例である用紙が収容されている。また、用紙収容部131の上には、給紙ローラ132が設けられている。給紙ローラ132が回転することにより、用紙収容部131内の最上段にある用紙が一枚ずつ取り出され、給紙ベルトに載置される。
給紙ローラ132によって取り出された用紙は、給紙ベルト133により転写部14に搬送される。そして、中間転写ベルト143のトナー像が形成されている部分が転写部14に到達されるタイミングで、用紙はレジストローラ134により送り出される。
<転写部>
転写部14は、作像部12によって感光体ドラム122に形成された画像を中間転写ベルト143に転写し(一次転写)、中間転写ベルト143に転写された画像を用紙に転写する(二次転写)。
転写部14は、駆動ローラ141と、従動ローラ142と、中間転写ベルト143と、一次転写ローラ144C、144M、144Y、144K、144Tと、二次転写ローラ145と、二次対向ローラ146、ベルトクリーニング装置147とを備えている。
中間転写ベルト143は、駆動ローラ141と従動ローラ142に掛け渡されており、駆動ローラ141が回転駆動することによって、中間転写ベルト143も回転する。従動ローラ142は、駆動ローラ141が回転し、中間転写ベルト143が移動するとともに回転する。
中間転写ベルト143は、駆動ローラ141及び従動ローラ142に掛け渡され、駆動ローラ141の回転とともに感光体ドラム122に接しながら移動する。中間転写ベルト143が感光体ドラム122に接しながら移動することによって、感光体ドラム122に形成された画像が中間転写ベルト143の表面に転写される。
一次転写ローラ144C、144M、144Y、144K、144Tは、中間転写ベルト143を挟んで、それぞれ感光体ドラム122C、122M、122Y、122K、122Tと対向して備えられ、中間転写ベルト143を移動させるように回転する。二次転写ローラ145は、二次対向ローラ146との間に中間転写ベルト143と用紙を挟みこんで回転する。二次対向ローラ146は、二次転写ローラ145との間に中間転写ベルト143と用紙を挟みこんで回転する。
<定着部>
定着部15は、転写部14によって用紙に転写されたトナーを定着させる。定着とは、トナーに熱と圧力を同時に加えることによってトナーの樹脂成分を用紙に溶着させることである。転写部14によって用紙に転写されたトナーに定着処理が行われることによって、用紙上のトナーの状態は安定したものとなる。
定着部15は、搬送ベルト151と、定着ベルト152と、定着ローラ153と、定着ベルト搬送ローラ154と、定着対向ローラ155と、発熱部156とを有している。搬送ベルト151は、転写部14によってトナーが転写された用紙を定着ローラ153、定着対向ローラ155に向けて搬送する。定着ベルト152は、定着ローラ153と定着ベルト搬送ローラ154とに掛け渡され、それらのローラが回転することによって移動する。定着ローラ153は、対向して設置されている定着対向ローラ155との間で、搬送ベルト151に搬送された用紙を挟みこんで、用紙を加熱・加圧する。
定着ベルト搬送ローラ154は、定着ローラ153とともに定着ベルト152を掛け渡すものであり、定着ベルト搬送ローラ154が回転することによって定着ベルト152を移動させる。定着対向ローラ155は、定着ローラ153に対向して設置されるものであり、定着ローラ153との間に搬送された用紙を挟みこむ。発熱部156は、定着ローラ153の内部に設置され、発熱するものであり定着ローラ153を介して用紙を加熱する。
<排紙部>
排紙部16は、定着部15でトナーが定着された用紙を画像形成装置1から排出するものであり、排紙ベルト161と、排紙ローラ162と、排紙口163と、排紙トレイ164とを有している。
排紙ベルト161は、定着部15によって定着処理された用紙を排紙口163に向けて搬送する。排紙ローラ162は、排紙ベルト161によって搬送された用紙を排紙口163から排出し、排紙トレイ164に収容する。排紙トレイ164は、排紙ローラ162によって排出された用紙を収容する。
<表示・操作部>
表示・操作部17は、パネル表示部171と、操作部172とを有している。パネル表示部171は、設定値や選択画面などとともに、ユーザからの入力を受け付けるタッチパネルなどを表示する。操作部172は、画像形成に係る諸条件を受け付けるテンキーや複写開始指示を受け付けるスタートキーなどの入力装置である。なお、表示・操作部17は、外部入力手段の一例である。
以下より、白トナーを用いた画像形成装置の基本構成を説明する。
前述したように、図2に示す画像形成装置1は、画像形成ユニット120Tに代えて白色画像形成ユニット120Wを付加し、白トナーによる画像形成を行うことができる。これを画像形成装置1Aと呼び、画像形成装置1と区別する。
例えば、透明メディアにプロセスカラートナーと白トナーとで画像を形成し、透明メディア上の作像面と反対面(透明メディア側)から画像を見る場合、作像面において白トナーを最上層とする。そうすれば、下地画像が透けることなく、透明メディアの均一光沢のある付加価値の高い印刷物が生成できる。
図4は中間転写方式での、白色画像形成ユニットの配置を示す模式図であり、図5は図4の転写部を拡大して示す模式図である。
図4に示すように、作像部12Aにおいて、白色画像形成ユニット120Wは、各プロセスカラーの画像形成ユニット120Y、120M、120C、120Kに隣接し、中間転写ベルト143の搬送方向の最上流側に配置されている。
白色画像形成ユニット120Wがこのような配置になる理由は、中間転写方式の場合、中間転写ベルト上と転写メディア上でトナー層の順序が入れ替わるためである。図5に示すように、中間転写ベルト143上に、白(W)、黄(Y)、マゼンダ(M)、シアン(C)、黒(K)の順に転写されたトナー像は、透明メディアMd上に一次転写とは逆の重なり順番で転写される。これにより、下地画像が透けることなく透明メディアMdへの印刷ができる。
なお、プロセスカラートナーの作像順については任意に定めて良い。また、直接転写方式の場合は、白色画像形成ユニット120Wを最上流に配置する必要がある。
図6は、白トナー付着量と白トナー明度との関係を示すグラフである。横軸は隠ぺい率試験紙(黒紙)に生成される白トナー付着量(mg/cm)であり、縦軸は白トナー明度である。
図6に示すように、白トナー付着量が増加して白トナーによる紙の隠ぺい率が上がると、下地の黒紙の影響が軽減され明度が高くなる。下地が一般のカラー画像の場合も同様で、白トナー付着量が多いほど明度が高くなる。カラー画像の上に白トナーによる文字、ロゴ、テクスチャ、特殊パターン、造形模様などを上乗すれば装飾性が向上し、印刷物として付加価値の高い画像形成が可能となる。
印刷媒体は紙に限定されず、例えば、透明パッケージフィルムなどの透明メディアでもよい。透明メディアに画像を印刷する場合、画像が透けないように白トナーをカラー画像に対して下敷き印刷するケースも多く、その場合も白トナーによる透明メディアの隠ぺい率が重要になる。付着量が少なく、必要量に満たない場合は、カラー画像が透けてしまい、付加価値の高い画像形成ができない。
そこで、本実施形態の画像形成装置1Aは、プロセスカラートナーと白トナーとで異なる調整を行う。プロセスカラートナーについては、現像ポテンシャルと感光体上のトナー現像量の関係(図1参照)に基づき、濃度調整を行う。一方、白トナーについては、ユーザから指定される白トナー明度設定値から、予め保存されている最適な現像条件を選択し、白色画像形成ユニット120Wの現像能力の調整を行う。これにより、白トナー付着量を幅広い範囲で調整する。
本実施形態では、白色画像形成ユニット120Wの現像能力の調整による白トナー付着量の可変範囲は、プロセスカラートナー付着量の可変範囲よりも広くなるように制御される。また、白色画像形成ユニット120Wの現像能力に係る白トナー付着量設定値(白トナー明度設定値)とプロセスカラートナー付着量設定値は、それぞれ独立しており、互いに干渉しないことを前提としている。
図7は、実施形態に係る画像形成装置の制御部の構成を示すブロック図である。図7に示すように、制御部10Aは、主制御部であるCPU1011と、メインメモリ1012とを有する。主制御部は、明度設定部1021と、目標現像能力演算部1022と、現像能力調整要否判定部1023と、現像能力調整部1024とを備えて構成される。また、メインメモリ1012は、制御情報格納部1030を備える。
明度設定部1021は、表示・操作部17を通じてユーザからの白トナー明度設定値を受け取る。目標現像能力演算部1022は、白トナー付着量と白トナー明度の関係(図6参照)に基づき、白トナー必要付着量を算出する。現像能力調整要否判定部1023は、現在の現像能力と目標とする現像能力とを比較し、現像能力の調整が必要か否かを判定する。現像能力調整部1024は、制御情報格納部1030に登録されている制御情報(後述する)を参照し、白色画像形成ユニット120Wの現像能力などの調整を行う。主制御部は、画像形成装置全体の制御を行う。
なお、明度設定部1021と、目標現像能力演算部1022と、現像能力調整要否判定部1023と、現像能力調整部1024とを合わせて現像能力調整手段という。
図8は、付着量区分(モード)とモード規定パラメータを示す図である。図8に示すように、モード規定パラメータ1031には、白トナーの付着量区分(モード)に対応して、各付着量区分の判定に用いる付着量閾値と、最適な現像能力設定値(現像γ設定値)と、現像能力の調整に用いる現像スリーブ速度比とがある。現像スリーブ速度比とは、感光体ドラム122に対する現像スリーブの表面速度比である。このモード規定パラメータ1031は、制御情報格納部1030に保存されている。
図9は、白トナーの明度制御パラメータの登録例を示す図である。図9に示すように、白トナーの明度制御パラメータ1032には、白トナー明度設定値から定まる、用紙上付着量と、付着量区分選択結果と、現像γ設定値と、現像スリーブ速度比とが登録される。この白トナーの明度制御パラメータ1032は、制御情報格納部1030に保存される。
画像形成装置1Aは、明度設定部1021でユーザからLab色空間の明度L*について、最大でL*=85までの白トナー明度設定値を受け付ける。そして、現像能力調整部1024が、白トナー明度設定値に対応する白トナー必要付着量を実現するように、現像能力の調整を行う。
図10は、白トナーによる印刷手順を示すフローチャートである。
図10に示されるフローチャートの処理は、ユーザが、例えば表示・操作部17のパネル表示部171に設定画面を表示させ、操作部172から所望の白トナー明度設定値を入力し、処理開始の指示を行うことで開始される。
まず、ステップS1において、ユーザが、印刷開始する印刷ジョブを対象に印刷物の白トナー明度を設定画面上で入力して開始の指示を行うと、明度設定部1021は入力された白トナー明度を設定する。
次に、ステップS2において、目標現像能力演算部1022は、白トナー付着量と白トナー明度との関係(図6参照)から、白トナー明度設定値に対応する白トナー必要付着量を算出する。
次いで、ステップS3に移行する。目標現像能力演算部1022は、付着量区分に対応するモード規定パラメータ1031(図8参照)を参照して、算出した白トナー必要付着量を閾値判定し、該当する付着量区分(モード)を選択する。
上述したように、モード規定パラメータ1031には各付着量区分の白トナー付着量で現像するために必要な現像γ設定値と、現像スリーブ速度比とが予め設定されている。
ステップS4において、目標現像能力演算部1022は、選択した付着量区分に対応する現像γ設定値を目標現像γとして参照(特定)する。
続いて、ステップS5に移行し、目標現像能力演算部1022は、現像γの現在値を確認する。
次いで、ステップS6において、現像能力調整要否判定部1023は、目標現像γと現像γの現在値の差分を求め、その差分値に基づいて現像γの調整を行うか否かを判定する。ここで、現像能力調整要否判定部1023が現像γの調整を行う必要があると判定した場合(要の場合)は、ステップS7に移行する。
ステップS7において、現像能力調整部1024は、白色画像形成ユニット120Wの現像部125Wの現像スリーブ速度を、付着量区分(モード)に対応する現像スリーブ速度比に調整する。
次に、ステップS8に移行し、現像能力調整部1024はトナー濃度調整プロセスコントロールを実施する。現像能力調整部1024は、白色画像形成ユニット120W内の現像剤トナー濃度を変えて、現像γの現在値を微調整し、目標現像γに近づける。調整が完了したら、ステップS9に移行する。
ステップS9において、現像能力調整要否判定部1023は、再度目標現像γと現像γの現在値の差分を求め、その差分値に基づいて現像γの調整を行うか否かを判定する。ここで、現像能力調整要否判定部1023が現像γの調整を行う必要があると判定した場合(要の場合)は、ステップS8に戻る。
一方、ステップS9において、現像能力調整要否判定部1023が現像γの調整を行う必要ないと判定した場合(不要の場合)は、ステップS10に移行する。
ステップS10において、現像能力調整要否判定部1023は、主制御部に調整動作が終了したことを通知する。その後、ステップS11に移行する。
また、ステップS6において、現像能力調整要否判定部1023が現像γの調整を行う必要がないと判定した場合(不要の場合)も、ステップS11に移行する。
ステップS11において、主制御部は、白色画像形成ユニット120Wを印刷準備状態に移行させる。
そして、ステップS12において、主制御部は、ステップS6又はステップS9にて調整不要と判定された現像γでもって印刷動作を実行する。以上で、処理が終了する。
図10のフローチャートにおいて、ステップS7では、白色画像形成ユニット120Wの現像部125Wの現像スリーブ速度比を調整することで、現像γを調整している。現像γと現像スリーブ速度比の関係について説明する。
図11は、現像スリーブ速度比と現像γの関係を示すグラフである。図11に示すように、横軸は現像スリーブ速度比(現像スリーブの表面速度/感光体ドラムの表面速度)であり、縦軸は現像γ(mg/cm/−kV)である。
現像スリーブ速度比が1.0のとき、現像スリーブと感光体ドラム122Wの表面速度は同一であり、速度比が1.0以上のとき、現像スリーブの表面速度は感光体ドラム122Wの表面速度よりも大きい。現像スリーブ速度比が大きくなると、現像領域での現像剤と感光体ドラム122W表面の速度差が大きくなり、現像剤と感光体ドラム122W表面の摺擦効果より現像能力が上昇する。したがって、現像γは上がる傾向となる。
現像γを調整する手段として、現像γに応じて白色画像形成ユニット120Wの現像部125内の現像トナー濃度を、トナーを供給することで調整する方法もある。ここは、本発明の特徴部分であるので、図面を用いて詳細に説明する。
図12(a)は、本実施形態に係る白色画像形成ユニット(現像装置)の模式図であり、図12(b)は、白色画像形成ユニットにおける各搬送空間要部の横断面を示す模式図である。
図12に示すように、白色画像形成ユニット120Wは、現像スリーブ200へ現像剤を供給する供給側搬送空間201と、供給側搬送空間201に隣接し、現像後の現像剤を回収する回収側搬送空間202とを備える。また、白色画像形成ユニット120Wの側には、ユニット内の温湿度を検知する温湿度検知手段203が配置されている。温湿度検知手段203は、現像能力調整部1024に接続されており、白色画像形成ユニット120W付近の絶対湿度が現像能力調整部1024に送られる。
各搬送空間201、202の内部には、現像スリーブ200の軸方向に平行する攪拌手段である攪拌・搬送スクリュー205、206が設けられている。攪拌・搬送スクリュー205、206同士は、相反する方向に現像剤を搬送するとともに、現像剤を攪拌する。
白色画像形成ユニット120Wでは、攪拌・搬送スクリュー205により攪拌搬送された現像剤が供給側搬送空間201から現像スリーブ200に対して供給される。そして、現像スリーブ200に担持された現像剤は、ドクターブレード207により層厚を規定されて感光体ドラム122Wと接触する。
現像後に現像スリーブ200に残った現像剤は、現像スリーブ200に内蔵されている反撥磁極の作用により供給側搬送空間201に戻ることなく、回収側搬送空間202に移動し、搬送スクリュー206により攪拌搬送される。
図12(b)に示すように、供給側搬送空間201と回収側搬送空間202とは、仕切り部材204により仕切られており、仕切り部材204の両端部の欠如部が用いられる連通部208、209を介して現像剤を循環させるようになっている。
このような構成において現像剤の移動を今一度説明すると、現像剤は供給側搬送空間201において、図12(a)における紙面手前側から奥側に向け現像剤が搬送され、搬送過程において現像剤の一部が現像スリーブ200に供給される。図12(a)の紙面奥側に位置する連通部を介して回収側搬送空間202に向け流れ落ちる。
現像スリーブ200に残った現像剤は現像スリーブ200に内蔵されている反撥磁極からの反撥磁界によって回収側搬送空間202側に移動し、攪拌・搬送スクリュー205によって図12(a)の紙面奥側から手前側に搬送される。そして、紙面手前側に位置する連通部で堆積して盛り上がることにより供給側搬送空間201に向け移動する。
本実施形態では、現像能力を調整する際に、現像トナー濃度を調整するためトナーの補給が行われる。図12(b)に示すように、回収側搬送空間202にトナー補給手段(図中、トナー補給手段と表示)が設けられている。また、トナー補給手段には白トナー補給量を積算するトナー補給量積算手段211が設けられている。トナー補給量積算手段211は、現像能力調整部1024に接続されており、積算したトナー補給量が現像能力調整部1024に送られる。
図13は、現像剤トナー濃度と現像γの関係を示すグラフである。図13に示すように、横軸は現像剤トナー濃度(wt%)であり、縦軸は現像γ(mg/cm/−kV)である。
現像剤中のトナー濃度が高くなるとトナー帯電量が低下し、また、現像領域でのトナー量が増える。そのため、感光体ドラム122W表面へトナーが供給され易くなり、図13に示すように、現像能力が上昇して現像γは上がる傾向となる。すなわち、現像能力を低い状態から高い状態に調整する場合は、トナー補給手段にてトナーを現像装置に補給し、トナー濃度を上げればよい。一方、現像能力を高い状態から低い状態に調整する場合は、現像装置内のトナーを消費してトナー濃度を下げればよい。
しかし、トナー補給により現像剤のトナー濃度を変動させた場合、トナー帯電量が安定していないため、感光体上へのカブリ(非画像部にトナー現像されること)が発生するおそれがある。このような問題を防ぐため、トナーを補給してトナー濃度を高い状態に調整した場合は、現像剤を攪拌してトナー帯電量を安定化する必要がある。
図14は、現像装置の撹拌時間とカブリ発生の関係を示すグラフである。図14に示すように、横軸は撹拌時間(sec)であり、縦軸はカブリ濃度である。
トナー補給量や画像形成装置の設置環境などにより程度の差はあるが、一般的にトナー補給直後と攪拌動作の初期はカブリ濃度が急激に減少するので、カブリの抑制手段として非常に有効である。ただし、攪拌動作が一定時間を過ぎると、カブリ濃度の減少は小さくなる。
図15は、白トナー積算補給量閾値と撹拌時間基準値の関係を示す図である。図15に示すように、白トナー積算補給量が多くなるほど補給トナーの帯電量を飽和安定させるための撹拌時間が必要となり、撹拌時間基準値が長くなる。なお、図15に示した値は実験による参考値である。補給量閾値とそれに対応する撹拌時間基準は、画像形成装置1Aの設置環境などにより任意に設定してよい。
図16は、装置付近の絶対湿度閾値と撹拌時間加算係数の関係を示す図である。図16に示すように、絶対湿度が高くなるほど補給トナーの帯電量を飽和安定させるための攪拌時間が必要となり、攪拌時間加算係数が大きくなる。なお、図16に示した値は実験による参考値である。絶対湿度閾値とそれに対応する攪拌時間加算係数は、画像形成装置1Aの設置環境などにより任意に設定してよい。
現像能力調整時の積算白トナー補給量に応じた現像装置の攪拌時間は、式(1)より算出される。
攪拌時間(s)=攪拌時間基準値(s)×攪拌時間加算係数・・・(1)
次に、図12を用いて、現像剤トナー濃度の調整動作について説明する。
まず、現像能力調整部1024がトナー濃度調整プロセスコントロールを実施し、白色画像形成ユニット120W内の現像剤トナー濃度を変えて、現像γを設定値に調整する。現像能力を低い状態から高い状態に調整する場合は、トナー補給手段にて白トナーを白色画像形成ユニット120Wに供給し、トナー濃度を上げる。
次に、現像能力調整部1024は、温湿度検知手段203から白色画像形成ユニット120W付近の絶対湿度を取得する。また、現像能力調整部1024は、トナー補給量積算手段211から積算された白トナー補給量を取得する。
続いて、現像能力調整部1024は、白トナー補給量から攪拌時間基準値を求め(図15参照)、装置付近の絶対湿度から攪拌時間加算係数(図16参照)を求める。そして、それらの値を式(1)に代入することで、攪拌時間を算出する。
そして、現像能力調整部1024は、算出した攪拌時間にわたり、攪拌・搬送スクリュー205、206を作動させて現像剤を撹拌し、現像剤トナー濃度をカブリ濃度の基準値以下まで調整する。以上で、現像剤トナー濃度の調整動作が終了する。
現像γを調整する手段として、現像剤スリーブ速度比による調整と現像剤トナー濃度による調整とを説明した。現像γの調整には両手段ともに有効であり、組合せは任意である。現像スリーブ速度比は感度が大きく、装置としての設定変更動作が簡便である。そのため、現像スリーブ速度比による調整後に、不足部分の微調整としてトナー濃度による現像γ調整を行うとしてもよい。
ところで、白トナー明度の設定方法としては、以下に示す方法も使用できる。
<ノッチ調整>
ユーザが印刷物を確認しながらノッチで段階的に調整する方法である。表示・操作部17のパネル表示部171での設定画面を用いて調整してもよいし、外部の情報処理端末から調整してもよい。これは、印刷メディアやプロセスカラー画像とのバランスを元に白トナー明度を微調整していく場合などに有効な方法である。
<モード選択>
予め画像形成装置1Aに設定されている付着量区分(モード)のいずれかを選択する方法である。付着区分(モード)の選択は、表示・操作部17で操作してもよいし、外部の情報処理端末での印刷設定画面、又は印刷装置のパネルから操作してもよい。白トナー明度を簡易的に大きく変更したい場合などに有効な方法である。ユーザ設定枠を設け、ユーザの所望の値を登録できるようにしてもよい。
<ユーザ設定紙登録>
画像形成装置1Aに、印刷媒体として代表的な用紙銘柄・印刷メディア毎のメーカー推奨値を登録しておけば、ユーザは銘柄・メディアを選択するだけで最適な白トナー明度設定が可能となる。ユーザの調整項目の一例を図17に示す。登録されている値はあくまで推奨値であるため、ユーザは用途に合わせて登録値を所望の値に変更できる。また、同一銘柄・メディアに対して、印刷用途別に複数の明度で使い分けたい場合は、銘柄A*明度1、銘柄A*明度2など、条件別に登録しておくことでより簡易的に印刷条件の設定を行うことができる。
その場合、用紙銘柄・印刷メディアごとの最適な白トナー必要付着量を予めメインメモリ1012のROM1012aといった記憶領域に保持しておけばよい。現像能力調整部1024が、使用する銘柄・メディアに応じた白トナー必要付着量をROM1012aより参照すれば、銘柄・メディアごとの最適な白トナー必要付着量を決定することができる。
以上のように、本実施形態に係る画像形成装置1Aは、各プロセスカラーの画像形成ユニット120とは別に、現像能力調整部1024が白トナー明度設定値に応じて、白色画像形成ユニット120Wの現像能力を調整する。そのため、白トナー明度設定値に応じて白トナー付着量を幅広い範囲で調整できる。
また、本実施形態に係る画像形成装置1Aは、現像能力の調整時からの積算された白トナー補給量と現像装置付近の絶対湿度で定まる時間、攪拌手段により現像装置内の現像剤を撹拌するので、現像剤トナー濃度を変更してもトナー帯電量を安定化できる。
さらに、本実施形態に係る画像形成装置1Aにおいて、現像能力調整部1024は、現像スリーブと感光体ドラムの表面速度比を変更する機能と、トナー濃度を変更する機能とを、単独又は併用使用することで現像能力の調整を行う。このため、幅広い範囲で現像能力を調整できる。
さらにまた、本実施形態に係る画像形成装置1Aは、明度設定部1021による白トナー明度設定値に基づいて算出した白トナー必要付着量を閾値判定して、各付着モードのいずれかを選択する。そして、選択した付着量モードに対応する現像能力設定値と一致するように、白色画像形成ユニット120Wの現像能力を調整する。このため、ユーザによる白トナー付着量に対応する現像能力の自動調整に対応できる。
さらに、本実施形態に係る画像形成装置1Aは、用紙の種類毎に設定される白トナーの明度情報を保持する制御情報格納部1030を有し、明度設定部1021は、ユーザが選択した用紙の種別に対応する明度情報に基づいて、白トナー明度を設定する。このため、用紙毎の最適な白トナー必要付着量をユーザに提供することで、ユーザが用紙の選択操作のみで目標明度を指定でき、システムの利便性が向上する。
さらに、本実施形態に係る画像形成装置1Aは、現像能力の調整による白トナー付着量の可変範囲は、プロセスカラートナー付着量の可変範囲よりも広い。このため、白トナー明度の調整幅が広く、用途汎用性の高い特別色トナーシステムを提供することができる。
さらに、本実施形態に係る画像形成装置1Aでは、制御情報格納部1030が付着量モード毎に最適な現像能力設定値を予め保持している。そして、目標現像能力演算部1022は、制御情報格納部1030から白トナー必要付着量に対応する現像能力設定値を選択し、現像能力調整部1024は、現像能力設定値に一致するように、前記現像能力を調整する。このように、予め最適な現像能力設定値を保持しておくことで、現像能力のフィードフォワード的な制御が可能となる。現像能力を確認する動作(又はその動作の繰り返し)が不要となり、ダウンタイムの低減ができる。
さらに、本実施形態に係る画像形成装置1Aは、白色画像形成ユニット120Wの現像能力の調整による白トナー付着量設定値と、プロセスカラートナー付着量設定値とが、それぞれ独立しており、互いに干渉しない。このため、プロセスカラートナーによるフルカラー色再現範囲を確保しつつ、高い明度の白トナー画像による装飾を施した高付加価値の印刷物を提供することができる。
さらに、本実施形態に係る画像形成装置1Aは、画像面積率100%のとき、白地が視感反射率80±2であり、黒字が反射率5以下である黒面の隠ぺい率試験紙上で、白明度L*=80以上まで対応可能である。このため、高い明度の特別色トナー画像による装飾を施した高付加価値の印刷物を提供することができる。
(第2の実施形態)
白トナー画像を形成する印刷媒体としては、白一般紙、透明フィルム、メタリック、色紙などがあるが、種類ごとに白トナー付着量の設定が異なる場合がある。また、同一印刷面においても白トナー付着量の設定が異なる場合もある。
そのため、画像形成装置は、白トナー付着量の異なる印刷媒体が混在し、同一印刷媒体内でも画像によって白トナー付着量が異なる印刷ジョブにも対応できることが望ましい。
本実施形態では、この種の印刷ジョブの白トナー付着量調整に関するものであり、その構成及び動作について説明する。
図18は、第2の実施形態に係る画像形成装置の制御部の構成を示すブロック図である。第1の実施形態と同等の構成には同一の符号を付してその詳細な説明を省略する。
本実施形態に係る画像形成装置1Bにおいて、制御部10Bは、明度設定部1021と、目標現像能力演算部1022と、現像能力調整要否判定部1023と、現像能力調整部1024Bと、ジョブ解析部1025と、バイアス調整適用部1026とを備える。
ジョブ解析部1025は、外部入力手段である表示・操作部17や、外部の情報処理装置などから画像形成装置1Bが受け付けた印刷ジョブ内の白トナー明度設定値や印刷媒体を解析する。すなわち、ジョブ解析部1025は、印刷ジョブ内の印刷媒体ごと及び/又は同一印刷面内の白画像ごとに、白トナー必要付着量を解析し、印刷ジョブにおける白トナー必要付着量の最大値を解析する。
現像能力調整部1024Bは、ジョブ解析部1025により解析された白トナー必要付着量の最大値に対応できるように、白色画像形成ユニット120Wの現像能力を調整する。また、現像能力調整部1024Bは、白トナー必要付着量が白トナー必要付着量の最大値未満である印刷媒体ごと及び/又は同一印刷面の白画像ごとに、現像ローラに印加する現像バイアスを算出する。
バイアス調整適用部1026は、現像能力調整部1024Bが算出した現像バイアスに基づいて、印刷媒体ごと及び/又は同一印刷面の白画像ごとに、現像バイアスを変更して印加する。なお、ジョブ解析部1025と、バイアス調整適用部1026をそれぞれ印刷ジョブ解析手段と、現像バイアス調整手段という。
図19は、第2の実施形態に係る画像形成装置1Bの印刷ジョブ処理例を示す概念図である。図19に示すように、印刷ジョブJobBは、印刷に使用する印刷媒体Md0、Md1、Md2、Md3ごとに白トナー必要付着量が異なる。また、同一印刷媒体においても、画像領域ごとに白トナー必要付着量が異なる。
ここで、印刷媒体Md0には白トナー必要付着量Tw01及びTw02が設定され、印刷媒体Md1には白トナー必要付着量Tw11、Tw12及びTw13が設定されている。また、印刷媒体Md2には白トナー必要付着量Tw21及びTw22が設定され、印刷媒体Md3には白トナー必要付着量Tw31が設定されている。白トナー必要付着量の最大値は、印刷媒体Md2のTw22である。
画像形成装置1Bの印刷ジョブの処理について説明する。
まず、画像形成装置1Bに印刷ジョブJobBが入力されると、ジョブ解析部1025は、印刷媒体ごと及び/又は同一印刷面の白画像ごとに、白トナー必要付着量の設定を解析する。ジョブ解析部1025は、印刷ジョブ内の印刷媒体ごと及び/又は同一印刷面内の白画像ごとの白トナー必要付着量を解析する。また、印刷媒体Md2に設定される白トナー必要付着量TW22が、印刷ジョブJobB内で最多の付着量であることを解析する。そして、ジョブ解析部1025は、解析結果を現像能力調整部1024Bに送る。
次に、現像能力調整部1024Bは、解析結果に基づき、最多の白トナー必要付着量Tw22に合わせて白色画像形成ユニット120Wの現像能力を調整する。現像能力の調整については第1の実施形態で説明したので省略する。
次いで、現像能力調整部1024Bは、現像能力を調整した白色画像形成ユニット120Wの白トナー付着量と現像ポテンシャルの関係式(図1参照)を取得する。現像能力調整部1024Bは、その関係式から印刷媒体Md0、Md1、Md3及びMd2の一部の画像領域に対する最適な現像ポテンシャルを算出する。そして、算出した現像ポテンシャルから現像バイアスを算出し、その値をバイアス調整適用部1026に送る。バイアス調整適用部1026が、算出された現像バイアスを印加すれば、印刷媒体Md0、Md1、Md3及びMd2の一部の画像領域には所望の白トナー付着量である白トナー画像が形成される。以上で、印刷ジョブJobBの処理が終了する。
以上説明したように、本実施形態に係る画像形成装置1Bは、白トナー付着量が印刷物及び/又は印刷面の画像によって異なる印刷ジョブを処理する際に、白トナー必要付着量の最大値に合わせて白色画像形成ユニット120Wの画像能力を調整する。
そして、白トナー必要付着量の最大値未満である印刷物及び/又は印刷面の白画像に対しては、現像バイアスを変更することにより、白トナー付着量を調整する。このため、白トナー必要付着量が異なる印刷物が混在し、同一印刷物内でも画像によって白トナー必要付着量が異なるという印刷ジョブであっても、白トナー必要付着量を適正に調整できる。
また、本実施形態に係る画像形成装置1Bは、現像能力調整部1024Bは、白色画像形成ユニット120Wの現像ポテンシャルと白トナー付着量の関係式から、現像バイアスを算出する。このため、白トナー付着量が異なる印刷物及び/又は印刷面の白画像に対して都度プロセスコントロールを行う必要がなく、生産性を低下させることなく印刷を実施できる。
(第3の実施形態)
第1の実施形態では、現像ユニット内の現像剤のトナー濃度及び/又は現像スリーブ速度を変更することで、現像能力を調整することを説明した。しかし、現像能力を高くするために現像装置内にトナー補給を行うと、もともと現像剤中に存在していた劣化トナーの影響でトナー飛散による機内汚れや、カブリなどの異常画像が発生するおそれがある。
劣化トナーのみではこうした不具合が発生しない場合においても、トナー補給により現像剤中のトナー濃度が上昇することでこうした不具合を誘発することは多々ある。特に、(1)長期にわたる印刷(長い走行距離)による現像剤の劣化、(2)長期にわたる低画像面積率の印字(低い累積画像面積率)、(3)高温多湿環境(高い絶対湿度)といった場合、トナー補給が引き金となって不具合が発生する場合がある。
本実施形態では、現像能力調整動作にてトナー補給をする際に、予めトナーリフレッシュ動作を行い、現像装置内の劣化トナーを排出する。トナーリフレッシュ動作とは、トナー消費とトナー補給を行い、現像装置内のトナーの一部を強制的に入れ替える動作である。以下より、その構成及び動作について説明する。
図20は、第3の実施形態に係る画像形成装置の制御部の構成を示すブロック図である。第1の実施形態と同等の構成には同一の符号を付してその詳細な説明を省略する。
本実施形態に係る画像形成装置1Cにおいて、制御部10Cは、走行距離検知部1027と、画像面積率検知部1028とを備える。また、メインメモリ1012は、画像面積率格納部1033を備える。
走行距離検知部1027は、図21に示すように、現像スリーブ200の回転駆動を行う現像駆動モータ212と接続している。走行距離検知部1027は、現像駆動モータ212が現像スリーブ200を駆動した時間(駆動時間)と、現像スリーブ200の外周面における線速(駆動線速)から現像スリーブ200の走行距離を算出する。なお、走行距離検知部1027と、現像駆動モータ212とを併せたものは、走行距離検知手段の一例である。
画像面積率検知部1028は、図22に示すように、画像データ213のビデオカウント値から画像面積率を算出し、画像面積率格納部1033に逐次格納する。そして、格納された画像面積率を積算して、累積画像面積率を算出する。なお、画像面積率検知部1028と、画像面積率格納部1033とを併せたものは、累積画像面積率検知手段の一例である。
続いて、トナーリフレッシュ動作の一例を説明する。
まず、通常の印刷動作と同様に感光体ドラム122上にトナー像を現像する。通常の印刷動作の場合は、一次転写にて感光体ドラム122上から中間転写ベルトへトナー像を転写した後、二次転写にて中間転写ベルト143上から印刷媒体へトナー像を転写する。一方、トナーリフレッシュの場合は、一次転写バイアス及び二次転写バイアスを調整して最終的に印刷媒体へトナー像を転写させずに、清掃部127又はベルトクリーニング装置147にてトナー像を回収させる(図2参照)。
トナーリフレッシュ動作時に、感光体ドラム122上に形成するトナーリフレッシュ用画像パターンは任意であるが、主に主走査方向(印刷媒体搬送方向に対して直交方向)に帯状に断続的に印字する場合が多く、ベタ画像よりもハーフトーン画像が多く用いられる。また、トナーリフレッシュ動作時の一次転写バイアスと二次転写バイアスの設定も任意であるが、感光体ドラム122のクリーニングと中間転写ベルト143のクリーニングのトナー回収量が等分になるように設定する場合が多い。
なお、清掃部127及び/又はベルトクリーニング装置147で一度に多量のトナーを回収させるとクリーニング不良が発生する場合がある。トナーリフレッシュ用画像パターンや転写バイアスはクリーニング不良が発生しないように設定するのが望ましい。
一連のトナーリフレッシュ動作で排出されるトナー量は、トナーリフレッシュ動作回数で制御する方式が一般的である。すなわち、トナーリフレッシュ用画像パターンの作成回数で制御する。トナーリフレッシュ用画像パターンの作成回数が多くなるほど劣化トナーの排出が促進されるため、現像装置内の現像剤に対するトナーリフレッシュ効果は大きくなり、トナー補給時に誘発される障害は抑制される。
トナーリフレッシュ動作回数は、現像装置の走行距離、累積画像面積率及び絶対湿度により算出される。その算出方法について説明する。
図23〜25は、それぞれ現像装置の走行距離、累積画像面積率、絶対湿度に対するトナーリフレッシュ係数の関係を示す図である。走行距離は走行距離検知手段により算出され、累積画像面積率は画像面積率検知手段により算出され、絶対湿度は温湿度検知手段203(図12参照)により算出される。
図23、図24に示すように、走行距離が長く、累積画像面積率が低いほどトナー劣化の度合いが大きくなるため、トナーリフレッシュ係数は大きくなる。また、図25に示すように、絶対湿度が高いほどトナー帯電量が低くなるため、トナーリフレッシュ係数は大きくなる。
トナーリフレッシュ動作回数は、式(2)より算出される。
トナーリフレッシュ動作回数=基準値×(走行距離係数+累積画像面積率係数+絶対湿度係数)・・・(2)
ここで、基準値は、任意に設定可能なトナーリフレッシュ動作基準値である。
なお、図23〜25に示した閾値区分数と閾値、そして閾値に対するトナーリフレッシュ係数は実験による参考値である。これらは、仕様・用途などに応じて任意に設定してよい。
上述したように、本実施形態に係る画像形成装置1Cは、現像能力調整動作にてトナー補給をする際に予めトナーリフレッシュ動作を行い、現像装置内の劣化トナーを排出する。そのため、劣化トナーによるトナー飛散による機内汚れや、カブリなどの異常画像の発生を防ぐことができる。
なお、本実施形態は、第1の実施形態に係る制御部10Aに走行距離検知手段などを追加する構成でもって説明したが、第2の実施形態に係る制御部10Bに追加する構成であってもよい。
以上、本発明を実施形態に基づき説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、本発明の範囲内で適宜変更可能である。例えば、第1及び第2実施形態に係る画像形成装置は、クリアトナーなどの特色トナーによる特色画像形成ユニットを備えても良い。特色トナー明度の設定に応じて特色画像形成ユニットの現像能力を調整すれば、更に付加価値のある印刷物を生成することができる。
1、1A、1B、1C 画像形成装置
10、10A、10B、10C 制御部
11 画像読み取り部
12 作像部
13 給紙部
14 転写部
15 定着部
16 排紙部
17 表示・操作部
111 コンタクトガラス
112 読み取りセンサ
120C、120M、120Y、120K、120T、120W 画像形成ユニット
121 トナー供給部
122 感光体ドラム
123 帯電部
124 露光部
125 現像部
126 除電部
127 清掃部
131 用紙収容部
132 給紙ローラ
133 給紙ベルト
134 レジストローラ
141 駆動ローラ
142 従動ローラ
143 中間転写ベルト
144C、144M、144Y、144K、144T 一次転写ローラ
145 二次転写ローラ
146 二次対向ローラ
147 ベルトクリーニング装置
151 搬送ベルト
152 定着ベルト
153 定着ローラ
154 定着ベルト搬送ローラ
155 定着対向ローラ
156 発熱部
161 排紙ベルト
162 排紙ローラ
163 排紙口
164 排紙トレイ
171 パネル表示部
172 操作部
200 現像スリーブ
201 供給側搬送空間
202 回収側搬送空間
203 温湿度検知手段
204 仕切り部材
205、206 攪拌・搬送スクリュー
207 ドクターブレード
208、209 連通部
211 トナー補給量積算手段
212 現像駆動モータ
213 画像データ
1011 CPU
1012 メインメモリ
1012a ROM
1012b RAM
1013 ノースブリッジ
1014 サウスブリッジ
1015 AGPバス
1016 ASIC
1017 ローカルメモリ(MEM−C)
1018 HD
1019 HDD
1021 明度設定部
1022 目標現像能力演算部
1023 現像能力調整要否判定部
1024、1024B 現像能力調整部
1025 ジョブ解析部
1026 バイアス調整適用部
1027 走行距離検知部
1028 画像面積率検知部
1030 制御情報格納部
1031 モード規定パラメータ
1032 明度制御パラメータ
1033 画像面積率格納部
102 ネットワークI/F
特開2007−298902号公報

Claims (11)

  1. 白トナーによる画像の現像を行う現像装置と、
    白トナーを前記現像装置へ供給するトナー補給手段と、
    前記トナー補給手段からの白トナー補給量を積算するトナー補給量積算手段と、
    前記現像装置付近の絶対湿度を検知する温湿度検知手段と、
    前記現像装置内の現像剤を撹拌する攪拌手段と、
    白トナー明度設定値を任意に入力できる外部入力手段と、
    前記現像装置の現像能力を調整する現像能力調整手段とを備え、
    前記現像能力調整手段が、前記外部入力手段により入力された前記白トナー明度設定値に応じて、前記現像装置の前記現像剤のトナー濃度を変更して、前記現像装置の前記現像能力を調整すると伴に、前記現像能力の調整時から積算された前記白トナー補給量と前記現像装置付近の前記絶対湿度とで定まる攪拌時間、前記攪拌手段により前記現像装置内の前記現像剤を撹拌することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記攪拌時間は、積算された前記白トナー補給量で定まる攪拌時間基準値に、前記現像装置付近の前記絶対湿度で定まる攪拌時間加算係数を掛けた値であることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 更に、前記現像能力調整手段が、現像スリーブと感光体の表面速度比を変更し、前記現像能力を調整することを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。
  4. 前記現像装置の累積画像面積率を検知する累積画像面積率検知手段と、
    前記現像装置の走行距離を検知する走行距離検知手段とを備え、
    前記現像能力調整手段が、前記現像装置の前記現像能力を調整する前に、前記現像装置付近の前記絶対湿度と、前記累積画像面積率と、前記走行距離とに基づいて算出される回数、前記現像装置のトナーリフレッシュ動作を行うことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  5. 白トナー付着量で区分けされた現像能力設定値を保持する制御情報格納部を備え、
    前記現像能力調整手段は、白トナー明度と白トナー付着量との関係から白トナー必要付着量を算出し、前記制御情報格納部から前記白トナー必要付着量に対応する前記現像能力設定値を選択し、前記現像能力が前記現像能力設定値に一致するように調整することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  6. 前記外部入力手段にてユーザが入力した前記白トナー明度設定値に応じて、前記現像能力調整手段が前記現像能力を調整した後に、前記現像装置が白トナーによる画像の現像を行うことを特徴とする請求項5に記載の画像形成装置。
  7. 前記現像能力調整手段が、更に、白トナー付着量と現像ポテンシャルの関係から白トナー必要付着量に対応する現像バイアスを算出する機能を有し、
    前記画像形成装置が、印刷ジョブ内の印刷媒体ごと及び/又は同一印刷面内の白画像ごとの白トナー必要付着量を解析する印刷ジョブ解析手段と、
    前記現像能力調整手段が算出した前記現像バイアスを印加する現像バイアス調整手段とを備え、
    前記印刷ジョブ解析手段が、印刷ジョブ内の印刷媒体ごと及び/又は同一印刷面内の白画像ごとの白トナー必要付着量を解析し、
    前記現像能力調整手段が、前記白トナー必要付着量の最大値に対応するように前記現像能力を調整し、印刷媒体ごと及び/又は同一印刷面内の白画像ごとに、前記白トナー必要付着量に対応する前記現像バイアスを算出し、
    前記現像バイアス調整手段が、印刷媒体ごと及び/又は同一印刷面内の白画像ごとに、算出された前記現像バイアスを変更して印加することを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  8. 印刷媒体の種類ごとの最適な白トナー必要付着量を記憶領域に保持し、
    前記現像能力調整手段が、前記記憶領域に保持された前記最適な白トナー必要付着量を参照して、印刷媒体の種類ごとに白トナー必要付着量を決定することを特徴とする請求項1乃至7のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  9. 白トナー付着量の可変範囲は、プロセスカラートナー付着量の可変範囲よりも広いことを特徴とする請求項1乃至8のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  10. 白トナー付着量設定値と、プロセスカラートナー付着量設定値はそれぞれ独立しており、互いに干渉しないことを特徴とする請求項1乃至9のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  11. 画像面積率100%のとき、白地が視感反射率80±2であり、黒字が反射率5以下である黒面の隠ぺい率試験紙上で、白明度L*=80以上まで対応可能なことを特徴とする請求項1乃至10のいずれか一項に記載の画像形成装置。
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