JP2014215388A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】分割加熱方式の定着装置を備えた画像形成装置において、像担持体のクリーニング不良等により像担持体の非画像領域に付着したトナーが記録媒体上で未定着のまま出力されるのを防止する。【解決手段】像担持体の表面の残留現像剤を除去するクリーニング手段19による残留現像剤の除去不良を検出するクリーニング不良検知手段30を配設する。記録媒体上に転写された顕像画像の定着に必要な加熱領域を選択して加熱可能な加熱手段20の加熱領域切り換え制御モードを、クリーニング不良検知手段30により残留現像剤の除去不良が検出されないときは、顕像画像に対応した加熱領域を対象とする通常制御モードとする。クリーニング不良検知手段30により残留現像剤の除去不良が検出されたときは、残留現像剤の除去不良を解消するクリーン制御モードとする。【選択図】図2A

Description

本発明は、電子写真式の複写機、プリンタ、ファクシミリ及びこれらの複合機等の画像形成装置に関する。
複写機、プリンタ、ファクシミリ等の画像形成装置では、画像情報に基づいて像担持体上にトナー像を形成する。そして、当該トナー像を紙やOHPシート等の記録媒体上に転写し、トナー像を担持した記録媒体を定着装置に通して熱と圧力によりトナー像を記録媒体上に定着することが行われている。定着装置としては、主として熱ローラ方式とフィルム方式が知られている。熱ローラ方式は、定着ローラの内部に熱源(ハロゲンヒータなど)を有する内部加熱方式と、定着ローラの外部に熱源を有する外部加熱方式が知られている。最近では、立ち上り時間の短縮、消費電力の削減、及び高速化に対応した高画質の画像出力などの要求を満たすことができる外部加熱方式が使用される傾向にある。
このような外部加熱方式の定着装置において、さらなる立ち上り時間の短縮と消費電力の削減のため、例えば特許文献1(特開2001−343860号公報)のように、定着装置の幅方向に複数に分割した加熱領域を設け、画像領域に対応した加熱領域のみを加熱するようにした定着装置が知られている(以下分割加熱方式と呼称する)。
しかし、この分割加熱方式では、像担持体のクリーニング不良等によって記録媒体の非画像領域にトナーが転写された場合、当該トナーが加熱定着されないまま出力されてしまう。このため、当該未定着トナーによって他の印刷物が汚染されたり、ユーザーの手や衣服等が汚染されたり、当該未定着トナーが飛散して周囲が汚染されたりする問題があった。なお、転写後に像担持体上に残った残留トナーの回収については、例えば特許文献2(特開平07−084484号公報)に開示されている。
本発明の目的は、分割加熱方式の定着装置を備えた画像形成装置において、クリーニング不良等により像担持体の非画像領域に付着したトナーが記録媒体上で未定着のまま出力されるのを防止することにある。
前記課題を解決するため本発明は、潜像画像を現像剤により顕像化した状態で担持する像担持体と、当該像担持体上の顕像画像を記録媒体上に転写させる転写手段と、前記記録媒体上に転写された前記顕像画像を定着させるために必要な加熱領域を選択して加熱可能な加熱手段と、転写後の前記像担持体の表面に残留した現像剤を除去するクリーニング手段と、前記必要な加熱領域の選択のため加熱領域を切り換える切換手段とを有する画像形成装置において、前記クリーニング手段による残留現像剤の除去不良を検出するクリーニング不良検知手段を配設し、前記切換手段による前記加熱手段の加熱領域切り換え制御モードを、当該クリーニング不良検知手段により前記残留現像剤の除去不良が検出されないときは、前記顕像画像に対応した加熱領域を対象とする通常制御モードとし、当該クリーニング不良検知手段により前記残留現像剤の除去不良が検出されたときは、前記残留現像剤の除去不良を解消するクリーン制御モードとするようにしたことを特徴とする画像形成装置である。
本発明によれば、像担持体のクリーニング不良等で非画像領域に付着した現像剤が記録媒体に転写された場合でも、像担持体上のクリーニング不良等による残留現像剤をクリーニング不良検知手段で検出し、加熱手段をクリーン制御モードで制御することで、当該残留現像剤が記録媒体上で未定着のまま出力されるのを防止することができる。従って、未定着現像剤で他の印刷物が汚染されたり、ユーザーの手や衣服等が汚染されたり、周囲が汚染されたりするのを防止することができる。
本発明の実施形態に係る画像形成装置の概略図である。 当該画像形成装置の定着手段の概略断面図である。 当該画像形成装置の定着手段の概略斜視図である。 定着手段の他の例を示す概略断面図である。 クリーニング不良検知手段の例を示す図である。 クリーニング不良検知手段の例を示す図である。 クリーニング不良検知手段の例を示す図である。 クリーニング不良検知手段の例を示す図である。 非画像領域の残留現像剤の除去状態を検出する方法を示す図である。 非画像領域の残留現像剤の除去状態を検出する方法を示す図である。 転写ベルトに設けたクリーニング不良検知手段の例を示す図である。 転写ベルトに設けたクリーニング不良検知手段の他の例を示す図である。 記録媒体の画像形成領域の例を示す図である。 記録媒体の画像形成領域の例を示す図である。 記録媒体の画像形成領域の例を示す図である。 記録媒体の画像形成領域の例を示す図である。 加熱手段の加熱パターンの例を示す図である。 本発明の定着手段による記録媒体の加熱定着例を示す図である。 本発明の定着手段による記録媒体の加熱定着例を示す図である。 従来の定着手段による記録媒体の加熱定着例を示す図である。 加熱手段の制御モードの切り換え例を示すフロー図である。 加熱手段の制御モードの切り換え例を示すフロー図である。 クリーニング不良回復判定の例を示すフロー図である。
以下、添付の図面に基づいて本発明の画像形成装置の実施形態について説明する。なお、この実施形態を説明するための各図面において、同一の機能もしくは形状を有する部材や構成部品等の構成要素については、判別が可能な限り同一符号を付すことにより、一度説明した後ではその説明を省略する。
(画像形成装置)
図1は、本発明の実施形態に係る画像形成装置の一例としてのプリンタ10である。当該プリンタ10は、給紙手段11と、タイミングローラ対12と、像担持体としての感光体13と、転写手段14と、定着手段15等を有している。感光体13の外周に、後述するクリーニング不良検知手段30〜32が配設される。転写手段14と定着手段15は、図1の構成に限らず、後述する図5A、図5Bの構成も可能である。
給紙手段11は、記録媒体としての用紙Pが積載状態で収容される給紙トレイ11aを有する。給紙トレイ11aに収容された用紙Pは、給紙コロ11bによって最上のものから順に1枚ずつ分離して送り出される。給紙コロ11bによって送り出された用紙Pは、タイミングローラ対12で一旦停止され、姿勢ずれを矯正される。その後、感光体13の回転に同期するタイミングで、すなわち、感光体13上に形成されたトナー像の先端と用紙Pの搬送方向先端部の所定位置とが一致するタイミングで、タイミングローラ対12により転写ニップNへ送られる。
感光体13の周りには、クリーニング不良検知手段30〜32の他に、矢印で示す回転方向順に、帯電手段としての帯電ローラ16と、図示しない露光手段の一部を構成するミラー17と、現像ローラ18aを備えた現像手段18と、転写手段14と、クリーニングブレード19aを備えたクリーニング手段19等が配設されている。帯電ローラ16と現像手段18の間において、ミラー17を介して感光体13上の露光部13aに露光光Lbが照射され、走査されるようになっている。
プリンタ10における画像形成動作は従来と同様に行われる。すなわち、感光体13が回転を始めると、感光体13の表面が帯電ローラ16により均一に帯電され、画像情報に基づいて露光光Lbが露光部13aに照射、走査されて作成すべき画像に対応した静電潜像(潜像画像)が形成される。
この静電潜像(潜像画像)は感光体13の回転により現像手段18へ移動し、ここで現像剤としてのトナーが供給されて顕像化(可視像化)され、トナー像が形成される。感光体13上に形成されたトナー像は、所定のタイミングで転写ニップNに進入してきた用紙P上に転写手段14による転写バイアス印加により転写される。
トナー像を担持した用紙Pは定着手段15へ向けて搬送され、定着手段15で定着された後、図示しない排紙トレイへ排出・スタックされる。転写ニップNで転写されずに転写後の感光体13上に残った残留トナーは、感光体13の回転に伴ってクリーニング手段19に至り、このクリーニング手段19を通過する間にクリーニングブレード19aにより掻き落とされて清掃される。その後、感光体13上の残留電位が図示しない除電手段により除去され、次の作像工程に備えられる。
(定着手段)
定着手段15は、図2Aと図2Bに示すように、定着部材としての定着ローラ15aと、この定着ローラ15aとの間で定着ニップSNを形成する加圧部材としての加圧ローラ15bを有する。定着ローラ15aの外周には、電源23から電力を供給される加熱手段20が配設され、定着ローラ15aが外部加熱方式で加熱されるようになっている。
定着手段15は、前述した定着ローラ15aと加圧ローラ15bによるものに限定されない。例えば図2Cのように、定着ローラ15aと加圧ローラ15bに加えて、加熱ローラ15cと定着ベルト15dを使用した定着ベルト方式としてもよい。
この定着ベルト方式では、加熱ローラ15cがテンションバネ26によって定着ローラ15aから離間する方向に付勢され、これによって定着ベルト15dに所定の張力が付与される。加熱ローラ15cの外周に、図2Aと同様に加熱手段20が配設されている。用紙Pは入口ガイド板27に沿って定着ニップSNに送り込まれる。なお、第2の加圧ローラを設けて2つの加圧ローラ間に定着ベルト15dと同様に加圧ベルトを掛け渡し、いわゆるツインベルト方式としてもよい。
加熱手段20は分割加熱方式で構成され、定着ローラ15aの長手方向に等間隔に配設された複数のサーマルヒータ20a〜20gを有する。各サーマルヒータ20a〜20gは独立に定着ローラ15aの周面を加熱可能とされている。図示例では便宜的に7つのサーマルヒータ20a〜20gのみを示すが、実際は印刷する用紙Pの幅に対応して必要数のサーマルヒータを配設する。
定着ローラ15aの長手方向に沿ったサーマルヒータ20a〜20gの配列状態は、図2Bのように一直線でもよいし、サーマルヒータ20a〜20gの相互間に長手方向の隙間ができないように千鳥状にしてもよい。また、サーマルヒータ20a〜20gやその他の加熱手段で定着ローラ15aを加熱する構成に限らず、加圧ローラ15b側を加熱したり、定着ローラ15aと加圧ローラ15bの両方を加熱したりする構成も可能である。
定着ローラ15aの定着ニップSNの下流側であって、かつ加熱手段20の上流側に、定着ローラ15aの表面温度を検知する温度検知手段としてのサーミスタ21が配設されている。このサーミスタ21は、前記サーマルヒータ20a〜20gに対応して、サーマルヒータ20a〜20gと同数で、定着ローラ15aの長手方向に等間隔で配設されている。また、各サーマルヒータ20a〜20g自体の温度を検知する温度検知手段として、サーマルヒータ20a〜20gと同数のサーミスタ22が、定着ローラ15aの長手方向に等間隔で配設されている。
加熱手段20のサーマルヒータ20a〜20gに対して、電源23から例えば400w〜2000wの電力が供給される。この供給量は、前記サーミスタ21、22の検知情報に基づいて加熱制御手段24により制御される。これにより定着ローラ15aの表面温度がトナーを加熱溶融するのに必要な温度(定着温度)に維持される。
加熱制御手段24は、具体的には、CPU、ROM、RAM、I/Oインターフェース等を包含するマイクロコンピュータである。加熱制御手段24は、サーマルヒータ20a〜20gによる加熱領域を異なる加熱領域に切り換える切換手段としても機能する。加熱制御手段24は、後述するクリーニング不良検知手段30と接続され、当該クリーニング不良検知手段30からの信号を受けて、加熱手段20を通常制御モード又はクリーン制御モードで作動させるように構成されている。
定着ローラ15aは、例えば外径が40mmで厚みが1mmのアルミニウム製の芯金15a1と、この芯金15a1の表面に被覆された断熱層15a2を有している。断熱層15a2は、例えばシリコンゴムで形成され、厚みは3mmである。断熱層15a2は、その断熱機能をより高めるために、熱の逃げが少ない発泡シリコンゴムで形成してもよい。定着ローラ15aの断熱層15a2の上には、ニッケルからなる良熱伝導層15a3が形成されている。この良熱伝導層15a3は、ニッケルに限らず、ステンレスなどの鉄系合金、アルミニウムや銅などの金属系、グラファイトシート等、熱伝導性が少なくとも断熱層28bよりも高ければよい。
定着ローラ15aに良熱伝導層15a3を形成することで、サーマルヒータ20a〜20gの発熱むらによる定着ローラ15aの表面温度の局部的な温度むらが低減される。また、良熱伝導層15a3の機能によって、サーマルヒータ20a〜20gが加熱する領域よりもやや広い領域の温度が上昇するため、若干の画像とのずれを補償することができるという利点もある。
換言すれば、サーマルヒータ20a〜20gを構成する各ヒータの大きさや間隔等の設定において設計自由度が大きいという利点がある。また定着ローラ15aの耐久性を高め、離型性を確保するために、断熱層15a2の表面にPFAやPTFE等のフッ素系樹脂による厚みが5〜30μmの離型層15a4を形成してもよい。
加圧ローラ15bは、例えば外径が40mmで厚みが2mmの鉄製の芯金15b1と、この芯金15b1の表面に被覆された弾性層15b2を有している。弾性層15b2は例えばシリコンゴムで形成されており厚みは5mmである。 弾性層15b2の表面には、離型性を高めるために例えば厚みが40μm程度のフッ素樹脂層を形成するのが望ましい。 加圧ローラ15bは付勢手段としての加圧バネ25により定着ローラ15aに圧接されている。加熱手段20のサーマルヒータ20a〜20gは、図示しない付勢手段により定着ローラ15aの表面に押し当てられている。
(残留トナーのクリーニング不良検知手段)
図3A〜図3Dは、感光体13上の残留トナーの除去不良(クリーニング不良)を検出するクリーニング不良検知手段30〜36の複数の例を示すものである。図3A、図3Bのクリーニング不良検知手段30は、クリーニング手段19と帯電ローラ16の間に配置されている。クリーニング不良検知手段30は、感光体13の表面を測定する感光体表面測定手段と、その測定結果を記録、処理するためのマイクロコンピュータを有する。マイクロコンピュータはCPU、ROM、RAM、I/Oインターフェース等を包含する。このマイクロコンピュータは、クリーニング不良検知手段30の専用コンピュータとしてもよいし、前述した加熱制御手段24のマイクロコンピュータで兼用してもよい。
図3Bは、クリーニング不良検知手段30の感光体表面測定手段の実施形態を示すものである。当該感光体表面測定手段は、光源であるライン照明光源30a、結像レンズ30b、ラインセンサ30cで構成されている。ライン照明光源30aは、感光体13の軸方向全域に、可視域の光及び可視域外の光を含む照射光を照射する機能を有する。ライン照明光源30aは、照射光が感光体13に対して略斜め45度より入射する位置に配置されている。
ライン照明光源30aとしては、例えば白色のLED(Light Emitting Diode:発光ダイオード)アレイを用いることができる。ライン照明光源30aとして、冷陰極管等の蛍光灯やランプ光源等を用いても構わない。ただし、ライン照明光源は、観測領域全体にわたって均質に照明可能なものであることが好ましい。
ライン照明光源30aによって照射された光は感光体13上で反射し、結像レンズ30bを通ってラインセンサ30c上に結像される。ラインセンサ30cは、光を受光する画素が感光体13の軸方向に一列に配列された構造を有している。ラインセンサ30cとしては、例えばMOS(Metal Oxide Semiconductor Device)、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor Device)、CCD(Charge Coupled Device)、CIS(Contact Image Sensor)等を用いることができる。
照射対象物である感光体13表面は平滑面であるため、ライン照明光源30aからの照射光は通常ほとんどが正反射され、ラインセンサ30cによって検出される。一方、感光体13上にトナーが付着している場合は反射光量が減少し、ラインセンサ30cの受光量が減少する。この光量差を利用することで、感光体13の表面状態を軸方向全域において良好に検出することができ、感光体13表面のクリーニング不良やトナー落ちなどの感光体13表面の不具合状態を良好に検知することができる。
例えば、感光体13表面での反射光をラインセンサ30cで受光した際の基準光量をあらかじめマイクロコンピュータ上のROMやRAMへ記録しておき、ラインセンサ30cの受光量が基準光量よりも減少した場合に、クリーニング不良を検知したと判定することができる。また基準光量にはある程度のばらつきがあることを考慮し、予め基準光量を基にしたクリーニング不良判定閾値を設定しておき、ラインセンサ30cの受光量が当該閾値より小さくなった場合にクリーニング不良と判定してもよい。
図3Cは、クリーニング不良検知手段31に使用する感光体表面測定手段の他の実施形態を示すものである。このクリーニング不良検知手段31は感光体13の長手方向に配設されたガイドロッド31bに沿って往復移動可能に配設されている。このような往復移動可能なクリーニング不良検知手段31は、従来技術(特許文献3:特開平5−281818号公報、特許文献4:特開2012−63560号公報)で知られている構成を用いてもよい。
このクリーニング不良検知手段31は、前述したライン照明光源30aとラインセンサ30cの代わりに、感光体13の露光領域長手方向を感光体13表面に沿って往復動する光学式センサ(残留トナー検出センサ)などのクリーニング不良検出センサ31aを用いる。このクリーニング不良検出センサ31aで感光体13表面における残留トナーの付着量を検出する。
当該クリーニング不良検出センサ31aは発光手段と受光手段から成り、受光手段は、発光手段の正反射光が検出できる位置、または発光手段の拡散反射光が検出できる位置に配置される。発光手段の正反射光が検出できる位置に受光手段を配置すると、照射対象物である感光体表面が平滑面であるため、発光手段からの照射光のほとんどが正反射され、反射光のほとんどが受光手段に検出される。
一方で感光体13上にトナーが付着している場合は拡散反射光が増加し、正反射光が減少するため、正反射光受光手段で検出される光量は減少する。この受光光量差から、感光体の表面状態を良好に検出することができ、感光体13表面のクリーニング不良やトナー落ちなどの感光体13表面の不具合を良好に検知することができる。例えば、感光体表面での反射光を正反射光受光手段で受光した際の基準光量をあらかじめマイクロコンピュータ上のROMやRAMへ記録しておき、正反射光受光手段の受光量が基準光量より減少した場合に、クリーニング不良を検知したと判定することができる。
また基準光量にはある程度のばらつきがあることを考慮し、あらかじめ基準光量を基にしたクリーニング不良判定閾値を設定しておき、正反射光受光手段の受光量が閾値より小さくなった場合にクリーニング不良と判定してもよい。図3Cの構成では感光体13の軸方向全域を同時に検知することは困難であるが、ラインセンサを用いた構成より安価にクリーニング不良検知手段を構成することができる。
図3Dは、クリーニング不良検知手段32のさらに他の実施形態を示すものである。このクリーニング不良検知手段32は現像手段18の下流側に配置されている。
画像形成装置のなかには、図3Dのクリーニング不良検知手段32と同じ位置に反射式光学センサを配置し、現像手段18によって感光体13上に形成された基準トナー画像(パッチ画像)の濃度を検出することで画像の安定化を図るようにしたものがある。このような構成を持つ画像形成装置では、画像安定化用の既設の光学センサをそのまま利用して、本発明のクリーニング不良検知手段を構築することも可能である。すなわち、クリーニング不良検知手段32で画像濃度調整用のパッチ画像を検出するのである。
クリーニング不良検知手段32に使用する光学センサは、図3Bのようにラインセンサでもよいし、図3Cのように移動式光学センサでもよい。移動式光学センサはラインセンサに比べて低コストで済む。画像安定化用の光学センサとクリーニング不良検知用の光学センサを共用化することでセンサ数を減らすことができ、より安価にクリーニング不良検知手段を構成することができる。
図4Aと図4Bは、図3Dのクリーニング不良検知手段32を使用する場合の具体的な検知方法の2つの例を示すものである。図3Dのように現像手段18とクリーニング手段19の間にクリーニング不良検知手段32を配置する場合、クリーニング不良検知手段32が測定する感光体13表面には印刷用の画像も通過する。このため、印刷用のトナー付着とクリーニング不良によるトナー付着を区別して検出する必要がある。
図4Aの検知方法は、画像形成装置による印刷時に、感光体13上に印刷領域と非印刷領域(非画像領域)が生じることを利用して前記トナー付着を区別して検出する。印刷する画像は印刷対象物(例えば紙、OHPシートなど)のサイズに合わせて作成する必要があり、また印刷対象物の搬送は一定の間隔を明けて行われる。
このため、感光体13上に印刷領域と非印刷領域(非画像領域)が必ず生じる。図4Aの検知方法ははこの非印刷領域(非画像領域)を活用し、非印刷領域(非画像領域)でクリーニング不良検知を行う。非印刷領域(非画像領域)には印刷用の画像が形成されることがないため、確実にクリーニング不良のみを検出することができる。
また、作像中はクリーニング不良検知を行わず、作像後に印刷を伴わない感光体13の空回しを行い、当該空回し時にクリーニング不良検知を行う構成としてもよい。この構成では印刷中にクリーニング不良が発生した場合、当該印刷での未定着トナーを伴う用紙Pの出力を完全には防止できないものの、印刷用のトナー付着とクリーニング不良によるトナー付着を確実に区別して検出することができる。また、これらの検出方法を組み合わせて実施してもよいことは勿論である。
しかし、図4Aの方法は、印刷領域上のみにクリーニング不良トナーが付着していたり、一時的なトナー落ちが生じたりした場合には対応することが難しい。また、印刷中に生じたクリーニング不良による未定着トナーを伴う用紙Pの出力を完全には防止できないという問題がある。そこで、図4Bの検知方法は、加熱制御手段24が有する加熱手段20(サーマルヒータ20a〜20g)への電力供給情報を活用してクリーニング不良検知を行うことで前記問題を解決する。
クリーニング不良検知手段32は感光体13上を常に測定し、その測定結果(受光光量)と測定位置を関連付けてマイクロコンピュータ上のRAMに記録(マッピング)する。当該測定位置は、例えば図3Bのラインセンサ30cを用いる構成であれば、受光画素と感光体13上の位置を予め対応付け、当該対応関係をマイクロコンピュータ上のROMに記録(マッピング)しておくことで特定できる。また感光体13の露光領域長手方向を表面に沿って往復動する図3Cのような光学式センサであれば、その往復運動時間や往復運動距離を、感光体13上の位置と関連付けてマイクロコンピュータ上のROMに記録(マッピング)しておくことでも特定できる。
加熱制御手段24は、図示しない画像処理装置からの画像情報入力を受けて、各サーマルヒータ20a〜20gへの供給電力量を決定している。よって、このうち定着に必要な電力を供給しているサーマルヒータ20a〜20gに対応する箇所には、印刷用のトナーが付着していることが分かる。
クリーニング不良検知手段32は、加熱制御手段24によるサーマルヒータ20a〜20gへの電力供給状態と、クリーニング不良検知手段32によって記録された測定位置情報を関連付ける。この関連付けは、サーマルヒータ20a〜20gと感光体13上の位置との対応情報を、あらかじめROMに記録(マッピング)することで行う。
そして、サーマルヒータ20a〜20gが定着温度に達する電力供給を受けていない箇所で、トナー付着(受光光量の低下)が検出された場合に、クリーニング不良を検知したと判定する。このような構成とすることで、クリーニング不良検知手段32は印刷用のトナー付着とクリーニング不良によるトナー付着を区別して検知することが可能になる。
図5Aと図5Bは、転写ベルトを使用したプリンタ10にクリーニング不良検知手段33〜36を取り付けた実施形態を示すものである。複数色のトナーを用いてフルカラー印刷を可能とした画像形成装置などでは、図5A、図5Bのように転写ベルトを用いたものがある。
図5Aのプリンタ10は、中間転写部材としての転写ベルト38に沿って4つの現像装置(感光体13K、13C、13M、13Y)を有し、それぞれが異なる色のトナー(例えばブラック、シアン、マゼンタ、イエロー)を保持している。この各色のトナーを転写ベルト38上で重ね合わせることで、フルカラーの印刷が可能となる。
図5Aで感光体13が第1像担持体であるとすると、転写ベルト38は第2像担持体である。前述した加熱手段20は、通常は図2A、図2Bのように定着手段15の定着ローラ15aの外周に配設する。しかし、加熱手段20を加圧ローラ15bの外周に配設することも可能である。
このようなプリンタ10では、例えば画像安定用の光学センサとクリーニング不良検知手段の光学センサを兼用するのであれば、図5Aのクリーニング不良検知手段33のように、最下流の感光体13Yと転写ニップNとの間に配置する。画像安定用の光学センサとクリーニング不良検知手段の光学センサを別々に配置する場合は、図5Aのクリーニング不良検知手段34のようにベルトクリーニング手段39の下流に配置する。こうすることで、各現像装置の感光体13毎にクリーニング不良検知手段を配設する必要がなくなり、安価な構成でクリーニング不良検知手段を実現することができる。なお、転写ニップNの開閉機構を設けることで、クリーニング不良検知手段33を当該ニップNの下流側に配設することも可能である。この場合、転写ニップNを開いた状態でクリーニング不良検知手段33で非印刷領域及び非画像領域の残留トナーの有無を検出する。
図5Bは、転写・定着部材としての転写・定着ベルト40を使用したプリンタ10にクリーニング不良検知手段35又は36を取り付けた実施形態を示すものである。感光体13が第1像担持体であるとすると、転写・定着ベルト40は第2像担持体である。図5Aのプリンタ10は用紙Pに対する転写と定着を別々に行うが、図5Bのプリンタ10は用紙Pに対する転写と定着を同時に行う。
図において41は駆動ローラ、42は従動ローラ、43は加圧ローラ、44は押し当て部材、45は加圧手段、46はクリーニング手段、46aはクリーニングブレードである。従動ローラ42と加圧ローラ43との間に転写・定着ニップSNが形成され、当該転写・定着ニップSNの上流側に加熱手段20が配設されている。
このような画像形成装置では、例えば画像安定用の光学センサとクリーニング不良検知手段の光学センサを兼用する場合、図5Bのクリーニング不良検知手段35のように、最下流の感光体13Yと転写・定着ニップSNとの間に配置する。画像安定用の光学センサとは別にクリーニング不良検知手段の光学センサを配置する場合は、図5Bのクリーニング手段36のようにベルトクリーニング手段46の下流に配置する。いずれの場合でも、各現像装置の感光体13毎にクリーニング不良検知手段を配設する必要がないので、安価な構成でクリーニング不良検知手段を実現することができる。なお、転写・定着ニップSNの開閉機構を設けることで、クリーニング不良検知手段35を当該ニップSNの下流側に配設することも可能である。この場合、ニップSNを開いた状態でクリーニング不良検知手段35で非印刷領域及び非画像領域の残留トナーの有無を検出する。
画像形成装置としてのプリンタ10、定着手段15及びクリーニング不良検知手段30〜36は以上のように構成されている。そして、用紙P上にトナーTで形成すべき画像の情報が図示しない画像処理装置から図2Aに示すように加熱制御手段24に入力されると、当該加熱制御手段24により電源23が制御され、所定のサーマルヒータ20a〜20gに対してトナーTの定着に必要な電力が供給される。
「所定のサーマルヒータ」とは、トナーTによる顕像画像を用紙P上の所定位置に定着させるために必要な加熱領域に対応したサーマルヒータである。当該「所定のサーマルヒータ」に接触して定着温度まで加熱された定着ローラの昇温部位が、用紙P上のトナーTに接触して顕像画像を定着させる。サーマルヒータ20a〜20gは、以下に述べるように、画像情報に応じて必要なサーマルヒータ20a〜20gのみ加熱することで省エネを実現する。
サーマルヒータ20a〜20gは、例えば図6A〜図6Dのように用紙P上に形成される画像の情報に基づいて、その加熱パターンが変化させられる。図7はその制御例を示すもので、用紙P上に図6Aと図6Bの画像を定着させる場合の加熱手段20の制御例を示している。図7の「P」で示す区間は用紙Pにトナーを定着させるための通電区間である。また「P’」で示す区間は、用紙Pの非画像領域や、用紙Pと用紙Pの間に形成される紙間隙間に対応している。
画像領域aと画像領域a’の区間で、サーマルヒータ20a〜20gが第1の目標温度に到達するように制御される。この第1の目標温度は、用紙Pに転写されたトナーが溶融して定着可能な温度である。区間Pは、サーマルヒータ20a〜20gの立ち上がり時間を考慮して、画像領域aと画像領域a’の開始側が延長されている(図7の立ち上がり傾斜部分)。当該延長部分は予備加熱領域であって、図6Aと図6Bのハッチングで示す領域に対応している。
当該ハッチング領域は非画像領域であるが、画像領域a、a’が定着ニップSNに到達した時に、サーマルヒータ20a〜20gが第1の目標温度に到達しているように、早めに電力が供給される。非画像領域bは、本来であれば省エネのためサーマルヒータ20a〜20gに通電しないが、前記立ち上がり時間を短縮して高速化を図るために、非画像領域bでも最低限第2の目標温度が維持されるようにサーマルヒータ20a〜20gに通電する。この第2の目標温度は前記第1の目標温度よりも低い温度であって、トナーを溶融しない温度である。
図6Cと図6Dは、用紙Pの幅方向の一部が画像領域で、残りが非画像領域である場合を示している。このように用紙Pの幅方向で画像領域c、efg、ehと非画像領域d、fhが混在する場合、サーマルヒータ20a〜20gに対する電力供給量を異ならせる。すなわち、画像領域cに対応するサーマルヒータが20a〜20dであり、非画像領域dに対応するサーマルヒータが20e〜20gであると仮定する。この場合、画像領域に対応するサーマルヒータ20a〜20dに第1の目標温度を達成する電力を供給し、非画像領域に対応するサーマルヒータ20e〜20gに第2の目標温度を達成する電力を供給する。画像領域c、efg、ehの開始側のハッチング領域で予備加熱することは、図6Aと図6Bで前述したのと同様である。
前述した加熱手段20は、定着ローラ15aの表面に接触させて加熱する接触式としたが、加熱手段20を電磁誘導コイルとインバータを使用した電磁誘導加熱(IH方式)による非接触加熱方式としてもよい。IH方式では、加熱用のコイルを多数配置するか、或いは、磁束をキャンセルする部材を多数配置することで、加熱領域や加熱量を制御することができる。これら加熱手段20で一般的には定着ローラ15aの表面を加熱するが、サーマルヒータ20a〜20gの配設位置について前述したように、加圧ローラ15b側を加熱したり、定着ローラ15aと加圧ローラ15bの両方を加熱する構成も可能である。
また加熱手段は、半導体レーザーアレイや発光ダイオードアレイなどの半導体発光素子による光エネルギを利用したものとしてもよい。この場合も、半導体発光素子を多数配置するか、或いは、半導体発光素子からの光を遮蔽する部材を多数配置することで、加熱領域や加熱量を制御することができる。当該光エネルギは、定着ローラ15aに照射するか、加圧ローラ15bに照射するか、或いは用紙P上のトナー画像に直接照射するか、或いはこれらを組み合わせて照射することが可能である。
(定着制御方法その1)
図8Aは、クリーニング不良検知手段30によってトナーの除去不良が検出された場合の加熱手段20の第1の制御方法を説明する図である。この第1の制御方法では、クリーニング不良検知手段30によってトナーの除去不良(クリーニング不良)が検出されると、加熱手段20の全てのサーマルヒータ20a〜20gに第1の目標温度が得られる電力が供給される。この加熱制御により、クリーニング不良箇所のトナーを、それが画像領域にあるか非画像領域にあるかに関わりなく、画像領域のトナー画像と同時に定着することができる。
クリーニング不良検知手段30によってトナーの除去不良(クリーニング不良)が検出されない場合、通常制御モードにより画像領域に対応したサーマルヒータ20a〜20gのみに第1の目標温度が得られる電力が供給される。残りのサーマルヒータには第2の目標温度が得られる電力が供給される。これにより、クリーニング不良のない時は省エネ型の通常制御を実現し、クリーニング不良発生時は当該不良を回復して未定着トナーを出力しない回復制御を行うことができる。
(定着制御方法その2)
図8Bは、クリーニング不良検知手段30によってトナーの除去不良が検出された場合の加熱手段20の第2の制御方法を説明する図である。この第2の制御方法では、クリーニング不良検知手段30によってトナーの除去不良(クリーニング不良)が検出されると、クリーニング不良検知手段30が当該除去不良を除去不良位置と関連して検出する。そして、当該位置情報を加熱手段20の加熱制御手段24に搭載されたRAM上に記録する。
ここでいう「位置情報」とは、感光体13上の残留トナーの位置を長手方向(軸方向)と周方向の位置で特定できる情報である。すなわち、当該情報に基づいて、除去不良トナーが転写された用紙Pが定着ニップSNに到達した時に、当該除去不良トナーに対応する(接触する)1又は2以上のサーマルヒータ20a〜20gが特定される。
加熱制御手段24は、搭載されたプログラムによって、当該位置情報と対応する1又は2以上のサーマルヒータ20a〜20gを対応付けする。そして、この対応付けられた1又は2以上のサーマルヒータ20a〜20gに対して、定着温度(第1の目標温度)が得られる電力を供給する。この定着制御により、クリーニング不良箇所のトナーも画像領域のトナー画像と同時に定着することが可能となるため、用紙Pが未定着トナーを保持したまま出力されるのを防止することができる。
クリーニング不良検知手段30によってトナーの除去不良(クリーニング不良)が検出されない場合、通常制御モードにより画像領域に対応したサーマルヒータ20a〜20gのみに第1の目標温度が得られる電力が供給される。これは前記第1の制御方法と同様である。残りのサーマルヒータには第2の目標温度が得られる電力が供給される。これにより、クリーニング不良のない時は省エネ型の通常制御を実現し、クリーニング不良発生時は必要最低限のサーマルヒータ20a〜20gで当該不良を回復して未定着トナーを出力しない回復制御を行うことができる。
この定着制御方法では、加熱制御手段24のCPUへの処理負荷やRAMの使用量が増加するが、クリーニング不良の回復制御時でも全てのサーマルヒータ20a〜20gを加熱するのではないので、省エネを維持することができる。また、このようなクリーン制御モードが実行された場合、画像形成装置の操作パネル等に、クリーン制御モードが実行されたことを表示する通知手段を設けてもよい。
こうすることで、ユーザーはクリーニング不良が発生してクリーン制御モードが実行されたことを知ることができる。従って、クリーン制御モードの表示後にサービスマンを呼んだり、サービスマンの定期メンテナンス時にクリーニング手段19のメンテナンスを行ったりすることが可能となり、クリーニング不良の原因を速やかに修復することができる。また、画像形成装置の通信機能を利用することができる場合は、クリーン制御モードが実行されたことを自動でサービスマンに連絡することも可能である。
図8cは、本発明による加熱手段20の制御モードを行わない場合、つまり非画像領域ではサーマルヒータ20a〜20gを定着温度(第1の目標温度)まで加熱しない従来の問題を示した図である。クリーニング手段19のクリーニングブレード19aは、劣化により欠けを生じたり、ブレードの経時硬化でトナーをクリーニングしきれない、いわゆるクリーニング不良を生じたりする場合がある。本発明による加熱手段20の制御モードを行わない場合、クリーニング不良によりトナーが付着した非画像領域は、定着されないまま定着ニップSNを通過する。
前述したように分割加熱方式の定着装置では必要な箇所のみ定着を行うことで省エネを実現できる一方、こうしたクリーニング不良が非画像領域で生じた場合、クリーニング不良箇所の定着が行われず、トナーが未定着のまま出力されてしまう。この結果、未定着トナーによって他の印刷物が汚染されたり、ユーザーの手や衣服等が汚染されたり、当該未定着トナーが飛散して周囲が汚染されたりする問題があった。図8Aや図8Bの加熱制御を行うことで、省エネを図りつつ未定着トナーによる前記問題を解決することができる。
図9A〜図9Cは、加熱手段の制御例を示すフロー図である。前記問題を解決するため、本発明はクリーニング不良検知手段30〜36を有し、加熱制御手段24が、加熱手段20の必要な加熱領域の選択のため加熱領域を切り換える切換手段を有する。
この切換手段は、まず図9AのステップS1でクリーニング不良検知を行う。そして、ステップS2で、クリーニング不良検知手段30(ライン照明光源30a、結像レンズ30b、ラインセンサ30c)によって感光体13上にクリーニング不良が検知されないと判断された場合は、ステップS3で通常通り図8A、図8Bで説明した画像領域のみ定着する加熱(通常制御モード)を行う。
一方、クリーニング不良が検知された場合は、ステップS4でクリーン制御モードに切り換えられる。この切り換えを行う切換手段は、加熱制御手段24のマイクロコンピュータ上に搭載されるプログラムで実現される。
(クリーニング不良回復判定)
図9Bは、クリーニング不良回復判定手段について説明する図である。クリーニング不良は通常クリーニングブレード19aの欠けや硬化といった経時劣化現象で生じるが、例えば環境条件が変化してプリンタ10の周辺温度が上がると、クリーニングブレード19aが軟化し、クリーニング不良が自然に回復することがある。本発明ではこうした現象に対応し、クリーニング不良から回復したかどうかを判定するクリーニング不良回復判定手段を設けている。
クリーニング不良が回復(残留トナーの除去不良が解消)したと判定されると、サーマルヒータ20a〜20gの制御モードがクリーン制御モードから通常制御モードに自動で復帰するようになっている。このようにクリーニング不良回復判定手段を設けることにより、クリーニング不良回復後は速やかにサーマルヒータ20a〜20gの制御モードを通常制御モードへ戻すことができる。従って、サーマルヒータ20a〜20gの電力消費の無駄を最小化することができる。
クリーニング不良回復判定手段は、まずステップS1で現在の制御モードがクリーン制御モードか否かが判断される。そして当該ステップS1でクリーン制御モードと判断された場合に、ステップS2のクリーニング不良回復判定、すなわち、図9Cのようなクリーニング不良回復判定のステップS1〜S5が実行される。そして、当該クリーニング不良回復判定の結果、ステップS3でクリーニング不良が回復されたと判定された場合は、ステップS4で制御モードが通常制御モードに切り換えられる。
また、クリーニング不良が回復されていないと判定された場合は、ステップS5でクリーン制御モードのままとされる。このクリーニング不良回復判定手段は、加熱手段20(サーマルヒータ20a〜20g)の加熱領域を切り換える切換手段と同様に、加熱制御手段24のマイクロコンピュータに搭載されるプログラムによって実現される。
図9Cは、前述したクリーニング不良回復判定手段の具体例について説明する図である。クリーニング不良回復判定が開始されると、まずステップS1でクリーニング回復判定タイマーがスタートされる。そして、ステップS2でクリーニング不良検知手段によってクリーニング不良が検知されたか否かが判断される。
ステップS2でクリーニング不良が検知されたと判断された場合は、ステップS3でタイマーがリセットされて判定が終了する。ステップS2でクリーニング不良が検知されないと判断された場合は、ステップS4でタイマースタートから一定時間が経過しているか否かが判断される。
ここで「一定時間」は、例えば感光体13が1回転する時間を予め加熱制御手段24のROMに記録しておき、この時間を「一定時間」とすることができる。なお、電気ノイズ等によってクリーニング不良検知手段の誤検知が発生する可能性を考慮すると、当該「一定時間」に余裕を持たせた方がよい。すなわち、感光体13の例えば2回転又は3回転分の時間を当該「一定時間」に設定する。この一定時間内で規定回数以上(例えば2回以上)クリーニング不良が検知されなければ、クリーニング不良が回復したと判定する。
一定時間が経過していない場合は、一定時間が経過するまでステップS2とステップS4を交互に繰り返す。この途中でクリーニング不良が検知された場合は、ステップS3でタイマーをリセットして判定を終了する。
ステップS2でクリーニング不良が検知された後、ステップS4でタイマースタートから一定時間が経過したと判断されると、ステップS5でクリーニング不良が回復したと判定されて判定を終了する。この処理は作像中に常に行ってもよいし、作像後にクリーニング不良検知モードを実行し、クリーニング不良検知モードでクリーニング不良が検知されなければ、回復したと判定する方法を取ってもよい。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加え得ることは勿論である。また、本発明に係る画像形成装置は、図1のプリンタ10に限らず、その他の複写機、ファクシミリ、あるいはこれらの複合機等に設けることも可能である。
10:プリンタ 11:給紙手段
11a:給紙トレイ 11b:給紙コロ
12:タイミングローラ対 13:感光体
14:転写手段 15:定着手段
15a:定着ローラ 15b:加圧ローラ
16:帯電ローラ 17:ミラー
18:現像手段 19:クリーニング手段
20:加熱手段 20a-20g:サーマルヒータ
21:サーミスタ 22:サーミスタ
23:電源 24:加熱制御手段
30-36:クリーニング不良検知手段 30a:ライン照明光源
30b:結像レンズ 30c:ラインセンサ
38:転写ベルト 40:転写・定着ベルト
特開2001−343860号公報 特開平07−084484号公報 特開平5−281818号公報 特開2012−63560号公報

Claims (20)

  1. 潜像画像を現像剤により顕像化した状態で担持する像担持体と、当該像担持体上の顕像画像を記録媒体上に転写させる転写手段と、前記記録媒体上に転写された前記顕像画像を定着させるために必要な加熱領域を選択して加熱可能な加熱手段と、転写後の前記像担持体の表面に残留した現像剤を除去するクリーニング手段と、前記必要な加熱領域の選択のため加熱領域を切り換える切換手段とを有する画像形成装置において、
    前記クリーニング手段による残留現像剤の除去不良を検出するクリーニング不良検知手段を配設し、前記切換手段による前記加熱手段の加熱領域切り換え制御モードを、
    当該クリーニング不良検知手段により前記残留現像剤の除去不良が検出されないときは、前記顕像画像に対応した加熱領域を対象とする通常制御モードとし、
    当該クリーニング不良検知手段により前記残留現像剤の除去不良が検出されたときは、前記残留現像剤の除去不良を解消するクリーン制御モードとするようにしたことを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記クリーン制御モードは、前記顕像画像に対応した加熱領域を含む全ての加熱領域を対象とすることを特徴とする請求項1の画像形成装置。
  3. 前記クリーニング不良検知手段が、前記残留現像剤の除去不良を、前記像担持体の表面における当該除去不良の位置と関連させて検出し、前記クリーン制御モードは、少なくとも、当該除去不良位置に対応し残留現像剤の定着に必要な加熱領域を対象とすることを特徴とする請求項1の画像形成装置。
  4. 前記クリーン制御モードは、前記除去不良位置に対応し残留現像剤の定着に必要な加熱領域と、前記顕像画像に対応した加熱領域を対象とすることを特徴とする請求項3の画像形成装置。
  5. 前記クリーニング不良検知手段で画像濃度調整用のパッチ画像を検出することを特徴とする請求項1の画像形成装置。
  6. 前記クリーニング不良検知手段は、前記像担持体上の非印刷領域の残留現像剤の除去不良を検出することを特徴とする請求項1の画像形成装置。
  7. 前記クリーニング不良検知手段は、前記加熱手段が有する前記顕像画像を定着させるための加熱領域の情報に基づいて、前記像担持体上の印刷領域内の残留現像剤の除去不良を検出することを特徴とする請求項1の画像形成装置。
  8. 前記像担持体が感光体を有し、前記クリーニング手段が当該感光体の外周に配設され、前記加熱手段が、前記顕像画像が転写された前記記録媒体を、当該転写位置の下流側で挟む定着部材と加圧部材のいずれか一方に配設されていることを特徴とする請求項1の画像形成装置。
  9. 前記像担持体が、複数の感光体による第1像担持体と、当該第1像担持体上の顕像画像が転写される中間転写部材による第2像担持体を有し、前記クリーニング手段が当該第2像担持体に配設され、前記加熱手段が、前記第2像担持体から前記顕像画像が転写された前記記録媒体を、当該転写位置の下流側で挟む定着部材と加圧部材のいずれか一方に配設されていることを特徴とする請求項1の画像形成装置。
  10. 前記像担持体が、複数の感光体による第1像担持体と、当該第1像担持体上の顕像画像が転写される転写・定着部材による第2像担持体を有し、前記クリーニング手段が当該第2像担持体に配設され、前記加熱手段が、前記記録媒体を前記第2像担持体に圧接させる加圧部材の上流側の前記第2像担持体に配設されていることを特徴とする請求項1の画像形成装置。
  11. 前記定着部材が定着ローラ又は定着ベルトで構成され、前記加圧部材が加圧ローラ又は加圧ベルトで構成されていることを特徴とする請求項8から10のいずれか1の画像形成装置。
  12. 前記加熱手段が、サーマルヒータ、電磁誘導加熱又は光エネルギを利用することを特徴とする請求項1の画像形成装置。
  13. 前記加熱手段が、前記顕像画像の領域を定着に必要な定着温度に加熱するとともに、前記顕像画像以外の領域を当該定着温度よりも低い温度で加熱することを特徴とする請求項1の画像形成装置。
  14. 前記加熱手段が前記クリーン制御モードで制御されている時に、当該制御が行われていることを通知する通知手段を有することを特徴とする請求項1の画像形成装置。
  15. 前記クリーニング不良検知手段が、ラインセンサ又は反射型光学センサを有することを特徴とする請求項1の画像形成装置。
  16. 前記反射型光学センサが前記像担持体の長手方向に移動可能に配設されていることを特徴とする請求項15の画像形成装置。
  17. 前記クリーニング不良検知手段による残留現像剤の除去不良を検出するためのクリーニング不良検知モードを有することを特徴とする請求項1の画像形成装置。
  18. クリーニング不良が回復したことを判定するクリーニング不良回復判定手段を有し、クリーニング不良が回復したと判定すると前記クリーン制御モードが通常制御モードへ切り換えられることを特徴とする請求項1の画像形成装置。
  19. 前記クリーニング不良回復判定手段は、前記クリーニング不良検知手段による残留現像剤の除去不良が所定時間検出されない場合にクリーニング不良が回復したと判定することを特徴とする請求項18の画像形成装置。
  20. 前記クリーニング不良回復判定手段は、前記クリーニング不良検知手段による残留現像剤の除去不良が前記像担持体の1回転の間に検出されない場合にクリーニング不良が回復したと判定することを特徴とする請求項18の画像形成装置。
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