JP2023180308A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 紙粉や填料の凝集によるクリーニング不良と中間転写ベルト傷の発生を有効に抑制し、安定した画像形成を実行可能な画像形成装置を提供すること。【解決手段】 非画像形成時において、ブレードにトナーを供給する動作を実行し、該供給動作時において、中間転写ベルトを駆動する駆動トルクに基づいて、該供給動作時に供給するトナー供給量を制御する。【選択図】 図7

Description

本発明は、トナーを用いて画像を形成する画像形成装置に関する。
画像形成装置の高速化に伴い、フルカラーの画像形成装置としては、ベルト部材に対応して複数の画像形成部を並べて配置し、各色の作像プロセスを並行処理する構成が主流となっている。例えば、電子写真方式の画像形成装置では、中間転写ベルトを用いたフルカラータンデム方式が挙げられる。
フルカラータンデム方式とは、並んで配列された複数の画像形成ユニットによって画像を形成する方式である。この方式では、それぞれ色の異なるトナー像を中間転写ベルト上に重ねて一次転写し、中間転写ベルト上のトナー像を一括して記録材に二次転写した後、記録材上のトナー像を定着してフルカラー画像を得る。この方式のフルカラー画像形成装置は、二次転写後に中間転写ベルト上に残留した転写残トナーを除去するクリーニング装置を備えている。
このクリーニング装置としては、ゴム等の弾性材料を支持板金に接着したクリーニングブレードが広く用いられている。特に、クリーニングブレードを中間転写ベルトの駆動方向に対向するように当接させるカウンター方式はクリーニング性が高いため、一般的に採用されている。
一方、二次転写時に記録材が中間転写ベルトと当接することにより、記録材から紙粉や填料が中間転写ベルトへと転移することがある。これらの紙粉や填料はクリーニングブレードのエッジ部に凝集しやすく、クリーニング不良の原因となることが知られている。
そこで特許文献1では、中間転写ベルトの移動方向において、クリーニングブレードの下流側にスクレーパー部材を設け、クリーニングブレードをすり抜けたトナーをスクレーパーで回収する構成が開示されている。
特開2002-278319号公報
しかしながら、特許文献1の構成では、スクレーパーの製造時のバリや偏摩耗により、中間転写ベルトに傷がつき、画像不良が生じる可能性があった。このようにスクレーパーによる中間転写ベルトへの傷を抑制するために、トナー帯を形成することが考えられる。即ち、スクレーパーと中間転写ベルトの当接部にトナー帯(外添剤)を供給し、傷の発生を抑制することが考えられる。しかしながら、トナー帯が過剰に供給されるとトナー消費量が増加してしまう。また、トナー帯が不足すると傷の発生を抑制できない。
本発明はこれらの問題に鑑みてなされたものであり、トナー消費量を抑制しながら、紙粉や填料の凝集によるクリーニング不良と中間転写ベルト傷の発生を抑制することを目的とする。
本発明に係る画像形成装置は、トナー像を担持する像担持体と、前記像担持体にトナー像を形成する画像形成部と、前記像担持体に第1当接部において当接し、前記像担持体をクリーニングする第1のブレードと、前記像担持体の回転方向において、前記第1当接部よりも下流で、かつ、前記画像形成部よりも上流にある第2当接部において前記像担持体に当接し、前記像担持体をクリーニングする第2のブレードと、前記像担持体の駆動トルクを検知するトルク検知手段と、
非画像形成時において、前記画像形成部によって前記像担持体に形成された供給用トナーを前記第1当接部に供給する動作を実行する制御部と、を備えた画像形成装置において、前記制御部は、前記供給トナーが前記第1当接部に供給されている際の前記トルク検知手段の検知結果に基づいて、前記動作時に前記画像形成部が前記像担持体に形成する前記供給トナーの量を制御することを特徴とする。
本発明によれば、トナー消費量を抑制しながら、紙粉や填料の凝集によるクリーニング不良と中間転写ベルト傷の発生を有効に抑制することができる。
本実施例の画像形成装置の概略構成図である。 本実施例の画像形成装置のうち一つの画像形成部に関する概略構成図である。 本実施例の制御回路11による制御体系を示した図である。 本実施例の画像形成装置の制御手段11の内部構成を示すブロック図である。 本実施例の外添剤と中間転写ベルト101に発生する傷の関係の説明図である。 本実施例の中間転写ベルト駆動ローラ115の駆動負荷と、ブレードからの外添剤のすり抜け量の関係を示す説明図である。 画像形成時におけるトナー帯形成動作に関する制御内容を説明するフローチャートである。
以下、図面を参照して本発明の実施形態を詳細に説明する。本実施形態では、トナー像の形成/転写に係る主要部のみを説明するが、本発明は、必要な機器、装備、筐体構造を加えて、プリンタ、各種印刷機、複写機、FAX、複合機等、種々の用途で実施できる。
<画像形成装置の説明>
図1は画像形成装置の構成の説明図である。図1に示すように、画像形成装置100は、タンデム型中間転写方式のフルカラープリンタである。即ち、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの画像形成部としての画像形成ユニット109Y、109M、109C、109Bkが中間転写ベルト(ITB)101に沿って配列されている。
画像形成ユニット109Yでは、第1の像担持体としての感光ドラム上にイエロートナー像が形成されて第2の像担持体としての中間転写ベルト101に転写される。画像形成ユニット109Mでは、画像形成ユニット109Yと同様な手順でマゼンタトナー像が形成されて中間転写ベルト101上のイエロートナー像に重ねて転写される。画像形成ユニット109C、109Bkでは、画像形成ユニット109Yと同様な手順でシアントナー像、ブラックトナー像が形成されて中間転写ベルト101に順次重ねて転写される。
中間転写ベルト101に担持された4色のトナー像は、二次転写部T2へ搬送されて記録材Pへ一括二次転写される。4色のトナー像を二次転写された記録材Pは、中間転写ベルト101から曲率分離して定着装置112へ送り込まれる。定着装置112は、定着ローラ112aと加圧ローラ112bにより記録材Pを加熱加圧して、トナーを融解して表面に画像を定着させる。その後、記録材Pが機体外へ排出される。
画像形成ユニット109Y、109M、109C、109Bkは、それぞれの現像装置で用いるトナーの色がイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックと異なる以外は、実質的に同一に構成される。以下では、ブラックの画像形成ユニット109Bkについてトナー像の形成プロセスを説明し、他の画像形成ユニット109Y、109M、109Cに関する重複した説明を省略する。また、トナーの色イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックを表す符号Y、M、C、Bkは適宜省略する。
画像形成ユニット109Bkは、感光ドラム103の周囲に、帯電ローラ104、露光装置105、現像装置106、一次転写ローラ107、感光体クリーニングブレード108を配置している。
感光ドラム103は、アルミ素管の表面に帯電極性が負極性の感光層を形成しており、図2に示すMTR1によって矢印方向に0.3m/sのプロセススピードで駆動される。
帯電ローラ104は、負極性の直流電圧を印加されて感光ドラム103の表面を負極性に帯電させる。露光装置105は、ブラックの分解色画像を展開した走査線画像データをON-OFF変調したレーザービームを回転ミラーで走査して、感光ドラム103の表面に画像の静電像を書き込む。
現像装置106は帯電極性が負極性の非磁性トナーと磁性キャリアを含む二成分現像剤を攪拌部材により摩擦帯電させる。現像剤は搬送部材により搬送されて、現像スリーブに担持される。現像スリーブは図2に示すMTR2によって駆動され、現像スリーブに担持された現像剤は、規制ブレードにより厚さを規制された後、感光ドラム103との対向部へ搬送される。現像スリーブは感光ドラム103に対して所定の距離を空けて保持されている。負極性の直流電圧に交流電圧を重畳した振動電圧を現像スリーブに印加することで、負極性に帯電したトナーが相対的に正極性になった感光ドラム103の露光部分へ移転して静電像が反転現像される。
本実施形態で用いるトナーとしては、バインダ樹脂に着色材や帯電制御材等を添加した公知のものが使用できる。また、トナーの体積平均粒径としては5μm以上15μm以下のものを好適に使用することができる。本実施形態では、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの全色について体積平均粒径6μmのトナーを用いた。また、トナーに対する流動性の付与、および、帯電性、現像性、転写性並びにクリーニング性の向上等を目的として、例えば、粒径10~1000nmのシリカ、チタニア、アルミナ等からなる外添剤が添加されている。
一次転写ローラ107は、感光ドラム103と中間転写ベルト101の間に一次転写部T1を形成する。一次転写ローラ107に正極性の直流電圧を印加することで、感光ドラム103に担持されたトナー像が中間転写ベルト101へ一次転写される。
感光体クリーニングブレード108は感光ドラム103の駆動方向に対向するように当接して、感光ドラム103に残った転写残トナーを回収する。感光体クリーニングブレード108は板状の弾性部材と支持板金とで構成されており、弾性部材としては例えば硬度77°(JIS-A)、厚さ2mmのウレタンゴムが用いられる。
二次転写ローラ111は、中間転写ベルト101の移動方向で画像形成ユニット109Bkの下流かつ、中間転写体クリーニングブレード102の上流の位置で中間転写ベルト101の外側面に当接する。二次転写ローラ111は、対向ローラ(駆動ローラ)110に内側面を支持された中間転写ベルト101に当接して二次転写部T2を形成する。二次転写ローラ111に正極性の直流電圧を印加することで、中間転写ベルト101に担持されたフルカラートナー像が記録材Pへ二次転写される。
第1のブレードとしての中間転写体クリーニングブレード102は、テンションローラ115を対向として中間転写ベルト101の移動方向に対向するように第1当接部において中間転写ベルト101当接する。そして、中間転写体クリーニングブレード102は、中間転写ベルト101に残った転写残トナーを回収する。中間転写体クリーニングブレード102は板状のゴム部材としての弾性部材と支持板金とで構成されており、弾性部材としては例えば硬度77°(JIS-A)、厚さ2mmのウレタンゴムが用いられる。
第2のブレードとしてのスクレーパー116は、中間転写ベルト101の移動方向において、中間転写体クリーニングブレード102の下流に配置され、かつ、画像形成ユニット109Yの上流の位置に配置される。そして、スクレーパー116は、中間転写ベルト101の移動方向に対向するように、第2当接部において中間転写ベルト101に当接(カウンター当接)して、中間転写ベルト101に残った転写残トナーを回収する。スクレーパー116は板状の非弾性部材と支持部材とで構成されており、非弾性部材としては金属や樹脂が用いられる。中間転写体クリーニングブレード102の中間転写ベルト101への接触圧は、スクレーパー116の中間転写ベルト101への接触圧より高く構成されている。なお、本実施の形態では、テンションローラ115を対向としてスクレーパー116を中間転写ベルト101に当接させたが、対向を別部材としても良いし、対向部材のない位置でスクレーパー116を中間転写ベルト101に当接させても良い。
中間転写ベルト101は、矢印Rの方向へと搬送駆動されるベルト部材であり、駆動部材である駆動ローラ110、張架部材である張架ローラ113、114、中間転写ベルト101に所定の張力を付与するテンションローラ115によって張架されている。駆動ローラ110は、二次転写部T2に配置される二次転写内ローラの機能を兼ね備えている。ただし、中間転写ベルト101を張架するローラの本数は図1の構成に限定されるものではない。
図2に示すように、画像形成ユニット109の動作に関わる、モータMTR1~3の駆動、電源PS1~3へのバイアス印加、画像情報の処理などは、制御部としての制御手段11により制御されている。
図3は、制御手段11からの制御形態についての詳細な説明図である。
制御手段11は、ドラム駆動用のモータMTR1、現像スリーブ駆動用のモータMTR2、中間転写ベルト(ITB)駆動ローラ駆動用のモータMTR3に制御信号を発信する。それぞれのモータは、発信された制御信号に応じて、それぞれの駆動対象物を駆動させる。即ち、モータMTR1が感光ドラム103、モータMTR2が現像スリーブ106a、MTR3が中間転写ベルト駆動ローラ110を駆動させる。
中間転写ベルト駆動ローラ110の駆動モータMTR3の駆動トルクは、トルク検知手段としてのトルク検知回路20によって検知できるようになっている。検知したトルクは制御手段11内のメモリ部305内に格納される。トルク検知手段としては、公知の利用可能な手段を任意に用いることができる。
また、制御手段11は、帯電用の電源PS1、現像用の電源PS2、および転写用の電源PS3に制御信号を発信する。そして、その信号に応じて、電源PS1が帯電AC電源12および帯電DC電源13から帯電ローラ104に電圧を印加する。また、電源PS2が現像AC電源14および現像DC電源15から現像装置106に電圧を印加する。また、電源PS3が転写DC電源16から一次転写ローラ107に電圧を印加する。
また、制御手段11は、露光装置105に画像信号に対応した制御信号を発信し、その信号に応じて露光装置105は変調されたレーザ光Lを出力する。制御手段11は露光装置105に画像信号を送ると同時かそれ以前に、制御手段内の記憶手段である画像メモリ部305に、形成された画像のデータが書き込まれている。そして、形成された画像については、各色のトナー像において画像信号数がビデオカウント値カウント部(カウント手段)308にカウントされる。カウントされたビデオカウント値が画像メモリ部305に書き込まれている。
<ビデオカウント値>
ビデオカウント値について、説明する。
図4は、上記に説明した図3の制御手段11の内部構成を示すブロック図である。
CCDセンサ217に結像された画像は、CCDセンサ217によりアナログ電気信号に変換される。変換された画像情報は、アナログ信号処理部300に入力されてサンプル&ホールド、ダークレベルの補正等が行われた後、A/D・SH処理部301でアナログ・デジタル変換(A/D変換)される。更に、デジタル化された信号に対してシェーディング補正が行われる。シェーディング補正では、CCDセンサ217が持つ画素ごとのばらつきに対する補正、及び原稿照明ランプの配光特性に基づく位置による光量のばらつきに対する補正を行う。
その後、RGBライン間補正部302においてRGBライン間補正を行う。ある時点でCCDセンサ217のRGB各受光部に入力した光は、原稿上ではRGB各受光部の位置関係に応じてずれているために、ここでRGB信号間の同期をとる。
その後、入力マスキング部303で入力マスキング処理を行い、輝度データから濃度データへの変換を行う。CCDセンサ217から出力されたままのRGB値はCCDセンサ217に取り付けられた色フィルタの影響を受けているため、その影響を補正して純粋なRGB値に変換する。
その後、画像は変倍部304において所望の変倍率で変倍処理され、変倍された画像データは画像メモリ部305に送られて、画像蓄積される。
蓄積された画像は、まず画像データを画像メモリ部305からγ補正部306に送られる。γ補正部306では、設定された濃度値に応じた出力にするために、プリンタの特性を考慮したルックアップテーブル(LUT)に基づいて、元の濃度データから所望の出力濃度対応した濃度データに変換する。次に、濃度データは二値化部307に送られる。二値化部307では、8ビットの多値信号を2値信号に変換される。例えば、この変換方法としてはディザ法、誤差拡散法、誤差拡散の改良したもの等が使われる。二値化されたデータは、ビデオカウント部308に送られ、各色画像毎に二値化データのカウントが行われる。
本発明において、ビデオカウント値は、読み取られた画像信号処理において、主走査方向と副走査方向で各500μmのメッシュ状毎の画像信号の数をカウントしたものである。又、このビデオカウント値から、画像処理部805にて求められた濃度データの二値化データが引き出され、図1、2に示す感光ドラム103上の各主走査、副走査座標位置に形成されたトナー像の画像濃度が求められる。
<トナー帯供給動作>
トナー帯供給動作について、説明する。
画像形成装置100は、各画像形成部109において、感光体1上のうち用紙とその次の用紙との紙間に対応する領域(非プリント部;以下、紙間領域ということがある。)に供給用トナーとしてのトナー帯を形成する、トナー帯形成動作を行うように構成されている。制御手段11は、例えば用紙の通紙枚数や、中間転写体の走行距離、用紙に形成する画像のプリントパターンをビデオカウント値から解析した解析結果、中間転写ベルト駆動ローラ駆動用のモータMTR3の駆動負荷等に応じてトナー帯形成動作を行う。また、トナー帯を形成する場合にその面積や濃度などが、制御手段11により調整される。
トナー帯形成動作が行われることで、各画像形成部109において、中間転写体クリーニングブレード102に供給されるトナーが調整される。中間転写体クリーニングブレード102をすり抜けた外添剤が、スクレーパー116に供給される。即ち、トナー帯形成動作によってスクレーパー116に供給される外添剤の量も調整され、スクレーパー116と中間転写ベルト101との潤滑が適切行われる。
トナー帯形成動作は、非画像形成時において、制御手段11の制御に基づいて実行される。制御手段11は、不図示の制御プログラムを実行することで、トナー帯形成動作の制御を行う。
ここで、画像形成装置100は、一の開始指示(プリント指示)により開始される、単一又は複数の記録材Pに画像を形成して出力する一連の動作であるジョブ(プリント動作)を実行する。ジョブは、一般に、画像形成工程、前回転工程、複数の記録材Pに画像を形成する場合の紙間工程、及び後回転工程を有する。画像形成工程は、実際に記録材Pに形成して出力する画像の静電像の形成、トナー像の形成、トナー像の1次転写、2次転写を行う期間であり、画像形成時(画像形成期間)とはこの期間のことをいう。より詳細には、これら静電像の形成、トナー像の形成、トナー像の1次転写、2次転写の各工程を行う位置で、画像形成時のタイミングは異なる。前回転工程は、開始指示が入力されてから実際に画像を形成し始めるまでの、画像形成工程の前の準備動作を行う期間である。紙間工程は、複数の記録材Pに対する画像形成を連続して行う際(連続画像形成)の記録材Pと記録材Pとの間に対応する期間である。後回転工程は、画像形成工程の後の整理動作(準備動作)を行う期間である。非画像形成時(非画像形成期間)とは、画像形成時以外の期間であって、上記前回転工程、紙間工程、後回転工程、更には画像形成装置100の電源投入時又はスリープ状態からの復帰時の準備動作である前多回転工程などが含まれる。本実施例では、非画像形成時に、トナー帯形成動作が実行される。
本実施例における潤滑剤供給制御について説明する。
本発明で課題としている、スクレーパーの製造時のバリや偏摩耗により中間転写ベルトに傷がつき生じる画像不良は、潤滑剤を中間転写ベルトとスクレーパー間に介在させることによる二者間の摩擦の低減で、現象が良化することがわかっている。そのため本実施例では、潤滑剤としてトナーに外添された外添剤を、スクレーパーに供給することで、中間転写ベルトに傷がつくことによる画像不良を抑制する。
図5は、スクレーパーへの外添剤供給量と、中間転写ベルト上につく傷の関係のイメージ図である。中間転写ベルト傷指数とは、スクレーパーのバリや偏摩耗により中間転写ベルトにつく傷の、本数や深さ等を指標化したものであり、指数が大きくなるほど、画像レベルが悪化することを表した数値である。本実施例では、スクレーパーへの外添剤供給量は、以下のように求めた。即ち、トナー帯を中間転写体クリーニングブレードへ供給させ、中間転写体クリーニングブレードからスクレーパーの間で中間転写ベルト上に付着したシリカの量をXRF(蛍光X線分析法)により求めた。具体的には、XRFで分析した際の単位面積あたりのシリカの量を、トナー帯の供給面積分に積算して求めた。
この関係図が示す通り、スクレーパーへの外添剤の供給量が多いほど、画像傷起因の画像不良のレベルは良化することがわかっている。本実施例では、画像不良の起きない時のスクレーパーへの外添剤供給量(外添剤必要量A)を検討より確認し、その値をトナー帯供給が十分に実施されたかを判断する閾値とした。
本実施例では、スクレーパー116への外添剤供給量、すなわち中間転写体クリーニングブレード102をすり抜けた外添剤のすり抜け量の検知手段として、中間転写ベルト駆動ローラ110の駆動負荷を使用している。
図6は、中間転写ベルト駆動ローラの駆動負荷と、中間転写ベルトに当接したブレードを単位時間あたりにすり抜けた外添剤の量の関係を示したイメージ図である。この図が示すように、すり抜ける外添剤の量が多いほど、ブレードと中間転写ベルト間の摩擦が少なくなるので、駆動ローラの駆動負荷も小さくなり、逆にすり抜ける外添剤の量が少なければ、駆動負荷は小さくなる。
本実施例では、中間転写体クリーニングブレード102をウレタンゴムとし、スクレーパー116を中間転写ベルト101との摩擦の小さいPET樹脂で構成している。そのため、中間転写ベルト駆動ローラ110の駆動負荷は、中間転写ベルト101と中間転写体クリーニングブレード102との摩擦によるものが支配的となる。
よって本実施例では、中間転写ベルト駆動ローラ110の駆動負荷と、中間転写体クリーニングブレード102を単位時間あたりにすり抜ける外添剤の量の関係を、検討からあらかじめ式にあらわしておく。こうすることにより、中間転写ベルト駆動ローラ110の駆動負荷から、中間転写体クリーニングブレード102を単位時間あたりにすり抜ける外添剤の量を算出できる。これにより外添剤のすり抜け量の総量を検知している。
中間転写体クリーニングブレード102からの外添剤のすり抜け量の総量の検知方法と、その量が十分であるか否かの判断基準について、以下に具体的に説明する。
図6に示すように、中間転写ベルト駆動ローラ110の駆動負荷がTnだった場合に、中間転写体クリーニングブレード102を単位時間あたりにすり抜ける外添剤の量がα(Tn)であると算出している。
一定時間おきに中間転写ベルト駆動ローラ110の駆動負荷Tnを検知することで、その時点の単位時間あたりにすり抜ける外添剤の量α(Tn)が算出されるので、スクレーパー116への外添剤供給量の総量αnetは、式1のようにあらわされる。
αnet=α(T1)+α(T2)+… ・・・式1
よって、本実施例において、スクレーパー116への外添剤供給量が十分であることを判断する指標としては、式2を満足するか否かで判断することとしている。即ち、αnet(スクレーパー116への外添剤供給量の総量)がA(所定値:画像不良の起きないために必要なスクレーパーへの総外添剤供給量)よりも大きい場合に、スクレーパー116への外添剤供給量が十分であると判断した。
αnet>A・・・式2
なお、本実施例においては、中間転写ベルト駆動ローラ110の駆動負荷の検知タイミングは、中間転写ベルト101にトナー帯の供給が開始された位置がスクレーパー116に到達してから100msecおきとしている。また、中間転写ベルト駆動ローラ110の駆動負荷の検知タイミングは、中間転写ベルト101にトナー帯が中間転写体クリーニングブレード102に供給されているときに行っている。
図7は、画像形成時における潤滑剤供給動作、すなわちトナー帯形成動作に関する制御内容を説明するフローチャートである。
以下に説明する動作は、各ページ(各用紙)のプリントが行われるときに行われる。図7に示されるように、プリント動作がスタートすると、トナー帯供給カウンタでプリント枚数Cのカウントを開始する(S101)。ステップS102において、プリント枚数Cがあらかじめ設定された閾値Xに到達したと判断すると、制御手段11は、ステップS103において、ビデオカウント値から算出した印字率が、あらかじめ設定された閾値Yよりも低いか否かを判別する。
ステップS103において印字率が閾値Yより高ければ、スクレーパーに対する外添剤の供給は十分と判断する。そして、トナー帯の供給を行わず(S106)、制御手段11は、トナー帯供給カウンタのプリント枚数Cのカウント値をリセットし(S108)、通常の動作によりプリントを行う動作を選択する(S109)。
他方、ステップS103において印字率が閾値Yより低ければ、スクレーパーに対する外添剤の供給が不足していると判断し、外添剤を供給する動作をステップS104から開始する。即ち、制御手段11は、所定枚数あたりのビデオカウント値に基づいて、外添剤を供給する動作を実行するか否かを決定している。
ステップS104において、制御手段11は、トナー帯の供給動作と、中間転写ベルト駆動ローラ110の駆動負荷の検知を開始する。
ステップS105では、制御手段11が、中間転写ベルト駆動ローラ110の駆動負荷の検知結果に基づき、トナー帯供給中の中間転写体クリーニングブレード102からの外添剤すり抜け量の総量αnetを算出する。そして、制御手段11は算出した総量αnetが、あらかじめ決められたスクレーパーへの総外添剤供給量Aに到達するか否かを判断する。αnetがAに到達するまでは、中間転写ベルト駆動ローラ110の駆動負荷の検知を繰り返す。
αnet>Aとなった時に、スクレーパー116に十分に外添剤が供給されたと判断し、ステップ107において制御手段11は、トナー帯の供給と、中間転写ベルト駆動ローラ110の駆動負荷の検知動作を終了する。即ち、制御手段11は、中間転写ベルト駆動ローラ110の駆動負荷に基づいて、トナー帯供給動作時に供給するトナー帯の量を制御している。
トナー帯の供給を終えた後は、制御手段11は、トナー帯供給カウンタのプリント枚数Cのカウント値をリセットし(S108)、通常の動作によりプリントを行う動作を選択する(S109)。
以上のような制御を実施することにより、紙粉や填料の凝集によるクリーニング不良を抑制しながら、中間転写ベルト傷による画像不良の発生を抑えることが出来た。
なお、本実施例では、スクレーパーに供給する潤滑剤をトナーに外添された外添剤としたが、脂肪酸金属塩を含有するステアリン酸亜鉛等を潤滑剤としても良い。
100 画像形成装置
101 中間転写ベルト
102 中間転写体クリーニングブレード
103 感光ドラム
104 帯電ローラ
105 露光装置
106 現像装置
107 一次転写ローラ
108 感光体クリーニングブレード
109Y、109M、109C、109Bk 画像形成ユニット
110 駆動ローラ
111 二次転写ローラ
112 定着装置
113、114 張架ローラ
115 テンションローラ
116 スクレーパー

Claims (7)

  1. トナー像を担持する像担持体と、
    前記像担持体にトナー像を形成する画像形成部と、
    前記像担持体に第1当接部において当接し、前記像担持体をクリーニングする第1のブレードと、
    前記像担持体の移動方向において、前記第1当接部よりも下流で、かつ、前記画像形成部よりも上流にある第2当接部において前記像担持体に当接し、前記像担持体をクリーニングする第2のブレードと、
    前記像担持体の駆動トルクを検知するトルク検知手段と、
    非画像形成時において、前記画像形成部によって前記像担持体に形成された供給用トナーを前記第1当接部に供給する動作を実行する制御部と、を備えた画像形成装置において、
    前記制御部は、前記供給用トナーが前記第1当接部に供給されている際の前記トルク検知手段の検知結果に基づいて、前記動作時に前記画像形成部が前記像担持体に形成する前記供給用トナーの量を制御することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記第1のブレードはゴム部材からなり、前記第2のブレードは金属あるいは樹脂から構成されることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記第1のブレードの前記像担持体への接触圧は、前記第2のブレードの前記像担持体への接触圧より高いことを特徴とする請求項1または2に記載の画像形成装置。
  4. 前記画像形成部は、トナーと外添剤を含む現像剤でトナー像を形成する現像装置を含み、前記現像装置により前記外添剤を含むトナーを前記像担持体に形成させることにより前記供給用トナーを前記像担持体に形成するように構成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の画像形成装置。
  5. 前記外添剤は、脂肪酸金属塩を含有することを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。
  6. 前記像担持体は、中間転写ベルトであることを特徴とする請求項1または2に記載の画像形成装置。
  7. 前記制御部は、所定枚数ごとのビデオカウント値に基づいて、前記動作を実行するか否かを決定することを特徴とする請求項1または2に記載の画像形成装置。
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