JP4992315B2 - 帯電装置及びこれを用いた画像形成装置 - Google Patents

帯電装置及びこれを用いた画像形成装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4992315B2
JP4992315B2 JP2006173893A JP2006173893A JP4992315B2 JP 4992315 B2 JP4992315 B2 JP 4992315B2 JP 2006173893 A JP2006173893 A JP 2006173893A JP 2006173893 A JP2006173893 A JP 2006173893A JP 4992315 B2 JP4992315 B2 JP 4992315B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
charging
direct current
image
voltage
image carrier
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2006173893A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2008003377A (ja
Inventor
拓郎 萩原
明寛 井田
賀久 北野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
Fujifilm Business Innovation Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Xerox Co Ltd, Fujifilm Business Innovation Corp filed Critical Fuji Xerox Co Ltd
Priority to JP2006173893A priority Critical patent/JP4992315B2/ja
Priority to US11/657,568 priority patent/US7634206B2/en
Publication of JP2008003377A publication Critical patent/JP2008003377A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4992315B2 publication Critical patent/JP4992315B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G15/00Apparatus for electrographic processes using a charge pattern
    • G03G15/02Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for laying down a uniform charge, e.g. for sensitising; Corona discharge devices
    • G03G15/0266Arrangements for controlling the amount of charge
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G2215/00Apparatus for electrophotographic processes
    • G03G2215/02Arrangements for laying down a uniform charge
    • G03G2215/021Arrangements for laying down a uniform charge by contact, friction or induction

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Plasma & Fusion (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)

Description

この発明は、電子写真方式を採用したプリンタや複写機、あるいはファクシミリ等の画像形成装置に用いられる帯電装置及びこれを用いた画像形成装置に関するものである。
特開平07−239603号公報 特開2004−333789号公報
従来、この種の電子写真方式を採用したプリンタや複写機、あるいはファクシミリ等の画像形成装置に用いられる帯電装置としては、感光体ドラムの表面に帯電ロールを接触させた状態で配置し、当該帯電ロールに交流電圧、あるいは直流電圧を重畳した交流電圧を印加することにより、感光体ドラムの表面を所定の電位に一様に帯電する接触型の帯電装置が用いられている。
かかる接触型の帯電装置においては、感光体ドラムの表面が不均一に帯電されてしまう帯電むらの発生と、オゾンや窒素酸化物等の放電生成物の発生の双方を抑制するために、感光体ドラムと帯電ロールとの間に流れる直流電流を検知し、当該検知された直流電流の変動量に応じて、帯電ロールに印加する交流電圧もしくは交流電流を制御するものが知られている(特開平07−239603号公報や特開2004−333789号公報)。
かかる特開平07−239603号公報や特開2004−333789号公報等に開示された技術は、感光体層の表面に高い硬度を有するオーバーコート層を設けた感光体ドラムに適用した場合でも、帯電むらの発生や放電生成物の発生を抑制することができ、感光体ドラムの長寿命化と出力される画像における画像品質の維持とを両立することができるものである。
ところで、上記特開平07−239603号公報に係る帯電装置は、像形成体に接触する帯電部材に交流成分を有するバイアス電圧を印加して、前記像形成体の帯電を行う画像形成装置において、前記像形成体の帯電バラツキの情報から前記交流成分の電圧を調整するように構成したものであるが、像形成体の帯電バラツキの情報としては、例えば、バイアス電圧の直流成分の電流値が用いられている。
また、上記特開2004−333789号公報に係る画像形成装置は、回転する像担持体上の帯電処理を行う接触帯電手段と、前記接触帯電手段にバイアスを印加する電源と、前記像坦持体に流れ込む直流電流成分を検知する直流電流検知手段と、前記像担持体に画像情報を記録する露光手段と、前記露光手段によって記録された画像情報のトナー像化する現像手段と、前記像担持体上のトナー像を転写材に転写する転写部材と、を有する画像形成装置に於いて、前記接触帯電部材に印加されるバイアスが交番電界に直流電界を重畳したものであり、該交番電界の画像形成時の制御値は、非画像形成時の所定のタイミングに、該交番電界を暫時、増加、あるいは減少させ、かつ直流電界を一定とした時に、前記、直流電流検知手段の検知値と、該交番電界の値、との関係に応じて決定されるように構成したものである。
さらに、上記特開2004−333789号公報に係る画像形成装置は、具体的な態様として、接触帯電部材に画像形成時に印加されるバイアス制御値が、非画像形成時の所定のタイミングに、該交番電界を暫時、増加、あるいは減少させた時に、交番電界値−直流電流値の関係が直線性から外れたポイントの交番電界値に所定の比率を乗じた値で決定されるように構成したものである。
しかしながら、上記特開平07−239603号公報や特開2004−333789号公報に開示された技術の場合には、上述したように、像形成体の帯電バラツキの情報として、バイアス電圧の直流成分の電流値を用い、当該バイアス電圧の直流成分の電流値から交流成分の電圧を調整したり、接触帯電部材に画像形成時に印加されるバイアス制御値が、非画像形成時の所定のタイミングに、該交番電界を暫時、増加、あるいは減少させた時に、交番電界値−直流電流値の関係が直線性から外れたポイントの交番電界値に所定の比率を乗じた値で決定されるように構成したものである。
ところで、上記像担持体に接触する帯電部材に流れる直流成分の電流値は、微弱な電流であるばかりか、本発明者等の測定結果によれば、図12に示すように、全体のノイズと同レベルであり、この直流成分の電流値は、帯電部材に印加する交流電圧を次第に高くしていき、感光体ドラムの表面電位が一定の電位に飽和する前後においても、その変動幅が約0.75(μA)と変わらなかった。
したがって、上記特開平07−239603号公報や特開2004−333789号公報に開示された技術の場合には、バイアス電圧の直流成分の電流値や、直流電流検知手段の検知値に基づいて、帯電部材に印加する交流電圧(交番電界)を制御しようとしても、バイアス電圧の直流成分の電流値を精度良く検知することができず、結果的に、感光体ドラム等の像担持体の帯電電位を精度良く制御することができないという課題を有していた。
そこで、この発明は、上記従来技術の問題点を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、接触型の帯電部材に流れる直流電流を精度良く検知することができ、像担持体の帯電電位を精度良く制御することが可能な帯電装置及びこれを用いた画像形成装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、請求項1に記載された発明は、像担持体の表面に接触して回転するように配設され、当該像担持体の表面を帯電する帯電部材と、
前記帯電部材に直流電圧に交流電圧を重畳したバイアス電圧を印加するバイアス電圧印加手段と、
前記帯電部材に印加する交流電圧及び交流電流のうち、少なくとも一方を制御する制御手段と、
前記像担持体と前記帯電部材との間に流れる直流電流を検知する直流電流検知手段と、
前記直流電流検知手段によって検知された直流電流から特定の成分のみを取り出すフィルター手段とを有し、
前記制御手段は、交流電流を徐々に増加させた場合に、前記フィルター手段によって取り出された直流電流の特定の周波数成分の変動量が減少し、前記像担持体の帯電電位が一定の値に飽和するように、前記帯電部材に印加する交流電圧及び交流電流のうち、少なくとも一方を制御することを特徴とする帯電装置である。
この請求項1に記載された発明によれば、直流電流検知手段によって検知された直流電流から特定の成分のみを取り出すフィルター手段を有しているので、当該フィルター手段によって像担持体の帯電むらとは関係のない直流電流の成分を除くことができ、微弱な電流であっても、像担持体の帯電むら等に起因した直流電流の特定成分のみを精度良く検知することができ、像担持体の帯電電位を精度良く制御することが可能となる。
また、請求項2に記載された発明は、前記フィルター手段によって取り出された直流電流の特定の周波数成分は、前記帯電部材の回転周期に対応した周波数成分であることを特徴とする請求項1に記載の帯電装置である。
この請求項2に記載された発明によれば、フィルター手段によって帯電部材の回転周期に対応した周波数成分のみを取り出すことができ、高温高湿環境下において、像担持体の表面に付着した付着物が吸湿して、抵抗値が低下することにより発生する像流れに起因した像担持体の帯電電位の変動成分を除いて、当該像担持体の帯電むら等に起因した直流電流の特定成分のみを精度良く検知することができ、像担持体の帯電電位を精度良く制御することが可能となる。その結果、高温高湿環境下においても、像担持体の表面を所定の帯電電位に帯電することができ、像流れ等の発生を抑制して、高画質の画像を形成することが可能となる。
さらに、請求項3に記載された発明は、前記フィルター手段によって取り出された直流電流の特定の周波数成分は、前記像担持体の回転周期に対応した周波数成分であることを特徴とする請求項1に記載の帯電装置である。
この請求項3に記載された発明によれば、フィルター手段によって像担持体の回転周期に対応した周波数成分のみを取り出すことができ、低温低湿環境下において、帯電部材の表面に付着した残留トナー等の高抵抗物質の影響による像担持体の帯電むらを除いて、像担持体そのものの帯電むらに起因した直流電流の特定成分のみを精度良く検知することができ、像担持体の帯電電位を精度良く制御することが可能となる。その結果、低温低湿環境下においても、過剰な交流電圧を印加したり、過剰な交流電流を通電することなく、像担持体の表面を所定の帯電電位に帯電することができ、高画質の画像を形成することが可能となる。
又、請求項4に記載された発明は、前記フィルター手段は、前記直流電流検知手段によって検知された直流電流から、複数の特定周波数成分を取り出すように構成されているとともに、当該フィルター手段は、前記直流電流検知手段によって検知された直流電流から取り出す特定周波数成分を切替えることが可能に構成されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の帯電装置である。
この請求項4に記載された発明によれば、前記直流電流検知手段によって検知された直流電流から、高温高湿環境や低温低湿環境などの環境に応じて適した特定の成分を取り出すことができる。
更に、請求項5に記載された発明は、前記制御手段は、前記帯電部材に印加する交流電圧及び交流電流のうち、少なくとも一方を変化させた場合に、前記フィルター手段によって取り出された直流電流の特定の周波数成分の分散値がどのように変化するかを検知し、当該直流電流の特定周波数成分の分散値の変化に基づいて、前記帯電部材に印加する交流電圧及び交流電流のうち、少なくとも一方を制御することを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の帯電装置である。
この請求項5に記載された発明によれば、直流電流の特定成分の分散値の変化に基づいて、帯電部材に印加する交流電圧及び交流電流のうち、少なくとも一方を制御するように構成したので、直流電流の特定成分に不本意なばらつきが含まれていた場合でも、当該直流電流の特定成分の分散値を求め、当該分散値の変化に基づいて、帯電部材に印加する交流電圧及び交流電流のうち、少なくとも一方を制御することで、像担持体の帯電電位を高い精度で制御することができる。
また、請求項6に記載された発明は、トナー像が表面に形成される像担持体と、
前記像担持体の表面に接触して回転するように配設され、当該像担持体の表面を帯電する帯電部材と、
前記帯電部材に直流電圧に交流電圧を重畳したバイアス電圧を印加するバイアス電圧印加手段と、
前記帯電部材に印加する交流電圧及び交流電流のうち、少なくとも一方を制御する制御手段と、
前記像担持体と前記帯電部材との間に流れる直流電流を検知する直流電流検知手段と、
前記直流電流検知手段によって検知された直流電流から前記直流電流に現れる周波数成分のうち、特定の周波数成分のみを通過させるフィルター手段と、
前記像担持体の表面に画像を書き込む画像書き込む手段と、
前記画像書き込む手段によって前記像担持体の表面に形成された静電潜像を現像する現像手段と
を有し、
前記制御手段は、交流電流を徐々に増加させた場合に、前記フィルター手段によって取り出された直流電流の特定の周波数成分の変動量が減少し、前記像担持体の帯電電位が一定の値に飽和するように、前記帯電部材に印加する交流電圧及び交流電流のうち、少なくとも一方を制御することを特徴とする画像形成装置である。
この請求項6に記載された発明によれば、請求項1に記載された発明と同様に、直流電流検知手段によって検知された直流電流から特定の成分のみを取り出すフィルター手段を有しているので、当該フィルター手段によって像担持体の帯電むらとは関係のない直流電流の成分を除くことができ、微弱な電流であっても、像担持体の帯電むら等に起因した直流電流の特定成分のみを精度良く検知することができ、像担持体の帯電電位を精度良く制御することが可能となり、高画質の画像を形成することができる。
この発明によれば、接触型の帯電部材に流れる直流電流を精度良く検知することができ、像担持体の帯電電位を精度良く制御することが可能な帯電装置及びこれを用いた画像形成装置を提供することができる。
以下に、この発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
実施の形態1
図2はこの発明の実施の形態1に係る帯電装置を適用した画像形成装置としてのカラー複合機を示す構成図である。なお、このカラー複合機は、複写機やプリンタ、あるいはファクシミリとしての機能をも兼ね備えている。
このカラー複合機1は、図2に示すように、その上部に画像読取装置としてのスキャナー3を備えているとともに、図示しないネットワークを介して図示しないパーソナルコンピュータ等を接続されている。
そして、上記カラー複合機は、スキャナーで読み取った文書の画像を複写したり、パーソナルコンピュータから送られてきた画像データに基づいてプリントしたり、電話回線を介して画像データを送受信するファックスとして機能するようになっている。
図2において、1はカラー複合機の本体を示すものであり、このカラー複合機本体1の上部には、図示しない原稿を一枚ずつ分離した状態で自動的に搬送する自動原稿搬送装置(ADF)2と、当該自動原稿搬送装置2によって搬送される原稿の画像を読み取るスキャナー3が配設されている。上記スキャナー3は、プラテンガラス4上に載置された図示しない原稿を光源5によって照明し、原稿からの反射光像を、フルレートミラー6及びハーフレートミラー7、8及び結像レンズ9からなる縮小光学系11を介してCCD等からなる画像読取素子10上に走査露光して、この画像読取素子10によって原稿の色材反射光像を所定のドット密度(例えば、16ドット/mm)で読み取るようになっている。
上記スキャナー3によって読み取られた原稿の反射光像は、例えば、赤(R)、緑(G)、青(B)(各8bit)の3色の反射率データとして画像処理装置12(IPS)に送られ、この画像処理装置12では、原稿の画像データに対して、必要に応じて、シェーディング補正、位置ズレ補正、明度/色空間変換、ガンマ補正、枠消し、色/移動編集等の処理を含め、後述するように所定の画像処理が施される。また、この画像処理装置12は、図示しないパーソナルコンピュータ等から送られてくる画像データに対しても、所定の画像処理を行なうようになっている。
そして、上記画像処理装置12で所定の画像処理が施された画像データは、同じく画像処理装置12によって、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック (K)(各8ビット)の4色の階調データ(画像データ)に変換され、次に述べるように、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各色の画像形成ユニット13Y、13M、13C、13Kに共通するROS(RaserOutputScanner)14に送られ、この画像書き込み手段としてのROS14では、所定の色の階調データに応じてレーザ光LBによる画像露光が行われる。なお、カラー画像に限らず、白黒の画像のみを形成しても勿論良い。
ところで、上記カラー複合機本体1の内部には、図2に示すように、画像形成手段Aが配設されており、この画像形成手段Aには、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン (C)、ブラック(K)の4つの画像形成ユニット13Y、13M、13C、13Kが、水平方向に一定の間隔をおいて並列的に配置されている。
これらの4つの画像形成ユニット13Y、13M、13C、13Kは、すべて同様に構成されており、大別して、所定の速度で回転駆動される像担持体としての感光体ドラム15と、この感光体ドラム15の表面を一様に帯電する接触型の帯電装置としての帯電ロール16と、当該感光体ドラム15の表面に所定の色に対応した画像を露光して静電潜像を形成する画像書き込み手段としてのROS14と、感光体ドラム15上に形成された静電潜像を所定の色のトナーで現像する現像手段としての現像装置17と、感光体ドラム15の表面を清掃するクリーニング装置18とから構成されている。これらの感光体ドラム15と周辺に配置される画像形成部材は、一体的にユニット化されており、各画像形成ユニット13Y、13M、13C、13K毎にカラ―複合機本体1から個別に交換可能となっている。
上記ROS14は、図2に示すように、4つの画像形成ユニット13Y、13M、13C、13Kに共通に構成されており、図示しない4つの半導体レーザを各色の画像データに応じて変調して、これらの半導体レーザからレーザ光LB−Y、LB−M、LB−C、LB−Kを画像データに応じて出射するように構成されている。なお、上記ROS14は、複数の画像形成ユニット毎に個別に構成しても勿論よい。上記半導体レーザから出射されたレーザ光LB−Y、LB−M、LB−C、LB−Kは、図示しないf−θレンズを介してポリゴンミラー19に照射され、このポリゴンミラー19によって偏向走査される。上記ポリゴンミラー19によって偏向走査されたレーザ光LB−Y、LB−M、LB−C、LB−Kは、図示しない結像レンズ及び複数枚のミラーを介して、感光体ドラム15上の露光ポイントに、斜め下方から走査露光される。
上記ROS14は、図2に示すように、下方から感光体ドラム15上に画像を走査露光するものであるため、このROS14には、上方に位置する4つの画像形成ユニット13Y、13M、13C、13Kの現像装置17などからトナー等が落下して、汚損される虞れを有している。そのため、ROS14は、その周囲が直方体状のフレーム20によって密閉されているとともに、当該フレーム20の上部には、4本のレーザ光LB−Y、LB−M、LB−C、LB−Kを、各画像形成ユニット13Y、13M、13C、13Kの感光体ドラム15上に露光するため、シールド部材としての透明なガラス製のウインドウ21Y、21M、21C、21Kが設けられている。
上記画像処理装置12からは、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各色の画像形成ユニット13Y、13M、13C、13Kに共通して設けられたROS14に、各色の画像データが順次出力され、このROS14から画像データに応じて出射されたレーザ光LB−Y、LB−M、LB−C、LB−Kは、対応する感光体ドラム15の表面に走査露光され、静電潜像が形成される。上記感光体ドラム15上に形成された静電潜像は、現像装置17Y、17M、17C、17Kによって、それぞれイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各色のトナー像として現像される。
上記各画像形成ユニット13Y、13M、13C、13Kの感光体ドラム15上に、順次形成されたイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各色のトナー像は、各画像形成ユニット13Y、13M、13C、13Kの上方にわたって配置された転写ユニット22の中間転写ベルト25上に、4つの一次転写ロール26Y、26M、26C、26Kによって多重に転写される。これらの一次転写ロール26Y、26M、26C、26Kは、各画像形成ユニット13Y、13M、13C、13Kの感光体ドラム15に対応した中間転写ベルト25の裏面側に配設されている。この実施の形態における一次転写ロール26Y、26M、26C、26Kの体積抵抗値は、105 〜108 Ωcmに抵抗調整されたものを使用している。そして、一次転写ロール26Y、26M、26C、26Kには、転写バイアス電源(図示しない)が接続されており、所定のトナー極性とは逆極性(本実施の形態では正極性)の転写バイアスが所定のタイミングで印加されるようになっている。
また、上記中間転写ベルト25は、図2に示すように、ドライブロール27と、テンションロール24と、バックアップロール28との間に一定のテンションで掛け回されており、図示しない定速性に優れた専用の駆動モーターによって回転駆動されるドライブロール27により、矢印方向に所定の速度で循環駆動されるようになっている。上記中間転写ベルト25は、例えば、チャージアップを起こさないべルト素材(ゴムまたは樹脂)にて構成されている。
上記中間転写ベルト25上に多重に転写されたイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各色のトナー像は、図2に示すように、バックアップロール28に圧接する二次転写ロール29によって、シート材としての用紙30上に二次転写され、これらの各色のトナー像が転写された用紙30は、上方に位置する定着装置40へと搬送される。上記二次転写ロール29は、バックアップロール28の側方に圧接しており、下方から上方に搬送される用紙30上に、各色のトナー像を二次転写するようになっている。
上記用紙30は、カラー複合機本体1の下部に複数段配設された給紙トレイ31、32、33、34のいずれかから所定サイズのものが、フィードロール35及びリタードロール36等によって一枚ずつ分離された状態で、搬送ロール37を備えた用紙搬送路38を介して給紙される。そして、上記給紙トレイ31、32、33、34のいずれかから給紙された用紙30は、レジストロール39で一旦停止され、中間転写ベルト25上の画像と同期して、当該レジストロール29によって中間転写ベルト25の二次転写位置へと再度給紙される。
そして、上記各色のトナー像が転写された用紙30は、図2に示すように、定着装置40によって熱及び圧力で定着処理を受けた後、搬送ロール41によって、画像形成面を下にして第1の排出トレイとしてのフェイスダウントレイ42に排出するための第1の用紙搬送路43を介して、当該第1の用紙搬送路43の出口に設けられた排出ロール44によって、装置本体1の上部に設けられたフェイスダウントレイ42上に排出される。
また、上記の如く画像が形成された用紙30を、画像形成面を上にして排出する場合には、図2に示すように、画像形成面を上にして第2の排出トレイとしてのファイスアップトレイ45に排出するための第2の用紙搬送路46を介して、当該第2の用紙搬送路46の出口に設けられた排出ロール47によって、装置本体1の側部(図中、左側面)に設けられるフェイスアップトレイ45上に排出されるようになっている。
なお、上記カラー複合機において、フルカラー等の両面コピーをとる場合には、図2に示すように、片面に画像が定着された用紙30を、排出ロール44によってフェイスダウントレイ42上にそのまま排出せずに、図示しない切替ゲートによって搬送方向を切り替えるとともに、排出ロール44を一旦停止させた後に逆転して、当該排出ロール44によって両面用の用紙搬送路48へと搬送する。そして、この両面用の用紙搬送路48には、当該搬送路48に沿って設けられた搬送ローラ49により、用紙30の表裏が反転された状態で、再度レジストロール39へと搬送され、今度は、当該用紙30の裏面に画像が転写・定着された後、第1の用紙搬送路43又は第2の用紙搬送路46を介して、フェイスダウントレイ42又はフェイスアップトレイ45のいずれかに排出される。
図2中、50Y、50M、50C、50Kは、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各色の現像装置17に、所定の色のトナーを供給するトナーカートリッジを、51は中間転写ベルト25の表面をクリーニングするクリーニング装置をそれぞれ示している。
図3は上記カラー複合機の各画像形成ユニットを示すものである。
上記イエロー色、マゼンタ色、シアン色及び黒色の4つの画像形成ユニット13Y、13M、13C、13Kは、図3に示すように、すべて同様に構成されており、これらの4つの画像形成ユニット13Y、13M、13C、13Kでは、上述したように、それぞれイエロー色、マゼンタ色、シアン色及び黒色のトナー像が所定のタイミングで順次形成されるように構成されている。上記各色の画像形成ユニット13Y、13M、13C、13Kは、上述したように、それぞれ感光体ドラム15を備えており、この感光体ドラム15の表面は、一次帯電用の帯電ロール16によって一様に帯電される。その後、上記感光体ドラム15の表面は、ROS14から画像データに応じて出射される画像形成用のレーザ光LBが走査露光されて、各色に対応した静電潜像が形成される。上記感光体ドラム15上に走査露光されるレーザ光LBは、当該感光体ドラム15の直下よりやや右側寄りの斜め下方から露光されるように設定されている。上記感光体ドラム15上に形成された静電潜像は、各画像形成ユニット13Y、13M、13C、13Kの現像装置17の現像ロール17aによってそれぞれイエロー色、マゼンタ色、シアン色、黒色の各色のトナーにより現像されて可視トナー像となり、これらの可視トナー像は、一次転写ロール26の帯電によって中間転写ベルト25上に順次多重に転写される。上記各画像形成ユニット13Y、13M、13C、13Kの現像装置17は、トナーとキャリアとからなる二成分系の現像剤を使用するものであっても、トナーのみからなる一成分系の現像剤を使用するものであっても良い。
なお、トナー像の転写工程が終了した後の感光体ドラム15の表面は、クリーニング装置18のクリーニングブレード18aによって残留トナー等が除去されて、次の画像形成プロセスに備えるようになっている。このクリーニング装置18では、便宜上、クリーニングブレード18aやシール部材の先端が、感光体ドラム15の内部に入り込んだ状態で図示されているが、これは、クリーニングブレード18aやシール部材の先端が、感光体ドラム15の表面に当接する前の自由状態を示したものである。
ところで、この実施の形態に係る帯電装置は、像担持体の表面に接触して回転するように配設され、当該像担持体の表面を帯電する帯電部材と、前記帯電部材に直流電圧に交流電圧を重畳したバイアス電圧を印加するバイアス電圧印加手段と、前記帯電部材に印加する交流電圧及び交流電流のうち、少なくとも一方を制御する制御手段と、前記像担持体と前記帯電部材との間に流れる直流電流を検知する直流電流検知手段と、前記直流電流検知手段によって検知された直流電流から特定の成分のみを取り出すフィルター手段とを有し、前記制御手段は、前記フィルター手段によって取り出された直流電流の特定の成分の変動量に応じて、前記帯電部材に印加する交流電圧及び交流電流のうち、少なくとも一方を制御するように構成されている。
すなわち、上記帯電装置を適用したカラー複合機は、図1に示すように、感光体ドラム15の表面に接触して回転するように配設され、当該感光体ドラム15の表面を帯電する帯電部材としての帯電ロール16を備えている。この帯電ロール16は、図1に示すように、ステンレス等の金属からなる芯金16aの外周に、導電性又は半導電性の弾性体層16bを被覆して構成されており、必要に応じて、帯電ロール16の最外層に離型層を設けるように構成しても良い。また、上記帯電ロール16の外径は、例えば、l2mmに設定されるが、これ以外の値であっても良いことは勿論である。
また、上記感光体ドラム15としては、種々のものを使用することができ、特に限定されるものではないが、例えば、アルミニウムやステンレス等からなる金属製円筒15aの表面に、電荷生成層としての機能を兼ね備えた電荷輸送層(CTL)15bを、約10〜30μmの厚さに被覆し、その表面に硬度の高い合成樹脂層からなるオーバーコート層15cを、約2〜5μmの厚さに被覆したものが用いられる。また、上記感光体ドラム15の金属製円筒15aは、接地されている。なお、感光体ドラム15としては、オーバーコート層15cを有しないものを用いても勿論良い。
上記帯電ロール16の芯金16aには、図1に示すように、バイアス印加手段としての直流電源101及び交流電源102によって、直流電圧に交流電圧を重畳したバイアス電圧が印加されるようになっている。この帯電ロール16の芯金16aに印加される交流電圧VACとしては、例えば、ピークツーピーク電圧Vp-P が1.5kV〜3.0kV程度、周波数が1000Hz〜1500Hz程度のものが用いられる。また、上記帯電ロール16の芯金16aに印加される直流電圧VDCとしては、例えば、−600V〜−800V程度のものが用いられる。
また、上記帯電ロール16の芯金16aには、当該帯電ロール16と感光体ドラム15との間に流れる直流電流を検知する直流電流検知手段としての直流電流検知回路103が、直流電源101及び交流電源102と直列に接続されており、当該直流電流検知回路103を介して接地されている。さらに、この直流電流検知回路103には、当該直流電流検知回路103によって検知された直流電流Idcから特定の成分のみを取り出すフィルター手段としてのフィルター回路104が接続されている。ここで、特定の成分としては、特定の周波数成分が挙げられる。上記直流電流検知回路103で検知される直流電流Idcは、帯電ロール16の芯金16aに流れる直流電流であるが、常に一定の値を示すものではなく、ノイズ等の種々の要因によって変動し、そのままでは、図12に示すように、時間的に不規則に変化する成分を有している。
上記フィルター回路104は、直流電流検知回路103によって検知された直流電流Iacから特定の周波数成分のみを取り出す回路であり、例えば、2Hz以下の成分を通過させるローパスフィルターと、1.6Hz以上の成分を通過させるハイパスフィルターとを組み合わせたバンドパスフィルターによって構成される。
また、上記フィルター回路104としては、図4に示すように、2Hz以下の成分を通過させるローパスフィルターと、1.6Hz以上の成分を通過させるハイパスフィルターとを組み合わせた第1のバンドパスフィルター104aと、5Hz以下の成分を通過させるローパスフィルターと、4.5Hz以上の成分を通過させるハイパスフィルターとを組み合わせた第2のバンドパスフィルター104bとを備え、これらの第1及び第2のバンドパスフィルター104a、104bを切替えスイッチ105によって切替え可能に構成したものを用いても良い。
さらに、上記フィルター回路104としては、ローパスフィルターとハイパスフィルターとを組み合わせたバンドパスフィルターに限らず、例えば、2Hz以下の成分のみを通過させるローパスフィルターだけから構成しても良い。
また、上記フィルター回路104の出力は、図1に示すように、A/D変換器106を介して、制御手段としてのCPU100に入力されている。このCPU100は、ROM107に記憶されたプログラムに基づいて、RAM108に記憶されたテーブル等を適宜参照しながら、カラー複合機全体の動作をも制御するとともに、帯電ロール16に印加する交流電圧Vac及び交流電流Iacのうち、少なくとも一方を制御するように構成されている。具体的には、CPU100は、D/A変換器109を介して交流電源102の出力を制御し、帯電ロール16に印加する交流電圧Vac及び交流電流Iacのうち、交流電流Iacを制御するように構成されているが、交流電圧Vacのみを制御するように構成しても、交流電圧Vac及び交流電流Iacの双方を制御するように構成しても良い。
さらに、上記CPU100は、朝一番のように、カラー複合機の電源を投入した際に、所定の調整モードを実行し、帯電ロール16に印加する交流電流Iac等を制御するようになっている。CPU100は、調整モードにおいて、D/A変換器109を介して交流電源102の出力を制御し、帯電ロール16に印加する交流電流Iacを所定の値づつ変化させるとともに、このとき、帯電ロール16に流れる直流電流Idcの特定の成分を、フィルター回路104及びA/D変換器106を介してモニターし、帯電ロール16に印加する交流電流Iacを決定する調整動作を実行する。
また、上記CPU100には、カラー複合機本体1内の温度を検知する温度センサー110、及びカラー複合機本体1内の湿度を検知する湿度センサー111から信号が入力されている。
以上の構成において、この実施の形態に係る帯電装置を適用したカラー複合機では、次のようにして、接触型の帯電部材に流れる直流電流を精度良く検知することができ、像担持体の帯電電位を精度良く制御することが可能となっている。
すなわち、この実施の形態に係るカラー複合機では、例えば、朝一番等の電源投入時や、画像を形成しない状態で所定時間以上経過した場合、あるいは所定枚数だけ画像形成を行なったときなど、所定のタイミングで帯電ロール16に通電する交流電流Iac等を調整する調整モードが実行される。
この調整モードにおいて、CPU100は、RAM108に記憶されたテーブルを参照して、D/A変換器109を介して交流電源102を制御し、帯電ロール16に通電する交流電流Iacを、例えば、図5に示すように、「80」、「110」、「115」、 「120」、・・・「230」というように段階的に変化させ、このとき、帯電ロール16に流れる直流電流Idcを、フィルター回路104及びA/D変換器106を介して検知するようになっている。なお、上記「80」、「110」、「115」、「120」、・・・「230」等の各値は、帯電ロール16に通電する交流電流Iacをデジタル値で表したものであり、交流電流Iacの値そのものを表したものではない。
このように、帯電ロール16に通電する交流電流Iacを徐々に増加させていくと、感光体ドラム15の帯電電位も、図5に示すように、徐々に高くなっていくが、交流電流Iacのある電流値Ishを境にして、感光体ドラム15の帯電電位が一定の値に飽和することが知られている。ここでは、感光体ドラム15の帯電電位が一定の値に飽和する位置を、肩位置と称することとする。
図6及び図7は、帯電ロール16に流れる直流電流Idcを、2Hz以下の成分を通過させるローパスフィルターと、1.6Hz以上の成分を通過させるハイパスフィルターとを組み合わせたバンドパスフィルター104を介して検知した結果を、感光体ドラム15の帯電電位Vhと同期させて、サンプリングしたものであり、サンプリングレートは、0.01Hz(10ms/point)に設定されている。なお、「肩位置−」とは、図5の肩位置の手前であることを意味しており、「肩位置」とは、図5の肩位置を、「肩位置+」とは、図5の肩位置の後であることをそれぞれ意味している。
図6から明らかなように、帯電ロール16に通電する交流電流Iacを徐々に増加させていくと、感光体ドラム15の帯電電位Vhの周期的な変動は、徐々に小さくなり、肩位置(Iac=115)を境にして、大幅に小さくなることがわかる。
また、図7から更に明らかなように、帯電ロール16に通電する交流電流Iacを徐々に増加させていくと、帯電ロール16に流れる直流電流Idcの周期的な変動は、徐々に小さくなり、肩位置(Iac=115)を境にして、略一定となることがわかる。なお、図7は、直流電流Idcの検知結果を電圧に変換して表示したものである。
図8及び図9は、上記の如く帯電ロール16に通電する交流電流Iacを変化させた場合における感光体ドラム15の帯電電位Vh及び直流電流Idcの最大値と最小値との差をとった値と、帯電電位Vh及び直流電流Idcの分散σをとった値をそれぞれ示したグラフである。
ここで、分散σ2 とは、広く知られているように、σ2 =(1/n)・Σ(xi −x0 )2 を示しており、分散の平方根をとった値σが標準偏差である。なお、xi は分散をとる値を、x0 は分散をとる値の平均値を、nは母集団の数をそれぞれ示している。
これらの図8及び図9からわかるように、帯電ロール16に通電する交流電流Iacに対する感光体ドラム15の帯電電位Vh及び直流電流Idcの最大値と最小値との差、並びに帯電電位Vh及び直流電流Idcの分散σをとった値を見ると、感光体ドラム15の帯電電位Vhの肩位置において、勾配が負(近似した直線が左上がり)となり、当該勾配が負となる領域の近傍に肩位置が存在することがわかる。
そこで、CPU100は、上記の如くして求めた肩位置における交流電流Iacに対して、ある程度のマージン(例えば、5%程度)を見込んだ交流電流Iacを、図8及び図9に一点鎖線で示したように、帯電ロール16に通電するように制御することで、常に感光体ドラム15の表面を安定した帯電電位Vhに帯電することが可能となる。
実施の形態2
図10及び図11は、この発明の実施の形態2を示すものであり、前記実施の形態1と同一の部分には同一の符号を付して説明すると、この実施の形態2では、前記フィルター手段が、前記直流電流検知手段によって検知された直流電流から、複数の特定成分を取り出すように構成されているとともに、当該フィルター手段は、前記直流電流検知手段によって検知された直流電流から取り出す特定成分を切替えることが可能に構成されている。
すなわち、この実施の形態2では、フィルター回路104が、図4に示すように、2Hz以下の成分を通過させるローパスフィルターと、1.6Hz以上の成分を通過させるハイパスフィルターとを組み合わせた第1のバンドパスフィルター104aと、5Hz以下の成分を通過させるローパスフィルターと、4.5Hz以上の成分を通過させるハイパスフィルターとを組み合わせた第2のバンドパスフィルター104bとを備え、これらの第1及び第2のバンドパスフィルター104a、104bを切替えスイッチ105によって切替え可能に構成されている。
ここで、上記第1のバンドパスフィルター104aは、感光体ドラム15の回転周期に対応した比較的周波数の低い成分のみを取り出すように設定されているのに対して、第2のバンドパスフィルター104bは、帯電ロール16の回転周期に対応した比較的周波数の高い成分のみを取り出すように設定されている。
そして、CPU100は、図1に示すように、温度センサー110及び湿度センサー111によって検知されたカラー複合機本体1内の温度及び湿度のデータに基づいて、当該カラー複合機本体1が設置された環境が、高温高湿環境か、通常の環境か、又は低温低湿環境かのいずれかを判別し、これらの判別結果に応じて、使用するバンドパスフィルター104a、104bを、切替えスイッチ105によって切替えるように構成されている。
上記CPU100は、温度センサー110及び湿度センサー111の検知結果に基づいて、カラー複合機本体1が設置された環境が、高温高湿環境であると判別すると、切替えスイッチ105を切替えて第2のバンドパスフィルター104bを使用するようになっている。
即ち、カラー複合機本体1が設置された環境が高温高湿環境であると、帯電ロール16に通電する交流電流Iacの高い側に肩位置が移動するが、そのままでは、感光体ドラム15の表面に付着した放電生成物が空気中の水分を吸湿して抵抗値が低下し、帯電ロール16に通電する交流電流Iacの高い側に肩位置が移動したことが、精度良く検知することができない。
そこで、CPU100は、切替えスイッチ105を切替えて第2のバンドパスフィルター104bを使用して、図10に示すように、帯電ロール16の周期に対応した周波数の直流電流Idcの成分を検知することにより、当該帯電ロール16の表面には、放電生成物が付着し難いため、放電生成物が付着した影響を受けずに、帯電ロール16に通電する交流電流Iacの肩位置を精度良く検知することができ、高温高湿環境下においても、感光体ドラム15の表面を所定の帯電電位に精度良く帯電することができ、良好な画質を維持することができる。
一方、CPU100は、温度センサー110及び湿度センサー111の検知結果に基づいて、カラー複合機本体1が設置された環境が、低温低湿環境であると判別すると、切替えスイッチ105を切替えて第2のバンドパスフィルター104bを使用するようになっている。
即ち、カラー複合機本体1が設置された環境が低温低湿環境であると、帯電ロール16に通電する交流電流Iacの低い側に肩位置が移動するが、そのままでは、帯電ロール16の表面に付着したトナー等の抵抗値が高い付着物の影響で、肩位置の移動を精度良く検知することが困難となる。
そこで、CPU100は、切替えスイッチ105を切替えて第1のバンドパスフィルター104aを使用して、図11に示すように、感光体ドラム15の周期に対応した周波数の直流電流Idcの成分を検知することにより、当該感光体ドラム15の表面は、クリーニング装置18によって残留トナー等が除去されるため、トナー等の抵抗値が高い付着物の影響を受けずに、帯電ロール16に通電する交流電流Iacの肩位置を精度良く検知することができ、低温低湿環境下においても、感光体ドラム15の表面を所定の帯電電位に精度良く帯電することができ、良好な画質を維持することができる。
その他の構成及び作用は、前記実施の形態1と同様であるので、その説明を省略する。
図1はこの発明の実施の形態1に係る帯電装置を適用したカラー複合機の要部を示す構成図である。 図2はこの発明の実施の形態1に係る帯電装置を適用したカラー複合機を示す全体構成図である。 図3はこの発明の実施の形態1に係る帯電装置を適用したカラー複合機の画像形成ユニットを示す構成図である。 図4はこの発明の実施の形態1に係る帯電装置で使用されるフィルター回路の変形例を示すブロック図である。 図5はこの発明の実施の形態1に係る帯電装置における感光体ドラムの帯電特性を示すグラフである。 図6はこの発明の実施の形態1に係る帯電装置を用いて感光体ドラムの表面を帯電した場合における感光体ドラムの帯電電位の変化を示すグラフである。 図7はこの発明の実施の形態1に係る帯電装置を用いて感光体ドラムの表面を帯電した場合における帯電ロールに流れる直流電流の特定成分の変化を示すグラフである。 図8はこの発明の実施の形態1に係る帯電装置を用いて感光体ドラムの表面を帯電した場合における感光体ドラムの帯電電位の最大値と最小値との差及び分散を示すグラフである。 図9はこの発明の実施の形態1に係る帯電装置を用いて感光体ドラムの表面を帯電した場合における帯電ロールに流れる直流電流の特定成分の最大値と最小値との差及び分散を示すグラフである。 図10はこの発明の実施の形態2に係る帯電装置を用いて感光体ドラムの表面を帯電した場合における帯電ロールに流れる直流電流の特定成分を示すグラフである。 図11はこの発明の実施の形態2に係る帯電装置を用いて感光体ドラムの表面を帯電した場合における帯電ロールに流れる直流電流の他の特定成分を示すグラフである。 図12は従来の帯電装置を用いて感光体ドラムの表面を帯電した場合における帯電ロールに流れる直流電流そのものを示すグラフである。
符号の説明
15:感光体ドラム、16:帯電ロール、100:CPU(制御手段)、101:直流電源、102:交流電源、103:直流電流検出回路、104:フィルター回路。

Claims (6)

  1. 像担持体の表面に接触して回転するように配設され、当該像担持体の表面を帯電する帯電部材と、
    前記帯電部材に直流電圧に交流電圧を重畳したバイアス電圧を印加するバイアス電圧印加手段と、
    前記帯電部材に印加する交流電圧及び交流電流のうち、少なくとも一方を制御する制御手段と、
    前記像担持体と前記帯電部材との間に流れる直流電流を検知する直流電流検知手段と、
    前記直流電流検知手段によって検知された直流電流から特定の成分のみを取り出すフィルター手段とを有し、
    前記制御手段は、交流電流を徐々に増加させた場合に、前記フィルター手段によって取り出された直流電流の特定の周波数成分の変動量が減少し、前記像担持体の帯電電位が一定の値に飽和するように、前記帯電部材に印加する交流電圧及び交流電流のうち、少なくとも一方を制御することを特徴とする帯電装置。
  2. 前記フィルター手段によって取り出された直流電流の特定の周波数成分は、前記帯電部材の回転周期に対応した周波数成分であることを特徴とする請求項1に記載の帯電装置。
  3. 前記フィルター手段によって取り出された直流電流の特定の周波数成分は、前記像担持体の回転周期に対応した周波数成分であることを特徴とする請求項1に記載の帯電装置。
  4. 前記フィルター手段は、前記直流電流検知手段によって検知された直流電流から、複数の特定周波数成分を取り出すように構成されているとともに、当該フィルター手段は、前記直流電流検知手段によって検知された直流電流から取り出す特定周波数成分を切替えることが可能に構成されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の帯電装置。
  5. 前記制御手段は、前記帯電部材に印加する交流電圧及び交流電流のうち、少なくとも一方を変化させた場合に、前記フィルター手段によって取り出された直流電流の特定の周波数成分の分散値がどのように変化するかを検知し、当該直流電流の特定周波数成分の分散値の変化に基づいて、前記帯電部材に印加する交流電圧及び交流電流のうち、少なくとも一方を制御することを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の帯電装置。
  6. トナー像が表面に形成される像担持体と、
    前記像担持体の表面に接触して回転するように配設され、当該像担持体の表面を帯電する帯電部材と、
    前記帯電部材に直流電圧に交流電圧を重畳したバイアス電圧を印加するバイアス電圧印加手段と、
    前記帯電部材に印加する交流電圧及び交流電流のうち、少なくとも一方を制御する制御手段と、
    前記像担持体と前記帯電部材との間に流れる直流電流を検知する直流電流検知手段と、
    前記直流電流検知手段によって検知された直流電流から前記直流電流に現れる周波数成分のうち、特定の周波数成分のみを通過させるフィルター手段と、
    前記像担持体の表面に画像を書き込む画像書き込む手段と、
    前記画像書き込む手段によって前記像担持体の表面に形成された静電潜像を現像する現像手段と
    を有し、
    前記制御手段は、交流電流を徐々に増加させた場合に、前記フィルター手段によって取り出された直流電流の特定の周波数成分の変動量が減少し、前記像担持体の帯電電位が一定の値に飽和するように、前記帯電部材に印加する交流電圧及び交流電流のうち、少なくとも一方を制御することを特徴とする画像形成装置。
JP2006173893A 2006-06-23 2006-06-23 帯電装置及びこれを用いた画像形成装置 Expired - Fee Related JP4992315B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006173893A JP4992315B2 (ja) 2006-06-23 2006-06-23 帯電装置及びこれを用いた画像形成装置
US11/657,568 US7634206B2 (en) 2006-06-23 2007-01-25 Charging device, image forming apparatus using the same and charging controlling method

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006173893A JP4992315B2 (ja) 2006-06-23 2006-06-23 帯電装置及びこれを用いた画像形成装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008003377A JP2008003377A (ja) 2008-01-10
JP4992315B2 true JP4992315B2 (ja) 2012-08-08

Family

ID=38873686

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006173893A Expired - Fee Related JP4992315B2 (ja) 2006-06-23 2006-06-23 帯電装置及びこれを用いた画像形成装置

Country Status (2)

Country Link
US (1) US7634206B2 (ja)
JP (1) JP4992315B2 (ja)

Families Citing this family (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4934512B2 (ja) * 2007-06-08 2012-05-16 株式会社リコー 画像形成装置及びプロセスカートリッジ
US7804657B1 (en) * 2007-06-11 2010-09-28 Western Digital Technologies, Inc. Setting an operating bias current for a magnetoresistive head using ratio of target voltage and measured voltage
US7872824B1 (en) 2007-06-11 2011-01-18 Western Digital (Fremont), Llc Setting an operating bias current for a magnetoresistive head by computing a target operating voltage
KR101427112B1 (ko) * 2007-06-20 2014-08-07 삼성전자 주식회사 전사장치 및 이를 가지는 화상형성장치
US7760458B1 (en) 2008-08-12 2010-07-20 Western Digital Technologies, Inc. Disk drive adjusting head bias during servo synchronization to compensate for over/under sensitivity
JP5298866B2 (ja) * 2009-01-13 2013-09-25 富士ゼロックス株式会社 画像形成装置
JP2010231188A (ja) * 2009-03-02 2010-10-14 Canon Inc 画像形成装置
JP2014106459A (ja) * 2012-11-29 2014-06-09 Canon Inc 画像形成装置
JP6425544B2 (ja) * 2015-01-08 2018-11-21 キヤノン株式会社 画像形成装置

Family Cites Families (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5276483A (en) * 1988-11-08 1994-01-04 Canon Kabushiki Kaisha Image forming apparatus provided with an attraction charger controlled by one or more ambient conditions
EP0520819B1 (en) * 1991-06-28 1998-08-19 Canon Kabushiki Kaisha Image forming apparatus having charging member
JP3239454B2 (ja) * 1992-07-16 2001-12-17 キヤノン株式会社 画像形成装置
JPH06314016A (ja) * 1993-04-28 1994-11-08 Konica Corp 帯電装置
JP3416826B2 (ja) 1994-02-28 2003-06-16 コニカ株式会社 画像形成装置
JP3330760B2 (ja) * 1994-12-13 2002-09-30 松下電器産業株式会社 帯電装置
JP3408918B2 (ja) * 1995-03-30 2003-05-19 株式会社リコー 画像形成装置
JP2002207350A (ja) * 2001-01-10 2002-07-26 Canon Inc 画像形成装置
JP3919615B2 (ja) * 2002-07-04 2007-05-30 キヤノン株式会社 画像形成装置
JP2004333789A (ja) 2003-05-07 2004-11-25 Canon Inc 画像形成装置
US7139501B2 (en) * 2003-11-20 2006-11-21 Canon Kabushiki Kaisha Charge voltage control circuit and image forming apparatus which controls a charge voltage based on a discharge current
JP4692125B2 (ja) * 2005-07-26 2011-06-01 富士ゼロックス株式会社 帯電制御装置及び帯電制御方法
JP2007057988A (ja) * 2005-08-25 2007-03-08 Fuji Xerox Co Ltd 帯電制御装置、画像形成装置、帯電制御方法及びプログラム
JP4535335B2 (ja) * 2006-01-26 2010-09-01 京セラミタ株式会社 画像形成装置の帯電制御装置

Also Published As

Publication number Publication date
US7634206B2 (en) 2009-12-15
JP2008003377A (ja) 2008-01-10
US20070297819A1 (en) 2007-12-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4992315B2 (ja) 帯電装置及びこれを用いた画像形成装置
US20110305468A1 (en) Image forming apparatus
JP2008134287A (ja) 感光体の膜厚変動検出装置、及びこれを用いた画像形成ユニット、並びに画像形成装置
JP3988346B2 (ja) 画像形成装置における電位制御装置
US20160334734A1 (en) Image forming device
US8041238B2 (en) Image forming apparatus, image forming method, and computer program product
US8862011B2 (en) Image forming apparatus having test image formation
JP2007140431A (ja) 画像形成装置
JP2003140526A (ja) 画像形成装置
JP6068270B2 (ja) 画像形成装置
JP4635716B2 (ja) 画像形成装置及び画像形成方法
JP2012037706A (ja) 画像形成装置
JP5082000B2 (ja) 画像形成装置および帯電バイアス調整方法
JP2011090580A (ja) 画像形成装置管理システム
JP4720337B2 (ja) 画像形成装置
JPS6057868A (ja) 画像濃度制御方法
JP2014222294A (ja) 画像形成装置
JP4332260B2 (ja) 画像形成装置
JP2003345108A (ja) 画像形成装置
JP4337319B2 (ja) 画像形成装置、像担持体の寿命検知方法
JP2006098473A (ja) 画像形成装置
JP7318420B2 (ja) 画像形成装置及び制御方法
JP5225934B2 (ja) 画像形成装置及びプログラム
JP4019626B2 (ja) 画像形成装置
JP2007010860A (ja) 画像形成装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20090210

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110531

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110801

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120124

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120322

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120410

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120423

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150518

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees