JP2021033239A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2021033239A
JP2021033239A JP2019157390A JP2019157390A JP2021033239A JP 2021033239 A JP2021033239 A JP 2021033239A JP 2019157390 A JP2019157390 A JP 2019157390A JP 2019157390 A JP2019157390 A JP 2019157390A JP 2021033239 A JP2021033239 A JP 2021033239A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
toner
image forming
forming apparatus
cartridge
rotation speed
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2019157390A
Other languages
English (en)
Inventor
良平 寺田
Ryohei Terada
良平 寺田
勝也 野瀬
Katsuya Nose
勝也 野瀬
良介 小曾根
Ryosuke Kosone
良介 小曾根
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP2019157390A priority Critical patent/JP2021033239A/ja
Publication of JP2021033239A publication Critical patent/JP2021033239A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Dry Development In Electrophotography (AREA)
  • Control Or Security For Electrophotography (AREA)

Abstract

【課題】現像装置104Yの交換に関する情報を適切なタイミングで表示できる構成を提供する。【解決手段】現像装置104Yは、画像形成装置に対して着脱可能で、感光ドラム101Yに形成された静電潜像をトナーにより現像する。また、現像装置104Yは、現像容器20と、現像スリーブ24と、トナー濃度センサ401とを有する。現像容器20は、トナーとキャリアを含む現像剤を収容する。現像スリーブ24は、現像容器20内の現像剤を担持して回転する。トナー濃度センサ401は、現像容器20内のトナー濃度(TD比)を検知する。表示部は、トナー濃度センサ401により検知したトナー濃度と、現像スリーブ24の回転速度とに基づいて、現像装置104Yの交換に関する情報を表示する。【選択図】図4

Description

本発明は、複写機、プリンタ、ファクシミリ、これらの複数の機能を有する複合機などの画像形成装置に関する。
画像形成装置は、感光ドラムなどの像担持体に形成された静電潜像をトナーにより現像する現像装置を備えている。このような現像装置などのカートリッジは、寿命により交換される。例えば、現像剤のキャリアの劣化度合いを把握して、現像装置を交換する情報を表示する構成が提案されている(特許文献1)。
特開2015−118303号公報
ここで、近年の現像装置においては、現像剤の寿命や部品の寿命が延びてきている。一方で、現像装置を使用し続けると現像装置から飛散するトナーにより、現像装置自身や周辺の装置を汚してしまう。この結果、画像品質の低下や、蓄積されたトナー汚れにより現像装置や周辺の装置の定期的なメンテナンスの容易性を低下させてしまう。即ち、現像装置からのトナー飛散が、現像装置や他の周辺装置などのカートリッジの交換の寿命の要因となる場合がある。
本発明は、カートリッジの交換に関する情報を適切なタイミングで表示又は外部装置に送信できる構成を提供することを目的とする。
本発明の画像形成装置は、前記画像形成装置に対して着脱可能で、像担持体に形成された静電潜像をトナーにより現像する現像装置を含むカートリッジであって、トナーとキャリアを含む現像剤を収容する現像容器と、前記現像容器内の現像剤を担持して回転する現像剤担持体と、前記現像容器内のトナー濃度を検知する濃度検知手段と、を有する前記カートリッジと、前記濃度検知手段により検知したトナー濃度と、前記現像剤担持体の回転速度とに基づいて、前記カートリッジの交換に関する情報を表示する表示手段と、を備えたことを特徴とする。
また、本発明の画像形成装置は、前記画像形成装置に対して着脱可能なカートリッジと、像担持体に形成された静電潜像をトナーにより現像する現像装置であって、トナーとキャリアを含む現像剤を収容する現像容器と、前記現像容器内の現像剤を担持して回転する現像剤担持体と、前記現像容器内のトナー濃度を検知する濃度検知手段と、を有する前記現像装置と、前記濃度検知手段により検知したトナー濃度と、前記現像剤担持体の回転速度とに基づいて、前記カートリッジの交換に関する情報を表示する表示手段と、を備えたことを特徴とする。
また、本発明の画像形成装置は、前記画像形成装置に対して着脱可能で、像担持体に形成された静電潜像をトナーにより現像する現像装置を含むカートリッジであって、トナーとキャリアを含む現像剤を収容する現像容器と、前記現像容器内の現像剤を担持して回転する現像剤担持体と、前記現像容器内のトナー濃度を検知する濃度検知手段と、を有する前記カートリッジと、前記濃度検知手段により検知したトナー濃度と、前記現像剤担持体の回転速度とに基づいて、前記カートリッジの交換に関する情報を外部装置に送信する送信手段と、を備えたことを特徴とする。
また、本発明の画像形成装置は、前記画像形成装置に対して着脱可能なカートリッジと、像担持体に形成された静電潜像をトナーにより現像する現像装置であって、トナーとキャリアを含む現像剤を収容する現像容器と、前記現像容器内の現像剤を担持して回転する現像剤担持体と、前記現像容器内のトナー濃度を検知する濃度検知手段と、を有する前記現像装置と、前記濃度検知手段により検知したトナー濃度と、前記現像剤担持体の回転速度とに基づいて、前記カートリッジの交換に関する情報を外部装置に送信する送信手段と、を備えたことを特徴とする。
本発明によれば、カートリッジの交換に関する情報を適切なタイミングで表示又は外部装置に送信できる。
第1の実施形態に係る画像形成装置の概略構成図。 第1の実施形態に係る画像形成装置の感光ドラム周りの概略構成図。 第1の実施形態に係る画像形成装置のシステム構成を示すブロック図。 第1の実施形態に係る現像装置の概略構成横断面図。 第1の実施形態に係る現像装置の概略構成縦断面図。 第1の実施形態に係るポンプ部の容積を大きくした場合のトナー収容容器の断面図。 第1の実施形態に係るポンプ部の容積を小さくした場合のトナー収容容器の断面図。 第1の実施形態に係るポンプ部の動作を行う機構の説明図。 第1の実施形態に係る反射型濃度センサの概略構成を示す模式図。 第1の実施形態に係る現像装置の寿命算出のタイミングを説明する図。 第1の実施形態に係る現像装置の寿命算出のフローチャート。 第1の実施形態に係る現像装置におけるトナー帯電量とベース飛散係数との関係を示すグラフ。 実施例1及び比較例において、途中で湿度が変化した場合のトナー飛散ライフ値の推移を示すグラフ。 実施例1及び比較例において、途中で現像スリーブの回転速度が変化した場合のトナー飛散ライフ値の推移を示すグラフ。 第2の実施形態に係るドラムユニットの概略構成断面図。 第2の実施形態に係るドラムユニットの寿命算出のフローチャート。 第3の実施形態に係る画像形成装置の内部のファンによるエアフローを説明する模式図。 第3の実施形態に係る現像装置の寿命算出のフローチャート。 第3の実施形態に係るファンの駆動状況とファン補正係数kFanとの関係を説明する表。 第4の実施形態に係る現像装置の寿命算出のフローチャート。 第4の実施形態に係る補給頻度に対する補給頻度補正係数kBotを示す表。 実施例2及び比較例において、途中で印字率が変化した場合の現像装置の寿命の推移を示すグラフ。
<第1の実施形態>
第1の実施形態について、図1ないし図14を用いて説明する。まず、本実施形態の画像形成装置の概略構成について、図1ないし図3を用いて説明する。
[画像形成装置]
本実施形態の画像形成装置100は、図1に示すように、装置本体内にそれぞれ像担持体としての感光ドラム101Y、101M、101C、101Kを備えた4つの画像形成ステーションY、M、C、Kを有する。各画像形成ステーションの上方には、中間転写装置120が配置されている。中間転写装置120は、中間転写体としての中間転写ベルト121が、ローラ122、123、124に張設されて、矢印方向に走行(回転)するように構成されている。ここで、各画像形成ステーションY、M、C、Kの構成は、トナーの色が異なるだけで同一の構成を有する。このため、以下、代表して画像形成ステーションYについて説明し、他の画像形成ステーションについては、その画像形成ステーションの構成であることを示す添え字、M、C、Kを符号に付して説明を省略する。
感光ドラム101Yの周囲には、一次帯電装置102Y、現像装置104Y、クリーナ109Yなどが配置されている。このような感光ドラム周りの構成及び画像形成動作について、図1及び図2を用いて説明する。感光ドラム101Yは、矢印方向に回転駆動される。感光ドラム101Yの表面は、接触式帯電である帯電ローラ方式の一次帯電装置102Yによって一様に帯電される。帯電された感光ドラム101Yの表面には、露光装置であるレーザ発光素子103Yによって露光されることで静電潜像が形成される。このように形成された静電潜像は、現像装置104Yでトナーにより可視像化され、感光ドラム101Y上にトナー像が形成される。各画像形成ステーションでは、それぞれイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)のトナー像が形成される。
画像形成ステーションYで形成されたトナー像は、一次転写ローラ105Yによる一次転写バイアスによって、ポリイミド系樹脂からなる中間転写ベルト121上に転写される。同様に、その他の画像形成ステーションで形成されたトナー像も中間転写ベルト121上に重ね合わせるように転写される。中間転写ベルト121上に形成された4色のトナー像は、ローラ124と対向して配置された二次転写手段としての二次転写ローラ125によって記録材(例えば用紙、OHPシートなどのシート材)Pに転写される。
記録材Pに転写されずに中間転写ベルト121に残ったトナーは、中間転写ベルトクリーナ114bによって除去される。トナー像が転写された記録材Pは、定着ローラ131、132を備えた定着装置130によって加圧/加熱され、トナー像が定着される。また、一次転写後に感光ドラム101Y上に残った一次転写残トナーは、クリーナ109Yにより除去され、更に前露光ランプ110Y(図2)にて感光ドラム101Y上の電位が消去され、次の画像形成に備える。
また、画像形成装置100は、各色の補給用の現像剤(本実施形態ではトナー)を収容した現像剤収容容器としてのトナー収容容器(トナーボトル)150Y、150M、150C、150Kを有する。トナー収容容器150Y、150M、150C、150Kは、それぞれ画像形成装置100の装置本体100Aに対して着脱可能である。そして、装置本体100Aの所定位置に装着された状態で各色の現像装置104Y、104M、104C、104Kにそれぞれトナーを補給可能である。
次に、本実施形態の画像形成装置100のシステム構成について図3を用いて説明する。まず、画像形成装置100全体の制御を行う制御部は、CPU(Central Processing Unit)206、ROM(Read Only Memory)210、RAM(Random Access Memory)211を有している。CPU206は、ROM210に格納された制御手順に対応するプログラムを読み出しながら各部の制御を行う。また、RAM211には、作業用データや入力データが格納されており、CPU206は、前述のプログラム等に基づいてRAM211に収納されたデータを参照して制御を行う。
制御部には、装置本体内の温湿度を検知する環境検知手段としての環境センサ230が接続されている。環境センサ230は、図1に示すように、装置本体100A内に配置されている。CPU206は、環境センサ230から入力された信号に基づいて、装置本体100A内の温度や相対湿度を求める。
また、制御部には、外部入力インターフェース(外部入力I/F)200を介して必要に応じて原稿スキャナ、コンピュータ(情報処理装置)等の不図示の外部装置からRGB画像データとしてカラー画像データが入力される。
LOG変換部201は、ROM210に格納されているデータ等により構成されるルックアップテーブル(LUT)に基づいて入力されたRGB画像データの輝度データをCMYの濃度データ(CMY画像データ)に変換する。マスキング・UCR部202は、CMY画像データから黒(K)成分データを抽出し、記録色材の色濁りを補正すべく、CMYK画像データにマトリクス演算を施す。
ルックアップテーブル部(LUT部)203は、画像データをプリンタ部の理想的な階調特性に合わせるためにガンマルックアップテーブル(γルックアップテーブル)を用いて入力されたCMYK画像データの各色毎に濃度補正を施す。なお、γルックアップテーブルはRAM211上に展開されたデータに基づいて作成され、そのテーブル内容はCPU206によって設定される。
パルス幅変調部204は、LUT部203から入力された画像データ(画像信号)のレベルに対応するパルス幅のパルス信号を出力する。このパルス信号に基づいてレーザドライバ205がレーザ発光素子103Yを駆動し、感光ドラム101Y上を照射することで静電潜像が形成される。
ビデオ信号カウント部207はLUT部203に入力された画像データの(本実施形態では600dpiにおける)1画素毎のレベル(0〜255レベル)を画像1面分積算する。この画像データ積算値を、ビデオカウント値と呼ぶ。このビデオカウント値は出力画像がA4片面の全面すべて255レベルだった場合に最大値529となる。なお、回路の構成上制限があるときは、ビデオ信号カウント部207のかわりにレーザ信号カウント部208を用いて、レーザドライバ205からの画像信号を同様に計算することで、ビデオカウント値を求めることが可能である。
また、画像形成制御部209は、前述した各画像形成ステーションの各部の構成を駆動制御する。例えば、レーザドライバ205が画像データに基づくパルス信号により画像形成制御部209を介してレーザ発光素子103Yを駆動する。
また、画像形成装置100は、操作パネルなどの表示部220を備えている。表示手段としての表示部220は、ユーザが画像形成装置を操作する側、即ち、手前側に配置され、画像形成装置100の各種状態を表示したり、画像形成装置100の各種設定が可能である。例えば、詳しくは後述するCPU206からの出力が表示部220に表示される。なお、画像形成装置100の各種状態は、画像形成装置100に接続される、パーソナルコンピュータなどの外部端末に表示しても良い。この場合、CPU206からの出力は、パーソナルコンピュータに送られる。
ここで、本実施形態の画像形成装置100は、例えば、35〜70ppm(1分当たりの出力枚数)のワイドレンジの生産性に対応しており、同一のハード構成において、複数のプロセススピードで画像形成を行うことが可能である。例えば、生産性が70ppmである70ppm機では、プロセススピード300mm/sec、同じく35ppm機では、プロセススピード150mm/secで画像形成を行う。更に、画像形成装置100は、記録材として厚紙に画像形成(厚紙モード)を行う場合には、十分な定着性を確保するために、プロセススピードを切り換える制御を行っている。
例えば、本実施形態の画像形成装置では、坪量100g/m未満の普通紙は70ppmの生産性の等速モード(プロセススピード=300mm/s)で画像形成し、そのときの現像スリーブの回転速度は540mm/sである。また、坪量100g/m以上の厚紙では定着性を確保するために35ppmの生産性の半速モード(プロセススピード=150mm/s)で画像形成し、そのときの現像スリーブの回転速度は270mm/sである。
[現像装置]
次に、本実施形態の現像装置104Yについて、図4及び図5を用いて詳しく説明する。なお、他の色の現像装置104M、104C、104Kの構成は、現像装置104Yと同じであるため、説明を省略する。カートリッジとしての現像装置104Yは、画像形成装置100の装置本体100A(図1)に対して着脱可能である。このような現像装置104Yは、現像容器20を備え、現像容器20内に現像剤として非磁性のトナーと磁性を有するキャリアを含む2成分現像剤が収容可能である。そして、現像装置104Yは、現像容器内の現像剤により感光ドラム101Y上(像担持体上)に形成された静電潜像を現像可能である。また、現像容器20内に、現像剤担持体としての現像スリーブ24と、現像スリーブ24上に担持された現像剤の穂(磁気ブラシ)を規制する穂切り部材(規制ブレード)25とを有している。
現像容器20の内部は、その略中央部が図4の紙面に垂直方向に延在する隔壁23によって現像室21aと攪拌室21bに水平方向の左右に区画されており、現像剤は現像室21a及び攪拌室21bに収容されている。現像室21a及び攪拌室21bには、搬送手段としての第1の搬送スクリュー22a及び第2の搬送スクリュー22bがそれぞれ配置されている。第1の搬送スクリュー22a及び第2の搬送スクリュー22bは、現像容器20内の現像剤を搬送可能である。
図4及び図5に示すように、第1の搬送スクリュー22aは、現像室21aの底部に現像スリーブ24の軸方向に沿ってほぼ平行に配置されており、回転することで現像室21a内の現像剤を軸線方向に沿って一方向に搬送する。また、第2の搬送スクリュー22bは、攪拌室21b内の底部に第1の搬送スクリュー22aとほぼ平行に配置されている。そして、第2の搬送スクリュー22bは、主たる搬送方向としては、第2の搬送スクリュー22bに設けられた第1のスパイラル部301によって、攪拌室21b内の現像剤を第1の搬送スクリュー22aとは反対方向に搬送する。第1の搬送スクリュー22a及び第2の搬送スクリュー22bは、不図示の駆動手段としてのモータにより回転駆動される。このモータは、現像スリーブ24も駆動するようにしても良い。
このように、第1、第2の搬送スクリュー22a、22bの回転による搬送によって、現像剤が隔壁23の両端部の開口部(即ち、連通部)26、27(図5参照)を通じて現像室21aと攪拌室21bとの間で循環される。本実施形態では、現像室21aと攪拌室21bは水平方向の左右に配置されるが、現像室21aと攪拌室21bが上下に配置された現像装置、或いは、その他の形態の現像装置においても、本発明は適用可能である。
また、現像容器20には、現像剤を受け入れ可能な受入口20aが形成されている(図4)。受入口20aは、第2の搬送スクリュー22bによる現像剤の搬送方向に関し、攪拌室21bの上流側に設けられている。例えば、現像スリーブ24の現像剤を担持する領域の端部よりも上流側に設けられている。この受入口20aは、後述するように、トナー収容容器150Yの排出口1021a(図6、7)と補給パイプ30を介して接続されており、トナー収容容器150Yから受入口20aを介して攪拌室21b内にトナーが補給される。そして、攪拌室21b内で補給トナーが既に攪拌室21b内にある現像剤と攪拌されつつ搬送される。
図4に示すように、現像容器20の感光ドラム101Yに対向した現像領域Aに相当する位置には開口部があり、この開口部に現像スリーブ24が感光ドラム方向に一部露出するように回転可能に配設されている。本実施形態では、現像スリーブ24の直径は18mm、感光ドラム101Yの直径は30mm、この現像スリーブ24と感光ドラム101Yとの最近接領域を約300μmの距離とする。この構成によって、現像領域Aに搬送した現像剤を感光ドラム101Yと接触させた状態で、現像が行なえるように設定されている。なお、この現像スリーブ24は、アルミニウムやステンレスのような非磁性材料で円筒状に構成され、その内部には磁界手段であるマグネットローラ24mが非回転状態で設置されている。
上記構成にて、現像スリーブ24は、現像時に図示矢印方向(反時計方向)に回転し、穂切り部材25による磁気ブラシの穂切りによって層厚を規制された2成分現像剤を担持する。現像スリーブ24は、層厚が規制された現像剤を感光ドラム101Yと対向した現像領域Aに搬送し、感光ドラム101Y上に形成された静電潜像に現像剤を供給して潜像を現像する。この時、現像効率、つまり、潜像へのトナーの付与率を向上させるために、現像スリーブ24には電源から直流電圧と交流電圧を重畳した現像バイアス電圧が印加される。本実施形態では、−550Vの直流電圧と、ピーク・ツウ・ピーク電圧Vppが1600V、周波数fが11kHzの交流電圧とした。しかし、直流電圧値、交流電圧波形はこれに限られるものではない。
一般に、2成分磁気ブラシ現像法においては、交流電圧を印加すると現像効率が増して画像は高品位になるが、逆にカブリが発生し易くなる。このため、現像スリーブ24に印加する直流電圧と感光ドラム101Yの帯電電位(即ち白地部電位)との間に電位差を設けることにより、カブリを防止することが行なわれる。
穂切り部材(規制ブレード)25は、現像スリーブ24の長手方向軸線(回転軸線)に沿って延在した板状のアルミニウムなどで形成された非磁性部材で構成される。また、穂切り部材25は、感光ドラム101Yよりも現像スリーブ回転方向上流側に配設されている。そして、この穂切り部材25の先端部と現像スリーブ24との間を現像剤のトナーとキャリアの両方が通過して現像領域Aへと送られる。
なお、穂切り部材25と現像スリーブ24の表面との間隙を調整することによって、現像スリーブ24上に担持した現像剤磁気ブラシの穂切り量が規制されて現像領域Aへ搬送される現像剤量が調整される。本実施形態においては、穂切り部材25によって、現像スリーブ24上の単位面積当りの現像剤コート量を30mg/cmに規制している。また、穂切り部材25と現像スリーブ24は、間隙を200〜1000μm、好ましくは300〜700μmに設定される。本実施形態では400μmに設定した。
また、現像領域Aにおいては、現像装置104Yの現像スリーブ24は、共に感光ドラム101Yの移動方向と順方向で移動し、周速比は、感光ドラムの1.80倍で移動している。この周速比に関しては、0倍よりも大きく3.6倍以下の間で設定され、好ましくは、0.5倍以上2.0倍以下の間に設定されれば、何倍でも構わない。移動速度比は、大きくなればなるほど現像効率はアップするが、あまり大きすぎると、トナー飛散、現像剤劣化等の問題点が発生するので、上記の範囲内で設定することが好ましい。
更に、図4に示すように、攪拌室21bの外側(現像室21aと反対側)の壁の下方には、検知面が攪拌室21bに露出するように、濃度検知手段としてのトナー濃度センサ(透磁率センサ)401が固定配置されている。トナー濃度センサ401は、現像容器内の透磁率を検知するインダクタンスセンサであり、第2の搬送スクリュー22bによって搬送されている現像剤のトナー濃度(TD比)を検知して、検知結果に応じた電圧を出力する。また、図5に示すように、トナー濃度センサ401は、攪拌室21bの現像剤の搬送方向中央よりも下流側で、かつ、攪拌室21bから現像室21aへ現像剤を受け渡す連通部26の手前に配置されている。
[現像剤]
ここで、現像容器20に収容されているトナーとキャリアからなる2成分現像剤について詳しく説明する。トナーは、結着樹脂、着色剤、そして、必要に応じてその他の添加剤を含む着色樹脂粒子と、コロイダルシリカ微粉末のような外添剤が外添されている着色粒子とを有している。トナーは、負帯電性のポリエステル系樹脂であり、体積平均粒径は4μm以上、10μm以下が好ましい。より好ましくは8μm以下であることが好ましい。また、近年のトナーにおいては、定着性を良くするために低融点のトナー或いは低ガラス転移点Tg(例えばTg≦70℃)のトナーが用いられることが多い。さらに定着後の分離性を良くするためにトナーにワックスを含有させている場合もある。本実施形態の現像剤は、ワックスを含有させた粉砕トナーである。
また、キャリアは、例えば表面酸化或いは未酸化の鉄、ニッケル、コバルト、マンガン、クロム、希土類などの金属、及びそれらの合金、或いは酸化物フェライトなどが好適に使用可能であり、これらの磁性粒子の製造法は特に制限されない。キャリアは、重量平均粒径が20〜60μm、好ましくは30〜50μmであり、抵抗率が10Ωcm以上、好ましくは10Ωcm以上である。本実施例では10Ωcmのものを用いた。
なお、本実施形態にて用いられるトナーについて、体積平均粒径は、以下に示す装置及び方法にて測定した。測定装置としては、SD−2000シースフロー電気抵抗式粒度分布測定装置(シスメックス社製)を使用した。測定方法は以下に示す通りである。即ち、一級塩化ナトリウムを用いて調製した1%NaCl水溶液の電解水溶液100〜150ml中に、分散剤として界面活性剤、好ましくはアルキルベンゼンスルホン酸塩を0.1ml加え、測定試料を0.5〜50mg加える。試料を懸濁した電解水溶液は、超音波分散器で約1〜3分間分散処理を行なう。そして、上記のSD−2000シースフロー電気抵抗式粒度分布測定装置により、アパーチャーとして100μmアパーチャーを用いて2〜40μmの粒子の粒度分布を測定して体積平均分布を求める。こうして求めた体積平均分布より、体積平均粒径を得る。
また、本実施形態にて用いられるキャリアの抵抗率は、測定電極面積4cm、電極間間隔0.4cmのサンドイッチタイプのセルを用いた。片方の電極に1kgの重量の加圧下で、両電極間の印加電圧E(V/cm)を印加して、回路に流れた電流から、キャリアの抵抗率を得る方法によって測定した。
[現像装置内の余剰現像剤の排出]
次に、本実施形態における現像装置104Y内の余剰現像剤の排出方法について、図5を用いて説明する。第2の搬送スクリュー22bは、回転軸の周囲に螺旋状の羽根を設けた第1のスパイラル部301、第2のスパイラル部302、第3のスパイラル部303を備える。第1のスパイラル部301は、現像容器20内の現像剤を、連通部27から連通部26の方向へ、即ち通常の循環経路の下流側へ現像剤を搬送する。
第2のスパイラル部(返しスクリュー)302は、第1のスパイラル部と羽根の向きが異なり、第1のスパイラル部301による現像剤搬送方向の下流側に接続されている。そして、第2のスパイラル部302は、通常の循環経路外から循環経路内に押し戻すように現像剤を搬送する。第1のスパイラル部301と第2のスパイラル部302との接続部に対向する位置には、連通部26が設けられている。
更に、第2のスパイラル部302の現像剤搬送方向上流(第1のスパイラル部301の現像剤搬送方向下流)には、循環する現像剤の一部を現像容器20の外に排出するための排出開口305が設けられている。これにより、第2の搬送スクリュー22bの第1のスパイラル部301によって排出開口305の方向へ搬送される現像剤の大部分は、第2のスパイラル部302に押し戻されて排出開口305からの排出を逃れる。そして、排出を逃れた現像剤は、連通部26を通過して第1の搬送スクリュー22aに受け渡される。
一方で、第2のスパイラル部302によって押し戻されなかった現像剤は、排出開口305を通過し、第1のスパイラル部301と同じ方向に現像剤を搬送する第3のスパイラル部303(排出スクリュー)に搬送されて、排出口306に到達する。排出口306に到達した現像剤は、排出口306から自由落下で現像容器20の外に余剰現像剤として排出される。排出された余剰現像剤は、不図示の回収容器に回収される。
[現像装置の現像剤の補給量と排出量のバランス]
次に、上述の現像装置の構成において、現像剤の補給量と排出量がどのようにバランスするかについて説明する。本実施形態の画像形成装置においては、補給トナーにキャリアを少量だけ混合して補給しながら余剰現像剤を排出することで、現像剤の寿命を延ばす技術(ACR:Auto Carrier Refresh)を適用している。以下、詳しく説明する。
まず、現像剤の補給量については、出力画像及び制御用のパッチ画像で消費されたトナー量に対して、同じ量だけトナーを含むように、トナーとキャリアの混合した補給現像剤を現像装置に補給する。したがって、補給現像剤のトナーとキャリアの混合比率によって、必要な補給量は異なってくる。
即ち、キャリアの混合比率が高い程、必要な補給量が増えてコストが増大する反面、新しいキャリアが大量に補給されるため、安定した帯電量をトナーに付与することができるメリットがある。一方、キャリアの混合比率が低い程、必要な補給量が減ってランニングコストを削減できる反面、現像容器内の現像剤に含まれる劣化キャリアの比率が増えるためにトナーへの帯電付与が不安定になり、長期に渡る画質の安定が困難になるデメリットがある。
補給現像剤におけるトナーとキャリアの混合比率は、キャリアの混合比率が0%〜20%くらいで使用されるが、本実施形態における、補給現像剤のトナーとキャリアの混合比率は9対1とした。
このように補給量が決定したとき、現像容器20内の現像剤の量は、画像形成に伴って次第に増加する。これは、画像形成によってトナーは消費されるが、キャリアは消費されずに現像容器20内に残って循環し続けるからである。ここで現像剤量が増加した場合、現像室21aと攪拌室21bの現像剤の剤面が上昇する。特に攪拌室21bの剤面が上昇すると、第2の搬送スクリュー22bの第1のスパイラル部301によって搬送されてきた現像剤を、第2のスパイラル部302で十分に押し戻すことができなくなる。そして、第2のスパイラル部302を乗り越えた現像剤は、排出開口305を通過し、第3のスパイラル部303によって排出口306へ排出される。この結果、現像剤が排出されると攪拌室21bの剤面が下がり、第2のスパイラル部による押し戻しで現像剤の排出を抑制する能力が高くなり、排出量が低下して、現像剤が過剰に減るのを防止する。
このような動きによって現像容器20内の現像剤量をバランスさせるとともに、新しいキャリアを継続的にトナー収容容器から補給パイプ30を通過させて補給することによって、現像剤を長寿命化させている。
[トナー収容容器]
次に、図6ないし図8を用いて、内部に現像剤を収容する現像剤収容容器としてのトナー収容容器150Y〜150Kについて説明する。なお、トナー収容容器150Y〜150Kは各容器とも共通の構成を有するため、以下では、代表してトナー収容容器150Yについて説明する。
トナー収容容器150Yは、図6及び図7に示すように、中空円筒状に形成され内部にトナーを収容する内部空間を備えたトナー収容部1020を有する。更に、トナー収容容器150Yは、トナー収容部1020の長手方向(トナー搬送方向)一端側にフランジ部1021を有する。トナー収容部1020は、フランジ部1021に対して相対回転可能に構成されている。フランジ部1021には、トナー収容部1020内から搬送されてきたトナーを一時的に貯留するための中空形状を備えた排出部1021hが設けられている。
排出部1021hの底部には、トナー収容容器150Yの外部へトナーを排出する、即ち、現像装置104Y〜104Kへトナーを補給するための排出口1021aが形成されている。即ち、排出口1021aは、トナー収容容器150Yに収容されたトナーを排出可能である。また、フランジ部1021の内部には、排出口1021aを封止可能な封止部材としてのシャッター1004が設けられている。シャッター1004は、排出口1021aを開閉可能であり、輸送時など装置本体100Aに装着されていない状態では排出口1021aを閉鎖し、トナー収容容器150Yが装置本体100Aの所定位置に装着された状態で排出口1021aを開放する。
シャッター1004の機能は、トナー収容容器150Yが装置本体100Aの外に単品で置かれたときにトナー収容容器150Yから補給トナーが漏れないようにすることである。シャッター1004は、トナー収容容器150Yを装置本体100A内の所定位置に装着された状態で開き、それ以外の状態では閉じるように、トナー収容容器150Yの装置本体100Aへの着脱動作に連動して動作する。具体的には、シャッター1004は、装置本体100Aの所定位置に挿入する際に開き、所定位置から取り出した際に閉まるように、装置本体100A側の不図示の構成によりシャッター1004の位置が動くようになっている。
図6及び図7に示すように、トナー収容部1020には、ギア部1020a、ポンプ部1020b、突起部1020dなどが形成されている。ギア部1020aは、装置本体100A側の駆動源としてのモータから駆動伝達されるギア部と係合することで、装置本体100A側からの回転駆動力をトナー収容部1020に伝達する働きをする。ポンプ部1020bは、往復動に伴いその容積が可変な樹脂製の容積可変型ポンプとなっている。図6及び図7の矢印ωと矢印γはポンプ部1020bの移動方向を示す。
具体的には、図6及び図7に示すように、ポンプ部1020bは、長手方向に「山折り」部と「谷折り」部が外周部に周期的に交互に複数形成されている蛇腹状のポンプとなっている。ポンプ部1020bは、往復動することで伸縮し、排出口1021aを介して吸気動作と排気動作を交互に行わせる吸排気機構として機能する。フランジ部1021の内周面には、カム形状の溝部1021bが形成されており、トナー収容部1020に備えられた突起部1020dと係合する構成となっている。
突起部1020dと溝部1021bの関係について、図8を用いて説明する。図8は、溝部1021bが形成された部分を展開して示した模式図である。図8において、矢印Aはトナー収容部1020の回転方向(突起部1020dの移動方向)、矢印B、Cはポンプ部1020bの伸縮方向を示している。溝部1021bは、図8に示すように、互いに傾斜方向が異なる第1溝1021cと第2溝1021dとが、交互に連結された構造となっている。フランジ部1021は、トナー収容部1020が回転駆動されることで、突起部1020dと溝部1021bとの係合によりトナー収容部1020に対して回転軸線方向に相対移動する。これにより、ポンプ部1020bが伸縮動作を行う。即ち、トナー収容部1020が回転されると、ポンプ部1020bは伸縮動作を行い、これにより吸排気機構を利用して排出口1021aからトナーの排出が行われる。そして、排出口1021aから排出されたトナーは、補給パイプ30及び受入口20aを通って現像容器20の攪拌室21bに補給される(図4参照)。
トナーの補給制御は、例えば次のように行う。即ち、画像形成によって消費された分のトナーは、ポンプ部1020bの往復運動による排出動作と、トナーの重力によって、補給パイプ30を通過して、現像容器20内に補給される。補給される補給現像剤の量は、ポンプ部1020bの往復運動の数によっておおよそ定められる。この回数は、画像データのビデオカウント値や、現像容器20内に設置されたトナー濃度センサ401の検知結果などに基づいてCPU206(図3)によって定められる。
[トナー濃度センサ]
次に、現像容器20内のトナーとキャリアの比であるトナー濃度、即ち、TD比(トナー質量/トナー質量とキャリア質量の和)に関する情報を検知する濃度検知手段としてのトナー濃度センサ(インダクタンスセンサ)401について説明する。トナー濃度センサ401には、電源電圧(本実施形態では5.0V)印加用の束線と、制御電圧(本実施形態では4.0〜6.0V)印加用の束線と、アース用の束線が繋がっている。また、トナー濃度センサ401には、検知結果の出力電圧用の束線がCPU206と繋がっている。
トナー濃度センサ401は、検知面(センサ面)近傍の透磁率を検知する。したがって、現像容器20内のトナー濃度が低くなると、検知面近傍のキャリアの割合が相対的に増加し、透磁率が増加する。そして、トナー濃度センサ401の検知結果である出力電圧が上昇する。逆に、現像容器20内のトナー濃度が高くなると、検知面近傍のキャリアの割合が相対的に減少し、透磁率が減少する。そして、トナー濃度センサ401の検知結果である出力電圧が低下する。CPU206は、このような特性から、トナー濃度センサ401の検知結果(出力電圧)から現像容器20内のトナー濃度を求める。
一方で、トナー濃度センサ401の出力は、同じトナー濃度の現像剤が検知面近傍に存在する場合でも、現像剤の嵩密度に応じて変化してしまう。例えば、高温多湿環境においては現像剤のトナー帯電量が低下するため、トナー粒子間或いはキャリア粒子間のクーロン反発力が低下し、現像剤の嵩密度が上昇する。逆に、低温低湿環境においては現像剤のトナー帯電量が増加するため、トナー粒子間或いはキャリア粒子間のクーロン反発力が増加し、現像剤の嵩密度が低下する。このため、同じトナー濃度の現像剤においても、高温多湿環境下では低温低湿環境下よりも出力電圧が上昇する。
また、厚紙モード時に、通常のプロセススピードの切り替えに伴って、現像スリーブ24及び第1、第2の搬送スクリュー22a、22bの回転速度が変化した時にも、トナー濃度センサ401の検知面近傍の現像剤の嵩密度が変化する。具体的には、第1、第2の搬送スクリュー22a、22bによる現像剤の搬送速度が遅くなった影響で、嵩密度が増大する方向に変化し、トナー濃度センサ401の出力電圧が増加してしまう。
したがって、本実施形態では、CPU206は、現像装置104Yの動作環境(温度、相対湿度、絶対水分量)及びプロセススピード(普通紙モード、厚紙モードなど)に応じて、トナー濃度センサ401に印加する制御電圧を変更する制御を実行する。そして、同一のトナー濃度に対しては、環境やプロセススピードの変化に拘らず、同一或いは所定の範囲内の出力電圧がトナー濃度センサ401から出力されるようにしている。
[反射型濃度センサ]
次に、本実施形態の反射型濃度センサ140について、図1及び図9を用いて説明する。本実施形態の画像形成装置100においては、図1に示すように、ローラ122は、中間転写ベルト121を介して反射型濃度センサ140に略対向する位置に設けられたバックアップローラである。ローラ122は、中間転写ベルト121の内周面側から中間転写ベルト121を押し下げて中間転写ベルト121を支持する。なお、中間転写ベルト121の内周面側から中間転写ベルト121を支持する部材として、ローラ122の代わりに、簡易構成の摺動部材を設けても良い。
反射型濃度センサ140は、通常、入力画像のトナー載り量(付着量、濃度)を出力画像に再現させるためのトナー載り量の制御を行う際に用いられる。即ち、反射型濃度センサ140は、中間転写ベルト121の外周面に転写されたトナー像のトナー載り量を検出する載り量検出手段である。本実施形態の反射型濃度センサ140は、中間転写ベルト121上のトナー像からの反射光量を検出する。検出した反射光量の情報は、CPU206(図3)に送られ、CPU206がこの反射光量の情報からそのトナー像のトナー載り量を求める。そして、トナー載り量の制御を行う際には、所定の条件で形成された制御用のトナー像(トナーパッチT)を中間転写ベルト121の外周面に転写し、反射型濃度センサ140によりトナーパッチTのトナー載り量を検出する。CPU206は、この検出値から画像形成条件を制御して、適切な出力画像を得られるようにする。以下、反射型濃度センサ140について詳しく説明する。
反射型濃度センサ140は、図9に示すように、LEDなどの発光部411、フォトダイオードなどの受光部412a、412b、及び、発光部411の発光光量を制御するIC413から構成される。発光部411は、中間転写ベルト121の法線に対して45度の角度で設置されており、中間転写ベルト121に向けて光を照射する。
受光部412aは、中間転写ベルト121の法線を中心に発光部411と対称の位置に設置されており、トナーパッチTからの正反射光を受光する。受光部412bは、中間転写ベルト121の法線を中心に発光部411側に、法線に対して60度の角度で設置されており、トナーパッチTからの乱反射光を受光する。図9では、トナーパッチTが、反射型濃度センサ140の検知領域を通過する場合を示している。
ここで、トナーパッチTについて、正反射と乱反射の両方を検出する理由を述べる。トナー載り量の多い高濃度のトナーパッチにおいては、正反射P波が低下し飽和する傾向がある。このとき、乱反射S波の光量は線形性を維持する傾向がある。一方、トナー載り量の少ない低濃度のトナーパッチにおいては、乱反射S波が低下し飽和する傾向がある。このとき、正反射P波の光量は線形性を維持する傾向がある。したがって、正反射P波と乱反射S波の両方を併用して検出ことで、低濃度から高濃度のトナー載り量のトナーパッチTを精度良く検知することができる。
IC413は、反射型濃度センサ140内の発光部411に印加する電圧を調整することで、発光部411の発光光量を制御する。発光光量が異なると、同一の対象物からの反射光量は異なる。即ち、発光する光が強いほど、対象物からの反射光量は多くなる。IC413は、反射型濃度センサ140を、トナーパッチの濃度を検出する際に適した光量レベルで動作させる。
トナーパッチの濃度検出に適した光量レベルとは、低濃度と高濃度の両方のトナーパッチに対して良好な感度が得られる光量である。低濃度のトナーパッチは、光量を下げていくと、反射光量の絶対値が小さくなり、中間転写ベルト121表面の光沢ムラと区別がつきにくくなる傾向を持つ。また、高濃度のトナーパッチは、光量を上げていくと、トナーパッチの濃度変化に対する感度が鈍くなる傾向を持つ。したがって、トナーパッチの濃度検出に適した光量レベルは、低濃度のトナーパッチの反射光量が下地である中間転写ベルト121表面の光沢ムラと区別できることが好ましい。かつ、トナーパッチの濃度検出に適した光量レベルは、高濃度のトナーパッチの反射光量がトナーパッチの濃度変化に対して良好な感度を有する光量レベルであることが好ましい。
適切な光量レベルは、中間転写ベルト121の表面(トナー像が形成されていない中間転写ベルト121の表面)からの反射光量が目標の光量レベルになるように調整する。本実施形態では、中間転写ベルト121の表面の一周の平均反射光量が3.5±0.05[V]となるような光量レベルを採用した。このように平均反射光量を調整することで、中間転写ベルト121の表面の光沢度が使用により変化しても、正しく制御することが可能となる。
CPU206は、中間転写ベルト121の表面からの反射光量(電圧値)と、中間転写ベルト121上に形成されたトナー像からの反射光量(電圧値)との差分量(電圧値)を算出する。そして、その算出した差分量に基づいて、トナー像のトナー載り量を検出する。
また、CPU206は、入力画像のトナー載り量を出力画像に再現させるため、出力画像を出力する時の画像形成条件を好適に変更する。具体的には、CPU206は、中間転写ベルト121に形成されたトナーパッチの反射型濃度センサ140によるトナー載り量の検出結果に基づいて、帯電電位、現像電位、露光量、現像装置内のトナー濃度目標値などの画像形成条件を変更する。
なお、本実施形態の画像形成装置100では、反射型濃度センサ140は、中間転写ベルト121の回転方向に対して、画像形成装置の主走査方向(中間転写ベルト121の回転方向に直交する方向)の両側の2か所にそれぞれ配置されている。これは、反射型濃度センサ140が、中間転写ベルト121上に転写される各色のトナー像の色ずれを補正するためにも使用するからである。このような色ずれ補正の制御に利用するトナーパッチは、色ズレ補正制御をより正確に実施するために、中間転写ベルト121の主走査方向の両側に形成することが好ましい。このため、本実施形態では、反射型濃度センサ140を中間転写ベルト121の主走査方向両側(画像形成装置100の手前側(ユーザが操作する側)と奥側)にそれぞれ配置している。
本実施形態では、イエローとマゼンタの画像濃度制御に対しては主走査方向の奥側の反射型濃度センサ140を、シアンとブラックの画像濃度制御に対しては主走査方向の手前側の反射型濃度センサ140をそれぞれ用いている。
[トナー飛散のメカニズム]
ここで、現像装置からのトナー飛散がどのように発生するか、そのメカニズムについて図4を用いて説明する。現像スリーブ24が回転駆動することで、現像スリーブ24と感光ドラム101Yとの隙間の現像領域Aには、次々にトナーとキャリアが表出する。更に、現像領域Aにおいては、現像スリーブ24上に形成された現像剤の穂と感光ドラム101Yとが接触した衝撃や、現像剤の穂が現像容器20内に取り込まれるときの現像剤の穂の倒れ込みなどにより、トナーがキャリアから離れる。また、現像スリーブ24と感光ドラム101Yとの電位差によって生じる現像領域A内での電界の力によっても、トナーがキャリアから離れる。
また、現像装置内部においても、トナーがキャリアから離れる。即ち、現像容器20内で現像後の現像剤を現像スリーブ24から離間する領域で受ける力や、第1、第2の搬送スクリュー22a、22bによって現像剤が撹拌される際に受ける衝撃によって、キャリアに付着していたトナーがキャリアから離れる。以上のようなキャリアからのトナー遊離要因でキャリアから離れたトナーが、現像容器20内部から現像容器20外へ向かう気流にのり、沈降することなく現像装置外に運ばれることで現像領域Aにトナーが飛散する。したがって、トナー飛散量は現像領域Aにどのくらいの量のトナーを表出させたかに依存する。即ち、トナー飛散量は現像スリーブ24の走行距離に依存する。
特に、トナー帯電量が低下すると、トナーがキャリアから離れ易くなるため、上述のような要因によるトナー飛散がより生じ易くなる。トナー帯電量は、トナー濃度や環境により変化するため、本実施形態では、詳しくは後述するように、トナー濃度や環境からトー帯電量を予測している。また、現像スリーブ24の回転速度が速いと、上述したように、現像スリーブ24上の現像剤の穂と感光ドラム101Yとの接触による衝撃や現像剤の穂の倒れ込みなどによるトナー飛散がより生じ易くなる。このため、本実施形態では、トナー濃度及び現像スリーブ24の回転速度、更には、相対湿度に基づいて、カートリッジとしての現像装置の寿命を予測している。
[トナー飛散と現像装置の寿命]
次に、トナー飛散がどのように現像装置の寿命に繋がるかを説明する。上述したようなメカニズムで現像領域Aにて飛散したトナーは、画像形成装置内のエアフローに乗って現像装置自身或いは、現像領域A近傍を通る気流によって近傍の他の周辺装置に付着してトナー汚れを蓄積させてしまう。
例えば、現像装置自身にトナー汚れが蓄積すると、堆積したトナーが振動等で落下してレーザ露光経路を阻害し、露光不良による白スジ等の画像不良を誘発する。また例えば、感光ドラム101Yやクリーナ109Yを配置されたドラムユニットにトナー汚れが付着蓄積すると、サービスマンやユーザによるユニット交換時にトナーで手や服が汚れてしまうという問題が発生してしまう。
更に、現像装置自身や画像形成装置にトナー汚染のため吸着捕集タイプのトナーフィルターを用いている場合は、フィルターの目詰まりを引き起こし、トナーの吸着捕集能力が損なわれ汚染防止能力が低下する。その場合、上記問題を顕著にしてしまう。したがって、上記のような問題が発生する前に、現像装置の寿命に到達したことを通知することが望まれる。
[トナー飛散による現像装置の寿命算出について]
そこで、本実施形態では、以下のような制御により、現像装置のトナー汚れによる寿命算出を行う。計算のタイミングは、図10に示すように、毎回の画像形成終了時(画像の後端)、及び、調整制御を含む後回転終了時の現像駆動停止時のタイミングである。例えば、連続して画像形成を行うジョブを実行した場合、画像形成を1枚行う毎、及び、画像形成ジョブ終了時(後回転終了時)で後回転の駆動(後駆動)が停止してから計算を行う。また、調整制御のためにトナーパッチを形成した場合も、後回転の駆動停止時に計算を行う。更に、プロセススピードを通常の半分の速度(半速)から通常の速度(等速)に戻した場合などに画像調整した後も計算を行う。なお、計算するタイミングは、これらの何れ1つないし複数であっても良いし、他のタイミングで適宜行っても良い。
なお、画像形成ジョブとは、記録材に画像形成するプリント信号(画像形成信号)に基づいて、画像形成を開始してから画像形成が完了するまでの期間である。即ち、画像形成ジョブは、画像形成信号の入力により、画像形成動作の前に行う前動作(前回転)、画像形成動作、画像形成動作の後に行う後動作(後回転)の一連の動作を行う期間である。
図11のフローチャートに示すように、寿命算出の計算の制御では、現像駆動がONされたタイミングからスタートして、上述のタイミングで、N枚目の画像形成におけるトナー帯電量Q/M(N)を予測する(S1)。このために本実施形態では、トナー濃度センサ401の出力からトナー濃度(TD比)を算出する。
まず、事前に本実施形態で使用している現像剤に対して基準となる環境でのTD比とトナー帯電量Q/Mの関係を調べておく。トナー帯電量Q/Mの計測は、室温23℃、湿度50%の環境において、株式会社エトワス製の電界分離式帯電量測定装置を使用して行った。この関係と算出されたTD比から基準環境でのトナー帯電量を算出する。この関係は数式もしくはテーブルで記録されており、本実施形態では以下の表1に示すテーブルを利用している。
Figure 2021033239
更に、本実施形態の画像形成装置100では、周囲の雰囲気を温度で3段階、相対湿度で3段階に区分して温度と湿度の組み合わせが異なる9つの環境区分を規定している。そして、以下の表2に示すように、これらの環境区分に応じた係数を設定し、表1から求めたトナー帯電量にこの係数を掛けるようにしている。
Figure 2021033239
本実施形態では、環境区分1が高温高湿側であり、環境区分9が低温低湿側となっており、トナー帯電量の変化に応じて区分けを行っている。CPU206は、装置本体100A内に設置された環境センサ230から読みだされる現像装置の周囲温度、相対湿度から、対応する環境区分に当てはめる。そして、その環境区分に応じて表2に示したような係数をかけることによって、その環境におけるトナー帯電量を算出する。
この係数も上記方法を用い事前に各環境のトナーの帯電量Q/Mの推移を測定して、決定しておく。この関係は、数式もしくはテーブルで記録されており、今回はテーブルを用いている。また、本実施形態では、TD比と環境区分にそれぞれテーブルを設けたが、TD比と環境区分の2変数の1つのテーブルとして使用しても良い。
更に、ここで得られる予測トナー帯電量Q/Mに対して、既定の出力枚数毎、本実施形態では500枚毎に中間転写ベルト121上に形成したパッチ画像(トナーパッチ)による補正をかけている。即ち、画像濃度が目標値となるような条件でパッチ画像を現像し、目標とする画像濃度と反射型濃度センサ140の出力値から求められる画像濃度との差を用い、予測トナー帯電量を補正している。目標画像濃度に対して反射型濃度センサ140で求められる画像濃度が高い場合は、予測トナー帯電量より実際のトナー帯電量が低いことを示している。一方、目標画像濃度に対して反射型濃度センサ140で求められる画像濃度が低い場合は、予測トナー帯電量より実際のトナー帯電量が高いことを示している。本実施形態では以上のトナー帯電量予測法を用いたが、予測手法はこの方法に限定されるものではない。
次に、予め本実施形態で用いる現像装置を用いてトナー帯電量Q/Mとトナー飛散量の関係を計測し、テーブルを用いてベース飛散係数を算出する。ここでは、このとき用いたトナー飛散量の計測方法の概略について述べる。現像装置の略中央に対してラインレーザを照射する。ラインレーザは一定の線幅を持つライン状に照射されるよう、シリンドリカルレンズによって一定方向に散乱させることによって作成する。ラインレーザの光路上を飛翔している飛散トナーは、レーザ光を散乱させる。そのためラインレーザの照射方向と略垂直な方向から観察することにより、レーザを照射した範囲に存在する飛散トナーの個数や軌跡を計測することが可能である。
ラインレーザは、光源として日本レーザ社製のYAGレーザを使用し、シリンドリカルレンズをライン幅が0.5mmとなるように調整し照射した。観察はフォトロン社製ハイスピードカメラSA−3を使用し、ラインレーザ上の飛散トナーが観察できるようにハイスピードカメラの設定値(フレームレートや露光時間)や光学系(レンズなど)を適宜選定している。以上の方法で各トナー帯電量の現像剤に対して現像装置からの飛散トナー数を測定した。また、測定では、プロセススピードを150mm/sから300mm/sの間で4段階に変化させ、それぞれにおいて飛散トナー数を測定した。
このように得られたトナー帯電量とトナー飛散量(ベース飛散係数)の関係を図12示す。CPU206は、図12の関係から、その時点(N枚目)で予測されたトナー帯電量Q/M(N)に対するベース飛散係数:k_base(N)を算出する(S2)。
上述した通り、トナー飛散はキャリアからトナーが離れることで発生する。この時、キャリア1個に付着しているトナーの個数は、トナー濃度(TD比)に依存する。上述のトナー遊離要因を受けた場合、TD比が高い場合はより多くのトナーが飛散する。そこで、本実施形態では、トナー濃度センサ401の出力からTD比を入手する。ここでは、トナー飛散に対するTD比のばらつきの影響を抑えるために規定の回数分の平均TD比:TD_ave(N)を算出する(S3)。
次いで、ベース飛散係数:k_base(N)に対する平均TD比:TD_ave(N)の補正係数k_TD(N)を決める(S4)。補正係数k_TD(N)は、予め設定しておく。そして、式1に示すように、補正係数k_TD(N)をベース飛散係数:k_base(N)に掛け合わせることで、飛散係数:k_S(N)を算出する(S5)。
k_S(N)=k_base(N)×k_TD(N) ・・・(式1)
次に、前回トナー飛散量を予測した時点からの現像走行枚数Δn_Dev(N)を算出する(S6)。現像走行枚数Δn_Dev(N)は、前回予測時から現像スリーブ24が回転した回転回数或いは回転時間を、例えば、A4サイズの記録材の画像形成枚数に換算したものである。なお、現像走行枚数Δn_Dev(N)は、現像スリーブ24の回転回数や回転時間などであっても良い。そして、式2に示すように、現像走行枚数Δn_Dev(N)を飛散係数:k_S(N)と掛け合わせることで、トナー飛散量:ΔTC(N)を算出する(S7)。
ΔTC(N)=Δn_Dev(N)×k_S(N) ・・・(式2)
現像装置からのトナー飛散の影響は蓄積されるため、式3に示すように、予測時点のトナー飛散量:ΔTC(N)を積算することでその時点までの累積トナー飛散量:TC_1(N)を算出する(S8)。
累積トナー飛散量TC_1(N)
=累積トナー飛散量TC_1(N―1)+トナー飛散量ΔTC(N)・・・(式3)
これにより累積トナー飛散量TC_1(N)を評価できる。ここで、現像装置がトナー飛散量により寿命となるトナー汚染閾値TC_1_setを予め決めておく。そして、式4に示すように、累積トナー飛散量TC_1(N)がトナー汚染閾値TC_1_setとなったときに100%となるようなトナー飛散ライフ値TC_LF_1(N)を算出する(S9)。
TC_LF_1(N)=TC_1(N)/TC_1_set×100 ・・・(式4)
ここで、トナー汚染閾値TC_1_setは、予め行った寿命評価の試験等で現像装置へのトナー飛散蓄積により画像不良やメンテナンス性に問題が生じないように確認された最大のトナー飛散蓄積状態において定めた閾値である。即ち、この最大のトナー飛散蓄積状態における累積飛散トナー蓄積量TC_1(N)に対応して定めた閾値である。
次いで、CPU206は、現像駆動がOFFであるか否か、即ち、画像形成ジョブの最後の記録材への画像形成が終了し、後回転が終了したか否かを判断する(S10)。そして、現像駆動がOFFでなければ(S10のN)、S1に戻り、現像駆動がOFFであれば(S10のY)、制御を終了する。なお、上述のように、現像駆動停止時にS1〜S9のフローを実行し、上述のトナー飛散ライフ値TC_LF_1(N)を算出する。
CPU206は、上述のように算出したトナー飛散ライフ値TC_LF_1(N)、即ち、現像装置の寿命を表示手段としての表示部220(図3)に表示し、ユーザに知らせる。ユーザに通知するトナー飛散ライフ値TC_LF_1(N)は、例えば、1%単位で通知し、現像装置の寿命が進むにつれてカウントアップする。そして、トナー飛散ライフ値TC_LF_1(N)がトナー汚染閾値TC_1_setに達したとき、表示部220に現像装置の交換を促すメッセージを表示する。本実施形態では、トナー飛散ライフ値TC_LF_1(N)がカートリッジの寿命に関する情報に相当し、現像装置の交換を促すメッセージがカートリッジの交換に関する情報に相当する。
また、CPU206は、外部のサーバやPCなどの外部装置と外部入力インターフェース200(図3)を介して通信可能である。CPU206は、所定のタイミングでサーバを介してサービスマンに現在の現像装置の寿命(トナー飛散ライフ値TC_LF_1(N))を通知し、計画的なサービス部品の交換を促す。そして、CPU206は、トナー飛散ライフ値TC_LF_1(N)がトナー汚染閾値TC_1_setに達したとき、サーバに交換通知を行い、サービスマンに部品の交換を促す。即ち、送信手段としてのCPU206は、カートリッジの交換に関する情報をサーバなどの外部装置に送信する。
このような本実施形態の場合、現像スリーブ24の回転速度、及び、トナー濃度センサ401により検知したトナー濃度が、それぞれ一定であるとした場合に、表示部220がトナー濃度に応じて次のような表示を行う。まず、CPU206は、表示部220に、トナー濃度が第1の濃度である場合よりも、トナー濃度が第1の濃度よりも高い第2の濃度の方が、現像装置の交換メッセージを早く表示する。同様にCPU206は、トナー濃度が第1の濃度である場合よりも、トナー濃度が第1の濃度よりも高い第2の濃度の方が、現像装置の寿命が短くなるように、トナー飛散ライフ値TC_LF_1(N)を表示する。外部装置に送信する場合も同様である。
即ち、上述の表1に示したように、トナー濃度(TD比)が高い程、トナー帯電量が低くなる。そして、図12に示すように、トナー帯電量が低い程、ベース飛散係数が大きくなる。このため、トナー濃度が高い程、トナー飛散量が多くなる傾向となっている。したがって、現像スリーブ24の回転速度、及び、トナー濃度センサ401により検知したトナー濃度が、それぞれ一定であるとした場合、トナー濃度が高い場合の方が現像装置の寿命が短く表示され、交換メッセージが早く表示される。
また、現像スリーブ24の回転速度、及び、トナー濃度センサ401により検知したトナー濃度が、それぞれ一定であるとした場合に、表示部220が現像スリーブ24の回転速度に応じて次のような表示を行う。まず、CPU206は、表示部220に、現像スリーブ24の回転速度が第1の速度である場合よりも、現像スリーブ24の回転速度が第1の速度よりも速い第2の速度の方が、現像装置の交換メッセージを早く表示する。同様にCPU206は、現像スリーブ24の回転速度が第1の速度である場合よりも、現像スリーブ24の回転速度が第1の速度よりも速い第2の速度の方が、現像装置の寿命が短くなるように、トナー飛散ライフ値TC_LF_1(N)を表示する。外部装置に送信する場合も同様である。
即ち、図12に示すように、プロセススピードが速い程、即ち、現像スリーブ24の回転速度が速い程、ベース飛散係数が大きくなる。このため、現像スリーブ24の回転速度が速い程、トナー飛散量が多くなる傾向となっている。したがって、現像スリーブ24の回転速度、及び、トナー濃度センサ401により検知したトナー濃度が、それぞれ一定であるとした場合、現像スリーブ24の回転速度が速い場合の方が現像装置の寿命が短く表示され、交換メッセージが早く表示される。
更に、現像スリーブ24の回転速度、トナー濃度センサ401により検知したトナー濃度、及び、環境センサ230により検知された相対湿度が、それぞれ一定であるとした場合に、表示部220が相対湿度に応じて次のような表示を行う。まず、CPU206は、表示部220に、環境センサ230により検知された相対湿度が第1の湿度である場合よりも、該相対湿度が第1の湿度よりも高い第2の湿度の方が、現像装置の交換メッセージを早く表示する。同様にCPU206は、環境センサ230により検知された相対湿度が第1の湿度である場合よりも、該相対湿度が第1の湿度よりも高い第2の湿度の方が、現像装置の寿命が短くなるように、トナー飛散ライフ値TC_LF_1(N)を表示する。外部装置に送信する場合も同様である。
即ち、上述の表2に示したように、環境区分が高温高湿側(環境区分1側)、即ち、相対湿度が高い程、トナー帯電量に掛ける係数が小さくなる。したがって、相対湿度が高い程、トナー帯電量が低く算出される。上述の図12に示したように、トナー帯電量が低い程、ベース飛散係数が大きくなるため、相対湿度が高い程、トナー飛散量が多くなる傾向となっている。したがって、現像スリーブ24の回転速度、トナー濃度、及び、相対湿度が、それぞれ一定であるとした場合、相対湿度が高い場合の方が現像装置の寿命が短く表示され、交換メッセージが早く表示される。
以上のように、本実施形態の画像形成装置では、現像装置へのトナー飛散の蓄積量を算出することで、現像装置の寿命を正確に予測することができる。このため、現像装置の交換に関する情報を適切なタイミングで表示又は外部装置に送信できる。即ち、上述のように算出したトナー飛散ライフ値TC_LF_1(N)を表示部220などで確認できるようにしておき、また必要に応じてサービス出動のタイミングを通知する。その結果、トナー飛散蓄積に起因した画像不良等の不具合が発生する前に、サービスマン等にメンテナンスの実施を促すことが可能となる。
[本実施形態のトナー飛散による現像装置の寿命予測の優位点について]
次に、本実施形態の構成を満たす実施例1と、比較例として出力枚数やトナー消費量によって現像装置の寿命を決める構成とを比較する。例えば、トナー飛散が最も厳しいとされる画像形成装置の製品寿命の終盤においては、現像剤の劣化による画像かぶりや、穂切り部材25の異物つまりによる感光ドラムの副走査方向の白抜けなどといった弊害からTD比は設定下限で制御される場合が多い。即ち、上述したように、トナーパッチを反射型濃度センサ140により検知した結果に基づいて、TD比の目標値を設定する。この際、製品寿命の終盤においては、予め、設定されているTD比の目標値の範囲の下限にこの目標値が設定される。
この状態からよりトナー帯電量が下がり、トナー飛散量が多くなる高湿環境に画像形成装置を移動し、画像形成を再開した場合を考える。即ち、TD比の目標値が下限である状態で、相対湿度50%の環境から相対湿度80%の環境に画像形成装置を移動し、再度、相対湿度50%の環境に戻した場合の実施例1及び比較例のライフ値の画像形成枚数に対する推移を調べた。なお、ライフ値は、トナー飛散ライフ値TC_LF_1(N)である。この結果を図13に示す。
ここで、出力画像が移動前後で等しい場合、前述したトナー飛散の発生要因から、トナー飛散は高湿環境に移動した場合の方が多くなる。図13から明らかなように、比較例では高湿環境に移動する前後で、画像形成枚数に対するライフ値の変化速度は変わらない。これに対して実施例1の構成では、高湿環境に移動した後に算出されるトナー帯電量が小さくなり、ベース飛散係数:k_base(N)の値が大きくなるため、画像形成枚数に対するライフ値の変化速度は大きくなる。
また、プロセススピードを等速とするモードと厚紙を用いてプロセススピードを低速とするモードのライフ値の変化速度を、実施例1と比較例とで比較した結果を図14に示す。図14から明らかなように、比較例では、等速から低速に切り替わってもライフ値の変化速度は変わらない。これに対して実施例1では、低速のモードの方がライフ値の変化速度は小さくなる。これは、図12で示したように、ベース飛散係数:k_base(N)はプロセススピードに対して非線形であり、プロセススピードが速い方がベース飛散係数:k_base(N)の増加量が大きいためである。
更に、製品寿命の序盤と中盤において比較すると、比較例ではライフ値の変化速度は変わらないが、実施例1の構成では寿命中盤のほうがライフ値の変化速度は小さくなる。これは、画像形成における帯電量の低下を補うために、画像形成が進むにつれてトナー濃度を下げるためである。以上より、各条件において、実施例1は比較例と比較し、トナー飛散による現像装置の寿命をより正確に算出できているといえる。
<第2の実施形態>
第2の実施形態について、図1ないし図3を参照しつつ、図15及び図16を用いて説明する。上述の第1の実施形態では、装置本体100Aに着脱可能なカートリッジとして現像装置のトナー飛散による寿命について説明した。但し、前述したように、トナー飛散は、感光ドラム101Yやクリーナ109Yを配置されたドラムユニット500なども影響を及ぼす。即ち、前述したようなメカニズムにより現像装置から飛散したトナーがドラムユニット500に付着し付着蓄積することで、このドラムユニットも現像装置と同様に寿命となる場合がある。
そこで、本実施形態では、カートリッジとしてのドラムユニットについても、第1の実施形態と同様に、トナー飛散による寿命を算出するようにしている。その他の構成及び作用については、第1の実施形態と同様であるため、同一の構成については同一の符号を付して説明及び図示を省略又は簡略にし、以下、第1の実施形態と異なる点を中心に説明する。
図15に示すように、ドラムユニット500は、感光ドラム101Y、一次帯電装置102Y、クリーナ109Yを備え、装置本体100A(図1)に対して着脱可能である。なお、他の色の画像形成部においても同様である。
次に、ドラムユニット500のトナー汚れによる寿命算出のフローについて、図16を用いて説明する。計算のタイミングは第1の実施形態と同様である。また、図16のS21〜S27は、第1の実施形態の図11のS1〜S7と同様であるため、説明を省略する。
S27においてトナー飛散量:ΔTC(N)を算出したのち、予め定めておいたトナー汚染対象であるドラムユニット500の汚れやすさ係数k_Drを取得する。そして、式5に示すように、ΔTC(N)をk_Drに掛け合わせることで、ドラムユニット500へのトナー飛散量ΔTC_2(N)を算出する(S28)。
ΔTC_2(N)=ΔTC(N)×k_Dr ・・・(式5)
次に、第1の実施形態と同様に、式6を用いて、累積トナー飛散量:TC_2(N)を算出する(S29)。
TC_2(N)=TC_2(N―1)+ΔTC_2(N) ・・・(式6)
ここで、ドラムユニット500がトナー飛散量により寿命となるトナー汚染閾値TC_2_setを予め決めておく。そして、式7に示すように、累積トナー飛散量TC_2(N)がトナー汚染閾値TC_2_setとなったときに100%となるようなトナー飛散ライフ値TC_LF_2(N)を算出する(S30)。
TC_LF_2(N)=TC_2(N)/TC_2_set×100 ・・・(式7)
ここで、トナー汚染閾値TC_2_setは、予め行った寿命評価の試験などでドラムユニット500へのトナー飛散蓄積により画像不良やメンテナンス性に問題が生じないように確認された最大のトナー飛散蓄積状態において定めた閾値である。即ち、この最大のトナー飛散蓄積状態における累積飛散トナー蓄積量TC_2(N)に対応して定めた閾値である。
次いで、CPU206は、現像駆動がOFFであるか否か、即ち、画像形成ジョブの最後の記録材への画像形成が終了し、後回転が終了したか否かを判断する(S31)。そして、現像駆動がOFFでなければ(S31のN)、S21に戻り、現像駆動がOFFであれば(S31のY)、制御を終了する。なお、上述のように、現像駆動停止時にS21〜S30のフローを実行し、上述のトナー飛散ライフ値TC_LF_2(N)を算出する。
CPU206は、上述のように算出したトナー飛散ライフ値TC_LF_2(N)、即ち、ドラムユニット500の寿命を表示手段としての表示部220(図3)に表示し、ユーザに知らせる。ユーザに通知するトナー飛散ライフ値TC_LF_2(N)は、例えば、1%単位で通知し、現像装置の寿命が進むにつれてカウントアップする。そして、トナー飛散ライフ値TC_LF_2(N)がトナー汚染閾値TC_2_setに達したとき、表示部220にドラムユニット500の交換を促すメッセージを表示する。本実施形態では、トナー飛散ライフ値TC_LF_2(N)がカートリッジの寿命に関する情報に相当し、ドラムユニット500の交換を促すメッセージがカートリッジの交換に関する情報に相当する。
また、CPU206は、外部のサーバやPCなどの外部装置と外部入力インターフェース200(図3)を介して通信可能である。CPU206は、所定のタイミングでサーバを介してサービスマンに現在のドラムユニット500の寿命(トナー飛散ライフ値TC_LF_2(N))を通知し、計画的なサービス部品の交換を促す。そして、CPU206は、トナー飛散ライフ値TC_LF_2(N)がトナー汚染閾値TC_2_setに達したとき、サーバに交換通知を行い、サービスマンに部品の交換を促す。即ち、送信手段としてのCPU206は、カートリッジの交換に関する情報をサーバなどの外部装置に送信する。
なお、現像スリーブ24の回転速度、トナー濃度センサ401により検知したトナー濃度、環境センサ230により検知された相対湿度の何れかに応じて、交換メッセージや寿命の表示などを行う点についても、第1の実施形態の説明と同様である。即ち、第1の実施形態の説明における「現像装置」が「ドラムユニット500」に代わるだけである。
以上のように、本実施形態の画像形成装置では、ドラムユニット500へのトナー飛散の蓄積量を算出することで、ドラムユニット500の寿命を正確に予測することができる。このため、ドラムユニット500の交換に関する情報を適切なタイミングで表示又は外部装置に送信できる。即ち、上述のように算出したトナー飛散ライフ値TC_LF_2(N)を表示部220などで確認できるようにしておき、また必要に応じてサービス出動のタイミングを通知する。その結果、トナー飛散蓄積に起因した画像不良等の不具合が発生する前に、サービスマン等にメンテナンスの実施を促すことが可能となる。
なお、本実施形態では、ドラムユニットへのトナー飛散に対して寿命評価法を説明したが、露光装置や中間転写装置をはじめとするその他のユニットに対しての寿命評価も、それぞれ汚れ易さ係数とトナー汚染閾値を設定することで同様に行うことができる。
<第3の実施形態>
第3の実施形態について、図1ないし図3を参照しつつ、図17ないし図19を用いて説明する。本実施形態では、上述の第1の実施形態の構成に加えて画像形成装置に設けられたファンの影響を考慮してトナー飛散による現像装置の寿命を算出する。その他の構成及び作用については、第1の実施形態と同様であるため、同一の構成については同一の符号を付して説明及び図示を省略又は簡略にし、以下、第1の実施形態と異なる点を中心に説明する。
第1の実施形態で説明したメカニズムで現像領域A(図4)にて飛散したトナーは、装置本体100A内のエアフローに乗って、現像装置自身或いは、近傍の他のユニットに付着してトナー汚れを蓄積させてしまう。ここで、トナー汚れの蓄積の仕方は、装置本体100A内のエアフローにも依存する。
本実施形態の画像形成装置には、図17に示すように、装置本体内に気流(エアフロー)を形成する複数のファンが備えられている。図17に示す矢印は、装置本体100A内のエアフローの概略を示している。まず、装置本体100A内の空気を外に排気するファンとして、電源ファン501、端部冷却ファン502、503、定着排出・排熱ファン504、排出接着対策ファン505の5個がある。
電源ファン501は、画像形成装置の電源近傍に配置され、主として電源から発生した熱を外部に排出する。端部冷却ファン502、503は、定着装置130の定着ローラ131(図1)の端部昇温を抑制すべく、定着ローラ131の長手方向両端部近傍の空気を外部に排出するファンである。定着排出・排熱ファン504は、定着装置130の上方に配置され、定着装置130の熱や、定着装置130を通過した記録材の熱を外部に排出するためのファンである。排出接着対策ファン505は、排出トレイの排出された記録材に向けて空気を吹き付けるファンである。排出トレイに排出される記録材は、定着装置130により加熱されるため、記録材表面のトナーが固まる前に次の記録材が排出されると、記録材同士が接着する虞がある。このため、排出接着対策ファン505により排出トレイに排出された記録材を冷ますことで、このような記録材同士の接着が生じることを抑制している。
次に、外部の空気を装置本体内に給気するファンとして、作像冷却ファン506、2転排熱ファン507の2個がある。作像冷却ファン506は、各画像形成部などが配置されてトナー像を形成する領域である作像領域に空気を送るファンである。2転排熱ファン507は、中間転写ベルト121から記録材にトナー像を二次転写する二次転写部に空気を送るファンである。本実施形態では、このように5個の排気ファンと2個の給気ファンの合計7個のファンを備えているが、ファンの数や配置はこれに限らない。
これらのファンの稼働状況によって装置本体100A内のエアフローが変化するため、現像領域Aからのトナー飛散量が一定でも、ファンの稼働状況によるエアフローの違いによって、現像装置や近傍の他のユニットの汚れ方が変化してしまう場合がある。このため、本実施形態では、ファンの稼働状況に対応するファン補正係数kFanを用いて、第1の実施形態で算出したトナー飛散量を補正するようにしている。
このようなファンの稼働状況を考慮した現像装置のトナー汚れによる寿命算出のフローについて、図18を用いて説明する。計算のタイミングは第1の実施形態と同様である。また、図18のS41〜S47は、第1の実施形態の図11のS1〜S7と同様であるため、説明を省略する。
S47においてトナー飛散量:ΔTC(N)を算出したのち、上述の現像駆動時間における7個のファンの駆動状況に応じて、予め記憶してある制御テーブルから、飛散トナー蓄積量のファン補正係数kFanを取得する。そして、式8に示すように、ΔTC(N)をkFanに掛け合わせることで、現像装置へのトナー飛散量ΔTC_3(N)を算出する(S48)。
ΔTC_3(N)=ΔTC(N)×kFan ・・・(式8)
ここで、本実施形態における飛散トナー蓄積量のファン補正係数kFanのテーブルを、図19に示す。本実施形態の画像形成装置においては、各画像形成モードによってファンの駆動状況が異なり、ファンが駆動していたり、停止していたり、駆動していても駆動速度がPWM制御によって半速になっていたりする場合がある。本発明者は、それぞれの画像形成モードに応じて予め、現像装置や他のユニットへのトナー飛散の蓄積量を実験で調べておくことで、ファン補正係数kFanのテーブルを作成した。
このファン補正係数kFanは、各ファンについてのトナー飛散蓄積に与える影響度αと、各ファンについてのPWM制御と、を乗算した値の総和に1を加えた値になっている。これは、前述したように本発明者が、画像形成モードを固定した状態で、各ファンを稼働させたり停止させたり条件を変えながら、予め実験を行い、飛散トナー蓄積への各ファンの影響度を測定した結果から導かれた式である。なお、影響度αは、設置位置とエアフローの流路によってはトナー飛散と関わりが非常に少ないファンもあるため、これを考慮して設定されている。したがって、装置によっては、図19とは異なる場合もある。
次に、第1の実施形態と同様に、式9を用いて、累積トナー飛散量:TC_3(N)を算出する(S49)。
TC_3(N)=TC_3(N―1)+ΔTC_3(N) ・・・(式9)
ここで、現像装置がトナー飛散量により寿命となるトナー汚染閾値TC_3_setを予め決めておく。そして、式10に示すように、累積トナー飛散量TC_3(N)がトナー汚染閾値TC_3_setとなったときに100%となるようなトナー飛散ライフ値TC_LF_3(N)を算出する(S50)。
TC_LF_3(N)=TC_3(N)/TC_3_set×100 ・・・(式10)
ここで、トナー汚染閾値TC_3_setは、予め行った寿命評価の試験などで現像装置へのトナー飛散蓄積により画像不良やメンテナンス性に問題が生じないように確認された最大のトナー飛散蓄積状態において定めた閾値である。即ち、この最大のトナー飛散蓄積状態における累積飛散トナー蓄積量TC_3(N)に対応して定めた閾値である。
次いで、CPU206は、現像駆動がOFFであるか否か、即ち、画像形成ジョブの最後の記録材への画像形成が終了し、後回転が終了したか否かを判断する(S51)。そして、現像駆動がOFFでなければ(S51のN)、S41に戻り、現像駆動がOFFであれば(S51のY)、制御を終了する。なお、上述のように、現像駆動停止時にS41〜S50のフローを実行し、上述のトナー飛散ライフ値TC_LF_3(N)を算出する。
CPU206は、上述のように算出したトナー飛散ライフ値TC_LF_3(N)、即ち、現像装置の寿命を表示手段としての表示部220(図3)に表示し、ユーザに知らせる。ユーザに通知するトナー飛散ライフ値TC_LF_3(N)は、例えば、1%単位で通知し、現像装置の寿命が進むにつれてカウントアップする。そして、トナー飛散ライフ値TC_LF_3(N)がトナー汚染閾値TC_3_setに達したとき、表示部220に現像装置の交換を促すメッセージを表示する。本実施形態では、トナー飛散ライフ値TC_LF_3(N)がカートリッジの寿命に関する情報に相当し、現像装置の交換を促すメッセージがカートリッジの交換に関する情報に相当する。
また、CPU206は、外部のサーバやPCなどの外部装置と外部入力インターフェース200(図3)を介して通信可能である。CPU206は、所定のタイミングでサーバを介してサービスマンに現在の現像装置の寿命(トナー飛散ライフ値TC_LF_3(N))を通知し、計画的なサービス部品の交換を促す。そして、CPU206は、トナー飛散ライフ値TC_LF_3(N)がトナー汚染閾値TC_3_setに達したとき、サーバに交換通知を行い、サービスマンに部品の交換を促す。即ち、送信手段としてのCPU206は、カートリッジの交換に関する情報をサーバなどの外部装置に送信する。
このような本実施形態の場合、現像スリーブ24の回転速度、トナー濃度センサ401、及び、ファンの回転速度が、それぞれ一定であるとした場合に、表示部220がファンの動作に基づいて次のような表示を行う。本実施形態では、このファンを作像冷却ファン506とする(図19参照)。まず、CPU206は、表示部220に、ファンの回転速度が第1の回転速度である場合よりも、ファンの回転速度が第1の回転速度よりも速い第2の回転速度の方が、現像装置の交換メッセージを早く表示する。同様にCPU206は、ファンの回転速度が第1の回転速度である場合よりも、ファンの回転速度が第1の回転速度よりも速い第2の回転速度の方が、現像装置の寿命が短くなるように、トナー飛散ライフ値TC_LF_3(N)を表示する。外部装置に送信する場合も同様である。
即ち、図19の「kFan」の表において、PWM制御100%、即ち、ファンの回転速度が速い場合の方がファン補正係数kFanの値が大きい。したがって、現像スリーブ24の回転速度、トナー濃度、及び、ファンの回転速度が、それぞれ一定であるとした場合、ファンの回転速度が速い場合の方が現像装置の寿命が短く表示され、交換メッセージが早く表示される。
以上のように、本実施形態の画像形成装置では、各ファンの影響度を加味して、現像装置や他のユニットへのトナー飛散の蓄積量を算出することで、現像装置の寿命をより正確に予測することができる。その結果、トナー飛散蓄積に起因した画像不良等の不具合が発生する前に、サービスマン等にメンテナンスの実施を促すことが可能となる。
なお、本実施形態を第2の実施形態と同様にドラムユニット500などの他のユニットの寿命算出に適用することができる。この場合、例えば、第2の実施形態の式5において、ΔTC(N)に、k_Drに加えてkFanを掛け合わせることで、ドラムユニット500へのトナー飛散量ΔTC_2(N)を算出する(次の式5´参照)。
ΔTC_2(N)=ΔTC(N)×k_Dr×kFan ・・・(式5´)
そして、図16のS29以降と同様に、累積トナー飛散量:TC_2(N)などを求める。
また、上述の図19に示すkFanは、作像冷却ファン506の稼働状況に応じて設定されているが、他のファンの稼働状況も組み合わせてkFanを設定しても良い。要は、トナー飛散に影響を及ぼす1ないし複数のファンの稼働状況に応じてkFanを設定すれば良い。
<第4の実施形態>
第4の実施形態について、図1ないし図8を参照しつつ、図20ないし図22を用いて説明する。本実施形態では、上述の第1の実施形態の構成に加えて現像装置への補給頻度を考慮してトナー飛散による現像装置の寿命を算出する。その他の構成及び作用については、第1の実施形態と同様であるため、同一の構成については同一の符号を付して説明及び図示を省略又は簡略にし、以下、第1の実施形態と異なる点を中心に説明する。
第1の実施形態で説明したメカニズムと同様に、現像領域A(図4)においてトナーが飛散する。但し、この飛散量は、現像剤の補給頻度によって変動する場合がある。即ち、本実施形態の現像装置は、前述したように、トナー収容部1020が回転駆動されることで、補給手段としてのポンプ部1020bが動作して、トナー収容容器の排出口1021aから現像剤が補給される(図6、7)。この際、現像装置への現像剤の補給量が多い場合は、TD比が局所的に増加するためトナーの帯電量が低くなり、トナーのキャリアへの静電的な付着力が弱まり、トナーがキャリアから剥がれ易くなり、トナー飛散量が増える。
また、現像剤の補給の際、現像剤と排出部1021h(図6、7)内の空気が現像容器内に入ることにより、現像容器内の内圧の急激な上昇が起き、トナーが現像容器内から噴き出し易くなる。このように現像容器内の内圧やトナーのキャリア付着力が補給頻度によって変動するため、補給頻度により現像器からのトナー飛散量が変動する。つまり、トナー飛散量は、現像スリーブの単位走行距離当たりの現像剤の補給回数である補給頻度に依存する。このため、本実施形態では、補給頻度に対応する補給頻度補正係数kBotを用いて、第1の実施形態で算出したトナー飛散量を補正するようにしている。
なお、現像剤の補給回数は、例えば、ポンプ部1020bの往復運動の数とする。これは、補給される補給現像剤の量は、ポンプ部1020bの往復運動の数によっておおよそ定められるためである。但し、ポンプ部1020bは、トナー収容部1020が回転駆動されることで動作するため、現像剤の補給回数は、トナー収容部1020の回転回数であっても良い。また、補給手段が他の構成、例えば、スクリューにより現像剤を搬送することで現像装置に現像剤を補給する構成であれば、このスクリューの回転回数を現像剤の補給回数としても良い。
このような補給頻度を考慮した現像装置のトナー汚れによる寿命算出のフローについて、図20を用いて説明する。計算のタイミングは第1の実施形態と同様である。また、図20のS61〜S67は、第1の実施形態の図11のS1〜S7と同様であるため、説明を省略する。
S67においてトナー飛散量:ΔTC(N)を算出する。この際、毎回の画像形成終了時、及び、調整制御を含む後回転終了時の現像駆動停止時のタイミングでの現像剤の補給回数の合計を、現像駆動時間内の補給回数Sum_BLK(k)として算出しておく。そして、現像スリーブの単位走行距離当たりの現像剤の補給回数、即ち、補給頻度に応じて予め記憶してある制御テーブルから飛散トナー蓄積量の補給頻度補正係数kBotを取得する。更に、式11に示すように、ΔTC(N)をkBotに掛け合わせることで、現像装置へのトナー飛散量ΔTC_4(N)を算出する(S68)。
ΔTC_4(N)=ΔTC(N)×kBot ・・・(式11)
ここで、本実施形態における飛散トナー蓄積量の補給頻度補正係数kBotの求め方を説明する。kBotは、現像スリーブの単位走行距離当たりの現像剤の補給回数ΔBLK(k)により、決められたテーブルにより決定される。この単位走行距離当たりの補給回数ΔBLK(k)は、後述する現像走行距離DevRot(k)と、上述の現像駆動時間内の補給回数の合計Sum_BLK(k)によって、以下の式により求められる。
ΔBLK(k)=Sum_BLK(k)/DevRot(k) ・・・(式12)
現像走行距離DevRot(k)は、以下のように算出する。まず、現像駆動がONされたタイミングからスタートして、毎回の画像形成終了時、及び、調整制御を含む後回転終了時の現像駆動停止時のタイミングで、k枚目の画像形成における現像駆動時間DevRotTime(k)を細かく算出する。そして、各現像駆動時間における現像スリーブの回転速度DevVel(k)を、予め記憶してある不図示の制御テーブルから読み込み、以下の式により現像走行距離DevRot(k)を算出する。
DevRot(k)=DevRotTime(k)×DevVel(k)
上述の式12により求められた、ΔBLK(k)における補給頻度補正係数kBotのテーブルを図21に示す。本発明者は、予め、ΔBLK(N)における現像装置や他のユニットへのトナー飛散の蓄積量を実験で調べておくことで、飛散トナー蓄積量の補給頻度補正係数kBotのテーブルを作成した。
次に、第1の実施形態と同様に、式13を用いて、累積トナー飛散量:TC_4(N)を算出する(S69)。
TC_4(N)=TC_4(N―1)+ΔTC_4(N) ・・・(式13)
ここで、現像装置がトナー飛散量により寿命となるトナー汚染閾値TC_4_setを予め決めておく。そして、式14に示すように、累積トナー飛散量TC_4(N)がトナー汚染閾値TC_4_setとなったときに100%となるようなトナー飛散ライフ値TC_LF_4(N)を算出する(S70)。
TC_LF_4(N)=TC_4(N)/TC_4_set×100 ・・・(式14)
トナー汚染閾値TC_4_setは、予め行った寿命評価の試験などで現像装置へのトナー飛散蓄積により画像不良やメンテナンス性に問題が生じないように確認された最大のトナー飛散蓄積状態において定めた閾値である。即ち、この最大のトナー飛散蓄積状態における累積飛散トナー蓄積量TC_4(N)に対応して定めた閾値である。
次いで、CPU206は、現像駆動がOFFであるか否か、即ち、画像形成ジョブの最後の記録材への画像形成が終了し、後回転が終了したか否かを判断する(S71)。そして、現像駆動がOFFでなければ(S71のN)、S61に戻り、現像駆動がOFFであれば(S71のY)、制御を終了する。なお、上述のように、現像駆動停止時にS61〜S70のフローを実行し、上述のトナー飛散ライフ値TC_LF_4(N)を算出する。
CPU206は、上述のように算出したトナー飛散ライフ値TC_LF_4(N)、即ち、現像装置の寿命を表示手段としての表示部220(図3)に表示し、ユーザに知らせる。ユーザに通知するトナー飛散ライフ値TC_LF_4(N)は、例えば、1%単位で通知し、現像装置の寿命が進むにつれてカウントアップする。そして、トナー飛散ライフ値TC_LF_4(N)がトナー汚染閾値TC_4_setに達したとき、表示部220に現像装置の交換を促すメッセージを表示する。本実施形態では、トナー飛散ライフ値TC_LF_4(N)がカートリッジの寿命に関する情報に相当し、現像装置の交換を促すメッセージがカートリッジの交換に関する情報に相当する。
また、CPU206は、外部のサーバやPCなどの外部装置と外部入力インターフェース200(図3)を介して通信可能である。CPU206は、所定のタイミングでサーバを介してサービスマンに現在の現像装置の寿命(トナー飛散ライフ値TC_LF_4(N))を通知し、計画的なサービス部品の交換を促す。そして、CPU206は、トナー飛散ライフ値TC_LF_4(N)がトナー汚染閾値TC_4_setに達したとき、サーバに交換通知を行い、サービスマンに部品の交換を促す。即ち、送信手段としてのCPU206は、カートリッジの交換に関する情報をサーバなどの外部装置に送信する。
このような本実施形態の場合、現像スリーブ24の回転速度、トナー濃度センサ401、及び、補給頻度が、それぞれ一定であるとした場合に、表示部220が補給頻度に応じて次のような表示を行う。まず、CPU206は、表示部220に、補給頻度が第1の頻度である場合よりも、補給頻度が第1の頻度よりも多い第2の頻度の方が、現像装置の交換メッセージを早く表示する。同様にCPU206は、補給頻度が第1の頻度である場合よりも、補給頻度が第1の頻度よりも多い第2の頻度の方が、現像装置の寿命が短くなるように、トナー飛散ライフ値TC_LF_4(N)を表示する。外部装置に送信する場合も同様である。
即ち、図21の表において、現像スリーブの単位走行距離当たりの補給回数ΔBLK(k)、即ち補給頻度が多い場合の方が補給頻度補正係数kBotの値が大きい。したがって、現像スリーブ24の回転速度、トナー濃度センサ401により検知したトナー濃度、及び、補給頻度が、それぞれ一定であるとした場合、補給頻度が多い場合の方が現像装置の寿命が短く表示され、交換メッセージが早く表示される。
以上のように、本実施形態の画像形成装置では、現像スリーブの単位走行距離当たりの補給回数である補給頻度を加味して、現像装置や他のユニットへのトナー飛散の蓄積量を算出することで、現像装置の寿命をより正確に予測することができる。その結果、トナー飛散蓄積に起因した画像不良等の不具合が発生する前に、サービスマン等にメンテナンスの実施を促すことが可能となる。
なお、上述の補給頻度は、形成される画像の画像比率によって変化する。即ち、画像比率が高い画像が多く形成されれば、トナー使用量が多くなるため、補給頻度が多くなる。一方、画像比率が低い画像が多く形成されれば、トナー使用量が少ないため、補給頻度が少なくなる。このため、本実施形態では、上述の補給頻度に代えて画像比率に基づいて現像装置の寿命を算出するようにしても良い。考え方は、上述の補給頻度と同様である。
例えば、現像スリーブ24の回転速度、トナー濃度センサ401、及び、画像比率が、それぞれ一定であるとした場合に、表示部220が画像比率に応じて次のような表示を行う。まず、CPU206は、表示部220に、画像比率が第1の比率である場合よりも、画像比率が第1の比率よりも高い第2の比率の方が、現像装置の交換メッセージを早く表示する。同様にCPU206は、画像比率が第1の比率である場合よりも、画像比率が第1の比率よりも高い第2の比率の方が、現像装置の寿命が短くなるように、トナー飛散ライフ値TC_LF_4(N)を表示する。外部装置に送信する場合も同様である。
また、本実施形態を第2の実施形態と同様にドラムユニット500などの他のユニットの寿命算出に適用することができる。この場合、例えば、第2の実施形態の式5において、ΔTC(N)に、k_Drに加えてkBotを掛け合わせることで、ドラムユニット500へのトナー飛散量ΔTC_2(N)を算出する(次の式5´´参照)。
ΔTC_2(N)=ΔTC(N)×k_Dr×kBot ・・・(式5´´)
そして、図16のS29以降と同様に、累積トナー飛散量:TC_2(N)などを求める。
また、同様に、本実施形態を第3の実施形態と組み合わせても良いし、第2の実施形態及び第3の実施形態と組み合わせても良い。この場合、例えば、ΔTC(N)に、k_Dr、kFan、kBotなどのユニットの汚れ易さを示す係数を適宜掛け合わせて、トナー飛散量ΔTC(N)を求める。
また、上述の説明では、補給頻度を現像スリーブの単位走行時間当たりの補給回数としたが、補給頻度を現像駆動時間における単位時間当たりの補給回数であっても良い。
[本実施形態の効果の説明]
本実施形態のような寿命予測をすることによる予測精度向上に対する効果を、図22に示す。図22は印字率(画像比率)を変化させて画像形成をした場合の現像装置の寿命(DevLife)の推移を比較したものである。破線は、比較例として、画像形成枚数のみをもとにした場合の現像装置の寿命推移を示し、実線は、本実施形態の構成を満たす実施例2のように補給頻度を考慮した場合の現像装置の寿命推移を示している。
本実験では、画像形成枚数0〜200k(200×1000)枚の範囲では印字率5%で印字し、200001枚〜300k枚では印字率70%で印字し、300001枚〜480k枚では再び印字率5%で印字している。印字率70%で画像形成した場合はトナーの消費が増えるため、印字率5%時と比較し、補給頻度が多くなり、トナーが飛散し易くなる。
比較例では、補給頻度を考慮しないため、印字率が増加し、補給頻度が増えても、積算される現像装置寿命に変化はない。一方、実施例2においては、補給頻度補正係数kBotを用いて、補給頻度を現像装置の寿命の算出に考慮しているため、印字率70%の場合ではトナー飛散量ΔTC_4(N)の増加とともに現像装置の寿命の値が増加し、グラフの傾きが急になる。
印字率をもとの5%に戻し、480k枚で現像装置を確認した結果、画像不良は発生しないものの、現像装置の交換が推奨されるレベルまで現像装置に飛散したトナーが付着していた。480k枚での確認時の現像装置の寿命は比較例では75%だったのに対し、実施例2においてはユーザへ現像装置の交換を促す100%を示していた。よって、補給頻度を考慮した実施例2の現像装置の寿命予測を行うことで、比較例に比べ現像装置の寿命予測の精度が向上していることが確認できた。
<他の実施形態>
なお、上述の各実施形態では、現像装置を含むカートリッジとして、現像装置が単体で交換可能な構成について説明したが、現像装置を含むカートリッジは、現像装置に加えて像担持体としての感光ドラムを含むプロセスカートリッジであっても良い。
また、上述の各実施形態では、トナー飛散による寿命の算出を行うカートリッジが現像装置やドラムユニットである場合について説明した。但し、このようなトナー飛散による寿命の算出を行うカートリッジは、これらに限らず、現像装置の周辺にあり、交換可能な装置、例えば、露光装置などの他のユニットであっても良い。
また、上述の各実施形態では、タンデム型のフルカラー2成分現像剤の画像形成装置を例として説明した。但し、本発明は、例えば、1つの感光ドラムの周囲に複数の現像装置を備えた1ドラム型の画像形成装置など他の構成の画像形成装置にも適用可能である。また、1色の現像剤により画像形成を行うモノクロ型の画像形成装置にも本発明を適用可能である。
20・・・現像容器/24・・・現像スリーブ(現像剤担持体)/100・・・画像形成装置/100A・・・装置本体/101Y、101M、101C、101K・・・感光ドラム(像担持体)/104Y、104M、104C、104K・・・現像装置(カートリッジ)/206・・・CPU(送信手段)/220・・・表示部(表示手段)/230・・・環境センサ(環境検知手段)/401・・・トナー濃度センサ(濃度検知手段)/500・・・ドラムユニット(カートリッジ)/506・・・作像冷却ファン/1020b・・・ポンプ部(補給手段)

Claims (32)

  1. 画像形成装置であって、
    前記画像形成装置に対して着脱可能で、像担持体に形成された静電潜像をトナーにより現像する現像装置を含むカートリッジであって、トナーとキャリアを含む現像剤を収容する現像容器と、前記現像容器内の現像剤を担持して回転する現像剤担持体と、前記現像容器内のトナー濃度を検知する濃度検知手段と、を有する前記カートリッジと、
    前記濃度検知手段により検知したトナー濃度と、前記現像剤担持体の回転速度とに基づいて、前記カートリッジの交換に関する情報を表示する表示手段と、を備えた、
    ことを特徴とする画像形成装置。
  2. 画像形成装置であって、
    前記画像形成装置に対して着脱可能なカートリッジと、
    像担持体に形成された静電潜像をトナーにより現像する現像装置であって、トナーとキャリアを含む現像剤を収容する現像容器と、前記現像容器内の現像剤を担持して回転する現像剤担持体と、前記現像容器内のトナー濃度を検知する濃度検知手段と、を有する前記現像装置と、
    前記濃度検知手段により検知したトナー濃度と、前記現像剤担持体の回転速度とに基づいて、前記カートリッジの交換に関する情報を表示する表示手段と、を備えた、
    ことを特徴とする画像形成装置。
  3. 前記カートリッジは、前記像担持体を含む、
    ことを特徴とする、請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記表示手段は、前記現像剤担持体の回転速度、及び、前記濃度検知手段により検知したトナー濃度が、それぞれ一定であるとした場合に、前記トナー濃度が第1の濃度である場合よりも、前記トナー濃度が前記第1の濃度よりも高い第2の濃度の方が、前記カートリッジの交換に関する情報を早く表示する、
    ことを特徴とする、請求項1ないし3の何れか1項に記載の画像形成装置。
  5. 前記表示手段は、前記現像剤担持体の回転速度、及び、前記濃度検知手段により検知したトナー濃度が、それぞれ一定であるとした場合に、前記現像剤担持体の回転速度が第1の速度である場合よりも、前記現像剤担持体の回転速度が前記第1の速度よりも速い第2の速度の方が、前記カートリッジの交換に関する情報を早く表示する、
    ことを特徴とする、請求項1ないし4の何れか1項に記載の画像形成装置。
  6. 前記表示手段は、前記濃度検知手段により検知したトナー濃度と、前記現像剤担持体の回転速度とに基づいて、前記カートリッジの寿命に関する情報を表示する、
    ことを特徴とする、請求項1ないし5の何れか1項に記載の画像形成装置。
  7. 前記表示手段は、前記現像剤担持体の回転速度、及び、前記濃度検知手段により検知したトナー濃度が、それぞれ一定であるとした場合に、前記トナー濃度が第1の濃度である場合よりも、前記トナー濃度が前記第1の濃度よりも高い第2の濃度の方が、前記カートリッジの寿命が短くなるように、前記カートリッジの寿命に関する情報を表示する、
    ことを特徴とする、請求項6に記載の画像形成装置。
  8. 前記表示手段は、前記現像剤担持体の回転速度、及び、前記濃度検知手段により検知したトナー濃度が、それぞれ一定であるとした場合に、前記現像剤担持体の回転速度が第1の速度である場合よりも、前記現像剤担持体の回転速度が前記第1の速度よりも速い第2の速度の方が、前記カートリッジの寿命が短くなるように、前記カートリッジの寿命に関する情報を表示する、
    ことを特徴とする、請求項6又は7に記載の画像形成装置。
  9. 温湿度を検知する環境検知手段を備え、
    前記表示手段は、更に、前記環境検知手段により検知された相対湿度に基づいて、前記カートリッジの交換に関する情報を表示する、
    ことを特徴とする、請求項1ないし8の何れか1項に記載の画像形成装置。
  10. 前記表示手段は、前記現像剤担持体の回転速度、前記濃度検知手段により検知したトナー濃度、及び、前記環境検知手段により検知された相対湿度が、それぞれ一定であるとした場合に、前記環境検知手段により検知された相対湿度が第1の湿度である場合よりも、前記環境検知手段により検知された相対湿度が前記第1の湿度よりも高い第2の湿度の方が、前記カートリッジの交換に関する情報を早く表示する、
    ことを特徴とする、請求項9に記載の画像形成装置。
  11. 前記表示手段は、更に、前記環境検知手段により検知された相対湿度に基づいて、前記カートリッジの寿命に関する情報を表示する、
    ことを特徴とする、請求項9又は10に記載の画像形成装置。
  12. 前記表示手段は、前記現像剤担持体の回転速度、前記濃度検知手段により検知したトナー濃度、及び、前記環境検知手段により検知された相対湿度が、それぞれ一定であるとした場合に、前記環境検知手段により検知された相対湿度が第1の湿度である場合よりも、前記環境検知手段により検知された相対湿度が前記第1の湿度よりも高い第2の湿度の方が、前記カートリッジの寿命が短くなるように、前記カートリッジの寿命に関する情報を表示する、
    ことを特徴とする、請求項11に記載の画像形成装置。
  13. 前記画像形成装置内に気流を形成するファンを備え、
    前記表示手段は、更に、前記ファンの動作に基づいて、前記カートリッジの交換に関する情報を表示する、
    ことを特徴とする、請求項1ないし12の何れか1項に記載の画像形成装置。
  14. 前記表示手段は、前記現像剤担持体の回転速度、前記濃度検知手段により検知したトナー濃度、及び、前記ファンの回転速度が、それぞれ一定であるとした場合に、前記ファンの回転速度が第1の回転速度である場合よりも、前記ファンの回転速度が前記第1の回転速度よりも速い第2の回転速度の方が、前記カートリッジの交換に関する情報を早く表示する、
    ことを特徴とする、請求項13に記載の画像形成装置。
  15. 前記表示手段は、更に、前記ファンの動作に基づいて、前記カートリッジの寿命に関する情報を表示する、
    ことを特徴とする、請求項13又は14に記載の画像形成装置。
  16. 前記表示手段は、前記現像剤担持体の回転速度、前記濃度検知手段により検知したトナー濃度、及び、前記ファンの回転速度が、それぞれ一定であるとした場合に、前記ファンの回転速度が第1の回転速度である場合よりも、前記ファンの回転速度が前記第1の回転速度よりも速い第2の回転速度の方が、前記カートリッジの寿命が短くなるように、前記カートリッジの寿命に関する情報を表示する、
    ことを特徴とする、請求項15に記載の画像形成装置。
  17. 前記現像容器に現像剤を補給する補給手段を備え、
    前記表示手段は、更に、前記現像剤担持体の単位走行距離当たりの前記補給手段の補給回数である補給頻度に基づいて、前記カートリッジの交換に関する情報を表示する、
    ことを特徴とする、請求項1ないし16の何れか1項に記載の画像形成装置。
  18. 前記表示手段は、前記現像剤担持体の回転速度、前記濃度検知手段により検知したトナー濃度、及び、前記補給頻度が、それぞれ一定であるとした場合に、前記補給頻度が第1の頻度である場合よりも、前記補給頻度が前記第1の頻度よりも多い第2の頻度の方が、前記カートリッジの交換に関する情報を早く表示する、
    ことを特徴とする、請求項17に記載の画像形成装置。
  19. 前記表示手段は、更に、前記現像剤担持体の単位走行距離当たりの前記補給手段の補給回数である補給頻度に基づいて、前記カートリッジの寿命に関する情報を表示する、
    ことを特徴とする、請求項17又は18に記載の画像形成装置。
  20. 前記表示手段は、前記現像剤担持体の回転速度、前記濃度検知手段により検知したトナー濃度、及び、前記補給頻度が、それぞれ一定であるとした場合に、前記補給頻度が第1の頻度である場合よりも、前記補給頻度が前記第1の頻度よりも多い第2の頻度の方が、前記カートリッジの寿命が短くなるように、前記カートリッジの寿命に関する情報を表示する、
    ことを特徴とする、請求項19に記載の画像形成装置。
  21. 前記現像容器に現像剤を補給する補給手段を備え、
    前記表示手段は、更に、前記像担持体に形成されたトナー像の画像比率に基づいて、前記カートリッジの交換に関する情報を表示する、
    ことを特徴とする、請求項1ないし20の何れか1項に記載の画像形成装置。
  22. 前記表示手段は、前記現像剤担持体の回転速度、前記濃度検知手段により検知したトナー濃度、及び、前記画像比率が、それぞれ一定であるとした場合に、前記画像比率が第1の比率である場合よりも、前記画像比率が前記第1の比率よりも高い第2の比率の方が、前記カートリッジの交換に関する情報を早く表示する、
    ことを特徴とする、請求項21に記載の画像形成装置。
  23. 前記表示手段は、更に、前記像担持体に形成されたトナー像の画像比率に基づいて、前記カートリッジの寿命に関する情報を表示する、
    ことを特徴とする、請求項21又は22に記載の画像形成装置。
  24. 前記表示手段は、前記現像剤担持体の回転速度、前記濃度検知手段により検知したトナー濃度、及び、前記画像比率が、それぞれ一定であるとした場合に、前記画像比率が第1の比率である場合よりも、前記画像比率が前記第1の比率よりも高い第2の比率の方が、前記カートリッジの寿命が短くなるように、前記カートリッジの寿命に関する情報を表示する、
    ことを特徴とする、請求項23に記載の画像形成装置。
  25. 画像形成装置であって、
    前記画像形成装置に対して着脱可能で、像担持体に形成された静電潜像をトナーにより現像する現像装置を含むカートリッジであって、トナーとキャリアを含む現像剤を収容する現像容器と、前記現像容器内の現像剤を担持して回転する現像剤担持体と、前記現像容器内のトナー濃度を検知する濃度検知手段と、を有する前記カートリッジと、
    前記濃度検知手段により検知したトナー濃度と、前記現像剤担持体の回転速度とに基づいて、前記カートリッジの交換に関する情報を外部装置に送信する送信手段と、を備えた、
    ことを特徴とする画像形成装置。
  26. 画像形成装置であって、
    前記画像形成装置に対して着脱可能なカートリッジと、
    像担持体に形成された静電潜像をトナーにより現像する現像装置であって、トナーとキャリアを含む現像剤を収容する現像容器と、前記現像容器内の現像剤を担持して回転する現像剤担持体と、前記現像容器内のトナー濃度を検知する濃度検知手段と、を有する前記現像装置と、
    前記濃度検知手段により検知したトナー濃度と、前記現像剤担持体の回転速度とに基づいて、前記カートリッジの交換に関する情報を外部装置に送信する送信手段と、を備えた、
    ことを特徴とする画像形成装置。
  27. 前記カートリッジは、前記像担持体を含む、
    ことを特徴とする、請求項26に記載の画像形成装置。
  28. 前記送信手段は、前記現像剤担持体の回転速度、及び、前記濃度検知手段により検知したトナー濃度が、それぞれ一定であるとした場合に、前記トナー濃度が第1の濃度である場合よりも、前記トナー濃度が前記第1の濃度よりも高い第2の濃度の方が、前記カートリッジの交換に関する情報を早く、前記外部装置に送信する、
    ことを特徴とする、請求項25ないし27の何れか1項に記載の画像形成装置。
  29. 前記送信手段は、前記現像剤担持体の回転速度、及び、前記濃度検知手段により検知したトナー濃度が、それぞれ一定であるとした場合に、前記現像剤担持体の回転速度が第1の速度である場合よりも、前記現像剤担持体の回転速度が前記第1の速度よりも速い第2の速度の方が、前記カートリッジの交換に関する情報を早く、前記外部装置に送信する、
    ことを特徴とする、請求項25ないし28の何れか1項に記載の画像形成装置。
  30. 前記送信手段は、前記濃度検知手段により検知したトナー濃度と、前記現像剤担持体の回転速度とに基づいて、前記カートリッジの寿命に関する情報を前記外部装置に送信する、
    ことを特徴とする、請求項25ないし29の何れか1項に記載の画像形成装置。
  31. 前記送信手段は、前記現像剤担持体の回転速度、及び、前記濃度検知手段により検知したトナー濃度が、それぞれ一定であるとした場合に、前記トナー濃度が第1の濃度である場合よりも、前記トナー濃度が前記第1の濃度よりも高い第2の濃度の方が、前記カートリッジの寿命が短くなるように、前記カートリッジの寿命に関する情報を前記外部装置に送信する、
    ことを特徴とする、請求項30に記載の画像形成装置。
  32. 前記送信手段は、前記現像剤担持体の回転速度、及び、前記濃度検知手段により検知したトナー濃度が、それぞれ一定であるとした場合に、前記現像剤担持体の回転速度が第1の速度である場合よりも、前記現像剤担持体の回転速度が前記第1の速度よりも速い第2の速度の方が、前記カートリッジの寿命が短くなるように、前記カートリッジの寿命に関する情報を前記外部装置に送信する、
    ことを特徴とする、請求項30又は31に記載の画像形成装置。
JP2019157390A 2019-08-29 2019-08-29 画像形成装置 Pending JP2021033239A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019157390A JP2021033239A (ja) 2019-08-29 2019-08-29 画像形成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019157390A JP2021033239A (ja) 2019-08-29 2019-08-29 画像形成装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2021033239A true JP2021033239A (ja) 2021-03-01

Family

ID=74677346

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019157390A Pending JP2021033239A (ja) 2019-08-29 2019-08-29 画像形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2021033239A (ja)

Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004139046A (ja) * 2002-09-27 2004-05-13 Canon Inc 画像形成装置及び現像ユニット、記憶媒体
JP2007003589A (ja) * 2005-06-21 2007-01-11 Canon Inc 画像形成装置及び画像形成装置管理システム
JP2008076568A (ja) * 2006-09-19 2008-04-03 Sharp Corp 画像形成装置および画像形成方法
JP2010197490A (ja) * 2009-02-23 2010-09-09 Fuji Xerox Co Ltd 現像ユニット交換時期予測装置、画像形成装置、及び画像形成システム
JP2014157321A (ja) * 2013-02-18 2014-08-28 Ricoh Co Ltd 現像装置、プロセスカートリッジ、画像形成装置
JP2015096904A (ja) * 2013-11-15 2015-05-21 株式会社リコー 画像形成装置
JP2015118303A (ja) * 2013-12-19 2015-06-25 株式会社リコー キャリア劣化度推定装置、並びに、これを備えた画像形成装置及び画像形成装置管理システム
JP2018066860A (ja) * 2016-10-19 2018-04-26 キヤノン株式会社 画像形成装置

Patent Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004139046A (ja) * 2002-09-27 2004-05-13 Canon Inc 画像形成装置及び現像ユニット、記憶媒体
JP2007003589A (ja) * 2005-06-21 2007-01-11 Canon Inc 画像形成装置及び画像形成装置管理システム
JP2008076568A (ja) * 2006-09-19 2008-04-03 Sharp Corp 画像形成装置および画像形成方法
JP2010197490A (ja) * 2009-02-23 2010-09-09 Fuji Xerox Co Ltd 現像ユニット交換時期予測装置、画像形成装置、及び画像形成システム
JP2014157321A (ja) * 2013-02-18 2014-08-28 Ricoh Co Ltd 現像装置、プロセスカートリッジ、画像形成装置
JP2015096904A (ja) * 2013-11-15 2015-05-21 株式会社リコー 画像形成装置
JP2015118303A (ja) * 2013-12-19 2015-06-25 株式会社リコー キャリア劣化度推定装置、並びに、これを備えた画像形成装置及び画像形成装置管理システム
JP2018066860A (ja) * 2016-10-19 2018-04-26 キヤノン株式会社 画像形成装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8233811B2 (en) Image stabilizing apparatus and image forming apparatus
US9164459B2 (en) Image forming apparatus
US8391749B2 (en) Image forming apparatus, image forming unit, and erase light control method
JP4827544B2 (ja) 画像形成装置
JP4630693B2 (ja) 画像形成方法
JP4695927B2 (ja) 画像形成装置及び画像形成装置管理システム
JP4976872B2 (ja) 画像形成装置
US8099026B2 (en) Development device and image forming apparatus capable of reducing stress applied to developer
JP2006220988A (ja) 画像形成装置
JP2009244439A (ja) 現像装置及び画像形成装置
JP4781064B2 (ja) 画像形成装置
JP2006343647A (ja) 画像形成装置
JP2010230966A (ja) トナー残量検出装置及びこれを用いた画像形成装置
JP2008090087A (ja) 画像形成装置
JP2021033239A (ja) 画像形成装置
WO2019054522A1 (ja) 画像形成装置
JP2007086332A (ja) 画像形成装置
JP2014215333A (ja) 画像形成装置
JP2001228691A (ja) カートリッジ、現像剤供給ユニット及び電子写真画像形成装置
JP5807631B2 (ja) 現像装置および画像形成装置
JPH0934242A (ja) 画像形成装置
JP2022018784A (ja) 画像形成装置
JP2005165149A (ja) トナー濃度検出装置及び画像形成装置
JP2017083501A (ja) 画像形成装置
JP2020079849A (ja) 画像形成装置

Legal Events

Date Code Title Description
RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20200206

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20200207

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20220803

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20230411

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20230418

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20231010