JP2005165149A - トナー濃度検出装置及び画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】現像器において、トナー濃度制御ないしは検知を、ATRセンサのような等の高価なセンサを用いないで低コストで検知でき、飛散、かぶりを防止し、又は、一成分現像方式の現像器において現像器内や補給トナー容器内に残検センサを有さず低コストで、トナー残量検知を正確に行うことができるトナー濃度検出装置及び該トナー濃度検出装置にて得られたトナー濃度に基づいて現像器内のトナー濃度を制御する画像形成装置を提供する。
【解決手段】像担持体上に形成された静電像を少なくともトナーを含む現像剤にて現像する現像器と、現像器にて得られた参照トナー像の濃度を検知する濃度センサと、を有するトナー濃度検出装置において、所定濃度の参照トナー像の形成に引き続いて中間調濃度の参照トナー像を形成し、この中間調濃度の参照トナー像の濃度出力を用いて現像器内のトナー濃度を検出する。
【選択図】図8
【解決手段】像担持体上に形成された静電像を少なくともトナーを含む現像剤にて現像する現像器と、現像器にて得られた参照トナー像の濃度を検知する濃度センサと、を有するトナー濃度検出装置において、所定濃度の参照トナー像の形成に引き続いて中間調濃度の参照トナー像を形成し、この中間調濃度の参照トナー像の濃度出力を用いて現像器内のトナー濃度を検出する。
【選択図】図8
Description
本発明は、電子写真方式、静電記録方式を用いた、例えば、複写機、レーザービームプリンタ、ファクシミリ、印刷装置等の画像形成装置に備えられた現像器に収容されるトナー濃度を検知するトナー濃度検出装置及び該トナー濃度検出装置に基づいて現像器内のトナー濃度を制御する画像形成装置に関する。
従来、例えば電子写真方式を用いた画像形成装置において、像担持体表面に静電潜像を形成し、この静電潜像を可視像化するために、現像剤を収容し、現像工程にて現像剤を潜像担持体へと移動させて静電潜像を現像する現像器が各種提案されている。
現像器は、その現像方式によって、大きく二成分現像方式と一成分現像方式とに分けられる。二成分現像方式による現像器は、非磁性トナーと磁性キャリアを含む現像剤を収容し、磁性キャリアによりトナーを現像領域に搬送し現像を行なうものであり、通常は、現像剤を潜像担持体たる感光ドラムに接触させて現像行程を行う。
又、一成分現像方式を採用し、乾式一成分現像剤を用いた現像器は、例えば磁性一成分トナーを用いたジャンピング現像方式をとるもの、非磁性一成分トナーを現像器内で攪拌して荷電する方式をとるもの等がある。
先ず、二成分現像方式について図3に基づき説明する。図3において、現像器1は、現像剤供給部材たる現像スリーブ50を有し、現像スリーブ50内には固定配置された磁界発生手段たるマグネットローラ50aが配置される。現像スリーブ50は、感光ドラム3に対向する、現像容器60の開口部に回転可能に設けられ、現像剤が収容された現像容器60には、撹拌搬送手段たる搬送スクリュー53、54が設置され、現像剤を攪拌搬送し、現像スリーブ50に供給する。現像スリーブ50が回転可能に設けられた現像容器60開口部には、現像剤を現像スリーブ50表面に薄層形成するために配置された現像剤層厚規制部材たる規制ブレード51が設けられる。更に、現像スリーブ50には、電源(図示せず)から現像剤を感光ドラム3表面に移動させるための直流バイアス及び交流バイアスが印加されるようになっている。一般に、交流バイアスを印加すると現像効率が増し、画像は高品位になる。
ここで、感光ドラム3上に形成された静電潜像を、図3の現像器1を用いて二成分磁気ブラシ法により顕像化する現像工程と現像剤の循環系とについて説明する。
先ず、現像スリーブ50の回転に伴い、この回転に対して固定されたマグネットローラ50aの磁極N1によって現像スリーブ50上に汲み上げられた現像剤は、磁極N1から磁極S2へと搬送される過程において、現像スリーブ50に担持される量を規制ブレード51によって規制され、現像スリーブ50上に薄層形成される。
ここで、薄層形成された現像剤が、現像主極である磁極S1に搬送されてくると磁気力によって穂立ちが形成される。この穂状に形成された現像剤が感光ドラム3の表面に移動することによって上記静電潜像が現像され、その後、磁極N3及び磁極N1による反発磁界によって現像スリーブ50上の現像剤は、現像容器60内に戻される。
又、図3に示すように、二成分現像方式を採用した現像器においては、マグネットローラ50aの磁極は、現像容器60内部では、互いに同極性の磁極N1とN3極を並べて配置されることにより、現像後の現像剤を一旦現像スリーブ50から剥ぎとり、前の画像履歴を残さない構成とされる。
上記の現像器1に収容されている二成分現像剤は、粉砕法によって製造された非磁性トナー(トナー)と、磁性粒子である磁性キャリアとを含有する。
そして、現像器1内には現像剤量として現像剤濃度T/D比(現像剤に対するトナーの重量比率)を一定に保つために、T/D比を検知し、その検知結果に基づいて、トナーの補給タイミングを決定する等の制御が行われている。このT/D比を、現像器に設けられた、インダクタンスセンサや光学的に現像剤濃度を検知するセンサ等の自動トナー補給センサ(ATRセンサ)を用いて検知する方法が一般的である。
又、一成分現像器として、カラー画像形成装置にも使用できる非磁性一成分トナーを収容し、図17に示されるような、現像剤供給部材としての現像スリーブ50に現像容器60内でそれとカウンタ方向に回転する現像剤供給ローラ55を摺り合わせることで、トナーを荷電させながら現像スリーブ50に供給し、現像バイアスがかけられることで現像スリーブ50が帯電したトナーを感光ドラム3に供給する現像器が使用されている。
ここでは、現像器へのトナー補給に関して、例えば現像器内もしくはトナーを補給するトナー容器(補給トナー容器)内に濃度センサとしてのトナー残量検知センサ、例えば圧電素子22を有して、その部分のトナーがなくなると本体でトナー補給のメッセージが表示される。
例えば、この図17の現像器1に示す一成分現像器において、圧電素子22が設置された現像容器60中央部2B付近のトナーがなくなると圧電素子22が発信する信号によりトナーが少なくなったことを検知し、検知が一定時間続いた際にトナー無し表示を行う方式をとっていた。
これらの現像方式は、画像形成装置の使用目的によって、二成分方式や磁性一成分現像法式のいずれか選択して、又は色によって現像器の方式を使い分けて両方を採用することもある。
しかしながら、最近の白黒/カラープリンタ、白黒/カラーコピーの小型化、低価格化に対して現像器そのものの小型化、低価格化が要求されており、小さい現像器で基本機能を維持することの課題がある。
又、コストの点では二成分現像においては従来現像器内において、特許文献1に記載されているように、T/D比を制御する自動トナー補給センサ(ATRセンサ)を取り付けるとカラー機では4色分必要なため特にコスト高となっていた。
一成分現像においては、特許文献2に記載されているように、T/D比を検知するためのATRセンサはないもの、更には現像器内もしくはトナーボトルのような補給トナー容器内に、図17の圧電素子22のような濃度センサであるトナー残量検知センサ(残検センサ)を有することが多いために本体コストないしは補給トナー容器に残検センサを取り付ける場合はランニングコストupとなり、カラー機では4色分必要となるため特にコスト高となっていた。
これらのように、現像器に濃度センサを備えない現像系では、濃度検知用静電潜像形成手段によって潜像担持体である感光ドラム上に形成された濃度検知用静電潜像を現像して形成された濃度検知用現像像である参照トナー像(パッチ)の画像濃度を濃度センサにて検知し、この画像濃度より現像器が収容する現像剤量を求める方法がある。濃度センサは、感光ドラムか、パッチが感光ドラムから転写された転写媒体等の像担持体に対向して配置される。こうしたパッチにおける検知結果によって現像器内の現像剤量(以下、「現像器現像剤量」と称す。)を制御する方法には、以下の問題あった。
ひとつには、(1)二成分現像器において、現像器内に現像剤中のトナーの重量比率(T/D比)を制御するためのATRセンサを用いない系では、感光ドラム等に形成したパッチ濃度では絶対T/D比が検知できず、又、精度に問題があるためにT/D比がオーバーし、飛散、かぶり等の問題があった。ふたつめには、(2)一成分現像器のトナーボトルの残量検知においてボトルに残検センサを有さずに、感光ドラム上に形成したパッチ濃度で検知する方法を使用するものは、残検の誤検知が生じやすく、残トナー量が多かったりし、つまり検知精度に問題があったため、製品化されたものは無かった。
特開2000―250276号公報
特開平10―123820号公報
本発明の目的は、現像器において、トナー濃度制御ないしは検知を、ATRセンサのような等の高価なセンサを用いないで低コストで検知でき、飛散、かぶりを防止し、又は、一成分現像方式の現像器において現像器内や補給トナー容器内に残検センサを有さず低コストで、トナー残量検知を正確に行うことができるトナー濃度検出装置及び該トナー濃度検出装置にて得られたトナー濃度に基づいて現像器内のトナー濃度を制御する画像形成装置を提供することを目的とする。
上記目的は本発明に係るトナー濃度検出装置及び画像形成装置にて達成される。要約すれば、第1の本発明は、像担持体上に形成された静電像を少なくともトナーを含む現像剤にて現像する現像器と、該現像器にて得られた参照トナー像の濃度を検知する濃度センサと、を有するトナー濃度検出装置において、
所定濃度の参照トナー像の形成に引き続いて中間調濃度の参照トナー像を形成し、該中間調濃度の参照トナー像の濃度出力を用いて前記現像器内のトナー濃度を検出することを特徴とするトナー濃度検出装置を提供する。
所定濃度の参照トナー像の形成に引き続いて中間調濃度の参照トナー像を形成し、該中間調濃度の参照トナー像の濃度出力を用いて前記現像器内のトナー濃度を検出することを特徴とするトナー濃度検出装置を提供する。
第2の本発明は、第1の本発明のトナー残量検出装置を有し、前記トナー残量検出装置にて得られたトナー濃度に基づいて前記現像器内のトナー濃度を制御することを特徴とする画像形成装置を提供する。
本発明のトナー濃度検出装置は、像担持体上に形成された静電像を少なくともトナーを含む現像剤にて現像する現像器と、現像器にて得られた参照トナー像の濃度を検知する濃度センサと、を有するトナー濃度検出装置において、所定濃度の参照トナー像の形成に引き続いて中間調濃度の参照トナー像を形成し、この中間調濃度の参照トナー像の濃度出力を用いて現像器内のトナー濃度を検出するので、現像器又は画像形成装置として、二成分現像器の現像剤濃度をATRセンサを有さず低コストで検知でき、飛散、かぶりを防止でき、又、一成分現像器内又は補給トナー容器内に残検センサを有さず、低コストで、トナー残量検知を正確に行うことができ、本発明の画像形成装置は、トナー濃度検出装置が検出したトナー濃度によって現像器内のトナー濃度を制御するので、好適なトナー濃度を維持でき、良好な画像形成が維持できる。
以下、本発明に係るトナー濃度検出装置及び画像形成装置を図面に則して更に詳しく説明する。
実施例1
本発明に係る実施例1について説明する。本発明に係るトナー濃度検出装置は画像形成装置に備えられ、本実施例では、画像形成装置としての、二成分現像器を用いた低コストカラー複写機において、現像器に収容された現像剤量(現像器トナー量)を直接検知する自動トナー濃度制御センサ(ATRセンサ)を設けない現像系について述べる。
本発明に係る実施例1について説明する。本発明に係るトナー濃度検出装置は画像形成装置に備えられ、本実施例では、画像形成装置としての、二成分現像器を用いた低コストカラー複写機において、現像器に収容された現像剤量(現像器トナー量)を直接検知する自動トナー濃度制御センサ(ATRセンサ)を設けない現像系について述べる。
図1は、本発明が適用される画像形成装置の一例たる電子写真方式のカラープリンタ(プリンタ)の概略構成を示す模式的断面図である。本実施例では、二成分現像剤を使用する画像形成装置にて本発明を適用する。
かかるプリンタにあっては、図1に示すように、矢印方向に回転する潜像担持体たる電子写真感光ドラム(感光ドラム)3を備え、感光ドラム3の周囲には、帯電手段である帯電器ローラ4、現像ロータリ2、現像ロータリ2に搭載された現像手段である4個の現像器1、転写手段である一次転写ローラ9、クリーニング手段6、中間転写ベルト8、転写手段である二次転写ローラ10、及び感光ドラム3の上方に配設された潜像形成手段としての露光手段であるレーザビームスキャナ7a等の画像形成手段が配設される。
現像器1は、現像手段であり、現像器1M、1C、1Y、1Kを備え、各現像器1M、1C、1Y、1Kは、現像剤として、トナー粒子とキャリア粒子とを含有する二成分現像剤を感光ドラム3表面に供給するようになっている。尚、現像器1M、現像器1C、現像器1Y、現像器1Kは、それぞれマゼンタトナー、シアントナー、イエロートナー、ブラックトナーを含有する現像剤を使用するようになっている。
被複写原稿は、原稿読み取り装置(不図示)で読み取られるようになっている。この読み取り装置はCCD等の、原稿画像を電気信号に変換する光電変換素子を有しており、原稿のイエロー画像情報、マゼンタ画像情報、シアン画像情報、白黒画像情報に、それぞれ対応した画像信号を出力するようになっている。この画像信号は後に詳しく説明する画像信号処理部を通して潜像形成手段としての露光手段であるレーザビームスキャナ7aに送信される。レーザビームスキャナ7aに内蔵された半導体レーザは、これらの画像信号に対応して制御され、レーザビーム7を照射する。
ここで、上記の画像形成手段を用いて画像形成を実施する、カラープリンタ全体の画像形成工程(シーケンス)について、4色の二成分現像器1を使用する、フルカラーモードの場合を例として簡単に説明する。
先ず、帯電工程にて、感光ドラム3の表面が、帯電手段であるローラ状の帯電器つまり帯電ローラ4によって−600Vに一様に帯電される。
潜像形成工程にて、帯電ローラ4によって−600Vに一様帯電された感光ドラム3表面において、露光手段のレーザビームスキャナ7aにより600dpiで画像露光7がなされる。この画像露光は、レーザビームスキャナ7aに設けられた半導体レーザを光源として、感光ドラム3表面の露光部の表面電位を−600Vから例えば−200Vに減衰させて像状の潜像を形成する。
露光による潜像形成について詳しく説明すると、まず、不図示の原稿を読み込むスキャナ部、画像データを作成するイメージプロセッサ部の作用にて、スキャナ部のCCD(不図示)上に結像した原稿からの反射光はA/D変換されて600dpi、8bit(256階調)の画像の輝度信号に変換され、画像信号処理部であるイメージプロセッサ部に送られる。そして、この輝度信号に対して、イメージプロセッサ部では、周知の輝度−濃度変換(Log変換)を行い、画像信号を濃度信号に変換した後、必要ならばエッジ強調やスムージングや高周波成分の除去等のフィルター処理を通し、その後濃度補正処理(γ変換)をかけてから、例えばディザ等の2値化処理や、ドット集中型のディザマトリックスによるスクリーン化処理を通して2値化(1bit)される。もちろん8bitのままで周知のPWM(パルス巾変調)法等でレーザ7aを駆動し、潜像を形成する方法もある。
その後、画像信号はレーザビームスキャナ7aを構成するレーザドライバに送られ信号に応じてレーザを駆動する。そのレーザ光7はコリメータレンズ、ポリゴンスキャナー、fθレンズ、折り返しミラー、防塵ガラス等を介してドラム3上に照射される。ドラム3上でのスポット径は600dpiの1画素(=42.3μm)よりも若干大きい55μm程度であり、このレーザ光7は、スポットサイズでドラム3上に結像し、画像部を先に述べたように、−200V程度に除電して、静電潜像を形成する。
上述した画像露光7を行うレーザビームスキャナ7aを制御する画像信号制御部の詳細構成を図2に示して説明する。画像信号制御部では、画像処理部71に外部の画像信号が入力され、画像信号に対して、解像度変換等、操作者の所望する画像処理を施す。画像処理部71が受信し発信した画像信号は、γ補正部72に受信され、濃度を適正化するために信号値を変換する画像情報テーブルであるルックアップテーブル(LUT)75aを参照してγ補正が行われる。γ補正部72内のLUT75aは、LUT算出部75にて、現在の動作環境において適切となるように新たに算出され、更新される。そして、それぞれγ補正後の画像信号に基づいて、2値処理部73からレーザ7aの駆動信号が発信される。2値化処理部73から出力される駆動信号に基づき、画像部に対応する画像露光7を行うレーザ部7aとが駆動される。
ここで、通常画像は上記のように外部情報を信号処理部71を通して送信されるが、その通常画像とは別に、2値処理部73に接続されたパターンジェネレータ76では、信号処理部71からγ補正部72を通して送られてきた外部からの画像データとは別に、サンプルパターンの画像データを予め保持している。そして、このパターンジェネレータ76が濃度検知用静電潜像形成手段となり、サンプルパターンに参照トナー像である濃度検知用静電潜像(パッチ)の画像データが含まれている。
又、画像信号制御部には、CPU78が設けられ、上記の画像信号制御部の各構成を、ROM77に格納された制御プログラム等に従って統括的に制御する。尚、RAM79が、CPU78の作業領域として使用される。
こうした画像信号処理部の信号処理部71より受信された信号の処理により発信されたイエロー画像信号により変調された画像露光7によって形成された静電潜像に対しては、現像工程にてイエロー現像器1Mによって反転現像する。
中間転写ベルト8は、感光ドラム3と同期して図1に示す矢印方向に移動しており、イエロー現像器1Mで現像された現像像(トナー像)であるイエロー顕画像は、転写工程にて感光ドラム3との対向部である転写部において一次転写手段としての転写ドラム9によって中間転写バルト8上に転写される。転写ドラム9は、そのまま、回転を継続し、次の色(本実施例においてはマゼンタ)の画像の転写にそなえる。
一方、感光ドラム3はクリーニング手段6によってクリーニングされ、再び帯電ローラ4によって帯電され、次のシアン画像信号により変調されたレーザービーム7により上述したのと同様に露光7を受け、静電潜像が形成される。この間に現像ロータリ2は回転して、マゼンタ現像器1Mが所定の現像位置に定置されていて、感光ドラム3上に形成された静電潜像に対してマゼンタに対応するドット分布静電潜像の反転現像を行ない、マゼンタ顕画像を形成する。
続いて、上述したような工程を、それぞれ画像信号及びブラック画像信号に対して行ない、中間転写ベルト8上に4色の顕画像を重ねる4色分顕画像としての現像像(トナー像)の転写が終了すると、中間転写ベルト8の移動によってトナー像が搬送され、又矢印の向きに搬送される転写材Pに二次転写手段である二次転写ローラ部10によって転写され、転写材Pは中間転写ベルト8から分離され、その後、定着工程にて定着器(図示せず)に送られる。定着器は転写材P上に重なっている4色の顕画像を加熱及び加圧により定着する。
このように、1連のフルカラープリントシーケンスが終了し、所望のフルカラープリント画像が形成される。
尚、上記に説明した図1に示す画像形成装置の構成は一例であって、例えば帯電器4はローラに限らず帯電ワイヤーであったり、転写ローラ9も転写ベルト、ワイヤーであったりと、様々な方式が適用可能であり、基本的には上記した様に帯電、露光、現像、転写、定着の工程で画像が形成される。
ここで、本実施例に係る現像器について、現像器1を例に説明する。本実施例の現像器1Kは、図3に示す従来例にて説明した二成分現像器と基本構成は同様である。現像器1K、1C、1Y、1Mの構成に関しては、使用される現像剤のみが異なり全て同様の構成であるので、現像器1と総称する。
現像器1Kは、現像剤を収容する現像容器60を備え、現像容器60の内部は、隔壁61によって現像室(第1室)R1と撹拌室(第2室)R2とに区画され、撹拌室R2の上方には間に隔壁62を隔ててトナー貯蔵室R3が形成され、トナー貯蔵室R3内には補給用トナーである非磁性トナーが収容されている。攪拌室R2と現像室R1には、それぞれ攪拌部材54、53が設けられている。尚、トナー貯蔵室R3との間の隔壁62には補給口63が設けられ、補給口63を経て消費されたトナーに見合った量の補給用トナーが撹拌室R2内に落下補給される。
現像室R1及び撹拌室R2内に収容されている現像剤は、粉砕法によって製造された平均粒径8μmの非磁性トナー(トナー)に対して平均粒径20nmの酸化チタンを重量比1%外添したものと、100mTにおける磁化の値が60Am2/kgの平均粒径35μmの磁性粒子である磁性キャリアとを含有する二成分現像剤である。
現像容器60の感光ドラム3側の部位には開口部が形成され、現像剤供給部材たる現像スリーブ50が該開口部から外部に突出するよう、現像スリーブ50は現像容器60の開口部近傍に回転可能に組み込まれている。尚、本実施例においては、現像スリーブ50の直径は20mmのものを用いている。又、現像スリーブ50は、例えば、SUS305ACのような、非磁性材にて構成され、その内部には磁性発生手段たる磁石50aが固定配置されている。
磁石50aは、感光ドラム3と現像スリーブ50との対向部である現像領域の近傍に配設される現像磁極である磁極S1と、現像剤層厚規制磁極である第一磁極たる磁極N1と、現像剤を現像スリーブ50上に担持させながら搬送するための磁極N2、S2、N3とを有する。
又、磁石50aは、現像磁極である磁極S1が感光ドラム3に対してドラム回転方向5°上流になるように現像スリーブ50内に配置されている。表1に磁極パターンのピークの位置、磁力を示す。角度の基準点はN1から現像スリーブ50回転方向上流5°のところを0°とした。
磁極S1は、現像スリーブ50と感光ドラム3との間の現像部の近傍に磁界を形成させ、該磁界によって磁気ブラシを形成するようになっている。上記現像部において、現像スリーブ50の回転とともに、図3に示す矢印の方向に運ばれてきた現像剤は感光ドラム3と接触し、感光ドラム3上の静電潜像は現像されることとなる。このとき、現像スリーブ50と感光ドラム3との近接位置(現像部)において、現像スリーブ50と感光ドラム3とは互いに同方向(順方向)に移動するようになっている。磁極S1で現像を終了した現像剤は、磁極N1及び磁極N3により形成された反発磁界によって現像スリーブ50上から剥ぎとられ、現像室R1に落下することとなる。
尚、現像スリーブ50には電源により、現像バイアスとして、交流電圧に直流電圧を重畳した振動バイアス電圧が印加される。感光ドラム3上の潜像の暗部電位(非露光部電位)と明部電位(露光部電位)とは、この振動バイアス電位の最大値と最小値との間に位置している。これによって現像部に、向きが交互に変化する交番電界が形成される。この交番電界中でトナーと磁性キャリアとが激しく振動され、トナーが現像スリーブ50及び磁性キャリアヘの静電的拘束を振り切って潜像電位に対応した量のトナー量が感光ドラム3に付着する。
尚、本実施例においては、感光ドラム3上の暗部電位を−600V、明部電位を−200Vとし、現像スリーブ50には、直流バイアスとして、−450Vの直流電圧が印加され、交流バイアスとして、Vpp=1.8kV、Frq.=2kHzの交流電圧が印加されている。Duty比は現像飛翔側に35%である。そして、現像バイアスである振動電圧の1周期における最大電圧をかける時間と最小電圧をかける時間との比T1:T2は65:35となる。
ここで、本実施例で用いたトナーについて説明する。
トナーの体積平均粒径は、4〜10μmのものが好適に使用できる。ここでトナーの体積平均粒径は、例えば、次の測定法で測定されたものを使用する。
上記測定法においては、測定装置としてはコールターカウンタTA−II型(コールター社製)を用い、個数平均分布、体積平均分布を出力するインターフェイス(日科機製)及びCX−iパーソナルコンピュータ(キャノン製)を接続し、電解液は一級塩化ナトリウムを用いて1%NaCl水溶液を調整する。
測定法としては、上記電解水溶液100〜150ml中に分散剤として界面活性剤(好ましくはアルキルベンゼンスルホン酸塩)を0.1〜5ml加え、更に測定試料0.5〜50mgを加える。
試料を懸濁した電解液は、超音波分散器で約1〜3分間分散処理を行ない、上記コールターカウンターTA−II型によりアパチヤーとして100μmアパチャーを用いて2〜40μmの粒子の粒度分布を測定し体積分布を求める。これら求めた体積分布により、サンプルの体積平均粒径が得られる。
上述したようなトナーに対して、更には、トナー表面を外添剤で被覆することにより、ハード的に2つの効果がある。
一つは、流動性が向上し、補給トナーが現像容器60内の二成分現像剤と混合撹拌しやすくなることであり、もう一つは、外添剤がトナー表面に介在することにより、感光ドラム3上に現像されたトナーの感光ドラム3に対する離型性が上がり、転写効率が良化することである。
本発明に使用される外添剤としては、トナーに添加した時の耐久性の点から、トナー粒子の重量平均径に対して1/10以下の粒径であることが好ましい。この外添剤の粒径とは、電子顕微鏡におけるトナー粒子の表面観察により求めたその平均粒径を意味する。
外添剤としては、例えば、金属酸化物(酸化アルミニウム、酸化チタン、チタン酸ストロンチウム、酸化セリウム、酸化マグネシウム、酸化クロム、酸化錫、酸化亜鉛等)、窒化物(窒化ケイ素等)、炭化物(炭化ケイ素等)金属塩(硫酸カルシウム、硫酸バリウム、炭酸カルシウム等)、脂肪酸金属塩(ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸カルシウム等)、カーボンブラック、シリカ等が用いられる。
外添剤は、トナー粒子100重量部に対し、0.01〜10重量部が用いられ、好ましくは、0.05〜5重量部が用いられる。これら外添剤は、単独で用いても、又、複数併用しても良い。それぞれ、疎水化処理を行ったものが、より好ましい。
本実施例においては、平均粒径20nmの酸化チタンを重量比1%外添したものを用いている。
磁性キャリアは、磁性体として従来の磁性キャリアにおけると同様の、鉄、クロム、ニッケル、コバルト等の金属、あるいはそれらの化合物や合金、例えば、四三酸化鉄,γ−酸化第二鉄,二酸化クロム,酸化マンガン、フェライト、マンガン−銅系合金、といった強磁性体の粒子を球形化したり、又はそれらの磁性体粒子の表面をスチレン系樹脂,ビニル系樹脂、エチル系樹脂、ロジン変性樹脂、アクリル系樹脂、ポリアミド樹脂、エポキシ樹脂,ポリエステル樹脂等の樹脂やパルミチン酸、ステアリン酸等の脂肪酸ワックスで球状に被覆するか、あるいは、磁性体微粒子を分散して含有した樹脂や脂肪酸ワックスの球状粒子を作るかして得られた粒子を従来公知の平均粒径選別手段で粒径選別することによって得られる。
以上のような現像器に、微粒フェライトを樹脂中に70wt%分散した重量平均粒径が35μm、磁化の強さが30emu/g、抵抗率が1014Ωcm以上の熱による球形化処理を行った磁性キャリアを用い、トナーにスチレン・アクリル樹脂(三洋化成製ハイマーup110)100重量部、カーボンブラック(三菱化成製MA−100)10重量部、ニグロシン5重量部を含む重量平均粒径が5μmの粉砕造粒法によって得られた非磁性粒子を含むものを用い、現像剤溜まりにおける現像剤のトナー比率がキャリアに対して8wt%になる条件で現像を行った。トナーの平均帯電量は20μC/gであった。
本実施例においては、磁性キャリアとして、重量平均粒径が20〜60μmが好ましく、更に好ましくは、20〜50μmのものが使用される。
尚、図3に示す補給トナー貯蔵室R3からトナーの補給を行うが、現像剤のトナーと磁性キャリアの現像剤に対する混合比は、重量比でトナーが約8%になるようにした。現像剤量として、現像剤のトナーの重量含有率つまり現像剤濃度T/D比を適正に維持するため現像剤濃度を検知をする必要があるが、コスト低減のため、本実施例では現像器1Y、1M、1C、1K内には、T/D比を検知する光ATR、インダクタンスセンサ等の濃度検知手段は保持しない。
上記のような、二成分現像器を用いた低コストカラー複写機で、濃度検知手段としての自動トナー濃度制御センサ(ATRセンサ)を設けない現像系において、従来例では、感光ドラム3表面に、図2を用いて前記に説明した画像信号処理部におけるパターンジェネレータ76に保持された画像データに基づいて形成した参照トナー像であるパッチの濃度を検知することによっては、現像器内のトナー濃度としての絶対T/D比が検知できず、又、通常現像器内にあるインダクタンスセンサや光センサによる検知精度と比較して、T/D比の検知精度に問題があるためにT/D比がオーバーした場合、飛散、かぶり等の問題があった。
それに対して、本実施例では、通常のパッチの濃度検知による濃度制御に加えて更に、T/D比感度のある現像スリーブ50周期で生じるゴースト現象を利用して、絶対T/D比のリミットを検知することを特徴とする。本実施例におけるリミットは上限が、飛散、かぶりが発生する濃度であり、下限は最低画像濃度を確保する濃度で本実施例ではD=1.2である。
具体的には、感光ドラム3や中間転写ベルト8等の像担持体に、正規の通常画像とは別に、又、通常の参照トナー像であるパッチ(通常パッチ)とは別に、中間調濃度部分を含むの参照トナー像であるゴースト検知用パッチ(ゴーストパッチ)を形成し、そのゴーストパッチのトナー濃度検知を行う。
通常の濃度制御に使用される濃度検知用現像像としての参照トナー像であるパッチとしては、一般に最大濃度のベタ画像や、複数の電圧にてそれぞれ形成される所定面積画像の所謂階調の帯で形成される画像が用いられたりするが、ここでは、それとは異なる中間調濃度部分を含む参照トナー像(ゴーストパッチ)を用いる。ここで、このゴーストパッチについて説明する。
ここで、ゴーストパッチを形成する際に発生させる「ゴースト現象」とは、べた画像と中間調濃度画像(ハーフトーン画像)が連なった画像を形成する場合で、ベタ画像部分が先に形成され、その直後にハーフトーン画像に切り替わる場合に生じる、ベタ画像上に濃度の濃淡差ができる現象である。
この現象を図4に示す。図4に示すように、例えば白地にAという文字を現像して、引き続いてそれが形成された媒体の下流部分に中間調濃度(ハーフトーン)画像を形成すると、上流にて形成したAという画像が、スリーブ50に残留し、スリーブ50の回転によってスリーブ50と感光ドラム3が対向する部分でスリーブ50周期にてAという画像が生じる現象である。これは現像スリーブ50上のトナーを消費した部分と、しない部分で現像特性が異なることによって生じる。
又、二成分現像において、中間調濃度部(ハーフトーン部)の前に画像を形成しない状態で現像バイアスを印加した場合、図5に示すようにハーフトーン部で現像スリーブ50周期1周分Aの画像濃度がその現像スリーブ50回転方向下流にて形成される部分Bのハーフトーン濃度と比較して濃くなる現象がある。これは白地部においては、感光ドラム3と現像スリーブ50の間に現像バイアスが印加されると、キヤリアに静電的に付着しているトナーは感光ドラム3ではなく、現像スリーブ50表面近傍に飛翔し、現像スリーブ50表面上のトナー量が増えることによって起こる。この状態で、スリーブ50が1回転するとキヤリアとトナーは通常反発極で剥がされ、新しく十分撹拌され、T/D比が回復したキヤリアとトナーが現像スリーブ50に搭載される。これに現像バイアスによって量が増加した現像スリーブ50表面近傍のトナーが加わった状態となるので、ハーフトーン画像を現像すると、現像スリーブ50の1周分には表面にトナーが多く付着しているためにそれらが現像され、その部分が濃くなる。
このゴースト現象による濃度差は、図6に示すように、スリーブ50表面上のトナー量に依存して増える。つまりT/D比が高い状態だと、この現象が顕著となる。本実施例ではこのゴースト現象の特性を利用してT/D比を擬似的に検知し、T/D比制御のリミッターとして用いた。
それでは、こうした本発明の特徴であるゴーストパッチを用いた現像剤量(トナー濃度)検知について説明する。
本実施例で行われるトナーの補給制御としては、画像データより、総画像のうち実際に現像剤が乗っている現像像の比率(現像像の総画像比率)である画像比率情報(ビデオカウント値)を毎ジョブごと求め、そのビデオカウント値を積算し、所定のビデオカウント値に到達した時点で必要なトナー量の補給を行う。それと併用して所定枚数ごとにパッチを感光ドラム3上に形成し、濃度センサとして、感光ドラム3回転方向で現像ロータリ2の下流に設けられたパッチセンサ40で、その濃度を検知し、薄い場合(T/D比が低い場合)は前述のビデオカウント数に補正分を増減して、現像器内部のT/D比をある制御範囲に入れる。ここでは前述のように飛散、かぶりの面からT/D比としておよそ12%が上限リミットである。又、下限については画像濃度が1.2以上になるようにするため、およそ4%が下限リミットである。
尚、この所定枚数ごとに形成するパッチは、最大濃度のベタ画像や、複数の電圧にてそれぞれ形成される所定面積画像の所謂階調の帯で形成される画像であり、本発明に係るゴーストパッチとは別であり、ここでは「通常パッチ」と称す。
従来は上記のドラム3上の通常パッチ濃度のみでの判断でトナー補給制御を行ったため、例えば、低湿環境でT/D比がアップした際は、現像剤の特性として濃度が検知されにくいため、T/D比の暴走を止めることはできなかった。そこで、本実施例では、通常パッチによる濃度制御以外に、100枚に一回、ゴーストパッチを形成し、上限(ここでは、12%)になるゴースト濃度(ここでは、0.35mg/cm2)以上を検知した場合、現像器内のT/D比を下げるべく補給を止め、又、非画像部にT/D比が高い色の帯を形成、ここでは副走査方向に100mmの帯を10回形成させ、積極的にトナー消費を行うようにした。
ゴーストパッチとそれにおける濃度検知について説明する。図1に示すように、感光ドラム3周囲でその回転方向の現像ロータリ2の下流の位置に、通常パッチ及びゴーストパッチの濃度を測定するための濃度検知手段つまり濃度センサである反射濃度センサ40が設けられる。ここでは、乱反射型センサを用いる。反射濃度センサ(パッチセンサ)40は、後述するように感光ドラム3上に形成された所定濃度のパッチパターン濃度を測定する。図7はそれの詳細を表したものである。パッチセンサ40は、発光部43と受光部44で構成される。発光部43からパッチ42が形成された感光ドラム1表面へと光を発射し、その反射光量によりパッチ42の濃度を検出する。
ここで図8(a)に、本実施例において、感光ドラム1上に形成するゴーストパッチパターンの例を示す。ゴーストパッチパターンは、レーザビーム7で感光ドラム1に形成された、均一な中間調濃度部(ハーフトーン画像)Bを含む。ドラム3上のり量としては、約0.25mg/cm2である。ゴーストパッチのサイズは15mm×50mmとした。
本実施例の現像スリーブ50径は20mm、対感光ドラム1の周速比は170%であるため、37mm分がスリーブ50の1周分である。結果としては、図8(a)に示すように現像後は先に形成される側の最先端からスリーブ50の1周分にて形成される部分A部が濃く、その後に形成される部分B部は、もともと形成しようとした通常のハーフトーン濃度である。ここでA部を測定した後、スリーブ50の1周後のB部の濃度をパッチセンサ40で検知する。この濃度差をゴースト濃度とする。
つまり、本実施例では、ゴーストパッチとして、ハーフトーン部(中間調濃度部)を有する画像が用いられる。よって、ゴーストパッチを本明細書では中間調参照トナー像と称すこととする。そして、ハーフトーン部に上流部分は、白地であり、白地に引き続いてハーフトーン部が形成される。
図6にT/D比とゴースト濃度である濃度差の関係を示す。このようにT/D比が高くなると濃度差も大きくなる。実際にはゴースト現象はT/D比が8%以上で特に12%を超えると顕著である。又、飛散かぶりに対しては、図9に示すように、T/D比12%を超えると飛散及びかぶりが顕著に生じる。
この性質を利用してゴースト濃度をT/D比の上限リミッターとして用いる。下限については通常パッチの濃度で基本的に検知する。
通常パッチで検知する場合、図10に示すように一般にT/D比に対する通常パッチ濃度の感度はT/D比が低い側は検知能力がある。例えば破線部の電位でパッチを形成するとT/D比が8%から12%の変化に対してよりも8%から4%への濃度の変化のほうが大きい。これはT/D比の高い側は通常パッチ濃度の感度が小さく、T/D比が低いほうは通常パッチによる検知及び制御能力が高いことを意味する。
図11に実際の現像剤濃度であるT/D比に対する通常パッチによるT/D比感度を模式的に示す。T/D比感度とはT/D比が所定量(1%)に変化したときの画像濃度差を意味する。つまり、通常パッチにおいては、T/D比が高いほうは検知及び制御能力は低い。従って、本方式は、通常パッチにては検知できない高濃度部分を検知するので、T/D比の暴走による飛散やかぶり防止には特に有効になる。
よって、例えば低湿環境でT/D比がアップした際も、ゴーストパッチでは、図6に示すように、高濃度領域で濃度が良好に検知できるため、早めにトナー消費等によってT/D比の高騰の防止対策を施すことができるようになった。
本実施例では、前述のように、100枚に一回、ゴーストパッチを形成し、上限(ここでは12%)になるゴースト濃度(ここでは0.35mg/cm2)以上を検知した場合、現像器内のT/D比を下げるべく補給を止め、又、非画像部にT/D比が高い色の帯を形成、(ここでは副走査方向に100mmの帯を10回)させ、積極的にトナー消費を行うモードを実行した。その結果、T/D比が暴走して機内飛散をすることがなくなり、また画像濃度も安定化した。
濃度高騰を抑制する制御としては、それ以外にも、上限を検知した時点で通常パッチであるトナー補給用パッチの目標値を低く、例えばT/D比8%を目標値としていた場合、目標T/D比を7%に下げて、現像器1内のT/D比が上がらないようにする方法がある。又、本実施例ではゴースト濃度が極端に大きい場合、例えばT/D比としては15%に相当する場合は、エラーメッセージ表示をマシン本体で行うようにし、マシン内のトナー飛散、画像かぶりの影響を最小限に抑制する構成にした。
又、ゴーストパッチに関しては、図8(b)のようにトナーのり量0.1mg/cm2でスリーブ50の1周させて低濃度部Cの帯を形成し、その下流に0.25mg/cm2のハーフトーンDを形成し、図8(b)のE部分とその下流部Fの濃度差をパッチセンサ40で検出する方法をとると、ゴーストパッチによるトナー消費量を低減できるため、更に良い。低濃度部Cは白地でも良い。
つまり、ゴーストパッチとして、白地部か又は低濃度部に引き続きハーフトーン部(中間調濃度部)を有する画像が用いると、更にコスト削減できる。
尚、本実施例においては、図3に示すように、感光ドラム3と現像スリーブ50とが現像部で順方向に回転する構成をとっているが、それに限られるものではない。
以上のように、通常パッチによる濃度制御に加えて、更に、感光ドラム3上にゴーストパッチを形成し、通常のパッチセンサ40にてゴースト濃度を検知することで、二成分現像器の現像剤量をATRセンサを有さず低コストで検知でき、飛散、かぶりを防止することができた。
実施例2
本実施例では、一成分現像器であり、現像器か現像器に補給するための現像剤を収容している補給トナー容器であるトナーボトルに残検センサを設けないことにより、コストダウン現像系において述べる。従来パッチの絶対濃度では、トナー残量を正確に検知できなかったのに対して、トナー残量が少なくなったときのゴースト現象を利用することで所定のパッチ濃度を検出することで残量検知の精度を向上した。その結果、パッチ情報よりトナー残量検知をすることを可能にしたものである。具体的には感光ドラム3上にパッチを打ちトナー残量検知を行う。検知にはゴースト検知用パッチ濃度を用いる。本件のような画像形成装置では、特にフルカラー機においてはコストの点で更に有効となる。尚、本実施例では、フルカラー画像形成装置で非磁性トナーの一成分現像方式をとる例について説明するが、モノクロの磁性トナーを有する一成分現像方式をとるものに関しても本発明が適用できる。
本実施例では、一成分現像器であり、現像器か現像器に補給するための現像剤を収容している補給トナー容器であるトナーボトルに残検センサを設けないことにより、コストダウン現像系において述べる。従来パッチの絶対濃度では、トナー残量を正確に検知できなかったのに対して、トナー残量が少なくなったときのゴースト現象を利用することで所定のパッチ濃度を検出することで残量検知の精度を向上した。その結果、パッチ情報よりトナー残量検知をすることを可能にしたものである。具体的には感光ドラム3上にパッチを打ちトナー残量検知を行う。検知にはゴースト検知用パッチ濃度を用いる。本件のような画像形成装置では、特にフルカラー機においてはコストの点で更に有効となる。尚、本実施例では、フルカラー画像形成装置で非磁性トナーの一成分現像方式をとる例について説明するが、モノクロの磁性トナーを有する一成分現像方式をとるものに関しても本発明が適用できる。
図12に、一成分現像器を使用した画像形成装置であって、本発明を適用したものの一例の概略を図示する.本画像形成装置は、光導電層を有する感光ドラム3をタンデム式に配列した毎分20枚の電子写真方式のカラー画像形成装置である。
同図において、画像形成装置は、装置本体内にたとえばイエロー、シアン、マゼンタ、ブラックの可視画像を形成することができる第1、第2、第3、第4の画像形成部Sa、Sb、Sc、Sdをタンデムに配列しており、各画像形成部Sa〜Sdは、それぞれ光導電層を有するドラム状の像担持体である感光ドラム3を備えている。各感光ドラム3は、その周囲に専用の画像形成手段である一次帯電器4、転写器9、現像器1、露光手段7a等が配置されている。
カラー画像形成を行うには、まず、第1画像形成部Saにおいて、回転する感光ドラム3の表面に帯電器4によって均一に電荷を付与し、これに露光器7aによって画像露光を施し、感光ドラム3表面の光導電層上に静電潜像を形成する。ついで潜像を現像器1によりイエロー現像剤を用いて現像し、潜像をイエロー現像像(トナー像)として可視化する。
一方、図12において、図示しない給紙部から転写媒体の用紙が給紙され、その用紙は、駆動ローラ8aと従動ローラ8bによって駆動される転写ベルト8により第1の画像形成部Saに搬送され、転写ローラ9の作用により感光ドラム3上のイエロートナー像が用紙上に転写される。感光ドラム3上に残留した転写残りトナーは、現像同時方式により、次の回の現像時に現像器1に回収される。
第2の画像形成部Sbにおいても同様な工程が行われ、2色目の例えばシアントナー像が用紙上にイエロートナー像上から転写される。同様な工程を第3、第4の画像形成部Sc、Sdにおいても行うことにより、用紙上にイエロー、シアン、マゼンタ、ブラックの4色のトナー像を重畳転写したカラー画像が得られる。
ここで、帯電工程にて、各画像形成部Sa〜Sdにおいて、感光ドラム3は帯電器4により−700Vに一様帯電される。そして、露光手段であるレーザビームスキャナ7aによって、600dpiで画像露光7がなされる。画像露光7は露光器7aに設けられた半導体レーザを光源として露光部の表面電位を例えば−150Vに減衰させて像状の潜像を形成する。露光7の波長は780nmである。
又、露光による潜像形成については実施例1と同様の方法によって行われ、詳しくは実施例1にて説明したように、不図示の原稿を読み込むスキャナ部、画像データを作成するイメージプロセッサ部の作用にて、原稿からの反射光はA/D変換されて600dpi、8bit(256階調)の画像の輝度信号に変換され、イメージプロセッサ部にて、周知の輝度−濃度変換(Log変換)を行い、画像信号を濃度信号に変換した後、エッジ強調やスムージングや高周波成分の除去等のフィルター処理を通し、γ変換をかけてから、例えばディザ等の2値化処理や、ドット集中型のディザマトリックスによるスクリーン化処理を通して2値化(1bit)される。そして、画像信号はレーザビームスキャナ7aを構成するレーザードライバに送られ、レーザ光7はドラム3上に照射される。ドラム3上でのスポット径は600dpiの1画素=42.3μmよりも若干大きい55μm程度のスポットサイズでドラム3上に結像し、画像部を先に述べたように、−150V程度に除電して、静電潜像を形成する。
本発明に係る現像器の一実施例を図13に示す。この実施例において、現像器1は、図中矢印a方向に回転する感光ドラム3上に形成された静電潜像を現像し、可視像(トナー像)とするものである。
本実施例で、現像剤供給部材としての現像ローラ50、即ち、現像スリーブ50は、基体として直径16mmのアルミニウムスリーブを用い、その表面に定形のガラスビーズ(#600)によるブラスト処理を施して、表面粗さRzが約3μmとしたものを用いた。
弾性規制部材としての弾性ブレード51は、現像スリーブ50に圧接して当接されており、圧接下にこれらの間に侵入したトナーTを現像スリーブ50上に塗布して、トナーTの薄層を形成させる。弾性ブレード51は、例えばシリコーン、ウレタン等のゴム部材(JISAに規定の硬度が40°〜90°)にて形成されており、弾性ブレード51の現像スリーブ50と対向した面の一部が面接触で当接して、現像スリーブ50を圧接している。
本発明における弾性ブレード51の現像スリーブ50への当接圧は、現像スリーブ50の母線方向の線圧で5〜200g/cmが好ましく、本実施例では弾性ブレード51として硬度65°、厚み1.2mmのウレタンゴム製のブレードを使用し、これを50g/cmの圧接圧(線圧)で現像スリーブ50に当接した。
尚、線圧の測定方法は、上述したと同じに、摩擦係数の既知の薄板を三枚重ねにして弾性ブレード51と現像スリーブ50との当接部に挿入し、中央の薄板をばね秤で引き抜き、そのときの引き抜き力と、摩擦係数から換算し、線圧とした。
本実施例にて使用される非磁性トナーTは、非磁性一成分現像剤として使用されるもので、スチレン樹脂やアクリル樹脂、ポリエチレン樹脂等の各種熱可塑性樹脂中に、カーボン等の顔料を分散してなっている。本実施例では、トナーTとして、スチレン/アクリル樹脂とスチレン・ブタジエン樹脂の共重合体及び顔料からなる平均粒径8μmのトナー粉体に、コロイダルシルカ1.0%を外添したものを用いた。
次に、現像剤供給剥離手段としての供給ローラ55は、現像スリーブ50上に残存したトナーTの剥ぎ取り及び新たなトナーTの供給を行う。本実施例で、供給ローラ55としては、金属の芯金55aを支軸とし、その外側にシリコンゴム、EPOMゴム、CRゴム等の、しかもその気泡部の壁面が隣り合う気泡部と連通している、単泡性の発泡体をローラ状に形成したものを用いた。又、供給ローラ55の表面は、現像スリーブ50に圧接した状態で現像スリーブ50の回転と同方向の図中矢印c方向に回転駆動される。現像スリーブ50と供給ローラ55との摩擦によって、トナーは荷電され、現像に共される状態となる。
本発明者らは、ゴム硬度の最適範囲を調べるために以下の実験を行なった。ゴム硬度(アスカーC)が15°のシリコンゴム発泡体を用い、外径5mmの金属芯体55aに肉厚5mmでローラ状に被覆した外径15mmの供給ローラ6を製作し、現像器1内に組み込んだ。他の条件は感光ドラム3上の静電潜像の表面電位を、暗部−600V、明部−150Vとし、感光ドラム3と現像スリーブ50との間に印加する現像バイアスを周波数1800Hz、ピーク・ピーク電圧1200Vの交流電圧に−250Vの直流電圧を重畳させたものとし、更に感光ドラム3のプロセススピード(周速)50mm/sに対し、現像スリーブ50の周速を70mm/sとし、スリーブ50と感光ドラム3との間の空隙を約250μmに設定した。
又、レーザを制御する画像信号制御部の詳細構成をについては実施例1と同様である。
次に、本実施例で実施したトナー残量検知方法について説明する。図12に示すように、本実施例では、各画像形成部Sa〜Sdにおいて、各感光ドラム3にその回転方向で現像器1の下流にて対向する位置に、実施例1にて使用したものと同様の、図7に示す濃度センサである反射濃度センサのパッチセンサ40を設ける。パッチセンサ40は、感光ドラム3上に形成された所定濃度のパッチパターン濃度を測定する。又、高度濃度検知に関しては、実施例1と同様に、ゴーストパッチを感光ドラム3上に形成し、そのゴースト濃度を検知する。
本実施例は、一成分現像の弾性ブレード系におけるポジティブゴースト、即ち、べた部の後に形成されたハーフトーン画像では、濃度が濃くなる現象を利用して、ゴーストパッチとして、高濃度部(べた部)に引き続き中間調濃度部(ハーフトーン部)を有する中間調濃度検知用現像を形成して、トナー残量が減少した際に、このゴーストパッチに発生するゴーストによる濃度差が大きくなることを用いる。
この現象は、べた部において現像剤を消費したした後は、現像スリーブ50上のトナー帯電量において、べた部の下流の非画像部にて現像剤を消費しない部分に現像スリーブ50が接触している時にトナー帯電量がチャージアップする。そして、現像スリーブ50表面と鏡映力によりトナーは、現像スリーブ50に吸着され、感光ドラム3に飛翔しにくくなり、その後に続くハーフトーン部の濃度が薄くなる。従って、べた部分においてトナーを多く消費すると、引き続くハーフトーン部先端で画像濃度が高くなる。そして、ハーフトーン部の先端で現像スリーブ50の一周分より後に形成される部分の予め設定されたハーフトーン濃度との間に濃度差が現れる。この濃度差がゴースト濃度である。
尚、このゴーストパッチも、図2にて説明したパターンジェネレータ76に保持された画像データに基づいて形成される。
ここで図14に、本実施例において、感光ドラム3上に形成するゴーストパッチパターンの例を示す。ゴーストパッチパターンはレーザビーム7で感光ドラム3上に形成し、最初がべた黒Cで現像スリーブ50のピッチ分はなれて続いてハーフトーン画像Dが形成される。ドラム3上のり量としては、べたCが約0.5mg/cm2で、ハーフトーンDのの部分が約0.25mg/cm2である。結果としては、現像後はハーフトーンD部のうち先に形成されるスリーブ50の1周分が濃くなる(E部)、その後はもともと形成しようとした通常のハーフトーン濃度Fである。ここでE部を測定した後、スリーブ50の1周後のF部の濃度をパッチセンサ40で検知する。このE部とF部の濃度差をゴースト濃度とする。
図14に示すゴーストパッチDでは、感光ドラム3上トナーのり量は、E部で0.5mg/cm2であり、下流のF部のゴーストパッチは、濃度0.25mg/cm2である。このように、ゴースト現象の結果として、スリーブ50の1周分後の部分E領域は濃度が高くなる。図15にトナーCRG内のトナー残量とゴースト濃度の関係を示す。このように、おおよそゴースト濃度はトナー残量に対して相関があり、トナー量が40gより減るとゴースト濃度が高くなる。
本実施例は、この現象を利用して従来、トナー交換時期を検知するのに現像器内に圧電式センサ等が必要であったのに対して、ゴーストパッチと通常パッチ濃度を認識することで、現像剤量を検知する画像形成装置において、ゴーストパッチによりトナー残量が少ないことを検知することによって、現像の環境特性等のほかの要因によるトナー残量低下を誤検知することなく、トナー残量検知を確実にできる。即ち、トナー残量に対する検知精度を格段に向上させることができた。本実施例では、残検点灯する感光ドラム3上トナーのり量は、0.37mg/cm2で、そのときのボトル(不図示)残量は20gであるように設定した。本実施例では用いなかったが、これにビデオカウント値を併用しても良い。
尚、実施例1、2に説明した、通常パッチ検知制御を行うタイミングについては、感光ドラムの電位、トナーの帯電状態等が時刻で異なることが多いため、間隔を画像形成装置電源投入時と2000枚毎にした。このようにすることにより、感光ドラムの電位状態が比較的安定し、現像コントラストが一定に維持できるため、通常パッチ濃度の誤差もなくなり、更に誤検知の頻度が少なくなる。このようにユーザにとってよりユーザビリティ、画質、濃度を満足させることができた。
以上説明したように、このような構成にすることで、一成分現像方式を採用した画像形成装置においても、現像器ないしは補給トナー容器であるトナーボトル等に残検センサを有さず低コストで、トナー残量検知を正確に行うことができる画像形成装置を提供することができた。
実施例3
本発明に係る実施例3について説明する。本実施例では、現像におけるゴースト濃度に対して更に誤差因子を減らすため、ゴーストパッチをアナログパッチとして形成した方が好ましい。デジタルパッチは感光体の感度の影響を受けるため、感光体の感度ばらつきをうけ、電位がばらつく、これは耐久による感光体の感度変化をうけるので電位ばらつきはさ更に増える。これに対してアナログパッチは露光による感光体のゴーストや上記露光によって生じる変動がなくなり、本来の現像のゴースト濃度を精度よく検出するようにした。つまり、パッチ形成法を改良したことを特徴とする。
本発明に係る実施例3について説明する。本実施例では、現像におけるゴースト濃度に対して更に誤差因子を減らすため、ゴーストパッチをアナログパッチとして形成した方が好ましい。デジタルパッチは感光体の感度の影響を受けるため、感光体の感度ばらつきをうけ、電位がばらつく、これは耐久による感光体の感度変化をうけるので電位ばらつきはさ更に増える。これに対してアナログパッチは露光による感光体のゴーストや上記露光によって生じる変動がなくなり、本来の現像のゴースト濃度を精度よく検出するようにした。つまり、パッチ形成法を改良したことを特徴とする。
又、デジタルパッチに比べて、アナログパッチの方がT/D比がアップした際のゴーストパッチ形成において、潜像担持体として感光ベルトを用いた場合等の比較的静電潜像担持体一周分が長い場合に有効である。これは感光ドラムに対して感光ベルトはベルトの配回を工夫することで周長を長くとれるので、アナログパッチのように周長を要する場合においても構成上有利である。デジタルパッチは露光で行うがアナログパッチは帯電や現像の高圧で変化させるため、その高圧の立ち上がりで長くなってしまうのである。
本実施例では、ゴーストパッチを形成するとき、図16に示すような、感光ベルト103である像担持体の表面電位を、デジタルによる画像形成時の−600Vより(−電位を)下げて、例えば−100Vにして、現像バイアスのDC成分をデジタルによる画像形成時の−500Vに対して−300Vにする。これはレーザ(ないしはLED)光7によるビデオ信号では、感光ベルト103の感度やレーザのロット、光学系等により若干変化するため、パッチ形成時は比較的電位の安定するフル点灯電位にして現像バイアスを合わせる方がより現像コントラストの精度が上がり、有利であるからである。
特に、電位センサレスの画像形成装置においては上記誤差要因が大きいため、アナログパッチは有効である。現像バイアスを変化させる場合は制御信号に対して高圧の応答性が光(レーザ光)とくらべ比較的遅いためにパッチの長さとしては幾分長くなるため前述のように感光ベルトを用いた画像形成装置に対して本方式は特に好ましい。
本実施例では、感光ベルトを使用する画像形成装置として、図16に簡便のためモノクロ現像器を示すが、4色備えたフルカラー機でもよい。次に本実施例の画像形成装置について説明する。
図16に示す本実施例の画像形成装置は、感光ベルト103を用い、キヤリアとトナーを含む二成分現像剤を用いた画像形成装置である。
静電潜像担持体として、ベルト状の像担持体(感光ベルト)103であるOPCベルト感光体を用い、図中矢印A方向に移動する。この感光ベルト103は、通常画像形成時には、一次帯電器4により、例えば−600V(暗部電位)に一様帯電された後、画像信号に対応した画像露光7がなされる。
画像露光7は600dpiのLED7aにより実行され、その波長は680nmである。LED7aにより発せられた画像露光7は結像レンズ7bを経た後、感光ベルト103に照射され、その露光部の表面電位を画像信号レベルに応じて減衰させることにより、静電潜像を形成する。この時、潜像が形成された感光ベルト103の表面電位は、例えば最大濃度部で−100Vとなる。
潜像は、負に帯電した黒トナーとフェライト等の磁性粒子を含む二成分現像剤を用いた黒現像器1により現像される。現像器1においては、2000Hz、1500Vppの交流電圧に−500Vの直流電圧(Vdc)を重畳したバイアス電圧を印加することにより、静電潜像を反転現像する。
尚、本実施例の露光装置7aとしては、LEDのみでなく半導体レーザ素子等も使用可能である。このようにして、感光ベルト103上に現像像(トナー像)が形成される。次いで、不図示の帯電器によってトナー像に対してDC電圧にAC電圧を重畳した電圧が印加されることにより、トナートリボが最適化される。そして、トナー像は、転写帯電器9により記録紙等の転写材Pに転写され、転写材Pは分離帯電器9aによる帯電、及び感光ベルト103のベルトの曲率により、感光ベルト103から剥離される。
そして定着器11に搬送されて定着された後、機外へ排出される。一方、感光ベルト103はクリーニング器6によって残留トナーが除去された後、次の画像形成プロセスに供される。
次に、本実施例で実施したゴーストパッチの形成方法について説明する。感光ベルト103回転方向で現像器1の下流で、それに対向する位置に濃度センサである反射濃度センサ40を設ける。反射濃度センサ(濃度センサ)40は、実施例1と同様に、感光ベルト103上に形成された所定濃度のパッチパターン濃度を測定する。
本実施例において感光体103上に形成するパッチパターンは、実施例1と同様の図8(a)に示すように白地とそれに引き続くハーフトーンの2段階の階調パターンである。パッチ濃度は、0.25mg/cm2であり、先端部の濃い部分とその下流部の濃度差がゴースト濃度である。
本実施例の特徴は、前述のように、現像コントラストをより正確に安定的に数値制御するためにゴーストパッチ形成法を改良したことを特徴とする。本方式はゴーストパッチを感光ベルト103に形成する際に帯電電位を−100Vにして、現像バイアスのDC成分を−200Vにする。
これはレーザ(ないしはLED)光7によるビデオ信号で制御する場合、感光ベルト103の感度、耐久、レーザのロット、光学系等により若干変化するためと、又、電位センサ等を使わないと現像コントラストの数値の把握がしづらいためである。本実施例では、電位センサレスであり、このような系においてアナログパッチは有利である。
上述した画像露光7を行うレーザを制御する画像信号制御部については実施例1と同様にした。
以上説明したように実施例3によれば、パッチ形成をアナログとしたため、ゴーストパッチのみの検知にもかかわらず、現像器内のT/D比を適正な範囲に制御でき、結果としては飛散、かぶり等がなく、濃度が安定し、それにともない階調補正の精度も向上させることができ、従って画像形成装置における画質、階調性の安定性を向上させることができた。
本特許のパッチ検知制御を行うタイミングについては、本実施例では、ビデオカウント値である総画像比率に応じたものとした。ここではA4サイズ紙でべた10枚分に相当する画像比率になる画像比率情報になった際にゴーストパッチを感光ドラムや感光ベルト等の感光体上に形成した。尚、表面にパッチを形成する像担持体としては、他に中間転写体、転写ローラ等が使用され、それらに濃度センサであるパッチセンサを対向させて、濃度検知する方法もある。
尚、画像形成回数(印刷枚数)情報でゴーストパッチを形成するときは、例えば画像比率が低い画像を多くとっても、実質上現像器1内のT/D比の変化は少ない。そこで、この場合は、ゴーストパッチによって生じるトナー消費量低減のため、印刷枚数ではなくトナーの消費量によって、つまり所定量のトナーを消費する毎に、ゴーストパッチによるT/D比管理を行ったほうが好適である。
このように、ゴーストパッチ形成方法や形成タイミングを調整することで、ユーザにとって、より画質、濃度を満足させることが可能となる。
以上説明したように、このような構成にすることで、二成分現像器の現像剤濃度をATRセンサを有さず低コストで検知でき、飛散、かぶりを防止することができた。
ここで、パッチを形成する濃度検知用静電潜像手段は、ここでは、画像信号処理部における、画像信号の2値化処理部に接続されたパターンジェネレータの作用にて形成されたが、濃度検知用静電潜像手段としては、潜像担持体にパッチの静電潜像が形成されれば他の手段でもよい。
そして、以上に説明した画像形成装置の構成部品の寸法、材質、形状、及びその相対位置などは、特に特定的な記載がない限りは、この発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
1 現像器
3 感光ドラム(潜像担持体、像担持体)
7 レーザ光(画像露光)
7a レーザビームスキャナ、LED(露光手段、潜像形成手段)
40 パッチセンサ(濃度センサ)
50 現像スリーブ(現像剤供給部材)
55 現像剤供給ローラ
76 パターンジェネレータ(濃度検知用静電潜像形成手段)
103 感光ベルト(潜像担持体、像担持体)
3 感光ドラム(潜像担持体、像担持体)
7 レーザ光(画像露光)
7a レーザビームスキャナ、LED(露光手段、潜像形成手段)
40 パッチセンサ(濃度センサ)
50 現像スリーブ(現像剤供給部材)
55 現像剤供給ローラ
76 パターンジェネレータ(濃度検知用静電潜像形成手段)
103 感光ベルト(潜像担持体、像担持体)
Claims (7)
- 像担持体上に形成された静電像を少なくともトナーを含む現像剤にて現像する現像器と、該現像器にて得られた参照トナー像の濃度を検知する濃度センサと、を有するトナー濃度検出装置において、
所定濃度の参照トナー像の形成に引き続いて中間調濃度の参照トナー像を形成し、該中間調濃度の参照トナー像の濃度出力を用いて前記現像器内のトナー濃度を検出することを特徴とするトナー濃度検出装置。 - 前記中間調濃度の参照トナー像において生じた濃度差を用いて前記現像器内のトナー濃度を検出することを特徴とする請求項1のトナー濃度検出装置。
- 前記現像器は前記像担持体へ現像剤を供給する現像剤供給部材を有し、前記現像剤供給部材の回転周期中に生じた前記濃度差を用いて前記現像器内のトナー濃度を検出することを特徴とする請求項2のトナー濃度検出装置。
- 前記所定濃度の参照トナー像は濃度が略均一なトナー像であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかのトナー濃度検出装置。
- 前記現像器へトナーを補給するトナー容器を有し、前記現像器内のトナー濃度検知には前記トナー容器内のトナー残量検知を含むことを特徴とする請求項1乃至4のいずれかのトナー濃度検出装置。
- 現像剤はトナーとキャリアを含み、前記現像器内のトナー濃度とは現像剤に含まれるトナーの比率であることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかのトナー濃度検出装置。
- 請求項1乃至6のいずれかのトナー残量検出装置を有し、前記トナー残量検出装置にて得られたトナー濃度に基づいて前記現像器内のトナー濃度を制御することを特徴とする画像形成装置。
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JP2003406487A JP2005165149A (ja) | 2003-12-04 | 2003-12-04 | トナー濃度検出装置及び画像形成装置 |
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JP2007121939A (ja) * | 2005-10-31 | 2007-05-17 | Kyocera Mita Corp | 電子写真画像形成装置 |
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-
2003
- 2003-12-04 JP JP2003406487A patent/JP2005165149A/ja active Pending
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