JP2000194194A - 現像装置及びこの現像装置を備える画像形成装置 - Google Patents

現像装置及びこの現像装置を備える画像形成装置

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JP2000194194A
JP2000194194A JP37653598A JP37653598A JP2000194194A JP 2000194194 A JP2000194194 A JP 2000194194A JP 37653598 A JP37653598 A JP 37653598A JP 37653598 A JP37653598 A JP 37653598A JP 2000194194 A JP2000194194 A JP 2000194194A
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magnetic
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JP37653598A
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Masaru Hibino
勝 日比野
Katsuaki Kobayashi
克彰 小林
Masanori Shida
昌規 志田
Ichiro Ozawa
一郎 小澤
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、現像剤寿命を長くするために磁化
の小さい磁性キャリアを採用する場合であっても、画像
の黒ベタ部でスクリューピッチムラを生じることなく、
均一な黒ベタ画像を得ることができる現像装置又はこの
現像装置を備える画像形成装置の提供を目的とする。 【解決手段】 磁極S1が、現像に供されず再び現像剤
容器27内に搬送された現像剤を確実に現像スリーブ2
1から剥ぎ取り、搬送スクリュー24が、該現像剤と現
像剤容器27内の現像剤とを十分に撹拌し、磁極S3
が、搬送スクリュー24によって十分撹拌された現像剤
を現像スリーブ21上に担持させることにより達成され
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、被記録画像に対応
して潜像担持体に形成された静電潜像を、現像剤により
現像して用紙等の記録媒体に記録する画像形成装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、電子写真方式の画像形成装置に備
えられた現像装置にあっては、各種の現像装置が提案さ
れ、実用に供されている。かかる現像装置は、大別する
と、1成分現像方式による現像装置と2成分現像方式に
よる現像装置とに分けられる。
【0003】1成分現像方式による現像装置において
は、ほとんどが非接触方式であるが、代表的な現像法と
しては磁性トナーを用いた1成分ジャンピング現像法が
ある。
【0004】1成分ジャンピング現像法は、容易な構成
で高品位な画質を得られるが、トナーに磁性体が含まれ
るため、カラー画像を得ることができないという欠点が
ある。
【0005】又、非磁性トナーを用いた1成分現像法
は、カラー画像を得ることができるが、現像剤担持体た
る現像スリーブ上にトナーを塗布することが困難で、規
制部材たる弾性ブレードによってコーティングしている
のが現状であり、安定性、耐久性に欠ける面がある。
【0006】一方、2成分現像法による現像装置にあっ
ては、磁性キャリアによりトナーを現像領域に搬送し現
像を行なうものであり、通常は、現像剤を潜像担持体た
る感光ドラムに接触させて現像行程を行うようになって
いる。
【0007】ここで、かかる現像工程について図3に基
づき説明する。
【0008】図3において、30は現像剤担持体たる現
像スリーブ、35は現像スリーブ30内に固定配置され
た磁界発生手段たるマグネットローラー、31,32は
撹拌搬送手段たる搬送スクリュー、33は現像剤を現像
スリーブ30表面に薄層形成するために配置された規制
部材たる規制ブレード、34は現像剤容器である。
【0009】ここで、感光ドラム上に形成された静電潜
像を、図3の現像装置を用いて2成分磁気ブラシ法によ
り顕像化する現像工程と現像剤の循環系とについて説明
する。
【0010】先ず、現像スリーブ30の回転に伴いN3
極によって現像スリーブ30上に汲み上げられた現像剤
は、S2極からN1極へと搬送される過程において、現
像スリーブ30に担持される量を規制ブレード33によ
って規制され、現像スリーブ30上に薄層形成される。
ここで、薄層形成された現像剤が、現像主極S1極に搬
送されてくると磁気力によって穂立ちが形成される。こ
の穂状に形成された現像剤によって上記静電潜像が現像
され、その後、N3極及びN2極による反発磁界によっ
て現像スリーブ30上の現像剤は、現像剤容器34内に
戻される。
【0011】このように、2成分現像法による現像装置
においては、互いに同極性の磁極を並べて配置すること
により、現像後の現像剤を一旦現像スリーブから剥ぎと
り、画像履歴を残さない構成とするのが一般的である。
【0012】現像スリーブ30には、電源(図示せず)
から直流バイアス及び交流バイアスが印加されるように
なっている。一般に、二成分現像法においては交流バイ
アスを印加すると現像効率が増し、画像は高品位にな
る。
【0013】潜像形成方法としては、被記録画像信号に
対応して変調されたレーザービームにより潜像担持体た
る電子写真感光体を走査露光し、ドット分布形状即ちド
ット上の潜像を画像に対応して分布させた静電潜像を形
成する方法が知られている。その中でもレーザーの駆動
パルス電流の幅(即ち継続時間長)を被記録画像の濃淡
に対応して変調する、所謂パルス幅変調(PWM)法
は、高記録密度(即ち高解像度)を得ることができ、且
つ高い階調性を得ることができるものである。
【0014】ところで、近年、2成分現像法による現像
装置の、さらなる小型化、高画質化、長寿命化の開発が
進められている。その中で、2成分現像法による現像装
置の長寿命化を達成するためには、現像剤が圧縮されな
いような構成をとり、トナー劣化とキャリア劣化(キャ
リアスペント化)とを防止することが必要となる。
【0015】現像剤容器内で現像剤が圧縮される場所
は、現像スリーブ上での現像剤の層厚が規制される部分
であり、通常、かかる現像装置の構成では、規制ブレー
ドに規制される現像剤を現像スリーブ上に担持させるた
めの現像剤層厚規制磁極が、規制ブレード近傍において
規制ブレードより現像スリーブの回転方向上流側に位置
している。これにより、現像剤層厚規制磁極によって現
像スリーブ上に引き付けられた現像剤が現像スリーブと
現像剤容器との間で圧縮されることとなる。
【0016】そこで、現像スリーブと現像剤容器との間
での現像剤の圧縮を弱めるには、現像剤層厚規制磁極が
現像剤を現像スリーブ上に引き付ける力(現像スリーブ
に垂直な方向に働く力)Frを弱めることが有効であ
り、そのためには、現像剤中のキャリアの磁化を小さく
すること(キャリアの磁化を小さくする方向は、現像部
での、感光体上に現像されたトナー像を摺擦する力が弱
いという点で、高画質化の方向である)や、現像剤層厚
規制磁極からの磁力線が隣接磁極に回りこみづらく、で
きるだけ現像スリーブの半径方向に出るようなマグネッ
トパターンを構築することである。
【0017】後者の方法の一つに、現像スリーブ内の反
発極によって反発磁界を形成し該反発極を現像剤層厚規
制磁極として用いる現像方法も提案されている(特願平
9−316478)。
【0018】このように、互いに同極性の磁極が隣り合
って、反発磁界を形成している時には、各々の磁極の磁
力線は現像スリーブ表面に対して、垂直に出ることとな
る。この場合、現像スリーブ表面に対して垂直な方向の
磁束密度の変化率が小さいため、その結果、現像剤を現
像スリーブに引きつける力が小さくなり、現像剤の圧縮
度は小さくなる。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、かかる
従来の二成分現像法による現像装置の構成、即ち、反発
磁極の一つの磁極を現像剤層厚規制磁極として用いる構
成をとった場合、黒ベタ画像が形成された記録媒体の搬
送方向後端部分にスクリューピッチ状の濃度ムラが発生
する虞がある。
【0020】この現象は、反発磁界により剥ぎ取られた
後に現像剤層厚規制磁極に移動する、(画像履歴のあ
る)トナー濃度の低下した現像剤と、搬送スクリューで
撹拌搬送されて現像スリーブの現像剤層厚規制磁極部分
に供給される現像剤との混合比率が、画像域長手で搬送
スクリューの回転周期で変わることで発生する。
【0021】又、この現象は、現像スリーブ近傍の現像
剤の剤面が比較的低く、現像剤層厚規制磁極の近傍に搬
送スクリューが配置されている場合に生じやすい。
【0022】更に、上記現象は、磁性キャリアの磁化の
大きさを小さくしていった時にも生じやすい。これは、
キャリアの磁化が小さいときは、現像剤が磁場に対して
磁気的に鈍感になり、現像後の現像剤が剥ぎとり極で剥
ぎとられずに現像剤層厚規制磁極に移動しやすいからで
ある。
【0023】そこで、本発明は、現像剤寿命を長くする
ために磁化の小さい磁性キャリアを採用する場合であっ
ても、画像の黒ベタ部でスクリューピッチムラを生じる
ことなく、均一な黒ベタ画像を得ることができる現像装
置又はこの現像装置を備える画像形成装置の提供を目的
とする。
【0024】
【課題を解決するための手段】本出願によれば、上記目
的は、磁性キャリアと非磁性トナーとを含有する現像剤
を、潜像を担持する潜像担持体に付与することにより、
該潜像を可視画像とする現像装置であって、現像剤を収
容する現像剤容器と、現像剤容器内の現像剤を担持する
ための回転自在な現像剤担持体と、現像剤担持体上に現
像剤を担持させるよう現像剤担持体の内部に固定配置さ
れ周方向に複数の磁極を有する磁界発生手段と、現像剤
容器内の現像剤担持体近傍で現像剤を撹拌し現像剤担持
体に向けて搬送する回転可能な撹拌搬送手段と、現像剤
担持体上の現像剤量を規制するための規制部材とを備え
る現像装置において、撹拌手段は、撹拌手段の軸線が現
像剤担持体の軸線より下方となるような位置に配設さ
れ、磁界発生手段は、現像剤容器内部側で規制部材近傍
に配設される第一磁極と、第一磁極の現像剤容器内部側
部分に隣接し第一磁極と同極性をもつ第二磁極とを有
し、第一磁極による現像剤担持体表面の法線方向におけ
る磁界の強さが最大値になる現像剤担持体表面位置は、
第二磁極による同方向における磁界の強さが最大値にな
る現像剤担持体表面位置より下方となるようになってお
り、且つ、現像剤容器内の現像剤担持体近傍の現像剤面
の位置は、第一磁極による現像剤担持体表面の法線方向
における磁界の強さが最大値になる現像剤担持体表面位
置と、第二磁極による同方向における磁界の強さが最大
値になる現像剤担持体表面位置との間で、第一磁極によ
る現像剤担持体表面の法線方向における磁界の強さが2
00ガウスとなる位置より上方となるよう設定されてい
るという第一の発明によって達成される。
【0025】又、本出願によれば、上記目的は、第一の
発明において、現像剤担持体は、潜像担持体と対向して
配設されており、現像剤担持体表面と潜像担持体表面と
がその対向部で互いに逆方向に移動するようになってい
るという第二の発明によっても達成される。
【0026】更に、本出願によれば、上記目的は、第一
の発明又は第二の発明において、磁性キャリアは、10
00ガウスの磁界における磁化が、30emu/cm3
以上200emu/cm3以下であるという第三の発明
によっても達成される。
【0027】又、本出願によれば、上記目的は、一連の
画像形成プロセスによって形成された画像を記録媒体上
に記録する画像形成装置であって、第一の発明の現像装
置を備えるという第四の発明によっても達成される。
【0028】更に、本出願によれば、上記目的は、第四
の発明において、現像剤担持体は、潜像担持体と対向し
て配設されており、現像剤担持体表面と潜像担持体表面
とがその対向部で互いに逆方向に移動するようになって
いるという第五の発明によっても達成される。
【0029】又、本出願によれば、上記目的は、第四の
発明又は第五の発明において、磁性キャリアは、100
0ガウスの磁界における磁化が、30emu/cm3
上200emu/cm3以下であるという第六の発明に
よっても達成される。
【0030】すなわち、本出願にかかる第一の発明にあ
っては、第二磁極が、現像に供されず再び現像剤容器内
に搬送された現像剤を確実に現像剤担持体から剥ぎ取
り、撹拌搬送手段が、該現像剤と現像剤容器内の現像剤
とを十分に撹拌し、第一磁極が、撹拌搬送手段によって
十分撹拌された現像剤を現像剤担持体上に担持させる。
【0031】又、本出願にかかる第二の発明にあって
は、現像剤担持体が、潜像担持体の回転方向と逆方向に
回転しながら、第二磁極が、現像に供されず再び現像剤
容器内に搬送された現像剤を確実に現像剤担持体から剥
ぎ取り、撹拌搬送手段が、該現像剤と現像剤容器内の現
像剤とを十分に撹拌し、第一磁極が、撹拌搬送手段によ
って十分撹拌された現像剤を現像剤担持体上に担持させ
る。
【0032】更に、本出願にかかる第三の発明にあって
は、第二磁極が、現像に供されず再び現像剤容器内に搬
送された現像剤を確実に現像剤担持体から剥ぎ取り、撹
拌搬送手段が、該現像剤と現像剤容器内の現像剤とを十
分に撹拌し、第一磁極が、撹拌搬送手段によって十分撹
拌された現像剤を現像剤担持体上に担持させる。
【0033】又、本出願にかかる第四の発明にあって
は、第二磁極が、現像に供されず再び現像剤容器内に搬
送された現像剤を確実に現像剤担持体から剥ぎ取り、撹
拌搬送手段が、該現像剤と現像剤容器内の現像剤とを十
分に撹拌し、第一磁極が、撹拌搬送手段によって十分撹
拌された現像剤を現像剤担持体上に担持させる。
【0034】更に、本出願にかかる第五の発明にあって
は、現像剤担持体が、潜像担持体の回転方向と逆方向に
回転しながら、第二磁極が、現像に供されず再び現像剤
容器内に搬送された現像剤を確実に現像剤担持体から剥
ぎ取り、撹拌搬送手段が、該現像剤と現像剤容器内の現
像剤とを十分に撹拌し、第一磁極が、撹拌搬送手段によ
って十分撹拌された現像剤を現像剤担持体上に担持させ
る。
【0035】又、本出願にかかる第六の発明にあって
は、第二磁極が、現像に供されず再び現像剤容器内に搬
送された現像剤を確実に現像剤担持体から剥ぎ取り、撹
拌搬送手段が、該現像剤と現像剤容器内の現像剤とを十
分に撹拌し、第一磁極が、撹拌搬送手段によって十分撹
拌された現像剤を現像剤担持体上に担持させる。
【0036】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態に関し
て、添付図面に基づいて説明する。
【0037】(第一の実施形態)先ず、本発明の第一の
実施形態について説明する。
【0038】図1は、本実施形態に係る画像形成装置の
一例たる電子写真方式のカラープリンタ(以下、プリン
タという)の概略構成を示す模式的断面図である。
【0039】かかるプリンタは、図1に示すように、矢
印方向に回転する潜像担持体たる電子写真感光ドラム3
(以下、感光ドラム3という)を備え、感光ドラム3の
周囲には、帯電器4、現像装置1、転写用放電器10、
クリーニング手段12、及び感光ドラム3の上方に配設
されたレーザービームスキャナLS等からなる画像形成
手段が配設される。
【0040】現像装置1は、現像器1M,1C,1Y,
1BKを備え、各現像器1M,1C,1Y,1BKは、
トナー粒子とキャリア粒子とを含有する現像剤(二成分
現像剤)を感光ドラム3表面に供給するようになってい
る。尚、現像器1M、現像器1C、現像器1Y、現像器
1BKは、それぞれマゼンタトナー、シアントナー、イ
エロートナー、ブラックトナーを含有する現像剤を使用
するようになっている。
【0041】被複写原稿は、原稿読み取り装置(図示せ
ず)で読み取られるようになっている。この読み取り装
置はCCD等の、原稿画像を電気信号に変換する光電変
換素子を有しており原稿のマゼンタ画像情報、シアン画
像情報、イエロー画像情報、白黒画像情報に、それぞれ
対応した画像信号を出力するようになっている。スキャ
ナLSに内蔵された半導体レーザーは、これらの画像信
号に対応して制御され、レーザービームLを射出する。
尚、電子計算機等からの出力信号をプリントアウトする
こともできる。
【0042】次に、カラープリンタ全体のシーケンスに
ついて、フルカラーモードの場合を例として簡単に説明
する。
【0043】かかるプリンタは、先ず、感光ドラム3の
表面が、帯電器4によって一様に帯電される。
【0044】次に、マゼンタ画像信号により変調された
レーザー光Lにより走査露光が行なわれ、感光ドラム3
上にドット分布からなる静電潜像が形成され、該静電潜
像は、予め所定の現像位置に配設されたマゼンタ現像器
1Mによって反転現像される。
【0045】カセットCから取り出された後、給紙ガイ
ド5a、給紙ローラー6、給紙ガイド5bを経由して給
紙された紙等の転写材は、転写ドラム9のグリッパ7に
より保持され、当接用ローラ8とその対向極によって静
電的に転写ドラム9に巻き付けられる。
【0046】転写ドラム9は、感光ドラム3と同期して
図1に示す矢印方向に回転しており、マゼンタ現像器1
Mで現像されたマゼンタ顕画像は、転写部において転写
帯電器10によって転写材に転写される。転写ドラム9
はそのまま、回転を継続し、次の色(図1に示す本例に
おいてはシアン)の画像の転写にそなえる。
【0047】一方、感光ドラム3は、帯電器11により
除電され、クリーニング手段12によってクリーニング
され、再び帯電器4によって帯電され、次のシアン画像
信号により変調されたレーザービームLにより上述した
のと同様に露光を受け、静電潜像が形成される。この間
に現像装置1は回転して、シアン現像器1Cが所定の現
像位置に定置されていて、シアンに対応するドット分布
静電潜像の反転現像を行ない、シアン顕画像を形成す
る。
【0048】続いて、上述したような工程を、それぞれ
イエロー画像信号及びブラック画像信号に対して行な
い、4色分顕画像(トナー像)の転写が終了すると、転
写材は、各帯電器13、14により除電され、グリッパ
7を解除すると共に、分離爪15によって転写ドラム9
により分離され、搬送ベルト16で定着器(熱圧ローラ
定着器)17に送られる。定着器17は転写材上に重な
っている4色の顕画像を加熱及び加圧により定着する。
【0049】このように、1連のフルカラープリントシ
ーケンスが終了し、所望のフルカラープリント画像が形
成される。
【0050】尚、本実施形態にかかる画像形成装置の構
成は一例であって、例えば帯電器3はコロナ帯電器に限
らず帯電ローラであったり、転写帯電器7も転写ローラ
であったりと、様々な方式が適用可能であり、基本的に
は上記した様に帯電、露光、現像、転写、定着、の工程
で画像が形成される。
【0051】次に、本実施形態にかかる現像装置につい
て、現像器1Mを例に図2に基づき説明する。尚、現像
器1C,1Y,1BKの構成に関しては、使用される現
像剤のみが異なり現像器1Mの構成と同様であるので、
その説明を省略する。
【0052】図2は、本発明の実施形態にかかる現像器
1Mを示す構成図である。
【0053】現像器1Mは、図2に示すように、現像剤
容器27を備える。
【0054】現像剤容器27の内部は、隔壁29によっ
て現像室(第1室)R1と撹拌室(第2室)R2とに区
画され、撹拌室R2の上方には隔壁29を隔ててトナー
貯蔵室R3が形成され、トナー貯蔵室R3内には補給用
トナー(非磁性トナー)28が収容されている。尚、隔
壁29には補給口26が設けられ、補給口26を経て消
費されたトナーに見合った量の補給用トナー28が撹拌
室R2内に落下補給される。
【0055】これに対し、現像室R1及び撹拌室R2内
には現像剤19が収容されている。現像剤19は、粉砕
法によって製造された平均粒径8μmの非磁性トナー
(以下、トナーという)に対して平均粒径20nmの酸
化チタンを重量比1%外添したものと、1000ガウス
における磁化の値が270emu/cm3の平均粒径3
5μmの磁性粒子である磁性キャリアとを含有する二成
分現像剤である。尚、現像剤のトナーと磁性キャリアと
の混合比は、重量比でトナーが約7%になるようにし
た。
【0056】現像剤容器27の感光ドラム3側の部位に
は開口部が形成され、現像剤担持体たる現像スリーブ2
1が該開口部から外部に突出するよう、現像スリーブ2
1は現像剤容器27の開口部近傍に回転可能に組み込ま
れている。尚、本実施形態においては、現像スリーブ2
1の直径は16mmのものを用いている。又、現像スリ
ーブ21は、例えば、SUS30SACのような、非磁
性材からなり、その内部には磁性発生手段たる磁石23
が固定配置されている。
【0057】磁石23は、感光ドラム3と現像スリーブ
21との対向部である現像領域の近傍に配設される現像
磁極である磁極N1と、現像剤層厚規制磁極である第一
磁極たる磁極S3と、現像剤19を現像スリーブ21上
に担持させながら搬送するための磁極N2、S2、S1
とを有する。
【0058】磁石23は、現像磁極である磁極N1が感
光ドラム3に対向するように現像スリーブ21内に配置
されている。
【0059】磁極N1は、現像スリーブ21と感光ドラ
ム3との間の現像部の近傍に磁界を形成させ、該磁界に
よって磁気ブラシを形成するようになっている。上記現
像部において、現像スリーブ21の回転とともに、矢印
の方向に運ばれてきた現像剤は感光ドラム3と接触し、
感光ドラム3上の静電潜像は現像されることとなる。こ
のとき、現像スリーブ21と感光ドラム3との近接位置
(現像部)において、現像スリーブ21と感光ドラム3
とは互いに逆方向(カウンター方向)に移動するように
なっている。磁極N1で現像を終了した現像剤は、磁極
S1及び磁極S3により形成された反発磁界によって現
像現像スリーブ21上から剥ぎとられ、現像室R1に落
下することとなる。
【0060】尚、現像スリーブ21には電源20によ
り、交流電圧に直流電圧を重畳した振動バイアス電圧が
印加される。感光ドラム3上の潜像の暗部電位(非露光
部電位)と明部電位(露光部電位)とは、上記振動バイ
アス電位の最大値と最小値との間に位置している。これ
によって現像部に、向きが交互に変化する交番電界が形
成される。この交番電界中でトナーと磁性キャリアとが
激しく振動され、トナーが現像スリーブ21及び磁性キ
ャリアヘの静電的拘束を振り切って潜像電位に対応した
量のトナー量が感光ドラム3に付着する。
【0061】尚、本実施形態においては、感光ドラム3
上の暗部電位を−550V、明部電位を−100Vと
し、現像スリーブ21には、直流バイアスとして、−3
00Vの直流電圧が印加され、交流バイアスとして、V
pp=2.0kV、Frq.=6kHzの交流電圧が印
加されている。
【0062】さて、現像スリーブ21の下方には、規制
部材たる規制ブレード18(以下、ブレードという)が
現像スリーブ21と所定の間隔をおいて配置されてい
る。尚、現像スリーブ21とブレード18との間隔は4
00μmである。
【0063】ブレード18は、現像剤容器27に固定さ
れている。ブレード18は、鉄等の磁性材からなり、現
像スリーブ21上の現像剤19の層厚を磁気的に規制す
る。
【0064】現像室R1内には、撹拌搬送手段たる搬送
スクリュー24が収容されている。搬送スクリュー24
の直径は14mのものを用いている。
【0065】搬送スクリュー24は図中の矢印が示す方
向に回転され、搬送スクリュー24の回転駆動によって
現像室R1内の現像剤19は現像スリーブ21の長手方
向に向けて搬送されるようになっている。
【0066】本実施形態において、搬送スクリュー24
は、現像スリーブ21に対して、重力方向下部に配置さ
れる。その理由は、後述するが、搬送スクリュー24に
収容される現像剤の剤面の最上面を、現像剤層厚規制磁
極S3と剥ぎ取り磁極である磁極S1との間に設定する
からである。
【0067】貯蔵室R2内には搬送スクリュー25が収
容されている。搬送スクリュー25は、搬送スクリュー
24と同じく直径14mmのものを用いている。
【0068】搬送スクリュー25は、その回転によって
トナーを現像スリーブ21の長手方向に沿って搬送し、
そのトナーを補給口26から撹拌室R2内に自由落下さ
せるようになっている。
【0069】ここで、本実施形態で用いたトナーについ
て説明する。
【0070】本実施形態においては、摩擦帯電量が約
2.0×10-2C/kgのものを用いている。
【0071】尚、トナーの体積平均粒径は、4〜15μ
mのものが好適に使用できる。ここでトナーの体積平均
粒径は、例えば、下記測定法で測定されたものを使用す
る。
【0072】測定装置としてはコールターカウンターT
A−II型(コールター社製)を用い、個数平均分布、
体積平均分布を出力するインターフェイス(日科機製)
及びCX−iパーソナルコンピュータ(キャノン製)を
接続し、電解液は一級塩化ナトリウムを用いて1%Na
Cl水溶液を調整する。
【0073】測定法としては、前記電解水溶液100〜
150ml中に分散剤として界面活性剤(好ましくはア
ルキルベンゼンスルホン酸塩)を0.1〜5ml加えさ
らに測定試料0.5〜50mgを加える。
【0074】試料を懸濁した電解液は、超音波分散器で
約1〜3分間分散処理を行ない、上記コールターカウン
ターTA−II型によりアパチヤーとして100μmア
パチヤーを用いて2〜40μmの粒子の粒度分布を測定
し体積分布を求める。これら求めた体積分布により、サ
ンプルの体積平均粒径が得られる。
【0075】上述したようなトナーに対して、さらに
は、(トナー)表面を外添剤で被覆することにより、ハ
ード的に2つの効果がある。
【0076】一つは、流動性が向上し、補給トナーが現
像剤容器27内の2成分現像剤と混合撹拌しやすくなる
ことであり、もう一つは、外添剤がトナー表面に介在す
ることにより、(感光ドラム3上に現像された)トナー
の感光ドラム3に対する離型性が上がり、転写効率が良
化することである。
【0077】本発明に使用される外添剤としては、トナ
ーに添加した時の耐久性の点から、トナー粒子の重量平
均径に対して1/10以下の粒径であることが好まし
い。この外添剤の粒径とは、電子顕微鏡におけるトナー
粒子の表面観察により求めたその平均粒径を意味する。
【0078】外添剤としては、例えば、金属酸化物(酸
化アルミニウム、酸化チタン、チタン酸ストロンチウ
ム、酸化セリウム、酸化マグネシウム、酸化クロム、酸
化錫、酸化亜鉛等)、窒化物(窒化ケイ素等)、炭化物
(炭化ケイ素等)金属塩(硫酸カルシウム、硫酸バリウ
ム、炭酸カルシウム等)、脂肪酸金属塩(ステアリン酸
亜鉛、ステアリン酸カルシウム等)、カーボンブラッ
ク、シリカ等が用いられる。
【0079】外添剤は、トナー粒子100重量部に対
し、0.01〜10重量部が用いられ、好ましくは、
0.05〜5重量部が用いられる。これら外添剤は、単
独で用いても、又、複数併用しても良い。それぞれ、疎
水化処理を行ったものが、より好ましい。
【0080】本実施形態においては、平均粒径20nm
の酸化チタンを重量比1%外添したものを用いている。
【0081】次に、上述したようなトナーとともに本発
明で使用される現像剤を構成するキャリアとしては、従
来公知のものを使用することができる。例えば、樹脂中
に磁性材料としてマグネタイトを分散し、導電化、及び
抵抗調整のためにカーボンブラックを分散して形成した
樹脂キャリア、或いは、フェライト等のマグネタイト単
体表面を酸化、還元処理して抵抗調整を行ったもの、或
いは、フェライト等のマグネタイト単体表面樹脂でコー
ティングし抵抗調整を行ったもの等が用いられ得る。
尚、これら磁性キャリアの製造法は特に制限されない。
【0082】本実施形態においては、磁性キャリアとし
て、重量平均粒径が20〜100μm、好ましくは、2
0〜70μmのものを用いている。
【0083】次に、本実施形態において用いられる現像
器の現像剤層厚規制磁極である磁極S3と、ともに反発
磁界を形成する剥ぎ取り磁極である磁極S1と、現像ス
リーブ21近傍のスクリュー24の位置関係についてそ
の作用も含めて詳述する。
【0084】本実施形態においては、反発磁界を形成す
る磁極S3と磁極S1のうち、磁極S3を現像剤層厚規
制磁極として用い、磁極S1を現像剤剥ぎ取り磁極とし
て用いる。
【0085】磁極S3の現像スリーブ21表面に垂直な
方向の磁界の強さのピーク値は、400ガウスから10
00ガウス、磁極S1による現像スリーブ21表面に垂
直な方向の磁界の強さのピーク値は、400ガウスから
800ガウスが好ましく、磁極S3の磁界の強さが磁極
S1の磁界の強さ以上である方が好ましい。
【0086】尚、本実施形態においては、磁極S3の磁
界の強さのピーク値を600ガウス、磁極S1の磁界の
強さのピーク値を500ガウスとした。
【0087】又、磁極S3と磁極S1との位置関係は、
剥ぎ取り磁極である磁極S1の現像スリーブ21表面に
垂直な方向の磁界の強さのピーク位置が、現像剤層厚規
制磁極S3の現像スリーブ表面に垂直な方向の磁界の強
さのピーク位置より、重力方向で上部に位置するような
構成を採っている。
【0088】このような構成にすると、現像後の現像剤
が落下し易く(特別な剥ぎ取り手段を必要とせず)、現
像剤層厚規制磁極である磁極S3による磁気的な吸引で
現像剤を吸着し現像部まで搬送し易い。つまり、現像ス
リーブ21からの剤の剥ぎ取り、現像スリーブ21ヘの
剤の供給に関して、簡易な構成にすることが可能とな
る。
【0089】又、磁極S3の現像スリーブ21表面に垂
直な方向の磁界の強さのピーク位置と(規制)ブレード
18の先端とは、本実施形態においては、5°(現像ス
リーブの中心位置を基準)としている。
【0090】磁極S3は、磁極S1との間で反発磁界を
形成しているので、磁極S3の磁力線は現像スリーブ2
1表面に対して垂直に発散する。その結果、現像スリー
ブ21表面に垂直な方向の磁界(磁力線密度)の変化率
が小さくなり、そのことは、即ち、現像剤を現像スリー
ブ21に引き付ける力が小さくなることに相当する。こ
のような構成をとると、現像剤が現像剤層厚規制磁極で
ある磁極S3において圧縮される力が弱まり、トナー劣
化や、キャリアのスペント化といった現像剤の劣化が抑
制され、現像材寿命が延びることとなる。
【0091】従来では、反発磁極の一つの磁極を現像剤
層厚規制磁極として用い、現像剤層厚規制磁極の近傍に
撹拌搬送スクリューが配置されている構成をとった場
合、現像スリーブ近傍の剤面が比較的低いときに、黒ベ
タ画像の後端にスクリューピッチ状の濃度ムラが発生す
る虞があった。この現象は、反発磁界により剥ぎ取られ
た(画像履歴のある)トナー濃度の低下した現像剤が、
現像剤層厚規制磁極に移動し、スクリューで撹拌搬送さ
れて現像剤層厚規制磁極に供給される現像剤と混合され
るときに、その比率が、画像域長手でスクリューの回転
周期で変わることにより発生していた。
【0092】幾つかの検討の結果、現像スリーブ近傍の
搬送スクリューにおける現像剤面が次のような場合、ス
クリューピッチ状の濃度ムラが発生しないことがわかっ
た。
【0093】即ち、現像剤層厚規制磁極の現像スリーブ
表面に垂直な磁界の強さのピーク位置と、剥ぎ取り磁極
の現像スリーブ表面に垂直な方向の磁界の強さのピーク
位置との間で、現像剤層厚規制磁極の、現像スリーブ表
面に垂直な方向の磁界の強さが200ガウスになる位置
よりも(現像剤の)剤面を高く設定すればよい。
【0094】この位置に剤面を設定すれば、剥ぎ取り後
の現像剤が、現像剤層厚規制磁極に、空間的に移動しづ
らく、又、現像剤層厚規制磁極に供給される現像剤の混
合比率を、剥ぎ取り後の画像履歴のある現像剤の量に比
べて、撹拌搬送スクリューで混合撹拌されてから供給さ
れる現像剤の量のほうを多くすることができるからであ
る。
【0095】上記剤面の位置を、現像剤層厚規制磁極の
現像スリーブ表面に垂直な磁界の強さのピーク位置と、
剥ぎ取り磁極の現像スリーブ表面に垂直な方向の磁界の
強さのピーク位置との間で、現像剤層厚規制磁極の、現
像スリーブ表面に垂直な方向の磁界の強さが200ガウ
スになる位置と規定したのは、200ガウス以上とする
と、剥ぎ取り後の現像剤が(剤面が低くなることによ
り)空間的にも移動し易くなり、磁気的にも、現像剤層
厚規制磁極に引き付けられ易くなるからである。
【0096】本実施形態においては、上記構成をとるこ
とにより、スクリューピッチ状の濃度ムラの発生を防ぐ
ようになっている。
【0097】尚、本実施形態においては、図2で示すよ
うに、感光ドラム3と現像スリーブ21が現像部でカウ
ンター回転する構成をとっているが、それに限られるも
のではない。
【0098】しかし、図2のように、現像器の重力方向
下部で現像層厚を規制した方が、上記構成のような現像
剤圧縮度の小さい構成は作りやすく(現像スリーブ21
に吸着していない現像剤は、現像剤容器27内で、重力
方向下部に存在するからである。)、転写部が感光ドラ
ム3の下部に位置する場合は、現像スリーブ21と感光
ドラム3とがカウンター方向回転にしたはうが、現像器
構成は容易となる。
【0099】よって、本実施形態によれば、磁極S1
が、現像に供されず再び現像剤容器27内に搬送された
現像剤を確実に現像スリーブ21から剥ぎ取り、搬送ス
クリュー24が、該現像剤と現像剤容器27内の現像剤
とを十分に撹拌し、磁極S3が、搬送スクリュー24に
よって十分撹拌された現像剤を現像スリーブ21に担持
させるようになっているので、現像剤寿命を長くするた
めに磁化の小さい磁性キャリアを採用する場合であって
も、画像の黒ベタ部でスクリューピッチムラを生じるこ
となく、均一な黒ベタ画像を得ることができる。
【0100】(比較例)本発明の実施形態の比較例とし
て、以下の位置関係を変更した以外は第一の実施形態と
同じ構成の画像形成装置に関して、画像形成した場合に
ついて説明する。
【0101】本比較例では、現像スリーブ近傍の搬送ス
クリューにおける現像剤の剤面の位置を、現像剤層厚規
制磁極の現像スリーブ表面に垂直な磁界の強さのピーク
位置と、剥ぎ取り磁極の現像スリーブ表面に垂直な方向
の磁界の強さのピーク位置との間で、現像剤層厚規制磁
極の、現像スリーブ表面に垂直な方向の磁界の強さが3
00ガウスになる位置とした。
【0102】この構成をとると、A3の黒ベタ画像を出
力した結果、画像の途中から、スクリューピッチ状の画
像濃度ムラが発生した。
【0103】(第二の実施形態)次に、本発明の第二の
実施形態について説明する。尚、第一の実施形態と同様
の構成に関しては、その説明を省略する。
【0104】本実施形態においては、2成分現像剤中の
磁性キャリアとして、1000ガウスの磁界における磁
化が、150emu/cm3であるものを用いた。尚、
他の条件は全て、第一の実施形態と同様とした。
【0105】磁化が小さい磁性キャリアを採用するにあ
っては、反発磁極を構成する磁極のうち一つの磁極を現
像剤層厚規制磁極とし、現像剤層厚規制磁極の近傍に撹
拌搬送スクリューが配置されている構成をとった場合、
現像スリーブ近傍の現像剤面が比較的低いときに、スク
リューピッチ状の濃度ムラが発生しやすい。
【0106】これは、磁性キャリアの磁化が小さいとき
は、現像剤が磁場に対して磁気的に鈍感になり、現像後
の現像剤が剥ぎとり極で剥ぎとられずに現像剤層厚規制
磁極に移動しやすいからである。
【0107】一方、磁化の小さい磁性キャリアを用いる
と、現像剤層厚規制磁極におけるにおける現像剤圧縮度
が更に弱まり、現像剤寿命が更に延びるという利点があ
る。
【0108】幾つかの検討の結果、本実施形態のよう
に、2成分現像剤中の磁性キャリアとして、1000ガ
ウスの磁界における磁化が、30emu/cm3以上
(30emu/cm3未満の磁性キャリアでは現像スリ
ーブ上にコートすることができないことから30emu
/cm3とした)、200emu/cm3以下の磁化を有
するものを用い、現像剤層厚規制磁極の現像スリーブ表
面に垂直な磁界の強さのピーク位置と、剥ぎ取り磁極の
現像スリーブ表面に垂直な方向の磁界の強さのピーク位
置との間で、現像剤層厚規制磁極の、現像スリーブ表面
に垂直な方向の磁界の強さが200ガウスになる位置よ
りも(現像剤の)剤面を高く設定する構成をとることに
より、現像剤寿命を伸ばすことができ、且つ均一な黒ベ
タ画像を形成可能となっている。
【0109】よって、本実施形態よれば、磁極S1が、
現像に供されず再び現像剤容器27内に搬送された現像
剤を確実に現像スリーブ21から剥ぎ取り、搬送スクリ
ュー24が、該現像剤と現像剤容器27内の現像剤とを
十分に撹拌し、磁極S1が、搬送スクリュー24によっ
て十分撹拌された現像剤を現像スリーブ21上に担持さ
せるようになっているので、現像剤寿命を長くするため
に磁化の小さい磁性キャリアを採用する場合であって
も、画像の黒ベタ部でスクリューピッチムラを生じるこ
となく、均一な黒ベタ画像を得ることができる。
【0110】
【発明の効果】以上にて説明したように、本出願にかか
る第一の発明によれば、第二磁極が、現像に供されず再
び現像剤容器内に搬送された現像剤を確実に現像剤担持
体から剥ぎ取り、撹拌搬送手段が、該現像剤と現像剤容
器内の現像剤とを十分に撹拌し、第一磁極が、撹拌搬送
手段によって十分撹拌された現像剤を現像剤担持体上に
担持させるようになっているので、現像剤寿命を長くす
るために磁化の小さい磁性キャリアを採用する場合であ
っても、画像の黒ベタ部でスクリューピッチムラを生じ
ることなく、均一な黒ベタ画像を得ることができる。
【0111】又、本出願にかかる第二の発明によれば、
現像剤担持体が、潜像担持体の回転方向と逆方向に回転
しながら、第二磁極が、現像に供されず再び現像剤容器
内に搬送された現像剤を確実に現像剤担持体から剥ぎ取
り、撹拌搬送手段が、該現像剤と現像剤容器内の現像剤
とを十分に撹拌し、第一磁極が、撹拌搬送手段によって
十分撹拌された現像剤を現像剤担持体上に担持させるよ
うになっているので、現像剤寿命を長くするために磁化
の小さい磁性キャリアを採用する場合であっても、画像
の黒ベタ部でスクリューピッチムラを生じることなく、
均一な黒ベタ画像を得ることができる。
【0112】更に、本出願にかかる第三の発明によれ
ば、第二磁極が、現像に供されず再び現像剤容器内に搬
送された現像剤を確実に現像剤担持体から剥ぎ取り、撹
拌搬送手段が、該現像剤と現像剤容器内の現像剤とを十
分に撹拌し、第一磁極が、撹拌搬送手段によって十分撹
拌された現像剤を現像剤担持体上に担持させるようにな
っているので、現像剤寿命を長くするために磁化の小さ
い磁性キャリアを採用する場合であっても、画像の黒ベ
タ部でスクリューピッチムラを生じることなく、均一な
黒ベタ画像を得ることができる。
【0113】又、本出願にかかる第四の発明によれば、
第二磁極が、現像に供されず再び現像剤容器内に搬送さ
れた現像剤を確実に現像剤担持体から剥ぎ取り、撹拌搬
送手段が、該現像剤と現像剤容器内の現像剤とを十分に
撹拌し、第一磁極が、撹拌搬送手段によって十分撹拌さ
れた現像剤を現像剤担持体上に担持させるようになって
いるので、現像剤寿命を長くするために磁化の小さい磁
性キャリアを採用する場合であっても、画像の黒ベタ部
でスクリューピッチムラを生じることなく、均一な黒ベ
タ画像を得ることができる。
【0114】更に、本出願にかかる第五の発明によれ
ば、現像剤担持体が、潜像担持体の回転方向と逆方向に
回転しながら、第二磁極が、現像に供されず再び現像剤
容器内に搬送された現像剤を確実に現像剤担持体から剥
ぎ取り、撹拌搬送手段が、該現像剤と現像剤容器内の現
像剤とを十分に撹拌し、第一磁極が、撹拌搬送手段によ
って十分撹拌された現像剤を現像剤担持体上に担持させ
るようになっているので、現像剤寿命を長くするために
磁化の小さい磁性キャリアを採用する場合であっても、
画像の黒ベタ部でスクリューピッチムラを生じることな
く、均一な黒ベタ画像を得ることができる。
【0115】又、本出願にかかる第六の発明によれば、
第二磁極が、現像に供されず再び現像剤容器内に搬送さ
れた現像剤を確実に現像剤担持体から剥ぎ取り、撹拌搬
送手段が、該現像剤と現像剤容器内の現像剤とを十分に
撹拌し、第一磁極が、撹拌搬送手段によって十分撹拌さ
れた現像剤を現像剤担持体上に担持させるようになって
いるので、現像剤寿命を長くするために磁化の小さい磁
性キャリアを採用する場合であっても、画像の黒ベタ部
でスクリューピッチムラを生じることなく、均一な黒ベ
タ画像を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施形態にかかる画像形成装置
の一例たるフルカラープリンタの概略構成を示す模式的
断面図である。
【図2】図1の画像形成装置に備えられた現像装置の概
略構成を示す模式的断面図である。
【図3】従来の現像装置の概略構成を示す模式的断面図
である。
【符号の説明】
1 現像装置 3 感光ドラム(潜像担持体) 18 規制ブレード(規制手段) 21 現像スリーブ(現像剤担持体) 23 磁石(磁界発生手段) 24 搬送スクリュー(撹拌搬送手段) 27 現像剤容器(現像剤容器) N1,N2,N3,S1,S2 磁極
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 志田 昌規 東京都大田区下丸子三丁目30番2号キヤノ ン株式会社内 (72)発明者 小澤 一郎 東京都大田区下丸子三丁目30番2号キヤノ ン株式会社内 Fターム(参考) 2H005 EA02 FA01 2H031 AB02 AC01 AC14 AC19 AC20 AC33 AC34 AD03 BA04 BA09 CA11 CA13 EA03 2H077 AB02 AB15 AC02 AD02 AD06 AD13 AD18 AD36 BA07 BA08 EA01

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁性キャリアと非磁性トナーとを含有す
    る現像剤を、潜像を担持する潜像担持体に付与すること
    により、該潜像を可視画像とする現像装置であって、現
    像剤を収容する現像剤容器と、現像剤容器内の現像剤を
    担持するための回転自在な現像剤担持体と、現像剤担持
    体上に現像剤を担持させるよう現像剤担持体の内部に固
    定配置され周方向に複数の磁極を有する磁界発生手段
    と、現像剤容器内の現像剤担持体近傍で現像剤を撹拌し
    現像剤担持体に向けて搬送する回転可能な撹拌搬送手段
    と、現像剤担持体上の現像剤量を規制するための規制部
    材とを備える現像装置において、撹拌手段は、撹拌手段
    の軸線が現像剤担持体の軸線より下方となるような位置
    に配設され、磁界発生手段は、現像剤容器内部側で規制
    部材近傍に配設される第一磁極と、第一磁極の現像剤容
    器内部側部分に隣接し第一磁極と同極性をもつ第二磁極
    とを有し、第一磁極による現像剤担持体表面の法線方向
    における磁界の強さが最大値になる現像剤担持体表面位
    置は、第二磁極による同方向における磁界の強さが最大
    値になる現像剤担持体表面位置より下方となるようにな
    っており、且つ、現像剤容器内の現像剤担持体近傍の現
    像剤面の位置は、第一磁極による現像剤担持体表面の法
    線方向における磁界の強さが最大値になる現像剤担持体
    表面位置と、第二磁極による同方向における磁界の強さ
    が最大値になる現像剤担持体表面位置との間で、第一磁
    極による現像剤担持体表面の法線方向における磁界の強
    さが200ガウスとなる位置より上方となるよう設定さ
    れていることを特徴とする現像装置。
  2. 【請求項2】 現像剤担持体は、潜像担持体と対向して
    配設されており、現像剤担持体表面と潜像担持体表面と
    がその対向部で互いに逆方向に移動するようになってい
    ることとする請求項1に記載の現像装置。
  3. 【請求項3】 磁性キャリアは、1000ガウスの磁界
    における磁化が、30emu/cm3以上200emu
    /cm3以下であることとする請求項1又は請求項2に
    記載の現像装置。
  4. 【請求項4】 一連の画像形成プロセスによって形成さ
    れた画像を記録媒体上に記録する画像形成装置であっ
    て、請求項1に記載の現像装置を備えることを特徴とす
    る画像形成装置。
  5. 【請求項5】 現像剤担持体は、潜像担持体と対向して
    配設されており、現像剤担持体表面と潜像担持体表面と
    がその対向部で互いに逆方向に移動するようになってい
    ることとする請求項4に記載の画像形成装置。
  6. 【請求項6】 磁性キャリアは、1000ガウスの磁界
    における磁化が、30emu/cm3以上200emu
    /cm3以下であることとする請求項4又は請求項5に
    記載の画像形成装置。
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