JP2004191768A - 現像装置 - Google Patents

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Abstract

【目的】画像の黒ベタ部でスクリューピッチムラを生じることなく、均一な黒ベタ画像を得ることができる現像装置を提供すること。
【構成】少なくともトナーと磁性キャリアを含む2成分現像剤19を収容するための現像容器27と、該現像容器27の開口部に回転可能に設置された現像スリーブ(現像剤担持体)21と、該現像スリーブ21の内部にあって複数の磁極を形成し、その複数の磁極には現像スリーブ21表面から2成分現像剤19を剥離するための、隣接した同極性の磁極対S1,S2を含むロータマグネット(第1の磁界発生手段)23と、前記現像容器27内にあって現像スリーブ21の表面の、磁極対S1,S2近傍に回動自在に配置された、2成分現像剤19を攪拌搬送するための搬送スクリュー(撹拌搬送手段)24とを有する現像装置において、搬送スクリュー24の回動周付近に、搬送スクリュー24に接触するようなブラシ(現像剤流攪乱手段)50を設ける。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、被記録画像に対応して像担持体に形成された静電潜像を現像剤によって現像する現像装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、電子写真現像装置としては各種のものが提案され、実用に供されている。現像装置を大別すると、1成分現像方式による現像装置と2成分現像方式による現像装置とに分けられ、1成分現像方式による現像装置においては殆どが非接触方式が採用されており、代表的な現像法としては磁性トナーを用いた1成分ジャンピング現像方法が知られている。この現像方法は、簡易な構成で高品位な画質が得られるが、トナーに磁性体が含まれるため、カラー画像を得ることができないという欠点がある。
【0003】
又、非磁性トナーを用いた1成分現像方法は、カラー画像を得ることができるが、現像スリーブ上にトナーを塗布することが困難であるために弾性ブレードによってコーティングしているのが現状であり、安定性、耐久性に欠ける面がある。
【0004】
一方、2成分現像方法は、磁性キャリアによりトナーを現像領域に搬送して現像を行うものであり、通常は、現像剤を感光ドラムに接触させて現像工程を行う。
【0005】
ここで、2成分現像方法を採用する現像装置は、現像スリーブ、該現像スリーブ内に固定配置された磁界発生手段としてのマグネットローラ、2つの攪拌スクリュー、現像剤を現像スリーブ表面に薄層形成するために配置された規制ブレード、現像容器等によって構成されている。尚、2つの攪拌スクリューは、互いに逆方向に現像剤を搬送し、両端部において現像剤が一方の攪拌スクリューから他方の攪拌スクリューへと送られ、全体として現像剤が一方向に循環するよう搬送される。
【0006】
ここで、静電潜像を現像装置を用いて2成分磁気ブラシ法により顕像化する現像工程と現像剤の循環系について以下に説明する。
【0007】
先ず、現像スリーブの回転に伴い、マグネットローラのN3極で汲み上げられた現像剤は、S2極→N1極と搬送される過程において、規制ブレードによって規制され、現像スリーブ上に薄層形成される。ここで、薄層形成された現像剤が現像主極であるS1極に搬送されてくると、磁気力により穂立ちが形成される。この穂状に形成された現像剤によって静電潜像が現像され、その後、N3極、N2極の反発磁界によって現像スリーブ上の現像剤が現像容器内に戻される。
【0008】
2成分現像方法においては、上述したように、同極性の磁極を並べて配置し、現像後の現像剤を一旦現像スリーブから剥ぎ取り、画像履歴を残さないようにする構成が一般的である。
【0009】
N3極、N2極の反発磁界によって現像スリーブ上から剥離された現像剤は、攪拌スクリューによって現像容器内の現像剤と攪拌される。そして、攪拌された現像剤は、攪拌スクリューによって搬送されながら、再びN3極で汲み上げられて現像に供される。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、斯かる従来の2成分現像方法による現像装置の構成を採った場合、黒ベタ画像が形成された記録媒体の搬送方向後端部分にスクリューピッチ状の濃度ムラが発生する場合がある。
【0011】
上記濃度ムラの発生原因の1つとしては、(画像履歴のある)トナー濃度の低下した現像剤が現像容器内の現像剤と十分攪拌されないまま再び現像に供されるという現象が挙げられる。詳しく調べると、攪拌スクリューの螺旋状の羽根近傍は局所的に現像剤の搬送力が高く、剥離されたトナー濃度の低下した現像剤が急激に螺旋羽根に沿って搬送されてしまうことが原因であることが分かった。つまり、長手方向に攪拌スクリューのピッチでトナー濃度の局所的に低い部分が生じている。
【0012】
上記現象は、トナー濃度(現像剤中のトナー重量%)が減少すると発生し易い。その理由は、消費されたトナー量によって減少したトナー濃度の差分が元のトナー濃度に対して占める割合が多くなるためである。又、現像剤の耐久によって流動性や帯電量が変化すると発生する場合がある。この場合の詳細な理由は明確ではないが、傾向としては現像剤の体積が減少した場合(嵩密度が上昇した場合)に発生し易いと思われる。
【0013】
又、現像剤の長寿命化を達成する手法として、現像スリーブの反発磁極の1つを現像剤層厚規制極として用いることによって現像剤を過剰に圧縮しない構成が提案されている。しかし、この方法を採用すると、規制部においてトナー濃度の低い現像剤が散らされる効果が弱まってしまい、スクリューピッチムラに対して厳しい条件となる。
【0014】
本発明は上記問題に鑑みてなされたもので、その目的とする処は、トナー濃度の減少や現像剤の耐久といった変化が生じた場合や現像スリーブの反発磁極の1つを現像剤層厚規制極として用いた場合でも、画像の黒ベタ部でスクリューピッチムラを生じることなく、均一な黒ベタ画像を得ることができる現像装置を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明は、少なくともトナーと磁性キャリアを含む2成分現像剤を収容するための現像容器と、該現像容器の開口部に回転可能に設置された非磁性現像剤担持体と、該現像剤担持体の内部にあって複数の磁極を形成し、その複数の磁極には前記現像剤担持体表面から前記2成分現像剤を剥離するための、隣接した同極性の磁極対を含む第1の磁界発生手段と、前記現像容器内にあって前記現像剤担持体の表面の、前記磁極対近傍に回動自在に配置された、前記2成分現像剤を攪拌搬送するための攪拌搬送手段とを有する現像装置において、前記攪拌搬送手段の回動周付近に、前記攪拌搬送手段に接触するような現像剤流攪乱手段を設けたことを特徴とする。
【0016】
ここで、前記攪拌搬送手段の回動周付近に第2の磁界発生手段を備え、該第2の磁界発生手段による磁界によって前記攪拌搬送手段に接触するような磁気穂を形成し、該磁気穂を前記現像剤流攪乱手段として用いることが望ましい。
【0017】
前記磁界発生手段を構成する磁石のうちの隣接した同極性の磁極の1つを現像層厚を規制する現像剤層厚規制極として用いることが望ましい。
【0018】
前記第2の磁界発生手段を画像形成装置側に設け、現像装置が動作する際にその磁界によって前記攪拌搬送手段に接触するような磁気穂を形成し、該磁気穂を前記現像剤流攪乱手段として用いることが望ましい。
【0019】
現像装置を複数備え、移動させることが可能な画像形成装置として、現像装置が動作位置に移動した際に、画像形成装置側に設けられた前記第2の磁界発生手段が現像装置に近接し、前記現像剤流攪乱手段である磁気穂を形成するよう構成することが望ましい。
【0020】
このような構成を採用することによって、攪拌搬送手段の螺旋羽根近傍でトナー濃度の低下した現像剤が螺旋羽根に沿って急激に搬送される現象を阻害し、トナー濃度が局所的に低い現像剤を周囲の現像剤中に拡散する効果が得られ、黒ベタ部でのスクリューピッチムラを防止することができる。
【0021】
又、第1の磁界発生手段を構成する磁石のうちの隣接した同極性の磁極の1つを現像層厚を規制する現像剤層厚規制極として用いた現像装置に用いると、 現像剤の長寿命化の効果を得ると同時に黒ベタ部でのスクリューピッチムラを防止することができる。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。
【0023】
<実施の形態1>
図1は本発明に係る電子写真方式のカラープリンタの断面図であり、図示のプリンタは、矢印方向に回転する電子写真感光ドラム3を備え、該感光ドラム3の周囲には、帯電器4、現像器1M,1C,1Y,1Bkを備えた回転現像装置1、転写用放電器10、クリーニング手段12及び感光ドラム3の上方に配設されたLED露光手段LE等から成る画像形成手段が配置されている。
【0024】
各現像器1M,1C,1Y,1Bkには、トナー粒子とキャリア粒子を含有する2成分現像剤が内包されている。現像器1Mの現像剤はマゼンタトナーを、現像器1Cの現像剤はシアントナーを、現像器1Yの現像剤はイエロートナーを、現像器1Bkの現像剤は黒トナーをそれぞれ含有している。
【0025】
被複写原稿は、不図示の原稿読取装置で読み取られるが、この原稿読取装置は、CCD等の原稿画像を電気信号に変換する光電変換素子を有しており、原稿のマゼンタ画像情報、シアン画像情報、イエロー画像情報、白黒画像情報にそれぞれ対応した画像信号を出力する。LED露光手段LEは、これらの画像信号に対応して発光のON/OFFが制御されて露光を行う。尚、コンピュータ等の機器からの出力信号をプリントアウトすることもできる。
【0026】
次に、カラープリンタ全体のシーケンスについてフルカラーモードの場合を例として簡単に説明する。
【0027】
先ず、感光ドラム3は、帯電器4によって均等に帯電される。次に、マゼンタ画像信号により制御されたLED露光手段LEにより露光が行われ、感光ドラム3上にドット分布潜像が形成され、この潜像は、予め現像位置に定置されたマゼンタ現像器1Mによって反転現像される。
【0028】
カセットCから取り出され、給紙ガイド5a、給紙ローラ6、給紙ガイド5bを経由して進行した紙等の転写材は、転写ドラム9のグリッパ7により保持され、当接用ローラ8とその対向極によって静電的に転写ドラム9に巻き付けられる。転写ドラム9は、感光ドラム3と同期して図示矢印方向に回転しており、マゼンタ現像器1Mで現像されたマゼンタ顕画像は、転写部において転写用帯電器10によって転写材に転写される。転写ドラム9は、そのまま回転を継続し、次の色(図1においてはシアン)の画像の転写に備える。
【0029】
一方、感光ドラム3は、帯電器11により除電され、クリーニング手段12によってその表面がクリーニングされ、再び帯電器4によって帯電され、次のシアン画像信号により制御されたLED露光手段LEにより前記のような露光を受け、静電潜像が形成される。この間に現像装置1は回転し、シアン現像器1Cが所定の現像位置に定着されており、シアンに対応する静電潜像の反転現像がシアン現像器1Cによって行われてシアン顕画像が形成される。
【0030】
続いて、以下のような工程をそれぞれイエロー画像信号とブラック画像信号に対して行い、4色分顕画像(トナー像)の転写が終了すると、転写材は、各帯電器13,14により除電され、前記グリッパ7を解除するとともに、分離爪15によって転写ドラム9により分離され、搬送ベルト16で定着器(熱圧ローラ定着器)17に送られる。そして、定着器17においては、転写材上に重なっている4色の顕画像が転写材に定着される。
【0031】
こうして一連のフルカラープリントシーケンスが終了し、所望のフルカラープリント画像が形成される。
【0032】
尚、以上の構成は一例であって、例えば帯電器4はコロナ帯電器でなく帯電ローラであったり、露光手段が半導体レーザーであったり、転写用帯電器10も転写ローラであったりと、様々な方式があるが、基本的には前述のように帯電、露光、現像、転写、定着の工程を経て画像が形成される。
【0033】
次に、本発明に係る現像装置の1つであるマゼンタ現像器1Mについて図面を参照しながら説明する。
【0034】
図2はマゼンタ現像装置1Mの断面図であり、本現像装置は、現像容器27を備えている。この現像容器27の内部は、隔壁29によって現像室(第1室)R1と攪拌室(第2室)R2とに区画され、攪拌室R2の上方には隔壁26を隔ててトナー貯蔵室R3が形成され、該トナー貯蔵室R3内には補給トナー(非磁性トナー)28が収容されている。尚、隔壁26には補給口26aが設けられ、該補給口26aを経て消費されたトナーに見合った量の補給トナー28が攪拌室R2内に落下補給される。
【0035】
これに対し、現像室R1及び攪拌室R2内には、現像剤19が収容されている。この現像剤19は、粉砕法によって製造された平均粒径8μmのトナーと平均粒径35μmの磁性キャリアとから成る2成分現像剤である。尚、トナーとキャリアの混合比は、重量比で非磁性トナーが約7%になるようにした。
【0036】
現像容器27の感光ドラム3に近接する部位には開口部が設けられ、該開口部から現像スリーブ21が外部に突出している。現像スリーブ21は非磁性材から成り、現像容器27内において回転可能に組み込まれており、その内部には複数の磁石で構成された磁界発生手段としてのロータマグネット23が固定されている。
【0037】
上記ロータマグネット23は、現像磁極N1とその下流に位置する現像剤層厚規制極S3と、現像剤19を搬送するための磁極N2,S2,S1とを有している。そして、このロータマグネット23は、現像磁極N1が感光ドラム3に対向するように現像スリーブ21内に配置されている。
【0038】
現像磁極N1は、現像スリーブ21と感光ドラム3との間の現像部の近傍に磁界を形成し、該磁界によって磁気ブラシが形成される。この位置において、現像スリーブ21の回転と共に矢印方向に運ばれてきた現像剤19は、感光ドラム3と接触し、感光ドラム3上の静電潜像を現像する。このとき、現像スリーブ21と感光ドラム3の近接位置(現像部)においては、現像スリーブ21と感光ドラム3は互いに逆方向(カウンター方向)に移動する。尚、N1極で現像を終了した現像剤19は、S1,S3極により形成された反発磁界によって現像スリーブ21上から剥ぎ取られて現像室R1に落下する。
【0039】
現像スリーブ21には、交流電圧に直流電圧を重畳した振動バイアス電圧が電源22から印加される。潜像の暗部電位(非露光部電位)と明部電位(露光部電位)は、上記振動バイアス電位の最大値と最小値の間に位置している。これによって、現像部に、向きが交互に変化する交番電界が形成される。この交番電界中でトナーとキャリアが激しく振動し、トナーが現像スリーブ21及びキャリアへの静電的拘束を振り切って潜像電位に対応した量のトナーが感光ドラム3に付着する。
【0040】
本実施の形態においては、感光ドラム3の暗部電位を−550V、明部電位を−100Vとし、現像スリーブ21には直流バイアスとして−300V、交流バイアスとしてVpp2.0kV、Frq.6kHzが印加されている。
【0041】
又、現像スリーブ21の下方には、規制ブレード18が現像スリーブ21と所定の間隔をおいて配置されている。ここで、現像スリーブ21と規制ブレード18の間隔は400μmに設定されている。規制ブレード18は、鉄等の磁性材から成り、現像容器27に固定されており、現像スリーブ21上の現像剤19の層厚を磁気的に規制する。
【0042】
現像室R1内には、螺旋状の羽根を有する搬送スクリュー24が収容されている。この搬送スクリュー24は、図示矢印方向に回転駆動され、該搬送スクリュー24の回転駆動によって現像室R1内の現像剤19は現像スリーブ21の長手方向に向けて搬送される。本実施の形態においては、搬送スクリュー24は、現像スリーブ21に対して重力方向下部に配置されている。その理由は、後述するが、搬送スクリュー24によって搬送される現像剤19の最上面を現像剤層厚規制極S3と剥ぎ取り極S1の間に設定するためである。
【0043】
一方、撹拌室R2内には、搬送スクリュー24と同じ構造の螺旋状の羽根を有する搬送スクリュー25が収容されている。この搬送スクリュー25には、搬送スクリュー24と同じく直径14mmのものを用いている。そして、この搬送スクリュー25は、その回転によってトナーを現像スリーブ21の長手方向に沿って前記現像室R1内の搬送スクリュー24によるトナーの搬送方向とは逆方向に搬送する。尚、現像室R1と撹拌室R2とは両スクリュー24,25の長さ方向両端部で連通しており、搬送スクリュー25で一方向に送られたトナーが現像室R1の搬送スクリュー24により磁性キャリアと共に一方向に搬送され、全体として現像剤19を循環するようにしている。
【0044】
次に、本実施の形態において用いられる現像装置1の現像剤層厚規制極と、共に反発磁界を形成する剥ぎ取り極と、現像スリーブ21近傍の搬送スクリュー24,25の位置関係についてその作用も含めて詳述する。
【0045】
本実施の形態においては、反発磁界を形成するS3極とS1極のうち、S3極を現像剤層厚規制極として用い、S1極を現像剤剥ぎ取り極として用いる。S3極の現像スリーブ21面に垂直な方向の磁界の強さのピーク値は400ガウス以上1000ガウス以下、S1極の現像スリーブ21面に垂直な方向の磁界の強さのピーク値は400ガウス以上800ガウス以下が好ましい。
【0046】
本実施の形態においては、S3極の磁界の強さのピーク値を600ガウス、S1極の磁界の強さのピーク値を500ガウスとした。又、現像スリーブ21上において、S3極とS1極の位置関係は、剥ぎ取り極S1の現像スリーブ21面に垂直な方向の磁界の強さのピーク位置が現像剤層厚規制磁極S3の現像スリーブ21面に垂直な磁界の強さのピーク位置よりも重力方向で上部に位置するように設定されている。
【0047】
このような構成を採用すると、現像後の現像剤19が落下し易くて特別な剥ぎ取り手段を必要とせず、現像剤層厚規制極S3による磁気的な吸引で現像剤19を吸着し、現像部まで搬送し易い。つまり、現像スリーブ21からの現像剤19の剥ぎ取り、現像スリーブ21への現像剤19の供給に関して簡易な構成を採用し易い。
【0048】
又、S3極の現像スリーブ21面に垂直な方向の磁界の強さのピーク位置と規制ブレード18の先端(現像スリーブ21側)とは、本実施の形態においては、5°(現像スリーブ21の中心位置を基準)としている。
【0049】
S3極は、S1極との間で反発磁界を形成しているため、S3極の磁力線は現像スリーブ21に対して垂直に発散する傾向がある。その結果、現像スリーブ21に垂直な方向の磁界(磁力線密度)の変化が小さくなる。そのことは、即ち、現像剤19を現像スリーブ21に引き付ける力が小さくなることに相当する。このような構成を採用すると、現像剤19が現像剤層厚規制極S3において圧縮される力が弱まり、トナー劣化やキャリアのスペント化等の現像剤19の劣化が抑制され、現像剤19の寿命が延びることになる。
【0050】
次に、本発明に係る現像装置1の特徴部分について説明する。
【0051】
先ず、現像スリーブ21の回転に伴い、S3極で汲み上げられた現像剤19は、規制ブレード19によって規制され、現像スリーブ21上に薄層形成される。ここで、薄層形成された現像剤19が現像主極であるS1極に搬送されてくると、磁気力により現像剤19に穂立ちが形成される。この穂状に形成された現像剤19によって前記静電潜像を現像し、その後、現像スリーブ21上の現像剤19は、S1極とS3極の反発磁界によって搬送スクリュー24上に落下し、 現像容器27内の現像剤19と攪拌される。そして、攪拌された現像剤19は、搬送スクリュー24によって搬送されながら再びS3極で汲み上げられて現像に供される。
【0052】
ここで、本実施の形態に係る現像装置1においては、現像室R1内にブラシ50が配置されている。このブラシ50は、搬送スクリュー24の回転方向に幅0.5mm、軸方向に300mm程度の領域を有する。又、ブラシ50の毛足長さは1.5mmであり、搬送スクリュー24の回転する領域に0.5mmだけ侵入している。
【0053】
搬送スクリュー24の螺旋状の羽根近傍は局所的に現像剤19の搬送力が高く、黒ベタ画像を形成した際に、トナー濃度の低下した現像剤19が剥離された後、螺旋羽根に沿って急激に搬送されていくが、ブラシ50によってその搬送が一旦阻害され、周囲の現像剤19中に拡散される。これによって、トナー濃度が局所的に低い現像剤19を周囲の現像剤19中に拡散する効果が得られる。つまり、従来のように長手方向に搬送スクリュー24のピッチでトナー濃度が局所的に低い部分が生じることがなくなり、黒ベタ部でのスクリューピッチムラの発生を防ぐことができる。
【0054】
<実施の形態2>
次に、本発明の実施の形態2について説明する。
【0055】
本実施の形態に係る現像装置の概略は前記実施の形態1で示したものと同様であるが、以下の部分が異なる。
【0056】
図3に示すように、本実施の形態では現像室R1内にブラシ50を配置せず、その代わりに現像容器27の下面にマグネット51を配置している。このマグネット51は、厚さ3mmの板状のプラスチックマグネットを5mm×300mmの大きさに切り出したものである。着磁方向は切り出す前の状態で板面と垂直方向であり、又、その表面における磁束密度の大きさは、切り出す前の状態で20mTである。
【0057】
マグネット51は、その5mm×300mmの面が現像容器27に向くように配置され、 現像容器27の底面部(厚さ1.5mm)を通じて現像室R1内に磁界を発生させる。この磁界によって現像容器27内の現像剤19が磁気ブラシを形成し、その穂先が搬送スクリュー24の回転円内に侵入する。この侵入した磁気ブラシが実施の形態1におけるブラシ50と同様の効果を招き、本発明の目的が達成される。
【0058】
更に、本実施の形態のように磁気ブラシを用いれば、ブラシ50の磨耗等の弊害が発生する可能性がなく、本発明の効果を長期に亘って安定して得ることができる。
【0059】
<実施の形態3>
次に、本発明の実施の形態3について説明する。
【0060】
前記実施の形態2では、マグネット51を現像容器27に固定配置したが、本実施の形態では、図4に示すように、マグネット51を画像形成装置本体側に配置した。このことによって、現像器交換の際にマグネット51が無駄になることがない。この場合はマグネット51と搬送スクリュー24の距離が大きくなるため、マグネット51の磁力を大きくする必要がある。このため、本実施の形態では、マグネット51の磁極の大きさをその表面で50mTとなるようにし、又、断面方向の大きさも10mm×10mmとした。
【0061】
<実施の形態4>
次に、本発明の実施の形態4について説明する。
【0062】
図5に示すように、本実施の形態では、4色の現像器1M,1C,1Y,1Bkを図1に示す回転現像装置1のような形態ではなく、図4の横方向にスライドするようなスライド現像装置1’として構成した。このとき、実施の形態3で示したように、画像形成装置本体側のマグネット51を現像器1M,1C,1Y,1Bkがそれぞれ実際に動作する位置に配置することによって、マグネット51を共有しながら所望の効果を得ることができる。
【0063】
【発明の効果】
以上の説明で明らかなように、本発明によれば、少なくともトナーと磁性キャリアを含む2成分現像剤を収容するための現像容器と、該現像容器の開口部に回転可能に設置された非磁性現像剤担持体と、該現像剤担持体の内部にあって複数の磁極を形成し、その複数の磁極には前記現像剤担持体表面から前記2成分現像剤を剥離するための、隣接した同極性の磁極対を含む第1の磁界発生手段と、前記現像容器内にあって前記現像剤担持体の表面の、前記磁極対近傍に回動自在に配置された、前記2成分現像剤を攪拌搬送するための攪拌搬送手段とを有する現像装置において、前記攪拌搬送手段の回動周付近に、前記攪拌搬送手段に接触するような現像剤流攪乱手段を設けたため、トナー濃度の減少や現像剤の耐久といった変化が生じた場合や現像スリーブの反発磁極の1つを現像剤層厚規制極として用いた場合でも、画像の黒ベタ部でスクリューピッチムラを生じることなく、均一な黒ベタ画像を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1に係る現像装置を備える画像形成装置の断面図である。
【図2】本発明の実施の形態1に係る現像装置の断面図である。
【図3】本発明の実施の形態3に係る現像装置の断面図である。
【図4】本発明の実施の形態3に係る現像装置を備える画像形成装置の断面図である。
【図5】本発明の実施の形態4に係る現像装置を備える画像形成装置要部の断面図である。
【符号の説明】
1 回転現像装置
1M,1C,1Y,1Bk 現像器
3 感光ドラム
18 規制ブレード
19 2成分現像剤
21 現像スリーブ(現像剤担持体)
23 ロータマグネット(第1の磁界発生手段)
24,25 搬送スクリュー(撹拌搬送手段)
27 現像容器
50 ブラシ(現像剤流撹乱手段)
51 マグネット(現像剤流撹乱手段)
R1 現像室
R2 攪拌室
S1,S2 磁極対

Claims (1)

  1. 少なくともトナーと磁性キャリアを含む2成分現像剤を収容するための現像容器と、該現像容器の開口部に回転可能に設置された非磁性現像剤担持体と、該現像剤担持体の内部にあって複数の磁極を形成し、その複数の磁極には前記現像剤担持体表面から前記2成分現像剤を剥離するための、隣接した同極性の磁極対を含む第1の磁界発生手段と、前記現像容器内にあって前記現像剤担持体の表面の、前記磁極対近傍に回動自在に配置された、前記2成分現像剤を攪拌搬送するための攪拌搬送手段とを有する現像装置において、
    前記攪拌搬送手段の回動周付近に、前記攪拌搬送手段に接触するような現像剤流攪乱手段を設けたことを特徴とする現像装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006091183A (ja) * 2004-09-21 2006-04-06 Fuji Xerox Co Ltd 現像装置及び画像形成装置
US7463852B2 (en) 2005-10-07 2008-12-09 Ricoh Company, Ltd. Image forming apparatus having a developer conveying system and associated methodology

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