JP4136481B2 - 現像装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子写真方式、静電記録方式等によって像担持体上に形成された静電潜像を現像して可視画像を形成する複写機、プリンター、記録画像表示装置、ファクシミリ等の画像形成装置に用いられる現像装置に関するもので、換言すれば、非磁性体のスリーブ等の現像剤担持体及び該現像剤担持体に内包させた磁界発生手段を複数個用いて、現像剤の磁気ブラシを形成して、これによって現像動作を行う現像装置及びそれを備えた画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
電子写真複写機等の画像形成装置において、従来これら画像形成装置に適用される現像装置としてはパウダークラウド法、カスケード法、磁気ブラシ法等によるものが知られているが、これらは各々異なった特性を有しており、各特性に応じて各方面で実用化されてきた。
【0003】
このうちパウダークラウド法、カスケード法の場合、現像トナーは感光体ドラム等の像担持体表面に形成された静電潜像の電界傾度の大きなところ、即ち、原稿画像濃度の不連続部に集中され、この部分の再生画像が強調して得られる。いわゆる周辺(エッジ)効果の発生があることから、文字等の事務用文書画像複写の再現性即ちライン・コピーには長所を有するものである。しかしながら、これは一般的な階調画像(中間調濃度を含む画像)の再現、即ち原稿画像の濃度が連続的に変化する部分の再現に短所として現われるものであり、例えば高画質の要求されるフルカラー複写機等には向かなかった。
【0004】
又、パウダークラウド法、カスケード法いずれの場合も現像剤が感光体ドラムに作用する領域を広範にする必要があるため、現像装置自体の容積も大型になる欠点を有していた。
【0005】
これに対し、二成分現像方式の磁気ブラシ法の場合は、磁性キャリア、トナー等を混合して含んでいる二成分現像剤を磁界発生手段に吸着し、磁極部分において現像剤をブラシ状に穂立ちさせ、感光体ドラム上の静電潜像を摺擦することにより現像し、画像形成するものである。この時、現像剤中の磁性キャリア自体はやわらかい現像電極として働くため、トナーを静電潜像の電荷密度に比例して付着させることが可能、即ち、階調画像の再生に適しているものである。又、現像装置自体としても小型に構成できるという特徴を有している。
【0006】
この二成分現像方式の磁気ブラシ現像装置の更なる改良型として、現像剤担持体である現像スリーブを用いた磁気ブラシ現像方法が一般化されている。感光体ドラム上の静電潜像を効率よく現像する目的を達成するために、磁性体の粉末、例えばフェライト等である磁性キャリアと、樹脂中に顔料を分散させたトナーと、を含む二成分現像剤を攪拌混合し、互いの摩擦による摩擦帯電によってトナーに電荷を保有させる一方、この現像剤をその内部に磁極を有する非磁性体で作られた中空の円筒状の現像剤担持体である現像スリーブに保持させる。現像スリーブによって、現像剤容器から感光体ドラムに対向する現像領域まで現像剤を搬送させ、この現像領域で上記磁界の作用により現像剤を穂立ちさせて感光体ドラム表面を摺擦させることにより、感光体ドラム上に形成された静電潜像を現像させる。
【0007】
この現像スリーブを用いた二成分磁気ブラシ現像方法は、白黒デジタル複写機や高画質を要求されるフルカラー複写機を中心に多くの製品で用いられている。
【0008】
これまで、感光体ドラムの回転移動速度が比較的低い場合には、つまり比較的低速な複写機の場合には、現像時間が短くても充分であり良好な現像画像が得られるので、現像スリーブが1本であっても良好であった。しかしながら、最近の複写機への高速化の要求の流れの中で、感光体ドラムの回転移動速度が速くなった場合は、現像スリーブが1本では必ずしも好適な画像形成ができるとは限らなくなった。
【0009】
その対策として、現像スリーブの周速度を大きくすることで、現像効率を上げる方法があるが、現像スリーブの周速度を大きくすると磁気ブラシを形成している現像剤に働く遠心力が大きくなり、現像剤の飛散が多くなり、複写機内部の汚染を引き起こし、装置の機能を低下させることになりかねない。
【0010】
別の対策として、現像領域におけるブラシ穂立ちの幅を広くして、より効率的に現像するために、同極の磁極を現像領域に対面させて2個並べて反発磁界を作り、ここで現像剤を穂立ちさせる方法が提案されている(特願昭49−116899号公報)。
【0011】
この方法において、現像するための現像剤を保持する、そして磁極部で穂立ちさせる現像スリーブ内の磁極配置、特に感光体ドラムと対向して現像スリーブ上の現像剤を穂立ちさせて現像させる現像磁極の配置として、反発磁界を形成する磁極を備えることは現像効率の面から非常に効果的である。
【0012】
しかしながら、感光体ドラムに対面した現像極の反発磁界内では、磁性キャリアを現像スリーブに保持する磁力が極度に低下するため、磁性キャリアが感光体ドラムに付着し画像品位を損ねる場合があり、必ずしも好適な画像形成ができるとは限らなかった。
【0013】
そこで、更なる対策として、現像スリーブ等の現像剤担持体を2本、又はそれ以上を使用し、それを互いに隣り合うように周面を近接させて配置し、互いの周面を伝わって連続して現像剤が搬送されるようにして、現像時間を延ばし現像能力を上げるいわゆる多段磁気ブラシ現像方法が提案されてきている。
【0014】
ここで、従来の現像スリーブを2本備えた多段磁気ブラシ現像方式の現像装置の例を図7に示す。
【0015】
現像装置101は感光体ドラム21と平行に配置された現像剤容器2を備え、その内部は感光体ドラム21に平行な隔壁3によって現像室R1と撹拌室R2に区画され、撹拌室R2の上方にはトナー貯蔵室R3があり、中には補給用トナー11が収容されている。トナー貯蔵室R3下部にある補給口12からは、現像で消費されたトナーに見合った量のトナー11が撹拌室R2内に落下補給される。一方、現像室R1及び撹拌室R2内には、上記トナー粒子と磁性キャリアが混合された現像剤13が収容されている。
【0016】
現像室R1内には搬送スクリュー4が収容されており、回転駆動により現像剤13を、現像剤容器2の感光体ドラム21に平行な長手方向に沿って搬送する。スクリュー5による現像剤搬送方向はスクリュー4によるそれとは反対方向である。
【0017】
隔壁3には手前側と奥側に開口が設けられており、スクリュー4で搬送された現像剤13がこの開口の1つからスクリュー5に受渡され、スクリュー5で搬送された現像剤13が、上記の開口の他の1つからスクリュー4に受渡される。
【0018】
現像剤容器2の感光体ドラム21に近接する部位には開口部が設けられ、該開口部に非磁性の材料で構成された第1の現像スリーブ6及び第2の現像スリーブ9の2本の現像剤担持体が設けられている。
【0019】
この2本の現像剤担持体のうち感光体ドラム21回転方向aで上流側で対向する、第1の現像スリーブ6は矢印bの方向(感光体ドラム21回転方向aとは逆方向)に回転し、現像スリーブ6回転方向で現像領域14より上流に配置された、ここでは現像剤容器2開口上端にあるブレード状の現像剤規制部材(層厚規制ブレード)8にて適正な現像剤層厚に規制された後、現像剤13を第1の現像領域14に担持搬送する。
【0020】
現像スリーブ6内にはローラ状の第1の磁界発生手段(マグローラ)7が固定配置されている。この第1のマグローラ7は、第1の現像領域14に対向する現像磁極S1を有している。現像磁極S1が第1の現像領域14に形成する現像磁界により現像剤の磁気ブラシが形成され、この磁気ブラシが、第1の現像領域14で矢印a方向に回転する感光体ドラム21に接触して静電潜像をこの第1の現像領域14で現像する。
【0021】
第1のマグローラは上記現像磁極S1の他にN1、N2、N3、S2極を有しており、このうちN2極とN3極は現像剤容器2内で同極で隣り合っており現像剤13に対してバリアが形成されている。
【0022】
更に、上記第1の現像スリーブ6の下部で、感光体ドラム21回転方向a下流側に、第1の現像スリーブ6及び感光体ドラム21の双方に略対向した領域に、第2の現像剤担持体である第2の現像スリーブ9を矢印cに回転可能に配設している。この第2の現像スリーブ9は第1の現像スリーブ6と同様に非磁性材料で構成され、その内部には第2の磁界発生手段であるローラ状の第2のマグローラ10が非回転状態で設置されており、この第2のマグローラ10は磁極S3、S4、N4の3極を有している。
【0023】
現像剤13の流れは、第1の現像スリーブ6をN2→S2→N1→S1→N3と搬送された後、第1の現像スリーブ6上の現像剤は第2の現像スリーブ9へと移動し、第2の現像スリーブ9上をS3→N4→S4と搬送される。
【0024】
このうち、第2の現像スリーブ9と感光体ドラム21の対向部、つまり第2の現像領域15にて、N4極は感光体ドラム21に接触しており、第1の現像領域14を通過後の感光体ドラム21上の静電潜像に対し、更に2度目の現像を行う。このように、2回目の現像を行なうことにより、高い現像効率が達成される。
【0025】
上述のように、現像スリーブを2本設けた構成をとることで、例えば感光体ドラムの周速度の高速化に伴い現像時間が短くなっても、高い現像効率が可能となり、現像濃度の低下や濃度ムラを発生することなく良好に画像形成ができる。
【0026】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記2本のスリーブ6、9を用いた従来例においては、第1の現像スリーブ6内部の第1のマグローラ7と第2の現像スリーブ9内部の第2のマグローラ10との間には磁気的な引力がかかり、両マグローラ7、10の中央部分がたわむという問題が起こりやすい。
【0027】
マグローラ7と10間の磁気的引力の原因として、両マグローラ7と10対向した極(N3極とS3極)が異極同士であることが挙げられるが、この2極を同極同士とすると、両極間には磁界が形成されず、第1の現像スリーブ6から第2の現像スリーブ9への現像剤の受け渡しがスムーズに行なわれなくなる可能性が高いため、異極同士とされることが多い。
【0028】
マグローラ7、10とのたわみが生じると、まずマグローラ7、10の一部が現像スリーブ6、9の内壁と接触しその部分に摩擦力が生じ、現像駆動に大きな力が必要となり、場合によっては負荷が重くて止まってしまう(ロックしてしまう)ことがある。
【0029】
この問題への対策としては、マグローラ7、10の外径と現像スリーブ6、9の内壁との間に充分なマージンをとっておくことが考えられるが、ただでさえ現像スリーブを2本用いている上に、更に現像スリーブを大きくすることは、現像装置の大型化につながり、例えばフルカラー複写機のように現像装置を4台用いる場合や、社会の複写機に対する小型化の要求、コストの面からも適切でない。逆に、マグローラの外径を小さくすることは、マグネットの体積が減ることを意味し、現像に適したの磁力を得ることが難しくなる可能性が高い。
【0030】
又、仮に充分なマージンが取れ、マグローラと現像スリーブの内壁が接触しなくなったとしても、以下のような問題は避けられない。つまり、マグネットローラがたわんでいると、現像スリーブ表面における磁力の分布が一様でなくなり、現像スリーブ上の現像剤のコートが一様でなくなるという問題が起こる。このようなコートムラは画像に影響を及ぼす可能性が高い。
【0031】
従って、上記の問題への対策としては、たわみそのものを無くす必要がある。その対策のひとつとして、通常、マグローラは金属で構成される軸心棒の周囲にマグネットを設けて作られる場合が多く、たわみへの対策として軸芯棒の径を太くし強度を増すことが考えられる。しかし、軸芯棒の径を太くするということはマグネット部分の体積を減らすことになるので、先のマグネットの外径を小さくした場合と同様、現像に適した磁力を得ることが難しくなる可能性が高い。
【0032】
特に、直径25mm以下の小径の現像スリーブを用いた場合、マグローラの直径も小さくせざるをえないので、磁力を得るために軸芯棒をなるべく細くする傾向があり、現像に適した磁力を得ることが困難である。
【0033】
従って、本発明の目的は、現像剤担持体を複数用いた現像装置において、現像剤担持体として、装置の小型化に対応し、現像剤搬送を潤滑に行える磁力を有する小径の現像スリーブ等を用いた場合でも、現像剤担持体内部の磁界発生手段でのたわみを防止し、装置の破損やコートムラ等による画像不良を回避した現像装置及び画像形成装置を提供することである。
【0034】
上記目的は本発明に係る現像装置及び画像形成装置にて達成される。要約すれば、第1の本発明は、複数の磁極を有し固定配置された第1磁界発生手段を内包し、像担持体の移動方向に沿って回転可能に備えられ、前記像担持体上の潜像を現像するための現像剤を表面に担持する第1の現像剤剤担持体と、
複数の磁極を有し固定配置された第2磁界発生手段を内包し、前記像担持体の移動方向に沿って回転可能に備えられ、前記第1の現像剤担持体よりも像担持体移動方向下流側に設けられ前記第1の現像剤担持体から受取った現像剤を用いて現像を行なう第2の現像剤担持体と、
を有し、
前記第1磁界発生手段における前記第2現像剤担持体に対向する位置に設けられた第1磁極と、前記第2磁界発生手段における前記第1現像剤担持体に対向する位置に設けられた第2磁極とが、互いに異極性である現像装置において、
前記第1磁極と前記第2磁極との間で働く磁気力に対して、逆方向に働く磁気力を前記第1磁界発生手段及び前記第2磁界発生手段にかける磁気的手段を有し、
該磁気的手段は、前記第1磁界発生手段における前記第1磁極とは反対側の位置に設けられた第3磁極に略対向し該第3磁極の磁界の及ぶ位置に配置された第1の磁性板と、前記第2磁界発生手段における前記第2磁極とは反対側の位置に設けられた第4磁極に略対向し該第4磁極の磁界の及ぶ位置に配置された第2の磁性板と、を備え、
前記第2の磁性板を、前記第4磁極に対し、前記第2の現像剤担持体の回転方向における上流側に配置することなく下流側に配置することを特徴とする現像装置を提供する。
【0035】
第1の本発明の一実施態様によると、前記第1の磁性板は、前記第1の現像剤担持体表面に担持される現像剤層の層厚を規制する現像剤規制部材を兼ねる。
【0036】
第2の本発明は、表面に静電潜像が形成される像担持体と、該像担持体上の前記静電潜像を現像剤にて現像する第1の本発明の現像装置と、を有し、記録媒体上に画像を形成することを特徴とする画像形成装置を提供する。
【0037】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る現像装置及び画像形成装置を図面に則して更に詳しく説明する。
【0038】
実施例1
図1を参照してカラー電子写真画像形成装置の一つの実施の形態である概略構成についてより詳細に説明するが、本発明はこの形態に限定されない。本実施例では、画像形成装置として、複数の像担持体を有し、そのそれぞれの像担持体毎に備えられた画像形成手段にて構成された、複数の画像形成部を装備したカラー電子写真画像形成装置を用いて説明する。図1は画像形成装置1’の全体構成を示す断面説明図である。
【0039】
画像形成装置1’本体の内部には、像担持体等のプロセス手段を内蔵する画像形成部Pa、Pb、Pc、Pdが水平方向に配置されており、各画像形成部Pa、Pb、Pc、Pdの下部には、ベルト駆動ローラ31、32、33に掛けわたされた、転写材担持体としての無端状の転写ベルト30が設置されている。転写ベルト30は、図示しない駆動モータによりベルト駆動ローラ31を各像担持体の回転方向と順方向に回転させる。
【0040】
カセット41は、記録媒体である記録シートPを収納しており、内部に収納された記録シートPは、重ねた最上部のものから給送される。そしてレジストローラ対42によって斜行が補正されると共に、画像形成部Pa、Pb、Pc、Pdの画像形成動作に対して同期どりを行って、転写ベルト30上に搬送される。搬送ガイド43は上記記録シートPをレジストローラ対42より転写ベルト30に導く。
【0041】
次に、画像形成部Pa、Pb、Pc、Pdの構成を説明すると、像担持体として感光体ドラム21a、21b、21c、21dを有し、その周囲にプロセス手段を構成する帯電手段としての一次帯電器22a、22b、22c、22d、現像手段としての現像装置1a、1b、1c、1d、転写手段としての転写帯電器23a、23b、23c、23d、クリーニング手段としてのクリーニング装置24a、24b、24c、24d、前露光光源221a、221b、221c、221dがそれぞれ設けられている。又、感光体ドラム21a、21b、21c、21dの上方には、静電潜像形成手段としてのレーザビームスキャナ25が設けられている。
【0042】
一次帯電器22a〜22dは、感光体ドラム21a〜21dを露光するに先立って、ドラム21a〜21d表面を均一に帯電するものであり、現像装置1a〜1dは、露光されてドラム21a〜21d表面に形成された静電潜像にブラック、マゼンタ、イエロー、シアンの各色トナーを付着させて可視像化しトナー像とするものである。又、転写帯電器23a〜23dは、感光体ドラム21a〜21dに形成されたトナー像を、転写ベルト30上に搭載された記録シートPに転写させるものであり、クリーニング装置24a〜24dは、画像転写後に感光体ドラム21a〜21d面に付着している転写残トナーを除去するものである。前露光光源221a〜221dは、感光体ドラム21a〜21dの表面電位を除電するものであり、レーザビームスキャナ25は、半導体レーザー、ポリゴンミラー、fθレンズ等を有し、電気デジタル画像信号の入力を受けてその信号に対応して変調されたレーザビーム25a、25b、25c、25dを感光体ドラム21a〜21dの母線方向に照射して露光するものである。
【0043】
転写ベルト30の移動方向で各画像形成部Pa〜Pdの下流に位置する分離帯電器26は、転写ベルト30上に搬送されてきた記録シートPを分離するためのものである。定着器27は、記録シートPに転写された転写画像を定着させるための定着手段であって、内部にヒータ等の加熱手段を有する定着ローラ28とこれに圧接する加圧ローラ29を有している。排出トレイ44は装置外に排出された記録シートPを積載するためのものである。
【0044】
次に画像形成動作について説明すると、画像形成作業開始信号が装置本体1’に入力されると、感光体ドラム21a〜21dは矢印方向に回転し始め、一次帯電器22a〜22dによって一様に帯電され、露光工程にて、レーザビームスキャナ25によって原稿画像のブラック成分に対応する画像信号によって変調されたレーザービーム25a〜25dがドラム21a〜21d面に照射されて静電潜像が形成される。
【0045】
次いで、各画像形成部Pa〜Pdにおいて、静電潜像が感光体ドラム21a〜21dの回転に従って、現像装置1a〜1dの位置に到来したときに、現像装置1a〜1dによってブラック色、マゼンタ色、イエロー色、シアン色の現像剤(トナー)がそれぞれ供給されてこの静電潜像を可視像化した現像剤像(トナー像)が形成される。
【0046】
一方、転写ベルト30上に導かれた記録シートPは、一時的に停止しているレジストローラ対42によって斜行が補正された後、感光体ドラム21aに形成されたブラックトナー像とのタイミングをとって、転写ベルト30の回転によって、画像形成部Paの感光体ドラム21aに対向する位置(転写部)に搬送される。記録シートPは、画像形成部Paの転写部で、転写ベルト30内側に備えられた転写帯電器23aによって転写帯電が行われて、ブラックトナー像が記録シートPに転写される。こうした転写工程が画像形成部Pb、Pc、Pdにおいても同様に行われ、マゼンタトナー像、イエロートナー像、シアントナー像が順次記録シートPに重ねて転写され、カラー画像となる。
【0047】
画像転写が終了した記録シートPは、転写ベルト30の左端部で分離帯電器26によってAC除電を受けながら転写ベルト30より分離され定着器27に搬送される。そして、定着器27によって画像定着が行われた記録シートPは、装置外の排出トレイ44に排出される。
【0048】
ここで、図2を用いて本実施例の現像装置について詳述する。尚、本実施例の画像形成装置1’本体に用いられる各現像装置1a〜1dは同一の構成をとるので、これを現像装置1として説明を行う。以下の説明で、現像装置1といえば、現像装置1a、1b、1c、1dのどれを指してもよい。
【0049】
現像装置1は現像剤容器2を備え、その内部は従来の現像装置101と同様の構成であり、隔壁3によって現像室R1と撹拌室R2に区画され、撹拌室R2の上方にはトナー貯蔵室R3があり、中には補給用トナー11が収容されている。トナー貯蔵室R3下部にある補給口12からは、現像で消費されたトナーに見合った量のトナーが撹拌室R2内に落下補給される。一方、現像室R1および撹拌室R2内には、上記トナー粒子と磁気キャリアが混合された現像剤13が収容されている。本発明で用いる磁気キャリアはフェライトキャリアやバインダ樹脂と磁性金属酸化物及び非磁性金属酸化物を含む樹脂磁性キャリア等を用いればよい。現像剤容器2内のスクリュー4、スクリュー5によって、現像剤容器2内の現像剤13は攪拌搬送される。
【0050】
そして、従来例の現像装置101と同様に、現像剤容器2の感光体ドラム21に近接する部位には開口部が設けられ、該開口部にアルミニウムや非磁性ステンレス鋼等の材質であり、その表面に適度な凹凸を有する第1の現像スリーブ6及び第2の現像スリーブ9の2本の現像剤担持体である現像スリーブが設けられている。
【0051】
本実施例において、2本の現像スリーブ6、9の直径は20mmとした。これは本実施例のようなカラー電子写真画像形成装置1’においては、現像装置は4個備えられ、1個の現像装置につき現像スリーブは2本づつ備えられるため、画像形成装置1’には合計8本の現像スリーブが備えられることとなる。それらの直径を大きくすることは、即ち装置の大型化を意味する。従って、これらの直径は小さく設定されている。
【0052】
第1の現像スリーブ6は、感光体ドラム21a〜21dである感光体ドラム21に回転方向aに対し順方向である矢印bの方向(感光体回転方向aとは逆方向)に周速度Vbで回転し、現像剤容器2に収容され攪拌された現像剤13を表面に汲み上げて担持し、現像スリーブ9の回転方向bで第1の現像領域14の上流に備えられた、ここでは現像剤容器2開口上端に備えられた現像剤規制部材である層厚規制ブレード8にて適正な現像剤層厚に規制された後、第1の現像領域14に搬送する。層厚規制ブレード8については、後でまた述べる。
【0053】
そして、現像スリーブ6内にはローラ状の磁界発生手段である第1のマグローラ7が固定配置されている。この第1のマグローラ7は、第1の現像領域14に対向する位置に現像磁極S1を有している。現像磁極S1が、第1の現像領域14に形成する現像磁界により現像剤の磁気ブラシが形成され、この磁気ブラシが第1の現像領域14で矢印a方向に周速度Vaで回転する感光体ドラム21に接触して静電潜像をこの第1の現像領域14で現像する。その際、磁気ブラシに付着しているトナーと、現像スリーブ6表面に付着しているトナーも、該静電潜像の画像領域に転移して現像する。本実施例では、第1のマグローラ7は上記現像磁極S1の他にN1、N2、N3、S2極を有しており、このうち現像剤容器2内に位置しているN2極とN3極は同極で隣り合っており現像剤に対してバリアが形成されている。
【0054】
第1の現像スリーブ6の下部で、第1の現像スリーブ6及び感光体ドラム21の双方に略対向した領域に、第2の現像剤担持体である第2の現像スリーブ9を、第1の現像スリーブ6回転方向bと同方向である矢印c方向に周速度Vcで回転可能に配設している。
【0055】
この第2の現像スリーブ9は、第1の現像スリーブ6と同様に非磁性材料で構成され、その内部には磁界発生手段であるローラ状の第2のマグローラ10が非回転状態で設置されており、この第2のマグローラ10は磁極S3、S4、N4の3極を有している。このうち、N4極上の磁気ブラシは第2の現像領域15で感光体ドラム21に接触しており、第1の現像領域14を通過後の静電潜像に対し、更に2度目の現像を行う。
【0056】
又、第2のマグローラ10の現像剤容器2内部側に位置するS3極とS4極は同極でありS3極とS4極の間には反発磁界が形成され、現像剤13に対してバリアが形成されている。このうちS3極は第1の現像スリーブ6に内包された第1のマグローラ7のN3極に、両スリーブが最も接近している位置の近傍で対向している。
【0057】
以下、現像剤13の流れを第1の現像スリーブ6と第2の現像スリーブ9付近の拡大図である図3を用いて説明する。第1の現像スリーブ6内の第1のマグローラ7の現像剤容器2内に位置するN3極とN2極間には反発磁界が形成されおり、又、第2の現像スリーブ9内の第2のマグローラ10の現像剤容器2内に位置するS3極とS4極間にも反発磁界が形成されているため、第1の現像スリーブ6上を搬送され現像領域14を通過してきた現像剤はN3極へ至っても、反発磁界によって両スリーブ6と9の最近接位置を矢印eのように通過することができず、矢印dのように第1のマグローラ7のN3極から第2のマグローラ10のS3極方向へのびる磁力線dに従って第2の現像スリーブ9側へ移動し、第2の現像スリーブ9に担持されて現像室R1内の搬送スクリュー4まで搬送される。
【0058】
本実施例のように第1の現像スリーブ6の下に第2の現像スリーブ9を設けることで、現像剤の流れは第1の現像スリーブ6をN2→S2→N1→S1→N3と搬送された後、第1の現像スリーブ6上の現像剤は両スリーブの反発磁界によりブロックされ、第2の現像スリーブ9へと移動し、第2の現像スリーブ9上をS3→N4→S4と搬送され、S4極で反発磁界にブロックされ再び現像室R1へと現像剤が剥ぎ落とされる。
【0059】
尚、この現像装置1は、近接して設けられた現像スリーブ6と9との間において、内部の第1のマグローラ7の磁極N3と第2のマグローラ10の磁極S3とが対向しており、互いに異極性であるため、第1の現像スリーブ6から第2の現像スリーブ9への現像剤13の引き渡しがスムーズに行われる。
【0060】
この時、第1の現像スリーブ6と第2の現像スリーブ9間の距離は、0.1〜3mmであることが好ましい。0.1mmより小さいと2つの現像スリーブ6、9内のマグローラ7、10間の磁気力が大きくなるため、たわみがひどくなるため好ましくない。より好ましくは0.5mm以上、更に好ましくは0.8mm以上とすると好ましい。又、3mmより離れると、マグローラ7、10間の磁気力が小さくなるため、たわみに対しては有利だが、現像スリーブ6、9間の現像剤の受け渡しに支障がでる場合がある。
【0061】
以上述べた構成は、従来例で述べた現像装置101と変わらないが、本実施例のように、現像スリーブ6、9の直径を小さくすると、従来例でも述べたように、その内部の磁界発生手段であるマグローラ7、10も小さくしなければならないので、そうせずに現像に必要な磁気力を出すためにできるかぎりマグネット部分の体積を増やす必要がある。そのため、マグローラ7、10と現像スリーブ6、9内壁の間のマージンを取ったり、マグローラの軸芯を太くしたりということが不可能であり、近接して設けられた現像スリーブ6と9との間で対向する磁極が互いに異極性であるので、マグローラ7と10とが引きつきやすく、たわみが生じやすい。
【0062】
そこで、本発明は、本実施例のように現像剤担持体である現像スリーブが比較的小さい場合に有効であり、2本の現像スリーブのうち少なくとも一方の直径が25mm以下の場合、更には20mm以下の場合においても、必要な磁力を確保しつつたわみを防止する方法を提供する。
【0063】
その手段として、以上述べた現像装置1の構成に加えて、本実施例の特徴は、図に示すように、第2の現像スリーブ9の第1の現像スリーブ6と逆側に位置する磁極、ここではS4極に略対向させて、S4極の磁界の及ぶ範囲で、第2の現像スリーブ9のスラスト方向に沿って、磁気的手段となる第2の磁性板16を配設した点にある。
【0064】
これにより、第2の現像スリーブ9内部にある第2のマグローラ10には、S3極が第1の現像スリーブ6内部の第1のマグローラ7に引かれる磁気力に加え、S4極が対向して配設された第2の磁性板16が磁化されることで反対方向に磁気力がかかる。その結果、第2のマグローラ10のたわみを防止することができる。
【0065】
尚、この際、第2の磁性板16は、ここではS4極近傍の現像剤搬送方向下流側に対向させて配置したほうが、磁力線が、現像剤容器2に向かって形成されるため、スムーズな現像剤の流れを形成することが可能である。
【0066】
一方、第1の現像スリーブ内部の第1のマグローラのたわみは同様に、第2の現像スリーブ2と反対側に位置する磁極であるS2極に略対向した領域に、磁気的手段となる第1の磁性板8を配置し、やはりマグローラ間と反対方向に磁気力がかかるようにすることで、たわみを防止することができる。尚、本実施例においては第1の磁性板8は、現像スリーブ6上に担持された余分な現像剤を掻き取ることにより現像剤層厚を規制する現像剤規制部材である規制ブレード8を兼ねている。
【0067】
本実施例のように、第1の磁性板と規制ブレードを兼ねることは、スペース、コストの点で有利であるが、製品の必要とするスペックにより、必ずしも兼ねる必要はない。又、現像剤規制部材は本実施例のように、磁性板のみで構成してもよいが、図4に示したように非磁性板金17に磁性板8を貼り付けて用いてもよい。
【0068】
第1の磁性板8又は第2の磁性板16は鉄やニッケル、強磁性SUS等の強磁性体や、磁性分含有プラスチックなど、マグローラ磁力で磁化される磁性体であればよく、厚さは0.3〜3mm程度が好ましい。あまりに薄いと、マグローラを引っ張る磁気力が弱く効果が期待できない。
【0069】
上記により、現像スリーブを2本以上用いた現像装置において、小径の現像スリーブを用いた場合でも、マグネットロールのたわみを防止し、コートムラ等による画像不良をなくすことができる。
【0070】
実施例2
本実施例は、以下に述べる点のみ実施例1と異なり、他の構成は全て実施例1と同じとした。
【0071】
図5を用いて本実施例の説明をする。実施例1においては、磁極S4に対向させ磁性板8を配置したが、本実施例においてはS4極の磁力の及ぶ範囲で現像剤容器2をはさんで、S4極との間に垂直方向の磁界を形成するように、磁気的手段として、S4極にN5極を対向させた板状の磁界発生部材である永久磁石18を配設している。実施例1の磁性板8に比べ、本実施例のような永久磁石18を用いたほうが、より強力にマグローラ7を引きつけることが可能である。尚、本実施例においては磁極S4の磁束密度60mTに対しN5極の磁束密度を50mTとした。
【0072】
この磁束密度に関しては、概ね、2本の現像スリーブ6と9内のマグローラ7と10の近接する磁極の比(本実施例でいえば、N3極とS3極の比)と、永久磁石18とマグローラ10の近接する磁極の比(本実施例でいえば、S4極とN5極の比)をほぼ等しくすることで、マグローラ7と10たわみをもっとも防止できるが、永久磁石18の形状や大きさ、位置に応じて決定する。
【0073】
この永久磁石18は、例えば、固定磁石、磁性粉を含有したプラスチック磁石、磁化された金属等、それ自体が磁極を有しているものであればよく、種類、大きさなどを調節し必要な磁力に調整すればよい。
【0074】
尚、本実施例にて、永久磁石18を容器2の外側に配設した理由は、現像剤13が、磁力部材である永久磁石18に付着したまま離れず、現像剤容器2内への現像剤13の取り込み部分で滞留等が起こり現像剤の円滑な流れを阻害するのを防ぐためである。磁力を適当に調整すれば容器2内に設けても良い。
【0075】
上記構成でも本発明の目的が達成される。
【0076】
実施例3
本実施例は、以下に述べる点のみ実施例1と異なり、他の構成は全て実施例1と同じとした。本実施例の現像装置1を図6の長手方向からみた断面図に示す。
【0077】
マグローラ7と10間の磁気力によるたわみは、現像剤スリーブ6及び9の長手方向中央部で最も大きくなっていることから、現像スリーブ6及び9の長手方向の中央部に±2cmの幅で、第2の現像剤スリーブ9内部の第2のマグローラ10の磁極S4の磁力の及ぶ範囲で、現像剤装置2の外側に、磁気的手段である磁界発生部材として、永久磁石19を配設し、マグローラ7と10間の磁気力に対し、永久磁石19による反対側の磁気力を第2のマグローラ10の中央部に与えることにより、第2のマグローラ10のたわみを防止している。つまり、永久磁石19の長手方向の長さは、現像スリーブ9内のマグローラ10の長さより短く、それをたわみの生じやすい中央部に配置する。
【0078】
尚、磁気的手段が本実施例のような永久磁石でなく、実施例1のような磁性板であっても、それが現像剤規制部材を兼ねていなければ、このようにマグローラの長さより短くして、中央部に配置することも可能である。ただし、この場合もマグローラの磁力が及ぶ範囲内に設けられる。
【0079】
これにより、磁力部材のコストおよびスペースの削減が可能となる。
【0080】
尚、以上に説明した本発明の現像装置及び画像形成装置について、現像剤担持体の数は2個よりも多くすることも可能であるが、少なくともそのうちいずれか2個は周面を近接させており、近接した現像剤担持体に対して本発明は適用される。現像剤担持体がそれぞれの周面を近接させて3個以上連なって設けられている場合は、像担持体の移動方向で最上流の位置の現像剤担持体を第1の現像剤担持体とし、像担持体の移動方向で最下流の現像剤担持体を第2の現像剤担持体とする。この第1及び第2の現像剤担持体に対して本発明の磁気的手段を設けることができ、実施例1〜3に説明された効果を得ることができる。
【0081】
又、現像剤は上記に記載したものに限定されるものではなく、白黒画像形成装置にても本発明は適用できる。
【0082】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の現像装置及び画像形成装置によれば、現像剤搬送を潤滑に行える磁力を有する小径の現像剤担持体を用いた場合でも、内部の磁界発生手段のたわみ方向と逆に磁気力がかかるので、磁界発生手段のたわみを防止し、たわみによるコートムラ等の画像不良及び装置の破損を回避し、装置の小型化が実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る画像形成装置の一例を示す概略構成図である。
【図2】本発明に係る現像装置の一例を示す断面図である。
【図3】本発明に係る現像剤担持体の一例を示す拡大断面図である。
【図4】本発明に係る磁気的手段の一例を示す拡大断面図である。
【図5】本発明に係る現像装置の他の例を示す断面図である。
【図6】本発明に係る現像装置の他の例を示す長手方向の正面図である。
【図7】従来の現像装置の一例を示す断面図である。
【符号の説明】
1 現像装置
2 現像剤容器
6 第1の現像スリーブ(現像剤担持体)
7 第1のマグローラ(磁界発生手段)
8 規制ブレード(現像剤規制部材、磁気的手段)
9 第2の現像スリーブ(現像剤担持体)
10 第2のマグローラ(磁界発生手段)
14 第1の現像領域
15 第2の現像領域
16 第2の磁性板(磁気的手段)
18、19 永久磁石(磁気的手段、磁界発生部材)
21 感光体ドラム(像担持体)

Claims (3)

  1. 複数の磁極を有し固定配置された第1磁界発生手段を内包し、像担持体の移動方向に沿って回転可能に備えられ、前記像担持体上の潜像を現像するための現像剤を表面に担持する第1の現像剤剤担持体と、
    複数の磁極を有し固定配置された第2磁界発生手段を内包し、前記像担持体の移動方向に沿って回転可能に備えられ、前記第1の現像剤担持体よりも像担持体移動方向下流側に設けられ前記第1の現像剤担持体から受取った現像剤を用いて現像を行なう第2の現像剤担持体と、
    を有し、
    前記第1磁界発生手段における前記第2現像剤担持体に対向する位置に設けられた第1磁極と、前記第2磁界発生手段における前記第1現像剤担持体に対向する位置に設けられた第2磁極とが、互いに異極性である現像装置において、
    前記第1磁極と前記第2磁極との間で働く磁気力に対して、逆方向に働く磁気力を前記第1磁界発生手段及び前記第2磁界発生手段にかける磁気的手段を有し、
    該磁気的手段は、前記第1磁界発生手段における前記第1磁極とは反対側の位置に設けられた第3磁極に略対向し該第3磁極の磁界の及ぶ位置に配置された第1の磁性板と、前記第2磁界発生手段における前記第2磁極とは反対側の位置に設けられた第4磁極に略対向し該第4磁極の磁界の及ぶ位置に配置された第2の磁性板と、を備え、
    前記第2の磁性板を、前記第4磁極に対し、前記第2の現像剤担持体の回転方向における上流側に配置することなく下流側に配置することを特徴とする現像装置。
  2. 前記第1の磁性板は、前記第1の現像剤担持体表面に担持される現像剤層の層厚を規制する現像剤規制部材を兼ねることを特徴とする請求項1に記載の現像装置。
  3. 表面に静電潜像が形成される像担持体と、該像担持体上の前記静電潜像を現像剤にて現像する請求項1または2に記載の現像装置と、を有し、記録媒体上に画像を形成することを特徴とする画像形成装置。
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