JP2004151591A - 現像装置 - Google Patents

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智幸 坂巻
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Abstract

【課題】現像剤担持体を複数用いた現像装置において、現像剤担持体として、装置の小型化に対応し、現像剤搬送を潤滑に行える磁力を有する小径の現像スリーブ等を用いた場合でも、現像剤担持体内部の現像磁界発生手段のたわみを防止し、装置の破損やコートムラ等による画像不良を回避した現像装置及び画像形成装置を提供する。
【解決手段】固定配置された複数の磁極を有する現像磁界発生手段7、10を内包した現像剤担持体6、9を、像担持体21の像担持面に沿って回転可能に複数配設し、近接する現像剤担持体6、9間で対向する現像磁界発生手段7、10の磁極N3とS3同士が異極性である現像装置1において、対向する磁極N3とS3間に働く磁気力に対して、逆方向に働く磁気力を現像磁界発生手段7、10にかける磁界発生手段17を内包する回転体16を設ける。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子写真方式、静電記録方式等によって像担持体上に形成された静電潜像を現像して可視画像を形成する複写機、プリンター、記録画像表示装置、ファクシミリ等の画像形成装置に用いられる現像装置に関するもので、換言すれば、非磁性体のスリーブ等の現像剤担持体及び該現像剤担持体中に配設した磁界発生手段を複数個用いて、現像剤の磁気ブラシを形成して、これによって現像動作を行う現像装置及びそれを備えた画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
電子写真複写機等の画像形成装置を例にとると、従来これら複写機に適用される現像装置としてはパウダークラウド法、カスケード法、磁気ブラシ法等によるものが知られているが、これらは各々異なった特性を有しており、各特性に応じて各方面で実用化されてきた。
【0003】
このうちパウダークラウド法、カスケード法の場合、現像剤である現像トナーは感光体ドラム等の像担持体表面に形成された静電潜像の電界傾度の大きなところ、即ち、原稿画像濃度の不連続部に集中され、この部分の再生画像が強調して得られる。いわゆる周辺(エッジ)効果の発生があることから、文字等の事務用文書画像複写の再現性即ちライン・コピーには長所を有するものである。しかしながら、これは一般的な階調画像(中間調濃度を含む画像)の再現、即ち原稿画像の濃度が連続的に変化する部分の再現に短所として現われるものであり、例えば高画質の要求されるフルカラー複写機等には向かなかった。
【0004】
又、パウダークラウド法、カスケード法いずれの場合も現像剤が感光体ドラムに作用する領域を広範にする必要があるため、現像装置自体の容積も大型になる欠点を有していた。
【0005】
これに対し、二成分現像法式の磁気ブラシ法の場合は、磁性キャリア、トナー等を混合して含んでいる二成分現像剤を現像剤担持体に内包された磁界発生手段に吸着し、磁極部分において現像剤をブラシ状に穂立ちさせ、感光体ドラム上の静電潜像を摺擦することにより現像し、画像形成するものである。この時、現像剤中の磁性キャリア自体はやわらかい現像電極として働くため、トナーを静電潜像の電荷密度に比例して付着させることが可能、即ち、階調画像の再生に適しているものである。又、現像装置自体としても小型に構成できるという特徴を有している。
【0006】
尚、本明細書においては現像剤担持体に内包された磁界発生手段を「現像磁界発生手段」と称するものとして説明する。
【0007】
この二成分現像法式の磁気ブラシ現像装置の更なる改良型として、現像剤担持体である現像スリーブを用いた磁気ブラシ現像方法が一般化されている。感光体ドラム上の静電潜像を効率よく現像する目的を達成するために、磁性体の粉末、例えばフェライトにて構成される磁性キャリアと、樹脂中に顔料を分散させたトナーと、を含む二成分現像剤を攪拌混合し、互いの摩擦による摩擦帯電によってトナーに電荷を保有させる一方、この現像剤をその内部に磁極を有する非磁性体で作られた中空の円筒状の現像剤担持体である現像スリーブに保持させる。現像スリーブによって、現像容器から感光体ドラムに対向する現像領域まで現像剤を搬送させ、この現像領域で上記磁界の作用により現像剤を穂立ちさせて感光体ドラム表面を摺擦させることにより、感光体ドラム上に形成された静電潜像を現像させる。
【0008】
この現像スリーブを用いた二成分磁気ブラシ現像方法は、白黒デジタル複写機や高画質を要求されるフルカラー複写機を中心に多くの製品で用いられている。
【0009】
これまで、感光体ドラムの回転移動速度が比較的低い場合には、つまり比較的低速な複写機の場合には、現像時間が短くても充分に良好な現像画像が得られるので、現像スリーブが1本であっても良好であった。しかしながら、最近の複写機への高速化の要求の流れの中で、感光体ドラムの回転移動速度が速くなった場合は、現像スリーブが1本では必ずしも好適な画像形成ができるとは限らなかった。
【0010】
その対策として、現像スリーブの周速度を大きくすることで、現像効率を上げる方法があるが、現像スリーブの周速度を大きくすると磁気ブラシを形成している現像剤に働く遠心力が大きくなり、現像剤の飛散が多くなり、複写機内部の汚染を引き起こし、装置の機能を低下させることになりかねない。
【0011】
別の対策として、現像領域におけるブラシ穂立ちの幅を広くして、より効率的に現像するために、同極の磁極を現像領域に対面させて2個並べて反発磁界を作り、ここで現像剤を穂立ちさせる方法が提案されている(例えば特許文献1参照)。
【0012】
この方法において、感光体ドラムを現像する現像剤を保持する、そして磁極部で穂立ちさせる現像スリーブ内の磁極配置、特に感光体ドラムと対向して現像スリーブ上の現像剤を穂立ちさせて現像させる現像磁極の配置として、反発磁界を形成する磁極を備えた現像スリーブを設けることは、現像効率の面から非常に効果的である。
【0013】
しかしながら、感光体ドラムに対面した現像極の反発磁界内では、磁性キャリアを現像スリーブに保持する磁力が極度に低下するため、磁性キャリアが感光体ドラムに付着し画像品位をそこねる場合があり、必ずしも好適な画像形成ができるとは限らなかった。
【0014】
そこで、更なる対策として、現像スリーブ等の現像剤担持体を2本、又はそれ以上を使用し、それを互いに隣り合うように周面を近接させて配置し、互いの周面を伝わって連続して現像剤が搬送されるようにして、現像時間を延ばし現像能力を上げるいわゆる多段磁気ブラシ現像方法が提案されてきている。
【0015】
ここで、従来の現像スリーブを2本備えた多段磁気ブラシ現像方式の現像装置の例を図5に示す。
【0016】
現像装置101は感光体ドラム121と平行に配置された現像容器102を備え、その内部は感光体ドラム121に平行な隔壁103によって現像室R1と撹拌室R2に区画され、撹拌室R2の上方にはトナー貯蔵室R3があり、中には補給用トナー111が収容されている。トナー貯蔵室R3下部にある補給口112からは、現像で消費されたトナーに見合った量のトナー111が撹拌室R2内に落下補給される。一方、現像室R1および撹拌室R2内には、上記トナー粒子と磁性キャリアが混合された現像剤113が収容されている。
【0017】
現像室R1内には搬送スクリュー104が収容されており、回転駆動により現像剤113を、現像容器102の感光体ドラム121に平行な長手方向に沿って搬送する。スクリュー105による現像剤搬送方向はスクリュー104によるそれとは反対方向である。
【0018】
隔壁103には手前側と奥側に開口が設けられており、スクリュー104で搬送された現像剤113がこの開口の1つからスクリェー105に受渡され、スクリュー105で搬送された現像剤113が、上記の開口の他の1つからスクリュー104に受渡される。
【0019】
現像容器102の感光体ドラム121に近接する部位には開口部が設けられ、該開口部に非磁性の材質にて形成される第1の現像スリーブ106及び第2の現像スリーブ109の2本の現像スリーブが設けられている。
【0020】
この2本の現像剤担持体のうち感光体ドラム121回転方向aで上流側で対向する、第1の現像スリーブ106は矢印bの方向(感光体ドラム121回転方向aとは逆方向)に回転し、現像スリーブ6回転方向bで現像領域114より上流に配置された、ここでは現像容器2開口上端にあるブレード状の現像剤規制部材(層厚規制ブレード)108にて適正な現像剤層厚に規制された後、現像剤113を第1の現像領域114に担持搬送する。
【0021】
現像スリーブ106内にはローラ状の第1の現像磁界発生手段(マグローラ)107が固定配置されている。この第1のマグローラ107は、第1の現像領域114に対向する現像磁極S1を有している。現像磁極S1が、第1の現像領域114に形成する現像磁界により現像剤の磁気ブラシが形成され、この磁気ブラシが第1の現像領域114で矢印a方向に回転する感光体ドラム121に接触して静電潜像をこの第1の現像領域114で現像する。
【0022】
第1のマグローラ106は、上記現像磁極S1の他に、N1、N2、N3、S2極を有しており、このうちN2極とN3極は現像容器102内で同極で隣り合っており現像剤113に対してバリアが形成されている。
【0023】
更に、上記第1の現像スリーブ106の下部で、感光体ドラム121回転方向a下流側に、第1の現像スリーブ106及び感光体ドラム121の双方に略対向した領域に、第2の現像剤担持体である第2の現像スリーブ109を第1の現像スリーブ106の回転方向bと同方向である矢印cに回転可能に配設している。この第2の現像スリーブ109は第1の現像スリーブ106と同様に非磁性材料で構成され、その内部には現像磁界発生手段であるローラ状の第2のマグローラ110が非回転状態で設置されており、この第2のマグローラ110は磁極S3、S4、N4の3極を有している。
【0024】
現像剤113の流れは、第1の現像スリーブ106をN2→S2→N1→S1→N3と搬送された後、第1の現像スリーブ106上の現像剤は第2の現像スリーブ109へと移動し、第2の現像スリーブ109上をS3→N4→S4と搬送される。
【0025】
このうち、第二の現像スリーブ109と感光体ドラム121の対向部、つまり第2の現像領域115にて、N4極は感光体ドラム121に接触しており、第1の現像領域114を通過後の感光体ドラム121上の静電潜像に対し、更に2度目の現像を行う。このように、2回目の現像を行なうことにより、高い現像効率が達成される。
【0026】
上述のように、現像スリーブを2本設けた構成をとることで、例えば感光体ドラムの周速度の高速化に伴い現像時間が短くなっても、高い現像効率が可能となり、現像濃度の低下や濃度ムラを発生することなく良好に画像形成ができる。
【0027】
【特許文献1】
特開昭51−43151号公報
【0028】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記2本スリーブ106、109を用いた従来例においては、第1の現像スリーブ106内部の第1のマグローラ107と第2の現像スリーブ109内部の第2のマグローラ110間には磁気的な引力がかかり、両マグローラ107、110の中央部分がたわむという問題が起こりやすい。
【0029】
マグネット107と110間の磁気的引力の原因として、両マグローラ107と110との対向した極(N3極とS3極)が異極同士であることが挙げられるが、この2極を同極同士とすると、両極間には磁界が形成されず、第1の現像スリーブ106から第2の現像スリーブ109への現像剤の受け渡しがスムーズに行なわれなくなる可能性が高いため、異極同士とすることが多い。
【0030】
マグローラ107、110とのたわみが生じると、まずマグローラ107、110の一部が現像スリーブ106、109の内壁と接触し、その部分に摩擦力が生じ、現像駆動に大きな力が必要となり、場合によっては負荷が重くて止まってしまう(ロックしてしまう)ことがある。
【0031】
この問題への対策としては、マグローラ107、110の外径と現像スリーブ106、109の内壁との間に充分なマージンをとっておくことが考えられるが、ただでさえ現像スリーブを2本用いている上に、更に現像スリーブを大きくすることは、現像装置の大型化につながり、例えばフルカラー複写機のように現像装置を4台用いる場合などは好ましくない。又、社会の複写機に対する小型化の要求、コストの面からも適切でない。逆に、マグローラの外径を小さくすることは、マグネットの体積が減ることを意味し、現像に適したの磁力を得ることが難しくなる可能性が高い。
【0032】
又、仮に充分なマージンが取れ、マグローラと現像スリーブの内壁が接触しなくなったとしても、以下のような問題は避けられない。つまり、マグネットローラがたわんでいると、現像スリーブ表面における磁力の分布が一様でなくなり、現像スリーブ上の現像剤のコートが一様でなくなるという問題が起こる。このようなコートムラは画像に影響を及ぼす可能性が高い。
【0033】
従って、上記の問題への対策としては、たわみそのものを無くす必要がある。その対策のひとつとして、通常、マグローラは金属で構成される軸心棒の周囲にマグネットを設けて作られる場合が多く、たわみへの対策として軸芯棒の径を太くし強度を増すことが考えられる。しかし、軸芯棒の径を太くするということはマグネット部分の体積を減らすことになるので、先のマグネットの外径を小さくした場合と同様、現像に適した磁力を得ることが難しくなる可能性が高い。
【0034】
特に、直径25mm以下の小径の現像スリーブを用いた場合、マグローラの直径も小さくせざるをえないので、磁力を得るために軸芯棒をなるべく細くする傾向があり、強度を増すことが困難である。
【0035】
従って、本発明の目的は、現像剤担持体を複数用いた現像装置において、現像剤担持体として、装置の小型化に対応し、現像剤搬送を潤滑に行える磁力を有する小径の現像スリーブ等を用いた場合でも、現像剤担持体内部の現像磁界発生手段のたわみを防止し、装置の破損やコートムラ等による画像不良を回避した現像装置及び画像形成装置を提供することである。
【0036】
【課題を解決するための手段】
上記目的は本発明に係る現像装置及び画像形成装置にて達成される。要約すれば、本発明は、下記の構成を特徴とする現像装置及び画像形成装置を提供する。
【0037】
(1)固定配置された複数の磁極を有する現像磁界発生手段を内包し、像担持体上の静電潜像を現像するための現像剤を前記像担持体表面に担持する現像剤担持体が、前記像担持体の像担持面に沿って回転可能に複数配設され、近接する前記現像剤担持体間で、それぞれに内包された前記現像磁界発生手段の磁極のうち、前記近接する現像剤担持体間で対向する磁極同士が異極性である現像装置において、
前記対向する磁極間に働く磁気力に対して逆方向に働く磁気力を、前記現像磁界発生手段にかける磁界発生手段を内包する回転体を設けることを特徴とする現像装置。
【0038】
(2)前記回転体は、前記複数の現像剤担持体のうち前記像担持体移動方向最下流に位置する現像剤担持体との間において、磁気力が形成される位置に設けられていることを特徴とする(1)の現像装置。
【0039】
(3)前記現像剤は少なくともトナーを含み、
前記回転体は、前記複数の現像剤担持体のうち前記像担持体移動方向最下流に位置する現像剤担持体に近接して対向する位置に、所定の間隔をあけて回転可能に設けられ、
前記像担持体移動方向最下流に位置する現像剤担持体との間には、それに印加される現像バイアスにおけるDC成分を基準にして、前記トナーの帯電極性と同極性のバイアスを印加することを特徴とする(2)の現像装置。
【0040】
(4)前記現像剤は、トナーと磁性キャリアを含み、
前記回転体は、前記像担持体移動方向最下流の現像剤担持体の更に下流に、前記像担持体に所定の間隔を空けて回転可能に設けられ、前記磁性キャリアを回収することを特徴とする(2)の現像装置。
【0041】
(5)表面に静電潜像が形成される像担持体と、該像担持体上の前記静電潜像を現像剤にて現像する(1)〜(4)のいずれかに記載の現像装置と、を有し、転写材上に画像を形成することを特徴とする画像形成装置。
【0042】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る現像装置及び画像形成装置を図面に則して更に詳しく説明する。
【0043】
実施例1
図1を参照してカラー電子写真画像形成装置の本実施例である概略構成についてより詳細に説明するが、本発明はこの形態に限定されない。本実施例では、画像形成装置として、複数の像担持体を有し、そのそれぞれの像担持体毎に備えられた画像形成手段にて構成された、複数の画像形成部を装備したカラー電子写真画像形成装置を用いて説明する。図1は画像形成装置1’の全体構成を示す断面説明図である。
【0044】
画像形成装置1’本体の内部には、像担持体等のプロセス手段を内蔵する画像形成部Pa、Pb、Pc、Pdが水平方向に配置されており、各画像形成部Pa、Pb、Pc、Pdの下部には、ベルト駆動ローラ31、32、33に掛けわたされた、転写材担持体としての無端状の転写ベルト30が設置されている。転写ベルト30は、図示しない駆動モータによりベルト駆動ローラ31を各像担持体の回転方向と順方向に回転させる。
【0045】
カセット41は、転写材である記録シートPを収納しており、内部に収納された記録シートPは、重ねた最上部のものから給送される。そしてレジストローラ対42によって斜行が補正されると共に、画像形成部Pa、Pb、Pc、Pdの画像形成動作に対して同期どりを行って、転写ベルト30上に搬送される。搬送ガイド43は上記記録シートPをレジストローラ対42より転写ベルト30に導く。
【0046】
次に、画像形成部Pa、Pb、Pc、Pdの構成を説明すると、像担持体として感光体ドラム21a、21b、21c、21dを有し、その周囲にプロセス手段を構成する帯電手段としての一次帯電器22a、22b、22c、22d、現像手段としての現像装置1a、1b、1c、1d、転写手段としての転写帯電器23a、23b、23c、23d、クリーニング手段としてのクリーニング装置24a、24b、24c、24d、前露光光源221a、221b、221c、221dがそれぞれ設けられている。又、感光体ドラム21a、21b、21c、21dの上方には、静電潜像形成手段としてのレーザビームスキャナ25が設けられている。
【0047】
一次帯電器22a〜22dは、感光体ドラム21a〜21dを露光するに先立って、ドラム21a〜21d表面を均一に帯電するものであり、現像装置1a〜1dは、露光されてドラム21a〜21d表面に形成された静電潜像にブラック、マゼンタ、イエロー、シアンの各色トナーを付着させて可視像化し現像剤像(トナー像)とするものである。又、転写帯電器23a〜23dは、感光体ドラム21a〜21dに形成されたトナー像を、転写ベルト30上に搭載された記録シートPに転写させるものであり、クリーニング装置24a〜24dは、画像転写後に感光体ドラム21a〜21d面に付着している転写残トナーを除去するものである。前露光光源221a〜221dは、感光体ドラム21a〜21dの表面電位を除電するものであり、レーザビームスキャナ25は、半導体レーザー、ポリゴンミラー、fθレンズ等を有し、電気デジタル画像信号の入力を受けてその信号に対応して変調されたレーザビーム25a、25b、25c、25dを感光体ドラム21a〜21dの母線方向に照射して露光するものである。
【0048】
転写ベルト30の移動方向で各画像形成部Pa〜Pdの下流に位置する分離帯電器26は、転写ベルト30上に搬送されてきた記録シートPを分離するためのものである。定着器27は、記録シートPに転写された転写画像を定着させるための定着手段であって、内部にヒータ等の加熱手段を有する定着ローラ28とこれに圧接する加圧ローラ29を有している。排出トレイ44は装置外に排出された記録シートPを積載するためのものである。
【0049】
次に画像形成動作について説明すると、画像形成作業開始信号が装置本体1’に入力されると、転写ベルト30移動方向最上流に位置する画像形成部Paにて、感光体ドラム21aは矢印方向に回転し始め、一次帯電器22aによって一様に帯電され、まず、露光工程にて、レーザビームスキャナ25によって原稿画像のブラック成分に対応する画像信号によって変調されたレーザービーム25aがドラム21a面に照射されて静電潜像が形成される。そして、現像装置1aによってブラック色のトナーが供給されて静電潜像を可視像化した現像剤像(トナー像)が形成される。
【0050】
そして、それと同様に、各画像形成部Pb〜Pdにおいて、静電潜像が感光体ドラム21b〜21dの回転に従って、現像装置1b〜1dの位置に到来したときに、現像装置1b〜1dによってマゼンタ色、イエロー色、シアン色の現像剤(トナー)がそれぞれ供給されてこの静電潜像を可視像化した現像剤像(トナー像)が形成される。
【0051】
一方、転写ベルト30上に導かれた記録シートPは、一時的に停止しているレジストローラ対42によって斜行が補正された後、感光体ドラム21aに形成されたブラックトナー像とのタイミングをとって、転写ベルト30の回転によって、画像形成部Paの感光体ドラム21aに対向する転写位置(転写部)に搬送される。記録シートPは、画像形成部Paの転写部で、転写ベルト30内側に備えられた転写帯電器23aによって転写帯電が行われて、ブラックトナー像が記録シートPに転写される。こうした転写工程が画像形成部Pb、Pc、Pdにおいても同様に行われ、マゼンタトナー像、イエロートナー像、シアントナー像が順次記録シートPに重ねて転写され、カラー画像となる。
【0052】
画像転写が終了した記録シートPは、転写ベルト30の左端部で分離帯電器26によってAC除電を受けながら転写ベルト30より分離され定着器27に搬送される。そして、定着器27によって画像定着が行われた記録シートPは、装置外の排出トレイ44に排出される。
【0053】
ここで、図2を用いて本実施例の現像装置について詳述する。尚、本実施例の画像形成装置1’本体に用いられる各現像装置1a〜1dは同一の構成をとるので、これを現像装置1として説明を行う。以下の説明で、現像装置1といえば、現像装置1a、1b、1c、1dのどれを指してもよい。
【0054】
現像装置1は現像容器2を備え、その内部は従来の現像装置101と同様の構成であり、隔壁3によって現像室R1と撹拌室R2に区画され、撹拌室R2の上方にはトナー貯蔵室R3があり、中には補給用トナー11が収容されている。トナー貯蔵室R3下部にある補給口12からは、現像で消費されたトナーに見合った量のトナーが撹拌室R2内に落下補給される。一方、現像室R1および撹拌室R2内には、上記トナー粒子と磁気キャリアが混合された現像剤13が収容されている。本発明で用いる磁気キャリアはフェライトキャリアやバインダ樹脂と磁性金属酸化物及び非磁性金属酸化物を含む樹脂磁性キャリア等を用いればよい。
【0055】
現像室R1内には搬送スクリュー4が収容されており、回転駆動により現像剤13を、現像スリーブ6の長手方向に沿って搬送する。スクリュー5による現像剤搬送方向はスクリュー4によるそれとは反対方向であり、現像容器2内のスクリュー4、スクリュー5によって、現像容器2内の現像剤13は攪拌搬送される。現像室R1と攪拌室R2とを仕切る隔壁3には手前側と奥側に開口が設けられており、スクリュー4で搬送された現像剤13がこの開口の1つからスクリェー5に受渡され、スクリュー5で搬送された現像剤13が、上記の開口の他の1つからスクリュー4に受渡されて、現像剤13は現像容器2内を現像室R1と攪拌室R2とで循環する。
【0056】
そして、従来例の現像装置101と同様に、現像容器2の感光体ドラム21に近接する部位には開口部が設けられ、該開口部にアルミニウムや非磁性ステンレス鋼等の材質であり、その表面に適度な凹凸を有する第1の現像スリーブ6及び第2の現像スリーブ9の2本の現像剤担持体である現像スリーブが設けられている。
【0057】
本実施例において、2本の現像スリーブ6、9の直径は20mmとした。これは本実施例のようなカラー電子写真画像形成装置1’においては、現像装置は4個備えられ、1個の現像装置につき現像スリーブは2本づつ備えられるため、画像形成装置1’には合計8本の現像スリーブが備えられることとなる。それらの直径を大きくすることは、即ち装置の大型化を意味する。従って、これらの直径は小さく設定されている。
【0058】
第1の現像スリーブ6は、感光体ドラム21a〜21dである感光体ドラム21の回転方向aに対し順方向である矢印bの方向(感光体回転方向aとは逆方向)に周速度Vbで回転し、現像容器2に収容され攪拌された現像剤13を表面に汲み上げて担持し、現像スリーブ9の回転方向bで第1の現像領域14の上流に備えられた、ここでは現像容器2開口上端に備えられた現像剤規制部材である層厚規制ブレード8にて適正な現像剤層厚に規制された後、第1の現像領域14に搬送する。層厚規制ブレード8については、後でまた述べる。
【0059】
そして、現像スリーブ6内にはローラ状の現像磁界発生手段である第1のマグローラ7が固定配置されている。この第1のマグローラ7は、第1の現像領域14に対向する位置に現像磁極S1を有している。現像磁極S1が、第1の現像領域14に形成する現像磁界により現像剤の磁気ブラシが形成され、この磁気ブラシが第1の現像領域14で矢印a方向に周速度Vaで回転する感光体ドラム21に接触して静電潜像をこの第1の現像領域14で現像する。その際、磁気ブラシに付着しているトナーと、現像スリーブ6表面に付着しているトナーも、該静電潜像の画像領域に転移して現像する。本実施例では、第1のマグローラ7は上記現像磁極S1の他にN1、N2、N3、S2極を有しており、このうち現像容器2内に位置しているN2極とN3極は同極で隣り合っており現像剤に対してバリアが形成されている。
【0060】
第1の現像スリーブ6の下部で、第1の現像スリーブ6及び感光体ドラム21の双方に略対向した領域に、第2の現像剤担持体である第2の現像スリーブ9を、第1の現像スリーブ6回転方向bと同方向である矢印c方向に周速度Vcで回転可能に配設している。
【0061】
この第2の現像スリーブ9は、第1の現像スリーブ6と同様に非磁性材料で構成され、その内部には現像磁界発生手段であるローラ状の第2のマグローラ10が非回転状態で設置されており、この第2のマグローラ10は磁極S3、S4、N4の3極を有している。このうち、N4極上の磁気ブラシは第2の現像領域15で感光体ドラム21に接触しており、第1の現像領域14を通過後の静電潜像に対し、更に2度目の現像を行う。
【0062】
又、第2のマグローラ10の現像容器2内部側に位置するS3極とS4極は同極でありS3極とS4極の間には反発磁界が形成され、現像剤13に対してバリアが形成されている。このうちS3極は第1の現像スリーブ6に内包された第1のマグローラ7のN3極に、両スリーブ6と9が最も接近している位置の近傍で対向している。
【0063】
以下、現像剤13の流れを第1の現像スリーブ6と第2の現像スリーブ9付近の拡大図である図3を用いて説明する。第1の現像スリーブ6内の第1のマグローラ7の現像容器2内に位置するN3極とN2極間には反発磁界が形成されおり、又、第2の現像スリーブ9内の第2のマグローラ10の現像容器2内に位置するS3極とS4極間にも反発磁界が形成されているため、第1の現像スリーブ6上を搬送され現像領域14を通過してきた現像剤はN3極へ至っても、反発磁界によって両スリーブ6と9の最近接位置を矢印eのように通過することができず、矢印dのように第1のマグローラ7のN3極から第2のマグローラ10のS3極方向へのびる磁力線dに従って第2の現像スリーブ9側へ移動し、第2の現像スリーブ9に担持されて現像室R1内の搬送スクリュー4まで搬送される。
【0064】
本実施例のように第1の現像スリーブ6の下に第2の現像スリーブ9を設けることで、現像剤の流れは第1の現像スリーブ6をN2→S2→N1→S1→N3と搬送された後、第1の現像スリーブ6上の現像剤は両スリーブの反発磁界によりブロックされ、第2の現像スリーブ9へと移動し、第2の現像スリーブ9上をS3→N4→S4と搬送され、S4極で反発磁界にブロックされ再び現像室R1へと現像剤が剥ぎ落とされる。
【0065】
尚、この現像装置1は、近接して設けられた現像スリーブ6と9との間において、内部の第1のマグローラ7の磁極N3と第2のマグローラ10の磁極S3とが対向しており、互いに異極性であるため、第1の現像スリーブ6から第2の現像スリーブ9への現像剤13の引き渡しがスムーズに行われる。
【0066】
この時、第1の現像スリーブ6と第2の現像スリーブ9間の距離は、0.1〜3mmであることが好ましい。0.1mmより小さいと2つの現像スリーブ6、9内のマグローラ7、10間の磁気力が大きくなるため、たわみがひどくなるため好ましくない。より好ましくは0.5mm以上、更に好ましくは0.8mm以上とする。又、3mmより離れると、マグローラ7、10間の磁気力が小さくなるため、たわみに対しては有利だが、現像スリーブ6、9間の現像剤の受け渡しに支障がでる場合がある。
【0067】
以上述べた構成は、従来例で述べた現像装置101と変わらないが、本実施例のように、現像スリーブ6、9の直径を小さくすると、従来例でも述べたように、その内部の現像磁界発生手段であるマグローラ7、10も小さくしなければならないので、そうせずに現像に必要な磁気力を出すためにできるかぎりマグネット部分の体積を増やす必要がある。そのため、マグローラ7、10と現像スリーブ6、9内壁の間のマージンを取ったり、マグローラの軸芯を太くしたりということが不可能であり、近接して設けられた現像スリーブ6と9との間で対向する磁極が互いに異極性であるので、マグローラ7と10とが引きつきやすく、たわみが生じやすい。
【0068】
そこで、本発明は、本実施例のように現像剤担持体である現像スリーブが比較的小さい場合に有効であり、2本の現像スリーブのうち少なくとも一方の直径が25mm以下の場合、更には20mm以下の場合においても、必要な磁力を確保しつつたわみを防止する方法を提供する。
【0069】
その手段として、本実施例においては、第2の現像スリーブ9に対し、第1の現像スリーブ6の位置と反対側の位置に設けられた、マグローラ10の磁極であるS4極に略対向させて、S4極の磁界の及ぶ範囲で、第2の現像スリーブ9の軸方向に沿って、磁界発生手段である第3のマグローラ17を内包した、第1、第2の現像スリーブ6、9同様に回転体である第3のスリーブ16を配設した点にある。尚、第3のスリーブ16の材質は第1、第2の現像スリーブ6、9と同様である。
【0070】
第3のスリーブ16は、第2の現像スリーブ9の回転と順方向fに回転しているが、第3のマグローラ17は、非回転に固定されており、N5、S5、N6の3極を有す。そして、第3のマグローラ17は、第2のマグローラ10の第3のスリーブ16との対向部に位置するS4極との間に垂直方向の磁界を形成するように、S4極にN5極を対向させて配設される。この際、厳密に対向させる必要はないが、磁気的引力の範囲内であることが重要である。
【0071】
これにより、第2の現像スリーブ9内部にある第2のマグローラ10には、S3極が第1の現像スリーブ6内部の第1のマグローラ7に引かれる磁気力に加え、S4極が対向して配設された第3のマグローラ17のN5極に引かれることで反対方向に磁気力がかかることになる。よって、その結果、第2のマグローラ10のたわみを防止することができる。
【0072】
尚、本実施例においては磁極S4の磁束密度60mTに対しN5極の磁束密度を50mTとした。この磁束密度に関しては、概ね、2本の現像スリーブ6と9内のマグローラ7と10の近接する磁極の比(本実施例でいえば、N3極とS3極の比)と、マグローラ17とマグローラ10との近接する磁極の比(本実施例でいえば、S4極とN5極の比)をほぼ等しくすることで、マグローラ7と10たわみをもっとも防止できる。
【0073】
ここで本発明の特徴部分として、第3のマグローラ17の周りに第3のスリーブ16を設けたのは、第3のマグローラ17に現像剤13が付着したまま離れず、現像剤の現像容器2への取り込み部分で滞留を防ぐためである。
【0074】
第2のマグローラ10のS4極は、第2の現像スリーブ9回転方向で、第2の現像領域15より下流位置であるので、S4極とそれに対向する第3のマグローラ17のS5との対向部、つまり第2の現像スリーブ9と第3のスリーブ16との対向部には現像後の現像剤が搬送される。
【0075】
こうして現像領域15より搬送されてきた現像剤を現像領域2内に戻すように、第3のスリーブ16は、第2の現像スリーブ9との対向部で同一方向回転となるよう、図の矢印f方向に回転するように設定し、第2の現像スリーブ9上を搬送されてきた現像剤13の円滑な流れを阻害しないようにされている。
【0076】
尚、第2の現像スリーブ9と第3のスリーブ16間の空隙は2〜5mmとやや広めに設定しておき、現像剤が現像容器2内に取り込まれず溢れるのを防止している。
【0077】
第3のマグローラ17の磁極配置について述べれば、N5極はS4極近傍の現像剤搬送方向下流側に対向させて配置することで、現像剤の現像容器2への取り込みをスムーズにすることができる。
【0078】
第3のマグローラ17のN5極のスリーブ16回転方向下流にはN6極が配置される構成をとる。尚、ここでN5極は第2の現像スリーブ9に対向しており、現像剤搬送方向は、この対向部において、現像剤が現像容器2外部から内部に向かう方向に回転するので、N5極よりスリーブ16回転方向下流側は、現像容器2内部側である。そこで、N5極は現像容器2内でN6極と反発極となるので、スリーブ16によって搬送されて、現像容器2に取り込まれた現像剤が第3のスリーブ16上をつれまわり第3のスリーブ16のまわりに現像剤が滞留し、現像容器2の外へ現像剤がこぼれ落ちるのを防止している。
【0079】
尚、N5極とN6極の磁束密度のピーク間の角度は、スリーブ16回転方向で180°以上離しておくことで、ある程度、現像剤の第3のスリーブ16上のつれまわりを抑えることができる。
【0080】
更に、本実施例では現像剤を積極的に掻き落とすための現像剤掻き落としブレード18を、現像容器2内部で、この反発極N5極とN4極との間の位置に配設し、機械的に現像剤のつれまわりを防止している。現像剤掻き落としブレード18は、第3のスリーブ16の幅方向にわたってブレード18の先端部が当接する位置に取り付け、現像剤の掻き落としをおこなうとともに、第3のスリーブ16下部に現像剤がまわりこみ現像容器2から現像剤がこぼれ落ちるのを防止する。
【0081】
ここで、ブレード18の当接位置はN5極とN6極間の磁束密度(のスリーブ表面垂直成分)がもっとも小さくなる位置の近傍に取り付けることで、弱い力でも第3のスリーブ16の表面の現像剤を掻き取ることができるる。N5極とN6極のように同極間に当接するようにブレード18を取り付ければ、それが可能である。
【0082】
尚、本実施例では、現像容器2内でキャリアから遊離したトナーが第2の現像スリーブ9と第3のスリーブ16の間を通過し機外に飛散し、機内や感光体ドラム21を汚さないように、第3のスリーブ16に、第2の現像スリーブ9に現像時に印加される現像バイアスのDC成分を基準にしてトナーの帯電極性と同極性のバイアスを印加し、第2の現像スリーブ9にトナーを付着させて機内に回収させるようにしている。
【0083】
一方、第3のマグローラ17も第2のマグローラ16からの磁力によりたわむが、第3のマグローラ17の第3のスリーブ16には現像剤をコートせず、現像に関与させないことから、多少ゆがんでも画像に影響は出ない。
【0084】
又、第3のマグローラ17がたわんで、第3のスリーブ16の内壁に接触する問題については、第3のマグローラ17は画像形成にも関与しないことから大きな磁気力も必要ないので、第3のマグローラ17の外径を小さくするなり、マグネット部分の面積を削って軸芯を太くする等の対策をとればよい。
【0085】
又、第1の現像スリーブ内部の第1のマグローラのたわみは同様に、第2の現像スリーブ2と反対側に位置する磁極であるS2極に略対向した領域に、磁性板8を配置し、やはりマグローラ間と反対方向に磁気力がかかるようにすることで、たわみを防止することができる。尚、本実施例においては磁性板8は、現像スリーブ6上に担持された余分な現像剤を掻き取ることにより現像剤層厚を規制する現像剤規制部材である規制ブレード8を兼ねている。
【0086】
又、第1のマグローラ7のたわみ防止として、第2のマグローラ10のたわみ防止と同様にマグローラを設けてもよいが、磁性板で構成される現像剤層厚の規制ブレード8と第1のマグローラ7との間に磁気的引力が生まれるため、あえて設ける必要はない。
【0087】
上記により、現像スリーブを2本以上用いた現像装置において、小径の現像スリーブを用いた場合でも、その内部のマグネットローラのたわみを防止し、コートムラ等による画像不良をなくすことができる。
【0088】
実施例2
本実施例は、以下に述べる点のみ実施例1と異なり、他の構成は全て実施例1と同じとした。
【0089】
図4を用いて本実施例の説明をする。実施例1においては、第3のマグローラ17を現像容器2内に配設したが、本実施例では現像容器2外に配設した点が、実施例1と異なる点である。第3のマグローラを現像容器2外に配置する場合、第2のマグローラ10との間に磁気力が働くよう第3のマグローラ17の磁力を調整する。
【0090】
又、本実施例において、第3のマグローラ17を内包する第3のスリーブ16はキャリア回収スリーブを兼ねている。
【0091】
本実施例のように、トナーと磁性キャリアを含む二成分現像剤を用いて感光体ドラム21上に画像形成を行なう画像形成装置1’においては、その感光体ドラム21上に付着したキャリアにより画像の欠損(白抜け)や部品(感光体ドラム21、定着器27、クリーニング装置24a〜24d)の損傷等の不具合が生じることがある。
【0092】
そこで、本実施例では、第3のマグローラ17を内包するキャリア回収スリーブ16を、本構成にて感光体ドラム21回転方向で現像領域15と転写ベルト30との間に相当する第2の現像スリーブ9下側に、感光体ドラム21に非接触状態で対向配置し、感光体ドラム21上の磁性キャリアを第3のマグローラ17の磁力で回収する。
【0093】
回収したキャリアは第3のスリーブであるキャリア回収スリーブ16が、図の矢印f方向に回転し、キャリア回収容器19内に搬送され、キャリア回収スリーブ16の長手方向に渡って当接するように、実施例1と同様に取り付けられた現像剤掻き落としブレード18によって掻き取られ、キャリア回収容器19内に回収される。
【0094】
尚、このような感光体ドラム21へのキャリア付着は、マグローラがキャリアを拘束する磁気的な力が弱まるため、キャリアの磁化量が小さい時に起こりやすく、7.95775kA/m(1KOe)の磁界中における磁化量が、230kA/m(emu/cm)未満のキャリアを用いたときに、本実施例は特に有効であるが、230kA/m以上の場合でも効果が認められる。磁化量が30kA/m(emu/cm)未満のキャリアは、マグローラによるキャリアの搬送性に問題が生じるため通常用いない。
【0095】
上記構成でも、実施例1と同様の効果が得られ、現像スリーブのたわみを回避できる。
【0096】
尚、以上に説明した本発明の現像装置及び画像形成装置について、現像剤担持体の数は2個よりも多くすることも可能であるが、少なくともそのうちいずれか2個は周面を近接させており、近接した現像剤担持体に対して本発明は適用される。現像剤担持体がそれぞれの周面を近接させて3個以上連なって設けられている場合は、像担持体の移動方向で最上流の位置の現像剤担持体を第1の現像剤担持体とし、像担持体の移動方向で最下流の現像剤担持体を第2の現像剤担持体とする。この第1及び第2の、特に第2の現像剤担持体に対して本発明の回転体を設けることができ、実施例1、2に説明された効果を得ることができる。
【0097】
又、現像剤、及び画像形成装置は上記に記載したものに限定されるものではなく、白黒画像形成装置にても本発明は適用できる。
【0098】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の現像装置及び画像形成装置は、固定配置された複数の磁極を有する現像磁界発生手段を内包する現像剤担持体を、像担持体の像担持面に沿って回転可能に複数配設され、近接する現像剤担持体間で、それぞれに内包された現像磁界発生手段の磁極のうち、近接する現像剤担持体間で対向する磁極同士が異極性である現像装置において、対向する磁極間に働く磁気力に対して、逆方向に働く磁気力を現像磁界発生手段にかける磁界発生手段を内包するので、複数の現像剤担持体として、小径の現像スリーブを用いた場合でも、現像剤担持体に内包した現像磁界発生手段のたわみを防止し、像担持体への現像剤搬送を潤滑に行い、コートムラ等による画像不良や装置の破損を回避でき、装置を大型化せずに、高速化に対応した現像装置及び画像形成装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る画像形成装置の一例を示す概略構成図である。
【図2】本発明に係る現像装置の一例を示す断面図である。
【図3】本発明に係る近接する現像剤担持体の一例における現像剤の流れを示す説明図である。
【図4】本発明に係る現像装置の他の例を示す断面図である。
【図5】従来の現像装置の一例を示す断面図である。
【符号の説明】
1 現像装置
2 現像容器
6 第1の現像スリーブ(現像剤担持体)
7 第1のマグローラ(現像磁界発生手段)
8 規制ブレード(現像剤規制部材)
9 第2の現像スリーブ(現像剤担持体)
10 第2のマグローラ(現像磁界発生手段)
14 第1の現像領域
15 第2の現像領域
16 第3のスリーブ(回転体)
17 第3のマグローラ(磁界発生手段)
18 現像剤書き落としブレード
19 キャリア回収容器
21 感光体ドラム(像担持体)

Claims (1)

  1. 固定配置された複数の磁極を有する現像磁界発生手段を内包し、像担持体上の静電潜像を現像するための現像剤を前記像担持体表面に担持する現像剤担持体が、前記像担持体の像担持面に沿って回転可能に複数配設され、近接する前記現像剤担持体間で、それぞれに内包された前記現像磁界発生手段の磁極のうち、前記近接する現像剤担持体間で対向する磁極同士が異極性である現像装置において、
    前記対向する磁極間に働く磁気力に対して逆方向に働く磁気力を、前記現像磁界発生手段にかける磁界発生手段を内包する回転体を設けることを特徴とする現像装置。
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