JP2000019822A - 現像装置、現像方法及び画像形成装置 - Google Patents

現像装置、現像方法及び画像形成装置

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JP2000019822A
JP2000019822A JP10186305A JP18630598A JP2000019822A JP 2000019822 A JP2000019822 A JP 2000019822A JP 10186305 A JP10186305 A JP 10186305A JP 18630598 A JP18630598 A JP 18630598A JP 2000019822 A JP2000019822 A JP 2000019822A
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carrier
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Kazuhiko Sato
和彦 佐藤
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Konica Minolta Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 現像装置内の二成分現像剤が、攪拌搬送部材
と現像器本体との間で現像剤濃度滞留を生じ、現像剤の
帯電量不足や、画像濃度の低下や、放置混色や、細線再
現性の低下等の問題が発生することを防止する。 【解決手段】 現像スリーブ141より最遠部の現像器
本体140内壁に対向して配置された第1の回転部材1
46の外周軌跡の垂直方向最上端位置xでの回転方向
が、現像スリーブ141に対向する側とは反対の方向の
現像器本体140内壁の最遠部に指向し、かつ、第1の
回転部材146の外周軌跡の垂直方向最上端位置x近傍
から、第1の回転部材146の回転方向に向けて回転角
度20°〜90°の範囲内で、第1の回転部材146の
外周軌跡と現像器本体140の内壁との間に上方の間隙
部aを形成し、上方の間隙部aの間隙距離A(μm)
が、キャリア粒子の体積平均粒径D(μm)との間に下
記の関係式を満たす現像装置。 1×D≦A≦300×D (但し、D=10〜100μm、A=20〜3000μ
m)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真方式の複
写機、プリンタ、ファクシミリ等に備えられ、静電潜像
を現像する現像装置、現像方法及び画像形成装置に関
し、特に、現像装置の現像剤攪拌搬送手段の改良に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】電子写真装置の現像方式には、通常の電
子写真複写機等に用いられる正規現像方式と、デジタル
プリンタやデジタル電子写真複写機等に用いられる反転
現像方式が知られている。反転現像方式には、一般にレ
ーザ、LED等を光源として用い、帯電、露光により像
担持体上に形成された潜像を、像担持体の帯電極性と同
極性に帯電したトナーにより現像して、トナー像とする
方式である。例えば、像担持体の帯電極性が負の場合、
トナーの極性も負であり、露光により生じた電位差を利
用して現像し、像担持体上にトナー像を形成する方式で
ある。現像処理後に、コロナ放電等を用いる転写装置に
より転写材をトナーの極性と逆極性に帯電させ、像担持
体上のトナー像を転写材により転写させる。その後、A
CコロナまたはDCコロナ放電により転写材の電位を下
げ、転写材と像担持体との付着力を低減させたのち、像
担持体表面から転写材を剥離し、次のプロセスに移行す
る。
【0003】従来の現像装置においては、回転する像担
持体に近接して回転する現像剤担持体が配置されてい
る。該現像剤担持体は中空円筒体状に形成されて、前記
像担持体に対向する側に開口部を有する現像器本体に収
納されている。該現像剤担持体には、例えば−600V
の直流電圧に、2700V,8000Hzの交流電圧が
重畳された現像バイアス電圧が印加される。該現像剤担
持体は、その内部に固定磁石を有し、現像剤担持体の外
周表面には、トナー粒子と磁性粒子(キャリア)とを混
合した二成分現像剤を担持している。
【0004】現像装置は、前記トナーとキャリアとから
成る二成分現像剤を収容する現像器本体、内部に固定の
磁石体を有する磁界発生手段を有する現像剤搬送手段で
ある現像剤担持体、現像剤供給部材、前記現像剤担持体
上の現像剤層厚を所定量に規制する現像剤層厚規制部
材、現像剤攪拌搬送部材から構成されている。前記現像
器本体の上部に開口したトナー補給口部でトナー補給装
置から前記現像器本体内に補給されたトナーは、回転す
る前記現像剤攪拌搬送部材により前記現像器本体内に収
容された現像剤と攪拌、混合されて均一なトナー濃度に
なり、前記回転する前記現像剤供給部材により前記現像
剤担持体の外周面上に供給される。
【0005】近年は、これらの分野においてもカラー化
の要望が強く、電子写真方式によるカラー画像形成方法
及び装置の研究が盛んにされてきている。その中で、コ
ンパクトな機構であり、高画質な画像も得られることか
ら、像担持体上に一様帯電、像露光を行い形成された潜
像を反転現像する一連の工程を繰り返し行って、重ね合
わせカラー画像を形成後、転写体上に一括転写する画像
形成方式(いわゆるKNC方式)が注目され多くの技術
検討がなされている。
【0006】代表的な特許としては、特開昭60−76
766号公報を始めとして多数あるが、特開昭60−9
5456号公報には、現像剤搬送担持体と像担持体の間
に形成された振動電界により、該像担持体上に形成され
ている潜像を非接触現像する工程を2回以上繰り返しカ
ラー重ね合わせ像を作製する画像形成方法において、レ
ーザー光等によりドット露光によって静電潜像を作製
し、イエロー、マゼンタ、シアンの色像の各ドットを重
ね合わせる事によってより良い画質が得られるという技
術が開示されている。
【0007】特に、上記のKNC方式では、現像剤担持
体上に200〜600μm程度の薄い現像剤層を形成す
る必要から、現像剤を劣化させる事なく攪拌、搬送して
現像剤担持体表面まで運ぶことは安定した画像を得るた
めに非常に重要である。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】現像装置における現像
剤攪拌搬送部材(回転部材)で現像剤を攪拌混合すると
き、回転部材の回転方向の側面上部に滞留する現像剤が
存在する。この滞留している現像剤は、攪拌混合が不十
分であり、十分な帯電量に立ち上がっていないため、画
像形成装置の何らかの振動により、その現像剤が現像担
持体に供給されると、文字チリ、混色、画像欠陥などを
引き起こす。また、補給されたトナーも、その回転方向
の側面上部に滞留するものが存在し、より一層、攪拌不
足の現像剤が、現像器中に発生することで安定した画像
を長期間にわたって出力することが難しい。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述の問題点
を解決するためになされたものであり、攪拌手段を改善
することにより、補給トナーを現像する前に十分に攪拌
混合することで所定の帯電量を保持し、文字チリや混
色、濃度変動を防止し、高画質の画像を形成可能にする
とともに、現像剤劣化を低減することで長期にわたり安
定した画像が得られる現像装置、現像方法、画像形成装
置を提供することを目的とするものである。
【0010】上記の目的は、下記の本発明により達成さ
れる。
【0011】(1)本発明の請求項1に記載の現像装置
は、静電潜像を担持する像担持体に対向して配置され回
転可能な現像剤担持体と、該現像剤担持体の回転軸に平
行して回転可能に配置され、キャリア粒子とトナー粒子
とから成る二成分現像剤を攪拌搬送する回転部材と、前
記現像剤担持体、前記回転部材を収容する現像器本体と
から成る現像装置において、前記現像剤担持体より最遠
部の現像器本体内壁に対向して配置された前記回転部材
の外周軌跡の垂直方向最上端位置での回転方向が、前記
現像剤担持体に対向する側とは反対の方向の現像器本体
内壁の最遠部に指向し、かつ、前記回転部材の外周軌跡
の垂直方向最上端位置近傍から、前記回転部材の回転方
向に向けて回転角度20°〜90°の範囲内で、前記回
転部材の外周軌跡と前記現像器本体の内壁との間に上方
の間隙部を形成し、前記上方の間隙部の間隙距離A(μ
m)が、前記キャリア粒子の体積平均粒径D(μm)と
の間に下記の関係式を満たすことを特徴とするものであ
る。
【0012】1×D≦A≦300×D (D=10〜100μm、A=20〜3000μm) (2)本発明の請求項4に記載の現像装置は、静電潜像
を担持する像担持体に対向して配置され回転可能な現像
剤担持体と、該現像剤担持体の回転軸に平行して回転可
能に配置され、キャリア粒子とトナー粒子とから成る二
成分現像剤を攪拌搬送する複数の回転部材と、前記現像
剤担持体、前記複数の回転部材を収容する現像器本体と
から成る現像装置において、前記現像剤担持体より最遠
部に配置された前記回転部材の外周軌跡が前記現像器本
体の下方内壁に近接する下方の間隙部は、前記回転部材
の外周軌跡の垂直方向最下端位置から、前記回転部材の
回転中心より回転正負方向に、角度90°の範囲内に形
成され、前記間隙部の間隙距離B(μm)が、前記キャ
リア粒子の体積平均粒径D(μm)との間に下記の関係
式を満たすことを特徴とするものである。
【0013】1×D≦B≦100×D (D=10〜100μm、B=20〜1500μm) (3)本発明の請求項7に記載の現像方法は、トナー補
給装置から補給されたトナーと現像装置内の現像剤とを
攪拌、搬送して現像剤担持体に供給する現像方法におい
て、前記請求項1に記載の現像器本体の内壁と回転部材
の外周軌跡との上方の間隙距離A及び/又は下方の間隙
距離Bを有する間隙部において、現像剤を攪拌しつつ搬
送して現像剤担持体に供給することを特徴とするもので
ある。
【0014】(4)本発明の請求項8に記載の画像形成
装置は、像担持体上に形成された静電潜像を、請求項1
に記載の現像装置の現像器本体の内壁と回転部材の外周
軌跡との上方の間隙距離A及び/又は下方の間隙距離B
を有する間隙部において、現像剤を攪拌しつつ搬送し、
現像剤担持体に供給して現像領域で現像し、前記像担持
体上にトナー像を形成し、該トナー像を被転写材に転写
することを特徴とするものである。
【0015】(5)本発明の請求項11に記載の画像形
成装置は、異なる色の現像剤をそれぞれ収容した複数の
現像装置により、像担持体上に複数色のトナー像を重ね
合わせて形成し、該重ね合わせトナー像を転写手段によ
り被転写材に転写してカラー画像を形成する画像形成装
置において、前記請求項1に記載の現像器本体の内壁と
回転部材の外周軌跡との上方の間隙距離A及び/又は下
方の間隙距離Bを有する間隙部において、現像剤を攪拌
しつつ搬送して、現像剤担持体に供給して現像領域で現
像する現像装置を備えたことを特徴とするものである。
【0016】本発明は、現像装置内の現像剤攪拌搬送用
の回転部材の外周部と現像器本体の内壁との間隙A及び
Bを、キャリア粒子の体積平均粒径D(μm)との関係
で、それぞれ最適化することで、攪拌搬送性能が向上し
て、プリント中の現像剤の帯電量分布が安定し、画像濃
度低下や放置混色や細線再現性低下などの問題点を解決
することができた。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態の説明に先立
って、本発明の現像装置を複数組搭載した画像形成装置
の一例であるカラープリンタの構成とその作用を図1の
断面構成図によって説明する。
【0018】図1は、本実施の形態の現像装置及びこの
現像装置を搭載した画像形成装置であるカラープリンタ
を示す断面構成図である。
【0019】このカラープリンタは、像担持体上に順次
形成される各色トナー像を重ね合わせたのち、転写部で
記録紙上に1回で転写してカラー画像を形成し、その
後、記録紙を像担持体面から剥離する方式のカラー画像
形成装置である。
【0020】このカラープリンタは、像担持体である可
撓性の無端ベルト状の感光体(以下、ベルト感光体と称
す)10の周囲に、4組のスコロトロン帯電器(以下、
帯電器と称す)11Y,11M,11C,11K、4組
の像露光装置13Y,13M,13C,13K、4組の
現像器14Y,14M,14C,14Kとから成る画像
形成ユニットを複数組(図示の4組)縦列に配設したも
のである。像露光装置13(Y,M,C,K)としてレ
ーザビーム走査光学装置を使用した。
【0021】ベルト感光体10は、駆動ローラ101及
び回動ローラ102,103に張架され、テンションロ
ーラ104の作用により緊張状態にされ、内周面に設け
られたバックアップ部材105により局部的に当接しな
がら、図示の時計方向に回動する。バックアップ部材1
05は、ベルト感光体10の背面に当接して、現像剤担
持体(以下、現像スリーブと称す)141(Y,M,
C,K)の現像領域及び像露光装置13(Y,M,C,
K)の結像位置にベルト感光体10を規制している。
【0022】画像記録のスタートにより、駆動モータが
回動して駆動ローラ101を介してベルト感光体10は
図示の時計方向へと回動し、帯電器11Yの帯電作用に
よりベルト感光体10への電位の付与が開始される。ベ
ルト感光体10は電位を付与されたあと、像露光装置1
3Yにおいて第1の色信号すなわちイエロー(Y)の画
像信号に対応する電気信号による露光が開始され、ベル
トの回転(副走査)によってその表面の感光層に現像画
像のイエロー(Y)の画像に対応する静電潜像を形成す
る。この潜像は現像器14Yにより現像スリーブ141
Y上に付着搬送された現像剤が、現像領域において非接
触の状態で反転現像され、ベルト感光体10の回転に対
応してイエロー(Y)のトナー像が形成される。
【0023】次いでベルト感光体10はイエロー(Y)
のトナー像の上にさらに帯電器11Mの帯電作用により
電位が付与され、像露光装置13Mの第2の色信号すな
わちマゼンタ(M)の画像信号に対応する電気信号によ
る露光が行われ、現像器14Mによる非接触の反転現像
によって前記のイエロー(Y)のトナー像の上にマゼン
タ(M)のトナー像が重ね合わせて形成される。
【0024】同様のプロセスにより帯電器11C、像露
光装置13C及び現像器14Cによってさらに第3の色
信号に対応するシアン(C)のトナー像が形成される。
さらに帯電器11K、像露光装置13K及び現像器14
Kによって第4の色信号に対応する黒色(K)のトナー
像が順次重ね合わせて形成され、ベルト感光体10の一
回転以内にその周面上にカラーのトナー像が形成され
る。
【0025】現像器14Y,14M,14C及び14K
による現像作用に際しては、それぞれ現像スリーブ14
1Y,141M,141C及び141Kに対し、ベルト
感光体10の帯電と同極性の直流バイアス、あるいは直
流バイアスに交流を重畳した現像バイアスが印加され、
現像スリーブ141(Y,M,C,K)上に付着した二
成分現像剤による非接触反転現像が行われて、導電層を
接地したベルト感光体10上の露光部にトナーを付着さ
せる。
【0026】かくして、ベルト感光体10の周面上に形
成されたカラーのトナー像は帯電器11Fによって付着
トナーの電位が揃えられたのち転写前露光器によって除
電が行われ、転写部において、給紙装置である給紙カセ
ット20A,20B或いは手差し給紙部20Cから、そ
れぞれ給紙手段21A,21B,21Cにより送り出さ
れ、レジストローラ対23へと搬送され、レジストロー
ラ対23の駆動によってベルト感光体10上のトナー像
領域と同期して給紙される転写紙上に、ベルト感光体1
0の駆動用の駆動ローラ101の下部に対向して配置さ
れた転写装置(転写ローラ)17により転写される。
【0027】トナー像の転写を受けた被転写材(転写
紙)は、駆動ローラ101の曲率に沿ったベルト感光体
10周面より分離されたのち、定着装置24へ搬送さ
れ、定着装置24において加熱・圧着されてトナーが転
写紙上に溶着・定着されて定着装置24より排出され、
排紙ローラ対25A,25B,25Cにより搬送され
て、上部に設けられた排紙トレイ26上に転写紙のトナ
ー像面を下面にして排出される。
【0028】一方、転写紙を分離したベルト感光体10
はクリーニング装置19においてクリーニングブレード
191によってベルト感光体10面の摺擦がなされ、残
留トナーの除去・清掃がなされて、次の原稿画像のトナ
ー像の形成を続行するか、もしくは一旦停止して待機す
る。なお、次の原稿画像のトナー像の形成が続いて行わ
れるときは、帯電前除電器12によるベルト感光体10
の感光体面への露光が行われて前歴の除去がなされる。
【0029】前記複数の現像器14Y,14M,14
C,14Kは、ほぼ同じ構成をなすから、以下、これら
の現像器を代表して現像装置14と称して説明する。
【0030】図2は本発明の現像装置14の断面図であ
る。図において、140はトナーとキャリアとから成る
二成分現像剤を収容する現像器本体、141は現像スリ
ーブ、142は現像スリーブ141の内部に配置され現
像器本体140に固定された磁界発生手段(以下、マグ
ネットロールと称す)、143は現像スリーブ141上
の現像剤層厚を所定量に規制する現像剤層厚規制部材、
144は現像スリーブ141に現像剤を供給するパドル
形状の現像剤供給部材(以下、パドルホイールとも称
す)である。146,147は、スクリュー形状をなす
現像剤攪拌搬送部材であり、146はトナー補給側攪拌
部材(以下、第1の回転部材とも称す)、147はスリ
ーブ側攪拌部材(以下、第2の回転部材とも称す)であ
る。
【0031】なお、現像剤供給部材144は複数のパド
ル部材が回転軸に立設されたパドルホイールに限定され
るものではなく、現像剤を効率良く搬送する他の形状で
もよい。また、図示の矢印は各ローラの回転方向を示
す。E1はAC電源、E2はDC電源である。
【0032】上記の現像器14(Y,M,C,K)の各
現像スリーブ141(Y,M,C,K)は、図2に示す
ような複数個の磁極S1,S2、N1〜N3を有し、こ
れらの複数個の磁極のうち互いに隣接する同極性の磁極
N2,N3により反発磁界を形成して、後述の所定条件
を満たす位置に配置されたパドルホイール144との相
乗効果により、現像スリーブ141(Y,M,C,K)
上の現像剤を剥ぎ取り、現像スリーブ141上の画像履
歴を消去する。
【0033】トナー補給側の第1の回転部材146と、
スリーブ側の第2の回転部材147とは、現像器本体1
40の底部から直立した仕切り壁140aを挟んで両側
に形成された第1の攪拌室140b及び第2の攪拌室1
40c内にそれぞれ平行に配置され、互いに同方向に駆
動回転される。なお、第1の回転部材146と第2の回
転部材147とは、スクリュー形状の螺旋方向が逆に形
成され、各回転軸方向の現像剤搬送方向が互いに同方向
である。
【0034】第1の攪拌室140b及び第2の攪拌室1
40cの上部は、上蓋部材145により閉蓋されてい
る。
【0035】図1に示すトナーカートリッジ15Y,1
5M,15C,15Kから補給されたトナーは、現像装
置14の上蓋部材145に穿設されたトナー補給口部
(図3の140f)から第1の攪拌室140b内に投
入、補給される。
【0036】現像スリーブ141内には、複数個の磁極
N1,N2,N3,S1,S2が交互に配置されたマグ
ネットロール142が固設されている。これらの複数個
の磁極のうち、互いに隣接する2極N2,N3は同極性
に配置され、この隣接する同極性の磁極(剥ぎ取り磁
極)N2,N3により反発磁界が形成され、現像スリー
ブ141上の現像剤を剥ぎ取る剥ぎ取り磁極部分が形成
されている。
【0037】現像スリーブ141の外径は、φ8mm以
上、φ60mm以下が望ましい。外径が、φ8mm以上
であると、画像形成に必要な磁極N1,S2、剥ぎ取り
磁極N2,N3及び磁極S1から成る少なくとも5極の
磁極を有するマグネットロール142を形成することが
可能である。また、現像スリーブ141の外径がφ60
mm以下であると、現像装置の小型化に有効である。特
に、複数組の現像装置(例えば現像器14(Y,M,
C,K))を有するカラープリンタ(図1参照)におい
ては、複数の現像装置14が小型化すると、ベルト感光
体10を短くすることが可能になり、画像形成部を小型
にすることができる。
【0038】図3は本発明の現像装置14の水平断面図
である。
【0039】図において、現像スリーブ141の両軸端
近傍は、玉軸受B1,B2により回転可能に支持されて
いる。複数の磁極を有するマグネットロール142の両
軸端は固定支持されている。図示しない駆動源に接続さ
れるカップリングKと同軸の歯車G1は、現像スリーブ
141の一方の軸端に固定された歯車G2を回転させ
る。現像スリーブ141の他方の軸端に固定された駆動
歯車G3は、図示しない中間歯車を介して、パドルホイ
ール144の一方の軸端に固定された駆動歯車G4を回
転させる。駆動歯車G4は図示しない中間歯車を介し
て、第2の回転部材147の回転軸部147Aに固定さ
れた駆動歯車G5に駆動を伝達する。駆動歯車G5は、
第1の回転部材146の回転軸部146Aに固定された
駆動歯車G6に駆動を伝達する。
【0040】このようにして、歯車G1の駆動回転によ
り、現像スリーブ141、パドルホイール144、第1
の回転部材146、第2の回転部材147がそれぞれ図
2に示す矢印方向に同時に回転される。また、第1の回
転部材146と第2の回転部材147とは、スクリュー
の螺旋方向が同方向形成され、逆回転するから、補給ト
ナー及び現像剤は、図3に示す白抜き矢印方向に循環搬
送される。
【0041】第1の回転部材146は、トナー補給装置
から補給されたトナーをトナー補給口部140fより受
容して回転軸方向に搬送する。トナー補給口部140f
は第1の回転部材146の一方の端部であって、現像剤
中のキャリアが実質的に存在しない部位である。
【0042】第1の回転部材146の回転方向は、第1
の回転部材146の外周軌跡の垂直方向最上端位置xで
の回転方向が、現像スリーブ141に対向する側とは反
対の方向の現像器本体140の内壁の最遠部に指向して
いる。
【0043】また、第2の回転部材147の回転方向
は、第2の回転部材147の外周軌跡の垂直方向最上端
位置での回転方向が、現像スリーブ141に対向する側
に指向している。従って、第1の回転部材146、第2
の回転部材147は、逆方向に回転する。また、第1の
回転部材146の回転方向は、現像スリーブ141の回
転方向と同一である。なお、現像スリーブ141の表面
は、ベルト感光体10とと対向する現像領域において、
ベルト感光体10と逆方向に回転される(図2参照)。
【0044】駆動歯車G3,G4,G5,G6等は、現
像器本体140内の一方に、仕切り壁により形成された
駆動部室140g内に収容されている。
【0045】トナーカートリッジ15(Y,M,C,
K)と、図示しないトナーホッパ、トナー搬送手段から
成るトナー補給装置から現像装置のトナー補給口部14
0fに投入されたトナーは、駆動回転される第1の回転
部材146により第1の攪拌室140bにおいて現像器
本体140内の現像剤と攪拌されながら第1の回転部材
146の回転軸方向に搬送され(図示左向き白抜き矢
印)、仕切り壁140a末端の左端の開口部140dを
通過して第2の攪拌室140c内に移送される(図示上
向き白抜き矢印)。
【0046】第2の攪拌室140c内に送り込まれたト
ナーは、駆動回転される第2の回転部材147により回
転軸方向に攪拌、搬送され(図示右向き白抜き矢印)、
図示右端の開口部140eにおいて第1の攪拌室140
b内に移送される(図示下向き白抜き矢印)。
【0047】第2の攪拌室140c内において攪拌、混
合、搬送された現像剤は、駆動回転されるパドルホイー
ル144により現像スリーブ141に供給される。
【0048】現像スリーブ141の周面上に供給された
現像剤は、現像剤層厚規制部材143により現像剤層厚
を所定量に規制されたのち、ベルト感光体10に対向す
る現像領域に搬送される。現像領域において現像処理さ
れた後の残余の現像剤は、前記剥ぎ取り磁極N2,N3
による反発磁界により現像スリーブ141面上から剥ぎ
取られ、パドルホイール144により搬送されて、第2
の回転部材147に送られ攪拌される。
【0049】現像器本体140の底部には、トナー濃度
検出装置149が固定されている。トナー濃度検出装置
149は、現像器本体140の第1の攪拌室140b又
は第2の攪拌室140cに取り付けられ、トナー濃度検
出装置149による検出結果に基づいて、トナー補給口
部140fから現像装置内にトナーが補給される。
【0050】パドルホイール144の一方の回転軸部1
44Aは、軸受部材B3に嵌入され、回転可能に支持さ
れている。パドルホイール144の他方の回転軸部14
4Bは、軸受部材B4に嵌入され、回転可能に支持され
ている。
【0051】第1の回転部材146の一方の軸端の回転
軸部146Aは軸受部材B7に、他方の軸端の回転軸部
146Bは軸受部材B8に嵌入され、第1の回転部材1
46は回転可能に両端支持されている。同様に、第2の
回転部材147の両端の回転軸部147A,147B
も、それぞれ軸受部材B5,B6に嵌入され、回転可能
に両端支持されている。
【0052】第1の回転部材146、第2の回転部材1
47を形成する材料としては、樹脂にガラス繊維を添加
したエフライトFL202(日本エフテービー社製)を
使用した。この他、エフライトFL302、エフライト
FL201、エフライトFL362、エフライトFL2
01(何れも日本エフテービー社製)でもよい。更に、
ABS、変性PPE、PC、PE、PETP、PF、P
OM、PS、PBT、PP、PA、PMMA、PAI、
PPS、PPO、PAR、PSF、PES、PEI、P
OB、PEEK等の樹脂材でもよい。更にまた、鉄合
金、銅合金、ステンレス鋼、アルミニウム合金、ニッケ
ル合金などの金属でもよい。
【0053】パドルホイール144は、ABS樹脂又は
その他の樹脂、ガラス繊維入りの樹脂、金属等により形
成される。
【0054】現像スリーブ141は、ステンレス鋼、ア
ルミニウム合金等により形成される。
【0055】図4は回転部材146,147の回転方向
を比較説明する比較例及び実施例の現像装置の模式図で
ある。
【0056】図4(a)に示す比較例の現像装置14a
は、第1の回転部材146が、現像スリーブ141、パ
ドルホイール144と同方向に回転し(図示の右回
転)、第2の回転部材147のみが逆方向回転(図示の
左回転)するものである。
【0057】現像装置14aでは、第1の回転部材14
6の外周部が現像器本体140の内壁に近接する側で、
第1の回転部材146の回転方向斜め上方向の位置m近
傍において、補給トナーが現像剤の上層部に浮遊して現
像スリーブ141方向に搬送されず、トナー補給不良を
発生する。
【0058】また、位置m近傍において停滞した現像剤
の上層部は、第1の回転部材146により現像剤が攪
拌、搬送されず、現像剤攪拌不良を発生する。この滞留
している現像剤はトナーとの攪拌混合不十分のため、十
分な帯電量に立ち上がらず、画像形成装置の何らかの振
動により、その現像剤が現像スリーブ141に供給され
ると、文字チリ、混色、画像欠陥などを引き起こす。
【0059】さらに、第1の回転部材146により搬送
される現像剤が、上記の上方向の位置m近傍において滞
留してさらに凝固すると、回転する第1の回転部材14
6の外周近傍の現像剤のみ搬送されて、上記の上方向の
位置m近傍の現像剤は全く搬送されない停滞状態とな
る。
【0060】図4(b)に示す実施例の現像装置14b
は、第1の回転部材146と第2の回転部材147と
が、現像スリーブ141、パドルホイール144と同方
向(図示の右回転)に回転するものである。
【0061】即ち、現像スリーブ141より最遠部の現
像器本体140の内壁に対向して配置された第1の回転
部材の外周軌跡の垂直方向最上端位置xでの回転方向
が、現像スリーブ141に対向する側とは反対の方向の
現像器本体140の内壁の最遠部に指向する。
【0062】本発明は、図4(a)に示した位置m近傍
の現像剤滞留を防止するため、実施例の現像装置14b
では、第1の回転部材146と第2の回転部材147と
が、現像スリーブ141、パドルホイール144と同方
向(図示の右回転)に回転させ、かつ、第1の回転部材
146と現像器本体140の内壁との間に上方の間隙部
a及び/又は下方の間隙部bを形成した。
【0063】図2において、現像スリーブ141より最
遠部に配置された第1の回転部材146の外周部が現像
器本体140の内壁に近接して形成された間隙部aは、
第1の回転部材146の外周軌跡の垂直方向最上端位置
x近傍から、現像器本体140の内壁に対向する方向
で、第1の回転部材146の回転中心より回転方向に、
角度20〜°90°の範囲内に形成され、前記間隙部a
の間隙距離A(μm)が、現像剤中のキャリア粒子の体
積平均粒径D(μm)との間に下記の関係式を満たすよ
うに、第1の回転部材146の外周部の一部が所定の間
隙距離Aを介して覆うようにしている。
【0064】1×D≦A≦300×D (但し、D=10〜100μm、A=20〜3000μ
m) 第1の回転部材146の外周部と前記現像器本体140
の内壁側に対向する前記間隙部aの範囲内の間隙距離A
は、現像剤滞留防止部材148により形成されている。
【0065】現像剤滞留防止部材148は、現像器本体
140の上部開口を閉止する上蓋部材145に一体に設
けられている。あるいは、現像器本体140の内壁に着
脱可能に装着される。あるいは、別体の成型部材の張り
合わせ、現像器本体一体型、張り合わせでもよい。
【0066】現像剤滞留防止部材148を設けることに
より、第1の回転部材146の回転方向側面上部に攪
拌、搬送される現像剤及び補給トナーが滞留することを
防止し、現像装置14内の現像剤を十分に帯電させると
ともに、補給されたトナーも現像装置14内の現像剤に
十分に攪拌、混合されて、未帯電、弱帯電の現像剤の発
生を抑制することができる。また、現像装置14内の現
像剤の帯電量を均一にすることで、文字チリ、混色、濃
度変動が少なく、長期間にわたって安定した画像が得る
ことができる。
【0067】図2において、現像スリーブ141より最
遠部に配置された第1の回転部材146の外周部が現像
器本体140の下方内壁に近接する下方の間隙部bは、
第1の回転部材146の外周軌跡の垂直方向最下端位置
yから、第1の回転部材146の回転中心より回転正負
方向に、角度90°の範囲内に形成され、前記間隙部b
の間隙距離B(μm)が、キャリア粒子の体積平均粒径
D(μm)との間に下記の関係式を満たすように、間隙
距離Bが保持されている。
【0068】1×D≦B≦100×D (D=10〜100μm、B=20〜1500μm) また、現像装置14の駆動開始時の現像剤の帯電量不足
や連続現像時の帯電量低下が防止されるから、連続プリ
ント画像形成時に、画像濃度の低下、画像線幅の低下を
発生することはない。さらに、カラー画像形成装置にお
いては、放置混色の発生も極めて少ない。
【0069】現像装置14の構成部材の一実施例の諸元
を下記に示す。
【0070】・現像剤滞留防止部材148の諸元 材質:ABS樹脂、その他の樹脂、ガラス繊維入り樹
脂、非磁性金属等 設置箇所:上蓋部材145に一体成型、 間隙距離A=0.5mm(0.03〜9.0mm) 間隙距離B=0.5mm(0.03〜3.0mm) ・回転部材146,147の諸元 外径:16mm、軸径:6mm、ピッチ:14mm、 回転速度:200rpm、 回転部材146の速度ベクトルV1=10060mm/
sec. 回転部材147の速度ベクトルV2=10060mm/
sec. ・パドルホイール144の諸元 外径:14mm、軸径:6mm、4枚羽根 回転速度:250rpm、 パドルホイール144の速度ベクトルV3=11000
mm/sec. ・現像スリーブ141の諸元 外径:20mm、表面粗さRz=8μm、磁極配置:5
極、 回転速度:350rpm、 現像スリーブ141の速度ベクトルV4=22000m
m/sec. ・速度ベクトル比:V1:V2:V3:V4=1:1:
1.1:2.2 以下、実施例をあげて、本発明の現像装置の現像性につ
いて説明する。
【0071】本発明には磁性キャリア、特にはコーティ
ング磁性キャリアと非磁性樹脂トナーの組み合わせによ
るいわゆる二成分現像剤が好ましく用いられる。また、
磁性粒子を樹脂中に分散した樹脂分散磁性キャリアと非
磁性樹脂トナーの組み合わせによる二成分現像剤も好ま
しく用いられる。
【0072】この現像剤用キャリアの磁性粒子(コーテ
ィングキャリアの場合は芯材粒子)としては、鉄、フェ
ライト、マグネタイト等の金属、それらの金属とアルミ
ニウム、鉛等の金属との合金等の従来から公知の材料を
用いることができる。上記芯材粒子を被覆したキャリア
の体積平均粒径としては10μm以上、100μm以
下、特に20μm以上、40μm以下のものが好まし
い。
【0073】コーティング膜厚は0.5〜3μmが良
く、樹脂にカーボンなどの導電性物質を添加してもよ
い。また磁性体芯材にコーティング樹脂が密着するよう
シランカップリング剤などを添加してもよい。
【0074】キャリアの体積平均粒径の測定は、代表的
には湿式分散機を備えたレーザ回折式粒度分布測定装置
「ヘロス(HELOS)」(シンパチィク(SYMPA
TEC)社製)により測定される。
【0075】トナーの体積平均粒径の測定には通常コー
ルターカウンターが用いられる。コールターカウンター
は例えばCoulter TA−II(コールター社製)
を用いる。測定はトナーを電界液ISOTONE−II
((株)日科機製)に溶解、分散し、前述のコールター
カウンターで行った。
【0076】〔実施例1〕 トナー飽和時間 〈トナー飽和時間の計測〉トナー補給口部140fに補
給トナーを挿入し、その補給したトナーと現像剤とが攪
拌、混合されて、所定のトナー濃度に達するまでの時間
(トナー飽和時間)を計測した。トナー飽和の判断は、
フォトメータを用いて測定した電圧値による。フォトメ
ータの動作原理は、基本的には、ある粉体の混ざり具合
(濃度)を0〜5Vの出力電圧値として表示するもので
ある。即ち、粉体がよく混ざっていない場合には、出力
電圧値にバラツキが発生する。粉体がよく混ざってくる
と、出力電圧値が揃ってくる。この電圧値が±5%以下
になるまでの時間をトナー飽和時間と定義している。
【0077】現像装置14の諸元を以下に示す。
【0078】現像装置14内の初期の現像剤量:250
g 現像剤中のトナー濃度:12% 補給トナー:1g 現像スリーブ141の回転速度:350rpm パドルホイール144の回転速度:250rpm
【0079】
【表1】
【0080】表1は、トナー飽和時間を、図4(b)に
示す本発明の実施例の現像装置14bについて実験、計
測した結果をまとめたものである。
【0081】第1の回転部材146の上方の間隙距離A
を、0.5D〜400Dの範囲内で10段階に変化さ
せ、下方の間隙距離Bを、0.5D〜140Dの範囲内
で10段階に変化させ、実施例の現像装置14bのトナ
ー飽和時間tを検討した。
【0082】表1(a)に示すように、本発明の実施例
の現像装置14bは、キャリア粒子の体積平均粒径D
(μm)に対して、間隙距離Aは、1.0D〜300D
の範囲内、D=30μmの場合の間隙距離Aは、0.0
3〜9.0mmの範囲内が、トナー飽和時間が3〜10
秒と短く、間隙距離Aが少ないほどトナー飽和時間tが
短く、極めて短時間で補給されたトナーが搬送されて、
飽和するから、トナー補給の効率が高いことが判る。し
かし、間隙距離Aが0.5D以下であると、第1の回転
部材146の回転振れ誤差により、第1の回転部材14
6の外周部が現像剤滞留防止部材148に摺接して、故
障を発生させる恐れがある。また、間隙距離Aが350
D以上の広い間隙であると、現像器本体140の内壁に
対向する第1の回転部材146の螺旋状羽根部146C
が現像剤を有効に捕捉して搬送できず、トナー飽和時間
tが増大する。
【0083】表1(b)に示すように、本発明の実施例
の現像装置14bは、キャリア粒子の体積平均粒径D
(μm)に対して、間隙距離Bは、1.0D〜100D
の範囲内に設定した。例えば、D=30μmの場合の間
隙距離Bは、0.03〜3.0mmの範囲内が、トナー
飽和時間tが0.8〜2.0秒と短く、極めて短時間で
補給されたトナーが混合、攪拌されて、飽和するから、
トナー補給の効率が高いことが判る。間隙距離Bが0.
5D以下であると、第1の回転部材146の回転振れ誤
差により、現像器本体140の内壁に摺接して、故障を
発生させる恐れがある。また、間隙距離Bが120D以
上の広い間隙であると、現像器本体140の内壁に対向
する第1の回転部材146の螺旋状羽根部146Cが現
像剤を有効に捕捉して搬送できず、トナー飽和時間tが
増大する。
【0084】〔実施例2〕 帯電量の変動 第1の回転部材146、第2の回転部材147による攪
拌時間を変えて、現像剤の帯電量との関係を測定した。
【0085】〈帯電量の測定方法〉トナーとキャリアと
を混合した現像剤試料を、ステンレス鋼製のメッシュス
クリーンをセットした測定用セルに入れ、窒素ガスを用
いて内圧が、0.2kg/cm2となる圧力で6秒間ブ
ローオフし、飛散した粉体の電荷と質量から測定する
(ブローオフ法)。
【0086】〈帯電量の変動と攪拌時間との関係〉第1
の回転部材146の近傍に現像剤滞留防止部材148を
設けた本発明の現像装置14d(実施例)を所定方向に
回転させて現像剤を攪拌、搬送し、間隙距離A,Bを変
化させ、上記の測定装置を用いて帯電量を測定して比較
した結果を、表2に示した。
【0087】
【表2】
【0088】表2(a)は、第1の回転部材146の上
方の間隙距離Aを、0.5D〜400Dの範囲内で10
段階に変化させ、下方の間隙距離Bを、0.5D〜14
0Dの範囲内で10段階に変化させ、実施例の現像装置
14dの帯電量変化を検討した。即ち、現像剤を現像器
本体内に装入した後、現像器を単体駆動して、現像剤を
2時間攪拌、混合する。このとき、初期の現像剤の帯電
量がどの程度、変化するかを、上記のブローオフ法で計
測した。
【0089】表2(a)に示すように、本発明の実施例
の現像装置14bは、キャリア粒子の体積平均粒径D
(μm)に対して、間隙距離Aは、1.0D〜300D
の範囲内、D=30μmの場合の間隙距離Aは、0.0
3〜9.0mmの範囲内が、帯電量変化幅が0.8〜
2.0と少なく、長時間連続現像処理したときにも帯電
量低下が少ない。間隙距離Aが0.5D以下の狭い間隙
では、第1の回転部材146と現像器本体140の内壁
との狭い間隙に挟持された現像剤が、摩擦帯電過剰にな
り、帯電量変化幅が増大する。また、間隙距離Aが35
0D以上の広い間隙では、帯電が不安定になり帯電量変
化幅が増大する。
【0090】表2(b)は、第1の回転部材146の下
方の間隙距離Bを、0.5D〜140Dの範囲内で10
段階に変化させ、下方の間隙距離Bを、0.5D〜14
0Dの範囲内で10段階に変化させ、実施例の現像装置
14bの帯電量変化を検討した。
【0091】表2(b)に示すように、本発明の実施例
の現像装置14bは、キャリア粒子の体積平均粒径D
(μm)に対して、間隙距離Bは、1.0D〜100D
の範囲内、D=30μmの場合の間隙距離Bは、0.0
3〜3.0mmの範囲内が、帯電量変化幅が0.8〜
2.0と少なく、長時間連続現像処理したときにも帯電
量低下が少ない。間隙距離Bが0.5D以下の狭い間
隙、間隙距離Bが350D以上の広い間隙では、上記の
間隙距離Aの場合と同様に帯電量変化幅が増大する。
【0092】〔実施例3〕 画像濃度の変化 〈プリント画像の反射濃度の測定〉マクベス反射濃度計
を用いて測定した。
【0093】第1の回転部材146と現像剤滞留防止部
材148とを備えた本発明の現像装置14b(実施例)
と、現像剤滞留防止部材148を有しない現像装置14
a(比較例)とを所定方向に回転させて現像剤を攪拌、
搬送し、図1の画像形成装置を使用して、連続プリント
を実施し、上記の濃度計を用いて画像の反射濃度を測定
して比較した結果を、表3及び図5に示した。何れも5
万枚プリントまでのテストを実施した。
【0094】
【表3】
【0095】実施例の現像装置14aでは、5万枚プリ
ントまで、画像濃度は極めて少なかった(1.37〜
1.42)。比較例の現像装置14aでは、画像濃度が
次第に低下し、初期の濃度値1.4から5万枚プリント
時の濃度値0.89まで低下した。
【0096】〔実施例4〕 混色の測定 〈放置混色の測定〉イエロー色のパッチ画像を現像器1
4Yにより現像したのち、現像バイアスが印加された現
像器14Kを通過させたときに、イエロー色パッチ画像
上に分散付着された黒色トナーの混色を、マイクロスコ
ープにより拡大観察し、任意10点の1mm2当たりの
混色トナー数を測定計測し、平均値をとったものであ
る。
【0097】放置混色を測定して比較した結果を、表4
及び図6に示した。何れも5万枚プリントまでのテスト
を実施した。
【0098】
【表4】
【0099】実施例の現像装置14bでは、5万枚プリ
ントまで、混色数は50個/mm2以下の少数で、か
つ、プリント数が増大しても混色数の変化が少なく、良
好な画質が得られた。比較例の現像装置14aでは、混
色数が46〜263個/mm2と多く、特に、プリント
数の増大に従って、混色数が著しく増加し、画質の低下
が目立った。
【0100】〔実施例5〕 細線再現性 〈細線幅の測定〉2dot(300dpi)=170μ
mラインを出力して、その画像をマイクロスコープで拡
大してライン幅を計測した。
【0101】細線幅を測定して比較した結果を、表5及
び図7に示した。何れも5万枚プリントまでのテストを
実施した。
【0102】
【表5】
【0103】実施例の現像装置14bでは、5万枚プリ
ントまで、細線幅の変動は、上記の170μmラインに
対して、170±2μmの範囲内で、かつ、プリント数
が増大しても細線幅の変化が少なく、鮮鋭で良好な画質
が得られた。比較例の現像装置14aでは、細線幅が1
29〜169μmと変動が大きく、特に、プリント数の
増大に従って、細線幅の減少が著しく、細線再現性の低
下が目立った。
【0104】図8は本発明の現像装置を搭載したカラー
プリンタの他の実施の形態を示す断面構成図である。な
お、図面に使用されている符号について、図1と同じ機
能を有する部分には、同符号を付している。以下、前記
の実施の形態1と異なる点を説明する。
【0105】このカラープリンタは、1個の帯電器11
と、1個の像露光装置13と、4個の現像器14(Y,
M,C,K)とにより、像担持体(感光体ドラム)10
上に順次形成される各色トナー像を重ね合わせたのち、
転写部で記録紙上に1回で転写してカラー画像を形成
し、その後、分離手段により像担持体面から剥離する方
式のカラー画像形成装置である。
【0106】図8において、10は像担持体である感光
体ドラムで、OPC感光体(有機感光体)をドラム基体
上に塗布形成したもので、接地されて図示の時計方向に
駆動回転される。11は帯電器で、感光体ドラム10周
面に対し高電位VHの一様な帯電をグリッド電位VGに電
位保持されたグリッドとコロナ放電ワイヤによるコロナ
放電によって与えられる。この帯電器11による帯電に
先だって、前プリントまでの感光体の履歴をなくすため
に発光ダイオード等を用いた帯電前除電器(PCL)1
2による露光を行って感光体周面の除電をしておく。上
記の感光体の履歴とは、先行した画像形成時の帯電、画
像露光で作像した感光体上に残留した画像パターンをい
い、感光体メモリーとも称す。
【0107】感光体ドラム10への一様帯電ののち、像
露光装置13により画像信号に基づいた像露光が行われ
る。像露光装置13は図示しないレーザーダイオードを
発光光源とし回転するポリゴンミラー、fθレンズ、シ
リンドリカルレンズを経て反射ミラーにより光路を曲げ
られ走査がなされるもので、感光体ドラム10の回転に
よって潜像が形成される。本実施の形態では文字部に対
して露光を行い、露光部電位VLの方が帯電電位VHより
も低電位となるような反転潜像を形成する。
【0108】感光体ドラム10の周縁には、イエロー
(Y),マゼンタ(M),シアン(C),黒色(K)等
のトナーとキャリアとから成る二成分現像剤をそれぞれ
内蔵した現像器14Y,14M,14C,14Kから成
る現像装置14が設けられている。現像器14Y,14
M,14C,14K内には、請求項1〜6に記載の第1
の回転部材146及び第2の回転部材147が設けられ
ている。
【0109】図9は、本発明の現像装置を搭載したカラ
ープリンタの更に他の実施の形態を示す断面構成図であ
る。なお、図面に使用されている符号について、図1と
同じ機能を有する部分には、同符号を付している。以
下、前記の実施の形態1と異なる点を説明する。
【0110】ドラム状の像担持体である感光体ドラム1
0は、例えば、透明アクリル樹脂の透明部材によって形
成される円筒状の透明樹脂基体を内側に設け、透明の導
電層及び有機感光体層(OPC)を該基体の外周に形成
したものであり、接地された状態で図10の矢印で示す
方向に回転される。
【0111】本発明に係わるカラー画像形成装置は、感
光体ドラム10の周囲に、帯電器11(Y,M,C,
K)、像露光装置13(Y,M,C,K)、現像器14
(Y,M,C,K)とから成る画像形成ユニットを複数
組(図示4組)配設したものである。
【0112】帯電器11(Y,M,C,K)は、感光体
ドラム10の前述した有機感光体層に対し所定の電位に
保持されたグリッドと放電ワイヤによるコロナ放電とに
よって帯電作用を行い、感光体ドラム10に対し一様な
電位を与える。
【0113】13Y,13M,13C,13Kは、画像
信号に基づいた像露光を行う像露光装置で、感光体ドラ
ム10の軸方向に配列したLEDと等倍結像系であるセ
ルフォックレンズとから構成される露光光学系で、別体
の画像読み取り装置によって読み取られた各色の画像信
号がメモリーより順次取り出されて前記の各像露光装置
13(Y,M,C,K)にそれぞれ電気信号として入力
され、感光体ドラム10の回転(副走査)によって潜像
を形成する。各像露光装置13(Y,M,C,K)は何
れも光学系支持手段として設けた支持部材130に取り
付けられて前記感光体ドラム10の透明基体内部に収容
される。
【0114】各現像器14(Y,M,C,K)は、前述
した帯電器11(Y,M,C,K)による帯電、像露光
装置13(Y,M,C,K)による像露光によって形成
される感光体ドラム10上の静電潜像を現像バイアス電
圧の印加により非接触の状態で反転現像する。現像器1
4Y,14M,14C,14K内には、請求項1〜6に
記載の第1の回転部材146及び第2の回転部材147
が設けられている。
【0115】各現像器14(Y,M,C,K)による現
像作用に際しては、それぞれ現像スリーブ141に対し
て直流或いは更に交流を加えた現像バイアスが印加さ
れ、現像器14(Y,M,C,K)に収容された二成分
現像剤により感光体ドラム10に対して非接触の反転現
像が行われるようになっている。
【0116】感光体ドラム10の周面上に形成されたカ
ラーのトナー像は、一旦、中間転写手段として設けた中
間転写ベルト30の周面に転写される。
【0117】中間転写ベルト30はローラ31,32,
33及び34の間に張架され、ローラ34に伝達される
動力により感光体ドラム10の周速度に同期して時計方
向に循環して搬送される。
【0118】一方、給紙カセット(図示せず)の給紙ロ
ーラ22Bの作動により転写材Pが搬出されてタイミン
グローラ23に給送され、中間転写ベルト30上のカラ
ートナー像の搬送に同期して転写ローラ35の転写域へ
と給紙される。
【0119】転写ローラ35は中間転写ベルト30の周
速度に同期して反時計方向に回動されていて、給紙され
た転写材Pは転写ローラ35と接地状態にあるローラ3
3の間のニップ部の形成する転写域において中間転写ベ
ルト30上のカラートナー像に密着され転写ローラ35
への1〜2kVのトナーと反対極性のバイアス電圧の印
加により順次カラートナー像は転写材P上に転写され
る。
【0120】カラートナー像の転写を受けた転写材Pは
除電され、定着装置24に搬送、加熱され、トナーを溶
着して定着がなされたのち排紙ローラ25Aを介して装
置外部に排出される。
【0121】図10は、カラープリンタの更に他の実施
の形態を示し、本発明の現像装置を搭載し、中間転写ド
ラム60を備えたカラー画像形成装置の断面構成図であ
る。
【0122】この中間転写ドラム60を使用した場合に
は、回動する感光体ドラム10上に形成された静電潜像
を現像器14Yにより現像してY色トナー像を形成し、
このY色トナー像を感光体ドラム10から中間転写ドラ
ム60に転写し、同様にして、感光体ドラム10上に形
成された静電潜像を現像器14Mにより現像してM色ト
ナー像を形成し、このM色トナー像を感光体ドラム10
から中間転写ドラム60に転写し、以下同様にして、C
色トナー像及びK色トナー像を感光体ドラム10から中
間転写ドラム60に順次転写する。更に、中間転写ドラ
ム60と転写ローラ17とが接する転写部において、多
色トナー像(Y,M,C,K)を転写材Pに一括して静
電転写したのち、分離手段18により分離して、定着装
置24により画像を定着する。
【0123】各現像器14Y,14M,14C,14K
内には、請求項1〜6に記載の第1の回転部材146及
び第2の回転部材147が設けられている。
【0124】なお、本発明の現像装置は、複数の現像器
を備えたカラー画像形成装置に限定されず、現像装置1
個のモノクロ画像形成装置にも適用可能である。
【0125】
【発明の効果】本発明の請求項1〜10に記載の現像装
置、現像方法及び画像形成装置は、現像剤攪拌搬送用の
回転部材の回転方向側面上部に滞留する現像剤及び現像
トナーをなくすための現像剤滞留防止部材を設けること
で、現像器中の現像剤を十分に帯電させるとともに、補
給トナーもまた、十分に攪拌混合されて、未帯電、弱帯
電の現像剤の発生を抑制することができる。また、現像
器中の現像剤の帯電量を均一にすることで、文字チリ、
混色、濃度変動の少ない、安定した画像を提供すること
ができるから、画像濃度を一定化して安定し、調和のと
れた鮮明なカラー画像が得られた。特に、連続長時間現
像処理における現像剤の劣化、現像剤の帯電量不足、画
像濃度の低下、放置混色、細線再現性の低下等の問題が
解消された。
【0126】また、本発明の請求項11に記載の像担持
体上に複数色のトナー像を重ね合わせるカラー画像形成
装置において、上記の現像装置により、現像剤の攪拌搬
送性が向上し、連続多数枚プリントしても、トナー帯電
量が低下することはなく、画像濃度が低下することもな
いから高画質のプリント画像が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の現像装置を搭載した画像形成装置の一
例であるカラープリンタの断面構成図。
【図2】現像装置の断面図。
【図3】現像装置の水平断面図。
【図4】比較例及び実施例の現像装置の模式図。
【図5】5万枚連続プリントにおけるプリント画像の反
射濃度の変動を示す特性図。
【図6】5万枚連続プリントにおけるプリント画像の混
色の変動を示す特性図。
【図7】5万枚連続プリントにおけるプリント画像の細
線再現性の変動を示す特性図。
【図8】本発明の現像装置を搭載したカラープリンタの
他の実施の形態を示す断面構成図。
【図9】本発明の現像装置を搭載したカラープリンタの
更に他の実施の形態を示す断面構成図。
【図10】本発明の現像装置を搭載したカラープリンタ
の更に他の実施の形態を示す断面構成図。
【符号の説明】
10 像担持体(ベルト感光体、感光体ドラム) 14,14a,14b,14c,14d 現像装置 14Y,14M,14C,14K 現像器 140 現像器本体 140a 仕切り壁 140b 第1の攪拌室 140c 第2の攪拌室 140d,140e 開口部 140f トナー補給口部 141(Y,M,C,K) 現像剤担持体(現像スリー
ブ) 142 磁界発生手段(マグネットロール) 143 現像剤層厚規制部材(層厚規制部材) 144 現像剤供給部材(パドルホイール) 145 上蓋部材 146 現像剤攪拌搬送部材(トナー補給側攪拌部材、
第1の回転部材) 146A,146B,147A,147B 回転軸部 146C,147C 螺旋状羽根部 147 現像剤攪拌搬送部材(スリーブ側攪拌部材、第
2の回転部材) 148 現像剤滞留防止部材 149 トナー濃度検出装置 A,B 間隙距離 a,b 間隙部 x 外周軌跡の垂直方向最上端位置 y 外周軌跡の垂直方向最下端位置

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 静電潜像を担持する像担持体に対向して
    配置され回転可能な現像剤担持体と、該現像剤担持体の
    回転軸に平行して回転可能に配置され、キャリア粒子と
    トナー粒子とから成る二成分現像剤を攪拌搬送する回転
    部材と、前記現像剤担持体、前記回転部材を収容する現
    像器本体とから成る現像装置において、前記現像剤担持
    体より最遠部の現像器本体内壁に対向して配置された前
    記回転部材の外周軌跡の垂直方向最上端位置での回転方
    向が、前記現像剤担持体に対向する側とは反対の方向の
    現像器本体内壁の最遠部に指向し、かつ、前記回転部材
    の外周軌跡の垂直方向最上端位置近傍から、前記回転部
    材の回転方向に向けて回転角度20°〜90°の範囲内
    で、前記回転部材の外周軌跡と前記現像器本体の内壁と
    の間に上方の間隙部を形成し、前記上方の間隙部の間隙
    距離A(μm)が、前記キャリア粒子の体積平均粒径D
    (μm)との間に下記の関係式を満たすことを特徴とす
    る現像装置。 1×D≦A≦300×D (D=10〜100μm、A=20〜3000μm)
  2. 【請求項2】 前記回転部材の外周軌跡と、前記現像器
    本体の内壁の前記範囲内の上方の間隙部を、現像剤滞留
    防止部材により前記間隙距離Aに保持することを特徴と
    する請求項1に記載の現像装置。
  3. 【請求項3】 前記現像剤滞留防止部材が、前記現像器
    本体の上部開口を閉止する上蓋部材に一体に設けられて
    いることを特徴とする請求項1又は2に記載の現像装
    置。
  4. 【請求項4】 静電潜像を担持する像担持体に対向して
    配置され回転可能な現像剤担持体と、該現像剤担持体の
    回転軸に平行して回転可能に配置され、キャリア粒子と
    トナー粒子とから成る二成分現像剤を攪拌搬送する複数
    の回転部材と、前記現像剤担持体、前記複数の回転部材
    を収容する現像器本体とから成る現像装置において、前
    記現像剤担持体より最遠部に配置された前記回転部材の
    外周軌跡が前記現像器本体の下方内壁に近接する下方の
    間隙部は、前記回転部材の外周軌跡の垂直方向最下端位
    置から、前記回転部材の回転中心より回転正負方向に、
    角度90°の範囲内に形成され、前記間隙部の間隙距離
    B(μm)が、前記キャリア粒子の体積平均粒径D(μ
    m)との間に下記の関係式を満たすことを特徴とする現
    像装置。 1×D≦B≦100×D (D=10〜100μm、B=20〜1500μm)
  5. 【請求項5】 前記現像剤担持体より最遠部に配置され
    た回転部材が、トナー補給装置から補給されたトナー粒
    子と現像装置内の現像剤とを攪拌、搬送することを特徴
    とする請求項1〜4の何れか1項に記載の現像装置。
  6. 【請求項6】 前記現像剤担持体より最遠部に配置され
    た回転部材の形状が、螺旋状羽根部を有するスクリュー
    であることを特徴とする請求項1〜5の何れか1項に記
    載の現像装置。
  7. 【請求項7】 トナー補給装置から補給されたトナーと
    現像装置内の現像剤とを攪拌、搬送して現像剤担持体に
    供給する現像方法において、前記請求項1に記載の現像
    器本体の内壁と回転部材の外周軌跡との上方の間隙距離
    A及び/又は下方の間隙距離Bを有する間隙部におい
    て、現像剤を攪拌しつつ搬送して現像剤担持体に供給す
    ることを特徴とする現像方法。
  8. 【請求項8】 像担持体上に形成された静電潜像を、請
    求項1に記載の現像装置の現像器本体の内壁と回転部材
    の外周軌跡との上方の間隙距離A及び/又は下方の間隙
    距離Bを有する間隙部において、現像剤を攪拌しつつ搬
    送し、現像剤担持体に供給して現像領域で現像し、前記
    像担持体上にトナー像を形成し、該トナー像を被転写材
    に転写することを特徴とする画像形成装置。
  9. 【請求項9】 請求項1に記載の現像装置により像担持
    体上にトナー像を形成する現像装置が、前記像担持体上
    の均一帯電面から光ビームにより電荷が除去された潜像
    部分に現像剤を付着させる反転現像方式の現像装置であ
    ることを特徴とする請求項8に記載の画像形成装置。
  10. 【請求項10】 請求項1に記載の現像装置により像担
    持体上にトナー像を形成する現像装置が、前記現像剤担
    持体に、直流成分に交流成分を重畳させるバイアス電界
    を印加し、前記現像剤担持体上の二成分現像剤のトナー
    を前記像担持体上の静電潜像上へ飛翔させ、該静電潜像
    を顕像化する非接触現像方式の現像装置であることを特
    徴とする請求項8に記載の画像形成装置。
  11. 【請求項11】 異なる色の現像剤をそれぞれ収容した
    複数の現像装置により、像担持体上に複数色のトナー像
    を重ね合わせて形成し、該重ね合わせトナー像を転写手
    段により被転写材に転写してカラー画像を形成する画像
    形成装置において、前記請求項1に記載の現像器本体の
    内壁と回転部材の外周軌跡との上方の間隙距離A及び/
    又は下方の間隙距離Bを有する間隙部において、現像剤
    を攪拌しつつ搬送して、現像剤担持体に供給して現像領
    域で現像する現像装置を備えたことを特徴とする画像形
    成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US8112016B2 (en) 2007-06-01 2012-02-07 Ricoh Company, Ltd. Developing agent circulation system and image forming apparatus using same
US8275294B2 (en) 2008-02-21 2012-09-25 Fuji Xerox Co., Ltd. Developing device and image forming apparatus
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JP2012022196A (ja) * 2010-07-15 2012-02-02 Konica Minolta Business Technologies Inc 画像形成装置
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