JPH10221937A - 現像方法、現像装置及び画像形成装置 - Google Patents

現像方法、現像装置及び画像形成装置

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JPH10221937A
JPH10221937A JP9027696A JP2769697A JPH10221937A JP H10221937 A JPH10221937 A JP H10221937A JP 9027696 A JP9027696 A JP 9027696A JP 2769697 A JP2769697 A JP 2769697A JP H10221937 A JPH10221937 A JP H10221937A
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spiral blade
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JP9027696A
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Kazuhiko Sato
和彦 佐藤
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Konica Minolta Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 補給トナーと現像剤とが完全に撹拌混合され
る時間を短縮する。現像剤の帯電量の立ち上がり時間を
短縮する。連続多数枚プリントしても画像濃度の低下に
よる画質不良や帯電量低下によるトナー飛散発生を防止
する。 【解決手段】 静電潜像を担持する像担持体10と現像
領域を介して対向する現像剤担持体141に、現像剤を
撹拌して搬送する撹拌スクリュー145を回転可能に設
けた現像装置において、撹拌スクリュー145を略台形
状の断面を有する螺旋状羽根部145aと、回転軸部1
45bとから構成し、螺旋状羽根部の現像剤搬送方向に
対面する側の螺旋斜面a1の回転中心線となす角度θ1
を、螺旋状羽根部の現像剤搬送逆方向に対面する側の螺
旋斜面a2の回転中心線となす角度θ2より大きく設定
した現像装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真方式の複
写機、プリンタ、ファクシミリ等の画像形成装置に備え
られた現像装置に関し、特に、現像装置の現像剤撹拌手
段の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】電子写真装置の現像方式には、通常の電
子写真複写機等に用いられる正規現像方式と、デジタル
プリンタやデジタル電子写真複写機等に用いられる反転
現像方式が知られている。反転現像方式には、一般にレ
ーザ、LED等を光源として用い、帯電、露光により感
光体上に形成された潜像を、感光体の帯電極性と同極性
に帯電したトナーにより現像して、トナー像とする方式
である。例えば、感光体の帯電極性が負の場合、トナー
の極性も負であり、露光により生じた電位差を利用して
現像し、感光体上にトナー像を形成する方式である。現
像処理後に、コロナ放電等を用いる転写装置により転写
材をトナーの極性と逆極性に帯電させ、感光体上のトナ
ー像を転写材により転写させる。その後、ACコロナま
たはDCコロナ放電により転写材の電位を下げ、転写材
と感光体との付着力を低減させたのち、感光体表面から
転写材を剥離し、次のプロセスに移行する。
【0003】従来の現像装置においては、回転する像形
成体に近接して回転する現像剤担持体(現像スリーブ)
が配置されている。該現像剤担持体は中空円筒体状に形
成されて、前記像形成体に対向する側に開口部を有する
ハウジングに収納されている。該現像剤担持体には、例
えば600Vの直流電圧に、1700V,8000Hz
の交流電圧が重畳された現像バイアス電圧が印加され
る。該現像剤担持体は、その内部に固定磁石を有し、現
像剤担持体の外周表面には、トナー粒子と磁性粒子(キ
ャリア)とを混合した二成分現像剤を担持している。
【0004】現像装置は、前記トナーとキャリアとから
成る二成分現像剤を収容する現像器ハウジング、内部に
固定の磁石体を有する磁界発生手段(マグネットロー
ル)を有する現像剤搬送手段である現像剤担持体(現像
スリーブ)、現像剤供給ローラ(以下、供給ローラと称
す)、前記現像剤担持体上の現像剤層厚を所定量に規制
する現像剤層厚規制部材、現像剤撹拌スクリュー(以
下、撹拌スクリューと称す)から構成されている。前記
現像器ハウジングの上部に開口したトナー補給口部でト
ナーカートリッジから前記現像器ハウジング内に補給さ
れたトナーは、回転する前記撹拌スクリューにより前記
現像器ハウジング内に収容された現像剤と撹拌、混合さ
れて均一なトナー濃度になり、前記回転する前記供給ロ
ーラにより前記現像剤担持体の外周面上に供給される。
前記現像剤担持体上の二成分現像剤の層厚を規制するた
めに、層厚規制部材が設けられている。
【0005】従来の螺旋状羽根部を有する撹拌スクリュ
ーは、螺旋状羽根部の台形状の螺旋斜面が回転中心軸に
対して等角をなしていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】電子写真方式の複写機
やプリンタ等の画像形成装置を小型化するため、現像装
置を小型化する必要がある。特に、複数の現像装置を配
置するカラー画像形成装置においては、小径の像担持体
を達成するためにも現像装置の小型化が必要である。現
像装置を小型化することによって、現像装置内の現像剤
を撹拌する撹拌スクリューの収納スペースが少なくなる
ので、撹拌スクリューを小径化しなければならない。し
かし、従来の螺旋状羽根部の螺旋斜面が回転中心軸に対
して等角をなす小径化された撹拌スクリューでは、撹拌
不足を引き起こし、現像剤の撹拌、混合が不充分なため
弱帯電、未帯電、逆帯電、トナーの増加によって帯電量
分布がブロード左分布になることや、均一なトナー濃度
にならないことで、現像処理中に現像性低下を発生した
り、トナー飛散、画像かぶり、混色、文字チリなどを引
き起こす。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述の問題点
を解決するためになされたものであり、撹拌手段(撹拌
スクリュー)を改善することにより、現像装置を小型化
し、かつ、現像装置に補給された補給トナーの撹拌性を
向上し、ランニングによる現像性低下や画像かぶり、混
色、文字チリトナー飛散を解消することができ、濃度を
一定化して安定した調和のとれた鮮明なカラー画像が得
られる現像装置を提供することを目的とするものであ
る。
【0008】上記目的を達成する本発明の現像方法は、
静電潜像を担持する像担持体と現像領域を介して対向す
る現像剤担持体に、撹拌スクリューにより現像剤を撹拌
して搬送する現像方法において、前記撹拌スクリュー
は、略台形状の断面を有する螺旋状羽根部と、回転軸部
とから成り、前記螺旋状羽根部の現像剤搬送方向側の螺
旋斜面が回転中心線となす角度θ1を、前記螺旋状羽根
部の現像剤搬送逆方向側の螺旋斜面が回転中心線となす
角度θ2より大きく設定し、前記撹拌スクリューの駆動
回転により、前記螺旋状羽根部が現像剤を撹拌、搬送し
て、前記現像剤担持体に現像剤を供給することを特徴と
するものである(請求項1)。
【0009】また、本発明の現像装置は、静電潜像を担
持する像担持体と現像領域を介して対向する現像剤担持
体に、現像剤を撹拌して搬送する撹拌スクリューを回転
可能に設けた現像装置において、前記撹拌スクリューを
略台形状の断面を有する螺旋状羽根部と、回転軸部とか
ら構成し、前記螺旋状羽根部の現像剤搬送方向側の螺旋
斜面が回転中心線となす角度θ1を、前記螺旋状羽根部
の現像剤搬送逆方向側の螺旋斜面が回転中心線となす角
度θ2より大きく設定したことを特徴とするものである
(請求項2)。
【0010】更に、本発明の画像形成装置は、静電潜像
を担持する像担持体と該静電潜像を顕像するための現像
剤を担持する現像剤担持体とが対向する現像領域を形成
する現像装置を備えた画像形成装置において、前記撹拌
スクリューは、略台形状の断面を有する螺旋状羽根部
と、回転軸部とから成り、前記螺旋状羽根部の現像剤搬
送方向側の螺旋斜面が回転中心線となす角度θ1を、前
記螺旋状羽根部の現像剤搬送逆方向側の螺旋斜面が回転
中心線となす角度θ2より大きく設定し、前記撹拌スク
リューの駆動回転により、前記螺旋状羽根部が現像剤を
撹拌、搬送して、前記現像剤担持体に現像剤を供給する
ことを特徴とするものである(請求項6)。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態の説明に先立
って、本発明の現像装置を複数組搭載した画像形成装置
の一例であるカラープリンタの構成とその作用を図1の
断面構成図によって説明する。
【0012】このカラープリンタは、像担持体上に順次
形成される各色トナー像を重ね合わせたのち、転写部で
記録紙上に1回で転写してカラー画像を形成し、その
後、分離手段により像担持体面から剥離する方式のカラ
ー画像形成装置である。
【0013】図1において、10は像担持体である感光
体ドラムで、OPC感光体(有機感光体)をドラム基体
上に塗布形成したもので、接地されて図示の時計方向に
駆動回転される。11はスコロトロン帯電器で、感光体
ドラム10周面に対し高電位VHの一様な帯電をグリッ
ド電位VGに電位保持されたグリッドとコロナ放電ワイ
ヤによるコロナ放電によって与えられる。このスコロト
ロン帯電器11による帯電に先だって、前プリントまで
の感光体の履歴をなくすために発光ダイオード等を用い
たPCL(帯電前除電器)12による露光を行って感光
体周面の除電をしておく。
【0014】感光体ドラム10への一様帯電ののち、像
露光手段13により画像信号に基づいた像露光が行われ
る。像露光手段13は図示しないレーザーダイオードを
発光光源とし回転するポリゴンミラー131,fθレン
ズ132,シリンドリカルレンズ133を経て反射ミラ
ー134により光路を曲げられ主走査がなされるもの
で、感光体ドラム10の回転(副走査)によって潜像が
形成される。本実施例では文字部に対して露光を行い、
文字部の方が低電位VLとなるような反転潜像を形成す
る。
【0015】感光体ドラム10の周縁には、イエロー
(Y),マゼンタ(M),シアン(C),黒色(K)等
のトナーとキャリアとから成る二成分現像剤をそれぞれ
内蔵した現像器14Y,14M,14C,14Kから成
る現像装置が設けられている。
【0016】先ず1色目のイエローの現像がマグネット
を内蔵し現像剤を保持して回転する現像剤担持体(以
下、現像スリーブと称す)141によって行われる。現
像剤はフェライトをコアとしてそのまわりに絶縁性樹脂
をコーティングしたキャリアと、ポリエステルを主材料
として色に応じた顔料と荷電制御剤、シリカ、酸化チタ
ン等を加えたトナーとからなるもので、現像剤は現像剤
層形成手段によって現像スリーブ141上に100〜6
00μmの現像剤層厚に規制されて現像領域へと搬送さ
れる。
【0017】現像領域における現像スリーブ141と感
光体ドラム10との間隙は現像剤層厚よりも大きい0.
2〜1.0mmとして、この間にACバイアスVACとD
CバイアスVDCが重畳して印加される。DCバイアスV
DCと高電位VH、トナーの帯電は同極性であるため、A
CバイアスVACによってキャリアから離脱するきっかけ
を与えられたトナーは、DCバイアスVDCより電位の高
い高電位VHの部分には付着せず、DCバイアスVDC
り電位の低い低電位VL部分に付着し顕像化(反転現
像)が行われる。
【0018】1色目の顕像化が終った後、2色目のマゼ
ンタの画像形成行程に入り、再びスコロトロン帯電器1
1による一様帯電が行われ、2色目の画像データによる
潜像が像露光手段13によって形成される。このとき1
色目の画像形成行程で行われたPCL12による除電
は、1色目の画像部に付着したトナーがまわりの電位の
急激な低下により飛び散るため行わない。
【0019】再び感光体ドラム10周面の全面に亘って
高電位VHの電位となった感光体のうち、1色目の画像
のない部分に対しては1色目と同様の潜像がつくられ現
像が行われるが、1色目の画像がある部分に対し再び現
像を行う部分では、1色目の付着したトナーにより遮光
とトナー自身のもつ電荷によって電位VMの潜像が形成
され、DCバイアスVDCと電位VMの電位差に応じた現
像が行われる。この1色目と2色目の画像の重なりの部
分では1色目の現像を低電位VLの潜像をつくって行う
と、1色目と2色目とのバランスが崩れるため、1色目
の露光量を減らしてVH>VM>VLとなる中間電位とす
ることもある。
【0020】3色目のシアン、4色目の黒色についても
2色目のマゼンタと同様の画像形成行程が行われ、感光
体ドラム10周面上には4色の顕像が形成される。
【0021】上記各現像器14Y,14M,14C,1
4Kに新規の各色トナーを制御して補給するトナー供給
装置は、着脱可能な複数のトナーカートリッジ15
(Y,M,C,K)、トナー貯蔵手段16(Y,M,
C,K)、トナー搬送手段17(Y,M,C,K)から
構成されている。
【0022】一方、給紙カセット18より半月ローラ1
81を介して搬出された一枚の転写材(転写紙等)Pは
一旦停止し、転写のタイミングの整った時点で給紙部の
レジストローラ対182の回転作動により転写域へと給
紙される。
【0023】転写域においては転写のタイミングに同期
して感光体ドラム10の周面に転写手段19が圧接さ
れ、給紙された転写材Pを挟着して多色像が一括して転
写される。
【0024】次いで、転写材Pは分離手段20によって
除電され、感光体ドラム10の周面より分離して定着装
置22に搬送され、熱ローラ(上ローラ)221と圧着
ローラ(下ローラ)222の加熱,加圧によってトナー
を溶着したのち、排紙ローラ23を介して装置外部の排
紙トレイ24上に排出される。なお、転写手段19は転
写材Pの通過後感光体ドラム10の周面より退避離間し
て、次なるトナー像の形成に備える。
【0025】一方、転写材Pを分離した感光体ドラム1
0は、クリーニング装置21のブレード211の圧接に
より残留トナーを除去・清掃され、再びPCL12によ
る除電とスコロトロン帯電器11による帯電を受けて次
なる画像形成のプロセスに入る。なお、ブレード211
は感光体面のクリーニング後、直ちに移動して感光体ド
ラム10の周面より退避する。ブレード211によって
クリーニング装置21内に掻き落された廃棄トナーは、
スクリュー212により排出されたのち、図示しない廃
トナー回収容器内へ貯留される。
【0026】図2は複数の現像器14Y,14M,14
C,14Kから成る現像装置14の構成を示す断面図で
ある。感光体ドラム10の周縁には、イエロー(Y),
マゼンタ(M),シアン(C),黒色(K)等のトナー
とキャリアとから成る現像剤をそれぞれ内蔵した現像器
14Y,14M,14C,14Kから成る現像装置14
が設けられている。現像器ハウジングは、現像器14Y
用の現像器ハウジング140Y、現像器14M用の現像
器ハウジング140M、現像器14C用の現像器ハウジ
ング140Cが3段重ねに配置され、さらに最上位に天
板140Aが載せられて、これら4個の部材を積載して
位置決めし一体化することにより、互いに隔離された3
つの現像器室を形成する。これらの現像器14Y,14
M,14C,14Kはほぼ同じ構成をなすから、以下、
現像装置14、現像器ハウジング140と称して説明す
る。
【0027】図3は現像装置14の断面図である。図に
おいて、140はトナーとキャリアとから成る二成分現
像剤を収容する現像器ハウジング、141は内部に固定
の磁石体を有する磁界発生手段(マグネットロール)1
42を有する現像剤搬送手段である現像スリーブ、14
3は現像剤供給ローラ(以下、供給ローラと称す)、1
44は現像スリーブ141上の現像剤層厚を所定量に規
制する現像剤層厚規制部材、145,146は現像剤撹
拌スクリュー(以下、撹拌スクリューと称す)である。
撹拌スクリュー145と撹拌スクリュー146とは、現
像器ハウジング140の底部から直立した仕切り壁14
0aを挟んで両側に形成された第1の撹拌室140b及
び第2の撹拌室140c内にそれぞれ平行に配置されて
いる。
【0028】140dは現像器ハウジング140の上部
に開口したトナー補給口部で、図1に示すトナーカート
リッジ15からトナー貯蔵手段16、トナー搬送手段1
7を経て補給されたトナーを受け入れて前記第1の撹拌
室140bに投入する。
【0029】図4は現像装置14の平面断面図である。
現像スリーブ141の両軸端近傍は、支持部材147A
に設けた玉軸受(ボールベアリング)148Aと、支持
部材147Bに設けた玉軸受148Bとにより回転可能
に支持されている。また、現像スリーブ141の両軸端
付近には、突き当てコロ149A,149Bが玉軸受を
介して回転可能に支持されている。突き当てコロ149
A,149Bの外周面は、感光体ドラム10の外周面両
端部に接触して、感光体ドラム10と現像スリーブ14
1との間隙を一定に保つ。複数の磁極を有する磁界発生
手段142の両軸端は支持部材147A,147Bに固
定支持されている。現像スリーブ141は、一方の軸端
に固定されたギアG1に接続する図示しない駆動源によ
り駆動回転される。G2は撹拌スクリュー146の回転
軸に駆動を伝達するギア、G3は前記撹拌スクリュー1
45を回転させるとともに撹拌スクリュー146の回転
軸に駆動を伝達するギアである。
【0030】トナーカートリッジ15からトナー収容手
段16、トナー搬送手段17を経て第1の撹拌室140
bの上方のトナー補給口部140dに投入されたトナー
は、駆動回転する撹拌スクリュー145により図示左矢
印方向に搬送され、仕切り壁140a末端の開口部14
0eを通過して第2の撹拌室140c内に送り込まれ
る。第2の撹拌室140c内に送り込まれたトナーは、
撹拌スクリュー146により図示右矢印方向に搬送さ
れ、第2の撹拌室140c内に収容された現像剤と撹
拌、混合され、供給ローラ143に供給される。
【0031】撹拌スクリュー145と撹拌スクリュー1
46はほぼ同形状をなすから、以下、撹拌スクリュー1
45を代表として説明する。
【0032】図5(a)は本発明の撹拌スクリュー14
5の正面図、図5(b)及び図5(c)は撹拌スクリュ
ー145のA−A部分断面図である。
【0033】撹拌スクリュー145は、スパイラル状に
形成された螺旋状羽根部145aと、現像器ハウジング
140の両側壁に設けられた軸受部材に回転自在に支持
される回転軸部145bとから構成されている。pは螺
旋状羽根部145aの各山間のピッチである。螺旋状羽
根部145aの外径をD、回転軸部145bの外径をd
とすると、螺旋状羽根部145aの山の高さhは、h=
(D−d)/2である。
【0034】螺旋状羽根部145aと回転軸部145b
とは、別体加工したものを接合して一体化してもよい。
あるいは螺旋状羽根部145aと回転軸部145bとを
一体成型加工により形成してもよい。また、螺旋状羽根
部145aは長軸方向に複数個に分割したものを接合し
て形成したものでもよい。
【0035】撹拌スクリュー145の材料としては、エ
フライトFL202(日本エフテービー社製)を使用し
た。この他、エフライトFL302、エフライトFL2
01、エフライトFL362(何れも日本エフテービー
社製)でもよい。更に、ABS樹脂(アクリロニトリル
ブタジエンスチレン)、変性PPE(ポリフェニレンエ
ーテル)、PC(ポリカーボネート)、PE(ポリエチ
レン)、PETP(ポリエチレンテレフタレート)、P
F(フェノール樹脂)、POM(ポリアセタール)、P
S(ポリスチレン)、PBT(ポリブチレンテレフタレ
ート)、PP(ポリプロピレン)、PA(ポリアミ
ド)、PMMA(ポリメチルメタクリレート)、PAI
(ポリアミドイミド)、PPS(ポリフェニレンサルフ
ァイト)、PPO(ポリフェニレンオキサイド)、PS
F(ポリサルホン)、PES(ポリエーテルサルホ
ン)、PEI(ポリエーテルイミド)、PEEK(ポリ
エーテルエーテルケトン)等の樹脂材でもよい。更にま
た、鉄合金、銅合金、ステンレス鋼、アルミニウム合
金、ニッケル合金などの金属でもよい。
【0036】図5(b)に示す撹拌スクリュー145の
螺旋状羽根部145aのA−A部分断面図において、螺
旋状羽根部145aは、根元の厚さT、先端部の厚さ
t、螺旋状羽根部の山の高さh、斜面角度(スパイラル
面角度)θ1,θ2から成る不等辺の略台形状の断面を
有する。
【0037】螺旋状羽根部145aの台形断面の現像剤
搬送方向に対面する側の螺旋斜面a1の回転中心線Rと
なすスパイラル面角度θ1を、螺旋状羽根部145aの
台形断面の現像剤搬送逆方向に対面する側の螺旋斜面a
2の回転中心線Rとなすスパイラル面角度θ2より大き
く設定した(θ1>θ2)。
【0038】現像器内にある従来の撹拌スクリューは、
螺旋状羽根部の現像剤搬送方向に対面する側の螺旋斜面
a1の回転中心線Rとなすスパイラル面角度θ1と、螺
旋状羽根部145aの台形断面の現像剤搬送逆方向に対
面する側の螺旋斜面a2の回転中心線Rとなすスパイラ
ル面角度θ2とが等しい、等辺台形断面に設計されてい
る。このような等辺台形断面を有する撹拌スクリューで
は、現像剤の撹拌性が悪く、画像形成装置による現像処
理の繰り返しにより、現像器中の現像剤の帯電量分布が
ブロードな分布になったり、現像器中に現像剤の不均一
搬送によるデッドポイントが発生したりする。現像剤中
の高帯電現像剤は現像不能の原因となり、低帯電現像剤
(弱帯電現像剤や未帯電現像剤)はトナー飛散や画像か
ぶり、混色文字チリの原因となる。
【0039】本発明の撹拌スクリューは、現像剤搬送方
向の螺旋斜面a1のスパイラル面角度θ1を、現像剤搬
送逆方向に対面する側の螺旋斜面a2のスパイラル面角
度θ2より大きく設定した結果、螺旋斜面a1は現像剤
の搬送性を高め、螺旋斜面a2は撹拌性を向上させる。
その結果、現像剤の撹拌性と搬送性とを同時に改善する
ことができた。
【0040】螺旋斜面a1のスパイラル面角度θ1を6
0°〜85°に、螺旋斜面a2のスパイラル面角度θ2
を30°〜75°に、かつ、θ1>θ2に設定した。
【0041】図5(c)に示す撹拌スクリュー145に
おいて、撹拌スクリュー145の回転により、現像剤は
螺旋状羽根部145aの螺旋斜面a1によって、面直角
の現像剤搬送力F1が加えられ、該搬送力F1は水平方向
分力Fh1と垂直方向分力Fv1とに分力される。水平方
向分力Fh1は現像剤を撹拌スクリュー145の軸方向
に搬送し、垂直方向分力Fv1は現像剤を軸直角方向に
撹拌する。水平方向分力Fh1は垂直方向分力Fv1より
大きいから、螺旋斜面a1によって、現像剤は主に撹拌
スクリュー145の軸方向に搬送される。
【0042】また、螺旋状羽根部145aの螺旋斜面a
2によって、現像剤に面直角の現像剤搬送力F2が加え
られ、該搬送力F2は水平方向分力Fh2と垂直方向分力
Fv2とに分力される。水平方向分力Fh2は現像剤を撹
拌スクリュー145の軸方向に搬送し、垂直方向分力F
2は現像剤を軸直角方向に撹拌する。螺旋斜面a2の
垂直方向分力Fv2は前記螺旋斜面a1の垂直方向分力
Fv1より大きいから、螺旋斜面a2によって、現像剤
は主に撹拌スクリュー145の軸直角方向に撹拌され
る。
【0043】図6は本発明による撹拌スクリューの他の
実施の形態を示す正面図である。
【0044】撹拌スクリュー145Aは、スパイラル状
に形成された第1の螺旋状羽根部145A1と、第2の
螺旋状羽根部145A2とを組み合わせた二重螺線構造
をなし、その中心部には回転軸部145bが一体に形成
されている。図示の撹拌スクリュー145Aは、第1の
螺旋状羽根部145A1のピッチp1と第2の螺旋状羽根
部145A2のピッチp2とをほぼ等しく、第1の螺旋状
羽根部145A1と第2の螺旋状羽根部145A2との各
頂部間隔aもほぼ等しく、多条ネジの如く設定した。な
お、第1の螺旋状羽根部145A1と第2の螺旋状羽根
部145A2との各頂部間隔を不等間隔にしてもよい。
また、撹拌スクリューの各螺旋状羽根部のヘリカル角度
を大にして、ピッチpを大きく設定し、3個以上の螺旋
状羽根部を組み合わせた多重螺線構造に形成することも
可能である。
【0045】図7(a)及び図7(b)は本発明による
撹拌スクリューの更に他の実施の形態を示す正面図であ
る。
【0046】図7(a)は、前記の図5に示した撹拌ス
クリュー145を改良した撹拌スクリューであり、中心
軸のない螺旋状羽根部145aと、この螺旋状羽根部1
45aの両端に固定された回転軸部145bとから構成
されている。この撹拌スクリュー145は、現像剤の撹
拌、搬送部分に中心軸を有しないから、撹拌性、搬送性
に優れている。
【0047】撹拌スクリュー145の螺旋状羽根部14
5aの螺旋斜面a1のスパイラル面角度θ1を、螺旋斜
面a2のスパイラル面角度θ2より大きく設定すること
により、現像剤の撹拌性と搬送性を向上させることがで
きる。
【0048】図7(b)は、図6に示した二重螺旋構造
の撹拌スクリュー145を改良した撹拌スクリュー14
5Aであり、中心軸のない第1の螺旋状羽根部145A
1と、中心軸のない第2の螺旋状羽根部145A2とを同
軸上に組み合わせ、この螺旋状羽根部145A1,14
5A2の両端を回転軸部145bに固定したものであ
る。この撹拌スクリュー145Aも、現像剤の撹拌、搬
送部分に中心軸を有しないから、撹拌性、搬送性に優れ
ている。この撹拌スクリュー145Aにおいても、螺旋
状羽根部145A1,145A2の各螺旋斜面a1のスパ
イラル面角度θ1を、螺旋斜面a2のスパイラル面角度
θ2より大きく設定することにより、現像剤の撹拌性と
搬送性を向上させる。
【0049】
【実施例】以下、本発明による現像装置の実施例を説明
する。
【0050】(実施例1) 帯電量の立ち上がり評価 <実験方法>現像器ハウジング140の第1の撹拌室1
40bと第2の撹拌室140c内の各底面にキャリアを
入れ、その上にトナーを入れる。この時、キャリアとト
ナーとから成る二成分現像剤の総重量を200g、トナ
ー濃度が9%になるように設定した。
【0051】<帯電量測定方法>キャリアとトナーとが
混合された試料を、ステンレス鋼製のメッシュスクリー
ンをセットした測定用セルに入れ、窒素ガスを用いて内
圧が0.2kg/cm2となる圧力で6秒間ブローオフ
し、飛散した粉体の電荷と質量から測定する。なお、帯
電量の測定に当たっては、現像器の撹拌スクリューの近
傍より現像剤を採取し、それを下記の帯電量測定方法に
より測定した。
【0052】<実験環境> 20℃,50%RH <撹拌スクリュー145> D=14mm,d=6mm,p=16mm,t=1m
m、螺旋状羽根部の全長L=200mm、 螺旋状羽根部の形状:図5に示す一重螺旋、 スパイラル面角度:θ1=75°、θ2=75°,60
°,45° 回転数 170rpm 材質 エフライトFL202(日本エフテービー社製) <実験結果>キャリアとトナーとが混合していない状態
を初期状態として、撹拌スクリューにより撹拌を開始
し、撹拌時間と現像剤の帯電量の変化とを測定した結果
を図8の特性図に示す。
【0053】本発明による螺旋状羽根部145aの現像
剤搬送方向に対面する側の螺旋斜面a1のスパイラル面
角度θ1を、現像剤搬送逆方向に対面する側の螺旋斜面
a2のスパイラル面角度θ2より大きく設定したことに
より(θ1>θ2)、短時間の撹拌により所定の帯電量
に到達する。
【0054】即ち、図8に示すように、スパイラル面角
度を、θ1=75°、θ2=45°に設定した撹拌スク
リューAは、帯電量の立ち上がり方が急激であり、短時
間(約25秒)で所定の帯電量に達し、現像剤の撹拌効
率が高い。また、スパイラル面角度を、θ1=75°、
θ2=60°に設定した撹拌スクリューBも、帯電量の
立ち上がり方が急激であり、短時間(約30秒)で所定
の帯電量に達し、上記の撹拌スクリューAと略同様な現
像剤撹拌効率が得られた。これに対して従来のスパイラ
ル面角度が、θ1=θ2=75°の撹拌スクリューCに
よる現像剤撹拌特性は、帯電量の立ち上がり方が緩慢で
あり、約120秒後に所定の帯電量になる。なお、スパ
イラル面角度θ1を60°〜85°、θ2を30°〜7
5°の範囲とし、θ1>θ2に設定することが好まし
い。
【0055】(実施例2) 帯電量分布特性 図9は、トナー帯電量分布の特性図である。図に示す特
性図は、縦軸にトナーの個数頻度をとり、横軸に帯電量
Q/M(μc/g)をとってある。
【0056】実験環境及び撹拌スクリューの諸元は、前
記の実施例1と同様である。但し、撹拌スクリューの回
転数を190rpmにした。
【0057】<帯電量分布測定>トナーの帯電量分布測
定には、粒子帯電量分布測定装置E−SPARTアナラ
イザ(ホソカワミクロン(株)製)を用いた。該装置
は、電界中の空気振動場における粒子の運動をレーザー
ドップラー法で検知し、そのデータより個々の粒子の個
数と粒径と帯電量を同時に測定するものである。
【0058】<画像形成条件>非接触二成分現像方式の
フルカラーレーザープリンタのKonica Colo
r Laser Bit KL−2010(コニカ
(株)製)を改良し、前記図3、図4の構成をもつ現像
器に現像剤を装填し、印字率12%で実写を行った。3
0000枚のプリント後の現像剤の帯電量分布を上記の
粒子帯電量分布測定装置を用いて測定し、本発明の撹拌
スクリューと従来の撹拌スクリューとの差異を比較し
た。
【0059】<実験結果>図9に示されるように、本発
明のスパイラル面角度をθ1>θ2に設定した撹拌スク
リューA(θ1=75°,θ2=45°)、撹拌スクリ
ューB(θ1=75°,θ2=60°)によるトナーの
帯電量分布は、何れも初期帯電量分布Sとほぼ等しい−
20μc/g付近に集中したシャープな帯電量分布をな
していることを確認した。
【0060】これに対して、従来のスパイラル面角度を
θ1=θ2に設定した撹拌スクリューCでは、帯電量分
布が広がっている。トナーの帯電量が多過ぎると、現像
領域で現像スリーブ141からトナーが感光体ドラム1
0に向かって飛翔しにくく、安定した非接触現像が行わ
れにくい。また、未帯電トナーや弱帯電トナーや逆帯電
トナーが増加し、現像スリーブ141面からトナーが飛
散し、画像かぶりや混色、文字チリ等の現像不良や現像
性低下が発生する。
【0061】このように、スパイラル面角度をθ1>θ
2に設定した撹拌スクリューを用いることにより、現像
装置14に補給された補給トナーの撹拌性が向上し、ラ
ンニングによる現像不足や、トナー飛散を解消すること
ができ、安定した画像を出力することが可能となる。ま
た、撹拌不良による現像剤の帯電不均一、未帯電トナー
の存在による現像不足、トナー飛散、画像形成された転
写材上にトナーの塊が落下し画像欠陥を発生する等の諸
問題が解消される。
【0062】特に、カラー現像においては、安定した本
発明の撹拌スクリューにより、安定した帯電量分布によ
り、多色の重ね合わせ現像時に、色濁りのない優れた画
質が得られる。
【0063】(実施例3) 総合画像評価 本発明のスパイラル面角度をθ1>θ2に設定した撹拌
スクリューを備えた現像器と、従来のスパイラル面角度
をθ1=θ2に設定した撹拌スクリューを備えた現像器
とによる現像画像評価を、下記の項目について比較測定
した。
【0064】(1)画像濃度 マクベス反射型濃度計を用いて測定した。
【0065】(2)細線再現性(2dotライン幅測
定) 測定機材 印字評価システム:YA−MAN社製 RT−2000
型 測定方法 前記改造フルカラーレーザープリンタ(300dpi)
により、転写紙(Xerox4024,20ポンド紙)
の上に形成された細線を、上記測定機材により線幅を測
定した。具体的には、線画像の濃度分布データをとっ
て、その最大幅の半値における全幅を線幅とした。
【0066】(3)文字チリ、混色、画像かぶり 測定機材 デジタルマイクロスコープ:キーエンス社製,VH−6
200型 測定方法 非画像部分及び文字部分を上記のマイクロスコープで1
00倍に拡大して測定し、文字チリの有無を判断した。
画像かぶりは上記のマイクロスコープで100倍に拡大
して単位面積当たりのトナー個数(個数/mm2)をカ
ウントする。混色は、前記フルカラーレーザープリンタ
により30×30mmのイエロートナーのパッチを現像
形成し、その後、黒トナーを上記イエロートナーパッチ
以外の所に現像形成させたとき、イエロートナーパッチ
上に混入した黒トナーの個数(個数/mm2)を上記の
マイクロスコープで100倍に拡大してカウントする。
【0067】前記非接触二成分現像方式のフルカラーレ
ーザープリンタのKonica Color Lase
rBit KL−2010(コニカ(株)製)を改良
し、前記図3、図4の構成をもつ現像器に現像剤を装填
し、印字率20%で実写を行った。
【0068】実験環境及び撹拌スクリューの諸元は、前
記の実施例1と同様である。但し、撹拌スクリューの回
転数を160rpmにした。
【0069】評価結果は、1千枚プリント、5千枚プリ
ント、1万5千枚プリント、2万枚プリント、2万5千
枚プリント、3万枚プリントの各終了時の特性を下記表
1に示した。
【0070】
【表1】
【0071】本発明のスパイラル面角度をθ1>θ2に
設定した撹拌スクリューA,Bを備えた現像器は、画像
濃度、細線再現性(2dotライン幅)は安定してお
り、文字チリの発生も無く、混色や画像かぶりも極めて
少なかった。
【0072】従来のスパイラル面角度をθ1=θ2に設
定した撹拌スクリューCを備えた現像器では、画像濃度
の低下、細線(2dotライン)の幅細り、文字チリの
発生や混色、画像かぶりの発生が著しい。
【0073】表1において、文字チリの欄で、○印は文
字チリが確認されず良好な画像を示し、△印は拡大して
観察したとき文字チリが確認されたものを示し、×印は
文字チリが多く発生した画質不良を示す。
【0074】画像濃度については、従来の撹拌スクリュ
ーCにおいて、1万5千枚プリント以後に、濃度が著し
く低下し、画質不良となった(※印)。
【0075】2dotライン幅測定による細線再現性で
は、170±5μmからはずれたものは、不良と判定さ
れる。その結果、従来の撹拌スクリューCにおいては、
1万5千枚プリント以後に細線再現性が低下し、線細り
を生じた(※印)。
【0076】混色及び画像かぶりについては、従来の撹
拌スクリューCにおいて、1万枚プリント以後に、単位
面積当たりのトナー個数(個数/mm2)が増大し、画
質不良となった(※印)。
【0077】本発明の現像装置は、複数の現像器を備え
たカラー画像形成装置に限定されず、現像器1個のモノ
クロ画像形成装置にも適用可能である。しかし、カラー
画像形成装置の場合は、撹拌スクリューの小径化による
現像器の小型化やコスト低減等の効果が特に著しい。
【0078】
【発明の効果】本発明の螺旋斜面を回転中心軸に対して
θ1>θ2に設定した撹拌スクリューを備えた現像装置
により、(1)補給トナーと現像剤とが完全に撹拌混合
される時間が短縮される、(2)現像剤の帯電量の立ち
上がり時間が短縮される、(3)撹拌スクリューの小径
化により、現像装置の小型化が可能となる、(4)連続
多数枚プリントしても画像濃度が低下することはない、
(5)連続多数枚プリントしても帯電量が低下すること
はない、(6)上記の撹拌性能に優れ小型化された現像
装置を装備することにより、画像形成装置の小型化が達
成される。
【0079】(7)特に、複数の現像器を備えたカラー
画像形装置においては、本発明の撹拌スクリューにより
現像器を小型化して、カラー画像形装置を小型化するこ
とに有効である。さらに、現像器に補給されたトナーの
撹拌性を向上して、帯電量分布をシャープに保つことに
より、現像性を損ねることなしに、細線の再現性確保
や、画質の安定化を達成して、複数色の現像画像を重ね
合わせることにより、優れたフルカラー画像の形成に有
効である。
【0080】等の優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の現像装置を搭載した画像形成装置の一
例であるカラープリンタの断面構成図。
【図2】複数の現像器を備えた現像装置の断面図。
【図3】現像装置の断面図。
【図4】現像装置の平面断面図。
【図5】撹拌スクリューの正面図及びA−A断面図。
【図6】撹拌スクリューの他の実施の形態を示す正面
図。
【図7】撹拌スクリューの更に他の実施の形態を示す正
面図。
【図8】現像剤撹拌時間と現像剤の帯電量との関係を示
す特性図。
【図9】トナー帯電量分布の特性図。
【符号の説明】
10 感光体ドラム(像担持体) 14 現像装置 14Y,14M,14C,14K 現像器 140 現像器ハウジング 140a 仕切り壁 140b 第1の撹拌室 140c 第2の撹拌室 140d トナー補給口部 141 現像剤担持体(現像スリーブ) 142 磁界発生手段(マグネットロール) 143 現像剤供給ローラ(供給ローラ) 144 現像剤層厚規制部材 145,146,145A 現像剤撹拌スクリュー(撹
拌スクリュー) 145a,145A1,145A2 螺旋状羽根部 145b 回転軸部 a1,a2 螺旋斜面 θ1,θ2 スパイラル面角度(傾斜角度) A,B,C 撹拌スクリュー

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 静電潜像を担持する像担持体と現像領域
    を介して対向する現像剤担持体に、撹拌スクリューによ
    り現像剤を撹拌して搬送する現像方法において、前記撹
    拌スクリューは、略台形状の断面を有する螺旋状羽根部
    と、回転軸部とから成り、前記螺旋状羽根部の現像剤搬
    送方向側の螺旋斜面が回転中心線となす角度θ1を、前
    記螺旋状羽根部の現像剤搬送逆方向側の螺旋斜面が回転
    中心線となす角度θ2より大きく設定し、前記撹拌スク
    リューの駆動回転により、前記螺旋状羽根部が現像剤を
    撹拌、搬送して、前記現像剤担持体に現像剤を供給する
    ことを特徴とする現像方法。
  2. 【請求項2】 静電潜像を担持する像担持体と現像領域
    を介して対向する現像剤担持体に、現像剤を撹拌して搬
    送する撹拌スクリューを回転可能に設けた現像装置にお
    いて、前記撹拌スクリューを略台形状の断面を有する螺
    旋状羽根部と、回転軸部とから構成し、前記螺旋状羽根
    部の現像剤搬送方向側の螺旋斜面が回転中心線となす角
    度θ1を、前記螺旋状羽根部の現像剤搬送逆方向側の螺
    旋斜面が回転中心線となす角度θ2より大きく設定した
    ことを特徴とする現像装置。
  3. 【請求項3】 前記螺旋状羽根部が、連続する1条の螺
    旋状羽根であることを特徴とする請求項2に記載の現像
    装置。
  4. 【請求項4】 前記螺旋状羽根部が、連続する1条の螺
    旋状羽根を回転中心線上に複数個組み合わせた多条の螺
    旋状羽根であることを特徴とする請求項2に記載の現像
    装置。
  5. 【請求項5】 前記撹拌スクリューは、現像剤を撹拌し
    て搬送する螺旋状羽根部に回転軸部を有しないことを特
    徴とする請求項2ないし4の何れか1項に記載の現像装
    置。
  6. 【請求項6】 静電潜像を担持する像担持体と該静電潜
    像を顕像するための現像剤を担持する現像剤担持体とが
    対向する現像領域を形成する現像装置を備えた画像形成
    装置において、前記撹拌スクリューは、略台形状の断面
    を有する螺旋状羽根部と、回転軸部とから成り、前記螺
    旋状羽根部の現像剤搬送方向側の螺旋斜面が回転中心線
    となす角度θ1を、前記螺旋状羽根部の現像剤搬送逆方
    向側の螺旋斜面が回転中心線となす角度θ2より大きく
    設定し、前記撹拌スクリューの駆動回転により、前記螺
    旋状羽根部が現像剤を撹拌、搬送して、前記現像剤担持
    体に現像剤を供給することを特徴とする画像形成装置。
  7. 【請求項7】 前記現像剤担持体には直流成分に交流成
    分を重畳させるバイアス電界が印加され、現像剤担持体
    上の現像剤は、像担持体上の静電潜像へ飛翔し、該静電
    潜像を顕像化する非接触現像であることを特徴とする請
    求項6に記載の画像形成装置。
  8. 【請求項8】 前記現像剤が、磁性キャリア粒子とトナ
    ー粒子とから成る二成分現像剤であることを特徴とする
    請求項6又は7に記載の画像形成装置。
  9. 【請求項9】 前記現像装置が、前記像担持体上の均一
    帯電面から光で電荷が除去された潜像部分に現像剤を付
    着させる反転現像であることを特徴とする請求項6に記
    載の画像形成装置。
  10. 【請求項10】 前記画像形成装置が、異なる現像剤を
    有する少なくとも2つの前記現像装置を前記像担持体の
    周囲に有することを特徴とする請求項6〜9の何れか1
    項に記載の画像形成装置。
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