JP4987524B2 - 現像装置及びそれを備えた画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、複写機、プリンタ、又はファクシミリ装置等の画像形成装置で用いられる現像装置に関し、特に、磁性キャリア及び非磁性トナーを有する二成分現像剤を用いる現像装置に関するものである。
一般に、画像形成装置においては、像担持体である感光体ドラム上に静電潜像が形成され、この静電潜像は現像装置によって現像されてトナー像となる。そして、感光体ドラム上のトナー像は、例えば記録用紙に転写され、記録用紙上のトナー像は定着装置によって定着される。
このような現像装置において、磁性キャリア及び非磁性トナーを有する二成分現像剤を用いて感光体ドラム(像担持体)上の静電潜像を現像するものがあり、特許文献1に開示されているように、現像装置は感光体ドラムと対峙する現像ローラを備えて、磁気ローラによって現像ローラ上にトナー層を形成し、感光体ドラム上の静電潜像を現像するハイブリッド現像方式が広く用いられている。この方式では、静電潜像の担持体となる感光体ドラム上に正確にトナーを重ねることで色ズレの少ないカラー画像形成が可能であり、カラーの高画質化に対応する技術として注目されている。
ところで、上述のようなハイブリッド現像装置では、感光体ドラム上の静電潜像を現像した際、現像ローラ上ではトナーが消費されて無くなった部分(消費領域)とトナーが消費されずに残った部分(非消費領域)とが発生して、次回の現像の際に現像に差が生じてしまうことになる。つまり、現像ローラ上におけるトナーの付着状態とトナーの電位差にばらつきが生じる関係から、前段階の現像画像の一部が次の現像時に残像(ゴースト)として現れる現象、いわゆる履歴現象が発生しやすいという不具合がある。
このような不具合を防止するため、例えば特許文献2には、現像剤層を搬送する非磁性回転スリーブと回転スリーブ内に配置された磁極とで磁気ローラを構成し、現像ローラ内部の磁気ローラとの対向位置に異磁性の磁極を設けて磁気ローラと現像ローラとの間の磁気ブラシの拘束力を高めた、図7に示すような現像装置が開示されている。
図7において、現像装置101は、二成分現像剤(以下、単に現像剤と呼ぶ)が収納される現像容器20を備えており、現像容器20は仕切壁20aによって第1及び第2攪拌室20b、20cに区画され、第1及び第2攪拌室20b、20cには図示しないトナーコンテナから供給されるトナーをキャリアと混合して撹拌し、帯電させるための第1攪拌スクリュー21a及び第2攪拌スクリュー21bが回転可能に配設されている。
そして、第1攪拌スクリュー21a及び第2攪拌スクリュー21bによって現像剤が攪拌されつつ軸方向に搬送され、仕切壁20aに形成された現像剤通過路(図示せず)を介して第1及び第2攪拌室20b、20c間を循環する。図示の例では、現像容器101は左斜め上方に延在しており、現像容器20内において第2攪拌スクリュー21bの上方には磁気ローラ22が配置され、磁気ローラ22の左斜め上方には現像ローラ23が対向配置されている。そして、現像ローラ23は現像容器20の開口側(図7の左側)において感光体ドラム1に対向しており、磁気ローラ22及び現像ローラ23は図中時計回りに回転する。
なお、現像容器20には、第1攪拌スクリュー21aと対面してトナーセンサ(図示せず)が配置されており、トナーセンサで検知されるトナー濃度に応じてトナーホッパー(図示せず)からトナー補給口20dを介して現像容器20内にトナーが補給される。
磁気ローラ22は、非磁性の回転スリーブ22aと、回転スリーブ22aに内包される複数の磁極(磁気ローラ側磁極)を有する固定マグネットローラ体22bで構成されている。図示の例では、固定マグネットローラ体22bは3つのN極(N1極〜N3極)と2つのS極(S1極及びS2極)から成る5つの磁極を有しており、回転スリーブ22aの回転方向において、N1極とN2極との間にS1極が配置され、N3極とN1極との間にS2極が配置されている。
現像ローラ23は、非磁性の現像スリーブ23aと、この現像スリーブ23a内に配置される一つの現像ローラ側磁極23bから構成されている。図示の例においては、現像ローラ側磁極23bは固定マグネットローラ体22bのN1極(主極)と異磁極のS極である。現像スリーブ23aと磁気ローラ22の回転スリーブ22aとはその対面位置(対向位置)において所定のギャップをもって対向している。つまり、現像ローラ側磁極23bは所定のギャップを挟んでN1極と対向している。なお、図示の例では、現像ローラ側磁極23bは断面が扇形状であり、現像ローラ軸23cの中心に対してその扇角は40°〜60°に設定されている。
また、現像容器20には穂切りブレード25が回転スリーブ22aの長手方向(図7の紙面表裏方向)に沿って取り付けられており、穂切りブレード25は、回転スリーブ22aの回転方向(図中時計回り)において、現像ローラ23と磁気ローラ22との対向位置よりも上流側に位置付けられている。そして、穂切りブレード25の先端部と回転スリーブ22aとの表面には僅かな隙間(ギャップ)が形成されている。
図7に示す現像装置101においては、磁気ローラ22及び現像ローラ23にはそれぞれ直流電圧(Vdc)及び交流電圧(Vac)が印加されている。前述のように、第1攪拌スクリュー21a及び第2攪拌スクリュー21bによって、現像剤が攪拌されつつ現像容器20内を循環してトナーを帯電させ、第2攪拌スクリュー21bによって現像剤が磁気ローラ22に搬送される。そして、磁気ローラ22上に磁気ブラシ(図示せず)を形成し、磁気ローラ22上の磁気ブラシは穂切りブレード25によって層厚規制されて、磁気ローラ22と現像ローラ23との間の電位差及びN1極と現像ローラ側磁極23bとの間の磁界によって現像ローラ23にトナー薄層を形成する。そして、現像ローラ23上のトナー薄層によって感光体ドラム1上の静電潜像が現像される。
図7を用いて磁気ローラ22上のトナー量の規制方法を詳細に説明する。図7に示すように、穂切りブレード25にはS2極(穂切り用磁極)が対向するため、穂切りブレード25として非磁性体或いはN極の磁性体を用いることにより、穂切りブレード25の先端と回転スリーブ22aとの隙間に引き合う方向の磁界が発生する。
この磁界により、穂切りブレード25と回転スリーブ22aとの間にトナー及びキャリアがブラシ状に起立する、いわゆる磁気ブラシが形成される。そして、回転スリーブ22aが時計回りに回転して磁気ブラシが現像ローラ23に対向する位置に移動すると、N1極と現像ローラ側磁極23bとの間で引き合う磁界が付与されるため、磁気ブラシは現像ローラ23表面に接触してトナー薄層を形成する。
さらに回転スリーブ22aが時計回りに回転すると、今度は、N1極とS1極との間で発生する水平方向(ローラ周方向)の磁界により磁気ブラシは現像ローラ23表面から引き離され、トナー像の形成に使われなかったトナーが現像ローラ23表面から回転スリーブ22a上に回収される。さらに回転スリーブ22aが回転すると、N2極及びN3極により反発する磁界が付与されるため、トナー及びキャリアは現像容器20内で回転スリーブ22aから離脱する。そして、第2攪拌スクリュー21bにより攪拌、搬送された後、S2極の磁界により再び回転スリーブ22a上に磁気ブラシが形成される。即ち、穂切りブレード25と回転スリーブ22aとの間隔だけでなく、そこに発生する磁界によって磁気ローラ22へのトナー付着量を厳密に制御している。
このように、特許文献2の方法では、現像ローラ上の残トナーを確実に剥ぎ取ることができ、トナー薄層の再形成時における層むらの発生を防止可能となる。しかしながら、磁気ローラ−現像ローラ間の磁力線が磁気ローラ上の現像剤を移動させる水平方向(ローラ周方向)の磁力線よりも強くなって、磁気ローラ−現像ローラ間の磁力による磁気ブラシの拘束力と磁気ローラ及び現像ローラの回転による剤離れとのバランスが崩れる場合があった。そして、磁気ブラシの拘束力と剤離れとのバランスが崩れると、キャリアが現像ローラを介して画像に付着する、いわゆるキャリア付着が発生するという問題点があった。
特開昭61−105574号公報 特開2005−274924号公報
本発明は、上記問題点に鑑み、現像ローラ上の残存トナーを確実に回収して履歴現象を防止し、且つキャリア付着の発生も防止可能な現像装置及びそれを備えた画像形成装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明は、少なくともキャリア及びトナーを含む二成分現像剤が用いられ、像担持体に対向配置される現像ローラと、該現像ローラに対向配置される磁気ローラと、該磁気ローラの回転方向において前記現像ローラの上流側に対向配置される磁性体若しくは非磁性体の穂切りブレードと、前記磁気ローラの内部に配置され前記現像ローラに対向する主極及び前記穂切りブレードに対向する穂切り用磁極を含む複数の磁気ローラ側磁極と、前記現像ローラの内部において前記磁気ローラに対向配置され前記主極と異磁極である現像ローラ側磁極と、を備え、前記穂切りブレード及び前記磁気ローラ側磁極により前記磁気ローラ上に形成される磁気ブラシを用いて前記現像ローラにトナーを供給して像担持体上の静電潜像を現像する現像装置において、前記磁気ローラ側磁極は、前記主極と前記穂切り用磁極との間に配置され前記現像ローラ側磁極と同磁極のキャリア保持用磁極を有することを特徴としている。
また本発明は、上記構成の現像装置において、前記キャリア保持用磁極の磁力は、前記主極よりも弱く、且つ前記現像ローラ側磁極よりも強いことを特徴としている。
また本発明は、上記構成の現像装置が搭載された画像形成装置である。
本発明の第1の構成によれば、主極とキャリア保持用磁極との間で磁気ローラの周方向の磁力線が強められてキャリアの保持力が向上するため、主極と現像ローラ側磁極との間の磁力線により現像ローラからのトナー回収力を向上しつつ、磁気ローラ側から現像ローラ側へのキャリアの移行を抑制することができる。
また、本発明の第2の構成によれば、上記第1の構成の現像装置において、キャリア保持用磁極の磁力を主極よりも弱く、且つ現像ローラ側磁極よりも強くすることにより、磁気ローラ−現像ローラ間の磁力線と磁気ローラの周方向の磁力線とのバランスが最適となり、トナー回収力の低下によるゴーストの発生及び画像上へのキャリア付着を一層効果的に防止できる。
また、本発明の第3の構成によれば、上記第1又は第2の構成の現像装置を搭載することにより、キャリア付着及びゴーストの発生しない高画質な画像を形成可能な優れた画像形成装置となる。
以下に、図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。図1は、本発明の現像装置が搭載される画像形成装置の概略断面図であり、ここではタンデム方式のカラー画像形成装置について示している。カラー画像形成装置100本体内には4つの画像形成部Pa、Pb、Pc及びPdが、搬送方向上流側(図1では右側)から順に配設されている。これらの画像形成部Pa〜Pdは、異なる4色(シアン、マゼンタ、イエロー及びブラック)の画像に対応して設けられており、それぞれ帯電、露光、現像及び転写の各工程によりシアン、マゼンタ、イエロー及びブラックの画像を順次形成する。
この画像形成部Pa〜Pdには、各色の可視像(トナー像)を担持する感光体ドラム1a、1b、1c及び1dが配設されており、これらの感光体ドラム1a〜1d上に形成されたトナー像が、駆動手段(図示せず)により図1において時計回りに回転し、各画像形成部に隣接して移動する中間転写ベルト8上に順次転写された後、転写ローラ9において転写紙P上に一度に転写され、さらに、定着部7において転写紙P上に定着された後、装置本体より排出される構成となっている。感光体ドラム1a〜1dを図1において反時計回りに回転させながら、各感光体ドラム1a〜1dに対する画像形成プロセスが実行される。
トナー像が転写される転写紙Pは、装置下部の用紙カセット16内に収容されており、給紙ローラ12a及びレジストローラ12bを介して転写ローラ9へと搬送される。中間転写ベルト8には誘電体樹脂製のシートが用いられ、その両端部を互いに重ね合わせて接合しエンドレス形状にしたベルトや、継ぎ目を有しない(シームレス)ベルトが用いられる。また、二次転写ローラ9の下流側には中間転写ベルト8表面に残存するトナーを除去するためのブレード状のベルトクリーナ19が配置されている。
次に、画像形成部Pa〜Pdについて説明する。回転自在に配設された感光体ドラム1a〜1dの周囲及び下方には、感光体ドラム1a〜1dを帯電させる帯電器2a、2b、2c及び2dと、各感光体ドラム1a〜1dに画像情報を露光する露光ユニット4と、感光体ドラム1a〜1d上にトナー像を形成する現像装置3a、3b、3c及び3dと、感光体ドラム1a〜1d上に残留した現像剤(トナー)を除去するクリーニング部5a、5b、5c及び5dが設けられている。
ユーザにより画像形成開始が入力されると、先ず、帯電器2a〜2dによって感光体ドラム1a〜1dの表面を一様に帯電させ、次いで露光ユニット4によって光照射し、各感光体ドラム1a〜1d上に画像信号に応じた静電潜像を形成する。現像装置3a〜3dには、それぞれシアン、マゼンタ、イエロー及びブラックの各色のトナーが補給装置(図示せず)によって所定量充填されている。このトナーは、現像装置3a〜3dにより感光体ドラム1a〜1d上に供給され、静電的に付着することにより、露光ユニット4からの露光により形成された静電潜像に応じたトナー像が形成される。
そして、中間転写ベルト8に所定の転写電圧で電界が付与された後、中間転写ローラ6a〜6dにより感光体ドラム1a〜1d上のシアン、マゼンタ、イエロー、及びブラックのトナー像が中間転写ベルト8上に転写される。これらの4色の画像は、所定のフルカラー画像形成のために予め定められた所定の位置関係をもって形成される。その後、引き続き行われる新たな静電潜像の形成に備え、感光体ドラム1a〜1dの表面に残留したトナーがクリーニング部5a〜5dにより除去される。
中間転写ベルト8は、上流側の搬送ローラ10と、下流側の駆動ローラ11とに掛け渡されており、駆動モータ(図示せず)による駆動ローラ11の回転に伴い中間転写ベルト8が時計回りに回転を開始すると、転写紙Pがレジストローラ12bから所定のタイミングで中間転写ベルト8に隣接して設けられた転写ローラ9へ搬送され、フルカラー画像が転写される。トナー像が転写された転写紙Pは定着部7へと搬送される。
定着部7に搬送された転写紙Pは、定着ローラ対13により加熱及び加圧されてトナー像が転写紙Pの表面に定着され、所定のフルカラー画像が形成される。フルカラー画像が形成された転写紙Pは、複数方向に分岐した分岐部14によって搬送方向が振り分けられる。転写紙Pの片面のみに画像を形成する場合は、そのまま排出ローラ15によって排出トレイ17に排出される。
一方、転写紙Pの両面に画像を形成する場合は、定着部7を通過した転写紙Pは分岐部14で用紙搬送路18に振り分けられ、画像面を反転させた状態で転写ローラ9に再搬送される。そして、中間転写ベルト5上に形成された次の画像が転写ローラ9により転写紙Pの画像が形成されていない面に転写され、定着部7に搬送されてトナー像が定着された後、排出トレイ17に排出される。
図2は、本発明の現像装置の構成を示す側面断面図である。従来例の図7と共通する部分には同一の符号を付して説明を省略する。なお、ここでは図1の画像形成部Paに配置される現像装置3aについて説明するが、画像形成部Pb〜Pdに配置される現像装置3b〜3dの構成についても全く同様である。
図2に示すように、現像装置3a内には、3つのN極(N1極〜N3極)と4つのS極(S1極〜S4極)から成る7つの磁極を有する固定マグネットローラ体22bを備えた磁気ローラ22が配置されている。各磁極の配置は、回転スリーブ22aの回転方向において、N1極とN2極との間にS1極が配置され、N2極とN3極との間にS2極及びS3極が配置され、N3極とN1極との間にS4極が配置されている。
図2を用いて本発明の現像装置における磁気ローラ22上のトナー量の規制方法を詳細に説明する。図2に示すように、穂切りブレード25にはN3極(穂切り用磁極)が対向するため、穂切りブレード25として非磁性体或いはS極の磁性体を用いることにより、穂切りブレード25の先端と回転スリーブ22aとの隙間に引き合う方向の磁界が発生する。
この磁界により、穂切りブレード25と回転スリーブ22aとの間に磁気ブラシが形成される。そして、回転スリーブ22aが時計回りに回転していくと、S4極の磁界により磁気ブラシが保持され、磁気ブラシが現像ローラ23に対向する位置に移動すると、N1極及びS極である現像ローラ側磁極23bにより引き合う磁界が付与されるため、磁気ブラシは現像ローラ23表面に接触してトナー薄層を形成する。
さらに回転スリーブ22aが時計回りに回転すると、今度はN1極とS1極、N2極により発生する水平方向(ローラ周方向)の磁界により磁気ブラシは現像ローラ23表面から引き離され、トナー像の形成に使われなかったトナーが現像ローラ23表面から回転スリーブ22a上に回収される。さらに回転スリーブ22aが回転すると、S2極及びS3極により反発する磁界が付与されるため、トナーは現像容器20内で回転スリーブ22aから離脱する。そして、第2攪拌スクリュー21bにより攪拌、搬送された後、N3極の磁界により再び回転スリーブ22a上に付着する。
この構成によれば、現像ローラ23と対向する位置にあるN1極(主極)と、磁気ブラシを形成するためのN3極(穂切り用磁極)との間に現像ローラ側磁極23bと同磁極であるS4極(キャリア保持用磁極)が設けられることにより、N1極とS4極との間で水平方向(回転スリーブ22aの周方向)の磁力線が強くなり、磁気ローラ22側から現像ローラ23側へのキャリアの移行を抑制することができる。
ここで、現像ローラ23内の現像ローラ側磁極23bの磁力がS4極よりも強い場合、現像ローラ23と磁気ローラ22の間での磁気ブラシの拘束力が強くなり、トナー回収力が増してゴーストの発生が抑制されるが、S4極でのキャリアの引きが弱くなるため現像ローラ23へのキャリア付着が発生しやすくなる。一方、N1極の磁力がS4極より弱い場合、S4極でのキャリアの引きは強くなりキャリア付着が抑制されるが、現像ローラ23と磁気ローラ22の間での磁気ブラシの拘束力が弱くなり、トナー回収力も弱くなってゴーストが発生し易くなる。即ち、S4極の磁力がN1極の磁力よりも弱く、且つ現像ローラ側磁極23bの磁力よりも強くなるように調整することにより、キャリア付着及びゴーストの発生を効果的に防止できる。
なお、ここでは磁気ローラ側磁極をN1極〜N3極、及びS1極〜S4極の7極構成としたが、主極(N1極)と穂切り用磁極(N3極)との間に現像ローラ側磁極23bと同極性(S極)のキャリア保持用磁極(S4極)が配置されていれば良く、例えばS1極、N2極を有しない5極構成であっても良い。また、主極はS極であっても良く、その場合は現像ローラ側磁極23b及びキャリア保持用磁極はN極となり、穂切り用磁極はS極となる。
その他本発明は、上記実施形態に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。例えば、磁気ローラ側の各磁極N1〜N3、S1〜S4、及び現像ローラ側磁極23bの配置(ピーク位置)及び磁力の強さは、現像装置の仕様や現像剤の特性等に応じて適宜設定すれば良い。
また、上記実施形態ではタンデム式のカラー画像形成装置を例に挙げて説明したが、本発明は、ハイブリッド現像を用いた画像形成装置であれば、デジタル複合機や、アナログ方式のモノクロ画像形成装置、或いはファクシミリやプリンタ等の他の画像形成装置にも全く同様に適用することができる。以下、実施例により本発明の効果について更に具体的に説明する。
図2に示した本発明の現像装置を画像形成装置に搭載し、主極(N1極)、キャリア保持用磁極(S4極)、及び現像ローラ側磁極23bの磁力を変化させた時の画像形成性能を調査した。磁気ローラ22側及び現像ローラ23側の磁極配置を図3に示す。磁気ローラ22側におけるピーク位置の関係は、N1極とS1極との間隔を45°、S1極とN2極との間隔を50°、N2極とS2極との間隔を50°、S2極とS3極との間隔を60°、S3極とN3極との間隔を60°、N3極とS4極との間隔を50°、S4極とN1極との間隔を45°とした。
また、磁気ローラ22と現像ローラ23との最接近位置に対し、N1極のピーク位置は磁気ローラ22の回転方向下流側に5°、現像ローラ側磁極23bのピーク位置は現像ローラ23の回転方向上流側に5°の位置に設定した。なお、S1極、N2極、S2極、S3極、N3極の磁力は、それぞれ700、600、700、450、500Gaussに固定した。
一方、図7に示したキャリア保持用磁極が設けられていない5極構成の現像装置を画像形成装置に搭載し、現像ローラ側磁極を設けない場合を比較例1、現像ローラ側磁極を設けた場合を比較例2として、同様に画像形成性能を調査した。磁気ローラ22側の磁極におけるピーク位置関係は、N1極(主極)とS1極との間隔を65°、S1極とN2極との間隔を65°、N2極とN3極との間隔を65°、N3極とS2極(穂切り用磁極)との間隔を85°、S2極とN1極との間隔を80°に設定し、N1極のピーク位置は磁気ローラ22と現像ローラ23との最接近位置に対し磁気ローラ22の回転方向下流側に5°の位置に設定した。
なお、N1極、S1極、N2極、N3極、S2極の磁力は、それぞれ900、700、700、450、700Gaussに固定した。また、比較例2においては、390Gaussの現像ローラ側磁極23bを、ピーク位置が磁気ローラ22と現像ローラ23との最接近位置に対し現像ローラ23の回転方向上流側に5°の位置となるように現像ローラ23内に固定した。
現像条件は、ドラム線速を150mm/sec、ドラム表面電位(V0)を350Vとし、現像ローラ23の交流バイアスVppを1.6kV、周波数4kHz、Duty比30%、直流バイアスVdcを30Vとし、磁気ローラ22の交流バイアスVppを0.4kV、周波数4kHz、Duty比70%、直流バイアスVdcを300Vとした。
その他の条件として、現像ローラ−磁気ローラ間のギャップを300μm、現像ローラに対する磁気ローラの線速比M/Sを1.5、感光体ドラムに対する現像ローラの線速比S/Dを1.5とした。現像剤としては、樹脂コートされた平均粒径45μm、飽和磁化60emu/gのMn−Mg系キャリアを用い、キャリアに対するトナーの混合比率が8.0重量%である二成分現像剤を用いた。二次元静電界測定ソフト(JMAG−STUDIO、日本総研ソリューションズ社製)を用いて測定した比較例1、2及び本発明の現像装置における現像ローラ−磁気ローラ間の磁束密度分布を図4〜図6に示す。
画像形成性能の評価は、上記条件で形成されたテスト画像におけるキャリア付着及びゴースト(履歴現像)の発生の有無を目視により観察した。試験結果を表1に示す。表1中、キャリア付着は磁気ローラ−現像ローラ間に現像剤溜まりが発生しなかった場合を○、僅かに現像剤溜まりが発生した場合を△、画像上にキャリアが付着した場合を×とした。また、ゴーストの発生は画像上にゴーストが全く発生しなかった場合を○、殆ど発生しなかった場合を△、ゴーストが発生した場合を×とした。
表1から明らかなように、現像ローラ側磁極23bが設けられていない比較例1では、画像上へのキャリア付着は発生しなかったが、ゴーストの発生が認められた。これは、現像ローラ側磁極を設けない場合、図4に示すように、磁気ローラ−現像ローラ間の磁力線が磁気ローラの周方向の磁力線に比べて弱いため、キャリアの保持力が高められる反面、磁気ブラシの拘束力が弱くなって現像ローラからのトナーの回収力が低下するためであると考えられる。
また、現像ローラ側磁極23bを配置した比較例2では、ゴーストの発生は認められなかったが、画像上へのキャリア付着が発生した。これは、図5に示すように、現像ローラ側磁極の配置により磁気ローラ−現像ローラ間の磁力線が強められた結果、磁気ブラシの拘束力が強くなって現像ローラからのトナーの回収力が向上する反面、磁気ローラ上でのキャリアの保持力が低下するためであると考えられる。
これに対し、主極(N1極)と穂切り用磁極(N3極)との間に現像ローラ側磁極23bと同極性のキャリア保持用磁極(S4極)を配置した本発明1〜7では、磁気ローラ−現像ローラ間に現像剤溜まりが発生しないか、或いは僅かに発生する程度でキャリア付着は見られず、ゴーストも全く、或いは殆ど発生しなかった。これは、図6に示すように、キャリア保持用磁極の配置により磁気ローラ−現像ローラ間の磁力線と磁気ローラの周方向の磁力線とのバランスが良くなり、現像ローラからのトナーの回収力と磁気ローラ上でのキャリアの保持力とが共に向上したためであると考えられる。
特に、現像剤溜まり及びゴーストが全く発生しなかった本発明1〜5では、キャリア保持用磁極の磁力を主極よりも弱く、且つ現像ローラ側磁極よりも強くしたことにより、磁気ローラ−現像ローラ間の磁力線と磁気ローラの周方向の磁力線とのバランスが最適となったものと推認された。
この結果より、主極と穂切り用磁極との間に現像ローラ側磁極と同極性のキャリア保持用磁極を配置すれば、キャリア付着を抑制しつつトナー回収性能を向上でき、さらに、キャリア保持用磁極の磁力を主極よりも弱く、且つ現像ローラ側磁極よりも強い範囲に設定すれば、キャリア付着及びゴーストの発生を一層効果的に抑制できることが確認された。
なお、上記実施例で用いた現像装置は本発明の現像装置の一構成例にすぎず、主極(N1極)、キャリア保持用磁極(S4極)を含む磁気ローラ側磁極の磁力及び配置角度や現像ローラ側磁極23bの磁力は、現像装置の仕様に応じて適宜設定することができる。
本発明は、少なくともキャリア及びトナーを含む二成分現像剤が用いられ、像担持体に対向配置される現像ローラと、該現像ローラに対向配置される磁気ローラと、該磁気ローラの回転方向において現像ローラの上流側に対向配置される磁性体若しくは非磁性体の穂切りブレードと、磁気ローラの内部に配置され現像ローラに対向する主極及び穂切りブレードに対向する穂切り用磁極を含む複数の磁気ローラ側磁極と、現像ローラの内部において磁気ローラに対向配置され主極と異磁極である現像ローラ側磁極と、を備え、穂切りブレード及び磁気ローラ側磁極により磁気ローラ上に形成される磁気ブラシを用いて現像ローラにトナーを供給して像担持体上の静電潜像を現像する現像装置において、磁気ローラ側磁極は、主極と穂切り用磁極との間に配置され現像ローラ側磁極と同磁極のキャリア保持用磁極を有する。
これにより、主極と現像ローラ側磁極との間の磁力線により現像ローラからのトナー回収力を向上させつつ、主極とキャリア保持用磁極との間の磁力線によりキャリアの保持力も向上できるため、現像ローラ上に均一なトナー薄層を形成するとともに磁気ローラ側から現像ローラ側へのキャリアの移行も抑制可能な現像装置を提供することができる。さらに、キャリア保持用磁極の磁力を主極よりも強く、且つ現像ローラ側磁極よりも弱くしたので、磁気ローラ−現像ローラ間の磁力線と磁気ローラの周方向の磁力線とのバランスが最適となり、ゴーストの発生及び画像上へのキャリア付着を一層効果的に防止可能な現像装置となる。
は、本発明の現像装置が搭載された画像形成装置の全体構成を示す概略図である。 は、本発明の現像装置の構成を示す側面断面図である。 は、実施例で用いた本発明の現像装置の磁気ローラ側及び現像ローラ側磁極の配置例を示す概略図である。 は、比較例1の現像装置における磁気ローラ−現像ローラ間の磁束密度分布図である。 は、比較例2の現像装置における磁気ローラ−現像ローラ間の磁束密度分布図である。 は、本発明の現像装置における磁気ローラ−現像ローラ間の磁束密度分布図である。 は、二成分現像剤を用いる従来の現像装置の構成を示す側面断面図である。
符号の説明
Pa〜Pd 画像形成部
1a〜1d 感光体ドラム(像担持体)
3a〜3d 現像装置
21a 第1攪拌スクリュー
21b 第2攪拌スクリュー
22 磁気ローラ
22a 回転スリーブ
22b 固定マグネットローラ体(磁気ローラ側磁極)
23 現像ローラ
23a 現像スリーブ
23b 現像ローラ側磁極
25 穂切りブレード
100 画像形成装置
N1 主極
S4 キャリア保持用磁極

Claims (2)

  1. 少なくともキャリア及びトナーを含む二成分現像剤が用いられ、像担持体に対向配置される現像ローラと、
    該現像ローラに対向配置される磁気ローラと、
    該磁気ローラの回転方向において前記現像ローラの上流側に対向配置される磁性体若しくは非磁性体の穂切りブレードと、
    前記磁気ローラの内部に配置され前記現像ローラに対向する主極及び前記穂切りブレードに対向する穂切り用磁極を含む複数の磁気ローラ側磁極と、
    前記現像ローラの内部において前記磁気ローラに対向配置され前記主極と異磁極である現像ローラ側磁極と、を備え、
    前記穂切りブレード及び前記磁気ローラ側磁極により前記磁気ローラ上に形成される磁気ブラシを用いて前記現像ローラにトナーを供給して像担持体上の静電潜像を現像する現像装置において、
    前記磁気ローラ側磁極は、前記主極と前記穂切り用磁極との間に配置され前記現像ローラ側磁極と同磁極のキャリア保持用磁極を有し、
    前記キャリア保持用磁極の磁力は、前記主極よりも弱く、且つ前記現像ローラ側磁極よりも強いことを特徴とする現像装置。
  2. 請求項1に記載の現像装置を備えた画像形成装置
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