JPH0713420A - 現像装置 - Google Patents

現像装置

Info

Publication number
JPH0713420A
JPH0713420A JP5174943A JP17494393A JPH0713420A JP H0713420 A JPH0713420 A JP H0713420A JP 5174943 A JP5174943 A JP 5174943A JP 17494393 A JP17494393 A JP 17494393A JP H0713420 A JPH0713420 A JP H0713420A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
developing
developer
developing sleeve
image
developing device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP5174943A
Other languages
English (en)
Inventor
Masaru Hibino
勝 日比野
Kenichiro Waki
健一郎 脇
Yukio Nagase
幸雄 永瀬
Kazuhisa Kenmochi
和久 剱持
Hiroyuki Suzuki
啓之 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP5174943A priority Critical patent/JPH0713420A/ja
Publication of JPH0713420A publication Critical patent/JPH0713420A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【目的】現像容器内の現像剤をよく攪拌して均一のトナ
ー濃度とし、画像ムラ等の画像不良をなくす。 【構成】硬強磁性キャリヤと非磁性トナーからなる二成
分現像剤を収容した現像容器下部に、攪拌部材59を回
転自在に配設する。攪拌部材59は、回転軸59aの外
周面に螺旋状のスパイラル羽根59bと、リブ部材59
cを有する。スパイラル羽根59bは、回転軸59aの
周方向について0度から90度、及び180度から27
0度の位置に切欠部59d、59dを有する。さらにこ
れら切欠部59dの面積は、スパイラル羽根59の1ピ
ッチの面積の半分以上を占めるようにする。現像剤に対
する回転軸59aの軸方向の搬送能力を押えて、攪拌能
力を増大させ、固まりがちな現像剤をよく攪拌する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子写真法や静電記録
法等によって像担持体上に形成された静電潜像を、二成
分現像剤によって現像する現像装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
〈従来の技術1〉従来、像担持体上に形成された静電潜
像を顕像化するに際して、非磁性トナーと磁性キャリヤ
からなる二成分現像剤がよく用いられている。二成分現
像剤は、現像剤を収容する現像容器内に配設された現像
剤攪拌・搬送部材(以下「攪拌部材」という。)で攪拌
され摩擦帯電された後、内側に固定マグネットローラを
有する現像スリーブに向けて搬送される。この現像剤
は、さらに現像スリーブ表面に担持・搬送されて、像担
持体上の静電潜像に供給され、これを現像する。現像後
の現像スリーブ上の残存現像剤は、画像履歴の差により
トナー濃度に差が生じている。この画像履歴を有する現
像剤は、十分な攪拌・混合がなされない場合には、再び
現像スリーブ上に供給されたときには、一定のトナー濃
度を維持することができず、したがって、像担持体の全
幅にわたって、均一な濃度の画像を形成することができ
ない。これを防止して、均一な濃度の画像を形成する目
的で、従来、上述の攪拌部材として、回転軸の外周にス
パイラル羽根を形成し、現像スリーブの軸方向に現像剤
と搬送して攪拌する方法、あるいはこの方法に、さらに
攪拌能力を向上させるように回転軸の放射方向及び放射
方向に延びる板状のリブ部材を設けて攪拌・搬送する方
法が公知である。 〈従来の技術2〉電子写真複写装置、静電記録装置、磁
気記録装置等の画像形成装置において、感光ドラム等の
像担持体上に形成された静電潜像を現像するための現像
装置の一つとして、磁気ブラシ方式の現像装置が広く用
いられている。
【0003】この現像装置は、例えば、現像容器に回転
自在に取り付けた現像剤担持体としての非磁性円筒(以
下「現像スリーブ」という。)と、この現像スリーブ内
に固定された磁石とを有し、現像スリーブの回転によっ
て現像剤を搬送する。この磁石は、現像スリーブの回転
方向に沿って複数の磁極を有する。その一つは、静電潜
像が形成される像担持体表面に対向する現像位置に配置
された現像磁極であり、その他は、現像スリーブを介し
て現像剤を搬送するための複数の搬送磁界である。現像
スリーブ表面に、磁石によって磁性ブラシ(穂立)を形
成し、この磁気ブラシによって像担持体表面を摺擦する
ことにより、像担持体表面の静電潜像にトナーを付着さ
せて現像を行う。この種の現像方法は、現像領域へ、現
像に寄与する現像剤を充分に供給することができるの
で、高画像濃度を得ることができるが、現像位置におい
て、磁気ブラシの穂が疎であるために、特にハーフトー
ンにおいてガサツキのある貧弱な画像となる場合があっ
た。
【0004】また、近来、フルカラー化、システム化に
ともなって複写機、プリンタのデジタル化が進んでい
る。
【0005】さらに、高画質画像の要求が高まってお
り、特にフルカラー画像に関して、大きな要求となって
いる。最近、レーザビームを用いてデジタル化すること
により、高精細で高階調性を達成した複写機、プリンタ
が提供されている。これはレーザビームを画像信号でパ
ルス幅変調(PWM)することにより、中間調形成を行
うものであり、この方式によれば高解像度、かつ高階調
性の画像を形成することができる。
【0006】フルカラー画像の高画質化には上述のデジ
タル化が欠かせないものとなってきているが、像担持体
上に形成された微小潜像が現像時に充分には再現され
ず、特にハイライト部にガサツキが発生してしまうこと
が多かった。
【0007】この対策として、例えば次のような現像方
法が提案されている。この方法は、ドット潜像を2成分
磁気ブラシ現像法にて現像するものであり、2成分現像
剤の磁性キャリヤとして、現像磁極の現像剤担持体表面
上での垂直磁界のピーク値の磁界を印加したときの磁化
の強さσd(emu/cm2 )の大きさを小さくして、
現像剤の穂を密にして、微小ドット再現性を向上させ、
ガサツキのない滑らかなハイライト部を得ることができ
るようにし、σdを小さくすることにより生じやすくな
るキャリヤ付着を、硬強磁性キャリヤを用いることによ
り抑制する現像方法である。
【0008】この中で、上述のように、磁性ブラシを形
成するための磁石を固定し、現像スリーブを回転させる
現像装置、いわゆる磁石固定・スリーブ回動型の現像装
置は、装置構成を簡単にできるという利点はあるもの
の、現像剤として硬強磁性材料を用いるために、現像ス
リーブ上の現像剤を充分に入れ換えるための工夫が必要
とされている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
〈第1の発明の課題〉しかしながら、前述の従来技術1
の攪拌部材によって、硬強磁性キャリヤと非磁性トナー
からなる二成分現像剤の攪拌・搬送を行い最終画像を得
たところ、画像履歴差のある現像後の現像剤を現像スリ
ーブ全幅にわたって均一に攪拌できていないために、画
像に濃度ムラが生じることがあった。この攪拌不足の原
因は、硬強磁性キャリヤが磁化特性である保磁力(H
c)の値が高いために、現像剤の凝集性が高く、従来の
ような通常の攪拌方法では塊状の現像剤をほぐすことが
不足しているためである。
【0010】そこで、本発明は、硬強磁性キャリヤを有
する二成分現像剤を十分に攪拌・搬送することのできる
現像装置を提供することを目的とする。 〈第2の発明の課題〉また、前述の従来技術2の磁石固
定・スリーブ回動型の現像装置は、実用化に際しては、
以下に述べるような問題点がある。
【0011】すなわち、画像履歴の差で、画像濃度に差
を生じることである。とくに、ハーフトーン部分での濃
度ムラが生じやすく、極端な場合には文字の太り、細り
などを生じる。ここで、画像履歴とは像担持体の静電潜
像担持面における画像、非画像の形成経過を意味し、画
像部については、現像位置において、現像スリーブ上の
トナーが消費されるが、非画像部についてはトナーは消
費されずに現像スリーブ上にそのまま残存する。
【0012】したがって、現像後の現像スリーブ上の残
存現像剤は、画像履歴の差によりトナー濃度のムラを生
じる。この現像スリーブ上の残存現像剤の攪拌・入れ換
えが不充分な場合は、次の現像時に、トナー濃度のムラ
にしたがって、画像濃度にムラを生じることになる。
【0013】上述の現象は、現像剤として硬強磁性材料
を用いた場合だけでなく軟磁性材料を用いた場合にも共
通して生じる問題である。
【0014】しかし、軟磁性材料を用いた場合は、図1
6の現像器(現像装置)50Cに示すように、従来、現
像スリーブ52内に、隣接した同極の搬送磁極N2 、N
3 を配設した磁石(マグネットローラ)55反発磁界に
より、現像剤Dを剥ぎ取ることが既になされていたが、
硬強磁性材料に適用した場合は、現像剤相互の凝集力が
強いこと等に基づき、現像スリーブ52上の残存現像剤
Dの剥ぎ取り、入れ換え、攪拌が不充分となって、画像
履歴差により、最終画像にムラを生じることがあった。
【0015】そこで、第2の発明は、現像剤層規制部材
の上流側に補助攪拌部材を配設して現像剤の攪拌を十分
に行うことにより、ハイライト部の再現が良好で、ガサ
ツキがなく、なめらかで高画質な画像を安定し得るよう
にした現像装置を提供することを目的とするものであ
る。
【0016】なお、図16中、1は感光ドラム、51は
現像容器、51aは現像室、51bは現像剤の収容室、
51cはトナーの補給室、51dはトナー補給口51e
を有する底部、51Aは現像容器の開口部、53は現像
剤層規制部材、56は現像スリーブ52とマグネットロ
ーラ55からなる現像ローラ、62、63は現像剤の攪
拌部材、66は隔壁、Dは現像剤、MBは磁気ブラシ、
Tはトナーをそれぞれ表す。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明(第1の発明及び
第2の発明)は、上述事情に鑑みてなされたものであっ
て、それぞれ以下の構成をとる。 〈第1の発明の手段〉第1の発明は、硬強磁性キャリヤ
と非磁性トナーからなる二成分現像剤を収容する現像容
器と、該現像容器の開口部に回転自在に配置された現像
スリーブと、該現像スリーブの内部に配置され複数の磁
極を有するマグネットローラと、前記現像容器の内部に
回転自在に配置され現像剤を攪拌・搬送する攪拌部材と
を備えた現像装置において、前記攪拌部材は、前記現像
スリーブの軸にほぼ平行な回転軸と、該回転軸の外周面
に形成された螺旋状のスパイラル羽根と、前記回転軸の
外周面における前記スパイラル羽根のピッチ間に放射状
に突設されたリブ部材とを備え、前記スパイラル羽根が
1ピッチのうちに、その面積に対して半分以上の扇状の
切欠部を有することを特徴とする。
【0018】この場合、前記スパイラル羽根の切欠部
を、前記回転軸の周方向について、ほぼ0度から90
度、及びほぼ180度から270度の位置に形成した
り、または前記現像スリーブの回転軸に近い基端側に形
成したりすることができる。
【0019】また、前記リブ部材を、前記回転軸に対す
る放射方向及び軸方向に延びる板状に形成したり、前記
回転軸に対する放射方向に延びる棒状に形成したりする
ことができる。 〈第2の発明の手段〉第2の発明は、硬強磁性キャリヤ
と非磁性トナーからなる二成分現像剤を収容する現像容
器と、該現像容器の開口部に回転自在に配置された非磁
性の現像スリーブと、該現像スリーブの内部に配置され
た、反発極を有さないマグネットローラとを備えた現像
装置において、前記現像スリーブが担持・搬送する現像
剤の層厚を規制する現像剤層規制部材に対し、前記現像
スリーブの回転方向についての前記現像剤層規制部材上
流側に滞留する現像剤を攪拌する補助攪拌部材を有する
ことを特徴とする。
【0020】前記補助攪拌部材は、前記現像スリーブの
軸にほぼ平行な回転軸と、該回転軸の外周面に形成され
た螺旋状のスパイラル羽根と、前記回転軸の外周面にお
ける前記スパイラル羽根のピッチ間に放射状に突設され
たリブ部材とを備えるようにしてもよい。
【0021】前記スパイラル羽根は、前記回転軸の周方
向について、ほぼ0度から90度、及びほぼ180度か
ら270度の位置に切欠部を有するものであってもよ
い。
【0022】前記リブ部材を、前記回転軸に対する放射
方向に延びる棒状に形成することもできる。
【0023】
【作用】
〈第1の発明の作用〉以上構成に基づき、攪拌部材のス
パイラル羽根の1ピッチの半分以上の部分に扇状の切欠
部を形成することによって、攪拌部材は、回転軸の外周
面にスパイラル形状の板状の凸部が間欠的に多数形成さ
れたことになり、現像剤に対する搬送力は多少低下する
ものの、凸部のエッジによって、塊状の現像剤を切るよ
うにして攪拌することができ、攪拌能力が向上する。 〈第2の発明の作用〉また、第2の発明は、現像スリー
ブ内部のマグネットローラが反発極を有さないので、現
像剤層規制部材の上流側に配置した補助攪拌手段によっ
て、現像スリーブ表面にて担持搬送される現像剤を十分
に攪拌することができる。
【0024】
【実施例】以下、図面に沿って、本発明の実施例につい
て説明する。 〈第1の発明の実施例1〉本発明に係る現像装置の説明
に先立ち、まず現像装置の装着先となる画像形成装置の
一例として、図1に、代表的な電子写真方式のカラープ
リンタの概略を図示する。
【0025】このプリンタは、矢印方向(同図中、反時
計回り)に回転する像担持体としての電子写真感光ドラ
ム(以下単に「感光ドラム」という。)1を備え、この
感光ドラム1の周囲には、帯電器2、現像器3M、3
C、3Y、3BKを備えた回転式の現像装置3、転写帯
電器5、クリーニング装置6及び感光ドラム1上方に配
設したレーザビームスキャナなどからなる露光手段7が
配設されている。
【0026】カラープリンタ全体のシーケンスについ
て、フルカラーモードの場合を例として簡単に説明する
と、まず、感光ドラム1は帯電器2によって均一に帯電
される。次に、原稿(不図示)の、マゼンタ画像信号に
より変調されたレーザ光Eにより画像露光が行われ、感
光ドラム1上に静電潜像が形成され、その後、予め現像
位置に定置されいたマゼンタ現像器3Mによって現像が
行われる。
【0027】一方、給紙カセット9に収容されていた転
写材Pは、給紙ローラ10によって給紙され、、給紙ガ
イド11、給紙ローラ12、給紙ガイド13を介して搬
送され、所定タイミングに同期してグリッパ15により
保持され、当接用ローラ16とその対向極によって静電
的に転写ドラム17に巻き付けられる。転写ドラム17
は、感光ドラム1と同期して矢印方向(同図中、時計回
り)に回転しており、マゼンタ現像器3Mで現像された
顕画像(トナー像)は、転写部において転写帯電器5に
よって転写材Pに転写される。転写ドラム17はそのま
ま回転を継続し、次の色(同図においてはシアン)の転
写に備える。
【0028】一方、感光ドラム1は、帯電器19により
除電され、クリーニング装置6によってクリーニングさ
れた後、再び帯電器2によって帯電され、次のシアン画
像信号によって前記のような露光を受ける。この間に現
像装置3は回転してシアン現像器3Cが所定の現像位置
に定置され、所定のシアン現像を行う。
【0029】つづいて、以上のような一連の画像形成プ
ロセスを、それぞれイエロー及びブラックについても行
い、転写ドラム17上の転写材Pに対する4色のトナー
像の転写が終了すると、転写材Pは、分離帯電器20、
21によって除電され、前記グリッパ15を解除すると
ともに、分離爪22によって転写ドラム17から分離さ
れる。転写材Pは、さらに搬送ベルト23で定着器(熱
圧ローラ定着器)25に送られ、ここでトナー像が溶融
固着された後、排出ローラ26によって排紙トレイ27
上に排出される。これにより、一連のフルカラープリン
トシーケンスが終了し、所望のフルカラープリント画像
が形成される。
【0030】なお、露光手段7を構成する上述のレーザ
ビームスキャナは、図2に示すように、半導体レーザ部
7a、コリメータレンズ系7b、焦点調整手段7c、ポ
リゴンミラー7d、f−θレンズ群7e、反射鏡7f、
CCD7g等を有しており、半導体レーザ部7aは、画
像読取装置の電子計算機等によって演算出力される時系
列のデジタル画素信号の入力を受けて、その信号に対応
してPWM変調したレーザビームを発振し、感光ドラム
1表面を露光する。
【0031】さらに詳しく説明すると、光源部である半
導体レーザ部(固体レーザ素子)7aは、レーザ光を発
生するための発光信号をおくる発光信号発生器であるレ
ーザドライバ7hに接続され、該レーザドライバ7hの
発光信号に応じて明滅する。固定レーザ素子7aから放
射されたレーザ光束はコリメータレンズ系7bにてほぼ
平行光とされる。該コリメータレンズ系7bは、焦点調
整手段7cによりレーザ光の光軸方向である矢印A方向
に所定量だけ移動可能となっている。
【0032】ポリゴンミラー、すなわち回転多面鏡7d
は、矢印B方向に一定速度で高速回転することにより、
コリメータレンズ系7bから射出された平行光を反射し
て所定方向の矢印C方向に走査する。回転多面鏡7dの
前方に設けたf−θレンズ群7e(7e1 、7e2 、7
3 )は、該回転多面鏡7dにより偏向されたレーザ光
束Lを被走査面、すなわち感光ドラム1上の所定位置に
結像するとともにその走査速度を被走査面上において等
速とする。
【0033】レーザ光束Lは反射鏡7fを介して検出手
段としてのCCD(固体撮像素子)7g上に導かれ、か
つ被走査面としての感光ドラム1上に走査される。CC
D7gは矢印C方向に多数個の光検出器を感光ドラム1
面と光源部に対して光学的にほぼ等価な位置に配列して
構成されている。
【0034】また、CCD7gはレーザドライバ7h及
び焦点調整手段7cを制御する制御部7iに接続されて
いる。さらに、画像処理部7jが、レーザドライバ7h
及び制御部7iに接続されている。
【0035】以上の構成において、所望の画像を形成す
る場合、まず画像処理部7jから制御部7iに画像出力
信号p1 を入力するとともに、レーザドライバ7hに画
像信号p2 を入力し、所定のタイミングで固体レーザ素
子7aを明滅させる。
【0036】固体レーザ素子7aから放射されたレーザ
光はコリメータレンズ系7bによりほぼ平行光に変換さ
れ、さらに、矢印B方向に回転する回転多面鏡7dによ
り矢印C方向に走査されるとともにf−θレンズ群7e
により感光ドラム1上にスポット状に結像される。そし
て、このようなレーザ光束Lの走査により感光ドラム1
表面には画像一走査分の露光分布が形成され、さらに各
走査ごとに感光ドラム1を所定量回転して該感光ドラム
1上に画像信号p2 に応じた露光分布を有する静電潜像
が形成される。この静電潜像は、その後、周知の電子写
真プロセスによりトナーが付着されて顕画像(トナー
像)となり、さらに、転写材P上に転写される。
【0037】上記画像出力信号p1 は画像信号p2 に先
だって画像処理部7jより出力され、画像信号p2 の出
力が終了した後に終了する。また、制御部7iは画像処
理部7jから画像出力信号p1 が入力されている間、動
作を停止している。このため、画像形成動作中は画素の
大きさ、コントラストを一定に保つことができる。
【0038】次に、レーザ光束Lの焦点調整手段7cの
動作について説明する。
【0039】まず、制御部7iから作動信号p3 をレー
ザドライバ7hに入力し、該レーザドライバ7hから、
一定間隔でON、OFFする矩形波(図3(a)参照)
を所定期間発生させ、固体レーザ素子7aをこの信号に
応じて明滅させる。固体レーザ素子7aからのレーザ光
は、上述したように走査されるとともに反射鏡7fによ
り反射され、感光ドラム1と光学的に等価な位置に配設
されたCCD7g上に投影、走査される。
【0040】制御部7iは、CCD7g上をレーザ光束
Lが走査する前にCCD7gの各画素の蓄積電荷をリセ
ットし、1ラインのスポット走査によりCCD7gの各
画素に電荷が蓄積された後にこの電荷を電気信号として
読み出す。
【0041】固体レーザ素子7aによりレーザ光を明滅
し1回走査すると、CCD7gは感光ドラム1と光学的
等価な位置にあるので、CCD7g面上の露光分布は、
図4に示すように、レーザ光束Lのスポット径に応じた
強弱の分布形状を示す。したがって、CCD7gの各画
素の出力は図3(b)に示すような分布になり、その信
号を制御部7iに送出する。制御部7iにおいては、C
CD7gの出力の最大値をθmax、最小値をθmin
として、コントラストVを V=(θmax−θmin)/(θmax+θmin)…(1) の式により算出、測定する。
【0042】この場合、走査方向のスポット径が小さく
なる程コントラストVは大きくなるので、予め設定した
値V0 と(1)式により算出したVとを比較して、Vが
所定値V0 と等しくない場合には、制御部7iから焦点
調整手段7cへ駆動信号を送出してコリメータレンズ系
7bを矢印A方向へ所定量移動させる。そして、該コリ
メータレンズ系7bを移動させた位置でそれぞれ上述の
コントラストVを測定し、この値とV0 が等しくなる位
置でコリメータレンズ系7bを固定すれば、光学系の焦
点ずれを補正してレーザ光束Lの走査スポット径を最小
にすることができる。
【0043】図5はPWM回路の回路図、図6はPWM
回路の動作を示すタイミングチャートである。
【0044】図5において、PWM回路は、8ビットの
画像信号をラッチするTTLラッチ回路31、TTL論
理レベルを高速ECL論理レベルに変換するレベル変換
器32、ECLD/Aコンバータ33、PWM信号を発
生するECLコンパレータ34、ECL論理レベルをT
TL論理レベルに変換するレベル変換器35、画素クロ
ック信号fの2倍周波数のクロック信号2fを発生する
クロック発振器36、クロック信号2fに同期してほぼ
理想的な三角波信号を発生する三角波発生器37、及び
クロック信号2fを1/2分周する1/2分周器38を
有する。また、回路を高速動作させるために、随所にE
CL論理回路を配している。
【0045】かかる構成の動作を図5、図6を参照して
説明する。
【0046】信号S1はクロック信号2f、信号S2は
その2倍周期の画素クロック信号fを示しており、図示
のように画素番号と関係付けてある。三角波発生器37
内部においても、三角波信号のデューティ比を50%に
保つため、クロック信号2fを一旦、1/2分周してか
ら三角波信号S3を発生させている。さらに、この三角
波信号S3はECLレベル(0〜−1V)に変換されて
三角波信号S4になる。
【0047】一方、画素信号は00H(白)〜FFH
(黒)まで256階調レベルで変化する。記号Hはヘキ
サ表示である。そして画像信号S5はいくつかの画像信
号値についてそれらをD/A変換したECL電圧レベル
を示している。例えば第1画素は黒画素レベルのFF
H、第2画素は中間調レベルの80H、第3画素は中間
調レベルの40H、第4画素は中間調レベル20Hの各
電圧を示している。コンパレータ34は三角波信号S4
と画像信号S5とを比較することにより、形成すべき画
素濃度に応じたパルス幅T、t2 、t3 、t4 のように
PWM信号を発生する。そしてこのPWM信号は0Vま
たは5VのTTLレベルに変換されて、PWM信号S6
になり、レーザドライブ7hの回路に入力される。
【0048】なお、図5の回路においてラッチ回路31
の前段部には不図示のルックアップテーブルが設けられ
ている。このルックアップテーブルは画像データのγ補
正を行うためのものであり、γ補正した結果のデータが
格納されたメモリで、1画素8ビットの画像信号をアド
レスデータとしてメモリをアクセスし、所望のγ補正さ
れたデータの画像信号を出力させる。通常は、1画面中
特定の1つのγ補正テーブルを使用しているが、必要に
応じて複数種類のγ補正テーブルを1画面中で切換え使
用することができる。つまり、レーザ光によるライン走
査毎に例えば3種類のテーブルを順次繰り返し使用し、
副走査方向のγ補正をライン毎に変化させ階調補正する
ことができる構成となっている。
【0049】また、ルックアップテーブルは、各色、例
えばイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの4色のト
ナー固有の濃度に影響されないように、トナーの濃度が
低い場合には、いわゆる「立ったγテーブル」が設定さ
れ、濃度が高い場合にはその逆の特性のγテーブルが設
定されて、各形成色毎に設けられている。なお、かかる
ルックアップテーブルの前段には各色トナーの色のにご
りを補正するために非線形色マスキング回路、例えば、
2次色マスキング回路を設けることができる。
【0050】上述のPWM方式によると、1画素毎にド
ットの面積階調を行い、記録すべき画素密度を低下させ
ることなく同時に中間調を表現できることに特徴があ
る。
【0051】なお、本実施例では、感光ドラム1表面上
のレーザ光のスポット径(ガウス分布スポット1/e
2 )の主走査方向1/e2 を42μm、副走査方向1/
2 を70μmにして、文字原稿と写真原稿に対して、
記録密度を400線/inch(画素サイズ63.5μ
m)と200線/inch(画素サイズ127μm)に
切り換えて前述したPWMの制御により発光時間を制御
している。
【0052】上述の、記録密度が200線/inchの
場合において、画素信号を10H〜FFH(黒)まで変
化させたときの主走査方向の潜像幅をシュミレーション
により得た結果を示したのが、図7である。潜像幅が約
レーザ光のスポット径42μm以下の部分では、画素信
号に対して潜像幅がやや直線からずれているが、スポッ
ト径が約42μm以上の部分では直線的に変化してい
る。
【0053】以下に、本発明を実施例に即してさらに説
明する。なお、以下の図8、図12、図16に示す現像
器(現像装置)は、図1に示す現像器(例えばマゼンタ
の現像器3M)を図1の裏面側から見た状態で、さらに
それを拡大したものである。
【0054】図8は、図1で示したレーザビームプリン
タに使用される回転式の現像装置3の1つの現像器(例
えばマゼンタの現像器3M、以下これを「現像器50
A」という。)付近の拡大断面図であり、現像器3Mは
感光ドラム1に対向した現像位置に配置されている。以
下、各現像器3M、3C、3Y、3BKを総称して、現
像器50という。
【0055】現像器50は例えば、感光体、誘電体等の
像担持体(感光ドラム)1上に電子写真法、静電記録法
等によって形成された潜像を現像するものであって、こ
れは現像容器51、現像剤担持体としての現像スリーブ
(現像剤担持体)52、現像剤層規制部材としてのブレ
ード53等を含んで構成される。すなわち、現像容器5
1の、感光ドラム1に近接する位置には開口部51Aが
形成されており、この開口部51Aに前記現像スリーブ
52が回転可能に配設されており、該現像スリーブ52
の上方に、前述のブレード53が所定の間隙を介して取
り付けられている。
【0056】現像スリーブ52は非磁性材料によって円
筒状に形成され、現像動作時には図示矢印方向(反時計
回り)に回転し、したがって感光ドラム1表面に対し、
現像スリーブ52表面が順方向に回転する。現像スリー
ブ52の内部には磁界発生手段である磁石(マグネット
ローラ)55が固定されている。磁石55は、周方向に
沿って多数の磁極を有し、これらの磁極は、現像磁極N
1 と、搬送磁極N2 、N3 、S1 、S2 とに分けられ
る。前者の現像磁極N1 は、感光ドラム1と現像スリー
ブ52とが対向する現像位置近傍に磁界を発生されて、
現像スリーブ52表面に現像剤Dの磁気ブラシ(穂立)
MBを形成し、これによって現像スリーブ52上の現像
剤Dを感光ドラム1の静電潜像に付着させて現像するも
のである。一方、後者の搬送磁極N2 、N3 、S1 、S
2 は、現像スリーブ52の回転に伴って、現像剤Dを搬
送するものである。上述の現像スリーブ52と磁石55
とによって、現像ローラ56を構成している。
【0057】また、前述のブレード53はアルミニウム
(Al)、SUS316等の非磁性材料にて構成され、
これは前述のごとく現像スリーブ52の表面との間に所
定の間隙を設けて取り付けられている。この間隙によっ
て、現像スリーブ52上を現像部(現像位置)へと搬送
される現像剤Dの量、具体的には現像スリーブ52上の
現像剤Dの層厚が規制される。したがって、本実施例に
おいては、ブレード53の先端部と現像スリーブ52の
表面との間を非磁性トナーと硬強磁性粒子(硬強磁性キ
ャリヤ)の双方を有する現像剤Dが通過して現像部へ送
られる。ブレード53によって規制された現像剤Dは現
像位置において感光ドラム1表面に接触するような厚み
である。現像剤Dは後述するが非磁性トナーと硬強磁性
粒子とからなる二成分現像剤Dである。この現像剤Dは
現像部へ搬送されて感光ドラム1上の静電潜像を現像す
るものと、現像に供されずにそのまま現像スリーブ52
に保持されて搬送磁極N2 に搬送されるもの(残存現像
剤)とに分かれる。
【0058】複数の搬送磁極N2 、N3 、S1 、S2
うち搬送磁極N2 、N3 は、相互に隣接し、かつ現像容
器51側に配置されている。これら搬送磁極N2 、N3
は互いに同極であり、両者の間には、反発磁界が形成さ
れる。したがって、現像スリーブ52に保持されたまま
搬送磁極N2 へと搬送された残存現像剤Dは、この反発
磁界の作用により、搬送磁極N3 方向への搬送を阻止さ
れ、搬送磁極N2 近傍に蓄積される。
【0059】この搬送磁極N2 近傍には、非磁性部材か
らなる現像剤剥離手段57が回転可能に配設されてお
り、図示矢印方向(時計回り)に、したがって現像スリ
ーブ52に対しては、順方向に回転している。
【0060】上述の搬送磁極N2 近傍に蓄積された現像
履歴をうけた残存現像剤Dは、現像剤剥離手段57によ
り剥離除去され、攪拌部材59まで落下し、充分に攪
拌、混合される。
【0061】図9に攪拌部材59の斜視図を示す。攪拌
部材59は、回転軸59aと、複数のスパイラル羽根5
9bと、複数のリブ部材59cとによって構成されてい
る。スパイラル羽根59bは、回転軸59aの外周面に
螺旋状に形成され、回転軸59aの外周面の周方向につ
いて、ほぼ0度から90度、及びほぼ180度から27
0度の領域において、1ピッチのうちの半分以上の面積
を有する切欠部59d、59dが形成されている。ま
た、リブ部材59cは、回転軸59aの放射方向及び軸
方向に延びる板状に形成され、回転軸59aの外周面に
おいて、軸方向に隣接するスパイラル羽根59b、59
bの間に突設されている。
【0062】上述の攪拌部材59は、図8に示すよう
に、現像容器51の底部に、回転軸59aが現像スリー
ブ52の軸とほぼ平行になるようにして配設されてい
る。このような構成の攪拌部材59は、リブ部材59c
で現像剤の攪拌混合をし、この現像剤をスパイラル羽根
59bで攪拌部材59の軸方向に搬送するので、上述の
ように、スパイラル羽根59bの面積のほぼ半分以上を
切り落としたことで、搬送力を落とし、攪拌能力を向上
させることができ、保磁力Hcの高い、硬強磁性キャリ
ヤ相互の凝集をほぐすことができる。凝集がほぐされた
現像剤、つまり均一な濃度に攪拌された現像剤は、搬送
ベルト60を介して、磁石55の搬送磁極N3 に磁気的
に吸引され、さらに、現像スリーブ52を介して、感光
ドラム1の全幅にわたって良好に供給される。したがっ
て、最終的に均一な濃度の画像を得ることができる。な
お、同図中61は隔壁で、現像材剥離手段57によって
掻き落とされたトナー濃度の低い残存現像剤と、攪拌部
材59によって攪拌され搬送ベルト60によって搬送さ
れる適切なトナー濃度の現像剤とを分離している。
【0063】次に、本発明における現像剤Dについて詳
説する。本発明に好適に使用される現像剤Dは、非磁性
トナーTと硬強磁性粒子(キャリヤ)Cとからなる二成
分現像剤Dである。
【0064】本発明においてトナーとは、着色樹脂粒子
(結着樹脂、着色剤、必要に応じてその他添加剤を含
有)そのもの、及び疎水性コロイダルシリカ微粉末のよ
うな外添剤が外添されている着色樹脂粒子を包含してい
る。本実施例においては負帯電性のポリエステル系樹脂
で体積平均粒径が8μmのトナーTを用いている。体積
平均粒径は、100μmのアパーチャーを使用しコール
ターカウンタTA−IIを使用して測定した。
【0065】すなわち、測定装置としてはコールカウン
ターTA−II型(コールター社製)を用い、個数平均分
布、体積平均分布を出力するインターフェイス(日科機
製)及びCX−iパーソナルコンピュータ(キヤノン
製)を接続し電解液は1級塩化ナトリウムを用いて1%
NaCl水溶液を調整する。
【0066】測定法としては前記電解水溶液100〜1
50ml中に分散剤として界面活性剤、好ましくはアル
キルベンゼンスルホン酸塩を0.1〜5ml加え、さら
に測定試料を0.5〜50mg加える。
【0067】試料を懸濁した電解液は超音波分散器で約
1〜3分間分散処理を行い、前記コールターカウンタT
A−II型により、アパーチャーとして100μmアパー
チャーを用いて2〜40μmの粒子の粒度分布を測定し
て体積平均分布を求める。
【0068】これら求めた体積平均分布より、体積平均
粒径を得る。
【0069】本発明に適用される硬強磁性粒子Cとして
は、例えば、表面酸化または未酸化の鉄、ニッケル、コ
バルト、マンガン、クロム、希土類等の金属、及びこれ
らの合金または酸化物、フェライト等が使用され、これ
ら磁性粒子の製造方法は、特に制限されない。
【0070】また、上述、硬強磁性粒子Cを芯材とし
て、周知の方法で樹脂被覆して用いてもよい。
【0071】本実施例においては、硬強磁性粒子Cとし
て、重量平均粒径が20〜100μm好ましくは30〜
70μmで保磁力が100エルステッド以上、好ましく
は200エルステッド以上のネオジウム、サマリウム、
バリウム等を含むフェライト粒子に樹脂被覆し、抵抗値
が107 Ω・cm以上好ましくは108 Ω・cm以上のもの
を用いた。
【0072】なお、硬強磁性粒子Cの抵抗値の測定は、
測定電極面積4cm2 、電極間間隙0.4cmのサンド
イッチタイプのセルを用い、片方の電極に1kg重量の
加圧下で、両電極間の印加電圧E(V/cm)を印加し
て、回路に流れた電流から磁性粒子の抵抗値を得るとい
う方法をとっている。
【0073】保磁力の測定は、振動試料型磁力計(商品
名:VSM−P−1型東英工業社製)により、最大10
000エルステッドの磁場中に置かれた硬強磁性粒子C
の磁化を測定し、記録紙に描かれたヒステリシス曲線に
基づいて求めた。
【0074】なお、本実施例においては、負帯電性のト
ナーを用い、暗電位を−700V、明電位を−200V
とし、現像スリーブ52に交番電圧(周波数2000H
z、ピーク・トウ・ピーク電圧2000Vの交流電圧
に、直流電圧−550Vを重畳した)を印加し、反転現
像を行った。
【0075】像担持体としての感光ドラム1の外径はφ
80mm、現像スリーブ52の外径はφ32mm、現像
スリーブ52と規制ブレード53との間隔を500μ
m、現像スリーブ52と感光ドラム1との間隔を500
μm、感光ドラム1の周速を160mm/s、現像スリ
ーブ52の周速を280mm/sとし、図8に示す現像
装置50Aを用いて画像形成したところ、濃度ムラのな
い安定した画像を得ることができた。 〈第1の発明の実施例2〉図10に、本発明の実施例2
を示す。なお、回転軸62a、スパイラル羽根62b
は、それぞれ実施例1の回転軸59a、スパイラル羽根
59bと同じものである。
【0076】本実施例2は、実施例1における板状のリ
ブ部材59cの代わりに攪拌を目的とし回転軸62aの
放射方向に延びた棒状のリブ部材62cが設けられてい
る。この棒状のリブ部材62cは、回転軸62aの周方
向の0°、90°、180°、270°の位置に、例え
ば、図示のようにスパイラル羽根65bのピッチ中にそ
れぞれ2本突設されている。
【0077】上述構成により、現像後に現像容器51に
回収された残存現像剤は、現像剤剥離手段57によって
掻き取られた後、攪拌部材62によって、充分に攪拌・
混合され、均一なトナー濃度となる。したがって、最終
的に得られた画像は濃度ムラのない安定したものとな
る。 〈第1の発明の実施例3〉図11に、実施例3の攪拌部
材63を図示する。攪拌部材63は、回転軸63a及び
リブ部材63cについては、図9に示す実施例1のもの
と同様である。
【0078】本実施例における攪拌部材63のスパイラ
ル羽根63bは、図示のように、回転軸63aに近い基
端側に扇型の切欠部63dを有する。切欠部63d全体
の面積は、スパイラル羽根63dの総面積の1/2以上
となっている。これによると、現像剤は、スパイラル羽
根63bの先端縁側の部分で搬送され、また先端縁側と
回転軸63aとを連結する連結部分63eによって混合
・攪拌される。
【0079】このような構成により、現像後の残存現像
剤は充分に攪拌混合され、均一なトナー濃度となって、
その後現像スリーブ52を介して、感光ドラム1上の静
電潜像の現像に供せられる。したがって、最終画像は濃
度ムラのない安定したものとなる。 〈第2の発明の実施例1〉第2の発明に係る現像装置の
装着先となる画像形成装置、及び使用する現像剤は、そ
れぞれ、第1の発明の画像形成装置及び現像剤と同じで
あるので、その説明は省略する。
【0080】図12に示すように、現像装置50Bは、
感光ドラム1表面に対向するようにして配置されてい
る。現像装置50Bは、現像剤Dを収容する現像容器5
1を備えている。現像容器51の開口部51Aには、矢
印方向に回転自在に支持された現像スリーブ52、現像
スリーブ52の内部に固定されたマグネットローラ55
が配設されている。マグネットローラ55は、現像磁極
1 、及び搬送磁極N2、S2 、N1 を図示のように有
し、同極が隣接する反発極はなく、したがって、現像ス
リーブ52周囲には、反発磁界は形成されない。
【0081】現像スリーブ52の上方には、現像容器5
1にその上端側を固定され、先端と現像スリーブ52表
面との間に微小間隙を形成し、この間隙によって現像ス
リーブ52表面にて担持搬送される現像剤Dの層厚を規
制する現像剤層規制部材53が配置されている。また、
現像容器51内側の下部には、隔壁58介して2個の現
像剤の攪拌部材59A、59Bが回転自在に配置されて
いる。一方の攪拌部材59Bの上方には、補給用のトナ
ーTが収容されている。
【0082】さらに、現像スリーブ52の回転方向につ
いての、現像剤層規制部材53の上流側には、この近傍
に滞留しがちな現像剤Dを攪拌すべく補助攪拌部材65
が回転自在に配置されている。、補助攪拌部材65は、
図13の斜視図に示すように、回転軸65aと、スパイ
ラル羽根65bと、リブ部材65cとによって構成され
ている。スパイラル羽根65bは、回転軸65の外周面
に螺旋状に形成されている。また、リブ部材65cは、
回転軸65aの軸方向及び放射方向に延びる板状に形成
され、スパイラル羽根65bの1ピッチの間における、
回転軸65上の周方向の0度と180度の位置に配置さ
れている。
【0083】現像スリーブ52表面に担持搬送された現
像剤Dは、現像スリーブ52が像担持体1表面に対向す
る現像位置において、非磁性トナーが像担持体1上の静
電潜像の現像に供される。現像に供されなかったトナー
及び硬強磁性キャリヤは、画像履歴を有する残存現像剤
Dとなって、現像スリーブ52表面に担持されたまま、
搬送磁極N2 に搬送され、搬送磁極S2 まで搬送される
と、攪拌部材59A、59Bによって、攪拌・搬送され
て均一なトナー濃度となる。このトナー濃度が均一とな
った現像剤Dは、搬送磁極S2 に磁気的に吸引され、搬
送磁極N1 近傍において滞留しがちとなるが、上述の補
助攪拌部材65の回転により、スパイラル羽根65b、
リブ部材65cによって、さらによく攪拌され一層、均
一になって現像剤層規制部材53層厚が規制された後、
現像スリーブ52に担持され、現像位置に向けて搬送さ
れる。このように、現像剤Dは、上述の補助攪拌部材に
よって十分に攪拌されるので、最終的な画像は、濃度ム
ラ等のない安定したものとなる。 〈第2発明の実施例2〉図14に、実施例2を示す。実
施例2は、実施例1に対して、攪拌部材66のスパイラ
ル羽根66bの形状のみが異なる。攪拌部材66の回転
軸66aの外周面に螺旋状に形成されたスパイラル羽根
66bのうち、回転軸66aの周方向に0〜90度、1
80度〜270度の角度領域の羽根が切り取られ、切り
とリブ66dが形成されている。現像剤Dを、リブ部材
66cで攪拌混合し、スパイラル羽根66bで回転軸6
6aの軸方向に搬送するのであるが、上述のように、ス
パイラル羽根66bの総面積のほぼ1/2を切欠部66
dとしたことで、搬送力を落とし、攪拌能力を向上させ
ることができる。したがって、保磁力Hcの高い硬強磁
性キャリヤに対し、実施例1の構成よりも、その凝集を
をよく解消することができる。補助攪拌部材65によっ
て、均一な濃度に攪拌された現像剤Dは、上述現像剤層
規制部材53によって現像スリーブ52上の現像剤Dの
厚さが規制された後、現像スリーブ52の回転によっ
て、像担持体1に対向する現像領域へと搬送される。
【0084】上述の構成の現像装置50Bを用いて画像
形成装置を行ったところ、濃度ムラのない安定した画像
を得ることができた。 〈第2の発明の実施例3〉図15に、実施例3を示す。
本実施例では、実施例2の攪拌部材66に対して、リブ
部材67cが異なる。なお、回転軸67a、スパイラル
羽根67bについては、実施例2のものと同じである。
【0085】本実施例の攪拌部材67は、リブ部材67
cとして、回転軸67aの放射方向に突設された棒状の
部材によって構成している。この棒状のリブ部材67a
は、回転軸67aの外周面において、その周方向の、0
度、90度、180度、270度に、すなわち外周面を
周方向に4等分する位置に配置されている。図示のもの
では、軸方向に隣接する1ピッチのスパイラル羽根67
a、67aの間に、各角度毎にそれぞれ2本ずつ配置し
ている。
【0086】上述の構成の攪拌部材67を、図12に示
す現像装置50Bに装着して、像担持体1上の静電潜像
を現像したところ、最終的に濃度ムラのない安定した画
像を得ることができた。
【0087】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によると次
のような効果がある。 〈第1の発明の効果〉第1の発明は、回転軸の外周面に
螺旋状のスパイラル羽根とリブ部材と形成し、さらに、
スパイラル羽根に対し、その面積の半分以上の切欠部を
設けることにより、現像剤に対する搬送能力を低下させ
て攪拌能力を増大させることができるので、例えば、現
像剤が二成分現像剤であって硬強磁性キャリヤを有し、
凝集しがちであった場合でも、これを十分に攪拌して現
像剤を均一にすることができる。したがって、最終画像
も濃度ムラのない良好なものが得られる。 〈第2の発明の効果〉また、第2の発明は、現像スリー
ブの回転方向についての、現像剤層規制部材の上流側
に、補助攪拌部材を配置することによって、この位置に
滞留しがちな画像履歴を有する現像剤、すなわち現像剤
層規制部材によって層厚が規制され、その後、像担持体
上の静電潜像の現像に供される現像剤の濃度を均一にし
て、最終的な画像を濃度ムラのない、良好なものとする
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る現像装置を装着した画像形成装置
の概略を示す断面図。
【図2】露光装置の構成を示す模式図。
【図3】(a)はレーザ光源のオン/オフを示す図。
(b)はCCDの各画素の出力分布図。
【図4】レーザスポット径の分布状態を示す図。
【図5】PWM回路図。
【図6】PWM回路の動作を示すタイミングチャート。
【図7】画像信号とシミレーションによる潜像幅と1/
2 との関係を示す図。
【図8】第1の発明の実施例1の現像装置を示す縦断面
図。
【図9】同じく実施例1の攪拌部材の構成を示す斜視
図。
【図10】同じく実施例2の攪拌部材の構成を示す斜視
図。
【図11】同じく実施例3の攪拌部材の構成を示す斜視
図。
【図12】第2の発明の実施例1の現像装置を示す縦断
面図。
【図13】同じく実施例1の補助攪拌部材の構成を示す
斜視図。
【図14】同じく実施例2の補助攪拌部材の構成を示す
斜視図。
【図15】同じく実施例3の補助攪拌部材の構成を示す
斜視図。
【図16】従来の現像装置を示す縦断面図。
【符号の説明】
1 像担持体(感光ドラム) 51 現像容器 51A 開口部 52 現像スリーブ 53 現像剤層規制部材 55 マグネットローラ 59、62、63攪拌部材 59a、62a、63a回転軸 59b、62b、63bスパイラル羽根 59c、62c、63cリブ部材 59d、62d、63d切欠部 65、66、67補助攪拌部材 65a、66a、67a回転軸 65b、66b、67bスパイラル羽根 65c、66c、67cリブ部材 66d 切欠部 D 二成分現像剤 C 硬強磁性キャリヤ T 非磁性トナー
フロントページの続き (72)発明者 剱持 和久 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 鈴木 啓之 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 硬強磁性キャリヤと非磁性トナーからな
    る二成分現像剤を収容する現像容器と、該現像容器の開
    口部に回転自在に配置された現像スリーブと、該現像ス
    リーブの内部に配置され複数の磁極を有するマグネット
    ローラと、前記現像容器の内部に回転自在に配置され現
    像剤を攪拌・搬送する攪拌部材とを備えた現像装置にお
    いて、 前記攪拌部材は、前記現像スリーブの軸にほぼ平行な回
    転軸と、該回転軸の外周面に形成された螺旋状のスパイ
    ラル羽根と、前記回転軸の外周面における前記スパイラ
    ル羽根のピッチ間に放射状に突設されたリブ部材とを備
    え、 前記スパイラル羽根が1ピッチのうちに、その面積に対
    して半分以上の扇状の切欠部を有する、 ことを特徴とする現像装置。
  2. 【請求項2】 前記スパイラル羽根の切欠部を、前記回
    転軸の周方向について、ほぼ0度から90度、及びほぼ
    180度から270度の位置に形成する、 ことを特徴とする請求項1記載の現像装置。
  3. 【請求項3】 前記スパイラル羽根の切欠部を、前記現
    像スリーブの回転軸に近い基端側に形成する、 ことを特徴とする請求項1記載の現像装置。
  4. 【請求項4】 前記リブ部材を、前記回転軸に対する放
    射方向及び軸方向に延びる板状に形成する、 ことを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか記
    載の現像装置。
  5. 【請求項5】 前記リブ部材を、前記回転軸に対する放
    射方向に延びる棒状に形成する、 ことを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか記
    載の現像装置。
  6. 【請求項6】 硬強磁性キャリヤと非磁性トナーからな
    る二成分現像剤を収容する現像容器と、該現像容器の開
    口部に回転自在に配置された非磁性の現像スリーブと、
    該現像スリーブの内部に配置された、反発極を有さない
    マグネットローラとを備えた現像装置において、 前記現像スリーブが担持・搬送する現像剤の層厚を規制
    する現像剤層規制部材に対し、前記現像スリーブの回転
    方向についての前記現像剤層規制部材上流側に滞留する
    現像剤を攪拌する補助攪拌部材を有する、 ことを特徴とする現像装置。
  7. 【請求項7】 前記補助攪拌部材は、前記現像スリーブ
    の軸にほぼ平行な回転軸と、該回転軸の外周面に形成さ
    れた螺旋状のスパイラル羽根と、前記回転軸の外周面に
    おける前記スパイラル羽根のピッチ間に放射状に突設さ
    れたリブ部材とを備える、 ことを特徴とする請求項6記載の現像装置。
  8. 【請求項8】 前記スパイラル羽根は、前記回転軸の周
    方向について、ほぼ0度から90度、及びほぼ180度
    から270度の位置に切欠部を有する、 ことを特徴とする請求項7記載の現像装置。
  9. 【請求項9】 前記リブ部材を、前記回転軸に対する放
    射方向に延びる棒状に形成する、 ことを特徴とする請求項7記載の現像装置。
JP5174943A 1993-06-22 1993-06-22 現像装置 Pending JPH0713420A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5174943A JPH0713420A (ja) 1993-06-22 1993-06-22 現像装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5174943A JPH0713420A (ja) 1993-06-22 1993-06-22 現像装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0713420A true JPH0713420A (ja) 1995-01-17

Family

ID=15987448

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5174943A Pending JPH0713420A (ja) 1993-06-22 1993-06-22 現像装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0713420A (ja)

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001222154A (ja) * 2000-02-10 2001-08-17 Toshiba Tec Corp 現像装置、現像方法及び画像形成装置
US6473584B1 (en) * 1999-11-30 2002-10-29 Canon Kabushiki Kaisha Developing apparatus having carrying capability of screw lowered on developing sleeve side
US6647235B2 (en) * 2001-06-29 2003-11-11 Heidelberger Druckmaschinen Ag Mechanism for agitating the toner in the replenisher of an electrophotographic machine
US6834175B2 (en) * 2002-03-14 2004-12-21 Canon Kabushiki Kaisha Developer agitating member
US6867523B2 (en) 2002-04-17 2005-03-15 Funai Electric Co., Ltd. Brush motor
JP2006099043A (ja) * 2004-08-30 2006-04-13 Canon Inc 現像装置、及び、プロセスカートリッジ、電子写真画像形成装置
US7251440B2 (en) 2003-04-28 2007-07-31 Konica Minolta Business Technologies, Inc. Development apparatus and image formation apparatus
DE102012205111A1 (de) 2011-03-30 2012-10-04 Canon Kabushiki Kaisha Entwicklungsvorrichtung
KR20140048131A (ko) 2011-05-11 2014-04-23 가와사키 쥬코교 가부시키가이샤 습식 배기 가스 정화 장치
US9031472B2 (en) 2013-01-18 2015-05-12 Kyocera Document Solutions Inc. Developing device with a developer conveying member having paddles connecting spiral blades at one circumferential position and image forming apparatus with such a developing device
WO2016010333A1 (ko) * 2014-07-14 2016-01-21 삼성전자 주식회사 현상장치 및 이를 구비한 화상형성장치

Cited By (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6473584B1 (en) * 1999-11-30 2002-10-29 Canon Kabushiki Kaisha Developing apparatus having carrying capability of screw lowered on developing sleeve side
JP2001222154A (ja) * 2000-02-10 2001-08-17 Toshiba Tec Corp 現像装置、現像方法及び画像形成装置
US6647235B2 (en) * 2001-06-29 2003-11-11 Heidelberger Druckmaschinen Ag Mechanism for agitating the toner in the replenisher of an electrophotographic machine
US6834175B2 (en) * 2002-03-14 2004-12-21 Canon Kabushiki Kaisha Developer agitating member
US6867523B2 (en) 2002-04-17 2005-03-15 Funai Electric Co., Ltd. Brush motor
US7251440B2 (en) 2003-04-28 2007-07-31 Konica Minolta Business Technologies, Inc. Development apparatus and image formation apparatus
JP2006099043A (ja) * 2004-08-30 2006-04-13 Canon Inc 現像装置、及び、プロセスカートリッジ、電子写真画像形成装置
DE102012205111A1 (de) 2011-03-30 2012-10-04 Canon Kabushiki Kaisha Entwicklungsvorrichtung
KR20140048131A (ko) 2011-05-11 2014-04-23 가와사키 쥬코교 가부시키가이샤 습식 배기 가스 정화 장치
US9031472B2 (en) 2013-01-18 2015-05-12 Kyocera Document Solutions Inc. Developing device with a developer conveying member having paddles connecting spiral blades at one circumferential position and image forming apparatus with such a developing device
WO2016010333A1 (ko) * 2014-07-14 2016-01-21 삼성전자 주식회사 현상장치 및 이를 구비한 화상형성장치
US10101687B2 (en) 2014-07-14 2018-10-16 S-Printing Solution Co., Ltd. Developing apparatus and image forming apparatus having same

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3919683B2 (ja) 現像装置
US5576812A (en) Developing method with carrier chains contacted to image bearing member
JPH0713420A (ja) 現像装置
US6473584B1 (en) Developing apparatus having carrying capability of screw lowered on developing sleeve side
JPH11133752A (ja) 画像形成装置
JP4416463B2 (ja) 現像装置
JP3049675B2 (ja) 画像形成方法
JP2000194194A (ja) 現像装置及びこの現像装置を備える画像形成装置
JP3305138B2 (ja) 現像装置
JPH05303284A (ja) 画像形成方法及びその装置と現像剤規制手段の位置決め方法
JPH0713435A (ja) 現像装置
JPH05289522A (ja) 画像形成装置
JP2763321B2 (ja) 画像形成方法
JP2899503B2 (ja) 画像形成装置
JP3226740B2 (ja) 画像形成方法
JPH0546028A (ja) 画像形成装置
JP3308681B2 (ja) 画像形成装置
JP3444942B2 (ja) 画像形成装置
JP3105399B2 (ja) 画像形成方法
JP2000194195A (ja) 現像装置及びこの現像装置を備える画像形成装置
JP2005215626A (ja) 現像装置
JPH0627778A (ja) 画像形成装置
JP3093512B2 (ja) 現像装置
JPH0830105A (ja) 画像形成装置
JPH07295320A (ja) 画像形成装置