JPH05289522A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JPH05289522A
JPH05289522A JP4114261A JP11426192A JPH05289522A JP H05289522 A JPH05289522 A JP H05289522A JP 4114261 A JP4114261 A JP 4114261A JP 11426192 A JP11426192 A JP 11426192A JP H05289522 A JPH05289522 A JP H05289522A
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JP
Japan
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developer
magnetic
developing
carrier
forming apparatus
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Application number
JP4114261A
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English (en)
Inventor
Kenichiro Waki
健一郎 脇
Masaru Hibino
勝 日比野
Kenichi Takeda
憲一 武田
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Original Assignee
Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、上記問題点を解決し、磁気ブラシ
の穂を密にして高精細な画像を形成することのできる画
像形成装置を提供することを目的としている。 【構成】 感光ドラム3と現像スリーブ22の最近接位
置よりも該現像スリーブ22の現像剤搬送方向上流側で
あって、磁極23bの該現像スリーブ22表面の法線方
向の磁界の強さがゼロとなる位置Rから、上記最近接位
置までの領域Xに、均し部材50の先端部を上記現像ス
リーブ22表面上の現像剤と当接するように配設する。
これにより、上記現像スリーブ22表面上に穂状に立ち
上がろうとする現像剤の高さを所定の高さに規制して、
該表面上の現像剤の密度を高めることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子写真法あるいは静
電記録法等により形成された静電潜像を現像する画像形
成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、現像装置に適用される乾式現像方
法としては各種の方法が提案され、また実用化されてい
るが、これらの方法は、使用する現像剤の成分から見れ
ばいわゆる一成分現像剤を用いたものと二成分現像剤を
用いたものとに分けられ、現像剤を潜像担持体たる感光
ドラムへ転移させる方式から見れば、現像剤担持体たる
現像スリーブと感光ドラムとの間隔よりも現像スリーブ
表面上に形成した現像剤層厚を厚くする接触方式と、上
記間隔よりも現像剤層厚を薄くする非接触方式とに分け
られる。以下、それぞれの現像装置を図面に基づいて説
明する。
【0003】なお、いずれの方式においても電界の作用
により現像スリーブ上の現像剤を感光ドラム上へ転移さ
せる点は同様であり、いずれの場合でも現像剤への摩擦
帯電電荷(以下、トリボとする)の付与が必要となって
いる。このトリボ付与は、現像剤同士の摩擦帯電による
ものや、現像剤と現像スリーブとの摩擦帯電によるもの
等があり、いずれの場合でも安定したトリボを得るには
現像スリーブ表面に現像剤を薄層形成することが好まし
い。
【0004】先ず、一成分現像剤として非磁性のものを
用いた現像方法では、現像スリーブ表面への吸着力が静
電気力だけなので、図34に示すように現像スリーブ2
2にスポンジローラのようなトナー供給剥離手段70を
接触させて供給する方式を採っているが、現像剤30の
安定供給及び現像剤漏れ対策に問題があった。
【0005】一方、磁性現像剤を用いた現像方法では、
現像スリーブ内部に磁界発生手段を設けて磁気力により
磁性現像剤を現像スリーブ上に吸着できるので、上記の
ような問題は発生せず、広く用いられている。この磁性
現像剤を薄層形成する方法としては、図35に示すよう
に磁性体あるいは非磁性体から成る現像剤規制手段たる
規制ブレード24を現像スリーブ22と微小間隙をおい
て配置し、この間隙に磁性現像剤31を通過させること
により磁性現像剤31の薄層を形成するものが挙げられ
る。
【0006】また、特公昭63−16736号等に提案
されているように、弾性体から成る規制部材を現像スリ
ーブ表面に圧接させこの圧接部に現像剤を通過させて現
像剤層を形成する手法も実用化されている。
【0007】以上のような一成分現像剤を用いた現像装
置によれば、現像剤濃度の制御等の機構が不要で装置を
小型化することができる。
【0008】次に、二成分現像剤を用いた現像方法に
は、非接触方式の現像方法として、例えば、特公昭58
−32375に記載されているように、感光ドラムと現
像スリーブとの間に微小な間隙を設け、これらの間に直
流を重畳した交番電圧を印加して、現像スリーブ上の薄
層トナーを感光ドラム上の静電潜像に転移させる、いわ
ゆる二成分ジャンピング現像法が用いられている。ま
た、接触方式の現像方法としては上記現像スリーブと感
光ドラムの間隙よりもトナー層を厚くして接触させる方
式が用いられている。これらは、いずれも非磁性トナー
を静電気力により磁性粒子たる磁性キャリアに付着さ
せ、該キャリアを現像スリーブ上に穂状に立ち上がらせ
て磁気ブラシを形成する点で共通であり、非磁性トナー
を用いることによってカラー画像形成を可能とし、現像
スリーブへの現像剤の塗布が容易であるという利点を有
する。いずれの方式でも高品位な画像を得ることができ
るが、特に、上記二成分ジャンピング現像法は磁気ブラ
シが感光ドラム上の潜像と接触しないように設定されて
いるため、該潜像の乱れがないという利点を有する。
【0009】以下、図36及び図37に基づいてこのよ
うな二成分現像剤を用いた現像装置について説明する。
先ず、図36に示す装置は、上記のいわゆる二成分ジャ
ンピング現像法を用いた装置であり、図36において1
は現像装置である。該現像装置1は表面に潜像が形成さ
れた感光ドラム3と対向するように配設され、その表面
に二成分現像剤29を担持している。つまり、該現像装
置1は現像容器36内に二成分現像剤29を収容してお
り、該現像容器36の開口部に配設された非磁性の現像
スリーブ22上に該現像スリーブ22内の磁界発生手段
たる固定マグネット23の磁力によって上記二成分現像
剤29を担持するようになっている。また、上記現像ス
リーブ22の上方には磁性粒子限定部材たるキャリア返
し26と現像剤規制手段たる規制ブレード24が配設さ
れており、現像スリーブ22が回転することによって該
現像スリーブ22上に二成分現像剤29がコーティング
され、上記感光ドラム3との対向部(現像領域)に搬送
されるようになっている。
【0010】二成分現像剤29は8μmの非磁性トナー
と50μmの磁性キャリアからなり、現像領域では固定
マグネット23の磁力により穂立ちする。この状態で電
源(図示せず)から現像スリーブ22に交流バイアスが
印加されるとトナーが感光ドラム3上の潜像に転移し現
像が行われることになる。また、現像領域を通り過ぎた
二成分現像剤29は再び現像容器36内に取り込まれ、
該現像容器36内のスクリュウ61,62によって撹拌
搬送される。
【0011】このように、二成分ジャンピング現像法で
は、二成分現像剤29と感光ドラム3を非接触に保つた
め、二成分現像剤29は現像スリーブ22上に薄層にコ
ーティングする必要がある。
【0012】一方、接触方式の現像方法を用いた現像装
置は、図37に示されるように、上記装置とほぼ同様な
構成であるが、二成分現像剤29と感光ドラム3が接触
するように設定されているところが異なるだけで、他の
構成はほぼ同様である。
【0013】以上のような二成分現像剤を用いた非接触
方式あるいは接触方式の現像装置によれば非磁性トナー
を用いてカラー画像を形成することができる。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例によれば、以下のような問題点があった。先ず、一
成分現像剤に磁性現像剤を用いた現像装置においては、
規制ブレードと現像スリーブの当接部で現像剤の薄層形
成を行う際、現像スリーブ内部の磁界発生手段による磁
力線の方向に現像剤が長さ100〜200μm程度に穂
立ちし、画像に悪影響を与えることがあった。すなわ
ち、この磁気ブラシの穂は上記磁力線の方向に長くなる
ため、現像スリーブ表面における密度が粗となり、現像
に際して感光ドラム表面と現像スリーブ表面の200〜
300μm程度の間隙を長い穂の形状を残したまま飛翔
する。この結果、ラインや文字等の潜像に対して忠実な
現像が行えず、画像の鮮鋭度を極端に落としてしまうこ
とがあった。
【0015】また、規制ブレードに層厚を規制された現
像剤は、現像スリーブ上を長い穂の形のまま搬送される
ため、現像スリーブとの接触を妨げられ、十分なトリボ
をもつことができず、現像剤飛散や画像濃度の低下とい
う問題点があった。
【0016】これに対して、二成分現像剤の場合と同様
にいわゆるジャンピング現像法を用いれば上記現像剤の
長い穂を振動で壊砕することができるが、この効果が得
られるのはあくまでも振動運動が活発な低電位コントラ
スト側においてであって、実際に鮮鋭度が問題となるラ
インや文字等の高電位コントラスト側においてはほとん
ど効果がなかった。
【0017】次に、上記二成分現像剤を用いた現像装置
においても、磁気ブラシの穂が長く、また粗であるた
め、画質が粗く、特にハイライト及びハーフトーン領域
での画像の乱れ、「がさつき」を生ずるという問題点が
あった。
【0018】また、近年のフルカラー化及びシステム化
に伴って、複写機やプリンタのデジタル化が進み、レー
ザビームを用いて出力画像の高画質化、高精細化、高階
調性を達成した複写機やプリンタが提供されているが、
これらの装置はレーザビームを画像信号でパルス幅変調
(PWM)することにより、中間調形成を行うものであ
り、高解像度かつ高階調性の画像を形成しようとするも
のである。しかしながら、このように解像度の高いドッ
ト潜像を現像しようとしても上記穂のむらのために現像
効率が悪く、上記ドット潜像を再現性良く現像すること
ができず、ハイライト及びハーフトーン領域での再現性
が低下するという問題点があった。
【0019】本発明は、上記問題点を解決し、磁気ブラ
シの穂を密にして高精細な画像を形成することのできる
画像形成装置を提供することを目的としている。
【0020】
【課題を解決するための手段】本発明によれば上記目的
は、現像剤を収容する現像容器と、表面が無端移動自在
で該現像容器の開口部に配設された現像剤担持体と、該
現像剤担持体と対向するように配設された潜像担持体
と、上記現像剤担持体の上記潜像担持体に近接した現像
領域と対向して配設された磁極及び上記現像容器内部と
対向して配設された磁極の少なくとも二つの磁極を有し
上記現像剤担持体内部に配設された磁界発生手段とを備
えた画像形成装置において、上記現像領域よりも上記現
像剤担持体の現像剤搬送方向上流側であって、上記磁界
発生手段の上記現像領域と対向して配設された磁極の上
記現像剤担持体表面における法線方向の磁界の強さが0
となる位置から上記現像領域までの所定範囲内に、非磁
性の部材で形成された現像剤均し手段が上記現像剤担持
体表面上の現像剤と当接するように配設されていること
により達成される。
【0021】
【作用】本発明によれば、無端移動自在な現像剤担持体
の表面に接触した現像容器内の現像剤は、該現像剤担持
体内部に配設された磁界発生手段の上記現像容器内部と
対向して配設された磁極の磁力によって該現像剤担持体
表面に担持される。そして、該現像剤は上記表面の無端
移動によって搬送され、上記現像剤担持体が潜像担持体
に近接する現像領域にて上記磁界発生手段の該現像領域
と対向して配設された磁極の磁力によって上記現像剤担
持体上に穂状に立ち上がろうとする。しかし、上記現像
領域よりも現像剤搬送方向上流側であって、上記磁界発
生手段の上記現像領域と対向して配設された磁極の上記
現像剤担持体表面における法線方向の磁界の強さが0と
なる位置から上記現像領域までの所定範囲内には、非磁
性の部材で形成された現像剤均し手段が上記現像剤担持
体表面上の現像剤と当接するように配設されているの
で、上記現像領域に向けて上記現像剤担持体表面上に穂
状に立ち上がろうとする現像剤の高さを所定の高さに規
制する。したがって、現像剤担持体表面上の穂状の現像
剤の密度が高くなり、該現像剤が静電気力により潜像担
持体側に保持されると、該潜像担持体表面上の静電潜像
を忠実に顕画像化し、高精細な画像を形成せしめる。
【0022】
【実施例】本発明の実施例1ないし実施例16を添付図
面に基づいて説明する。実施例1ないし実施例8は二成
分現像剤を用いたいわゆる接触現像方式、実施例9ない
し実施例12は二成分現像剤を用いたいわゆる非接触現
像方式、実施例13ないし実施例16は一成分現像剤を
用いた非接触現像方式に本発明を適用したものである。
【0023】〈実施例1〉先ず、本発明の実施例1を図
1ないし図11に基づいて説明する。図1はカラー画像
を得る装置として代表的な電子写真方式のカラープリン
タの概略構成を示すものである。
【0024】図1において1は回転式の現像装置であ
り、回転自在に配設された筐体上に現像装置1M,1
C,1Y,1BKが具備されている。各現像装置1M,
1C,1Y,1BKにはそれぞれマゼンタ,シアン,イ
エロー,ブラックの各色のトナーと磁性粒子たる磁性キ
ャリアからなる二成分現像剤が収容されており、フルカ
ラーの画像形成が可能となっている。
【0025】上記回転式現像装置1の右側には潜像担持
体たる感光ドラム3が矢印方向へ回転自在に配設されて
おり、上記各現像装置1M,1C,1Y,1BKは該感
光ドラム3と対向する位置まで回転するようになってい
る。該感光ドラム3の周囲には、帯電器4,除電用帯電
器11、クリーニング手段12が配設されており、ま
た、該感光ドラム3の上方に配設したレーザビームスキ
ャナから該感光ドラム3の表面にレーザビームEが照射
されるようになっている。
【0026】一方、上記感光ドラム3の下方には転写手
段たる転写ドラム9が該感光ドラム3と当接しながら回
転するように配設されており、グリッパ7を備えて記録
材を保持するようになっている。該転写ドラム9には下
方の当接用ローラ8と上方の記録材除電用帯電器14及
び分離爪15が該転写ドラム9の表面に対向するように
配設されており、また、該転写ドラム9の内部には上記
当接用ローラ8の対向極8a及び転写用帯電器10と記
録材分離用帯電器13が配設されている。
【0027】さらに、上記転写ドラム9の右下方には給
紙ガイド5a,5bが途中に給紙ローラ6を介して配設
されており、該給紙ガイド5a,5bの上方には搬送ベ
ルト16並びに定着装置17が配設されている。
【0028】以上のような本実施例装置においてフルカ
ラーモードで画像形成が行われる場合には、先ず感光ド
ラム3の表面が帯電器4によって均等に帯電される。次
に、原稿(図示せず)のマゼンタ画像信号により変調さ
れたレーザビームEにより画像露光が行われ、これによ
って感光ドラム3上に静電潜像が形成される。該静電潜
像は予め現像位置に定置されたマゼンタ現像装置1Mに
よって現像されて顕画像となり、転写ドラム9との対向
位置(転写部)まで運ばれる。
【0029】一方、給紙ガイド5a,給紙ローラ6,給
紙ガイド5bを経由して搬送された記録材は、所定タイ
ミングに同期して転写ドラム9のグリッパ7により保持
され、当接用ローラ8とその対向極8aによって静電的
に転写ドラム9に巻き付けられる。転写ドラム9は感光
ドラム3と同期して矢印方向に回転しており、マゼンタ
現像装置1Mで現像された顕画像が転写部において転写
帯電器10によって記録材に転写される。転写ドラム9
はそのまま回転を継続し次の色(図1においてはシア
ン)の転写に備える。
【0030】最初の転写が終了すると、感光ドラム3は
除電用帯電器11により除電され、クリーニング手段1
2によってクリーニングされた後、再び帯電器4によっ
て帯電され、次のシアン画像信号により上記のような露
光を受ける。この間に現像装置1は回転して、シアン現
像装置1Cが所定の現像位置に定置されており、所定の
シアン現像が行われる。さらに、この顕画像が上記のよ
うに記録材に転写される。
【0031】続いて、以上のような工程をそれぞれイエ
ロー及びブラックに対して行い、四色分の転写が終了す
ると、四色顕画像を転写された記録材は各帯電器13,
14により除電され、さらに上記グリッパ7の保持が解
除されて分離爪15によって転写ドラム9より分離され
る。分離された記録材はそのまま搬送ベルト16で定着
装置17に搬送され、定着用ローラ対にて加熱されなが
ら挟圧搬送される。これによって一連のフルカラープリ
ンタシーケンスが終了し、所要のフルカラープリンタ画
像が形成される。
【0032】次に、露光手段を形成する上記レーザビー
ムスキャナについて詳しく説明する。該レーザスキャナ
は、図2に示すようにレーザ光源として固体レーザ素子
から成る半導体レーザ部102を有しており、該半導体
レーザ部102は発光信号発生器たるレーザドライバ5
00と接続され、さらに該レーザドライバ500は画像
処理部111と接続されている。該画像処理部111
は、電子計算機等からの印字データを時系列のデジタル
画素信号Sに変換するもので、変換した画像信号Sを上
記レーザドライバ500へ出力する。すると、該レーザ
ドライバ500は該画像信号Sに対応してPWM変調し
た信号を上記半導体レーザ部102に出力し該半導体レ
ーザ部102を駆動するようになっている。
【0033】このようにして半導体レーザ部102から
放射されたレーザ光束はコリメータレンズ系103にて
略平行光とされ、ポリゴンミラー等の回転多面鏡105
に射出される。
【0034】該回転多面鏡105は矢印B方向に一定速
度で回転することにより、コリメータレンズ系103か
ら射出された平行光を反射して所定の矢印C方向に走査
する。また、上記回転多面鏡105の前方に設けたf−
θレンズ群106(106a,106b,106c)
は、該回転多面鏡105により偏向されたレーザ光束を
被走査面、すなわち感光ドラム3上の所定位置にスポッ
ト状に結像すると共にその走査速度を被走査面上におい
て等速とするものである。
【0035】このようなレーザ光束Lの走査により感光
ドラム3表面には画像−走査分の露光分布が形成され、
さらに各走査ごとに感光ドラム3を所定量回転して該感
光ドラム3上に画像信号Sに応じた露光分布を有する潜
像を形成し、上述したような電子写真プロセスにより記
録材上に顕画像として記録する。
【0036】また、上記レーザ光束Lはこのように感光
ドラム3上を走査する一方で、反射鏡107を介して検
出手段としてのCCD(固体撮像素子)108上に導か
れる。該CCD108は多数個の光検出器を感光ドラム
3表面と光源部に対して光学的にほぼ等価な位置に配列
して構成されたものである。このようなCCD108は
制御部100に接続されており、該制御部100は焦点
調整手段104により上記コリメータレンズ系103を
適宜レーザ光の光軸方向である矢印A方向に所定量だけ
移動して焦点ずれを補正するようになっている。以下、
レーザ光束Lの焦点位置調整について説明する。
【0037】上記CCD108と接続された制御部10
0は上述した画像処理部111及びレーザドライバ50
0とも接続されており、該画像処理部111の出力状態
に応じて該レーザドライバ500の動作タイミングをも
制御する。すなわち、制御部100は、画像処理部11
1からレーザドライバ500への画像信号Sの出力要求
信号P1及び出力終了信号P2を、該画像処理部111か
ら受け取るようになっており、該出力要求信号P1を受
けて画像処理部111からレーザドライバ500への画
像信号Sの出力が行われている間は該レーザドライバ5
00の出力動作及び焦点調整手段104の動作を行わな
いように制御し、画像処理部111から画像信号Sの出
力終了信号P2を受信後にレーザドライバ500へ作動
信号を出力するようになっている。
【0038】このように、画像処理部111からレーザ
ドライバ500への画像信号Sの出力が終了して、制御
部100からレーザドライバ500へ作動信号が出力さ
れると、レーザドライバ500は図3に示すような一定
間隔で半導体レーザ部102の固体レーザ素子をON,
OFFさせる矩形波を所定期間発生させ、該固体レーザ
素子をこの信号に応じて明滅させる。該半導体レーザ部
102の固体レーザ素子からのレーザ光は、上記したよ
うに感光ドラム3上に走査されると共に反射鏡107に
より反射され、感光ドラム3と光学的に等価な位置に配
設したCCD108上に投影,走査される。
【0039】制御部100は、CCD108上をレーザ
光束Lが走査する前にCCD108各画像の蓄積電荷を
リセットし、1ラインのスポット走査によりCCD10
8の各画素に電荷が蓄積された後にこの電荷を電気信号
として読み出す。
【0040】このように半導体レーザ部102の固体レ
ーザ素子からレーザ光を明滅し一回走査することによっ
て得られるCCD108面上の露光分布は、該CCD1
08が感光ドラム3と光学的等価な位置にあるために図
4に示すようにレーザ光束Lの感光ドラム3表面上のス
ポット径に応じた強弱の分布形状を示すことになる。し
たがって、CCD108の各画素の出力を検知すること
によって感光ドラム3表面上の走査スポット径を知るこ
とができる。例えば、CCD108の出力が図5に示す
ような分布になったとすると、制御部100において
は、CCD108の出力の最大値をθmax、最小値を
θminとしてコントラストVを
【0041】 V=(θmax−θmin)/(θmax+θmin)−−−−(1) の式により算出、測定する。
【0042】この場合、走査方向のスポット径が小さく
なる程コントラストVは大きくなるので、予め設定した
値V0と式(1)により算出したVとを比較してVが所
定値V0と等しくない場合には、制御部100から焦点
調整手段104へ駆動信号を送出してコリメータレンズ
径103を矢印A方向へ所定量移動させる。そして、該
コリメータレンズ系103を移動させた位置でそれぞれ
上記コントラストVを測定し、この値とV0が等しくな
る位置でコリメータレンズ系103を固定すれば、光学
系の焦点ずれを補正してレーザ光束Lの走査スポット径
を最小にすることができる。このように、感光ドラム3
への走査を行いながら焦点調整動作を行うので、画像形
成動作中は画素の大きさ、コントラストを一定に保つこ
とができる。
【0043】次に、上記レーザドライバ500において
画像信号をPWM変調する回路及び動作を詳しく説明す
る。図6はPWM回路の回路図、図7はPWM回路の動
作を示すタイミングチャートである。
【0044】図6に示すように、PWM回路は、画像処
理部111から出力される8ビットの画像信号Sをラッ
チするTTLラッチ回路401、TTL論理レベルを高
速ECL論理レベルに変換するレベル変換器402、E
CLD/Aコンバータ403、PWM信号を発生するE
CLコンパレータ404、ECL論理レベルをTTL論
理レベルに変換するレベル変換器405、画素クロック
信号fの二倍周波数のクロック信号2fを発生するクロ
ック発振器406、クロック信号2fに同期して略理想
的三角波信号を発生する三角波発生器407、及びクロ
ック信号2fを1/2分周する1/2分周器408を備
えている。この他にも回路を高速動作させるために、随
所にECL論理回路を配している。
【0045】以上のような構成の本回路の動作を図7を
参照して説明する。図7に示す信号2fはクロック発振
器406から出力されるクロック信号、信号fは分周器
408から出力されラッチ回路401に入力される二倍
周期の画素クロック信号を示しており、図7に示す如く
画素番号と関係付けてある。
【0046】三角波発生器407内部においても、三角
波信号のデューティ比を50%に保つため、クロック信
号2fを一旦1/2分周してから三角波信号s1を発生
させている。さらに、この三角波信号s1はECLレベ
ル(0〜−1V)に変換されて三角波信号s2になる。
【0047】また、D/Aコンバータ403から出力さ
れる画像信号s3は00H(白)からFFH(黒)まで
256階調レベルで変化する(ここで記号Hは16進数
を示す。以下同様である。)。例えば、図7においては
画素番号1に対してECL電圧レベルのFFH、画素番
号2に対しては中間調レベルの80H、画素番号3に対
しては中間調レベルの40H、画素番号4に対しては中
間調レベル20Hの各電圧を示している。
【0048】コンパレータ404は三角波信号s2と画
像信号s3を比較することにより、形成すべき画素濃度
に応じたパルス幅T,t2,t3,t4のごときPWM信
号s4を発生する。そしてこのPWM信号は0Vまたは
5VのTTLレベルに変換されたPWM信号s4として
レーザドライバ回路501に入力される。
【0049】なお、図6の回路においてラッチ回路40
1の前段部にはルックアップテーブル(図示せず)が設
けられている。このルックアップテーブルは画像データ
のγ補正を行うためのものであり、γ補正した結果のデ
ータが格納されたメモリで、1画素8ビットの画像信号
をアドレスデータとしてメモリをアクセスし、所望のγ
補正されたデータの画像信号を出力せしめる。通常は1
画面中特定の一つのγ補正テーブルを1画面中で切り換
え使用することができる。つまり、ビームによるライン
操作ごとに例えば三種類のテーブルを順次繰り返し使用
し、副走査方向のγ補正をライン毎に変化させ階調補正
することができる構成となっている。
【0050】また、ルックアップテーブルは、各色、例
えばイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの四色のト
ナー固有の濃度に影響されないように、トナーの濃度が
低い場合には、いわゆる立ったγテーブルが設定され、
濃度が高い場合にはその逆の特性のγテーブルが設定さ
れて各形成色毎に設けられているが、かかるルックアッ
プテーブルの前段には各色のトナーの色の濁りを補正す
るために非線形色マスキング回路、例えば二次色マスキ
ング回路を設けることができる。
【0051】上述のPWM方式によると、1画素毎にド
ットの面積階調を行い、記録すべき画素密度を低下させ
ることなく同時に中間調を表現できることに特徴があ
る。本実施例では、上記レーザビームのスポット径(ガ
ウス分布スポット1/e2)を主走査方向1/e2が42
μm,副走査方向1/e2が70μmとなるように設定
して、上述したPWMの制御により発光時間を制御し、
200線/inchで256階調の画像の書き込みを行
っている。
【0052】図8は記録密度が200線/inchの場
合において画素信号を10H〜FFH(黒)まで変化さ
せたときの主走査方向の潜像幅をシュミレーションによ
り得た結果を示したものである。図8によれば潜像幅が
レーザビームスポット径42μm以下の部分では画素信
号に対して潜像幅がやや直線からずれているが、スポッ
ト径が約42μm以上の部分では直線的に変化している
ことが分かる。
【0053】次に、本実施例装置における現像装置1に
ついて図9を用いて詳しく説明する。図9は、図1で示
したレーザビームプリンタに使用される回転式現像装置
1の一つの現像装置付近の拡大断面図であり、図9では
四つの現像装置1M,1C,1Y,1BKを代表して現
像装置1Mの概略構成を示している。特に説明しない限
り他の現像装置の構成も該現像装置1Mと同様である。
現像方式は、二成分現像剤を用いたいわゆる接触現像方
式を採用している。
【0054】現像装置1Mは図9に示すように感光ドラ
ム3に対向した現像位置に配置されており、該現像装置
1Mには感光ドラム3と500μmの間隔を有して近接
配置されている現像剤担持体たる現像スリーブ22が備
えられている。該現像スリーブ22は、例えばアルミニ
ウム,SUS316の如き非磁性材料で構成されてい
る。現像スリーブ22は現像容器36の開口部で回転可
能に軸支されており、矢印E方向に回転駆動される。
【0055】現像スリーブ22内には、図示の位置及び
姿勢に位置決めされた固定磁界発生手段としてのマグネ
ットローラ23が配置されている。マグネットローラ2
3はN極の磁極23a,S極の磁極23b,N極の磁極
23c,S極の磁極23d,S極の磁極23eの5磁極
を有する。なお、マグネットローラ23は永久磁石の代
わりに電磁石であってもよい。
【0056】現像スリーブ22を配設した現像容器36
の開口部上縁側には、基部を容器36側壁に固定し、先
端側を開口部上縁位置よりも容器36の内側へ突出させ
て開口部上縁長手方向に沿って配設された現像剤規制手
段たる非磁性の規制ブレード24が現像スリーブ22と
の間隔を800μmに保つように設定されている。該規
制ブレード24は、例えば、SUS316を横断面が図
9に示すようにL字形になるように曲げ加工したもので
ある。
【0057】また、上記規制ブレード24の現像容器内
側には磁性粒子限定部材たるキャリア返し26が取り付
けられており、該キャリア返し26は現像スリーブ22
の表面と対向する下端面を現像剤案内面として形成され
ている。このような規制ブレード24及びキャリア返し
26などによって構成される部分が規制部である。
【0058】現像剤は磁性キャリアと非磁性トナーを含
有する二成分現像剤であり、現像容器36内に収容され
ている。該現像容器36内にはトナー濃度検出センサ
(図示せず)と、該センサによって得られる出力に応じ
て作動するトナー補給ローラ60が配置されており、随
時非磁性トナーを補給するようになっている。センサと
しては、例えば現像剤の体積検知方式,圧電素子,イン
ダクタンス変化検知素子,交番バイアスを利用したアン
テナ方式,光学濃度を検知する方式を利用することがで
きる。
【0059】本実施例では上記トナー補給ローラ60は
その回転停止によって非磁性トナーの補給を行うように
なっており、補給されたフレッシュなトナーはスクリュ
ウ61によって搬送されながら現像容器36内の現像剤
と混合・撹拌されて摩擦帯電による電荷(以下、トリボ
とする)の付与が行われる。
【0060】仕切り板63は、現像容器36の長手方向
両端部において切り欠かれており、この部分でスクリュ
ウ61によって搬送されたフレッシュ現像剤がスクリュ
ウ62へ受け渡される。そして、マグネットローラ23
の磁力によって現像スリーブ22上に担持され感光ドラ
ム3と対向する現像位置まで搬送されて現像に寄与す
る。現像に寄与しなかった現像剤は再び現像容器36に
取り込まれるが、磁極23d,23eは同極であり両者
の間には反発磁界が形成されている。従って、現像剤は
反発磁界の作用により磁極23d方向への搬送を阻止さ
れスクリュウ62の位置に落下する。
【0061】以上のような本実施例の現像装置には、規
制ブレード24の前面に取り付けられた部材37の前面
に現像剤均し手段たる均し部材50が設けられている。
図9の現像スリーブ22の周りの点線yは現像スリーブ
22上での法線方向での磁界の強さ(磁束密度。以下、
Brとする。)を示したものであるが、均し部材50は
感光ドラム3と現像スリーブ22との対向部における磁
極23bの磁力の範囲内に設けられている。上記均し部
材50はSUS316のような非磁性部材からなり、規
制ブレード24によって規制された現像剤をさらに均し
て後述する磁気ブラシを密にする働きを有する。この均
し部材50と現像スリーブ22との間隔は550μmに
設定されている。この値は規制ブレード24と現像スリ
ーブ22の間隔800μmよりは小さく、感光ドラム3
と現像スリーブ22の間隔500μmよりは大きい。こ
のように均し部材50と現像スリーブ22との間隔を規
制ブレード24と現像スリーブ22との間隔より小さ
く、また、感光ドラム3と現像スリーブ22の間隔より
は大きくすることによって、いわゆる接触方式の現像装
置において以下のように磁気ブラシを密にすることがで
きる。
【0062】次に、図10を用いて均し部材50の配置
位置について詳しく説明する。上記規制ブレード24に
よってコーティングさせた現像剤は図10に示すように
磁極23aの磁界によって穂立ちして磁気ブラシを形成
する。そして、Brが最大のときには現像スリーブ22
表面の周方向(回転方向)の磁界の強さ(以下Bθと称
す)が最小(0)となり、このとき磁気ブラシは図10
にで示すように現像スリーブ22表面に垂直にりん立
する。また、Brが最小(0)のときにはBθが最大と
なり磁気ブラシは図10にで示すように現像スリーブ
22表面に沿って寝る。以下、この動きを現像スリーブ
22の回転に伴って繰り返し、現像剤は磁気ブラシの回
転という形態で搬送される。
【0063】従って、均し部材50は現像磁極23bに
よる現像領域の現像剤の搬送方向に対して上流側の領域
において、磁気ブラシが現像スリーブ22表面となす角
が0°以上となって立ち上がる領域(図10中ではαの
領域)中に設けられている。
【0064】つまり、磁気ブラシが現像スリーブ22に
対して垂直に立ち上がっていくのは図11に示すように
現像スリーブ22表面の法線方向の磁界の強さが0の位
置Rであり、該位置Rと感光ドラム3と現像スリーブ2
2との最近接部の間(図11中Xで示す領域)に均し部
材50の先端が位置するように設定すれば、Rから立ち
上がる磁気ブラシはその穂高を低く規制することができ
る。その結果、現像領域(図10中βで示す領域)にお
ける現像スリーブ22表面の単位面積当たりの磁気ブラ
シの数は、搬送される現像剤が同じ量であっても図10
のように穂高が高い場合に比較して多くなる。つまり、
磁気ブラシの密度が高くなる。
【0065】従って、位置Rよりも現像剤の搬送方向上
流に均し部材50の先端を配置しても本発明の効果を発
揮させることはできない。
【0066】このように現像領域における磁気ブラシを
密にすることで、高精細な静電潜像を再現性良く現像す
ることができ、「がさつき」のない高品位な画像を得る
ことができる。つまり、本実施例のようにレーザビーム
を用いてPWM方式の画像露光を行い高解像度・高階調
の画像を形成する装置において、画像を形成するドット
の欠落がなく、また、ハイライト・ハーフトーン領域に
おける再現性を向上させ画像を提供できる。
【0067】一般に、磁気ブラシの密度が粗であるとア
ナログ画像においてさえも「がさつき」が発生するが、
本実施例のようにパルス幅変調のデジタル潜像を用いる
場合ではドットによって高精細な潜像が形成されるの
で、ドットの欠落等によりさらに顕著に「がさつき」が
発生してしまう。したがって、パルス幅変調のデジタル
潜像を形成する装置においては本発明の磁気ブラシを密
にする技術は必須である。
【0068】さらに、本実施例においては現像スリーブ
22に電源(図示せず)から交流バイアスが印加され、
Vpp=2000V,f=2000Hzの電圧が印加さ
れているので、より一層現像効率を高めることができ
る。つまり、一般に二成分現像法において交流バイアス
を印加すると現像効率が増して画像は高品位になるが、
本実施例のように磁気ブラシを密にした上でこの交流バ
イアスを印加することによってその効果を高めることが
できるからである。
【0069】なお、本発明に適用されるトナーとは着色
樹脂粒子(結着樹脂,着色剤,必要に応じてその他添加
剤を含有したもの)そのもの、及び疎水性コロイダルシ
リカ微粉末の如き外添剤が外添されている着色樹脂粒子
を含むものである。本実施例においては負帯電性のポリ
エステル系樹脂で体積平均粒径が8μmのトナーを用い
ている。磁性粒子としては、体積平均粒径50μmのフ
ェライトを用いている。
【0070】上記体積平均粒径は100μmのアパーチ
ャーを使用しコールターカウンタTA−II型(コールタ
ー社製)に個数平均分布及び体積平均分布を出力するイ
ンターフェイス(日科機製)及びCX−iパーソナルコ
ンピュータ(キャノン製)を接続して測定した。また、
電解液には1級塩化ナトリウムを用いて1%NaCl水
溶液を調製したものを用い、該電解水溶液100〜15
0ml中に分散剤として界面活性剤、好ましくはアルキ
ルベンゼンスルホン酸塩を0.1〜5ml加え、さらに
測定試料を0.5〜50mg加えた電解液とする。この
ように試料を懸濁した電解液を超音波分散器で約1〜3
分間分散処理を行い、上記コールターカウンタTA−II
型により、アパーチャーとして100μmアパーチャー
を用いて2〜40μmの粒子の粒度分布を測定して体積
平均分布を求め、さらに、求めた体積平均分布より体積
平均粒径を得た。
【0071】次に、磁性キャリアとしては、上記フェラ
イトの他に、例えば表面酸化または未定着酸化の鉄,ニ
ッケル,コバルト,マンガン,クロム,希土類等の金
属、及びそれらの合金または酸化物等が使用され、これ
ら磁性粒子の製造方法は特に制限されない。また、上記
磁性キャリアを芯材として周知の方法で樹脂被覆して用
いてもよい。
【0072】〈実施例2〉次に、本発明の実施例2を図
12に基づいて説明する。なお、実施例1との共通箇所
には同一符号を付して説明を省略する。本実施例は、均
し部材を図12に示すように弾性部材としたところが実
施例1と異なる。他の構成は実施例1と同様である。
【0073】本実施例は均し部材51として100μm
のPETを線圧0.1g/cmで現像スリーブ22に当
接させた状態で設定し、現像剤を塗布させたものであ
る。当接位置は実施例1と同様に現像スリーブ22の法
線方向の磁界の強さBrが0のところと感光ドラム3と
現像スリーブ22との最近接部の間に設定している。こ
の構成によって実施例1と同様に磁気ブラシが密にな
り、現像された画像は「がさつき」のない高品位なもの
となるが、本実施例による均し部材51は磁気ブラシを
密にするだけでなく、トナーを良好に帯電させる効果を
有する。従って、本実施例における均し部材51の材質
はトナーとの摩擦帯電特性を考慮して選べば良い。
【0074】〈実施例3〉次に、本発明の実施例3を図
13に基づいて説明する。なお、実施例1との共通箇所
には同一符号を付して説明を省略する。
【0075】本実施例は、色ごとに専用の潜像担持体た
る感光ドラム3Y(イエロー)、3M(マゼンタ),3
C(シアン),3BK(ブラック)を具備し、その周り
にそれぞれ専用のレーザビームスキャナー80Y,80
M,80C,80BKと、現像装置1Y,1M,1C,
1BKと、転写用帯電器10Y,10M,10C,10
BKと、クリーニング手段12Y,12M,12C,1
2BKとが配置されている。
【0076】記録材は給紙ガイド5aを通り、給紙ロー
ラ6,給紙ガイド5bと順に搬送され、吸着用帯電器8
1からコロナ放電を受け、搬送ベルト90aへ吸着す
る。
【0077】その後、各感光ドラムに形成された画像を
転写用帯電器10Y,10M,10C,10BKにより
転写し、除電器82により搬送ベルト90aから除電さ
れ、定着装置17により定着されて、フルカラーの画像
が得られる。
【0078】現像装置及び現像剤は実施例1と同じもの
を用いている。本構成はフルカラーで高速な画像出力を
行うことができる。
【0079】また、潜像の書き込みについても実施例1
と同様である。すなわち、原稿画像を色分解し、感光ド
ラムにマゼンタ,シアン,イエロー,ブラックの順に半
導体レーザを光源としてレーザビームのスポット径(ガ
ウス分布スポット1/e2)を主走査方向1/e2を42
μm,副走査方向1/e2を70μmに設定して、上述
したPWMの制御により発光時間を制御し、200線/
inchで256階調の画像の書き込みを行った。この
潜像を上述したように順に現像・転写を繰り返して顕画
像化し最後に定着してフルカラーの画像を得たところ、
画像濃度の薄い部分も忠実に再現し、「がさつき」のな
い高精細で高画質の画像が得られた。
【0080】〈実施例4〉次に、本発明の実施例4を図
14及び図15に基づいて説明する。なお、実施例1と
の共通箇所には同一符号を付して説明を省略する。本実
施例が実施例1と異なる点は、均し部材を規制ブレード
と独立して設けることなく、規制ブレードと均し部材を
兼用するところであり、現像装置以外のレーザビームプ
リンタ全体の概略構成、及びレーザビームスキャナの概
略構成とレーザビームの制御手法、並びにPWM回路の
概略構成は図1ないし図8に示す実施例1と同様であ
る。したがって、感光ドラム面上のレーザビームのスポ
ット径を主走査方向1/e2を42μm,副走査方向1
/e2を70μmにしたところも実施例1と同様であ
る。但し、文字原稿と写真原稿に対して記録密度を40
0線/inch(画素サイズ63.5μm)と200線
/inch(画素サイズ127μm)に切り換えて上述
したPWMの制御により発光時間を制御するところは実
施例1と異なる。以下、現像装置の構成を中心に説明す
る。
【0081】本実施例の現像装置の概略構成を図14に
示す。図14に示すように、本実施例の現像装置も図9
に示す実施例1と同様に現像容器,スクリュウ,マグネ
ットローラ,現像スリーブを有しており、ほぼ同様の構
成となっている。また、使用される現像剤もトナーと磁
性キャリアを有する二成分現像剤であり、いわゆる接触
方式の現像方法が採られている。但し、本実施例の現像
装置は、図14に示すようにマグネットローラ23’の
各磁極の極性が実施例1と異なっている。しかし、各磁
極の相対的な関係は実施例1と同様であり、各磁極の働
きも実施例1で説明した通りである。
【0082】また、本実施例の現像装置には実施例1の
ような均し部材50は設けられておらず、現像剤規制手
段たる規制ブレード52が均し部材としての役割を果た
している。該規制ブレード52はアルミニウムあるいは
SUS316等の非磁性材料で形成されており、該規制
ブレード52の先端部は、現像スリーブ22上で現像剤
を均す位置における接平面の現像剤搬送方向上流側に対
して45°以上90°以下の角度で取り付けられ、さら
に、現像スリーブ22の表面との間に所定の間隙を有し
ており、現像剤の層厚を規制し、かつ、磁気ブラシの穂
高を均すようになっている。
【0083】そして、該先端部の磁極に対する位置は、
図15に示すように、いわゆる現像極23b’であるN
2極の現像スリーブ表面に垂直な方向の磁束密度分布B
rが最大となる位置よりも現像剤の搬送方向に対して上
流側であって、磁気ブラシの穂が現像スリーブ表面とな
す角が0°以上の領域(図15中でαで示される領域)
中に設けられている。
【0084】Brが最大のときには現像スリーブ表面の
周方向の磁束密度分布Bθは最小(0)となり、このと
き磁気ブラシは現像スリーブ表面に垂直にりん立し、B
rが最小(0)のときにはBθが最大となり磁気ブラシ
は現像スリーブ表面に沿って搬送される。
【0085】したがって、上記規制ブレード52の先端
部は、上記Brが最小となる位置から次第に大きくなる
領域αに設けられているので、現像スリーブ表面上に立
ち上がろうとする磁気ブラシの穂の高さを該現像スリー
ブ表面との所定の間隙によって低く規制する。その結
果、現像スリーブ表面の単位面積当たりの磁気ブラシの
穂の数が増加し、密度が高くなり、高解像度のドット潜
像を再現性良く現像することができる。
【0086】本発明の特徴は、現像極よりも現像剤搬送
方向上流側にある搬送極との間の領域において、該現像
極の現像スリーブ表面垂直方向の磁束密度が最小となる
位置から徐々に大きくなる位置に上記規制ブレードを設
けることにあり、上記搬送極の周辺に該規制ブレードを
設けても、規制後に再び穂が立ってしまうので磁気ブラ
シを密にすることはできない。検討の結果、図15にお
ける領域α内における磁極N2の垂直方向の磁束密度が
最大値の30%以上となるところに設けると磁気ブラシ
は安定して密になることが分かった。
【0087】なお、本実施例には以下のような現像剤を
用いることができる。先ず、トナー28としては負帯電
性のポリエステル系樹脂で体積平均粒径が8μmのもの
を用いている。この体積平均粒径の測定手法、測定装
置、測定条件は、実施例1で説明したものと同様なので
説明を省略する。また、磁性キャリア27としては、上
記フェライトの他に、例えば表面酸化または未定着酸化
の鉄,ニッケル,コバルト,マンガン,クロム,希土類
等の金属、及びそれらの合金または酸化物等が使用さ
れ、これら磁性粒子の製造方法は特に制限されない。ま
た、上記磁性キャリアを芯材として周知の方法で樹脂被
覆して用いてもよい。
【0088】次に、本実施例装置を用いた実験例につい
て説明する。実験における条件は以下の通りである。
【0089】 ・感光ドラム3の外径 ;80mm ・現像スリーブ22の外径 ;32mm ・現像スリーブ22と規制ブレード24との間隔;500μm ・現像スリーブ22と感光ドラム3との間隔 ;500μm ・感光ドラム3の周速 ;160mm/s ・現像スリーブ22の周速 ;280mm/s ・暗電位 ;−700V ・明電位 ;−200V ・現像スリーブ22のバイアス電源 交流分 周波数 ;2000Hz ピーク・ピーク電圧 ;2000V 直流分(重畳) ;−550V ・現像方法 ;反転現像 実験の結果、ハイライト・ハーフトーン領域における
「がさつき」がなく、滑らかな高精細画像を得ることが
できた。
【0090】〈実施例5〉次に、本発明の実施例5を図
16に基づいて説明する。なお、実施例4との共通箇所
には同一符号を付して説明を省略する。
【0091】本実施例は図16に示すように現像容器3
6内に現像スリーブ22と反対方向に回転し供給過多の
現像剤を掻き取る掻取羽34を設けたところが実施例6
と異なり、他の構成は実施例5と同様である。
【0092】該掻取羽34を設けることにより、規制ブ
レード52の現像剤搬送方向上流側において、現像剤が
滞留することによる現像スリーブ22の回転トルクの増
加や、規制ブレード52にかかる負荷の増加、及び現像
剤の滞留箇所における現像剤の劣化増大等の問題点を解
決することができる。
【0093】上記掻取羽34は、例えば、アルミニウ
ム,SUS316等の非磁性材料にて形成すればよい。
【0094】上記構成による現像装置を用いて画像形成
を行ったところハイライト・ハーフトーン領域の「がさ
つき」のない滑らかな画像を得ることができた。
【0095】〈実施例6〉次に、本発明の実施例6を図
17に基づいて説明する。なお、実施例4との共通箇所
には同一符号を付して説明を省略する。
【0096】本実施例は、図17に示すように、現像ス
リーブ22の現像容器36に内包された領域のうち、N
1極に対向する位置から現像容器開口部に至る現像剤の
移動経路に、現像スリーブ22表面と所定間隔を有する
ガイド35を該表面に対向して配設したところが実施例
5と異なり、他の構成は実施例4と同様である。
【0097】これにより、規制ブレード52へ搬送され
る現像剤は予め適当な量に規制されるようになってい
る。その結果、規制ブレード52の均し位置へ搬送され
る現像剤量が過多とならず、規制ブレード52先端付近
の現像剤の滞留による現像スリーブ22の回転トルクの
増加、及び規制ブレード52への負荷の増加、並びに滞
留箇所における現像剤の劣化を確実に防止できる。
【0098】上記構成による現像装置を用いて画像形成
を行ったところハイライト・ハーフトーン領域の「がさ
つき」のない滑らかな画像を得ることができた。
【0099】〈実施例7〉次に、本発明の実施例7を図
18及び図19に基づいて説明する。なお、実施例1及
び実施例4との共通箇所には同一符号を付して説明を省
略する。本実施例が実施例1と異なる点は、均し部材が
感光ドラム側に設けられているところであり、現像装置
以外のレーザビームプリンタ全体の概略構成、及びレー
ザビームスキャナの概略構成とレーザビームの制御手
法、並びにPWM回路の概略構成は図1ないし図8に示
す実施例1と同様である。したがって、感光ドラム面上
のレーザビームのスポット径を主走査方向1/e2を4
2μm,副走査方向1/e2を70μmにしたところも
実施例1と同様である。但し、文字原稿と写真原稿に対
して記録密度を400線/inch(画素サイズ63.
5μm)と200線/inch(画素サイズ127μ
m)に切り換えて上述したPWMの制御により発光時間
を制御するところは実施例1と異なり、実施例4と共通
する点である。以下、現像装置の構成を中心に説明す
る。
【0100】本実施例の現像装置の概略構成を図18に
示す。図18に示すように、本実施例の現像装置も図9
に示す実施例1と同様に現像容器,スクリュウ,マグネ
ットローラ,現像スリーブを有しており、ほぼ同様の構
成となっている。また、使用される現像もトナーと磁性
キャリアを有する二成分現像剤であり、いわゆる接触方
式の現像方法が採られている。但し、本実施例の現像装
置は、図18に示すようにマグネットローラ23’の各
磁極の極性が実施例1と異なり、実施例4と共通してい
る。しかし、各磁極の相対的な関係は実施例1と同様で
あり、各磁極の働きも実施例1で説明した通りである。
【0101】また、本実施例の現像装置においては均し
部材53が取り付け部材53aによって感光ドラム3側
に取り付けられている。該均し部材53はアルミニウム
あるいはSUS316等の非磁性材料で形成されてお
り、現像スリーブ22表面に対して該現像スリーブ22
上で現像剤を均す位置における接平面の現像剤搬送方向
上流側に対して0°以上30°以下の角度をなすように
設定されている。現像スリーブ22の表面との間に所定
の間隙を設けて取り付けられている点は実施例1と同様
である。そして、該先端部の磁極に対する位置は、図1
9に示すように、いわゆる現像極23b’であるN2極
の現像スリーブ表面に垂直な方向の磁束密度分布Brが
最大となる位置よりも現像剤の搬送方向に対して上流側
であって、磁気ブラシの穂が現像スリーブ表面となす角
が0°以上の領域(図19中でαで示される領域)中に
設けられている。
【0102】図19において曲線yは各磁極の現像スリ
ーブ表面垂直方向の磁束密度分布Brを表している。B
rが最大のときには現像スリーブ表面の周方向の磁束密
度分布Bθは最小(0)となり、このとき磁気ブラシは
現像スリーブ表面に垂直にりん立し、Brが最小(0)
のときにはBθが最大となり磁気ブラシは現像スリーブ
表面に沿って搬送される。
【0103】このように、上記均し部材53の先端部
は、上記Brが最小となる位置から次第に大きくなる領
域αに設けられているので、現像スリーブ表面上に立ち
上がろうとする磁気ブラシの穂の高さを該現像スリーブ
表面との所定の間隙によって低く規制する。その結果、
現像スリーブ表面の単位面積当たりの磁気ブラシの穂の
数が増加し、密度が高くなり、高解像度のドット潜像を
再現性良く現像することができる。
【0104】さらに、本実施例のように、均し部材53
を感光ドラム3側に取り付けることによって、均し部材
53の現像スリーブ22に対する最近接部よりも現像剤
搬送方向上流側で該均し部材53と現像スリーブ22に
挟まれた領域に滞留する現像剤を除去することができ
る。つまり、実施例1のように現像容器36側に均し部
材を取り付けた場合には、当該現像装置が非現像位置に
あっても現像スリーブ22と均し部材50との相対的な
位置関係は変わらず、上記領域に滞留した現像剤を除去
するのは困難であるが、本実施例によれば、当該現像装
置が非現像位置まで回転することにより、均し部材53
と現像スリーブ22に挟まれた上記領域は開放されるの
で、上記のように滞留する現像剤は容易に除去される。
【0105】また、本発明の特徴は、現像極よりも現像
剤搬送方向上流側にある搬送極との間の領域において、
該現像極の現像スリーブ表面垂直方向の磁束密度が最小
となる位置から徐々に大きくなる位置に上記非磁性ブレ
ードを設けることにあり、上記搬送極の周辺に該非磁性
ブレードを設けても、規制後に再び穂が立ってしまうの
で磁気ブラシを密にすることはできない。検討の結果、
図19における領域α内における磁極N2の垂直方向の
磁束密度が最大値の30%以上となるところに設けると
磁気ブラシは安定して密になることが分かった。
【0106】なお、本実施例における現像剤は、実施例
4と同様に、トナー28として負帯電性のポリエステル
系樹脂で体積平均粒径が8μmのものを用いている。体
積平均粒径の測定装置、測定方法、測定条件等は実施例
4で説明したものと同様なので説明を省略する。また、
磁性キャリア27も実施例4で説明したものと同様で、
表面酸化または未定着酸化の鉄,ニッケル,コバルト,
マンガン,クロム,希土類等の金属、及びそれらの合金
または酸化物,フェライト等が使用され、これら磁性粒
子の製造方法は特に制限されない。また、上記磁性粒子
を芯材として周知の方法で樹脂被覆して用いてもよい。
【0107】次に、本実施例装置を用いた実験例につい
て説明する。実験における条件は以下の通りであり、実
施例4における実験例の条件と同様である。
【0108】 ・感光ドラム3の外径 ;80mm ・現像スリーブ22の外径 ;32mm ・現像スリーブ22と規制ブレード24との間隔;500μm ・現像スリーブ22と感光ドラム3との間隔 ;500μm ・感光ドラム3の周速 ;160mm/s ・現像スリーブ22の周速 ;280mm/s ・暗電位 ;−700V ・明電位 ;−200V ・現像スリーブ22のバイアス電源 交流分 周波数 ;2000Hz ピーク・ピーク電圧 ;2000V 直流分(重畳) ;−550V ・現像方法 ;反転現像
【0109】実験の結果、ハイライト・ハーフトーン領
域における「がさつき」がなく、滑らかな高精細画像を
得ることができた。
【0110】以上のように本実施例によれば、均し部材
を現像装置ではなく感光ドラム側等の画像形成装置本体
側に設けることにより、例えば複数の現像装置をもつ画
像形成装置に対しても、均し部材が一つで済むという利
点もある。さらに、感光ドラムと均し部材の間隙が正確
に保たれるので、磁気ブラシの穂の先端と感光ドラムの
間隙が的確に保たれ、非接触現像にも適している。
【0111】〈実施例8〉次に、本発明の実施例8を図
20に基づいて説明する。なお、実施例7との共通箇所
には同一符号を付して説明を省略する。
【0112】本実施例は、図20に示すように、均し部
材54の材質を、例えば、PET,ウレタン等の弾性部
材を用いて、現像スリーブ22表面に当接するように配
設したところが実施例7と異なる。当接圧としては、例
えば、PETを用いた場合、引き抜き線圧として0.1
g/cm程度とし、当接位置及び当接角度は実施例4と
同様とすればよい。
【0113】本実施例の現像装置を用いて画像形成を行
ったところ、ハイライト・ハーフトーン領域の「がさつ
き」のない、滑らかな画像を得ることができた。
【0114】〈実施例9〉次に、本発明の実施例9を図
21及び図22に基づいて説明する。なお、実施例1と
の共通箇所には同一符号を付して説明を省略する。本実
施例は、実施例1と同様にいわゆる二成分現像剤を用い
ているが、いわゆる非接触方式の現像装置に本発明を適
用したところが実施例1と異なる。均し部材の構成は実
施例1と同様である。したがって、現像装置と感光ドラ
ムの位置関係等以外のレーザビームプリンタ全体の概略
構成、及びレーザビームスキャナの概略構成とレーザビ
ームの制御手法、並びにPWM回路の概略構成は図1な
いし図8に示す実施例1と同様である。したがって、感
光ドラム面上のレーザビームのスポット径を主走査方向
1/e2を42μm,副走査方向1/e2を70μmにし
たところも実施例1と同様である。以下、現像装置の構
成を中心に説明する。
【0115】本実施例の現像装置の概略構成を図21に
示す。図21に示すように、本実施例の現像装置も図9
に示す実施例1と同様に現像容器,スクリュウ,マグネ
ットローラ,現像スリーブを有しており、ほぼ同様の構
成となっている。したがって、感光ドラム3と現像スリ
ーブ22の間隙も500μmと実施例1と同様に設定さ
れており、また、現像スリーブ22は例えばアルミニウ
ム,SUS316のごとき非磁性材料で形成されて現像
容器36に矢印E方向へ回転可能に軸支されている。さ
らに、マグネットローラ23の各磁極の構成も実施例1
と同様であり、永久磁石の代わりに電磁石を用いること
ができる。また、規制ブレード24及びキャリア返し2
6の材質、及び取り付け位置、並びに取り付け手法も実
施例1で説明したものと同様で、現像スリーブ22との
間隙は800μmに設定されている。その他、トナー補
給ローラ60,トナー濃度センサ(図示せず),スクリ
ュウ61;62,仕切り板63の構成も実施例1で説明
したものと同様の構成である。さらに、使用される現像
剤もトナーと磁性キャリアを有する二成分現像剤であ
り、実施例1で説明したものと同様のトナー及び磁性キ
ャリアである。つまり、トナーは負帯電性のポリエステ
ル樹脂で体積平均粒径は8μm、磁性キャリアは体積平
均粒径50μmのフェライトを用いている。体積平均粒
径の測定手法、測定装置、測定条件は実施例1で説明し
たものと同様である。また、現像スリーブ22に印加さ
れる交流バイアスの電圧及び周波数も実施例1で説明し
たものと同様である。
【0116】そして、均し部材50も実施例1と同様な
構成で配設されており、その材質はSUS316のよう
な非磁性材料となっている。
【0117】しかしながら、本実施例の現像装置はいわ
ゆる非接触方式の現像方法が採られているため、均し部
材50と現像スリーブ22との間隙は400μmに設定
され、現像スリーブ22と感光ドラム3の間隙500μ
mよりも小さくなっている。これにより、現像スリーブ
22上の現像剤層は感光ドラム3と非接触となるように
形成される。
【0118】一方、上記均し部材50の先端部の磁極に
対する位置は、図22に示すように、いわゆる現像極2
3bであるS極の現像スリーブ表面に対する法線方向の
磁束密度分布Brがゼロとなる位置(図22においてR
で示される)から、感光ドラム3と現像スリーブ22と
の最近接部の間の領域Xに設定されている。
【0119】図22において曲線yは各磁極の上記法線
方向の磁束密度分布Brを表している。Brが最大のと
きには現像スリーブ表面の周方向の磁束密度分布Bθは
最小(0)となり、このとき磁気ブラシは現像スリーブ
表面に垂直にりん立し、Brが最小(0)のときにはB
θが最大となり磁気ブラシは現像スリーブ表面に沿って
搬送される。
【0120】このように、上記均し部材50の先端部
は、上記Brが最小となる位置から次第に大きくなる領
域Xに設けられているので、現像スリーブ表面上に立ち
上がろうとする磁気ブラシの穂の高さを低く規制する。
その結果、現像スリーブ表面の単位面積当たりの磁気ブ
ラシの穂の数が増加し、密度が高くなり、高解像度のド
ット潜像を再現性良く現像することができる。
【0121】従って、Rよりも現像剤の搬送方向上流に
均し部材50の先端を配置しても本発明の効果を発揮さ
せることはできない。検討によれば、上記領域X内であ
って、磁界のピークの強さの30%以上のところに設け
ると磁気ブラシは安定して密になることが分かった。
【0122】このように現像領域における磁気ブラシを
密にすることで、高精細な静電潜像を再現性良く現像す
ることができ、「がさつき」のない高品位な画像を得る
ことができる。つまり、本実施例のようにレーザビーム
を用いてPWM方式の画像露光を行い高解像度・高階調
の画像を形成する装置において、画像を形成するドット
の欠落がなく、また、ハイライト・ハーフトーン領域に
おける再現性を向上させ画像を提供できる。
【0123】一般に、磁気ブラシの密度が粗であるとア
ナログ画像においてさえも「がさつき」が発生するが、
本実施例のようにパルス幅変調のデジタル潜像を用いる
場合ではドットによって高精細な潜像が形成されるの
で、ドットの欠落等によりさらに顕著に「がさつき」が
発生してしまう。したがって、パルス幅変調のデジタル
潜像を形成する装置においては本発明の磁気ブラシを密
にする技術は必須である。
【0124】特に、いわゆる非接触方式の現像方法にお
いては、現像剤を現像スリーブ上に薄層にコーティング
しなくてはならないが、従来の規制部材によって現像剤
の洩らし量を減らす方法では、現像効率が大幅に低下し
てハイライトの再現性が悪化していた。しかしながら、
本発明の方法によれば、磁気ブラシの穂の高さを制限す
ることによって薄層化を実現でき、さらに、現像スリー
ブ表面上の密度を大きくすることによって画像の再現性
を向上させることができる。このように、本発明は、い
わゆる接触方式の現像装置だけでなくいわゆる非接触方
式の現像装置に適用しても優れた効果を発揮するもので
ある。
【0125】〈実施例10〉次に、本発明の実施例10
を図23に基づいて説明する。なお、実施例10との共
通箇所には同一符号を付して説明を省略する。
【0126】本実施例は、図23に示すように、均し部
材51の材質として、例えばPET,ウレタン等の弾性
部材を用いて現像スリーブ22表面に当接するように配
設したところが実施例9と異なる。本実施例では、厚さ
100μmのPETを線圧0.1g/cmで現像スリー
ブ22に当接させている。当接位置は実施例9と同様に
現像スリーブ法線方向の磁界の強さがゼロのところか
ら、感光ドラム3と現像スリーブ22との最近接部まで
の間に設定することとした。
【0127】本実施例によれば、実施例9と同様に磁気
ブラシを密にするだけでなく、トナーを帯電させる効果
ももたせることができる。したがって、均し部材51の
材質はトナーとの摩擦帯電特性を考慮して選ぶことが好
ましい。
【0128】〈実施例11〉次に、本発明の実施例11
を図24に基づいて説明する。なお、実施例1及び実施
例9との共通箇所には同一符号を付して説明を省略す
る。
【0129】本実施例は、図24に示すように、感光ド
ラム3上に直接トナー像を重ね合わせてカラー画像を形
成する多重現像プロセスに本発明を適用したものであ
る。
【0130】以下に多重現像プロセスについて説明す
る。図24に示す感光ドラム3は帯電器4によってその
表面を均一に帯電され、その後、感光ドラム3表面は露
光手段によって露光されて潜像が形成される。このよう
に形成された潜像は反転現像によってレーザの照射され
た部分のみ現像される。このプロセスをマゼンタ,シア
ン,イエロー,ブラックの三色または四色分繰り返し、
感光ドラム3上においてトナー像を重ね合わせてカラー
画像を形成する。そして、このトナー像を転写帯電器1
0によって記録材に一括転写を行い、感光ドラム3上の
残留電荷を前露光ランプによって除く。その後、定着装
置を通過させることによって定着させカラー画像を得
る。
【0131】このような構成において、実施例9(ある
いは実施例10)と同様な現像装置を感光ドラム3の周
囲に該感光ドラム3の回転方向に沿って順次配設し、ま
た、磁気ブラシの密度を高めるために本実施例では飽和
磁化を40emu/gの磁性キャリアを用いた。規制ブ
レード24の端部と現像スリーブ22面のとの間隔は6
00μmとして、均し部材50(あるいは均し部材5
1)と現像スリーブ22との間隔は400μmに設定し
た。また、感光ドラム3と現像スリーブ22面との間隔
は500μmに設定されており、均し部材50(あるい
は均し部材51)で均された現像剤と感光ドラム1を非
接触に保った。
【0132】上記のような多重現像プロセスにはいわゆ
る非接触方式の現像装置を用いることが好ましいが、従
来の非接触方式の現像装置では、上述したように現像効
率が悪いという問題点があった。しかしながら、本発明
によれば、非接触方式でも磁気ブラシを密にすることの
できる現像装置を提供でき、現像効率の良好な「がさつ
き」のない高品位な画質のカラー画像を得ることができ
る。
【0133】〈実施例12〉次に、本発明の実施例12
を図25に基づいて説明する。本実施例は、実施例7で
説明した均し部材の取り付け手法をいわゆる非接触方式
の現像装置に適用したものなので、実施例7との共通箇
所には同一符号を付して説明を省略する。
【0134】本実施例は、図25に示すように、実施例
7と同様に均し部材53を取り付け部材53aを介して
感光ドラム3側に取り付けており、さらに、現像極N2
での磁気ブラシが感光ドラム3に当接しない構成となっ
ている。つまり、実施例9と同様にトナーは現像領域に
おいて感光ドラム3上に非接触現像される。他の構成は
実施例7と同様である。
【0135】本実施例によれば、感光ドラム3と磁気ブ
ラシが非接触であることから、感光ドラム3上に現像さ
れたトナー像あるいは定着後の最終画像は実施例7で得
られたものよりさらに穂むらの全くない高品位なものと
なった。
【0136】〈実施例13〉次に、本発明の実施例13
を図26及び図27に基づいて説明する。なお、実施例
1との共通箇所には同一符号を付して説明を省略する。
本実施例は一成分現像法に本発明を適用したところが実
施例1と異なる。
【0137】図26に示すように 本実施例の感光ドラ
ム3は実施例1と同様に矢印D方向に回転自在であり、
該感光ドラム3は導電性基体上に設けた有機光電層を有
する感光体等で構成されている。該感光ドラム3上に静
電潜像を形成する手段は、図1から図8に示した実施例
1の手段と同様なので説明は省略する。
【0138】上記感光ドラム3には、現像装置1’が対
向するように配設されており、該現像装置1’は実施例
1と同様に現像容器36’,現像スリーブ22’、磁界
発生手段23”,現像剤均し手段たる弾性体の均し部材
55,現像剤搬送手段たるスクリュウ61’,62’が
備えられている。したがって、該スクリュウ61’,6
2’が矢印方向に回転するように配設され、一成分現像
剤たる磁性トナー31を現像スリーブ22’方向へ搬送
するようになっている。なお、本実施例の磁界発生手段
はマグネットをローラ状に一体に形成したマグネットロ
ーラ23”となっている。さらに、感光ドラム3と現像
スリーブ22’との間にはバイアス電源20により現像
バイアスが印加されている。但し、本現像装置は一成分
現像剤用なので実施例1の現像装置のようにトナー補給
ローラ及びキャリア返しは設けられていない。なお、上
記感光ドラム3上への静電潜像の形成から、現像・転写
・定着の手法・工程は実施例1で説明したもの同様であ
るので説明は省略し、以下、本現像装置を構成する各手
段について詳しく説明する。
【0139】先ず、現像容器36’は現像装置1’の長
手方向(紙面に直角方向)に延在する開口部を有し、こ
の開口部には上記現像スリーブ22’が配設されてい
る。該現像容器36’内には該現像スリーブ22’が回
転自在に支持され、駆動源(図示せず)により矢印E方
向に回転駆動される。上記現像スリーブ22’は、アル
ミニウム,ステンレス鋼といった非磁性材料から形成さ
れており、その表面には現像剤の保持を確実にするため
に0.5〜5μmのピッチの凹凸が形成されている。
【0140】上記現像スリーブ22’の内部には、現像
スリーブ22’に非接触で各磁極位置がマグネットロー
ラ23”が配設されている。このマグネットローラ2
3”は、感光ドラム3にほぼ対向して配置された現像主
極23”A(N極)、現像スリーブ22’表面に現像剤
31を供給する現像剤供給極23”B(N極),現像剤
主極23”Aの下流側にあって現像スリーブ22’上の
現像剤を現像容器36’内へ搬送する現像剤搬送極2
3”Cよりなる。磁極が3極の構成となっている点は実
施例1と異なっている。
【0141】また、上記現像スリーブ22’の表面には
均し部材55が当接するように配設されており、該現像
スリーブ22’上の現像剤層厚を所定値に保ちつつ、現
像剤31へのトリボ付与を行っている。そして、磁気ブ
ラシの穂の高さを低く規制する役割も果たしている。こ
れは、以下のように均し部材55の当接位置とマグネッ
トローラ23”の磁極との位置関係によるものである。
【0142】つまり、均し部材55の当接位置(以下、
現像剤規制部材Gとする)は該マグネットローラ23”
の現像スリーブ22’表面に対する法線方向の磁気力が
及ばない位置に設定されている。
【0143】このマグネットローラ23”の磁束密度分
布を図27に示す。図27から分かるように、均し部材
55が現像スリーブ22’と当接する現像剤供給極2
3”Bから現像主極23”Aにかけての現像剤規制部G
では磁気力が及ばない。これは、隣り合う現像剤供給極
23”Bと現像主極23”Aを同一極性(ここではN極
としている)に設定したためである。これにより、この
現像剤規制部Gでは現像スリーブ22’上の現像剤に対
して上記法線方向の磁気力が及ばないため、均し部材5
5によって現像スリーブ22’上にトリボ付与されなが
ら同時にコートされる現像剤の薄層内には、上述したよ
うな長く連結した磁気ブラシの穂は発生しない。したが
って、現像剤のトリボが安定するとともに、画像に対し
てラインや文字の鮮鋭度を格段に向上させることができ
る。
【0144】この現像剤規制部Gでの現像スリーブ2
2’表面の法線方向の磁束密度は200ガウス以下、望
ましくは100ガウス以下がよい。
【0145】実施例1にないし実施例12において、均
し部材50ないし53の先端配置場所を上記領域X内の
磁界のピークの強さの30%以上のところに設けると、
磁気ブラシは安定して密になるとしたが、これは、二成
分系現像剤の現像スリーブ22上の現像剤搬送性が磁性
キャリア27と現像スリーブ22内に配置されたマグネ
ットローラ23の各磁極による磁気力により生ずるもの
だからである。しかし、本実施例に用いた磁性トナー3
1の場合、この現像剤搬送性はトナー31と現像スリー
ブ22間の鏡映力等に大きく依存する為、上記のような
磁束密度の範囲が好ましいのである。
【0146】また、本実施例の均し部材55は、現像容
器36’に一端を固定し、他端を現像スリーブ22’の
回転方向に対して逆方向に当接(いわゆるカウンタ当
接)させた弾性ブレードであるが、その材質には、ポリ
イソプレン,ブタジエン−スチレン共重合体,ポリブタ
ジエン,イソブチレン−イソプレン共重合体,ブタジエ
ン−アクリロニトリル共重合体,エチレン−プロピレン
共重合体,クロロスルホン化ポリエチレン,アクリル酸
エステル共重合体,ポリウレタン,有機ポリシロキサ
ン,パーフルオロプロペン,フッ化ビニリデン共重合体
等のゴム弾性部材やニッケル,ステンレス鋼,アルミニ
ウム,りん青銅等の金属弾性材等の単層またはこれらに
ポリアミド,ポリイミド,ポリアミドイミド,ポリエー
テルイミド,ポリエーテルエーテルケトン,ポリフェニ
レンサルファイド,液晶ポリマー等を積層した複合層よ
りなり、これらは現像剤を所望の極性に帯電するのに適
した摩擦帯電系列の材質を用いる。例えば、ポリエステ
ルを組成成分とする現像剤を負帯電させるためにはウレ
タンゴムにポリアミドを積層させた材料が好ましかっ
た。また、スチレン−アクリルを組成成分とする現像剤
を正帯電させるためには、ウレタンゴムにポリイミドを
積層した材料またはステンレス鋼の板材が好ましかっ
た。また、金属粒子などを分散させた導電性ゴムも現像
剤の過剰な摩擦帯電による凝集、固化に対して効果的な
場合がある。
【0147】本実施例における現像方法としては、例え
ば、特公昭59−32375に記載の方法、すなわち、
感光ドラム3と現像スリーブ22’との間に直流を重畳
した交番電界を印加して、現像スリーブ22’上の薄層
現像剤を感光ドラム3上の静電潜像に転移させる、いわ
ゆる非接触方式の現像方法を用いることができるが、そ
の他、接触方式の現像方法を用いてもよい。
【0148】〈実施例14〉次に、本発明の実施例14
を図28に基づいて説明する。なお、実施例13との共
通箇所には同一符号を付して説明を省略する。
【0149】本実施例は、均し部材55を現像スリーブ
22’の回転方向に対して同方向に当接させる、いわゆ
るウイズ当接としたところが実施例13と異なる。ここ
でも均し部材は磁界が及ばない位置で現像スリーブ2
2’に当接しているため、穂高の高い磁気ブラシは形成
されず、トリボが均一に安定で、画像はラインや文字の
先鋭度に優れた高画質なものとなった。
【0150】なお、実施例13及び実施例14では現像
主極23”Aと搬送極23”Bとは同一のN極とした
が、S極であってもよい。また、図29のように現像極
23”Aと供給極23”Bの間の搬送極を多極構成とし
ても良い。
【0151】また、実施例13及び実施例14では現像
スリーブ22’の表面に導電性粒子を含有した樹脂を塗
布ておいても良い。このとき現像スリーブ22’表面の
抵抗値として現像スリーブ22表面における電荷の蓄積
を防止し、非接触現像における現像性を良好なものにす
るため、104Ωcm以下に保つことが好ましい。この
ため、現像スリーブ22に用いる樹脂としては現像剤の
トリボ付与能力を向上させるため、現像剤と摩擦帯電系
列の相違する物質を用いることが望ましい。例えば、ポ
リイソプレン,ブタジエン−スチレン共重合体,ポリブ
タジエン,イソブチレン−イソプレン共重合体,ブタジ
エン−アクリロニトリル共重合体,エチレン−プロピレ
ン共重合体,クロロスルホン化ポリエチレン,アクリル
酸エステル共重合体,ポリウレタン,有機ポリシロキサ
ン,パーフルオロプロペン,フッ化ビニリデン共重合体
やポリアミド,ポリイミド,ポリアミドイミド,ポリエ
ーテルイミド,ポリエーテルエーテルケトン,ポリフェ
ニレンサルファイド,液晶ポリマー等が望ましく、これ
らは与えるべき現像剤のトリボの極性で適当に決定され
る。同様に、樹脂中に現像剤中のものと同等な荷電制御
剤を入れても良い。また、樹脂中に潤滑性粉末を入れて
も良い。
【0152】なお、樹脂中に混在させる導電粉として
は、薄片状,繊維状,粉末状など各種形状の金属物,金
属酸化物,グラファイト,カーボンブラック等を用いる
ことができる。
【0153】〈実施例15〉次に、本発明の実施例15
を図30及び図31に基づいて説明する。なお、実施例
13との共通箇所には同一符号を付して説明を省略す
る。
【0154】本実施例は現像剤規制手段と均し部材を別
々に構成したところが実施例13と異なり、他の構成は
実施例13と同様である。すなわち、感光ドラム3の配
設及び材質、現像装置の概略構成、現像スリーブ22’
の配設及び材質並びに表面処理、マグネットローラ2
3”の磁極構成、スクリュウ61’,62’の配設及び
機能、バイアス電源20の配設及び機能、適用可能な現
像方法、並びに使用される現像剤等は実施例13で説明
したものと同様なので説明を省略する。
【0155】本実施例装置には、図30に示すように、
磁性材料で形成された現像剤規制手段たる規制ブレード
25が現像スリーブ22’と所定の間隙をおいて配置さ
れており、該現像スリーブ22’上の現像剤層厚を所定
の厚さに保っている。そして、該規制ブレード25と現
像スリーブ22’の対向部よりも現像剤搬送方向下流側
には、弾性体から形成された均し部材55が、一端を現
像容器36に固定し、他端を現像スリーブ22’に当接
(いわゆるカウンタ当接)するように設けられている。
【0156】また、該均し部材55の当接位置は(実施
例13で説明した現像剤規制部G)図31に示すように
現像スリーブ22’表面の法線方向の磁気力は及ばない
位置である。これは、現像主極23”Aと現像剤搬送極
23”Bが同一極性(ここではいずれもN極)に設定さ
れているためである。
【0157】これにより、規制ブレード25で一旦規制
された現像スリーブ22’上の現像剤は、磁気ブラシの
穂高が高い状態で層形成されるが、均し部材55と現像
スリーブ22’の当接部である現像剤規制部Gでは上記
法線方向の磁気力が及ばないため、現像主極23”Aに
搬送される現像剤の中には磁気ブラシの穂高の高いもの
はなくなる。
【0158】したがって、トナーへのトリボ付与が安定
して行われ、ラインや文字の鮮鋭度を格段に向上させる
ことができる。
【0159】なお、現像剤規制部Gは、上記法線方向の
磁束密度が、実施例13と同様に200ガウス以下、好
ましくは100ガウス以下の位置に設定すればよい。
【0160】また、均し部材55の材質は、実施例13
で説明した規制ブレード25の材質と共通するため説明
は省略する。一方、均し部材55の硬度については、例
えばウレタンゴムを用いた場合、寸法形状によって若干
異なるが、50°〜80°が有効である。また、均し部
材55の現像スリーブ22’に対する当接圧は、均し部
材55の硬度及び寸法形状で異なるが、約5〜100g
/cmが有効であり、現像スリーブ22’のスラスト方
向に対して5g以内の誤差に保つことが好ましい。
【0161】次に、本実施例装置を用いて行った実験例
について説明する。実験における条件は以下の通りであ
る。
【0162】 ・規制ブレード25 厚さ ;1.5mm 材質 ;磁性材料 現像スリーブ22’との間隙 ;0.1〜0.3mm ・均し部材55 当接方向 ;カウンタ当接 厚さ ;2mm 幅 ;20mm 材質 ;ウレタンゴム 硬度 ;60° 当接圧 ;約45g/cm ・現像スリーブ22’上のトナー層厚 ;50μm以下 ・感光ドラム3と現像スリーブ22’の間隙 ;250μm ・現像方式 ;いわゆる接触現像あるいはジャンピン グ現像方式 ・感光ドラム3電位 暗部電位 ;+600V 明部電位 ;0V ・現像スリーブ22’ 材質 ;アルミニウム 直径 ;20mm 表面処理 ;600番のサンドペーパーで粗面化し てピッチ1.5μmの凹凸を形成 ・バイアス電源 ピーク−ピーク電圧 ;1400V 周波数 ;1800Hz(矩形波) 重畳直流電圧 ;+150V ・本実施例装置を組み込んだ画像形成装置 ;キャノン(株)NP2020機
【0163】実験の結果、現像スリーブ22’上の現像
剤層には、穂の高い磁気ブラシはほとんど形成されず、
トリボが均一かつ安定で、画像はラインや文字の鮮鋭度
に優れた高画質なものとなった。
【0164】〈実施例16〉次に、本発明の実施例16
を図32に基づいて説明する。なお、実施例15との共
通箇所には同一符号を付して説明を省略する。
【0165】本実施例は、均し部材55の当接方向をい
わゆるウイズ当接としたところが実施例15と異なる。
【0166】本実施例においても、上記均し部材55の
当接位置は磁界が及ばない位置に設定されているので、
穂高の高い磁気ブラシは形成されず、トリボが均一かつ
安定で、画質はラインや文字の鮮鋭度に優れた高画質な
ものとなった。
【0167】なお、上記実施例15及び実施例16にお
いては、現像主極23”Aと現像剤供給極Bの極性は同
一極性のN極としたが、同一であればS極であってもよ
い。
【0168】さらに、上記実施例15及び実施例16に
おいては、マグネットローラの下半円の現像主極23”
Aと現像剤供給極23”Bの間に現像剤搬送極23”C
を配置しているが、図33のようにこの部分を多極構成
としてもよい。
【0169】また、本実施例はいわゆるジャンピング現
像方式以外の、例えば感光ドラムと現像スリーブ間に直
流電圧のみの現像バイアスを印加する現像方式における
鮮鋭度向上に対して、特に顕著な効果を示す。これは、
従来例でも説明したように、磁気ブラシは交番電界下で
は感光ドラムと現像スリーブ間の往復時に若干壊される
が、上記したような直流の現像バイアスでは、現像スリ
ーブから飛翔した磁気ブラシはその形状をとどめたまま
感光ドラムに付着するためと考えられる。この効果は、
感光ドラムに現像スリーブ上の現像剤層が接触しながら
現像を行う、いわゆる接触現像、及び非接触で現像を行
ういわゆる非接触現像のどちらでも同等に得ることがで
きる。
【0170】また、上記実施例15及び実施例16にお
いては、実施例13で説明した通り、現像スリーブ表面
に導電性粒子を含有した樹脂を塗布しておいてもよい。
この場合、現像スリーブ表面の抵抗値は、現像スリーブ
表面における電荷の蓄積を防止し、非接触現像における
現像性を良好なものにするため、104Ωcm以下に保
つことが好ましい。現像スリーブに用いる樹脂としては
現像剤のトリボ付与能力を向上させるため、現像剤と摩
擦帯電系列の相違する物質を用いることが望ましい。こ
の物質は実施例13で列挙したものと同じなのでここで
の列挙は省略する。
【0171】さらに、本実施例の露光手段としては、ア
ナログ露光(原稿の画像を光学系を介して直接感光ドラ
ムに潜像書き込みを行うもの)はもちろんデジタル露光
(原稿の画像を一旦、CCD等により光信号を電気信号
に変換した後、この電気信号を変調して、レーザ,LE
D,LCD等により再度光信号に変換して,感光ドラム
に潜像を書き込むもの)においても有効である。特に、
デジタル露光での解像力の向上に対して有効である。
【0172】なお、実施例13から実施例16において
は、均し部材を現像容器36側に設けたが、実施例7の
ように感光ドラム3側に設けてもよい。
【0173】また、実施例1から実施例16までの全て
の実施例において、感光ドラム及び現像スリーブが円筒
体の場合について説明したが、これに限られるものでは
なく、ベルト状に形成して無端移動させるようにしても
よい。
【0174】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
現像剤担持体と潜像担持体が近接して対向する現像領域
よりも該現像剤担持体の現像剤搬送方向上流側であっ
て、磁界発生手段の上記現像領域側を向いた磁極の上記
現像剤担持体表面における法線方向の磁界の強さが0と
なる位置から上記現像領域までの所定範囲内に、非磁性
の部材で形成された現像剤均し手段を上記現像剤担持体
表面上の現像剤と当接するように配設したので、該現像
剤担持体表面上に形成される現像剤の磁気ブラシの穂の
高さを所定の高さに抑え、該表面における現像剤の密度
を高くすることができ、現像効率を向上させ、高精細で
高品位な画質を提供することができる。
【0175】特に、レーザビームを用いたプリンタ等に
用いても、ハイライト・ハーフトーン画像を良好に再現
し、滑らかな高精細画像を提供することができる。さら
に、いわゆる非接触方式の現像装置に適用しても現像効
率を向上させ、良好な画像を提供し、多重画像を形成す
る装置にも適している。
【0176】また、一成分現像剤を用いた現像装置に本
発明を適用すれば、簡易な構成により現像剤担持体への
現像剤の均一な塗布を可能にすると共に、現像剤への摩
擦帯電による十分な摩擦帯電電荷の付与が可能となり、
ラインや文字画像を良好な鮮鋭度で顕画像化することが
でき、均一で安定なコピー画像を長期的に提供すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1装置の概略構成を示す断面図
である。
【図2】図1装置のレーザビームスキャナ部分の概略構
成を示す図である。
【図3】図2装置の固体レーザ素子に与えられるパルス
の形状を示す図である。
【図4】図1装置の潜像担持体表面上におけるレーザ光
束のスポット径に応じた強弱の分布を示す図である。
【図5】図2装置の固体撮像素子の出力の分布の一例を
示す図である。
【図6】図2装置のレーザドライバにおけるパルス幅変
調回路の回路図である。
【図7】図6回路の動作を示すタイミングチャートであ
る。
【図8】図2装置におけるレーザビームの画素信号に対
する潜像幅をシュミレーションによって得た結果を示す
図である。
【図9】図1装置における現像装置の概略構成を示す断
面図である。
【図10】図9装置の現像剤担持体上における磁束密度
分布と現像剤の関係を説明するための図である。
【図11】図9装置の均し部材の取り付け位置を説明す
るための図である。
【図12】本発明の実施例2装置の概略構成を示す断面
図である。
【図13】本発明の実施例3装置の概略構成を示す断面
図である。
【図14】本発明の実施例4装置の概略構成を示す断面
図である。
【図15】図13装置の現像剤担持体上における磁束密
度分布と現像剤の関係を説明するための図である。
【図16】本発明の実施例5装置の概略構成を示す断面
図である。
【図17】本発明の実施例6装置の概略構成を示す断面
図である。
【図18】本発明の実施例7装置の概略構成を示す断面
図である。
【図19】図18装置の現像剤担持体上における磁束密
度分布と現像剤の関係を説明するための図である。
【図20】本発明の実施例8装置の概略構成を示す断面
図である。
【図21】本発明の実施例9装置の概略構成を示す断面
図である。
【図22】図20装置の均し部材の取り付け位置を説明
するための図である。
【図23】本発明の実施例10装置の概略構成を示す断
面図である。
【図24】本発明の実施例11装置の概略構成を示す断
面図である。
【図25】本発明の実施例12装置の概略構成を示す断
面図である。
【図26】本発明の実施例13装置の概略構成を示す断
面図である。
【図27】図26装置の現像剤担持体上の磁束密度分布
を示す図である。
【図28】本発明の実施例14装置の概略構成を示す断
面図である。
【図29】図26装置及び図28装置の磁石を多極構成
とした場合の概略構成を示す断面図である。
【図30】本発明の実施例15装置の概略構成を示す断
面図である。
【図31】図30装置の現像剤担持体上の磁束密度分布
を示す図である。
【図32】本発明の実施例16装置の概略構成を示す断
面図である。
【図33】図26装置及び図28装置の磁石を多極構成
とした場合の概略構成を示す断面図である。
【図34】一成分現像方式の従来例現像装置の概略構成
を示す断面図である。
【図35】一成分現像方式の他の従来例現像装置の概略
構成を示す断面図である。
【図36】二成分現像剤を用いた接触現像方式の従来例
現像装置の概略構成を示す断面図である。
【図37】二成分現像剤を用いた接触現像方式の従来例
現像装置の概略構成を示す断面図である。
【符号の説明】
3 感光ドラム(潜像担持体) 22,22’ 現像スリーブ(現像剤担持体) 23,23’,23” マグネットローラ(磁界発生手
段) 23b,23b’,23”A 現像極(現像領域と対向
して配設された磁極,第一の磁極) 23d,23d’,23”C 搬送極(現像容器内部と
対向して配設された磁極,第二の磁極) 24,25 規制ブレード(現像剤規制手段) 27 磁性キャリア(磁性粒子) 28 非磁性トナー 29 二成分現像剤 30,31 一成分現像剤 36,36’ 現像容器 50,51,53,54,55,56 均し部材(現像
剤均し手段) 52 規制ブレード(現像剤規制手段を現像剤均し手段
と兼用しているもの) R 現像スリーブ表面の法線方向における磁界の強さが
ゼロの位置 T 均し部材が現像剤と当接するように配設された所定
範囲

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 現像剤を収容する現像容器と、表面が無
    端移動自在で該現像容器の開口部に配設された現像剤担
    持体と、該現像剤担持体と対向するように配設された潜
    像担持体と、上記現像剤担持体の上記潜像担持体に近接
    した現像領域と対向して配設された磁極及び上記現像容
    器内部と対向して配設された磁極の少なくとも二つの磁
    極を有し上記現像剤担持体内部に配設された磁界発生手
    段とを備えた画像形成装置において、上記現像領域より
    も上記現像剤担持体の現像剤搬送方向上流側であって、
    上記磁界発生手段の上記現像領域と対向して配設された
    磁極の上記現像剤担持体表面における法線方向の磁界の
    強さが0となる位置から上記現像領域までの所定範囲内
    に、非磁性の部材で形成された現像剤均し手段が上記現
    像剤担持体表面上の現像剤と当接するように配設されて
    いることを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 トナーと磁性粒子を有する現像剤を収容
    する現像容器と、表面が無端移動自在で該現像容器の開
    口部に配設された現像剤担持体と、該現像剤担持体と対
    向するように配設された潜像担持体と、上記現像剤担持
    体の上記潜像担持体に近接した現像領域と対向して配設
    された磁極及び上記現像容器内部と対向して配設された
    磁極の少なくとも二つの磁極を有し上記現像剤担持体内
    部に配設された磁界発生手段と、上記現像剤担持体の長
    手方向に延びて形成され、該現像剤担持体表面上の現像
    剤層を上記潜像担持体表面に接触せしめる所定の厚さに
    規制するように該現像剤担持体表面と所定間隙を有して
    配設された現像剤規制手段とを備えた画像形成装置にお
    いて、上記現像領域よりも上記現像剤担持体の現像剤搬
    送方向上流側であって、上記磁界発生手段の上記現像領
    域と対向して配設された磁極の現像剤担持体表面におけ
    る法線方向の磁界の強さが0となる位置から上記現像領
    域までの所定範囲内に、非磁性の部材で形成された現像
    剤均し手段が上記現像剤担持体表面上の現像剤と当接す
    るように取り付けられていることを特徴とする画像形成
    装置。
  3. 【請求項3】 トナーと磁性粒子を有する現像剤を収容
    する現像容器と、表面が無端移動自在で該現像容器の開
    口部に配設された現像剤担持体と、該現像剤担持体と対
    向するように配設された潜像担持体と、上記現像剤担持
    体の上記潜像担持体に近接した現像領域と対向して配設
    された磁極及び上記現像容器内部と対向して配設された
    磁極の少なくとも二つの磁極を有し上記現像剤担持体内
    部に配設された磁界発生手段と、上記現像剤担持体の長
    手方向に延びて形成され、該現像剤担持体表面上の現像
    剤層を上記潜像担持体表面に接触せしめる所定の厚さに
    規制するように該現像剤担持体表面と所定間隙を有して
    配設された現像剤規制手段とを備えた画像形成装置にお
    いて、上記現像剤規制手段は、非磁性部材で形成され、
    上記現像領域よりも現像剤担持体の現像剤搬送方向上流
    側であって、上記磁界発生手段の上記現像領域と対向し
    て配設された磁極の現像剤担持体表面における法線方向
    の磁界の強さが0となる位置から上記現像領域までの所
    定範囲内で、上記現像剤担持体表面上の現像剤と当接し
    て現像剤を均す手段を兼ねるように配設されていること
    を特徴とする画像形成装置。
  4. 【請求項4】 トナーと磁性粒子を有する現像剤を収容
    する現像容器と、表面が無端移動自在で該現像容器の開
    口部に配設された現像剤担持体と、該現像剤担持体と対
    向するように配設された潜像担持体と、上記現像剤担持
    体の上記潜像担持体に近接した現像領域と対向して配設
    された磁極及び上記現像容器内部と対向して配設された
    磁極の少なくとも二つの磁極を有する磁界発生手段と、
    上記現像剤担持体の長手方向に延びて形成され、該現像
    剤担持体表面と所定間隙を有して配設された現像剤規制
    手段とを備えた画像形成装置において、上記現像領域よ
    りも現像剤担持体の現像剤搬送方向上流側であって、上
    記磁界発生手段の上記現像領域と対向して配設された磁
    極の現像剤担持体表面における法線方向の磁界の強さが
    0となる位置から上記現像領域までの所定範囲内に、非
    磁性の部材で形成された現像剤均し手段が、上記現像剤
    担持体表面上の現像剤と当接して該現像剤層を上記潜像
    担持体表面と非接触となる所定の厚さに規制するように
    取り付けられていることを特徴とする画像形成装置。
  5. 【請求項5】 現像剤均し手段は、現像剤担持体表面に
    おける法線方向の磁界の強さが最大値の30%以上とな
    る位置から現像領域までの所定範囲内で現像剤と当接す
    るように取り付けられていることとする請求項1ないし
    請求項4のうちの一に記載の画像形成装置。
  6. 【請求項6】 潜像担持体上にドット潜像を形成せしめ
    る手段を備えていることとする請求項1ないし請求項5
    のうちの一に記載の画像形成装置。
  7. 【請求項7】 ドット潜像を形成する手段は、画像濃度
    値に対応して一画素当たりのパルス数を変調して該ドッ
    ト潜像を形成するように設定されていることとする請求
    項6に記載の画像形成装置。
  8. 【請求項8】 現像剤均し手段は、現像容器側に取り付
    けられていることとする請求項1ないし請求項7のうち
    の一に記載の画像形成装置。
  9. 【請求項9】 現像剤均し手段は、潜像担持体側に取り
    付けられていることとする請求項1ないし請求項7のう
    ちの一に記載の画像形成装置。
  10. 【請求項10】 潜像担持体と対向する位置に開口を有
    し、内部に磁性の一成分現像剤を収容する現像容器と、
    該開口に設けられ上記現像容器の内部と外部を無端移動
    自在な非磁性の現像剤担持体と、該現像剤担持体の内部
    に非接触で配置され、少なくとも上記現像容器内部側を
    向いた第一の磁極並びに上記潜像担持体との対向側を向
    いた第二の磁極とを有する磁界発生手段と、一端が上記
    現像容器側に取り付けられ他の自由端が上記現像担持体
    上の現像剤に弾性的に当接する現像剤均し手段とを備え
    た現像装置において、上記第一の磁極と第二の磁極は同
    一極性となるように設定され、上記現像剤均し手段は、
    上記第一の磁極と第二の磁極の間であって、該第一の磁
    極あるいは第二の磁極の現像剤担持体表面の法線方向の
    磁界の強さが所定値以下の領域で該表面に当接するよう
    に配設されていることを特徴とする画像形成装置。
  11. 【請求項11】 潜像担持体と対向する位置に開口を有
    し、内部に磁性の一成分現像剤を収容する現像容器と、
    該開口に設けられ上記現像容器の内部と外部を無端移動
    自在な非磁性の現像剤担持体と、該現像剤担持体の内部
    に非接触で配置され、少なくとも上記現像容器内部側を
    向いた第一の磁極並びに上記潜像担持体との対向側を向
    いた第二の磁極とを有する磁界発生手段と、上記現像剤
    担持体表面と所定間隙を有して配設され、現像剤の通過
    量を規制する現像剤規制手段と、一端が上記現像容器側
    に取り付けられ他の自由端が上記現像剤担持体上の現像
    剤に弾性的に当接する現像剤均し手段とを備えた画像形
    成装置において、上記第一の磁極と第二の磁極は同一極
    性となるように設定され、上記現像剤規制部材は、上記
    第一の磁極と対向するように配設され、上記現像剤均し
    手段は、該第一の磁極と第二の磁極の間であって、該第
    一の磁極あるいは第二の磁極の現像剤担持体表面の法線
    方向の磁界の強さが所定値以下の領域で該表面に当接す
    るように配設されていることを特徴とする画像形成装
    置。
  12. 【請求項12】 現像剤均し手段の現像剤担持体表面と
    の当接位置における第一の磁極あるいは第二の磁極の該
    表面の法線方向の磁界の強さは200ガウス以下に設定
    されていることとする請求項10または請求項11に記
    載の画像形成装置。
  13. 【請求項13】 現像剤均し手段は、現像容器側に取り
    付けられていることとする請求項10ないし請求項12
    のうちの一に記載の画像形成装置。
  14. 【請求項14】 現像剤均し手段は、潜象担持体側に取
    り付けられていることとする請求項10ないし請求項1
    2のうちの一に記載の画像形成装置。
  15. 【請求項15】 現像剤担持体上の現像剤層は潜像担持
    体表面と非接触に保たれていることとする請求項10な
    いし請求項14のうちの一に記載の画像形成装置。
  16. 【請求項16】 現像剤は磁性体を含有する一成分磁性
    現像剤であることとする請求項10ないし請求項15の
    うちの一に記載の画像形成装置。
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