JPH06332319A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JPH06332319A
JPH06332319A JP11717493A JP11717493A JPH06332319A JP H06332319 A JPH06332319 A JP H06332319A JP 11717493 A JP11717493 A JP 11717493A JP 11717493 A JP11717493 A JP 11717493A JP H06332319 A JPH06332319 A JP H06332319A
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JP11717493A
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Masaru Hibino
勝 日比野
Kenichiro Waki
健一郎 脇
Yukio Nagase
幸雄 永瀬
Hiroyuki Suzuki
啓之 鈴木
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 現像部での垂直磁界のピーク値を印加した時
の磁化の強さが100emu/cm3 以下の磁性キャリ
アを含む2成分現像剤で潜像を現像した際に感光体に付
着する磁性キャリアによる弊害を防止すること。 【構成】 感光体3の移動方向に関して現像部26の下
流側の位置に、固定磁石31を内蔵したキャリア除去ス
リーブ30を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はトナーと磁性キャリアを
有する現像剤、所謂二成分現像剤を用いて静電潜像を接
触現像する画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】被記録画像信号に対応して変調されたレ
ーザービームにより電子写真感光体を走査露光し、ドッ
ト分布静電潜像、即ち、ドット状の潜像を画像に対応し
て分布させた静電潜像を形成する画像形成方法が知られ
ている。
【0003】その中でも、レーザーの駆動パルス電流の
幅(即ち継続時間長)を被記録画像の濃淡に対応して変
調する、所謂パルス幅変調(PWM)法は、高記録密度
(即ち高解像度)を得ることができ、かつ高い階調性を
得ることができるものである。
【0004】ところが、例えば上記のPWM法を用いて
ドット分布静電潜像を感光体に形成し、そして2成分現
像剤の磁気ブラシを感光体に接触させてこの静電潜像を
反転現像した処、形成された現像画像の、反射濃度にし
て0.3以下のハーフトーン領域において、がさつきが
生じてしまった。このがさつきは、文字原稿等において
はあまり発生せず、写真原稿等の濃度の薄い領域にて多
く発生した。
【0005】そこで、がさつきの発生原因について検討
を行ったところ以下のことがわかった。
【0006】通常ドット分布潜像により低濃度部の潜像
を形成する場合、ミクロに見ると感光体上の潜像は、ア
ナログ潜像のようなブロードな潜像ではなく図2に示す
ような局所的なドット状潜像の2次元的分布となってい
る。そして低い濃度を再現しようとすると、ドット状潜
像がなまり図4のように最大コントラストV0 (非露光
部電位とドット状潜像内の絶対値で最小の電位の差)が
徐々に小さくなってしまう。例えば、反射濃度0.2程
度の画像を再現しようとすると、そのときのドット状潜
像のV0 は、150〜200V程度となってしまう。
【0007】一方、感光体の光露光部にトナーを付着さ
せる反転現像の場合、かぶりを防止するために、振動現
像バイアス電圧のDC電圧成分は、非露光部(非画像
部)の表面電位よりも絶対値で100〜200V低く設
定されているため、V0 が150〜200の場合のドッ
ト状潜像の光露光部の電位と現像バイアスのDC電圧成
分との電位差Vcontは、0〜50V程度になってし
まう。このVcontが0〜50Vというのは、トナー
が感光体側につくか現像剤担持体側に残留するか非常に
不安定なコントラストである。そのために、2成分現像
剤によって上記ドット状潜像を現像する際、磁気ブラシ
の感光体への接触状態が現像効率に大きく寄与し、磁気
ブラシの穂のムラに対応したドットの欠落等によるがさ
つき(濃度の細かいムラの分布)が発生し易くなるので
ある。
【0008】図5にこれを示す。図5でPは1画素を示
す。各画素Pに、PWM法により変調されたレーザービ
ームによって、低濃度画像に対応するドット状潜像L1
〜L5が形成されている。D1〜D4はドット状潜像L
1〜L4のトナー付着領域、即ち現像された領域を示
す。
【0009】ドット状潜像L2は完全に現像されてい
る。しかし、ドット状潜像L1,L3,L4は部分的に
しか現像されていない。そしてドット状潜像L5は全く
現像されていない。
【0010】このようにドット状潜像の欠損現像像が2
次元的に分布することにより、低濃度領域がガサついて
見えるのであり、特に複数色のトナーを重畳してカラー
画像を形成する場合、このガサツキが特に目立ち、画像
品質を低下させている。
【0011】上記ガサツキを防止する為には、磁性キャ
リア粒子として、現像磁界中での磁化の小さいものを使
用するとよいことが、特願平4−173253号で提案
された。現像磁界中での磁化の小さい磁性キャリア粒子
を使用することにより、磁気ブラシの密度が高まり、如
上の欠損現像像の発生を防止でき、ガサツキのない低濃
度画像を形成することができる。
【0012】ところが、現像磁極の現像剤担持体表面上
での垂直磁界の最大値の磁界を印加した時の磁化が10
0emu/cm3 以下の磁性キャリアを使用した場合、
現像部に於いて磁性キャリアが像担持体に付着して現像
剤担持体から持ち去られる、所謂キャリア付着という現
象が生じやすくなる。
【0013】これは、如上のキャリアでは、キャリア相
互間の磁気的連結力、現像剤担持体への磁気的拘束力が
弱く、像担持体に対する静電的付着力が上記の磁気的な
力に打ち勝つ結果、像担持体に付着したまま現像部から
持ち出されるキャリア粒子量が増加する為である。
【0014】いずれにせよ、キャリア付着は静電潜像の
背景部領域(本来トナーを付着させない領域)に特に生
じやすいが、このようなキャリア付着が生ずると、転写
部に於いて現像像の転写材への転写を阻害して画質を劣
化させ、またクリーニング部に於いて像担持体を摺擦し
て損傷する等の不都合が生ずる。
【0015】
【発明が解決しようとしている課題】本発明の目的は、
現像剤の磁性キャリアとして上記現像磁極の現像剤担持
体表面上での垂直磁界の最大値の磁界を印加した時の磁
化の強さが100emu/cm3 以下の磁性キャリアを
使用した場合も、前述したキャリア付着による弊害を防
止できる画像形成装置を提供することである。
【0016】
【課題を解決する為の手段】本発明の画像形成方法は、
トナー及び磁性キャリアを有する現像剤を現像剤担持体
で現像部に搬送し、現像剤担持体の内部に静止配置され
た磁石の現像磁極が現像部に形成する現像磁界中で上記
現像剤の磁気ブラシを像担持体に接触させて、像担持体
に形成された静電潜像を現像する画像形成装置に於い
て、上記磁性キャリアとして、上記現像磁極の現像剤担
持体表面上での垂直磁界の最大値の磁界を印加した時の
磁化の強さが100emu/cm3 以下の磁性キャリア
を使用し、像担持体移動方向に関し上記現像部の下流側
の位置で像担持体に対向して設けられ、現像部で像担持
体に付着した磁性キャリアを除去するキャリア除去手段
を有することを特徴とする画像形成装置である。
【0017】
【実施例】図6は、本発明が適用できる電子写真方式の
カラープリンタを示す。このプリンタは、矢印方向に回
転する電子写真感光ドラム3を備え、該感光ドラム3の
周囲には、帯電器4、現像器1M、1C、1Y、1BK
を備えた回転現像装置1、転写用放電器10、クリーニ
ング手段12及び感光ドラム3の図面上方に配設したレ
ーザービームスキャナーLSなどから成る画像形成手段
が配設される。各現像器はトナー粒子とキャリア粒子を
含有する2成分現像剤をドラム3に供給する。現像器1
Mの現像剤はマゼンタトナーを、現像器1Cの現像剤は
シアントナーを、現像器1Yの現像剤はイエロートナー
を、現像器1BKの現像剤は黒トナーを含有する。
【0018】被被写原稿は不図示の原稿読取り装置で読
み取られる。この読取り装置はCCD等の、原稿画像を
電気信号に変換する光電変換素子を有しており、原稿の
マゼンタ画像情報、シアン画像情報、イエロー画像情
報、白黒画像情報に夫々対応した画像信号を出力する。
スキャナLSに内蔵された半導体レーザーはこれらの画
像信号に対応して制御され、レーザービームLを射出す
る。尚、電子計算機からの出力信号をプリントアウトす
ることもできる。
【0019】カラープリンタ全体のシーケンスについ
て、フルカラーモードの場合を例として簡単に説明する
と、先ず、感光ドラム3は帯電器4によって均等に帯電
される。次に、マゼンタ画像信号により変調されたレー
ザー光Lにより走査露光が行われ、感光ドラム3上にド
ット分布静電潜像が形成され、この潜像は、予め現像位
置に定置されたマゼンタ現像器1Mによって反転現像さ
れる。
【0020】一方、カセットCから取り出され、給紙ガ
イド5a、給紙ローラ6、給紙ガイド5bを経由して進
行した紙等の転写材は、転写ドラム9のグリッパ7によ
り保持され、当接用ローラ8とその対向極によって静電
的に転写ドラム9に巻き付けられる。転写ドラム9は、
感光ドラム3と同期して図示矢印方向に回転しており、
マゼンタ現像器1Mで現像されたマゼンタ顕画像は、転
写部において転写帯電器10によって転写材に転写され
る。転写ドラム9はそのまま、回転を継続し、次の色
(図1においてはシアン)の画像の転写に備える。
【0021】一方、感光ドラム3は、帯電器11により
除電され、クリーニング手段12によってクリーニング
され、再び帯電器4によって帯電され、次のシアン画像
信号により変調されたレーザービームLにより前記のよ
うな露光を受け静電潜像が形成される。
【0022】この間に現像装置1は回転して、シアン現
像器1Cが所定の現像位置に定置されていてシアンに対
応するドット分布静電潜像反転現像を行い、シアン顕画
像を形成する。
【0023】続いて、以上のような工程を、それぞれイ
エロー画像信号及びブラック画像信号に対して行ない、
4色分顕画像(トナー像)の転写が終了すると、転写材
は各帯電器13、14により除電され、前記グリッパ7
を解除すると共に、分離爪15によって転写ドラム9よ
り分離され、搬送ベルト16で定着器(熱圧ローラ定着
器)17に送られる。定着器17は転写材上に重なって
いる4色の顕画像を定着する。こうして一連のフルカラ
ープリントシーケンスが終了し、所要のフルカラープリ
ント画像が形成される。
【0024】図7で、半導体レーザー素子102は、レ
ーザー光を発生するための発光信号(駆動信号)をおく
る発光信号発生器であるレーザードライバ500に接続
され、該レーザードライバの発光信号に応じて明滅す
る。レーザー素子102から放射されたレーザー光束L
はコリメータレンズ系103にて略平行光とされる。
【0025】ポリゴンミラー、即ち、回転多面鏡105
は、矢印B方向に一定速度で回転することにより、コリ
メータレンズ系103から射出された平行光を矢印C方
向に走査する。回転多面鏡105の前方に設けたf−θ
レンズ群100は、該多面鏡105により偏向されたレ
ーザー光束を被走査面、即ち感光ドラム3上にスポット
状に結像するとともにその走査速度を被走査面上におい
て等速とする。
【0026】以上のレーザービームLによる感光体の走
査露光により、感光体3にはドット分布静電潜像が形成
される。
【0027】前記各現像器は帯電器4による帯電極性と
同極性に帯電したトナーを潜像の明部電位部分に付着さ
せる反転現像を行うので、レーザービームLはドラム3
のトナーが付着されるべき領域(画像部)を露光する。
潜像の背景部(非画像部)は暗部電位となる。
【0028】本実施例においては、PWM方式(パルス
幅変調)を用いて、最小記録単位を1画素とする多値記
録によって行ったため、PWM方式について簡単に説明
する。
【0029】図8はパルス幅変調回路の一例を示す回路
ブロック図、図9はパルス幅変調回路の動作を示すタイ
ミングチャートである。
【0030】図8において、401は8ビットのデジタ
ル画像信号をラッチするTTLラッチ回路、402はT
TL論理レベルを高速ECL論理レベルに変換するレベ
ル変換器、403はECL論理レベルをアナログ信号に
変換するD/Aコンバーターである。404はPWM信
号を発生するECLコンパレーター、405はECL論
理レベルをTTL論理レベルに変換するレベル変換器、
406はクロック信号2fを発進するクロック発振器、
407はクロック信号2fに同期して略理想的三角波信
号を発生する三角波発生器、408はクロック信号2f
を1/2分周して画像クロック信号fを作成している1
/2分周期である。これによりクロック信号2fは画像
クロック信号fの2倍の周期を有していることとなる。
尚、回路を高速動作させるために、随所にECL論理回
路を配している。
【0031】かかる構成からなる回路動作を、図9のタ
イミングチャートを参照して説明する。信号aはクロッ
ク信号2f、信号bは画像クロック信号fを示してお
り、図示のごとく画像信号と関係付けてある。また、三
角波発生器407内部においても、三角波信号のデュー
ティー比を50%に保つため、クロック信号2fを一旦
1/2分周してから三角波信号cを発生させている。更
に、この三角波信号cはECLレベル(0〜−1V)に
変換されて三角波信号dになる。
【0032】一方、画像信号は00h(白)〜FFh
(黒)まで例えば256階調レベルで変化する。尚、記
号‘h’は16進数表示を示している。そして画像信号
eはいくつかの画像信号値についてそれらをD/A変換
したECL電圧レベルを示している。例えば、第1画素
は最高濃度画素レベルのFFh、第2画素は中間調レベ
ルの80h、第3画素は中間調レベルの40h、第4画
素は中間調レベルの20hの各電圧を示している。
【0033】コンパレーター404は三角波信号dと画
像信号eを比較することにより、形成すべき画素濃度に
応じたパルス幅(時間表)T、t2 、t3 、t4 等のP
WM信号を発生する。低濃度画素に対応するパルス幅程
狭くなる。そしてこのPWM信号は、0V又は5VのT
TLレベルに変換されてPWM信号fになりレーザード
ライバ回路500に入力される。
【0034】このようにして得られたPWM信号値に対
応して1画素当たりの露光時間を変化させることにより
1画素で256階調を得ることが可能となる。
【0035】尚、図9のhは各駆動パルス幅に対応する
感光体のレーザービーム露光面積形状を示す。各ドット
潜像の面積形状もこの露光面積形状に略対応する。
【0036】図9でa〜gの信号波形については横軸は
時間であり、hについては横軸はビーム走査方向の距離
である。
【0037】感光ドラム3に形成されたドット分布静電
潜像を顕像化するための各現像装置1M〜1BKは、図
10に示すように、現像剤容器18を備える。
【0038】現像剤容器18の内部は、隔壁19によっ
て現像室(第1室)R1と攪拌室(第2室)R2とに区
画され、攪拌室R2の上方にはトナー貯蔵室R3が形成
され、該トナー貯蔵室R3内には補給用トナー(非磁性
トナー)20が収容されている。なお、トナー貯蔵室R
3には補給口21が設けられ、現像で消費されたトナー
に見合った量の補給用トナー20が該補給口21を経て
攪拌室R2 内に落下補給される。
【0039】これに対し、現像室R1及び攪拌室R2内
には上記トナー粒子と磁性キャリア粒子が混合された現
像剤22が収容されている。
【0040】トナーとしてはバインダー樹脂に着色剤や
帯電制御剤等を添加した公知のものが使用でき、体積平
均粒径が5〜15μmのものが好適に使用できる。ここ
でトナーの体積平均粒径は例えば、下記測定法で測定さ
れたものを使用する。
【0041】測定装置としてはコールターカウンターT
A−II型(コールター社製)を用い、個数平均分布、
体積平均分布を出力するインターフェイス(日科機製)
及びCX−iパーソナルコンピュータ(キャノン製)を
接続し、電解液は1級塩化ナトリウムを用いて1%Na
Cl水溶液を調製する。
【0042】測定法としては、前記電解水溶液100〜
150ml中に分散剤として界面活性剤(好ましくはア
ルキルベンゼンスルホン酸塩)を0.1〜5ml加え、
さらに測定試料0.5〜50mgを加える。
【0043】試料を懸濁した電解液は、超音波分散器で
約1〜3分間分散処理を行い、前記コールターカウンタ
ーTA−II型により、アパチャーとして100μmア
パチャーを用いて2〜40μmの粒子の粒度分布を測定
し体積分布を求める。
【0044】これら求めた体積分布より、サンプルの体
積平均粒径が得られる。
【0045】一方、磁性キャリアとしては磁性体粒子の
表面に極めて薄い樹脂コーティングを施したもの等が好
適に使用され、平均粒径は5〜70μmが好ましい。キ
ャリアの平均粒径は、水平方向最大弦長で示し、測定法
は顕微鏡法により、キャリア300個以上をランダムに
選び、その径を実測して算術平均をとることによって本
発明のキャリア粒径とした。
【0046】さて、現像室R1内には搬送スクリュー2
3が収容されている。該搬送スクリュー23の回転駆動
によって現像室R1内の現像剤22は現像スリーブ25
の長手方向に向けて搬送される。
【0047】貯蔵室R2内には搬送スクリュー24が収
容されている。搬送スクリュー24はその回転によって
トナーを現像スリーブ25の長手方向に沿って搬送す
る。スクリュー24による現像剤搬送方向はスクリュー
23によるそれとは反対方向である。
【0048】隔壁19には午前側と奥側に開口が設けら
れており、スクリュー23で搬送された現像剤がこの開
口の1つからスクリュー24に受渡され、スクリュー2
4で搬送された現像剤が上記開口の他の1つからスクリ
ュー23に受渡される。
【0049】トナーは磁性キャリア粒子との摩擦で潜像
を現像する為の極性に帯電する。従って磁性キャリアは
トナーとは逆極性に摩擦帯電する。
【0050】現像剤容器18の感光ドラム3に近接する
部位には開口部が設けられ、該開口部にアルミニウムや
非磁性ステンレス綱等の非磁性現像スリーブ25が設け
られている。
【0051】現像スリーブ25は矢印b方向に回転して
トナー及びキャリアの混合された現像剤を現像部26に
担持搬送する。スリーブ25に担持された現像剤の磁気
ブラシは現像部26で矢印a方向に回転する感光体3に
接触し、静電潜像はこの現像部26で現像される。
【0052】尚、スリーブ25には、電源27により、
交流電圧に直流電圧を重畳した振動バイアス電圧が印加
される。潜像の暗部電位(非露光部電位)と明部電位
(露光部電位)は、上記振動バイアス電圧の最大値と最
小値の間に位置している。これによって現像部26に向
きが交互に変化する交番電界が形成される。この交番電
界中でトナーとキャリアは激しく振動し、トナーがスリ
ーブ及びキャリアへの静電的拘束力を振り切って潜像に
対応してドット3に付着する。
【0053】振動バイアス電圧の最大値と最小値の差
(ピーク間電圧)は1〜5kVが好ましく、また周波数
は 1〜10kHzが好ましい。振動バイアス電圧の波形
は矩形波、サイン波、三角波等が使用できる。
【0054】そして上記直流電圧成分は潜像の暗部電位
と明部電位の間の値のものであるが、絶対値で最小の明
部電位よりも暗部電位の方により近い値であることが、
暗部電位領域へのカブリトナーの付着を防止する上で好
ましい。
【0055】また、スリーブ25と感光ドラム3の最小
間隙(この最小間隙位置は現像部26間にある)は0.
2〜1mmであることが好適である。
【0056】28は現像剤層厚規制ブレードであり、ス
リーブ25が現像部26に担持搬送する2成分現像剤の
層厚を規制する。ブレード28で規制されて現像部26
に搬送される現像剤量は、後述の現像磁極S1 による現
像部での磁界により形成される現像剤の磁気ブラシのス
リーブ表面上での高さが、感光ドラム3を取り去った状
態で、前記スリーブ、感光ドラム間の最小間隙値の1.
2〜3倍となるような量であることが好ましい。
【0057】現像スリーブ25内にはローラ状の磁石2
9が固定配置されている。この磁石29は現像部26に
対向する現像磁極S1 を有している。現像磁極S1 が現
像部26に形成する現像磁界により現像剤の磁気ブラシ
が形成され、この磁気ブラシが感光ドラム3に接触して
ドット分布静電潜像を現像する。その際、磁性キャリア
の穂(ブラシ)に付着しているトナーも、この穂ではな
くスリーブ表面に付着しているトナーも、該潜像の露光
部に転移してこれを現像する。
【0058】現像磁極S1 による現像磁界のスリーブ2
5表面上での強さ(スリーブ表面に垂直な方向の磁束密
度)は、そのピーク値が500〜2000ガウスである
ことが好適である。
【0059】この例では磁石は上記現像磁極S1 の他
に、N1 、N2 、N3 、S2 極を有している。
【0060】斯かる構成により、従来と同様に、現像ス
リーブ25の回転によりN2 極でくみ上げられた現像剤
はS2 極からN1 極へと搬送され、その途中で規制部材
28で規制され、現像剤薄層を形成する。そして現像磁
極S1 の磁界中で穂立ちした現像剤が像担持体3上の静
電潜像を現像する。その後N3 極、N2 極間の反発磁界
により現像剤は現像スリーブ25から離脱せしめられ、
攪拌室R1 内へ落下する。攪拌室R1 内に落下した現
像剤はスクリュー23、24により攪拌搬送される。
【0061】このような現像装置を用いて前記課題につ
いて検討を行ったところ、前記のようながさつきをなく
すためには、現像剤により形成される磁気ブラシの密度
(単位面積当りの本数)を現像部において高くする必要
があることがわかった。
【0062】また、磁気ブラシの密度を高める方法とし
ては、現像部における磁性キャリアの磁化の強さを低く
することにより可能となることがわかった。
【0063】尚、磁性キャリアの磁気特性測定には理研
電子株式会社の直流磁化B−H特性自動記録装置BHH
−50を用いることができる。
【0064】この際、直径(内径)6.5mm、高さ1
0mmの円柱状の容器にキャリアを荷重約2kg重程度
で充填し、容器内でキャリアが動かないようにしてその
磁化の強さを測定する。
【0065】さて、まず、現像磁極S1 として、スリー
ブ表面上での、スリーブ表面に対する法線方向の磁束密
度のピーク値が1000ガウスであるものを使用したの
で、磁気力(磁束密度)が1000ガウスの場合のキャ
リアの磁化の値と現像部での磁気ブラシの密度の関係を
調べた処、図11のようになった。
【0066】図11を見てもわかるように、現像磁界の
ピーク磁束密度でのキャリアの磁化の値と磁気ブラシの
穂の密度の関係は、反比例関係になっている。
【0067】穂の密度をa(個/mm2 )、1000ガ
ウスの磁気力におけるキャリアの磁化の値をσ1000(e
mu/cm3 )とすると、α×σ1000=600という関
係になった。つまり、σ1000が小さくなればなるほど穂
の密度は密になる。
【0068】また、現像剤の穂の密度とがさつきの関係
を考える場合において記録密度(ドット状潜像の分布密
度、即ち画素の分布密度)が関係してくる。記録密度が
低い場合には、穂の密度が多少粗くてもがさつきは出に
くいが、記録密度が高い場合には、穂の密度についても
高密度であることが必要となってくる。そこで、本実施
例においては、記録密度を副走査方向(感光体移動方
向)について、200dpi、300dpi、400d
pi、600dpiと変化させ、主走査方向(ビーム走
査方向)について、200dpi、400dpi、60
0dpiに変えた場合について実験した。表 1は、各記
録密度の場合の磁気ブラシの密度とがさつきの関係を示
したものである。
【0069】表1に於いて、記号の意味は下記の通り、 A:「がさつき」がなく、非常になめらかな画質。 B:「がさつき」がなく、更になめらかな画質。 C:「がさつき」が目立たなく、なめらかな画質。 D:「がさつき」が目立つ。 E:「がさつき」が非常に目立つ。
【0070】
【表1】
【0071】表1に示す結果からわかるように、記録密
度が低くても、磁気ブラシ1本当たりの画素数が25画
素以下の場合においてはがさつきはほとんど目立たなか
った。
【0072】また、穂の密度が1mm2 当たり8本以上
ある場合においては、記録密度が高く磁気ブラシ1本当
たりの画素数が、25画素以上ある場合においてもがさ
つきはほとんど目立たなかった。これは、人間の目の視
覚限界によっている。
【0073】図12は、空間周波数ν(line/m
m)と認識可能なレベル数L(濃度差)を示している
(L=103-0.72γ (1−e-0.52γ )+1)。
【0074】一般にがさつきが目立ちやすい画像濃度
0.2〜0.3の低濃度部分における濃度の振れ幅は約
0.02程度であり、図12から、空間周波数が約2.
7(line/mm)よりも高い場合には、上記の程度
の濃度変動については人間の目では認識できなくなる。
つまり磁気ブラシの密度が7.3(本/mm2 )(2.
7×2.7=7.3)以上の場合には上記の理由により
高周波ながさつきになるために認識しにくくなるのであ
る。よって穂の密度が1mm2 当たり8本以上ある場合
においては、記録密度が高く磁気ブラシ1本当たりの画
素数が、25画素以上ある場合においてもがさつきはほ
とんど目立たなかった。
【0075】ここで、1mm2 当りの画素数をXとし
て、前記のα×σ1000=600という関係を用い、25
画素当たり1本以上の磁気ブラシが必要であるとする
と、 σ1000≦600×25/X=15000/X という式が得られる。
【0076】また、表1に示すように磁気ブラシの密度
が8本/mm2 以上になるためには、 σ1000≦75 と言う条件を満たせばよい。
【0077】一方、現像磁界のピーク値でのキャリアの
磁化の強さが30(emu/cm3)より小さいとスリ
ーブ上での現像剤の搬送性が悪く、現像画像の画質が劣
化したり、現像剤の飛散が生じやすくなるので、30
(emu/cm3 )以上であることが好ましい。
【0078】また、記録密度Xが60画素/mm2 より
小さいと、解像性も良いとは言えず、従って60画素/
mm2 以上の場合に本発明を適用することが好ましい。
一方、記録密度Xが10000画素/mm2 より大にな
ると乾式トナー粒子によるドット画像の再現も困難にな
るので、10000画素/mm2 以下の場合に本発明を
適用することが好ましい。
【0079】以上により、1mm2 当たりの画素数Xと
σ1000の関係において、図3の斜線の領域を満たす場合
においてはがさつきのない、良好な画像が得られる。即
ち、図4のD1、D3、D4のような欠損現像画像の発
生や、L5のような非現像ドット状潜像の残存を抑制す
ることができる。
【0080】而して上記の2式が交差する点のXは20
0(画素/mm2 )であるため次のことが言える。
【0081】即ち、現像磁界のスリーブ表面上での、ス
リーブ表面の法線方向の磁束密度のピーク値(dガウ
ス)を印加した時の磁性キャリアの磁化の強さをσd
(emu/cm3 )とした場合、以下の条件を満たす磁
性キャリアを用いることによりがさつきが発生しにくく
なり、全濃度領域において良好なハーフトーン画像が得
られるようになった。
【0082】X<200の場合σd≦15000/X X≧200の場合σd≦75
【0083】また、表1から磁気ブラシの本数を15画
素当たり1本以上、または10本/mm2 以上とするこ
とによりほとんどがさつきは目で認識できなくなること
がわかった。そのためには、以下の条件を満たす磁性キ
ャリアを用いることが必要になる。
【0084】X<150の場合σd<9000/X(1
5画素当たり1本以上) X≧150の場合σd<60(10本/mm2 以上) (2式が交差する点のXは150(画素/mm2 )であ
るため) 以上は前記現像磁界ピーク値dが1000ガウスの場合
であったが、ピーク値dが1000ガウス以外の場合で
も結果は同様であった。
【0085】即ち、d(ガウス)が500、800、1
500、2000の夫々の場合の磁化の強さσd(em
u/cm3 )と磁気ブラシの穂の密度α(本/mm2
の関係を図13に示す。いずれの場合も、σd×α=6
00、という関係を満たしていることが解る。
【0086】またd(ガウス)が500、800、15
00、2000のいずれの場合も、磁気ブラシの穂の密
度が8本/mm2 以上となるのは、σdが75emu/
cm3 以下の場合であり、穂の密度が10本/mm2
上となるのはσdが60emu/cm3 以下の場合であ
った。
【0087】従って、磁気ブラシの穂の密度、及びドッ
ト分布潜像を現像した像のがさつき防止性は、現像磁界
のピーク強度d(ガウス)に依存するのではなく、dガ
ウスの磁界中でのキャリアの磁化の強さσd(emu/
cm3 )に依存していることが解る。
【0088】ところで、以上の例に於いては図14に示
すヒステリシス特性を有するキャリア、即ち軟強磁性体
キャリアを使用したが、図15に示すようなヒステリシ
ス特性を有するキャリア、即ち硬強磁性体キャリアを使
用することもできる。
【0089】図15のような硬強磁性キャリアは、保磁
力Hc及び残留磁化σrを有することを特徴としてい
る。硬強磁性キャリアは、残留磁化σrを有するため、
外部磁場が弱まった状態(現像部から離れた状態)にお
いても磁化が残留するためキャリア−キャリア間の引き
合う力が強くなり、軟強磁性キャリアに比べてキャリア
付着防止の点で有利となる。
【0090】本実施例においては、潜像形成方法(パル
ス幅変調方式)及び装置構成については前記軟磁性キャ
リアを使用した実施例と同様にし、現像剤のキャリアの
みを変更して行った。用いた現像剤のキャリアとして
は、保磁力Hcはすべて約200(Oe)のものを用
い、1000ガウスの磁気力における磁化の値σ
1000(emu/cm)及び残留磁化σrが違うキャリア
を用いた。そしてピーク値dが1000ガウスの現像磁
極S1 を用いて現像部に形成された磁気ブラシの穂の密
度を図16の白丸にて示し、またドット分布静電潜像を
現像して得られた評価結果を表2に示す。
【0091】表2で記号の意味は表1と同じである。
【0092】
【表2】
【0093】図16に示されているように、硬強磁性キ
ャリアの場合も、前述の軟強磁性キャリアの場合と同様
にα×σ1000=600となっている。
【0094】また表2から解るように、記録密度が低く
ても、磁気ブラシ1本当たりの画素数が25画素以下の
場合においてはがさつきはほとんど目立たなかった。
【0095】また、穂の密度が1mm2 当たり8本以上
ある場合においては、記録密度が高く磁気ブラシ1本当
たりの画素数が、25画素以上ある場合においてもがさ
つきはほとんど目立たなかった。これは、前述の通り人
間の目の視覚限界によっている。
【0096】また、表2から磁気ブラシの本数を15画
素当たり1本以上、または10本/mm2 以上とするこ
とによりほとんどがさつきは目で認識できなくなること
がわかった。
【0097】一方、図17に示すように、硬強磁性キャ
リアの残留磁化σr(emu/cm3 )が相違しても、
α×σd=600という式が成立する。即ち、磁気ブラ
シの穂の密度はキャリアの残留磁化に依存するのではな
く、ピーク磁界d(ガウス)に於けるキャリアの磁化の
強さに依存する。
【0098】以上は前記現像磁界ピーク値dが1000
ガウスの場合であったが、ピーク値dが1000ガウス
以外の場合でも結果は同様であった。
【0099】即ち、d(ガウス)が500、800、1
500、2000のいずれの場合も、σd×α=600
という関係を満たしている。
【0100】またd(ガウス)が500、800、15
00、2000のいずれの場合も、磁気ブラシの穂の密
度が8本/mm2 以上となるのは、σdが75emu/
cm3 以下の場合であり、穂の密度が10本/mm2
上となるのはσdが60emu/cm3 以下の場合であ
った。
【0101】従って硬強磁性キャリアの場合も、前述軟
強磁性キャリアの場合と同様、現像磁界のスリーブ表面
上での、スリーブ表面の法線方向の磁束密度のピーク値
(dガウス)を印加した時の磁性キャリアの磁化の強さ
をσd(emu/cm3 )とした場合、以下の条件を満
たす磁性キャリアを用いることによりドット状潜像を欠
損なく現像してがさつきが発生しにくくなり、全濃度領
域において良好なハーフトーン画像が得られるようにな
る。
【0102】即ち、 X<200の場合 σd≦15000/X(25画素当
り1本以上) X≧200の場合 σd≦75(8本/mm2 以上) 更に好ましくは次の条件を満たす磁性キャリアを使用す
ることである。
【0103】X<150の場合 σd<9000/X
(15画素当たり1本以上) X≧150の場合 σd<60(10本/mm2 以上) 尚、硬強磁性キャリアでもσd≧30(emu/cm
3 )であり、60≦X≦10000である。つまり、硬
強磁性キャリアを使用する場合も、磁気ブラシの穂の密
度、及びドット分布潜像を現像した像のがさつき防止性
は、現像磁界のピーク強度d(ガウス)に依存するので
はなく、dガウスの磁界中でのキャリアの磁化の強さσ
d(emu/cm3 )に依存している。
【0104】尚、1mm2 当りの画素数の画素とは、階
調情報の最小単位を示しており、多値記録であるPWM
方式等においては最小記録単位のことを言う。即ち、そ
の最小記録単位に相当する時間長のパルスで駆動された
光で露光された画素は最高濃度の画素であり、上記時間
長より短い時間長のパルスで駆動された光で露光された
部分と非露光部分とから成る画素は中間調濃度の画素で
あり、非露光部分のみから成る画素は最低濃度(白地)
の画素である。
【0105】一方、2値記録で疑似階調を出力するディ
ザ法等においては、例えば2×2の最小記録単位で疑似
階調を出力する場合には、4の最小記録単位の集合を1
画素としている。
【0106】尚、磁性キャリア粒子の組成成分である磁
性体としては、周期律表IA、IIA、IIIA、IV
A、VA、IB、IIB、IVB、VB、VIB、VI
IB、VIII族の中から選ばれる元素を少なくとも1
種類以上含有している、例えば、Ni−Zn系、Li
系、Li−Zn系、Mn−Cu系フェライトを用いるこ
とができる。
【0107】σdの大きさや保磁力は、磁性体の組成を
適宜調整することによって調整できる。
【0108】もちろんキャリアの材質は以上のものに限
られない。
【0109】ところで、以上の検討を進めていた過程で
次の事が判明した。
【0110】即ち、前記磁化の強さσdが100emu
/cm3 以下の磁性キャリアを使用した場合、キャリア
付着が生じやすいことが判った。
【0111】そこで本発明では、感光体3の回転方向に
関し現像部の下流側の位置に、感光体3に付着したまま
現像部から持ち出された磁性キャリアを感光体3から除
去する手段を設けた。
【0112】以下それにつき説明する。尚、図1、図2
で図10と共通する機能を有する部材には同一の符号を
付し、特に必要ない限り説明は省略する。
【0113】図1で、感光体3の回転方向に関し、現像
部の下流側の位置で、感光体3に対向して矢印C方向に
回転する非磁性導電性のスリーブ30(例えばアルミニ
ウム、非磁性ステンレス綱等)が設けられている。
【0114】このスリーブ30内には、磁石31が固定
配置されている。図示の如くこの磁石は4極の磁石であ
るが、その内の1極(S3 )が、感光体3とスリーブ3
0の最近接部、又はその近傍に配置されていて、この最
近接部に磁界を形成する。このS3 極による磁界で、感
光体3に付着していた磁性キャリアをスリーブ30上に
磁気的に吸引除去する。
【0115】除去磁極S3 による感光体3表面上での磁
界の強さは、現像磁極S1 による感光体3表面上での磁
界の強さよりも強い。
【0116】例えば、現像スリーブ25表面上での磁極
1 による磁界の強さが1000ガウス、キャリア除去
スリーブ30表面上での磁極S3 による磁界の強さが同
じく1000ガウスであるとすると、スリーブ30と感
光体3との最近接間隙(例えば300μm)を、スリー
ブ25と感光体3との最近接間隙(例えば500μm)
よりも小とする。
【0117】いずれにせよ、上記のようにすることによ
って、現像部で現像磁極S1 による磁気的拘束力を振り
切って感光体3に付着してしまった磁性キャリアのスリ
ーブ30への回収効率を向上することができる。
【0118】スリーブ30に付着した磁性キャリアはス
クレーパ32によりスリーブ30から除去され、容器3
3内に落下、収容される。
【0119】ところで、磁性キャリアはトナーと逆極性
に摩擦帯電している。本例の場合、暗部電位が−700
V、明部電位が−200Vの負極性の静電潜像を反転現
像する為、トナーは負極性に、磁性キャリアは正極性に
摩擦帯電している。いづれにせよ、反転現像に於いては
磁性キャリアは潜像の極性と逆極性に帯電している為、
特に潜像の暗部電位領域(背景部)に付着しやすい。
【0120】そこで、このようなキャリアの除去効率を
更に向上する為、図1に示すように、スリーブ30に電
源34から磁性キャリアの帯電極性と逆極性の直流バイ
アス電圧を印加する。その電圧値は、潜像の暗部電位
(例えば−700V)よりも絶対値に於いて大(例えば
−800V)であり、これにより磁性キャリアに感光体
3からスリーブ30に向う方向の力を付与する電界を形
成する。
【0121】図2の実施例では、現像スリーブ25を設
けた現像容器18にキャリア除去スリーブ30を設けて
いる。そして図2では磁石29のN1極が現像磁極とさ
れ、N1極とN3 極との間にS2 極を配置している。
【0122】一方、磁石31は前記S3 極の他にN4
5 極を有していて、N4 、N5 極は同極性であり、互
いに隣接していて所謂反発磁界を形成している。
【0123】そして、スリーブ25、30は近接して対
向している。このスリーブ25、30の最近接間隙は、
スリーブ25上の現像剤層がスリーブ30に軽く接触す
るか、或いは少し離れている程度の距離であって、スリ
ーブ30上に付着している磁性キャリアがスリーブ25
上に磁気力により転移できる距離である。つまり、図2
ではスリーブ30上のキャリアをスリーブ25上に回収
して再利用する。
【0124】而して、互いに異極性の前記磁極S3 極、
4 極は、スリーブ25、30の上記最近接部、又はこ
の近傍に位置していて、この最近接部に、スリーブ30
からスリーブ25へ磁性キャリアを移動させる磁界を形
成する。
【0125】その為、磁極S2 によるスリーブ25表面
上での磁界の強さ(例えば800ガウス)は、磁極N4
によるスリーブ30表面上での磁界の強さ(例えば50
0ガウス)より強く設定されている。
【0126】尚、スリーブ30の回転方向(矢印Cに示
すように、この例ではスリーブ25と逆方向)に関し、
4 極の下流側のN5 極は、N4 極との間で反発磁界を
形成する。その為、磁性キャリアはN4 極の位置でスリ
ーブ30から磁気的に離脱しようとするので、これによ
りスリーブ30からスリーブ25への磁性キャリアの移
動が促進される。
【0127】以上を除いてその余の構成は図1と同様で
ある。従って、図2に於いても図1と同様電源34によ
りスリーブ30にバイアス電圧を印加してもよい。この
場合スリーブ25に印加するバイアス電圧の直流成分よ
りも絶対値に於いて高いバイアス電圧をスリーブ30に
印加し、スリーブ30からスリーブ25への磁性キャリ
アの移動効率を向上することが好ましい。
【0128】
【発明の効果】本発明によれば、現像部での垂直磁界の
ピーク値の磁界を印加した時の磁化の強さが100em
u/cm3 以下の磁性キャリアを使用する2成分現像剤
を使用しながら、キャリア付着による弊害を防止してい
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の説明図。
【図2】本発明の他の実施例の説明図。
【図3】磁性キャリア粒子の磁化の強さと記録密度の関
連の好適範囲の説明図。
【図4】ドット状潜像の電位の説明図。
【図5】ドット状潜像の現像像の説明図。
【図6】本発明が利用できるカラー電子写真装置の一例
の説明図。
【図7】本発明に利用できるレーザービームスキャナの
説明図。
【図8】PWM用回路の説明図。
【図9】PWM法の信号波形説明図。
【図10】本発明に利用できる現像装置の説明図。
【図11】キャリアの磁化と穂の密度の相関図。
【図12】視力限界の説明図。
【図13】現像ピーク磁界の強さに対するキャリアの磁
化の関係の説明図。
【図14】軟強磁性キャリアのヒステリシス曲線の説明
図。
【図15】硬強磁性キャリアのヒステリシス曲線の説明
図。
【図16】硬強磁性キャリア、軟強磁性キャリアの磁化
と穂の密度の相関図。
【図17】硬強磁性キャリアの磁化と穂の密度の相関
図。
【符号の説明】
3 電子写真感光ドラム 22 2成分現像剤 25 現像スリーブ 27 バイアス電源 29 磁石 30 キャリア除去スリーブ 31 磁石 34 バイアス電源
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鈴木 啓之 東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤノ ン株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トナー及び磁性キャリアを有する現像剤
    を現像剤担持体で現像部に搬送し、現像剤担持体の内部
    に静止配置された磁石の現像磁極が現像部に形成する現
    像磁界中で上記現像剤の磁気ブラシを像担持体に接触さ
    せて、像担持体に形成された静電潜像を現像する画像形
    成装置に於いて、上記磁性キャリアとして、上記現像磁
    極の現像剤担持体表面上での垂直磁界の最大値の磁界を
    印加した時の磁化の強さが100emu/cm3 以下の
    磁性キャリアを使用し、像担持体移動方向に関し上記現
    像部の下流側の位置で像担持体に対向して設けられ、現
    像部で像担持体に付着した磁性キャリアを除去するキャ
    リア除去手段を有することを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 前記キャリア除去手段は、像担持体に対
    向して回転する非磁性回転体と、この回転体の内部に固
    定配置されており、像担持体に付着した磁性キャリアを
    非磁性回転体上に磁気的に吸引除去する磁極を有する磁
    石と、を備えている請求項1の画像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記非磁性回転体に磁性キャリアの帯電
    極性とは逆極性のバイアス電圧を印加する請求項2の画
    像形成装置。
  4. 【請求項4】 前記現像剤担持体内の磁石と非磁性回転
    体内の磁石は、互いに対向した異極性の磁極を有してお
    り、この両磁極が形成する磁界内で非磁性回転体から現
    像剤担持体上へ磁性キャリアを移動させる請求項2又は
    3の画像形成装置。
  5. 【請求項5】 前記像担持体は電子写真感光体であり、
    被記録画像の濃淡に対応してパルス幅変調された信号に
    より変調された光束で上記電子写真感光体を露光してド
    ット分布静電潜像を形成する請求項1乃至4の画像形成
    装置。
  6. 【請求項6】 前記現像剤担持体に振動バイアス電圧を
    印加する請求項1乃至5の画像形成装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011059390A (ja) * 2009-09-10 2011-03-24 Konica Minolta Business Technologies Inc 画像形成装置
JP2020079815A (ja) * 2018-11-12 2020-05-28 コニカミノルタ株式会社 画像形成装置及びプログラム
JP2020101596A (ja) * 2018-12-20 2020-07-02 コニカミノルタ株式会社 画像形成装置

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JP2020079815A (ja) * 2018-11-12 2020-05-28 コニカミノルタ株式会社 画像形成装置及びプログラム
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