JP2020079815A - 画像形成装置及びプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】感光体ドラム上のキャリアーを回収するための回収部を備えた画像形成装置において、当該回収部上のトナーを除去し、回収部に付着したトナーに起因する画像汚れを未然に防ぐことが可能な画像形成装置及びプログラムを提供する。【解決手段】回収マグネットロール110Bは、感光体ドラム413に略対向する位置に配置され、感光体ドラムの表面のキャリアーを回収するための回収極N1と、当該回収極に対して回収スリーブの回転方向下流側に配置され、キャリアーを回収スリーブ110Aの表面から剥離させるための剥離極N3と、を備え、制御部100は、回収スリーブの表面のキャリアーの量が所定の量を下回ったときに、画像形成時よりも現像装置412から感光体ドラムの表面にキャリアーが移動しやすい条件下において、感光体ドラム、現像装置及びキャリアー回収ローラー110を駆動させるキャリアー供給モードを実行する。【選択図】図3

Description

本発明は、画像形成装置及びプログラムに関する。
トナーと磁性を有するキャリアーを含む二成分現像剤を用いて、感光体ドラムに形成された静電潜像を現像する現像装置を有する画像形成装置が広く用いられている。
具体的には、電界と磁界の作用によって、現像装置内のトナーがキャリアーに付着して、感光体ドラムとの間の現像領域に輸送され、静電的に感光体ドラムの表面に移行する。一方で、キャリアーは現像装置内に回収されて再びトナーと付着するが、一部のキャリアーは感光体ドラムの表面に転移してしまう。特に、キャリアーは耐久により表面のコーティングが摩耗して抵抗値が下がるため、現像バイアスによる電荷注入によって感光体ドラムに付着しやすくなる。
キャリアーが感光体ドラムに付着すると、感光体ドラムと中間転写ベルトとの間の転写部において印加される転写電圧により、リークが発生する場合がある。転写部でのリークは感光体ドラム表面にリーク跡を残し、これに起因して黒点の画像不良が発生する。また、転写部を通過したキャリアーは、感光体ドラム表面をクリーニングするクリーニングブレードとの間に挟まり、感光体ドラムの表面やクリーニングブレードのエッジを傷つける。したがって、感光体ドラムに付着したキャリアーを除去する必要がある。
このような問題に対し、特許文献1には感光体ドラムの表面に内部に磁石を有するキャリアー回収ローラーを当接させ、電界と磁界の作用により、感光体ドラムに付着したキャリアーをキャリアー回収ローラーに転移させて回収する画像形成装置が開示されている。
特開平6−332319号公報
ところで、上記したキャリアー回収ローラーは、感光体ドラム上の弱帯電トナーや、背景部に付着した所謂かぶりトナーなども回収する。キャリアー回収ローラーの表面にトナーが堆積して感光体ドラムとキャリアー回収ローラーとの間の空隙が埋まると、トナーが感光体ドラムに再付着し、画像汚れの原因となる。特許文献1においては、キャリアー回収ローラーの表面のキャリアーを除去するためにスクレーパーを当接させる構成としており、キャリアーと同時にトナーを掻き取ることができる。しかしながら、小粒径のトナーはスクレーパーとキャリアー回収ローラーとの間をすり抜けやすく、回収効率が低いのが問題である。また、スクレーパーによりキャリアー回収ローラーの表面を傷つけてしまう。
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであって、感光体ドラム上のキャリアーを回収するための回収部を備えた画像形成装置において、当該回収部上のトナーを除去し、回収部に付着したトナーに起因する画像汚れを未然に防ぐことが可能な画像形成装置及びプログラムを提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、請求項1に記載の画像形成装置は、
用紙に転写するトナー像を担持する像担持体と、トナーとキャリアーとを含む二成分現像剤により前記像担持体にトナー像を現像する現像部と、前記像担持体が担持するトナー像を転写する転写部と、前記像担持体の回転方向において、前記現像部の下流かつ前記転写部の上流に配置され、前記像担持体の表面のキャリアーを回収する回収部と、を有した画像形成部と、
前記回収部が担持するキャリアーの量を制御する制御部と、を備え、
前記回収部は、前記像担持体に対向し、キャリアーを担持して前記像担持体の軸と平行な軸を中心に回転する非磁性回転体と、当該非磁性回転体の内側に固定配置された磁石と、を有し、
前記磁石は、少なくとも、前記像担持体に略対向する位置に配置され、前記像担持体の表面のキャリアーを前記非磁性回転体の表面に回収するための回収極と、当該回収極に対して前記非磁性回転体の回転方向下流側に配置され、回収されたキャリアーを前記非磁性回転体の表面から剥離させるための剥離極と、を備え、
前記制御部は、前記非磁性回転体の表面のキャリアーの量が所定の量を下回ったときに、画像形成時よりも前記現像部から前記像担持体の表面にキャリアーが移動しやすい条件下において、前記像担持体、前記現像部及び前記回収部を駆動させるキャリアー供給モードを実行する
ことを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の画像形成装置において、
前記現像部には、直流電圧に交流電圧が重畳された現像バイアスが印加され、
前記制御部は、前記キャリアー供給モードにおいて、前記像担持体の表面電位と前記現像バイアスの直流成分との電位差が、画像形成時よりも大きくなるように制御する
ことを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の画像形成装置において、
前記現像部には、直流電圧に交流電圧が重畳された現像バイアスが印加され、
前記制御部は、前記キャリアー供給モードにおいて、前記現像バイアスの交流成分の周波数が、画像形成時よりも小さくなるように制御する
ことを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1から3のいずれか一項に記載の画像形成装置において、
前記剥離極は、前記回収極と同極性であり、
前記磁石は、前記剥離極に対して前記非磁性回転体の回転方向において前記剥離極の下流側かつ前記回収極の上流側の領域に脱磁領域を有する
ことを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項1から4のいずれか一項に記載の画像形成装置において、
前記制御部は、画像形成時における非印字領域の面積が所定の値を上回ったときに、前記キャリアー供給モードを実行する
ことを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、請求項1から4のいずれか一項に記載の画像形成装置において、
前記制御部は、前記非磁性回転体の回転量が所定の量を上回ったときに、前記キャリアー供給モードを実行する
ことを特徴とする。
請求項7に記載の発明は、請求項1から4のいずれか一項に記載の画像形成装置において、
前記非磁性回転体を回転させるためのモーターを備え、
前記制御部は、前記モーターの駆動電流が所定の値を下回ったときに、前記キャリアー供給モードを実行する
ことを特徴とする。
請求項8に記載のプログラムは、
用紙に転写するトナー像を担持する像担持体と、トナーとキャリアーとを含む二成分現像剤により前記像担持体にトナー像を現像する現像部と、前記像担持体が担持するトナー像を転写する転写部と、前記像担持体の回転方向において、前記現像部の下流かつ前記転写部の上流に配置され、前記像担持体の表面のキャリアーを回収する回収部と、を有した画像形成部を備える画像形成装置のコンピューターを、
前記回収部が担持するキャリアーの量を制御する制御部として機能させ、
前記回収部は、前記像担持体に対向し、キャリアーを担持して前記像担持体の軸と平行な軸を中心に回転する非磁性回転体と、当該非磁性回転体の内側に固定配置された磁石と、を有し、
前記磁石は、少なくとも、前記像担持体に略対向する位置に配置され、前記像担持体の表面のキャリアーを前記非磁性回転体の表面に回収するための回収極と、当該回収極に対して前記非磁性回転体の回転方向下流側に配置され、回収されたキャリアーを前記非磁性回転体の表面から剥離させるための剥離極と、を備え、
前記制御部は、前記非磁性回転体の表面のキャリアーの量が所定の量を下回ったときに、画像形成時よりも前記現像部から前記像担持体の表面にキャリアーが移動しやすい条件下において、前記像担持体、前記現像部及び前記回収部を駆動させるキャリアー供給モードを実行する
ことを特徴とする。
本発明によれば、感光体ドラム上のキャリアーを回収するための回収部を備えた画像形成装置において、当該回収部上のトナーを除去し、回収部に付着したトナーに起因する画像汚れを未然に防ぐことが可能な画像形成装置及びプログラムを提供することができる。
本発明に係る画像形成装置の概略構成を示した図である。 画像形成装置の機能的構成を示したブロック図である。 キャリアー回収機構の概略構成を示した図である。 画像形成装置の動作を示すフローチャートである。 キャリアー量とトナー汚れの発生との関係を示す図である。 キャリアー供給モードにおける画像形成装置の動作を示すフローチャートである。 感光体ドラムの表面のキャリアー量と、感光体ドラム表面電位と現像バイアスの電位差との関係を示す図である。 本発明に係る実施例の効果を示す図である。
以下、本実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。ただし、発明の範囲は図示例に限定されない。
図1は、本発明の実施形態に係る画像形成装置1の全体構成を概略的に示す図である。図2は、本実施形態に係る画像形成装置1の主要な機能的構成を示すブロック図である。図1、2に示す画像形成装置1は、電子写真プロセス技術を利用した中間転写方式のカラー画像形成装置である。すなわち、画像形成装置1は、感光体ドラム413上に形成されたY(イエロー)、M(マゼンタ)、C(シアン)、K(ブラック)の各色トナー画像を中間転写ベルト421に転写(一次転写)し、中間転写ベルト421上で4色のトナー画像を重ね合わせた後、用紙Sに転写(二次転写)することにより、画像を形成する。
画像形成装置1には、YMCKの4色に対応する感光体ドラム413を中間転写ベルト421の走行方向に直列配置し、中間転写ベルト421に各色トナー画像を順次転写させるタンデム方式が採用されている。
図2に示すように、画像形成装置1は、画像読取部10、操作表示部20、画像処理部30、画像形成部40、用紙搬送部50、定着部60、記憶部70、通信部80及び制御部100を備えている。
制御部100は、CPU(Central Processing Unit)101、ROM(Read Only Memory)102、RAM(Random Access Memory)103等を備える。CPU101は、ROM102から処理内容に応じたプログラムを読み出してRAM103に展開し、展開したプログラムと協働して図2に示す画像形成装置1の各ブロックの動作を集中制御する。例えば、制御部100は、キャリアー回収ローラー140上のキャリアー量が減少したとき、後述するキャリアー供給モードを実行する。
画像読取部10は、ADF(Auto Document Feeder)と称される自動原稿給紙装置11および原稿画像走査装置12(スキャナー)等を備えて構成される。
自動原稿給紙装置11は、原稿トレイに載置された原稿Dを搬送機構により搬送して原稿画像走査装置12へ送り出す。自動原稿給紙装置11は、原稿トレイに載置された多数枚の原稿Dの画像(両面を含む)を連続して一挙に読み取ることができる。
原稿画像走査装置12は、自動原稿給紙装置11からコンタクトガラス上に搬送された原稿又はコンタクトガラス上に載置された原稿を光学的に走査し、原稿からの反射光をCCD(Charge Coupled Device)センサー12aの受光面上に結像させ、原稿画像を読み取る。画像読取部10は、原稿画像走査装置12による読取結果に基づいて入力画像データを生成する。この入力画像データには、画像処理部30において所定の画像処理が施される。
操作表示部20は、例えばタッチパネル付の液晶ディスプレイ(LCD:Liquid Crystal Display)で構成され、表示部21及び操作部22として機能する。表示部21は、制御部100から入力される表示制御信号に従って、各種操作画面、画像の状態表示、各機能の動作状況等の表示を行う。操作部22は、テンキー、スタートキー等の各種操作キーを備え、ユーザーによる各種入力操作を受け付けて、操作信号を制御部100に出力する。
画像処理部30は、入力されたジョブの画像データ(入力画像データ)に対して、初期設定又はユーザー設定に応じたデジタル画像処理を行う回路等を備える。例えば、画像処理部30は、制御部100の制御下で、階調補正データ(階調補正テーブル)に基づいて階調補正を行う。また、画像処理部30は、入力画像データに対して、階調補正の他、色補正、シェーディング補正等の各種補正処理や、圧縮処理等を施す。これらの処理が施された画像データに基づいて、画像形成部40が制御される。
画像形成部40は、画像処理済みの入力画像データに基づいて、Y成分、M成分、C成分、K成分の各有色トナーによる画像を形成するための画像形成ユニット41Y、41M、41C、41K、中間転写ユニット42等を備える。
Y成分、M成分、C成分、K成分用の画像形成ユニット41Y、41M、41C、41Kは、同様の構成を有する。図示及び説明の便宜上、共通する構成要素は同一の符号で示し、それぞれを区別する場合には符号にY、M、C、又はKを添えて示すこととする。図1では、Y成分用の画像形成ユニット41Yの構成要素についてのみ符号が付され、その他の画像形成ユニット41M、41C、41Kの構成要素については符号が省略されている。
画像形成ユニット41は、露光装置411、現像装置412(現像部)、感光体ドラム413(像担持体)、帯電装置414、ドラムクリーニング装置415、キャリアー回収機構416等を備える。
感光体ドラム413は、例えばドラム径が80[mm]のアルミニウム製の導電性円筒体(アルミ素管)の周面に、アンダーコート層(UCL:Under Coat Layer)、電荷発生層(CGL:Charge Generation Layer)、電荷輸送層(CTL:Charge Transport Layer)を順次積層した負帯電型の有機感光体(OPC:Organic Photo-conductor)である。電荷発生層は、電荷発生材料(例えばフタロシアニン顔料)を樹脂バインダー(例えばポリカーボネイト)に分散させた有機半導体からなり、露光装置411による露光により一対の正電荷と負電荷を発生する。電荷輸送層は、正孔輸送性材料(電子供与性含窒素化合物)を樹脂バインダー(例えばポリカーボネイト樹脂)に分散させたものからなり、電荷発生層で発生した正電荷を電荷輸送層の表面まで輸送する。
制御部100は、感光体ドラム413を回転させる駆動モーター(図示略)に供給される駆動電流を制御することにより、感光体ドラム413を一定の周速度で回転させる。
帯電装置414は、光導電性を有する感光体ドラム413の表面を一様に負極性に帯電させる。露光装置411は、例えば半導体レーザーで構成され、感光体ドラム413に対して各色成分の画像に対応するレーザー光を照射する。感光体ドラム413の電荷発生層で正電荷が発生し、電荷輸送層の表面まで輸送されることにより、感光体ドラム413の表面電荷(負電荷)が中和される。感光体ドラム413の表面には、周囲との電位差により各色成分の静電潜像が形成される。
現像装置412は、トナーとキャリアーとを含む現像剤を用いる二成分現像方式の現像装置であり、感光体ドラム413の表面に各色成分のトナーを付着させることにより静電潜像を可視化してトナー画像を形成する。
具体的には、現像装置412は、感光体ドラム413と現像領域を介して対向するように配置された現像スリーブ412aを備える。現像スリーブ412aには、例えば、帯電装置414の帯電極性と同極性、即ち負極性の直流電圧に、交流電圧が重畳された現像バイアスが印加され、これによりトナーを摩擦帯電させ、キャリアーにトナーを静電的に付着させる。また、現像スリーブ412aの内側には磁極を有する現像マグネットロールが配置され、現像マグネットロールが発生する磁界によって、現像スリーブ412aの外周面上に磁気ブラシが発生して、現像剤の層が現像スリーブ412aの外周面上に形成される。そして、現像スリーブ412aは、図中反時計回りに回転することにより、現像剤を磁界によって現像スリーブ412aの外周面に担持しながら、感光体ドラム413に最も接近する現像領域まで搬送する。現像領域において、トナーは、現像スリーブ412aから感光体ドラム413の表面に形成された静電潜像へ静電的に移行する。なお、トナーは特に限定されず、一般に使用されている公知のトナーを使用することができる。例えば、バインダー樹脂中に、着色剤や必要に応じて荷電制御剤や離型剤等を含有させ、外添剤を処理させたものを使用することができる。トナー粒径は、特に限定されるものではないが、3〜15μm程度が好ましい。
ドラムクリーニング装置415は、感光体ドラム413の表面に摺接されるドラムクリーニングブレード等を有し、一次転写後に感光体ドラム413の表面に残存する転写残トナーを除去する。
キャリアー回収機構416は、感光体ドラム413の回転方向において、現像装置412の下流側かつ一次転写ローラー422と感光体ドラム413との一次転写ニップの上流側に配置され、現像装置412から感光体ドラム413に付着したキャリアーが一次転写ニップに到達する前に、当該キャリアーを回収する。
キャリアー回収機構416の構成についての詳細は、後述する。
中間転写ユニット42は、中間転写ベルト421、一次転写ローラー422(転写部)、複数の支持ローラー423、二次転写ローラー424、及びベルトクリーニング装置426等を備える。
中間転写ベルト421は、無端状ベルトで構成され、複数の支持ローラー423にループ状に張架される。複数の支持ローラー423のうちの少なくとも1つは駆動ローラーで構成され、その他は従動ローラーで構成される。例えば、K成分用の一次転写ローラー422よりもベルト走行方向下流側に配置されるローラー423Aが駆動ローラーであることが好ましい。これにより、一次転写部におけるベルトの走行速度を一定に保持しやすくなる。駆動ローラー423Aが回転することにより、中間転写ベルト421は矢印A方向に一定速度で走行する。
一次転写ローラー422は、各色成分の感光体ドラム413に対向して、中間転写ベルト421の内周面側に配置される。中間転写ベルト421を挟んで、一次転写ローラー422が感光体ドラム413に圧接されることにより、感光体ドラム413から中間転写ベルト421へトナー画像を転写するための一次転写ニップが形成される。
二次転写ローラー424は、駆動ローラー423Aのベルト走行方向下流側に配置されるローラー423B(以下「バックアップローラー423B」と称する)に対向して、中間転写ベルト421の外周面側に配置される。中間転写ベルト421を挟んで、二次転写ローラー424がバックアップローラー423Bに圧接されることにより、中間転写ベルト421から用紙Sへトナー画像を転写するための二次転写ニップが形成される。
一次転写ニップを中間転写ベルト421が通過する際、感光体ドラム413上のトナー画像が中間転写ベルト421に順次重ねて一次転写される。具体的には、一次転写ローラー422に一次転写バイアスを印加し、中間転写ベルト421の裏面側(一次転写ローラー422と当接する側)にトナーと逆極性の電荷を付与することにより、トナー画像は中間転写ベルト421に静電的に転写される。
その後、用紙Sが二次転写ニップを通過する際、中間転写ベルト421上のトナー画像が用紙Sに二次転写される。具体的には、二次転写ローラー424に二次転写バイアスを印加し、用紙Sの裏面側(二次転写ローラー424と当接する側)にトナーと逆極性の電荷を付与することにより、トナー画像は用紙Sに静電的に転写される。トナー画像が転写された用紙Sは定着部60に向けて搬送される。
ベルトクリーニング装置426は、中間転写ベルト421の表面に摺接するベルトクリーニングブレード等を有し、二次転写後に中間転写ベルト421の表面に残留する転写残トナーを除去する。なお、二次転写ローラー424に代えて、二次転写ローラーを含む複数の支持ローラーに、二次転写ベルトがループ状に張架された構成(いわゆるベルト式の二次転写ユニット)を採用しても良い。
定着部60は、トナー画像が二次転写され、搬送されてきた用紙Sを定着ニップで加熱、加圧することにより、用紙Sにトナー画像を定着させる。
用紙搬送部50は、給紙部51、排紙部52、及び搬送経路部53等を備える。給紙部51を構成する3つの給紙トレイユニット51a〜51cには、坪量やサイズ等に基づいて識別された用紙S(規格用紙、特殊用紙)があらかじめ設定された種類毎に収容される。搬送経路部53は、レジストローラー対53a等の複数の搬送ローラー対を有する。
給紙トレイユニット51a〜51cに収容されている用紙Sは、最上部から一枚ずつ送出され、搬送経路部53により画像形成部40に搬送される。このとき、レジストローラー対53aが配設されたレジストローラー部により、給紙された用紙Sの傾きが補正されるとともに搬送タイミングが調整される。そして、画像形成部40において、中間転写ベルト421のトナー画像が用紙Sの一方の面に一括して二次転写され、定着部60において定着工程が施される。画像形成された用紙Sは、排紙ローラー52aを備えた排紙部52により機外に排紙される。
なお、用紙Sは、長尺紙やロール紙であってもよい。この場合、用紙Sは、画像形成装置1と接続された給紙装置(図示せず)に収容されており、給紙装置が保有する用紙Sは、当該給紙装置から用紙給紙口54を介して画像形成装置1へと供給され、搬送経路部53へと送り出される。
記憶部70は、例えば、不揮発性の半導体メモリ(いわゆるフラッシュメモリ)やハードディスクドライブ等により構成される。記憶部70には、画像形成装置1に係る各種設定情報を始めとする各種データが記憶されている。
通信部80は、例えばLAN(Local Area Network)カード等の通信制御カードで構成され、LAN、WAN(Wide Area Network)等の通信ネットワークに接続された外部の装置(例えばパーソナルコンピューター)との間で各種データの送受信を行う。
次に、図3を参照し、キャリアー回収機構416の構成について詳細に説明する。
キャリアー回収機構416は、感光体ドラム413の表面に存在するキャリアーを回収するための機構であり、図3に示すように、キャリアー回収ローラー110と、キャリアー回収室120と、排出スクリュー130と、等を備える。
キャリアー回収ローラー110は、回転可能な非磁性の回収スリーブ110Aと、回収スリーブ110Aの内部に固定配置された回収マグネットロール110Bとを備え、感光体ドラム413に対向するように配置される。なお、キャリアー回収ローラー110は、本発明における回収部として機能し、回収スリーブ110Aは、本発明における非磁性回転体として機能し、回収マグネットロール110Bは、本発明における磁石として機能する。
回収スリーブ110Aは、図中Bの方向に回転駆動され、図中Cの方向に回転する感光体ドラム413と対向する位置において、その表面の進行方向が逆方向となるようにカウンター回転する。また、回収スリーブ110Aと感光体ドラム413の表面との間には空隙が設けてある。
回収マグネットロール110Bには、磁界を発生させる複数の磁極(N1,N2,N3,S1,S2)が配置されている。なお、複数の磁極(N1,N2,N3,S1,S2)は、図3に示すように、N極とS極が交互となるように配置されている。なお、図中Mは、これらの磁極によって発生するキャリアー回収ローラー110近傍の磁束分布を示す。
また、キャリアー回収ローラー110は図示しない電源に接続され、直流電圧に交流電圧が重畳された電圧が印加されている。
即ち、回収マグネットロール110Bに配置された磁極が発生させる磁力と電界に発生する静電気力によって、キャリアー回収ローラー110の表面に回収されたキャリアーcは、回収スリーブ110Aの外周面に引き寄せられ、回収スリーブ110Aの表面に担持されると、図中Bに示す方向の回転に伴ってキャリアー回収ローラー110の表面上を搬送される。
キャリアー回収ローラー110におけるキャリアー搬送動作ついて詳細に説明する。
回収マグネットロール110Bは、感光体ドラム413に略対向するように磁極N1が有している。磁極N1は、回収極として機能する。即ち、磁極N1が発生させる磁力によって、感光体ドラム413の表面のキャリアーcが回収スリーブ110Aの表面に引き寄せられて回収される。
なお、図3に示すように、キャリアー回収ローラー110の中心と感光体ドラム413とを結んだ中心線をL1とし、中心線L1を基準とした反時計回りの角度をθで表すと、回収極N1はそのピーク位置がθ=0〜10°の位置となるように配置される。即ち、回収極N1を感光体ドラム413とキャリアー回収ローラー110が最も近接する位置から少しずらした位置に配置させることで、感光体ドラム413に対してカウンター回転する回収スリーブ110Aに、キャリアーが付着しやすくなる。
また、回収マグネットロール110Bには、磁極N1から回収スリーブ110Aの回転方向下流側に向けて、N極とS極が交互となるように、磁極S1、磁極N2、磁極S2の順に配置されている。これらの磁極は搬送極として機能し、キャリアーcはこれらの磁極により発生する磁力を受けて、回収スリーブ110Aの表面を転がりながら移動する。
また、回収スリーブ110Aの回転方向の最下流には、磁極N3が配置されている。磁極N3は剥離極として機能する。即ち、キャリアーcが図中Pで示す、磁極N3に当接する回収スリーブ110A上の領域(剥離極部P)に到達すると、キャリアーcはこれより下流側に移動することができないため、剥離極N3の磁気吸引力を受けて転がりながら剥離極部Pに滞留し、回収スリーブ110Aの回転により新たに剥離極部Pに到達したキャリアーcを巻き込みながら回収スリーブ110Aの表面を摺擦する。
ここで、回収スリーブ110Aの回転方向において、剥離極N3の下流側かつ回収極N1の上流側には、脱磁領域Rが形成されている。回収極N1と剥離極N3は同極性であるため反発磁界を形成するが、その間に脱磁領域R1が配置されることで、回収スリーブ110Aの回転方向において剥離極N3の下流側かつ回収極N1の上流側の領域には磁界が形成されず、磁力が働かないことになる。これにより、剥離極N3に滞留するキャリアーcは、一定の量を超えると自重により落下してキャリアー回収室120に回収される。
なお、中心線L1を基準とした反時計回りの角度をθ1で表すと、剥離極N3はそのピーク位置がθ1=160〜220°の位置に配置される。ただし、キャリアー回収室120による回収効率を考慮すると、剥離極N3はキャリアー回収ローラー110が鉛直方向に最も高くなる位置よりも回収スリーブ110Aの回転方向下流側に配置されることが望ましい。一方で、剥離極N3と回収極N1との距離が近いと、剥離極N3から脱離したキャリアーcが回収極N1の磁界に乗って回収極N1に引き寄せられ、再度回収スリーブ110Aに付着してしまう。したがって、図中L2で示す鉛直方向を基準とした反時計回りの角度をθ2で表すと、剥離極N3は、より好ましくは、上記したθ1の値の範囲であって、かつθ2=0〜30°の範囲に配置されることが望ましい。
キャリアー回収室120の内部には、螺旋形状のスクリュー部材である排出スクリュー130が配置され、キャリアー回収室120に回収されたキャリアーcは、排出スクリュー130によって図示しないキャリアー回収箱へと排出され、廃棄される。
なお、本実施形態における回収マグネットロール110Bに配置された磁極の数は一例であり、上記した数に限定されない。
[キャリアー供給モード]
次に、本実施形態に係る画像形成装置1が実行するキャリアー供給モードについて、図面を参照しながら説明する。
キャリアー回収ローラー110は、上記したように感光体ドラム413の表面のキャリアーを回収する機能を有する。
この時、感光体ドラム413の表面の弱帯電トナーやかぶりトナーなども、キャリアー回収ローラー110によって回収される。トナーは静電気力により感光体ドラム413に付着しているが、弱帯電トナーやかぶりトナーなどは静電気力による感光体ドラム413への付着力が弱いため、図3に示すように、キャリアー回収ローラー110と感光体ドラム413との接点において、キャリアー回収ローラー110に転移する。回収されたトナーtは非磁性体であるため、回収マグネットロール110Bの磁極が発生させる磁力の影響を受けず、回収スリーブ110Aの表面に固定されたまま移動するが、剥離極部Pに到達したとき、剥離極部Pに滞留したキャリアーcによって摺擦され、キャリアーcとともに堆積して最終的にキャリアー回収室120に回収される。
しかし、回収スリーブ110A上のキャリアーの量が少ないと、剥離極部Pに堆積するキャリアーが減少し、剥離極部Pにおいて十分にトナーを回収することができないため、回収スリーブ110A上にトナーが堆積することとなる。回収スリーブ110A上のトナーにより感光体ドラム413とキャリアー回収ローラー110の間の空隙が埋まると、キャリアー回収ローラー110上のトナーが再び感光体ドラム413に付着し、これによって用紙上にトナー汚れが発生する。
したがって、回収スリーブ110Aの表面には適量のキャリアーが必要であるため、本実施形態においては、キャリアー回収ローラー110の表面のキャリアーが、キャリアー回収ローラー110表面のトナーの回収に必要な量を下回った場合に、キャリアーを供給するためのキャリアー供給モードを実行する。
キャリアー供給モードにおいては、現像装置412から感光体ドラム413にキャリアーが移動しやすい条件に設定したうえで、現像装置412の現像スリーブ412a、感光体ドラム413及びキャリアー回収ローラー110を駆動させる。これにより、現像装置412から感光体ドラム413に移動したキャリアーが、キャリアー回収ローラー110によって回収され、キャリアー回収ローラー110の表面のキャリアー量を増加させることができる。
次に、本実施形態に係る画像形成装置1の動作について、図4を参照して説明する。なお、図4における処理は、制御部100と記憶部70に記憶されたプログラムとの協働により実現される。
まず、制御部100は、キャリアー回収ローラー110の表面のキャリアー量が、最低必要量を下回ったか否かを判断する(ステップS1)。
ここで、キャリアー回収ローラー110の表面のキャリアーの最低必要量について説明する。キャリアーの最低必要量は、剥離極N3の磁力に依存する。図5に、トナー汚れとキャリアー回収ローラー110上のキャリアー量との関係を示す。なお、図5中、「磁力」とは剥離極N3の磁力を、「長手方向」とはキャリアー回収ローラー110の軸方向の長さを表し、「トナー汚れの発生」が〇の場合は、感光体ドラム413上にトナー汚れが発生しなかったことを、×の場合は発生したことを示す。キャリアー回収ローラー110の長手方向の長さが330mmで、剥離極N3に磁力が45[mT]のとき、キャリアー量が3.0[g]を下回るとトナー汚れが発生したことから、用紙にトナー汚れを発生させないためのキャリアーの最低必要量は、{3[g]/330[mm]}*1000=9.090909[g/m]である。したがって、キャリアー回収ローラー110上にこれ以上の量のキャリアーを維持する必要がある。
キャリアー回収ローラー110には、初期状態において予め所定の量のキャリアーが供給されているが、キャリアー回収ローラー110の表面のキャリアーが徐々に除去されて最低必要量に達した時点で、キャリアーを供給する。
なお、回収スリーブ110Aの回転量に基づいて、キャリアー回収ローラー110の表面のキャリアーが最低必要量を下回ったか否かを判断するものとしてもよい。即ち、回収スリーブ110Aが回転することにより、剥離極部Pにおいてキャリアーが摺動されるため、回転量が多いほどキャリアー回収ローラー110上のキャリアーが除去されることになる。したがって、基準時からトナー汚れが発生するまでの回収スリーブ110Aの回転量を予め測定しておき、画像形成時において当該回転量に到達したときに、キャリアーが最低必要量に達したと判断して、キャリアー供給モードを実行することが可能である。
あるいは、回収スリーブ110Aを回転させるための駆動電流をモニターし、駆動電流が所定の値よりも小さくなった時に、キャリアーが最低必要量を下回ったと判断してもよい。剥離極部Pに滞留するキャリアーは、回収スリーブ110Aの回転トルクの負荷となるが、剥離極部Pにおける滞留キャリアーが減少すると、駆動トルクが減少して駆動電流が小さくなる。したがって、予めトナー汚れが発生する時点における駆動電流を測定しておき、当該電流値に達したときに、キャリアーが最低必要量に達したと判断して、キャリアー供給モードを実行することが可能である。
ステップS1において、制御部100は、キャリアーが最低必要量を下回っていないと判断すると(ステップS1:NO)、ステップS1の処理を繰り返すが、下回ったと判断すると(ステップS1:YES)、画像形成動作を一時停止させる(ステップS2)。
続いて、制御部100は、キャリアー供給モードを実行する(ステップS3)。
図6を用いて、キャリアー供給モードにおける画像形成装置1の動作を説明する。なお、図6における処理は、制御部100と記憶部70に記憶されたプログラムとの協働により実現される。
キャリアー供給モードにおいては、まず、制御部100は、感光体ドラム413の表面電位を所定量だけ上昇させる(ステップS31)。
感光体ドラム413の表面電位V0と、現像バイアスVdcとの電位差ΔVが大きいほど、感光体ドラム413にキャリアーが供給されやすくなる。具体的には、上述したように、現像スリーブ412aには負極性の直流電圧に交流電圧が重畳された現像バイアスが印加され、感光体ドラム413の表面は帯電装置414により負極性に帯電されている。例えば、現像バイアスVdcを−580Vとし、感光体ドラム413の表面電位V0を−700Vとすると、正極性に帯電したキャリアーは、電界に働く静電気力により、現像スリーブ412aから感光体ドラム413に引き寄せられる。しかし、現像スリーブ412aに発生する磁力により、現像スリーブ412aに留まっている。この時、感光体ドラム413の表面電位V0を−900Vに引き上げると、電界に働く静電気力が大きくなり、キャリアーは現像スリーブ412aから感光体ドラム413に移動する。
図7は、感光体ドラム413の表面のキャリアー量と、電位差ΔV=|Vdc−V0|との関係を示す図である。縦軸に、感光体ドラム413表面の単位面積あたりに計測されたキャリアーの個数を示し、横軸にΔVを示す。画像形成時には、電位差ΔVは図中Dに示す範囲に設定されるが、キャリアー供給モードにおいては、電位差ΔVを図中Eに示す範囲に設定することにより、感光体ドラム413に供給されるキャリアー量を増加させることができる。
よって、ステップS31では、電位差ΔVを増加させるため、帯電装置414を制御して感光体ドラム413の表面電位V0を引き上げる。なお、現像バイアスVdcを同じ値だけ下げても、同様の効果を得られる。
続いて、制御部100は、現像スリーブ412a、感光体ドラム413及びキャリアー回収ローラー110を回転駆動させる(ステップS32)。
次いで、制御部100は、現像装置412に現像バイアスを印加させる(ステップS33)。
次いで、制御部100は、時間の計数を開始する(ステップS34)。
キャリアー供給モードは、キャリアーを供給ために必要であると考えられる、予め設定された所定の時間のみ実行する。
制御部100は、所定の時間経過したか否かを判断し(ステップS35)、経過していないと判断すると(ステップS35:NO)、ステップS35の処理を繰り返すが、経過したと判断すると(ステップS35:YES)、ステップS36に移行する。
ステップS36では、制御部100は、感光体ドラム413の表面電位を画像形成時における表面電位に戻す。
以上の処理により、キャリアー供給モードを完了する。
キャリアー供給モードを完了すると、図4に戻り、画像形成動作を再開させる(ステップS4)。
以上により、図4の制御を完了する。
以上説明したように、本実施形態に係る画像形成装置1は、感光体ドラム413の回転方向において、現像装置412の下流かつ一次転写ニップ部の上流側にキャリアー回収機構416を有する。キャリアー回収ローラー110は回収スリーブ110Aと回収マグネットロール110Bとを備え、回収マグネットロール110Bが有する回収極によって感光体ドラム413の表面のキャリアー及びトナーを回収するとともに、剥離極によってキャリアーをトナーとともにキャリアー回収ローラー110から剥離させる。さらに、キャリアー回収ローラー110上のキャリアーが最低必要量を下回ったとき、キャリアー供給モードを実行してキャリアーを供給する。
したがって、本実施形態に係る画像形成装置1によれば、感光体ドラム413上のキャリアーを効率よく回収するとともに、キャリアー回収ローラー110上のトナーを除去し、トナーに起因する画像汚れを未然に防ぐことができる。
なお、上記実施形態においては、キャリアー供給モードにおいて感光体ドラム413の表面電位と現像バイアスとの電位差を増大させるものとしたが、現像バイアスの交流電圧の周波数成分を低下させることによっても、同様の効果を得られる。
現像スリーブ412aには、上述したように、直流電圧に交流電圧を重畳させた現像バイアスが印加されており、この交流電圧によりトナーを振動させて煙状にすることで、感光体ドラム413に付着しやすくさせている。キャリアーは粒径が大きくトナーと比較して振動し難いが、周波数成分を低下さえて振動速度を遅くすると、キャリアーも振動により現像スリーブ412aから離れやすくなる。現像スリーブ412aから離れると、現像スリーブ412aに生じる磁界の影響が弱くなるため、感光体ドラム413との間の電界い働く静電気力により感光体ドラム413に引き寄せられる。したがって、例えば画像形成時の交流電圧の周波数成分が10kHzである場合、キャリアー供給モードにおいて3000Hzに低下させることが有効である。
また、上記実施形態においては、キャリアー回収ローラー110の表面のキャリアーが最低必要量を下回った場合にキャリアー供給モードを実行するものとしたが、これに限定されない。例えば、キャリアー回収ローラー110上のトナーに対するキャリアーの相対的な量に基づいて、キャリアー供給モードの実行を判断することも可能である。
具体的には、前回のキャリアー供給動作の実施後やキャリアー回収ローラー110の初期状態などの所定の基準時から感光体ドラム413に形成された非印字領域の面積に基づいて判断する方法が挙げられる。即ち、感光体ドラム413の表面の非印字領域にはかぶりトナーや弱帯電トナーが付着しやすいため、低カバレッジ画像の印字が続くと、キャリアー回収ローラー110に回収されるトナー量が増えるためこれを回収するために必要なキャリアーの量が増加する。したがって、基準時からトナー汚れが発生するまでに形成される非印字領域の面積を予め測定しておき、画像形成時において当該面積に到達したときにキャリアーを供給する必要が生じたと判断して、キャリアー供給モードを実行する。
以下、実施例を挙げて本発明を詳細に説明するが、本発明はこれらに限定されない。
下記の方法にしたがって、本発明に係るキャリアー供給モード及びその比較例を実施し、キャリアー供給モードによるトナー汚れの抑制効果を評価した。なお、キャリアー供給モードにおける実施時間とキャリアー供給量との関係は、実施時間10秒に対して0.2[g]の供給量、実施時間20秒に対して0.35[g]の供給量である。
(実施例1)
画像形成を行う前の初期状態において、キャリアー回収ローラー110の剥離極部Pに3[g]のキャリアーを供給した。
画像形成時における非印字領域の用紙搬送方向における長さを積算し、3[km]印字する度にキャリアー供給モードを10秒間実施した。
(実施例2)
画像形成を行う前の初期状態において、キャリアー回収ローラー110の剥離極部Pに3[g]のキャリアーを供給した。
画像形成を行う前の初期状態において測定した駆動電流をメモリーに記憶させ、画像形成時におけるキャリアー回収ローラー110を回転駆動させるモーターの駆動電流をモニターした。駆動電流が初期値48[mA]を下回ったとき、キャリアー供給モードを10秒間実施した。なお、初期状態における駆動トルクは42[mNm]、キャリアー供給モードの開始時点における駆動トルクは40[mNm]であった。
(比較例1)
キャリアー供給モードを実施しない構成とし、また、キャリアー回収ローラー110にスクレーパーを当接させ、スクレーパーによりキャリアー回収ローラー110の表面のトナーを掻き取る構成とした。
(比較例2)
キャリアー供給モードを実施しない構成とし、また、キャリアー回収ローラー110にスクレーパーを当接させない構成とした。
<共通条件>
感光体ドラム413の直径はφ100であり、表面の線速が650[mm/sec]となるように感光体ドラム413を回転させた。
回収スリーブ110Aの直径はφ25であり、表面の線速が150[mm/sec]となるように回収スリーブ110Aを回転させた。
また、回収極N1の磁力を150[mT]とし、感光体ドラム413の中心とキャリアー回収ローラー110の中心とを結ぶ中心線L1に対して、感光体ドラム413の回転方向下流側に5[°]ずれた位置がピーク位置となるように、回収極N1を配置させた。
感光体ドラム413とキャリアー回収ローラー110とが対向する位置における、両者の表面の間の距離を0.3[mm]とした。
現像スリーブ412aに印加される現像バイアスを、直流電圧が感光体ドラム413の表面電位に対して−400[V]、交流電圧のVppが1000[V]、デューティ比が50[%]、周波数を2.5[kHz]となるように設定した。
図8に、印字率10%で連続印字し、用紙にトナー汚れが発生するまでの印字枚数を計測した結果を示す。なお、図8の「印字枚数」は用紙上にトナー汚れが発生するまでに印字された枚数を示している。また、実施例においては、それぞれ印字途中において上記したタイミングでキャリアー供給モードを実施し、初期状態からの累積印字枚数をカウントしている。また、「トナー汚れの抑制効果」において、〇は多量に印字してもトナー汚れが発生しないことから、トナー汚れを抑制する効果が高いことを、×は比較的少量の印字によってトナー汚れが発生することから、トナー汚れの抑制効果が低いことを示す。
図8に示すように、実施例1及び実施例2においては、1000[kp]の印字後においても用紙上にトナー汚れが発生しなかった。
一方で、比較例1においては、120[kp]の印字時点でトナー汚れが発生した。比較例1においては、キャリアーがスクレーパーにより掻き取られる一方で、キャリアーに比べて小粒径のトナーはスクレーパーをすり抜け、キャリアー回収ローラー110の表面に固着した。トナーがキャリアー回収ローラーの表面に広がることで、回収マグネットロール110Bによる磁界が弱まり、磁力を用いた剥離極部Pにおけるキャリアー及びトナーの回収量も不十分となったためと考えられる。なお、スクレーパーとキャリアー回収ローラー110との間で、キャリアーがキャリアー回収ローラー110の表面を摺擦することにより傷が発生するため、キャリアー回収ローラー110の交換が必要となった。
また、比較例2においては、98[kp]の印字時点でキャリアー回収ローラー110から感光体ドラム413にトナーが再付着し、用紙上にトナー汚れが発生した。
以上のように、実施例1及び実施例2において、キャリアー供給モードの実行がキャリアー回収ローラー110上のトナーを回収し、トナー汚れを未然に防ぐことに効果的であることが示された。
[他の実施形態]
以上、本発明に係る実施形態に基づいて具体的に説明したが、上記の実施形態は本発明の好適な例であり、これに限定されない。
上記実施形態においては、剥離極部Pで摺擦されたキャリアーが、自重により落下して回収されるものとしたが、これに限定されない。例えば、剥離極部Pの近傍に別個の磁石を設けて磁力によって回収するものとしてもよいし、キャリアー回収ローラー110の近傍にファンを設けて風を吹き付けることにより、剥離極部Pからキャリアーを吹き飛ばす構成としてもよい。
また、上記の説明では、本発明に係るプログラムのコンピューター読み取り可能な媒体として、不揮発性メモリー、ハードディスク等を使用した例を開示したが、この例に限定されない。その他のコンピューター読み取り可能な媒体として、CD−ROM等の可搬型記録媒体を適用することが可能である。また、本発明に係るプログラムのデータを、通信回線を介して提供する媒体として、キャリアウエーブ(搬送波)も適用される。
その他、画像形成装置を構成する各装置の細部構成及び各装置の細部動作に関しても、本発明の主旨を逸脱することのない範囲で適宜変更可能である。
1 画像形成装置
100 制御部
40 画像形成部
412 現像装置(現像部)
413 感光体ドラム(像担持体)
416 キャリアー回収機構
110 キャリアー回収ローラー(回収部)
110A 回収スリーブ(非磁性回転体)
110B 回収マグネットロール(磁石)
120 キャリアー回収室
130 排出スクリュー
421 中間転写ベルト
422 一次転写ローラー(転写部)
70 記憶部
N1 回収極
N3 剥離極
P 剥離極部

Claims (8)

  1. 用紙に転写するトナー像を担持する像担持体と、トナーとキャリアーとを含む二成分現像剤により前記像担持体にトナー像を現像する現像部と、前記像担持体が担持するトナー像を転写する転写部と、前記像担持体の回転方向において、前記現像部の下流かつ前記転写部の上流に配置され、前記像担持体の表面のキャリアーを回収する回収部と、を有した画像形成部と、
    前記回収部が担持するキャリアーの量を制御する制御部と、を備え、
    前記回収部は、前記像担持体に対向し、キャリアーを担持して前記像担持体の軸と平行な軸を中心に回転する非磁性回転体と、当該非磁性回転体の内側に固定配置された磁石と、を有し、
    前記磁石は、少なくとも、前記像担持体に略対向する位置に配置され、前記像担持体の表面のキャリアーを前記非磁性回転体の表面に回収するための回収極と、当該回収極に対して前記非磁性回転体の回転方向下流側に配置され、回収されたキャリアーを前記非磁性回転体の表面から剥離させるための剥離極と、を備え、
    前記制御部は、前記非磁性回転体の表面のキャリアーの量が所定の量を下回ったときに、画像形成時よりも前記現像部から前記像担持体の表面にキャリアーが移動しやすい条件下において、前記像担持体、前記現像部及び前記回収部を駆動させるキャリアー供給モードを実行する
    ことを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記現像部には、直流電圧に交流電圧が重畳された現像バイアスが印加され、
    前記制御部は、前記キャリアー供給モードにおいて、前記像担持体の表面電位と前記現像バイアスの直流成分との電位差が、画像形成時よりも大きくなるように制御する
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記現像部には、直流電圧に交流電圧が重畳された現像バイアスが印加され、
    前記制御部は、前記キャリアー供給モードにおいて、前記現像バイアスの交流成分の周波数が、画像形成時よりも小さくなるように制御する
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  4. 前記剥離極は、前記回収極と同極性であり、
    前記磁石は、前記剥離極に対して前記非磁性回転体の回転方向において前記剥離極の下流側かつ前記回収極の上流側の領域に脱磁領域を有する
    ことを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  5. 前記制御部は、画像形成時における非印字領域の面積が所定の値を上回ったときに、前記キャリアー供給モードを実行する
    ことを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  6. 前記制御部は、前記非磁性回転体の回転量が所定の量を上回ったときに、前記キャリアー供給モードを実行する
    ことを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  7. 前記非磁性回転体を回転させるためのモーターを備え、
    前記制御部は、前記モーターの駆動電流が所定の値を下回ったときに、前記キャリアー供給モードを実行する
    ことを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  8. 用紙に転写するトナー像を担持する像担持体と、トナーとキャリアーとを含む二成分現像剤により前記像担持体にトナー像を現像する現像部と、前記像担持体が担持するトナー像を転写する転写部と、前記像担持体の回転方向において、前記現像部の下流かつ前記転写部の上流に配置され、前記像担持体の表面のキャリアーを回収する回収部と、を有した画像形成部を備える画像形成装置のコンピューターを、
    前記回収部が担持するキャリアーの量を制御する制御部として機能させ、
    前記回収部は、前記像担持体に対向し、キャリアーを担持して前記像担持体の軸と平行な軸を中心に回転する非磁性回転体と、当該非磁性回転体の内側に固定配置された磁石と、を有し、
    前記磁石は、少なくとも、前記像担持体に略対向する位置に配置され、前記像担持体の表面のキャリアーを前記非磁性回転体の表面に回収するための回収極と、当該回収極に対して前記非磁性回転体の回転方向下流側に配置され、回収されたキャリアーを前記非磁性回転体の表面から剥離させるための剥離極と、を備え、
    前記制御部は、前記非磁性回転体の表面のキャリアーの量が所定の量を下回ったときに、画像形成時よりも前記現像部から前記像担持体の表面にキャリアーが移動しやすい条件下において、前記像担持体、前記現像部及び前記回収部を駆動させるキャリアー供給モードを実行する
    ことを特徴とするプログラム。
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