JP2015089636A - 印刷装置及び印刷方法 - Google Patents

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知紀 篠田
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和行 藤岡
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Abstract

【課題】印刷媒体に付いている付着物に起因する印刷品質の低下を抑制することができる印刷装置及び印刷方法を提供する。【解決手段】印刷装置11は、印刷媒体Tの印刷面Sfに接触することによって印刷面Sfに付着した付着物を除去する粘着ローラー31の外周面32と、粘着ローラー31の外周面32が接触した印刷面Sfを押圧する押圧ローラー41の外周面42と、押圧ローラー41の外周面42が押圧した印刷面Sfに対して液体を噴射することによって印刷を行う液体噴射部18と、を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、プリンターなどの印刷装置及び印刷方法に関する。
印刷装置の一例として、捺染実行部であるインクジェットヘッドから被捺染材であるTシャツにインクを噴射して図柄等を印刷することで、Tシャツの捺染を行うインクジェット式の捺染装置がある(例えば、特許文献1)。
特開2013−19083号公報
ところで、上述のような捺染装置においては、インクジェットヘッドが被捺染材に近づいてインクを噴射するときに、被捺染材に付いている毛羽や糸くずがインクジェットヘッドに接触して、インクの噴射不良を招くことがある。またこのとき、被捺染材に付いていた毛羽等の付着物がインクジェットヘッドに付着すると、インクの噴射に伴って生じたインクミストが付着物の表面で結露して被捺染材の上に垂れ落ち、印刷品質を低下させてしまうことがある。すなわち、被捺染材に毛羽等が付着していると、こうした付着物に起因する印刷品質の低下を招くことがある、という課題がある。
なお、こうした課題は、被捺染材の捺染を行う捺染装置に限らず、印刷媒体に対して液体を噴射して印刷を行う印刷装置においては、概ね共通したものとなっている。
本発明は、こうした実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、印刷媒体に付いている付着物に起因する印刷品質の低下を抑制することができる印刷装置及び印刷方法を提供することにある。
以下、上記課題を解決するための手段及びその作用効果について記載する。
上記課題を解決する印刷装置は、印刷媒体の印刷面に接触することによって前記印刷面に付着した付着物を除去する除去部と、前記除去部が接触した前記印刷面を押圧する押圧部と、前記押圧部が押圧した前記印刷面に対して液体を噴射することによって印刷を行う液体噴射部と、を備える。
上記構成によれば、印刷面に付着した付着物は、印刷面に接触する除去部によって除去されるので、印刷媒体に付いている付着物に起因する印刷品質の低下を抑制することができる。なお、除去部が印刷面に接触すると、印刷面が毛羽立ったりしわができたりするなどして、その表面状態が乱れてしまうおそれがあるが、除去部が接触した印刷面を押圧部が押圧することにより、印刷面を平坦にすることができる。そして、液体噴射部は押圧部の押圧により平坦になった印刷面に対して液体を噴射するので、除去部の接触に起因する印刷品質の低下を抑制することができる。
上記印刷装置は、前記印刷媒体よりも硬質の外周面を有し、前記硬質の外周面が前記印刷面に接触した状態で回転可能な押圧ローラーを備え、前記押圧部は、前記押圧ローラーの前記外周面からなる。
この構成によれば、押圧ローラーの外周面は印刷媒体よりも硬質なので、硬質の外周面からなる押圧部が印刷面を押圧することによって、印刷面を平坦にすることができる。また、押圧部が印刷面を押圧するときに押圧ローラーが回転することによって、押圧部と印刷面との間に生じる摩擦抵抗を低減することができる。したがって、押圧部が印刷媒体に接触することに起因する印刷面の乱れを抑制することができる。
上記印刷装置は、粘着性のある外周面を有し、前記粘着性のある外周面が前記印刷面に接触した状態で回転可能な粘着ローラーを備え、前記除去部は、前記粘着ローラーの前記外周面からなる。
この構成によれば、粘着ローラーの外周面は粘着性があるので、粘着性のある外周面からなる除去部が印刷面に接触することによって、印刷面に付着した付着物を除去することができる。また、除去部が印刷面に接触するときに粘着ローラーが回転することによって、除去部と印刷面との間に生じる摩擦抵抗を低減することができる。したがって、除去部が印刷媒体に接触することに起因する印刷面の乱れを抑制することができる。
上記印刷装置において、前記粘着ローラーは、前記押圧部が前記印刷面を押圧しているときに、前記外周面が前記印刷面に接触した状態で回転する。
この構成によれば、粘着ローラーの回転に伴って粘着性のある外周面が印刷面から離れるときに、押圧部が印刷面を押圧することにより、印刷媒体の浮き上がりを抑制しつつ、粘着ローラーから印刷媒体を剥がすことができる。
上記印刷装置は、前記除去部、前記押圧部及び前記液体噴射部を保持する筐体部と、前記印刷媒体を載置した状態で前記筐体部に対して相対移動する載置部と、を備え、前記除去部及び前記押圧部は、前記相対移動に伴って前記載置部に載置された前記印刷媒体の前記印刷面に接触する。
この構成によれば、載置部が印刷媒体を載置した状態で筐体部に対して相対移動することによって、載置部に載置された印刷媒体と、筐体部に保持された除去部及び押圧部とを接触させることができる。
上記印刷装置は、前記押圧部が押圧した前記印刷面上において、前記印刷面から突出することによって前記液体噴射部に対して干渉する可能性のある干渉物の有無を検知する検知部を備える。
この構成によれば、押圧部が押圧した印刷面上において検知部が検知を行うことによって、印刷面に付着した付着物や印刷媒体のしわなどの干渉物が液体噴射部と干渉する前に、そのような液体噴射部に対する干渉物の有無を検知することができる。
上記課題を解決する印刷方法は、印刷媒体の印刷面に接触して、前記印刷面に付着した付着物を除去する除去工程と、前記除去工程の後に、前記印刷面を押圧する押圧工程と、前記押圧工程の後に、前記印刷面に対して液体を噴射することによって印刷を行う液体噴射工程と、を備える。
この構成によれば、上記印刷装置と同様の作用効果を得ることができる。
第1実施形態の印刷装置の斜視図。 第1実施形態の印刷装置が備える載置部の構成を示す斜視図。 第1実施形態の印刷装置の断面図。 第1実施形態の印刷装置が備える処理機構の断面図。 第2実施形態の印刷装置の断面図。 第3実施形態の印刷装置の断面図。 第4実施形態の印刷装置の断面図。
(第1実施形態)
以下、印刷装置の第1実施形態について、図を参照して説明する。印刷装置は、例えば、印刷媒体の一例である布(Tシャツ)の生地表面を印刷面として、この印刷面に液体の一例であるインクを噴射して捺染することによって印刷を行うインクジェット式のプリンター(捺染装置)である。
図1に示すように、本実施形態の印刷装置11は、略矩形箱状の筐体部12と、筐体部12から突設された収容部13と、印刷媒体Tを載置した状態で往復移動可能な載置部14と、載置部14を往復移動させるための搬送部15とを備えている。
なお、本実施形態では、筐体部12から収容部13が突出する方向を後方といい、筐体部12から搬送部15が突出する方向を前方という。そして、筐体部12側から収容部13側に向けて搬送部15が載置部14を往路移動させる方向を移動方向+Yとするとともに、収容部13側から筐体部12側に向けて搬送部15が載置部14を復路移動させる方向(移動方向+Yの逆方向)を移動方向−Yとする。
筐体部12の前面側には、載置部14が移動方向Y(+Y,−Y)に沿って移動するときに、載置部14が筐体部12に出入りすることを許容する開口部16が形成されている。また、筐体部12及び収容部13の内部には、載置部14の移動を許容する空間が筐体部12及び収容部13に亘って形成されている。なお、収容部13は、後端が筐体部12よりも後方に移動した載置部14を収容する。
筐体部12の開口部16付近には、印刷媒体Tに印刷を施す前に、印刷媒体Tの印刷面Sfの表面状態を整えるための表面処理を行う処理機構26が保持されている。処理機構26は、回動支持部33,43と、回動支持部33,43の先端に取り付けられた軸部34,44と、粘着ローラー31と、押圧ローラー41とを備えている。粘着ローラー31は、粘着性のある外周面32を有して、軸部34に取り付けられている。押圧ローラー41は、印刷媒体Tよりも硬質の外周面42を有して、軸部44に取り付けられている。
粘着ローラー31の外周面32は、印刷前の印刷媒体Tの印刷面Sfに接触して、印刷面Sfに付着した毛羽や糸くずなどの付着物を除去する除去部として機能する。また、押圧ローラー41の外周面42は、印刷前の印刷面Sfを押圧する押圧部として機能する。ここで、粘着ローラー31は押圧ローラー41よりも移動方向+Yにおける上流側に配置されている。すなわち、処理機構26においては、粘着ローラー31が印刷媒体Tの印刷面Sfに接触して付着物を除去する表面処理を行い、これに続いて、押圧ローラー41が粘着ローラー31の外周面32が接触した印刷前の印刷面Sfを押圧する表面処理を行う。
粘着ローラー31は、例えば粘着面を有する粘着テープを、粘着面が外周面32となるように芯材に巻回してロール状にしたものとすることができる。そして、ロール状に巻回した粘着テープの粘着面を外周面32とする場合には、粘着テープを剥がして新たな粘着面を露出させれば、粘着ローラー31の粘着性を回復させることができる。
また、粘着ローラー31は外周面32に粘着剤層を形成した円筒状のローラーであってもよい。そして、外周面32に形成した粘着剤層を除去部とした場合には、粘着ローラー31を軸部34に対して着脱可能な構成にしておき、粘着ローラー31を軸部34から取り外して、外周面32に付着した付着物を除去できるようにしておくのが好ましい。
押圧ローラー41は、例えば金属材料によって形成にすれば、その自重で印刷面Sfを押圧することができる。なお、押圧ローラー41による押圧力を強くしたい場合には、ばねなどの付勢部材によって押圧ローラー41を印刷面Sfに近づく方向に付勢してもよい。また、押圧ローラー41、軸部44及び回動支持部43を金属製にして、押圧ローラー41を軸部44及び回動支持部43を介して接地しておけば、印刷媒体Tに対して粘着ローラー31や押圧ローラー41が接触することによって発生した静電気を除去することができる。
粘着ローラー31及び押圧ローラー41は、筐体部12内に配置されていてもよい。ただし、粘着ローラー31は筐体部12の外に配置した方が、外周面32の粘着性を回復させる作業(例えば、巻回された粘着テープを剥がしたり、粘着ローラー31を軸部34に対して着脱したりする作業)が容易になるので、好ましい。
筐体部12内には、キャリッジ17が鉛直方向Z及び移動方向Yの双方と交差(本実施形態では直交)する主走査方向Xに沿って往復移動可能な状態で保持されている。キャリッジ17には、筐体部12内において載置部14に載置された印刷媒体Tに対してインクなどの液体を噴射可能な液体噴射部18が搭載されている。そして、液体噴射部18は、載置部14とともに移動方向−Yに移動する印刷媒体Tの印刷面Sfに対して液体を噴射して捺染することで、印刷媒体Tに印刷を行う。
図2に示すように、載置部14は、搬送部15の上部に取り付けられる矩形板状の載置台21と、載置台21との間に印刷媒体Tを挟むことによって印刷面Sfを平坦な状態に保持する矩形枠状の枠部材22とを備えている。枠部材22には、印刷面Sfを露出させるための開口23が形成されている。そして、印刷媒体Tは、載置台21を覆うように載置台21上に載置された後、印刷面Sf側から枠部材22がはめ込まれることによって、載置部14にセットされる。
図3に示すように、処理機構26は、回動支持部33,43の基端側を回動可能な状態で支持する支持機構24を備えている。支持機構24は、載置部14が移動方向+Yに往路移動するときには、回動支持部33,43を回動させて、押圧ローラー41及び粘着ローラー31を印刷媒体Tに接触可能な処理位置(図3に実線で示す位置)に配置する。また、支持機構24は、載置部14が移動方向−Yに復路移動するときには、回動支持部33,43を回動させて、押圧ローラー41及び粘着ローラー31を印刷媒体Tと接触しない退避位置(図3に二点鎖線で示す位置)に配置する。
筐体部12内には、移動方向+Yにおいて液体噴射部18より下流側に、押圧ローラー41の外周面42が押圧した印刷面Sf上において、液体噴射部18に対する干渉物の有無を検知する検知部25が配置されている。検知部25は、印刷媒体Tがセットされた載置部14が移動方向+Yに往路移動するときに、干渉物の有無を検知する。なお、検知部25は処理機構26を構成する。
検知部25は、例えば載置部14の主走査方向Xにおける一端側に配置される投光部と、載置部14の主走査方向Xにおける他端側において、投光部が出射する光を受光可能な位置に配置される受光部とを有する光センサーである。そして、検知部25は、投光部が光を出射したときに受光部が一定量以上の光を受光した場合には干渉物がないとの検知結果を出力する一方、受光部が受光する光の光量が一定量に満たない場合には干渉物があるとの検知結果を出力する。なお、干渉物とは、例えば印刷媒体Tに付着した毛羽や糸くず、あるいは印刷面Sfから突出する印刷媒体Tの繊維や印刷媒体Tのしわなど、載置部14側から液体噴射部18側に向けて突出することによって、液体噴射部18に対して接触する可能性のあるものをいう。
検知部25は、印刷前に干渉物の有無を検知することができればよいので、例えば押圧ローラー41と液体噴射部18との間など、移動方向+Yにおいて押圧ローラー41より下流に配置されていればよい。ただし、検知部25を光センサーとする場合には、検知部25を筐体部12内において開口部16から離れた内奥側に配置する方が、外光の影響に起因する誤検知を抑制することができるので、好ましい。光センサーにおいては、受光部が外光を受光すると、投光部が出射する光を干渉物が遮っているにもかかわらず、干渉物がないとの誤った検知結果を出力してしまうおそれがあるためである。
次に、処理機構26による表面処理及び表面処理が施された印刷媒体Tに対する印刷処理について説明する。
載置部14に対する印刷媒体Tのセットは、載置部14全体が筐体部12の外に配置されるセット位置で行われる。そして、載置部14に対する印刷媒体Tのセットが完了すると、搬送部15が載置部14をセット位置から移動方向+Yに往路移動させる。すると、回動支持部33,43が回動して、押圧ローラー41及び粘着ローラー31が印刷媒体Tに接触可能な処理位置に配置される。
そして、印刷媒体Tを載置した状態で載置部14が筐体部12に対して相対移動すると、その相対移動に伴って、粘着ローラー31の外周面32が載置部14に載置された印刷媒体Tの印刷面Sfに接触する。粘着ローラー31の外周面32が印刷面Sfに接触するとき、粘着ローラー31は外周面32が印刷面Sfに接触した状態で図3における反時計方向(図3に矢印で示す方向)に従動回転する。すると、粘着ローラー31の回転に伴って、印刷媒体Tに付着していた毛羽や糸くずなどが粘着性のある外周面32に貼り付くことによって、印刷面Sfから除去される(除去工程)。
粘着ローラー31によって付着物を除去する除去工程に続いて、載置部14が筐体部12に対して相対移動するのに伴って、粘着ローラー31の外周面32が接触した印刷面Sfを押圧ローラー41の外周面42が押圧する(押圧工程)。外周面42が印刷面Sfを押圧するとき、押圧ローラー41は外周面42が印刷面Sfに接触した状態で図3における反時計方向(図3に矢印で示す方向)に従動回転する。なお、粘着ローラー31は、押圧部を構成する押圧ローラー41の外周面42が印刷面Sfを押圧しているときに、外周面32が印刷面Sfに接触した状態で回転するのが好ましい。
押圧工程の後には、載置部14が筐体部12に対して相対移動するのに伴って、押圧ローラー41の外周面42が押圧した印刷面Sf上において検知部25が干渉物の有無を検知する(検知工程)。そして、押圧ローラー41が押圧した印刷面Sfに毛羽立ちが残っている場合や、印刷媒体Tがしわになっている場合などには、干渉物があるとの検出結果を検知部25が出力する。
載置部14は、移動方向+Yにおいて液体噴射部18よりも下流側となる印刷開始位置(図3に二点鎖線で示す位置)まで移動すると、移動方向を反転させて移動方向−Yに向けて復路移動を開始する。
なお、載置部14の移動方向+Yへの往路移動時に、干渉物がないとの検出結果を検知部25が出力している場合には、載置部14の移動方向−Yへの復路移動時に、載置部14とともに移動する印刷媒体Tの印刷面Sfに対して液体噴射部18が液体を噴射することによって、印刷(捺染)を行う(液体噴射工程)。すなわち、液体噴射部18は、粘着ローラー31が付着物を除去した後に、押圧ローラー41が押圧して平坦になった印刷面Sfに対して液体を噴射して、印刷を行う。
載置部14が移動方向−Yに復路移動するときには、押圧ローラー41及び粘着ローラー31は印刷媒体Tと接触しない退避位置に配置されるので、印刷が行われた印刷面Sfとの接触が回避される。したがって、印刷面Sfに着弾した液体が乾かないうちに押圧ローラー41及び粘着ローラー31が印刷面Sfに接触して、印刷品質の低下を招くことがない。
一方、載置部14の移動方向+Yへの往路移動時に、干渉物があるとの検出結果を検知部25が出力している場合、載置部14の移動方向−Yへの復路移動時に、液体噴射部18は液体の噴射を行わない。すなわち、印刷中に毛羽や印刷媒体Tなどの干渉物が液体噴射部18に干渉すると、噴射不良が生じたり印刷媒体Tがインクで汚れたりして印刷品質が低下してしまうので、印刷を行うことなく、印刷媒体Tをセット位置に戻す。
そして、検知部25が干渉物として検知したのが印刷媒体Tに生じたしわであった場合などには、往路移動によってセット位置に戻ってきた載置部14に印刷媒体Tをセットし直すなどした後、再度、印刷媒体Tを載置部14とともに移動方向+Yに往路移動させる。
次に、以上のように構成された印刷装置11の作用について説明する。
印刷媒体Tに毛羽等の付着物が付いていると、その付着物が液体噴射部18に付いてしまうことがある。そして、このように液体噴射部18に毛羽等が付着すると、液体の噴射に伴って生じたミストが毛羽等の表面で結露して印刷媒体Tの上に垂れ落ち、印刷品質を低下させてしまうことがある。その点、印刷装置11は、印刷の前に印刷面Sfの付着物を除去する粘着ローラー31を備えるので、液体噴射部18に対する毛羽等の付着が抑制される。
ただし、粘着ローラー31の粘着性を有する外周面32が接触した印刷面Sfから離れるときには、印刷媒体Tを構成する繊維などが引っ張られて、印刷面Sfが毛羽立ってしまうことがある。その点、印刷装置11は、印刷面Sfを押圧する押圧ローラー41を備えるので、粘着ローラー31の接触による印刷面Sfの毛羽立ちが抑制される。
また、図4に示すように、除去工程において粘着ローラー31が図4に矢印で示す反時計方向に回転すると、粘着ローラー31よりも移動方向+Yにおける下流側で、外周面32に貼り付いた印刷媒体Tが載置台21から浮き上がることがある。
このとき、粘着ローラー31の移動方向+Yにおける下流側で押圧ローラー41が図4に矢印で示す反時計方向に回転しつつ印刷面Sfを押圧することによって、印刷媒体Tが粘着ローラー31から引きはがされて、載置台21からの浮き上がりが抑制される。こうした印刷媒体Tの浮き上がりを押圧ローラー41によって抑制するためには、移動方向Yにおいて押圧ローラー41を粘着ローラー31の近くに配置するとともに、押圧ローラー41が印刷媒体Tを押圧した状態で、粘着ローラー31を印刷媒体Tに接触させるのが好ましい。
なお、粘着ローラー31の粘着力によって印刷媒体Tが載置台21から浮き上がってしわが生じてしまった場合にも、その後に押圧ローラー41が印刷媒体Tを押圧することにより、印刷媒体Tのしわが延ばされる。このように、押圧工程において、印刷前の印刷面Sfを押圧ローラー41が押圧することによって、印刷面Sfが平坦な状態になる。
また、粘着ローラー31の除去工程における図4に矢印で示す反時計方向への回転を、粘着ローラー31に規制部材を接触させることにより、同方向への回転を若干規制した状態にしておいてもよい。これにより、粘着ローラー31の粘着力による印刷媒体Tの載置台21からの浮き上がりを低減できるとともに、印刷面Sfに接触するときに、印刷媒体Tのしわを延ばす効果が期待できるためである。
ここで、粘着ローラー31によって付着物が除去しきれなかった場合や、押圧ローラー41によって印刷面Sfが十分に平坦な状態にならなかった場合には、液体噴射部18が印刷媒体Tに接近して液体を噴射するときに、印刷媒体Tに付いている毛羽や糸くずが液体噴射部18に接触して、液体の噴射不良が発生するおそれがある。また、そのように平坦でない印刷面Sfに印刷を行うと、毛羽立ちやしわの部分において液滴の着弾位置がずれるなどして、印刷品質が低下するおそれがある。
その点、印刷装置11は検知部25を備えるので、検知部25が印刷面Sfに残った毛羽立ちやしわになった印刷媒体Tなどを干渉物として検知した場合には、印刷を行うことなく、載置部14をセット位置に戻すことができる。したがって、毛羽立ち等によって表面状態が乱れた印刷面Sfに液体を噴射することによる印刷品質の低下を回避することができる。
なお、検知部25が干渉物を検知して、載置部14が移動方向−Yに復路移動するときに液体の噴射を行わない場合には、同往路移動において押圧ローラー41及び粘着ローラー31を印刷面Sfに接触させてもよい。押圧ローラー41が印刷面Sfを押圧することによって印刷面Sfの毛羽立ちを解消したり、粘着ローラー31が印刷面Sfの付着物を除去したりすることによって、干渉物をなくすことができるためである。
ただし、検知部25が干渉物として検知したのが印刷媒体Tに生じたしわである場合などには、粘着ローラー31が印刷面Sfに接触しても干渉物をなくすことに寄与せず、外周面32の粘着性が無駄に失われることにもなる。そのため、印刷を行うことなく載置部14が移動方向−Yに復路移動するときに、押圧ローラー41を印刷面Sfに接触させる一方、粘着ローラー31を印刷面Sfに接触させないようにしてもよい。
上記第1実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)印刷面Sfに付着した付着物は、印刷面Sfに接触する粘着ローラー31の外周面32によって除去されるので、印刷媒体Tに付いている付着物に起因する印刷品質の低下を抑制することができる。なお、粘着ローラー31の外周面32が印刷面Sfに接触すると、印刷面Sfが毛羽立ったりしわができたりするなどして、その表面状態が乱れてしまうおそれがあるが、粘着ローラー31の外周面32が接触した印刷面Sfを押圧ローラー41の外周面42が押圧することにより、印刷面Sfを平坦にすることができる。そして、液体噴射部18は外周面42の押圧により平坦になった印刷面Sfに対して液体を噴射するので、外周面32の接触に起因する印刷品質の低下を抑制することができる。
(2)押圧ローラー41の外周面42は印刷媒体Tよりも硬質なので、硬質の外周面42が印刷面Sfを押圧することによって、印刷面Sfを平坦にすることができる。また、押圧ローラー41の外周面42が印刷面Sfを押圧するときに押圧ローラー41が回転することによって、押圧ローラー41の外周面42と印刷面Sfとの間に生じる摩擦抵抗を低減することができる。したがって、押圧ローラー41の外周面42が印刷媒体Tに接触することに起因する印刷面Sfの乱れを抑制することができる。
(3)粘着ローラー31の外周面32は粘着性があるので、粘着性のある外周面32が印刷面Sfに接触することによって、印刷面Sfに付着した付着物を除去することができる。また、粘着ローラー31の外周面32が印刷面Sfに接触するときに粘着ローラー31が回転することによって、粘着ローラー31の外周面32と印刷面Sfとの間に生じる摩擦抵抗を低減することができる。したがって、粘着ローラー31の外周面32が印刷媒体Tに接触することに起因する印刷面Sfの乱れを抑制することができる。
(4)粘着ローラー31の回転に伴って粘着性のある外周面32が印刷面Sfから離れるときに、押圧ローラー41の外周面42が印刷面Sfを押圧することにより、印刷媒体Tの浮き上がりを抑制しつつ、粘着ローラー31から印刷媒体Tを剥がすことができる。
(5)載置部14が印刷媒体Tを載置した状態で筐体部12に対して相対移動することによって、載置部14に載置された印刷媒体Tと、筐体部12に保持された粘着ローラー31の外周面32及び押圧ローラー41の外周面42とを接触させることができる。
(6)押圧ローラー41の外周面42が押圧した印刷面Sf上において検知部25が検知を行うことによって、印刷面Sfに付着した付着物や印刷媒体Tのしわなどの干渉物が液体噴射部18と干渉する前に、そのような液体噴射部18に対する干渉物の有無を検知することができる。
(第2実施形態)
次に、印刷装置の第2実施形態について、図5を参照して説明する。
上記第1実施形態では、載置部14が筐体部12に対して相対移動するのに対して、第2実施形態の印刷装置11Aにおいては、筐体部12Aが載置部14Aに対して相対移動する点が第1実施形態と異なっている。なお、両実施形態において同じ符号を付した部材は同様の構成を備えるので説明を省略し、以下においては第1実施形態と異なる点を中心に説明を行う。
図5に示すように、印刷装置11Aの筐体部12Aは、液体噴射部18を搭載したキャリッジ17と、処理機構26Aとを保持して、印刷媒体Tを載置する載置部14Aに対して移動方向Y(+Y,−Y)に沿って往復移動する。なお、移動方向+Yは図5における右方向であり、移動方向−Yは図5における左方向である。
筐体部12Aには、移動方向Yに並ぶ2つの側壁に開口部16Aが形成されているとともに、筐体部12A内には載置部14Aに対する相対移動を許容する空間が形成されている。載置部14Aは、印刷媒体Tを載置する載置面14sを有しているとともに、開口部16Aを通じて筐体部12A内を貫通するように配置されている。なお、載置部14Aは、載置面14sから印刷媒体Tが浮き上がることを抑制するために、印刷媒体Tを載置面14sに吸着させるための吸引孔及び吸引機構を備えてもよい。
粘着ローラー31及び押圧ローラー41を支持する支持機構24Aは、筐体部12Aの外面側に保持されて、筐体部12Aの移動方向+Yにおける下流側に配置されている。また、粘着ローラー31は、押圧ローラー41よりも移動方向+Yにおける下流側に配置されている。
処理機構26Aを構成する検知部25は、筐体部12A内であって、液体噴射部18よりも移動方向+Yにおける下流側となる位置に配置されている。なお、第2実施形態においては、支持機構24A、粘着ローラー31及び押圧ローラー41が筐体部12Aの外に配置されているので、第1実施形態よりも開口部16Aを小さくすることができる。そのため、光センサーである検知部25を開口部16Aに近い位置に配置しても、外光の影響に起因する誤検知が発生しにくい。
支持機構24Aは、筐体部12Aに対して鉛直方向Zに沿って移動可能になっている。また、支持機構24Aは、軸部34を介して粘着ローラー31を回転自在な状態で支持しているとともに、軸部44を介して押圧ローラー41を回転自在な状態で支持している。
支持機構24Aは、筐体部12Aが移動方向+Yに往路移動するときには、鉛直方向下方に移動して、押圧ローラー41及び粘着ローラー31を印刷媒体Tに接触可能な処理位置に配置する。また、支持機構24Aは、筐体部12Aが移動方向−Yに復路移動するときには、鉛直方向上方に移動して、押圧ローラー41及び粘着ローラー31を印刷媒体Tと接触しない退避位置に配置する。
次に、処理機構26Aによる表面処理及び表面処理が施された印刷媒体Tに対する印刷処理について説明する。
本実施形態において、処理機構26Aは、筐体部12Aが移動方向+Yに往路移動するときに、印刷媒体Tの表面処理を行う。すなわち、筐体部12Aが移動方向+Yに往路移動すると、粘着ローラー31の外周面32が載置部14Aに載置された印刷媒体Tの印刷面Sfに接触する。そして、粘着ローラー31の外周面32が印刷面Sfに接触するとき、粘着ローラー31は外周面32が印刷面Sfに接触した状態で図5における時計方向(図5に矢印で示す方向)に従動回転する。すると、粘着ローラー31の回転に伴って、印刷媒体Tに付着していた毛羽や糸くずなどが粘着性のある外周面32に貼り付くことによって、印刷面Sfから除去される(除去工程)。
粘着ローラー31が付着物を除去した後、粘着ローラー31の外周面32が接触した印刷面Sfを押圧ローラー41の外周面42が押圧する(押圧工程)。外周面42が印刷面Sfを押圧するとき、押圧ローラー41は外周面42が印刷面Sfに接触した状態で図5における時計方向(図5に矢印で示す方向)に従動回転する。
押圧工程の後には、筐体部12Aが載置部14Aに対して相対移動するのに伴って、押圧ローラー41の外周面42が押圧した印刷面Sf上において検知部25が干渉物の有無を検知する(検知工程)。そして、押圧ローラー41が押圧した印刷面Sfに毛羽立ちが残っている場合や、印刷媒体Tがしわになっている場合などには、干渉物があるとの検出結果を検知部25が出力する。
筐体部12Aの往路移動に伴って除去工程、押圧工程及び検知工程が行われ、検知部25が印刷面Sfを通過すると、処理機構26Aによる表面処理が終了する。そして、筐体部12Aの移動方向+Yへの往路移動時に、干渉物がないとの検出結果を検知部25が出力している場合には、筐体部12Aが移動方向を反転して、移動方向−Yに向けて復路移動を開始する。なお、筐体部12Aが移動方向−Yに向けて復路移動するときには、支持機構24Aが鉛直方向上方に向けて移動することにより、押圧ローラー41及び粘着ローラー31が印刷媒体Tと接触しない退避位置に退避する。
そして、筐体部12Aの移動方向−Yへの復路移動時に、載置部14Aに載置された印刷媒体Tの印刷面Sfに対して液体噴射部18が液体を噴射することによって、印刷(捺染)を行う(液体噴射工程)。
一方、筐体部12Aの移動方向+Yへの往路移動時に、干渉物があるとの検出結果を検知部25が出力している場合、筐体部12Aは復路移動しなくてもよい。すなわち、第2実施形態においては、筐体部12Aの往路移動終了時に印刷媒体Tが筐体部12Aの外に露出しているので、復路移動を行うことなく、干渉物として検知されたしわの解消等を行うことができる。
次に、以上のように構成された印刷装置11Aの作用について説明する。
第2実施形態においても、第1実施形態と同様に、粘着ローラー31によって印刷媒体Tの付着物を除去することができるとともに、押圧ローラー41によって印刷前の印刷面Sfを平らにすることができる。また、検知部25によって液体噴射部18に対する干渉物を検知することができる。
さらに、除去工程において粘着ローラー31が図5に矢印で示す時計方向に回転すると、粘着ローラー31の移動方向+Yにおける上流側で、外周面32に貼り付いた印刷媒体Tが載置面14sから浮き上がることがある。このとき、粘着ローラー31の移動方向+Yにおける上流側で押圧ローラー41が図5に矢印で示す時計方向に回転することによって、印刷媒体Tが粘着ローラー31から引きはがされて、載置面14sからの浮き上がりが抑制される。
上記第2実施形態によれば、上記(1)〜(6)の効果に加えて、以下のような効果を得ることができる。
(7)押圧ローラー41及び粘着ローラー31は筐体部12Aの外に配置されているので、例えば粘着ローラー31の外周面32の粘着性を回復させる作業などを容易に行うことができる。
(8)処理機構26Aは、支持機構24A、押圧ローラー41及び粘着ローラー31が筐体部12Aの外に配置されているので、表面処理を行う機能を追加するために、筐体部12A内の構成を大きく変更する必要がない。
(第3実施形態)
次に、印刷装置の第3実施形態について、図6を参照して説明する。
第3実施形態の印刷装置においては、搬送方向に搬送される印刷媒体の印刷面に対して、移動しない処理機構が表面処理を行うとともに液体噴射部が印刷処理を行う点が第1実施形態と異なっている。なお、両実施形態において同じ符号を付した部材は同様の構成を備えるので説明を省略し、以下においては第1実施形態と異なる点を中心に説明を行う。
図6に示すように、印刷装置11Bは、キャリッジ17を保持する筐体部12Bと、長尺の印刷媒体Tを搬送方向Fに搬送する搬送機構45と、筐体部12Bよりも搬送方向Fの上流側に配置された処理機構26Bとを備えている。筐体部12Bには、搬送方向Fに並ぶ2つの側壁に開口部16Bが形成されているとともに、筐体部12B内には印刷媒体Tの通過を許容する空間が形成されている。
搬送機構45は、支持軸46と、支持軸46よりも搬送方向Fにおける下流側に載置面14sを有して配置される載置部14Bと、載置面14s上に配置された印刷媒体Tを搬送するための搬送ローラー47とを備える。載置部14Bは、開口部16Bを通じて筐体部12B内を貫通するように配置されている。
印刷媒体Tは、支持軸46に巻き回されることでロール状をなしているとともに、支持軸46から巻き解かれた先端側が載置部14Bの載置面14s上に載置される。搬送ローラー47は、例えば搬送方向Fにおいて筐体部12Bよりも下流側に、載置面14sとの間に印刷媒体Tを挟持可能な状態で配置される。そして、搬送ローラー47が図6における反時計方向に回転すると、載置面14sに載置された印刷媒体Tが搬送方向Fに搬送されるとともに、支持軸46が図6における時計方向に回転して印刷媒体Tが巻き解かれる。
本実施形態の処理機構26Bは、筐体部12B及び載置部14Bとは別体に構成されている。そして、処理機構26Bは、支持部材55と、除去部材51と、押圧部材61と、検知部25とを備えている。除去部材51、押圧部材61及び検知部25は支持部材55に支持されている。なお、押圧部材61は除去部材51よりも搬送方向Fの下流側に配置されているとともに、検知部25は押圧部材61よりも搬送方向Fの下流側に配置されている。
除去部材51は、円筒状の外周面を有して回転軸として機能する基台部54と、基台部54の外周面全体に立設する複数のブラシ糸を有するブラシ部52とを備える回転ブラシである。本実施形態においては、ブラシ部52が除去部を構成する。そして、除去部をブラシ部52とした場合には、ブラシ部52に付着した毛羽等を回収することによって、印刷媒体Tから付着物を除去する性能を回復させることができる。
ブラシ部52は、ブラシ糸を基台部54に直接植毛して形成してもよいし、基布にパイル糸を織り込んで形成したパイルをブラシ糸として、このようにパイルが立設された基布を基台部54に取り付けることによって形成してもよい。なお、基布に織り込むパイルをブラシ糸とする場合には、ループ状をなすパイル糸(ループパイル)をそのままブラシ糸として使用してもよいし、パイル糸のループ部分をカットしたカットパイルをブラシ糸として使用してもよい。
押圧部材61は、印刷媒体Tよりも硬質であって、かつ、表面が滑らかな押圧面62を有し、この押圧面62が押圧部として機能する。押圧部材61は、金属等の熱伝導率が高い材料によって構成されるとともに、押圧面62の反対側には発熱体64が配置されている。
次に、処理機構26Bによる表面処理及び表面処理が施された印刷媒体Tに対する印刷処理について説明する。
本実施形態においては、搬送機構45によって搬送方向Fに搬送される印刷媒体Tに対して、処理機構26Bが表面処理を行う。すなわち、印刷媒体Tが処理機構26Bに対して搬送方向Fに相対移動すると、除去部材51のブラシ部52が印刷媒体Tの印刷面Sfに接触する。
このとき、回転ブラシである除去部材51は、基台部54の回転を規制しておくか、あるいは、図6における時計回り方向に回転させる。すると、ブラシ部52が印刷面Sfに接触するときにブラシ部52を構成するブラシ糸の先端が印刷媒体Tの表面に引っかかることにより、印刷面Sfに付着した毛羽や糸くずが掻き取られ、印刷面Sfから除去される(除去工程)。
なお、ブラシ部52を構成するブラシ糸は、その先端を搬送方向Fの上流側に向けて傾斜させておくことによって、印刷媒体Tに付着した毛羽や糸くずなどを効果的に除去することができる。また、ブラシ部52を構成するブラシ糸の先端を搬送方向Fの上流側に向けて傾斜させておくと、印刷媒体Tには搬送方向Fと逆方向に力が作用する。そのため、ブラシ部52が印刷面Sfに接触することによって、印刷媒体Tのしわを伸ばす効果が期待できる。
除去工程の後には、ブラシ部52が接触した印刷面Sfを押圧部材61の押圧面62が押圧する(押圧工程)。押圧面62が印刷面Sfを押圧するとき、押圧部材61には発熱体64から熱が伝達されるので、加熱によって印刷面Sfの毛羽立ちやしわが効率よく解消される。
押圧工程の後には、押圧部材61が押圧した印刷面Sf上において検知部25が干渉物の有無を検知する(検知工程)。そして、印刷面Sfに毛羽立ちが残っている場合や、印刷媒体Tがしわになっている場合などには、干渉物があるとの検出結果を検知部25が出力する。
そして、干渉物がないとの検出結果を検知部25が出力している場合には、押圧面62の押圧によって平坦になった印刷媒体Tの印刷面Sfに対して、液体噴射部18が液体を噴射することによって、印刷(捺染)を行う(液体噴射工程)。一方、干渉物があるとの検出結果を検知部25が出力すると、搬送機構45が印刷媒体Tの搬送を停止するとともに、液体噴射部18が液体の噴射を中止する。
次に、以上のように構成された印刷装置11Bの作用について説明する。
本実施形態で除去部として機能するブラシ部52は、粘着により付着物を除去する除去部と比較して、付着物の除去能力が低下しにくい。また、ブラシ部52が印刷面Sfに接触することによって、印刷媒体Tには搬送方向Fと逆方向の力が作用するので、印刷媒体Tのしわを伸ばした状態で、押圧工程を行うことができる。
なお、このようにブラシ部52によって搬送方向Fと逆方向にしわをのばしているときに、印刷媒体Tを搬送するために支持軸46を回転させると、ブラシ部52より搬送方向Fの上流側で印刷媒体Tがたるんでしまうおそれがある。そのため、支持軸46による搬送力よりも搬送ローラー47による搬送力を強くするか、あるいは、表面処理や印刷処理を行う場合には、支持軸46は駆動回転させずに従動回転させるのが好ましい。
そして、押圧工程において、たわみやしわのある印刷媒体Tを押圧すると、印刷媒体Tに折りじわがついてしまうおそれがあるが、ブラシ部52によって印刷媒体Tのしわを伸ばした後に押圧を行うことによって、こうしたおそれを減らすことができる。
また、印刷装置11Bは、押圧面62が印刷媒体Tを押さえた状態で、押圧面62よりも搬送方向Fにおける下流側で搬送ローラー47が回転駆動することにより、押圧面62と搬送ローラー47との間において印刷媒体Tのしわが伸ばされる。そして、液体噴射部18は、搬送方向Fにおいて押圧面62と搬送ローラー47との間にあるので、このようにしわが伸ばされた印刷媒体Tに印刷を行うことができる。
なお、搬送方向Fにおいて、処理機構26Bと筐体部12Bとの間に隙間を設けておいて、検知部25が干渉物を検知した場合に、処理機構26Bと筐体部12Bと隙間において、印刷媒体Tのしわの解消作業等をできるようにしてもよい。
あるいは、検知部25が干渉物を検知した場合に、支持軸46を図6における反時計方向に回転させて印刷媒体Tを巻き戻した後に、再度印刷媒体Tを搬送方向Fに搬送して表面処理をやりなおすようにしてもよい。なお、このように印刷媒体Tを搬送方向Fと逆方向に搬送する場合や、表面処理を行うことなく印刷媒体Tを搬送方向Fに送る場合などには、回転ブラシである除去部材51が従動回転するようにすれば、印刷媒体Tの搬送を妨げることがない。
上記第3実施形態によれば、上記(1),(6)の効果に加えて、以下のような効果を得ることができる。
(9)処理機構26Bは筐体部12B及び搬送機構45とは別体に設けられているので、印刷装置11Bの構成を変更することなく、印刷媒体Tの表面処理を行うことができる。
(第4実施形態)
次に、印刷装置の第4実施形態について、図7を参照して説明する。
上記第1実施形態では、除去部及び押圧部が回転体であるローラーの外周面であるのに対して、第4実施形態の印刷装置においては、除去部及び押圧部がブラシ糸を有するブラシ部である点が第1実施形態と異なっている。なお、両実施形態において同じ符号を付した部材は同様の構成を備えるので説明を省略し、以下においては第1実施形態と異なる点を中心に説明を行う。
本実施形態の印刷装置11Cは、略矩形箱状の筐体部12Cと、印刷媒体Tを載置した状態で往復移動可能な載置部14Cと、載置部14Cを往復移動させるための搬送部15とを備えている。また、筐体部12内には、液体噴射部18を搭載したキャリッジ17と、処理機構26Cとが収容されている。
搬送部15は、処理機構26Cが印刷媒体Tの表面処理を行うときに、載置部14Cを移動方向+Yに往路移動させる。また、搬送部15は、液体噴射部18が印刷媒体Tに液体を噴射して印刷を行うときに、載置部14Cを移動方向−Yに復路移動させる。なお、筐体部12Cには、載置部14Cが移動方向Y(+Y,−Y)に沿って移動するときに、載置部14Cが筐体部12Cに出入りすることを許容する開口部16Cが形成されている。
処理機構26Cは、支持機構24Cと、除去部材71と、除去部材71より移動方向+Yにおける下流側に配置される押圧部材81と、押圧部材81よりも移動方向+Yにおける下流側に配置される押圧ローラー91と、押圧ローラー91よりも移動方向+Yにおける下流側に配置される検知部25とを備えている。支持機構24Cは、除去部材71、押圧部材81、押圧ローラー91及び検知部25を保持している。
除去部材71は、支持機構24Cに回転可能に支持された回転軸73と、回転軸73に支持された板状の基台部74と、基台部74の一面側に立設する複数のブラシ糸を有するブラシ部72とを備える。本実施形態においては、ブラシ部72が除去部を構成する。
押圧部材81は、支持機構24Cに回転可能に支持された回転軸83と、回転軸83に支持された板状の基台部84と、基台部84の一面側に立設する複数のブラシ糸を有するブラシ部82とを備える。本実施形態においては、ブラシ部82が第1の押圧部を構成する。なお、押圧部であるブラシ部82は、除去部であるブラシ部72よりも印刷媒体Tに対する接触圧を高くするのが好ましい。
押圧ローラー91は、印刷媒体Tよりも硬質な外周面92と、回動軸93とを有している。回動軸93の両端は、支持機構24Cに形成された鉛直方向Zに延びる長孔95に収容されている。押圧ローラー91の外周面92は、第2の押圧部を構成する。そして、押圧ローラー91は、回動軸93を介して回転可能な状態で支持機構24Cに支持されている。
支持機構24Cは、載置部14Cが移動方向+Yに往路移動するときに、回転軸73,83を回転させて、ブラシ部72,82を印刷媒体Tと接触可能な処理位置(図7に実線で示す位置)に配置すると同時に、回動軸93を長孔95に沿って下方に移動させて、押圧ローラー91を印刷媒体Tと接触可能な処理位置(図7に実線で示す位置)に配置する。そして、ブラシ部72が処理位置に配置されたとき、ブラシ部72を構成するブラシ糸は、先端が移動方向+Yの上流側に向けて傾斜した状態になる。一方、ブラシ部82が処理位置に配置されたとき、ブラシ部82を構成するブラシ糸は、先端が移動方向+Yの下流側に向けて傾斜した状態になる。
また、支持機構24Cは、載置部14Cが移動方向−Yに復路移動するときに、回転軸73,83を回転させて、ブラシ部72,82を印刷媒体Tと接触しない退避位置(図7に二点鎖線で示す位置)に配置すると同時に、回動軸93を長孔95に沿って上方に移動させて、押圧ローラー91を印刷媒体Tと接触しない退避位置に配置する。なお、ブラシ部72,82を退避位置に配置したときに、ブラシ部72,82に付着した毛羽等を回収する作業を行うようにしてもよい。
次に、処理機構26Cによる表面処理及び表面処理が施された印刷媒体Tに対する印刷処理について説明する。
印刷媒体Tを載置した状態で載置部14Cが筐体部12Cに対して相対移動すると、その相対移動に伴って、除去部材71のブラシ部72が載置部14に載置された印刷媒体Tの印刷面Sfに接触する。そして、ブラシ部72が印刷面Sfに接触するとき、搬送方向Fの上流側に向けて傾斜したブラシ糸が印刷面Sfに付着した毛羽や糸くずを掻き取ることによって、印刷面Sfから付着物が除去される(除去工程)。
除去工程に続いて、載置部14Cが筐体部12Cに対して相対移動するのに伴って、ブラシ部72が接触した印刷面Sfを押圧部材81のブラシ部82が押圧する(第1押圧工程)。また、載置部14Cが筐体部12Cに対して相対移動するのに伴って、押圧ローラー91は、外周面92が印刷面Sfに接触した状態で、図7に矢印で示す反時計方向に従動回転する(第2押圧工程)。
第2押圧工程の後には、第1実施形態と同様に、ブラシ部82及び押圧ローラー91が押圧した印刷面Sf上において検知部25が干渉物の有無を検知する(検知工程)。そして、干渉物がないとの検出結果を検知部25が出力している場合には、載置部14Cの移動方向−Yへの復路移動時に、載置部14Cとともに移動する印刷媒体Tの印刷面Sfに対して液体噴射部18が液体を噴射することによって、印刷(捺染)を行う(液体噴射工程)。
また、干渉物があるとの検出結果を検知部25が出力している場合、載置部14Cは筐体部12Cより移動方向+Yの下流側において停止する。すなわち、干渉物が検知された場合には、印刷媒体Tへの印刷を行わない。そして、筐体部12Cより移動方向+Yの下流側で停止した載置部14C上において、印刷媒体Tをセットし直す作業を行う。
次に、以上のように構成された印刷装置11Cの作用について説明する。
本実施形態で除去部として機能するブラシ部72は、粘着により付着物を除去する除去部と比較して、付着物の除去能力が低下しにくい。また、ブラシ部72が印刷面Sfに接触することによって、印刷媒体Tには移動方向+Yと逆方向の力が作用するので、印刷媒体Tのしわを伸ばした状態で、押圧工程を行うことができる。
ここで、除去工程においては、搬送方向Fの上流側に向けてブラシ糸が傾斜したブラシ部72が印刷面Sfを逆撫でするような態様になるため、印刷媒体Tを構成する繊維などが立ち上がって、印刷面Sfが毛羽立ってしまう。その点、印刷装置11Cは、第1押圧工程において、ブラシ部72と逆方向となる搬送方向Fの下流側に向けてブラシ糸が傾斜したブラシ部82が印刷面Sfに摺接することにより、印刷媒体Tの毛羽や繊維の向きを整えて、印刷面Sfの毛羽立ちを抑制する。また、第2の押圧工程においては、繊維の向きがそろえられた印刷面Sfを押圧ローラー91の外周面92が押圧することによって、印刷面Sfをより平坦な状態にする。
なお、第1の押圧工程においては、ブラシ部82が印刷面Sfに接触することによって、印刷媒体Tには移動方向+Yに力が作用するので、ブラシ部82の移動方向+Yにおける下流側で印刷媒体Tがたわんで、しわが生じてしまうおそれがある。その点、本実施形態では、ブラシ部82の移動方向+Yにおける下流側で押圧ローラー91が印刷媒体Tを押さえつつ、図7に矢印で示す反時計方向に回転することによって、印刷媒体Tのたわみが抑制される。したがって、ブラシ部82の接触に起因する印刷面Sfの乱れを抑制しすることができる。
上記第4実施形態によれば、上記(1),(2),(5),(6)と同様の効果に加えて、以下のような効果を得ることができる。
(10)第1押圧工程をブラシ部82によって行うことによって、印刷媒体Tの毛羽や繊維の向きを整えることができる。
なお、上記各実施形態は以下のように変更してもよい。
・載置部が鉛直方向Zに移動可能な構成にしてもよい。この構成によれば、載置部14を鉛直方向下方に移動させれば、除去部及び押圧部が印刷媒体Tと接触しないようにすることができる。そのため、この構成を採用する場合には、支持機構による除去部及び押圧部の移動を行わなくてもよい。
・処理機構が検知部25を備えなくてもよい。
・別の押圧部が印刷面Sfを押圧した後に、除去部が表面処理を行うようにしてもよい。この構成によれば、押圧部の押圧によって平坦になった印刷面Sfに除去部を接触させることによって、付着物の取り残しを少なくすることができる。
・除去部は、平面状の粘着面であってもよい。この場合にも、除去部が印刷面Sfに対して近づく方向と離れる方向とに移動することによって、印刷面Sfに付着した付着物を除去することができる。なお、この構成を採用する場合には、表面処理を行う処理方向(例えば、移動方向Yや搬送方向Fに沿う方向)において除去部の両側に押圧部を配置して、粘着面が印刷面Sfから離れる際に、印刷媒体が浮き上がるのを抑制するのが好ましい。ただし、除去部をローラーの外周面やブラシ部として、連続的に印刷面Sfに接触可能な構成にする方が、表面処理を連続的に行うことができるので、好ましい。
・液体噴射部を搭載して移動するキャリッジ17を備えず、印刷媒体Tの幅全体と対応した長尺状の固定された液体噴射部を備える、いわゆるフルラインタイプの液体噴射装置に変更してもよい。この場合の液体噴射部は、液体を噴射するノズルが形成された複数の単位ヘッド部を並列配置することによって印刷範囲が印刷媒体Tの幅全体に亘るようにしてもよいし、単一の長尺ヘッドに印刷媒体Tの幅全体に亘るように多数のノズルを配置することによって、印刷範囲が印刷媒体Tの幅全体に亘るようにしてもよい。
・印刷媒体Tは布に限らず、プラスチックフィルムや板材などでもよい。すなわち、上記実施形態の処理機構によれば、例えばプラスチックフィルムに付着している塵埃や、板材などに付着している木くずなども、除去部の接触(例えば、摺接や粘着)によって除去することができる。また、載置部14と液体噴射部とが相対移動する構成にすれば、可撓性を有さない印刷媒体に対しても印刷を行うことができるので、印刷媒体はシート状のものに限らず、厚みを有するパネルやボードであってもよい。また、印刷に用いられる液体は、インク以外の流体(液体や、機能材料の粒子が液体に分散又は混合されてなる液状体やゲルのような流状体を含む)ものであってもよい。
T…印刷媒体、Sf…印刷面、12,12A,12B,12C…筐体部、14,14A,14B,14C…載置部、18…液体噴射部、25…検知部、31…粘着ローラー、32…除去部としての外周面、41,91…押圧ローラー、42,92…押圧部としての外周面。

Claims (7)

  1. 印刷媒体の印刷面に接触することによって前記印刷面に付着した付着物を除去する除去部と、
    前記除去部が接触した前記印刷面を押圧する押圧部と、
    前記押圧部が押圧した前記印刷面に対して液体を噴射することによって印刷を行う液体噴射部と、
    を備える印刷装置。
  2. 前記印刷媒体よりも硬質の外周面を有し、前記硬質の外周面が前記印刷面に接触した状態で回転可能な押圧ローラーを備え、
    前記押圧部は、前記押圧ローラーの前記外周面からなることを特徴とする請求項1に記載の印刷装置。
  3. 粘着性のある外周面を有し、前記粘着性のある外周面が前記印刷面に接触した状態で回転可能な粘着ローラーを備え、
    前記除去部は、前記粘着ローラーの前記外周面からなることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の印刷装置。
  4. 前記粘着ローラーは、前記押圧部が前記印刷面を押圧しているときに、前記外周面が前記印刷面に接触した状態で回転することを特徴とする請求項3に記載の印刷装置。
  5. 前記除去部、前記押圧部及び前記液体噴射部を保持する筐体部と、
    前記印刷媒体を載置した状態で前記筐体部に対して相対移動する載置部と、を備え、
    前記除去部及び前記押圧部は、前記相対移動に伴って前記載置部に載置された前記印刷媒体の前記印刷面に接触することを特徴とする請求項1〜請求項4のうちいずれか一項に記載の印刷装置。
  6. 前記押圧部が押圧した前記印刷面上において、前記印刷面から突出することによって前記液体噴射部に対して干渉する可能性のある干渉物の有無を検知する検知部を備えることを特徴とする請求項1〜請求項5のうちいずれか一項に記載の印刷装置。
  7. 印刷媒体の印刷面に除去部を接触させて、前記印刷面に付着した付着物を除去する除去工程と、
    前記除去工程の後に、前記印刷面を押圧する押圧工程と、
    前記押圧工程の後に、前記印刷面に対して液体を噴射することによって印刷を行う液体噴射工程と、
    を備える印刷方法。
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