JP2018104848A - 印刷装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】媒体の風合を損なうことなく、媒体上の毛羽ごみを除去すること。【解決手段】印刷装置100は、媒体95を支持して搬送方向に搬送する媒体支持部としての搬送ベルト23と、媒体95を搬送ベルト23に供給する媒体供給部10と、記媒体95と相対移動しながら媒体95に液体を吐出するヘッドとしてのヘッドユニット42を有する印刷部40と、媒体供給部10から印刷部40までの間で媒体95と対向する位置に設けられる回転体73と、を備え、回転体73は、搬送方向と交差する交差方向に長い回転軸74と、回転体73の回転方向に向かって凹凸を繰り返す凹部73a及び凸部73bとを有し、回転体73は、媒体95に対して所定の間隔に保持された状態で回転される。【選択図】図5

Description

本発明は、印刷装置に関する。
従来から、ノズルを有するヘッドから綿、絹、ウール等の媒体に向かってインクなどの液体を吐出し媒体に画像などを印刷するインクジェット方式の印刷装置が使用されている。このような媒体は、表面に毛羽を含んでおり、印刷中のヘッドと媒体との相対移動で生じる上下方向の渦流によって遊離した毛羽やごみがヘッドに付着してノズルの吐出不良を招くことがある。このため、媒体の表面の毛羽やごみ(以下、「毛羽ごみ」という)を印刷前に除去する機構を備えた印刷装置が考案されている。例えば、特許文献1には、粘着性を有する粘着ローラーを媒体の印刷面に接触させることによって印刷面に付着した付着物を除去する印刷装置が開示されている。
特開2015−89636号公報
しかしながら、特許文献1の印刷装置で媒体の表面に付着した毛羽ごみを除去した場合、粘着ローラーと媒体とが離間する際に媒体の表面が毛羽立ってしまったり、粘着ローラーで媒体の表面にダメージを与えたりすることによって、媒体の風合が損なわれる恐れがあった。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態又は適用例として実現することが可能である。
[適用例1]本適用例に係る印刷装置は、媒体を支持して搬送方向に搬送する媒体支持部と、前記媒体を前記媒体支持部に供給する媒体供給部と、前記媒体と相対移動しながら前記媒体に液体を吐出するヘッドを有する印刷部と、前記媒体供給部から前記印刷部までの間で前記媒体と対向する位置に設けられる回転体と、を備え、前記回転体は、前記搬送方向と交差する交差方向に長い回転軸と、前記回転体の回転方向に向かって凹凸を繰り返す凹部及び凸部と、を有し、前記回転体は、前記媒体に対して所定の間隔に保持された状態で回転されること、を特徴とする。
本適用例によれば、印刷装置は、交差方向に長い回転軸と、回転体の回転方向に向かって凹凸を繰り返す凹部及び凸部とを有する回転体を、媒体供給部から印刷部までの間に備えている。回転体が媒体に対して所定の間隔に保持された状態で回転され、回転体の凸部と媒体の表面とが対向した場合、媒体と回転体との間の気体が圧縮され、その部分の気圧が局所的に上昇する。さらに回転体を回転され、回転体の凹部と媒体の表面とが対向した場合、圧縮により気圧の高い状態にあった気体が開放されることにより凹部内に向かう気流が発生する。これにより、媒体表面上に付着した毛羽ごみを浮き上がらせて除去することができる。本適用例の印刷装置は、媒体と回転体との間に存在する気体の圧縮と開放とを利用することにより、媒体と非接触で毛羽ごみを除去するので、媒体の風合を保つことができる。
[適用例2]上記適用例に記載の印刷装置は、前記回転体を吸引する吸引部を備え、前記吸引部の吸引力により前記回転体が回転すること、が好ましい。
本適用例によれば、印刷装置は、回転体を吸引する吸引部を備え、回転体は、吸引部の吸引力によって回転する。これにより、回転体を効率よく回転させることができる。また、媒体から浮き上がらせた毛羽ごみを吸引部の吸引力で回収することができる。
[適用例3]上記適用例に記載の印刷装置は、前記回転体を回転させる回転体駆動部を備え、前記回転体駆動部が前記回転体を回転することにより吸引力を生じさせること、が好ましい。
本適用例によれば、印刷装置は、回転体を回転させる回転体駆動部を備え、回転体には、回転に伴って吸引力が生じる。この吸引力によって、媒体から浮き上がらせた毛羽ごみを回収することができる。
[適用例4]上記適用例に記載の印刷装置において、前記所定の間隔は、前記ヘッドと前記媒体との間隔以下であり、前記回転体が回転した際の前記回転体と前記媒体との相対速度は、前記媒体に印刷を行う際の前記ヘッドと前記媒体との相対速度以上であること、が好ましい。
本適用例によれば、回転体と媒体との間隔は、ヘッドと媒体との間隔以下であり、回転体は、回転体と媒体との相対速度がヘッドと媒体との相対速度以上となるように回転する。これにより、媒体に印刷する際のヘッドと媒体との相対移動で媒体表面から遊離し、ヘッドに付着する恐れのある毛羽ごみは、回転体によって事前に除去することができる。
[適用例5]上記適用例に記載の印刷装置は、前記回転体を昇降させる回転体昇降装置を備えていること、が好ましい。
本適用例によれば、印刷装置は、回転体を昇降させる回転体昇降装置を備えているので、厚さのことなる媒体を扱うことができる。
[適用例6]上記適用例に記載の印刷装置において、前記回転体昇降装置は、前記媒体の種類に応じて前記所定の間隔を変更すること、が好ましい。
本適用例によれば、印刷装置の回転体昇降装置は、媒体の種類に応じて回転体と媒体との間隔を変更するので、媒体の表面に付着した毛羽ごみを好適に除去することができる。
[適用例7]上記適用例に記載の印刷装置は、前記媒体の高さを検出する検出部を備え、前記回転体昇降装置は、前記検出部で検出された前記媒体の高さに応じて前記所定の間隔を変更すること、が好ましい。
本適用例によれば、印刷装置は、媒体の高さを検出する検出部を備え、回転体昇降装置は、検出部で検出された媒体の高さに応じて回転体と媒体との間隔を変更するので、媒体の表面に付着した毛羽ごみを好適に除去することができる。
[適用例8]上記適用例に記載の印刷装置において、前記回転体は、前記交差方向に向かって凹凸を繰り返す前記凹部及び前記凸部を有していること、が好ましい。
本適用例によれば、回転体は、交差方向に向かって凹凸を繰り返す凹部及び凸部を有している。これにより、凹部は、回転方向と交差方向とに沿って形成される凸部で画成されるので、圧縮された気体が凹部で開放された際に生じる気流の勢いを向上させることができる。
[適用例9]上記適用例に記載の印刷装置において、前記回転体の前記凸部は、前記回転方向に沿う少なくとも一方の端部を面取りする面取り部を有していること、が好ましい。
本適用例によれば、回転体の凸部は、回転方向に沿う少なくとも一方の端部を面取りする面取り部を有しているので、凸部によって気体を圧縮する効果を向上させることができる。また、毛足の飛び出した毛羽が凸部に接触した場合に、媒体に加わるダメージを軽減することができる。
[適用例10]上記適用例に記載の印刷装置において、前記回転体の前記凹部は、球状の窪みで形成されていること、が好ましい。
本適用例によれば、回転体の凹部は、球状の窪みで形成されている。これにより、圧縮された気体が凹部で開放された際に渦を伴う気流が生じるので、気流の勢いを向上させることができる。
[適用例11]上記適用例に記載の印刷装置において、前記回転体の前記凸部は、前記凹部より広い表面積に形成されていること、が好ましい。
本適用例によれば、回転体の凸部は、凹部より表面積が広いので、凸部によって気体を圧縮する効果を向上させることができる。
実施形態1に係る印刷装置の概略全体構成を示す模式図。 毛羽ごみ除去部の構成を示す側面図。 毛羽ごみ除去部の動作を示す断面図。 回転体の形状を示す斜視図。 毛羽ごみ除去部の動作を示す断面図。 毛羽ごみ除去部の動作を示す断面図。 印刷装置の電気的な構成を示す電気ブロック図。 毛羽ごみ除去方法を説明するフローチャート図。 媒体種類とヘッド高さ及び回転体高さとの関係を示すテーブル。 実施形態2に係る印刷装置の概略全体構成を示す模式図。 検出部の構成を示す平面図。 検出部の構成を示す側面図。 毛羽ごみ除去部の構成を示す側面図。 毛羽ごみ除去部の動作を示す断面図。 回転体の形状を示す斜視図。 毛羽ごみ除去部の動作を示す断面図。 印刷装置の電気的な構成を示す電気ブロック図。 毛羽ごみ除去方法を説明するフローチャート図。 変形例1に係る回転体を説明する斜視図。 変形例2に係る回転体を説明する斜視図。 変形例3に係る回転体を説明する斜視図。 変形例4に係る回転体を説明する斜視図。 変形例5に係る回転体を説明する斜視図。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。なお、以下の各図においては、各層や各部材を認識可能な程度の大きさにするため、各層や各部材の尺度を実際とは異ならせている。
また、図1から図3、図5、図6、図10から図14及び図16では、説明の便宜上、互いに直交する三軸として、X軸、Y軸及びZ軸を図示しており、軸方向を図示した矢印の先端側を「+側」、基端側を「−側」としている。X軸に平行な方向を「X軸方向」、Y軸に平行な方向を「Y軸方向」、Z軸に平行な方向を「Z軸方向」という。
(実施形態1)
<印刷装置の概略構成>
図1は、実施形態1に係る印刷装置の概略全体構成を示す模式図である。まず、本実施形態に係る印刷装置100の概略構成について図1を参照して説明する。なお、本実施形態では、媒体95に画像などを形成することで媒体95に捺染を行うインクジェット式の印刷装置100を例に上げて説明する。
図1に示すように、印刷装置100は、媒体搬送部20、媒体密着部60、印刷部40、乾燥ユニット27、毛羽ごみ除去部70、洗浄ユニット50などを備えている。そして、これらの各部を制御する制御部1を有している。印刷装置100の各部は、フレーム部90に取り付けられている。
媒体搬送部20は、媒体95を搬送方向に搬送するものである。媒体搬送部20は、媒体供給部10、搬送ローラー21,22、搬送ベルト23、ベルト回転ローラー24、ベルト駆動ローラー25、搬送ローラー26,28、及び媒体回収部30を備えている。まず、媒体供給部10から媒体回収部30に至る媒体95の搬送経路について説明する。なお、本実施形態では、重力に沿う方向をZ軸とし、印刷部40において媒体95が搬送される方向をX軸とし、Z軸及びX軸の双方と交差する媒体95の幅方向をY軸とする。また、媒体95の搬送方向又は搬送ベルト23の移動方向に沿う位置関係を「上流側」「下流側」ともいう。
媒体供給部10は、画像を形成させる媒体95を媒体支持部としての搬送ベルト23に供給するものである。媒体95としては、例えば、天然繊維、綿、絹、麻、モヘヤ、ウール、カシミア、再生繊維、合成繊維、ナイロン、ポリウレタン、ポリエステルや、これらの混紡からなる織布または不織布等を用いることができる。織布や不織布には、発色性や定着性の促進のための前処理剤が塗布されていても良い。媒体供給部10は、供給軸部11及び軸受部12を有している。供給軸部11は、円筒状又は円柱状に形成されており、円周方向に回転可能に設けられている。供給軸部11には、帯状の媒体95がロール状に巻かれている。供給軸部11は、軸受部12に対して着脱可能に取り付けられている。これにより、予め供給軸部11に巻かれた状態の媒体95は、供給軸部11と共に軸受部12に取り付けできるようになっている。
軸受部12は、供給軸部11の軸方向の両端を回転可能に支持している。媒体供給部10は、供給軸部11を回転駆動させる回転駆動部(図示せず)を有している。回転駆動部は、媒体95が送り出される方向に供給軸部11を回転させる。回転駆動部の動作は、制御部1によって制御される。搬送ローラー21,22は、媒体95を媒体供給部10から毛羽ごみ除去部70を経由して搬送ベルト23まで中継する。
搬送ベルト23は、媒体95を支持して搬送方向に搬送する媒体支持部である。搬送ベルト23は、搬送ベルト23を回転させる少なくとも2つのローラー間に保持され、搬送ベルト23が回転移動することで媒体95を搬送方向(+X軸方向)に搬送する。詳しくは、搬送ベルト23は、帯状のベルトの両端部が接続されて無端状に形成され、ベルト回転ローラー24及びベルト駆動ローラー25の2つのローラー間に掛けられている。搬送ベルト23は、ベルト回転ローラー24とベルト駆動ローラー25との間の部分が水平になるように、所定の張力が作用した状態で保持されている。搬送ベルト23の表面(支持面)23aには、媒体95を粘着させる粘着層29が設けられている。搬送ベルト23は、搬送ローラー22から供給され、後述する媒体密着部60で粘着層29に密着された媒体95を支持(保持)している。これにより、伸縮性のある布帛などを媒体95として扱うことができる。
ベルト回転ローラー24及びベルト駆動ローラー25は、搬送ベルト23の内周面23bを支持する。なお、ベルト回転ローラー24とベルト駆動ローラー25との間に、搬送ベルト23を支持するローラーなどの支持部が設けられた構成であってもよい。
ベルト駆動ローラー25は、搬送ベルト23を回転移動させるものであり、ベルト駆動ローラー25を回転駆動させるモーター(図示せず)を有している。ベルト駆動ローラー25は、媒体95の搬送方向に対して印刷部40よりも下流側に設けられ、ベルト回転ローラー24は、印刷部40よりも上流側に設けられている。ベルト駆動ローラー25が回転駆動されるとベルト駆動ローラー25の回転に伴って搬送ベルト23が回転し、搬送ベルト23の回転によりベルト回転ローラー24が回転する。搬送ベルト23の回転により、搬送ベルト23に支持された媒体95が搬送方向(+X軸方向)に搬送され、後述する印刷部40で媒体95に画像が形成される。
本実施形態では、搬送ベルト23の表面23aが印刷部40と対向する側(+Z軸側)において媒体95が支持され、媒体95が搬送ベルト23と共にベルト回転ローラー24側からベルト駆動ローラー25側に搬送される。また、搬送ベルト23の表面23aが洗浄ユニット50と対向する側(−Z軸側)においては、搬送ベルト23のみがベルト駆動ローラー25側からベルト回転ローラー24側に移動する。なお、搬送ベルト23は、媒体95を密着させる粘着層29を備えているものと説明したが、これに限定するものではない。例えば、搬送ベルトは、静電気で媒体をベルトに吸着させる静電吸着式のベルトであってもよい。
搬送ローラー26は、画像の形成された媒体95を搬送ベルト23の粘着層29から剥離させる。搬送ローラー26,28は、媒体95を搬送ベルト23から媒体回収部30まで中継する。
媒体回収部30は、媒体搬送部20によって搬送された媒体95を回収する。媒体回収部30は、巻取り軸部31及び軸受部32を有している。巻取り軸部31は、円筒状又は円柱状に形成されており、円周方向に回転可能に設けられている。巻取り軸部31には、帯状の媒体95がロール状に巻き取られる。巻取り軸部31は、軸受部32に対して着脱可能に取り付けられている。これにより、巻取り軸部31に巻き取られた状態の媒体95は、巻取り軸部31と共に取り外せるようになっている。
軸受部32は、巻取り軸部31の軸線方向の両端を回転可能に支持している。媒体回収部30は、巻取り軸部31を回転駆動させる回転駆動部(図示せず)を有している。回転駆動部は、媒体95が巻き取られる方向に巻取り軸部31を回転させる。回転駆動部の動作は、制御部1によって制御される。
次に、媒体搬送部20に沿って設けられている媒体密着部60、毛羽ごみ除去部70、印刷部40、乾燥ユニット27、洗浄ユニット50の各部について説明する。
媒体密着部60は、媒体95を搬送ベルト23に密着させるものである。媒体密着部60は、搬送方向において印刷部40より上流側(−X軸側)に設けられている。媒体密着部60は、押圧ローラー61、押圧ローラー駆動部62及びローラー支持部63を有している。押圧ローラー61は、円筒状又は円柱状に形成されており、円周方向に回転可能に設けられている。押圧ローラー61は、搬送方向に沿った方向に回転するように、軸線方向が搬送方向と交差するように配置されている。ローラー支持部63は、搬送ベルト23を挟んで押圧ローラー61と対向する搬送ベルト23の内周面23b側に設けられている。
押圧ローラー駆動部62は、押圧ローラー61を鉛直方向の下方側(−Z軸側)に押圧しながら搬送方向(+X軸方向)、及び搬送方向と逆向きの方向(−X軸方向)に押圧ローラー61を移動させる。搬送ベルト23に重ね合された媒体95は、押圧ローラー61とローラー支持部63との間で搬送ベルト23に押し当てられる。これにより、搬送ベルト23の表面23aに設けられている粘着層29に媒体95を確実に粘着させることができ、搬送ベルト23上での媒体95の浮きの発生を防止することができる。
毛羽ごみ除去部70は、後述する回転体73を有し、媒体供給部10から印刷部40までの間で媒体95を対向する位置に設けられている。毛羽ごみ除去部70については、後で詳述する。
印刷部40は、搬送ベルト23の配置位置に対して上方(+Z軸側)に配置され、搬送ベルト23の表面23a上に載置された媒体95に印刷を行うものである。印刷部40は、媒体95と相対移動しながら媒体95に液体を吐出するヘッドとしてのヘッドユニット42を備えている。本実施形態の印刷装置100は、媒体95に対してヘッドユニット42が搬送方向と交差する交差方向(媒体95の幅方向)に移動することで、媒体95とヘッドユニット42が相対移動するように構成されている。詳しくは、印刷部40は、ヘッドユニット42、ヘッドユニット42が搭載されるキャリッジ43、キャリッジ43を搬送方向と交差する媒体95の幅方向(Y軸方向)に移動させるキャリッジ移動部45などを有している。本実施形態のヘッドユニット42は、複数のサブユニット(図示せず)で構成され、さらに、サブユニットには、搬送ベルト23に載置された媒体95に、図示しないインク供給部から供給された液体としてのインク(例えば、イエロー、シアン、マゼンタ、ブラックなど)を液滴に吐出する複数のノズル(図示せず)が備えられている。
キャリッジ移動部45は、搬送ベルト23の上方(+Z軸側)に設けられている。キャリッジ移動部45は、Y軸方向に沿って延在する一対のガイドレール45a,45bを有している。ヘッドユニット42は、キャリッジ43と共にY軸方向に沿って往復移動可能な状態でガイドレール45a,45bに支持されている。
キャリッジ移動部45は、図示しない移動機構及び動力源を備えている。移動機構としては、例えば、ボールねじとボールナットとを組み合わせた機構や、リニアガイド機構などを採用することができる。さらに、キャリッジ移動部45は、キャリッジ43をガイドレール45a,45bに沿って移動させるための動力源として、モーター(図示せず)を有している。モーターとしては、ステッピングモーター、サーボモーター、リニアモーターなどの種々のモーターを採用することができる。制御部1の制御によりモーターが駆動されると、ヘッドユニット42は、キャリッジ43と共にY軸方向に沿って移動する。
乾燥ユニット27は、搬送ローラー26と搬送ローラー28との間に設けられている。乾燥ユニット27は、媒体95上に吐出されたインクを乾燥するものであり、乾燥ユニット27には、例えば、IRヒーターが含まれ、IRヒーターを駆動させることにより媒体95上に吐出されたインクを短時間で乾燥させることができる。これにより、画像などの形成された帯状の媒体95を巻取り軸部31に巻き取ることができる。
洗浄ユニット50は、X軸方向においてベルト回転ローラー24とベルト駆動ローラー25の間に配置されている。洗浄ユニット50は、洗浄部51、押圧部52及び移動部53を有している。移動部53は、床面99に沿って洗浄ユニット50を一体的に移動させて所定の位置に固定させる。
押圧部52は、例えば、エアーシリンダー56とボールブッシュ57とで構成された昇降装置であり、その上部に備えられている洗浄部51を搬送ベルト23の表面23aに当接させるものである。洗浄部51は、ベルト回転ローラー24とベルト駆動ローラー25との間で所定の張力が作用した状態で掛けられ、ベルト駆動ローラー25からベルト回転ローラー24に向かって移動する搬送ベルト23の表面(支持面)23aを下方(−Z軸方向)から洗浄する。
洗浄部51は、洗浄槽54、洗浄ローラー58及びブレード55を有している。洗浄槽54は、搬送ベルト23の表面23aに付着したインクや異物の洗浄に用いる洗浄液を貯留する槽であり、洗浄ローラー58及びブレード55は洗浄槽54の内側に設けられている。洗浄液としては、例えば、水や水溶性溶剤(アルコール水溶液など)を用いることができ、必要に応じて界面活性剤や消泡剤を添加させてもよい。
洗浄ローラー58が回転すると、洗浄液が搬送ベルト23の表面23aに供給されると共に、洗浄ローラー58と搬送ベルト23とが摺動する。これにより、搬送ベルト23に付着したインクや媒体95としての布帛の繊維などが洗浄ローラー58で取り除かれる。
ブレード55は、例えば、シリコンゴムなどの可撓性の材料で形成することができる。ブレード55は、搬送ベルト23の搬送方向において洗浄ローラー58よりも下流側に設けられている。搬送ベルト23とブレード55とが摺動することにより、搬送ベルト23の表面23aに残っている洗浄液が除去される。
図2は、毛羽ごみ除去部の構成を示す側面図である。図3、図5及び図6は、毛羽ごみ除去部の動作を示す断面図である。図4は、回転体の形状を示す斜視図である。次に、毛羽ごみ除去部70の構成について図2から図4を参照して説明する。なお、図3、図5及び図6では、気流の向きを白抜きの矢印で示している。
毛羽ごみ除去部70は、印刷動作におけるヘッドユニット42と媒体との相対移動で生じる上下方向(Z軸方向)の渦流によって媒体95から遊離する毛羽ごみを予め除去するためのものである。
図2及び図3に示すように、毛羽ごみ除去部70は、搬送ローラー22の上方(+Z軸側)に設けられている。搬送ローラー22は、交差方向に長い円柱状をなし、その中心に回転軸22aを有している。搬送ローラー22は、回転軸22aを介してフレーム部90に回転可能に支持されている。
毛羽ごみ除去部70は、回転体73と、回転体73を吸引する吸引部72と、回転体73及び吸引部72を覆う筐体71とを備えている。
回転体73は、交差方向において媒体95の幅よりも長い円柱状をなし、その中心に回転軸74を有している。回転体73は、回転軸74を介してフレーム部90に立設された回転体昇降装置75に回転可能に支持されている。回転体73は、円周方向に回転する。
回転体73は、回転体73の回転方向(円周方向)に向かって凹凸を繰り返す凹部73a及び凸部73bを有している。回転体73は、凹部73a及び凸部73bによって、Y軸方向からの断面視にて歯車形状をなし、平面視にてY軸方向に長い長方形をなしている。このような回転体73は、アルミニウムなどを材料とする押し出し成型や、樹脂などを材料とする射出成型で形成させることができる。回転体73は、交差方向に分割して形成されていてもよいし、一体で形成されていてもよい。なお、回転体73の凹部73a及び凸部73bは、Y軸方向に向かって螺旋状に形成されていてもよい。
筐体71は、回転体73を円筒状に覆い搬送ローラー22上の媒体95と対向する位置に吸気口71aを有している。また、筐体71は、−X軸方向に向かって伸びる円筒状の排気口71bを有し、排気口71bの内周に回転体73を吸引する吸引部72を備えている。吸引部72は、いわゆる回転ファンであり、吸引部72を駆動させると吸引部72の吸引力によって吸気口71aから排気口71bに向かう気流が生じ、回転体73が吸気口71aから排気口71bに向って回転する。これにより、回転体73は、動力を必要とせずに吸引部72によって効率よく回転される。なお、筐体71の排気口71bには、毛羽ごみを回収する回収部(図示せず)が設けられている。
回転体昇降装置75は、回転体73を含む毛羽ごみ除去部70をZ軸方向に昇降させるものである。回転体昇降装置75は、図示しない移動機構及び動力源を備えている。移動機構としては、例えば、ボールねじとボールナットとを組み合わせた機構や、リニアガイド機構などを採用することができる。さらに、回転体昇降装置75には、毛羽ごみ除去部70をZ軸方向に沿って移動させるための動力源として、モーター(図示せず)が設けられている。モーターとしては、ステッピングモーター、サーボモーター、リニアモーターなどの種々のモーターを採用することができる。回転体昇降装置75は、制御部1によって制御される。これにより、厚さの異なる媒体95を扱うことができる。
<電気的構成>
図7は、印刷装置の電気的な構成を示す電気ブロック図である。次に、印刷装置100の電気的構成について図7を参照して説明する。
印刷装置100は、印刷情報などが入力される入力装置6や印刷装置100の各部の制御を行う制御部1などを備えている。入力装置6としては、デスクトップ型あるいはラップトップ型のパーソナルコンピューター(PC)や、タブレット型端末、携帯型端末等を使用することができる。入力装置6は、印刷装置100と別体で設けられていてもよい。
制御部1は、インターフェイス部(I/F)2、CPU(Central Processing Unit)3、記憶部4、制御回路5などを含んで構成されている。インターフェイス部2は、入力信号や画像を取り扱う入力装置6と制御部1との間でデータの送受信を行うためのものである。CPU3は、各種の検出器群7からの入力信号処理や、印刷装置100の印刷動作の制御を行うための演算処理装置である。
記憶部4は、CPU3のプログラムを格納する領域や作業領域などを確保するための記憶媒体であり、RAM(Random Access Memory)、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)などの記憶素子を有している。
制御部1は、制御回路5から出力する制御信号によってヘッドユニット42を制御して媒体95に向かってインクを吐出させる。制御部1は、制御回路5から出力する制御信号によってキャリッジ移動部45に備えられているモーターの駆動を制御してヘッドユニット42が搭載されているキャリッジ43を主走査方向(Y軸方向)に往復移動させる。制御部1は、制御回路5から出力する制御信号によってベルト駆動ローラー25に備えられているモーターの駆動を制御して搬送ベルト23を回転移動させる。これにより、搬送ベルト23上に載置された媒体95が搬送方向(+X軸方向)に移動される。
制御部1が、キャリッジ移動部45及びヘッドユニット42を制御して吐出ヘッドからインクを吐出させながらヘッドユニット42(キャリッジ43)を移動させる主走査と、ベルト駆動ローラー25を制御して媒体95を搬送方向に搬送させる副走査と、を交互に繰り返す印刷動作によって媒体95に画像などが形成される。
制御部1は、制御回路5から出力する制御信号によって吸引部72の電圧を制御し、吸引部72で生じる吸引力を可変することで回転体73の回転数を調整する。制御部1は、制御回路5から出力する制御信号によって回転体昇降装置75に備えられているモーターの駆動を制御して回転体昇降装置75を昇降させる。
<毛羽ごみ除去方法>
図8は、毛羽ごみ除去方法を説明するフローチャート図である。図9は、媒体種類とヘッド高さ及び回転体高さとの関係を示すテーブルである。次に、印刷装置100の印刷動作における媒体95の毛羽ごみ除去方法について図3、図5〜図9を参照して説明する。
ステップS1は、印刷情報を受信する印刷情報受信工程である。制御部1は、入力装置6から媒体95に画像を記録する印刷データや印刷情報の入力を受信し記憶部4に格納する。
ステップS2は、回転体73の高さを決定する回転体高さ決定工程である。ステップS1で受信する印刷情報には、使用する媒体95の種類についての情報が含まれている。また、記憶部4には、例えば、図9に示すような媒体種類とヘッド高さ及び回転体高さとの関係を示すテーブルが予め格納されている。
記憶部4に格納されているテーブルには、印刷装置100で印刷可能な媒体95の種類が登録されている。そして、媒体95の種類に対応するヘッド高さ及び回転体高さが規定されている。ヘッド高さは、媒体95に対するヘッドユニット42の高さ(ヘッドユニット42と媒体95との間隔)を表し、回転体高さは、媒体95に対する回転体73の高さ(回転体73と媒体95との所定の間隔)を表している。例えば、媒体95の種類が綿の場合、綿は毛足の長い毛羽を含んでおり、毛羽の高さばらつきも大きいので、ヘッド高さは、比較的大きい4mmに設定される。また、回転体73が毛羽先に接しても媒体95にダメージを与えることはないので、回転体高さは、ヘッド高さよりも若干低い3.5mmに設定される。例えば、媒体95の種類がナイロンの場合、毛羽の高さが低いので、ヘッド高さ、回転体高さともに同じ2mmに設定される。このように、回転体73と媒体95との所定の間隔は、媒体の種類に応じて変更される。また、回転体73と媒体95との所定の間隔は、ヘッドユニット42と媒体95との間隔と同じか、それ以下に設定される。
ステップS3は、回転体73を昇降させる回転体昇降工程である。制御部1は、回転体昇降装置75を制御して、ステップS2で決定された回転体高さ(回転体73と媒体95との所定の間隔)に回転体73を昇降し保持する。
ステップS4は、回転体73を吸引する吸引工程である。制御部1は吸引部72を制御し、吸引部72の吸引力によって回転体73を回転させる。回転体73が回転した際の回転体73と媒体95との相対速度は、媒体95に印刷を行う際のヘッドユニット42と媒体95との相対速度以上であることが好ましい。
ここで、毛羽ごみ除去部70によって、媒体95から遊離する毛羽ごみが除去される過程について説明する。
回転体73は、吸気口71aから排気口71bに向かって回転する。図3に示すように、回転体73の回転に伴って凸部73bと媒体95とが接近すると、回転体73と媒体95との間に存在する気体が凸部73bによって媒体95側に圧縮され、その部分の気圧が局所的に上昇する。
図5に示すように、さらに回転体73が回転し、凹部73aが媒体95と対向する位置に達すると、圧縮により気圧の高い状態にあった気体が開放されることにより凹部73a内に向かう気流が生じる。この気流によって、媒体95の表面上に付着していた毛羽ごみが浮き上がり気体と共に凹部73a内に移動する。回転体73と媒体95との所定の間隔は、媒体95の種類に応じて変更されるので、媒体95上から毛羽ごみを好適に移動(除去)することができる。
図6に示すように、さらに回転体73が回転し、毛羽ごみを含んだ凹部73aが排気口71bに達すると、吸引部72の吸引力によって毛羽ごみが、毛羽ごみ除去部70の外部に排出され回収される。このように、本実施形態の印刷装置100は、媒体95と回転体73との間に存在する気体の圧縮と開放とを利用することによって、媒体95と非接触で毛羽ごみを除去するので、媒体95の風合を保つことができる。
上述したように、回転体73は、回転体73と媒体95との所定の間隔がヘッドユニット42と媒体95との間隔以下、及び回転体73と媒体95との相対速度がヘッドユニット42と媒体95との相対速度以上、で回転される。これにより、媒体95に印刷する際のヘッドユニット42と媒体95との相対移動で、媒体95の表面から遊離しヘッドユニット42に付着する恐れのある毛羽ごみは、毛羽ごみ除去部70によって事前に除去することができる。
ステップS5は、搬送ベルト23を搬送方向に搬送させる副走査工程である。制御部1は、ベルト駆動ローラー25を制御して搬送方向に移動させる。これに伴い、搬送ローラー22上で回転体73と対向する媒体95も搬送方向(+X軸方向)に移動する。
ステップS6は、媒体95に向かってインクを吐出する主走査工程である。制御部1はヘッドユニット42及びキャリッジ移動部45を制御して、ヘッドユニット42の搭載されたキャリッジ43を搬送方向と交差する媒体95の幅方向(Y軸方向)に移動させながらヘッドユニット42から媒体95に向かってインクを吐出する主走査を行う。
ステップS7は、次行の印刷データがあるかを確認する工程である。制御部1は、記憶部4に格納されている印刷データを参照して次行の印刷データがあるかを判断する。次行の印刷データがある場合(ステップS7:Yes)は、ステップS5に戻りステップS5からステップS7を繰り返す。これにより、主走査と副走査とが繰り返され媒体95に画像などが印刷される。次行の印刷データがない場合(ステップS7:No)は、制御部1は、吸引部72の駆動を停止し、印刷装置100の印刷動作を終了する。
なお、本実施形態では、回転体73は、吸引部72の吸引力によって回転するものと説明したが、回転体73は、モーターを有し、モーターの駆動により回転する構成であってもよい。これにより、回転体73の回転数を容易に制御することが可能になる。
また、本実施形態では、搬送ローラー22の上方に、回転体73を有する毛羽ごみ除去部170が設けられた構成を例示したが、毛羽ごみ処理部は、印刷部40の上流側(例えば、媒体支持部としての搬送ベルト23の上方)に設けられた構成であってもよい。
また、本実施形態では、媒体95に対して、ヘッドユニット42を媒体95の幅方向に移動させながらインクを吐出するシリアルヘッド式の印刷装置100に、毛羽ごみ除去部170が設けられた構成を例示したが、これに限定するものではない。媒体95の幅よりも長い固定されたヘッドユニットに対して媒体を搬送方向に移動させながらヘッドユニットからインクを吐出するラインヘッド式の印刷装置に、毛羽ごみ除去部が設けられた構成であっても同様の効果を奏する。
以上述べたように、本実施形態に係る印刷装置100によれば、以下の効果を得ることができる。
印刷装置100は、交差方向(Y軸方向)に長い回転軸74と、回転方向に沿って形成される凹部73a及び凸部73bとを有する回転体73を備えている。また、印刷装置100は、回転体73を吸引し、回転体73を回転させる吸引部72を備えている。これにより、回転体73は、動力を必要とせずに吸引部72によって効率よく回転される。また、媒体95から浮き上がらせた毛羽ごみを吸引部の吸引力で回収することができる。
回転体73が回転され、回転体73の回転に伴って凸部73bと媒体95とが接近すると、回転体73と媒体95との間に存在する気体が凸部73bによって媒体95側に圧縮され、その部分の気圧が局所的に上昇する。さらに回転体73が回転し、凹部73aが媒体95と対向する位置に達すると、圧縮により気圧の高い状態にあった気体が開放されることにより凹部73a内に向かう気流が生じる。さらに回転体73が回転し、毛羽ごみを含んだ凹部73aが排気口71bに達すると、吸引部72の吸引力によって毛羽ごみが、毛羽ごみ除去部70の外部に排出され回収される。印刷装置100は、媒体95と回転体73との間に存在する気体の圧縮と開放とを利用することによって、媒体95と非接触で毛羽ごみを除去するので、媒体95の風合を保つことができる。
印刷装置100は、回転体73を昇降させる回転体昇降装置75を備えているので、厚さのことなる媒体95を扱うことができる。
また、印刷装置100は、回転体73と媒体95との所定の間隔を媒体95の種類に応じて変更するので、媒体95上から毛羽ごみを好適に除去することができる。
印刷装置100の回転体73は、回転体73と媒体95との所定の間隔がヘッドユニット42と媒体95との間隔以下、及び回転体73と媒体95との相対速度がヘッドユニット42と媒体95との相対速度以上、で回転される。これにより、媒体95に印刷する際のヘッドユニット42と媒体95との相対移動で、媒体95の表面から遊離しヘッドユニット42に付着する恐れのある毛羽ごみは、毛羽ごみ除去部70によって事前に除去することができる。
(実施形態2)
図10は、実施形態2に係る印刷装置の概略全体構成を示す模式図である。図11は、検出部の構成を示す平面図である。図12は、検出部の構成を示す側面図である。図13は、毛羽ごみ除去部の構成を示す側面図である。まず、本実施形態に係る印刷装置200の概略構成について図10から図13を参照して説明する。なお、実施形態1と同一の構成部位については、同一の番号を使用し、重複する説明は省略する。
図10に示すように、印刷装置200は、媒体搬送部20、媒体密着部60、印刷部40、乾燥ユニット27、毛羽ごみ除去部170、洗浄ユニット50、検出部180などを備えている。
検出部180は、印刷部40とベルト回転ローラー24との間に設けられ、媒体95の高さを検出するものである。図11及び図12に示すように、検出部180は、第1検出部181と、第2検出部182と、第3検出部183と、第4検出部184と、反射部185とで構成されている。第1〜第4検出部181,182,183,184は、搬送ベルト23の幅方向の一方側(−Y軸側)に偏在している。
図11に示すように、各検出部は、搬送方向の上流側から下流側に向かって第1検出部181、第2検出部182、第3検出部183、第4検出部184の順に設けられている。また、図12に示すように、各検出部は、搬送ベルト23から上方(+Z軸方向)に向かって設置位置が、第1検出部181、第2検出部182、第3検出部183、第4検出部184の順に高くなるように設けられている。
図11に示すように、反射部185は、搬送ベルト23の幅方向の他方側(+Y軸側)に設けられている。また、反射部185は、搬送ベルト23を幅方向に介して第1〜第4検出部181,182,183,184と対向配置されている。この反射部185は、第1〜第4検出部181,182,183,184から出射された光Lを反射するものである。
第1〜第4検出部181,182,183,184は、光を出射する光出射部(図示せず)と光を受光する受光部(図示せず)を備えた反射型のフォトセンサーである。第1〜第4検出部181,182,183,184は、出射部から出射され反射部185で反射された光Lを受光し、その受光量に応じた電圧を制御部1に出力する。
なお、検出部180は4つの第1〜第4検出部181,182,183,184を備えているものと説明したが、使用する媒体95の種類に応じてその数を変更してもよい。また、検出部180は、複数の透過型フォトセンサーで構成させてもよい。
搬送ベルト23上に媒体95が載置された場合、第1〜第4検出部181,182,183,184から出力される電圧が変化する。これにより、制御部1は、媒体95の高さを検出することができる。例えば、媒体95として生地厚の厚い綿が搬送ベルト23に載置された場合、第1、第2検出部181,182は、設置高さが低く、綿の厚み(高さ)で光Lが遮られるため光Lを受光しない。第3検出部183は、受光部の一部が遮られるので低い電圧値を出力し、第4検出部184は、受光部全体で光Lを受光するので高い電圧値を出力する。このように、第1〜第4検出部181,182,183,184から出力される電圧によって、媒体95の高さを検出することができる。
図13は、毛羽ごみ除去部の構成を示す側面図である。図14及び図16は、毛羽ごみ除去部の動作を示す断面図である。図15は、回転体の形状を示す斜視図である。次に、毛羽ごみ除去部170の構成について図13から図16を参照して説明する。なお、図14及び図16では、気流の向きを白抜きの矢印で示している。
図13及び図14に示すように、毛羽ごみ除去部170は、搬送ローラー22の上方(+Z軸側)に設けられている。毛羽ごみ除去部170は、回転体173と、回転体駆動部176と、回転体173を覆う筐体171とを備えている。
回転体173は、複数枚の円盤状の仕切り板175を互いに略平行に並設すると共に、各仕切り板175の間に、複数枚の三日月状の羽根177を円周状に架設した、いわゆるクロスフローファンである。回転体173は、交差方向において媒体95の幅よりも長い円柱状をなし、両端の仕切り板175の中心に回転軸174を有している。回転体173は、回転軸174を介してフレーム部90に立設された回転体昇降装置75に回転可能に支持されている。そして、回転軸174の一端には、回転体173を回転させる回転体駆動部176が設けられ、回転体173は、円周方向に回転する。
回転体173は、回転方向に沿って形成される凹部173a及び凸部173bを有している。凸部173bは、羽根177の先端で形成され、凹部173aは、隣り合う羽根177の間で無底の凹部173aを形成している。このような回転体173は、アルミニウムなどを材料とする押し出し成型や、樹脂などを材料とする射出成型で形成させることができる。回転体173は、交差方向に分割して形成されていてもよいし、一体で形成されていてもよい。
筐体171は、回転体173を円筒状に覆い、搬送ローラー22上の媒体95と対向する位置に吸気口171aと、−X軸方向に向かって伸びる矩形の排気口171bとを有している。回転体173が、吸気口171aから排気口171bに向って回転されると、吸気口171aから排気口171bに向かう吸引力を生じるようになっている。なお、筐体171の排気口171bには、毛羽ごみを回収する回収部(図示せず)が設けられている。
<電気的構成>
図17は、印刷装置の電気的な構成を示す電気ブロック図である。次に、印刷装置200の電気的構成について図17を参照して説明する。
制御部1は、第1〜第4検出部181,182,183,184から出力される電圧値を解析し、媒体95の高さを求める。また、制御部1は、媒体95の高さに応じて、回転体173と媒体95との所定の間隔を変更するために、制御回路5から制御信号を出力し、回転体昇降装置75に備えられているモーターの駆動を制御して回転体昇降装置75を昇降させる。また、制御部1は、制御回路5から出力する制御信号によって、回転体駆動部176を制御して回転体173を所望の回転数で回転させる。
<毛羽ごみ除去方法>
図18は、毛羽ごみ除去方法を説明するフローチャート図である。次に、印刷装置100の印刷動作における媒体95の毛羽ごみ除去方法について図18を参照して説明する。なお、図18に示すフローチャートのうち、ステップS101は、実施形態1で説明したステップS1と同じであり、ステップS105〜ステップS107は、実施形態1で説明したステップS5〜ステップS7と同じであるので、その説明は省略する。
ステップS102は、媒体95の高さを検出する媒体高さ検出工程である。制御部1は、第1〜第4検出部181,182,183,184から出力される電圧値から媒体95の高さを検出する。
ステップS103は、回転体173を昇降させる回転体昇降工程である。制御部1は、回転体昇降装置75を制御して、第1〜第4検出部181,182,183,184で検出された媒体95の高さに応じて回転体173と媒体95との所定の間隔を変更する。これにより、媒体95の表面に付着した毛羽ごみを好適に除去することができる。この時、制御部1は、回転体173と媒体95との所定の間隔を、ヘッドユニット42と媒体95との間隔と略同じに設定する。
ステップS104は、回転体173を回転駆動させる回転体駆動工程である。制御部1は、回転体駆動部176を制御して回転体173を回転させる。この時、制御部は、回転体173と媒体95との相対速度を、媒体95に印刷を行う際のヘッドユニット42と媒体95との相対速度以上に設定する。
ここで、毛羽ごみ除去部170によって、媒体95から遊離する毛羽ごみが除去される過程について説明する。
回転体173は、吸気口171aから排気口171bに向かって回転する。図14に示すように、回転体173の回転に伴って羽根177の先端である凸部173bと媒体95とが接近すると、回転体173と媒体95との間に存在する気体が凸部173bによって媒体95側に圧縮され、その部分の気圧が局所的に上昇する。羽根177は、回転方向に向かって弧を描く三日月状をなしているので、その先端で気体を好適に圧縮することができる。
図16に示すように、さらに回転体173が回転し、凹部173aが媒体95と対向する位置に達すると、圧縮により気圧の高い状態にあった気体が開放されることにより凹部173aに向かう気流が生じる。この気流によって、媒体95の表面上に付着していた毛羽ごみが浮き上がる。また、回転体駆動部176が、回転体173を回転することによって、回転体173には、吸気口171aから凹部173aを介して排気口171bに向かう吸引力が生じる。これにより、媒体95から浮き上がった毛羽ごみが、毛羽ごみ除去部170の外部に排出され回収される。このように、本実施形態の印刷装置200は、回転体173の回転に伴って生じる吸引力と、媒体95と回転体173との間に存在する気体の圧縮と開放と、を利用することによって、媒体95と非接触で毛羽ごみを除去するので、媒体95の風合を保つことができる。
以上述べたように、本実施形態に係る印刷装置200によれば、以下の効果を得ることができる。
印刷装置200は、媒体95の高さを検出する第1〜第4検出部181,182,183,184で構成される検出部180を備えている。制御部1は、第1〜第4検出部181,182,183,184から検出された媒体95の高さに応じて回転体173と媒体95との所定の間隔を変更する。これにより、媒体95の表面に付着した毛羽ごみを好適に除去することができる。
印刷装置200は、回転体173を回転させる回転体駆動部176を備えている。回転体駆動部176が、回転体173を回転させることによって、回転体173には、吸気口171aから凹部173aを介して排気口171bに向かう吸引力が生じる。これにより、媒体95から浮き上がった毛羽ごみを毛羽ごみ除去部170の外部に排出し回収することができる。
印刷装置200は、回転体173の回転に伴って生じる吸引力と、媒体95と回転体173との間に存在する気体の圧縮と開放と、を利用することによって、媒体95と非接触で毛羽ごみを除去するので、媒体95の風合を保つことができる。
なお、本発明は上述した実施形態に限定されず、上述した実施形態に種々の変更や改良などを加えることが可能である。以下、実施形態1の印刷装置100における毛羽ごみ除去部70に用いることが可能な回転体の変形例について述べる。
(変形例1)
図19は、変形例1に係る回転体を説明する斜視図である。実施形態1の毛羽ごみ除去部70に用いることが可能な回転体273の構成について図19を参照して説明する。
回転体273は、円筒形状又は円柱形状をなし、円周方向に回転する。回転体273は、回転体の回転方向(円周方向)に向かって凹凸を繰り返す凹部273a及び凸部273bを有している。また、回転体273は、交差方向(Y軸方向)に向かって凹凸を繰り返す凹部273a及び凸部273bを有している。すなわち、凹部273aは、回転方向に並ぶ凸部273bと交差方向に並ぶ凸部273bとで画成されている。これにより、回転体273の回転に伴って凸部273bと媒体95との間で圧縮された気体が、凹部273aで開放された際に生じる気流が交差方向に逃げないので、気流の勢いを向上させることができる。これにより、媒体95上の毛羽ごみを好適に除去することができる。
(変形例2)
図20は、変形例2に係る回転体を説明する斜視図である。実施形態1の毛羽ごみ除去部70に用いることが可能な回転体373の構成について図20を参照して説明する。
回転体373は、円筒形状又は円柱形状をなし、円周方向に回転する。回転体373は、回転体の回転方向(円周方向)に向かって凹凸を繰り返す凹部373a及び凸部373bを有している。また、回転体373の凸部373bは、回転方向に沿う少なくとも一方の端部を面取りする面取り部を有している。本変形では、凸部373bの回転方向側の端部に面取り部373cが施されている。これにより、凸部373bによって気体を圧縮する効果を向上させることができる。また、毛足の飛び出した毛羽が凸部373bに接触した場合に、媒体95に加わるダメージを軽減することができる。
(変形例3)
図21は、変形例3に係る回転体を説明する斜視図である。実施形態1の毛羽ごみ除去部70に用いることが可能な回転体473の構成について図21を参照して説明する。
回転体473は、円筒形状又は円柱形状をなし、円周方向に回転する。回転体473の凹部473aは、回転方向及び交差方向に沿って形成される球状の窪み(ディンプル)で形成されている。また、回転体473は、凹部473a以外の領域に凸部473bを有している。これにより、回転体473の回転に伴って凸部473bと媒体95との間で圧縮された気体が、凹部473aで開放された際に渦を伴う気流が生じるので、気流の勢いが向上され媒体95上の毛羽ごみを好適に除去することができる。
(変形例4)
図22は、変形例4に係る回転体を説明する斜視図である。実施形態1の毛羽ごみ除去部70に用いることが可能な回転体573の構成について図22を参照して説明する。
回転体573は、円筒形状又は円柱形状をなし、円周方向に回転する。回転体573の凹部573aは、交差方向に長い長円状の窪みで形成されている。また、回転体573は、凹部573a以外の領域に凸部573bを有している。さらに、凸部573bは、凹部573aよりも広い表面積に形成されている。回転体573の凸部573bの表面積を凹部573aの表面積よりも広くすることで、凸部573bと媒体95との間の気体を圧縮する効果を向上させることができる。なお、本変形例では、長円状の窪みで形成された凹部573aを例示したが、この形状に限定するものではない。凹部は、円形や矩形であってもよい。
(変形例5)
図23は、変形例5に係る回転体を説明する斜視図である。実施形態1の毛羽ごみ除去部70に用いることが可能な回転体673の構成について図23を参照して説明する。本変形例の回転体673は、回転体673を回転駆動するモーター(図示せず)と、実施形態1で説明した吸引部72に代わる吸引部672を有している。なお、回転体673の基本的な形状は、回転体73と同じであるので、その説明は省略する。
回転体673は、中空の回転軸674を有している。凹部73aには、中空の回転軸674と連通する連通孔675が設けられている。回転軸674の両端には、中空の回転軸674及び連通孔675を介して凹部73aの気体を吸引する吸引部672が備えられている。吸引部672は、いわゆる回転ファンである。これにより、回転体673と媒体95との間に存在する気体の圧縮と開放との利用によって浮き上がらせた媒体95の表面状の毛羽ごみを効率的に排出させることができる。なお、本変形例で説明した回転ファンを備えた中空の回転軸を、変形例1から4で説明した回転体に適用してもよい。
1…制御部、2…インターフェイス部、3…CPU、4…記憶部、5…制御回路、6…入力装置、7…検出器群、10…媒体供給部、20…媒体搬送部、22…搬送ローラー、23…媒体支持部としての搬送ベルト、24…ベルト回転ローラー、25…ベルト駆動ローラー、27…乾燥ユニット、30…媒体回収部、40…印刷部、42…ヘッドとしてのヘッドユニット、43…キャリッジ、45…キャリッジ移動部、50…洗浄ユニット、60…媒体密着部、70,170…毛羽ごみ除去部、71,171…筐体、71a,171a…吸気口、71b,171b…排気口、72,672…吸引部、73,173,273,373,473,573,673…回転体、73a,173a,273a,373a,473a,573a…凹部、73b,173b,273b,373b,473b,573b…凸部、74,174,674…回転軸、75…回転体昇降装置、95…媒体、100…印刷装置、175…仕切り板、176…回転体駆動部、177…羽根、180…検出部、181…第1検出部、182…第2検出部、183…第3検出部、184…第4検出部、185…反射部、200…印刷装置、373c…面取り部、675…連通孔。

Claims (11)

  1. 媒体を支持して搬送方向に搬送する媒体支持部と、
    前記媒体を前記媒体支持部に供給する媒体供給部と、
    前記媒体と相対移動しながら前記媒体に液体を吐出するヘッドを有する印刷部と、
    前記媒体供給部から前記印刷部までの間で前記媒体と対向する位置に設けられる回転体と、
    を備え、
    前記回転体は、前記搬送方向と交差する交差方向に長い回転軸と、前記回転体の回転方向に向かって凹凸を繰り返す凹部及び凸部と、を有し、
    前記回転体は、前記媒体に対して所定の間隔に保持された状態で回転されること、を特徴とする印刷装置。
  2. 前記回転体を吸引する吸引部を備え、
    前記吸引部の吸引力により前記回転体が回転すること、
    を特徴とする請求項1に記載の印刷装置。
  3. 前記回転体を回転させる回転体駆動部を備え、
    前記回転体駆動部が前記回転体を回転することにより吸引力を生じさせること、
    を特徴とする請求項1に記載の印刷装置。
  4. 前記所定の間隔は、前記ヘッドと前記媒体との間隔以下であり、
    前記回転体が回転した際の前記回転体と前記媒体との相対速度は、前記媒体に印刷を行う際の前記ヘッドと前記媒体との相対速度以上であること、
    を特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の印刷装置。
  5. 前記回転体を昇降させる回転体昇降装置を備えていること、
    を特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の印刷装置。
  6. 前記回転体昇降装置は、前記媒体の種類に応じて前記所定の間隔を変更すること、
    を特徴とする請求項5に記載の印刷装置。
  7. 前記媒体の高さを検出する検出部を備え、
    前記回転体昇降装置は、前記検出部で検出された前記媒体の高さに応じて前記所定の間隔を変更すること、
    を特徴とする請求項5に記載の印刷装置。
  8. 前記回転体は、前記交差方向に向かって凹凸を繰り返す前記凹部及び前記凸部を有していること、
    を特徴とする請求項1から請求項7のいずれか一項に記載の印刷装置。
  9. 前記回転体の前記凸部は、前記回転方向に沿う少なくとも一方の端部を面取りする面取り部を有していること、
    を特徴とする請求項1から請求項8のいずれか一項に記載の印刷装置。
  10. 前記回転体の前記凹部は、球状の窪みで形成されていること、
    を特徴とする請求項1から請求項7のいずれか一項に記載の印刷装置。
  11. 前記回転体の前記凸部は、前記凹部より広い表面積に形成されていること、
    を特徴とする請求項1から請求項10のいずれか一項に記載の印刷装置。
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