JP2010018367A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 吸引プラテンに使用される負圧発生手段を利用してプラテンの吸引孔に詰まった紙粉を効率よく除去することができ、紙粉を除去するためのクリーニングモードを自動的に行うことができる画像形成装置を提供する。
【解決手段】 記録ヘッド51と対向する通紙面に吸引孔22、24が形成されたプラテン21と、吸引孔に接続された負圧発生手段27と、クリーニングシート300を搬送ローラに供給するシート供給手段60と、を備える。クリーニングシートに吸引孔と連通可能な開放孔301を設け、クリーニングシートを移動させて開放孔を吸引孔に連通させて当該吸引孔に強い吸引力を作用させることにより、当該吸引孔に詰まった紙粉を除去する。
【選択図】 図2

Description

本発明は、キャリッジに搭載された記録ヘッドにより、通紙面に吸引孔が形成されたプラテンに吸着された用紙に記録を行う画像形成装置に関する。
プリンタ、ファクシミリ、ワードプロセッサ、複写装置などの画像形成装置は、画像情報に基づいて記録ヘッドにより用紙に画像を記録する装置である。画像形成装置として、キャリッジに搭載した記録ヘッドによりプラテンに支持された用紙に記録を行う構成のものがある。記録方式には、熱転写式、レーザービーム式、感熱式、インクジェット式など種々の方式があり、インクジェット式(インクジェット記録装置)では記録ヘッドの吐出口から用紙へインクを吐出して画像を記録する。
プラテンは記録ヘッドと対向する位置に配されており、用紙の搬送経路の一部を形成しており、多数枚の用紙が通過すると、用紙から剥がれた紙粉がプラテンの各部に溜まってしまうことがある。プラテンと記録ヘッドは近接しているため、溜まった紙粉が記録ヘッドへ移行して画像品位に悪影響を及ぼすおそれがある。プラテンに溜まった紙粉は、滑らかな給送動作を阻害する要因となることもある。溜まった紙粉を除去する手段として、特許文献1には、用紙の代わりにクリーニングシートを搬送することによりプラテンを拭き取り清掃する構成が開示されている。
一方、プラテンの通紙面に所定の配列をなして複数の吸引孔を形成し、吸引ファンにより負圧を作用させることで用紙をプラテンに吸着させる形態の吸引プラテンが使用されている。かかる吸引プラテンによれば、記録ヘッドとプラテンとの間に一定の距離を確保するとともに、用紙の平面度を維持することができる。
特開2001−047691号公報
しかしながら、吸引プラテンにおいては、吸引孔に紙粉が詰まりやすく、しかも、吸引孔に詰まった紙粉まで除去することが困難であった。吸引孔に紙粉が詰まると、吸引性能の低下により記録画質が低下するおそれがある。さらに、インクジェット記録装置では、余白なし記録を行う際に用紙をはみ出して吐出されたインクを受けるためのインク捕集部をプラテンに設け、インク捕集部に吸引孔を設けることも行われている。インク捕集部の吸引孔に紙粉が詰まった場合もこれを除去することは困難であった。また、インク捕集部の吸引孔に紙粉が詰まると、溜まったインクが用紙の裏面に付着し、印刷品位を低下させるおそれがある。紙粉の詰まりがひどい場合には、インク捕集部から廃インク貯留部への流れが阻害され、インク漏れを生じるおそれもあった。そのため、従来の画像形成装置では、吸引孔に詰まった紙粉を専用のブラシ等で掻き出すなどの煩雑な作業が必要であった。
本発明はこのような技術的課題に鑑みてなされたものである。本発明の目的は、プラテンの吸引孔に詰まった紙粉を効率よく除去することができる画像形成装置を提供することである。
本発明は、記録ヘッドと対向する位置に配され通紙面に複数の吸引孔が形成されたプラテンと、前記吸引孔に負圧を作用させるための負圧発生手段と、用紙またはクリーニングシートを前記プラテンに沿って搬送する搬送ローラと、を備えた画像形成装置において、前記吸引孔に負圧を作用させた状態で前記搬送ローラによりクリーニングシートを搬送することにより前記プラテンを清掃することを特徴とする。
本発明によれば、プラテンの吸引孔に詰まった紙粉を効率よく除去することができる画像形成装置が提供される。
以下、図面を参照して本発明の実施形態を具体的に説明する。なお、各図面を通して同一符号は同一または対応部分を示す。
〔第1の実施形態〕
図1は第1の実施形態に係る画像形成装置を前方から見た斜視図である。図2は第1の実施形態に係る画像形成装置の図1中のA−Aに沿った縦断面図である。本実施形態では、画像形成装置がインクジェット記録装置である場合を例に挙げて説明する。記録ヘッド51はキャリッジ52に設けられたヘッドホルダ53に着脱自在に装着されている。記録ヘッド51を搭載したキャリッジ52は、装置本体に設置されたメインレール57に沿って矢印X方向に往復移動可能に支持されている。記録ヘッド51は、画像情報に基づいて吐出口から用紙へインクを吐出して画像を記録する。記録ヘッド51には、不図示のインクタンクからインクが供給される。
記録ヘッド51と対向する位置には、被記録材である用紙Pを支持するためのプラテン21が配されている。用紙の搬送方向においてプラテン21の上流側には、給紙機構から給送されてきた用紙を搬送するための搬送ローラ12およびピンチローラ11からなるローラ対が配されている。用紙Pは、搬送ローラ12とピンチローラ11のニップにより、プラテン21上の通紙面を通して搬送される。画像形成装置は、キャリッジ52を駆動するためのキャリッジモータ114と、搬送ローラ12を駆動するための搬送モータ110とを備えている。
キャリッジモータ114の出力軸にプーリ210が設けられており、キャリッジ52はプーリ210とその反対側に配されたアイドラプーリとの間に張架されたタイミングベルト211に連結されている。キャリッジモータ114が正逆方向に回転することにより、キャリッジ52はメインレール57に案内されてプラテン21上を往復移動する。搬送ローラ12の一端部には円盤状のロータリエンコーダ212が固定されており、シャーシ側にはエンコーダ212のバーを読み取るためのエンコーダセンサ(不図示)が装着されている。エンコーダセンサの読み取り信号に基づいて、搬送ローラ12による搬送量および搬送位置をフィードバック制御する。
キャリッジ52の移動(主走査)に同期した記録ヘッド51の画像形成と、搬送ローラ12による搬送(副走査)とを交互に繰り返すことにより、用紙全体に画像を記録していく。用紙Pとして、一定サイズのカットシートや、ロール状に巻かれたロール紙などが使用される。本実施形態ではロール紙82が使用され、装置に回転可能に装着されたスプール81上から引き出されたロール紙82に画像を記録する。ロール紙の場合は、記録終了後、画像領域を後端部で切断して排出するとともに、残された部分を巻き戻して待機する。
ここで、通常の記録モードの動作を説明する。まず、スプール81上のロール紙の先端部分を給紙ガイド32に沿わせて挿入口41から給送する。給紙ガイド32の搬送下流側には例えばフォトインタラプタからなる用紙センサ91が配されている。制御部95は、用紙センサ91からの検知情報に基づいて用紙が給送されたか否かを判別し、給送された用紙が搬送ローラ12とピンチローラ11のニップに到達した後、搬送ローラ12を駆動して用紙をプラテン21上へ搬送する。
プラテン21に支持された用紙Pを搬送ローラ12で所定ピッチずつ搬送しながら画像を記録していく。記録が終了すると、カッター機構72により切断し、排紙ガイド33、34に沿って排出口42から排出する。排出された用紙は、下方に配されたバスケット37に収納される。カッター機構72は、キャリッジ52に上下移動可能に搭載された円形の可動刃71と、プラテン21の搬送下流側に装着された固定刃73とを備えている。可動刃71を下降させて固定刃73に当接させた状態でキャリッジ52を移動させることにより用紙を切断する。
図3はプラテンの平面図である。図4はプラテンおよび負圧発生手段の搬送方向と交差する方向の縦断面図である。記録ヘッドのインク吐出面と対向する位置に配されたプラテン21の通紙面には、複数の吸引孔22、24が所定の配列を成して形成されている。すなわち、プラテン21には、所定の配列パターンで吸着部23が形成されるとともに、所定の間隔ごとの複数位置にインク捕集部25が形成されている。各吸着部23内の2箇所に吸引孔22が形成され、各インク捕集部25に吸引孔24が形成されている。吸着部23は、吸引孔22からの負圧を用紙の裏面に作用させてプラテン21に吸着させるための段差状の凹部である。インク捕集部25は、余白なし記録の際に用紙の端部をはみ出して吐出されるインクを捕集するための凹部であり、使用される各種サイズの用紙の両端に対応する複数位置(図示の例では8箇所)に設けられている。
吸引孔22および吸引孔24は、いずれも、区分ダクト28および共通ダクト26を介して吸引ファン27に接続されている。用紙が記録ヘッド51の下を搬送される時、吸引ファン27を作動させて吸引孔22に負圧を作用させることにより、用紙をプラテン21の通紙面に吸着させる。これにより、プラテン21からの用紙の浮きを防ぎ、記録ヘッド51と用紙との距離を一定に保っている。インク捕集部25内の吸引孔24は、インクを捕集するとともに、捕集したインクを廃インクタンク貯留部へ導くためのものである。吸引ファン27は、これらの吸引孔22、24に負圧を作用させるための負圧発生手段を構成している。
大サイズの用紙が搬送されるとき、小サイズ用のインク捕集部は、用紙によって覆われるため、吸着部23と同様に用紙を吸着する。そこで、本実施形態では、各吸引孔22、24が接続されるダクトは図4に示すように複数(4個)の部屋(区分ダクト)28に分けられている。これは、各吸引孔22、24における、他の吸引孔からの空気漏れの影響を最小限に抑えることで、用紙サイズの変化に起因する吸引負圧の低下を最小限に抑えるためである。
本実施形態に係る画像形成装置は、通常の画像記録を行うための駆動モードの他に、プラテン21を清掃するためのクリーニングモードを備えている。クリーニングモードは、負圧発生手段である吸引ファン27を駆動しながら、用紙の代わりにクリーニングシートをプラテン21に沿って移動させることにより、プラテン上の吸引孔に詰まった紙粉を除去するためのモードである。図5はクリーニングシートがプラテンに到達する直前の位置関係を示す平面図である。図6はクリーニングシートの前列の開放孔がプラテンのインク捕集部の吸引孔と一致したときの平面図である。図7はクリーニングシートの後列の開放孔がプラテンのインク捕集部の吸引孔と一致したときの平面図である。
図2に示すように、クリーニングシート300は、給紙ガイド32の下側に、用紙を給送するための搬送経路から外れた退避位置に装着されたシート供給手段60に保持されている。シート供給手段60は、クリーニングシート300が巻かれた供給ロール61と、クリーニングシート300を挿入口41を通して搬送ローラ12とピンチローラ11のニップへ案内するための案内ローラ62とを備えている。供給ロール61を図2における反時計方向に回転させることでクリーニングシート300を搬送ローラ12まで送り出し、次いで搬送ローラ12の駆動により該クリーニングシートをプラテン21の通紙面に沿って搬送方向に移動させる。このとき、クリーニングシート300を各吸引孔からの吸引力によりプラテン21に密着させて摺接させることができ、これにより、吸引孔22、24に詰まった紙粉を除去することができる。また、搬送ローラ12および供給ロール61の反転駆動により、クリーニングシート300をシート供給手段60へ巻き戻し、用紙の給送を妨害しない位置へ退避させることができる。クリーニングシート300の移動経路は、用紙Pの搬送経路と略平行に配されている。
かかる構成により、吸引孔22、24に負圧を作用させた状態で搬送ローラ12によりクリーニングシート300をプラテン21に沿って移動させながら該プラテンを清掃するクリーニングモードを実行することができる。クリーニングシート300としては、多孔質材、スポンジ材、布、不織布など、種々のもシート材を使用することができる。また、クリーニングシートとしては、液体成分を吸収可能なシート材に液体クリーナを含有させたものを使用ことが好ましい。液体クリーナとしては、例えばオフィス機器用の中性クリーナ(例えばヤシ油エステルと炭酸水素ナトリウム)などを使用することができる。かかるクリーニングシートをプラテン21に沿って摺接して移動させることにより、各吸引孔22、24に作用する吸引力との相乗効果により、各吸引孔22、24に詰まった紙粉を除去し、プラテン21を清掃することができる。なお、クリーニングシート300は、一定回数使用した後、清掃した部分をカッター機構72で切断して排出される。
図5〜図7において、クリーニングシート300には、プラテン21上の各インク捕集口25の吸引孔24を開放するための開放孔301が形成されている。これらの開放孔301は各吸引孔24をクリーニングシート300の裏面からオモテ面へ連通させるものであり、各吸引孔24に対応する位置に局所的に設けられている。つまり、開放孔301により吸引孔24を開放することにより、当該吸引孔における吸引力を増大させるように構成されている。
そこで、本実施形態では、吸引孔を複数箇所に設けるとともに開放孔を複数箇所に設け、複数の開放孔を搬送方向に複数列に分けて配列し、クリーニングシート300の移動により各列の開放孔を吸引孔に順次連通させていくように構成されている。具体的には、図4に示すように、4つの区分ダクト28のそれぞれに2つのインク捕集口25が接続するように配置されており、従って、各区分ダクト28には2つの吸引孔24が接続されている。これらの吸引孔24に対応して形成された複数の開放孔301は、各区分ダクト28の一方の吸引孔24に連通可能な前列に属する開放孔301aと、他方の吸引孔24に連通可能な後列に属する開放孔301bとに分けられている。すなわち、複数の開放孔301は、クリーニングシート300の移動に伴って、各区分ダクト28ごとに1箇所の吸引孔24のみを順次開放して対応する開放孔と順次連通させるように、移動方向に複数列に分けて配列されている。
クリーニングシート300の搬送方向の移動に伴い、まず、前列の開放孔301aによって各区分ダクト28ごとに1つの吸引孔24が開放される。クリーニングシート300がさらに移動すると、後列の開放孔301bにより各区分ダクト28のもう1つの吸引孔24が開放される。つまり、複数の吸引孔24を各区分ダクト28ごとに1つずつ時間差をもって順次開放していく構成となっている。この理由は、1つのダクト内の同時に開放される吸引孔の数が少ないほど吸引性能が高くなり、吸引孔に詰まった紙粉を効率よく除去することができ、クリーニング時間を短縮できるからである。本実施形態のように区分ダクト28ごとに1つの吸引孔のみを開放することで、吸引性能の低下を最小限に抑制することができる。また、最大幅の用紙を用いる場合でも両端のインク捕集部25は常に開放されているため、吸引力を高めるためには、クリーニングシート300はプラテン21の全ての吸引孔22、24を覆う幅を有することが好ましい。
図5乃至図7では、クリーニングシート300に形成される開放孔301を、用紙を外れて吐出されたインクを捕集するインク捕集部に配された最も紙紛が詰まりやすいインク吸引孔24に連通させる場合を示した。これに代えて、クリーニングシート300に、用紙を吸着する吸着部23に配された吸引孔22に連通可能な開放孔301を形成し、上述の吸引孔24の場合と同様のクリーニングモードを実行するように構成しても良い。さらには、クリーニングシート300に、各インク捕集部25の吸引孔24に連通可能な開放孔と、各吸着部23の吸引孔22に連通可能な開放孔との両方を形成し、上述の吸引孔24の場合と同様のクリーニングモードを実行するように構成しても良い。これらの場合、開放孔301を一部の吸引孔に連通させても良く、全ての吸引孔に連通させても良い。
すなわち、クリーニングシート300に吸着部23の吸引孔22、もしくは吸引孔22および吸引孔24の両方と連通可能な開放孔を設ける。そして、このクリーニングシート300を前述と同様に移動させて連通させることにより、吸引孔22、もしくは両方の吸引孔22、24に詰まった紙粉を同様に強い吸引力で除去することができる。吸着部23およびインク捕集部25の吸引孔22、24を同時に清掃する場合は、区分ダクト28の数をさらに増やすとともに、クリーニングシートの開放孔301を各区分ダクト28の吸引孔22も1つずつもしくは最小数ずつ順次に開放していくことが好ましい。これは、各区分ダクトごとの開放される吸引孔の数を最小限に抑えることにより、吸引性能の向上とクリーニング時間の短縮を図ることができるからである。
次に、クリーニングモードにおける制御動作を説明する。図8は第1の実施形態に係る画像形成装置の制御系のブロック図である。ユーザーによる操作パネル213上での選択により、クリーニングモードが開始される。操作パネル213を介してクリーニングモード開始の情報が送信されると、CPU100はROM102に記憶された制御プログラムに従ってクリーニングモードの制御を開始する。待機位置にあるクリーニングシート300は、供給ロール61の回転により挿入口41を通して搬送ローラ12とピンチローラ11のニップへ送給される。
このとき、用紙センサ91がクリーニングシートの先端を検知すると、CPU100は吸引ファン27の駆動を開始する。クリーニングモードにおける吸引ファン27の出力は通常の画像記録モードにおける出力よりも増大されている。また、クリーニングシートの先端が検知されると搬送モータ110の駆動制御が開始される。まず、搬送モータ110により搬送ローラ12を回転させて、前列の開放孔301aが対応する吸引孔と一致するまでクリーニングシートを移動させる。
図6に示すように、前列の開放孔301aと対応する吸引孔24が一致したところで、搬送モータ110を停止させる。すると、開放孔301aおよび吸引孔24に強い吸引力が作用し、吸引孔24に詰まった紙紛を除去することができる。所定時間、クリーニングシートの搬送を停止した後、搬送ローラ12を再度回転させてクリーニングシートを搬送することにより、図7に示すような後列の開放孔301bが対応する吸引孔24と一致する位置までクリーニングシート300を搬送する。そこでクリーニングシートの搬送を停止すると、連通した開放孔301bおよび吸引孔24に強い吸引力が作用し、吸引孔24に詰まった紙紛を除去することができる。
以上のプラテン21の清掃を終えた後、供給ロール61を反転回転させることによりクリーニングシート300を退避位置へ戻す。なお、一定回数以上クリーニングシート300を使用した場合は、さらに移動させてカッター機構72により切断し、清掃した部分を排出するとともに、残りのクリーニングシートを供給ロール61の逆回転により退避位置へ戻す。そして、用紙センサ91によりクリーニングシート300の後端を検知したところで、吸引ファン27を停止する。
以上説明した実施形態によれば、吸引プラテンに使用される負圧発生手段を利用してプラテンの吸引孔に詰まった紙粉を効率よく除去することができ、紙粉を除去するためのクリーニングモードを自動的に行うことができる画像形成装置が提供される。例えば、制御部のROM102に記憶された制御プログラムに従って、電源の投入および遮断、用紙の交換、もしくは用紙の所定枚数の使用などのタイミングに応じて、クリーニングシート300によるプラテン21の清掃を自動的に行うことができる。本実施形態では、記録ヘッド51をキャリッジ52にして移動させるシリアルタイプの画像形成装置を例に挙げて説明したが、フルライン記録ヘッドを用いて用紙の紙送り(副走査)のみで記録を行うラインタイプの画像形成装置にも同様に適用可能である。
〔第2の実施形態〕
図9は第2の実施形態に係るプラテンおよび負圧発生手段の搬送方向と交差する方向の縦断面図である。図10はキャリッジを移動させてクリーニングシートをプラテンに沿って移動させるときの位置関係を示す平面図である。本実施形態では、クリーニングシート400を搬送方向と交差する方向に移動させることによりプラテン21を清掃するように構成される。図8および図9において、プラテン21の近傍には、クリーニングシート400の供給および巻取りが可能な供給ロール461を有するシート供給手段460が配設されている。クリーニングシート400はプラテン21上の全ての吸着部23およびシート捕集部25を覆うことが可能な幅寸法および長さを有する。キャリッジ52にはクリーニングシート400の先端部に係合可能な係止機構(不図示)が設けられている。
キャリッジ52でクリーニングシート400を保持するとともに吸引ファン27により吸引孔22、24に負圧を作用させた状態で、キャリッジ52をプラテン21に沿って移動させる。このとき、各吸引孔22、24の吸引力によりクリーニングシート400をプラテン21に密着させることができ、そして摺接させることにより各吸引孔に詰まった紙粉を除去することができる。つまり、クリーニングシート400によりプラテン21を清掃することができる。
さらに、クリーニングシート400には、プラテン21上の各吸引孔22、24と連通可能な開放孔401が所定間隔ごとに設けられている。このように、本実施形態では、吸引孔を複数箇所に設けるとともに開放孔を複数箇所に設け、クリーニングシートの移動により複数の開放孔を複数の吸引孔に順次連通させるように構成されている。そして、クリーニングシート400の移動により所定の開放孔401を所望の吸引孔と連通させ、所定時間停止させて当該吸引孔に吸引ファン27による強い負圧吸引力を作用させることにより当該吸引孔に詰まった紙粉を除去する。こうして、プラテン21を清掃するクリーニングモードを実行していく。
本実施形態は、以上説明した以外の点では、前述の第1の実施形態と同じであり、クリーニングモードの動作も同じ方法で制御される。また、クリーニングシート400の各開放孔401を連通させる吸引孔は、用紙を吸着する吸着部23に配された吸引孔22であっても良く、用紙を外れて吐出されたインクを捕集するインク捕集部25に配された吸引孔24であっても良い。さらに、その両方であっても良い。また、それらの一部であっても良く、全てであっても良い。これらは、クリーニングシート400の移動距離および停止位置によって制御される。
次に、本実施形態のクリーニングモードにおける動作について説明する。クリーニングモードが開始されると、キャリッジ52がプラテン21の図示右側の端部へ移動し、クリーニングシート400の先端部に係止してこれを保持するとともに、負圧発生手段である吸引ファン27を駆動する。次いで、キャリッジ52の図示左方向への移動により、クリーニングシート400を供給ロール461から引き出すとともにプラテン21に摺接させながら移動させる。所定間隔ごとの複数箇所に形成された開放孔401はクリーニングシート400の裏面からオモテ面へ貫通している。
従って、各開放孔401を所定の吸引孔22、24と連通させた状態でクリーニングシート400を所定位置に停止させると、当該開放孔および吸引孔に吸引ファン27による強い吸引力が作用することになる。これにより、吸引孔22、24に詰まった紙粉を吸引力で除去することができ、付着インクも除去することができる。キャリッジ52をさらに所定距離移動させて停止させると、各開放孔401が他の吸引孔22、24に連通し、強い吸引力により別の吸引孔22、24に詰まった紙粉を除去することができる。こうして、クリーニングシート400の停止および移動を繰り返すことにより各吸引孔22、24を順次清掃することができる。
吸引孔の清掃が終了すると、キャリッジ52を反転移動させるとともに供給ロール461を逆回転させることにより、クリーニングシート400を巻き取りながら待機位置へ戻すとともに、キャリッジとクリーニングシートとの係止を解除する。これにより、通常の画像記録が可能な状態に復帰させる。かかるクリーニングモードの制御も図8に示す制御部により自動的に実行することができる。なお、本実施形態に係るシート供給手段460はシートの供給および巻取りが可能な供給ロール461を有し、供給および巻取りを繰り返すことによりクリーニングシート400を再利用することができる。
本実施形態によっても、吸引プラテンに使用される負圧発生手段を利用してプラテンの吸引孔に詰まった紙粉を効率よく除去することができ、紙粉を除去するためのクリーニングモードを自動的に行うことができる画像形成装置が提供される。例えば、電源の投入および遮断、用紙の交換、もしくは用紙の所定枚数の使用などのタイミングに応じて、クリーニングシート400によるプラテン21の清掃を自動的に行うように構成することができる。
なお、以上の実施形態では、被記録材である用紙としてロール紙を使用するインクジェット記録装置を例に挙げて説明した。本発明は、カットシートなど他の形態の用紙を使用する画像形成装置においても同様に適用可能である。また、本発明は、吸引プラテンを用いる画像形成装置であれば、記録ヘッドの数や、使用するインクの種類数や性状等に関わらず、さらに、紙、プラスチックシート、写真調記録紙など、用紙の材質にも関係なく同様に適用可能である。また、インク捕集部の数や配置にも関係なく同様に適用可能である。
第1の実施形態に係る画像形成装置を前方から見た斜視図である。 第1の実施形態に係る画像形成装置の図1中のA−Aに沿った縦断面図である。 プラテンの平面図である。 プラテンおよび負圧発生手段の搬送方向と交差する方向の縦断面図である クリーニングシートがプラテンに到達する直前の位置関係を示す平面図である。 クリーニングシートの前列の開放孔がプラテンのインク捕集部の吸引孔と一致したときの平面図である。 クリーニングシートの後列の開放孔がプラテンのインク捕集部の吸引孔と一致したときの平面図である。 第1の実施形態に係る画像形成装置の制御系のブロック図である。 第2の実施形態に係るプラテンおよび負圧発生手段の搬送方向と交差する方向の縦断面図である。 キャリッジを移動させてクリーニングシートをプラテンに沿って移動させるときの位置関係を示す平面図である。
符号の説明
12 搬送ローラ
21 プラテン
22 吸引孔
23 吸着部
24 吸引孔
25 インク捕集部
26 共通ダクト
27 負圧発生手段(吸引ファン)
28 区分ダクト
51 記録ヘッド
52 キャリッジ
60 シート供給手段
72 カッター機構
300 クリーニングシート
301 開放孔
400 クリーニングシート
401 開放孔
460 シート供給手段
P 用紙

Claims (13)

  1. 記録ヘッドと対向する位置に配され通紙面に複数の吸引孔が形成されたプラテンと、
    前記吸引孔に負圧を作用させるための負圧発生手段と、
    用紙またはクリーニングシートを前記プラテンに沿って搬送する搬送ローラと、
    を備えた画像形成装置において、
    前記吸引孔に負圧を作用させた状態で前記搬送ローラによりクリーニングシートを搬送することにより前記プラテンを清掃することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記クリーニングシートは前記吸引孔と連通可能な開放孔を備え、前記開放孔を前記吸引孔と連通させて前記吸引孔に吸引力を作用させることにより前記吸引孔を清掃することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記開放孔を連通させる吸引孔は、用紙を吸着する吸着部に配されていることを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記開放孔を連通させる吸引孔は、用紙を外れて吐出されたインクを捕集するインク捕集部に配されていることを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  5. 前記吸引孔を複数箇所に設けるとともに前記クリーニングシートは開放孔を複数箇所に備え、該複数の開放孔を搬送方向に複数列に分けて配列し、前記クリーニングシートの移動により各列の開放孔を前記吸引孔に順次連通させることを特徴とする請求項2乃至4のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  6. 記録ヘッドを搭載して移動するためのキャリッジと、
    前記記録ヘッドと対向する位置に配され通紙面に複数の吸引孔が形成されたプラテンと、
    前記吸引孔に負圧を作用させるための負圧発生手段と、
    を備えた画像形成装置において、
    前記負圧発生手段により前記吸引孔に負圧を作用させた状態で、クリーニングシートを保持した前記キャリッジを移動させて該クリーニングシートを前記プラテンに沿って移動させて該プラテンを清掃することを特徴とする画像形成装置。
  7. 前記クリーニングシートは前記吸引孔と連通可能な開放孔を備え、前記開放孔を前記吸引孔と連通させて前記吸引孔に吸引力を作用させることにより前記吸引孔を清掃することを特徴とする請求項6に記載の画像形成装置。
  8. 前記開放孔を連通させる吸引孔は、用紙を吸着する吸着部に配されていることを特徴とする請求項7に記載の画像形成装置。
  9. 前記開放孔を連通させる吸引孔は、用紙を外れて吐出されたインクを捕集するインク捕集部に配されていることを特徴とする請求項7に記載の画像形成装置。
  10. 前記吸引孔を複数箇所に設けるとともに前記開放孔を複数箇所に設け、前記クリーニングシートの移動により複数の開放孔を複数の吸引孔に順次連通させることを特徴とする請求項7乃至9のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  11. クリーニングシートの供給および巻取りが可能な供給ロールを有することを特徴とする請求項1乃至10のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  12. 前記記録ヘッドの吐出口から用紙へインクを吐出して画像を記録するインクジェット記録装置であることを特徴とする請求項1乃至11のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  13. 前記クリーニングシートは液体クリーナを含有していることを特徴とする請求項1乃至12のいずれか1項に記載の画像形成装置。
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