JP5477266B2 - インクジェット記録装置 - Google Patents

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Description

本発明は、インクジェット記録装置に関し、詳しくは、搬送ベルトに付着した洗浄液による記録画像の画質低下を生じることなく、記録媒体の無駄を抑制することのできるインクジェット記録装置に関する。
近年、種々の記録媒体に対して高精細な画像を記録する装置として、インクジェット方式による画像記録装置が広く普及している。特に、記録媒体が伸縮性のある布帛等である場合などには、記録媒体を無端状の搬送ベルトで記録ヘッドの下方に搬送することが行われている。
その際、記録媒体のミスフィードやいわゆる縁なし印刷、インクの裏抜け等のために、記録ヘッドから吐出されたインクが搬送ベルトに付着する場合があり、搬送ベルトに付着したインクが搬送ベルト上に新たに供給されてきた記録媒体に転移して記録媒体を汚してしまう等のトラブルが生じる。そのため、通常、このような搬送ベルトを備える画像記録装置には、搬送ベルトの表面をクリーニングするためのクリーニング装置が設けられている。
特許文献1には、記録媒体を搬送ベルトから剥離した後、一部が洗浄液に浸漬された状態のブラシローラを回転させながら搬送ベルトに当接させることにより搬送ベルトに洗浄液を付着させて洗浄し、更に搬送方向の下流側において、ワイパーブレード及び吸収ローラを当接させて搬送ベルトに付着したインク或いは洗浄液を吸収して除去する技術が開示されている。
洗浄液によって搬送ベルトの洗浄を行う場合は、搬送ベルトが次の新たな記録媒体と接する前に搬送ベルト表面に付着した洗浄液の乾燥を完了させる必要がある。特に近年、記録速度の更なる高速化が求められており、これらの要請から、搬送ベルトに洗浄液を付着させて洗浄を行う際、記録後の記録媒体が搬送ベルトから剥離して排出される剥離位置の直ぐ下流側にクリーニング装置を配置し、記録後の記録媒体が搬送ベルトから排出された直後に洗浄を開始させ、洗浄後の搬送ベルトが新たな記録媒体と接するまでの搬送距離を長くし、それだけ乾燥距離を確保できるようにしている。
図5は、このようなインクジェット記録装置の一例を示している。図中、100は搬送ベルト、101は搬送ベルト100が架け渡される複数のローラのうちの排出側のローラ、102は記録ヘッド、103は洗浄液を搬送ベルト100の表面に付着させて洗浄するための散水パイプである。
このインクジェット記録装置では、搬送ベルト100上に載置された記録媒体Pが図中A方向に搬送されるようになっており、この記録媒体Pが搬送ベルト100上から剥離して排出される剥離位置Paよりも搬送ベルト100の直ぐ下流側に、ローラ101に架け渡されている部分の搬送ベルト100の表面に向けて洗浄液を噴射するように散水パイプ103が配置されている。散水パイプ103は、洗浄液104をポンプ105の駆動によって、搬送ベルト100の幅方向に亘って洗浄液を噴射させることによって、搬送ベルト100の表面に洗浄液を付着させ、洗浄を行うようになっている。
図中、Cで示す位置が、散水パイプ103によって噴射された洗浄液の付着位置である。
特開2005−280942号公報
例えば布帛等の長尺ウェブ状の記録媒体を使用して画像を記録するインクジェット記録装置では、記録媒体上に複数単位の画像を順次記録していく場合がある。このとき、記録ヘッドによる記録媒体に対する1単位の画像記録は、図5に示すように、記録ヘッド102の最上流ノズル102aから開始させ、最下流ノズル102bによって終了するが、次の1単位の画像記録を行う場合は、再度、最上流ノズル102aから開始するようにしている。
このため、図6に示すように、記録媒体P上には、先に記録された1単位の画像N1と続いて記録された1単位の画像N2との間に、記録ヘッド102の最上流ノズル102aと最下流ノズル102bとの間の距離(搬送ベルト100の搬送方向に沿う距離)Xに相当する無記録領域Sが、各画像単位間に存在することになる。
この無記録領域Sは、後工程において記録媒体Pから各画像N1、N2・・・を裁断する際に廃棄されるが、特に記録媒体Pが高価なものである場合、この無記録領域Sを極力短くして無駄を少なくすることで記録媒体Pを有効に使用したいという要請がある。この場合、1単位の画像記録が終了した後、搬送ベルト100をA方向とは反対方向に逆送することにより、次の1単位の画像記録の開始位置を、直前の1単位の画像記録の終了位置にできるだけ近接させるように搬送を制御するようにしている。
しかし、搬送ベルト100を逆送して記録媒体Pを戻しすぎると、洗浄液の付着位置Cが、搬送ベルト100の逆送によって記録媒体Pの剥離位置Paに達してしまい、この付着位置Cにおいて搬送ベルト100上に付着された洗浄液が、一度剥離された画像記録済みの記録媒体Pと接触してしまい、記録媒体Pの裏地に洗浄液が転写してしまうことにより、記録済みの画像に致命的な損傷を与えてしまう問題があった。このため、記録媒体の無駄を十分に削減することができない問題があった。
この問題の解決のためには、散水パイプ103の位置を搬送ベルト100の更に搬送方向下流側に配置すればよいが、乾燥距離が短くなり、高速搬送する場合に乾燥不良を発生させるおそれが高くなる問題があった。
そこで、本発明は、搬送ベルトを逆送しても、搬送ベルトに付着した洗浄液が記録画像に対して影響を与えることがなく、記録媒体の無駄の発生を防止することができると共に、搬送ベルトの洗浄後の乾燥距離を長く確保することのできるインクジェット記録装置を提供することを課題とする。
本発明の他の課題は、以下の記載によって明らかとなる。
上記課題は、以下の各発明によって解決される。
請求項1記載の発明は、複数のローラに張架され、上面に記録媒体を載置して搬送する無端状の搬送ベルトと、
前記搬送ベルトの搬送方向に複数並設されたノズルから前記記録媒体にインクを吐出して記録を行う記録ヘッドと、
前記記録媒体が剥離した後の前記搬送ベルト表面に洗浄液を付着させることによって洗浄を行う洗浄液付着手段とを有するインクジェット記録装置であって、
前記記録媒体に対する1単位の画像記録を、前記記録ヘッドにおける前記搬送ベルトの搬送方向の最も下流に配置される最下流ノズルにおいて終了させ、次の1単位の画像記録を、前記記録ヘッドにおける前記搬送ベルトの搬送方向の最も上流に配置される最上流ノズルにおいて開始させるように前記記録ヘッドのインクの吐出を制御する吐出制御手段と、
1単位の画像記録の終了後であって、次の1単位の画像記録を開始する前に、前記記録媒体上に記録された直前の画像の記録終了位置が、前記最上流ノズルの直下近傍に位置するように前記搬送ベルトを逆方向に搬送させるように制御する搬送制御手段とを有し、
前記記録ヘッドの最上流ノズルと、前記最下流ノズルとの間の前記搬送ベルトの搬送方向に沿う距離をX、前記搬送ベルト上から前記記録媒体が剥離されて排出される剥離位置から前記洗浄液付着手段による前記搬送ベルト表面の洗浄液付着位置までの搬送距離をYとしたとき、
前記洗浄液付着手段は、前記洗浄液付着位置がX<Yを満たすように配置されていることを特徴とするインクジェット記録装置である。
請求項2記載の発明は、前記複数のローラは、前記記録媒体の搬入側と排出側とに所定間隔をおいて平行に配置された2本のローラからなり、
前記洗浄液付着手段は、排出側に配置された前記ローラに架け渡されている部分の前記搬送ベルト表面に洗浄液を付着させるように配置されていることを特徴とする請求項1記載のインクジェット記録装置である。
請求項記載の発明は、前記洗浄液付着手段は、前記搬送ベルト表面の幅方向に亘って洗浄液を噴出させる散水パイプであることを特徴とする請求項1又は2記載のインクジェット記録装置である。
請求項記載の発明は、前記記録媒体は、ロール状に巻回された元巻きから連続して繰り出される長尺ウェブ状の記録媒体であることを特徴とする請求項1、2又は3記載のインクジェット記録装置である。
請求項記載の発明は、前記記録媒体は布帛であることを特徴とする請求項記載のインクジェット記録装置である。
本発明によれば、搬送ベルトを逆送しても、搬送ベルトに付着した洗浄液が記録画像に対して影響を与えることがなく、記録媒体の無駄の発生を防止することができると共に、搬送ベルトの洗浄後の乾燥距離を長く確保することのできるインクジェット記録装置を提供することができる。
本発明に係るインクジェット記録装置の概略構成図 本発明に係るインクジェット記録装置の制御構成を示すブロック図 記録媒体の逆送の様子を説明する図 記録媒体の逆送の様子を説明する図 従来のインクジェット記録装置の部分概略構成図 従来の複数単位の画像が記録された記録媒体の平面図
以下に、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
図1は本発明に係るインクジェット記録装置の概略構成図であり、1はインクジェット記録装置であり、所定の間隔をおいて平行に配置された複数(図示例では2つ)のローラ11、12が配置されると共に、これらのローラ11、12に亘って無端状の搬送ベルト13が張架されている。搬送ベルト13は、これらローラ11、12間の上面が記録媒体Pを密着させて搬送する搬送面とされている。
一方のローラ11は、副走査モータ11aに接続された駆動ローラ、他方のローラ12は従動ローラであり、両ローラ11、12は同径となっている。通常の画像記録動作時は、駆動ローラ11が副走査モータ11aの回転駆動によって図1において反時計回りに所定の速度で回転することで、搬送ベルト13を回転駆動させ、その上面に密着される記録媒体Pを矢印で示すA方向(副走査方向)に向けて搬送するようになっている。
なお、本明細書において、搬送ベルト13の搬送方向というとき、記録媒体PをA方向に向けて搬送するために搬送ベルト13が回転移動する方向をいう。
記録媒体Pには、例えば、紙、布帛、プラスチックフィルム、ガラス板等、インクジェット記録に通常使用される記録媒体を使用することができる。記録媒体Pは所定サイズに裁断されたシート状であってもよいが、本発明において特に好ましくは、ロール状に巻回された元巻きから連続して繰り出される長尺ウェブ状の記録媒体であり、中でも長尺ウェブ状の布帛である場合に顕著な効果を発揮する。ここでは記録媒体Pとして長尺ウェブ状の布帛を使用した例について説明する。
記録媒体Pは、図1中の右側から搬送ベルト13の上面に載置され、搬送ベルト13の回転移動によってA方向に搬送された後、搬送ベルト13の上面から剥離されて図1中の左側に向けて排出される。このとき、記録媒体Pが搬送ベルト13の表面から剥離する剥離位置Paが、駆動ローラ11の上部付近において搬送ベルト13の幅方向に亘って形成される。
2は記録ヘッドであり、2つのローラ11、12に亘って張架される搬送ベルト13の部位の上方に所定の間隔をおいて配設されている。ここでは特に図示していないが、記録ヘッド2は、図示しない主走査モータの駆動によって、A方向に直交する主走査方向(図1の紙面垂直方向)に沿って往復移動するキャリッジに搭載されたシャトル型のインクジェットヘッドであり、その主走査方向に沿う移動の過程で、記録ヘッド2のノズル面に形成された多数のノズルから画像データに応じてインク滴をその下方の記録媒体Pに向けて吐出することにより、搬送ベルト13の回転による記録媒体Pの間欠的な搬送と併せて、所望の画像を形成するようになっている。
3は、搬送ベルト13の表面を洗浄液を用いて洗浄するクリーニング装置であり、記録媒体Pの剥離位置Paよりも搬送ベルト13の搬送方向下流側であり、駆動ローラ11の近傍に配設されている。
クリーニング装置3は、ここでは散水パイプ31、ブラシローラ32及びブラシローラ32が浸漬される洗浄液を貯留する清掃桶33を有している。
散水パイプ31は、搬送ベルト13の幅方向に亘って配置され、清掃桶33内の洗浄液を散水ポンプ31aの駆動によって、搬送ベルト13の表面に向いた面に設けられた散水口から洗浄液を噴射させ、搬送ベルト13の表面に洗浄液を付着させることによって洗浄するものであり、本発明における洗浄液付着手段の一例である。
図中、Cは、この散水パイプ31から噴射された洗浄液が搬送ベルト13の表面に付着した洗浄液付着位置である。この洗浄液付着位置Cは、駆動ローラ11に架け渡されている部分の搬送ベルト13の表面に配置されている。
ブラシローラ32は、ブラシ軸の周囲に植毛されたブラシ毛を有してなる。このブラシローラ32は、ブラシ毛が搬送ベルト13の表面に常時当接するように、散水パイプ31よりも搬送ベルト13の搬送方向下流側に配置され、搬送ベルト13の幅方向に亘って架け渡されている。ブラシローラ32は、不図示の駆動モータによって、搬送ベルト13の搬送方向に対して逆方向(図1の反時計方向)となるように回転駆動される。ブラシローラ32のブラシ毛の先端は洗浄液が貯留された清掃桶33に一部浸漬されており、ブラシローラ32が回転すると、ブラシ毛によって洗浄液が掻き上げられ、搬送ベルト13の表面を摺擦しながら洗浄液によって洗浄するようになっている。
次に、このインクジェット記録装置1の制御構成について図2に示すブロック図を用いて説明する。
図2において、4は記録媒体に記録される画像データが入力されるインターフェース、5はインターフェース4から取得した画像データを一旦蓄えるメモリ、6は制御部である。この制御部6は、メモリ5に記憶された画像データに基づいて所定の吐出データを記録ヘッド2の各ノズルに対して送信することで記録ヘッド2の吐出動作を制御する吐出制御手段として機能すると共に、副走査モータ11aの駆動を制御することで搬送ベルト13の搬送を制御する搬送制御手段としても機能している。また、制御部6は散水ポンプ31a等のその他の各種駆動源の駆動を制御するようになっている。
ここで、インクジェット記録装置1によって記録媒体P上に複数単位の画像を順次記録していく場合の画像記録動作について、更に図3、図4を参照して説明する。
記録ヘッド2による記録媒体Pに対する1単位の画像N1の記録は、記録ヘッド2の最上流ノズル2Aからインク吐出を行うことによって開始し、記録媒体PがA方向に搬送されることにより、最下流ノズル2Bからのインク吐出が終了することによって終了する。そして、次の1単位の画像N2の記録を行う場合は、再度、記録ヘッド2の最上流ノズル2Aからインク吐出を開始するが、その直前の1単位の画像N1の記録が終了した後は、搬送ベルト13をA方向とは反対のB方向に逆送することにより、記録ヘッド2の最上流ノズル2Aの直下に位置させる次の1単位の画像N2の記録の開始位置N2sを、直前の1単位の画像N1の記録の終了位置N1eにできるだけ近接した位置まで戻すようにしている。
具体的には、直前の1単位の画像N1の記録の終了位置N1eと次の1単位の画像N2の記録の開始位置N2sとの間の距離が、後工程での裁断時の裁断代を考慮して、5mm〜60mmとなるまで近接するように戻している。
このとき、散水パイプ31によって搬送ベルト13上に付着された洗浄液が、記録媒体Pの裏地に転写する問題に対し、本発明では、クリーニング装置3における最も上流側に配置される散水パイプ31の位置を、次のように規定することによって解決している。
すなわち、記録ヘッド2における搬送ベルト13の搬送方向の最も上流に配置される最上流ノズル2Aと、最も下流に配置される最下流ノズル2Bとの間の搬送ベルト13の搬送方向に沿う距離をX、搬送ベルト13上から記録媒体Pが剥離されて排出される剥離位置Paから散水パイプ31による搬送ベルト13表面の洗浄液付着位置Cまでの搬送距離をYとしたとき、散水パイプ31は、搬送ベルト13表面の洗浄液付着位置CがX<Yを満たすような位置とされている。
これにより、図4(a)に示すように、散水パイプ31から噴射されることにより搬送ベルト13表面に付着した洗浄液dが、搬送ベルト13の逆送に伴って記録媒体Pの剥離位置Paに向けて移動しても、図4(b)に示すように、剥離位置Paから洗浄液付着位置Cまでの搬送距離Yの方が最上流ノズル2Aと最下流ノズル2Bとの間の距離Xよりも大きいために、直前の1単位の画像N1の記録の終了位置N1eを記録ヘッド2の最上流ノズル2Aの直下近傍まで逆送させても、搬送ベルト13上の洗浄液dが記録媒体Pの剥離位置Paに到達することはなく、洗浄液dによって記録媒体Pが損害を受けることはない。従って、記録媒体Pの無駄を最大限に省くことができる。
洗浄液付着位置Cが上述のようにX<Yを満足する限り、散水パイプ31は、搬送ベルト13の更に搬送方向下流側に配置することもできるが、洗浄液付着後の搬送ベルト13の乾燥距離を極力長く確保するためにも、上記の搬送距離Yが距離Xに可及的近接する位置に配置することが望まれる。
本実施形態では、洗浄液付着位置Cが、駆動ローラ11に架け渡されている部分の搬送ベルト13の表面に配置されるように散水パイプ31を配置しているので、この散水パイプ31から噴射された洗浄液がこの洗浄液付着位置Cにおいて付着した後の搬送ベルト13を、従動ローラ12に向けて長い距離搬送することができ、最も長い乾燥距離を確保することができる。
しかも、洗浄液が付着する搬送ベルト13の表面は、駆動ローラ11に架け渡された部分であることにより、その駆動ローラ11の外周に沿って湾曲する際に、搬送ベルト13の表面が僅かに延伸された状態となるため、搬送ベルト13がインク等の異物を補足する力が弱まり、洗浄液による洗浄効率が好適に引き出され、後段のブラシローラ32による洗浄効果をより高めることができるという利点もある。
この効果は、搬送ベルト13を2本のローラによって張架することによって更に顕著となる。すなわち、駆動ローラ11及び従動ローラ12には、その周方向の半周に亘って搬送ベルト13が張架されるため、各ローラ表面に架け渡される搬送ベルト13の長さを長くすることができる。従って、洗浄液付着位置Cを、前述した条件(X<Yの条件)を満たしながらも、上記の洗浄効果を高める利点を得るために、駆動ローラ11に架け渡された部分の搬送ベルト13表面に設定し得る範囲を広く取ることができようになる。
なお、以上の説明では、単一ヘッド構造の記録ヘッド2について説明したが、一般に、記録ヘッドは多色の画像記録を高密度に行うため、キャリッジ上に複数ヘッド配置されている。この場合、最上流ノズル2A及び最下流ノズル2Bは、同一ヘッドである必要はなく、キャリッジ上に配置されている複数ヘッドのうちで、搬送ベルト13の搬送方向に沿う方向で、最も上流側のヘッドのうちの最も上流側に位置するノズルが最上流ノズル2A、最も下流側のヘッドのうちの最も下流側に位置するノズルが最下流ノズル2Bとなる。この最上流ノズル2A、最下流ノズル2Bはそれぞれ1つずつとは限らず、主走査方向の同一軌跡上に複数配置される場合、それら複数のノズルが最上流ノズル2A、最下流ノズル2Bとなる。
また、記録ヘッド2はシャトル型に限らず、搬送ベルト13の幅方向(主走査方向)の全幅に亘る長さで架け渡された長尺のライン型ヘッドであってもよい。このライン型ヘッドも色毎等の複数ヘッドによって構成することができる。このライン型ヘッドの場合も、最上流ノズル2A、最下流ノズル2Bは上記と同様に定義される。
更に、以上の説明では、搬送ベルト13の表面に洗浄液を付着させる洗浄液付着手段として散水パイプ31を例示したが、本発明における洗浄液付着手段は、搬送ベルト13から記録媒体Pが剥離した後に最初に搬送ベルト13の表面に対して洗浄液を付着させるものであればよく、特に限定されない。従って、洗浄液を掻き上げながら搬送ベルト13を洗浄するブラシローラや、洗浄液を浸したスポンジローラ等の他の構成部材であってもよい。
1:インクジェット記録装置
11:駆動ローラ
11a:副走査モータ
12:従動ローラ
13:搬送ベルト
2:記録ヘッド
2A:最上流ノズル
2B:最下流ノズル
3:クリーニング装置
31:散水パイプ
31a:散水ポンプ
32:ブラシローラ
33:清掃桶
4:インターフェース
5:メモリ
6:制御部
P:記録媒体
Pa:剥離位置
C:洗浄液付着位置
N1、N2:1単位の画像
N1e:記録の終了位置
N2s:記録の開始位置
d:洗浄液

Claims (5)

  1. 複数のローラに張架され、上面に記録媒体を載置して搬送する無端状の搬送ベルトと、
    前記搬送ベルトの搬送方向に複数並設されたノズルから前記記録媒体にインクを吐出して記録を行う記録ヘッドと、
    前記記録媒体が剥離した後の前記搬送ベルト表面に洗浄液を付着させることによって洗浄を行う洗浄液付着手段とを有するインクジェット記録装置であって、
    前記記録媒体に対する1単位の画像記録を、前記記録ヘッドにおける前記搬送ベルトの搬送方向の最も下流に配置される最下流ノズルにおいて終了させ、次の1単位の画像記録を、前記記録ヘッドにおける前記搬送ベルトの搬送方向の最も上流に配置される最上流ノズルにおいて開始させるように前記記録ヘッドのインクの吐出を制御する吐出制御手段と、
    1単位の画像記録の終了後であって、次の1単位の画像記録を開始する前に、前記記録媒体上に記録された直前の画像の記録終了位置が、前記最上流ノズルの直下近傍に位置するように前記搬送ベルトを逆方向に搬送させるように制御する搬送制御手段とを有し、
    前記記録ヘッドの最上流ノズルと、前記最下流ノズルとの間の前記搬送ベルトの搬送方向に沿う距離をX、前記搬送ベルト上から前記記録媒体が剥離されて排出される剥離位置から前記洗浄液付着手段による前記搬送ベルト表面の洗浄液付着位置までの搬送距離をYとしたとき、
    前記洗浄液付着手段は、前記洗浄液付着位置がX<Yを満たすように配置されていることを特徴とするインクジェット記録装置。
  2. 前記複数のローラは、前記記録媒体の搬入側と排出側とに所定間隔をおいて平行に配置された2本のローラからなり、
    前記洗浄液付着手段は、排出側に配置された前記ローラに架け渡されている部分の前記搬送ベルト表面に洗浄液を付着させるように配置されていることを特徴とする請求項1記載のインクジェット記録装置。
  3. 前記洗浄液付着手段は、前記搬送ベルト表面の幅方向に亘って洗浄液を噴出させる散水パイプであることを特徴とする請求項1又は2記載のインクジェット記録装置。
  4. 前記記録媒体は、ロール状に巻回された元巻きから連続して繰り出される長尺ウェブ状の記録媒体であることを特徴とする請求項1、2又は3記載のインクジェット記録装置。
  5. 前記記録媒体は布帛であることを特徴とする請求項記載のインクジェット記録装置。
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