JP2014172327A - 記録装置及び記録方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】被記録媒体を支持して搬送可能な粘着性ベルトを洗浄する際において、インク由来の泡の発生を抑制する。
【解決手段】被記録媒体Pを支持して搬送可能な粘着性ベルト10と、粘着性ベルト10に支持された被記録媒体Pにインクを吐出して記録可能な記録ヘッド7と、粘着性ベルト10を洗浄する洗浄機構15と、を備え、洗浄機構15は、洗浄液19を有する洗浄液槽14と、洗浄液19を付けて粘着性ベルト10と接触し、該粘着性ベルト10に付着した前記インクを洗浄する接触部13と、粘着性ベルト13に、直接又は他の部材を介して、前記インクに対する消泡剤を供給する消泡剤供給部21と、を有し、粘着性ベルト10に前記消泡剤が残留するよう構成されている。
【選択図】図1
【解決手段】被記録媒体Pを支持して搬送可能な粘着性ベルト10と、粘着性ベルト10に支持された被記録媒体Pにインクを吐出して記録可能な記録ヘッド7と、粘着性ベルト10を洗浄する洗浄機構15と、を備え、洗浄機構15は、洗浄液19を有する洗浄液槽14と、洗浄液19を付けて粘着性ベルト10と接触し、該粘着性ベルト10に付着した前記インクを洗浄する接触部13と、粘着性ベルト13に、直接又は他の部材を介して、前記インクに対する消泡剤を供給する消泡剤供給部21と、を有し、粘着性ベルト10に前記消泡剤が残留するよう構成されている。
【選択図】図1
Description
本発明は、被記録媒体を粘着性ベルトにより搬送する搬送機構を備える記録装置及び記録方法に関する。
従来から、被記録媒体を移動式ベルトに載置して搬送する搬送機構を備える記録装置が使用されている。このような記録装置のうち、移動式ベルトとして被記録媒体の載置面に該被記録媒体を剥離可能に接着して保持する粘着剤が付着された粘着性ベルトを備える記録装置が開示されている。このような記録装置を用いて被記録媒体に画像を記録する場合、被記録媒体の端部に記録を行う際に該端部からはみ出して粘着性ベルトにインクが付着する場合がある。また、被記録媒体として布帛を使用する場合、布帛の表面(画像形成面)からインクが裏面に滲み出して粘着性ベルトにインクが付着する場合がある。
このため、例えば、特許文献1には、被記録媒体の搬送を行う粘着性ベルトと該粘着性ベルトの周面が高分子多孔質体からなる拭き取りローラーを具備する洗浄機構とを備える記録装置が開示されている。
このため、例えば、特許文献1には、被記録媒体の搬送を行う粘着性ベルトと該粘着性ベルトの周面が高分子多孔質体からなる拭き取りローラーを具備する洗浄機構とを備える記録装置が開示されている。
しかしながら、特許文献1に開示される記録装置のような、被記録媒体を支持して搬送可能な粘着性ベルトを備える従来の記録装置では、粘着性ベルトを洗浄する際に、インク由来の泡が発生し、記録装置を汚してしまう場合があった。なお、該インク由来の泡の発生は、粘着性ベルトの洗浄機構における該粘着性ベルトとの接触部(例えば特許文献1では拭き取りローラーの位置)において特に顕著であった。
そこで、本発明の目的は、被記録媒体を支持して搬送可能な粘着性ベルトを洗浄する際において、インク由来の泡の発生を抑制することである。
上記課題を解決するための本発明の第1の態様の記録装置は、被記録媒体を支持して搬送可能な粘着性ベルトと、前記粘着性ベルトに支持された前記被記録媒体にインクを吐出して記録可能な記録ヘッドと、前記粘着性ベルトを洗浄する洗浄機構と、を備え、前記洗浄機構は、洗浄液を有する洗浄液槽と、前記洗浄液を付けて前記粘着性ベルトと接触し、該粘着性ベルトに付着した前記インクを洗浄する接触部と、前記粘着性ベルトに、直接又は他の部材を介して、前記インクに対する消泡剤を供給する消泡剤供給部と、を有し、前記粘着性ベルトに前記消泡剤が残留するよう構成されていることを特徴とする。
ここで、「粘着性ベルト」とは、被記録媒体の支持面に該被記録媒体を剥離可能に接着して保持する粘着剤が付着されたベルトを意味する。また、「前記粘着性ベルトに前記消泡剤が残留するよう構成されている」とは、前記消泡剤供給部により前記粘着性ベルトに供給された前記消泡剤の全部を除去する除去部等が設けられていないことを意味する。すなわち、例えば、前記洗浄機構の後段に、前記消泡剤の全部を除去する回転ブラシ等からなる洗浄機構等を設けていないことを意味する。したがって、ワイパーなど前記粘着性ベルトに供給された前記消泡剤の一部を除去する除去部は設けられていてもよいことを意味する。
本態様によれば、前記消泡剤供給部により前記粘着性ベルトに前記インクに対する消泡剤を供給するのでインク由来の泡の発生を抑制することができる。そのうえ、前記粘着性ベルトに前記消泡剤が残留するよう構成されているので、使用を継続することにより、さらにインク由来の泡の発生を抑制する効果は高くなる。
本発明の第2の態様の記録装置は、前記第1の態様において、複数の記録モードで記録可能であって、前記消泡剤の供給量及び供給タイミングの少なくとも一方を、前記記録モードに基づいて、制御する制御部を備えることを特徴とする。
本態様によれば、前記消泡剤の供給量及び供給タイミングの少なくとも一方を前記記録モードに基づいて制御することができる。このため、例えば、前記粘着性ベルトに多くのインクが付着しやすい被記録媒体の端部にまで記録を行う記録モードでは、インク由来の泡が発生しやすいため、前記消泡剤の供給量を多く、供給タイミングを早くする制御をすることができる。すなわち、インク由来の泡の発生を効果的に抑制することができる。
本発明の第3の態様の記録装置は、前記第1又は第2の態様において、前記粘着性ベルト及び前記洗浄液槽の少なくとも一方の汚染度を検出可能なセンサーを備え、前記消泡剤の供給量及び供給タイミングの少なくとも一方を、前記汚染度に基づいて、制御する制御部を備えることを特徴とする。
本態様によれば、前記粘着性ベルト及び前記洗浄液槽の少なくとも一方の汚染度に基づいて、前記消泡剤の供給量及び供給タイミングの少なくとも一方を制御することができる。このため、例えば、前記粘着性ベルトに多くインクが付着してその汚染度が高くなった場合、インク由来の泡が発生しやすいため、前記消泡剤の供給量を多くする制御及び供給タイミングを早くする制御の少なくとも一方をすることができる。すなわち、インク由来の泡の発生を効果的に抑制することができる。
本発明の第4の態様の記録装置は、前記第1から第3のいずれか1つの態様において、前記接触部は、回転速度及び前記粘着性ベルトへの押圧力の少なくとも一方が可変の回転ブラシであって、前記消泡剤の供給量及び供給タイミングの少なくとも一方を、前記可変の前記回転速度及び前記押圧力の少なくとも一方に基づいて、制御する制御部を備えることを特徴とする。
前記接触部は回転ブラシであるため、前記粘着性ベルトの洗浄力が高い一方、その回転速度及び前記粘着性ベルトへの押圧力によってはインク由来の泡が発生しやすい。しかしながら、本態様によれば、前記消泡剤の供給量及び供給タイミングの少なくとも一方を、前記可変の前記回転速度及び前記押圧力の少なくとも一方に基づいて制御するので、インク由来の泡の発生を効果的に抑制することができる。
本発明の第5の態様の記録装置は、前記第1から第4のいずれか1つの態様において、前記消泡剤供給部は、前記洗浄液槽及び前記接触部の少なくとも一方に消泡剤を供給することを特徴とする。
本態様によれば、前記消泡剤供給部は前記洗浄液槽及び前記接触部の少なくとも一方に消泡剤を供給する。インク由来の泡の発生は前記接触部において特に顕著であるため、前記洗浄液槽及び前記接触部の少なくとも一方に消泡剤を供給することで、消泡剤を効果的に前記接触部に付着させることができ、インク由来の泡の発生を効果的に抑制することができる。
本発明の第6の態様の記録装置は、前記第1から第5のいずれか1つの態様において、前記消泡剤の供給位置に対して前記粘着性ベルトの移動方向下流側であって、前記粘着性ベルトと前記洗浄液槽との間に、前記粘着性ベルトのワイパーを備えることを特徴とする。
本態様によれば、前記消泡剤の供給位置に対して前記粘着性ベルトの移動方向下流側にワイパーを備える。このため、前記接触部で発生したインク由来の泡を回収することが可能である。また、前記ワイパーは前記粘着性ベルトと前記洗浄液槽との間に備えられる。このため、前記粘着性ベルトに供給された前記消泡剤の一部を回収して該消泡剤を再利用することが可能である。
本発明の第7の態様の記録装置は、前記第1から第6のいずれか1つの態様において、前記消泡剤供給部は、前記ワイパーに向けて消泡剤を供給することを特徴とする。
本態様によれば、前記消泡剤供給部は前記ワイパーに向けて消泡剤を供給するので、前記ワイパーが前記接触部で発生したインク由来の泡を回収する際において該泡を消すことが可能になり、該泡が前記洗浄液槽で溢れて記録装置が汚れるということを抑制できる。
本発明の第8の態様の記録装置は、前記第1から第7のいずれか1つの態様において、前記消泡剤供給部は、前記接触部に対して前記粘着性ベルトの移動方向上流側において、前記粘着性ベルトに消泡剤を供給することを特徴とする。
本態様によれば、前記消泡剤供給部は、前記接触部に対して前記粘着性ベルトの移動方向上流側において、前記粘着性ベルトに消泡剤を供給する。インク由来の泡の発生は前記接触部において特に顕著であるため、前記接触部に対して前記粘着性ベルトの移動方向上流側において前記粘着性ベルトに消泡剤を供給することで、インク由来の泡の発生を効果的に抑制することができる。
本発明の第9の態様の記録方法は、被記録媒体を支持して搬送可能な粘着性ベルトと、前記粘着性ベルトに支持された前記被記録媒体にインクを吐出して記録可能な記録ヘッドと、前記粘着性ベルトを洗浄する洗浄機構と、を備え、前記洗浄機構は、洗浄液を有する洗浄液槽と、前記洗浄液を付けて前記粘着性ベルトと接触し、該粘着性ベルトに付着した前記インクを洗浄する接触部と、前記粘着性ベルトに、直接又は他の部材を介して、前記インクに対する消泡剤を供給する消泡剤供給部と、を有し、前記粘着性ベルトに前記消泡剤が残留するよう構成され、複数の記録モードで記録可能な記録装置を用いて行う記録方法であって、前記消泡剤の供給量及び供給タイミングの少なくとも一方を、前記記録モードに基づいて、制御することを特徴とする。
本態様によれば、前記消泡剤の供給量及び供給タイミングの少なくとも一方を前記記録モードに基づいて制御することができる。このため、インク由来の泡の発生を効果的に抑制することができる。
[実施例1](図1〜図2)
以下に、本発明の実施例に係る記録装置について、添付図面を参照して詳細に説明する。
図1は本発明の実施例1に係る記録装置1の概略側面図である。
以下に、本発明の実施例に係る記録装置について、添付図面を参照して詳細に説明する。
図1は本発明の実施例1に係る記録装置1の概略側面図である。
本実施例の記録装置1は、記録を行うための被記録媒体PのロールR1を繰り出すことが可能な繰出部2を備えている。また、粘着剤が付着された支持面Fで被記録媒体Pを支持する粘着性ベルト10により被記録媒体Pを搬送方向Aに搬送する搬送機構3を備えている。また、被記録媒体Pの搬送方向Aと交差する交差方向Bに記録ヘッド7を往復走査させて記録する記録機構4を備えている。また、粘着性ベルト10の洗浄機構15を備えている。さらに、被記録媒体Pを巻き取る巻取軸17と巻き取られている被記録媒体Pを切断するカッター16とを有する巻取機構18を備えている。
繰出部2は、記録を行うための被記録媒体PのロールR1のセット位置を兼ねる回転軸5を備え、回転軸5にセットされたロールR1から従動ローラー6を介して被記録媒体Pを搬送機構3に繰り出すことが可能な構成となっている。なお、被記録媒体Pを搬送機構3に繰り出す際、回転軸5は回転方向Cに回転する。
搬送機構3は、繰出部2から繰り出された被記録媒体Pを載置して搬送する粘着性ベルト10と、粘着性ベルト10を移動させる搬送ローラー8と従動ローラー9を備えている。被記録媒体Pは加圧ローラー12により粘着性ベルト10の支持面Fに加圧されて貼り付けられて載置される。なお、被記録媒体Pを搬送する際、搬送ローラー8は回転方向Cに回転し、粘着性ベルト10は移動方向Eに移動する。
記録機構4は、粘着性ベルト10に支持された被記録媒体Pにインクを吐出して記録可能な記録ヘッド7と、該記録ヘッド7を搭載する不図示のキャリッジと、該キャリッジを交差方向Bに往復移動させるキャリッジモーター35(図2参照)と、を有している。なお、図1において交差方向Bは紙面に対して垂直方向である。
記録の際、記録ヘッド7を往復走査させて記録するが、記録走査中(記録ヘッドの移動中)は、搬送機構3は被記録媒体Pの搬送を停止させる。別の表現をすると、記録の際、記録ヘッド7の往復走査と被記録媒体Pの搬送は交互に行われる。すなわち、記録の際、記録ヘッド7の往復走査に対応して、搬送機構3は被記録媒体Pを間欠搬送させている。
本実施例の記録装置1では、記録ヘッド7を往復走査させて記録する記録機構4を備えているが、このような構成の記録機構に限定されず、搬送方向Aと交差する方向にインクを吐出するノズル列を設けた所謂ラインヘッドを有する記録機構を備えていてもよい。
記録の際、記録ヘッド7を往復走査させて記録するが、記録走査中(記録ヘッドの移動中)は、搬送機構3は被記録媒体Pの搬送を停止させる。別の表現をすると、記録の際、記録ヘッド7の往復走査と被記録媒体Pの搬送は交互に行われる。すなわち、記録の際、記録ヘッド7の往復走査に対応して、搬送機構3は被記録媒体Pを間欠搬送させている。
本実施例の記録装置1では、記録ヘッド7を往復走査させて記録する記録機構4を備えているが、このような構成の記録機構に限定されず、搬送方向Aと交差する方向にインクを吐出するノズル列を設けた所謂ラインヘッドを有する記録機構を備えていてもよい。
粘着性ベルト10の洗浄機構15は、洗浄液19を有する洗浄液槽14と、洗浄液19を付けて粘着性ベルト10と接触して粘着性ベルト10に付着したインクを洗浄する接触部としての回転ブラシ13と、を備えている。また、粘着性ベルト10に、洗浄液槽14及び回転ブラシ13を介して、インクに対する消泡剤を供給する消泡剤供給部21を有している。
なお、消泡剤供給部21が粘着性ベルト10に直接前記インクに対する消泡剤を供給する構成としてもよい。
なお、消泡剤供給部21が粘着性ベルト10に直接前記インクに対する消泡剤を供給する構成としてもよい。
また、洗浄機構15は、消泡剤の粘着性ベルト10への供給位置である回転ブラシ13に対して粘着性ベルト10の移動方向Eの下流側であって、粘着性ベルト10と洗浄液槽14との間に、粘着性ベルト10のワイパー20を備えている。ワイパー20は、回転ブラシ13と粘着性ベルト10との接触部で発生したインク由来の泡を回収することが可能である。また、粘着性ベルト10に供給された前記消泡剤の一部を回収して該消泡剤を再利用することが可能である。
また、本実施例の記録装置1では、ワイパー20は粘着性ベルト10に供給された前記消泡剤の一部を回収するにすぎず、粘着性ベルト10に前記消泡剤が残留するよう構成されている。このため、本実施例の記録装置1の使用を継続することにより、さらにインク由来の泡の発生を抑制する効果は高くなる。
また、本実施例の記録装置1では、ワイパー20は粘着性ベルト10に供給された前記消泡剤の一部を回収するにすぎず、粘着性ベルト10に前記消泡剤が残留するよう構成されている。このため、本実施例の記録装置1の使用を継続することにより、さらにインク由来の泡の発生を抑制する効果は高くなる。
また、本実施例の回転ブラシ13は、回転速度及び粘着性ベルト10への押圧力が可変の回転ブラシである。この回転ブラシ13のように、回転速度及び粘着性ベルト10への押圧力の少なくとも一方が可変である回転ブラシは、粘着性ベルト10の洗浄能力が高くなるため好ましいが、このような回転ブラシに限定はされない。
また、本実施例の洗浄機構15は、洗浄液として水を使用し不図示の供給機構により洗浄液槽14に水が供給される。洗浄液槽14からの廃液は移動方向Dに移動して廃液タンク22で一時保管され、上部の廃液管23から消泡剤を含む有機溶剤が不図示の廃液タンクに供給され、下部の廃液管24から水を主成分とする排水が不図示の廃液タンクに供給される。
また、本実施例の記録装置1は、粘着性ベルト10の汚染度を検出可能なセンサー26と、洗浄液槽14の汚染度を検出可能なセンサー25を備えている。
巻取機構18は、記録がなされ、従動ローラー11を介して搬送機構3から搬送された被記録媒体Pを巻き取る機構であり、巻取軸17に巻き取り用の紙管等をセットしてこれに該被記録媒体Pを巻き付けていくことにより、被記録媒体PのロールR2として巻き取ることができる。
次に、本実施例の記録装置1における電気的な構成について説明する。
図2は、本実施例の記録装置1のブロック図である。
制御部30には、記録装置1の全体の制御を司るCPU31が設けられている。CPU31は、システムバス32を介して、CPU31が実行する各種制御プログラム等を格納したROM33と、データを一時的に格納可能なRAM34と接続されている。また、CPU31は、システムバス32を介して、記録ヘッド7を駆動するためのヘッド駆動部27と接続されている。
また、CPU31は、システムバス32を介して、消泡剤供給部21を駆動するための消泡剤供給部駆動部36と接続されている。
図2は、本実施例の記録装置1のブロック図である。
制御部30には、記録装置1の全体の制御を司るCPU31が設けられている。CPU31は、システムバス32を介して、CPU31が実行する各種制御プログラム等を格納したROM33と、データを一時的に格納可能なRAM34と接続されている。また、CPU31は、システムバス32を介して、記録ヘッド7を駆動するためのヘッド駆動部27と接続されている。
また、CPU31は、システムバス32を介して、消泡剤供給部21を駆動するための消泡剤供給部駆動部36と接続されている。
また、CPU31は、システムバス32を介して、キャリッジモーター35、回転ブラシモーター37、回転ブラシ移動モーター38、搬送モーター39、繰出モーター40及び巻取モーター41を駆動させるためのモーター駆動部42と接続されている。
ここで、キャリッジモーター35は、記録ヘッド7を搭載したキャリッジを移動させるためのモーターである。また、回転ブラシモーター37は、回転ブラシ13を回転駆動するためのモーターである。また、回転ブラシ移動モーター38は、回転ブラシ13における粘着性ベルト10への押付力を変更するために回転ブラシ13を粘着性ベルト10に対して接近及び離間する方向に移動させるためのモーターである。また、搬送モーター39は、搬送ローラー8を駆動するためのモーターである。また、繰出モーター40は、回転軸5の回転機構であり、被記録媒体Pを搬送機構3に繰り出すために回転軸5を駆動するモーターである。そして、巻取モーター41は、巻取軸17を回転させるための駆動モーターである。
ここで、キャリッジモーター35は、記録ヘッド7を搭載したキャリッジを移動させるためのモーターである。また、回転ブラシモーター37は、回転ブラシ13を回転駆動するためのモーターである。また、回転ブラシ移動モーター38は、回転ブラシ13における粘着性ベルト10への押付力を変更するために回転ブラシ13を粘着性ベルト10に対して接近及び離間する方向に移動させるためのモーターである。また、搬送モーター39は、搬送ローラー8を駆動するためのモーターである。また、繰出モーター40は、回転軸5の回転機構であり、被記録媒体Pを搬送機構3に繰り出すために回転軸5を駆動するモーターである。そして、巻取モーター41は、巻取軸17を回転させるための駆動モーターである。
さらに、CPU31は、記録装置1に設けられたモニター43及びコントロールパネル44と、粘着性ベルト10の汚染度を検出可能なセンサー26と、洗浄液槽14の汚染度を検出可能なセンサー25と、記録データ等をPC等の外部装置から入力する等のためのインターフェース45と、データ及び信号の送受信を行うための入出力部46と接続されている。
本実施例の記録装置1は、複数の記録モードで記録することが可能である。例えば、被記録媒体Pの幅方向において該被記録媒体Pの端部にまで記録を行う記録モードや、同一箇所を複数の記録走査によって記録する記録モードで記録することが可能である。そして、ROM33には、該複数の記録モードに対応するプログラムが格納されており、制御部30は、消泡剤の供給量及び供給タイミングの少なくとも一方を、該記録モードに基づいて制御することが可能である。
また、本実施例の記録装置1では、制御部30は、消泡剤の供給量及び供給タイミングの少なくとも一方を、粘着性ベルト10の汚染度を検出可能なセンサー26及び洗浄液槽14の汚染度を検出可能なセンサー25で検出された汚染度の少なくとも一方に基づいて制御することが可能である。
また、本実施例の記録装置1では、制御部30は、回転ブラシ13の回転速度及び粘着性ベルト10への押圧力の少なくとも一方を、センサー25及び26で検出された汚染度の少なくとも一方に基づいて制御することが可能である。一方、センサー25及び26で検出された汚染度とは関係なく回転ブラシ13の回転速度及び粘着性ベルト10への押圧力の少なくとも一方を制御することも可能である。そして、消泡剤の供給量及び供給タイミングの少なくとも一方を、この回転ブラシ13の回転速度及び粘着性ベルト10への押圧力の少なくとも一方に基づいて制御することが可能である。
消泡剤供給部21は、粘着性ベルト10に、直接又は他の部材を介して、前記インクに対する消泡剤を供給する構成であればよく、本実施例の記録装置1では、洗浄液槽14に消泡剤を供給する構成となっている。
以下に、消泡剤供給部21による消泡剤供給位置が異なる実施例について説明する。
以下に、消泡剤供給部21による消泡剤供給位置が異なる実施例について説明する。
[実施例2](図3)
次に、本発明の実施例2に係る記録装置について説明する。
図3は、本発明の実施例2に係る記録装置1の概略側面図である。なお、上記実施例と共通する構成部材は同じ符号で示しており、詳細な説明は省略する。
本実施例の記録装置1は、消泡剤供給部21による消泡剤供給位置のみが実施例1の記録装置1と相違する。
具体的には、本実施例の記録装置1は、回転ブラシ13に消泡剤を供給する構成となっている。このような構成により、泡が最も発生しやすい回転ブラシ13と粘着性ベルト10との接触部において効果的に消泡剤を供給できる。
次に、本発明の実施例2に係る記録装置について説明する。
図3は、本発明の実施例2に係る記録装置1の概略側面図である。なお、上記実施例と共通する構成部材は同じ符号で示しており、詳細な説明は省略する。
本実施例の記録装置1は、消泡剤供給部21による消泡剤供給位置のみが実施例1の記録装置1と相違する。
具体的には、本実施例の記録装置1は、回転ブラシ13に消泡剤を供給する構成となっている。このような構成により、泡が最も発生しやすい回転ブラシ13と粘着性ベルト10との接触部において効果的に消泡剤を供給できる。
[実施例3](図4)
次に、本発明の実施例3に係る記録装置について説明する。
図4は、本発明の実施例3に係る記録装置1の概略側面図である。なお、上記実施例と共通する構成部材は同じ符号で示しており、詳細な説明は省略する。
本実施例の記録装置1は、消泡剤供給部21による消泡剤供給位置のみが実施例1及び実施例2の記録装置1と相違する。
具体的には、本実施例の記録装置1は、ワイパー20に向けて消泡剤を供給する構成となっている。このような構成により、ワイパー20が回転ブラシ13と粘着性ベルト10との接触部で発生したインク由来の泡を回収する際において該泡を消すことが可能になり、該泡が洗浄液槽14で溢れて記録装置1が汚れるということを抑制できる。
次に、本発明の実施例3に係る記録装置について説明する。
図4は、本発明の実施例3に係る記録装置1の概略側面図である。なお、上記実施例と共通する構成部材は同じ符号で示しており、詳細な説明は省略する。
本実施例の記録装置1は、消泡剤供給部21による消泡剤供給位置のみが実施例1及び実施例2の記録装置1と相違する。
具体的には、本実施例の記録装置1は、ワイパー20に向けて消泡剤を供給する構成となっている。このような構成により、ワイパー20が回転ブラシ13と粘着性ベルト10との接触部で発生したインク由来の泡を回収する際において該泡を消すことが可能になり、該泡が洗浄液槽14で溢れて記録装置1が汚れるということを抑制できる。
[実施例4](図5)
次に、本発明の実施例4に係る記録装置について説明する。
図5は、本発明の実施例4に係る記録装置1の概略側面図である。なお、上記実施例と共通する構成部材は同じ符号で示しており、詳細な説明は省略する。
本実施例の記録装置1は、消泡剤供給部21による消泡剤供給位置のみが実施例1から実施例3の記録装置1と相違する。
具体的には、本実施例の記録装置1は、回転ブラシ13に対して粘着性ベルト10の移動方向Eの上流側において、粘着性ベルト10に直接消泡剤を供給する構成となっている。このような構成により、回転ブラシ13と粘着性ベルト10とが接触する前に粘着性ベルト10に消泡剤を供給することができ、泡の発生を効果的に抑制することができる。
次に、本発明の実施例4に係る記録装置について説明する。
図5は、本発明の実施例4に係る記録装置1の概略側面図である。なお、上記実施例と共通する構成部材は同じ符号で示しており、詳細な説明は省略する。
本実施例の記録装置1は、消泡剤供給部21による消泡剤供給位置のみが実施例1から実施例3の記録装置1と相違する。
具体的には、本実施例の記録装置1は、回転ブラシ13に対して粘着性ベルト10の移動方向Eの上流側において、粘着性ベルト10に直接消泡剤を供給する構成となっている。このような構成により、回転ブラシ13と粘着性ベルト10とが接触する前に粘着性ベルト10に消泡剤を供給することができ、泡の発生を効果的に抑制することができる。
なお、その他の構成として、回転ブラシ13の回転軸側から外方向に向けて消泡剤を供給可能な構成として、回転ブラシ13が消泡剤供給部の少なくとも一部を兼ねる構成としてもよい。
[記録方法の実施例](図6)
次に、本実施例の記録方法について説明する。
図6は、本実施例の記録方法を表すフローチャートである。
なお、本実施例の記録方法は、実施例1の記録装置1を用いて行った実施例である。
次に、本実施例の記録方法について説明する。
図6は、本実施例の記録方法を表すフローチャートである。
なお、本実施例の記録方法は、実施例1の記録装置1を用いて行った実施例である。
本実施例の記録方法では、最初に、ステップS110において、記録装置1が記録データを入力すると、ステップS120において、制御部30は該記録データから記録モードを確認し、記録装置1は記録動作を開始する。
次に、ステップS130において、制御部30は、粘着性ベルト10の汚染度を検出可能なセンサー26及び洗浄液槽14の汚染度を検出可能なセンサー25で検出された汚染度の少なくとも一方を確認する。
次に、ステップS140において、制御部30は、ステップS130で確認した汚染度に基づいて回転ブラシ13の回転速度及び粘着性ベルト10への押圧力を設定し、該設定条件で回転ブラシ13を駆動させるとともに、これらの設定値を確認する。
次に、ステップS150において、制御部30は、前記記録モード、前記汚染度、前記回転ブラシ13の回転速度及び粘着性ベルト10への押圧力に基づいて、消泡剤の供給量及び供給タイミングの少なくとも一方を設定する。
次に、ステップS160において、制御部30の制御により、消泡剤供給部21は、ステップS150で設定された消泡剤の供給量及び供給タイミングで消泡剤を供給する。
次に、ステップS170で記録が終了したかどうかを判断し、記録が終了したと判断されるまでステップS130からステップS170を繰り返し、記録が終了したと判断した場合は本実施例に係る記録方法を終了する。
1 記録装置、2 繰出部、3 搬送機構、4 記録機構、5 繰出部2の回転軸、
6 従動ローラー、7 記録ヘッド、8 搬送ローラー、9 従動ローラー、
10 粘着性ベルト、11 従動ローラー、12 加圧ローラー、
13 回転ブラシ(接触部)、14 洗浄液槽、15 洗浄機構、16 カッター、
17 巻取軸、18 巻取機構、19 洗浄液、20 ワイパー、
21 消泡剤供給部、22 廃液タンク、23 廃液管、24 廃液管、
25 センサー、26 センサー、27 ヘッド駆動部、30 制御部、
31 CPU、32 システムバス、33 ROM、34 RAM、
35 キャリッジモーター、36 消泡剤供給部駆動部、37 回転ブラシモーター、
38 回転ブラシ移動モーター、39 搬送モーター、40 繰出モーター、
41 巻取モーター、42モーター駆動部、43 モニター、
44 コントロールパネル、45 インターフェース、46 入出力部、
P 被記録媒体、R1 被記録媒体Pのロール、R2 被記録媒体Pのロール
6 従動ローラー、7 記録ヘッド、8 搬送ローラー、9 従動ローラー、
10 粘着性ベルト、11 従動ローラー、12 加圧ローラー、
13 回転ブラシ(接触部)、14 洗浄液槽、15 洗浄機構、16 カッター、
17 巻取軸、18 巻取機構、19 洗浄液、20 ワイパー、
21 消泡剤供給部、22 廃液タンク、23 廃液管、24 廃液管、
25 センサー、26 センサー、27 ヘッド駆動部、30 制御部、
31 CPU、32 システムバス、33 ROM、34 RAM、
35 キャリッジモーター、36 消泡剤供給部駆動部、37 回転ブラシモーター、
38 回転ブラシ移動モーター、39 搬送モーター、40 繰出モーター、
41 巻取モーター、42モーター駆動部、43 モニター、
44 コントロールパネル、45 インターフェース、46 入出力部、
P 被記録媒体、R1 被記録媒体Pのロール、R2 被記録媒体Pのロール
Claims (9)
- 被記録媒体を支持して搬送可能な粘着性ベルトと、
前記粘着性ベルトに支持された前記被記録媒体にインクを吐出して記録可能な記録ヘッドと、
前記粘着性ベルトを洗浄する洗浄機構と、を備え、
前記洗浄機構は、
洗浄液を有する洗浄液槽と、
前記洗浄液を付けて前記粘着性ベルトと接触し、該粘着性ベルトに付着した前記インクを洗浄する接触部と、
前記粘着性ベルトに、直接又は他の部材を介して、前記インクに対する消泡剤を供給する消泡剤供給部と、を有し、
前記粘着性ベルトに前記消泡剤が残留するよう構成されていることを特徴とする記録装置。 - 請求項1に記載の記録装置において、
複数の記録モードで記録可能であって、
前記消泡剤の供給量及び供給タイミングの少なくとも一方を、前記記録モードに基づいて、制御する制御部を備えることを特徴とする記録装置。 - 請求項1又は2に記載の記録装置において、
前記粘着性ベルト及び前記洗浄液槽の少なくとも一方の汚染度を検出可能なセンサーを備え、
前記消泡剤の供給量及び供給タイミングの少なくとも一方を、前記汚染度に基づいて、制御する制御部を備えることを特徴とする記録装置。 - 請求項1から3のいずれか1項に記載の記録装置において、
前記接触部は、回転速度及び前記粘着性ベルトへの押圧力の少なくとも一方が可変の回転ブラシであって、
前記消泡剤の供給量及び供給タイミングの少なくとも一方を、前記可変の前記回転速度及び前記押圧力の少なくとも一方に基づいて、制御する制御部を備えることを特徴とする記録装置。 - 請求項1から4のいずれか1項に記載の記録装置において、
前記消泡剤供給部は、前記洗浄液槽及び前記接触部の少なくとも一方に消泡剤を供給することを特徴とする記録装置。 - 請求項1から5のいずれか1項に記載の記録装置において、
前記消泡剤の供給位置に対して前記粘着性ベルトの移動方向下流側であって、前記粘着性ベルトと前記洗浄液槽との間に、前記粘着性ベルトのワイパーを備えることを特徴とする記録装置。 - 請求項6に記載の記録装置において、
前記消泡剤供給部は、前記ワイパーに向けて消泡剤を供給することを特徴とする記録装置。 - 請求項1から7のいずれか1項に記載の記録装置において、
前記消泡剤供給部は、前記接触部に対して前記粘着性ベルトの移動方向上流側において、前記粘着性ベルトに消泡剤を供給することを特徴とする記録装置。 - 被記録媒体を支持して搬送可能な粘着性ベルトと、前記粘着性ベルトに支持された前記被記録媒体にインクを吐出して記録可能な記録ヘッドと、前記粘着性ベルトを洗浄する洗浄機構と、を備え、
前記洗浄機構は、洗浄液を有する洗浄液槽と、前記洗浄液を付けて前記粘着性ベルトと接触し、該粘着性ベルトに付着した前記インクを洗浄する接触部と、前記粘着性ベルトに、直接又は他の部材を介して、前記インクに対する消泡剤を供給する消泡剤供給部と、を有し、
前記粘着性ベルトに前記消泡剤が残留するよう構成され、
複数の記録モードで記録可能な記録装置を用いて行う記録方法であって、
前記消泡剤の供給量及び供給タイミングの少なくとも一方を、前記記録モードに基づいて、制御することを特徴とする記録方法。
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