JP2022101995A

JP2022101995A - 搬送装置及び記録装置

Info

Publication number: JP2022101995A
Application number: JP2020216435A
Authority: JP
Inventors: 功治佐藤; Koji Sato; 喜久堀川; Yoshihisa Horikawa
Original assignee: Seiko Epson Corp
Current assignee: Seiko Epson Corp
Priority date: 2020-12-25
Filing date: 2020-12-25
Publication date: 2022-07-07
Also published as: EP4019442A1; CN114684636A; EP4019442B1; US20220203732A1

Abstract

【課題】フィルター２３の交換作業性を向上すること。【解決手段】メディアＰを支持可能な支持面７を有し、メディアＰを搬送可能な搬送ベルト９と、搬送ベルト９が設けられる装置本体部１３と、支持面７を液体１６により清掃する清掃部１４とを備える。清掃部は１４、液体１６が貯留される貯留部１８と、貯留部１８から排出され且つ戻される液体１６が通る流路部材１５，１７と、流路部材１５，１７に取り外し可能に設けられるフィルター部２１とを備える。ここで、フィルター部２１は、装置本体部１３から離れる方向に引き出し可能に構成されている。【選択図】図２

Description

本発明は、媒体を搬送可能なベルトを備える搬送装置及び該搬送装置を備える記録装置に関する。

この種の搬送装置の一例として、特許文献１に記載のものがある。この搬送装置は、記録媒体Ｐを表面５ａで支持しつつ所定の搬送方向へ搬送する無端ベルト５と、表面５ａを清掃するブラシローラ７と、ブラシローラ７よりも搬送方向上流側にある被噴射領域Ｓを通過する無端ベルト５の表面５ａに対し、清掃液Ｌを直接噴射する噴射筒９と、少なくとも被噴射領域Ｓと噴射筒９との下方に設けられ、滴下する清掃液Ｌを収容して貯留する貯留装置１０と、貯留装置１０が貯留する清掃液Ｌを噴射筒９へ送液する送液ポンプ１２とを備える。
清掃液Ｌは、送液経路を循環する過程で、ろ過フィルタ１２ｃによりろ過される。

特開２００９－２４１２８５公報

特許文献１に記載の搬送装置では、ろ過フィルタ１２ｃは汚れていくので、交換する必要がある。しかし、特許文献１では、ろ過フィルタ１２ｃの交換について何ら考慮されていない。

上記課題を解決するため、本発明に係る搬送装置は、メディアを支持可能な支持面を有し、前記メディアを搬送可能な搬送ベルトと、前記搬送ベルトが設けられる装置本体部と、前記支持面を液体により清掃する清掃部と、を備え、前記清掃部は、前記液体が貯留される貯留部と、前記貯留部から排出され且つ戻される前記液体が通る流路部材と、前記流路部材に取り外し可能に設けられるフィルター部と、を備え、前記フィルター部は、前記装置本体部から離れる方向に引き出し可能である、ことを特徴とする。

また、本発明に係る記録装置は、メディアに記録可能な記録部と、前記メディアを支持可能な支持面を有し、前記メディアを搬送可能な搬送ベルトと、前記搬送ベルトが設けられる装置本体部と、前記支持面を液体により清掃する清掃部と、を備え、前記清掃部は、前記液体が貯留される貯留部と、前記貯留部から排出され且つ戻される前記液体が通る流路部材と、前記流路部材に取り外し可能に設けられるフィルター部と、を備え、前記フィルター部は、前記装置本体部から離れる方向に引き出し可能である、ことを特徴とする。

本発明の実施形態１に係る搬送装置を備える記録装置の要部概略側面図。同実施形態１に係る清掃部の部分のＸ軸方向から見た要部拡大断面図。同実施形態１に係る清掃部部分のＹ軸方向から見た概略の要部拡大断面図。

以下、本発明について先ず概略的に説明する。
上記課題を解決するため、本発明に係る搬送装置の第１の態様は、メディアを支持可能な支持面を有し、前記メディアを搬送可能な搬送ベルトと、前記搬送ベルトが設けられる装置本体部と、前記支持面を液体により清掃する清掃部と、を備え、前記清掃部は、前記液体が貯留される貯留部と、前記貯留部から排出され且つ戻される前記液体が通る流路部材と、前記流路部材に取り外し可能に設けられるフィルター部と、を備え、前記フィルター部は、前記装置本体部から離れる方向に引き出し可能である、ことを特徴とする。
ここで、「装置本体部」は、例えば複数のフレームを組み合わせた構造体を含む。

本態様によれば、前記フィルター部は、前記装置本体部から離れる方向に引き出し可能である。これにより、前記フィルター部を前記装置本体部から離れる方向に引き出すことで、前記フィルター部からフィルターを取り外す作業を行いやすい位置に変位させることが可能になる。以って、ユーザーによるフィルターの交換作業性を向上することができる。

本発明の第２の態様に係る搬送装置は、第１の態様において、前記液体を前記流路部材を通って前記貯留部、前記フィルター部、再び前記貯留部へと流動させるポンプを備える、ことを特徴とする。

本態様によれば、前記ポンプによって前記貯留部から液体を排出させ、その液体を前記フィルター部により濾過した濾過後の液体を再び前記貯留部に供給する。これにより、前記液体を再利用することができる。

本発明の第３の態様に係る搬送装置は、第２の態様において、前記液体の流動が許容される第１状態と、前記液体の流動が制限される第２状態と、を切り替え可能なバルブと、前記ポンプであって、前記バルブよりも前記液体の流動方向における下流に位置する少なくとも一つのポンプと、前記バルブと前記ポンプとを制御する制御部と、を備え、前記制御部は、前記フィルター部が前記装置本体部から引き出された場合、前記バルブを前記第１状態から前記第２状態へと切り替えた後、前記ポンプの動作を停止する、ことを特徴とする。

前記フィルター部を前記装置本体部から引き出して前記流路部材からフィルターを取り外す際に、前記流路部材を流動する液体が漏れだす場合がある。
本態様によれば、前記制御部は、前記フィルター部が前記装置本体部から引き出されたと判断した場合、前記バルブを流動許容の第１状態から流動制限の第２状態へと切り替えた後、前記ポンプの動作を停止する。これにより、最初に前記バルブによって液体が流路部材を流動することを制限し、その後に前記下流に位置する前記ポンプの動作を停止することによって、前記流路部材内に残った液体を除去する、即ち水抜きをすることができる。

本発明の第４の態様に係る搬送装置は、第３の態様において、前記フィルターを収容する収容部を備える、ことを特徴とする。

本態様によれば、前記フィルターが収容部に収容される。これにより、前記フィルターを外力から保護することができる。

本発明の第５の態様に係る搬送装置は、第４の態様において、前記収容部は前記バルブと前記ポンプとを収容する、ことを特徴とする。

本態様によれば、前記バルブと前記ポンプとは、前記フィルターと共に収容部に収容される。このように、前記フィルター部と前記バルブと前記ポンプとが配置される場所を集約することによって、メンテナンスがしやすくなる。

本発明の第６の態様に係る搬送装置は、第４の態様又は第５の態様において、前記収容部の内部に光を照射する照射部が設けられる、ことを特徴とする。

本態様によれば、前記フィルターを取り外す作業を行う際の視認性が向上する。

本発明の第７の態様に係る搬送装置は、第１の態様から第６の態様のいずれか一つの態様において、前記流路部材と前記フィルター部との接続部分からの前記液体を受容可能な受容部を備える、ことを特徴とする。

本態様によれば、前記流路部材と前記フィルター部との接続部分からの前記液体を受容可能な受容部を備える。これにより、前記流路部材から前記フィルターを取り外す際に前記接続部分から漏れ出る可能性がある液体が、前記受容部によって受けられるので、周囲を汚すことを抑制することができる。

本発明の第８の態様に係る記録装置は、メディアに記録可能な記録部と、前記メディアを支持可能な支持面を有し、前記メディアを搬送可能な搬送ベルトと、前記搬送ベルトが設けられる装置本体部と、前記支持面を液体により清掃する清掃部と、を備え、前記清掃部は、前記液体が貯留される貯留部と、前記貯留部から排出され且つ戻される前記液体が通る流路部材と、前記流路部材に取り外し可能に設けられるフィルター部と、を備え、前記フィルター部は、前記装置本体部から離れる方向に引き出し可能である、ことを特徴とする。
本態様によれば、前記メディアに記録可能な記録部と搬送装置を備える記録装置として、第１の態様と同様の効果を得ることができる。

[実施形態１]
以下に、本発明の実施形態１に係る搬送装置を備える記録装置について、図１から図３に基づいて詳細に説明する。
以下の説明においては、互いに直交する３つの軸を、各図に示すように、それぞれＸ軸、Ｙ軸、Ｚ軸とする。Ｚ軸方向は、鉛直方向（重力が作用する方向）に相当する。Ｘ軸方向及びＹ軸方向は、水平方向に相当する。ここでは、Ｙ軸方向はメディアの搬送方向に対応し、Ｘ軸方向は前記搬送方向と交差するメディアの幅方向に対応する。

図１に示したように、本実施形態に係る記録装置１は、インクジェットプリンターであり、搬送方向（Ｙ軸方向）Ｆに搬送されるメディアＰにインクを吐出する吐出ヘッドを備える記録部３と、メディアＰを搬送ずる搬送装置５とを備える。
本実施形態の搬送装置５は、図１及び図２に示したように、メディアＰを支持可能な支持面７を有し、メディアＰを搬送可能な搬送ベルト９と、搬送ベルト９が設けられる装置本体部１３（図２）と、支持面７を液体１６により清掃する清掃部１４とを備える。
清掃部は１４、液体１６が貯留される貯留部１８と、貯留部１８から排出され且つ戻される液体１６が通る流路部材１５，１７と、流路部材１５，１７に取り外し可能に設けられるフィルター部２１とを備える。ここで、フィルター部２１は、装置本体部１３から離れる方向に引き出し可能に構成されている。

以下、搬送装置５の各構成要素について説明する。
＜搬送ベルト＞
搬送ベルト９は、図１に示したように、駆動ローラ４と従動ローラ６間に掛け渡された無端ベルトである。無端の搬送ベルト９の外周面となる支持面７には粘着層８が設けられている。メディアＰは、図示を省く貼り付け部材によって粘着層８に貼り付けられ、その貼り付けられた状態で記録部３の記録実行領域を通過する。記録部３の記録動作によって搬送ベルト９の支持面７にはインクが付着する。そのインクが付着した支持面７を清掃する清掃部１４が、上記の通り駆動ローラ４の付近に配置されている。
メディアＰは、紙、布帛、プラスチックフィルム等、インクジェップリンターで記録が行われる通常のシート状の記録用媒体である。

＜装置本体部＞
装置本体部１３は、複数のフレーム２２によって構成される装置の骨組を主要部とする構造体を意味する。
記録装置１は、装置本体部１３を基本の構造体として、記録部３、搬送装置５、清掃部１４等の構成部材が取付けられる。更に、記録装置１は、図示しないハウジングによって覆われて外観が構成される。

＜清掃部＞
清掃部１４は、清掃用の液体１６を貯留する貯留部１８と、液体１６中に半分程度浸漬されているブラシローラ２０と、搬送ベルト９の支持面７をワイパー１１で払拭する払拭部２とを有する。払拭部２は貯留部１８の内部に支持されている。
清掃部１４は、図１に示したように、搬送ベルト９の駆動ローラ４の付近に配置されている。搬送ベルト９の支持面７がブラシローラ２０の回転接触によって先ずブラシ洗浄される。続いて搬送ベルト９が払拭部２の所を移動することでその支持面７がワイパー１１によって払拭される。この洗浄および払拭によって貯留部１８内の液体１６は次第に汚れていく。

＜フィルター部＞
貯留部１８には、上記の通り、流路部材１５、１７が接続されている。貯留部１８内の液体１６は、貯留部１８の底部側に接続されている一方の流路部材１５を通って貯留部１８外に排出されてフィルター部２１に送られる。液体１６は、フィルター部２１のフィルター２３によって濾過されて浄水１６２となり、他方の流路部材１７を通って貯留部１８内にその上方から戻される。フィルター部２１で濾過される前の液体１６を、浄水１６２との対比でここでは汚水１６１と称する。
フィルター部２１は、流路部材１５，１７に取り外し可能に設けられている。
また、フィルター部２１は、図２と図３に示したように、装置本体部１３から離れる方向（Ｘ軸方向）、即ち搬送ベルト９の幅方向に引き出し可能に構成されている。換言すると、フィルター部２１は、搬送ベルト９に対して、搬送ベルト９の幅方向に引き出し可能に構成されている。

本実施形態では、液体１６を流動させるためにポンプ２５、３１が流路部材１５，１７によって作られる液体流動経路に設けられている。ポンプ２５、３１は、液体１６を、流路部材１５．１７を介して貯留部１８、フィルター部２１、再び貯留部１８へと流動させる。本実施形態では、ポンプ２５，３１は２個設けられているが、その容量によっては２個でなく、いずれか１個または３個以上でもよい。フィルター部２１により濾過された濾過後の浄水１６２を流路部材１７から貯留部１８内に供給される部分には、ノズル等の供給ヘッド２７が設けられている。

本実施形態では、前記液体流動経路に電磁バルブ等のバルブ２９が設けられている。バルブ２９は、液体１６の流動が許容される第１状態と、液体１６の流動が制限される第２状態とを切り替え可能である。また、ポンプ２５，３１の内、ポンプ３１はバルブ２９よりも液体１６の流動方向における下流に位置する。本実施形態では、ポンプ３１は、装置本体部１３に取り付けられている。
図２に示したように、フィルター部２１は、フィルター２３を収容する収容部３７を備える。収容部３７は、更にバルブ２９と一方のポンプ２５を収容するように構成されている。具体的には、バルブ２９とポンプ２５は、収容部３７の上部縁部にそれぞれ配置されている。
尚、ポンプ３１も装置本体部１３に取り付けないで、収容部３７に収容してもよい。その場合は、バルブ２９の配置も、ポンプ３１がバルブ２９より前記下流の位置となるように変える必要がある。

バルブ２９の動作とポンプ２５，３１の動作とは、制御部３３によって制御される。本実施形態では、制御部３３は、フィルター部２１が装置本体部１３から引き出された場合、バルブ２９を前記第１状態から前記第２状態へと切り替えて液体１６の流動を制限した後、バルブ２９より下流に位置するポンプ３１の動作を停止するように構成されている。
フィルター部２１が装置本体部１３から引き出されたか否かの判定は、図示を省く専用の検出センサーを設けて行われる。

検出センサーは、例えば光学センサーが採用されてもよい。光学センサーは、例えば発光素子としてのＬＥＤ（ＬｉｇｈｔＥｍｉｔｔｉｎｇＤｉｏｄｅ）と、受光素子としてのフォトトランジスターと、を含む。検出センサーは装置本体部１３に固定される。具体的には、フィルター部２１が装置本体部１３に収容された状態において、発光素子は、フィルター部２１を挟んで受光素子と対向するように配置される。また、フィルター部２１が装置本体部１３に収容された状態において、フィルター部２１が、発光素子から出射される光の経路上に位置するように、フィルター部２１と検出センサーとの位置関係が調整される。このとき、光の経路はフィルター部２１の移動方向と交差することが好ましい。すなわち、フィルター部２１が装置本体部１３に収容された状態において、発光素子から出射される光がフィルター部２１によって遮られて、当該光が受光素子に入射しないように設定される。制御部３３は、発光素子から出射される光がフィルター部２１によって遮られたことが検出センサーによって検出されることによって、フィルター部２１が装置本体部１３に収容されていると判定できる。一方、フィルター部２１が装置本体部１３から離れる方向に引き出された場合、フィルター部２１が発光素子から出射される光の経路上から退避することで、当該光が受光素子に入射する。制御部３３は、発光素子から出射される光が受光素子に入射したことによって、フィルター部２１が装置本体部１３から離れる方向に引き出されたと判定できる。以上の説明は透過型の光学センサーの場合であるが、反射型の光学センサーでもよいことはもちろんである。反射型の光学センサーの場合、発光素子は受光素子と同じ側に設けられる。そして、フィルター部２１からの反射光の有無に基づいて、制御部３３は、フィルター部２１が装置本体部１３から引き出されたか否かを判定できる。

尚、前記専用の検出センサーに代えてユーザーによるスイッチ操作で前記判定を行うようにしてもよい。この場合、スイッチは制御部３３に電気的に接続される。或いは、記録装置１（搬送装置５）にタッチパネルが設けられ、当該タッチパネルを介して、フィルター部２１が装置本体部１３から離れる方向に引き出されたことをユーザーが入力してもよい。この場合、タッチパネルは制御部３３に電気的に接続される。

図２と図３に示したように、フィルター部２１は、引き出し方向（Ｘ軸方向）に長い一対の突条２４，２４が収容部３７の底面に設けられている。フィルター部２１は、一対の突条２４，２４が長い凹溝を有する一対のレール２６，２６に篏合した状態でガイドされて前記引き出し方向に移動可能に構成されている。
流路部材１５，１７は可撓性のチューブで形成され、途中にコイル部２８，３０を有する。このコイル部２８，３０があることで、流路部材１５，１７が伸縮可能であり、これにより、フィルター部２１が装置本体部１３から離れる方向（Ｘ軸方向）に引き出されるときは、コイル部２８，３０が伸び、フィルター部２１が装置本体部１３に向かって移動するときはコイル部２８，３０が縮むようになっている。
尚、流路部材１５，１７は、コイル部２８，３０に代えて、前記引き出しを行う際に突っ張らないように予め長めの長さに設定しておくことでもよい。

本実施形態では、図２に示したように、収容部３７の内部に光を照射する照射部３９が設けられている。照射部３９は流路部材１５，１７とフィルター２３との接続部分を明るくする照明として使えるものが用いられる。照射部３９として、例えば可視光を照射可能なＬＥＤランプや電球が使用できる。制御部３３が、フィルター部２１が装置本体部１３から引き出されたと判定した場合に、照射部３９による可視光の照射が開始されてもよい。すなわち、制御部３３は、フィルター部２１が装置本体部１３から引き出された場合に、照射部３９による可視光の照射を開始してもよい。これにより、照射部３９の消費電力を低減できる。
また、流路部材１５，１７とフィルター２３との接続部分からの液体１６を受容可能な受容部３５，３５を備えている。受容部３５，３５は漏れ出た液体１６の受け皿となるもので、内部に液体を吸収する吸収材（図示せず）が置かれているものが好ましい。また、受容部３５や前記吸収材は交換可能であることが好ましい。

＜実施形態１の効果の説明＞
次に、図１から図３に基づいて、実施形態１の搬送装置５を備える記録装置１でフィルター２３を交換する場合に以下の効果が得られる。
（１）本実施形態によれば、図３に示したように、フィルター部２１は、装置本体部１３から離れる方向に引き出し可能である。これにより、フィルター部２１を装置本体部１３から離れる方向に引き出すことで、フィルター部２１からフィルター２３を取り外す作業を行いやすい位置に変位させることが可能になる。以って、ユーザーによるフィルター２３の交換作業性を向上することができる。

（２）また、ポンプ２５，３１によって貯留部１８から液体１６を排出させ、その液体１６をフィルター部２１により濾過した濾過後の液体１６である浄水１６２を再び貯留部１８内に供給する。これにより、液体１６を再利用することができる。

（３）フィルター部２１を装置本体部１３から引き出して流路部材１５，１７からフィルター２３を取り外す際に、流路部材１５，１７を流動する液体１６が漏れだす場合がある。
本実施形態によれば、制御部３３は、フィルター部２１が装置本体部１３から引き出されたと判断した場合、バルブ２９を流動許容の第１状態から流動制限の第２状態へと切り替えた後、下流に位置するポンプ３１の動作を停止する。これにより、最初にバルブ２９によって液体１６が流路部材１５，１７を流動することを制限し、その後に前記下流に位置するポンプ３１の動作を停止することによって、流路部材１５，１７内に残った液体１６を除去する、即ち水抜きをすることができる。これにより、液漏れによる汚染の虞を低減することができる。

（４）また、フィルター２３が収容部３７に収容される。これにより、例えばユーザーが不用意にフィルター２３に触れることに起因してフィルター２３に外力が働き、ユーザーが意図せずに流路部材１５，１７からフィルター２３が外れてしまうことを抑制できる。すなわち、フィルター２３を外力から保護することができる。

（５）また、フィルター部２１とバルブ２９とポンプ２５とは、収容部３７に収容される。このように、フィルター部２１とバルブ２９とポンプ２５とが配置される場所を集約することによって、メンテナンスがしやすくなる。

（６）また、収容部３７の内部に光を照射する照射部３９が設けられるので、フィルター２３を取り外す作業を行う際の視認性が向上する。

（７）また、流路部材１５，１７とフィルター部２１との接続部分からの液体１６を受容可能な受容部３５，３５を備える。これにより、流路部材１５，１７からフィルター２３を取り外す際に前記接続部分から漏れ出る可能性がある液体１６が、受容部３５，３５によって受けられるので、周囲を汚すことを抑制することができる。

〔他の実施形態〕
本発明の実施形態に係る搬送装置５を備える記録装置１は、以上述べたような構成を有することを基本とするものであるが、本願発明の要旨を逸脱しない範囲内での部分的構成の変更や省略等を行うことも勿論可能である。
例えば、フィルター２３の汚れ度合いを検出する検出部が設けられてもよい。

検出センサーは、光学センサーでなくてもよい。超音波センサーや、マイクロスイッチなどの機械式センサーでもよい。

１記録装置、２払拭部、３記録部、４駆動ローラ、５搬送装置、
６従動ローラ、７支持面、８粘着層、９搬送ベルト、１１ワイパー、
１３装置本体部、１４清掃部、１５流路部材、１６液体、１７流路部材、
１８貯留部、２０ブラシローラ、２１フィルター部、２２フレーム、
２３フィルター、２４突条、２５ポンプ、２６レール、２８コイル部、
２９バルブ、３０コイル部、３１ポンプ、３３制御部、３５受容部、
３７収容部、３９照射部、１６１汚水、１６２浄水、Ｐメディア

Claims

メディアを支持可能な支持面を有し、前記メディアを搬送可能な搬送ベルトと、
前記搬送ベルトが設けられる装置本体部と、
前記支持面を液体により清掃する清掃部と、を備え、
前記清掃部は、
前記液体が貯留される貯留部と、
前記貯留部から排出され且つ戻される前記液体が通る流路部材と、
前記流路部材に取り外し可能に接続されるフィルターを有するフィルター部と、を備え、
前記フィルター部は、前記装置本体部から離れる方向に引き出し可能である、
ことを特徴とする搬送装置。
請求項１に記載の搬送装置において、
前記液体を、前記流路部材を介して前記貯留部、前記フィルター部、再び前記貯留部へと流動させるポンプを備える、
ことを特徴とする搬送装置。
請求項２に記載の搬送装置において、
前記液体の流動が許容される第１状態と、前記液体の流動が制限される第２状態と、を切り替え可能なバルブと、
前記ポンプであって、前記バルブよりも前記液体の流動方向における下流に位置する少なくとも一つのポンプと、
前記バルブと前記ポンプとを制御する制御部と、を備え、
前記制御部は、前記フィルター部が前記装置本体部から引き出された場合、前記バルブを前記第１状態から前記第２状態へと切り替えた後、前記下流に位置するポンプの動作を停止する、
ことを特徴とする搬送装置。
請求項１から請求項３のいずれか一項に記載の搬送装置において、
前記フィルター部は前記フィルターを収容する収容部を備える、
ことを特徴とする搬送装置。
請求項４に記載の搬送装置において、
前記収容部は前記バルブと前記ポンプとを収容する、
ことを特徴とする搬送装置。
請求項４または請求項５に記載の搬送装置において、
前記収容部の内部に光を照射する照射部が設けられる、
ことを特徴とする搬送装置。
請求項１から請求項６のいずれか一項に記載の搬送装置において、
前記流路部材と前記フィルターとの接続部分からの前記液体を受容可能な受容部を備える、
ことを特徴とする搬送装置。
メディアに記録可能な記録部と、
前記メディアを支持可能な支持面を有し、前記メディアを搬送可能な搬送ベルトと、
前記搬送ベルトが設けられる装置本体部と、
前記支持面を液体により清掃する清掃部と、を備え、
前記清掃部は、
前記液体が貯留される貯留部と、
前記貯留部から排出され且つ戻される前記液体が通る流路部材と、
前記流路部材に取り外し可能に設けられるフィルター部と、を備え、
前記フィルター部は、前記装置本体部から離れる方向に引き出し可能である、
ことを特徴とする記録装置。