JP5786936B2 - 再生液体カートリッジの製造方法及び液体カートリッジの製造方法 - Google Patents

再生液体カートリッジの製造方法及び液体カートリッジの製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、再生液体カートリッジの製造方法及び液体カートリッジの製造方法に関する。
液体カートリッジに関する技術文献として、特許文献1が知られている。
特許文献1によると、液体カートリッジは、液体収容部と連通した流路、流路に配置された球等を有する。球は、流路に設けられた隔壁と接触して流路を閉じる閉の位置と、隔壁から離隔して流路を開く開の位置とに移動可能である。
特許文献2によると、液体カートリッジの液体収容部に液体を注入する際、液体収容部と連通する流路に注入管を挿入し、注入管を介して液体収容部に補充器内の液体を注入する。
特開平9−174876号公報(図2) 特開2008−307871号公報(図4)
しかしながら、上述のような液体カートリッジに液体を注入した後、液体カートリッジ内部から液体が漏れる可能性がある。
本発明の目的は、液漏れを効果的に抑制することができる、再生液体カートリッジの製造方法及び液体カートリッジの製造方法を提供することである。
上記目的を達成するため、本発明の第1観点によると、再生液体カートリッジの製造方法であって、液体を収容する液体収容部と、前記液体収容部と連通した流路と、前記流路の前記液体収容部とは反対側の開口を塞ぐ弾性を有する栓と、前記流路内を移動可能であって、前記流路を閉じる閉の位置と前記流路を開く開の位置とを選択的に取り得る弁体と、を有する再生用液体カートリッジを準備する準備工程と、前記開口に取り付けられた前記栓に注入管を挿入する挿入工程と、前記挿入工程の後に、前記挿入工程で前記栓に挿入された前記注入管を前記弁体に当接させつつ移動させ、前記弁体を前記開の位置に配置するバルブ開工程と、前記バルブ開工程の後に、前記弁体を前記開の位置に維持しながら、前記注入管を介して前記液体収容部に液体を注入する注入工程と、前記注入工程の後に、前記注入管を前記弁体から離隔させ、前記弁体を前記閉の位置に配置するバルブ閉工程と、前記バルブ閉工程の後に、前記栓を前記開口から取り外す取外工程と、前記取外工程の後に、前記弁体を前記閉の位置に維持しながら、前記流路における前記開口と前記弁体との間にある液体の少なくとも一部を除去する第1除去工程と、前記第1除去工程の後に、前記弁体を前記閉の位置に維持しながら、前記取外工程で取り外された栓及び当該栓とは別個の栓のいずれかを前記開口に取り付ける取付工程と、を備えたことを特徴とする、製造方法が提供される。
本発明の第2観点によると、再生液体カートリッジの製造方法であって、液体を収容する液体収容部と、前記液体収容部と連通した流路と、前記流路の前記液体収容部とは反対側の開口を塞ぐ弾性を有する栓と、前記流路内を移動可能あって、前記流路を閉じる閉の位置と前記流路を開く開の位置とを選択的に取り得る弁体と、を有する再生用液体カートリッジを準備する準備工程と、前記栓を前記開口から取り外す取外工程と、前記取外工程の後に、注入管を前記弁体に当接させつつ移動させ、前記弁体を前記開の位置に配置するバルブ開工程と、前記バルブ開工程の後に、前記弁体を前記開の位置に維持しながら、前記注入管を介して前記液体収容部に液体を注入する注入工程と、前記注入工程の後に、前記注入管を前記弁体から離隔させ、前記弁体を前記閉の位置に配置するバルブ閉工程と、前記バルブ閉工程の後に、前記弁体を前記閉の位置に維持しながら、前記流路における前記開口と前記弁体との間にある液体の少なくとも一部を除去する第1除去工程と、前記第1除去工程の後に、前記弁体を前記閉の位置に維持しながら、前記取外工程で取り外された栓及び当該栓とは別個の栓のいずれかを前記開口に取り付ける取付工程と、を備えたことを特徴とする、製造方法が提供される。
このような構成によると、第1除去工程において、弁体を閉の位置に維持しながら、流路における開口と弁体との間にある液体を除去し、さらに、取付工程において、弁体を閉の位置に維持しながら、栓を開口に取り付ける。これにより、注入後に、流路における栓と弁体との間に液体が残存し難い。したがって、再生液体カートリッジを輸送するとき等に、再生液体カートリッジに加わる衝撃や大気圧の変動に起因して生じ得る、栓からの液漏れを効果的に抑制することができる。
また、前記取付工程の後、前記栓を含む前記開口の周囲に付着した液体の少なくとも一部を除去する第2除去工程をさらに備えたことが好ましい。
第1除去工程において、流路における開口と弁体との間にある液体を完全に除去しきれなかった場合、取付工程で栓を開口に取り付けるときに、栓から液体がはみ出し、栓を含む開口の周囲に液体が付着することがある。この場合、当該液体によって栓が開口に固着して取外し不能になったり、当該液体が他の部材やユーザの手に付着したりするという問題が生じ得る。これに対し、本発明によれば、第2除去工程を行うことにより、当該問題を抑制することができる。
また、前記準備工程において準備する再生用液体カートリッジは、前記流路における前記栓よりも前記液体収容部に近接した位置に設けられた弁座と、前記弁体を前記弁座方向に付勢する付勢部材と、をさらに有し、前記弁体は前記付勢部材の付勢力によって前記弁座と接触した前記閉の位置と前記付勢力に抗して前記弁座から離隔した前記開の位置とを選択的に移動可能であることが好ましい。
また、前記バルブ開工程の後且つ前記注入工程の前に、前記液体収容部に収容されている液体を排出する排出工程を行うことが好ましい。
このような構成によると、排出工程を行うことで、液体の溢れ出しを抑制することができ、また、劣化している可能性がある液体を排出して新たに液体を注入することで、液体収容部内の液体の品質を向上させることができる。
また、前記バルブ開工程の後且つ前記注入工程の前に、前記液体収容部を洗浄する洗浄工程を行うことが好ましい。
このような構成によると、液体収容部に残った液体を完全に除去することができるため、液体と新たに注入する液体とが混合することを防止できる。これにより、液体収容部内の液体の品質を向上させることができる。
また、前記第1除去工程において、前記流路に挿入された吸引管を介して、吸引力によって、前記流路における前記開口と前記弁体との間にある液体を除去することが好ましい。
このような構成によると、人の手によって液体を除去する場合に比べ、吸引力によって、液体を効果的に除去することができる。
また、前記吸引管は、前記流路に嵌合し、且つ、前記流路を画定する面と接触する部分に、液体吸収性を有する吸収体を有することが好ましい。
このような構成によると、液体をより一層効果的に除去することができる。
また、前記第1除去工程において、前記吸引力を生じさせながら、前記開口から前記吸引管を挿入することが好ましい。
このような構成によると、吸引管を挿入する際に流路内の液体が開口から漏れ出すことを抑制することができる。
また、前記第1除去工程において、前記吸引管を前記流路内で回転させることが好ましい。
このような構成によると、液体をより一層効果的に除去することができる。
本発明の第3観点によると、液体カートリッジの製造方法であって、液体を収容する液体収容部と、前記液体収容部と連通した流路と、前記流路内を移動可能であって前記流路を閉じる閉の位置と前記流路を開く開の位置とを選択的に取り得る弁体と、を有する液体カートリッジの半製品を準備する準備工程と、注入管を前記弁体に当接させつつ移動させ、前記弁体を前記開の位置に配置するバルブ開工程と、前記バルブ開工程の後に、前記弁体を前記開の位置に維持しながら、前記注入管を介して前記液体収容部に液体を注入する注入工程と、前記注入工程の後に、前記注入管を前記弁体から離隔させ、前記弁体を前記閉の位置に配置するバルブ閉工程と、前記バルブ閉工程の後に、前記弁体を前記閉の位置に維持しながら、前記流路における前記開口と前記弁体との間にある液体の少なくとも一部を除去する第1除去工程と、前記第1除去工程の後に、前記弁体を前記閉の位置に維持しながら、前記流路の前記液体収容部とは反対側の開口を塞ぐ弾性を有する栓を前記開口に取り付ける取付工程と、を備えたことを特徴とする、製造方法が提供される。
このような構成によると、第1除去工程において、弁体を閉の位置に維持しながら、流路における開口と弁体との間にある液体を除去し、さらに、取付工程において、弁体を閉の位置に維持しながら、栓を開口に取り付ける。これにより、注入後に、流路における栓と弁体との間に液体が残存し難い。したがって、液体カートリッジを輸送するとき等に、液体カートリッジに加わる衝撃や大気圧の変動に起因して生じ得る、栓からの液漏れを効果的に抑制することができる。
本発明の第4観点によると、再生液体カートリッジの製造方法であって、液体を収容する液体収容部と、前記液体収容部と連通した流路と、前記流路の前記液体収容部とは反対側の開口を塞ぐ弾性を有する栓と、前記流路内を移動可能であって前記流路を閉じる閉の位置と前記流路を開く開の位置とを選択的に取り得る弁体と、を有する再生用液体カートリッジを準備する準備工程と、前記開口に取り付けられた前記栓に移動針を挿入する第1挿入工程と、前記移動針を前記弁体に当接させつつ移動させ、前記弁体を前記開の位置に配置するバルブ開工程と、前記栓に注入管を挿入する第2挿入工程と、前記弁体を前記開の位置に維持しながら、前記注入管を介して前記液体収容部に液体を注入する注入工程と、前記注入管を前記栓から抜去する抜去工程と、前記移動針を前記弁体から離隔させ、前記弁体を前記閉の位置に配置するとともに前記移動針を前記栓から抜去するバルブ閉工程と、前記栓を前記開口から取り外す取外工程と、前記取外工程の後に、前記弁体を前記閉の位置に維持しながら、前記流路における前記開口と前記弁体との間にある液体の少なくとも一部を除去する第1除去工程と、前記第1除去工程の後に、前記弁体を前記閉の位置に維持しながら、前記取外工程で取り外された栓及び当該栓とは別個の栓のいずれかを前記開口に取り付ける取付工程と、を備えたことを特徴とする、製造方法が提供される。
本発明の第5観点によると、再生液体カートリッジの製造方法であって、液体を収容する液体収容部と、前記液体収容部と連通した流路と、前記流路の前記液体収容部とは反対側の開口を塞ぐ弾性を有する栓と、前記流路内を移動可能であって前記流路を閉じる閉の位置と前記流路を開く開の位置とを選択的に取り得る弁体と、を有する再生用液体カートリッジを準備する準備工程と、前記栓を前記開口から取り外す取外工程と、前記取外工程の後に、移動針を前記弁体に当接させつつ移動させ、前記弁体を前記開の位置に配置するバルブ開工程と、前記バルブ開工程の後に、前記弁体を前記開の位置に維持しながら、注入管を介して前記液体収容部に液体を注入する注入工程と、前記注入工程の後に、前記移動針を前記弁体から離隔させ、前記弁体を前記閉の位置に配置するバルブ閉工程と、前記バルブ閉工程の後に、前記弁体を前記閉の位置に維持しながら、前記流路における前記開口と前記弁体との間にある液体の少なくとも一部を除去する第1除去工程と、前記第1除去工程の後に、前記弁体を前記閉の位置に維持しながら、前記取外工程で取り外された栓及び当該栓とは別個の栓のいずれかを前記開口に取り付ける取付工程と、を備えたことを特徴とする、製造方法が提供される。
本発明の第6観点によると、液体カートリッジの製造方法であって、液体を収容する液体収容部と、前記液体収容部と連通した流路と、前記流路内を移動可能であって前記流路を閉じる閉の位置と前記流路を開く開の位置とを選択的に取り得る弁体と、を有する液体カートリッジの半製品を準備する準備工程と、移動針を前記弁体に当接させつつ移動させ、前記弁体を前記開の位置に配置するバルブ開工程と、前記バルブ開工程の後に、前記弁体を前記開の位置に維持しながら、注入管を介して前記液体収容部に液体を注入する注入工程と、前記注入工程の後に、前記移動針を前記弁体から離隔させ、前記弁体を前記閉の位置に配置するバルブ閉工程と、前記バルブ閉工程の後に、前記弁体を前記閉の位置に維持しながら、前記流路における前記開口と前記弁体との間にある液体の少なくとも一部を除去する第1除去工程と、前記第1除去工程の後に、前記弁体を前記閉の位置に維持しながら、前記流路の前記液体収容部とは反対側の開口を塞ぐ弾性を有する栓を前記開口に取り付ける取付工程と、を備えたことを特徴とする、製造方法が提供される。
このような構成によると、注入管を用いて弁体の開閉を行わないため、注入管の強度を強くする必要がなくなり注入管の設計の自由度が増す。
また、前記取付工程の後、前記栓を含む前記開口の周囲に付着した液体の少なくとも一部を除去する第2除去工程をさらに備えたことが好ましい。
第1除去工程において、流路における開口と弁体との間にある液体を完全に除去しきれなかった場合、取付工程で栓を開口に取り付けるときに、栓から液体がはみ出し、栓を含む開口の周囲に液体が付着することがある。この場合、当該液体によって栓が開口に固着して取外し不能になったり、当該液体が他の部材やユーザの手に付着したりするという問題が生じ得る。これに対し、本発明によれば、第2除去工程を行うことにより、当該問題を抑制することができる。
本発明の効果
本発明によると、液漏れを効果的に抑制することができる、再生液体カートリッジの製造方法及び液体カートリッジの製造方法を提供することができる。
本発明の液体カートリッジの第1実施形態に係るインクカートリッジを着脱可能なインクジェット式プリンタを示す外観斜視図である。 プリンタの内部を示す概略側面図である。 カートリッジを示す斜視図である。 カートリッジの内部を示す概略構成図である。 図4に示す領域VIのV−V線に沿った部分断面図である。 図4に示す領域VIにおける、バルブが閉の位置にあるときの図5に示すVI(a)(b)−VI(a)(b)線に沿った部分断面図である。 図4に示す領域VIにおける、バルブが開の位置にあるときの図5に示すVI(a)(b)−VI(a)(b)線に沿った部分断面図である。 図4に示す領域VIにおける、バルブが閉の位置にあるときの図5に示すVI(c)(d)−VI(c)(d)線に沿った部分断面図である。 図4に示す領域VIにおける、バルブが開の位置にあるときの図5に示すVI(c)(d)−VI(c)(d)線に沿った部分断面図である。 (a)はカートリッジがプリンタに装着される過程においてカートリッジとプリンタとが電気的に接続された状態、(b)はカートリッジがプリンタに装着される過程において中空針が流路に挿入された状態を示す概略平面図である。 カートリッジ及びプリンタの電気的構成を示すブロック図である。 カートリッジがプリンタに装着される際にプリンタのコントローラが実行する制御内容を示すフロー図である。 バルブの移動量とカートリッジのホール素子からの出力値との関係を示すグラフである。 カートリッジの製造方法を示すフロー図である。 再生カートリッジの製造方法を示すフロー図である。 第1工程を示すフロー図である。 第2工程を示すフロー図である。 (a1)は注入工程において栓が取り付けられた状態、(a2)は注入工程において栓が取付けられたまま注入器を駆動させた状態、(b1)は注入工程において栓が取り付けられていない状態、(b2)は注入工程において栓が取り付けられていないまま注入器を駆動させた状態を説明するための図4に示す領域VIの部分断面図である。 第1除去工程を説明するための図4に示す領域VIの部分断面図である。 (a)は本発明の第2実施形態に係るインクカートリッジの注入工程において栓が取り付けられた状態、(b)は第2実施形態に係るインクカートリッジの注入工程において栓が取り付けられていない状態を説明するための図4に示す領域VIの部分断面図である。 第2実施形態に係るインクカートリッジの第1工程を示すフロー図である。
以下、本発明の好適な実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
本発明の液体カートリッジの一実施形態に係るインクカートリッジは、図1に示すインクジェット式プリンタ1に着脱可能である。プリンタ1は、直方体形状の筐体1aを有する。筐体1aの天板上部には、排紙部31が設けられている。筐体1aの正面(図1の紙面左手前側の面)には、上から順に、3つの開口10d,10b,10cが形成されている。開口10bは給紙ユニット1b、開口10cはインクユニット1cをそれぞれ筐体1a内部に挿入するためのものである。開口10dには、下端の水平軸を支点として開閉可能な扉1dが嵌め込まれている。扉1dは、筐体1aの主走査方向(筐体1aの正面と直交する方向)に関して、搬送ユニット21(図2参照)と対向配置されている。
次いで、図2を参照し、プリンタ1の内部構成について説明する。
筐体1aの内部空間は、上から順に空間A,B,Cに区分できる。空間Aには、マゼンタ、シアン、イエロー、ブラックのインクをそれぞれ吐出する4つのインクジェットヘッド2、用紙Pを搬送する搬送ユニット21、及び、プリンタ1各部の動作を制御するコントローラ100が配置されている。空間B,Cにはそれぞれ、給紙ユニット1b及びインクユニット1cが配置される。プリンタ1の内部には、給紙ユニット1bから排紙部31に向けて、図2に示す太矢印に沿って、用紙Pが搬送される用紙搬送経路が形成されている。
コントローラ100は、演算処理装置であるCPU(Central Processing Unit)に加え、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random
Access Memory:不揮発性RAMを含む)、I/F(Interface)等を有する。ROMには、CPUが実行するプログラム、各種固定データ等が記憶されている。RAMには、プログラム実行時に必要なデータ(画像データ等)が一時的に記憶される。コントローラ100は、I/Fを介して、カートリッジ40のメモリ141からのデータ受信、カートリッジ40のセンサユニット70とのデータ送受信、外部装置(プリンタ1に接続されたPC等)とのデータ送受信等を行う。
給紙ユニット1bは、給紙トレイ23及び給紙ローラ25を有する。このうち、給紙トレイ23が、筐体1aに対して主走査方向に着脱可能となっている。給紙トレイ23は、上方に開口する箱であり、複数種類のサイズの用紙Pを収容可能である。給紙ローラ25は、コントローラ100による制御の下、給紙モータ125(図8参照)の駆動により回転し、給紙トレイ23の最も上方にある用紙Pを送り出す。給紙ローラ25によって送り出された用紙Pは、ガイド27a,27bによりガイドされ且つ送りローラ対26によって挟持されつつ搬送ユニット21に送られる。
搬送ユニット21は、2つのベルトローラ6,7、及び、両ローラ6,7間に架け渡されるように巻回されたエンドレスの搬送ベルト8を有する。ベルトローラ7は、駆動ローラであって、コントローラ100による制御の下、その軸に接続された搬送モータ127(図8参照)の駆動により回転し、図2中時計回りに回転する。ベルトローラ6は、従動ローラであって、ベルトローラ7の回転により搬送ベルト8が走行するのに伴って、図2中時計回りに回転する。
搬送ベルト8のループ内には、4つのヘッド2と対向するように、直方体形状のプラテン19が配置されている。搬送ベルト8の上側ループは、搬送ベルト8の外周面8aが4つのヘッド2の下面(インクを吐出する吐出口が多数形成された吐出面)2aと所定距離離隔しつつ下面2aと平行に延在するよう、内周面側からプラテン19により支持されている。
搬送ベルト8の外周面8aには、弱粘着性のシリコン層が形成されている。給紙ユニット1bから搬送ユニット21へと送られてきた用紙Pは、押さえローラ4によって搬送ベルト8の外周面8aに押え付けられた後、粘着力によって外周面8aに保持されつつ、黒塗り矢印に沿って副走査方向に搬送されていく。
ここで、副走査方向とは、搬送ユニット21による用紙Pの搬送方向と平行な方向である。主走査方向とは、副走査方向に直交し且つ水平面に平行な方向である。
用紙Pが4つのヘッド2の直ぐ下方を通過する際に、コントローラ100による制御の下、各ヘッド2が駆動し、各ヘッド2の下面2aから用紙Pの上面に向けて各色のインクが順に吐出されることで、用紙P上に所望のカラー画像が形成される。そして用紙Pは、剥離プレート5によって搬送ベルト8の外周面8aから剥離され、ガイド29a,29bによりガイドされ且つ二組の送りローラ対28によって挟持されつつ上方に搬送され、筐体1a上部に形成された開口30から排紙部31へと排出される。各送りローラ対28の一方のローラは、コントローラ100による制御の下、送りモータ128(図8参照)の駆動により回転する。
ヘッド2は、主走査方向(図1の紙面に直交する方向)に長尺なライン式であり、略直方体の外形形状を有する。4つのヘッド2は、副走査方向に所定ピッチで並び、フレーム3を介して筐体1aに支持されている。各ヘッド2において、上面には、可撓性チューブが取り付けられるジョイントが設けられ、下面2aには、多数の吐出口が形成され、内部には、チューブ及びジョイントを介して対応するインクカートリッジ40から供給されたインクが吐出口に至るまでのインク流路が形成されている。
インクユニット1cは、カートリッジトレイ35、及び、トレイ35内に並んで配置された4つのインクカートリッジ40を有する。図2中最も左方のカートリッジ40は、ブラックのインクを貯留しており、残り3つのカートリッジ40よりも、副走査方向のサイズ及びインク容量が大きい。残り3つのカートリッジ40は、それぞれマゼンタ、シアン、イエローのインクを貯留しており、副走査方向のサイズ及びインク容量が同じである。各カートリッジ40に貯留されたインクは、チューブ及びジョイントを介して、対応するヘッド2に供給される。インクカートリッジ40は、本発明の液体カートリッジに対応する。
トレイ35は、内部にカートリッジ40が配置された状態で、筐体1aに対して主走査方向に着脱可能である。したがって、プリンタ1のユーザは、トレイ35を筐体1aから取り出した状態で、トレイ35内の4つのカートリッジ40を選択的に交換することができる。
プリンタ1は、図7及び図8に示すように、接点152と、中空針153と、支持体154と、移動機構155と、電力出力部157と、電源158と、を備えている。接点152は、コントローラ100のI/Fとして機能するものであり、筐体1aの空間Cを画定する壁面に形成されている。接点152は、コントローラ100と電気的に接続されていて、カートリッジ40にコントローラ100からの信号を伝達する。中空針153は、筐体1aに対して主走査方向に移動可能な支持体154に固定され、ヘッド2のジョイントに取り付けられたチューブと連通している。中空針153及び接点152はカートリッジ40毎に設けられている。流路153aは可撓性チューブと接続している。中空針153の先端には、開口153bが形成されていて、流路153aと外部とを連通している。支持体154は、筐体1aのカートリッジ40のキャップ46に対向する位置に設けられている。移動機構155は、筐体1a内に配置されていて、支持体154を移動可能である。電力出力部157は、電源158と電気的に接続し、筐体1aの空間Cを画定する壁面における各カートリッジ40の電力入力部147と対向する位置に設けられている(図7参照)。電源158は、筐体1a内に設けられており、プリンタ1の各部に電力を供給する。
次いで、図3〜図6を参照し、カートリッジ40の構成について説明する。なお、トレイ35内に配置される4つのカートリッジ40は、上述のようにブラックインクのカートリッジが他の色のカートリッジよりも副走査方向のサイズ及びインク容量が大きいことを除き、いずれも同じ構成である。
カートリッジ40は、筐体41、リザーバ42、供給管43、栓50、バルブ60、センサユニット70、メモリ141、接点142、及び電力入力部147を有する。
筐体41は、図3に示すように、直方体形状である。筐体41の内部は、図4に示すように、区画され、2つの部屋41a,41bが形成されている。右方の部屋41aにリザーバ42、他方の部屋41bに供給管43がそれぞれ配置されている。
リザーバ42は、インクを収容する袋であり、筐体41内に配置されている。リザーバ42の開口部には、供給管43の基端が接続されている。リザーバ42は、本発明の液体収容部に対応する。
図5は、図4の領域VIのV−V線に沿った部分断面図である。図6(a)はバルブ60が閉の位置にあるときの図5におけるVI(a)(b)−VI(a)(b)断面図、図6(b)はバルブ60が開の位置にあるときの図5におけるVI(a)(b)−VI(a)(b)断面図、図6(c)はバルブ60が閉の位置にあるときの図5におけるVI(c)(d)−VI(c)(d)断面図、図6(d)はバルブ60が開の位置にあるときの図5におけるVI(c)(d)−VI(c)(d)断面図である。供給管43は、図4に示すように、先端が筐体41外に突出している。供給管43は、リザーバ42に収容されたインクをヘッド2に供給するための供給路43aを画定している。供給管43の一端には、開口43bが形成されている。供給管43には、第1縮径部43xと、第1縮径部43xの直近に設けられ第1縮径部43xよりも小さい内径を有する第2縮径部43x2と、第1縮径部43xと第2縮径部43x2との段差部分に設けられ供給管43の半径方向内方に突出した弁座43zと、が設けられている。第2縮径部43x2は、弁座43zから開口43bに向けて延出した部分であり、弁座43zと同じ内径を有する。第1縮径部43xの開口の一端であって弁座43zの近傍には、開口43yが規定されている。供給路43aは、本発明の流路に対応する。
供給管43の先端には、供給路43aのリザーバ42とは反対側の開口43bを塞ぐように、ゴム等の弾性材料からなる栓50が圧縮状態で設けられている(図6(a)〜(d)参照)。当該先端及び栓50の外側にはキャップ46が設けられている。キャップ46の中央には開口46aが形成されており、開口46aを介して栓50の正面(バルブ60に対向する裏面とは反対側の面)が露出している。バルブ60は、図4、図5、及び図6(a)〜(d)に示すように、供給路43aに配置されており、Oリング61及び弁本体62を有する。バルブ60は、本発明の弁体に対応する。
弁本体62は、図5及び図6(a)〜(d)に示すように主走査方向に軸を有する円柱形状の、磁性体である。図5に示すように、供給管43における弁本体62が配置された部分は、上壁及び下壁が平坦であり、主走査方向と直交する断面が副走査方向に細長い、円筒状である。供給管43の副走査方向両側の側壁の内面にはそれぞれ、副走査方向に沿って内側に突出する突起43pが形成されている。各突起43pは、弁本体62が移動可能な範囲に亘って、主走査方向に延在している。弁本体62は、供給管43の突起43p及び上下壁に挟持され、断面視において供給路43aの中央で位置決めされている。このような構成により、供給路43のうち、弁本体62と供給管43との間であって、弁本体62と供給管43の突起43p及び上下壁との当接部分を除く部分が、流路43eとして確保されている。
Oリング61は、ゴム等の弾性材料からなり、弁本体62の正面(栓50に対向する面)に固定されている。
バルブ60は、コイルバネ63によって、開口43yに向けて付勢されている。コイルバネ63は、一端が供給管43の基端から内側に突出した固定部43fに固定されており、他端が弁本体62の裏面に接触している。コイルバネ63は、本発明の付勢部材に対応する。
このような構成により、バルブ60が図6(a)及び図6(c)に示す位置(閉の位置)にあるとき、Oリング61は、コイルバネ63によって栓50側に付勢され、弁座43zに接触する。この場合、開口43yが封止され図6(c)に示すように、流路43eと外部との連通が遮断される。なお、このとき、Oリング61はコイルバネ63の付勢力によって弾性変形している。一方、バルブ60が図6(b)及び(d)に示す位置(開の位置)にあるときには、Oリング60と弁座43zとの接触が解除され、図6(d)に示すように、流路43eが外部と連通する。
センサユニット70は、ホール素子71及び磁石72を含む。磁石72は、磁場を発生させるものである。ホール素子71は、磁気センサであって、入力された磁場を電気信号に変換し、当該電気信号を接点142を介してコントローラ100に出力する。本実施形態において、ホール素子71は、弁本体62の移動に伴って変化する磁場の大きさに比例した電圧値を示す信号を、コントローラ100に出力する。ホール素子71は、磁石72と弁本体62とによって作られる磁場が入力される位置に配置されている(図6(a)参照)。
ホール素子71及び磁石72は、図6(a)に示すように、それぞれ供給管43の上壁及び下壁内に配置され、鉛直方向に互いに対向している。
図6(a)に示すようにバルブ60が閉の位置にあるとき、ホール素子71及び磁石72は、弁本体62を挟んで対向している(即ち、弁本体62は、ホール素子71と磁石72との間の位置にある)。このとき、磁石72が発生した磁場が、弁本体62を介してホール素子71に効率的に届く。したがって、ホール素子71が検知する磁場は大きく、ホール素子71は高い電圧値を示す信号を出力する。
バルブ60が図6(a)に示す閉の位置から図6(b)に示す供給路43aを開く開の位置に移動するときに、弁本体62が鉛直方向に関してホール素子71及び磁石72と対向しない位置(即ち、ホール素子71と磁石72との間ではない位置)に移動するのに伴い、ホール素子71が検知する磁場が小さくなり、ホール素子71から出力される信号が示す電圧値が低くなる。
コントローラ100は、ホール素子71から受信した信号が示す電圧値に基づいて、バルブ60の位置が開か閉かを判断する。
メモリ141は、EEPROM等からなり、栓50が使用限界に到達しているか否かの判断基準となる情報(中空針153が栓50に挿入された回数や、栓50の製造後の経過時間に関する情報(本実施形態では、製造年月日、製造日時等、栓50が製造された時点の情報。以下、「製造時データ」と称す。))を記憶する。
次いで、図6〜図10を参照し、カートリッジ40がプリンタ1に装着される過程について説明する。図8では、電力供給線を太線で示し、信号線を細線で示している。
カートリッジ40がプリンタ1に装着される前、図6(a)に示すように、栓50には中空針153が挿入されておらず、バルブ60は閉の位置に維持されている。この段階では、図8に示すような接点142及び接点152間の電気的接続並びに電力入力部147及び電力出力部157間の電気的接続は、未だなされていない。したがって、この段階において、カートリッジ40及びプリンタ1間での信号の送受信は不能であり、且つ、センサユニット70及びメモリ141には電力が供給されていない。
カートリッジ40をプリンタ1に装着するとき、プリンタ1のユーザは、トレイ35(図2参照)内にカートリッジ40を配置した状態で、トレイ35を主走査方向(図7(a)の白抜き矢印方向)に移動させて筐体1aの空間Cに挿入する。この際、先ず、図7(a)に示すように、カートリッジ40の接点142がプリンタ1の接点152と接触し、カートリッジ40とプリンタ1とが電気的に接続される。これにより、カートリッジ40及びプリンタ1間の信号の送受信が可能になる。
また、接点142,152同士が接触するタイミングと略同じタイミングで、図7(a)に示すように、カートリッジ40の電力入力部147とプリンタ1の電力出力部157とが互いに接触して電気的に接続される。これにより、電源158から、電力出力部157及び電力入力部147を介して、センサユニット70及びメモリ141に電力が供給される(図8参照)。
電力入力部147は、センサユニット70及びメモリ141と電気的に接続し、接点142の近傍において筐体41の外面に露出して設けられている。
この段階において、カートリッジ40は中空針153から離隔しており、リザーバ42はヘッド2のインク流路と連通していない。
コントローラ100は、図9に示すように、カートリッジ40とプリンタ1との電気的接続を検知すると(S1:YES)、移動機構155(図8参照)を制御して支持体154をこれに支持された中空針153と共に主走査方向(図7(b)の黒塗り矢印方向)に移動開始させる(S2)。さらにコントローラ100は、S2で中空針153の移動を開始させた後、ホール素子71からの出力値等に基づいて、バルブ60が開の位置に配置されたか否かを判断する(S3)。
S2での中空針153の移動開始に伴い、先ず、図6(b)に示すように、中空針153が、開口46aを介して栓50の略中心を主走査方向に貫通する。
このとき、中空針153の先端に設けられた開口153bが供給路43aに配置され、開口153bを介して、中空針153内の流路153aと供給路43aとが連通する。またこのとき、栓50に中空針153による孔が形成されるが、栓50における当該孔の周囲が弾性により中空針153の外周面に密着する。これにより、栓50の孔と中空針153との間からのインク漏れが抑制される。
その後、中空針153の先端が弁本体62に当接する。そして中空針153の供給路43aへのさらなる進入により、弁本体62がOリング61と共に移動し、Oリング61が弁座43zから離隔する(図6(b)(d)参照)。このとき、バルブ60が閉の位置から開の位置に切り換わる。
バルブ60が開の位置にあるとき、供給路43aを介したリザーバ42と外部との連通が許可される。即ち、図6(b)(d)に示すように栓50に中空針153が貫通し且つバルブ60が開の位置にあるとき、供給路43a、流路153a等を介して、リザーバ42とヘッド2のインク流路とが連通している。
図10に、バルブ60の移動量とホール素子71からの出力値との関係を示す。横軸は、図6(a)(c)に示す閉の位置から、主走査方向に沿って栓50から離隔する方向への、バルブ60の移動量を意味する。コントローラ100は、ホール素子71からの出力値が閾値Vtに至ったときに、バルブ60が閉の位置から開の位置に切り換わったと判断する。
バルブ60が開の位置に配置されると(S3:YES)、コントローラ100は、メモリ141内の情報を書き換える(中空針153が栓50に挿入された回数nに1を追加する:n→n+1)(S4)。
バルブ60が開の位置に配置されないまま所定時間が経過した場合(S6:YES)、コントローラ100は、プリンタ1のディスプレイやスピーカ等の出力手段により、エラー報知を行い(S7)、プリンタ1の各部の動作を停止させる(S8)。この場合、カートリッジ40のセンサユニット70、栓50、バルブ60、プリンタ1の中空針153、移動機構155等に不具合があると推定される。
S4の後、コントローラ100は、記録制御(S5)を行い、当該ルーチンを終了する。
記録制御(S5)において、コントローラ100は、外部装置から受信した記録指令に伴う処理(給紙モータ125、搬送モータ127、及び送りモータ128(図8参照)並びにヘッド2の駆動制御等)を行う。
プリンタ1に複数のカートリッジ40が同時に装着されたとき、コントローラ100は、カートリッジ40毎に、図9に示す一連の処理を行う。
カートリッジ40をプリンタ1から取り外すとき、プリンタ1のユーザは、トレイ35を筐体1aから取り出す。この際、4つのカートリッジ40は同時に、対応する支持体154、接点152、及び電力出力部157から離隔する。これにより、接点142及び接点152間の電気的接続並びに電力入力部147及び電力出力部157間の電気的接続が、共に解除され、カートリッジ40及びプリンタ1間の信号の送受信が不能となり、センサユニット70及びメモリ141に電力が供給されなくなる。また、このとき、供給管43が図6(b)の右方向に移動し、中空針153が供給路43aから抜去されるのに伴い、コイルバネ63の付勢力によって、バルブ60が図6(b)の左方向に移動して弁座43zと接触する。このとき、バルブ60が開の位置から閉の位置に切り換わる。その後、中空針153は栓50から抜去される。このとき、栓50に形成された中空針153による孔は、当該孔の周囲部分の弾性により、インク漏れが抑制される程度に、小さくなる。
コントローラ100は、カートリッジ40の取外しに伴うカートリッジ40とプリンタ1との電気的接続の解除を検知した後、中空針153が挿入位置(図7(b)参照)から非挿入位置(図7(a)参照)に移動するよう、移動機構155を制御する。
次いで、図11を参照し、新品のカートリッジ40を製造する方法について説明する。
なお、カートリッジ40の製造方法に係る各工程は、製造装置、及び、作業者のいずれが行ってもよい。本実施形態では、全工程が製造装置により行われる。製造装置は、注入器500(図15参照)、吸引器、部品組付ユニット、コントローラ、ディスプレイ等を有する。
先ず、製造装置は、部品組付ユニットを駆動し、栓50及びキャップ46を除く、カートリッジ40を構成する部品(筐体41、リザーバ42、供給管43、バルブ60、センサユニット70、メモリ141、接点142等)を組み付け、カートリッジ40の半製品を準備する(S11)。図15(b1)にS11によって組み付けられた状態を示す。
S11の後、製造装置は、図15(b2)に示すように、注入器500を駆動し、注入針510を開口43bから供給路43aに挿入する。そして、注入針510を弁本体62に当接させつつ移動させ、弁本体62をコイルバネ63の付勢力に抗して押圧することで、バルブ60を閉の位置から開の位置に移動させる(S12)。
注入針510は、中空針153と同様、内部に形成された流路510a、及び、流路510aの先端に設けられた開口(流通口)510bを有する。注入針510は、本発明の注入管に対応する。
注入器500は、注入針510、注入針510を支持する支持体501、インクを貯留するインクタンク、インクタンク内のインクを流路510aを通して流通口510bに向けて送出する注入ポンプ等を有する。
S12の後、製造装置は、図15(b2)に示すように、栓50を開口43bに組み付けていない状態で、バルブ60を開の位置に維持しながら、注入ポンプを駆動し、注入針510を介してリザーバ42にインクを注入する(S13)。
このとき、インクタンク内のインクは、流路510aを通って流通口510bから供給路43aに供給され、供給路43aを通ってリザーバ42に注入される。この間、開口43bは支持体501によってシールされている。またこの間、流通口510bは、供給路43aにおける弁座43zよりもリザーバ42に近い位置に、保持される。
S13の後、製造装置は、注入器500を駆動し、注入針510を上方に移動させることにより、注入針510をバルブ60から離隔させ、バルブ60を閉の位置に配置する(S14)。
このとき、バルブ60は、注入針510の後退に伴い、コイルバネ63の付勢力によって、開の位置から閉の位置に移動する。またこのとき、注入針510を供給路43aから抜去する。
なお、S13からS14までの工程は、開口43bからインクが漏れないよう、開口43bが鉛直方向上方に向いた状態で行われる。
S14の後、製造装置は、第1除去工程を行う(S15)。
S15において、製造装置は、バルブ60を閉の位置に維持しながら、吸引器を用いて、供給路43aにおける開口43bとバルブ60との間にあるインクを除去する。
吸引器は、図16に示すように、管本体611及びスポンジ615を含む吸引管610、吸引管610に吸引力を生じさせる吸引ポンプ、吸引ポンプの駆動により吸引管610を介して吸引されたインクが排出される排出タンク等を有する。
スポンジ615は、インク吸収性を有する材料からなる円筒状の部材であり、管本体611の先端近傍の外周に接着されている。スポンジ615は、第2縮径部43x2の内径よりも一回り大きい外径を有する。したがって、吸引管610が供給路43aに挿入されるとき、スポンジ615は第2縮径部43x2の内周面と接触して若干縮径した状態で、第2縮径部43x2に嵌合する。スポンジ615は、本発明の吸収体に対応する。
管本体611の先端近傍(スポンジ615が設けられた部分)には、複数の貫通孔611bが形成されている。
S15において、製造装置は、吸引器を駆動し、吸引管610を、管本体611の中心軸回りに回転させながら、且つ、管本体611に吸引力を生じさせながら、開口43bから供給路43aに挿入する。吸引力は、吸引ポンプの駆動により生じる。
また、S15において、製造装置は、吸引管610を図16に示すように管本体611の先端が弁本体62と接触する位置で固定し、所定時間、吸引管610の回転を持続させる。
これにより、供給路43aにおける開口43bとバルブ60との間にあるインクは、スポンジ615に吸収され、さらに吸引力によって、貫通孔611bを介して管本体611の内部を通り、排出タンクに排出される。
製造装置は、所定時間吸引を行った後、吸引器を駆動し、吸引管610を供給路43aから抜去する。
S15の後、製造装置は、バルブ60を閉の位置に維持しながら、部品組付ユニットを駆動し、栓50を開口43bに取り付ける(S16)。
このとき、開口43bが栓50で塞がれる。また、栓50が開口43b内で圧縮状態となっている。
S16の後、製造装置は、第2除去工程を行う(S17)。S17では、例えばウエスや綿棒を用い、栓50を含む開口43bの周囲に付着したインクを除去する。
S17の後、製造装置は、キャップ46を取り付ける(S18)。
S18の後、製造装置は、コントローラにより、メモリ141に情報を書き込む(S19)。具体的には、メモリ141に、中空針153が栓50に挿入された回数nとして0を書き込み、また、栓50の製造時データを書き込む。
これにより、新品のカートリッジ40が完成する。
次いで、図12〜図14を参照し、再生カートリッジ40の製造方法について説明する。
なお、再生カートリッジ40の製造方法に係る各工程は、再生装置、及び、作業者のいずれが行ってもよい。本実施形態では、全工程が再生装置により行われる。再生装置は、注入器500(図15参照)、吸引器、部品着脱交換ユニット、コントローラ、ディスプレイ等を有する。
先ず、図12に示すように、再生用カートリッジ40を準備する(S20)。ここで、再生用カートリッジ40とは、栓50に中空針153等による孔が形成された使用済みのものに限定されず、また、カートリッジ40の製造後の経過時間も特に限定されない。
S20の後、再生装置は、コントローラにより、S20で準備されたカートリッジ40のメモリ141から情報を読み取り、当該カートリッジ40の栓50が使用限界に到達しているか否かを判断する(S21)。
このとき、コントローラは、中空針153が栓50に挿入された回数nが所定の限度回数に到達しているかを判断する。さらに、コントローラは、栓50の製造時データに基づいて、栓50の製造後の経過時間(栓50が製造された時点から現時点までの時間)を演算し、当該経過時間が所定の限度時間に到達しているかを判断する。コントローラは、回数nが所定の限度回数に到達しているか、又は経過時間が所定の限度時間に到達していれば、栓50が使用限界に到達している(S21:YES)と判断する。他方、コントローラ100は、回数nが所定の限度回数に到達していない、且つ、当該経過時間が所定の限度時間に到達していなければ、栓50が使用限界に到達していない(S21:NO)と判断する。
再生装置は、栓50が使用限界に到達している場合(S21:YES)、第1工程(S22)を行い、栓50が使用限界に到達していない場合(S21:NO)、第2工程(S23)を行う。
第1工程(S22)では、図13に示す各処理を行う。
先ず、図15(a1)に示すように、カートリッジ40を栓50とキャップ46を開口43bに取付けたままの状態で用意する。再生装置は、図15(a2)に示すように、注入器500を駆動し、開口43bに取り付けられた栓50に注入針510を挿入する(S30)。
そして、再生装置は、注入針510を弁本体62に当接させつつ移動させ、弁本体62をコイルバネ63の付勢力に抗して押圧することで、バルブ60を閉の位置から開の位置に移動させる(S31)。
次に、バルブ60を開の位置に維持しながら、リザーバ42内に残留しているインクを排出する排出工程を行う(S32)。排出工程では、注入針510に吸引力を生じさせる吸引ポンプを駆動し、リザーバ42内のインクを流通口510bから吸引し、排出タンクに排出する。S32の後、バルブ60を開の位置に維持しながら、リザーバ42内を洗浄する洗浄工程を行う(S33)。洗浄工程では、バルブ60を開の位置に維持しながら、注入針510からリザーバ42に洗浄液を注入し、超音波によりリザーバ42を振動させて洗浄を行う。そして、吸引ポンプを駆動して注入針510の流通口510bからリザーバ42内の洗浄液を吸引し、排出タンクに排出する。
S33の後、再生装置は、図15(a2)に示すように、バルブ60を開の位置に維持しながら、注入ポンプを駆動し、注入針510を介してリザーバ42にインクを注入する(S34)。
このとき、インクタンク内のインクは、流路510aを通って流通口510bから供給路43aに供給され、供給路43aを通ってリザーバ42に注入される。この間、開口43bは栓50によってシールされている。またこの間、流通口510bは、供給路43aにおける弁座43zよりもリザーバ42に近い位置に、保持される。
S34の後、再生装置は、注入器500を駆動し、注入針510を上方に移動させることにより、注入針510をバルブ60から離隔させ、バルブ60を閉の位置に配置する(S35)。
このとき、バルブ60は、注入針510の後退に伴い、コイルバネ63の付勢力によって、開の位置から閉の位置に移動する。またこのとき、注入針510を供給路43a及び栓50から抜去する。
なお、S34からS35までの工程は、開口43bからインクが漏れないよう、開口43bが鉛直方向上方に向いた状態で行われる。
S35の後、再生装置は、バルブ60を閉の位置に維持しながら、部品着脱交換ユニットを駆動することにより、栓50及びキャップ46を開口43bから取り外し(S36)、その後、S15と同様の第1除去工程を行う(S37)。
S37の後、再生装置は、バルブ60を閉の位置に維持しながら、部品着脱交換ユニットを駆動し、S36で取り外された栓50又は当該栓とは別個の新品の栓50を開口43bに取り付ける(S38)。
このとき、開口43bが栓50で塞がれる。また、栓50が開口43b内で圧縮状態となっている。
S38の後、再生装置は、S17と同様の第2インク除去工程を行う(S39)。
S39の後、再生装置は、S36で取り外されたキャップ46又は当該キャップとは別個の新品のキャップ46を取り付ける(S40)。
S40の後、再生装置は、コントローラにより、メモリ141内の情報を書き換え(中空針153が栓50に挿入された回数nについて、S38においてS36で取り外された栓50を開口43bに取り付けた場合は1を追加し(n→n+1)、S38において新品の栓50を開口43bに取り付けた場合は0とし(n→0))(S41)、当該ルーチンを終了する。
第2工程(S23)では、図14に示す各処理を行う。
先ず、再生装置は、部品着脱交換ユニットを駆動し、カートリッジ40から栓50及びキャップ46を開口43bから取り外す(S42)。その結果、図15(b1)に示すように、栓50及びキャップ46が取外されたカートリッジ40が得られる。
S42の後、再生装置は、図15(b2)に示すように、注入器500を駆動し、注入針510を開口43bから供給路43aに挿入する。そして、注入針510を弁本体62に当接させつつ移動させ、弁本体62をコイルバネ63の付勢力に抗して押圧することで、バルブ60を閉の位置から開の位置に移動させる(S43)。次に、S32と同じように、バルブ60を開の位置に維持しながら、リザーバ42内に残留しているインクの排出工程を行う(S44)。S44の後、S33と同じように、バルブ60を開の位置に維持しながら、リザーバ42内の洗浄工程を実施する(S45)。
S45の後、再生装置は、図15(b2)に示すように、バルブ60を開の位置に維持しながら、注入ポンプを駆動し、注入針510を介してリザーバ42にインクを注入する(S46)。
このとき、インクタンク内のインクは、流路510aを通って流通口510bから供給路43aに供給され、供給路43aを通ってリザーバ42に注入される。この間、開口43bは支持501によってシールされている。またこの間、流通口510bは、供給路43aにおける弁座43zよりもリザーバ42に近い位置に、保持される。
S46の後、再生装置は、注入器500を駆動し、注入針510を上方に移動させることにより、注入針510をバルブ60から離隔させ、バルブ60を閉の位置に配置する(S47)。
このとき、バルブ60は、注入針510の後退に伴い、コイルバネ63の付勢力によって、開の位置から閉の位置に移動する。またこのとき、注入針510を供給路43aから抜去する。
なお、S46からS47までの工程は、開口43bからインクが漏れないよう、開口43bが鉛直方向上方に向いた状態で行われる。
S47の後、再生装置は、S15と同様の第1インク除去工程を行う(S48)。
S48の後、再生装置は、バルブ60を閉の位置に維持しながら、部品着脱交換ユニットを駆動し、S42で取り外された栓50又は当該栓とは別個の新品の栓50を開口43bに取り付ける(S49)。
このとき、開口43bが栓50で塞がれる。また、栓50が開口43b内で圧縮状態となっている。
S49の後、再生装置は、S17と同様の第2インク除去工程を行う(S50)。
S50の後、再生装置は、S42で取り外されたキャップ46又は当該キャップとは別個の新品のキャップ46を取り付け(S51)、当該ルーチンを終了する。新品のキャップを取付ける場合、S42で取外された栓はまだ使用可能であるため、別の再生液体カートリッジを製造する際に使用される。
なお、S49において新品の栓50を開口43bに取り付けた場合、再生装置は、S49の後且つ当該ルーチンを終了する前に、コントローラにより、メモリ141内の情報を書き換える(中空針153が栓50に挿入された回数nを0とする:n→0)。
第1工程(S22)又は第2工程(S23)が行われることにより、再生品としてのカートリッジ40が完成する。
プリンタ1のコントローラ100は、カートリッジ40が再生品か新品(再生品以外のもの)かに関わらず、図9に示す制御を行う。
以上に述べたように、本実施形態に係る再生カートリッジ40の製造方法によると、第1除去工程(S37,S48)において、バルブ60を閉の位置に維持しながら、供給路43aにおける開口43bとバルブ60との間にあるインクを除去し、さらに、取付工程(S38,S49)において、バルブ60を閉の位置に維持しながら、栓50を開口43bに取り付ける。これにより、注入後に、供給路43aにおける栓50とバルブ60との間にインクが残存し難い。したがって、再生カートリッジ40を輸送するとき等に、再生カートリッジ40に加わる衝撃や大気圧の変動に起因して生じ得る、栓50からのインク漏れを効果的に抑制することができる。
第1工程において、注入針510が挿入された栓50を新品の栓50と交換すること(S36,S38)により、注入後における栓50からのインク漏れをより確実に抑制することができる。
第2工程において、栓50が開口43bから取り外された状態でリザーバ42にインクを注入すること(S42〜S46)により、栓50に注入針510が挿入されることによる栓50の劣化を抑制し、栓50の廃棄を抑制することができる。
第1除去工程(S37,S48)において、供給路43aにおける開口43bとバルブ60との間にあるインクを完全に除去しきれなかった場合、取付工程(S38,S49)で栓50を開口43bに取り付けるときに、栓50からインクがはみ出し、栓50を含む開口43bの周囲にインクが付着することがある。この場合、当該インクによって栓50が開口43bに固着して取外し不能になったり、当該インクが他の部材やユーザの手に付着したりするという問題が生じ得る。これに対し、本実施形態によれば、第2除去工程(S39,S50)を行うことにより、当該問題を抑制することができる。
第1除去工程(S37,S48)において、供給路43aに挿入された吸引管610を介して、吸引力によって、供給路43aにおける開口43bとバルブ60との間にあるインクを除去する。これにより、人の手によってインクを除去する場合に比べ、吸引力によって、インクを効果的に除去することができる。
吸引管610は、供給路43aに嵌合し、且つ、供給路43aを画定する面と接触する部分に、インク吸収性を有するスポンジ615を有する。このような構成により、インクをより一層効果的に除去することができる。
第1除去工程(S37,S48)において、吸引力を生じさせながら、開口43bから吸引管610を挿入する。吸引管610を挿入する際に供給路43a内のインクが開口43bから漏れ出すことがあるが、上記構成によれば、これを抑制することができる。
第1除去工程(S37,S48)において、吸引管610を供給路43a内で回転させる。これにより、インクをより一層効果的に除去することができる。
再生カートリッジ40のリザーバ42には、インクが残留している可能性がある。特に回数nが0回である場合、リザーバ42内に、収容可能最大量のインクが収容されていると推定される。この場合、排出工程及び洗浄工程を行わずに注入工程を行うと、開口43bからインクが溢れ出してしまう。これに対し、本実施形態によれば、排出工程(S32,S44)を行うことで、インクの溢れ出しを抑制することができ、また、劣化している可能性があるインクを排出して新たにインクを注入することで、リザーバ42内のインクの品質を向上させることができる。さらに、本実施形態によれば、排出工程の後に洗浄工程(S33,S45)を行うことで、排出工程で排出することができずに僅かに残った残留インクを完全に除去することができるため、残留インクと新たに注入するインクとが混合することを防止できる。これにより、リザーバ42内の更なるインク品質の向上が可能となる。
続いて、図17〜図18を参照し、本発明の第2実施形態に係る新品のカートリッジ40の製造方法及び再生カートリッジ40の製造方法について説明する。第1実施形態と同一の構成は、同一の符号を付し説明を省略する。
第2実施形態に係る新品のカートリッジ40の製造方法及び再生カートリッジ40の製造方法は、以下の点で第1実施形態と異なる。
第1実施形態では、注入針510を弁本体62に当接させつつバルブ60を閉の位置から開の位置に移動させたが(S12、S31、S43)、第2実施形態では、注入器500は注入針510に加えてさらに移動針511を備えており、移動針511によってバルブ60を閉の位置から開の位置に移動させる(図17参照)。
まず、第2実施形態において、新品のカートリッジ40を製造する方法を図11と図17(b)とを参照して説明する。新品のカートリッジ40を製造する方法では、図17(b)に示すように、注入器500を駆動し、移動針511を開口43bから供給路43aに挿入する。より詳細には、移動針511は、開口43bの中心且つ供給路43aの中心に挿入される。そして、移動針511を弁本体62に当接させつつ移動させ、弁本体62をコイルバネ63の付勢力に抗して押圧することで、バルブ60を閉の位置から開の位置に移動させる(図11のS12)。さらに、S12において、製造装置は、栓50を開口43bに組み付けていない状態で、バルブ60を開の位置に維持しながら、注入針510を開口43bから供給路43aに挿入する。このとき、注入針510は、開口43bの中心からずれた位置且つ供給路43aの中心からずれた位置であって、注入針510の先端が弁座43zよりも下に位置するように挿入される。
S12の後、注入ポンプを駆動し、注入針510を介してリザーバ42にインクを注入する(S13)。
S14において、製造装置は、注入器500を駆動し、注入針510を上方に移動させる。さらに、移動針511を上方に移動させることにより、移動針511をバルブ60から離隔させ、バルブ60を閉の位置に配置する。これ以降のS15からS19までの各処理は、第1実施形態と同様である。
次いで、図12、図14、図17〜図18を参照して第2実施形態の再生カートリッジ40の製造方法について説明する。第2実施形態においても、図12に示すように第1実施形態と同様に栓50が使用限界に到達しているか否かを判断し(S21)、その結果に基づいて第1工程又は第2工程を行う。第1工程(S22)では、図18に示す各処理を行う。
再生装置は、図17(a)に示すように、注入器500を駆動し、開口43bに取り付けられた栓50に移動針511を挿入する(S130)。
そして、再生装置は、移動針511を弁本体62に当接させつつ移動させ、弁本体62をコイルバネ63の付勢力に抗して押圧することで、バルブ60を閉の位置から開の位置に移動させる(S31)。
S31の後、再生装置は注入器500を駆動し、開口43bに取り付けられた栓50に注入針510を挿入する(S131)。その後、第1実施形態と同様に、排出工程(S32)及び洗浄工程(S33)を行う。S33の後、再生装置は、図17(a)に示すように、バルブ60を開の位置に維持しながら、注入ポンプを駆動し、注入針510を介してリザーバ42にインクを注入する(S34)。
S34の後、再生装置は、注入器500を駆動し、注入針510を供給路43a及び栓50から抜去する(S134)。さらに、移動針511を上方に移動させることにより、移動針511をバルブ60から離隔させ、バルブ60を閉の位置に配置する(S35)。またこのとき、移動針511を供給路43a及び栓50から抜去する。これ以降のS36からS41までの各処理は、第1実施形態と同様である。
第2工程では、図14及び図17(b)に示すように、S42の後、注入器500を駆動し、移動針511を開口43bから供給路43aに挿入する。そして、移動針511を弁本体62に当接させつつ移動させ、弁本体62をコイルバネ63の付勢力に抗して押圧することで、バルブ60を閉の位置から開の位置に移動させる(S43)。さらに、S43において、再生装置は、栓50を開口43bに組み付けていない状態で、バルブ60を開の位置に維持しながら、注入針510を開口43bから供給路43aに挿入する。
S43の後、第1実施形態と同様に、排出工程(S44)及び洗浄工程(S45)を行う。そして、注入ポンプを駆動し、注入針510を介してリザーバ42にインクを注入する(S46)。
S46の後、S47において、注入器500を駆動し、注入針510を上方に移動させる。さらに、移動針511を上方に移動させることにより、移動針511をバルブ60から離隔させ、バルブ60を閉の位置に配置する。これ以降のS48からS51までの各処理は、第1実施形態と同様である。
第2実施形態では、注入針510を用いてバルブ60の開閉を行わないため、注入針510は第1実施形態ほどの強度は不要となり注入針510の設計の自由度が増す。例えば、流通口510bの開口面積を大きく設計することにより、インクの注入(S13、S33、S43)を素早く行うことができる。
以上、本発明の好適な実施の形態について説明したが、本発明は上述の実施形態に限られるものではなく、特許請求の範囲に記載した限りにおいて様々な設計変更が可能なものである。
カートリッジの各部品について:
・弁体を検知するセンサは、上述の実施形態のような磁気センサに限定されず、その他様々なタイプのセンサ(例えば、反射型の光センサ、透過型の光センサ、物体に接触するか否かで物体の有無を検知するメカスイッチ型のセンサ等)であってよい。また、センサを省略してもよい。
・弁体は、磁性体からなることに限定されず、センサの種類等に応じて、任意の材料からなってよい。例えばセンサが反射型の光センサである場合に、弁体を磁性体以外の材料から構成し、弁体の周面を光が反射可能な鏡面としてよい。
・センサユニット70のホール素子71及び磁石72は、ホール素子71が磁石72と弁本体62とによって作られる磁場を検出可能であれば、必ずしも上壁及び下壁内に配置されている必要はなく、例えば、上壁及び下壁の外面等に固定されていてもよい。
・バルブ60および弁座43zの構成は、上述の実施形態に限定されず、流路43aを開閉可能であればどのような構成であってもよい。
・その他、特許請求の範囲に記載した限りにおいて、カートリッジの各部品(筐体41、リザーバ42、供給管43、栓50、バルブ60、センサユニット70、メモリ141等)の構成(形状、位置等)を適宜変更してよく、また、別の部品を追加したり、一部の部品を省略したりしてよい。
カートリッジの記憶手段(メモリ141)が記憶する情報について:
・記憶手段は、中空針153が栓に挿入された回数に関連する情報、及び、栓の製造後の経過時間に関連する情報のいずれか一方のみを記憶してもよい。或いは、記憶手段は、上記両情報以外の、栓が使用限界に到達しているか否かの判断基準となる任意の情報を記憶してもよい。
・中空針153が栓に挿入された回数に関連する情報、及び、栓の製造後の経過時間に関連する情報は、回数や時間そのものに限定されず、回数や時間を導出可能な情報であればよい。
・栓の製造後の経過時間に関する情報は、栓が製造された時点の情報(製造年月日、製造日時等)に限定されず、栓が製造された時点から現時点までの時間(日、年等の単位での長さを有する時間)であってよい。
・中空針153が栓に挿入された回数に関連する情報として、中空針153が栓に挿入されたか否かを示すフラグ(例えば中空針153が栓に挿入されたときにOFFとなるフラグ)を記憶してもよい。
・中空針153が栓に挿入された回数は、現実に挿入された回数、及び、挿入されたであろうと推定される回数のいずれであってもよい。
・記憶手段は、中空針153が栓に挿入された回数に関連する情報、栓の製造後の経過時間に関連する情報等の、栓が使用限界に到達しているか否かの判断基準となる情報を記憶しなくてもよい。
判断工程(S21)について:
・中空針153が栓に挿入された回数、及び、栓の製造後の経過時間の、いずれか一方に基づいて、判断を行ってもよい。或いは、上記回数及び経過時間以外の、栓が使用限界に到達しているか否かの判断基準となる任意の情報に基づいて、判断を行ってもよい。
・カートリッジの記憶手段に記憶されている情報に基づいて判断を行うことに限定されない(例えば、人の目視等によって判断を行ってよい)。
・判断工程を省略してもよい(即ち、全ての再生用カートリッジについて、第1及び第2工程のいずれかを行ってよい)。
第1及び第2工程について:
・第1及び第2工程の取付工程で開口に取り付ける栓は、「新品(中空針153等による孔が形成されていないもの)」に限定されない。ただし、孔を介した液漏れを抑制する観点においては、新品の栓を取り付けることが好ましい。
・第1工程及び第2工程のS38及びS49で取付ける栓は、S42で取外されたが使用可能である栓を用いてもよい。
・第1工程及び第2工程で、排出工程及び洗浄工程を行わなくてもよい。また、いずれか一方のみを行ってもよい。
・排出工程及び洗浄工程を行う際、注入器を用いて行ったが、別の装置を用いて行ってもよい。
第1除去工程について:
・供給路43aにおける開口43bとバルブ60との間にあるインクの少なくとも一部を除去できればよいが、完全に除去できることが望ましい。
・吸引管を流路内で回転させず、吸引管を流路内で静止させた状態で、吸引を行ってもよい。
・吸引管を開口から挿入する際に、吸引力を生じさせたり、吸引管を回転させたりしなくてもよい。
・吸引管を弁体や流路を画定する流路管に接触させずに、吸引を行ってもよい。
・吸引管の構成は、上述した実施形態のものに限定されず、例えば吸収体を有さない構成、貫通孔611bを有さない構成等であってもよい。
・吸引力を用いることに限定されず、例えば吸引力を用いずにワイパ等で液体を除去してもよい。
・機械によらず、人の手で(例えばウエスや綿棒を用いて)第1除去工程を行ってもよい。
第2除去工程を省略してもよい。開口43bの周囲に付着したインクの少なくとも一部を除去できればよいが、完全に除去できることが望ましい。
再生液体カートリッジの製造方法に係る工程のうち任意の工程を作業者が行ってもよい。この場合、再生装置はディスプレイを有することが望ましい。
液体収容部に収容される液体は、インクに限定されない(例えば、記録媒体上に形成される画質を向上させるための画質向上液、搬送ベルトを洗浄するための洗浄液等であってもよい)。
注入管や中空針は、栓に挿入することができる限りは、針のように先端が尖っていることに限定されない。また、栓が開口から取り外された状態で注入工程を行う場合、注入管は、栓に挿入することができる構成でなくてもよい。
液体カートリッジの液体吐出装置に対する装着について:
・本発明に係る液体カートリッジは、ライン式及びシリアル式の両方の液体吐出装置に装着可能であり、また、プリンタに限定されず、ファクシミリやコピー機等の任意の液体吐出装置に装着可能である。
・中空針153の栓への挿入は、上述の実施形態のように液体吐出装置のコントローラによる制御によってもよいし、ユーザが手動で液体カートリッジの栓に挿入してもよい。後者の場合、例えば、上述の実施形態において、プリンタ1から移動機構155(図8参照)を省略し、ユーザがプリンタ1にカートリッジ40を装着すると、接点142及び接点152並びに電力入力部147及び電力出力部157が電気的に接続されるのと略同時に、中空針153を栓50に挿入してもよい。
・カートリッジと液体吐出装置との間で信号の送受信が可能となるタイミングや、液体吐出装置からカートリッジへの電力供給が可能となるタイミングは、上述したものに限定されず、任意に変更可能である。また、カートリッジ及び液体吐出装置における接点、電力入力部、電力出力部等の位置も、任意に変更可能である。
第2実施形態の第1工程では、移動針511を栓50に挿入してバルブ60を開の位置に移動した後(S31)、栓50に注入針510を挿入したが(S131)、この順番に限定されない。例えば、栓50に注入針510を挿入した後、移動針511を栓50に挿入してバルブ60を開の位置に移動してもよい。このとき、注入針510の先端は弁座43zよりも上に位置している。
第2実施形態の第1工程では、注入針510を栓50から抜去した後(S134)、移動針511によってバルブ60を閉の位置に移動したが(S35)、この順番に限定されない。例えば、移動針511によってバルブ60を閉の位置に移動した後、注入針510を栓50から抜去してもよい。ただし、注入針510の先端が弁座43zよりも上に位置していることが好ましい。
40 インクカートリッジ(液体カートリッジ)
42 リザーバ(液体収容部)
43a 供給路(流路)
43b 開口
43z 弁座
50 栓
60 バルブ(弁体)
510 注入針(注入管)
610 吸引管
615 スポンジ(吸収体)

Claims (15)

  1. 再生液体カートリッジの製造方法であって、
    液体を収容する液体収容部と、前記液体収容部と連通した流路と、前記流路の前記液体収容部とは反対側の開口を塞ぐ弾性を有する栓と、前記流路内を移動可能であって前記流路を閉じる閉の位置と前記流路を開く開の位置とを選択的に取り得る弁体と、を有する再生用液体カートリッジを準備する準備工程と、
    前記開口に取り付けられた前記栓に注入管を挿入する挿入工程と、
    前記挿入工程の後に、前記挿入工程で前記栓に挿入された前記注入管を前記弁体に当接させつつ移動させ、前記弁体を前記開の位置に配置するバルブ開工程と、
    前記バルブ開工程の後に、前記弁体を前記開の位置に維持しながら、前記注入管を介して前記液体収容部に液体を注入する注入工程と、
    前記注入工程の後に、前記注入管を前記弁体から離隔させ、前記弁体を前記閉の位置に配置するバルブ閉工程と、
    前記バルブ閉工程の後に、前記栓を前記開口から取り外す取外工程と、
    前記取外工程の後に、前記弁体を前記閉の位置に維持しながら、前記流路における前記開口と前記弁体との間にある液体の少なくとも一部を除去する第1除去工程と、
    前記第1除去工程の後に、前記弁体を前記閉の位置に維持しながら、前記取外工程で取り外された栓及び当該栓とは別個の栓のいずれかを前記開口に取り付ける取付工程と、
    を備えたことを特徴とする、製造方法。
  2. 再生液体カートリッジの製造方法であって、
    液体を収容する液体収容部と、前記液体収容部と連通した流路と、前記流路の前記液体収容部とは反対側の開口を塞ぐ弾性を有する栓と、前記流路内を移動可能であって前記流路を閉じる閉の位置と前記流路を開く開の位置とを選択的に取り得る弁体と、を有する再生用液体カートリッジを準備する準備工程と、
    前記栓を前記開口から取り外す取外工程と、
    前記取外工程の後に、注入管を前記弁体に当接させつつ移動させ、前記弁体を前記開の位置に配置するバルブ開工程と、
    前記バルブ開工程の後に、前記弁体を前記開の位置に維持しながら、前記注入管を介して前記液体収容部に液体を注入する注入工程と、
    前記注入工程の後に、前記注入管を前記弁体から離隔させ、前記弁体を前記閉の位置に配置するバルブ閉工程と、
    前記バルブ閉工程の後に、前記弁体を前記閉の位置に維持しながら、前記流路における前記開口と前記弁体との間にある液体の少なくとも一部を除去する第1除去工程と、
    前記第1除去工程の後に、前記弁体を前記閉の位置に維持しながら、前記取外工程で取り外された栓及び当該栓とは別個の栓のいずれかを前記開口に取り付ける取付工程と、
    を備えたことを特徴とする、製造方法。
  3. 前記取付工程の後、前記栓を含む前記開口の周囲に付着した液体の少なくとも一部を除去する第2除去工程をさらに備えたことを特徴とする、請求項1又は2に記載の製造方法。
  4. 前記準備工程において準備する再生用液体カートリッジは、前記流路における前記栓よりも前記液体収容部に近接した位置に設けられた弁座と、前記弁体を前記弁座方向に付勢する付勢部材と、をさらに有し、前記弁体は前記付勢部材の付勢力によって前記弁座と接触した前記閉の位置と前記付勢力に抗して前記弁座から離隔した前記開の位置とを選択的に移動可能であることを特徴とする請求項1又は2に記載の製造方法。
  5. 前記バルブ開工程の後且つ前記注入工程の前に、前記液体収容部に収容されている液体を排出する排出工程を行うことを特徴とする、請求項1又は2に記載の製造方法。
  6. 前記バルブ開工程の後且つ前記注入工程の前に、前記液体収容部を洗浄する洗浄工程を行うことを特徴とする、請求項1又は2に記載の製造方法。
  7. 前記第1除去工程において、前記流路に挿入された吸引管を介して、吸引力によって、前記流路における前記開口と前記弁体との間にある液体を除去することを特徴とする、請求項1又は2に記載の製造方法。
  8. 前記吸引管は、前記流路に嵌合し、且つ、前記流路を画定する面と接触する部分に、液体吸収性を有する吸収体を有することを特徴とする、請求項7に記載の製造方法。
  9. 前記第1除去工程において、前記吸引力を生じさせながら、前記開口から前記吸引管を挿入することを特徴とする、請求項7に記載の製造方法。
  10. 前記第1除去工程において、前記吸引管を前記流路内で回転させることを特徴とする、請求項7に記載の製造方法。
  11. 液体カートリッジの製造方法であって、
    液体を収容する液体収容部と、前記液体収容部と連通した流路と、前記流路内を移動可能であって前記流路を閉じる閉の位置と前記流路を開く開の位置とを選択的に取り得る弁体と、を有する液体カートリッジの半製品を準備する準備工程と、
    注入管を前記弁体に当接させつつ移動させ、前記弁体を前記開の位置に配置するバルブ開工程と、
    前記バルブ開工程の後に、前記弁体を前記開の位置に維持しながら、前記注入管を介して前記液体収容部に液体を注入する注入工程と、
    前記注入工程の後に、前記注入管を前記弁体から離隔させ、前記弁体を前記閉の位置に配置するバルブ閉工程と、
    前記バルブ閉工程の後に、前記弁体を前記閉の位置に維持しながら、前記流路における前記開口と前記弁体との間にある液体の少なくとも一部を除去する第1除去工程と、
    前記第1除去工程の後に、前記弁体を前記閉の位置に維持しながら、前記流路の前記液体収容部とは反対側の開口を塞ぐ弾性を有する栓を前記開口に取り付ける取付工程と、
    を備えたことを特徴とする、製造方法。
  12. 再生液体カートリッジの製造方法であって、
    液体を収容する液体収容部と、前記液体収容部と連通した流路と、前記流路の前記液体収容部とは反対側の開口を塞ぐ弾性を有する栓と、前記流路内を移動可能であって前記流路を閉じる閉の位置と前記流路を開く開の位置とを選択的に取り得る弁体と、を有する再生用液体カートリッジを準備する準備工程と、
    前記開口に取り付けられた前記栓に移動針を挿入する第1挿入工程と、
    前記移動針を前記弁体に当接させつつ移動させ、前記弁体を前記開の位置に配置するバルブ開工程と、
    前記栓に注入管を挿入する第2挿入工程と、
    前記弁体を前記開の位置に維持しながら、前記注入管を介して前記液体収容部に液体を注入する注入工程と、
    前記注入管を前記栓から抜去する抜去工程と、
    前記移動針を前記弁体から離隔させ、前記弁体を前記閉の位置に配置するとともに前記移動針を前記栓から抜去するバルブ閉工程と、
    前記栓を前記開口から取り外す取外工程と、
    前記取外工程の後に、前記弁体を前記閉の位置に維持しながら、前記流路における前記開口と前記弁体との間にある液体の少なくとも一部を除去する第1除去工程と、
    前記第1除去工程の後に、前記弁体を前記閉の位置に維持しながら、前記取外工程で取り外された栓及び当該栓とは別個の栓のいずれかを前記開口に取り付ける取付工程と、
    を備えたことを特徴とする、製造方法。
  13. 再生液体カートリッジの製造方法であって、
    液体を収容する液体収容部と、前記液体収容部と連通した流路と、前記流路の前記液体収容部とは反対側の開口を塞ぐ弾性を有する栓と、前記流路内を移動可能であって前記流路を閉じる閉の位置と前記流路を開く開の位置とを選択的に取り得る弁体と、を有する再生用液体カートリッジを準備する準備工程と、
    前記栓を前記開口から取り外す取外工程と、
    前記取外工程の後に、移動針を前記弁体に当接させつつ移動させ、前記弁体を前記開の位置に配置するバルブ開工程と、
    前記バルブ開工程の後に、前記弁体を前記開の位置に維持しながら、注入管を介して前記液体収容部に液体を注入する注入工程と、
    前記注入工程の後に、前記移動針を前記弁体から離隔させ、前記弁体を前記閉の位置に配置するバルブ閉工程と、
    前記バルブ閉工程の後に、前記弁体を前記閉の位置に維持しながら、前記流路における前記開口と前記弁体との間にある液体の少なくとも一部を除去する第1除去工程と、
    前記第1除去工程の後に、前記弁体を前記閉の位置に維持しながら、前記取外工程で取り外された栓及び当該栓とは別個の栓のいずれかを前記開口に取り付ける取付工程と、
    を備えたことを特徴とする、製造方法。
  14. 液体カートリッジの製造方法であって、
    液体を収容する液体収容部と、前記液体収容部と連通した流路と、前記流路内を移動可能であって前記流路を閉じる閉の位置と前記流路を開く開の位置とを選択的に取り得る弁体と、を有する液体カートリッジの半製品を準備する準備工程と、
    移動針を前記弁体に当接させつつ移動させ、前記弁体を前記開の位置に配置するバルブ開工程と、
    前記バルブ開工程の後に、前記弁体を前記開の位置に維持しながら、注入管を介して前記液体収容部に液体を注入する注入工程と、
    前記注入工程の後に、前記移動針を前記弁体から離隔させ、前記弁体を前記閉の位置に配置するバルブ閉工程と、
    前記バルブ閉工程の後に、前記弁体を前記閉の位置に維持しながら、前記流路における前記開口と前記弁体との間にある液体の少なくとも一部を除去する第1除去工程と、
    前記第1除去工程の後に、前記弁体を前記閉の位置に維持しながら、前記流路の前記液体収容部とは反対側の開口を塞ぐ弾性を有する栓を前記開口に取り付ける取付工程と、
    を備えたことを特徴とする、製造方法。
  15. 前記取付工程の後、前記栓を含む前記開口の周囲に付着した液体の少なくとも一部を除去する第2除去工程をさらに備えたことを特徴とする、請求項11から14のいずれか一項に記載の製造方法。
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