JP5846200B2 - 液体吐出装置 - Google Patents

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Description

本発明は、インク等の液体を吐出する液体吐出装置に関する。
液体吐出装置に関する技術文献として、特許文献1が知られている。特許文献1によると、液体吐出装置(インクジェット記録装置)は、液体を吐出する液体吐出ヘッド(記録ヘッド)、液体吐出ヘッドと連通した中空部材(中空針)、液体カートリッジ(インクカートリッジ)が装着される装着部、装着部への液体カートリッジの装着を検出する検出手段等を有する。液体カートリッジが装着部に装着される際に、中空部材が液体カートリッジにおける液体収容部(インク袋)と連通した流路に挿入され、液体収容部と液体吐出ヘッドとが連通する。
特開平8−80618号公報
しかしながら、特許文献1の液体吐出装置は、中空部材が液体カートリッジの流路に適正に挿入されていない場合でも、検出手段が液体カートリッジの装着を検知してしまう。そのため、液体収容部と液体吐出ヘッドとの連通状態が不適正であるにもかかわらず、液体吐出ヘッドの吐出動作が行われ、吐出不良が生じ得る。また、検出手段自体に不具合がある場合にも、液体収容部と液体吐出ヘッドとの連通状態が不適正であるにもかかわらず、液体吐出ヘッドの吐出動作が行われるという問題がある。
本発明の目的は、液体収容部と液体吐出ヘッドとの連通状態が不適正であるにもかかわらず、液体吐出ヘッドの吐出動作が行われることを抑制することができる液体吐出装置を提供することである。
上記目的を達成するため、本発明は、液体カートリッジと前記液体カートリッジが装着される装置本体とを含む液体吐出装置であって、前記液体カートリッジは液体を収容する液体収容部を備え、前記装置本体は、前記液体カートリッジが装着される装着部と、前記装着部に装着された前記液体カートリッジの前記液体収容部から供給された液体を吐出する液体吐出ヘッドと、前記液体吐出ヘッドと連通した連通路及び前記連通路と外部とを連 通させる開口を有し前記開口が前記液体収容部と連通可能な位置に配置されることによ り、前記連通路を介して前記液体収容部と前記液体吐出ヘッドとを連通可能とし、前記液 体収容部内の液体が前記開口から前記連通路に流入して前記液体吐出ヘッドに供給される ことが可能な連通可能位置と、前記開口が前記液体収容部と連通しない位置に配置される ことにより、前記連通路を介して前記液体収容部と前記液体吐出ヘッドとを連通させない非連通位置との間で前記液体カートリッジに対して相対的に移動可能に構成された中空部材と、前記中空部材が前記非連通位置にあるときに第1信号を出力し、前記中空部材が前記連通可能位置にあるときに第2信号を出力するよう構成された本体側センサと、を備え、前記液体カートリッジは、さらに、前記中空部材が前記非連通位置にあるときに第1範囲内のレベルの信号を出力し、前記中空部材が前記連通可能位置にあるときに前記第1範囲とは異なる第2範囲内のレベルの信号を出力するよう構成されたカートリッジ側センサを備え、前記装置本体は、さらに、前記本体側センサが前記第1信号を出力しているときに前記カートリッジ側センサが前記第1範囲内のレベルの信号を出力していない場合、及び、前記本体側センサが前記第2信号を出力しているときに前記カートリッジ側センサが前記第2範囲内のレベルの信号を出力していない場合、の少なくとも一方の場合に、前記カートリッジ側センサ、前記本体側センサ、及び、前記液体収容部と前記液体吐出ヘッドとの連通状態の少なくとも1つに異常があると判断する異常判断手段を備えることを特徴とする液体吐出装置を提供している。
本発明によると、異常判断手段が、カートリッジ側センサの出力信号及び本体側センサの出力信号に基づいて、異常があるか否かの判断を行う。そのため、異常を的確に検出し、エラー報知等の処置をとることができる。これにより、液体収容部と液体吐出ヘッドとの連通状態が不適正であるにもかかわらず、液体吐出ヘッドの吐出動作が行われ、吐出不良が生じ得るという問題を抑制することができる。
前記中空部材が前記連通可能位置にあるときに前記開口が配置される前記液体収容部と 連通可能な位置は、前記液体カートリッジにおける前記液体収容部と連通した流路内にあ ってよい。また、前記カートリッジ側センサは、前記中空部材の前記液体カートリッジに対する相対位置に応じたレベルの信号を出力するよう構成され、前記異常判断手段は、前記本体側センサが前記第1信号を出力しているときに前記カートリッジ側センサが前記第1範囲外のレベルの信号を出力している場合、及び、前記本体側センサが前記第2信号を出力しているときに前記カートリッジ側センサが前記第2範囲外のレベルの信号を出力している場合、の少なくとも一方の場合に、前記カートリッジ側センサ、前記本体側センサ、及び、前記液体収容部と前記液体吐出ヘッドとの連通状態の少なくとも1つに異常があると判断することが好ましい。
このような構成によれば、カートリッジ側センサは中空部材の液体カートリッジに対する相対位置に応じたレベルの信号を出力するよう構成されているので、カートリッジ側センサの出力信号のレベル及び本体側センサの出力信号に基づいて、異常があるか否かの判断を行うことができる。
また、前記中空部材を、前記非連通位置と前記連通可能位置との間で、前記液体カートリッジに対して相対的に移動させる移動手段を備えることが好ましい。
このような構成によれば、中空部材及び液体カートリッジの少なくとも一方を移動させることによって、中空部材を液体カートリッジに対して相対的に移動させることができる。
また、前記移動手段は、モータと、前記中空部材を支持し一体的に移動する支持部材と、前記モータの回転を前記支持部材に伝達して前記中空部材を前記非連通位置と前記連通可能位置との間で移動させる伝達部材とを有し、前記伝達部材はカムを有し、前記本体側センサは、前記カムに当接されたときに前記第1信号を出力する第1本体側センサと、前記カムに当接されたときに前記第2信号を出力する第2本体側センサとを有し、前記カムは前記中空部材が前記非連通位置にあるときに前記第1本体側センサに当接し、前記中空部材が前記連通可能位置にあるときに前記第2本体側センサに当接することが好ましい。
このような構成によれば、移動手段の一部であるカムを利用して、中空部材の位置に応じた信号を出力することができるので、部品点数の増加を抑制することができる。
また、前記液体カートリッジは、前記液体収容部と連通した流路と、前記流路内に配置され、第1位置と前記第1位置とは異なる第2位置との間で移動可能に構成された移動体と、を有し、前記中空部材は、前記非連通位置から前記連通可能位置へ移動することにより前記移動体を前記第1位置から前記第2位置へ移動させ、前記カートリッジ側センサは、前記移動体が前記第1位置にあるときに前記第1範囲内のレベルの信号を出力し、前記移動体が前記第2位置にあるときに前記第2範囲内のレベルの信号を出力するよう構成されていることが好ましい。
このような構成によれば、カートリッジ側センサと移動体とはどちらも液体カートリッジに設けられているので、移動体の大きさや形状、材質等をカートリッジセンサの特性に応じて選択することができる。
また、前記液体カートリッジは、前記移動体を前記第1位置に配置するよう付勢する付勢手段を備え、前記移動体は、前記中空部材が前記非連通位置から前記連通可能位置まで移動する際に、前記中空部材によって前記付勢力に抗して押されることにより、前記第1位置から前記第2位置へ移動することが好ましい。
このような構成によれば、移動体は付勢力によって第1位置に配置され、中空部材が移動体を押すことによって第1位置から第2位置へ移動するので、移動体を移動させる手段を別途設ける必要がなく、簡易な構成によって移動体を移動させることができる。また、液体カートリッジを装置本体から取外した場合等に、中空部材が連通可能位置から非連通位置へ移動すると、移動体は付勢力によって自動的に第2位置から第1位置へ戻る。よって、過去に中空部材が挿入されたことのある液体カートリッジに再度中空部材を挿入する場合であっても、カートリッジ側センサによる中空部材の位置検知を行うことができる。
また、前記中空部材は前記装着部に固定されており、前記液体カートリッジは前記装着部に対して装着開始位置と装着完了位置との間で移動可能であって、前記液体カートリッジが前記装着開始位置から前記装着完了位置へ移動することにより、前記中空部材は前記非連通位置から前記連通可能位置へ前記液体カートリッジに対して相対的に移動し、前記本体側センサは、前記液体カートリッジが前記装着開始位置にあるときに前記第1信号を出力し、前記液体カートリッジが前記装着完了位置にあるときに前記第2信号を出力するよう構成されることが好ましい。
このような構成によれば、液体カートリッジの移動させることにより中空部材を液体カートリッジに対して相対的に移動させることができるので、装置本体に中空部材の移動機構を設ける必要がない。
また、前記液体カートリッジは前記流路内に設けられた弁座を有し、前記移動体は、前記流路における前記弁座よりも前記液体収容部に近接した部分において移動可能な弁体であって、前記弁座と接触して前記流路を閉じる閉の位置と前記弁座から離隔して前記流路を開く開の位置とを選択的に取り得る弁体であり、前記第1位置が前記閉の位置、前記第2位置が前記開の位置であることが好ましい。
このような構成によれば、中空部材の非連通位置と連通可能位置との間における移動と、弁体による流路の開閉動作とを、連動させることができる。また、移動体が弁体を兼ねるので、別途弁体を設ける必要がなく部品点数の増加を防止することができる。
また、前記液体カートリッジは、前記第1範囲及び前記第2範囲の少なくとも一方に関連する情報を記憶する記憶手段を有し、前記装置本体は、前記記憶手段に記憶されている前記情報を読み取る読取手段を備え、前記異常判断手段は、前記読取手段が読み取った前記情報に基づいて、前記カートリッジ側センサ、前記本体側センサ、及び、前記液体収容部と前記液体吐出ヘッドとの連通状態の少なくとも1つに異常があるか否か判断することが好ましい。
このような構成によれば、カートリッジ側センサの出力特性が液体カートリッジ毎に異なる場合であっても、そのカートリッジ側センサの出力特性に応じて的確な判断を行うことができる。
また、前記異常判断手段が異常ありと判断した場合に報知を行う報知手段をさらに備えることが好ましい。
このような構成によれば、異常があった際にユーザに適切な処置を行うよう促すことができる。
また、前記異常判断手段は、前記本体側センサが前記第1信号を出力し、かつ、前記カートリッジ側センサが前記第1範囲内のレベルの信号を出力していないかを、前記中空部材が前記非連通位置から前記連通可能位置に向けて移動を開始する前に判断することが好ましい。
このような構成によれば、中空部材が液体収容部と連通していない非連通位置にあるか否かを本体側センサとカートリッジ側センサとで確認してから、中空部材を液体収容部と連通させることができるので、インク等の液体の漏れ等を効果的に抑制することができる。
また、前記異常判断手段は、前記本体側センサが前記第2信号を出力し、かつ、前記カートリッジ側センサが前記第2範囲内のレベルの信号を出力していないかを、前記中空部材の前記連通可能位置への移動が開始された後であって前記液体吐出ヘッドから液体が吐出される前に判断することが好ましい。
このような構成により、中空部材が液体収容部と連通可能な連通位置にあるか否かを本体側センサとカートリッジ側センサとで確認してから、吐出ヘッドから液体が吐出することができるので、吐出不良等の問題を確実に抑制することができる。
本発明によると、液体収容部と液体吐出ヘッドとの連通状態が不適正であるにもかかわらず、液体吐出ヘッドの吐出動作が行われ、吐出不良が生じ得るという問題を抑制することができる。
本発明の第1実施形態に係るインクジェット式プリンタを示す外観斜視図である。 本発明の第1実施形態に係るプリンタの内部を示す概略側面図である。 本発明の第1実施形態に係るプリンタに着脱可能なインクカートリッジを示す斜視図である。 本発明の第1実施形態におけるカートリッジの内部を示す概略構成図である。 図4に示す領域VIのV−V線に沿った部分断面図である。 図4に示す領域VIにおける、バルブが閉の位置にあるときの図5に示すVI(a)(b)−VI(a)(b)線に沿った部分断面図である。 図4に示す領域VIにおける、バルブが開の位置にあるときの図5に示すVI(a)(b)−VI(a)(b)線に沿った部分断面図である。 図4に示す領域VIにおける、バルブが閉の位置にあるときの図5に示すVI(c)(d)−VI(c)(d)線に沿った部分断面図である。 図4に示す領域VIにおける、バルブが開の位置にあるときの図5に示すVI(c)(d)−VI(c)(d)線に沿った部分断面図である。 本発明の第1実施形態に係るカートリッジがプリンタに装着される過程においてカートリッジとプリンタとが電気的に接続された状態を示す概略平面図である(非連通位置)。 本発明の第1実施形態に係るカートリッジがプリンタに装着される過程においては中空針が流路に挿入された状態を示す概略平面図である(連通可能位置)。 本発明の第1実施形態に係るカートリッジが有する中空針ユニットを示す概略構成図である(非連通位置)。 本発明の第1実施形態に係るカートリッジが有する中空針ユニットを示す概略構成図である(連通可能位置)。 本発明の第1実施形態に係るカートリッジ及びプリンタの電気的構成を示すブロック図である。 本発明の第1実施形態に係るプリンタのコントローラが、カートリッジがプリンタに装着される際に、実行する制御内容を示すフロー図である。 本発明の第1実施形態における、バルブの移動量とカートリッジのホール素子からの出力値との関係を示すグラフである。 本発明の第2実施形態に係るインクジェット式プリンタにカートリッジが装着される過程を示す概略部分断面図である。 図11(a)に示されるカートリッジが装着開始位置まで移動した状態を示す概略部分断面図である。 図11(b)に示されるカートリッジが装着開始位置と装着完了位置との間に位置する状態を示す概略部分断面図である。 図11(c)に示されるカートリッジが装着完了位置まで移動した状態を示す概略部分断面図である。 図11(a)におけるXI(e)−XI(e)線に沿った部分断面図である。 図11(b)における矢印XI(f)から視た背面図である。 本発明の第2実施形態に係るプリンタ及びカートリッジの電気的構成を示すブロック図である。 本発明の第2実施形態に係るプリンタにカートリッジが装着される際にプリンタのコントローラが実行する制御内容を示すフロー図である。 本発明の第1の変形例に係るカートリッジを示す部分断面図である(第1位置)。 本発明の第1の変形例に係るカートリッジを示す部分断面図である(第2位置)。 本発明の第1の変形例における、バルブの移動量とカートリッジのホール素子からの出力値との関係を示すグラフである。 本発明の第2の変形例に係るカートリッジを示す部分断面図である(第1位置)。 本発明の第2の変形例に係るカートリッジを示す部分断面図である(第2位置)。 本発明の第2の変形例における、バルブの移動量とカートリッジの光センサからの出力値との関係を示すグラフである。
以下、本発明の好適な実施の形態について、図面を参照しつつ説明する。
先ず、図1を参照し、本発明の第1実施形態に係るインクジェット式プリンタ1の全体構成について説明する。
本発明の液体カートリッジの第1実施形態に係るインクカートリッジ40(図3参照)は、図1に示すインクジェット式プリンタ1に着脱可能である。プリンタ1は、直方体形状の筐体1aを有する。筐体1aの天板上部には、排紙部31が設けられている。筐体1aの正面(図1の紙面左手前側の面)には、上から順に、3つの開口10d,10b,10cが形成されている。開口10bは給紙ユニット1b、開口10cはインクユニット1cをそれぞれ筐体1a内部に挿入するためのものである。開口10dには、下端の水平軸を支点として開閉可能な扉1dが嵌め込まれている。扉1dは、筐体1aの主走査方向(筐体1aの正面と直交する方向)に関して、搬送ユニット21(図2参照)と対向配置されている。
次いで、図2を参照し、プリンタ1の内部構成について説明する。
筐体1aの内部空間は、上から順に空間A,B,Cに区分できる。空間Aには、マゼンタ、シアン、イエロー、ブラックのインクをそれぞれ吐出する4つのインクジェットヘッド2、用紙Pを搬送する搬送ユニット21、及び、プリンタ1各部の動作を制御するコントローラ100が配置されている。インクジェットヘッド2は、本発明の液体吐出ヘッドに対応する。空間B,Cにはそれぞれ、給紙ユニット1b及びインクユニット1cが配置される。プリンタ1の内部には、給紙ユニット1bから排紙部31に向けて、図2に示す太矢印に沿って、用紙Pが搬送される用紙搬送経路が形成されている。
コントローラ100は、演算処理装置であるCPU(Central
Processing Unit)に加え、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory:不揮発性RAMを含む)、I/F(Interface)等を有する。ROMには、CPUが実行するプログラム、各種固定データ等が記憶されている。RAMには、プログラム実行時に必要なデータ(画像データ等)が一時的に記憶される。コントローラ100は、I/Fを介して、カートリッジ40の後述のメモリ141(図4参照)からのデータ受信、カートリッジ40の後述のセンサユニット70(図6(a)〜(d)参照)とのデータ送受信、外部装置(プリンタ1に接続されたPC等)とのデータ送受信等を行う。コントローラ100は、本発明の移動手段、異常判断手段、読取手段、報知手段に対応する。
給紙ユニット1bは、給紙トレイ23及び給紙ローラ25を有する。このうち、給紙トレイ23が、筐体1aに対して主走査方向に着脱可能となっている。給紙トレイ23は、上方に開口する箱であり、複数種類のサイズの用紙Pを収容可能である。給紙ローラ25は、コントローラ100による制御の下、給紙モータ125(図8参照)の駆動により回転し、給紙トレイ23の最も上方にある用紙Pを送り出す。給紙ローラ25によって送り出された用紙Pは、ガイド27a,27bによりガイドされ且つ送りローラ対26によって挟持されつつ搬送ユニット21に送られる。
搬送ユニット21は、2つのベルトローラ6,7、及び、両ローラ6,7間に架け渡されるように巻回されたエンドレスの搬送ベルト8を有する。ベルトローラ7は、駆動ローラであって、コントローラ100による制御の下、その軸に接続された搬送モータ127(図8参照)の駆動により回転し、図2中時計回りに回転する。ベルトローラ6は、従動ローラであって、ベルトローラ7の回転により搬送ベルト8が走行するのに伴って、図2中時計回りに回転する。
搬送ベルト8のループ内には、4つのヘッド2と対向するように、直方体形状のプラテン19が配置されている。搬送ベルト8の上側ループは、搬送ベルト8の外周面8aが4つのヘッド2の下面(インクを吐出する吐出口が多数形成された吐出面)2aと所定距離離隔しつつ下面2aと平行に延在するよう、内周面側からプラテン19により支持されている。
搬送ベルト8の外周面8aには、弱粘着性のシリコン層が形成されている。給紙ユニット1bから搬送ユニット21へと送られてきた用紙Pは、押さえローラ4によって搬送ベルト8の外周面8aに押え付けられた後、粘着力によって外周面8aに保持されつつ、黒塗り矢印に沿って副走査方向に搬送されていく。
ここで、副走査方向とは、搬送ユニット21による用紙Pの搬送方向と平行な方向である。主走査方向とは、副走査方向に直交し且つ水平面に平行な方向である。
用紙Pが4つのヘッド2の直ぐ下方を通過する際に、コントローラ100による制御の下、各ヘッド2が駆動し、各ヘッド2の下面2aから用紙Pの上面に向けて各色のインクが順に吐出されることで、用紙P上に所望のカラー画像が形成される。そして用紙Pは、剥離プレート5によって搬送ベルト8の外周面8aから剥離され、ガイド29a,29bによりガイドされ且つ二組の送りローラ対28によって挟持されつつ上方に搬送され、筐体1a上部に形成された開口30から排紙部31へと排出される。各送りローラ対28の一方のローラは、コントローラ100による制御の下、送りモータ128(図8参照)の駆動により回転する。
ヘッド2は、主走査方向(図1の紙面に直交する方向)に長尺なライン式であり、略直方体の外形形状を有する。4つのヘッド2は、副走査方向に所定ピッチで並び、フレーム3を介して筐体1aに支持されている。各ヘッド2において、上面には、可撓性チューブが取り付けられるジョイントが設けられ、下面2aには、多数の吐出口が形成され、内部には、チューブ及びジョイントを介して対応するインクカートリッジ40から供給されたインクが吐出口に至るまでのインク流路が形成されている。
インクユニット1cは、カートリッジトレイ35、及び、カートリッジトレイ35内に並んで配置された4つのインクカートリッジ40を有する。図2中最も左方のカートリッジ40は、ブラックのインクを貯留しており、残り3つのカートリッジ40よりも、副走査方向のサイズ及びインク容量が大きい。残り3つのカートリッジ40は、それぞれマゼンタ、シアン、イエローのインクを貯留しており、副走査方向のサイズ及びインク容量が同じである。各カートリッジ40に貯留されたインクは、チューブ及びジョイントを介して、対応するヘッド2に供給される。
カートリッジトレイ35は、内部にカートリッジ40が配置された状態で、筐体1aに対して主走査方向に着脱可能である。したがって、プリンタ1のユーザは、トレイ35を筐体1aから取り出した状態で、カートリッジトレイ35内の4つのカートリッジ40を選択的に交換することができる。
プリンタ1は、図7(a)〜図8に示すように、接点152と、電力出力部157と、電源158(図8)と、中空針ユニット150(図7(c)、(d)参照)とを備えている。中空針ユニット150は、中空針153と、支持体154と、針駆動モータ155、と伝達部材155Aと、前センサ161と、後センサ162とを有している。図8では、電力供給線を太線で示し、信号線を細線で示している。接点152は、コントローラ100のインタフェースとして機能するものであり、筐体1aの空間Cを画定する壁面に形成されている。中空針ユニット150及び接点152はカートリッジ40毎に設けられている。接点152は、コントローラ100と電気的に接続されていて、カートリッジ40にコントローラ100からの信号を伝達する。電力出力部157は、電源158と電気的に接続し、筐体1aの空間Cを画定する壁面において各カートリッジ40の電力入力部147と対向する位置に設けられている(図7(a)(b)参照)。電源158は、筐体1a内に設けられており、プリンタ1の各部に電力を供給する。
図7(a)〜図7(d)に示すように、中空針153は、筐体1aに対して主走査方向に移動可能な支持体154に固定されている。図6(a)〜図6(d)に示すように、中空針153は、ヘッド2のジョイントに取り付けられた可撓性チューブと連通する流路153aをその内部に画成している。中空針153の先端には、流路153aと外部とを連通する開口153bが形成されている。中空針153は、図6(a)、図6(c)、図7(a)に示される非連通位置と、図6(b)、図6(d)、図7(b)に示される連通可能位置との間でカートリッジ40に対して移動可能に構成されている。非連通位置とは中空153が後述のリザーバと連通しない位置であって、連通可能位置とは中空153が後述のリザーバ42と連通可能な位置である。図7(c)は、中空153が連通可能位置に位置するときの中空針ユニット150、図7(d)は中空針153が非連通位置に位置するときの中空針150を示している。中空針153は、本発明の中空部材に対応する。
支持体154は、筐体1a内に主走査方向に移動可能に設けられ、支持部154Aと、図7(c)及び図7(d)に示されるように、支持部154Aの上端部から主走査方向に延びるラック部154Bとを有している。支持部154Aは、筐体1aのカートリッジ40のキャップ46(図7(a)、7(b)参照)に対向するように中空針153を固定している。ラック部154Bの下面には歯が設けられている。
針駆動モータ155は筐体1a内に回転可能に配置されており、伝達部材155Aを介して支持体154を主走査方向に移動させる。伝達部材155Aは、筐体1a内に回転可能に設けられ、ラック部154Bの下面の歯と噛合する歯車であって、針駆動モータ155の回転を支持体154の主走査方向の移動に変換する。また、伝達部材155Aには、副走査方向に沿って突出し、伝達部材155Aの径よりも小さい径を有する略円板状のカム155Bを有している。カム155Bは、その径方向外側に突出する当接部155Cを有している。針駆動モータ155が回転すると、カム155Bは伝達部材155Aと一体的に回転する。カム155Bが回転することにより、当接部155Cは、図7(d)に示す非連通位置に対応する位置と図7(c)に示す連通可能位置に対応する位置との間で移動する。当接部155Cは、図7(d)に示す位置にあるとき、前センサ161の後述のレバー161Aを押し上げ、図7(c)に示す位置にあるとき後センサ162の後述のレバー162Aを押し上げる。具体的には、針駆動モータ155が正方向に回転すると、伝達部材155Aが正方向(図7(d)における時計回り)に回転し、支持体154が中空針153を支持しつつ図7(b)の黒塗り矢印方向(挿入方向)に移動する。針駆動モータ155が逆方向に回転すると、伝達部材155Aが逆方向(図7(c)における反時計回り)に回転し、支持体154が中空針153を支持しつつ挿入方向とは逆の方向(抜去方向)に移動する。
前センサ161及び後センサ162はそれぞれレバー161A、162Aを有するメカニカルスイッチセンサである。前センサ161は、図7(d)に示すように当接部155Cがレバー161Aを押し上げたときにON信号を出力し、それ以外の場合(図7(c)に示すようにレバー161Aが当接部155Cと離間し下がっている場合)にはOFF信号を出力する。つまり、前センサ161は、中空針153が図6(a)、図6(c)、図7(a)、及び、図7(d)に示す非連通位置(リザーバ42と連通していない位置)にあるときにはON信号を、中空針153がそれ以外の位置にあるときにはOFF信号を、コントローラ100に出力する。同様に、後センサ162は、図7(c)に示すように当接部155Cがレバー162Aを押し上げたときにON信号を、それ以外の場合(図7(d)に示すようにレバー162が下がっている場合)にはOFF信号を出力する。つまり、後センサ162は、中空針153が図6(b)、図6(d)、図7(b)、及び、図7(c)に示す連通可能位置(供給路43aに挿入され、後述のバルブ60を介してリザーバ42と連通可能な位置)にあるときにON信号を、中空針153がそれ以外の位置にあるときにOFF信号を、コントローラ100に出力する。このような構成により、中空針153が非連通位置及び連通可能位置に位置しているかを検知することができる。
次いで、図3〜図6を参照し、カートリッジ40の構成について説明する。なお、カートリッジトレイ35内に配置される4つのカートリッジ40は、上述のようにブラックインクのカートリッジが他の色のカートリッジよりも副走査方向のサイズ及びインク容量が大きいことを除き、いずれも同じ構成である。
カートリッジ40は、筐体41、リザーバ42、供給管43、栓50(図6(a)〜(d)参照)、バルブ60、コイルバネ63、センサユニット70(図6(a)〜(d)参照)、メモリ141、接点142、及び電力入力部147を有する。
筐体41は、図3に示すように、直方体形状である。筐体41の内部は、図4に示すように、区画され、2つの部屋41a,41bが形成されている。右方の部屋41aにリザーバ42、他方の部屋41bに供給管43がそれぞれ配置されている。
リザーバ42は、インクを収容する袋であり、筐体41内に配置されている。リザーバ42の開口部には、供給管43の基端が接続されている。リザーバ42は、本発明の液体収容部に対応する。
図5は、図4の領域VIのV−V線に沿った部分断面図である。図6(a)はバルブ60が閉の位置にあるときの図5におけるVI(a)(b)−VI(a)(b)断面図、図6(b)はバルブ60が開の位置にあるときの図5におけるVI(a)(b)−VI(a)(b)断面図、図6(c)はバルブ60が閉の位置にあるときの図5におけるVI(c)(d)−VI(c)(d)断面図、図6(d)はバルブ60が開の位置にあるときの図5におけるVI(c)(d)−VI(c)(d)断面図である。図6(a)〜(d)に示されるように、供給管43は、リザーバ42に収容されたインクをヘッド2(図2)に供給するための供給路43aを画定している。供給管43の一端には、開口43bが形成されている。供給管43は、縮径部43xと、縮径部43xの一端(開口43bに近い方の端部)から供給管43の半径方向内方に突出した弁座43zと、が設けられている。縮径部43xの一端であって弁座43zの近傍には、開口43yが規定されている。供給路43aは、本発明の流路に対応する。
供給管43は、図4に示すように、先端が筐体41外に突出している。当該先端には、供給路43aのリザーバ42とは反対側の開口43bを塞ぐように、ゴム等の弾性材料からなる栓50が圧縮状態で設けられている(図6(a)〜(d)参照)。当該先端及び栓50の外側にはキャップ46が設けられている。キャップ46の中央には開口46aが形成されており、開口46aを介して栓50の正面(バルブ60に対向する裏面とは反対側の面)が露出している。
バルブ60は、供給路43aに配置されており、Oリング61及び弁本体62を有する。バルブ60は、図6(a)、(c)に示す閉の位置と、図6(b)、(d)に示す閉の位置との間で移動可能に構成されている。バルブ60は、本発明の移動体及び弁体に対応する。閉の位置は本発明の第1位置、開の位置は本発明の第2位置にそれぞれ対応する。
弁本体62は、図5及び図6(a)〜(d)に示すように主走査方向に軸を有する円柱形状の磁性体である。図5に示すように、供給管43における弁本体62が配置された部分は、上壁及び下壁が平坦であり、主走査方向と直交する断面が副走査方向に細長い、円筒状である。供給管43の副走査方向両側の側壁の内面にはそれぞれ、副走査方向に沿って内側に突出する突起43pが形成されている。各突起43pは、弁本体62が移動可能な範囲に亘って、主走査方向に延在している。弁本体62は、供給管43の突起43p及び上下壁に挟持され、断面視において供給路43aの中央で位置決めされている。このような構成により、供給路43aのうち、弁本体62と供給管43との間であって、弁本体62と供給管43の突起43p及び上下壁との当接部分を除く部分が、流路43eとして確保されている。なお、図6(c)及び図6(d)では突起43pの図示は省略している。
Oリング61は、ゴム等の弾性材料からなり、弁本体62の正面(栓50に対向する面)に固定されている。
バルブ60は、コイルバネ63によって、開口43yに向けて付勢されている。コイルバネ63は、一端が供給管43の基端から内側に突出した固定部43fに固定されており、他端が弁本体62の裏面に接触している。コイルバネ63は、本発明の付勢手段に対応する。
このような構成により、図6(a)及び図6(c)に示すようにバルブ60が供給路43aを閉じる閉の位置にあるとき、Oリング61は、コイルバネ63によって栓50側に付勢され、弁座43zに接触する。この場合、開口43yが封止され図6(c)に示すように、流路43eを介したリザーバ42と外部との連通が遮断される。このとき、Oリング61はコイルバネ63の付勢力によって弾性変形している。一方、バルブ60が図6(b)及び図6(d)に示す開の位置にあるときには、Oリング60と弁座43zとの接触が解除され、図6(d)に示すように流路43eが供給路43aのうち栓50とバルブ60との間に画成される空間と連通する。
センサユニット70は、ホール素子71及び磁石72を含む。センサユニット70は、本発明のカートリッジ側センサに対応する。磁石72は、磁場を発生させるものである。ホール素子71は、磁気センサであって、入力された磁場を電気信号に変換し、当該電気信号を接点142を介してコントローラ100に出力する。本実施形態において、ホール素子71は、弁本体62の移動に伴って変化する磁場の大きさに比例した電圧値を示す信号を、コントローラ100に出力する。ホール素子71は、磁石72と弁本体62とによって作られる磁場が入力される位置に配置されている(図6(a)参照)。
ホール素子71及び磁石72は、図6(a)に示すように、それぞれ供給管43の上壁及び下壁内に配置され、鉛直方向に互いに対向している。バルブ60が閉の位置にあるとき、ホール素子71及び磁石72は、弁本体62を挟んで対向している(即ち、弁本体62は、ホール素子71と磁石72との間の位置にある)。このとき、磁石72が発生した磁場が、弁本体62を介してホール素子71に効率的に届く。したがって、ホール素子71が検知する磁場は大きく、ホール素子71は高い電圧値を示す信号をコントローラ100に出力する。
バルブ60が図6(a)に示す閉の位置から図6(b)に示す供給路43aを開く開の位置に移動するときに、弁本体62が鉛直方向に関してホール素子71及び磁石72と対向しない位置(即ち、ホール素子71と磁石72との間ではない位置)に移動するのに伴い、ホール素子71が検知する磁場が小さくなり、ホール素子71から出力される信号が示す電圧値が低くなる。コントローラ100は、ホール素子71から受信した信号が示す電圧値に基づいて、バルブ60の位置が開か閉かを判断する。
図4に示されるメモリ141は、EEPROM等からなり、ホール素子71からの出力値に関する情報を記憶する。メモリ141は本発明の記憶手段に対応する。本実施形態において、メモリ141は、図10に示されるカートリッジ40毎に予め設定された所定の出力値Vmax,Vminを記憶している。図10において、横軸は、図6(a)に示す閉の位置から、主走査方向に沿って栓50から離隔する方向への、バルブ60の移動量を意味する。所定の出力値Vmax,Vminはそれぞれ、バルブ60が閉の位置及び開の位置にあるときの、ホール素子71からの出力値である。バルブ60が閉の位置から開の位置又は開の位置から閉の位置への移行途中におけるホール素子71からの出力値は所定値Vmax,Vminの間にある。
電力入力部147は、センサユニット70及びメモリ141と電気的に接続し、接点142の近傍において筐体41の外面に露出して設けられている。
次いで、図6(a)〜図10を参照し、カートリッジ40がプリンタ1に装着される過程について説明する。
カートリッジ40がプリンタ1に装着される前、図6(a)及び図6(c)に示すように、栓50には中空針153が挿入されておらず、バルブ60は閉の位置に維持されている。この段階では、図8に示すような接点142及び接点152間の電気的接続並びに電力入力部147及び電力出力部157間の電気的接続は、未だなされていない。したがって、この段階において、カートリッジ40及びプリンタ1間での信号の送受信は不能であり、且つ、センサユニット70及びメモリ141には電力が供給されていない。
カートリッジ40をプリンタ1に装着するとき、プリンタ1のユーザは、カートリッジトレイ35(図2参照)内にカートリッジ40を配置した状態で、カートリッジトレイ35を主走査方向(図7(a)の白抜き矢印方向)に移動させて筐体1aの空間Cに挿入する。この際、先ず、図7(a)に示すように、カートリッジ40の接点142がプリンタ1の接点152と接触し、カートリッジ40とプリンタ1とが電気的に接続される。これにより、カートリッジ40及びプリンタ1間の信号の送受信が可能になる。
また、接点142,152同士が接触するタイミングと略同じタイミングで、図7(a)に示すように、カートリッジ40の電力入力部147とプリンタ1の電力出力部157とが互いに接触して電気的に接続される。これにより、電源158から、電力出力部157及び電力入力部147を介して、センサユニット70及びメモリ141に電力が供給される(図8参照)。
この段階において、図7(a)に示すように、カートリッジ40は中空針153から離隔しており、リザーバ42はヘッド2のインク流路と連通していない。つまり、中空針153は非連通位置に配置されている。このとき、ホール素子は第1範囲のレベルの信号を出力している。
この状態において、中空針153が非連通位置から図7(b)の黒塗り矢印方向に沿って移動すると、先ず、中空針153が開口46aを介して栓50の略中心を主走査方向に貫通する。このとき、中空針153の先端に設けられた開口153bが供給路43aのうちバルブ60と栓50との間に画成される部分に配置され、開口153bを介して、中空針153内の流路153aと当該部分とが連通する。このとき、Oリング61及び弁座43zとは接触しているので、バルブ60と栓50との間に画成される部分と、流路43eとは連通していない。つまり、バルブ60は閉の位置に配置される。またこのとき、栓50に中空針153による孔が形成されるが、栓50における当該孔の周囲が弾性により中空針153の外周面に密着する。これにより、栓50の孔と中空針153との間からのインク漏れが抑制される。
その後、中空針153を更に連通可能位置に向けて移動させると、中空針153の先端が弁本体62に当接する。そして中空針153の供給路43aへのさらなる進入により、中空針153に押されて弁本体62がOリング61と共に移動し、Oリング61が弁座43zから離隔する(図6(b)及び図6(d)参照)。つまり、バルブ60は開の位置に配置される。これにより、Oリング61が弁座43zから離隔することにより、バルブ60と栓50との間に画成される部分と、流路43eとが連通する。
バルブ60が開の位置にあるとき、開口153bを介して中空針153の流路153aと供給路43a(流路43e)とが連通され、供給路43aを介したリザーバ42と外部との連通が許可される。即ち、図6(b)及び図6(d)に示すように栓50に中空針153が貫通し且つバルブ60が開の位置にあるとき、供給路43a、流路153a等を介して、リザーバ42とヘッド2のインク流路とが連通している。そして、後センサ162からON信号が出力されると、図6(b)及び図6(d)に示される中空針153が連通可能位置まで移動したと考えられるので、針駆動モータ155を停止する。この状態において、コントローラ100がヘッド2を制御することにより、リザーバ42内に収容されているインクを適切に吐出することができる。
次に、プリンタ1に複数のカートリッジ40が同時に装着されたときに、コントローラ100が各カートリッジ40に対して行う一連の処理について、図9を参照して説明する。
コントローラ100は、まず、カートリッジ40とプリンタ1との電気的接続を検知する(S1)。コントローラ100は、カートリッジ40とプリンタ1との電気的接続が検知されると(S1:YES)、カートリッジ40のメモリ141に記憶されている情報を読み取る(S2)。本実施形態では、コントローラ100は、メモリ141から図10に示す所定の出力値Vmax、Vminを読取る。
S2の後、コントローラ100は、後センサ162からON信号が出力されているか否かを判断する(S3)。後センサ162からON信号が出力されている場合(S3:YES)、つまり、中空針153が図6(b)、図6(d)、図7(b)に示す連通可能位置に配置されていると考えられる場合、コントローラ100はS12に処理を進める。
後センサ162からON信号が出力されていない場合(S3:NO)、つまり、中空針153が連通可能位置に配置されていないと考えられる場合、コントローラ100は、前センサ161からON信号が出力されているか否かを判断する(S4)。前センサ161からON信号が出力されている場合(S4:YES)、つまり、中空針153が図6(a)、図6(c)、図7(a)に示す非連通位置に配置されていると考えられる場合、コントローラ100はS8に処理を進める。
前センサ161からON信号が出力されていない場合(S4:NO)、コントローラ100は針駆動モータ155の逆方向の回転を開始させる(S5)。これにより、非連通位置と連通可能位置との間にある中空針153を、非連通位置に向けて、抜去方向(図7(b)の黒塗り矢印方向とは逆の方向)に移動開始する。
S5の後、コントローラ100は、前センサ161からON信号が出力された否かを判断する(S6)。前センサ161からON信号が出力された場合(S6:YES)、中空針153が非連通位置(図7(a))に配置されたので、コントローラ100は針駆動モータ155の回転を停止させる(S7)。
なお、前センサ161からON信号が出力されないまま所定時間が経過した場合(S16:YES)、コントローラ100は、プリンタ1のディスプレイやスピーカ等の出力手段により、エラー報知を行い(S17)、プリンタ1の各部の動作を停止させる(S18)。この場合、前センサ161、針駆動モータ155、伝達部材155A、支持部154等に異常があると推定される。
S7の後、コントローラ100は、バルブ60が図6(a)に示される閉の位置(第1位置)にあるか否かを判断する(S8)。このときコントローラ100は、S2で読み取った情報に基づいて、当該判断を行う。
具体的には、コントローラ100は、先ず、読み取った出力値Vmax,Vminの各値からプラスマイナス所定の範囲を、第1範囲VmaxR,第2範囲VminRとして、演算で求める。そして、ホール素子71からの出力値が第1範囲VmaxR内にあればバルブ60が閉の位置(第1位置)にあると判断し、ホール素子71からの出力値が第2範囲VminR内にあればバルブ60が開の位置(第2位置)にあると判断する。
第1及び第2範囲VmaxR,VminRの演算方法としては、例えば、出力値Vmax,Vminの差(Vmax−Vmin)の所定%(50%未満であって、例えば10%)を、各値Vmax,Vminにプラスした値(上限値)と、各値Vmax,Vminからマイナスした値(下限値)とを算出し、下限値から上限値までの範囲をそれぞれ第1及び第2範囲VmaxR,VminRとする。このように、第1及び第2範囲VmaxR,VminRをVt(=(Vmax+Vmin)/2)と重ならないように第1及び第2範囲VmaxR、VminRを決定することにより開の位置及び閉の位置と判定される範囲が互いに重複しない。
バルブ60が閉の位置(第1位置)にない場合(S8:NO)、つまり、センサユニット70が第1範囲VmaxR外の信号を出力している場合又は何の信号も出力していない場合、コントローラ100は、エラー報知を行い(S17)、プリンタ1の各部の動作を停止させる(S18)。この場合、バルブ60、ホール素子71、コイルバネ63等に異常があると推定される。
バルブ60が閉の位置(第1位置)にある場合(S8:YES)、つまり、センサユニット70が第1範囲VmaxR内の信号を出力している場合、コントローラ100は、針駆動モータ155の正方向の回転を開始させる(S9)。これにより、非連通位置(図7(a)参照)にある中空針153が、連通可能位置(図7(b))に向けて、挿入方向(図7(b)の黒塗り矢印方向)に移動開始する。
S9の後、コントローラ100は、後センサ162からON信号が出力されたか否かを判断する(S10)。後センサ162からON信号が出力された場合(S10:YES)、中空針153が図7(b)に示される連通可能位置に配置されたと考えられるので、コントローラ100は針駆動モータ155の回転を停止させる(S11)。
なお、後センサ162からON信号が出力されないまま所定時間が経過した場合(S19:YES)、コントローラ100は、エラー報知を行い(S17)、プリンタ1の各部の動作を停止させる(S18)。この場合、後センサ162、針駆動モータ155、伝達部材155A、支持部材154等に異常があると推定される。
S11の後、コントローラ100は、バルブ60が開の位置(第2位置)にあるか否かを判断する(S12)。このときコントローラ100は、ホール素子71からの出力値が第2範囲VminR内にあればバルブ60が開の位置(第2位置)にあると判断する。
バルブ60が開の位置(第2位置)にない場合(S12:NO)、つまり、ホール素子71からの出力値が第2範囲VminR外の信号である場合又は何の信号も出力していない場合、コントローラ100は、エラー報知を行い(S17)、プリンタ1の各部の動作を停止させる(S18)。この場合、バルブ60、ホール素子71、中空針153等に異常があると推定される。
バルブ60が開の位置にある場合(S12:YES)、コントローラ100は、記録制御(S13)を行い、当該ルーチンを終了する。記録制御(S13)において、コントローラ100は、外部装置から受信した記録指令に伴う処理(給紙モータ125、搬送モータ127、及び送りモータ128(図8参照)並びにヘッド2の駆動制御等)を行う。
次に、カートリッジ40を取外すときについて説明する。カートリッジ40をプリンタ1から取り外すとき、プリンタ1のユーザは、トレイ35を筐体1aから取り出す。この際、4つのカートリッジ40は同時に、対応する支持体154、接点152、及び電力出力部157から離隔する。これにより、接点142及び接点152間の電気的接続並びに電力入力部147及び電力出力部157間の電気的接続が共に解除され、カートリッジ40及びプリンタ1間の信号の送受信が不能となり、センサユニット70及びメモリ141に電力が供給されなくなる。また、このとき、供給管43が図6(b)における右方向(抜去方向)に移動し、中空針153が供給路43aから抜去されるのに伴い、コイルバネ63の付勢力によって、バルブ60の位置が開の位置から閉の位置に切り換わる。その後、中空針153は栓50から抜去される。このとき、栓50に形成された中空針153による孔は、当該孔の周囲部分の弾性により、インク漏れが抑制される程度に、小さくなる。
コントローラ100は、カートリッジ40の取外しに伴うカートリッジ40とプリンタ1との電気的接続の解除を検知した後、中空針153が連通可能位置(図7(b)参照)から非連通位置(図7(a)参照)に移動するよう、針駆動モータ155の駆動を制御する。
以上に述べたように、本実施形態のプリンタ1によると、コントローラ100が、ホール素子71の出力信号及び前後センサ161,162の出力信号に基づいて、異常があるか否かの判断を行う(S3,S4,S6,S8,S10,S12)。そのため、異常を的確に検出し、エラー報知(S17)等の処置をとることができる。これにより、リザーバ42とヘッド2との連通状態が不適正であるにもかかわらず、ヘッド2の吐出動作が行われ、吐出不良が生じ得るという問題を抑制することができる。 特に、ホール素子71は中空針153のカートリッジ40に対する相対位置に応じたレベルの信号を出力するよう構成されているので、ホール素子71の出力信号のレベル及び前後センサ161、162の出力信号に基づいて、異常があるか否かの判断を行うことができる。
また、カートリッジ40のメモリ141にホール素子71からの出力値に関する情報(Vmax、Vmin)が記憶されており、コントローラ100は、当該情報に基づいて、異常があるか否かの判断を行う(S8,S12)。個々のホール素子71によって出力特性が異なり得るが、本実施形態によれば、上記構成により、個々のホール素子71の出力特性に応じて的確な判断を行うことができる。
また、コントローラ100は、異常ありと判断した場合に、報知(S17)を行う。これにより、ユーザに適切な処置を行うよう促すことができる。
また、コントローラ100は、中空針153が非連通位置から連通可能位置に向けて移動を開始する前(S9の前)に、異常があるか否かの判断を行う(S3,S4,S6,S8)。これにより、インク漏れ等を効果的に抑制することができる。
また、コントローラ100は、ヘッド2からインクが吐出される前(S13の前)に、異常があるか否かの判断を行う(S3,S4,S6,S8,S10,S12)。特に、中空針153の連通可能位置への移動が開始した後(S9の後)であってヘッド2からインクが吐出される前(S13の前)に、異常があるか否かの判断を行う(S10、S12)。これにより、吐出不良等の問題を確実に抑制することができる。
また、プリンタ1の構成によれば、中空針153を移動させる機構の一部である伝達部材155Aを利用して、中空針153の位置に応じた信号を出力することができるので、部品点数の増加を抑制することができる。
また、センサユニット70と移動体であるバルブ60とをどちらもカートリッジ40に設けたことにより、移動体の大きさや形状、材質等をセンサユニット70の特性に応じて選択することができる。
また、バルブ60はコイルバネ63の付勢力によって閉の位置に配置され、中空針153がバルブ60を押すことによって閉の位置から開の位置へ移動するので、バルブ60を移動させる手段を別途設ける必要がなく、簡易な構成によってバルブ60を移動させることができる。また、カートリッジ40を装置本体から取外した場合に、中空針153が連通可能位置から非連通位置へ移動すると、バルブ60は付勢力によって自動的に開の位置から閉の位置へ戻る。よって、過去に中空針153が挿入されたことのあるカートリッジ40に再度中空針153を挿入する場合であっても、センサユニット70による中空針153の位置検知を行うことができる。
また、プリンタ1の構成によれば、中空針153の非連通位置と連通可能位置との間における移動と、バルブ60による流路43aの開閉動作とを、連動させることができる。また、バルブ60が移動体と弁体とを兼ねるので、別途弁体を設ける必要がなく部品点数の増加を防止することができる。
続いて、図11(a)〜図13を参照し、本発明の第2実施形態に係るインクジェット式プリンタについて説明する。第2実施形態に係るプリンタ201は、中空針153が筐体201aの空間Cを画定する壁面201Aに固定されている点、及び、前センサ261及び後センサ262がフォトインタラプタである点、カートリッジ240に光遮蔽リブ241が設けられた点において、第1実施形態のプリンタ1と異なり、その他は第1実施形態のプリンタ1と略同じ構成である。
第2実施形態に係るプリンタ201は、第1実施形態に係る中空針ユニット150(支持体154、支持体154を移動させる針駆動モータ155、前センサ161、後センサ162)の代わりに、ストッパ254及びストッパ254を移動させるストッパ駆動モータ255(図12)、前センサ261、後センサ262を有する。また、カートリッジ240の筐体241の外周面には、鉛直方向上方に突出する光遮断リブ241が設けられている。
ストッパ254は、筐体201aにおける空間Cを画定する底壁に設けられている。ストッパ254は、ストッパ駆動モータ255の駆動によって鉛直方向に移動可能であり、空間C内に突出した位置(図11(a),(b))と、空間Cから退避した位置(図11(c),(d))とを選択的に取り得る。
中空針153は、筐体201aにおける空間Cを画定する壁面201A(入口C1と反対側の壁)に固定されている。壁面201Aは本発明の装着部に対応する。図11(a)〜(f)において図示を省略しているが、接点152及び電力出力部157は、中空針153と同じ壁面201Aに、バネ等の付勢部材を介して設けられている。接点152及び電力出力部157は、入口C1に向けて付勢されている。
第2実施形態において、前センサ261及び後センサ262は共に発光素子と受光素子とを有するフォトインタラプタからなり、カートリッジ240に設けられた光遮蔽リブ241が発光素子と受光素子との間に配置され光が遮られている状態においてON信号を出力し、光遮蔽リブ241が発光素子と受光素子との間に配置されず光が遮られていない状態においてOFF信号を出力する。
前センサ261は、カートリッジ240が図11(b)に示す装着開始位置にあるとき及びカートリッジ240が装着開始位置よりも図11(a)の白抜き矢印方向(挿入方向)の位置にあるときにON信号を、カートリッジ240がそれ以外の位置にあるときにOFF信号を、コントローラ100に出力する。
後センサ262は、カートリッジ240が図11(d)に示す位置(装着完了位置)にあるときにON信号を、カートリッジ240がそれ以外の位置にあるときにOFF信号を、コントローラ100に出力する。
第2実施形態において、プリンタ201のユーザがカートリッジ240を入口C1から空間Cに挿入すると、カートリッジ240は、先ず、ストッパ254と接触する位置(装着開始位置)で停止する(図11(a),(b)参照)。
カートリッジ240がストッパ254と接触するタイミングと略同じタイミングで、カートリッジ240の接点142とプリンタ201の接点152、及び、カートリッジ40の電力入力部147とプリンタ201の電力出力部157が、それぞれ接触する。これにより、カートリッジ240とプリンタ201とが電気的に接続され、電源158から電力出力部157及び電力入力部147を介してセンサユニット70に電力が供給されると共に、カートリッジ240及びプリンタ201間の信号の送受信が可能になる。
また、カートリッジ240がストッパ254と接触するタイミングと略同じタイミングで、前センサ261内に光遮蔽リブ241が侵入するので前センサ241からON信号が出力される。
コントローラ100は、図13に示すように、前センサ261からON信号が出力されると(S21:YES)、カートリッジ240のメモリ141に記憶されている情報を読み取る(S22)。
S22の後、コントローラ100は、S22で読み取った情報に基づいて、S8と同様に、バルブ60が閉の位置にあるか否かを判断する(S23)。
バルブ60が閉の位置にない場合(S23:NO)、コントローラ100は、S17及びS18と同様に、エラー報知を行い(S27)、プリンタ1の各部の動作を停止させる(S28)。この場合、バルブ60、ホール素子71等に異常があると推定される。
バルブ60が閉の位置にある場合(S23:YES)、コントローラ100は、ストッパ駆動モータ255を駆動し、ストッパ254を下降させる(S24)。これにより、空間C内に突出した位置ストッパ254が、空間Cから退避した位置に移動する。これにより、カートリッジ240のさらなる進入(挿入方向への移動)が可能となる。
S24の後、コントローラ100は、後センサ262からON信号が出力されたか否かを判断する(S25)。後センサ262からON信号が出力された場合(S10:YES)、S12と同様に、バルブ60が開の位置にあるか否かを判断する(S26)。
なお、後センサ262からON信号が出力されないまま所定時間が経過した場合(S29:YES)、コントローラ100は、エラー報知を行い(S27)、プリンタ1の各部の動作を停止させる(S28)。この場合、後センサ262、ストッパ駆動モータ255等に異常があるか、ユーザがカートリッジ240のさらなる進入に係る動作を行わなかったと推定される。
バルブ60が開の位置にある場合(S26:YES)、コントローラ100は、記録制御(S30)を行い、当該ルーチンを終了する。また、バルブ60が開の位置にない場合(S26:NO)、コントローラ100は、エラー報知を行い(S27)、プリンタ1の各部の動作を停止させる(S28)。
以上に述べたように、本実施形態のプリンタ201によると、第1実施形態と同様の効果(吐出不良の問題が抑制されるという効果等)を得ることができる。また、液体カートリッジ240を移動させることにより中空針153をカートリッジ240に対して相対的に移動させることができるので、プリンタ201の装置本体に中空針153の移動機構を設ける必要がない。
続いて、図14(a)〜図15を参照し、本発明に係るカートリッジの第1の変形例について説明する。以下、上述した第1実施形態の構成要素と同じ構成要素については同一の符合を付して説明を省略する。
図14(a)において、カートリッジ340は、ホール素子71及び磁石72は、第1実施形態(図5参照)よりも主走査方向に関して栓50から離隔した位置において、供給管343内に配置されている。
図14(a)に示すように、カートリッジ340において、バルブ60が閉の位置にあるとき、ホール素子71及び磁石72は、鉛直方向に関して弁本体62と対向していない(即ち、弁本体62は、ホール素子71と磁石72との間ではない位置にある)。このとき、ホール素子71が検出する磁場は小さく、ホール素子71は低い電圧値を示す信号を出力する。
バルブ60が図14(a)に示す閉の位置から図14(b)に示す開の位置に移動するときに、弁本体62が鉛直方向に関してホール素子71及び磁石72と対向する位置(即ち、ホール素子71と磁石72との間の位置)に移動するのに伴い、磁石72が発生した磁場が、弁本体62を介してホール素子71に効率的に届くようになる。したがって、ホール素子71が検出する磁場が大きくなり、ホール素子71から出力される信号が示す電圧値が高くなる。
図15に、本変形例におけるバルブ60の移動量とホール素子71からの出力値との関係が示されている。図15において、横軸は、図14(a)に示す閉の位置から、主走査方向に沿って栓50から離隔する方向への、バルブ60の移動量を意味する。このとき、第1範囲はVminR、第2範囲はVmaxRとなる。
続いて、図16(a)〜図17を参照し、本発明に係るカートリッジセンサの第2の変形例について説明する。以下、上述した第1実施形態の構成要素と同じ構成要素については同一の符合を付して説明を省略する。
図16(a)及び図16(b)に示されるカートリッジ440のバルブ460は、円柱状の主部460Aと、主部460Aのうち開口43bと対向する面から主走査方向に延びる突起460Bとを含む。バルブ460は、磁性体以外の材料からなってよい。バルブ460の周面は、光が反射可能な鏡面となっている。供給管443の縮径部43xの内周には、ゴム等の弾性材料からなるOリング461が固定されている。バルブ460は、図16(a)に示す閉の位置にあるときに、Oリング461と接触する。このとき、開口43yが封止されている。
図16では、カートリッジ側センサとして、ホール素子71のような磁気センサではなく、光センサ470が採用されている。光センサ470は、発光部及び受光部を有し、物体の有無を非接触状態で検知することができる、反射型の光センサである。光センサ470は、コントローラ100から接点142を介して入力された信号に基づく光量の光を発光部から出射し、受光部により受信された光の光量を示す信号を接点142を介してコントローラ100に出力する。
光センサ470は、図16(a)に示す閉の位置にあるバルブ460と鉛直方向に対向し、且つ、図16(b)に示す開の位置にあるバルブ460と鉛直方向に対向しない位置に配置されている。バルブ460が閉の位置にあるとき、発光部から出射された光は、バルブ460の周面で反射され、受光部により受信される。このとき光センサ470は高い電流値を示す信号をコントローラ100に出力する。バルブ460が開の位置にあるとき、発光部から出射された光は、バルブ460の周面で反射されず、受光部により受信されない。このとき光センサ470は低い電流値を示す信号をコントローラ100に出力する。 コントローラ100は、光センサ470から受信した信号が示す電流値に基づいて、バルブ360の位置が開の位置か閉の位置かを判断する。
図16に示される本変形例では、カートリッジのメモリ141は、光センサ470からの出力値に関する情報として、例えば、図17に示す所定の出力値ICmax,ICminを記憶してよい。図17において、横軸は、図16(a)に示す閉の位置から、主走査方向に沿って栓50から離隔する方向への、バルブ460の移動量を意味する。ICmax,ICminはそれぞれ、バルブ460が閉の位置及び開の位置にあるときの、光センサ470からの所定の出力値である。バルブ460が閉の位置から開の位置又は開の位置から閉の位置への移行途中における光センサ470からの出力値はICmax,ICminの間にある。
コントローラ100は、第1実施形態と同様に、メモリ141から読み取った情報(ICmin、ICmax)に基づいて、第1及び第2範囲を求め、光センサ470からの出力値が第2範囲ICminR(ICminプラスマイナス所定の範囲)内にあればバルブ460が開の位置にあり、光センサ470からの出力値が第1範囲ICmaxR(ICmaxプラスマイナス所定の範囲)内にあればバルブ460が閉の位置にあると判断する。
このような構成によれば、第1実施形態と同様な効果を得られることができる。
以上、本発明の好適な実施の形態について説明したが、本発明は上述の実施形態に限られるものではなく、特許請求の範囲に記載した限りにおいて様々な設計変更が可能なものである。
例えば、図9に示される第1実施形態のフローチャートにおいて、コントローラ100は、S8でバルブ60が閉の位置にあるか否かを判断する代わりにホール素子71からの出力値を確認し、その後、S11とS12との間で、S8で確認した出力値が第1範囲VmaxR内であるか(即ち、S8の段階でバルブ60が閉の位置にあったか)否かを判断してよい。そしてコントローラ100は、S8で確認した出力値が第1範囲VmaxR内でない場合、エラー報知を行い(S17)、プリンタ1の各部の動作を停止させる(S18)一方、S8で確認した出力値が第1範囲VmaxR内である場合、S12に処理を進めてよい。
カートリッジの各部品について:
・カートリッジ側センサは、上述のような磁気センサや反射型の光センサに限定されず、その他様々なタイプのセンサ(例えば、透過型の光センサ、物体に接触するか否かで物体の有無を検知するメカスイッチ型のセンサ等)であってよい。メカスイッチ型のセンサを用いる場合には、ON信号自体を第1範囲又は第2範囲のレベルの信号とし、OFF信号を第1範囲外及び第2範囲外のレベルの信号としてもよい。また、OFF信号に代えて、信号の出力がない場合を第1範囲外及び第2範囲外としてもよい。
・また、センサユニット70は、供給管43の外壁面や内壁面に設けられてもよい。
・移動体は、センサの種類等に応じて、任意の材料からなってよい。
・移動体は、流路を開閉する弁体に限定されず、例えば流路の流量調整を行う部材であってもよい。
・その他、特許請求の範囲に記載した限りにおいて、カートリッジの各部品(筐体41、リザーバ42、供給管43、栓50、バルブ60、センサユニット70、メモリ141等)の構成(形状、位置等)を適宜変更してよく、また、別の部品を追加したり、一部の部品を省略したりしてよい。例えば、図14に示されるカートリッジ40において、バルブ60が流路を開閉する弁体ではなく単に移動体として機能する場合には、Oリング61及び弁座43zを省略し、供給管43を縮径部43xを有さない円筒状に形成することができる。この場合、コイルバネ63の付勢力によってバルブ60が栓50に当接する位置(第1位置)に位置するように配置する。このときセンサユニット70は第1位置に応じたレベルの信号を出力する。中空針153は、栓50を貫通し流路43aに侵入すると同時に、バルブ60を栓50から離間した位置(第2位置)へ移動させてもよい。
・また、移動体はコイルバネ63によって付勢されている必要はなく、第1位置に配置されていればよい。特に、カートリッジ40が個別に取外せる構成であって、使い捨ての液体カートリッジの場合、中空部材の移動によって第1位置から第2位置まで移動する構成であれば足り、中空部材が流路43aから抜かれる際に移動体は第2位置から第1位置に戻らなくてもよい。
カートリッジの記憶手段が記憶する情報について:
・カートリッジの記憶手段は第1及び第2範囲に関連する情報を記憶せず、装置本体に第1及び第2範囲に関する情報を記憶する記憶手段を有してもよい。また、カートリッジの記憶手段は第1及び第2範囲の両方ではなくいずれか一方のみに関連する情報を記憶し、装置本体において他方に関連する情報を記憶してもよい。
・第1及び第2範囲に関連する情報とは、各範囲を導出可能な情報を意味する。例えば、記憶手段は、移動体が第1位置と第2位置との間にあるときのカートリッジ側センサからの出力値(閾値:例えばVt,ICt)や、各範囲の上限値及び下限値を記憶してよい。記憶手段が閾値を記憶している場合、閾値以上の範囲を第1範囲、閾値未満の範囲を第2範囲としてよい。また、記憶手段が各範囲の上限値及び下限値を記憶している場合、第1範囲及び第2範囲そのものを記憶しているので、各範囲を求めるための演算を行う必要がない。
・第1実施形態において、第1及び第2範囲を演算で求めるときに用いられる所定の%の値は、液体吐出装置本体の記憶手段及び液体カートリッジの記憶手段のいずれが記憶してもよい。
・第1範囲及び第2範囲に関連する情報は、例えば、カートリッジの製造時等に事前にセンサユニット70によって測定した値を用いてもよいし、カートリッジの型番毎に理論値を設定しておいてもよい。
移動手段について:
・中空部材における非連通位置から連通可能位置への液体カートリッジに対する相対的な移動は、中空部材及び液体カートリッジの少なくとも一方を移動させることによって、実現されればよい。例えば、第1実施形態では中空針153を針駆動機構によって移動させるが、第2実施形態のように中空針153を固定してカートリッジ240を移動させてもよい。この場合、カートリッジ240を移動させる移動手段(モータやギア)に前センサ161や後センサ162と同様なセンサを設けてよい。
・中空部材及び/又はカートリッジを移動させる移動手段を液体吐出装置に設けず、ユーザの手動のみによって、カートリッジが液体吐出装置に装着され、中空部材が非挿入位置から挿入位置に移動してもよい。
本体側センサについて:
・上述の実施形態では、本体側センサとして一対の前後センサ161,162、261、262を例示したが、これに限定されない。
・第1実施形態において、針駆動モータ155のエンコーダを、本体側センサとして用いてもよい。
・第2実施形態において、ストッパ254を省略してよい。この場合、例えば、前センサ261をカートリッジ240の装着開始位置を装着部の入口(図11に示す空間Cの入口C1)とし、装着完了位置を図11(d)に示すようにカートリッジがそれ以上動かなくなるまで装着部に装着されたときの位置として、カートリッジ240が各位置に到達したことを検知する前後センサ261、262を設ければよい。
また、カートリッジと液体吐出装置との間で信号の送受信が可能となるタイミングや、液体吐出装置からカートリッジへの電力供給が可能となるタイミングは、上述したものに限定されず、任意に変更可能である。また、カートリッジ及び液体吐出装置における接点、電力入力部、電力出力部等の位置も、任意に変更可能である。
また、中空部材は、針のように先端が尖っていることに限定されない。
また、液体吐出ヘッドが吐出する液体は、インクに限定されない(例えば、記録媒体上に形成される画質を向上させるための画質向上液、搬送ベルトを洗浄するための洗浄液等であってもよい)。
また、本発明に係る液体吐出装置に含まれる液体吐出ヘッドの数は4に限定されず、1以上であればよい。
また、本発明に係る液体吐出装置は、ライン式及びシリアル式のいずれでもよく、また、プリンタに限定されず、ファクシミリやコピー機等の任意の液体吐出装置であってよい。
1、201 インクジェット式プリンタ(液体吐出装置)
2 インクジェットヘッド(液体吐出ヘッド)
35 コイルバネ(付勢手段)
40、240、340、440 インクカートリッジ(液体カートリッジ)
42 リザーバ(液体収容部)
43a 供給路(流路)
43z 弁座
60、460 バルブ(移動体,弁体)
71 ホール素子(カートリッジ側センサ)
100 コントローラ(移動手段,異常判断手段,読取手段,報知手段)
141 メモリ(記憶手段)
153 中空針(中空部材)
154 支持体(移動手段、支持部材)
155 針駆動モータ(移動手段、モータ)
155A 伝達部材(移動手段、伝達部材)
155B カム
161、261 前センサ(本体側センサ)
162、262 後センサ(本体側センサ)
201A 壁面(装着部)
470 光センサ(カートリッジ側センサ)
C 空間(装着部)

Claims (13)

  1. 液体カートリッジと前記液体カートリッジが装着される装置本体とを含む液体吐出装置であって、
    前記液体カートリッジは液体を収容する液体収容部を備え、
    前記装置本体は、
    前記液体カートリッジが装着される装着部と、
    前記装着部に装着された前記液体カートリッジの前記液体収容部から供給された液体を吐出する液体吐出ヘッドと、
    前記液体吐出ヘッドと連通した連通路及び前記連通路と外部とを連通させる開口を有し前記開口が前記液体収容部と連通可能な位置に配置されることにより、前記連通路を介 して前記液体収容部と前記液体吐出ヘッドとを連通可能とし、前記液体収容部内の液体が 前記開口から前記連通路に流入して前記液体吐出ヘッドに供給されることが可能な連通可能位置と、前記開口が前記液体収容部と連通しない位置に配置されることにより、前記連 通路を介して前記液体収容部と前記液体吐出ヘッドとを連通させない非連通位置との間で前記液体カートリッジに対して相対的に移動可能に構成された中空部材と、
    前記中空部材が前記非連通位置にあるときに第1信号を出力し、前記中空部材が前記連通可能位置にあるときに第2信号を出力するよう構成された本体側センサと、を備え、
    前記液体カートリッジは、さらに、前記中空部材が前記非連通位置にあるときに第1範囲内のレベルの信号を出力し、前記中空部材が前記連通可能位置にあるときに前記第1範囲とは異なる第2範囲内のレベルの信号を出力するよう構成されたカートリッジ側センサを備え、
    前記装置本体は、さらに、前記本体側センサが前記第1信号を出力しているときに前記カートリッジ側センサが前記第1範囲内のレベルの信号を出力していない場合、及び、前記本体側センサが前記第2信号を出力しているときに前記カートリッジ側センサが前記第2範囲内のレベルの信号を出力していない場合、の少なくとも一方の場合に、前記カートリッジ側センサ、前記本体側センサ、及び、前記液体収容部と前記液体吐出ヘッドとの連通状態の少なくとも1つに異常があると判断する異常判断手段を備えることを特徴とする液体吐出装置。
  2. 前記中空部材が前記連通可能位置にあるときに前記開口が配置される前記液体収容部と 連通可能な位置は、前記液体カートリッジにおける前記液体収容部と連通した流路内にあ ることを特徴とする請求項1に記載の液体吐出装置。
  3. 前記カートリッジ側センサは、前記中空部材の前記液体カートリッジに対する相対位置に応じたレベルの信号を出力するよう構成され、
    前記異常判断手段は、前記本体側センサが前記第1信号を出力しているときに前記カートリッジ側センサが前記第1範囲外のレベルの信号を出力している場合、及び、前記本体側センサが前記第2信号を出力しているときに前記カートリッジ側センサが前記第2範囲外のレベルの信号を出力している場合、の少なくとも一方の場合に、前記カートリッジ側センサ、前記本体側センサ、及び、前記液体収容部と前記液体吐出ヘッドとの連通状態の少なくとも1つに異常があると判断することを特徴とする請求項1に記載の液体吐出装置。
  4. 前記中空部材を、前記非連通位置と前記連通可能位置との間で、前記液体カートリッジに対して相対的に移動させる移動手段を備えることを特徴とする請求項1に記載の液体吐出装置。
  5. 前記移動手段は、モータと、前記中空部材を支持し一体的に移動する支持部材と、前記モータの回転を前記支持部材に伝達して前記中空部材を前記非連通位置と前記連通可能位置との間で移動させる伝達部材とを有し、
    前記伝達部材はカムを有し、
    前記本体側センサは、前記カムに当接されたときに前記第1信号を出力する第1本体側センサと、前記カムに当接されたときに前記第2信号を出力する第2本体側センサとを有し、
    前記カムは前記中空部材が前記非連通位置にあるときに前記第1本体側センサに当接し、前記中空部材が前記連通可能位置にあるときに前記第2本体側センサに当接することを特徴とする請求項に記載の液体吐出装置。
  6. 前記液体カートリッジは、
    前記液体収容部と連通した流路と、
    前記流路内に配置され、第1位置と前記第1位置とは異なる第2位置との間で移動可能に構成された移動体と、を有し、
    前記中空部材は、前記非連通位置から前記連通可能位置へ移動することにより前記移動体を前記第1位置から前記第2位置へ移動させ、
    前記カートリッジ側センサは、前記移動体が前記第1位置にあるときに前記第1範囲内のレベルの信号を出力し、前記移動体が前記第2位置にあるときに前記第2範囲内のレベルの信号を出力するよう構成されていることを特徴とする請求項1に記載の液体吐出装置。
  7. 前記液体カートリッジは、前記移動体を前記第1位置に配置するよう付勢する付勢手段を備え、
    前記移動体は、前記中空部材が前記非連通位置から前記連通可能位置まで移動する際に、前記中空部材によって前記付勢力に抗して押されることにより、前記第1位置から前記第2位置へ移動することを特徴とする請求項に記載の液体吐出装置。
  8. 前記中空部材は前記装着部に固定されており、
    前記液体カートリッジは前記装着部に対して装着開始位置と装着完了位置との間で移動可能であって、
    前記液体カートリッジが前記装着開始位置から前記装着完了位置へ移動することにより、前記中空部材は前記非連通位置から前記連通可能位置へ前記液体カートリッジに対して相対的に移動し、
    前記本体側センサは、前記液体カートリッジが前記装着開始位置にあるときに前記第1信号を出力し、前記液体カートリッジが前記装着完了位置にあるときに前記第2信号を出力するよう構成されることを特徴とする請求項1に記載の液体吐出装置。
  9. 前記液体カートリッジは前記流路内に設けられた弁座を有し、
    前記移動体は、前記流路における前記弁座よりも前記液体収容部に近接した部分において移動可能な弁体であって、前記弁座と接触して前記流路を閉じる閉の位置と前記弁座から離隔して前記流路を開く開の位置とを選択的に取り得る弁体であり、
    前記第1位置が前記閉の位置、前記第2位置が前記開の位置であることを特徴とする請求項に記載の液体吐出装置。
  10. 前記液体カートリッジは、前記第1範囲及び前記第2範囲の少なくとも一方に関連する情報を記憶する記憶手段を有し、
    前記装置本体は、前記記憶手段に記憶されている前記情報を読み取る読取手段を備え、
    前記異常判断手段は、前記読取手段が読み取った前記情報に基づいて、前記カートリッジ側センサ、前記本体側センサ、及び、前記液体収容部と前記液体吐出ヘッドとの連通状態の少なくとも1つに異常があるか否か判断することを特徴とする請求項1に記載の液体吐出装置。
  11. 前記異常判断手段が異常ありと判断した場合に報知を行う報知手段をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の液体吐出装置。
  12. 前記異常判断手段は、前記本体側センサが前記第1信号を出力し、かつ、前記カートリッジ側センサが前記第1範囲内のレベルの信号を出力していないかを、前記中空部材が前記非連通位置から前記連通可能位置に向けて移動を開始する前に判断することを特徴とする請求項1に記載の液体吐出装置。
  13. 前記異常判断手段は、前記本体側センサが前記第2信号を出力し、かつ、前記カートリッジ側センサが前記第2範囲内のレベルの信号を出力していないかを、前記中空部材の前記連通可能位置への移動が開始された後であって前記液体吐出ヘッドから液体が吐出される前に判断することを特徴とする請求項1に記載の液体吐出装置。
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