JP2006007493A - バルブ、液体噴射装置及び液体噴射装置の液体噴射ヘッドクリーニング方法 - Google Patents

バルブ、液体噴射装置及び液体噴射装置の液体噴射ヘッドクリーニング方法 Download PDF

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【課題】 発生した気体を保持することができるバルブ、同バルブを備えた液体噴射装置及び液体噴射装置の液体噴射ヘッドクリーニング方法を提供する。
【解決手段】 バルブ室40内の凸部35を、円錐台形状に形成するとともに、その上面36を、ハウジング30の上面31より低く形成した。そして、バルブ室40内に導入されたインクが、この凸部35の外周面に沿って流動することで、バルブ室40内にて対流を起こすように構成した。これによって、インクカートリッジのインクパックからバルブ室40内に導入されたインクに気泡Aが混入しているときには、気泡Aをバルブ室40内の上側であって第2流路37に導入され難い位置に停留させることができる。そして、この気泡Aをバルブ室40内にて保持して、チョークバルブ9から記録ヘッド内に気泡Aが浸入することを抑制することができる。
【選択図】 図3

Description

本発明は、バルブ、液体噴射装置及び液体噴射装置の液体噴射ヘッドクリーニング方法に関する。
従来、液体噴射装置の一つとして、液体貯留手段としてのインクカートリッジから供給される液体としてのインクを記録ヘッドのノズルから噴射して、ドットを形成することで記録を行うインクジェット式記録装置が知られている。
一般に、このようなインクジェット式記録装置では、ドット抜け等の印刷不良の原因となる記録ヘッド内に浸入した気泡を排出するためにクリーニング動作が行われていた。(例えば、特許文献1。)。
特許文献1に記載のインクジェット式記録装置では、図10(a)に示すように、記録ヘッド101とインクカートリッジ102との間に、バルブ装置103が設けられている。このバルブ装置103の下端部には記録ヘッド101が接続されていて、同記録ヘッド101内の流路101aと同バルブ装置103内の流路103aが連通している。また、バルブ装置103の上端部には、流路103aと連通するインク供給針104が設けられている。このインク供給針104には、インクカートリッジ102が接続されていて、同インクカートリッジ102からは、インク供給針104及び流路103aを介して、記録ヘッド101内の流路101bにインクが供給されている。そして、このインクは記録ヘッド101のノズル101bから吐出されるようになっている。さらに、バルブ装置103には、その側面から流路103aを横切るように、円柱状に形成されたシャフト105が回転可能に挿設されている。このシャフト105は、流路103aと連通する連通孔105aを備えていて、図10(b)に示すように、回動することによって同連通孔105aと流路103aとを非連通状態として、記録ヘッド101へのインクの供給を遮断するようになっている。
そして、上述したクリーニング動作を行う際には、シャフト105を回動させて記録ヘッド101へのインクの供給を遮断し、キャップ部材106にてノズル101bを封止するとともに、同キャップ部材106を介して図示しない吸引ポンプから同ノズル101bに負圧をかける。そして、ノズル101bに負圧が蓄積されると、図10(a)に示すように、シャフト105を回動させて記録ヘッド101へのインクの供給を再開する。これによって、記録ヘッド101のノズル101bからは、蓄積された負圧によってインクが一気に吐出される。このとき、流路101a,103aに浸入した気泡や不純物は、このインクとともにノズル101bから排出されるようになっていた。
特開2001−38925号公報
ところで、上述した特許文献1のインクジェット式記録装置では、インクカートリッジ102の交換の際に、インク供給針104を介して流路103a内に空気が浸入する可能性があった。このため、インクジェット式記録装置では、そのインクカートリッジ102を交換の度にクリーニング動作を行う必要があった。しかしながら、これは、インク消費量の増大の原因となって、近年要望されているインクジェット式記録装置のランニングコストの低減への弊害となっていた。
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであって、その目的は、発生した気体を保持することができるバルブ、同バルブを備えた液体噴射装置及び液体噴射装置の液体噴射ヘッドクリーニング方法を提供することにある。
本発明のバルブは、バルブハウジングの上面に形成した凹部をフィルムにて密閉して形成した液体収容室と、前記凹部の底面から突出しその上面が前記フィルムに対して低い位置で相対向するように形成された凸部と、前記凹部の内面を貫通し前記液体収容室内に前記液体を導入する第1流路と、前記凸部の上面を貫通し前記液体収容室内の前記液体を導出する第2流路とを備え、前記フィルムが前記凸部の上面に対して接離することによって、前記第2流路を前記液体収容室に対して開閉するようにした。
これによれば、液体収容室内に、第2流路が形成された凸部をフィルムに対して低い位置に形成した。これによって、第1流路から導入される液体に気泡が混入していた場合、気泡を第2流路から導出させずに液体収容室内の上側に停留させることができる。この結果、気泡を液体収容室内に保持することができる。
このバルブの前記凸部は、円錐台形状に形成した。
これによれば、第1流路から導入された液体を、円錐台形状に形成した凸部に沿って流動させることで、液体収容室内にて対流を起こさせることができる。この結果、より液体収容室内の上側に気泡をより停留させることができる。
本発明の液体噴射装置は、液体を貯留する液体貯留手段と、前記液体貯留手段の前記液体を噴射する液体噴射ヘッドと、前記液体貯留手段と前記液体噴射ヘッドとの間に設けたバルブと、前記液体噴射ヘッドを封止するキャップ部材と、前記キャップ部材を介して前記液体噴射ヘッドを負圧にする負圧発生手段とを備えた液体噴射装置において、前記バルブは、バルブハウジングの上面に形成した凹部をフィルムにて密閉して形成した液体収容室と、前記凹部の底面から突出しその上面が前記フィルムに対して低い位置で相対向するように形成された凸部と、前記凹部の内面を貫通し前記液体収容室内に前記液体を導入する第1流路と、前記凸部の上面を貫通し前記液体収容室内の前記液体を導出する第2流路とを備え、前記フィルムが前記凸部の上面に対して接離することによって、前記第2流路を前記液体収容室に対して開閉するようにした。
これによれば、バルブの液体収容室内に、第2流路が形成された凸部をフィルムに対して低い位置に形成した。従って、液体貯留手段から液体噴射ヘッドに供給される液体に気泡が混入していた場合、この気泡は、バルブの液体収容室内の上側に停留し、液体収容室内に保持されて液体噴射ヘッドへの浸入が抑制される。この結果、液体噴射装置は、気泡が原因となるドット抜け等の印刷不良を解消することができる。
また、バルブによって、この液体の供給を遮断するとともに、負圧発生手段によって前記液体噴射ヘッドを負圧にすることで、同液体噴射ヘッドに負圧を蓄積することができる。そして、この負圧が蓄積された状態から液体の供給を再開することで、液体噴射ヘッドから液体を液体収容室内に保持されている気泡とともに、一気に排出することができる。
この液体噴射装置の前記液体を貯留する液体貯留手段は、収容ケースと、その収容ケースに収納された液体収容袋とを有し、前記収容ケース内の前記液体収容袋を加圧手段にて加圧することによって前記液体収容袋内の液体を前記バルブを介して前記液体噴射ヘッドに供給する。
これによれば、液体貯留手段の液体収容袋内の液体は、バルブを介して液体噴射ヘッドに供給される。従って、液体貯留手段の交換に伴って液体収容袋から供給される液体に気泡が混入した場合には、気泡はバルブによって保持されて液体噴射ヘッドへの侵入が抑制される。また、加圧手段による液体収容袋の加圧を停止すると、液体収容袋から液体収容室内へのインクの供給が停止される。このとき、負圧手段によって液体噴射ヘッドが負圧にされると、液体噴射ヘッドを介して液体収容室内も負圧となる。そして、液体収容室のフィルムは、この負圧によって第2流路に接し閉路させることで、液体収容室内から液体噴射ヘッドへの液体の導出を遮断する。これによって、液体収容袋から液体噴射ヘッドへの液体の供給は遮断されて、液体噴射ヘッド内には、負圧が蓄積される。そして、加圧手段による液体収容袋の加圧が再開されると、液体収容袋から液体収容室内へインクが再び供給される。液体収容室のフィルムは、このインクによって持ち上げられて第2流路から離れ、第2流路を開路させる。これによって、バルブを介した液体収容袋から液体噴射ヘッドへの液体の供給が再開される。そして、液体収容袋から供給されるインクは、液体噴射ヘッド内に蓄積された負圧によって、一気に流動し液体噴射ヘッドから排出される。このとき、液体収容室内に保持される気泡は、この液体とともに流動して液体噴射ヘッドから排出される。
本発明の液体噴射装置の液体噴射ヘッドクリーニング方法は、バルブハウジングの上面に形成した凹部をフィルムにて密閉して形成した液体収容室と、前記凹部の底面から突出しその上面が前記フィルムに対して低い位置で相対向するように形成された凸部と、前記凹部の内面を貫通し前記液体収容室内に前記液体を導入する第1流路と、前記凸部の上面を貫通し前記液体収容室内の前記液体を液体噴射ヘッドへ導出する第2流路とを備え、前記フィルムが前記凸部の上面に対して接離することによって、前記第2流路を前記液体収容室に対して開閉するバルブを備えた液体噴射装置の液体噴射ヘッドクリーニング方法であって、前記フィルムにて前記第2流路を閉路した状態で前記液体噴射ヘッドのノズル形成面を負圧状態にした後、前記フィルムを前記凸部の上面から離間させ前記第2流路を開路させ前記液体収容室内の液体を同液体収容室内に保持されている気泡とともに液体噴射ヘッドから排出する排出動作を行うようにした。
これによれば、第2流路を遮断するとともに、液体噴射ヘッドのノズル形成面を負圧にすることで、液体噴射ヘッドに負圧を蓄積することができる。そして、負圧が蓄積された状態から、第2流路を開路させて液体収容室からの液体の導出を再開することで、液体を液体噴射ヘッドから一気に排出させることができる。これによって、液体噴射ヘッドのノズル形成面からは、増粘したインク等を排出することができる。さらに、第2流路が形成された凸部をフィルムに対して低い位置に形成したことで液体収容室内に保持される気泡は、この液体とともに液体噴射ヘッドから排出される。この結果、液体収容室内に保持されている気泡が液体噴射ヘッド内へ侵入することを抑制することができるので、液体噴射ヘッドのドット抜け等を解消することができる。
この液体噴射装置の液体噴射ヘッドクリーニング方法の前記排出動作は、前記液体収容室内に保持されている気泡が、前記第2流路を介して前記液体噴射ヘッドに導出されるおそれが生じた時、開始する。
これによれば、液体収容室内に保持されている気泡が液体噴射ヘッドに導出されるおそれが生じた時には、排出動作によって液体収容室内の気泡を液体噴射ヘッドから排出する。これによって、液体噴射ヘッドに気泡が侵入することをより抑制することができる。
この液体噴射装置の液体噴射ヘッドクリーニング方法の前記排出動作は、前記液体噴射ヘッドの駆動時間と停止時間に基づいて開始する。
これによれば、液体収容室のフィルムは、微量ながら気体を透過することがある。従っ
て、時間の経過に伴って、透過した気体が液体収容室内にて気泡となり成長する可能性があるが、駆動時間及び停止時間に基づいて排出動作を開始することで、気泡が成長する前に液体収容室から排出することができる。
この液体噴射装置の液体噴射ヘッドのクリーニング方法では、加圧手段と、液体噴射ヘッドのノズル形成面を負圧状態とする負圧発生手段と、前記液体を貯留する液体貯留手段とを設け、前記液体貯留手段は、収容ケースと、その収容ケースに収納され前記加圧手段にて加圧されて液体を前記バルブを介して前記液体噴射ヘッドに供給する液体収容袋とを有し、前記液体収容袋を非加圧状態にした状態で前記負圧発生手段にて前記ノズル形成面を負圧状態にして前記フィルムにて前記第2流路を閉路した後、前記液体収容袋を加圧手段にて加圧して前記液体収容室に前記液体を導入することで前記フィルムを前記凸部の上面から離間させ前記第2流路を開路させるようにした。
これによれば、液体収容袋を非加圧状態にした状態で、ノズル形成面を負圧状態にし、フィルムにて第2流路を閉路した。従って、液体収容袋からの液体の供給はバルブによって一時遮断されて、ノズル形成面を介して記録ヘッド内には負圧が蓄積される。そして、液体収容袋を加圧することで液体収容室に液体が導入されると、液体噴射ヘッドには、蓄積された大きな負圧によって液体が一気に流入する。そして、この液体とともに液体収容室内の気泡は流動して液体噴射ヘッドのノズル形成面から排出される。
この液体噴射装置の液体噴射ヘッドクリーニング方法の前記排出動作は、前記液体貯留手段の交換回数が、予め定めた回数になった時、開始する。
これによれば、液体貯留手段を交換することによって、同液体貯留手段の液体収容袋から供給される液体に気泡が混入することがある。従って、液体収容室内に保持される気泡は、液体貯留手段の交換回数に伴って増えて成長する可能性があるが、交換回数に基づいて排出動作を開始することで、気泡が成長する前に液体収容室から排出することができる。
この液体噴射装置の液体噴射ヘッドクリーニング方法では、前記気泡が前記液体噴射ヘッドに導出するおそれがないときには、前記フィルムにて前記第2流路を開路した状態で液体噴射ヘッドのノズル形成面を負圧状態にして、前記液体収容室内の液体を液体噴射ヘッドから排出させるようにした。
これによれば、液体収容室内に保持されていた気泡が、液体噴射ヘッドに導出するおそれがないときには、第2流路を開路した状態、即ち、液体貯留手段から液体が供給されている状態で液体噴射ヘッドに負圧がかけられて液体が排出される。また、第2流路を開路した状態で液体噴射ヘッドから液体を排出する場合では、第2流路を閉路した場合と比べて、液体収容室内に負圧がかからない分、排出される液体が低減される。従って、気泡が導出するおそれがないときには、このように第2流路を開路することで、液体貯留手段の液体の消費量を低減することができる。
(第1実施形態)
以下、本発明を具体化した第1実施形態を図1〜図6に従って説明する。
図1は、本実施形態のプリンタの概略を説明するための斜視図である。図2は、同プリンタの構成を説明するためのブロック図である。
図1に示すように、液体噴射装置としてのプリンタ1は、略直方体形状のフレーム2を備えている。このフレーム2の上面には、給紙トレイ3が設けられ、さらに、フレーム2の前面には、排紙トレイ4が設けられている。この給紙トレイ3及び排紙トレイ4は、図
示しないヒンジ構造によってフレーム2に対して折り畳み収容可能となっている。
このフレーム2内には、その長手方向にプラテン5が配設され、同プラテン5上には、図示しない紙送り機構によって、給紙トレイ3からフレーム2内に挿入された記録用紙が給送される。そして、給送された記録用紙は、排紙トレイ4からフレーム2外へ排出されるようになっている。
また、フレーム2内には、プラテン5と平行となるようにガイド部材6が架設されている。このガイド部材6には、同ガイド部材6に沿って移動可能なキャリッジ7が挿通支持されている。キャリッジ7には、フレーム2に取着された一対のプーリに掛装されたタイミングベルトを介して、同じくフレーム2内に設けられたキャリッジモータが駆動連結されている。そして、キャリッジ7は、キャリッジモータからタイミングベルト(いずれも図示せず)を介して駆動力を受けることで、ガイド部材6に案内されてプラテン5と平行(主走査方向)に往復移動するようになっている。
キャリッジ7は、液体噴射ヘッドとしての記録ヘッド8を備えている。この記録ヘッド8は、図2に示すように、ノズル形成面8aを有していて、同ノズル形成面8aには、インクを吐出する複数のノズルNからなる6つのノズル列が設けられている。また、この記録ヘッド8には、フレーム2内に設けられた6つのバルブとしてのチョークバルブ9(バルブ9の導出ポートP2)が、供給流路としてのチューブT1〜T6を介してそれぞれ接続されている。各チョークバルブ9(バルブ9の導入ポートP1)には、それぞれ対応する供給流路としてのチューブT7〜T12を介して、同じくフレーム2内に設けられた液体貯留手段としての第1〜第6インクカートリッジ10〜15が接続されている。即ち、各チョークバルブ9は、記録ヘッド8と第1〜第6インクカートリッジ10〜15の間にそれぞれ設けられている。第1〜第6インクカートリッジ10〜15は、収容ケース10a〜15aを備えていて、各収容ケース10a〜15a内には、それぞれ対応する液体収容袋としてのインクパックB,C,M,Y,LC,LMが収容されている。各インクパックB,C,M,Y,LC,LMには、それぞれ対応するインク(本実施形態では、ブラック、シアン、マゼンダ、イエロー、ライトシアン、ライトマゼンダ)が貯留されていて、第1〜第6インクカートリッジ10〜15に接続されるチューブT7〜T12に、それぞれ接続されている。また、第1〜第6インクカートリッジ10〜15には、それぞれ対応するメモリチップM1〜M6が設けられている。このメモリチップM1〜M6は、接触型メモリIC等から構成されていて、それぞれ各インクカートリッジ10〜15の製造番号、インクの種類等の各種情報を記憶している。
このように構成される第1〜第6インクカートリッジ10〜15には、それぞれチューブT13〜T18を介して加圧手段としての加圧ポンプ16が接続されている。この加圧ポンプ16は、第1駆動モータ17に駆動連結されていて、同第1駆動モータ17にて駆動されて加圧空気を生成する。そして、加圧ポンプ16は、生成した加圧空気を、各チューブT13〜T18を介して第1〜第6インクカートリッジ10〜15の収容ケース10a〜15aの空間内にそれぞれ供給するようになっている。これによって、第1〜第6インクカートリッジ10〜15の各インクパックB,C,M,Y,LC,LMは、供給される加圧空気によって加圧されることで、それぞれ貯留しているインクを記録ヘッド8に向けて圧送する。そして、このインクは、記録ヘッド8に供給されると同記録ヘッド8の各ノズルNから、それぞれ吐出されるようになっている。
尚、第1駆動モータ17が停止し加圧ポンプ16からの加圧空気が第1〜第6インクカートリッジ10〜15の収容ケース10a〜15aの空間内にそれぞれ供給されなくなると、各インクパックB,C,M,Y,LC,LMは、加圧空気によって加圧されなくなるため、それぞれ貯留しているインクの記録ヘッド8に向けて圧送を停止する。
プリンタ1では、キャリッジ7を往復移動させながらインク滴を記録用紙に吐出させ印刷するための領域を印刷領域としている。さらに、プリンタ1には、非印刷時にノズルを封止するための非印刷領域が設けられ、その非印刷領域には、図1に示すように、キャップホルダ18が設けられている。
前記キャップホルダ18には、記録ヘッド8のノズル形成面8aと対向するように、キャップ部材19が設けられている。このキャップ部材19には、記録ヘッド8のノズル形成面と対向する側の開口縁部に、可撓性を有する当接部19aが設けられている。キャップホルダ18は、図示しない駆動機構を介して、キャップ部材19の当接部19aをノズル形成面8aに密着させることによって、同ノズル形成面8aに形成された各ノズルNを封止するようになっている。そして、キャップ部材19は、ノズルNから吐出されるインクを受け止めるようになっている。
キャップ部材19には、その底部に同キャップ部材19内と連通する図示しない連通口が形成され、同連通口にはチューブT19を介して廃インクタンク20が接続されている。この廃インクタンク20には、キャップ部材19によって受け止められたインクがチューブT19を介して排出されるようになっている。さらに、チューブT19の途中には、負圧発生手段としてチューブポンプ等の吸引ポンプ21が設けられていて、同吸引ポンプ21は、第2駆動モータ22が駆動連結されている。吸引ポンプ21は、第2駆動モータ22にて駆動されると、これに応じてチューブT19を介してキャップ部材19内を負圧状態にし、同キャップ部材19内からインクを吸引し廃インクタンク20に誘導するようになっている。
このように構成されたプリンタ1では、クリーニング動作の際に、キャップ部材19の当接部19aをノズル形成面8aに密着させるとともに、吸引ポンプ21を駆動させることで同ノズル形成面8a(各ノズルN)に負圧をかける。そして、記録ヘッド8内に侵入した気泡や、ノズルN内に付着した増粘したインクを各ノズルNから吸引してクリーニングする。
尚、本実施形態のプリンタ1は、ノーマルクリーニングモードとチョーククリーニングモードの2つのクリーニングモードを備えている。
このノーマルクリーニングモードとは、記録ヘッド8内に第1〜第6インクカートリッジ10〜15からインクが供給(圧送)されている状態において行われるクリーニング動作であって、キャップ部材19を介してノズル形成面8aを負圧にすることで行われるモードである。
一方、チョーククリーニングモードとは、第1〜第6インクカートリッジ10〜15からの記録ヘッド8内へのインクが供給(圧送)されていない状態であってチョークバルブ9にて一時遮断した状態でキャップ部材19を介してノズル形成面8aを負圧にし続け大きな負圧状態にすることによって行われるモードである。詳述すると、ノズル形成面8aの各ノズルNを介して記録ヘッド8内が大きな負圧になると、チョークバルブ9を開いて第1〜第6インクカートリッジ10〜15からのインクの供給(圧送)を再開する。これによって、記録ヘッド8内には、蓄積された大きな負圧によってインクが一気に流入し、同記録ヘッド8の各ノズルNからは、このインクが吐出される。このとき、記録ヘッド8内に侵入した気泡及びノズルNに付着した増粘したインクは、同記録ヘッド8内に流入するインクとともに流動しノズルNから吐出される。尚、本実施形態のチョーククリーニングモードとノーマルクリーニングモードとを比較すると、チョーククリーニングモードの方が、ノーマルクリーニングモードよりもインクの消費量がノズル形成面8aにかかる負圧が大きい分だけ多くなっている。
次に、上述したプリンタ1に備えられたチョークバルブ9の構成について、図3及び図4に従って説明する。
尚、以下の説明では、記録ヘッド8と第1インクカートリッジ10との間に接続されるチョークバルブ9の構成について説明し、同様に構成される他のチョークバルブ9については、便宜上、その説明を省略する。図3及び図4は、本実施形態のチョークバルブ9を説明するための正縦断面図である。
図3に示すように、チョークバルブ9は、バルブハウジングとしてのハウジング30を備えている。このハウジング30は、薄型の直方体形状に形成されていて、その上面31が環状に凹設されて環状凹部32が形成されている。環状凹部32の底面33には、第1流路34が形成されていて、同第1流路34は、前記導入ポートP1と連通している。また、環状凹部32を形成することによって環状凹部32の底面33の中央部に気泡保持手段を構成する円錐台形状の凸部35が形成されている。その円錐台形状の凸部35は、その平坦な上面36がハウジング30の上面31より低く形成されて、その上面36に第2流路37が形成されている。この第2流路37は、前記導出ポートP2の流路と連通している。
さらに、ハウジング30には、環状凹部32の開口縁部に円環状の溶着部38が上面31から立設されている。この溶着部38には、フィルム39が環状凹部32及び凸部35を被覆するとともに、同環状凹部32側に撓むように溶着されている。フィルム39は、環状凹部32及び凸部35を封止することによってハウジング30にバルブ室40を形成している。フィルム39は、樹脂等のガスバリア性及び可撓性を有する材料から構成されていて、環状凹部32の開口縁部に溶着されることで、その中心部が凸部35の上面36に対して接離可能となっている。そして、このフィルム39は、凸部35の上面36と当接することで、同凸部35に形成された第2流路37をバルブ室40と非連通状態にする。一方、このフィルム39は、上面36から離間することで第2流路37とバルブ室40を連通状態にする。
そして、このチョークバルブ9では、バルブ室40内にインクパックBからインクが供給(圧送)された状態で導入されて充填されているときには、フィルム39がこの充填されたインクによって持ち上げられて上面36から離間するようになっている。さらに、バルブ室40内では、この導入されたインクが凸部35の外周面に沿って流動することで、図3に示す矢印方向に、インクに対流を起こさせるようになっている。そして、この対流によって、バルブ室40内には、その図3における左上隅に気泡Aが停留し易くなっている。従って、バルブ室40は、インクパックBから供給されるインクに気泡Aが混入していた場合には、この気泡Aを同バルブ室40内に停留させて保持することができるようになっている。
また、バルブ室40内にインクパックBからインクが供給(圧送)されない状態で、バルブ室40内のインクが第2流路37を介して記録ヘッド8に供給されるようになると、バルブ室40及び第2流路37が負圧状態になる。この負圧状態によって、フィルム39は、凸部35の上面36に当接して第2流路37を閉路しバルブ室40と非連通状態にする。
このように構成されたチョークバルブ9では、前記チョーククリーニングモードによるクリーニングの際に、加圧ポンプ16が停止してインクパックBからのインクの供給(圧送)が停止されると、第1流路34からバルブ室40内へのインクの導入が停止される。このとき、記録ヘッド8のノズル形成面8aが負圧になると、チューブT1、導出ポートP2、第2流路37を介して、バルブ室40内も負圧になる。この負圧に応じて、フィル
ム39は凸部35側に撓む。そして、図4に示すように、フィルム39は、凸部35の上面36と密着し第2流路37を閉路し非連通状態とする。
これによって、バルブ室40内から記録ヘッド8へのインクの導出は遮断されるので、上述したように、記録ヘッド8内、チューブT1、導出ポートP2及びバルブ室40の第2流路37内の負圧状態は、吸引ポンプ21が駆動し続けることによって大きくなる。そして、加圧ポンプ16を駆動させてインクパックBを加圧させて同インクパックBからのインクの供給(圧送)を再開されると、チョークバルブ9のバルブ室40内には、第1流路34からインクが導入され充填される。このとき、フィルム39は、同バルブ室40内に充填されたインクによって反環状凹部32側に持ち上げられて、凸部35の上面36から離間する。これによって、第2流路37は開路しバルブ室40と連通状態となるので、バルブ室40内からは充填されたインクは記録ヘッド8に導出される。このとき、バルブ室40内から導出されるインクは、蓄積された大きな負圧によって第2流路37、チューブT1を介して記録ヘッド8に一気に導出される。そして、上述したバルブ室40内に停留していた気泡Aは、このインクの一気の流動に伴って第2流路37からインク導出ポート、チューブT1を流動した後、記録ヘッド8のノズルNから吐出されて廃棄される。
前記ノーマルクリーニングモードによるクリーニング動作の際には、チョークバルブ9のバルブ室40内には、加圧ポンプ16が駆動しインクパックBが加圧されてインクパックBのインクが供給(圧送)され充填される。このとき、バルブ室40内のノズル形成面8aが負圧になると、チューブT1、導出ポートP2、第2流路37を介して、バルブ室40内も負圧になる。バルブ室40内はインクが常時圧送される状態にあるので、フィルム39は反環状凹部32側に持ち上げられた状態ままとなり、インクはその負圧に基づいて第2流路37、チューブT1を介して記録ヘッド8に導出される。
また、このノーマルクリーニングモードによるクリーニング動作の際には、バルブ室40内に停留している気泡Aは、チョーククリーニングと相違しインクが一気に排出されないため、同バルブ室40内から排出されず保持された状態となる。そして、このバルブ室40内に保持されている気泡Aは、チョーククリーニングモードによるクリーニング動作の際に、バルブ室40内から排出される。
次に、プリンタ1の電気的構成について説明する。
図2に示すように、プリンタ1は、コントローラ41を備えている。このコントローラ41は、プリンタ1を制御するためのCPU(中央演算処理装置)41a、メモリ41b及び入出力回路41c等を備えている。そして、CPU41aが入出力回路41cを介して前記第1及び第2駆動モータ17,22に、それぞれを駆動制御するための第1及び第2駆動電流Ia,Ibを供給するようになっている。コントローラ41は、メモリ41bに記憶されたクリーニング制御プログラムに従って第1及び第2駆動モータ17,22を制御することで、加圧ポンプ16及び吸引ポンプ21の駆動を制御し、チョーククリーニング及びノーマルクリーニングを選択制御するようになっている。
詳しくは、コントローラ41(CPU41a)は、プリンタ1にノーマルクリーニングモードにてクリーニング動作を実行させるときには、第1及び第2駆動モータ17,22に第1及び第2駆動電流Ia,Ibを供給し、それぞれを駆動させるようになっている。また、コントローラ41(CPU41a)は、プリンタ1にチョーククリーニングモードにてクリーニング動作を実行させるときには、第1駆動モータ17への第1駆動電流Iaの供給を遮断してその駆動を停止させるとともに、第2駆動モータ22に第2駆動電流Ibを供給して駆動させて、記録ヘッド8にかかる負圧を蓄積させるようになっている。
一方、CPU41aは、フレーム2の上面に設けられた電源スイッチ42が入出力回路
41cを介して電気的に接続されている。そして、電源スイッチ42がユーザによって起動操作又は停止操作が行われると、CPU41aには電源スイッチ42から起動信号SG1又は停止信号SG2が入力される。CPU41aは、この起動信号SG1又は停止信号SG2を受信すると、これに応じてプリンタ1を起動又は停止する。
また、CPU41aは、フレーム2内に設けられた接触型のリーダ43が入出力回路41cを介して電気的に接続されている。CPU41aは、リーダ43によって第1〜第6インクカートリッジ10〜15の各メモリチップM1〜M6から読み取られた各製造番号等の情報が情報信号SG3として入力される。そして、CPU41aは、情報信号SG3を入力すると、これに含まれる製造番号等の情報をメモリ41bに記憶するようになっている。さらに、CPU41aは、そのメモリ41bに第1〜第6インクカートリッジ10〜15毎にその交換回数を記憶するようになっている。
次に、上述したプリンタ1の起動時におけるコントローラ41の動作について図5に従って説明する。図5は、コントローラ41のCPU41aの動作を説明するためのフローチャート図である。
プリンタ1は、その起動時に、CPU41aによって第1〜第6インクカートリッジ10〜15の交換回数に基づいて、バルブ室40内の気泡が記録ヘッド8へ導出されるおそれがあるかどうかを判定する。そして、この判定結果に基づいて、ノーマルクリーニングモード又はチョーククリーニングモードのいずれかのクリーニング動作を選択して実行するように設定されている。
電源スイッチ42が起動操作されると、同電源スイッチ42からはCPU41aに起動信号SG1が出力される。CPU41aは、この起動信号SG1に応答してプリンタ1を起動させる。まず、CPU41aは、リーダ43を介して第1〜第6インクカートリッジ10〜15の製造番号の情報を取得する。CPU41a、その取得した第1〜第6インクカートリッジ10〜15の製造番号の情報と、メモリ41bに既に記憶されている第1〜第6インクカートリッジ10〜15の各製造番号とを照合し交換されたインクカートリッジがあるかどうかを判断する(ステップS1)。
そして、CPU41aは、第1〜第6インクカートリッジ10〜15のうち、交換されたものがないとき(ステップS1でNO)、第1及び第2駆動モータ17,22を駆動させてノーマルクリーニングモードによるクリーニング動作を実行する(ステップS2)。そして、起動時におけるクリーニング動作が終了すると、CPU41aは印刷プログラムに従って印刷処理動作を行う。
一方、CPU41aは、第1〜第6インクカートリッジ10〜15のうち、少なくとも一つでも交換されたものがあると判断したとき(ステップS1でYES)、メモリ41bに記憶されているそのインクカートリッジの交換回数を更新する(ステップS3)。
次に、CPU41aは、この更新した交換回数が4回以上となっているかどうかを判定する(ステップS4)。CPU41aは、交換回数が4回未満のとき(ステップS4でNO)、バルブ室40内の気泡Aが記録ヘッド8へ導出されないと判定し、第1及び第2駆動モータ17,22を駆動させて液体を排出する動作としてノーマルクリーニングモードによってクリーニング動作を実行する(ステップS2)。そして、起動時におけるクリーニング動作が終了すると、CPU41aは印刷プログラムに従って印刷処理動作を行う。
一方、CPU41aは、更新した交換回数が4回以上となっているとき(ステップS4でYES)には、バルブ室40内の気泡Aが記録ヘッド8に導出されるおそれがあると判
定し、第1駆動モータ17を駆動停止させ、第2駆動モータ22を駆動させてチョーククリーニングを実行する(ステップS5::排出動作)。そして、チョーククリーニングが終了すると、CPU41aは、メモリ41bに記憶されている交換されたインクカートリッジの交換回数をリセットした後(ステップS5)、起動時におけるクリーニング動作を終了する。
以上、上記した本実施形態によれば、以下の効果を奏する。
(1)本実施形態のチョークバルブ9では、凸部35を、円錐台形状に形成した。そして、バルブ室40内に導入されたインクが、この凸部35の外周面に沿って流動することで、バルブ室40内にて対流を起こすように構成した。また、凸部35の上面36を、ハウジング30の上面31より低く形成するとともに、溶着部38に溶着したバルブ室40を形成するフィルム39は上面31より高く形成した。
これによって、バルブ室40内に導入されたインクに気泡Aが混入しているときには、この対流によって同気泡Aをバルブ室40内の上側(凸部35の上面36から離間した上方位置)であって第2流路37に導入され難い位置に停留させることができる。
従って、第1〜第6インクカートリッジ10〜15のいずれかの交換に伴って、各インクカートリッジ10〜15から供給されるインクに気泡Aが混入した場合であっても、チョークバルブ9にて保持して記録ヘッド8に浸入することを抑制することができる。この結果、プリンタ1は、気泡Aの浸入によるドット抜け等の印刷不良を解消することができるので、好適な印刷を実現することができる。また、バルブ室40内に気泡Aを保持することで、第1〜第6インクカートリッジ10〜15の交換の度に、チョーククリーニングを行う必要がない。これによって、プリンタ1はインク消費量を低減することができるので、そのランニングコストの低減を実現することができる。
(2) 本実施形態では、ステップS4におけるチョーククリーニングモードとノーマルクリーニングモードとの選択の判定条件として、交換回数が4回以上となっていることを条件とした。従って、第1〜第6インクカートリッジ10〜15を交換する度にチョーククリーニングを行う場合と比較して、インク消費量を低減することができる。この結果、プリンタ1のランニングコストの低減を実現することができる。
インクカートリッジの交換回数が増えてバルブ室40内の気泡Aが、バルブ室40内で保持できない程度に成長し記録ヘッド8に導出されるおそれが生じる前に、気泡Aを排出させる判定条件としての交換回数を4回とした。この交換回数は、予め実験等によって決定されるものである。従って、交換回数分のインクカートリッジの交換を行って気泡が成長した場合であっても、この気泡Aをバルブ室40内にて好適に保持できるようになっている。
(第2実施形態)
次に本発明を具体化した第2実施形態について、図6及び図7に従って説明する。
本実施形態のプリンタは、前記第1実施形態に記載した第1〜第6インクカートリッジ10〜15の交換に伴うクリーニング動作に加えて、所定時間毎にクリーニング動作を実行するように構成したことを特徴としている。従って、以下の説明では、その便宜上、第1実施形態と相違する箇所について説明し、同様の箇所については、同一の符号を付して、その説明を省略するものとする。
本実施形態のコントローラ41は、そのメモリ41bにマップデータを記憶している。そして、コントローラ41(CPU41a)は、メモリ41bに記憶したクリーニング制御プログラムに従って所定時間、本実施形態ではプリンタ1の駆動時間及び停止時間とマップデータを使い、バルブ室40内の気泡が記録ヘッド8へ導出されるおそれがあるかど
うかを判定する。そして、この判定結果に基づいて、ノーマルクリーニングモード又はチョーククリーニングモードのいずれかにてプリンタ1にクリーニング動作を実行させるようになっている。この駆動時間とは、電源スイッチ42の起動操作によってプリンタ1が駆動している時間であって、コントローラ41に内蔵されたタイマ(図示しない)によって計時されるようになっている。このタイマによる駆動時間の計時は、電源スイッチ42からの起動信号SG1を受信すると開始され、停止信号SG2を受信すると終了されるようになっている。また、停止時間とは、電源スイッチ42の停止操作によってプリンタ1が停止している時間であって、タイマによって計時されるようになっている。このタイマによる停止時間の計時は、電源スイッチ42からの停止信号SG2を受信すると開始され、起動信号SG1を受信すると終了されるようになっている。そして、これら計時された駆動時間及び停止時間は、CPU41aによってメモリ41bに記憶され随時更新されるようになっている。
次に、メモリ41bに記憶されるマップデータの一例を図6の模式図に従って説明する。
マップデータ50は、駆動時間と停止時間とでチョーククリーニングモードを実行するかノーマルクリーニングモードを実行するかを決定するデータであって、図6に示すように、第1時間軸51及び第2時間軸52を備えている。
第1時間軸51は、プリンタ1の駆動時間に対応し、第2時間軸52は、プリンタ1の停止時間に対応するようになっている。マップデータ50には、第1時間軸51及び第2時間軸52に対応したモード選択データ53が含まれている。このモード選択データ53は、チョーククリーニングモードを示す「チョーク」と、ノーマルクリーニングモードを示す「ノーマル」とから構成されている。そして、このモード選択データ53は、上述したクリーニング動作が行われる際に、CPU41aが参照するようになっている。従って、例えば、プリンタ1の駆動時間が2時間、停止時間が3時間となっているときには、「ノーマル」がCPU41aによって選択されて参照される。また、例えば、プリンタ1の駆動時間が2時間、停止時間が5時間以上となっているときには、「チョーク」がCPU41aによって選択されて参照される。
即ち、CPU41aは、マップデータ50のモード選択データ53の「ノーマル」又は「チョーク」を参照し、これに基づいて、プリンタ1にノーマルクリーニングモード又はチョーククリーニングモードにてクリーニング動作を実行させるようになっている。
次に、プリンタ1のクリーニング動作におけるCPU41aの動作について図7に従って説明する。
プリンタ1が起動されると、CPU41aは、これに応じてメモリ41bからプリンタ1の駆動時間及び停止時間を読み出す(ステップS11)。
次に、CPU41aは、タイマに対して駆動時間の計時を介しさせるとともに、メモリ41bに記憶されている駆動時間を更新する(ステップS12)。CPU41aは、更新された駆動時間とメモリ41bに記憶されている停止時間に基づいて、バルブ室40内に保持される気泡Aの成長具合を判定するために、マップデータ50のモード選択データ53を参照する。そして、バルブ室40内の気泡が記録ヘッド8へ導出されるおそれがあるかどうかを判定して、モード選択データ53に示されているクリーニングモードにて、プリンタ1にクリーニング動作を実行させる(ステップS13:排出動作)。CPU41aは、プリンタ1が起動している間は、駆動時間をタイマにて計時させるとともに、メモリ41bに記憶されている駆動時間を更新し(ステップS12)、プリンタ1に上述したクリーニング動作を繰り返し実行させる。
また、駆動時間及び停止時間の双方が5時間以上となった場合、CPU41aは、「チョーク」のモード選択データを参照し、これに基づいてプリンタ1にチョーククリーニングモードにてクリーニング動作を実行させた後に、メモリ41bに記憶されている駆動時間及び停止時間をリセットする。
以上、上記した本実施形態によれば、第1実施形態の効果に加えて、以下の効果を奏する。
(3)本実施形態のプリンタ1では、プリンタ1の駆動時間及び停止時間に基づいてバルブ室40内の気泡が記録ヘッド8へ導出されるおそれがあるかどうかを判定し、チョーククリーニングモード又はノーマルクリーニングモードのいずれかを選択してクリーニング動作を実行するように構成した。従って、時間の経過に伴って、この透過した気体がバルブ室40内にて気泡Aとなり成長する可能性があるが、駆動時間及び停止時間に基づいてクリーニング動作を実行するように構成したことで、気泡が成長する前に効果的に解消することができる。この結果、プリンタ1は、記録ヘッド8への気泡Aの浸入をより抑制することができるので、より好適な印刷を実現することができる。さらに、プリンタ1は、チョーククリーニングモード又はノーマルクリーニングモードを選択してクリーニング動作を実行することで、クリーニング動作を全てチョーククリーニングモードで行う場合に比べてインクの消費量を低減することができる。
(第3実施形態)
次に本発明を具体化した第3実施形態について、図8及び図9に従って説明する。
図8に示すように、本実施形態のプリンタ60は、前記第1実施形態のプリンタ1に、さらにクリーニングスイッチ61を設けたことを特徴としている。尚、以下の説明では、その便宜上、第1実施形態と相違する箇所について説明し、同様の箇所については、同一の符号を付して、その説明を省略するものとする。
クリーニングスイッチ61は、コントローラ41のCPU41aと入出力回路41cを介して電気的に接続されている。そして、クリーニングスイッチ61がユーザによって、オン操作されると、クリーニングスイッチ61からクリーニング信号SG4がCPU41aに出力される。CPU41aは、このクリーニング信号SG4に応答してメモリ41bに記憶されたクリーニング制御プログラムに従ってクリーニング動作を実行する。そして、CPU41aは、クリーニングスイッチ61がオン操作された操作回数をメモリ41bに記憶し、この記憶回数に基づいて、バルブ室40内の気泡が記録ヘッド8へ導出されるおそれがあるかどうかを判定する。そして、この判定結果に基づいて、ノーマルクリーニングモード又はチョーククリーニングモードのいずれかを選択してプリンタ60にクリーニング動作を実行させるようになっている。
次に、プリンタ60のクリーニング動作におけるCPU41aの動作について図9に従って説明する。
プリンタ60の電源スイッチ42がユーザによって、起動操作されると電源スイッチ42からはCPU41aに起動信号SG1が送信される。CPU41aは、この起動信号SG1に応答してプリンタ60を起動させる。
次に、ユーザによって、クリーニングスイッチ61がオン操作されると、CPU41aには、クリーニングスイッチ61からのクリーニング信号SG4が入力される。8CPU41aは、このクリーニング信号SG4に応答してメモリ41bに記憶されているクリーニングスイッチ61のオン操作の操作回数を更新(「1」加算)する(ステップS21)。
次に、コントローラ41は、バルブ室40内に保持される気泡の成長具合を判定すべく
この更新した操作回数が5回以上となっているかどうかを判定(ステップS22)する。そして、操作回数が5回未満のとき(ステップS22でNO)には、CPU41aはバルブ室40内の気泡が記録ヘッド8へ導出されないと判定してプリンタ60に対してノーマルクリーニングモードによるクリーニング動作を実行する(ステップS23)。ノーマルクリーニングモードが終了すると、CPU41aは印刷プログラムに従って印刷処理動作を行う。
一方、CPU41aは、操作回数が5回以上となっていると判定(ステップS22でYES)したときには、バルブ室40内の気泡が記録ヘッド8へ導出されるおそれが生じたと判定してプリンタ60に対してチョーククリーニングモードよるクリーニング動作を実行する(ステップS24:排出動作)。そして、CPU41aは、メモリ41bに記憶されている操作回数をリセット(「0」)にする(ステップS25)。その後、CPU41aは印刷プログラムに従って印刷処理動作を行う。
以上、上記した本実施形態によれば、以下の効果を奏する。
(4)本実施形態のプリンタ60では、前記第1実施形態のプリンタ60に、さらにクリーニングスイッチ61を設けた。これによって、このプリンタ60では、ユーザの任意によって、プリンタ60に対してクリーニング動作を行わせることができる。これによって、ユーザは、プリンタ60の印刷物にドット抜け等の印刷不良が生じていた場合には、クリーニングスイッチ61をオン操作し、クリーニング動作を実行させることで、これを直ちに解消することができる。
(5)本実施形態では、クリーニングモードの選択に関わるステップS22における判定条件の操作回数を5回とした。従って、ユーザによるクリーニングスイッチ61の操作が5回目になると、バルブ室40内の気泡が記録ヘッド8へ導出されおそれが生じたと判定してプリンタ60はチョーククリーニングモードによるクリーニング動作となる。その結果、記録ヘッド8内へ気泡Aが浸入したことで印刷物にドット抜け等の印刷不良が起きている場合、ノーマルクリーニングモードによるクリーニング動作では解消されないときには、クリーニングスイッチ61のオン操作を繰り返すことで、チョーククリーニングモードによるクリーニング動作を実行させることができ、これを解消することができる。
また、上述したように、ノーマルクリーニングモードでのクリーニング動作では、バルブ室40内に保持されている気泡Aはバルブ室40内から排出されない。従って、5回目のオン操作に基づいてチョーククリーニングモードによるクリーニング動作を実行させることで、バルブ室40内にて気泡Aが成長する前に同バルブ室40内から排出させることができる。
なお、発明の実施形態は、上記実施形態に限定されるものではなく、以下のように実施してもよい。
・上記第1実施形態では、ノーマルクリーニングモードとチョーククリーニングモードとの選択に関わるステップS4(図5参照)における判定条件の交換回数を4回としたが、この限りではなく、プリンタ1の構成の変更に伴って、この回数を適宜変更してもよい。
・上記第1実施形態では、凸部35を円錐台形状に形成したが、この限りではなく、適宜変更してもよい。従って、例えば、凸部35を円筒状に形成してもよい。
・上記第2実施形態では、マップデータ50の第1時間軸51の駆動時間と第2時間軸の停止時間を適宜変更してもよい。また、例えば、第1時間軸51を、プリンタ1が実際に印刷を行った印刷時間の総数に対応させ、第2時間軸を停止時間に対応させてコントローラ41(CPU41a)に参照させてもよい。
・上記第3実施形態では、ノーマルクリーニングモードとチョーククリーニングモードとの選択に関わるステップS22(図9参照)における判定条件の操作回数を5回としたが、この限りではなく、プリンタ60の構成の変更に伴って、この回数を適宜変更してもよい。
・上記各実施形態では、第1〜第6インクカートリッジ10〜15とチョークバルブ9とをチューブT7〜T12によって接続したが、このチューブT7〜T12の途中に、インクの流動を第1〜第6インクカートリッジ10〜15から各チョークバルブ9側へのみに許容する逆止弁を設けてもよい。これによって、第1〜第6インクカートリッジ10〜15の交換の際に、各チューブT7〜T12からインクが漏れることを抑制することができる。
・上記各実施形態では、液体噴射装置をプリンタ1,60に具体化したが、この限りではなく、他の液体を噴射する液体噴射装置に具体化するようにしてもよい。例えば、液晶ディスプレイ、ELディスプレイ及び面発光ディスプレイの製造などに用いられる電極材や色材などの液体を噴射する液体噴射装置、バイオチップ製造に用いられる生体有機物を噴射する液体噴射装置、精密ピペットとしての試料噴射装置であってもよい。このとき、チョークバルブ9の構成を適宜変更することが望ましい。
第1実施形態のプリンタの概略を説明するための斜視図。 同プリンタの構成を説明するためのブロック図。 同実施形態のチョークバルブを説明するための正縦断面図。 同じくチョークバルブを説明するための正縦断面図。 同実施形態のCPUの動作を説明するためのフローチャート図。 第2実施形態のマップデータを説明するための説明図。 同実施形態のCPUの動作を説明するためのフローチャート図。 第3実施形態のプリンタの構成を説明するためのブロック図。 同実施形態のCPUの動作を説明するためのフローチャート図。 (a)従来のバルブ装置を説明するための正面図、(b)従来のバルブ装置を説明するための正面図。
符号の説明
1,60…液体噴射装置としてのプリンタ、8…液体噴射ヘッドとしての記録ヘッド、8a…ノズル形成面、9…バルブとしてのチョークバルブ、10〜15…液体貯留手段としてのインクカートリッジ、10a〜15a…収容ケース、16…加圧手段としての加圧ポンプ、19…キャップ部材、21…負圧手段としての吸引ポンプ、30…バルブハウジングとしてのハウジング、31…バルブハウジングとしてのハウジングの上面、32…凹部、33…凹部の内面及び底面としての底面、34…第1流路、35…凸部、36…凸部の上面、37…第2流路、39…フィルム、40…液体収容室としてのバルブ室、51…駆動時間に対応する第1時間軸、52…停止時間に対応する第2時間軸、A…気泡、B,C,M,Y,LC,LM…液体収容袋としてのインクパック。

Claims (10)

  1. バルブハウジングの上面に形成した凹部をフィルムにて密閉して形成した液体収容室と、
    前記凹部の底面から突出しその上面が前記フィルムに対して低い位置で相対向するように形成された凸部と、
    前記凹部の内面を貫通し前記液体収容室内に前記液体を導入する第1流路と、
    前記凸部の上面を貫通し前記液体収容室内の前記液体を導出する第2流路と
    を備え、前記フィルムが前記凸部の上面に対して接離することによって、前記第2流路を前記液体収容室に対して開閉するようにしたことを特徴とするバルブ。
  2. 請求項1に記載のバルブにおいて、
    前記凸部は、円錐台形状に形成したことを特徴とするバルブ。
  3. 液体を貯留する液体貯留手段と、
    前記液体貯留手段の前記液体を噴射する液体噴射ヘッドと、
    前記液体貯留手段と前記液体噴射ヘッドとの間に設けたバルブと、
    前記液体噴射ヘッドを封止するキャップ部材と、
    前記キャップ部材を介して前記液体噴射ヘッドを負圧にする負圧発生手段と
    を備えた液体噴射装置において、
    前記バルブは、
    バルブハウジングの上面に形成した凹部をフィルムにて密閉して形成した液体収容室と、
    前記凹部の底面から突出しその上面が前記フィルムに対して低い位置で相対向するように形成された凸部と、
    前記凹部の内面を貫通し前記液体収容室内に前記液体を導入する第1流路と、
    前記凸部の上面を貫通し前記液体収容室内の前記液体を導出する第2流路と
    を備え、前記フィルムが前記凸部の上面に対して接離することによって、前記第2流路を前記液体収容室に対して開閉するようにしたことを特徴とする液体噴射装置。
  4. 請求項3に記載の液体噴射装置において、
    前記液体を貯留する液体貯留手段は、収容ケースと、その収容ケースに収納された液体収容袋とを有し、前記収容ケース内の前記液体収容袋を加圧手段にて加圧することによって前記液体収容袋内の液体を前記バルブを介して前記液体噴射ヘッドに供給することを特徴とする液体噴射装置。
  5. バルブハウジングの上面に形成した凹部をフィルムにて密閉して形成した液体収容室と、前記凹部の底面から突出しその上面が前記フィルムに対して低い位置で相対向するように形成された凸部と、前記凹部の内面を貫通し前記液体収容室内に前記液体を導入する第1流路と、前記凸部の上面を貫通し前記液体収容室内の前記液体を液体噴射ヘッドへ導出する第2流路とを備え、前記フィルムが前記凸部の上面に対して接離することによって、前記第2流路を前記液体収容室に対して開閉するバルブを備えた液体噴射装置の液体噴射ヘッドクリーニング方法であって、
    前記フィルムにて前記第2流路を閉路した状態で前記液体噴射ヘッドのノズル形成面を負圧状態にした後、前記フィルムを前記凸部の上面から離間させ前記第2流路を開路させ前記液体収容室内の液体を同液体収容室内に保持されている気泡とともに液体噴射ヘッドから排出する排出動作を行うようにしたことを特徴とする液体噴射装置の液体噴射ヘッドクリーニング方法。
  6. 請求項5に記載の液体噴射装置の液体噴射ヘッドクリーニング方法において、
    前記排出動作は、前記液体収容室内に保持されている気泡が、前記第2流路を介して前
    記液体噴射ヘッドに導出されるおそれが生じた時、開始することを特徴とする液体噴射装置の液体噴射ヘッドクリーニング方法。
  7. 請求項5又は6に記載の液体噴射装置の液体噴射ヘッドクリーニング方法において、
    前記排出動作は、前記液体噴射ヘッドの駆動時間と停止時間に基づいて開始することを特徴とする液体噴射装置の液体噴射ヘッドクリーニング方法。
  8. 請求項5〜7のいずれか1つに記載の液体噴射装置の液体噴射ヘッドのクリーニング方法において、
    加圧手段と、液体噴射ヘッドのノズル形成面を負圧状態とする負圧発生手段と、前記液体を貯留する液体貯留手段とを設け、
    前記液体貯留手段は、収容ケースと、その収容ケースに収納され前記加圧手段にて加圧されて液体を前記バルブを介して前記液体噴射ヘッドに供給する液体収容袋とを有し、
    前記液体収容袋を非加圧状態にした状態で前記負圧発生手段にて前記ノズル形成面を負圧状態にして前記フィルムにて前記第2流路を閉路した後、
    前記液体収容袋を加圧手段にて加圧して前記液体収容室に前記液体を導入することで前記フィルムを前記凸部の上面から離間させ前記第2流路を開路させるようにしたことを特徴とする液体噴射装置の液体噴射ヘッドクリーニング方法。
  9. 請求項8に記載の液体噴射装置の液体噴射ヘッドクリーニング方法において、
    前記排出動作は、前記液体貯留手段の交換回数が、予め定めた回数になった時、開始することを特徴とする液体噴射装置の液体噴射ヘッドクリーニング方法。
  10. 請求項5〜9のいずれか1つに記載の液体噴射装置の液体噴射ヘッドクリーニング方法において、
    前記気泡が前記液体噴射ヘッドに導出するおそれがないときには、前記フィルムにて前記第2流路を開路した状態で液体噴射ヘッドのノズル形成面を負圧状態にして、前記液体収容室内の液体を液体噴射ヘッドから排出させるようにしたことを特徴とする液体噴射装置の液体噴射ヘッドクリーニング方法。
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