JP2016155279A - インクジェット印刷装置のメンテナンス機構 - Google Patents

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睦 久保田
悦久 森田
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悦久 森田
山本 寛峰
Hiromine Yamamoto
寛峰 山本
安美 寺門
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安美 寺門
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Abstract

【課題】ワイプを湿潤させたウェット式のワイプ手段を用い、メンテナンス機構のメンテナンス性を向上させることができるインクジェット印刷装置のメンテナンス機構を提供する。【解決手段】インクの吐出口であるノズルを有するインクジェットヘッド40により、用紙に対してインクを吐出して画像を形成するインクジェット印刷装置におけるメンテナンス機構であって、インクジェットヘッド40のノズル周辺に摺接されるウェットワイプ部13と、弾性素材で形成され、ウェットワイプ部13による摺接動作よりも遅れてノズル周辺に摺接されるドライワイプ部12と、ウェットワイプ部13及びドライワイプ部12の駆動機構の動作制御を行うメンテナンス制御部とを備え、ウェットワイプ部13に含浸されたワイプ液の粘度が少なくともインクより高い。【選択図】図2

Description

本発明は、インクの吐出口であるノズルを有するインクジェットヘッドにより、用紙や建材等の媒体に対してインクを吐出して画像を形成するインクジェット印刷装置のメンテナンス機構に関する。
近年、インクを吐出するための多数のノズルが設けられたノズル面を有するインクジェットプリンタを用いて、建材等の基材を印刷する技術が普及されている。ここで、建材等の基材を印刷する場合、ノズル面に、舞い上がった粉や、基材表面のケバなどの異物が付着することがある。それらを放置した状態で印刷を続けると、不吐出や偏向など、正常な吐出性能が確保できなくなる。
そこで、インクジェットヘッドのノズル面に付着したこれらの異物を除去するため、ワイプ手段を使ったワイプ処理が行われている。
しかしながら、従来のメンテナンス機構では、ゴム等の弾性部材で構成されたワイプ手段をそのままインクジェットヘッドへ当接させる所謂ドライワイプ方式であるため、ワイプで粉が擦れることにより、ノズルプレートが傷ついたり、撥水膜が劣化したりすることがある。また、メンテナンスユニット内(キャップやゴムワイプ)に入り込んだ粉が堆積していくことで、流路が詰まったり、正常なクリーニング、メニスカス形成が困難になる。その結果、クリーニングを実行しても、正常な吐出性能が確保できなくなってしまう。
このような問題を解決するための技術として、例えば、特許文献1に開示されたものがある。この特許文献1に開示された技術では、ワイプ液を潤滑剤としてワイパを湿潤させたウェット式のワイプ手段と、ゴム性のブレードによるドライ式のワイプ手段とを用いて、ノズル面に付着した異物を拭き取るものである。
特開2009−286077号公報
しかしながら、上述した特許文献1に開示された技術では、ウェット式のワイプ方式を採用しているものの、吐出されるインクの粘度が高い低いに関わらず、粘度の低いワイプ液を用いているため、ワイプ動作により払拭した粉状体がワイプ液に混入して分散され、ワイプ液とともに粉状体がノズル内に侵入してしまい、インクジェットヘッドに形成されるメニスカスが破壊されることとなる、という問題がある。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、インクジェット印刷において、従来のメンテナンス機構に対しウェット式のワイプ手段を追加して、ワイピング効果を向上させるとともに、払拭された粉状体によってメニスカスが破壊されるのを回避して、正常な吐出性能を確保できるインクジェット印刷装置のメンテナンス機構を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係るインクジェット印刷装置のメンテナンス機構の第1の特徴は、インクの吐出口を有するインクジェットヘッドからインクを吐出して画像を形成するインクジェット印刷装置におけるメンテナンス機構であって、ワイプ液を含侵させた状態で前記インクジェットヘッドの前記吐出口周辺に摺接される第1のワイプ手段と、弾性素材で形成され、前記第1のワイプ手段による摺接動作よりも遅れて前記吐出口周辺に摺接される第2のワイプ手段と、前記第1及び第2のワイプ手段と前記インクジェットヘッドとを相対的に移動させるメンテナンス制御部と、を備え、前記ワイプ液は、少なくとも前記インクより粘度が高いことにある。
本発明に係るインクジェット印刷装置のメンテナンス機構の第2の特徴は、前記第1のワイプ手段は、柔軟性を有する多孔質素材から形成され、前記インクジェットヘッドに対する摺接時における接触量、前記ワイプ液の含侵量、前記多孔質素材の硬さ、相対移動速度のうち少なくとも1つが調整又は変更が可能であることにある。
本発明に係るインクジェット印刷装置のメンテナンス機構の第3の特徴は、前記メンテナンス制御部は、前記第1のワイプ手段が前記インクジェットヘッドに摺接している間に、前記インクジェットヘッドからインクを吐出させることにある。
本発明に係るインクジェット印刷装置のメンテナンス機構の第4の特徴は、前記第1のワイプ手段は、前記インク吐出口に向けて突出される薄板状の押圧手段と、前記押圧手段の先端部に掛け回されて、前記インク吐出口に向けて押圧される清掃部材とから構成されることにある。
ここで、「押圧部材」とは、例えば、ゴムブレードなど、弾性変形が可能な部材が含まれ、「清掃部材」とは、例えば、不織布など、ワイプ液が含侵されるとともに、押圧部材に掛け回し可能な長さを有するテープ状の部材が含まれる。
本発明に係るインクジェット印刷装置のメンテナンス機構の第5の特徴は、前記清掃部材は、前記押圧手段に掛け回されるベルト状の部材であり、前記清掃部材の一端に配置され、前記清掃部材を繰り出すための第1の駆動手段と、前記清掃部材の他端に配置され、前記清掃部材を巻き取るための第2の駆動手段とを備え、前記メンテナンス制御部は、第1の駆動手段による繰り出し動作と、前記第2の駆動手段による巻き取り動作との、動作タイミング及び動作量を制御することにより、第1のワイプ手段先端に適宜のタイミング及び位置に、前記清掃部材の弛みを形成することにある。
本発明に係るインクジェット印刷装置のメンテナンス機構の第1の特徴によれば、ワイプ液が含浸された第1のワイプ手段を先行してインクジェットヘッドの吐出口周辺に摺接させているので、インクジェットヘッドの吐出口に付着した粉やケバなどの異物を回収した後、第2のワイプ手段でクリーニングを行うことができ、ノズルプレートが傷ついたり、撥水膜が劣化したりするのを防止できる。
特に、本発明では、第1のワイプ手段に含浸されているワイプ液の粘度が少なくともインクより高くしてあるので、異物の粉などがワイプ液を介して分散され、ノズル内に侵入し、メニスカスが破壊されるのを防止できる。また、第1のワイプ手段には、高粘度のワイプ液が含侵されているので、拭き取られた異物の粉が凝集されて粘土状になって不織布に付着することとなり、異物の回収性が向上する。さらに、粉が分散したワイプ液は、吐出面内部に侵入し難くなり、メニスカスが破壊される所謂ノズル抜けを防止できる。また、高粘度のワイプ液は保湿性を有するので、ワイプ液をワイプ手段表面に長時間保持できるとともに、増粘・固化したインク成分も払拭することができ、インクジェットヘッド表面の撥インク性を維持することができる。
このように、本発明によれば、メンテナンス機構のメンテナンス性を向上させることができ、また高粘度のワイプ液を用いることで、ワイプ手段に付着した異物が垂れ落ち難くなるため、メンテナンス機構内の汚れを軽減させることができる。
本発明に係るインクジェット印刷装置のメンテナンス機構の第2の特徴によれば、第1のワイプ手段が、柔軟性を有する多孔質素材から形成されているので、異物を捕捉するために必要なワイプ液を第1のワイプ手段に含侵させることができる。さらに、インクジェットヘッドに対する摺接時における接触量、ワイプ液の含侵量、多孔質素材の硬さ、インクジェットヘッドとワイプ手段との相対移動速度のうち少なくとも1つについての調整又は変更を可能とすることで、使用するインクの種類やインク残渣量などに応じて各手段を調整し、メンテナンス処理を最適化することができる。
本発明に係るインクジェット印刷装置のメンテナンス機構の第3の特徴によれば、メンテナンス制御部は、第1のワイプ手段がインクジェットヘッドに摺接している間に、インクジェットヘッドからインクを吐出させているので、吐出口の内部に入り込んだ異物を、ヘッドから吐出されたワイプ液で捕捉して第1のワイプ手段で拭き取ることができ、ノズル抜けからの復帰性を向上させることができる。
本発明に係るインクジェット印刷装置のメンテナンス機構の第4の特徴によれば、第1のワイプ手段は、インク吐出口に向けて突出される薄板状の押圧手段と、押圧手段の先端部に掛け回されて、インク吐出口に向けて押圧される清掃部材とから構成されるので、押圧手段はインク吐出面に接することなく、押圧手段の先端部に掛け回された清掃部材で異物を拭き取ることとなる。これにより、消耗品のメンテナンスに関し、押圧手段の先端部に掛け回された清掃部材のみ交換すればよいので、メンテナンスの対象となる部品点数若しくは交換頻度を低減できるとともに、各部の交換作業を容易にすることができる。
また、本発明において、押圧手段は、薄板状に形成されているため、省スペース化が可能となるとともに、ローラ軸、軸受等の部品が不要であることから、メンテナンス機構の構造をシンプルなものとすることができ、その結果、経時劣化等による部品交換時などの作業を簡単にすることができる。さらに、本発明によれば、第1のワイプ手段は、押圧手段に清掃手段を掛け回した構成であり、全体としても小形化を図ることができ、省スペース化が可能となり、その結果、既存システムに後付けすることもできる。
本発明に係るインクジェット印刷装置のメンテナンス機構の第5の特徴によれば、清掃部材は、押圧手段に掛け回されるベルト状の部材であり、清掃部材を繰り出すための第1の駆動手段と、清掃部材を巻き取るための第2の駆動手段とを備えているので、第1の駆動手段でベルト状の清掃部材を送り出すとともに、第2の駆動手段で清掃部材を巻き取ることで、清掃部材における未使用部分を押圧部の先端部分に順次配置させることができる。これにより、常時、第1のワイプ手段を清浄な状態を保つことができ、メンテナンス性を向上させることができる。
また、本発明では、メンテナンス制御部は、第1の駆動手段による繰り出し動作と、第2の駆動手段による巻き取り動作との、動作タイミング及び動作量を制御することにより、第1のワイプ手段先端に適宜のタイミング及び位置に、清掃部材の弛みを形成するので、送り出し時において、押圧部材に張力を発生させないようにし、薄板状の押圧部材でも清掃部材を送ることができる。その結果、第1のワイプ手段を自動で清浄な状態に保つことができる。
本発明の実施の形態に係るインクジェット印刷装置の概略構成を模式的に示す正面図である。 実施形態に係るメンテナンスユニットの構成を示す正面図である。 実施形態に係る吸引クリーニング部の構成と、メンテナンスの駆動との関係を示す機能ブロック図である。 実施形態に係るウェットワイプ部の構成と、メンテナンスの駆動との関係を示す機能ブロック図である。 実施形態に係るインクジェットヘッドに対する摺接時におけるウェットワイプ部の接触量を側面より示す説明図である。 実施形態に係るメンテナンス動作を示すフローチャートである。 (a)〜(c)は、実施形態に係るウェットワイピング処理の動作を示す説明図である。 (a)及び(b)は、実施形態に係るウェットワイピング処理の動作を示す説明図である。 変形例に係るメンテナンスユニットの構成を示す正面図である。 変形例に係るインクジェットヘッドに対するウェットワイプ部の接触量を側面より示す説明図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。各図面を通じて同一若しくは同等の部位や構成要素には、同一若しくは同等の符号を付している。ただし、図面は模式的なものであり、現実のものとは異なることに留意すべきである。また、図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれていることはもちろんである。また、以下に示す実施の形態は、この発明の技術的思想を具体化するための装置等を例示するものであって、この発明の技術的思想は、各構成部品の材質、形状、構造、配置等を下記のものに特定するものでない。この発明の技術的思想は、特許請求の範囲において、種々の変更を加えることができる。
(インクジェット印刷装置の全体構成)
本発明の一実施形態であるインクジェット印刷装置1の全体構成について詳細に説明する。図1は、本発明の実施形態に係るインクジェット印刷装置の概略構成を模式的に示す正面図である。図2は、実施形態に係るメンテナンスユニットの構成を示す正面図である。
本実施形態のインクジェット印刷装置1は、記録媒体Pに対してインクを吐出して画像を形成するインクジェット印刷装置であり、図1に示すように、シート状あるいは板状の記録媒体Pを水平に配置して搬送方向下流に搬送し、インクジェット方式によって、記録媒体Pの表面に画像データに応じた画像や文字などを記録、印字するものである。
インクジェット印刷装置1の概略構成は、記録媒体Pを搬送する搬送部20と、記録媒体Pに記録する記録部30と、搬送部20の搬送方向横方向かつ記録部30の下方側に配置され記録部30に設けられたインクジェットヘッド40をクリーニングするメンテナンスユニット10、及びメンテナンスユニット10のクリーニング動作を制御するメンテナンス制御部60とからなり、各部は基台1a上に配置されている。また、特に図示しないが、インクジェット印刷装置1は、画像データの受信や記録動作の制御を含めた装置全体の制御を行う制御部を備えており、メンテナンス制御部60はこの制御部の一部を構成している。
搬送部20は、図1の搬送方向に延ばされた略平板状のプラテン22上に、モーター24によって紙面に沿う水平軸回りに回転される複数のピンチローラ23を備え、これらピンチローラ23によって、ピンチローラ23の回転軸と平行な回転軸回りに回転自在に支持されたグリッドローラ21が、搬送方向に複数配列されている。これらグリッドローラ21は、プラテン22の上方において搬送方向に延びる水平面に整列され、記録媒体Pの搬送路を形成している。
記録部30は、搬送部20及びメンテナンスユニット10の上方で、記録媒体Pの搬送方向と直交する方向に延在されたキャリッジレール31と、キャリッジレール31に沿って移動可能に設けられたインクジェットヘッドユニット32と、インクジェットヘッドユニット32をキャリッジレール31上で位置制御及び速度制御可能に往復移動させるモーター33と、インクジェットヘッドユニット32に記録用のインクを供給するインクカートリッジ34とからなる。
本実施形態では、インクカートリッジ34には、カラー記録を行うための複数色のインクが備えられ、複数のインクチューブ35を介して、色ごとに、インクジェットヘッドユニット32に供給できるようになっている。インクジェットヘッドユニット32は、下面側に、インクの色や記録範囲などに応じたインクジェットヘッド40が設けられ、インクチューブ35から供給されるインクはインクジェットヘッド40に供給される。図1に示した例では、1ヘッドで4色の印刷を行い、1ヘッドに対して4色分のインク供給の流路が接続されている。また、インクジェットヘッドユニット32には、各インクジェットヘッド40の温度を適宜の温度範囲に保つための冷却ファン36が設けられている。
インクジェットヘッド40は、記録ヘッド本体41の下面側において、搬送部20上の記録媒体Pに平行に配置されたノズル面42が設けられ、ノズル面42上には、画像データに応じて一定のインク滴を下方に吐出するインクの吐出口(以下、ノズルと称する)43が複数形成されてなる。なお、記録ヘッド本体41の詳細は図示しないが、各ノズル43にインクを供給するインク室や、例えば圧電素子などを用いた吐出機構が設けられている。
モーター33の位置制御、速度制御は、不図示の制御部の制御信号に応じて行われ、記録動作時にはインクジェットヘッドユニット32を記録媒体P上で、かつ所定速度で往復移動させ、クリーニング動作時にはメンテナンスユニット10内の所定クリーニング位置に移動できるようになっている。
メンテナンスユニット10は、インクジェットヘッド40内のインクをノズル43から外部に吸引することでインクジェットヘッド40をクリーニングする吸引クリーニング部11と、ワイプ液が含侵された状態でインクジェットヘッド40のノズル43周辺に摺接されることで、ノズル面42をウェットワイピング処理するウェットワイプ部(第1のワイプ手段)13、ウェットワイプ部13による摺接動作よりも遅れてノズル43周辺に摺接されることで、ノズル面42をドライワイピング処理するドライワイプ部(第2のワイプ手段)12とからなる。ホン実施形態において、メンテナンスユニット10は、図2に示すように、搬送部20の側方かつ記録部30の下方におけるインクジェットヘッドユニット32の移動経路上に、搬送部20側から、ウェットワイプ部13、ドライワイプ部12、吸引クリーニング部11の順に配置されている。そして、これら吸引クリーニング部11、ドライワイプ部12、及びウェットワイプ部13の上方位置が、所定のクリーニング位置となっており、インクジェットヘッド40が各部の上方を移動することで各部におけるクリーニング処理が行われる。
メンテナンス制御部60を含む制御部は、CPUやDSP(Digital Signal Processor)等のプロセッサ、メモリ、及びその他の電子回路等のハードウェア、或いはその機能を持ったプログラム等のソフトウェア、又はこれらの組み合わせなどによって構成された演算モジュールであり、プログラムを適宜読み込んで実行することにより種々の機能モジュールを仮想的に構築し、構築された各機能モジュールによって、各部の動作制御、ユーザー操作に対する種々の処理を行う。特に、本実施形態では、メンテナンス機構としてメンテナンスユニット10の各部を制御して、吸引クリーニング処理、ウェットワイピング処理、ドライワイピング処理、及びスピット処理等を行う。
(メンテナンスユニット10の構成)
次いで、メンテナンスユニット10の各部の構成について説明する。
(1)吸引クリーニング部の構成
図3は、本実施形態に係る吸引クリーニング部11の構成と、メンテナンスの駆動との関係を示す機能ブロック図である。吸引クリーニング部11は、図3に示すように、キャップ111、キャップ駆動部71、吸引ポンプ113、ポンプ駆動部73、大気開放弁115、及び大気開放弁駆動部72からなる。
これらのうち、少なくともキャップ111はインクジェットヘッド40ごとに設けられている。ただし、キャップ駆動部71、吸引ポンプ113、大気開放弁115、及び大気開放弁駆動部72は、インクジェットヘッド40ごとに各動作を共通化できる場合には、複数のキャップ111に対して1台設ける構成としてもよい。以下では、説明の便宜上、1つのインクジェットヘッド40に対してそれぞれが1つずつ設けられている構成の例で説明する。
キャップ111は、上側に開口した函状とされ、ノズル面42に下方からかぶせることで、1つのインクジェットヘッド40のすべてのノズル43を含むノズル面42の領域を下方から囲んで封止する部材である。キャップ111の開口端部には、ノズル面42に弾性的に押圧されることで液密及び気密シールを形成するための弾性体若しくは可撓体からなる封止部111bが全周にわたって設けられている。キャップ111の他の部分は、例えば、合成樹脂や金属などの適宜の剛性を有する部材からなる。そのため、封止時には、ノズル面42とキャップ111の内面との間に一定容積を有する吸引空間50が形成され、吸引空間50内が、ある程度負圧になっても、吸引空間50の形状が略維持されるようになっている。
なお、図3では、ノズル43は簡略化して4個のみを描いているが、吐出機構の構成や記録画素ピッチなどに応じて適宜の個数、配列ピッチで設けることができるものであり、例えば、256個などの多数個を配列しておくことができる。
キャップ111の底部の内面であるインク受け面111aは、ノズル面42と略平行な底面からなり、封止時にはノズル面42に対して所定距離をおいて対向される。そのため、ノズル43からインクが吸引されて落下すると、インク受け面111a上に貯留できるようになっている。インク受け面111aには、インク受け面111a上に貯留したインクを排出するための吸引管117と、吸引空間50をインク受け面111a側から大気に開放するための大気導入管118が設けられている。
キャップ駆動部71は、キャップ111の上下方向の位置を選択的に切り換えるための上下動を行うものであり、例えば、機械的、電磁的、流体的な適宜の昇降手段からなる。そのため、キャップ駆動部71は、モーター33によってキャリッジレール31上を移動されて吸引クリーニング部11の上方に位置した状態のインクジェットヘッドユニット32に対して、キャップ111を上下方向に進退させ、キャップ111がノズル面42を封止する状態と、封止を解除する状態とを切り換えることができるようになっている。
吸引ポンプ113は、吸引空間50内の空気、インクなどの内容物を吸引して、吸引空間50外に排出するためのものであり、適宜構成の流体ポンプ、例えばロータリポンプなどを採用することができる。本実施形態では、ポンプ駆動部73により吸引量を可変できる構成とされている。例えば、ロータリポンプの場合には、ポンプ駆動部73によって、ポンプの回転数を可変して、単位時間当たりの流量を制御することで吸引量を変化させている。なお、吸引ポンプ113の吸引量は、ポンプ駆動部73によって、多段階に変化することができるようになっている。吸引ポンプ113は、吸引口が吸引管117に接続され、排出口が排出管112に接続されている。排出管112の他端は、廃液ボトル114に接続されている。
大気開放弁115は、大気導入管118の大気に連通する開口を開閉するもので、大気開放弁駆動部72によって開状態と閉状態とが選択できるようになっている。大気開放弁115の構成は、特に限定されないが、例えば、電磁弁などを採用することができる。吸引クリーニング部11において、キャップ駆動部71、大気開放弁駆動部72、ポンプ駆動部73は、メンテナンス制御部60にそれぞれ電気的に接続され、メンテナンス制御部60からの制御信号により、それぞれの動作が制御されるようになっている。
(2)ドライワイプ部12の構成
ドライワイプ部12は、インクジェットヘッド40のノズル面42を摺動することによってノズル面42に付着された異物44を除去するワイピング手段であり、図1及び図2に示すように、基台1a上に支持台129が立設され、その支持台129の上部においてホルダー部123を支持し、そのホルダー部123の上部において、ノズル面42に摺動されて清掃するドライ清掃部122が保持される。ドライ清掃部122としては、例えばゴムブレードなど、弾性変形可能な部材で構成され、長方形の薄板状に形成されている。なお、ドライワイプ部を構成する材料は、ノズル面42を破損させない程度の弾力を有する材料であることが好ましい。なお、ドライワイプ部12は、周知のワイピング処理を行うものであれば、どのような構成を有していてもよい。
また、このドライワイプ部12は、メンテナンス制御部60にそれぞれ電気的に接続され、メンテナンス制御部60からの制御信号により、ドライワイプ部12の駆動機構の動作制御が行われるようになっている。具体的に、ドライワイプ部12では、メンテナンス制御部60によって制御され、ホルダー部123が支持台129に対して上下方向に移動可能となっている そして、ドライ清掃部122の上端部は、待機時には、インクジェットヘッド40のノズル面42よりも低く配置され、インクジェットヘッド40が吸引クリーニング部11へ移動可能となっている。一方、メンテナンス時においては、インクジェットヘッド40のノズル面42よりも高くなるように配置され、その後、インクジェットヘッドユニット32が吸引クリーニング部11からドライワイプ部12上に移動する。そうすると、ドライ清掃部122は、その先端がインクジェットヘッド40に接し、弾性変形されてノズル面42を摺動する。このように、ドライ清掃部122の先端部がノズル面42に摺接することで、ノズル面42に残留したインクまたはワイプ液等は拭き取られる。
(ウェットワイプ部13の構成)
次いで、本実施形態に係るウェットワイプ部13について説明する。図4は、本実施形態に係るウェットワイプ部13の構成と、メンテナンスの駆動との関係を示す機能ブロック図であり、図5は、ウェットワイプ部13のインクジェットヘッド40に対する摺接時における接触量を側面より示す説明図である。
ウェットワイプ部13は、インクジェットヘッド40のノズル面42を摺動することによって、ノズル43周辺に付着された異物44を除去するワイピング手段であり、本実施形態では、図1に示すように、基台1a上に設置された支持台139上に設けられたホルダー部138に立設されている。
そして、このウェットワイプ部13では、図4に示すように、押圧部131と、清掃部132と、繰出部133と、巻取部134と、押圧駆動部136と、ワイプ液供給部135は、供給駆動部137とを備えている。
押圧部131は、ノズル43に向けて突出される部材であり、例えばゴムブレードなど、弾性変形可能な部材で構成され、本実施形態では薄板状に形成されている。なお、押圧部131を構成する材料は、ノズル面42を破損させない程度の弾力を有する材料であることが好ましい。この押圧部131は、押圧駆動部136によって上下方向に移動可能となっている。
押圧駆動部136は、押圧部131を上下方向に移動させて、インクジェットヘッド40に対する接触圧を調節して、ヘッドとの干渉を回避或いは低減させるものであり、例えば、機械的、電磁的、流体的な適宜の昇降手段からなる。なお、ここでは、押圧駆動部136により押圧部131を上下方向に移動させてインクジェットヘッド40との干渉を回避するが、この押圧駆動部136を省略し、押圧部131を、その柔軟性や弾力性によって変形させることにより、ヘッドとの干渉を調整するようにしてもよい。
清掃部132は、押圧部131の先端部に掛け回されてノズル43に向けて押圧され、ノズル43周辺に付着された異物44を除去する部材である。この清掃部132は、押圧部131に掛け回されるベルト状に形成されており、不織布やスポンジなど柔軟性を有する多孔性素材などで形成され、ワイプ液9を含浸するようになっている。なお、この清掃部132は、多孔性素材の素材を変更したり、厚みを変更することでその固さは調整可能である。
そして、清掃部132の一端には、清掃部132を繰り出すための繰出部133が配置され、他端には清掃部132を巻き取るための巻取部134が配置されている。繰出部133は、清掃部132を巻回した巻回体から清掃部132を繰り出す部材であり、ノズル面42と並行に延び、清掃部132が巻回される回転体133aと、回転体133aを回転させる繰出駆動部133bとから構成される。なお、繰出部133は、押圧部131よりも下方であって、ドライワイプ部12側に配置されている。
一方、巻取部134は、押圧部131よりも下方に配置され、繰出部133により繰り出した清掃部132を回転しながら巻き取る部材であり、ノズル面42と平行に延び、清掃部132を巻き取る回転体134aと、回転体134aを回転させる巻取駆動部134bとから構成される。なお、巻取部134は、押圧部131よりも下方であって、記録部30側に配置されている。
繰出駆動部133b及び巻取駆動部134bは、各回転体133a,134aを回転させるモーターなどの駆動手段であり、メンテナンス制御部60からの操作信号に応じて駆動される。特に、本実施形態において、繰出駆動部133b及び巻取駆動部134bは、独立して駆動可能されるようになっており、例えば、一方の駆動部が停止しているときに他方の駆動部を回転することも可能である。
このように、本実施形態において、清掃部132は、押圧部131の先端部に掛け回され、両端が各回転体133a,134aに巻き回されており、繰出部133に収納された未使用の清掃部132が他方の巻取部134に繰り出されることで、常時、未使用の清掃部132が押圧部131の先端部に配置される。その後、メンテナンス作業が行われるごとに、繰出部133及び巻取部134が回転され、使用済みの清掃部132が巻取部134に巻き取られる。
ワイプ液供給部135は、繰出部133から繰り出された清掃部132にワイプ液9を供給する手段であり、内部中空のタンクを備え、当該タンク内部にワイプ液9を留貯させている。このワイプ液供給部135は、ポンプや塗布手段などの供給駆動部137がメンテナンス制御部60の制御によって駆動することで所定量のワイプ液9が供給可能となっている。なお、ワイプ液供給部135には、粘度の高いワイプ液9が含まれており、増粘剤等でその粘度は調整される。このワイプ液9の粘度は、少なくともインクの粘度より高く設定される。なお、ワイプ液9の粘度は、少なくともワイプ時においてインクの粘度より高く設定されていれば良い。供給駆動部137は、ワイプ液供給部135に設けられた開放弁などを開閉させる駆動手段である。
なお、本実施形態においてワイプ液供給部135は、清掃部132にワイプ液9を噴射させるなどして含侵させたが、本発明はこれに限定するものではなく、例えば、繰出部133を囲うタンクを設け、タンク内にワイプ液を貯留させたものであってもよい。
ウェットワイプ部13におけるメンテナンス制御部60の制御は、繰出駆動部133b、巻取駆動部134b、押圧駆動部136、供給駆動部137等の各駆動機構を制御する。例えば、メンテナンス制御部60は、押圧駆動部136を制御して、押圧部131を上方に移動させ、図5に示すように、押圧部131(押圧部131の外周に掛け渡された清掃部132)のインクジェットヘッド40に対する摺接時における接触量L(オーバーラップ量)を調整するようになっている。また、メンテナンス制御部60は、ウェットワイプ部13がインクジェットヘッド40に摺接している間に、インクジェットヘッド40からインクを吐出させる。
さらに、本実施形態において、メンテナンス制御部60は、繰出駆動部133bによる繰り出し動作と、巻取駆動部134bによる巻き取り動作との、動作タイミング及び動作量を制御することにより、ウェットワイプ部13先端に適宜のタイミング及び位置に、清掃部132の弛みを形成する。この弛みの形成については後述する。
なお、メンテナンス制御部60は、押圧部131のインクジェットヘッド40に対する摺接時における接触量L、ワイプ液9の供給量(含侵量)、相対移動速度、インクジェットヘッド40の移動速度(ワイプ速度)のうち少なくとも1つが調整又は変更可能である。
(クリーニング動作)
次に、本実施形態のインクジェット印刷装置1におけるクリーニング動作について説明する。図6は、クリーニング処理の各処理を示すフローチャートであり、図7及び図8は、本実施形態に係るウェットワイピング処理の動作を示す説明図である。
インクジェット印刷装置1におけるインクジェットヘッド40のクリーニング動作の一例は、図6に示すように、ウェットワイプ部13によるウェットワイプ処理(S101)を行い、その後、吸引クリーニング部11による吸引処理(ステップS102)、ドライワイプ部12によるドライワイプ処理(ステップS103)、及びスピット処理(S104)を順に行うものである。以下、メンテナンスユニット10による各処理について説明する。
(1)ウェットワイプ部13による処理
ウェットワイプ部13は、待機時では、押圧部131がノズル面42に触れない位置に下降されて待機されている。その後、メンテナンス制御60の操作があると、先ず、インクジェットヘッドユニット32では、クリーニング動作の開始前に、制御部からの制御信号によって記録動作が停止されるとともに、モーター33が駆動されて、ウェットワイプ部13によるクリーニング処理が可能となるクリーニング位置へと移動される。
ウェットワイプ部13では、ホルダー部138を駆動させて、図7(a)に示すように、インクジェットヘッド40に対する所定の接触量まで押圧部131を上昇させる。その後、メンテナンス制御部60は、供給駆動部137を駆動させ、ワイプ液供給部135からワイプ液9を、押圧部131の先端部分に配置されている清掃部132に供給させる。これにより、清掃部132にワイプ液が含侵される。
この状態で、インクジェットヘッドユニット32は、制御部からの制御信号によってモーター33が駆動され、ウェットワイプ部13に近づく方向へ移動される。インクジェットヘッドユニット32がウェットワイプ部13上に移動すると、ウェットワイプ部13の押圧部131及び清掃部132によってワイピング処理が行われる。
具体的には、図7(b)に示すように、清掃部132が掛け回された押圧部131は、インクジェットヘッド40に対する接触量Lが確保された位置に配置されているので、インクジェットヘッド40と接する。そうすると、図5に示すように、弾性体で形成された押圧部131が弛み、ノズル面42を押圧する。そして、押圧部131がノズル面42を押圧しつつ、インクジェットヘッドユニット32が移動することで、清掃部132がノズル面42の表面を摺動する。これにより、異物44が清掃部132に付着することでノズル面42から除去される。なお、このとき、メンテナンス制御部60は、ウェットワイプ部13がインクジェットヘッド40に摺接している間に、インクジェットヘッド40からインクを吐出させてもよい。
インクジェットヘッドユニット32がウェットワイプ部13上を通過すると、図7(c)に示すように、ウェットワイプ部13を下方に移動させる。その後、ウェットワイプ部13は、メンテナンス制御部60の制御によって、押圧部131に掛け回される清掃部132の交換処理を行う。
具体的に、メンテナンス制御部60は、図8(a)に示すように、繰出駆動部133bを制御して回転体133aを回転させて、清掃部132を巻回した巻回体から清掃部132を繰り出す。このとき、メンテナンス制御部60は、巻取部134の駆動を停止させる。このように、繰出部133側のみ駆動しているため、押圧部131の先端部分であって異物44が付着されている部分に弛み132aが生じる。一定の弛み132aが形成されるまで清掃部132を繰り出すると、繰出駆動部133bの駆動を停止させる。
その後、メンテナンス制御部60は、図8(b)に示すように、巻取駆動部134bを制御して回転体134aを回転させて、清掃部132を巻き取る。このとき、メンテナンス制御部60は、繰出駆動部133bの駆動を停止させている。このように、巻取部134側のみ駆動しているので、弛み132aは解消され、弛み部分132aに付着されている異物44は、巻取部134側に移動する。これにより、押圧部131の先端部分には、異物44が付着されていない清掃部132が配置される。その後、ウェットワイプ部13は待機状態となる。その後、インクジェットヘッドユニット32は、制御部からの制御信号によってモーター33が駆動され、吸引クリーニング部11上へと移動される。
(2)吸引クリーニング部11による処理
吸引クリーニング部11による吸引処理では、先ず、インクジェットヘッドユニット32が、各インクジェットヘッド40の下方に対応する各キャップ111と対向する位置まで移動される。このとき、吸引ポンプ113は停止され(ポンプオフ)、大気開放弁115は閉じられている。
次いで、キャップ駆動部71によりキャップ111が上昇され、キャップ111の封止部111bがノズル面42を押圧する状態にしてキャップ111が閉められる。これにより、ノズル面42上のノズル43を囲う範囲がキャップ111で覆われ封止されて、吸引空間50が形成される。
次に、ポンプ駆動部73により吸引ポンプ113を高速で作動させる。すると、吸引空間50内の空気が吸引管117側に吸引される。吸引空間50内の負圧が増大するにつれ、インクジェットヘッド40からインクが吸引され、排出管112の排出量を上回るインクは、吸引管117、大気導入管118を満たし、インク受け面111a上に貯留される。そして、吸引空間50内にインクが満たされる状態となる。
このようにして吸引を続けることにより、インクジェットヘッド40内のインク、気泡、ノズル43近傍のゴミ、例えば紙粉などを吸引空間50内に吸引し、さらに吸引管117、排出管112を介して、廃液ボトル114に排出する。
一定量を吸引したら、ポンプ駆動部73は、吸引ポンプ113を停止し、その状態で待機する。これにより、排出管112からのインクの排出が停止され、吸引空間50内には、ノズル43からインクが流入するのみの状態となり、吸引空間50内の負圧が徐々に緩和される。
その後は、大気開放弁駆動部72により、大気開放弁115を開き(大気開放弁開)、吸引空間50と大気とを連通させる。すると、インク受け面111a上の大気導入管118から空気が流入し、吸引空間50内の負圧が急激に緩和されていき、負圧を緩和する分量のインクが大気導入管118から吸引空間50内に流入し終わると、吸引空間50内の負圧が解消される。
吸引空間50内の負圧が解消された状態となると、吸引ポンプ113を低速モードで作動させ、空吸引を行う。すると、インク受け面111a上の吸引管117から排出管112を介して、吸引空間50内のインクが廃液ボトル114に排出されていく。このとき、大気開放弁115は開かれているので、大気導入管118からは、排出されたインクの体積に応じて空気が気泡として流入し、ノズル面42とインクの液面22aとの間に空気層が形成されていく。
ここで、吸引ポンプ113は、急激な吸引とせず、大気導入管118からの気泡の動きを抑え、インクがノズル面42、ノズル43に再付着して汚したり、ノズル43に空気が侵入したりすることを抑制する。
ポンプ駆動部73は、吸引空間50内からすべてのインクを吸引し終えると吸引ポンプ113を停止する。そして、メンテナンス制御部60は、キャップ駆動部71を制御して、キャップ111を下降させる。その後、インクジェットヘッドユニット32は、制御部からの制御信号によってモーター33が駆動され、ワイプ位置であるドライワイプ部12上へと移動される。
(3)ドライワイプ部12による処理
次いで、ドライワイプ部12の処理について説明する。ドライワイプ部12は、待機時には、ドライ清掃部122がノズル面42に触れない位置に下降されて待機されている。その後、インクジェットヘッドユニット32がドライワイプ部12側に移動されると、メンテナンス制御部60は、ホルダー部138を駆動させて、インクジェットヘッド40に対する所定の接触量までドライワイプ部12上に移動すると、ドライワイプ部12のを上昇させる。
この状態で、インクジェットヘッドユニット32は、制御部からの制御信号によってモーター33が駆動されドライワイプ部12に近づく方向へと移動される。インクジェットヘッドユニット32がドライワイプ部12上に移動すると、ドライワイプ部12のドライ清掃部122によってワイピング処理が行われる。具体的に、ドライ清掃部122は、インクジェットヘッド40に対する接触量が確保された位置に配置されているので、インクジェットヘッド40と接すると、弾性体で形成されたドライ清掃部122は弛み、ノズル面42を押圧する。そして、ドライ清掃部122がノズル面42を押圧しつつ、インクジェットヘッドユニット32が移動することで、ドライ清掃部122がノズル面42の表面を摺動する。これにより、ノズル面42に残存するインク又はワイプ液等が除去される。
(4)スピット処理の動作
ワイピング処理が終了すると、その後、スピット処理が行われる。スピット処理とは、インクを吐出して増粘インクなどをノズル43から排除する予備吐出動作である。本実施形態では、メンテナンス制御部60の制御によって、インクジェットヘッドユニット32が制御され、各インクジェットヘッド40のノズル43から少量のインクが吐出される。なお、このとき、メンテナンスユニット10内には、廃棄されたインクを回収する廃液トレイ(図示せず)が設けられており、スピット処理時には、インクジェットヘッドユニット32の下方に配置され、この状態でスピット動作が行われる。
このように、メンテナンスユニット10の各部で、ウェットワイプ処理、吸引処理、ドライワイプ処理、スピット処理が行われることで、ノズル43内部が清掃され、適切なメニスカスが形成される。以上が基本的なシーケンスだが、必要に応じて、吸引処理〜スピット処理を複数回繰り返しても良い。
(作用・効果)
本実施形態によれば、ワイプ液9が含浸されたウェットワイプ部13をドライワイプ部12よりも先行してインクジェットヘッド40の吐出口42周辺に摺接させているので、インクジェットヘッド40のノズル42に付着した粉やケバなどの異物44を回収した後、ドライワイプ部12でクリーニングを行うことができ、ノズル43が傷ついたり、撥水膜が劣化したりすることを防止できる。
また、本実施形態では、ワイプ液9の粘度が少なくともインクより高くしているので、異物44の粉などがノズル内に侵入してしまい、メニスカスを破壊することを防止できる。また、異物44の粉が凝集して粘土状になって不織布に付着するため、回収性が向上する。さらに、粉が分散したワイプ液は、ノズル43内部に侵入し難くなり、ノズル抜けが防止できる。また、高粘度のワイプ液9では、保湿性を有するので、ワイプ液9を長時間保持できるとともに、増粘・固化したインク成分も払拭し、撥インク性を維持することができる。このように、本実施形態によれば、インクジェット印刷装置1におけるメンテナンス機能のメンテナンス性を向上させることができる。また、本実施形態によれば、高粘度のワイプ液9を用いているので、ウェットワイプ部13に付着した異物44が垂れ落ち難くなるため、メンテナンス機構内の汚れを軽減させることができる。
本実施形態において、ウェットワイプ部13は、ノズル43に向けて突出される薄板状の押圧部131と、押圧部131の先端部に掛け回されて、ノズル43に向けて押圧される清掃部132とから構成されるので、押圧部131はノズル面42に接することなく、押圧部131の先端部に掛け回された清掃部132で異物を拭き取ることとなる。これにより、押圧部131の先端部に掛け回された清掃部132のみ交換すればいいため、押圧部131として別部品を用意する必要がなく、部品点数を削減できるとともに、各部の交換作業を容易にすることができる。
また、本実施形態において、押圧部131は、薄板状に形成されているため、省スペース化が可能となるとともに、ローラ軸、軸受等の部品が不要であり構造がシンプルになり、その結果、経時劣化等による部品交換時などの作業を簡単にすることができる。また、本実施形態によれば、ウェットワイプ部13は、押圧部131に清掃部132を掛け回した構成であり、全体としても薄板状であるため、省スペース化が可能となり、その結果、既存システムへの後付けもできる。
また、本実施形態では、メンテナンス制御部60の制御によって、繰出駆動部76による繰り出し動作と、巻取駆動部77による巻き取り動作との、動作タイミング及び動作量が制御され、ウェットワイプ部13先端に適宜のタイミング及び位置に、清掃部132の弛みを形成させているので、送り出し時において、押圧部131に張力を発生させることがない。これにより、薄板状の押圧部131でも清掃部材132を適切に送ることができるため、ウェットワイプ部13を自動で清浄な状態に保つことができる。
また、本実施形態において、メンテナンス制御部60は、ウェットワイプ部13がインクジェットヘッド40に摺接している間に、インクジェットヘッド40からインクを吐出させているので、ノズル43内部に入り込んだ異物をワイプ液9で捕捉してウェットワイプ部13で拭き取ることができ、ノズル抜けからの復帰性を向上させることができる。
また、本実施形態において、メンテナンス制御部60は、押圧部131のインクジェットヘッド40に対する摺接時における接触量L、ワイプ液9の供給量(含侵量)、インクジェットヘッド40の相対移動速度(ワイプ速度)のうち少なくとも1つが調整又は変更可能であるため、使用するインクの種類やインク残渣量などに応じて、各手段を調整することができ、最適化することができる。
さらに、本実施形態によれば、ワイプ液9の供給については、ワイプ液供給部135を設けているので、自動で清掃部132にワイプ液を含侵させることができ、メンテナンス作業の効率を向上させることができる。なお、本実施形態では、ワイプ液供給部135を形成させたが、ワイプ液供給部135を省略し、手動でワイプ液9を清掃部132に供給する構成であってもよい。
(変形例)
次いで、本発明の変形例について説明する。本変形例では、上述した実施形態よりも部品点数を低減させるとともに、より省スペース化が可能なウェットワイプ部を設けたことを要旨とする。図9は、本変形例に係るメンテナンスユニット10aの構成を示す正面図であり、図10は、変形例に係るウェットワイプ部14のインクジェットヘッド40に対する接触量を側面より示す説明図である。なお、本変形例において、上述した実施形態と同一の構成要素には同一の符号を付し、その機能等は特に言及しない限り同一であり、その説明は省略する。
本変形例におけるメンテナンスユニット10aでは、上述したドライワイプ部12及び吸引クリーニング部11の他にウェットワイプ部14が設けられている。なお、ここでも、各部の配置は、搬送部20側から、ウェットワイプ部13、ドライワイプ部12、吸引クリーニング部11の順に配置されている。
ウェットワイプ部14は、インクジェットヘッド40のノズル43周辺に摺接されることによって、ノズル面42に付着された異物44を除去するワイピング手段である。このウェットワイプ部14は、基台1a上であってドライワイプ部12よりも搬送方向上流に配置される。
ウェットワイプ部14は、ホルダー部138に対して着脱可能なウェット清掃部141が立設される。本変形例において、ウェット清掃部141は、インクジェットヘッド40のノズル面42と接触して、異物を拭き取る部材であり、不織布やスポンジ等の柔軟性を有する多孔性素材で構成され、長方形の薄板状に形成されている。ウェット清掃部141を構成する材料は、ノズル面42を破損させない程度の弾力を有する材料であることが好ましい。本変形例において、ウェット清掃部141は、その素材や厚さ、さらに、不織布を用いる場合には、折り回数を変更させることで、その硬さを変更可能となっている。
本変形例においても、ウェット清掃部141は、メンテナンス時に、その先端部分の高さがノズル面42の高さよりも高い位置に配置され、インクジェットヘッド40に対する摺接時における接触量が確保されている。これにより、インクジェットヘッドユニット32がウェットワイプ部14上に移動してきて、ウェット清掃部141の先端がインクジェットヘッド40と接すると、弾性を有するウェット清掃部141は、変形されてノズル面42を摺動する。このように、ウェット清掃部141の先端部がノズル面42に摺接することで、ノズル面42に残留した粉又はケバなどの異物44は拭き取られる。
なお、本変形例では、図10に示すように、接触量L21〜L23が異なる各種のウェット清掃部141a〜141cを有しており、いずれかのウェット清掃部141がホルダー部138に対して着脱可能となっている。
また、ウェット清掃部141には、ワイプ液供給部135から供給されるワイプ液9が含浸されている。ワイプ液供給部135は、ウェットワイプ部14の駆動機構の動作制御が行うメンテナンス制御部60の制御により、ウェット清掃部141に自動で供給されるものでもよく、手動で供給されるものでもよい。このワイプ液供給部135には、少なくともインクより粘度の高いワイプ液9が含まれており、増粘度剤等でその粘度は調整可能となっている。
このようなウェットワイプ部14では、ウェット清掃部141の素材やワイプ液、及び駆動条件などの各種条件が調整又は変更が可能である。すなわち、ウェットワイプ部14では、ウェット清掃部141のノズル面42に対する摺接時における接触量、ウェット清掃部141へのワイプ液量の含浸量、ワイプ液粘度、ウェット清掃部141の硬さ、及び、インクジェットヘッドユニット32のヘッドに対する相対的な移動速度(ワイプ速度)等の調整等が行うことができる。なお、各調整の組み合わせは種々選択可能であり、また、その調整はユーザーによる手動でもよく、また、メンテナンス制御部60による自動制御であってもよい。
本変形例では、以下の範囲の組み合わせが好適であった。なお、ここでは、移動速度を一定にして、この速度に合わせてそれ以外の条件を最適化したものである。具体的に、ノズル面42に対するストロークを10mm(ノズル面42とのオーバーラップ量:+4.5mm)前後とし、ワイプ液量を1mL前後とし、ワイプ液粘度を50mPa・s前後とし、ウェット清掃部141は、不織布を用い、不織布を8回折りにして所定の固さに設定した。
このようなウェットワイプ部14によるワイピング処理の動作について説明する。なお、ここでは、ユーザー操作によって所定のウェット清掃部141がホルダー部138に取り付けられているものとする。
先ず、インクジェットヘッドユニット32は、クリーニング動作の開始前に、制御部からの制御信号によって記録動作が停止されるとともに、モーター33が駆動されて、クリーニング位置であるウェットワイプ部14へと移動される。
ウェットワイプ部14では、先ず、待機位置において、ワイプ液供給部135からワイプ液がウェット清掃部141に供給され、ウェット清掃部141にはワイプ液が含侵される。その後、メンテナンス制御部60は、ホルダー部138を駆動させて、ノズル面42に対するウェット清掃部141のウェット清掃部141接触量が所定量となるように上方に移動させる。なお、ここでは、ホルダー部138を10mm移動させ、オーバーラップ量が4.5mmとなるように制御する。
その後、メンテナンス制御部60は、インクジェットヘッドユニット32をウェットワイプ部14上に移動させる。そうすると、ウェット清掃部141がインクジェットヘッド40と接する。そうすると、ウェット清掃部141は弾性により変形されてノズル面42を摺動する。このとき、メンテナンス制御部60は、ウェットワイプ部14がインクジェットヘッド40に摺接している間に、インクジェットヘッド40からインクを吐出させる。
これにより、ウェット清掃部141の先端部がノズル面42に摺接することで、ノズル面42に残留した粉又はケバなどの異物44は拭き取られる。その後、メンテナンス制御部60は、ホルダー部138を制御して、ウェット清掃部141を待機位置まで下げる。そして、メンテナンス制御部60は、インクジェットヘッドユニット32を吸引クリーニング部11まで移動させる。以後、ウェットワイプ部13による摺接動作よりも遅れて、吸引クリーニング部処理、ドライワイピング処理、パージ処理が行われる。なお、吸引クリーニング部11及びドライワイプ部12の各動作は、上述した実施形態と同様であるため、その説明は省略する。
本変形例によれば、ウェット清掃部141は、柔軟性を有する多孔質素材で形成されているので、異物を捕捉するために必要なワイプ液量を含侵させることができるので、上述した実施形態と同様に、メンテナンス性の向上、ノズル抜けの防止、ノズル面における撥インク性の復活等の有利な効果を奏することができる。また、本変形例では、実施形態で用いた押圧部131を省略して、ウェット清掃部141のみを用いたため、より部品点数を削除するとともに、省スペース化を可能とすることができる。
また、本変形例では、インクジェットヘッド40に対する摺接時における接触量L21〜L23、ワイプ液9の含侵量、多孔質素材の硬さ、相対速度のうち少なくとも1つが調整又は変更が可能であるので、使用するインクの種類やインク残渣量などに応じて、各手段を調整することができ、最適化することができる。
なお、上述したウェット清掃部141は、接触量の異なる部材を種々選択する構成としたが、例えば、メンテナンス制御部60の制御によって、ウェット清掃部141を上下に移動させて、ウェット清掃部141のノズル面42に対する調整量を調整可能としてもよい。
また、上述した実施形態及び変形例では、インクジェットヘッドユニット32を往復移動させつつ、インクを吐出させるシリアル方式のインクジェット印刷装置を例に説明したが、記録媒体Pの搬送方向に対して直交する主走査方向の画像形成領域の全幅にわたって複数のノズルが1列に配列されたラインヘッド方式のインクジェット印刷装置に適用することも可能である。
P…記録媒体
1…インクジェット印刷装置
1a…基台
9…ワイプ液
10…メンテナンスユニット
10a…メンテナンスユニット
11…吸引クリーニング部
12…ドライワイプ部
13…ウェットワイプ部
14…ウェットワイプ部
20…搬送部
21…グリッドローラ
22…プラテン
22a…液面
23…ピンチローラ
24…モーター
30…記録部
31…キャリッジレール
32…インクジェットヘッドユニット
33…モーター
34…インクカートリッジ
35…インクチューブ
36…冷却ファン
40…インクジェットヘッド
41…記録ヘッド本体
42…ノズル面
43…ノズル
44…異物
50…吸引空間
60…メンテナンス制御部
71…キャップ駆動部
72…大気開放弁駆動部
73…ポンプ駆動部
76…繰出駆動部
77…巻取駆動部
111…キャップ
111a…インク受け面
111b…封止部
112…排出管
113…吸引ポンプ
114…廃液ボトル
115…大気開放弁
117…吸引管
118…大気導入管
122…ドライ清掃部
123…ホルダー部
129…支持台
131…押圧部
132…清掃部
132a…弛み部分
133…繰出部
133a,134a…回転体
133b…繰出駆動部
134…巻取部
134b…巻取駆動部
135…ワイプ液供給部
136…押圧駆動部
137…供給駆動部
138…ホルダー部
139…支持台
141(141a〜141c)…ウェット清掃部

Claims (5)

  1. インクの吐出口を有するインクジェットヘッドからインクを吐出して画像を形成するインクジェット印刷装置におけるメンテナンス機構であって、
    ワイプ液を含侵させた状態で前記インクジェットヘッドの前記吐出口周辺に摺接される第1のワイプ手段と、
    弾性素材で形成され、前記第1のワイプ手段による摺接動作よりも遅れて前記吐出口周辺に摺接される第2のワイプ手段と、
    前記第1及び第2のワイプ手段と前記インクジェットヘッドとを相対的に移動させるメンテナンス制御部と、
    を備え、
    前記ワイプ液は、少なくとも前記インクより粘度が高い
    ことを特徴とするインクジェット印刷装置のメンテナンス機構。
  2. 前記第1のワイプ手段は、柔軟性を有する多孔質素材から形成され、
    前記インクジェットヘッドに対する摺接時における接触量、前記ワイプ液の含侵量、前記多孔質素材の硬さ、相対移動速度のうち少なくとも1つが調整又は変更が可能であることを特徴とする請求項1に記載のインクジェット印刷装置のメンテナンス機構。
  3. 前記メンテナンス制御部は、前記第1のワイプ手段が前記インクジェットヘッドに摺接している間に、前記インクジェットヘッドからインクを吐出させることを特徴とする請求項1に記載のインクジェット印刷装置のメンテナンス機構。
  4. 前記第1のワイプ手段は、
    前記インク吐出口に向けて突出される薄板状の押圧手段と、
    前記押圧手段の先端部に掛け回されて、前記インク吐出口に向けて押圧される清掃部材と
    から構成されることを特徴とする請求項1に記載のインクジェット印刷装置のメンテナンス機構。
  5. 前記清掃部材は、前記押圧手段に掛け回されるベルト状の部材であり、
    前記清掃部材の一端に配置され、前記清掃部材を繰り出すための第1の駆動手段と、
    前記清掃部材の他端に配置され、前記清掃部材を巻き取るための第2の駆動手段と
    を備え、
    前記メンテナンス制御部は、第1の駆動手段による繰り出し動作と、前記第2の駆動手段による巻き取り動作との、動作タイミング及び動作量を制御することにより、第1のワイプ手段先端に適宜のタイミング及び位置に、前記清掃部材の弛みを形成する
    ことを特徴とする請求項4に記載のインクジェット印刷装置のメンテナンス機構。
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