JP5953970B2 - 液体噴射装置 - Google Patents

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本発明は、液体噴射装置に関するものである。
従来、綿、絹、ウール、化学繊維、混紡等の布に対する捺染は、染型を用いて行うスクリーン捺染装置が用いられていたが、近年、インクジェットプリンターの技術の向上により、インクジェット方式による印捺を行うインクジェット捺染装置が注目されている。インクジェット捺染では、複数のノズルが一方向に配列されたノズル列を有するヘッドを用いて生地の表面に対してインクの噴射を行う。
インクジェット捺染は、スクリーン捺染で用いられる染型が不用であり、デジタル化されたデザインを利用することができる。したがって、顧客の要求に応じた細かいデザインの変更などに迅速に対応することができ、生産時間を大幅に短縮することができる。また、色のグラデーションを表現することができるなど、デザインの自由度が大きいという利点がある。
インクジェット捺染装置において、インクジェットによる捺染印刷を行う噴射ヘッドに対して記録媒体である布を搬送する際には、その搬送精度を高めるため、表面に粘着性を有する搬送ベルトに布を貼り付け、該搬送ベルトを搬送ローラー等により駆動して布が搬送される。
特開2009−173443号公報
特許文献1のように、搬送ベルトに布を貼り付ける構成では、布の性状や搬送ベルトの粘着力等により、布の両側端辺にそり(カール)が発生することがある。跳ね上がった布の両側端辺が噴射ヘッドに接触して汚れてしまうおそれがあることから、噴射ヘッドと布の両側端辺との接触を避けるために、噴射ヘッドのノズル面と搬送面(布表面)との間隔(プラテンギャップ:PG)を大きくする必要があった。
ところが、プラテンギャップを広げることにより、インクの着弾位置がヘッドの設計値よりもノズル列方向に広がってしまい、布に対してインクの着弾精度が悪くなってしまう。これにより、色むら、スジむら、風紋等が生じてしまい、画像品位が低下するという問題があった。
本発明は、上記従来技術の問題点に鑑み成されたものであって、記録媒体に形成される画像品質の低下を抑えることが可能な液体噴射装置を提供することを目的の一つとしている。
本発明の液体噴射装置は、回転可能に設けられた駆動ローラーと、前記駆動ローラーに掛けられ、支持面で媒体を支持して所定の搬送方向に前記媒体を搬送する無端状の搬送ベルトと、前記搬送ベルトに支持された前記媒体へ向けて液体を噴射する噴射ヘッドと、を備え、前記搬送ベルトは、前記支持面に前記媒体を粘着させる粘着性を有し、前記搬送方向に交差する両端側の粘着力が内側の前記粘着力よりも高くなっていることを特徴とする。
本発明によれば、粘着性を有する搬送ベルトのうち媒体の搬送方向に交差する両端側の粘着力を高めたことにより、媒体の両側端辺の支持面からの部分的な浮き上りを抑制して平坦な状態で搬送できるようになる。これにより、媒体に形成される画像品質の低下を抑えることが可能である。
また、前記搬送ベルトの前記両端側へ向かうに従い前記粘着性の強度分布が大きくなっていることを特徴とする。
本発明によれば、搬送ベルトの両端側へ向かうに従って粘着性が強まる構成とすることで、搬送ベルトに供給される媒体の供給位置がずれた場合でも粘着力の強い領域に媒体の両側端辺を粘着させることができる。これにより、搬送ベルトに対する媒体の供給位置の制御が容易になる。
また、前記搬送ベルトの前記両端側の前記粘着力と、前記両端よりも内側の前記粘着力との差が10N/m以上500N/m以下の範囲内である構成としてもよい。
本発明によれば、搬送ベルトに対する媒体の部分的な浮き上りを抑制して媒体全体を平坦な状態で搬送できるとともに、搬送ベルト上から搬出される際に、支持面から媒体を剥離させることが可能となる。
実施形態に係る捺染装置の全体構成を示す図。 搬送ベルトおよびその周辺の構成を示す斜視図。 搬送ベルトの一部の構成を示す図。 粘着層の他の形態を表す平面図。
以下、本発明の実施形態につき、図面を参照して説明する。なお、以下の説明に用いる各図面では、各部材を認識可能な大きさとするため、各部材の縮尺を適宜変更している。
図1は、本実施形態に係る捺染装置の全体構成を示す図である。図2は、搬送ベルトおよびその周辺の構成を示す斜視図である。
図1及び図2に示すように、捺染装置(液体噴射装置)100は、記録媒体供給部10、記録媒体搬送部20、記録媒体回収部30、インクジェット部40、メンテナンス部50、浮上防止部60および制御部CONTを有する。捺染装置100の各部は、フレーム部FRに取り付けられている。
捺染装置100は、記録媒体(媒体)Mに画像を形成することで当該記録媒体Mの捺染を行う。記録媒体Mとしては、例えば、綿、ウール、化学繊維、混紡などの布が用いられる。本実施形態では、帯状の記録媒体Mに対してロール方式で画像を形成する構成を例に上げて説明するが、これに限られることは無く、他の方式(例、枚葉式)を行う方式であっても構わない。
記録媒体供給部10は、画像形成が行われていない記録媒体Mを供給する。記録媒体供給部10は、軸部11および軸受部12を有する。
軸部11は、円筒状又は円柱状に形成されており、円周方向に回転可能に設けられている。軸部11には、帯状の記録媒体Mがロール状に巻かれている。軸部11は、軸受部12に対して着脱可能に取り付けられている。このため、例えば予め記録媒体Mが巻かれた軸部11を軸受部12に取り付けることができるようになっている。
軸受部12は、軸部11の軸方向の両端を回転可能に支持する。軸受部12は、軸部11を回転駆動させる不図示の回転駆動部を有している。回転駆動部は、記録媒体Mが送り出される方向に軸部11を回転させる。回転駆動部の動作は、例えば制御部CONTによって制御される。
記録媒体搬送部20は、記録媒体供給部10から記録媒体回収部30までの間で記録媒体Mを搬送する。記録媒体搬送部20は、搬送ローラー21、搬送ローラー22、搬送ベルト23、ベルト回転ローラー24、ベルト駆動ローラー(駆動ローラー)25、搬送ローラー26、乾燥ユニット27および搬送ローラー28を有する。
搬送ローラー21は、記録媒体供給部10と搬送ローラー22との間で記録媒体Mを中継する。搬送ローラー22は、例えば搬送ベルト23との間で記録媒体Mを挟持可能に設けられている。搬送ローラー22は、記録媒体Mを搬送ベルト23に支持させる。
搬送ローラー22には、図2に示すような駆動機構22aが設けられている。駆動機構22aは、搬送方向に直交する方向(第二方向:幅方向)に搬送ローラー22を移動させる。搬送ローラー22が幅方向に移動することにより、搬送ベルト23に対する記録媒体Mの供給位置を調整可能である。
搬送ベルト23は、無端状に形成されており、ベルト回転ローラー24およびベルト駆動ローラー25に掛けられている。搬送ベルト23は、ベルト回転ローラー24とベルト駆動ローラー25との間の部分が床面に平行になるように、所定の張力が作用した状態で保持されている。搬送ベルト23の表面(支持面23a)には、記録媒体Mを粘着させる粘着層90が設けられている。搬送ベルト23は、当該粘着層90が設けられた支持面23aで記録媒体Mを支持する。
ベルト回転ローラー24およびベルト駆動ローラー25は、搬送ベルト23の内周面23bを支持する。なお、ベルト回転ローラー24とベルト駆動ローラー25との間に、搬送ベルト23を支持する支持部が設けられた構成であっても構わない。ベルト回転ローラー24は、搬送ベルト23の回転に伴って回転する。
ベルト駆動ローラー25の回転により搬送ベルト23が回転し、搬送ベルト23の回転によりベルト回転ローラー24が回転する。搬送ベルト23の回転により、当該搬送ベルト23に支持される記録媒体Mが所定の搬送方向に搬送される。本実施形態では、ベルト回転ローラー24からベルト駆動ローラー25へ向かう方向が搬送方向となる。したがって、例えばベルト回転ローラー24とベルト駆動ローラー25とを比較した場合、ベルト回転ローラー24が搬送方向の上流側に配置されており、ベルト駆動ローラー25が搬送方向の下流側に配置されている。
搬送ローラー26は、搬送ベルト23によって搬送された記録媒体Mを中継する。乾燥ユニット27は、搬送ローラー26と搬送ローラー28との間に設けられており、記録媒体Mを案内する。搬送ローラー28は、乾燥ユニット27によって案内された記録媒体Mを記録媒体回収部30へと中継する。
記録媒体回収部30は、記録媒体搬送部20によって搬送された記録媒体Mを回収する。記録媒体回収部30は、軸部31および軸受部32を有する。
軸部31は、円筒状又は円柱状に形成されており、円周方向に回転可能に設けられている。軸部31には、帯状の記録媒体Mがロール状に巻かれる。軸部31には、軸受部32に対して着脱可能に取り付けられている。このため、例えば軸部31に記録媒体Mが巻かれた状態において、軸受部32から軸部31を取り外すことで、当該軸部31ごと記録媒体Mの取り外しが可能となっている。
軸受部32は、軸部31の軸線方向の両端を回転可能に支持する。軸受部32は、軸部31を回転駆動させる不図示の回転駆動部を有している。回転駆動部は、記録媒体Mが巻き取られる方向に軸部31を回転させる。回転駆動部の動作は、例えば制御部CONTによって制御される。
インクジェット部40は、記録媒体Mに対してインク(液体)を噴射する。インクジェット部40は、噴射ヘッドH及びヘッド移動部41を有している。噴射ヘッドHには、インクを噴射する噴射面Haが設定されている。噴射面Haには、インクを吐出する複数のノズルNZが形成されている。噴射面Haは、搬送ベルト23によって搬送される記録媒体Mに向けられている。ヘッド移動部41は、搬送方向と交差する方向(例、記録媒体Mの幅方向)に噴射ヘッドHを移動させる。
メンテナンス部50は、搬送ベルト23のメンテナンスを行う。メンテナンス部50は、処理部51、基部52及び移動部53を有している。処理部51は、例えば搬送ベルト23に付着した埃や糸くずなどの異物を除去する除去部や、搬送ベルト23の粘着層90が劣化した場合などに当該粘着層90を補修する粘着層補修部54など、搬送ベルト23に対して各種の処理を行う機構を有している。基部52は、処理部51を支持する。基部52が処理部51を昇降させる昇降部を有していても良い。移動部53は、床面に沿って処理部51及び基部52を一体的に移動させる。
浮上防止部60は、記録媒体Mを搬送ベルト23に押し当てる。浮上防止部60は、インクジェット部40(噴射ヘッドH)よりも搬送方向の上流側に配置されている。浮上防止部60は、押圧ローラー61及び押圧ローラー駆動部62を有している。押圧ローラー61は、円筒状又は円柱状に形成されており、円周方向に回転可能に設けられている。押圧ローラー61は、搬送方向に沿った方向に回転するように、例えば軸線方向が搬送方向に交差するように配置されている。押圧ローラー駆動部62は、搬送方向及び当該搬送方向とは逆向きの第二方向に押圧ローラー61を移動させる。
図3は、搬送ベルトの一部の構成を示す図である。
図3に示すように、搬送ベルト23の支持面23aには、搬送ベルト23の変形に追従する弾性を有した粘着層90が設けられており、記録媒体Mを粘着させた状態で搬送できるようになっている。本実施形態の粘着層90は、互いの粘着強度を異ならせた第1粘着領域90Aと第2粘着領域90Bとを備え、その幅方向(記録媒体Mの搬送方向に交差する方向)両端23c,23c側の粘着性が内側の粘着性よりも高くなるように形成されている。
第1粘着領域90Aは、搬送ベルト23の幅方向中央に配置され記録媒体Mの幅方向中央部分を支持する。第2粘着領域90Bは、第1粘着領域90Aの両側を挟み込むようにそれぞれ配置され、記録媒体Mの両側端辺Ma,Mbを支持する。この第2粘着領域90Bの粘着強度は第1粘着領域90Aの粘着強度よりも大きいため、支持面23aから浮き上りやすい記録媒体Mの両側端辺Ma,Mbを接着させた状態で搬送できる。
ここで、第1粘着領域90Aの粘着力(JIS Z 0237:180°引き剥がし粘着力)と第2粘着領域90Bの粘着力(JIS Z 0237:180°引き剥がし粘着力)との差が10N/m以上500N/m以下の範囲内となるように、記録媒体Mの幅や材質など種類に応じて適宜設定する。粘着力が500N/mというのは、プラスチックやガラス板を180°水平の状態で保持できるレベルであり、粘着力が1000N/mを超えると剥離できない接着剤のレベルである。このため、記録媒体M全体を水平な状態で安定した搬送を可能にするとともに搬送ベルト23から離脱する際に確実に記録媒体Mが粘着層90から剥離されるような接着レベルである500N/mを上限とした。
なお、粘着層90における第1粘着領域90Aおよび第2粘着領域90Bの占める割合についても記録媒体Mの種類に応じてそれぞれ調整する。
粘着層90を形成する材料には、記録媒体Mを変質させたり、冒すおそれのない非転着性の接着材が用いられ、搬送する上で適当とされる接着力が得られるように、記録媒体Mの材質や表面状態などを考慮して適宜選定する。各領域90A,90Bの粘着強度は、膜厚や粘着成分または粘着成分の濃度などで調整することができる。ただし、粘着層90全域の膜厚は均一なものとする。
また、粘着層90は、記録媒体Mが搬送ベルト23上から搬送ローラー26へと搬送移動される際に搬送ベルト23の粘着層90から記録媒体Mが確実に剥離されるとともに、粘着層90の一部が記録媒体Mの裏面に残ることのない組成物により形成されることが好ましい。なお、粘着強度が強すぎる場合には記録媒体Mの搬送が滞る可能性があるので適宜調整する。加えて、剥離手段を別途設けてもよい。
上述したメンテナンス部50に備えられた粘着層補修部54は、記録媒体Mが剥離された後の粘着層90の粘着強度を補修するために、例えば、各領域90A,90Bにそれぞれ所定の溶剤を塗布した後、これら溶剤を乾燥させる機能を有している。このようにして、粘着層90の粘着力を常に安定した粘着力に維持させることが可能となる。粘着層90の補修処理は、一定の期間経過後に行うこととしてもよい。
このような構成により、記録媒体供給部10から繰り出された記録媒体Mは、押圧ローラー61によって粘着層90を有する搬送ベルト23の搬送面に貼り付けられた後、搬送ベルト23の回転に伴ってインクジェット部40側に搬送される。インクジェット部40で構成される印字位置に搬送された記録媒体Mは、インクジェット部40からのインクの吐出で所望の画像が形成され、搬送ローラー26へ搬送されることで粘着層90から順に剥離される。
本実施形態の捺染装置100では、幅方向両側の粘着力を強めた粘着層90により、記録媒体Mの両側端辺Ma,Mbの支持面23aからの部分的な浮き上りを抑制することができ、記録媒体Mの表面(記録面)を噴射面Haに対して平行となるように安定化できる。これにより、記録面の変形による画像歪み等が抑えられ、生産効率が向上する。
次に、上記のように構成された捺染装置100の動作を詳しく説明する。
捺染装置100に対して外部から画像データが入力された場合、制御部CONTは、入力された画像データに対応する画像を記録媒体Mに形成させる。まず、記録媒体Mに対して画像を形成するための動作の流れを説明する。
制御部CONTは、軸部11を回転させ、記録媒体供給部10から記録媒体Mを送り出す。記録媒体供給部10から送り出された記録媒体Mは、搬送ローラー21および搬送ローラー22を経由して搬送ベルト23に支持される。制御部CONTは、搬送ローラー22を幅方向に移動させることで記録媒体Mの両側端辺Ma,Mbが搬送ベルト23上に設けられた粘着層90の各第2粘着領域90B内にそれぞれ位置するように、搬送ベルト23に対する記録媒体Mの供給位置を調整する。
次に、制御部CONTは、押圧ローラー61を作動させる。押圧ローラー61は、搬送ベルト23の記録媒体Mを押圧した状態で搬送方向及び第2方向に交互に往復移動する。この往復移動により記録媒体Mが搬送ベルト23の支持面23aに押し付けられ、記録媒体Mの中央部分が粘着層90の第1粘着領域90Aに接着するとともに両側端辺Ma,Mbが第2粘着領域90Bに接着し、支持面23aとの間に浮きがないように貼り付けられた状態で支持される。
制御部CONTは、ベルト駆動ローラー25を回転させて搬送ベルト23を搬送方向に移動させる。この動作により、記録媒体Mは搬送ベルト23によって搬送方向に搬送される。このとき、搬送ベルト23の粘着層90によって記録媒体Mの幅方向全体が支持面23aに貼り付けられた状態で搬送される。
記録媒体Mが搬送ベルト23上の所定の位置に到達した後、制御部CONTは、噴射ヘッドHを記録媒体Mの幅方向に移動させつつ、ノズルNZからインクを吐出させる。制御部CONTは、噴射ヘッドHが記録媒体Mを幅方向に一回走査する毎に、記録媒体Mを搬送方向に所定距離ずつ移動させる。制御部CONTは、一回の移動においてベルト駆動ローラー25を所定角度ずつ回転させる。このように、制御部CONTは、記録媒体Mを搬送方向に間欠的に移動させ、噴射ヘッドHを走査させてノズルNZからインクを吐出させることで、記録媒体Mに対して所定の画像が形成される。
制御部CONTは、画像が形成された記録媒体Mを搬送ベルト23の下流側に移動させる。搬送ベルト23の下流側に移動した記録媒体Mは、粘着層90から剥離され、搬送ローラー26、乾燥ユニット27及び搬送ローラー28を経由して記録媒体回収部30に到達する。制御部CONTは、軸部31を回転させることにより、記録媒体Mを軸部31に巻き取らせる。このようにして、画像が形成された記録媒体Mが回収される。
上記の動作において、記録媒体Mの両側端辺Ma,Mbが搬送ベルト23から浮き上がらないように、両側端辺Ma,Mbを粘着層90の第2粘着領域90Bに粘着させた状態で記録媒体Mを搬送している。このため、記録媒体Mの両側端辺Ma,Mbがインクジェット部40の噴射面Haに接触して記録媒体Mにインクが付着することがなくなる。
以上のように、搬送ベルト23から浮き上りやすい記録媒体Mの両側端辺Ma,Mbを、粘着層90の第2粘着領域90Bにおいて粘着保持することで、搬送ベルト23に対する部分的な浮き上りが抑えられ、平坦な状態で搬送できるようになる。その結果、記録媒体Mに対して、縁なし印刷などの印刷処理を高精度に行うことができ、記録媒体Mに形成される画像品質の低下を抑えることが可能である。
以上、添付図面を参照しながら本発明に係る好適な実施形態について説明したが、本発明は係る例に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
上記実施形態では、粘着強度の異なる2つの領域を備えた粘着層90を有する搬送ベルト23の構成を例に挙げて説明したが、これに限られることは無い。
図4は、粘着層の他の形態を表す平面図である。例えば、図4に示すように、第1粘着領域90Aと第2粘着領域90Bとの境界をなくして、粘着層90の中央から幅方向両側に向かうほど粘着力が強くなるように、粘着強度に分布を持たせてもよい。つまり、記録媒体Mの中央部分よりも両側端辺Ma,Mbの方がより強い粘着力で保持され、搬送時の浮き上りを抑制できる粘着構造であればよい。
これにより、搬送ベルト23に供給される記録媒体Mの供給位置が多少ずれた場合であっても、粘着力の強い領域に記録媒体Mの両側端辺Ma,Mbを粘着させることができるので、搬送ベルト23に対する記録媒体Mの供給位置の制御が容易になる。また、幅寸法の異なる記録媒体Mにも対応できる。
なお、搬送ベルト23の幅方向全体に粘着層90を設けてもよい。
H…噴射ヘッド、M…記録媒体(媒体)、23…搬送ベルト、23a…支持面、23c…両端、25…ベルト駆動ローラー(駆動ローラー)、100…捺染装置(液体噴射装置)

Claims (3)

  1. 回転可能に設けられた駆動ローラーと、
    前記駆動ローラーに掛けられ、支持面で媒体を支持して所定の搬送方向に前記媒体を搬送する無端状の搬送ベルトと、
    前記搬送ベルトに支持された前記媒体へ向けて液体を噴射する噴射ヘッドと、を備え、
    前記搬送ベルトは、前記支持面に前記媒体を粘着させる粘着性を有し、前記搬送方向に交差する両端側の粘着力が内側の前記粘着力よりも高くなっている
    ことを特徴とする液体噴射装置。
  2. 前記搬送ベルトの前記両端側へ向かうに従い前記粘着性の強度分布が大きくなっている
    ことを特徴とする請求項1に記載の液体噴射装置。
  3. 前記搬送ベルトの前記両端側の前記粘着力と、前記両端よりも内側の前記粘着力との差が10N/m以上500N/m以下の範囲内である
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の液体噴射装置。
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