JP3169234B2 - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

Info

Publication number
JP3169234B2
JP3169234B2 JP18175791A JP18175791A JP3169234B2 JP 3169234 B2 JP3169234 B2 JP 3169234B2 JP 18175791 A JP18175791 A JP 18175791A JP 18175791 A JP18175791 A JP 18175791A JP 3169234 B2 JP3169234 B2 JP 3169234B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image
dielectric
potential
image carrier
temperature
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP18175791A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH04348349A (ja
Inventor
岳雄 和田
真 小夫
敏之 川西
紀慶 樽見
正人 五十嵐
隆志 森
勝明 宮脇
稔 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP18175791A priority Critical patent/JP3169234B2/ja
Priority to US07/782,609 priority patent/US5300952A/en
Publication of JPH04348349A publication Critical patent/JPH04348349A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3169234B2 publication Critical patent/JP3169234B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G5/00Recording members for original recording by exposure, e.g. to light, to heat, to electrons; Manufacture thereof; Selection of materials therefor
    • G03G5/02Charge-receiving layers
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G15/00Apparatus for electrographic processes using a charge pattern
    • G03G15/22Apparatus for electrographic processes using a charge pattern involving the combination of more than one step according to groups G03G13/02 - G03G13/20
    • G03G15/32Apparatus for electrographic processes using a charge pattern involving the combination of more than one step according to groups G03G13/02 - G03G13/20 in which the charge pattern is formed dotwise, e.g. by a thermal head
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G5/00Recording members for original recording by exposure, e.g. to light, to heat, to electrons; Manufacture thereof; Selection of materials therefor
    • G03G5/02Charge-receiving layers
    • G03G5/0202Dielectric layers for electrography
    • G03G5/0205Macromolecular components
    • G03G5/0211Macromolecular components obtained otherwise than by reactions only involving carbon-to-carbon unsaturated bonds
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G5/00Recording members for original recording by exposure, e.g. to light, to heat, to electrons; Manufacture thereof; Selection of materials therefor
    • G03G5/02Charge-receiving layers
    • G03G5/0202Dielectric layers for electrography
    • G03G5/0217Inorganic components

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Inorganic Chemistry (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Spectroscopy & Molecular Physics (AREA)
  • Electrophotography Using Other Than Carlson'S Method (AREA)
  • Photoreceptors In Electrophotography (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、帯電した像担持体を像
に対応して熱を与えて部分的に電位減衰させ、これによ
り、この像担持体上に像に対応した潜像を形成し、該潜
像を現像して顕像を得る、プリンター、複写機、ファク
シミリ等の画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、静電潜像を用いた画像形成装置と
しては、像担持体である感光体を帯電した後、原稿から
の反射光、又は、原稿情報に応じたレーザー光を照射し
て静電潜像を形成し、これを湿式トナーや乾式トナーを
用いて現像して顕像化し、そのトナーを紙に転写して最
終画像を得る電子写真方式を採用したものが実用化され
ている。ところが、電子写真方式を採用したものにおい
ては、感光体や光学ユニットが高価なため、装置全体の
コストアップにつながり、又、光学ユニットにおいては
原稿に対応した感光体部分にのみ光を照射すべく、外部
からの光が光学ユニット内に入らないように充分な遮光
が必要であり、その為、部品点数が増大し、構造も複雑
になり、コストアップにもなっていた。一方、帯電した
像担持体を像に対応して熱を与えて部分的に電位減衰さ
せ、これにより、像担持体上に像に対応した潜像を形成
し、この潜像を現像して顕像を得る画像形成法が提案さ
れている(例えば、特公昭35−14722号公報,特
公昭37−15878号公報参照)。このように、熱を
用いて潜像を形成するものにおいては、像担持体を感光
体に比し格段に安価に製造することが出来、又、潜像形
成のための熱書込ユニットも電子写真方式における光学
ユニットに比し安価に製造することが出来る。更に、光
学ユニットにおける遮光も必要でないという利点があ
る。しかしながら、これらの公知技術は、熱を用いて潜
像を形成する画像形成法自体の提案にとどまり、これを
採用した画像形成装置を実用化する場合の、潜像形成の
安定性等についての配慮がなされていなかった。
【0003】本発明の目的は、帯電した像担持体を像に
対応して熱を与えて部分的に電位減衰させ、これによ
り、像担持体上に像に対応した潜像を形成し、潜像を現
像して顕像を得る実用的な画像形成装置を提供すること
である。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成す
るために、請求項1に係る発明は、帯電した像担持体を
像に対応して熱を与えて部分的に電位減衰させ、これに
より、該像担持体上に像に対応した潜像を形成し、該潜
像を現像して顕像を得る画像形成装置において、有端あ
るいは無端の像担持体の一方の面を帯電する帯電手段
と、該帯電手段により帯電された像担持体面とは反対側
の面に対向するように配置された潜像形成のための加熱
手段と、該加熱手段に対向する像担持体部分を背面から
バックアップするバックアップ部材と、該バックアップ
部材に上記帯電手段で帯電した像担持体面との間の放電
を防止するための電圧を印加する電圧印加手段とを設け
たことを特徴とするものである。帯電した像担持体を像
に対応して熱を与えて部分的に電位減衰させ、これによ
り、該像担持体上に像に対応した潜像を形成し、該潜像
を現像して顕像を得る画像形成装置において、有端ある
いは無端の像担持体の一方の面を帯電する帯電手段と、
該帯電手段により帯電された像担持体面に対向するよう
に配置された潜像形成のための加熱手段と、該加熱手段
に対向する像担持体部分を背面からバックアップするバ
ックアップ部材と、該加熱手段の発熱部材と上記像担持
体表面とに挟まれ、該発熱部材に接触するようにように
設けられた中間部材と、該中間部材に上記帯電手段で帯
電した像担持体面との間の放電を防止するための電圧を
印加する電圧印加手段とを設けたことを特徴とするもの
である。請求項3の発明は、請求項1又は2の画像形成
装置において、上記電圧印加手段が、上記部材表面への
電荷付与により電圧を印加するものであることを特徴と
するものである
【0005】
【0006】
【実施例】先ず、本発明の画像形成装置における画像形
成プロセスについて説明する。図1は像担持体を画像形
成に繰返し使用する場合の画像形成プロセスの概略を示
すものである。電子写真プロセスと同様に、像担持体に
対して、帯電、潜像化、顕像化、転写、クリーニング、
初期化の処理を実行する。電子写真プロセスと異なる点
は、潜像化を光に代え熱によって行なう点、初期化をコ
ロナ放電等に代え熱によっても行なえる点、及び、帯電
に摩擦帯電を実用的に用いることが出来る点である。
尚、上記クリーニングは像担持体上の顕像をほぼ完全に
転写材に転写しうる場合には省略することもできる。こ
のように像担持体を画像形成に繰返し使用する場合に
は、像担持体の特性として、潜像化のための加熱による
帯電電位の減衰特性の他に、加熱による熱変形が生じな
いという特性も要求される。
【0007】図2は像担持体を画像形成に1度だけ使用
する場合の画像形成プロセスの概略を示すものである。
この画像形成プロセスでは、上記の繰返し使用の画像形
成プロセスにおけるクリーニング及び初期化が省略でき
る。このように像担持体を画像形成に1度だけ使用する
場合には、像担持体の特性として、潜像化のための加熱
による帯電電位の減衰特性が要求されるが、加熱による
熱変形が生じないという特性は必要なものではない。
尚、このように像担持体を画像形成に1度だけ使用する
場合には、転写終了後の像担持体を、図2に実線で示す
ように転写紙と一緒に定着装置を通過させ、その後転写
紙と分離するやり方と、同図に破線に示すように定着前
に転写紙から分離するやり方とが有る。更に、像担持体
自体を最終的な像支持体として用いても良い(この場合
は転写も省略される)。又、この像担持体は、サーマル
転写シートの様にロール状に巻かれた状態で画像形成装
置内に保持し、このロールから巻きだした部分を転写領
域に延在させて、その端部を巻き取るようにしても良い
し、A4,A5等にカットしたシート状にして帯電部、
潜像化部等を通過させるようにしても良い。
【0008】次に、本発明の画像形成装置に用いられる
像担持体について説明する。上記のように像担持体を画
像形成に繰返し使用する場合も、1度使用する場合も、
像担持体として共通に要求される特性は、加熱による帯
電電位の減衰特性である。この帯電電位の減衰(以下、
電位減衰という)のメカニズムは像担持体として用いる
誘電体の種類によって異なってくる。誘電体の帯電は、
電荷注入によるトラップ電子によるものと、分極(電子
分極、イオン分極、配向分極)によるものとに大別さ
れ、前者における電位減衰は電子がキャリアによってリ
ークすることにより、後者における電位減衰は分極状態
の中和による。更に詳細には、電荷が強制的な電荷注入
によって誘電体内にトラップされている誘電体を用いた
場合、熱によって電子が励起されて電子(正孔)性キャ
リアが発生して電荷が移動する電子性伝導と、熱によっ
て発生したイオン性キャリアによって電荷が移動するイ
オン性伝導とに分けられる(図3参照)。外部から強制
的に分極を起こした誘電体に熱を加えると、分子内の双
極子が自由に回転するようになり、その結果形成されて
いる双極子モーメントが中和されて脱分極を起こして電
位減衰を引き起こす(図4参照)。誘電体の電位減衰の
メカニズムは、このような、誘電体の中に有る電子性キ
ャリア、イオン性キャリア(可動イオン)、双極子等が
混在して、その電気的性質が形成されている。
【0009】このらの何れによって主に電位減衰が発生
しているのかを調べる方法として、誘電体の熱刺激電流
(Thermally StimulatedCurrent;TSC)を調べる方
法が有る。この測定方法は、図5に示すTSCの測定回
路において、先ず、ある程度の高温Tbで試料に電圧V
bを印加して、電荷注入、電荷のトラップ、分極の形
成、空間電荷の生成などを発生させた後、試料を低温に
冷却して分極や注入トラップ電荷を凍結する。それから
一定の昇温速度で試料を加熱して、その昇温途上で測定
を行なう。図6はこのときの試料の温度及び印加電圧の
時間変化を示すものである。熱刺激電流の測定ではスイ
ッチS1,S3を開き、且つ、スイッチS2を閉じて試
料の脱分極や脱トラップによる外部回路に流れる電流を
電流計Aで測定する。この電流が熱刺激電流(TSC)
である。又、スイッチS1,S2を開いて外部回路に開
放し、スイッチS3を閉じて金属板の電位を表面電位計
で計って、この電位を試料表面の電位とする。これが熱
刺激表面電位(Thermally StimulatedSurface Potentia
l;TSSP)の測定方法である。又、昇温の際に試料
から発生する熱発光(Thermoluminescence)も測定し、
これが測定されることにより、電子性トラップ電荷の存
在を知ることが出来る。
【0010】図7に、誘電体であるポリエチレン(P
E)とポリエチレンテレフタレート(PET)の温度と
TSCの実測例を示す。又、ポリエチレンテレフタレー
ト(PET)、ポリビニリデンフロライド(PVD
F)、ポリエチレン(PE)について、測定したTSC
から求めたTSC電荷QTSCとVc/Vbとの関係を図
8に示す。この図8から判るように、トラップ電子(正
孔)、可動イオン、分極(双極子)のTSCはそれぞれ
特徴が有り、誘電材料中の電気伝導のメカニズムを探る
手段となる。例えば、PETの構造は、 であり、図8に示したTSCのAピークは末端基O−H
の双極子の回転による分極であり、Bピークは上記の直
鎖状分子がミクロブラウン運動をするときにC=Oの双
極子が回転して分極することによると推測されている。
又、PEの構造は、 であり、分子の偏りの無い無極性である。図8のTSC
は注入トラップ電子(又は正孔)によるものと推測でき
る。
【0011】以上は、比較的純粋な材料についての内容
である。本発明における像担持体として用いる誘電体と
して適切なものは、上記のように、帯電後の加熱によっ
て電位減衰するものである。以下、その特性について述
べる。図9は、一定な昇温速度で像担持体を加熱し、マ
イナス1000ボルトに帯電した電位が減衰する例を示
す。材料の違いによる電位減衰の差が、TSCと同様に
表われ、これは図7のTSCと対応している。図10は
メイン樹脂のポリブチレンテレフタレート(PBT)に
微粒子のSiO2を数重量%添加してシートに成型した
ものについて、その表面電位を測定したものである。添
加物を樹脂に添加することで電位減衰が低温側にシフト
する。このような特性の変化は材料の成型方法でも変化
する。像担持体である誘電体の内部に、このような電位
減衰メカニズムを促進させる添加物を混入したり、内部
状態にすることは電位減衰を所望の電位減衰に設定する
場合に効果的であり、電位減衰の特性を任意に設計でき
るようになる。例えば、トラップされた電子を放出する
ためのイオン性キャリアが発生しやすい低分子物質(例
えば、カーボンブラックなど)や、蓄熱効果を促進して
熱伝達効率を上げる物質(例えば、金属粉など)を添加
する。又、像担持体の耐久性の向上や熱変形の防止を図
れる無機物の粒子を添加しても良い。このような無機物
の粒子の中には上記の電位減衰特性を変化させることが
できるものもある。このような電位減衰が開始する電位
減衰開始温度Tsが低いほど、潜像化における書込温度
を低くすることが可能であるが、電位減衰開始温度が室
温または使用環境温度(装置内の温度)よりも低いと、
その温度で電位減衰が開始されて安定した帯電電位が得
られなかったり、帯電後にただちに一様な電位減衰が発
生してしまい、安定した帯電電位が得られず、安定した
潜像の形成が出来ない場合がある。従って、電位減衰開
始温度が室温又は使用環境温度以上であるものを用いる
ことが必要である。
【0012】この電位減衰開始温度は上述のようにその
材料の成型方法、添加材でも変化する。そして、例えば
ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレ
ート、ポリスルホン、酸無水硬化エポキシ樹脂、ポリメ
チルメタクリレート、不飽和ポリエステル、ポリスチレ
ン、ポリ塩化ビニル、ポリ酢酸ビニル、ポリ三フッ化塩
化エチレン等の有極性結晶化高分子からなる誘電体で
は、おおよそそのガラス転移温度(これも成型方法、添
加材で変化する)に一致する。これは、ガラス転移開始
温度で材料中の分子の動きが活発になり、構造的にアモ
ルファス状態となって、トラップされた電子が開放され
たり、一方向に形成されている双極子の回転が容易にな
って、脱分極を起こすためと推測されている。この電位
減衰開始温度を測定する方法としては、熱刺激電流や熱
刺激表面電位を測定するための、上述の図5に示す公知
の測定システムを利用することが出来る。図11は、夫
々、異なる電位減衰開始温度(TS)を持った材料から
なる誘電体をマイナス1000ボルトに帯電させた後に
室温(27℃)で放置したときの経時での電位減衰を示
したものである。同図中、電位減衰開始温度50℃の誘
電体は3分経過後も殆ど電位減衰を生じずに安定した帯
電電位を維持することが出来る。電位減衰開始温度30
℃のものは多少のなだらかな電位減衰を生じるが3分経
過後にもマイナス800ボルト程度の電位を維持してお
り、充分安定した潜像形成を行なうことが出来る。室温
よりも低い20℃や10℃の電位減衰開始温度のもので
は、電位が急激に減衰してしまい満足な潜像形成が不可
能である。このように、電位減衰開始温度が室温以上、
好ましくは使用環境温度よりも10℃乃至15℃高いも
のを用いることがことが望ましい。
【0013】又、潜像形成部における書込温度は電位減
衰開始温度以上である必要があるが、誘電体の熱変形温
度以上であると、誘電体の劣化や熱変形を生じてしま
い、誘電体の繰返し使用において、画像の部分的なみだ
れが発生したり、繰返し回数が増大するとまったく画像
形成が出来ない事態が発生する恐れが有る。そこで、誘
電体としては、電位減衰開始温度が熱変形温度よりも低
い材料を用いる。又、電位減衰開始温度と熱変形温度が
比較的近いと誘電体の劣化を早め、像担持体としての寿
命が短くなるので、好ましくは熱書込温度は熱変形温度
より10℃乃至20℃低い温度に設定することが望まし
い。熱変形温度の測定方法としては、JISのK720
6,K7207、ISOの75,306,2799、A
STMのD648,D1043,D1525で規定され
ているが、装置内における誘電体の使用状況にあわせ
て、以下のような測定方法で熱変形温度を求める。図1
2は、その測定システムの概要を示すものである。硬度
55°の弾性体41の上にサンプルの材料シート42を
固定し、直径1cmの円柱43の底部をヒータ44で任意
の温度に加熱し、加重4g/mm2で約5秒間サンプルに
この円柱43を圧接した後、非接触のレーザー変位計4
5で変形量を測定し、下式で変形率を求める。この変形
率が0を超える温度が熱変形温度である。 変形率(%)=(d−dtr)/d×100 但し、dは変形前のサンプル42の厚み、dtrはサン
プル42の変形量である。弾性体41の硬度、加重は装
置内における使用状況に最も近いものを用い、又、繰返
し使用に適応できる変形率ならば多少の変形が生じても
問題ない。
【0014】図13に熱による表面電位の減衰と材料の
変形率の理想的な関係を示す。上記のプリンターのよう
に画像部(トナーを付着させる部分)の電位を非画像部
(トナーを付着させない部分)の電位よりも下げて(電
位の絶対値を小さくして)潜像を形成する場合、電位減
衰開始温度である電位減衰開始温度をTg、画像部の目
標電位SVになる温度をTSV、誘電体の熱変形温度をT
trとすると、同図に示すようにTS<TSV<Ttrの関係
になるものが好ましい。又、TSVとTtrの差が大きいほ
ど誘電体に対する負荷が軽くなり、経時安定性、寿命に
ついても有利である。
【0015】図14に表面電位の減衰と材料の変形率の
関係で好ましくない例を示す。この場合、誘電体の材料
が電位減衰を開始する前に変形を始めてしまい、誘電体
を使い捨てにする以外は画像形成装置の像担持体として
使用することが出来ない。以上の要件を全て満足する誘
電体としては、例えば、ポリプロピレン(P.P)、ポ
リエチレンテレフタレート(PET)、ポリブチレンテ
レフタレート(PBT)が該当する。これらをシート上
に加工して、上記の測定方法により求めた電位減衰開始
温度と熱変形温度を表1に示す。
【表1】 このP.P、PET、PBTの内では、電位減衰開始
温度と熱変形温度の差が比較的大きく、且つ、電位減衰
開始温度が比較的低いPETが、サーマルプリントヘッ
ド等の熱書込手段を比較的小さなパワーで駆動しても書
込が可能で、像担持体として最も適したものである。但
し、像担持体に採用する誘電体としては、電位減衰開始
温度と熱変形温度と書込手段の能力の相関で決まるた
め、これらの条件によって最適なものを採用することが
望ましい。尚、上記表1中に比較のために記載したポリ
イミド(PI)やポリスルホン(PS)は、電位減衰開
始温度が熱変形温度よりも高いので繰返し使用する誘電
体としては採用することが出来ない。
【0016】図15に、ネガポジの場合のサーマルプリ
ントヘッド等の熱書込手段による書込温度と電位減衰開
始温度、熱変形温度の理想的な関係を示す。このよう
に、熱変形温度がこれら3つの温度の内で最も高く、
又、熱変形温度が高いほど書込温度を高く設定すること
が可能で、更に、書込温度を熱書込手段の能力により高
くすることができるほど、電位減衰開始温度が高くても
書込が可能である。
【0017】図16に、上記PBTの誘電体ベルトを用
い、一様帯電をマイナス1000ボルトにして画像形成
を行なった場合の潜像電位を示す。ここで、誘電体ベル
ト1の厚みによる熱容量の違いで熱書込手段にかける熱
量が変わるが、その書込部に接触する誘電体ベルト表面
に約100℃の温度がかかるように、誘電体ベルトの線
速、厚みを調整している。同図に示すように、ネガポジ
の場合で、画像部の電位はマイナス100ボルト近くま
で減衰しており、画像部と非画像部の電位差を900ボ
ルト以上確保することが出来、現像には充分の性能を示
している。これにより、従来実用化されている電子写真
方式に用いられる感光体と同様の性能を得られることが
確認出来た。
【0018】次に、誘電体を像担持体として用いた画像
形成装置の一例について説明する。図17は誘電体から
なる像担持体を画像形成に繰返し使用する画像形成装置
の例であり、上記の図1の画像プロセスを実施するもの
である。図17において、像担持体である誘電体ベルト
1が帯電電極ローラ2、現像電極ローラ3及び転写電極
ローラ4に掛け渡され、これらのローラ2,3,4の何
れかを駆動ローラとして回動される。この帯電電極ロー
ラ2に巻き付いている誘電体ベルト1の表面には、帯電
チャージャー5が対向して設けられ、帯電部を形成して
いる。帯電電極ローラ2と現像電極ローラ3との間の誘
電体ベルト1の裏側には書込手段であるライン型のサー
マルプリントヘッド6が、その書込部が誘電体ベルト1
裏面に当接するように設けられ、潜像化部を形成してい
る。現像電極ローラ3に巻き付いている誘電体ベルト1
の表面には下部が現像タンク7内の現像液中に没してい
る現像ローラ8が接触するように設けられ、顕像化部を
形成している。この現像ローラ8には反転現像バイアス
用の電源9が接続されている。転写電極ローラ4に巻き
付いている誘電体ベルト1の表面には、内部に加熱ラン
プを内蔵した転写定着ローラ10が接触して設けられ、
転写定着部を形成している。この転写定着ローラ10に
は転写バイアス用の電源11が接続されている。転写電
極ローラ4と帯電電極ローラ2との間の誘電体ベルト1
の表側にはクリーニング装置12が設けられ、クリーニ
ング部を形成している。尚、図示しない給紙装置及び排
紙装置が設けられている。
【0019】以上の構成において、記録開始指令で回動
される誘電体ベルト1の表面を、帯電部で帯電チャージ
ャー5からのコロナ放電を用いて一様に帯電する。潜像
化部に移動してきた帯電後の誘電体ベルト1に潜像化部
でサーマルプリントヘッド6を像情報に応じて発熱駆動
して潜像を形成する。潜像が形成された誘電体ベルト1
は顕像化部に移動されて現像ローラ8で現像液を付与さ
れ、現像液中の帯電トナーをサーマルプリントヘッド6
の発熱によって電位が低下した部分に押しつけて反転現
像される。トナー像が形成された誘電体ベルト1は転写
定着部に移動されて、ここで、給紙装置から送られてき
た最終的な像支持体である転写紙上にトナー像が転写さ
れると共に定着される。又、誘電体ベルト1はこの転写
定着部における転写定着ローラ10からの熱によって、
電位が一様に減衰せしめられて初期化され、更に、クリ
ーニング装置12でクリーニングされて次の一様帯電に
備えられる。転写定着部を通過してトナーが転写定着さ
れた転写紙は排紙装置により、機外に排出される。
【0020】この実施例によれば、転写同時定着を行な
っているので、転写定着ローラ10表面に、従来の熱ロ
ーラ定着装置のトナー像に接触する定着ローラ表面のよ
うなオフセット防止層を設ける必要が無く、安価な定着
用のローラを用いることが出来る。又、ベルト状の像担
持体として誘電体ベルト1を用いているので、従来の有
機感光体ベルトのように現像液によって特性が劣化する
ことがないので、像担持体自体も安価で、且つ、画質に
優れた湿式現像方式を採用することが出来る(従来の湿
式現像と共に用いられているセレン感光体は有機感光体
以上に高価なものである)。
【0021】尚、この実施例においては、ベルト状の誘
電体を用いて、その裏面に書込手段を接触させている
が、これに代え、その表面に書込手段を接触させても良
い。又、ベルト状ではなく、図18に示すようにドラム
状にして用いても良い。同図中、上記実施例における部
材に対応するものには同一の符号を付している。又、帯
電手段として帯電チャージャー5を用いているが、これ
に代え、帯電ローラ、帯電ブレードを用いても良い。更
に、像担持体が誘電体であり、摩擦帯電によっても充分
な帯電を得ることが出来るので、安価な摩擦帯電部材を
用いても良い。更に、ライン型のサーマルプリントヘッ
ド6を用いているが、これに代え、シャトル型のサーマ
ルプリントヘッドを用いても良い。又、現像装置は、現
像液を用いた湿式現像装置に限らず、乾式二成分又は乾
式一成分の現像剤を用いた乾式現像装置を用いても良
い。更に、圧力定着トナーを用いた現像装置でも良い。
更に、この実施例では湿式現像方式を採用しているの
で、乾式現像方式を採用する場合に比して熱定着温度を
低く設定出来、これにより、誘電体の熱による劣化を押
えて転写同時定着が可能になっているが、乾式現像方式
を採用しても、その乾式トナーの熱定着温度でも劣化し
ない誘電体を採用すれば、同様に転写同時定着を行なう
ことが出来る。このような、転写同時定着の構成に代
え、別に定着ユニットを設けて、転写後に像担持体表面
から分離された転写紙を通過させて定着を行なっても良
い。又、圧力定着トナーを用いる場合には、加熱用のラ
ンプに代え、加圧機構を設ける。
【0022】図19は誘電体からなる像担持体を画像形
成に1度だけ使用する画像形成装置の例であり、上記の
図2の画像プロセスを実施するものである。像担持体で
ある誘電体シート30の搬送経路の下方には、誘電体シ
ート30の搬送方向上流側から、コロ兼帯電ローラ3
1、表面にトナーを担持するドナーローラ32を備えた
現像装置33及び定着ローラ34が設けられている。そ
して、誘電体シート30の搬送経路の上方には、このコ
ロ兼帯電ローラ31に対向して給紙コロ35、ドナーロ
ーラ32に対向してサーマルプリントヘッド6、定着ロ
ーラ34に対向して圧ローラ37が設けられている。
又、図示しない、誘電体シート30の手差し装置及び転
写紙の手差し装置が設けられている。
【0023】以上の構成において、誘電体シート30
は、給紙コロ35とコロ兼帯電ローラ31の接触部の真
近まで操作者による手差しで挿入され、図示しない手差
し装置の搬送手段でこの接触部に搬送され、ここで帯電
される。帯電された誘電体シート30はサーマルプリン
トヘッド6とドナーローラ32の間に、上記搬送手段、
及び、給紙コロ35とコロ兼帯電ローラからの搬送力で
搬送され、潜像形成と顕像化が同時に行なわれる。顕像
化が終わって、定着ローラ34と圧ローラ37の接触部
に搬送されている誘電体シート30の下面に図示しない
手差し装置からの転写紙が重ね合わされ、誘電体シート
30と重ね合わされた状態でこの接触部を通過し、転写
と定着が同時に行なわれる。定着後の誘電体シート30
と転写紙の分離は操作者が手作業で行なう。
【0024】この実施例においては、プリントアウト毎
に操作者が誘電体シート30の手差し、転写紙の手差し
及び誘電体シート30と転写紙の分離を行なうことで、
誘電体シート30や転写紙の自動給紙装置を省略出来る
ので、機械の構成部品、例えば、ローラ、ローラ駆動制
御のためのソレノイド、ギア等が不要になり、コストダ
ウンを図れる。尚、操作者が画像形成を行なうために要
する手操作と装置のコストは相反するが、像担持体の種
類が、同類で装置を構成できるので、コストの面からバ
リエーションの有る画像形成装置が提供できる。又、像
担持体の種類が、同類で装置を構成でき、共通部品を多
くできるので、装置を製造する上での生産効率を上げる
ことが出来る。
【0025】図20乃至図23は、誘電体からなる像担
持体を最終的なトナー像担持体として装置外に排出する
モードと、該誘電体からなる像担持体上のトナー像を紙
等の転写材に転写して該転写材を最終的なトナー像担持
体として装置外に排出するモードとを備えた画像形成装
置の一例を示すものである。図20は本実施例装置の概
略構成図、図21は装置への像担持体である誘電体シー
ト30を挿入する手順を示す説明図、図22は本実施例
にかかる誘電体シート30の断面図、図23(a)、
(b)はそれぞれ図20中のクランパー50の正面図及
び斜視図である。図20において、上記の図19に示す
装置と同様に、誘電体シート30の搬送経路の下方に
は、誘電体シート30の搬送方向上流側から、コロ兼帯
電ローラ31、表面にトナーを担持するドナーローラ3
2を備えた現像装置が設けられ、このコロ兼帯電ローラ
31に対向して給紙コロ35、ドナーローラ32に対向
してサーマルプリントヘッド6が設けられている。そし
て、この給紙コロ35及びサーマルプリントヘッド6は
図示の作動位置と、該作動位置よりも誘電体シート搬送
経路から上方に離間した退避位置とを取り得るように支
持されている。又、図24中に破線で示すようにドナー
ローラ32の周面に右側から対向する位置と、同図中実
線で示すようにドナーローラ32の周面に上方から対向
する位置とを取り得るように支持されたローラカバー部
材54が設けられている。
【0026】この装置の定着装置は誘電体シート30の
搬送路を挾んで対向し且つ互いに近接する位置と離間す
る位置とを取り得るように支持された定着用の上下熱板
対51a、51bで構成されている。両熱板51a、5
1bは周知の発熱機構を備え所定温度に所定温に昇温さ
れるようになっている。この上熱板51aは接地され、
下熱板51bには電源52から転写電界形成用の電圧が
印加され得るようになっている。このような上下熱板対
51a,51bに代え、同様に互いに近接位置と離間位
置とを取り得るように支持された加熱ローラ対を用いて
も良い。
【0027】装置外に転写紙等を排出する排出部は、互
いに当接する位置と離間する位置とを取り得るように支
持された上下排紙コロ対53a、53bで構成されてい
る。そして、サーマルプリントヘッド6とドナーローラ
32とで構成された潜像形成・現像部と定着装置の入り
口部との間に設定されたシートクランプ開始位置(図2
0中の実線で示すクランパー50がある位置)から、離
間位置にある上下熱板対51a、51bの間を通過し、
更に、離間位置にある上下排紙コロ対53a、53bを
通過して該クランプ開始位置に戻る循環経路上を、該循
環経路に沿って設けられている図示しない例えばプラス
チックチェーン対に取り付けられて循環移動される、誘
電体シート及び転写紙の先端クランプ用のクランプー5
0が設けられている。このクランパー50は図23
(a),(b)に示すように、上記プラスチックチェー
ン対に両端部が取り付けられた爪軸50a、並びに、該
爪軸50aに取り付けられた上クランプ爪50b、該上
クランプ爪50bと共に転写紙の先端部をクランプする
下紙クランプ爪50c及び該上クランプ爪50bと共に
誘電体シート30の先端部をクランプする下シートクラ
ンプ爪50dを有している。この上クランプ爪50b
は、爪軸50aと平行に伸びた平板状クランプ部を備え
ており、下紙クランプ爪50cと下シートクランプ爪5
0dはそれぞれ爪軸50aの軸方向で異なる位置に取り
付けられ、該クランプ部の下面に対向するクランプ面を
備えている。下シートクランプ爪50dは爪軸50aに
支持される基端部から先端部までの長さが下紙クランプ
爪50cのそれより短くなるように構成され、その垂直
な先端部端面が転写紙先端面突き当て用の紙突き当て面
50fになっており、又、該紙突き当て面50fよりも
爪軸50aよりの部分に誘電体シート30の先端面突き
当て用の垂直なシート突き当て面50eが形成されてい
る。そして、各爪50b,50c,50dには、これら
がクランプ位置とクランプ解除位置とを取り得るように
制御する図示しない爪制御機構が接続されている。又、
上記の上下熱板対51a,51bや上下排紙コロ対53
a,53bの離間位置と近接或いは当接位置とのあいだ
の位置切り替えを行うのに、専用の位置制御機構をこれ
らの近傍に設けるのに代え、該クランパー50の爪軸5
0aの両端部に、上下熱板対51a,51bや上下排出
コロ53a,53bの軸の端部に当接してこれらの上下
間隔を押し広げる当接部材を取付け、クランパー50の
移動に伴って該当接部材でこれらの上下間隔を押し広げ
るようにしても良い。又、図示しない、誘電体シート3
0の手差し装置、及び、自動又は手差しの転写紙給紙装
置が設けられている。尚、ドナーローラ32上に担持さ
れて潜像の現像に用いられるトナーとしては、定着に必
要な軟化温度が、誘電体シート30の熱変形温度よりも
低いものを用いる。
【0028】この装置に用いる誘電体シート30として
は例えば、図22に示すように、誘電体層30a、導電
層30b、保護層30cを積層したものを用いることが
出来る。この導電層30bは誘電体層30c上に形成し
たアルミ蒸着層で構成することが出来、透明な導電性材
料を用いて透明な導電層として構成しても良い。上記保
護層30cは導電層30bの損傷や剥がれを防止する為
の保護層である。そして、この例では、誘電体シート3
0の装置内における搬送方向に向かって例えば右側端部
の該搬送方向の全幅に亘って、この保護層30cを設け
ずに上面に該導電層30bを露出させて導電層露出部3
0dが形成されている。この導電層露出部30dは、こ
こに装置内に設けられた図示しない電極部材が接触して
導電層30bを接地したり或いは所定電圧を印加するた
めのものである。又、この例では、導電層30bの側端
面が誘電体層30aの側端面よりも中央よりに位置する
ように構成しているので、誘電体シート1の側端面から
のリークを有効に防止することが出来る。誘電体シート
30は例えばA4サイズにカットされている。このよう
な誘電体シート30を上記保護層30cが上方に向くよ
うな姿勢で装置内に手差しで挿入して用いる。この手差
し挿入に当たって、正しく誘電体シート30の保護層3
0cが上方に向くような姿勢で挿入されたか否かを自動
的に判別するために、誘電体シート30の所定面に予め
表裏識別マークを形成し、該マークをクランパー50や
帯電ローラ31等に設けた検知装置で検知したり、例え
ばクランパー50及び給紙ローラ31にそれぞれ誘電体
シート30の導電層露出部30dに対する接触端子部を
設け、両方の接触端子部間の導通状態を検知したりする
ようにしても良い。
【0029】尚、シートモードでは誘電体シート30そ
のものが最終的なトナー像担持体として用いられるの
で、誘電体シート30の白色度を高めにしておくことが
望ましい。この為には、例えば、白ペットを誘電体層3
0aの誘電体材料に使用すれば良い。又、透明の誘電体
材料を用いて透明の誘電体層30aを形成する場合は、
導電層30bも透明の導電層に形成し、保護層30cを
白色に形成しても良い。又、誘電体シート30にはサー
マルプリントヘッド6で加熱されるので、この書込時の
加熱によっても熱変形を起こさないような材料で誘電体
層30a及び保護層30cを形成することが望ましい。
更に、サーマルプリントヘッド6による書込時の加熱や
熱板対51a,51b間での加熱によって誘電体層30
aと保護層30cの熱膨張や熱収縮に差が生じる誘電体
シート30にカールが発生するので、これらのサーマル
プリントヘッド6や熱板対50a,50bの加熱温度を
誘電体層30a等が熱変形を生じない温度で温度制御す
る。誘電体層30aと保護層30cのそれぞれを形成す
る材料としては、互いにその熱特性が比較的近似したも
の、又は、同一材料を用いることが望ましい。
【0030】そして、この例においては、図示しない操
作パネル上に設けたモード選択スイッチかの信号、又
は、図示しない給紙転写紙の有無検知装置からの信号に
基づいて、誘電体シート30を最終的なトナー像担持体
として装置外に排出するモード(以下、シートモードと
いう)と、該誘電体シート30上のトナー像を転写紙に
転写して該転写紙を最終的なトナー像担持体として装置
外に排出するモード(以下、紙モードという)との切替
制御を行うモード切替制御部、該切替制御部からの制御
信号にもとづいて、誘電体シート30上での潜像が正像
になるようなサーマルプリントヘッド6の駆動信号と、
該潜像が鏡像になるような該駆動信号との何れかを選択
的にサーマルプリントヘッド駆動部に出力する駆動信号
制御部とがCPU等からなるメイン制御部内に構成され
ている。
【0031】以下、動作について説明する。待機状態に
おいては、クランプー50は上記シートクランプ開始位
置にあって上クランプ爪50aと下シートクランプ爪5
0d及び下紙クランプ爪50cとクランプ面同志が離間
している。給紙コロ35及びサーマルプリントヘッド6
は上方の退避位置にあり、ローラカバー54はドナーロ
ーラ54の上方の位置にある。図21に示すように操作
者が誘電体シート30を装置内に挿入してその先端部が
クランパー50の上クランプ爪50bと下紙クランプ爪
50dの間に到達すると、これらの爪50b,50dが
閉じて誘電体シート30の先端部を挾持する。これまで
の誘電体シート30挿入動作中に誘電体シート30の挿
入姿勢を検知して必要に応じて警告手段を駆動する。次
いで、作像が開始されるとクランパー50を搬送経路に
沿って移動させ、これにより、誘電体シート30を搬送
する。ローラカバー54は誘電体シート30の帯電ロー
ラ31で帯電された部分がドナーローラ32上に到達し
たときにドナーローラ32の右側周面に対向するように
回動され、これにより、誘電体シート30の下面とドナ
ーローラ32周面との接触が開始される。この誘電体シ
ート30のドナーローラ32との接触部の裏面からサー
マルプリントヘッド6で潜像の書込が行われ、同時に書
き込まれた潜像がドナーローラ32周面のトナーで現像
される。ここで、サーマルプリントヘッド6で書き込ま
れる潜像は、シートモードにおいては正像であり、紙モ
ードでは鏡像になる。そして、紙モードにおいてはクラ
ンパー50が上記シートクランプ開始位置よりも定着装
置よりの紙クランプ開始位置(図20中の破線で示すク
ランパー50のある位置)に到達したときに給紙装置か
ら送られてきた転写紙の先端が上クランプ爪50bと下
紙クランプ爪50cとの間に到達し、これらの爪50
b,50dが閉じて転写紙の先端部を挾持する。シート
モードにおいては、転写紙が送られずに、そのまま爪5
0b,50dを閉じる。更に、クランパー50の移動を
続けて図20中に破線で示すように離間位置にある上下
熱板51a,51b間に進入して、これらの間を通過し
終わると、上下熱板51a,51bは近接位置に移動す
る共に、紙モードにおいては電源52から下熱板51b
に所定の転写紙用の電圧が印加され、これにより、上下
熱板間に電界を形成して、特に熱板間の入り口付近で誘
電体シート上のトナーを効率良く転写紙に転写する。一
方シートモードにおいては、下熱板51bに電圧を印加
しない。ここで、近接位置における上下熱板間の距離
は、誘電体シート1の厚みよりも大きく且つ誘電体シー
ト1と転写紙の合計の厚みよりも小さくなるように設定
される。これにより、紙モードにおいては誘電体シート
30と転写紙を上下熱板対で軽く圧接しながら転写定着
を行い、シートモードにおいては誘電体シート30下面
上のトナー像が下熱板51bに接触しないように、例え
ば、スペーサーコロ等で誘電体シート30の両端部を保
持しながら搬送する。上下熱板間を通過したクランパー
50は、ターンして離間位置にある上下排出コロ対53
a,53b間を通過し、この時点で各クランプ爪50
b,50c,50dの間を広げて、クランプしていた誘
電体シート30及び転写紙、又は、誘電体シート30を
開放して、そのままシートクランプ開始位置まで移動し
て停止する。一方、開放された誘電体シート30及び転
写紙、又は、誘電体シート30は、クランパー50通過
後に当接位置に移動した上下排出コロ対53a,53b
で搬送されて装置外に排出され、これにより、画像形成
動作が終了する。
【0032】紙モードにおいて装置外に排出された誘電
体シート30及び転写紙は、上下熱板間を通過中に加熱
されて溶融したトナーが冷えて互いに密着した状態であ
り、これらを操作者が互いに剥離する。このとき、誘電
体シート30とトナーとの離型性が転写紙とトナーとの
離型性よりも良好になっていることから、トナーが転写
紙に固着した状態で、両者が分離される。シートモード
において装置外に排出された誘電体シート30は、上下
熱板間を通過中に加熱されて溶融したトナーが冷えて固
着しており、最終的なトナー像担持体として利用され
る。そして、紙モードとシートモードとの何れのモード
においても、誘電体シート30を再利用することが資源
の有効利用の観点から望ましい。その為に、画像形成装
置とは別に誘電体シートクリーニング装置を用意してお
いて、誘電体シート30上に残留している、又は、固着
しているトナーをクリーニングして除去する。このよう
な誘電体シートクリーニング装置としては、例えば、金
属やセラミック等の剛性材料からなり先端が鋭利な形状
に構成されたブレードを用いてトナーを削り取り、トナ
ーを削り取った誘電体シート表面をファーブラシやウェ
ブブラシ等で更にクリーニングするものを用いることが
出来る。誘電体シート30に固着したトナーは、上記の
ように比較的離型性が良いが、トナーが完全に溶融して
定着された場合よりも、トナー粒子の個々の形状が残っ
ている状態で定着された場合の方が、再利用の為のクリ
ーニングが容易であるので、このような状態での定着が
可能なように、画像形成装置における定着条件を設定す
ることが望ましい。特に上下熱板対による加圧力を低め
に設定することが有効である。
【0033】次に、この種の画像形成装置におけるサー
マルプリントヘッド6等の熱書き込み手段(以下、サー
マルプリントヘッド6という)の駆動制御について詳述
する。上述のように、像担持体である誘電体を繰返し使
用する場合には、該誘電体としてその熱変形温度が熱書
込温度よりも高いものを用い、特に、誘電体に対する熱
書込の負荷を軽くして経時安定性の向上や長寿命化を図
る上では画像部の目標電位SVになる温度TSVと熱変形
温度Ttrの差が大きい誘電体を用いることが望ましい。
そして、図13に示すような電位減衰において、誘電体
がサーマルプリントヘッド6で昇温されてその電位減衰
開始温度TSよりも高温における電位減衰の仕方は、誘
電体の帯電部における帯電電位、誘電体の厚み、サーマ
ルプリントヘッド6による昇温速度等によって異なって
くる。この電位減衰の仕方の違いを示す特性値として、
同図13中の電位減衰カーブのほぼ直線の部分の延長線
aと帯電部における帯電電位に対応する水平線bとの交
点に対応する温度(以下、電位減衰変曲温度という)T
S-SVを調べることが有益である。例えば、装置における
画像部目標電位SVやサーマルプリントヘッド6の駆動
条件等が他の条件から予め決まっているときに、この画
像部目標電位SV等に適した誘電体を選択するときや、
誘電体及び画像部目標電位SVが予め決まっているとき
に、サーマルプリントヘッド6の駆動条件を決定すると
きに、この電位減衰変曲温度TS-SVを調べることが有益
である。
【0034】又、異なったサーマルプリントヘッド6駆
動条件であってもほぼ同じ電位減衰カーブを得ることが
出来る場合がある。例えば、サーマルプリントヘッド6
の各エレメント毎に図24(b)に示すようなパルス電
圧を印加したときと図2(c)に示すようなパルス電
圧を印加したときとでほぼ同じ電位減衰カーブを得るこ
とが出来る。図24(a)は縦軸にサーマルプリントヘ
ッド6表面の温度を取り、横軸に加熱時間を取って、サ
ーマルプリントヘッド6の表面温度の時間変化を示すし
たものであり、同図24(a)中のTモードは、上記
図24(b)のパルス電圧印加の場合の温度変化であ
り、同図24(a)中のTモードは上記図24(c)
のパルス電圧印加の場合の温度変化である。図24
(a)の縦軸には上記の熱変形温度Ttr、画像部の目
標電位SVになる温度Tsv及び電位減衰変曲温度T
s−SVを示している。Tモードは連続したパルス電
圧を印加して一気に昇温させ最高温度が熱変形温度T
trよりも高温になっている。一方Tモードは最初連
続したパルス電圧を印加して上記Tモードと同じ昇温
速度で昇温した後、熱変形温度Ttrを越えないように
短パルス電圧を印加し、更にその後パルス電圧印加時間
間隔及びパルス幅を変えて熱変形温度Ttrを越えない
ようにしている。このようにサーマルプリントヘッド6
表面温度の時間変化が互いに異なるモード同志でも電位
減衰カーブが略同じになるのは、両者が誘電体の厚み方
向への熱伝導で層全体を加熱して電荷の移動を促進する
効果については同じになっている為である。そして、こ
のTモードでは図24(a)中に斜線を付して示すよ
うにサーマルプリントヘッド6表面が熱変形温度Ttr
をよりも高温になるときに、このサーマルプリントヘッ
ド6表面と圧接している像担持体のサーマルプリントヘ
ッド6側表面が熱変形を生じる恐れがある。従って、上
記TCモードのように、像担持体のサーマルプリントヘ
ッド6側表面の最高温度が画像部の目標電位SVになる
温度Tsv以上且つ熱変形温度Ttr未満の範囲内にな
るようにサーマルプリントヘッド6の駆動条件を設定す
ることが望ましい。更に書込みに要する時間を短縮する
ためには最高温度がこの範囲内でも特に熱変形温度T
tr近傍の温度になるように設定することが望ましい。
このような駆動条件をシュミレーション、理論式、実験
式から求めて数値演算をプログラムしておき、サーマル
プリントヘッド6へのパルス電圧の印加を制御する。
【0035】図25は、一例に係るサーマルプリントヘ
ッド6の駆動回路のブロック図である。多値印字データ
が図示しない印字データ処理部から送られてくると、隣
接履歴補正部41は発熱させるエレメント(以下、注目
エレメントという)に対する周囲の近接した複数個のエ
レメントの熱的影響と、注目エレメント自体の過去の複
数ライン分の発熱実績による蓄熱とによる印字画素濃度
への影響を演算し、この演算結果で印字データを補正し
てパルス数データ(パルス数が印字画素濃度に比例した
データ)に変換する。次に、立上り立ち下がり補正部4
2は注目エレメントの過去の数十ライン分の発熱実績と
該エレメントの周囲の数十個のエレメントの発熱とによ
るサーマルプリントヘッド6の基板の蓄熱の注目エレメ
ントへの影響を補正するため、注目エレメント及びその
周囲のエレメントに対するパルス数データの平均値によ
り隣接履歴補正部41からのパルス数データを補正す
る。この立上り立ち下がり補正部42からのパルス数デ
ータは抵抗補正部43において、メモリに予め記憶され
ているサーマルプリントヘッド6の各エレメントの個々
の測定した抵抗値のデータにより補正され、ヘッド駆動
部45でサーマルプリントヘッド6に適したパルス形態
(パルス幅、パルス数、電圧値、パルス間隔)のデータ
に変換されてサーマルヘッド6へ転送される。基板蓄熱
補正部46は熱書込時に発熱素子が取り付けられている
基板側に熱が逃げるのを補正するために、該基板に取り
付けた温度検出素子からの出力を用いて、例えば電位減
衰変曲温度よりも低温の所定温度になるように、適宜ダ
ミーパルスを印加する補正を行う。尚、画像記録を1ラ
イン分づつ行うにあたり、例えば、シフトレジスタで1
ライン分づつ取り込んだ画像データを順次1ラテン分づ
つラッチ回路にラッチし、該ラッチ回路から画像データ
を1ライン分づつ奇数番目のドットデータ、偶数番目の
ドットデータという順序で通過させ、これにより、サー
マルプリントヘッドの発熱素子を奇数番目と偶数番目の
2つのブロックに分けて画像データにより順次通電させ
て記録をおこなう、オッド・イーブン駆動を行うことが
望ましい。
【0036】次に、この種の画像形成装置における潜像
化部の変形例について説明する。潜像化部を形成する具
体的な構成によっては異常画像が発生してまうことがあ
る。例えば、帯電部によって電荷が付与された像担持体
表面(以下、帯電面という)に接触するようにサーマル
プリントヘッド6を配置すると、地肌部の電位バラツキ
が生じて画像にスジ状の地汚れがある異常画像になって
しまう。このような地肌部の電位バラツキは以下の理由
によって生じる。帯電面の電位変化を示す図26におい
て、V00は帯電部における電位(初期表面電位)、V0
は熱書込前の表面電位、スキャンレスは自然放置による
電位減衰(感光体の暗減衰に相当)、VS0(ゼロスキャ
ン)は熱信号を入れずにサーマルプリントヘッド6(フ
ロートタイプ)をスキャン接触したときの電位、即ち地
肌部電位に相当、VSA(ベタスキャン)は黒ベタを読み
取りスキャンしたときの電位、即ち画像部電位に相当す
る。同図26において(VS0−VSA)が画像形成に有効
な電位差(SIGNAL)で、(V0−VS0)が地肌部の電位バ
ラツキ(NOISE)となる。そして、この電位バラツキ
(V0−VS0)は帯電面のV0に相当する電荷QRが、帯
電面とサーマルプリントヘッド6とが接触した際に、両
者の表面電位が等しくなるように分配されるために生じ
るのである。即ち、分配された電荷をQNとすると、 (V0−VS0)=QN/CH=(QR−QN)/CR と近似される。(ここでCH、CRはそれぞれサーマルプ
リントヘッド6、像担持体の静電容量)そこで、このよ
うな熱書込前の表面電位V0からVS0(ゼロスキャン)
への電位低下を防止することが地肌部の電位バラツキに
よる上記異常画像を防止する上で有効である。
【0037】以下、この為の潜像化部の具体的構成につ
いて説明する。図27は潜像化部の拡大図である。誘電
体ベルト1は、図示しない帯電部における帯電の均一性
を向上させるために、導電層1a上に誘電層1bを積層
にして構成されて誘電層表面が帯電面になっている(こ
のような導電層は、図17に示す例のように帯電部で誘
電体ベルト1の帯電面とは反対側に金属ローラ2或いは
金属板を設けることによって帯電の充分な均一性を確保
できる場合には省略出来るものである)。そして、この
例では、サーマルプリントヘッド6を像担持体である誘
電体ベルト1の帯電面と反対側の導電層1a表面に接触
させて配置することにより、熱書込前の表面電位V0
らゼロスキャンVS0への電位低下を防止している。これ
は帯電面にサーマルプリントヘッド6が接触せず、且
つ、サーマルプリントヘッド6と誘電体層1bの電荷と
を導電層1aで静電遮蔽できることによる。
【0038】このように誘電体ベルト1の帯電面と反対
側の表面にサーマルプリントヘッド6を接触させて加熱
する場合にも帯電面の電位減衰を起こさせて潜像形成が
可能であることは、例えば、図28(a)に示すような
装置で確認することが出来る。図28(a)において、
60は測温計61からの検出出力が入力されて電源62
の出力を制御するコントローラ63で昇温スピードを制
御できるヒータ、64は電位計である。このヒータ60
上に導電層1aと誘電層1bとからなり、予め誘電体表
面を帯電した誘電体ベル1をシート状にカットした誘電
体シート1を帯電面が上になるように載置し、この帯電
面から所定間隔をおいて電位計64の検出部64aを配
置する。この誘電体シート1の導電層1aは接地してお
く。そして、ヒータ60を一定の昇温スピード昇温して
誘電体シート1を加熱し、電位計64で温度上昇にとも
なう誘電体シート1の電位減衰を測定する。図28
(b)は縦軸に電位計64で測定した電位を取り、横軸
に誘電体シート1上の温度を取って、上記測定装置によ
る測定結果の一例を示したグラフである。このグラフか
らも帯電した誘電体シート1を帯電面と反対側の表面か
ら加熱し、帯電面側に何ら対向極を配置しなくても電位
減衰を起こさせることが出来ることが判る。尚、厚みが
互いに異なる複数の誘電体シート1について加熱前の帯
電面の電位を種々変えて上記測定を行った結果、加熱前
の帯電面の電位(初期電位)V0と誘電体シート1の厚
みdとの比V0/dの値が同じであれば、上記図28
(b)に示すような電位減衰のカーブが同じになること
も判った。尚、図17又は図27に示すようにサーマル
ヘッドの発熱部6aを備えた誘電体ベルト1との接触部
は、断面が半円状に成るように構成することが、誘電体
ベルト1との密着性を向上させて加熱ムラを減少させる
のに有利である。
【0039】上記の例において、誘電体ベルト1とサー
マルプリントヘッド6との接触をより確実にするため
に、誘電体ベルト1のサーマルプリントヘット6の接触
部の裏面にバックアップ用の部材を接触させて設けるこ
とが出来る。この場合、該バックアップ用の部材の表面
は誘電体ベルト1の帯電面に接触することになるので、
誘電体ベルト1の帯電電荷の分配による熱書込前の表面
電位V0からゼロスキャンVS0への電位低下を防止す
る為に、該バックアップ用の部材の該帯電面との接触面
を、該帯電面とほぼ同電位にする。図29はこのような
バックアップ用の部材である背面部材71を設けた書込
部の模式図を示すものであり、図30はこの背面部材7
1を図17に示すような画像形成装置に適用した場合の
概略構成図である。そして、図31は、バックアップ用
の部材の変形例を示すものである。図29において、背
面部材71は導電性ローラ71a上にシームレスに誘電
体71bを巻きつけて構成され、誘電体ベルト1のサー
マルプリントヘッド6が接触している部分の裏面側で、
誘電体ベルト1に接触するように配置されている。ここ
で、導電性ローラ71a全体を導電性ゴムで形成する
か、又は、金属ローラ上に導電性ゴム層を設けて形成す
れば、サーマルプリントヘッド6と誘電体ベルト1の密
着性を向上させることが出来る。該背面部材71はその
周速が誘電体ベルト1の移動速度と同速度になるように
回転駆動され、誘電体ベルト1の帯電面である誘電体層
1b表面を帯電するコロナ放電器72と同様に電源73
に接続されたコロナ放電器72aで表面が例えばマイナ
スに帯電される。そして、背面部材71と誘電体ベルト
1の帯電面とが接触する位置の上方で、サーマルプリン
トヘッド6が誘電体ベルト1の導電層1aの表面に接触
して熱書込を行う。誘電体ベルト1の帯電面との接触部
を通過した背面部材71表面に接触するように除電ブラ
シ74が設けられ、これにより、背面部材71表面の電
荷を除電して次のコロナ放電器73による帯電に備え
る。この除電ブラシ74に代え、除電ローラを用いても
良い。図31(a)の例は、上記例の背面部材71にお
ける誘電体層71bを省略して、導電性ローラ71aを
そのまま背面部材71として用い、該導電性ローラ71
aには誘電体ベルト1の帯電面の電位とほぼ同じになる
よう電源73aで電圧が印加されている。
【0040】以上の各例において、背面部材71がサー
マルプリントヘッド6が当接する誘電体ベルト1の裏面
から背面部材71がバックアップするので、サーマルプ
リントヘッド6と誘電体ベルト1との接触を確実にする
ことが出来る。又、誘電体ベルト1の帯電面に接触する
背面部材71の表面が該帯電面とほぼ同電位になってい
るので、誘電体ベルト1の帯電電荷の分配による熱書込
前の表面電位V0からゼロスキャンVS0への電位低下を
防止することが出来る。
【0041】尚、誘電体ベルト1の帯電面と背面部材7
1の表面との電位差は、パッシェンの放電を防止する観
点からは、500V以下になるようにすることが望まし
い。従って、図31(a)に示す例ではサーマルプリン
トヘッド6による熱書込で目標電位VSAに電位が低下し
た部分の表面と背面部材71の表面との間でのパッシェ
ンの放電も防止するために、図31(b)に示すよう
に、例えば、初期帯電電位V0と目標電位VSAの中央値
の電位になるように電源73aによる印加電圧値を設定
する。これによれば、通常初期帯電電位V0の絶対値は
1000V前後であるので、背面部材71と目標電位部
との電位差及び背面部材71と初期帯電電位部との電位
差の何れもパッシェンの放電が起きない電位差にするこ
とが出来る。
【0042】一方、図29に示す例では、背面部材71
の表層が誘電体層71bで構成されているので、両表面
間でパッシェンの放電を有効に防止することもできる。
図32(a)乃至(c)はその原理を説明するための図
面である。まず図32(a)に示すように、像担持体1
と背面部材71とに同程度の帯電が施これされ、その後
図32(b)に示すように両者の帯電面同志を密着させ
た状態で、サーマルプリントヘッド6で印字データに応
じて部分的に加熱して潜像が形成される。この加熱によ
って、サーマルプリントヘッド6で加熱されて電位が低
下した誘電体ベルト部分のみならが、該誘電体ベルト部
分に接触している該誘電層71bの部分も、該誘電体ベ
ルト部分を介して加熱されて電位が減衰し、これによ
り、両者の帯電面の電荷が移動しやくなって電位が減衰
する。この電位減衰の仕方は像担持体1及び背面部材7
1の材質特性、サーマルプリントヘッド6の加熱温度や
加熱時間で決定される。そして、図32(c)に示すよ
うに像担持体1と背面部材71を分離し、像担持体1は
次工程である、現像、転写、必要に応じてクリーニン
グ、電位の初期化の各工程が実行された後に図32
(a)の工程に戻る。一方、背面部材71は帯電面の除
電後に図32(a)の工程に戻る。
【0043】次に、像担持体の熱書込前の表面電位V0
からゼロスキャンVS0への電位低下を防止する為の他の
構成例について説明する。図33はその概略構成を示し
たものである。この例は、サーマルプリントヘッド6を
誘電体ベルト1の帯電面側に配置する装置において、像
担持体の熱書込前の表面電位V0からゼロスキャンVS0
への電位低下を防止するものであり、装置内のレイアウ
ト上の制約等からサーマルプリントヘッド6を誘電体ベ
ルト1の帯電面側に配置に配置せざるを得ない場合に有
効である。図33においては、複数のプーリーに掛け渡
されて中間ベルト部材81が誘電体ベルト1の帯電面で
ある誘電体層1b表面に部分的に接触するように設けら
れている。この中間ベルト部材81は導電層81a上に
誘電体層81bを積層して構成されている。そして、該
中間ベルト部材81に囲まれた空間に、中間ベルト部材
81の誘電体ベルト1との接触部の裏面に先端発熱部を
当接させるようにサーマルプリントヘッド6が設けられ
ている。この例においても上記の図29に示す例と同様
に、コロナ放電器72a、除電ブラシ74が設けられて
いる。そして、誘電体ベルト1の中間ベルト部材81と
の接触部の裏面には接地された押圧ローラ82が接触し
てバックアップ部材を構成している。
【0044】この例においては、サーマルプリントヘッ
ド6、中間ベルト部材81、誘電体ベルト1が密着して
状態で、サーマルプリントヘッド6が中間ベルト8を介
して誘電体ベルト1を加熱して潜像の書込を行う。そし
て、サーマルプリントヘッド6と誘電体層1bの電荷と
を中間ベルト81の導電層81aで静電遮蔽し、且つ、
誘電体ベル1の帯電面に接触する中間ベルト81の誘電
体層81bの表面が該帯電面とほぼ同電位に帯電されて
いるので、熱書込前の表面電位V0からゼロスキャンV
S0への電位低下を防止できる。更に、この例は、上記図
32(a)、(b)、(c)に示す原理図において、像
担持体1の帯電面と反対側の面である導電層1a表面に
サーマルプリントヘッド6を接触させているのに代え、
背面部材71の帯電面と反対側の面である導電層71a
の表面にサーマルプリントヘッド6を接触させたものと
同等の関係になっており、同様の原理によって、誘電体
ベルト1の帯電面と中間ベルト81の帯電面との両方が
サーマルプリントヘッド6の熱書込によって電位減衰を
生じるので、パッシェンの放電も有効に防止できる。
又、この例においては、押圧ローラ82で、バックアッ
プしているので、サーマルプリントヘッド6、中間ベル
ト部材81及び誘電体ベルト1の密着が確実になってい
る。
【0045】尚、図29又は図33に示す構成例におけ
る、背面部材71や中間ベルト81の誘電体層71b、
81bを構成する誘電体としては、誘電体ベルト1の誘
電体層1bを構成する誘電体と同一の材料を用いること
が出来る。又、図29に示す構成例における誘電体層7
1bを構成する誘電体材料は、誘電体ベルト1の誘電体
層1bを構成する誘電体材料よりも電位減衰開始温度が
低いものを用いてもよい。但し、誘電体ベルト1を介し
て伝播される熱によって溶融してない材料であることが
要求される。一方、図33に示す構成例における誘電体
層81bを構成する誘電体材料は、その電位減衰開始温
度が誘電体ベルト1の誘電体層1bを構成する誘電体材
料よりも高温であるものを用いても良い。但し、サーマ
ルプリントヘッド6の加熱による電位減衰が生じたとき
の、それぞれの誘電体層1b、81bの電位差がパッシ
ェンの放電が生じない程度になるように各誘電体材料を
設定する。又、中間ベルト1はサーマルプリントヘッド
6と誘電体ベルト1の間に介在するものであるので、そ
の厚み(主に誘電体層81bの厚み)は比較的薄いこと
が望ましい。
【0046】次に、像担持体の熱書込前の表面電位V
からゼロスキャンVS0への電位低下を防止する為の他
の構成例について説明する。サーマルプリントヘッド6
のような加熱機能を備えた書込手段で像担持体を加熱し
て電位減衰を起こさせて潜像を形成するのに代え、像担
持体側に光を吸収して発熱する機能を持たせ、像担持体
の帯電面に対して非接触状態で配置した半導体レーザや
赤外線レーザ等で印字データに基づいて光を照射して電
位減衰を起こさせて潜像を形成する方式を採用すれば、
半導体レーザ等を帯電面から所定距離だけ離して配置で
きるので、熱書込前の表面電位VからゼロスキャンV
S0への電位低下を防止することが出来る。図34
(a)に示す例は、誘電体ベルト1の導電層1aに光を
吸収して発熱する機能を持たせ、該導電層1a側から半
導体レーザ等による光照射を行うものであり、図34
(b)に示す例は、誘電体ベルト1の誘電層1bに光を
吸収して発熱する粒子を混合分散した誘電体材料で構成
し、誘電体層1b側から半導体レーザ等による光照射を
行うものである。何れの例においても、誘電体ベルト1
の光照射を行う部分を平面につためのバックアップ部
材70を設けることが望ましい。尚、このような半導体
レーザ等による光照射が集中的に行われた誘電体層等の
部分のみが発熱によりる電位減衰を起こす一方、特別の
遮光構造を採用していない通常の装置内に存在する光程
度では誘電体層等は発熱しないので、サーマルプリント
ヘッド等の発熱型の書込手段を用いる上記各実施例装置
と同様に、従来の感光体を用いた画像形成装置における
ような遮光構造を採用する必要が無く、装置構造の簡略
化が図れる。
【0047】以上、図29乃至図30、図31、図33
及び図34に示す各例においては、像担持体の熱書込前
の表面電位V0からゼロスキャンVS0への電位低下を防
止することが出来るので、異常画像が発生せず、且つ、
画像形成に有効な充分な大きさの電位差(SIGNAL) を得
ることが出来るので、地汚れの無い高画質の画像を得る
ことが出来る。又、サーマルプリントヘッド6等の加熱
手段が、トナーや紙粉等が付着することがある誘電体ベ
ルト1のトナー像形成面に接触することが無いので、該
加熱手段の書込部の機械的な損傷を防止出来、耐久性を
向上させることが出来る。
【0048】請求項1乃至3の発明によれば、所定のバ
ックアップ部材を有するので熱書き込み部における像担
持体の位置が安定し安定した書き込みが可能である。ま
た、所定の電圧印加を行うので、ゼロスキャンへの電位
低下も防止できる
【図面の簡単な説明】
【図1】像担持体を画像形成に繰返し使用する場合の画
像形成プロセスの概略を示す説明図。
【図2】像担持体を画像形成に1度だけ使用する場合の
画像形成プロセスの概略を示す説明図。
【図3】誘電体の電子性伝導とイオン性伝導を説明する
ための説明図。
【図4】誘電体の脱分極を説明するための説明図。
【図5】誘電体の熱刺激電流を測定するための装置の回
路図。
【図6】図5図の装置の試料の温度と印加電圧の時間変
化を示すグラフ。
【図7】ポリエチレンとポリエチレンテレフタレートの
温度と熱刺激電流の実測例を示すグラフ。
【図8】ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリビ
ニリデンフロライド(PVDF)、ポリエチレン(P
E)について、TSC電荷QTSCとVc/Vbとの関係
をする特性図。
【図9】誘電体をマイナス100ボルトに帯電したとき
の電位の減衰を示す特性図。
【図10】誘電体の表面電位を測定した特性図。
【図11】ガラス転移温度が異なる誘電体の経時による
帯電電位の変化を示す特性図。
【図12】誘電体の熱変形温度の測定方法を説明するた
めの説明図。
【図13】誘電体の熱による表面電位の減衰と変形率の
理想的な関係を示す特性図。
【図14】誘電体の表面電位の減衰と変形率の関係で好
ましくない例を示す特性図。
【図15】サーマルプリントヘッド6の書込温度とガラ
ス転移温度、熱変形温度の理想的な関係を示す特性図。
【図16】誘電体ベルト1としてPBTのを用い、一様
帯電をマイナス1000ボルトにして画像形成を行なっ
た場合の潜像電位を示す電位図。
【図17】本発明の一実施例に係る画像形成装置の概略
構成を示す正面図。
【図18】本発明の他の実施例に係る画像形成装置の概
略構成を示す正面図。
【図19】本発明の更に他の実施例に係る画像形成装置
の概略構成を示す正面図。
【図20】本発明の更に他の実施例に係る画像形成装置
の概略構成を示す正面図。
【図21】図21の画像形成装置における誘電体シート
30挿入手順の説明図。
【図22】図21の画像形成装置に使用することが出来
る誘電体シート30の断面図。
【図23】(a)は図21の画像形成装置におけるクラ
ンパー50の正面図、(b)は同クランプー50の斜視
図。
【図24】(a)はサーマルプリントヘッド6の温度の
経時変化を示すグラフ、(b)はサーマルプリントヘッ
ド6の駆動信号の一例を示す図、(c)は同駆動信号の
他の例を示す図。
【図25】サーマルプリントヘッド6の駆動回路の一例
を示すブロック図。
【図26】像担持体の帯電面の電位変化を示すグラフ。
【図27】画像形成装置における潜像形成部の一構成例
の概略構成図。
【図28】(a)は誘電体シート1の電位減衰測定装置
の概略構成図、(b)は同測定装置による測定結果の一
例を示すグラフ。
【図29】画像形成装置における潜像形成部の他の構成
例の概略構成図。
【図30】図29の潜像形成部を採用した画像形成装置
の概略構成図。
【図31】(a)は画像形成装置における潜像形成部の
更に他の構成例の概略構成図、(b)は同潜像形成部に
おける背面部材71への印加電圧を説明するための説明
図。
【図32】(a)乃至(c)は図29の潜像形成部の原
理を説明するための説明図。
【図33】画像形成装置における潜像形成部の更に他の
構成例の概略構成図。
【図34】(a)、(b)はそれぞれ画像形成装置にお
ける潜像形成部の更に他の構成例の概略構成図。
【符号の説明】
1…誘電体ベルト , 1a…導電
層 1b…誘電体層 , 5…帯電チ
ャージャ 6…サーマルプリントヘッド , 7…現像装
置 8…現像ローラ , 12…クリ
ーニング装置 30…誘電体シート , 71…背面
部材 71a…導電層 , 71b…誘
電体層 81…中間ベルト部材 , 81a…導
電層 81b…誘電体層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 樽見 紀慶 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株 式会社リコー内 (72)発明者 五十嵐 正人 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株 式会社リコー内 (72)発明者 森 隆志 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株 式会社リコー内 (72)発明者 宮脇 勝明 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株 式会社リコー内 (72)発明者 鈴木 稔 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株 式会社リコー内 (56)参考文献 特開 昭58−97064(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03G 15/05

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 帯電した像担持体を像に対応して熱を与え
    て部分的に電位減衰させ、これにより、該像担持体上に
    像に対応した潜像を形成し、該潜像を現像して顕像を得
    る画像形成装置において、 有端あるいは無端の像担持体の一方の面を帯電する帯電
    手段と、 該帯電手段により帯電された像担持体面とは反対側の面
    に対向するように配置された潜像形成のための加熱手段
    と、 該加熱手段に対向する像担持体部分を背面からバックア
    ップするバックアップ部材と、 該バックアップ部材に上記帯電手段で帯電した像担持体
    面との間の放電を防止するための電圧を印加する電圧印
    加手段とを設けたことを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】帯電した像担持体を像に対応して熱を与え
    て部分的に電位減衰させ、これにより、該像担持体上に
    像に対応した潜像を形成し、該潜像を現像して顕像を得
    る画像形成装置において、 有端あるいは無端の像担持体の一方の面を帯電する帯電
    手段と、 該帯電手段により帯電された像担持体面に対向するよう
    に配置された潜像形成のための加熱手段と、 該加熱手段に対向する像担持体部分を背面からバックア
    ップするバックアップ部材と、 該加熱手段の発熱部材と上記像担持体表面とに挟まれ、
    該発熱部材に接触するようにように設けられた中間部材
    と、 該中間部材に上記帯電手段で帯電した像担持体面との間
    の放電を防止するための電圧を印加する電圧印加手段と
    を設けたことを特徴とする画像形成装置。
  3. 【請求項3】請求項1又は2の画像形成装置において、 上記電圧印加手段が、上記部材表面への電荷付与により
    電圧を印加するものであることを特徴とする画像形成装
    置。
JP18175791A 1990-10-25 1991-06-26 画像形成装置 Expired - Fee Related JP3169234B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP18175791A JP3169234B2 (ja) 1990-10-25 1991-06-26 画像形成装置
US07/782,609 US5300952A (en) 1990-10-25 1991-10-25 Thermal image forming equipment forms image directly on image carrier or paper sheet

Applications Claiming Priority (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP28806090 1990-10-25
JP2-288060 1990-10-25
JP28806190 1990-10-25
JP2-288061 1990-10-25
JP18175791A JP3169234B2 (ja) 1990-10-25 1991-06-26 画像形成装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH04348349A JPH04348349A (ja) 1992-12-03
JP3169234B2 true JP3169234B2 (ja) 2001-05-21

Family

ID=27325064

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP18175791A Expired - Fee Related JP3169234B2 (ja) 1990-10-25 1991-06-26 画像形成装置

Country Status (2)

Country Link
US (1) US5300952A (ja)
JP (1) JP3169234B2 (ja)

Families Citing this family (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3595579B2 (ja) * 1994-08-26 2004-12-02 キヤノン株式会社 画像処理装置及び画像処理方法
JP3449159B2 (ja) * 1996-04-03 2003-09-22 株式会社リコー 画像形成装置
JP2001125332A (ja) 1999-06-24 2001-05-11 Ricoh Co Ltd 画像形成装置
JP4375699B2 (ja) 2000-09-14 2009-12-02 株式会社リコー タンデム作像装置およびそれを備える画像形成装置、ならびに作像手段の配置方法
JP4485759B2 (ja) * 2003-06-27 2010-06-23 株式会社リコー 異常発生予測方法、状態判定装置及び画像形成装置
US7184674B2 (en) * 2003-09-17 2007-02-27 Ricoh Company, Limited Detecting device for an image forming apparatus
US7813693B2 (en) * 2005-06-13 2010-10-12 Xerox Corporation Print media preheating system and method of use
US7868906B2 (en) * 2007-05-11 2011-01-11 Eastman Kodak Company Thermal printer with reduced donor adhesion
EP2390104B1 (en) 2010-05-25 2012-09-26 Ricoh Company, Limited Rotary Drive Device and Image Forming Apparatus Including the Same
US9404939B1 (en) * 2014-06-24 2016-08-02 Western Digital (Fremont), Llc Pre-amplifier cartridge for test equipment of head gimbal assembly
JP2015089636A (ja) * 2013-11-06 2015-05-11 セイコーエプソン株式会社 印刷装置及び印刷方法
JP2022140983A (ja) * 2021-03-15 2022-09-29 セイコーエプソン株式会社 記録装置

Family Cites Families (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US2732775A (en) * 1956-01-31 Continuous direct electrophotographic recorder
GB988228A (en) * 1959-12-04 1965-04-07 Gevaert Photo Prod Nv Electrothermographic image-recording processes
US3673961A (en) * 1960-04-27 1972-07-04 Eastman Kodak Co Xerothermographic process
US3275436A (en) * 1962-07-24 1966-09-27 Xerox Corp Method of image reproduction utilizing a uniform releasable surface film
US3912844A (en) * 1973-06-01 1975-10-14 Canon Kk Thermal recording method
JPS5023234A (ja) * 1973-06-28 1975-03-12
JPS5190831A (en) * 1975-02-08 1976-08-09 Ondo shitsudohogosochi
JPS51135709A (en) * 1975-05-19 1976-11-24 Canon Kk Electrostatic printing method
JPS6021555B2 (ja) * 1978-06-29 1985-05-28 富士写真フイルム株式会社 熱的記録材料
JPH0697513B2 (ja) * 1982-01-12 1994-11-30 大日本インキ化学工業株式会社 光記録媒体
JPS58173778A (ja) * 1982-04-07 1983-10-12 Hitachi Ltd 記録装置
DE3481225D1 (de) * 1983-09-30 1990-03-08 Mita Industrial Co Ltd Elektrophotographische einrichtung, eine lichtempfindliche schicht von amorphem silizium-lichtleiter enthaltend.
JPS60254587A (ja) * 1984-05-30 1985-12-16 京セラミタ株式会社 感光体ドラムの保温ヒ−タ
US4785313A (en) * 1985-12-16 1988-11-15 Canon Kabushiki Kaisha Recording medium and image formation process using the same
US5038166A (en) * 1987-12-29 1991-08-06 Canon Kabushiki Kaisha Optical image recording apparatus
US5107282A (en) * 1990-01-29 1992-04-21 Ricoh Company, Ltd. Transfer-type electrothermographic recording method and recording apparatus for use with the same

Also Published As

Publication number Publication date
US5300952A (en) 1994-04-05
JPH04348349A (ja) 1992-12-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3169234B2 (ja) 画像形成装置
EP0860752B1 (en) Image forming apparatus having a fixing apparatus
EP0482654B1 (en) Image forming apparatus
CN1296782C (zh) 传动带定影器的加热控制
JPH05134506A (ja) 焦電気式像形成方法および装置
ITRM960660A1 (it) Dispositivo di fissaggio ed apparecchio di formazione di immagini a= vente tale dispositivo
US7986893B2 (en) Electrophotographic apparatus having belt fuser and corresponding methods
US8073373B2 (en) Image forming apparatus with device for reducing stagnant toner between fixing roller and cleaning web
JPS58220167A (ja) 静電複写装置の圧力定着装置
JPH056114A (ja) 定着装置
JP3053340B2 (ja) 現像装置
JP4494356B2 (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP3482131B2 (ja) 画像形成装置
EP1118913A2 (en) Image forming apparatus and image forming method employing the same
US6108016A (en) Image recording device which conducts image formation by development with coloring system
JP2677729B2 (ja) 画像形成方法
JPH07128950A (ja) 画像形成装置
US20050226649A1 (en) Image forming device
JP2004184950A (ja) 画像形成装置
JP4230821B2 (ja) 画像形成装置
JPH11222346A (ja) 画像形成装置及び除電装置
JP2889034B2 (ja) 電子写真装置
JP2010152202A (ja) 画像形成装置
JPH0862945A (ja) 画像形成装置
JPH08190257A (ja) 画像形成装置

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20010302

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees