JP2014191717A - タッチパネルの製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】透明基材に2層設けるセンサ電極同士の見当精度を工程数を増やさずに向上でき、見当精度不良に起因するセンサ電極の濃淡ムラ発生を抑制できるタッチパネルの製造方法を提供する。
【解決手段】透明基材1の片面にセンサ電極3として第1のセンサ電極3aと第2のセンサ電極3bの2層を有するタッチパネル10の製造方法であって、センサ電極を形成する印刷方式として、最終的にはプライマ層2となる流動状態のプライマ流動層2Fを介して印刷する「引抜きプライマ方式凹版印刷法」を採用して、センサ電極を同一装置上で2層連続印刷形成する際に、この印刷法で必須となる第1のプライマ層2a及び第2のプライマ層2bのうち第2のプライマ層を、第1のセンサ電極と第2のセンサ電極との層間絶縁層を兼用させて形成する。
【選択図】図1

Description

本発明は、タッチパネルの製造方法に関する。
近年、各種電子機器の入力装置としてタッチパネルが普及している(特許文献1、特許文献2)。タッチパネルは抵抗膜方式など各種位置検知方式のものが実用化されており、最近では特にマルチタッチ(多点同時入力)が可能な静電容量方式のタッチパネルが注目されている。
図6は、静電容量方式の一種である投影型静電容量方式による従来のタッチパネル40の一例を示す図である。図6(a)は従来のタッチパネル40の平面図、図6(b)及び図6(c)はそのセンサ電極43の電極パターンを示す平面図,図6(d)は従来のタッチパネル40の断面図である。
同図に示す従来のタッチパネル40の場合は、1枚の透明基材41の一方の面41pと一方の面41pの反対側の他方の面41qの両面に、互いに電気的に絶縁される第1及び第2のセンサ電極43が形成されている。図6(d)の断面図にて図面上方となる一方の面41pには、第1のセンサ電極43としてX軸方向に延びる複数の位置検知用のX方向センサ電極43xが形成され、他方の面41qには、第2のセンサ電極43としてX軸方向と直交するY軸方向に延びる複数の位置検知用のY方向センサ電極43yが形成されている。この構成は、互いに電気的に絶縁されるX方向センサ電極43xとY方向センサ電極43yとに対して、透明基材41が層間絶縁層を兼ねた構成である。
X方向センサ電極43x及びY方向センサ電極43yの電極パターンは、投影型静電容量方式では各種知られているが、ここでは、そのなかでも代表的なパターンとして、格子状のパターンを説明する。
図6(b)の平面図に示すように、X方向センサ電極43xは、X軸方向に互いに離間して配列した複数のX方向センサ電極要素43xEが、その角部分で電気的に接続されたパターン形状をしている。同図に例示の場合、X方向センサ電極要素43xEの形状は、周辺部を除く主要部分にて正方形形状で、X軸方向での両端は、それぞれ、X軸方向で半分に切断したような三角形形状をしている。
Y方向センサ電極43yも、X方向センサ電極43xと同様に、図6(c)の平面図に示すように、Y軸方向に互いに離間して配列した複数のY方向センサ電極要素43yEが、その角部分で電気的に接続されたパターン形状をしている。Y方向センサ電極要素43yEの主要部及び両端部における形状も、X方向センサ電極43xの場合と同様である。
こうしたX方向センサ電極43xとY方向センサ電極43yとが、透明基材41によって互いに絶縁されて透明基材41の両面に分けて形成されるとき、図6(a)の平面図で示すように、X方向センサ電極要素43xEとY方向センサ電極要素43yEとは、Z軸方向、つまり、厚み方向で互いに重なり合わないように積層される。
特開2008−97283号公報 特開2009−259063号公報
しかしながら、透明基材41の両面にセンサ電極43を設けた構成は、両面のセンサ電極43同士の位置合わせが難しいと言う問題がある。位置合わせ精度が悪いと、例えば、前記図6で説明したセンサ電極43のパターンでは、図7(a)の平面図に示すように、X方向センサ電極要素43xEとY方向センサ電極要素43yEとの互いのXY平面方向での位置関係がずれたとき、センサ電極43は透明な電極ではあるが、濃淡ムラとなって視認されることがある。
なお、図6(a)の平面図では、X方向センサ電極43xとY方向センサ電極43yとは、これらを互いに識別し易いように、互いにハッチングを変えて図示してあるが、どちらも例えばITO(インジウムスズ酸化物)など同じ材料で形成されている。そこで、濃淡ムラを説明する図7(a)では、X方向センサ電極43xとY方向センサ電極43yとは同じハッチングを用いて描いてある。このため、比較として、濃淡ムラが発生していない状態として描いてある図6(a)に対応する図を、X方向センサ電極43xとY方向センサ電極43yとに互いに同じハッチングを用いて描いた場合の見え方を、図7(b)の平面図に示す。
こうした濃淡ムラの原因となる位置ずれは、フォトリソグラフィ法や印刷法などによって、透明基材41の一方の面41pのセンサ電極43xのパターンニング時と、他方の面41qのセンサ電極43yのパターンニング時の気温や湿度などの環境条件、及び透明基材41に加わる張力や搬送速度等の加工条件の差によって、センサ電極43の寸法変化やパターンニング角度がずれるからである。
一方、センサ電極43を透明基材41の両面に設けずに、例えば、図8の断面図に示すように、透明基材41の片面にセンサ電極43を設けた積層体44を、接着層45によって2枚積層した構成のタッチパネル40もある。
ただ、こうした透明基材41が2枚構成のタッチパネル40は、図6に示したような透明基材41の両面にセンサ電極43を設けた構成に比べれば、センサ電極43同士の見当合わせが容易となり見当精度を出し易いが、透明基材41が2枚必要となる上、積層体44の積層工程が追加で必要となり工程数が増えるため生産性が低下し、コストが高くなるという問題がある。
すなわち、本発明の課題は、透明基材に2層設けるセンサ電極同士の見当精度を工程数を増やさずに向上でき、見当精度不良に起因するセンサ電極の濃淡ムラ発生を抑制できるタッチパネルの製造方法を提供することである。
そこで、本発明では、次のような構成のタッチパネルの製造方法とした。
透明基材と、前記透明基材の一方の面の面上に形成された位置検知用の第1のセンサ電極及び第2のセンサ電極と、をこの順に積層した状態で有し、
前記センサ電極は、透視性導電層として層自体が不透明な導電性組成物層がメッシュ状に形成された導電メッシュ層によって形成されているタッチパネルの製造方法であって、
前記第1のセンサ電極を印刷形成する第1のセンサ電極印刷形成工程(I)、及び、
前記第2のセンサ電極を印刷形成する第2のセンサ電極印刷形成工程(II)を、
以下の(a)、(b)、(c)、(d)及び(e)の過程を含む引抜きプライマ方式凹版印刷法により、以下のA)、B)、C)及びD)を満たして行う、
タッチパネルの製造方法。

〔引抜きプライマ方式凹版印刷法〕
(a)凹版の版面の凹部に、揮発成分を含む樹脂バインダと、導電性粒子とを含む導電性組成物を充填する充填過程、
(b)固化によりプライマ層となるプライマ組成物が、流動状態を示すプライマ流動層として前記凹版版面と印刷基材間に介在するように、当該プライマ組成物を前記凹版版面に施すか、当該プライマ組成物を前記印刷基材に施しておくか、或いはこれら両者を併用して、前記導電性組成物を充填済みの前記凹版に対して前記印刷基材を重ねて圧着する圧着過程、
(c)前記印刷基材が前記凹版に前記プライマ流動層を介して重ねられている状態で、前記プライマ流動層を固化させてプライマ層を形成するプライマ流動層固化過程、
(d)前記印刷基材を前記凹版から離して、前記凹部内の前記導電性組成物を前記印刷基材上の前記プライマ層上に転移させる転移過程、
(e)前記導電性組成物中の揮発成分の気化により、前記導電性組成物を固化させて前記導電性組成物層として前記センサ電極を形成することで、前記印刷基材上に前記プライマ層を介して前記センサ電極が形成された印刷物を作成する導電性組成物固化過程。

ただし、
A)前記第1のセンサ電極印刷形成工程(I)では、前記透明基材を前記印刷基材として用い、
B)前記第2のセンサ電極印刷形成工程(II)では、前記第1のセンサ電極印刷形成工程(I)によって作成され、前記透明基材上に前記プライマ層を介して前記第1のセンサ電極が形成された印刷物を、前記印刷基材として用いて、前記印刷物の前記第1のセンサ電極が形成された面上に、第2のセンサ電極を形成し、
C)さらに前記第2のセンサ電極印刷形成工程(II)にて形成されるプライマ層を、前記第1のセンサ電極及び第2のセンサ電極を互いに電気的に絶縁するための層間絶縁層を兼用する層として形成し、
D)前記第1のセンサ電極印刷形成工程(I)及び前記第2のセンサ電極印刷形成工程(II)を、同一装置上で連続して行う。
本発明によれば、透明基材に2層設けるセンサ電極同士の見当精度を工程数を増やさずに向上でき、見当精度不良に起因するセンサ電極の濃淡ムラ発生を抑制できるタッチパネルの製造方法を提供することができる。
本発明によるタッチパネルの製造方法をその一実施形態で説明する断面図。 本発明で採用する引抜きプライマ方式凹版印刷法の過程をその一形態で説明する断面図。 本発明の製造方法によるタッチパネルの一例を説明する平面図(a)、その導電メッシュ層の部分拡大平面図(b)とセンサ電極の平面図(c)及び(d)、並びに断面図(e)。 図3のタッチパネルを構成する2層(2方向)それぞれのセンサ電極のパターン形状を示す仮想的平面図(a)及び(b)。 本発明の製造方法によるタッチパネルの別の一例(センサ電極が直交ストライプパターン)を説明する平面図(a)、及び導電メッシュ層の重なり具合を示す部分拡大平面図(b)。 従来のタッチパネルの一例を示す平面図(a)、そのセンサ電極の平面図(b)及び(c)、並びに断面図(d)。 従来のタッチパネルで生じ得るセンサ電極による濃淡ムラを説明する平面図(a)、及び濃淡ムラが発生していない状態を説明する平面図(b)。 従来のタッチパネルにおける透明基材が2枚仕様の一例を説明する断面図。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。なお、図面は概念図であり、説明上の都合に応じて適宜、構成要素の縮尺関係、縦横比等は誇張されていることがある。
以下、第1のプライマ層2aと第2のプライマ層2bとは、それぞれ単にプライマ層2と呼ぶこともあり、また纏めて単にプライマ層2と呼ぶこともある。
また、第1のセンサ電極3aと第2のセンサ電極3bとは、それぞれ単にセンサ電極3と呼ぶこともあり、また纏めて単にセンサ電極3と呼ぶこともある。
《A》タッチパネルの製造方法:
先ず、本発明によるタッチパネルの製造方法が含む各工程について、図1に示す一実施形態における工程図、図2に示す引抜きプライマ方式凹版印刷法の印刷過程の説明図、並びに図3及び図4に示すタッチパネルの説明図を参照して、順に説明する。
《第1のセンサ電極印刷形成工程(I)》
第1のセンサ電極印刷形成工程(I)は、センサ電極3として第1のセンサ電極3aを印刷形成する工程である。第1のセンサ電極印刷形成工程(I)では、透明基材1上に第1のプライマ層2aを介するように第1のセンサ電極3aを印刷形成する。
本発明では、第1のセンサ電極3aの印刷形成に、また、後述する第2のセンサ電極3bの印刷形成にも、引抜きプライマ方式凹版印刷法を採用する。
図1の工程図中、図1(a)、図1(b)及び図1(c)が、第1のセンサ電極印刷形成工程(I)に該当する。同図では、第1のセンサ電極印刷形成工程(I)を略して「工程(I)」で示す。
図1(a)は透明基材1を示し、図1(b)は透明基材1上に流動状態のプライマ流動層2Fが形成された状態を示し、図1(c)はプライマ流動層2Fが固化されてプライマ層2として第1のプライマ層2aが透明基材1上に形成され、この第1のプライマ層2a上にさらに第1のセンサ電極3aが印刷形成された状態の印刷物を示す。
《第2のセンサ電極印刷形成工程(II)》
第2のセンサ電極印刷形成工程(II)は、センサ電極3として第2のセンサ電極3bを印刷形成する工程である。第2のセンサ電極印刷形成工程(II)では、第1のセンサ電極印刷形成工程(I)で作成された印刷物、つまり透明基材1上に第1のプライマ層2aを介して第1のセンサ電極3aが形成された印刷物に対して、その第1のセンサ電極3aが形成された面上に、第2のセンサ電極3bを印刷形成する。同図では、第2のセンサ電極印刷形成工程(II)を略して「工程(II)」で示す。
図1(d)は図1(c)の印刷物の第1のセンサ電極3aが形成された側の面上に、流動状態のプライマ流動層2Fが形成された状態を示し、図1(e)はプライマ流動層2Fが固化されてプライマ層2として第2のプライマ層2bが形成され、この第2のプライマ層2b上にさらに第2のセンサ電極3bが形成された状態の印刷物を示す。
この結果、透明基材1上に第1のプライマ層2aが形成され、この第1のプライマ層2a上に、センサ電極3として第1のセンサ電極3a及び第2のセンサ電極3bが、互いの層間絶縁層を兼用する第2のプライマ層2bを介して形成された構成の印刷物としてタッチパネル10が作成される。
《引抜きプライマ方式凹版印刷法》
次に、第1のセンサ電極印刷形成工程(I)及び第2のセンサ電極印刷形成工程(II)において、センサ電極3の形成に採用する引抜きプライマ方式凹版印刷法について、図2を参照して一通り説明し、その後に、この引抜きプライマ方式凹版印刷法と、第1のセンサ電極印刷形成工程(I)及び第2のセンサ電極印刷形成工程(II)との関係を説明する。
「引抜きプライマ方式凹版印刷法」とは、特許第4436441号公報、特許第4811525号公報等に開示される凹版印刷法の一種であり、従来では不可能であったような線幅の細いパターン形成が可能な印刷法である。この印刷法では、印刷基材上にインク層を印刷形成する際に、プライマ層2を介してプライマ層2に接してインク層を形成する。しかも、通常の凹版印刷ならばインクが充填された凹版に印刷基材が接触するときにプライマ層2は印刷基材上に形成済みで固化状態であるが、本印刷法ではインクが充填された凹版に印刷基材が接触するときは、プライマ層2が固化前で流動状態のプライマ流動層2Fとなっている点に大きな特徴を有する。
「引抜きプライマ方式凹版印刷法」をその一形態で言えば、プライマ組成物が印刷基材上に施され流動状態を示すプライマ流動層2F上に、インクを凹版印刷する方法である。しかもその際、凹版の版面と印刷基材とが接触している間に、版面と印刷基材間に位置するプライマ流動層2Fを紫外線照射による硬化反応などで固化させてプライマ層2を形成した後に、印刷基材を凹版から離版して、印刷基材上にプライマ層2を介してパターン状のインク層を印刷形成する方法である。このインク層が、本発明ではセンサ電極3に該当する。プライマ層2は、それが固化する前の流動状態のプライマ流動層2Fのときに、凹版から印刷基材へのインクの転移を促進する作用、言い換えると凹版の版面凹部内に充填されたインクを引き抜くように印刷基材に移す作用を有する。
こうした作用機構から、この凹版印刷法を、本発明では、「引抜プライマ方式凹版印刷法」と呼ぶことにする。
次に、この引抜きプライマ方式凹版印刷法を、図2を参照して、より具体的に説明する。
本発明においては、印刷基材として透明基材1による基材を用い、インクとして銀などの導電性粒子と、揮発成分を含む樹脂バインダとを含む導電性組成物(「導電ペースト」とも呼ばれる)を用いる。この結果、導電性組成物の固化物である導電性組成物層としてセンサ電極3が形成される。
よって、以下の図2を参照する説明では、「インク」のことを「導電性組成物3C」と呼ぶことにする。ただし、「印刷基材」については、印刷を第1のセンサ電極3aで1回、第2のセンサ電極3bで1回の合計2回行う重ね刷りを実施する関係上、1回目の印刷時の「印刷基材」は「透明基材1」であるが、2回目の印刷時の「印刷基材」は1回目で形成された「第1のセンサ電極3aを有する透明基材1」であり、1回目の印刷と2回目の印刷とは印刷対象が異なるため、「透明基材1」とは呼ばずに、そのまま「印刷基材」と呼ぶことにする。
図2に例示する形態の引抜プライマ方式凹版印刷法では、充填過程(a)、圧着過程(b)、プライマ流動層固化過程(c)、転移過程(d)、導電性組成物固化過程(e)、の順に各過程を経る。これらの過程は、同一装置上で連続して行われる印刷過程である。同図では、各過程を略して順に、「過程(a)」、「過程(b)」、「過程(c)」、「過程(d)」、「過程(e)」で示す。
<充填過程(a)>
充填過程(a)は、図2(イ)及び図2(ロ)に示すように、凹版31の版面のうち凹部32に揮発成分を含む導電性組成物3Cを充填する過程である。揮発成分を含む導電性組成物3Cは、揮発成分を含む樹脂バインダと、導電性粒子とを含む組成物である。
凹部32内への導電性組成物3Cの充填は、所謂グラビア印刷のように、版面に導電性組成物3Cを塗布した後、版面の凹部32以外の部分である版面凸部上の導電性組成物3Cは、ドクターブレードで掻き取るなどして除去する。ただこのとき、これも所謂グラビア印刷のように、凹部32に充填された導電性組成物3Cの表面は、版面と完全な面一にならずに通常は、図2(ロ)のように僅かに窪んだ凹み33がある形状となる。
凹版31は、いわゆる凹版印刷用の凹版であり、通常は生産性に優れる点からシリンダ状(円筒状)の版を用いるが、平板状の版でも良い。前者の凹版31では、印刷基材としてウェッブ(連続帯状)形態のものを用いることで、連続印刷できる利点がある。
<圧着過程(b)>
圧着過程(b)は、図2(ハ)に示すように、固化によりプライマ層2となるプライマ組成物が、少なくとも凹版31の版面上で流動状態を示すプライマ流動層2Fとして凹版版面と印刷基材34間に介在するように、プライマ組成物を凹版版面に施すか、プライマ組成物を印刷基材34に施しておくか、或いはこれら両者を併用して、導電性組成物3Cを充填済みの凹版31に対して印刷基材34を重ねて圧着する過程である。
このとき、プライマ流動層2Fは流動性を示すので、凹部32内に充填された導電性組成物3Cの凹み33に流れ込み、凹み33を充填する。また、凹部32以外の版面凸部の部分もプライマ流動層2Fが覆う。
プライマ組成物を凹版31の版面或いは印刷基材34に施すには、ロールコート、ダイコート、ディップコートなど公知の塗工法を採用することができる。また、部分的に施すときは、グラビア印刷、フレキソ印刷など公知の印刷法を採用することができる。
通常の凹版印刷ならば、凹版31の凹部32に充填された導電性組成物3Cの表面に凹み33が生じるが故に、凹部32に充填された導電性組成物3Cと印刷基材34との接触が妨げられてインクの転移性が低下することがある。しかし、本印刷法では、凹み33の内部にまで充填されるプライマ流動層2Fによって、インクの転移性を向上させることができる結果、従来の凹版印刷法に比べて細かいパターン形成が可能となる。
この結果、タッチパネル用の透視性導電層4として好適な細い線幅での導電メッシュ層4aの形成を、フォトリソグラフィ法に比べて低コストな印刷法でも形成することが可能となる。なお、上記細い線幅とは、導電メッシュ層4aの説明で後述するように、50μm以下、好ましくは30μm以下、より好ましくは15μm以下、さらに好ましくは10μm以下の線幅を意味する。
<プライマ流動層固化過程(c)>
プライマ流動層固化過程(c)は、図2(ニ)に示すように、圧着過程(b)によって印刷基材34が凹版31の版面に圧着された後、印刷基材34が凹版31にプライマ流動層2Fを介して重ねられている状態で、プライマ流動層2Fを固化させてプライマ層2を形成する過程である。
プライマ流動層2Fの固化手段は、生産性の点で好ましくは紫外線、電子線などの電離放射線の照射による硬化反応である。ただ、プライマ流動層2Fの固化手段は、生産性などの点で許容されるならば、加熱による流動状態からの冷却による固化、つまり、冷却固化でもよい。
<転移過程(d)>
転移過程(d)は、図2(ホ)に示すように、印刷基材34を凹版31の版面から離して、凹部32内の導電性組成物3Cを印刷基材34上のプライマ層2上に転移させる過程である。
この結果、印刷基材34上にプライマ層2と、固化完了前だがパターン形成された導電性組成物3Cの層が形成される。
<導電性組成物固化過程(e)>
導電性組成物固化過程(e)は、図2(ヘ)に示すように、少なくとも導電性組成物3C中の揮発成分の気化により、導電性組成物3Cを固化させて導電性組成物層としてセンサ電極3を形成することで、印刷基材34上にプライマ層2を介してセンサ電極3が形成された印刷物を作成する過程である。
導電性組成物固化過程(e)では、少なくとも導電性組成物3C中の揮発成分の気化により、導電性組成物3Cを固化させて導電性組成物層とすることで、形成される導電性組成物層の体積を凹版31の凹部32内に充填されていたときの体積に比べて収縮させることができる。この結果、導電性組成物層内における導電性粒子間の距離が縮まり、導電メッシュ層4aの導電性を高めて面積抵抗率を小さくすることが可能となる。このため、透視性導電層4として用いる導電メッシュ層4aの線幅をより細くして、タッチパネル用の透視性導電層4としての透視性を向上させることができる。
引抜プライマ方式凹版印刷法による印刷物が、他の印刷法に見られない大きな特徴は、図2(ヘ)に示すように、プライマ層2とセンサ電極3との界面について、プライマ層2はセンサ電極3の形成部の厚さがセンサ電極3の非形成部の厚さよりも厚い形状となることである。なお、非形成部の厚さは、形成部の厚さの影響のない非形成部の中央部での厚さとして捉えることができる。
このため、引抜プライマ方式凹版印刷法によって作成された印刷物と、従来の印刷物とは、この厚みの特徴によって判別することができる。これは、論理的には、センサ電極3の形成部の部分のみ厚みが厚いプライマ層2を先に形成しておき、このプライマ層2に位置合わせしてセンサ電極3を形成することも可能であるが、現実的には、例えば線幅50μm以下の高精細パターンで全く位置ずれなくセンサ電極3とプライマ層2とを形成することは不可能なためである。
《センサ電極印刷形成工程と引抜きプライマ方式凹版印刷法との対応関係》
次に、前記した第1のセンサ電極印刷形成工程(I)及び第2のセンサ電極印刷形成工程(II)において、引抜きプライマ方式凹版印刷法を実施するにあたり、前記した第1のセンサ電極印刷形成工程(I)及び第2のセンサ電極印刷形成工程(II)と、引抜きプライマ方式凹版印刷法との対応関係について説明する。
<印刷基材34と、透明基材1乃至は印刷物との対応関係>
第1のセンサ電極印刷形成工程(I)を実施する際の引抜きプライマ方式凹版印刷法においては、
A)透明基材1を印刷基材34として用いる(図1(a)参照)。
第2のセンサ電極印刷形成工程(II)を実施する際の引抜きプライマ方式凹版印刷法においては、
B)第1のセンサ電極印刷形成工程(I)によって作成され、透明基材1上にプライマ層2として第1のプライマ層2aを介してセンサ電極3として第1のセンサ電極3aが形成された印刷物を、印刷基材34として用いる(図1(c)参照)。
<圧着過程(b)におけるプライマ組成物を施す対象物>
圧着過程(b)において、プライマ組成物を施す対象物は、印刷基材34、或いは凹版31の版面、またはこれら両方のいずれでもよいことは既に述べた。
図1に例示の実施形態例では、図1(b)及び図1(d)に示すように、第1のセンサ電極印刷形成工程(I)、及び第2のセンサ電極印刷形成工程(II)のいずれの工程も、プライマ組成物を施す対象物は、少なくとも印刷基材34(換言すると透明基材1)側の場合である。
したがって、図1(b)では、プライマ組成物を印刷基材34にのみ施す形態であるとき、印刷基材34上にプライマ流動層2Fが形成される。そして圧着過程(b)は、透明基材1に形成されているプライマ流動層2Fを、透明基材1と共に凹版31の版面に圧着して、版面凹部内に充填済みの導電性組成物3Cと隙間なく接触させ圧着させることになる。
第2のセンサ電極印刷形成工程(II)において第2のプライマ層2bを形成するためにプライマ組成物を印刷基材34、凹版31の版面、或いはこれら両方に施す際に、部分的に施すときは、公知の印刷法を採用することができる。プライマ組成物を施す面に、プライマ組成物を部分的に施すことにより、第1のセンサ電極3aの一部を露出させて、第1のセンサ電極3aを他の回路と電気的に接続し易くすることができる。
<層間絶縁層を兼用する層としての第2のプライマ層2b>
第1のセンサ電極印刷形成工程(I)を実施する際の引抜きプライマ方式凹版印刷法において形成されるプライマ層2が、第1のプライマ層2aであり、第2のセンサ電極印刷形成工程(II)を実施する際の引抜きプライマ方式凹版印刷法において形成されるプライマ層2が、第2のプライマ層2bである。
第1のプライマ層2a及び第2のプライマ層2bの2層のプライマ層2のうち、第2のプライマ層2bは層間絶縁層を兼用して形成される。すなわち、
C)第2のセンサ電極印刷形成工程(II)にて形成されるプライマ層2を、第1のセンサ電極3a及び第2のセンサ電極3bを互いに電気的に絶縁するための層間絶縁層を兼用する層として形成する。
このため、本発明においては、層間絶縁層を別途、別の工程で形成する必要がなく、工程数を増やさずに、透明基材1の同一面上に、第1のセンサ電極3a及び第2のセンサ電極3bを形成した構成のタッチパネル10を製造することができる。
《第1及び第2のセンサ電極印刷形成工程の連続処理》
本発明では、第1及び第2のセンサ電極印刷形成工程の連続処理する。すなわち、
D)第1のセンサ電極印刷形成工程(I)及び第2のセンサ電極印刷形成工程(II)を、同一装置上で連続して行う。しかも、第1のセンサ電極3a及び第2のセンサ電極3bは、透明基材1の両面に分けて形成する両面印刷ではなく、共に透明基材1の片面に形成する片面印刷となるために、センサ電極同士の見当精度を容易に向上できる。
この結果、透明基材1に2層設けるセンサ電極同士の見当精度を向上でき、見当精度不良に起因するセンサ電極の濃淡ムラ発生を抑制できることになる。
《構成層》
以下、各構成層について詳述する。
<透明基材1>
透明基材1は、シート状又は板状であり、透明で且つ電気絶縁性の材料を用いた基材であれば特に制限はなく、例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレートなどのポリエステル系樹脂、或いは、ポリエーテルエーテルケトン、アクリル系樹脂、シクロポリオレフィン系樹脂、ポリカーボネート系樹脂などを用いた樹脂材料、或いはガラスなどの無機材料を用いた基材などを使用することができる。
本発明において、「シート」、「フィルム」、及び「板」の用語は、呼称の違いのみに基づいて、互いに区別しない。
本発明において、透明基材1の透明とは、タッチパネルとしたときに、タッチパネルを透して見る画像表示パネルの表示の視認性を損なわない程度に透明であることを意味する。
また、透明基材1の透明とは、無色透明であることが好ましいが、個々のタッチパネル用途に於いて要求される諸特性、特に表示の視認性に実用上支障をきたさない範囲であれば、着色透明でもよい。
透明基材1の厚みは、機械的強度、取り扱い性などの点で、画面サイズにもよるが、例えば15〜1000μm、通常、25〜100μmである。この範囲未満であると、機械的強度、取り扱い性が低下することがあり、この範囲を超えると、薄型化の支障となることがあるからである。
透明基材1は、巻き取りに巻き取り可能なウェッブ(連続帯状)であることが好ましい。第1のセンサ電極3aの形成及び第2のセンサ電極3bの形成を、同一装置上でウェッブ状の透明基材1を走行させて連続して行う印刷工程を生産性よく実施できるからである。すなわち、透明基材1を巻き取りから巻きだして、所定の印刷加工などを連続的に行ったのち、巻き取りに巻き取るロール・ツー・ロール方式での連続生産が容易だからである。
本実施形態においては、透明基材1はウェッブ状のポリエステル系樹脂フィルムを用いてある。
透明基材1は、その表面に積層されるプライマ層2など他層との密着を強化するために、コロナ放電処理、アンカー層の形成など、公知の密着強化処理がされていてもよい。
<プライマ層2>
プライマ層2は、プライマ流動層2Fから形成され、プライマ流動層2Fはプライマ組成物によって形成される。
プライマ層2は透明な樹脂層として形成され、プライマ組成物としては、透明な樹脂組成物を用いることができる。プライマ組成物を構成する樹脂としては、熱可塑性樹脂、硬化性樹脂などを使用でき、硬化性樹脂としては、熱硬化性樹脂、電離放射線硬化性樹脂を使用できる。ただ、該樹脂としては、凹版印刷時に、流動状態から固化状態への迅速な変化を制御できる点で、好ましくは電離放射線硬化性樹脂が使用される。なお、電離放射線硬化性樹脂としては公知のものから適宜選択できる。例えば、電離放射線で架橋など重合硬化するモノマー及びプレポリマーから選ばれる1種以上の化合物を含む組成物を使用することができる。モノマーやプレポリマーにはラジカル重合性やカチオン重合性の化合物を使用することができる。なかでも、アクリレート系化合物を用いた電離放射性硬化性樹脂が代表的である。また、電離放射線としては、通常、紫外線、電子線などが使用される。
プライマ層2の厚みは、第1のプライマ層2aでは例えば5〜30μm、第2のプライマ層2bでは第1のセンサ電極3aを埋め尽くせて且つ層間絶縁層としての絶縁性能を発揮できる厚み以上であり例えば20〜100μmである。
プライマ層2の厚みが前記範囲未満であると、引抜きプライマとしてのインクの転移性促進効果が充分に得られないことがある上、第2のプライマ層2bにおいては、第1のセンサ電極3aを埋め尽くせずに第1のセンサ電極3aと第2のセンサ電極3bとの層間絶縁層としての機能を充分に発揮できないことがあるからである。逆に、プライマ層2の厚みが前記範囲を超えると、材料費が無駄に高くなるからである。
<センサ電極3>
センサ電極3は、位置検知用の電極である。
ここでセンサ電極3の一例を示せば、図3(b)はセンサ電極3の部分拡大平面図であり、透視性導電層4として形成された導電メッシュ層4aのメッシュパターンの一例を示す。
導電メッシュ層4aでは、センサ電極3の位置検知領域を例えば40V型モニターディスプレイのように大面積にしても、ITOなどの透明金属酸化物膜に比べて、表面抵抗率を低く維持しやすい効果も得られる。
このように、センサ電極3は、画像表示パネルの表示の視認に支障を来たさないように、透視性導電層4によって形成される。
〔透視性導電層4〕
透視性導電層4としては、可視光に対して層自体は不透明な導電性組成物層だが、この導電性組成物層からなる導体がメッシュ状に形成されることで、大局的に見れば、見かけ上透明であるかのように見える、開口部4aOを有する導電メッシュ層4aが用いられる。
本発明において、透視性導電層4における「透視性」とは、タッチパネルを透して見る画像表示パネルの表示の視認性を損なわない程度に、画像表示パネルの表示を目視できることを意味する。
〔導電メッシュ層4a〕
導電メッシュ層4aのメッシュパターンのパターン形状は、特に制限はない。図3(b)のメッシュパターンは、正方格子のパターンである。メッシュパターンは、こうした正方格子以外に、三角格子、四角格子、五角格子、六角格子などの周期性を有する規則的パターン、或いは、ランダムな形状の開口部4aOを含む不規則的パターンでもよい。開口部4aOの形状は、図3(b)に示される正方格子のメッシュパターンの場合、開口部4aOは正方形である。また、開口部4aOは三角格子では三角形、四角格子では正方形、長方形、菱形、五角格子では五角形、六角格子では六角形となる。
また、導電メッシュ層4aのメッシュパターンとしては、導体が平行線群乃至ストライプ状に形成され、導体によって全周囲を取り囲まれた開口部4aOが存在しないパターンも含む。
導電メッシュ層4aは、そのメッシュパターンが有する開口部4aOなど導体非形成部によって、透視性を確保している。
導電メッシュ層4aを構成する導電体の線は、図3(b)に例示のような直線のみからなる形状以外に、正弦曲線、サイクロイド曲線等の導電体の個々線の大局的な延在方向に直交する方向に振動する曲線のみからなる形状、3角波、矩形波等の折れ線形状、或いは直線と曲線とからなる形状でもよい。
導電メッシュ層4aの線幅は、センサ電極3の位置検知領域の内部については、視認距離に応じた不可視性及び要求される表面抵抗率により適宜設定する。例えば、線幅は50μm以下、好ましくは30μm以下、より好ましくは15μm以下、さらに好ましくは10μm以下とする。線幅が前記値を超えると、導電メッシュ層4aが視認されやすくなる。下限は、例えば、センサ電極3に要求される導電性を確保し、また、断線を回避する為に3μm以上、好ましくは5μm以上とする。
導電メッシュ層4aの厚みは、例えば1〜20μmである。厚みがこの範囲未満であると導電性が充分に得られず透視性と導電性とのバランスが取り難くなることがあり、この範囲を超えると線幅に対する厚みのアスペクト比が大きくなり、導電性組成物3Cの流動や垂れによってパターン形状が崩れ細線の安定的な形成が難しくなることがあるからである。
導電メッシュ層4aが図3(b)のように、導体非形成部が全周囲を導体で取り囲まれた開口部4aOを有する場合、開口部4aOの大きさは、例えば、50〜2000μmである。開口部4aOの大きさ、線幅、導電メッシュ層4aの層自体の体積抵抗率及び厚みが、表面抵抗率に影響する。センサ電極3として要求される表面抵抗率に応じて、これらは決定される。
なお、ここで、開口部4aOの大きさとは、開口部4aOが多角形形状の場合、最長の対角線長として定義される。
また、開口率(メッシュパターン形成領域の全面積に対する開口部面積の合計値の比率)は、要求されるメッシュパターンの不可視性、センサ電極3の導電率、タッチパネル10を透視して見る画面の明るさ等に応じて決定するが、通常、85〜97%程度とされる。
メッシュパターンが規則的パターンである場合、その開口部4aO乃至は導体非形成部
の周期性と、画像表示パネルの画素配列の周期性とが干渉して、モアレが生じることがある。モアレが生じる場合には、導電メッシュ層4aのメッシュパターンの開口部4aO乃至は導体非形成部の配列方向を、画像表示パネルの画素配列の配列方向に対して傾ける、いわゆるバイアス角を設定してもよい。図3(b)に示す、導電メッシュ層4aのメッシュパターンは、45度のバイアス角が設定された例である。バイアス角は、0度超過、90度未満の範囲内で設定される。バイアス角を設定することによって、モアレを目立たなくさせることができる。
不規則なメッシュパターンとしては、本出願人によって公開された特許である、特開2012−178556号公報(電磁波遮蔽材、積層体および画像表示装置)、特開2013−5013号公報(透明アンテナ、及び画像表示装置)などで開示される、ボロノイ図を利用して画成することができるメッシュパターンを、採用することもできる。このメッシュパターンは、周期性を極めて効果的に低減することができ、その結果、バイアス角の設定をしなくても、モアレ発生を極めて効果的に低減することができる。
〔導電性組成物〕
センサ電極3に用いる透視性導電層4としての導電メッシュ層4aは、導電性組成物層として形成される。この導電性組成物層を形成するための導電性組成物としては、揮発成分を含む樹脂バインダと、導電性粒子と、を含み固化した状態において導電性を示す組成物が用いられる。
[導電性粒子]
導電性粒子としては、金、銀、白金、銅、錫、アルミニウム、ニッケルなど高導電性金属(乃至これらの金属を含む合金)粒子、或いは樹脂粒子や無機非金属物粒子の表面を金、銀など上記高導電性金属で被覆した金属被覆粒子、或いは黒鉛粒子などを用いることができる。導電性粒子の粒子形状は、多面体形状、球状、鱗片状、繊維状、不定形などである。十分な導電性発現と印刷適性との兼ね合いから、導電性組成物中に於ける樹脂成分と導電性粒子との質量比は、導電性粒子の質量/樹脂分の質量=97/3〜85/15程度の範囲とするのが好ましい。
[樹脂バインダ]
樹脂バインダは、樹脂成分と揮発成分とを必須成分として含むバインダである。
樹脂成分、換言するとバインダ樹脂としては、熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂、電離放射線硬化性樹脂などを単独使用又は併用することができる。熱可塑性樹脂には熱可塑性ポリエステル樹脂、熱可塑性アクリル樹脂など、熱硬化性樹脂にはメラミン樹脂、熱硬化性ポリエステル樹脂、熱硬化性アクリル樹脂、熱硬化性ウレタン樹脂などを使用することができる。また、電離放射線硬化性樹脂には、電離放射線照射による架橋反応などによって重合硬化するモノマー及びプレポリマーから選ばれる1種以上の化合物を含む組成物を使用する。モノマーやプレポリマーにはラジカル重合性やカチオン重合性の化合物を使用することができる。なかでも、アクリレート系化合物を用いた電離放射性硬化性樹脂が代表的である。
(揮発成分)
揮発成分としては、代表的には溶媒であるが、この他、揮発可能であれば分散剤なども併用することができる。溶媒としては、樹脂バインダを溶解、膨潤、分散可能なものが用いられ、例えば、トルエン、メチルエチルケトン、酢酸エチル、イソプロピルアルコール、ブチルカルビトールアセテートなどの有機溶剤、或いは水などを1種単独で或いは2種以上混合して使用することができる。
揮発成分の配合量は、印刷適性、乾燥気化適性などに応じて適宜設定すればよく、例えば、導電性組成物3Cの100質量部に対して、10質量部以上50質量部以下とする。揮発成分の配合量が上記範囲から外れると印刷適性、乾燥気化適性などが低下することがあるからである。
本実施形態においては、導電性組成物層3Cには、導電性粒子として銀粒子を用い、樹脂バインダには熱硬化性ポリエステル樹脂と有機溶剤を含むバインダを用いてある。
導電性組成物の具体例としては、例えば、導電性粒子としての平均粒子径約2μmの鱗片状銀粒子93質量部を、熱可塑性ポリエステルウレタン樹脂7質量部に溶剤としてブチルカルビトールアセテート25質量部を配合した樹脂バインダーに分散させたものを用いることができる。
〔センサ電極3の電極パターン〕
本実施形態においては、センサ電極3の電極パターンは、投影型静電容量方式に対応可能なパターンである。
投影型静電容量方式のタッチパネル10が必要とするセンサ電極3としては、延在方向として第1の方向を有する複数の第1のセンサ電極3aと、この第1のセンサ電極3と絶縁され、前記第1の方向と交差する方向を第2の方向とする複数の第2のセンサ電極3bである。通常、第1の方向と第2の方向との交差は、直交関係又は直交関係に近い角度での交差となる。本実施形態においては、図3(a)に示す如く直交関係である。
図3に示すタッチパネル10は、静電容量方式の一種である投影型静電容量方式による一例である。図3(a)、図3(b)、図3(c)及び図3(d)は平面図、図3(e)は断面図である。図3(a)はタッチパネル10の平面図、図3(e)はタッチパネル10の断面図である。図3(b)は、このタッチパネル10のセンサ電極3を構成する透視性導電層4としての導電メッシュ層4aの部分拡大平面図である。図3(c)及び図3(d)は、このタッチパネル10のセンサ電極3の電極パターンを示す平面図である。
ここで説明するタッチパネル10は、第1の方向をX軸方向とし、第1のセンサ電極3aがX方向センサ電極3xに該当し、第2の方向をX軸方向と直交するY軸方向とし、第2のセンサ電極3bがY方向センサ電極3yに該当する形態例である。
すなわち、このタッチパネル10は、図3(e)の断面図で示されるように、透明基材1の片面上に、第1のプライマ層2aを有し、この第1のプライマ層2aの面に接して、第1のセンサ電極3aとしてX軸方向に延びる複数の位置検知用のX方向センサ電極3xを有し、このX方向センサ電極3xを埋め尽くすように第2のプライマ層2bを有し、この第2のプライマ層2bの面に接して、第2のセンサ電極3bとしてX軸方向と直交するY軸方向に延びる複数の位置検知用のY方向センサ電極3yを有する。
ただし、図3(e)の断面図では、図3(a)の平面図において符号5で示される後述取り出し回路の図示は省略してある。
図4は、図3に示すセンサ電極3を、第1のセンサ電極3aとしてのX方向センサ電極3xと、第2のセンサ電極3bとしてのY方向センサ電極3yとを、別々に示した仮想的平面図である。図4(a)の平面図は現実には重畳して存在するY方向センサ電極3yの図示を略してX方向センサ電極3xのみを図示し、図4(b)の平面図は現実には重畳して存在するX方向センサ電極3xの図示を略してY方向センサ電極3yのみを図示する。
X方向センサ電極3x及びY方向センサ電極3yの電極パターンは、投影型静電容量方式では各種知られているが、ここでは、そのなかでも代表的なパターンとして、格子状のパターンとなっている。
図3(c)の平面図に示すように、X方向センサ電極3xは、X軸方向に互いに離間して配列した複数のX方向センサ電極要素3xEが、その角部分をX方向電極要素接続部3xCで電気的に接続されたパターン形状をしている。同図に例示の場合、X方向センサ電極要素3xEの形状は、周辺部を除く主要部分にて正方形形状で、X軸方向での両端は、それぞれ、X軸方向で半分に切断したような三角形形状をしている。
Y方向センサ電極3yも、X方向センサ電極3xと同様に、図3(d)の平面図に示すように、Y軸方向に互いに離間して配列した複数のY方向センサ電極要素3yEが、その角部分をY方向電極要素接続部(不図示)で電気的に接続されたパターン形状をしている。Y方向センサ電極要素3yEの主要部及び両端部における形状も、X方向センサ電極3xの場合と同様である。
こうしたX方向センサ電極3xとY方向センサ電極3yとが、透明基材1の片面に重ねて形成されるとき、図3(a)の平面図で示すように、X方向センサ電極要素3xEとY方向センサ電極要素3yEとは、Z軸方向、つまり、厚み方向で互いに重なり合わないように形成される。
《本実施形態による効果》
以上のような工程を含む製造方法とすることによって、透明基材1の片面にセンサ電極3を2層設ける片面仕様にて、センサ電極3を同一機上で2層連続して印刷形成するため、センサ電極同士の見当精度を向上できる。また、片面仕様で必要となる2層のセンサ電極3としての第1のセンサ電極3a及び第2のセンサ電極3bを互いに電気的に絶縁するための層間絶縁層は、第2のセンサ電極3bを印刷形成時に形成されるプライマ層2bを兼用させるため、工程数を増やさずに設けることができる。
この結果、透明基材1に2層設けるセンサ電極同士の見当精度を工程数を増やさずに向上でき、見当精度不良に起因するセンサ電極3の濃淡ムラ発生を抑制できる。
しかも、片面仕様でも透明基材1は2枚必要とせず1枚で足りるため、材料費を節約できる。また、センサ電極3は、引抜きプライマ方式凹版印刷法によって形成されるため、線幅の細いパターンをフォトリソグラフィ法によって形成する場合に比べてコストを抑えることができる。
《本製造方法の変形形態》
本発明によるタッチパネルの製造方法は、上記した形態以外のその他の形態をとり得る。以下、その一部を説明する。
<その他の工程>
本発明によるタッチパネルの製造方法は、上記した工程以外に、取り出し回路5(図3(a)中の符号5を参照)の形成工程、センサ電極3となる導電メッシュ層4aの黒化処理工程、保護層の形成工程、フレキシブルプリント基板の取り付け工程、タッチパネル駆動回路の取り付け工程などの公知の工程を含んでいてもよい。
こうした工程及びそれに用いる材料としては、公知の手法及び材料を採用することができる。
例えば、取り出し回路5については、センサ電極3で述べた材料及び形成法を採用することができる。この際、取り出し回路5は、センサ電極3と同一材料で同時に形成してもよい。取り出し回路5をセンサ電極3と同一材料で同時形成することで、工程数を増やさずに、取り出し回路5を形成することが可能となる。取り出し回路5は、配線、電極、接続端子などを含み得る。
センサ電極3となる導電メッシュ層4aの黒化処理工程としては、導電メッシュ層4aの表面に例えば酸化銅の層を形成して表面を暗色とする。黒化処理工程により、導電メッシュ層4aの表面の光反射を減らして、センサ電極3の不可視性を向上させることができる。
保護層は、センサ電極3などが、他の構成要素と電気的な接触が必要でない部分に対して、例えば、保護フィルムを貼り付けるなどして形成することができ、これにより信頼性を向上させることができる。
<タッチパネル用電極部材>
本発明の製造方法によって製造されるタッチパネル10は、タッチパネル駆動回路なども含めてタッチパネルとして動作する為の全ての構成要素を含んでいてもよいが、最低限、透明基材1とプライマ層2とセンサ電極3とから構成されるものでもよい。透明基材1とプライマ層2とセンサ電極3とから構成されるもの、或いはさらに取り出し回路5も有する構成のものなどでは、本発明の製造方法によって製造されるタッチパネル10は、「タッチパネル用電極部材」ということもできる。
<センサ電極3の電極パターン>
センサ電極3の電極パターンは、図3及び図4は、投影型静電容量方式に対応可能なパターンであった。
しかし、本発明の製造方法が効果を奏するセンサ電極3の電極パターンは、その位置検知方式に応じたものでよく、公知の各種パターンを採用することができる。
また、本発明においては、センサ電極3の位置検知方式としては、センサ電極3が透明基材1の片面に重ねて形成されるものであれば、投影型静電容量方式以外の方式でもよい。-
例えば、透明基材1の両面に形成されるセンサ電極3は、厚み方向で互いに重なり合う部分を有するパターンでもよい。
図5の平面図は、こうした構成の一例である。同図のタッチパネル10が有するセンサ電極3のパターンも、投影型静電容量方式に対応可能なパターンであり、複数のX方向センサ電極3xと、複数のY方向センサ電極3yとを有する。透明基材1の片面の面上には第1のプライマ層2aを介してX方向センサ電極3xが形成され、さらにX方向センサ電極3xの面上に第2のプライマ層2bからなる層間絶縁層を介して、Y方向センサ電極3yが形成されている。ただし、同図ではプライマ層2の図示は省略してある。
X方向センサ電極3x及びY方向センサ電極3yを構成する導電メッシュ層4aは、図5(b)の部分拡大平面図で例示するように正方格子パターンであるが、X方向センサ電極3x及びY方向センサ電極3yのメッシュパターンは、互いに格子ピッチが半分ずれた関係となっている。この場合、X方向センサ電極3xとY方向センサ電極3yとの相対的な位置が、この状態から格子ピッチの半分だけずれると、互いのメッシュパターンが重なる状態となる。このため、互いのメッシュパターンの重なり具合がずれると、重なりの程度により見かけ上の透過率が変化し濃淡ムラが生じることがある。
《B》用途:
本発明の製造方法で得られるタッチパネル10の用途は、特に限定されない。例えば、画像表示パネル、或いは網点で表現された白黒乃至はカラーの印刷物、或いは印画紙に形成された写真などの表示面上に配置する用途である。
本発明の製造方法で得られるタッチパネル10を画像表示パネルに適用して構成される画像表示裝置は、例えば、タブレットコンピュータなどの携帯情報端末、スマートフォンなどの各種電話機、テレビジョン受像裝置、パーソナルコンピュータ、電子書籍端末、モニターディスプレイ、デジタルカメラ、デジタルフォトフレーム、計測器、医療用機器、遊戯機器、事務用機器、現金自動支払機、電子黒板、自販機等の、位置入力手段を表示部等に備えた画像表示装置である。
1 透明基材
2 プライマ層
2a 第1のプライマ層
2b 第2のプライマ層
2F プライマ流動層
3 センサ電極
3a 第1のセンサ電極
3b 第2のセンサ電極
3C 導電性組成物
3x X方向センサ電極
3xC X方向電極要素接続部
3xE X方向センサ電極要素
3y Y方向センサ電極
3yE Y方向センサ電極要素
4 透視性導電層
4a 導電メッシュ層
4aO 開口部
5 取り出し回路
10 タッチパネル
31 凹版
32 凹部
33 凹み
34 印刷基材
40 従来のタッチパネル
41 透明基材
41p 一方の面
41q 他方の面
43 センサ電極
43x X方向センサ電極
43xE X方向センサ電極要素
43y Y方向センサ電極
43yE Y方向センサ電極要素
44 積層体
45 接着層

Claims (1)

  1. 透明基材と、前記透明基材の一方の面の面上に形成された位置検知用の第1のセンサ電極及び第2のセンサ電極と、をこの順に積層した状態で有し、
    前記センサ電極は、透視性導電層として層自体が不透明な導電性組成物層がメッシュ状に形成された導電メッシュ層によって形成されているタッチパネルの製造方法であって、
    前記第1のセンサ電極を印刷形成する第1のセンサ電極印刷形成工程(I)、及び、
    前記第2のセンサ電極を印刷形成する第2のセンサ電極印刷形成工程(II)を、
    以下の(a)、(b)、(c)、(d)及び(e)の過程を含む引抜きプライマ方式凹版印刷法により、以下のA)、B)、C)及びD)を満たして行う、
    タッチパネルの製造方法。

    〔引抜きプライマ方式凹版印刷法〕
    (a)凹版の版面の凹部に、揮発成分を含む樹脂バインダと、導電性粒子とを含む導電性組成物を充填する充填過程、
    (b)固化によりプライマ層となるプライマ組成物が、流動状態を示すプライマ流動層として前記凹版版面と印刷基材間に介在するように、当該プライマ組成物を前記凹版版面に施すか、当該プライマ組成物を前記印刷基材に施しておくか、或いはこれら両者を併用して、前記導電性組成物を充填済みの前記凹版に対して前記印刷基材を重ねて圧着する圧着過程、
    (c)前記印刷基材が前記凹版に前記プライマ流動層を介して重ねられている状態で、前記プライマ流動層を固化させてプライマ層を形成するプライマ流動層固化過程、
    (d)前記印刷基材を前記凹版から離して、前記凹部内の前記導電性組成物を前記印刷基材上の前記プライマ層上に転移させる転移過程、
    (e)前記導電性組成物中の揮発成分の気化により、前記導電性組成物を固化させて前記導電性組成物層として前記センサ電極を形成することで、前記印刷基材上に前記プライマ層を介して前記センサ電極が形成された印刷物を作成する導電性組成物固化過程。

    ただし、
    A)前記第1のセンサ電極印刷形成工程(I)では、前記透明基材を前記印刷基材として用い、
    B)前記第2のセンサ電極印刷形成工程(II)では、前記第1のセンサ電極印刷形成工程(I)によって作成され、前記透明基材上に前記プライマ層を介して前記第1のセンサ電極が形成された印刷物を、前記印刷基材として用いて、前記印刷物の前記第1のセンサ電極が形成された面上に、第2のセンサ電極を形成し、
    C)さらに前記第2のセンサ電極印刷形成工程(II)にて形成されるプライマ層を、前記第1のセンサ電極及び第2のセンサ電極を互いに電気的に絶縁するための層間絶縁層を兼用する層として形成し、
    D)前記第1のセンサ電極印刷形成工程(I)及び前記第2のセンサ電極印刷形成工程(II)を、同一装置上で連続して行う。
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