JPWO2016136971A1 - タッチセンサ用配線体、タッチセンサ用配線基板及びタッチセンサ - Google Patents

タッチセンサ用配線体、タッチセンサ用配線基板及びタッチセンサ Download PDF

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Abstract

タッチセンサ用配線体(3)は、第1の樹脂層(31)と、第1の樹脂層(31)上に設けられ、第1の導体線(322)を有する第1の導体層(32)と、第1の導体層(32)を覆う第2の樹脂層(33)と、第2の樹脂層(33)を介して第1の導体層(32)上に設けられ、第2の導体線(342)を有する第2の導体層(34)と、を備え、第1及び第2の導体層(32),(34)は、第2の樹脂層(33)により電気的に絶縁されており、下記(1)式を満たしている。D1<D2・・・(1)但し、上記(1)式において、D1は、第2の導体線(342)に沿ってタッチセンサ用配線体(3)を横断する第1の所定断面において、第1の導体線(322)に対応する第1領域における第1の樹脂層(31)の厚さであり、D2は、第1の所定断面の第1領域における第2の樹脂層(33)の厚さである。

Description

本発明は、タッチセンサ用配線体、タッチセンサ用配線基板及びタッチセンサに関するものである。
文献の参照による組み込みが認められる指定国については、2015年2月27日に日本国に出願された特願2015−038660号、及び、2015年10月27日に日本国に出願された特願2015−210477号に記載された内容を参照により本明細書に組み込み、本明細書の記載の一部とする。
透明基板である樹脂層上に第1導電層を形成した後に透明ポリマー層を設け、当該透明ポリマー層上に第2導電層を形成することにより、2層の導電層を形成した導電構造及びタッチパネル等のタッチセンサが知られている(例えば特許文献1参照)。
特表2015−501502号公報
マルチタッチ対応の静電容量方式のタッチセンサ等では、配線体の導電層(電極)を二層化する必要がある。上記技術のタッチセンサでは、指等の接触体がタッチセンサに触れることで、電極で生じる静電容量の変化を捕らえることにより、接触体が接触した位置等を検出する。しかしながら、上記技術のタッチセンサでは、配線体の1層目の導電層と2層目の導電層との間の透明ポリマー層の厚さが薄いと、接触体が接触した場合でも、放出された電気力線が電極間で閉じてしまい、接触体に反応しづらくなるといった不具合が生じる。その結果、感度の低下等の電気的特性の悪化が起こり、ひいては、2層の導電層を有する配線体として機能しない場合がある。一方、2層の導電層の距離を長くすれば上記の電気的特性の悪化は生じ難くなるが、膜厚が厚くなり、薄型化が阻害される。
本発明が解決しようとする課題は、2層以上の導電層を有する配線体として正常に機能しつつも全体の膜厚を薄くできるタッチセンサ用配線体、タッチセンサ用配線基板及びタッチセンサを提供することである。
[1]本発明に係るタッチセンサ用配線体は、第1の樹脂層と、前記第1の樹脂層上に設けられ、第1の導体線を有する第1の導体層と、前記第1の導体層を覆う第2の樹脂層と、前記第2の樹脂層を介して前記第1の導体層上に設けられ、第2の導体線を有する第2の導体層と、を備え、下記(1)式を満たす。
<D・・・(1)
但し、上記(1)式において、Dは、前記第2の導体線に沿って前記タッチセンサ用配線体を横断する第1の所定断面において、前記第1の導体線に対応する第1領域における前記第1の樹脂層の厚さであり、Dは、前記第1の所定断面の前記第1領域における前記第2の樹脂層の厚さである。
[2]上記技術において、前記Dの厚さが、0.5〜100μmであり、前記Dの厚さが、30〜500μmであってもよい。
[3]上記技術において、前記タッチセンサ用配線体は、前記第2の導体層を覆う第3の樹脂層をさらに備え、下記(2)式をさらに満たしてもよい。
<D・・・(2)
但し、上記(2)式において、Dは、前記第1の所定断面の前記第1領域における前記第3の樹脂層の厚さである。
[4]上記技術において、下記(3)式をさらに満たしてもよい。
≦D≦125T・・・(3)
但し、上記(3)式において、Tは、前記第1の所定断面における前記第1の導体線の厚さである。
[5] 上記技術において、前記第2の樹脂層の比誘電率が3.0〜4.0であってもよい。
[6]上記技術において、前記第1の導体線の前記第2の導体線側の表面は、平坦であってもよい。
[7]上記技術において、下記(4)式をさらに満たしてもよい。
|H−H|<T/3・・・(4)
但し、上記(4)式において、Hは、前記第1の所定断面の前記第1領域における前記第2の導体線の最大高さであり、Hは、前記第1の所定断面において、前記第1領域に隣接し前記第1領域と等しい幅を有する第2領域における前記第2の導体線の最小高さであり、Tは、前記第1の所定断面における前記第1の導体線の厚さである。
[8]上記技術において、前記第1の導体線は、前記第2の導体層側に向かって幅狭となるテーパー形状を有し、前記第2の導体線は、前記第1の導体層から離れる側に向かって幅狭となるテーパー形状を有してもよい。
[9]上記技術において、前記第1の導体線において、前記第2の導体線に対向する第1の対向面と反対側の面の面粗さは、前記第1の対向面の面粗さよりも粗く、前記第2の導体線において、前記第1の導体線に対向する第2の対向面の面粗さは、前記第2の対向面と反対側の面の面粗さよりも粗くてもよい。
[10]上記技術において、前記第1の導体層は、前記第1の導体線から構成され所定方向に沿って延在する第1の電極パターンを有し、前記第2の導体層は、前記第2の導体線から構成され上記所定方向に交わる方向に沿って延在する第2の電極パターンを有し、前記第1の電極パターンの幅が3〜10mmであり前記第2の電極パターンの幅が0.5〜2mmであってもよい。
[11]上記技術において、平面視において前記第1の電極パターンと前記第2の電極パターンとが重なる一つの重なり領域の面積が、3〜12mmであってもよい。
[12]本発明に係るタッチセンサ用配線基板は、上記タッチセンサ用配線体と、前記タッチセンサ用配線体を支持する支持体と、を備える。
[13]本発明に係るタッチセンサは、上記技術におけるタッチセンサ用配線基板を備える。
本発明によれば、タッチセンサ用配線体が上記(1)式を満たしている。これにより、第2の樹脂層の厚さが第1の樹脂層よりも厚く、第1の導体線と第2の導体線の間の距離が長くなるため、2層の導電層を有する場合でも電気的特性の悪化を防止でき、2層以上の導電層を有するタッチセンサ用配線体として正常に機能させることができる。また、第1の樹脂層が、第2の樹脂層よりも薄くなるため、タッチセンサ用配線体全体の膜厚を薄くすることができる。
図1は、本発明の実施形態におけるタッチセンサ用配線基板を示す斜視図である。 図2は、本発明の実施形態における第1の導体層を示す平面図である。 図3は、本発明の実施形態における第2の導体層を示す平面図である。 図4は、図3のIV−IV線に沿った断面図である。 図5は、図3のV−V線に沿った断面図である。 図6は、図3のVI−VI線に沿った断面図である。 図7は、本発明の実施形態における第1の導体層を説明するための図である。 図8は、本発明の実施形態における変形例を示す図4に対応した断面図である。 図9(A)〜図9(J)は、本発明におけるタッチセンサ用配線基板の製造方法を説明するための断面図である。 図10は、本発明の実施形態における第1及び第2の導体層の変形例を示す平面図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は本実施形態におけるタッチセンサ用配線基板を示す斜視図であり、図2は本実施形態における第1の導体層を示す平面図であり、図3は本実施形態における第2の導体層を示す平面図であり、図4は図3のIV−IV線に沿った断面図であり、図5は図3のV−V線に沿った断面図であり、図6は図3のVI−VI線に沿った断面図であり、図7は本発明の実施形態における第1の導体層を説明するための図である。
本実施形態におけるタッチセンサ用配線基板1は、静電容量方式等のタッチパネルやタッチパッド等のタッチセンサにおける電極基材として用いられるものであり、図1〜3に示すように、基板2と、当該基板2上に配置されたタッチセンサ用配線体3とを備えている。タッチセンサ用配線体3は、第1の樹脂層31と、第1の導体層32と、第2の樹脂層33と、第2の導体層34と、を備えている。このようなタッチセンサ用配線基板1は、たとえば、表示装置(不図示)等と組み合わせて、タッチ位置を検出する機能を有する入力装置として用いられる。表示装置としては、特に限定されず、液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイ、電子ペーパー等を用いることができる。
タッチセンサ用配線基板1を用いたタッチセンサとして、投影型の静電容量方式のタッチセンサがある。このようなタッチセンサでは、相互に対向配置された第1及び第2の導体層32,34の一方を検出電極、他方を駆動電極として用い、この2つの電極の間に外部回路(不図示)から所定電圧を周期的に印加している。そして、たとえば、操作者の指(外部導体)が当該タッチセンサに接近すると、この外部導体とタッチセンサとの間でコンデンサ(静電容量)が形成され、2つの電極間の電気的な状態が変化する。タッチセンサは、2つの電極間の電気的な変化に基づいて、操作者の操作位置を検出することができる。
基板2は、図1に示すように、矩形状を有しており、可視光線が透過可能であると共に第1のタッチセンサ用配線体3を支持する透明な基材である。こうした基板2を構成する材料としては、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリイミド樹脂(PI)、ポリエーテルイミド樹脂(PEI)、ポリカーボネート(PC)、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、液晶ポリマー(LCP)、シクロオレフィンポリマー(COP)、シリコーン樹脂(SI)、アクリル樹脂、フェノール樹脂、エポキシ樹脂、ガラス等を例示できる。この基板2に、易接着層や光学調整層が形成されていてもよい。なお、基板2の形状は特に限定されない。本実施形態における基板2が本発明の支持体の一例に相当する。
第1の樹脂層31は、可視光線が透過可能であると共に基板2と第1の導体層32とを相互に接着して固定するための層であり、図4又は図5に示すように、基板2における主面21上の全体に設けられている。第1の樹脂層31を構成する接着材料としては、エポキシ樹脂、アクリル樹脂、ポリエステル樹脂、ウレタン樹脂、ビニル樹脂、シリコーン樹脂、フェノール樹脂、ポリイミド樹脂等のUV硬化性樹脂、熱硬化性樹脂又は熱可塑性樹脂等を例示することができる。この第1の樹脂層31は、図4に示すように、第1の導体線322(後述)を支持する支持部311と、当該支持部311と基板2の主面21との間に設けられ、当該主面21を覆う平状部312と、を有しており、それら支持部311及び平状部312は一体的に形成されている。
本実施形態における支持部311の断面形状(第1の導体線322(後述)の延在方向に対する断面形状)は、図4に示すように、基板2から離れる方向(図2中の+Z方向)に向かって幅狭となる形状となっている。また、支持部311と第1の導体線322との境界は、当該第1の導体線322の下面326の凹凸形状に対応した凹凸形状となっている。このような凹凸形状は、第1の導体線322の下面326の面粗さに基づいて形成されている。なお、図6に示すように、第1の導体線322の延在方向に沿った断面における支持部311と当該第1の導体線322との境界も、当該第1の導体線322の下面326の凹凸形状に対応した凹凸形状となっている。下面326の面粗さについては、後に詳細に説明する。図4及び図6においては、本実施形態におけるタッチセンサ用配線体3を分かり易く説明するために、支持部311と第1の導体線322との境界の凹凸形状を誇張して示している。特に図示しないが、支持部と後述する第1の導体線321との境界も、支持部と第1の導体線322との境界と同様、当該第1の導体線321の下面の凹凸形状に対応した凹凸形状となっている。
平状部312は、略均一な高さ(厚さ)で基板2の主面21全体に設けられている。この平状部312の厚さは、特に限定しないが、5μm〜100μmの範囲内で設定することができる。支持部311が平状部312上に設けられていることにより、支持部311において第1の樹脂層31は突出しており、当該支持部311において第1の導体線322の剛性が向上している。
なお、第1の樹脂層31から平状部312を省略し、支持部311のみで第1の樹脂層31を構成してもよい。この場合には、タッチセンサ用配線基板1全体の光透過性が向上するため、当該タッチセンサ用配線基板1を実装したタッチパネル等における視認性を向上することができる。
第1の導体層32は、例えば、タッチセンサにおける電極や、当該電極と電気的に接続されている引き出し配線として機能する層である。このような第1の導体層32は、導電性材料(導電性粒子)と、バインダ樹脂と、から構成されている。導電性材料としては、銀や銅、ニッケル、スズ、ビスマス、亜鉛、インジウム、パラジウム等の金属材料や、グラファイト、カーボンブラック(ファーネスブラック、アセチレンブラック、ケッチェンブラック)、カーボンナノチューブ、カーボンナノファイバ等のカーボン系材料を挙げることができる。なお、導電性材料として、金属塩を用いてもよい。金属塩としては、上述の金属の塩を挙げることができる。
この第1の導体層32に含まれる導電性粒子としては、形成する導体パターン(第1の導体線321,322や引き出し配線324(いずれも後述))の幅に応じて、例えば、0.5μm〜2μmの直径φ(0.5μm≦φ≦2μm)を有する導電性粒子を用いることができる。なお、第1の導体層32における電気抵抗値を安定させる観点から、形成する導体パターンの幅の半分以下の平均直径φを有する導電性粒子を用いることが好ましい。また、導電性粒子としては、BET法により測定した比表面積が20m/g以上の粒子を用いることが好ましい。
第1の導体層32として、一定以下の比較的小さい電気抵抗値が求められる場合、導電性材料としては金属材料を用いることが好ましいが、第1の導体層32として、一定以上の比較的大きい電気抵抗値が許容される場合、導電性材料としてはカーボン系材料を用いることができる。なお、カーボン系材料を用いると、メッシュフィルムのヘイズや全光線反射率を改善させる観点から好ましい。
また、本実施形態では、光透過性を付与するため、第1の電極パターン320を網目状に形成している。この場合、銀、銅、ニッケルの金属材料や、上述のカーボン系材料といった導電性は優れるが不透明な導電性材料(不透明な金属材料及び不透明なカーボン系材料)を第1の電極パターン320の構成材料として用いることができる。
バインダ樹脂としては、アクリル樹脂、ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂、ビニル樹脂、ウレタン樹脂、フェノール樹脂、ポリイミド樹脂、シリコーン樹脂、フッ素樹脂等を例示することができる。
このような第1の導体層32は、導電性ペーストを塗布して硬化させることで形成されている。このような導電性ペーストの具体例としては、上述の導電性材料及びバインダ樹を、水、もしくは溶剤、及び各種添加剤に混合して構成される導電性ペーストを例示することができる。導電性ペーストに含まれる溶剤としては、α-テルピネオール、ブチルカルビトールアセテート、ブチルカルビトール、1−デカノール、ブチルセルソルブ、ジエチレングリコールモノエチルエーテルアセテート、テトラデカン等を例示することができる。なお、第1の導体層32を構成する材料からバインダ樹脂を省略してもよい。
本実施形態における第1の導体層32は、図2に示すように、図2中のY軸方向に沿って延在する第1の電極パターン320と、当該第1の電極パターン320に接続された引き出し配線324と、を有している。本実施形態では、図2中のX軸方向に沿って3つの第1の電極パターン320が略等間隔で配置されている。なお、第1の導体層32に含まれる第1の電極パターン320の数及び配置は、特に上記に限定されない。
第1の電極パターン320は、第1の導体線321、322を有している。第1の導体線321は、図2に示すように、直線状に延在していると共に、第1の導体線322も直線状に延在している。また、複数の第1の導体線321はそれぞれ略間隔で平行に並んで配置されていると共に、複数の第1の導体線322もそれぞれ略等間隔で平行に並んで配置されている。本実施形態では、第1の導体線321と第1の導体線322とは互いに直行しており、これにより第1の電極パターン320は、矩形状の格子形状を有するメッシュ状となっている。
本実施形態において第1の導体線321、322は、第1の電極パターン320の延在方向(図2中のY軸方向)に対してそれぞれ45度傾斜して配置されているが、それらが他の角度(例えば30度)でそれぞれ傾斜して配置されていてもよい。また、第1の導体線321、322の一方が第1の電極パターン320の延在方向(図2中のY軸方向)に対して90度傾斜して配置されていてもよい。
なお、第1の導体線321、322が曲線状、馬蹄状、ジグザグ線状等に延在していてもよく、直線状の部分と曲線状、馬蹄状、ジグザグ線状等の部分とが混在していてもよい。また、本実施形態において、第1の導体線321、322は互いに略等しい線幅を有しているが、第1の導体線321、322が相互に異なる線幅を有していてもよい。
このような第1の導体線321,322の幅としては、50nm〜1000μmであることが好ましく、500nm〜150μmであることがより好ましく、1μm〜10μmであることがさらに好ましく、1μm〜5μmであることがさらにより好ましい。
なお、第1の導体線321,322によって構成されるメッシュの各網目の形状は、特に限定されない。たとえば、各網目の形状が次のような幾何学的模様であってもよい。すなわち、第1の導体線321,322によって構成されるメッシュの網目の形状が、正三角形、二等辺三角形、直角三角形等の三角形でもよいし、平行四辺形、台形等の四角形でもよい。また、網目の形状が、六角形、八角形、十二角形、二十角形等のn角形や、円、楕円、星型等でもよい。
本実施形態では、第1の電極パターン320において引き出し配線324と接続された辺部320aは、第1の導体線321,322よりも幅広となっている。特に図示しないが、第1の導体線321、322により形成されるメッシュ形状の少なくとも一部を囲む枠部を、第1の電極パターン320が有していてもよい。また、本実施形態における第1の導体線321、322、辺部320a及び引き出し配線324は、一体的に形成されており、特に図示しないが、辺部320a及び引き出し配線324もメッシュ形状を有している。
なお、引き出し配線324と第1の電極パターン320とをそれぞれ個別に形成してもよい。この場合において、引き出し配線324と第1の電極パターン320とをそれぞれ異なる方法で形成してもよい。また、辺部320a及び引き出し配線324を線状のベタパターンとしてもよい。因みに、辺部320aを省略してもよく、この場合には、第1の電極パターン320と引き出し配線324とが直接接続される。
図4に示すように、第1の導体線322の側部323と第1の樹脂層31における支持部311の側部とは、滑らかに連続することにより1つの平面を形成している。第1の導体線322は、第2の導体層34側に向かって幅狭となるテーパー形状を有しており、これにより第1の導体線322の断面形状(第1の導体線322の延在方向に対する断面形状)は略台形形状となっている。なお、第1の導体線322の断面形状は、特にこれに限定されない。例えば、第1の導体線322の断面形状が正方形状、長方形状、三角形状等であってもよい。なお、本実施形態では、第1の導体線321も第1の導体線322と同様の断面形状となっている。
本実施形態の第1の導体線322における図4中の上面325(第1の対向面)は、平坦状の面(平滑面)となっている。これにより、外部から入射する光の乱反射を抑制することができる。この上面325は、第1の導体線322において下面326と反対側(すなわち、第1の導体線322において第2の導体線342(後述)側)に位置している。上面325は、基板2の主面21(第1の樹脂層31の平状部312の上面)に対して実質的に平行となっている。
上面325は、第1の導体線322の幅方向の断面において、平坦部3251を含んでいる。この平坦部3251は、第1の導体線322の幅方向の断面において、上面325に存在する直線状の部分(すなわち、曲率半径が極めて大きい部分)であり、平面度が0.5μm以下となっている。なお、平面度は、JIS法(JIS B0621(1984))により定義されている。
本実施形態では、平坦部3251の平面度は、レーザー光を用いた非接触式の測定方法を用いて求める。具体的には、帯状のレーザー光を測定対象(具体的には、上面325)に照射し、その反射光を撮像素子(たとえば、2次元CMOS)上に結像させて平面度を測定する。平面度の算出方法としては、対象の平面において、できるだけ離れた3点を通過する平面をそれぞれ設定し、それらの偏差の最大値を平面度として算出する方法(最大ふれ式平面度)を用いる。なお、平面度の測定方法や算出方法は、特に上述に限定されない。例えば、平面度の測定方法は、ダイヤルゲージ等を用いた接触式の測定方法であってもよい。また、平面度の算出方法は、対象となる平面を、平行な平面で挟んだときにできる隙間の値を平面度として算出する方法(最大傾斜式平面度)であってもよい。
本実施形態の平坦部3251は、上面325の略全体に形成されている。なお、特に上述に限定されず、平坦部3251は、上面325の一部に形成されていてもよい。この場合、例えば、平坦部が上面の両端を含まない領域に形成されていてもよい。平坦部が上面の一部に形成される場合、当該平坦部の幅は、上面の幅に対して少なくとも1/2以上となっている。
側部323は上面325と下面326との間に位置している。この側部323は、第1の部分3231で上面325と繋がり、第2の部分3232で下面326と繋がっている。本実施形態の第1の導体線322は、第2の導体層34側に向かって幅狭となるテーパー形状を有していることから、第1の導体線322の幅方向の断面において、第2の部分3232は、第1の部分3231よりも外側に位置している。本実施形態の側部323は、第1の導体線322の幅方向の断面において、この第1及び第2の部分3231,3232を通る仮想直線(不図示)上を延在する面となっている。
なお、側部323の形状は、特に上述に限定されない。たとえば、側部323は、第1の導体線322の幅方向の断面において、外側に向かって突出する円弧形状であってもよい。この場合、側部323は、第1及び第2の部分3231,3232を通る仮想直線よりも外側に存在する。つまり、側部323の形状としては、第1の導体線322の幅方向の断面において、当該側部323の一部が、第1及び第2の部分3231,3232を通る仮想直線よりも内側に存在しない形状であることが好ましい。たとえば、第1の導体線の幅方向の断面において、第1の導体線の外形が、樹脂層に近づくに従い漸次的に大きくなる場合に、当該側部が内側に向かって突出する円弧形状(すなわち、第1の導体線の裾が広がっている形状)であると、タッチセンサ用配線体に入射する光が乱反射し易くなるおそれがある。
本実施形態の側部323は、第1の導体線322の幅方向の断面において、平坦部3233を含んでいる。平坦部3233は、第1の導体線322の幅方向の断面において、側部323に存在する直線状の部分(すなわち、曲率半径が極めて大きい部分)であり、平面度が0.5μm以下となっている。平坦部3233の平面度は、平坦部3251の平面度の測定方法と同様の方法により測定することができる。本実施形態では、側部323の略全体に平坦部3233が形成されている。なお、平坦部3233の形状は、特に上述に限定されず、側部323の一部に形成されてもよい。
側部323における光の乱反射を抑制する観点から、側部323と上面325との間の角度θは、90°〜170°(90°≦θ≦170°)であることが好ましく、90°〜120°(90°≦θ≦120°)であることがより好ましい。本実施形態では、一の第1の導体線322において、一方の側部323と上面325との間の角度と、他方の側部323と上面325との間の角度とは、実質的に同一となっている。なお、一の第1の導体線322において、一方の側部323と上面325との間の角度と、他方の側部323と上面325との間の角度とは、異なる角度であってもよい。
本実施形態における第1の導体線322における図4中の下面326の面粗さは、第1の導体線322を第1の樹脂層31に強固に固定する観点から、当該第1の導体線322における図4中の上面325(第1の対向面)の面粗さよりも粗いことが好ましい。本実施形態では、上面325が平坦部3251を含んでいることから、上記第1の導体線322における面粗さの相対的関係(下面326の面粗さが上面325の面粗さに対して相対的に粗い関係)が成立している。具体的には、第1の導体線322の下面326の面粗さRaが0.1μm〜3μm程度であるのに対し、上面325の面粗さRaは0.001μm〜1.0μm程度となっていることが好ましい。第1の導体線322の下面326の面粗さRaは0.1μm〜0.5μmであることがより好ましく、上面325の面粗さRaは0.001μm〜0.3μmであることがさらにより好ましい。また、下面326の面粗さと、上面325の面粗さとの比(下面326の面粗さに対する上面325の面粗さ)は、0.01〜1未満であることが好ましく、0.1〜1未満であることがより好ましい。また、上面325の面粗さは、第1の導体線322の幅(最大幅)の5分の1以下であることが好ましい。なお、このような面粗さは、JIS法(JIS B0601(2013年3月21日改正))により測定することができる。上面325及び下面326の面粗さの測定は、第1の導体線322の幅方向に沿って行ってもよいし、当該第1の導体線322の延在方向に沿って行ってもよい。
因みに、JIS法(JIS B0601(2013年3月21日改正))に記載されるように、ここでの「面粗さRa」とは、「算術平均粗さRa」のことをいう。この「算術平均粗さRa」とは、断面曲線から長波長成分(うねり成分)を遮断して求められる粗さパラメータのことをいう。断面曲線からのうねり成分の分離は、形体を求めるのに必要な測定条件(たとえば対象物の寸法等)に基づいて行われる。
また、本実施形態では、側部323が平坦部3233を含んでいる。このため、下面326の面粗さが、側部323の面粗さに対して相対的に粗くなっている。具体的には、第1の導体線322の下面326の面粗さRaが0.1μm〜3μm程度であるのに対し、側部323の面粗さRaは0.001μm〜1.0μm程度となっていることが好ましい。なお、側部323の面粗さRaは0.001μm〜0.3μmであることがより好ましい。側部323の面粗さの測定は、第1の導体線322の幅方向に沿って行ってもよいし、当該第1の導体線322の延在方向に沿って行ってもよい。
本実施形態では、下面326の面粗さが上面325の面粗さ及び側部323の面粗さに対して相対的に粗いことから、当該下面326を除く他の面(すなわち、上面325及び側部323)側におけるタッチセンサ用配線体3の乱反射率が、当該下面326側におけるタッチセンサ用配線体3の乱反射率に対して相対的に小さくなっている。タッチセンサ用配線体3の視認性の向上を図る観点から、この下面326側におけるタッチセンサ用配線体3の乱反射率と下面326を除く他の面側におけるタッチセンサ用配線体3の乱反射率との比(下面326側におけるタッチセンサ用配線体3の乱反射率に対する当該下面326を除く他の面側におけるタッチセンサ用配線体3の乱反射率)は、0.1〜1未満であることが好ましく、0.3〜1未満であることがより好ましい。
上述した下面と当該下面を除く他の面との面粗さの相対的関係を有する第1の導体線の形状の一例について、図7を参照しながら説明する。図7に示すように、導電性粒子Mとバインダ樹脂Bとにより構成される第1の導体線322Bでは、複数の導電性粒子Mがバインダ樹脂B中に分散している。この第1の導体線322Bの下面326Bでは、幅方向の断面において、導電性粒子Mの一部がバインダ樹脂Bから突出している。このため、下面326Bは凹凸形状を有している。一方、上面325B及び側部323Bでは、導電性粒子M同士の間にバインダ樹脂Bが入り込み、当該バインダ樹脂Bが導電性粒子Mを覆っている。このため、上面325Bは、平坦部3251Bを含み、側部323Bは、平坦部3233Bを含んでいる。なお、上面325B及び側部323Bにおいて、導電性粒子Mがバインダ樹脂Bにより覆われていることで、隣り合う第1の導体線322B同士の間における電気絶縁性が向上し、マイグレーションの発生が抑制される。
図7に示す形態では、下面326Bにおいて導電性粒子Mの一部がバインダ樹脂Bから突出している一方、上面325Bにおいてバインダ樹脂Bにより導電性粒子Mが覆われている。このため、下面326Bの面粗さが上面325Bの面粗さに対して相対的に粗くなっている。同様に、側部323Bにおいてバインダ樹脂Bにより導電性粒子Mが覆われている。このため、下面326Bの面粗さが側部323Bの面粗さに対して相対的に粗くなっている。なお、上面及び下面(側部)の面粗さの相対的関係を有する第1の導体線の形態は、特に上述に限定されない。
なお、第1の導体線321は、第1の導体線322と延在方向が異なるだけで、基本的な構成は、上述した第1の導体線322と同様であるため、詳細な説明を省略する。
本実施形態における第2の樹脂層33は、図4〜図6に示すように、可視光線が透過可能であり、エポキシ樹脂、アクリル樹脂、ポリエステル樹脂、ウレタン樹脂、ビニル樹脂、シリコーン樹脂、フェノール樹脂、ポリイミド樹脂等のUV硬化性樹脂、熱硬化性樹脂又は熱可塑性樹脂等から構成されている。
第2の樹脂層33は、図4〜図6に示すように、第1及び第2の導体層32,34の間に介在し、これら第1及び第2の導体層32,34を電気的に絶縁している。この第2の樹脂層33は、略平坦状の上面を有し基板2の主面21全体に対応して設けられた主部331と、当該主部331上に設けられた凸部332と、を有している。主部331は、図4又は図5に示すように、第1の導体層32と、第1の電極パターン320との接着面を除いた第1の樹脂層31と、を覆っている。凸部332は、第2の導体層34側(+Z方向側)に向かって突出しており、第2の導体層34の第2の電極パターン340に対応して形成されている。本実施形態における主部331及び凸部332は一体的に構成されている。
本実施形態における凸部332の断面形状(第2の導体線342の延在方向に対する断面形状)は、図6に示すように、基板2から離れる方向(図6中の+Z方向)に向かって幅狭となる形状となっている。凸部332が主部331上に設けられていることにより、当該凸部332において第2の導体線342の剛性が向上している。また、凸部332と第2の導体線342との境界は、当該第2の導体線342の下面346の凹凸形状に対応した凹凸形状となっている。このような凹凸形状は、第2の導体線342の下面346の面粗さに基づいて形成されている。なお、図4に示すように、第2の導体線342の延在方向に沿った断面における凸部332と当該第2の導体線342との境界も、当該第2の導体線342の下面346の凹凸形状に対応した凹凸形状となっている。下面346の面粗さについては、後の詳細に説明する。図4及び図6においては、本実施形態におけるタッチセンサ用配線体3を分かり易く説明するために、凸部332と第2の導体線342との境界の凹凸形状を誇張して示している。特に図示しないが、凸部と第2の導体線341(後述)との境界も、凸部332と第2の導体線342との境界と同様、当該第2の導体線341の下面の凹凸形状に対応した凹凸形状となっている。
第2の樹脂層33の比誘電率は、薄層化かつ、接着性向上の観点から、3.0〜4.0が好ましく、3.2〜3.5がより好ましい。第2の樹脂層33の比誘電率が大きすぎると第1の電極パターン320と第2の電極パターン340との静電結合が強くなり感度が低下する。この感度の低下は、第2の樹脂層33を厚くすることで補うことができるが、厚膜化すると光透過性が低下する。また、第2の樹脂層33の比誘電率が小さすぎると、接着強度を維持できずに第2の樹脂層33と第1の樹脂層31とで剥離しやすくなる。これは、第2の樹脂層を構成する樹脂材料を低誘電率化する場合には、一般的に樹脂の極性基を少なくすることになるが、そうすると第1の樹脂層31との間の分子間力が弱くなるためである。なお、比誘電率とは、測定周波数を1MHz、測定温度を23℃とし、インピーダンス法で測定した値をいう。
第2の導体層34は、例えば、タッチセンサにおける電極や、当該電極と電気的に接続されている引き出し配線として機能する層である。このような第2の導体層34は、上述の第1の導体層32を構成する材料と同様の材料から構成されている。この第2の導体層34は、導電性ペーストを塗布して硬化させることで形成されている。本実施形態における第2の導体層34は、図3に示すように、図3中のX軸方向に沿って延在する第2の電極パターン340と、当該第2の電極パターン340に接続された引き出し配線344と、を有している。本実施形態では、図3中のY軸方向に沿って4つの第2の電極パターン340が略等間隔で配置されている。本実施形態では、図3中の+Y方向側に配置された2つの第2の電極パターン340は、図3中の−X方向側で引き出し配線344と接続されており、図3中の−Y方向側に配置された2つの第2の電極パターン340は、図3中の+X方向側で引き出し配線344と接続されている。なお、第2の導体層34に含まれる第2の電極パターンの数及び配置は、特に上記に限定されない。
第2の電極パターン340は、第2の導体線341、342を有している。第2の導体線341は、図3に示すように、直線状に延在していると共に、第2の導体線342も直線状に延在している。また、複数の第2の導体線341はそれぞれ略間隔で平行に並んで配置されていると共に、複数の第2の導体線342もそれぞれ略等間隔で平行に並んで配置されている。本実施形態では、第2の導体線341と第2の導体線342とは互いに直行しており、これにより第2の電極パターン340は、矩形状の格子形状を有するメッシュ状となっている。なお、本実施形態では、第1の電極パターン320のメッシュ形状を構成する単位格子と、第2の電極パターン340のメッシュ形状を構成する単位格子と、は互いに略等しい形状となっているが、特にこれに限定されない。
本実施形態において第2の導体線341、342は、第2の電極パターン340の延在方向(図3中のX軸方向)に対してそれぞれ45度傾斜して配置されているが、それらが他の角度(例えば30度)でそれぞれ傾斜して配置されていてもよい。また、第2の導体線341、342の一方が第2の電極パターン340の延在方向(図3中のX軸方向)に対して90度傾斜して配置されていてもよい。
なお、第2の導体線341、342が曲線状、馬蹄状、ジグザグ線状等に延在していてもよく、直線状の部分と曲線状、馬蹄状、ジグザグ線状等の部分とが混在していてもよい。また、第2の導体線341と第2の導体線342とが交わる角度は直角に特に限定されない。本実施形態において、第2の導体線341、342は互いに略等しい線幅を有しているが、第2の導体線341、342が相互に異なる線幅を有していてもよい。
このような第2の導体線341,342の幅としては、第1の導体線321,322の幅と同様、50nm〜1000μmであることが好ましく、500nm〜150μmであることがより好ましく、1μm〜10μmであることがさらに好ましく、1μm〜5μmであることがさらにより好ましい。
なお、第2の導体線341,342によって構成されるメッシュの各網目の形状は、特に限定されない。たとえば、各網目の形状が次のような幾何学的模様であってもよい。すなわち、第2の導体線341,342によって構成されるメッシュの網目の形状が、正三角形、二等辺三角形、直角三角形等の三角形でもよいし、平行四辺形、台形等の四角形でもよい。また、網目の形状が、六角形、八角形、十二角形、二十角形等のn角形や、円、楕円、星型等でもよい。
本実施形態では、第2の電極パターン340において引き出し配線344と接続された辺部340aは、第2の導体線341、342よりも幅広となっている。特に図示しないが、第2の導体線341、342により形成されるメッシュ形状の少なくとも一部を囲む枠部を、第2の電極パターン340が有していてもよい。本実施形態における第2の導体線341、342、辺部340a及び引き出し配線344は、一体的に形成されており、特に図示しないが、辺部340a及び引き出し配線344もメッシュ形状を有している。
なお、引き出し配線344と第2の電極パターン340とをそれぞれ個別に形成することとしてもよい。この場合において、引き出し配線344と第2の電極パターン340とをそれぞれ異なる方法で形成してもよい。また、辺部340a及び引き出し配線344を線状のベタパターンとしてもよい。因みに、辺部340aを省略してもよい。この場合には、第2の電極パターン340と引き出し配線344とが直接接続される。
また、本実施形態では、第1の電極パターン320の幅W(図3参照)が、3mm〜10mmであり、かつ第2の電極パターン340の幅W(図3参照)が、0.5mm〜2mmであることが好ましい。一般的に、タッチセンサとして利用する場合、上層の検出電極として機能する第2の電極パターンの幅Wを狭くすると、フリンジ電界強度が増加して検出感度が向上する一方で、配線の電気抵抗が高くなるため応答速度が低下する。駆動電極として機能する第1の電極パターン320の幅Wを相対的に広くなるような上記範囲とすることで、第2の電極パターン340の幅Wを十分な検出感度を確保できる上記範囲とすることができる。また、第2の電極パターン340の幅Wを上記範囲とすることで、配線の電気抵抗をより低く(シート抵抗を40Ω/□以下)することが可能となる。従って、第1の電極パターン320の幅Wを3mm〜10mmとし、かつ第2の電極パターン340の幅Wを0.5mm〜2mmとすることで、より検出感度と応答性に優れたタッチセンサとなる。
また、本実施形態では、平面視において第1の電極パターン320と第2の電極パターンとが重なる一つの重なり領域S(図3参照)の面積、即ちW×Wが、3mm〜12mmであることが好ましい。この範囲とすることで、タッチセンサとして利用する場合、フリンジ電界強度と配線の電気抵抗とのバランスが向上し、より検出感度と応答性に優れたタッチセンサとなる。
図6に示すように、第2の導体線342の側部343と第2の樹脂層33における凸部332の側部とは、滑らかに連続することにより1つの平面を形成している。第2の導体線342は、第1の導体層32から離れる側(図6中の+Z方向側)に向かって幅狭となるテーパー形状を有しており、これにより第2の導体線342の断面形状(第2の導体線342の延在方向に対する断面形状)は略台形形状となっている。なお、第2の導体線342の断面形状は、特にこれに限定されない。例えば、第2の導体線342の断面形状が正方形状、長方形状、三角形状等であってもよい。なお、本実施形態では、第2の導体線341も第2の導体線342と同様の断面形状となっている。
本実施形態の第2の導体線342における図6中の上面345は、平坦状の面(平滑面)となっている。これにより、外部から入射する光の乱反射を抑制することができる。この上面345は、第2の導体線342において下面346と反対側に位置している。上面345は、基板2の主面(第1の樹脂層31の平状部312の上面や第2の樹脂層33の主部331の上面)に対して実質的に平行となっている。
上面345は、第2の導体線342の幅方向の断面において、平坦部3451を含んでいる。この平坦部3451は、第2の導体線342の幅方向の断面において、上面345に存在する直線状の部分(すなわち、曲率半径が極めて大きい部分)であり、平面度が0.5μm以下となっている。この平坦部3451の平面度は、上述の平坦部3251の平面度の測定方法と同様の方法により測定することができる。
本実施形態の平坦部3451は、上面345の略全体に形成されている。なお、特に上述に限定されず、平坦部3451は、上面345の一部に形成されていてもよい。この場合、例えば、平坦部が上面の両端を含まない領域に形成されていてもよい。平坦部が上面の一部に形成される場合、当該平坦部の幅は、上面の幅に対して少なくとも1/2以上となっている。
側部343は、上面345と下面346との間に位置している。この側部343は、第1の部分3431で上面345と繋がり、第2の部分3432で下面346と繋がっている。本実施形態の第2の導体線342は、第1の導体層32から離れる側に向かって幅狭となるテーパー形状を有していることから、第2の導体線342の幅方向の断面において、第2の部分3432は、第1の部分3431よりも外側に位置している。側部343は、第2の導体線342の幅方向の断面において、第1及び第2の部分3431,3432を通る仮想直線(不図示)上を延在する面となっている。
なお、側部343の形状は、特に上述に限定されない。たとえば、側部343は、第2の導体線342の幅方向の断面において、外側に向かって突出する円弧形状であってもよい。この場合、側部343は、第1及び第2の部分3431,3432を通る仮想直線よりも外側に存在する。つまり、側部343の形状としては、第2の導体線342の幅方向の断面において、当該側部343の一部が、第1及び第2の部分3431,3432を通る仮想直線よりも内側に存在しない形状であることが好ましい。たとえば、第2の導体線の幅方向の断面において、第2の導体線の外形が、樹脂層に近づくに従い漸次的に大きくなる場合に、当該側部が内側に向かって突出する円弧形状(すなわち、第2の導体線の裾が広がっている形状)であると、タッチセンサ用配線体に入射する光が乱反射し易くなるおそれがある。
本実施形態の側部343は、第2の導体線342の幅方向の断面において、平坦部3433を含んでいる。平坦部3433は、第2の導体線342の幅方向の断面において、直線状とされた部分(すなわち、曲率半径が極めて大きい部分)であり、平面度が0.5μm以下となっている。この平坦部3433の平面度は、上述の平坦部3251の平面度の測定方法と同様の方法により測定することができる。本実施形態で、側部343の略全体に平坦部3433が形成されている。なお、平坦部3433の形状は、特に上述に限定されず、側部343の一部に形成されていてもよい。
側部343における光の乱反射を抑制する観点から、側部343と上面345との間の角度θは、90°〜170°(90°≦θ≦170°)であることが好ましく、90°〜120°(90°≦θ≦120°)であることがより好ましい。本実施形態では、一の第2の導体線342において、一方の側部343と上面345との間の角度と、他方の側部343と上面345との間の角度は、実質的に同一となっている。なお、一の第2の導体線342において、一方の側部343と上面345との間の角度と、他方の側部343と上面345との間の角度とは、異なる角度であってもよい。
本実施形態においては、第1の導体線322における図4中の上面325が平坦部3251を含み、第2の導体線342における図6中の上面345が平坦部3451を含むことで、より外部から入射する光の乱反射を抑制することができる。また、本実施形態における第2の導体線342における図6中の下面346の面粗さは、第2の導体線342と第2の樹脂層33とを強固に固定する観点から、当該第2の導体線342における図6中の上面345の面粗さよりも粗いことが好ましい。本実施形態では、上面345が平坦部3451を含んでいることから、上記第2の導体線342における面粗さの相対的関係(下面346の面粗さが上面345の面粗さに対して相対的に粗い関係)が成立している。具体的には、第2の導体線342の下面346(第2の対向面)の面粗さRaが0.1μm〜3μm程度であるのに対し、上面345の面粗さRaは0.001μm〜1.0μm程度となっていることが好ましい。なお、第2の導体線342の下面346の面粗さRaが0.1μm〜0.5μmであることがより好ましく、上面345の面粗さRaが0.001〜0.3μmであることがさらにより好ましい。また、下面346の面粗さと、上面345の面粗さとの比(下面346の面粗さに対する上面345の面粗さ)が、0.01〜1未満であることが好ましく、0.1〜1未満であることがより好ましい。また、上面345の面粗さは、第2の導体線342の幅(最大幅)の5分の1以下であることが好ましい。なお、このような面粗さは、JIS法(JIS B0601(2013年3月21日改正))により測定することができる。上面345及び下面346の面粗さの測定は、第2の導体線342の幅方向に沿って行ってもよいし、当該第2の導体線342の延在方向に沿って行ってもよい。
また、本実施形態では、側部343が平坦部3433を含んでいる。このため、下面346の面粗さが、側部343の面粗さに対して相対的に粗くなっている。具体的には、第2の導体線342の下面346の面粗さRaが0.1μm〜3μm程度であるのに対し、側部343の面粗さRaは0.001μm〜1.0μm程度となっていることが好ましい。なお、側部343の面粗さRaは0.001μm〜0.3μmであることがより好ましい。側部343の面粗さの測定は、第2の導体線342の幅方向に沿って行ってもよいし、当該第2の導体線342の延在方向に沿って行ってもよい。
本実施形態では、下面346の面粗さが上面345の面粗さ及び側部343の面粗さに対して相対的に粗いことから、当該下面346を除く他の面(すなわち、上面345及び側部343)側におけるタッチセンサ用配線体3の乱反射率が、当該下面346側におけるタッチセンサ用配線体3の乱反射率に対して相対的に小さくなっている。この下面346側におけるタッチセンサ用配線体3の乱反射率と下面346を除く他の面側におけるタッチセンサ用配線体3の乱反射率との比(下面346側におけるタッチセンサ用配線体3の乱反射率に対する当該下面346を除く他の面側におけるタッチセンサ用配線体3の乱反射率)は、タッチセンサ用配線体3の視認性の向上を図る観点から、0.1〜1未満であることが好ましく、0.3〜1未満であることがより好ましい。
上述した下面と当該下面を除く他の面との面粗さの相対的関係を有する第2の導体線の形状の一例としては、図7に示す第1の導体線322Bと同様の形状を挙げることができる。つまり、第2の導体線の下面では、当該第2の導体線の幅方向の断面において、導電性粒子の一部がバインダ樹脂から突出している。一方、第2の導体線の上面及び側部では、当該第2の導体線の幅方向の断面において、導電性粒子同士の間にバインダ樹脂が入り込み、当該バインダ樹脂が導電性粒子を覆っている。この場合、下面は凹凸形状を有し、上面は平坦部を含んでいる。このため、第2の導体線の下面の面粗さが、当該第2の導体線の上面の面粗さに対して相対的に粗くなっている。また、本例では、第2の導体線の側部も平坦部を含んでいる。このため、第2の導体線の下面の面粗さが、当該第2の導体線の側部の面粗さに対して相対的に粗くなっている。
なお、第2の導体線341は、第2の導体線342と延在方向が異なるだけで、基本的な構成は第2の導体線342と同様であるため、詳細な説明を省略する。
また、図4に示すように、本実施形態におけるタッチセンサ用配線基板1は、下記(5)式〜(9)式を満たしている。
<D・・・(5)
<D≦50D・・・(6)
≦D≦125T・・・(7)
|H−H|<T/3・・・(8)
|H−H|<T/3・・・(9)
但し、上記(5)式及び(6)式において、Dは、第2の導体線342に沿ってタッチセンサ用配線体3を横断する第1の所定断面(図4に相当する断面)において、第1の導体線322に対応する第1領域E1における第1の樹脂層31の厚さ(第1領域E1における平均厚さ)であり、Dは、第1の所定断面の第1領域E1における第2の樹脂層33の厚さ(第1領域E1における平均厚さ)である。
また、上記(7)式において、Tは、第1の所定断面における第1の導体線322の厚さ(第1の所定断面における平均厚さ)である。
また、上記(8)式において、Hは、第1の所定断面の第1領域E1における第2の導体線342の最大高さ(第1領域E1における第1の導体線322の平均面Sからの平均最大高さ)であり、Hは、第1の所定断面において、第1領域E1に隣接し第1領域E1と等しい幅を有する第2領域E2における第2の導体線342の最小高さ(第2領域E2における第1の導体線322の平均面Sからの平均最少高さ)である。
また、上記(9)式において、Hは、第2の導体層34から露出する第2の樹脂層を横断するタッチセンサ用配線体3の第2の所定断面(図5に相当する断面)において、第1の導体線322に対応する第3領域E3における第2の樹脂層33の最大高さ(第3領域E3における第1の導体線322の平均面Sからの平均最大高さ)であり、Hは、第2の所定断面において、第3領域E3に隣接し第3領域E3と等しい幅を有する第4領域E4における第2の樹脂層33の最小高さ(第4領域E4における第1の導体線322の平均面Sからの平均最少高さ)であり、Tは、第2の所定断面における第1の導体線322の平均厚さ(第2の所定断面における平均厚さ)である。
なお、「第1領域E1における平均厚さ」とは、第1の所定断面を、タッチセンサ用配線基板1全体に亘って複数採取し、それぞれの断面ごとに求められる厚さを平均したものである。また、同様に、「第1の所定断面における平均厚さ」、「第1領域E1における第1の導体線322の平均面Sからの平均最大高さ」、「第2領域E2における第1の導体線322の平均面Sからの平均最少高さ」とは、第1の所定断面を、タッチセンサ用配線基板1全体に亘って複数採取し、それぞれの断面ごとに求められる厚さ、最大高さ、最少高さを平均したものである。また、同様に、「第3領域E3における第1の導体線322の平均面Sからの平均最大高さ」、「第4領域E4における第1の導体線322の平均面Sからの平均最少高さ」、「第2の所定断面における平均厚さ」とは、第2の所定断面を、タッチセンサ用配線基板1全体に亘って複数採取し、それぞれの断面ごとに求められる最大高さ、最少高さ、厚さを平均したものである。
なお、タッチセンサ用配線基板1が、必ずしも上記(6)式〜(9)式を満たしていなくてもよいが、タッチセンサ用配線基板1が(6)式〜(9)式を満たすことが好ましい。
また、上記のDの厚さとしては、0.5μm〜100μmであることが好ましく、5μm〜100μmであることがより好ましく、50μm〜100μmであることがさらに好ましい。上記のDの厚さとしては、30μm〜500μmであることが好ましく、100μm〜400μmであることがより好ましく、200μm〜300μmであることがさらに好ましい。
また、上記のT及びTの厚さとしては、100nm〜20μmであることが好ましく、抵抗値の低下及び耐久性の向上の観点から500nm〜10μmであることがより好ましく、1μm〜5μmであることがさらに好ましい。
及びHの高さとしては、30μm〜500μmであることが好ましく、100μm〜400μmであることがより好ましく、200μm〜300μmであることがさらに好ましい。H及びHの高さとしては、30μm〜500μmであることが好ましく、100μm〜400μmであることがより好ましく、200μm〜300μmであることがさらに好ましい。この場合において、電気的特性を向上させつつ、タッチセンサ用配線基板1の光透過性を維持することができる。|H−H|としては、5μm以下であることが好ましく、3μm以下であることがより好ましく、1μm以下であることがさらに好ましい。|H−H|としては、5μm以下であることが好ましく、3μm以下であることがより好ましく、1μm以下であることがさらに好ましい。この場合において、タッチセンサ用配線体3の耐久性をより向上させることができる。
また、第1の導体線321,322及び第2の導体線341,342の幅としては、100nm〜100μmであることが好ましく、タッチセンサ用配線基板1の視認性向上の観点から、500nm〜10μmであることさらに好ましく、1μm〜5μmであることがより好ましい。なお、第1の電極パターン320の幅よりも引き出し配線324の幅を広くすることが、抵抗値を下げると共に光透過性を上げる観点から好ましい。同様に第2の電極パターン340の幅よりも引き出し配線344の幅を広くすることが好ましい。
図8に示すように、タッチセンサ用配線基板1は、第2の導体層34及び第2の樹脂層33上に第3の樹脂層35を設けてもよい。図8は、本発明の実施形態における変形例を示す図4に対応した断面図である。
第3の樹脂層35は、第2の導体層34を保護したり、タッチセンサ用配線体3を表示装置やカバーパネル等の基材に接着するための層であり、図8に示すように、第2の導体層34及び第2の樹脂層33上の全体に設けられている。第3の樹脂層35を構成する材料としては、第2の導体層34を保護する場合は、第1の樹脂層31や第2の樹脂層33と同様に、エポキシ樹脂、アクリル樹脂、ポリエステル樹脂、ウレタン樹脂、ビニル樹脂、シリコーン樹脂、フェノール樹脂、ポリイミド樹脂等のUV硬化性樹脂、熱硬化性樹脂又は熱可塑性樹脂等を例示することができる。一方、タッチセンサ用配線体3を表示装置やカバーパネル等の基材に接着する場合には、アクリル系やシリコン系の粘着剤等を例示することができる。
図8におけるタッチセンサ用配線基板1は、下記(10)式及び(11)式を満たしている。
<D・・・(10)
≦D<D・・・(11)
但し、上記(10)式及び(11)において、Dは、第1の所定断面の第1領域E1における第3の樹脂層35の厚さ(第1領域E1における平均厚さ)である。
なお、タッチセンサ用配線基板1が、必ずしも上記(10)式及び(11)式を満たしていなくてもよいが、タッチセンサ用配線基板1が(10)式および(11)式を満たすことが好ましい。
また、上記のDの厚さとしては、5μm〜100μmであることが好ましく、10μm〜70μmであることがより好ましく、20μm〜50μmであることがさらに好ましい。
次に、本実施形態におけるタッチセンサ用配線基板1の製造方法について説明する。図9(A)〜図9(J)は、本実施形態におけるタッチセンサ用配線基板1の製造方法を説明するための断面図である。
まず、図9(A)に示すように、第1の導体層32における第1の電極パターン320及び引き出し配線324の形状に対応する形状の凹部41が形成された第1の凹版4を準備する。第1の凹版4を構成する材料としては、ニッケル、シリコン、二酸化珪素、有機シリカ類、グラッシーカーボン、熱可塑性樹脂、光硬化性樹脂等を例示することができる。凹部41の幅は、50nm〜1000μmであることが好ましく、500nm〜150μmであることが好ましく、1μm〜10μmであることがさらに好ましく、1〜5μmであることがさらにより好ましい。また、凹部41の深さとしては、50nm〜3000μmであることが好ましく、500nm〜450μmであることがより好ましく、500nm〜10μmであることがさらに好ましい。本実施形態において凹部41の断面形状は、底部に向かうにつれて幅狭となるテーパー形状が形成されている。
凹部41の表面には、離型性を向上するために、黒鉛系材料、シリコーン系材料、フッ素系材料、セラミック系材料、アルミニウム系材料等からなる離型層411を形成することが好ましい。
上記の第1の凹版4の凹部41に対し、導電性材料5を充填する。このような導電性材料5としては、上述したような導電性ペーストを用いる。
導電性材料5を第1の凹版4の凹部41に充填する方法としては、例えばディスペンス法、インクジェット法、スクリーン印刷法を挙げることができる。もしくはスリットコート法、バーコート法、ブレードコート法、ディップコート法、スプレーコート法、スピンコート法での塗工の後に凹部以外に塗工された導電性材料をふき取るもしくは掻き取る、吸い取る、貼り取る、洗い流す、吹き飛ばす方法を挙げることができる。導電性材料の組成等、凹版の形状等に応じて適宜使い分けることができる。
次に、図9(B)に示すように、第1の凹版4の凹部41に充填された導電性材料5を加熱することにより第1の導体層32を構成する導体パターンを形成する(第1の工程)。導電性材料5の加熱条件は、導電性材料の組成等に応じて適宜設定することができる。この加熱処理により、導電性材料5が体積収縮する。この際、導電性材料5の上面を除く外面は、凹部41に沿った形状に形成される。一方、導体パターンの上面は外部雰囲気と接触した状態で加熱されるため、導電性材料5に含まれる導電性粒子の形状に基づく凹凸形状51が形成される(図8(B)の引き出し図参照)。なお、導電性材料5の処理方法は加熱に限定されない。赤外線、紫外線、レーザー光等のエネルギー線を照射しても良いし、乾燥のみでもよい。また、これらの2種以上の処理方法を組合せても良い。凹凸形状51の存在により、第1の導体層32と第1の樹脂層31との接触面積が増大し、第1の導体層32をより強固に第1の樹脂層31に固定することができる。
続いて、図9(C)に示すように、第1の樹脂層31を形成するための接着材料6が基板2上に略均一に塗布されたものを用意する。このような接着材料6としては、上述した第1の樹脂層31を構成する材料を用いる。接着材料6を基板2上に塗布する方法としては、スクリーン印刷法、スプレーコート法、バーコート法、ディップ法、インクジェット法等を例示することができる。
なお、第1の樹脂層31の形成方法は特に上記に限定されない。例えば、第1の導体層32が形成された凹版4(図9(B)に示す状態の凹版4)上に接着材料6を塗布し、当該接着材料6上に基板2を配置した後に、当該基板2を凹版4に配置して押し付けた状態で接着材料6を硬化することにより第1の樹脂層31を形成してもよい。なお、接着材料6の硬化方法等は接着材料6の組成等により適宜設定することができる。例えば、加熱しても良く、乾燥のみでもよく、赤外線、紫外線レーザー光等のエネルギー線を照射しても良い。また、これらの2種以上の処理方法を組み合わせてもよい。なお、接着材料6として、熱可塑性材料を用いる場合には、熱等を加え溶融した後、冷却することにより、第1の樹脂層31を形成することができる。
次いで、図9(D)に示すように、当該接着材料6が第1の凹版4の凹部41に入り込むよう基板2及び接着材料6を第1の凹版4上に配置して基板2を第1の凹版4に押し付け、接着材料6を硬化させる(第2の工程)。これにより、第1の樹脂層31が形成されると共に、当該第1の樹脂層31を介して基板2と第1の導体層32とが相互に接着され固定される。
続いて、図9(E)に示すように、基板2、第1の樹脂層31及び第1の導体層32を第1の凹版4から離型させ、中間体7を得る(第3の工程)。
続いて、図9(F)に示すように、第2の導体層34における第2の電極パターン340及び引き出し配線344の形状に対応する形状の凹部46が形成された第2の凹版45を準備する。第2の凹版45を構成する材料としては、上述の第1の凹版4と同様の材料を挙げることができる。凹部46の幅も、上述の凹部41と同様に50nm〜1000μmであることが好ましく、500nm〜150μmであることが好ましく、1μm〜10μmであることがさらに好ましく、1μm〜5μmであることがさらに好ましい。また、凹部41の深さとしては、50nm〜3000μmであることが好ましく、500nm〜450μmであることがより好ましく、1μm〜5μmであることがさらに好ましい。本実施形態において凹部46の断面形状は、底部に向かうにつれて幅狭となるテーパー形状が形成されている。なお、凹部46の表面にも、凹部41の離型層411と同様の離型層461を形成することが好ましい。
上記の第2の凹版45の凹部46に対し、導電性材料55を充填する。導電性材料55としては、上述の導電性材料5と同様の材料を挙げることができる。
導電性材料55を第2の凹版45の凹部46に充填する方法としては、例えばディスペンス法、インクジェット法、スクリーン印刷法を挙げることができる。もしくはスリットコート法、バーコート法、ブレードコート法、ディップコート法、スプレーコート法、スピンコート法での塗工の後に凹部以外に塗工された導電性材料をふき取るもしくは掻き取る、吸い取る、貼り取る、洗い流す、吹き飛ばす方法を挙げることができる。導電性材料の組成等、凹版の形状等に応じて適宜使い分けることができる。
次に、図9(G)に示すように、第2の凹版45の凹部46に充填された導電性材料55を加熱することにより第2の導体層34を構成する導体パターンを形成する(第4の工程)。導電性材料55の加熱条件は、導電性材料の組成等に応じて適宜設定することができる。この加熱処理により、導電性材料55が体積収縮し、導電性材料55の上面を除く外面は、凹部46に沿った形状に形成される。一方、導体パターンの上面には凹凸形状51と同様の凹凸形状が形成される。なお、導電性材料55の処理方法は加熱に限定されない。赤外線、紫外線、レーザー光等のエネルギー線を照射しても良いし、乾燥のみでもよい。また、これらの2種以上の処理方法を組合せても良い。凹凸形状51と同様の凹凸形状が導体パターンに形成されることにより、第2の導体層34と第2の樹脂層33との接触面積が増大し、第2の導体層34をより強固に第2の樹脂層33に固定することができる。
続いて、図9(H)に示すように、第2の樹脂層33を構成する樹脂材料71を、中間体7上に塗布する(第5の工程)。このような樹脂材料71としては、上述した第2の樹脂層33を構成する材料を用いる。なお、第2の樹脂層33を構成する材料の粘度は、塗布時の十分な流動性を確保する観点から、1mPa・s〜10,000mPa・sであることが好ましい。また、硬化後の樹脂の貯蔵弾性率は、第1の導体層32や第2の導体層34の耐久性の観点から、10Pa以上、10Pa以下であることが好ましい。樹脂材料71を中間体7上に塗布する方法としては、スクリーン印刷法、スプレーコート法、バーコート法、ディップ法、インクジェット法等を例示することができる。
次いで、図9(I)に示すように、樹脂材料71が第2の凹版45の凹部46に入り込むよう中間体7及び樹脂材料71を第2の凹版45上に配置して中間体7を第2の凹版45に押し付け、樹脂材料71を硬化させる(第6の工程)。中間体7を第2の凹版45に押し付ける際の加圧力は、0.001MPa〜100MPaであることが好ましく、0.01MPa〜10MPaであることがより好ましい。なお、当該加圧は加圧ローラー等を用いて行うことができる。これにより、第2の樹脂層33が形成されると共に、当該第2の樹脂層33を介して中間体7と第2の導体層34とが相互に接着され固定される。
そして、図9(J)に示すように、当該中間体7、第2の樹脂層33及び第2の導体層34を第2の凹版45から離型し(第7の工程)、本実施形態におけるタッチセンサ用配線体3を備えたタッチセンサ用配線基板1を得ることができる。
なお、上述の第1〜第7の工程の順序は、特に上記に限定されない。例えば、第4の工程と第5の工程とを相互に入れ替えてもよく、それらを並行して行ってもよい。また、図8に示すように第3の樹脂層35を形成する場合には、上述の第1〜第7の工程を行った後に、第2の樹脂層33及び第2の導体層34上に第3の樹脂層35を構成する樹脂材料に塗布し硬化させることで形成すればよい。なお、第1の樹脂層31、第2の樹脂層33及び第3の樹脂層35の形成方法としては、硬化ではなくてもよい。例えば、第1の樹脂層31、第2の樹脂層33及び第3の樹脂層35として熱可塑性樹脂を用いる場合には、熱可塑性樹脂を溶融した後、冷却することで形成してもよい。
次に、本実施形態におけるタッチセンサ用配線体3を備えたタッチセンサ用配線基板1及びその製造方法の作用について説明する。
本実施形態におけるタッチセンサ用配線基板1は、上記(5)式を満たしている。これにより、第1の導体線322と第2の導体線342の間の距離が長くなるため、電気的特性の悪化を防止でき、2層以上の導電層を有するタッチセンサ用配線体3として正常に機能させることができる。また、第1の樹脂層31が、第2の樹脂層33よりも薄くなるため、タッチセンサ用配線体3及びタッチセンサ用配線基板1全体の膜厚を薄くすることができる。特に、本実施形態のようにタッチセンサ用配線基板1をタッチセンサに用いた場合、指等の接触体が接触したとき、放出された電気力線が第1の導体線322と第2の導体線342の間で閉じることが防止でき、接触体に適切に反応する。その結果、検出力が向上する。また、タッチセンサ用配線体3全体の膜厚を薄くすることで、光透過性も向上する。
本実施形態におけるタッチセンサ用配線基板1は、上記(6)式を満たしている。これにより、第2の樹脂層33の厚さDを必要以上に厚くすることを防止できるため、タッチセンサ用配線体3及びタッチセンサ用配線基板1全体の膜厚を薄くすることができる。
本実施形態におけるタッチセンサ用配線基板1は、上記(7)式を満たしている。第1の樹脂層31の厚さDが、第1の導体線322の厚さT以上の厚さのため、電気的特性の悪化をより防止することができる。また、Tに対して、Dを必要以上に厚くすることを防止できるため、タッチセンサ用配線体3及びタッチセンサ用配線基板1全体の膜厚を薄くすることができる。
また、図7におけるタッチセンサ用配線基板1は、上記(10)式を満たしている。これにより、第3の樹脂層35を設けた場合でも全体の膜厚を薄くすることが可能となる。特にタッチセンサ用配線基板1をタッチパネルに用いた場合には、光透過性も向上させることができる。
本実施形態におけるタッチセンサ用配線基板1の第1の導体線322の第2の導体線342側の表面(上面325)は、平坦部3251を含んでいる。これにより、第1の導体線322と第2の導体線342の間の距離を一定に保つことが可能となり、電気的特性が向上する。
本実施形態におけるタッチセンサ用配線基板1の製造方法では、まず、第1の樹脂層31を介して基板2上に第1の導体層32が設けられた中間体7を作製する(図9(E)参照)。次いで、当該中間体7上に第2の導体層34を形成する。すなわち、1枚の基板2の一方主面21上に第1及び第2の導体層32、34を形成する。このため、1枚の基板の片面に導体層を一層のみ形成したもの同士を相互に貼り合わせて構成された配線基板に比べ、タッチセンサ用配線基板1の薄型化を図ることができる。
また、1枚の基板の片面に導体層を一層のみ形成したもの同士を相互に貼り合わせて構成された配線基板では、基板同士を高い位置精度で張り合わせる必要がある。この際、基板上に導電性材料を設けた後に当該導電性材料を加熱して導体層を形成した場合には、当該加熱によって基板の形状変化が生じ、2枚の基板同士を高精度で位置合わせし難い場合がある。
これに対し、本実施形態におけるタッチセンサ用配線基板1では、第1の凹版4の凹部41に導電性材料5を充填して加熱させた後に、当該導電性材料5を基板2上に転写し、第1の導体層32を形成する(図9(A)〜図9(E)参照)。また、第2の凹版45の凹部46に導電性材料55を充填して加熱させた後に、当該導電性材料55を中間体7上に転写して第2の導体層34を形成する。これにより、導電性材料5、55の加熱により基板2に形状変化が生じることなく、第1及び第2の導体層32、34を形成することができるため、当該第1及び第2の導体層32、34を高精度で位置合わせすることが容易となる。
さらに、本実施形態の製造方法では、中間体7及び樹脂材料71を第2の凹版45上に配置して中間体7を第2の凹版45に押し付け、樹脂材料71を硬化させる(図9(I)参照)。これにより、タッチセンサ用配線基板1において、第2の導体層34から露出する第2の樹脂層33の表面は平坦状となり、上記(9)式を満たすこととなるため、第1の導体層32に応力が集中することによる第1の導体線322等の断線が抑制され、タッチセンサ用配線基板1の耐久性を向上することができる。
また、本実施形態の第1の導体線322は、第2の導体層34側に向かって幅狭となるテーパー形状を有している。これにより、第1の導体線322に当該テーパー形状が無い場合や、逆向きのテーパー形状が形成されている場合に比べ、第2の凹版45への中間体7の押し付け時における押し付け力に対する第1の導体線322の機械的強度を向上させることができる。このため、製造時等における第1の導体線322の断線を抑制し、タッチセンサ用配線基板1の耐久性を一層向上することができる。本実施形態では第2の導体線342も、同様のテーパー形状(第1の導体層32から離れる側に向かって幅狭となるテーパー形状)を有している。これにより、第2の導体線342の機械的強度も向上して断線を抑制できるため、より一層タッチセンサ用配線基板1の耐久性を向上することができる。
また、本実施形態の製造方法で製造したタッチセンサ用配線基板1は、第2の導体層34が基板2の主面21と略平行となるように形成されており、上記(8)式を満たしている。これにより、熱衝撃や外力による過度な応力集中が第2の導体線342に対して生じることを回避できるため、タッチセンサ用配線基板1の耐久性をより一層向上することができる。
また、本実施形態のタッチセンサ用配線体3では、第1の導体線322の幅方向の断面において、第1の導体線322の下面326と当該下面326以外の他の面(上面325及び側部323を含む面)との面粗さ(すなわち、うねり成分を遮断した粗さパラメータ)の相対的関係にも着目しており、当該下面326の面粗さRaを他の面の面粗さRaに対して相対的に粗くしている。このため、第1の樹脂層31と第1の導体線322とを強固に接着しつつ、外部から入射する光の乱反射を抑制することができる。特に、第1の導体線322の幅が1μm〜5μmの場合に、下面326と他の面との面粗さの相対的関係が上述の関係を満たすことで、第1の樹脂層31と第1の導体線322とを強固に接着しつつ、外部から入射する光の乱反射を抑制することができるという効果を顕著に奏することができる。
また、本実施形態では、側部323は、第1及び第2の部分3231,3232を通る仮想直線と実質的に一致するように延在している。この場合、第1の導体線322の幅方向の断面において、側部の一部が、第1及び第2の部分を通る仮想直線よりも内側に存在しない形状となっていないため、タッチセンサ用配線体3の外部から入射する光の乱反射が抑えられる。これにより、タッチセンサ用配線体3の視認性をさらに向上することができる。
また、本実施形態では、下面326の面粗さRaを下面326以外の他の面(上面325及び側部323を含む面)の面粗さRaに対して相対的に粗くしていることで、当該他の面側におけるタッチセンサ用配線体3の乱反射率が、下面326側におけるタッチセンサ用配線体3の乱反射率に対して相対的に小さくなっている。ここで、タッチセンサ用配線体3の乱反射率が小さいと、第1の導体線322が白く映るのを抑え、当該第1の導体線322を視認できる領域においてコントラストの低下を抑制することできる。このように、本実施形態のタッチセンサ用配線体3の視認性のさらなる向上を図ることができる。
なお、第1の導体線321や、第2の導体層34の第2の導体線341,342は、基本的な構成は第1の導体線322と同じである。このため、第1の導体線321や、第2の導体線341,342をタッチセンサ用配線体3が備えることで、上述の作用・効果をさらに奏することができる。
なお、以上に説明した実施形態は、本発明の理解を容易にするために記載されたものであって、本発明を限定するために記載されたものではない。したがって、上記の実施形態に開示された各要素は、本発明の技術的範囲に属する全ての設計変更や均等物をも含む趣旨である。
例えば、上述の実施形態では、第1及び第2の導体層を構成する導電性材料として、金属材料又はカーボン系材料を用いているが、特にこれに限定されず、金属材料及びカーボン系材料を混合したものを用いてもよい。この場合、例えば、第1の導体線322を例に説明すると、当該第1の導体線322の上面325側にカーボン系材料を配置し、下面326側に金属材料を配置してもよい。また、その逆で、第1の導体線322の上面325側に金属材料を配置し、下面326側にカーボン系材料を配置してもよい。
また、例えば、上述した実施形態におけるタッチセンサ用配線基板1から基板2を省略してもよい。この場合において、例えば、第1の樹脂層31の下面に剥離シートを設け、実装時に当該剥離シートを剥がして実装対象(フィルム、表面ガラス、偏光板、ディスプレイ等)に接着して実装する形態としてタッチセンサ用配線体又はタッチセンサ用配線基板を構成してもよい。なお、この形態では、実装対象が本発明の基材の一例に該当する。また、第3の樹脂層35を介して、上述の実装対象に接着して実装する形態としてタッチセンサ用配線体又はタッチセンサ用配線基板を構成してもよい。また、タッチセンサ用配線基板(タッチセンサ用配線体)と実装対象との間に接着層(樹脂層)が介在していてもよい。この場合、第1の樹脂層側からタッチセンサ用配線体を覆う樹脂層をさらに設け、当該樹脂層を介して、実装対象に接着して実装する形態としてもよい。また、第2の導体層側からタッチセンサ用配線体を覆う樹脂層を設け、当該樹脂層を介して、実装対象に接着して実装する形態としてもよい。この形態でも、実装対象が本発明の支持体の一例に該当する。
なお、上述の実施形態から基板2を省略し、第1の樹脂層31が基材を兼ねることとして、タッチセンサ用配線体又はタッチセンサ用配線基板を構成してもよい。この場合においても、上述した実施形態と同様の効果を奏することができる。
また、例えば、第1の導体層32における第1の電極パターン及び第2の導体層34における第2の電極パターンを、図10に示すような形態としてもよい。
図10の例では、第1の電極パターン320Bは、複数の矩形部81と、当該矩形部81同士の間を繋ぐ連結部82と、から構成されている。矩形部81は、対角線が図10中のY軸方向に沿って略等間隔で当該Y軸方向に並んで配置されており、連結部82は、隣り合う矩形部81の角部同士を接続している。矩形部81及び連結部82は、複数の導体線から構成されたメッシュ形状を有している。
第2の電極パターン340Bも、複数の矩形部83と、当該矩形部83同士の間を繋ぐ連結部84と、から構成されている。矩形部83は、対角線が図10中のX軸方向に沿って略等間隔で当該X軸方向に並んで配置されており、連結部84は、隣り合う矩形部83の角部同士を接続している。矩形部83及び連結部84も、複数の導体線から構成されたメッシュ形状を有している。第1の電極パターン320B同士は、図10中のX軸方向に沿って略等間隔で配置されていると共に、第2の電極パターン340Bは、図10中のY軸方向に沿って略等間隔で配置されている。そして、第1の電極パターン320Bと第2の電極パターン340Bとは、連結部82、84において互いに交差している。
本例においても、上述の実施形態で説明した効果と同様の効果を奏することができる。
以下に、本発明をさらに具体化した実施例により本発明の効果を確認した。以下の実施例は、上述した実施形態におけるタッチセンサ用配線体及びタッチセンサ用配線基板が正常に機能するかを確認するためのものである。
<実施例1>
実施例1では、図1〜4に示すようなタッチセンサ用配線基板1を作製した。この際、基板2の厚さを75μmとした。第1の導体層32の第1の電極パターン320を構成する第1の導体線321、322の線幅を2μmとし、引き出し配線324の線幅を10μmとした。第2の導体層34も同様に、第2の電極パターン340を構成する第2の導体線341、342の線幅を2μmとし、引き出し配線344の線幅を10μmとした。第1の導体線321、322の高さ(厚さ)Tは、3μmとした。同様に第2の導体線341、342の高さ(厚さ)も、3μmとした。基板2としてはPETフィルムを用い、導電性材料5としては熱硬化型の銀(Ag)ペーストを用いた。第1の樹脂層31のDの厚さとしては、15μmとし、第2の樹脂層33のDの厚さとしては、60μmとした。第1の樹脂層31及び第2の樹脂層33としては、アクリル系樹脂を用いた。なお、第1の樹脂層31を形成するための接着材料6及び第2の樹脂層33を構成する樹脂材料71としては、アクリル系のUV硬化樹脂を用いた。
本例では、作製したタッチセンサ用配線基板1について、引き出し配線324及び引き出し配線344の端部を外部回路と接続し、外部回路からパルス信号を送信することで、タッチセンサとした。そして、人の指を基板2側からランダムに10回接触させ、人の指に反応した回数を判定した。
<実施例2>
実施例2では、第2の樹脂層33のDの厚さを、25μmとしたこと以外は、実施例1と同様の要領で試験サンプルを作製した。
<実施例3>
実施例3では、第1の樹脂層31のDの厚さを、50μmとしたこと以外は、実施例1と同様の要領で試験サンプルを作製した。
<実施例4>
実施例4では、第1の樹脂層31のDの厚さを、70μmとし、第2の樹脂層33のDの厚さを、250μmとしたこと以外は、実施例1と同様の要領で試験サンプルを作製した。
<比較例1>
比較例1では、第2の樹脂層33のDの厚さを、第1の樹脂層31のDの厚さと同一の15μmにしたこと以外は、実施例1と同様の要領で試験サンプルを作製した。
以上の実施例1〜4、及び、比較例1について、タッチセンサ用配線体及びタッチセンサ用配線基板が正常に機能するかを反応性で確認した結果を下記の表1に示す。
Figure 2016136971
以上の結果から、実施例1〜4についてタッチセンサ用配線基板1が正常に機能することが認められた。特に、実施例1及び実施例3については、タッチセンサ用配線体の膜厚を薄くしつつも、よりタッチセンサ用配線基板1が正常に機能することが認められた。実施例4については、よりタッチセンサ用配線基板1が最も正常に機能することが認められたが、実施例1及び実施例3に比べ膜厚が厚くなった。一方、比較例1については、タッチセンサ用配線基板1が正常に機能することが認められなかった。
1・・・タッチセンサ用配線基板
2・・・基板
21・・・主面
3・・・タッチセンサ用配線体
31・・・第1の樹脂層
311・・・支持部
312・・・平状部
32・・・第1の導体層
320、320B・・・第1の電極パターン
321、322・・・第1の導体線
323・・・側部
3231・・・第1の部分
3232・・・第2の部分
3233・・・平坦部
324・・・引き出し配線
325・・・上面(第1の対向面)
3251・・・平坦部
326・・・下面
33・・・第2の樹脂層
331・・・主部
332・・・凸部
34・・・第2の導体層
340、340B・・・第2の電極パターン
341、342・・・第2の導体線
343・・・側部
3431・・・第1の部分
3432・・・第2の部分
3433・・・平坦部
344・・・引き出し配線
345・・・上面
3451・・・平坦部
346・・・下面(第2の対向面)
35・・・第3の樹脂層
4・・・第1の凹版
41・・・凹部
411・・・離型層
45・・・第2の凹版
46・・・凹部
461・・・離型層
5・・・導電性材料
51・・・凹凸形状
55・・・導電性材料
6・・・接着材料
7・・・中間体
71・・・樹脂材料

Claims (13)

  1. 第1の樹脂層と、
    前記第1の樹脂層上に設けられ、第1の導体線を有する第1の導体層と、
    前記第1の導体層を覆う第2の樹脂層と、
    前記第2の樹脂層を介して前記第1の導体層上に設けられ、第2の導体線を有する第2の導体層と、を備え、
    前記第1及び第2の導体層は、前記第2の樹脂層により電気的に絶縁されており、
    下記(1)式を満たすタッチセンサ用配線体。
    <D・・・(1)
    但し、上記(1)式において、Dは、前記第2の導体線に沿って前記タッチセンサ用配線体を横断する第1の所定断面において、前記第1の導体線に対応する第1領域における前記第1の樹脂層の厚さであり、Dは、前記第1の所定断面の前記第1領域における前記第2の樹脂層の厚さである。
  2. 請求項1に記載のタッチセンサ用配線体であって、
    前記Dの厚さが、0.5〜100μmであり、
    前記Dの厚さが、30〜500μmであるタッチセンサ用配線体。
  3. 請求項1又は2に記載のタッチセンサ用配線体であって、
    前記タッチセンサ用配線体は、前記第2の導体層を覆う第3の樹脂層をさらに備え、
    下記(2)式をさらに満たすタッチセンサ用配線体。
    <D・・・(2)
    但し、上記(2)式において、Dは、前記第1の所定断面の前記第1領域における前記第3の樹脂層の厚さである。
  4. 請求項1〜3の何れか1項に記載のタッチセンサ用配線体であって、
    下記(3)式をさらに満たすタッチセンサ用配線体。
    ≦D≦125T・・・(3)
    但し、上記(3)式において、Tは、前記第1の所定断面における前記第1の導体線の厚さである。
  5. 請求項1〜4の何れか1項に記載のタッチセンサ用配線体であって、
    前記第2の樹脂層の比誘電率が3.0〜4.0であるタッチセンサ用配線体。
  6. 請求項1〜5の何れか1項に記載のタッチセンサ用配線体であって、
    前記第1の導体線の前記第2の導体線側の表面は、平坦であるタッチセンサ用配線体。
  7. 請求項1〜6の何れか1項に記載のタッチセンサ用配線体であって、
    下記(4)式をさらに満たすタッチセンサ用配線体。
    |H−H|<T/3・・・(4)
    但し、上記(4)式において、Hは、前記第1の所定断面の前記第1領域における前記第2の導体線の最大高さであり、Hは、前記第1の所定断面において、前記第1領域に隣接し前記第1領域と等しい幅を有する第2領域における前記第2の導体線の最小高さであり、Tは、前記第1の所定断面における前記第1の導体線の厚さである。
  8. 請求項1〜7の何れか1項に記載のタッチセンサ用配線体であって、
    前記第1の導体線は、前記第2の導体層側に向かって幅狭となるテーパー形状を有し、
    前記第2の導体線は、前記第1の導体層から離れる側に向かって幅狭となるテーパー形状を有するタッチセンサ用配線体。
  9. 請求項1〜8の何れか1項に記載のタッチセンサ用配線体であって、
    前記第1の導体線において、前記第2の導体線に対向する第1の対向面と反対側の面の面粗さは、前記第1の対向面の面粗さよりも粗く、
    前記第2の導体線において、前記第1の導体線に対向する第2の対向面の面粗さは、前記第2の対向面と反対側の面の面粗さよりも粗いタッチセンサ用配線体。
  10. 請求項1〜9の何れか1項に記載のタッチセンサ用配線体であって、
    前記第1の導体層は、前記第1の導体線から構成され所定方向に沿って延在する第1の電極パターンを有し、前記第2の導体層は、前記第2の導体線から構成され上記所定方向に交わる方向に沿って延在する第2の電極パターンを有し、
    前記第1の電極パターンの幅が3〜10mmであり前記第2の電極パターンの幅が0.5〜2mmであるタッチセンサ用配線体。
  11. 請求項10に記載のタッチセンサ用配線体であって、
    平面視において前記第1の電極パターンと前記第2の電極パターンとが重なる一つの重なり領域の面積が、3〜12mmであるタッチセンサ用配線体。
  12. 請求項1〜11の何れか1項に記載のタッチセンサ用配線体と、
    前記タッチセンサ用配線体を支持する支持体と、を備えるタッチセンサ用配線基板。
  13. 請求項12に記載のタッチセンサ用配線基板を備えるタッチセンサ。
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