JP6062135B1 - 配線体、配線基板、配線構造体、及びタッチセンサ - Google Patents

配線体、配線基板、配線構造体、及びタッチセンサ Download PDF

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Abstract

配線体(3)は、接着層(31)と、第1の端子部(324T)を有し、接着層(31)上に設けられた第1の導体層(32)と、少なくとも第1の端子部(324T)を除いて第1の導体層(32)を覆う樹脂層(33)と、第2の端子部(344T)を有し、樹脂層(33)上に設けられた第2の導体層(34)と、を備え、第1の端子部(324T)及び第2の端子部(344T)は、接着層(31)の厚さ方向に沿って相互にずれており、第1の端子部(324T)は、厚さ方向において、接着層(31)から離れる側に向かって突出しており、第1の端子部(324T)を厚さ方向に対して直交する方向に投影した場合、第1の端子部(324T)の投影部分の少なくとも一部は、樹脂層(33)と重なっている。

Description

本発明は、配線体、配線基板、配線構造体、及びタッチセンサに関するものである。
文献の参照による組み込みが認められる指定国については、2015年2月27日に日本国に出願された特願2015−038626号、及び、2015年2月27日に日本国に出願された特願2015−038629号に記載された内容を参照により本明細書に組み込み、本明細書の記載の一部とする。
透明電極がそれぞれ形成されたガラス基板及び透明フィルムを積層して形成された透明タッチパネルが知られている(例えば特許文献1参照)。
特許第2587975号公報
上記技術において、ガラス基板側の透明電極の回路を外部に取りだすために、透明フィルムに切れ込みを入れ、透明フィルムに設けられたガラス基板側の透明電極用取り出し回路とガラス基板側の透明電極を接続し、当該取り出し回路に形成された接続部とガラス基板側の透明電極との間を異方導電性接着剤により熱圧着することにより、透明フィルムから取り出しを行う。このように、ガラス基板側の透明電極は異方導電性接着剤を介して一度透明フィルムに接続しなければならないため、耐久性や取り出し性に劣る。
本発明が解決しようとする課題は、配線の取り出し性に優れる配線体、配線基板、配線構造体、及びタッチセンサを提供することである。
[1]本発明に係る配線体は、第1の樹脂層と、第1の端子部を有し、前記第1の樹脂層上に設けられた第1の導体層と、少なくとも前記第1の端子部を除いて前記第1の導体層を覆う第2の樹脂層と、第2の端子部を有し、前記第2の樹脂層上に設けられた第2の導体層と、を備え、前記第1の端子部及び前記第2の端子部は、前記第1の樹脂層の厚さ方向に沿って相互にずれており、前記第1の端子部は、前記厚さ方向において、前記第1の樹脂層から離れる側に向かって突出しており、前記第1の端子部を前記厚さ方向に対して直交する方向に投影した場合、前記第1の端子部の投影部分の少なくとも一部は、前記第2の樹脂層と重なっている。
[2]上記発明において、前記第1の導体層は、メッシュ状の第1の電極部をさらに有し、前記第2の導体層は、メッシュ状の第2の電極部をさらに有し、前記第1の電極部及び前記第1の端子部は、一体的に形成されており、前記第2の電極部及び前記第2の端子部は、一体的に形成されていてもよい。
[3]上記発明において、前記第2の樹脂層の最大厚さは、前記第1の導体層の最大厚さよりも大きくてもよい。
[4]上記発明において、前記第2の樹脂層の最大厚さは、前記第1の樹脂層の最大厚さよりも大きくてもよい。
[5]上記発明において、前記第2の端子部に対応する前記第2の樹脂層は、前記第1の端子部側に向かって徐々に肉薄となる肉薄部を有してもよい。
[6]上記発明において、前記第2の端子部に対応する前記第2の樹脂層の厚さは、前記第2の導体層の延在方向における前記第2の端子部側が相対的に小さくなっていてもよい。
[7]上記発明において、前記第1の端子部において、前記第1の樹脂層に接着する第1の接着面の面粗さは、前記第1の接着面と反対側の面の面粗さよりも粗く、前記第2の端子部において、前記第2の樹脂層に接着する第2の接着面の面粗さは、前記第2の接着面と反対側の面の面粗さよりも粗くてもよい。
[8]上記発明において、前記第1の端子部は、前記第1の樹脂層から離れる側に向かうに従って幅狭となるテーパー形状を有し、前記第2の端子部は、前記第2の樹脂層から離れる側に向かうに従って幅狭となるテーパー形状を有してもよい。
[9]上記発明において、前記第1の樹脂層は、前記第1の端子部に向かって突出する第1の凸部を有し、前記第1の端子部は、前記第1の凸部上に設けられており、前記第2の樹脂層は、前記第2の端子部に向かって突出する第2の凸部を有し、前記第2の端子部は、前記第2の凸部上に設けられていてもよい。
[10]上記発明において、前記第1の樹脂層は、前記第1の端子部と前記第2の端子部との間を分断するスリットを有してもよい。
[11]本発明に係る配線構造体は、上記配線体と、前記配線体に電気的に接続される接続配線基板と、を含み、前記接続配線基板は、接続基板と、前記第1の端子部に対向するように前記接続基板上に設けられた第1の接続端子と、前記第2の端子部に対向するように前記接続基板上に設けられた第2の接続端子と、を備える。
[12]上記発明において、前記第1の端子部に対応する前記第1の樹脂層は、前記第2の端子部に対応する前記第1の樹脂層に比べ、前記接続基板側に接近していてもよい。
[13]本発明に係る配線構造体は、上記配線体と、前記配線体に電気的に接続される接続配線基板と、を含み、前記接続配線基板は、接続基板と、前記第1の端子部に対向するように前記接続基板上に設けられた第1の接続端子と、前記第2の端子部に対向するように前記接続基板上に設けられた第2の接続端子と、を備え、前記接続基板は、前記第1の接続端子と前記第2の接続端子との間を分断するスリットを有する。
[14]上記発明において、前記第1の接続端子は、前記第2の接続端子に比べ、前記第1の樹脂層側に接近していてもよい。
[15]本発明に係る配線基板は、上記配線体、又は、上記配線構造体と、前記配線体又は前記配線構造体を支持する支持体と、を備える。
[16]本発明に係るタッチセンサは、上記発明の配線基板を備える。
本発明によれば、配線体が、第1の樹脂層と、当該第1の樹脂層上に設けられた第1の導体層と、第2の樹脂層と、当該第2の樹脂層上に設けられた第2の導体層と、を備えており、第1の導体層が有する第1の端子部及び第2の導体層が有する第2の端子部は、第1の樹脂層の厚さ方向に沿って相互にずれている。すなわち、第1の端子部及び第2の端子部は何れも配線体の一方面側に露出している。このため、異方導電性接着剤等を介して透明フィルム等に接続することを要することなく第1の端子部及び第2の端子部を取り出すことができるため、配線の取り出し性を向上することができる。
図1は、本発明の第1実施形態におけるタッチセンサを示す斜視図である。 図2は、本発明の第1実施形態における第1の導体層を示す平面図である。 図3は、本発明の第1実施形態における第2の導体層を示す平面図である。 図4は、図3のIV−IV線に沿った断面図である。 図5は、図3のV−V線に沿った断面図である。 図6は、図3のVI−VI線に沿った断面図である。 図7は、本発明の第1実施形態における第1の導体線の構造を説明するための幅方向の断面図である。 図8は、図1のVIII−VIII線に沿った断面図である。 図9は、図1のIX−IX線に沿った断面図である。 図10は、本発明の第1実施形態における第2の樹脂層の第1変形例を示す断面図である。 図11は、本発明の第1実施形態における第2の導体層の第2変形例を示す断面図である。 図12(A)〜図12(I)は、本発明の第1実施形態における配線基板の製造方法を説明するための断面図である。 図13(A)〜図13(I)は、本発明の第1実施形態における配線基板の製造方法の変形例を説明するための断面図である。 図14は、本発明の第2実施形態におけるタッチセンサを示す斜視図である。 図15は、本発明の第2実施形態における配線基板を示す斜視図である。 図16は、図15のXVI−XVI線に沿った断面図である。 図17は、本発明の第2実施形態における第2の樹脂層の第1変形例を示す断面図である。 図18は、図14のXVIII−XVIII線に沿った断面図である。 図19(A)〜図19(L)は、本発明の第2実施形態における配線構造体の製造方法を説明するための断面図である。 図20(A)及び図20(B)は、本発明の第2実施形態における配線構造体の変形例における製造方法を説明するための断面図である。 図21は、本発明の実施形態における第1及び第2の導体層の変形例を示す平面図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
≪第1実施形態≫
図1は本発明の第1実施形態におけるタッチセンサを示す斜視図であり、図2は本発明の第1実施形態における第1の導体層を示す平面図であり、図3は本発明の第1実施形態における第2の導体層を示す平面図であり、図4は図3のIV−IV線に沿った断面図であり、図5は図3のV−V線に沿った断面図であり、図6は図3のVI−VI線に沿った断面図である。また、図7は本発明の第1実施形態における第1の導体線の構造を説明するための幅方向の断面図、図8は図1のVIII−VIII線に沿った断面図であり、図9は図1のIX−IX線に沿った断面図であり、図10は本発明の第1実施形態における第2の樹脂層の第1変形例を示す断面図であり、図11は本発明の第1実施形態における第2の導体層の第2変形例を示す断面図(図3のP−P線に相当する断面図)である。
本実施形態におけるタッチセンサ10は、例えば、静電容量方式等のタッチパネルやタッチパッドに用いられるタッチ入力装置であり、図1に示すように、基板2と、当該基板2上に配置された配線体3とを備えている。配線体3は、接着層31と、第1の導体層32と、樹脂層33と、第2の導体層34と、を備えている(図4〜図6参照)。
基板2は、図1に示すように、矩形状を有しており、ポリエチレンテレフタレート(PET)製のフィルムから構成されている。なお、基板2を構成する材料は、特にこれに限定されない。例えば、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリイミド樹脂(PI)、ポリエーテルイミド樹脂(PEI)、ポリカーボネート(PC)、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、液晶ポリマー(LCP)、シクロオレフィンポリマー(COP)、シリコーン樹脂(SI)、アクリル樹脂、フェノール樹脂、エポキシ樹脂、グリーンシート、ガラス等の材料を例示できる。これら基材は易接着層や光学調整層が形成されていても良い。また、例えば、ディスプレイを基板2として用いてもよい。なお、基板2の形状は特に限定されない。本実施形態における基板2が本発明の支持体の一例に相当する。
樹脂層としての接着層31は、基板2と第1の導体層32とを相互に接着して固定するための層であり、図4又は図5に示すように、基板2における主面21上の全体に設けられている。接着層31を構成する接着材料としては、エポキシ樹脂、アクリル樹脂、ポリエステル樹脂、ウレタン樹脂、ビニル樹脂、シリコーン樹脂、フェノール樹脂、ポリイミド樹脂等のUV硬化性樹脂、熱硬化性樹脂又は熱可塑性樹脂やセラミクス等を例示することができる。この接着層31は、図4に示すように、第1の導体線322(後述)を支持する支持部311と、当該支持部311と基板2の主面21との間に設けられ、当該主面21を覆う平状部312と、を有しており、それら支持部311及び平状部312は一体的に形成されている。本実施形態における支持部311が本発明の第1の凸部の一例に相当する。
本実施形態における支持部311の断面形状(第1の導体線322(後述)の延在方向に対する断面形状)は、図4に示すように、基板2から離れる方向(図2中の+Z軸方向)に向かって幅狭となる形状となっている。また、支持部311と第1の導体線322との境界は、当該第1の導体線322の下面326の凹凸形状に対応した凹凸形状となっている。このような凹凸形状は、第1の導体線322の下面326の面粗さに基づいて形成されている。なお、図6に示すように、第1の導体線322の延在方向に沿った断面における支持部311と第1の導体線322との境界も、第1の導体線322の下面326の凹凸形状に対応した凹凸形状となっている。下面326の面粗さについては、後に詳細に説明する。図4及び図6においては、本実施形態における配線体3を分かり易く説明するために、支持部311と第1の導体線322との境界の凹凸形状を誇張して示している。
平状部312は、略均一な高さ(厚さ)で基板2の主面21全体に設けられている。特に限定しないが、平状部312の厚さは、5μm〜100μmの範囲内で設定することができる。支持部311が平状部312上に設けられていることにより、支持部311において接着層31は突出しており、当該支持部311において第1の導体線322の剛性が向上している。
なお、接着層31から平状部312を省略し、支持部311のみで接着層31を構成してもよい。この場合には、配線基板1全体の光透過性が向上するため、タッチセンサ10の視認性を向上することができる。本実施形態における接着層31が本発明の第1の樹脂層の一例に相当する。
第1の導体層32は、例えば、電極や引き出し線として機能する層であり、銀や銅、ニッケル、スズ、ビスマス、亜鉛、インジウム、パラジウム等の金属材料や、グラファイト、カーボンブラック(ファーネスブラック、アセチレンブラック、ケッチェンブラック)、カーボンナノチューブ、カーボンナノファイバ等のカーボン系材料を含有する導電性材料(導電性粉末や導電性粒子)と、アクリル樹脂、ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂、ビニル樹脂、ウレタン樹脂、フェノール樹脂、ポリイミド樹脂、シリコーン樹脂、フッ素樹脂等を含有するバインダ樹脂等から構成されている。
この第1の導体層32に含まれる導電性材料としては、第1の導体線322を例にして説明すると、当該第1の導体線322の幅に応じて、例えば、0.5μm以上2μm以下の直径φ(0.5≦φ≦2)を有する導電性材料を用いることができる。なお、第1の導体線322における電気抵抗値を安定させる観点から、形成する第1の導体線322の幅の半分以下の平均直径φを有する導電性材料を用いることが好ましい。また、導電性材料としては、BET法により測定した比表面積が20m/g以上の粒子を用いることが好ましい。
第1の導体層32として、一定以下の比較的小さい電気抵抗値が求められる場合、導電性材料としては金属材料を用いることが好ましいが、第1の導体層32として、一定以上の比較的大きい電気抵抗値が許容される場合には、導電性材料としてカーボン系材料を用いることができる。なお、導電性材料としてカーボン系材料を用いると、メッシュフィルムのヘイズや全光線反射率を改善させる観点から好ましい。
このような第1の導体層32は、導電性ペーストを塗布して硬化させることで形成されている。導電性ペーストの具体例としては、導電性材料を、バインダ樹脂、水もしくは溶剤、および各種添加剤に混合して構成する導電性ペーストを例示することができる。導電性ペーストに含まれる溶剤としては、α-テルピネオール、ブチルカルビトールアセテート、ブチルカルビトール、1−デカノール、ブチルセルソルブ、ジエチレングリコールモノエチルエーテルアセテート、テトラデカン等を例示することができる。なお、上述の導電性材料として、金属塩を用いてもよい。金属塩としては、上述の金属の塩を挙げることができる。また、第1の導体層32を構成する材料からバインダ樹脂を省略してもよい。
本実施形態における第1の導体層32は、図2に示すように、図2中のY軸方向に沿って延在する第1の電極パターン320と、当該第1の電極パターン320に接続された引き出し配線324と、を有している。本実施形態では、図2中のX軸方向に沿って3つの第1の電極パターン320が略等間隔で配置されている。なお、第1の導体層32に含まれる第1の電極パターン320の数及び配置は、特に上記に限定されない。
第1の電極パターン320は、複数の第1の導体線321、322を有している。第1の導体線321は、図2に示すように、直線状に延在していると共に、第1の導体線322も直線状に延在している。また、複数の第1の導体線321はそれぞれ略間隔で平行に並んで配置されていると共に、複数の第1の導体線322もそれぞれ略等間隔で平行に並んで配置されている。本実施形態では、第1の導体線321と第1の導体線322とは互いに直行しており、これにより第1の電極パターン320は、矩形状の格子形状を有するメッシュ状となっている。
本実施形態において第1の導体線321、322は、第1の電極パターン320の延在方向(図2中のY軸方向)に対してそれぞれ45度傾斜して配置されているが、それらが他の角度(例えば30度)でそれぞれ傾斜して配置されていてもよい。また、第1の導体線321、322の一方が第1の電極パターン320の延在方向(図2中のY軸方向)に対して90度傾斜して配置されていてもよい。
なお、第1の導体線321、322が曲線状、馬蹄状、ジグザグ線状等に延在していてもよく、直線状の部分と曲線状、馬蹄状、ジグザグ線状等の部分とが混在していてもよい。また、本実施形態において、第1の導体線321、322は互いに略等しい線幅を有しているが、第1の導体線321、322が相互に異なる線幅を有していてもよい。
第1の導体線321,322の幅としては、50nm〜1000μmであることが好ましく、500nm〜150μmであることがより好ましく、1μm〜10μmであることがさらに好ましく、1μm〜5μmであることがさらにより好ましい。また、第1の導体線321,322の高さとしては、50nm〜3000μmであることが好ましく、500nm〜450μmであることがより好ましく、500nm〜10μmであることがさらに好ましい。
なお、第1の導体線321,322によって構成されるメッシュの各網目の形状は、特に限定されない。たとえば、各網目の形状が次のような幾何学的模様であってもよい。すなわち、第1の導体線321,322によって構成されるメッシュの網目の形状が、正三角形、二等辺三角形、直角三角形等の三角形でもよいし、平行四辺形、台形等の四角形でもよい。また、網目の形状が、六角形、八角形、十二角形、二十角形等のn角形や、円、楕円、星型等でもよい。
本実施形態では、第1の電極パターン320において引き出し配線324と接続された辺部320aは、第1の導体線321、322よりも幅広となっている。特に図示しないが、第1の導体線321、322により形成されるメッシュ形状の少なくとも一部を囲む枠部を、第1の電極パターン320が有していてもよい。本実施形態における第1の導体線321、322、辺部320a及び引き出し配線324は、一体的に形成されている。
図4に示すように、第1の導体線322の側部323と接着層31における支持部311の側部とは、滑らかに連続することにより1つの平面を形成している。第1の導体線322は、第2の導体層34側に向かって幅狭となるテーパー形状を有しており、これにより第1の導体線322の断面形状(第1の導体線322の延在方向に対する断面形状)は略台形形状となっている。なお、第1の導体線322の断面形状は、特にこれに限定されない。例えば、第1の導体線322の断面形状が正方形状、長方形状、三角形状等であってもよい。なお、本実施形態では、第1の導体線321も第1の導体線322と同様の断面形状となっている。
本実施形態の第1の導体線322における図4中の下面326は、支持部311に接着する接着面である。一方、上面325は、第1の導体線322において下面326と反対側に位置している。上面325は、基板2の主面21(接着層31の平伏部312の上面)に対して実質的に平行となっている。
上面325は、第1の導体線322の幅方向の断面において、平坦部3251を含んでいる。この平坦部3251は、第1の導体線322の幅方向の断面において、上面325に存在する直線状の部分(すなわち、曲率半径が極めて大きい部分)であり、平面度が0.5μm以下となっている。なお、平面度としては、JIS法(JIS B0621(1984))により定義することができる。
本実施形態では、平坦部3251の平面度は、レーザー光を用いた非接触式の測定方法を用いて求める。具体的には、帯状のレーザー光を測定対象(具体的には、上面325)に照射し、その反射光を撮像素子(たとえば、2次元CMOS)上に結像させて平面度を測定する。平面度の算出方法としては、対象の平面において、できるだけ離れた3点を通過する平面をそれぞれ設定し、それらの偏差の最大値を平面度として算出する方法(最大ふれ式平面度)を用いる。なお、平面度の測定方法や算出方法は、特に上述に限定されない。例えば、平面度の測定方法は、ダイヤルゲージ等を用いた接触式の測定方法であってもよい。また、平面度の算出方法は、対象となる平面を、平行な平面で挟んだときにできる隙間の値を平面度として算出する方法(最大傾斜式平面度)であってもよい。
本実施形態の平坦部3251は、上面325の略全体に形成されている。なお、特に上述に限定されず、平坦部3251は、上面325の一部に形成されていてもよい。この場合、例えば、平坦部が上面の両端を含まない領域に形成されていてもよい。平坦部が上面の一部に形成される場合、当該平坦部の幅は、上面の幅に対して少なくとも1/2以上となっている。
側部323は上面325と下面326との間に位置している。この側部323は、第1の部分3231で上面325と繋がり、第2の部分3232で下面326と繋がっている。本実施形態の第1の導体線322は、第2の導体層34側に向かって幅狭となるテーパー形状を有していることから、第2の部分3232は、第1の部分3231よりも外側に位置している。本実施形態の側部323は、第1の導体線322の幅方向の断面において、第1及び第2の部分3231,3232を通る仮想直線(不図示)上を延在する直線状の面となっている。
なお、側部323の形状は、特に上述に限定されない。たとえば、側部323は、第1の導体線322の幅方向の断面において、第1及び第2の部分3231,3232を通る仮想直線よりも外側に突出していてもよい。このように、側部323は、第1の導体線322の幅方向の断面において、第1及び第2の部分を通る仮想直線よりも内側に凹んでいない形状(第1の導体線322の裾が広がらない形状)であることが好ましい。
本実施形態の側部323は、第1の導体線322の幅方向の断面において、平坦部3233を含んでいる。平坦部3233は、第1の導体線322の幅方向の断面において、側部323に存在する直線状の部分(すなわち、曲率半径が極めて大きい部分)であり、平面度が0.5μm以下となっている。平坦部3233の平面度は、平坦部3251の平面度の測定方法と同様の方法を用いて測定することができる。本実施形態では、側部323の略全体に平坦部3233が形成されている。なお、平坦部3233の形状は、特に上述に限定されず、側部323の一部に形成されてもよい。
側部323における光の乱反射を抑制する観点から、側部323と上面325との間の角度θは、90°〜170°(90°≦θ≦170°)であることが好ましく、90°〜120°(90°≦θ≦120°)であることがより好ましい。本実施形態では、一の第1の導体線322において、一方の側部323と上面325との間の角度と、他方の側部323と上面325との間の角度とは、実質的に同一となっている。なお、一の第1の導体線322において、一方の側部323と上面325との間の角度と、他方の側部323と上面325との間の角度とは、異なる角度であってもよい。
本実施形態における第1の導体線322における図4中の下面326の面粗さは、第1の導体線322と接着層31との接触面積を増加し、第1の導体線322と接着層31とを強固に固定する観点から、当該第1の導体線322における図4中の上面325の面粗さよりも粗いことが好ましい。本実施形態では、上面325が平坦部3251を含んでいることから、上記第1の導体線322における面粗さの相対的関係(下面326の面粗さが上面325の面粗さに対して相対的に粗い関係)が成立している。具体的には、第1の導体線322の下面326の面粗さRaが0.1μm〜3μm程度であるのに対し、上面325の面粗さRaは0.001μm〜1.0μm程度となっていることが好ましい。なお、第1の導体線322の下面326の面粗さRaが0.1μm〜0.5μmであることがより好ましく、上面325の面粗さRaが0.001〜0.3μmであることがさらにより好ましい。また、下面326の面粗さと、上面325の面粗さとの比(下面326の面粗さに対する上面325の面粗さ)が、0.01〜1未満であることが好ましく、0.1〜1未満であることがより好ましい。また、上面325の面粗さは、第1の導体線322の幅(最大幅)の5分の1以下であることが好ましい。なお、このような面粗さは、JIS法(JIS B0601(2013年3月21日改正))により測定することができる。下面326の面粗さ及び上面325の面粗さの測定は、第1の導体線322の幅方向に沿って行ってもよいし(図4参照)、第1の導体線322の延在方向に沿って行ってもよい(図6参照)。
因みに、JIS法(JIS B0601(2013年3月21日改正))に記載されるように、ここでの「面粗さRa」とは「算術平均粗さRa」のことをいう。この「算術平均粗さRa」とは、断面曲線から長波長成分(うねり成分)を遮断して求められる粗さパラメータのことをいう。断面曲線からのうねり成分の分離は、形体を求めるのに必要な測定条件(たとえば、当該対象物の寸法等)に基づいて行われる。
また、本実施形態では、側部323も平坦部3233を含んでいる。そして、上面325と同様、下面326の面粗さは、平坦部3233を含む側部323の面粗さよりも粗くなっている。具体的には、上述の下面326の面粗さRaに対して、側部323の面粗さRaは0.001μm〜1.0μm程度となっていることが好ましい。なお、側部323の面粗さRaは0.001μm〜0.3μmであることがより好ましい。側部323の面粗さの測定は、第1の導体線322の幅方向に沿って行ってもよいし、第1の導体線322の延在方向に沿って行ってもよい。
本実施形態では、上面325が平坦部3251を含み、側部323が平坦部3233を含んでいる。この場合、下面326を除く他の面側(すなわち、上面325及び側部323を含む面側)における配線体3の乱反射率が、下面326側における配線体3の乱反射率に対して相対的に小さくなっていることが好ましい。具体的には、下面326側における配線体3の乱反射率と下面326を除く他の面側における配線体3の乱反射率との比(下面326側における配線体3の乱反射率に対する下面326を除く他の面側における配線体3の乱反射率)が0.1〜1未満となっていることが好ましく、0.3〜1未満であることがより好ましい。
上述した接着面と他の面との面粗さの相対的関係を有する第1の導体線322Bの形状の一例について、図7を参照しながら説明する。図7に示す第1の導体線322Bは、導電性材料Mとバインダ樹脂Bとを含み構成される。そして、第1の導体線322Bの幅方向の断面において、下面326Bでは、導電性材料Mの一部がバインダ樹脂Bから突出しており、これにより、当該下面326Bが凹凸形状となっている。一方、第1の導体線322Bの幅方向の断面において、上面325B及び側部323Bでは、導電性材料M同士の間にバインダ樹脂Bが入り込み、バインダ樹脂Bが導電性材料Mを覆っている。これにより、上面325Bに平坦部3251Bが形成されている。また、側部323Bに平坦部3233Bが形成されている。なお、上面325B及び側部323Bにおいて、導電性材料Mがバインダ樹脂Bにより覆われていることで、隣り合う第1の導体線322同士の間における電気絶縁性が向上し、マイグレーションの発生が抑制される。
図7に示す形態では、下面326Bにおいて導電性材料Mの一部がバインダ樹脂Bから突出していることで、当該下面326Bの面粗さが比較的大きくなっている。一方、上面325Bにおいては、バインダ樹脂Bにより導電性材料Mが覆われていることで、当該上面325Bの面粗さが比較的小さくなっている。これにより、下面326Bの面粗さが上面325Bの面粗さよりも粗くなっている。
また、側部323Bにおいても、上面325Bと同様、バインダ樹脂Bにより導電性材料Mが覆われていることで、当該側部323Bの面粗さが比較的小さくなっている。これにより、下面326Bの面粗さが側部323Bの面粗さよりも粗くなっている。なお、下面、上面、及び側部の形状は、図7に示す形態に限定されない。
引き出し配線324、及び、当該引き出し配線324に対応する部分における接着層31の断面形状は、図8に示すように、第1の導体線322及び当該第1の導体線322に接着する接着層31と同様の断面形状をそれぞれ有している。
すなわち、接着層31が、支持部311及び平状部312を有しており、引き出し配線324は当該支持部311上に設けられている。引き出し配線324の側部327と接着層31における支持部311の側部とは、滑らかに連続することにより1つの平面を形成している。引き出し配線324は、第2の導体層34側(図8における+Z軸方向側)に向かって幅狭となるテーパー形状を有しており、これにより引き出し配線324の断面形状(引き出し配線324の延在方向に対する断面形状)は略台形形状となっている。なお、引き出し配線324の断面形状は、特にこれに限定されない。例えば、引き出し配線324の断面形状が正方形状、長方形状、三角形状等であってもよい。
本実施形態における引き出し配線324は、第1の電極パターン320を構成する材料と実質的に同一の材料から構成されていると共に、第1の電極パターン320及び引き出し配線324は、一体的に形成されている。また、当該引き出し配線324の先端部は、不図示の外部端子等と接続される第1の端子部324T(図1参照)となっている。
本実施形態の引き出し配線324における図8中の下面328は、支持部311に接着する接着面である。一方、上面329は、引き出し配線324において下面328と反対側に位置している。上面329は、基板2の主面21(接着層31の平伏部312の上面)に対して実質的に平行となっている。
上面329は、引き出し配線324の幅方向の断面において、平坦部3291を含んでいる。この平坦部3291は、引き出し配線324の幅方向の断面において、上面329に存在する直線状の部分(すなわち、曲率半径が極めて大きい部分)であり、平面度が0.5μm以下となっている。なお、平面度としては、JIS法(JIS B0621(1984))により定義することができる。平坦部3291の平面度は、平坦部3251の平面度の測定方法と同様の方法を用いて測定することができる。
本実施形態の平坦部3291は、上面329の略全体に形成されている。なお、特に上述に限定されず、平坦部3291は、上面329の一部に形成されていてもよい。この場合、例えば、平坦部が上面の両端を含まない領域に形成されていてもよい。平坦部が上面の一部に形成される場合、当該平坦部の幅は、上面の幅に対して少なくとも1/2以上となっている。
側部327は上面329と下面328との間に位置している。この側部327は、第1の部分3271で上面329と繋がり、第2の部分3272で下面328と繋がっている。本実施形態の引き出し配線324は、第2の導体層34側に向かって幅狭となるテーパー形状を有していることから、第2の部分3272は、第1の部分3271よりも外側に位置している。本実施形態の側部327は、引き出し配線324の幅方向の断面において、第1及び第2の部分3271,3272を通る仮想直線(不図示)上を延在する直線状の面となっている。
なお、側部327の形状は、特に上述に限定されない。たとえば、側部327は、引き出し配線324の幅方向の断面において、第1及び第2の部分3271,3272を通る仮想直線よりも外側に突出していてもよい。このように、側部327は、引き出し配線324の幅方向の断面において、第1及び第2の部分を通る仮想直線よりも内側に凹んでいない形状(引き出し配線の裾が広がらない形状)であることが好ましい。
本実施形態の側部327は、引き出し配線324の幅方向の断面において、平坦部3273を含んでいる。平坦部3273は、引き出し配線324の幅方向の断面において、側部327に存在する直線状の部分(すなわち、曲率半径が極めて大きい部分)であり、平面度が0.5μm以下となっている。この平坦部3273の平面度は、上述の平坦部3251の平面度の測定方法と同様の方法により測定することができる。本実施形態では、側部327の略全体に平坦部3273が形成されている。なお、平坦部3237の形状は、特に上述に限定されず、側部327の一部に形成されてもよい。
側部327と上面329との間の角度θは、90°〜170°(90°≦θ≦170°)であることが好ましく、90°〜120°(90°≦θ≦120°)であることがより好ましい。本実施形態では、一の引き出し配線324において、一方の側部327と上面329との間の角度と、他方の側部327と上面329との間の角度とは、実質的に同一となっている。なお、一の引出配線324において、一方の側部327と上面329との間の角度と、他方の側部327と上面329との間の角度とは、異なる角度であってもよい。
本実施形態における引き出し配線324における図8中の下面(第1の接着面)328の面粗さは、引き出し配線324を接着層31に強固に固定する観点から、当該引き出し配線324における図8中の上面329の面粗さよりも粗いことが好ましい。本実施形態では、上面329が平坦部3291を含んでいることから、上記引き出し配線324における面粗さの相対的関係(下面328の面粗さが上面329の面粗さに対して相対的に粗い関係)が成立している。具体的には、引き出し配線324の下面328の面粗さRaが0.1μm〜3μm程度であるのに対し、上面329の面粗さRaは0.001μm〜1.0μm程度となっていることが好ましい。なお、引き出し配線324の下面328の面粗さRaが0.1μm〜0.5μmであることがより好ましく、上面329の面粗さRaが0.001〜0.3μmであることがさらにより好ましい。また、下面328の面粗さと、上面329の面粗さとの比(下面328の面粗さに対する上面329の面粗さ)が、0.01〜1未満であることが好ましく、0.1〜1未満であることがより好ましい。また、上面329の面粗さは、引き出し配線324の幅(最大幅)の5分の1以下であることが好ましい。なお、このような面粗さは、JIS法(JIS B0601(2013年3月21日改正))により測定することができる。下面328の面粗さ及び上面329の面粗さの測定は、引き出し配線324の幅方向に沿って行ってもよいし、引き出し配線324の延在方向に沿って行ってもよい。
また、本実施形態では、側部327も平坦部3273を含んでいる。そして、上面329と同様、下面328の面粗さは、平坦部3273を含む側部327の面粗さよりも粗くなっている。具体的には、上述の下面328の面粗さRaに対して、側部327の面粗さRaは0.001μm〜1.0μm程度となっていることが好ましい。なお、側部327の面粗さRaは0.001μm〜0.3μmであることがより好ましい。側部327の面粗さの測定は、引き出し配線324の幅方向に沿って行ってもよいし、引き出し配線324の延在方向に沿って行ってもよい。
なお、ここでは、引き出し配線324の形状について詳細に説明したが、当該引き出し配線324の一部である第1の端子部324Tも、上述した引き出し配線324の形状と同様の形状を有している。したがって、第1の端子部324Tの形状について、詳細の説明を省略する。
本実施形態における樹脂層33は、エポキシ樹脂、アクリル樹脂、ポリエステル樹脂、ウレタン樹脂、ビニル樹脂、シリコーン樹脂、フェノール樹脂、ポリイミド樹脂等のUV硬化性樹脂、熱硬化性樹脂又は熱可塑性樹脂やセラミクス等から構成されている。本実施形態における樹脂層33が本発明の第2の樹脂層の一例に相当する。
樹脂層33は、図4〜図6に示すように、略平坦状の上面を有し基板2の主面21に設けられた主部331と、当該主部331上に設けられた凸部332と、を有している。主部331は、図4又は図5に示すように、第1の導体層32と、第1の電極パターン320との接着面を除いた接着層31と、を覆っている。また、図1に示すように、不図示の外部端子を接続するための端子領域333において、第1の端子部324T及び第2の端子部344T(後述)は配線基板1の外部に露出している。凸部332は、第2の導体層34側(+Z軸方向側)に向かって突出しており、第2の導体層34の第2の電極パターン340に対応して形成されている。本実施形態における樹脂層33の主部331及び凸部332は一体的に構成されている。本実施形態における凸部332が本発明の第2の凸部の一例に相当する。
本実施形態における凸部332の断面形状(第2の導体線342(後述)の延在方向に対する断面形状)は、図6に示すように、基板2から離れる方向(図6中の上方向)に向かって幅狭となる形状となっている。また、凸部332と第2の導体線342との境界は、当該第2の導体線342の下面346の凹凸形状に対応した凹凸形状となっている。凸部332が主部331上に設けられていることにより、当該凸部332において第2の導体線342の剛性が向上している。このような下面346の凹凸形状は、第2の導体線342の下面346の面粗さに基づいて形成されている。なお、図4に示すように、第2の導体線342の延在方向に沿った断面における凸部332と第2の導体線342との境界も、第2の導体線342の下面346の凹凸形状に対応した凹凸形状となっている。下面346の面粗さについては、後に詳細に説明する。図4及び図6においては、本実施形態における配線体3を分かり易く説明するために、凸部332と第2の導体線342との境界の凹凸形状を誇張して示している。
また、本実施形態では図9に示すように、樹脂層33の厚さ(最大厚さ)Wは、第1の導体層32の厚さ(最大厚さ)Wよりも大きくなっている。これにより、第1の導体層32と第2の導体層34との間の絶縁を確保することが可能となっている。また、本実施形態では、樹脂層33の厚さ(最大厚さ)Wは、接着層31の厚さ(最大厚さ)Wよりも大きくなっている。
なお、上記における厚さ(最大厚さ)とは、平均最大厚さである。ここで、平均最大厚さとは、それぞれの導体線の幅方向に沿った断面を、当該導体線の延在方向全体に亘って複数採取し、それぞれの断面ごとに求められる厚さの最大値を平均したものである。因みに、上記の導体線には、第1の導体層32を構成する第1の導体線321,322及び引き出し配線324(第1の端子部324T)、並びに、第2の導体層34を構成する第2の導体線341,342及び引き出し配線344(第2の端子部344T)が含まれる。求めるパラメータに応じて、上記導体線は、適宜選択される。
樹脂層33の厚さ(最大厚さ)Wを求める場合において、当該樹脂層33の厚さの最大値とは、第2の端子部344Tに対応する樹脂層33における当該第2の端子部344Tの下面348との接触部分(接着面)と、樹脂層33の下面との間のZ軸方向に沿った距離である。本実施形態では、樹脂層33の下面は、接着層31の上面との接触部分であるが、接着層31がない場合は、基材2の主面21との接触面である。
また、第1の導体層32の厚さ(最大厚さ)Wを求める場合において、当該第1の導体層32の厚さの最大値とは、第1の端子部324T(引き出し配線324)における下面328と上面329との間のZ軸方向に沿った距離である。
また、接着層31の厚さ(最大厚さ)Wを求める場合において、当該接着層31の厚さの最大値とは、第1の端子部324Tに対応する接着層31における当該第1の端子部324Tの下面328との接触部分(接触面)と、接着層31の下面(基材2の主面21との接触部分)との間のZ軸方向に沿った距離である。
第2の導体層34は、例えば、電極や引き出し線として機能する層であり、第1の導体層32と同様の導電性材料から構成されている。本実施形態における第2の導体層34は、図3に示すように、樹脂層33上に直接設けられており、図3中のX軸方向に沿って延在する第2の電極パターン340と、当該第2の電極パターン340に接続された引き出し配線344と、を有している。本実施形態では、図3中のY軸方向に沿って4つの第2の電極パターン340が略等間隔で配置されている。本実施形態では、図3中の+Y軸方向側に配置された2つの第2の電極パターン340は、図3中の−X軸方向側で引き出し配線344と接続されており、図3中の−Y軸方向側に配置された2つの第2の電極パターン340は、図3中の+X軸方向側で引き出し配線344と接続されている。なお、第2の導体層34に含まれる第2の電極パターンの数及び配置は、特に上記に限定されない。
第2の電極パターン340は、複数の第2の導体線341、342を有している。第2の導体線341は、図3に示すように、直線状に延在していると共に、第2の導体線342も直線状に延在している。また、複数の第2の導体線341はそれぞれ略間隔で平行に並んで配置されていると共に、複数の第2の導体線342もそれぞれ略等間隔で平行に並んで配置されている。本実施形態では、第2の導体線341と第2の導体線342とは互いに直行しており、これにより第2の電極パターン340は、矩形状の格子形状を有するメッシュ状となっている。なお、本実施形態では、第1の電極パターン320のメッシュ形状を構成する単位格子と、第2の電極パターン340のメッシュ形状を構成する単位格子と、は互いに略等しい形状となっているが、特にこれに限定されない。
本実施形態において第2の導体線341、342は、第2の電極パターン340の延在方向(図3中のX軸方向)に対してそれぞれ45度傾斜して配置されているが、それらが他の角度(例えば30度)でそれぞれ傾斜して配置されていてもよい。また、第2の導体線341、342の一方が第2の電極パターン340の延在方向(図3中のX軸方向)に対して90度傾斜して配置されていてもよい。
なお、第2の導体線341、342が曲線状、馬蹄状、ジグザグ線状等に延在していてもよく、直線状の部分と曲線状、馬蹄状、ジグザグ線状等の部分とが混在していてもよい。また、第2の導体線341と第2の導体線342とが交わる角度は直角に特に限定されない。本実施形態において、第2の導体線341、342は互いに略等しい線幅を有しているが、第2の導体線341、342が相互に異なる線幅を有していてもよい。第2の導体線341,342の幅としては、上述の第1の導体線321,322の幅として挙げた範囲と同じ範囲で設定することができる。
なお、第2の導体線341,342によって構成されるメッシュの各網目の形状は、特に限定されない。たとえば、各網目の形状が次のような幾何学的模様であってもよい。すなわち、第2の導体線341,342によって構成されるメッシュの網目の形状が、正三角形、二等辺三角形、直角三角形等の三角形でもよいし、平行四辺形、台形等の四角形でもよい。また、網目の形状が、六角形、八角形、十二角形、二十角形等のn角形や、円、楕円、星型等でもよい。
本実施形態では、第2の電極パターン340において引き出し配線344と接続された辺部340aは、第2の導体線341、342よりも幅広となっている。特に図示しないが、第2の導体線341、342により形成されるメッシュ形状の少なくとも一部を囲む枠部を、第2の電極パターン340が有していてもよい。本実施形態における第2の導体線341、342、辺部340a及び引き出し配線344は、一体的に形成されている。引き出し配線344の先端部は、不図示の外部端子等と接続される第2の端子部344T(図1参照)となっている。
図6に示すように、第2の導体線342の側部343と樹脂層33における凸部332の側部とは、滑らかに連続することにより1つの平面を形成している。第2の導体線342は、第1の導体層32から離れる側(図6中の上方向側)に向かって幅狭となるテーパー形状を有しており、これにより第2の導体線342の断面形状(第2の導体線342の延在方向に対する断面形状)は略台形形状となっている。なお、第2の導体線342の断面形状は、特にこれに限定されない。例えば、第2の導体線342の断面形状が正方形状、長方形状、三角形状等であってもよい。なお、本実施形態では、第2の導体線341も第2の導体線342と同様の断面形状となっている。
本実施形態の第2の導体線342における図6中の下面346は、支持部332に接着する接着面である。一方、上面345は、第2の導体線342において下面346と反対側に位置している。上面345は、基板2の主面21(樹脂層33の主部331の上面)に対して実質的に平行となっている。
上面345は、第2の導体線342の幅方向の断面において、平坦部3451を含んでいる。この平坦部3451は、第2の導体線342の幅方向の断面において、上面345に存在する直線状の部分(すなわち、曲率半径が極めて大きい部分)であり、平面度が0.5μm以下となっている。なお、平面度としては、JIS法(JIS B0621(1984))により定義することができる。平坦部3451の平面度は、平坦部3251の平面度の測定方法と同様の方法を用いて測定することができる。
本実施形態の平坦部3451は、上面345の略全体に形成されている。なお、特に上述に限定されず、平坦部3451は、上面345の一部に形成されていてもよい。この場合、例えば、平坦部が上面の両端を含まない領域に形成されていてもよい。平坦部が上面の一部に形成される場合、当該平坦部の幅は、上面の幅に対して少なくとも1/2以上となっている。
側部343は上面345と下面346との間に位置している。この側部343は、第1の部分3431で上面345と繋がり、第2の部分3432で下面346と繋がっている。本実施形態の第2の導体線352は、第1の導体層32から離れる側に向かって幅狭となるテーパー形状を有していることから、第2の部分3432は、第1の部分3431よりも外側に位置している。本実施形態の側部343は、第2の導体線342の幅方向の断面において、第1及び第2の部分3431,3432を通る仮想直線(不図示)上を延在する直線状の面となっている。
なお、側部343の形状は、特に上述に限定されない。たとえば、側部343は、第2の導体線342の幅方向の断面において、第1及び第2の部分3431,3432を通る仮想直線よりも外側に突出していてもよい。このように、側部343は、第2の導体線342の幅方向の断面において、第1及び第2の部分を通る仮想直線よりも内側に凹んでいない形状(第2の導体線342の裾が広がらない形状)であることが好ましい。
本実施形態の側部343は、第2の導体線342の幅方向の断面において、平坦部3433を含んでいる。平坦部3433は、第2の導体線342の幅方向の断面において、側部343に存在する直線状の部分(すなわち、曲率半径が極めて大きい部分)であり、平面度が0.5μm以下となっている。この平坦部3433の平面度は、上述の平坦部3251の平面度の測定方法と同様の方法により測定することができる。本実施形態では、側部343の略全体に平坦部3433が形成されている。なお、平坦部3433の形状は、特に上述に限定されず、側部343の一部に形成されてもよい。なお、一の第2の導体線342において、一方の側部343と上面345との間の角度と、他方の側部343と上面345との間の角度とは、異なる角度であってもよい。
側部343における光の乱反射を抑制する観点から、側部343と上面345との間の角度θは、90°〜170°(90°≦θ≦170°)であることが好ましく、90°〜120°(90°≦θ≦120°)であることがより好ましい。本実施形態では、一の第2の導体線342において、一方の側部343と上面345との間の角度と、他方の側部343と上面345との間の角度とは、実質的に同一となっている。
本実施形態における第2の導体線342における図6中の下面346の面粗さは、第2の導体線342と樹脂層33との接触面積を増加し、第2の導体線342と樹脂層33とを強固に固定する観点から、当該第2の導体線342における図6中の上面345の面粗さよりも粗いことが好ましい。本実施形態では、上面345が平坦部3451を含んでいることから、上記第2の導体線342における面粗さの相対的関係(下面346の面粗さが上面345の面粗さに対して相対的に粗い関係)が成立している。具体的には、第2の導体線342の下面346の面粗さRaが0.1μm〜3μm程度であるのに対し、上面345の面粗さRaは0.001μm〜1.0μm程度となっていることが好ましい。なお、第2の導体線342の下面346の面粗さRaが0.1μm〜0.5μmであることがより好ましく、上面345の面粗さRaが0.001〜0.3μmであることがさらにより好ましい。また、下面346の面粗さと、上面345の面粗さとの比(下面346の面粗さに対する上面345の面粗さ)が、0.01〜1未満であることが好ましく、0.1〜1未満であることがより好ましい。また、上面345の面粗さは、第2の導体線342の幅(最大幅)の5分の1以下であることが好ましい。なお、このような面粗さは、JIS法(JIS B0601(2013年3月21日改正))により測定することができる。下面346の面粗さ及び上面345の面粗さの測定は、第2の導体線342の幅方向に沿って行ってもよいし、第2の導体線342の延在方向に沿って行ってもよい。
また、本実施形態では、側部343も平坦部3433を含んでいる。そして、上面345と同様、下面346の面粗さは、平坦部3433を含む側部343の面粗さよりも粗くなっている。具体的には、上述の下面346の面粗さRaに対して、側部343の面粗さRaは0.001μm〜1.0μm程度となっていることが好ましい。なお、側部343の面粗さRaは0.001μm〜0.3μmであることがより好ましい。側部343の面粗さの測定は、第2の導体線342の幅方向に沿って行ってもよいし、第2の導体線342の延在方向に沿って行ってもよい。
本実施形態では、上面345が平坦部3451を含み、側部343が平坦部3433を含んでいる。この場合、下面346を除く他の面側(すなわち、上面345及び側部343を含む面側)における配線体3の乱反射率が、下面346側における配線体3の乱反射率に対して相対的に小さくなっていることが好ましい。具体的には、下面346側における配線体3の乱反射率と下面346を除く他の面側における配線体3の乱反射率との比(下面346側における配線体3の乱反射率に対する下面346を除く他の面側における配線体3の乱反射率)が0.1〜1未満となっていることが好ましく、0.3〜1未満であることがより好ましい。
引き出し配線344、及び、当該引き出し配線344に対応する部分における樹脂層33の断面形状は、図8に示すように、第2の導体線342及び当該第2の導体線342に接着する樹脂層33と同様の断面形状を有している。
すなわち、樹脂層33が、主部331及び凸部332を有しており、引き出し配線344は当該凸部332上に設けられている。引き出し配線344の側部347と樹脂層33における凸部332の側部とは、滑らかに連続することにより1つの平面を形成している。引き出し配線344は、樹脂層33から離れる側(図8における+Z軸方向側)に向かって幅狭となるテーパー形状を有しており、これにより引き出し配線344の断面形状(引き出し配線344の延在方向に対する断面形状)は略台形形状となっている。なお、引き出し配線344の断面形状は、特にこれに限定されない。例えば、引き出し配線344の断面形状が正方形状、長方形状、三角形状等であってもよい。
本実施形態における引き出し配線344は、第2の電極パターン340を構成する材料と実質的に同一の材料から構成されていると共に、第2の電極パターン340及び引き出し配線344は、一体的に形成されている。
本実施形態の引き出し配線344における図8中の下面348は、支持部332に接着する接着面である。一方、上面349は、引き出し配線344において下面348と反対側に位置している。上面349は、基板2の主面21(樹脂層33の主部331の上面)に対して実質的に平行となっている。
上面349は、引き出し配線344の幅方向の断面において、平坦部3491を含んでいる。この平坦部3491は、引き出し配線344の幅方向の断面において、上面349に存在する直線状の部分(すなわち、曲率半径が極めて大きい部分)であり、平面度が0.5μm以下となっている。なお、平面度としては、JIS法(JIS B0621(1984))により定義することができる。平坦部3491の平面度は、平坦部3251の平面度の測定方法と同様の方法を用いて測定することができる。
本実施形態の平坦部3491は、上面349の略全体に形成されている。なお、特に上述に限定されず、平坦部3491は、上面349の一部に形成されていてもよい。この場合、例えば、平坦部が上面の両端を含まない領域に形成されていてもよい。平坦部が上面の一部に形成される場合、当該平坦部の幅は、上面の幅に対して少なくとも1/2以上となっている。
側部347は上面349と下面348との間に位置している。この側部347は、第1の部分3471で上面349と繋がり、第2の部分3472で下面348と繋がっている。本実施形態の引き出し配線344は、第1の導体層32から離れる側に向かって幅狭となるテーパー形状を有していることから、第2の部分3472は、第1の部分3471よりも外側に位置している。本実施形態の側部347は、引き出し配線344の幅方向の断面において、第1及び第2の部分3471,3472を通る仮想直線(不図示)上を延在する直線状の面となっている。
なお、側部347の形状は、特に上述に限定されない。たとえば、側部347は、引き出し配線344の幅方向の断面において、第1及び第2の部分3471,3472を通る仮想直線よりも外側に突出していてもよい。このように、側部347は、引き出し配線344の幅方向の断面において、第1及び第2の部分を通る仮想直線よりも内側に凹んでいない形状(引き出し配線344の裾が広がらない形状)であることが好ましい。
本実施形態の側部347は、引き出し配線344の幅方向の断面において、平坦部3473を含んでいる。平坦部3473は、引き出し配線344の幅方向の断面において、側部347に存在する直線状の部分(すなわち、曲率半径が極めて大きい部分)であり、平面度が0.5μm以下となっている。この平坦部3473の平面度は、上述の平坦部3251の平面度の測定方法と同様の方法により測定することができる。本実施形態では、側部347の略全体に平坦部3473が形成されている。なお、平坦部3437の形状は、特に上述に限定されず、側部347の一部に形成されてもよい。
側部347と上面349との間の角度θは、90°〜170°(90°≦θ≦170°)であることが好ましく、90°〜120°(90°≦θ≦120°)であることがより好ましい。本実施形態では、一の引き出し配線344において、一方の側部347と上面349との間の角度と、他方の側部347と上面349との間の角度とは、実質的に同一となっている。なお、一の引出配線344において、一方の側部347と上面349との間の角度と、他方の側部347と上面349との間の角度とは、異なる角度であってもよい。
本実施形態における引き出し配線344における図8中の下面(第2の接着面)348の面粗さは、引き出し配線344を樹脂層33に強固に固定する観点から、当該引き出し配線344における図8中の上面349の面粗さよりも粗いことが好ましい。本実施形態では、上面349が平坦部3491を含んでいることから、上記引き出し配線344における面粗さの相対的関係(下面348の面粗さが上面349の面粗さに対して相対的に粗い関係)が成立している。具体的には、引き出し配線344の下面348の面粗さRaが0.1μm〜3μm程度であるのに対し、上面349の面粗さRaは0.001μm〜1.0μm程度となっていることが好ましい。なお、引き出し配線344の下面348の面粗さRaが0.1μm〜0.5μmであることがより好ましく、上面349の面粗さRaが0.001μm〜0.3μmであることがさらにより好ましい。また、下面348の面粗さと、上面349の面粗さとの比(下面348の面粗さに対する上面349の面粗さ)が、0.01〜1未満であることが好ましく、0.1〜1未満であることがより好ましい。また、上面349の面粗さは、引き出し配線344の幅(最大幅)の5分の1以下であることが好ましい。なお、このような面粗さは、JIS法(JIS B0601(2013年3月21日改正))により測定することができる。下面348の面粗さ及び上面349の面粗さの測定は、引き出し配線344の幅方向に沿って行ってもよいし、引き出し配線344の延在方向に沿って行ってもよい。
また、本実施形態では、側部347も平坦部3473を含んでいる。そして、上面349と同様、下面348の面粗さは、平坦部3473を含む側部347の面粗さよりも粗くなっている。具体的には、上述の下面348の面粗さRaに対して、側部347の面粗さRaは0.001μm〜1.0μm程度となっていることが好ましい。なお、側部347の面粗さRaは0.001μm〜0.3μmであることがより好ましい。側部347の面粗さの測定は、引き出し配線344の幅方向に沿って行ってもよいし、引き出し配線344の延在方向に沿って行ってもよい。
なお、ここでは、引き出し配線344の形状について詳細に説明したが、当該引き出し配線344の一部である第2の端子部344Tも、上述した引き出し配線344の形状と同様の形状を有している。したがって、第2の端子部344Tの形状について、詳細の説明を省略する。
また、上述したように、端子領域333においては、図9に示すように、第1の端子部324T及び第2の端子部344Tは配線基板1の外部に露出している。また、端子領域333においては、引き出し配線344に対応した部分のみに樹脂層33が設けられている。このため、第1の端子部324T及び第2の端子部344Tは、接着層31の厚さ方向(図9中のZ軸方向)に沿って相互に距離Rずれている。すなわち、第1の端子部324Tにおいて接着層31の厚さ方向(図9中のZ軸方向)に沿った平均位置と、第2の端子部344Tにおいて接着層31の厚さ方向(図9中のZ軸方向)に沿った平均位置と、の間の距離はRとなっている。なお、本実施形態では、隣り合う第2の端子部344T同士の間は樹脂層33で覆われているが、隣り合う第2の端子部344T同士の間に樹脂層33の非形成部が設けられていてもよい。
第1の端子部324Tは、Z軸方向において、接着層31から離れる側に向かって突出している。この場合、配線体3のX軸方向(第1の端子部324Tの延在方向に対して直交する方向)に沿った断面を見ると、第1の端子部324Tの全体は、Z軸方向において、樹脂層33の下面(第2の導体層が設けられた面と反対側の面)よりも接着層31から離れる側に位置している。本実施形態では、第1の端子部324Tは樹脂層33に覆われることなく露出しているが、当該第1の端子部324TをX軸方向に投影した場合、第1の端子部324Tの投影部分の全体は、当該樹脂層33と重なっている。なお、第1の端子部324Tと樹脂層33との位置関係は、特に上述に限定されず、第1の端子部324TをX軸方向に投影した場合、当該第1の端子部324Tの一部が、当該樹脂層33と重なっていてもよい。
なお、端子領域333において、引き出し配線344に対応した部分のみに設けられた樹脂層33の第1の端子部324T側の側面は、略垂直面となっているが、特にこれに限定されない。例えば、図10に示すように、樹脂層33の第1の端子部324T側の側面が第1の端子部324T側に向かって徐々に肉薄となる肉薄部334が形成されていてもよい。この場合には、第1及び第2の端子部324T、344Tをコネクタ(不図示)と接続する際、当該コネクタと第1及び第2の端子部324T、344Tとの間に気泡が混入することを抑制することができる。また、肉薄部334の存在により、第1の端子部324Tと第2の端子部344Tとの間の段差が軽減されるため、コネクタとの接続が容易になると共に、当該接続部分の耐久性を向上することができる。
また、本実施形態では、端子領域333において、引き出し配線344に対応した部分のみに設けられた樹脂層33は略一定の厚さを有しているが、特にこれに限定されない。例えば、図11に示すように、引き出し配線344に対応した部分のみに設けられた樹脂層33の厚さが、当該引き出し配線344の延在方向(図11中の−Y軸方向)における先端部(端子部344T)において相対的に小さくなっていてもよい。
本実施形態におけるタッチセンサ10では、上述の配線基板1が引き出し配線324、344を介して駆動回路Cに接続される。この駆動回路Cは、例えば、第1の電極パターン320と、第2の電極パターン340との間に所定電圧を周期的に印加し、第1及び第2の電極パターン320、340の交点毎の静電容量の変化に基づいてタッチセンサ10における操作者の指の接触位置を判別する。
次に、本実施形態における配線基板1の製造方法について説明する。図12(A)〜図12(I)は、本実施形態における配線基板1の製造方法を説明するための断面図であり、図13(A)〜図13(I)は、本実施形態における配線基板1の製造方法の変形例を説明するための断面図である。なお、図13(A)〜図13(I)の例においては、2つの第1の端子部324T及び当該第1の端子部324Tの外側に第2の端子部344Tを1つずつ設けた場合について図示している。
まず、図12(A)に示すように、第1の導体層32における第1の電極パターン320及び引き出し配線324の形状に対応する形状の凹部41が形成された第1の凹版4を準備する。第1の凹版4を構成する材料としては、ニッケル、シリコン、二酸化珪素などガラス類、有機シリカ類、グラッシーカーボン、熱可塑性樹脂、光硬化性樹脂等を例示することができる。凹部41の幅は、50nm〜1000μmであることが好ましく、500nm〜150μmであることがより好ましく、1μm〜10μmであることがさらに好ましく、1μm〜5μmであることがさらにより好ましい。また、凹部41の深さとしては、50nm〜3000μmであることが好ましく、500nm〜450μmであることがより好ましく、500nm〜10μmであることがさらに好ましい。本実施形態において凹部41の断面形状は、底部に向かうにつれて幅狭となるテーパー形状が形成されている。
凹部41の表面には、離型性を向上するために、黒鉛系材料、シリコーン系材料、フッ素系材料、セラミック系材料、アルミニウム系材料等からなる離型層411を形成することが好ましい。
上記の第1の凹版4の凹部41に対し、導電性材料5を充填する。このような導電性材料5としては、上述したような導電性ペーストを用いる。導電性材料5を第1の凹版4の凹部41に充填する方法としては、例えばディスペンス法、インクジェット法、スクリーン印刷法を挙げることができる。もしくはスリットコート法、バーコート法、ブレードコート法、ディップコート法、スプレーコート法、スピンコート法での塗工の後に凹部以外に塗工された導電性材料をふき取るもしくは掻き取る、吸い取る、貼り取る、洗い流す、吹き飛ばす方法を挙げることができる。導電性材料の組成等、凹版の形状等に応じて適宜使い分けることができる。
次に、図12(B)に示すように、第1の凹版4の凹部41に充填された導電性材料5を加熱することにより第1の導体層32を構成する導体パターンを形成する。導電性材料5の加熱条件は、導電性材料の組成等に応じて適宜設定することができる。この加熱処理により、導電性材料5が体積収縮する。この際、導電性材料5の上面を除く外面は、凹部41に沿った形状に形成される。一方、導体パターンの上面は外部雰囲気と接触した状態で加熱されるため、導電性材料5に含まれる導電性材料の形状に基づく凹凸形状51が形成される(図12(B)の引き出し図参照)。なお、導電性材料5の処理方法は加熱に限定されない。赤外線、紫外線、レーザー光等のエネルギー線を照射しても良いし、乾燥のみでもよい。また、これらの2種以上の処理方法を組合せても良い。凹凸形状51の存在により、第1の導体層32と接着層31との接触面積が増大し、第1の導体層32をより強固に接着層31に固定することができる。
続いて、図12(C)に示すように、接着層31を形成するための接着材料6が基板2上に略均一に塗布されたものを用意する。このような接着材料6としては、上述した接着層31を構成する材料を用いる。接着材料6を基板2上に塗布する方法としては、スクリーン印刷法、スプレーコート法、バーコート法、ディップ法、インクジェット法等を例示することができる。
次いで、図12(D)に示すように、当該接着材料6が第1の凹版4の凹部41に入り込むよう基板2及び接着材料6を第1の凹版4上に配置して基板2を第1の凹版4に押し付け、接着材料6を硬化させる。接着材料6を硬化させる方法としては、紫外線、赤外線レーザー光等のエネルギー線照射、加熱、加熱冷却、乾燥等を例示することができる。これにより、接着層31が形成されると共に、当該接着層31を介して基板2と第1の導体層32とが相互に接着され固定される。
続いて、図12(E)に示すように、基板2、接着層31及び第1の導体層32を第1の凹版4から離型させ、中間体7を得る。
続いて、図12(F)に示すように、第2の導体層34における第2の電極パターン340及び引き出し配線344の形状に対応する形状の凹部46が形成された第2の凹版45を準備する。第2の凹版45を構成する材料としては、上述の第1の凹版4と同様の材料を挙げることができる。本実施形態において凹部46の断面形状は、底部に向かうにつれて幅狭となるテーパー形状が形成されている。なお、凹部46の表面にも、凹部41の離型層411と同様の離型層461を形成することが好ましい。
上記の第2の凹版45の凹部46に対し、導電性材料を充填する。凹部46に充填する導電性材料としては、上述の導電性材料5と同様の材料を挙げることができる。
導電性材料を第2の凹版45の凹部46に充填する方法としては、例えばディスペンス法、インクジェット法、スクリーン印刷法を挙げることができる。もしくはスリットコート法、バーコート法、ブレードコート法、ディップコート法、スプレーコート法、スピンコート法での塗工の後に凹部以外に塗工された導電性材料をふき取るもしくは掻き取る、吸い取る、貼り取る、洗い流す、吹き飛ばす方法を挙げることができる。導電性材料の組成等、凹版の形状等に応じて適宜使い分けることができる。
次いで、第2の凹版45の凹部46に充填された導電性材料を加熱することにより第2の導体層34を構成する導体パターンを形成する。導電性材料の加熱条件は、導電性材料の組成等に応じて適宜設定することができる。この加熱処理により、凹部46に充填された導電性材料が体積収縮し、導電性材料の上面を除く外面は、凹部46に沿った形状に形成される。一方、導体パターンの上面には凹凸形状51と同様の凹凸形状が形成される。なお、導電性材料の処理方法は加熱に限定されない。赤外線、紫外線、レーザー光等のエネルギー線を照射しても良いし、乾燥のみでもよい。また、これらの2種以上の処理方法を組合せても良い。凹凸形状51と同様の凹凸形状が導体パターンに形成されることにより、第2の導体層34と樹脂層33との接触面積が増大し、第2の導体層34をより強固に樹脂層33に固定することができる。
続いて、図12(F)に示すように、樹脂層33を構成する樹脂材料71を、第2の凹版45上に塗布する。このような樹脂材料71としては、上述した樹脂層33を構成する材料を用いる。なお、樹脂層33を構成する材料の粘度は、塗布時の十分な流動性を確保する観点から、1mPa・s〜10,000mPa・sであることが好ましい。また、硬化後の樹脂の貯蔵弾性率は、第1の導体層32や第2の導体層34の耐久性の観点から、10Pa以下であることが好ましく、10Pa以下であることがより好ましい。樹脂材料71を第2の凹版45上に塗布する方法としては、スクリーン印刷法、スプレーコート法、バーコート法、ディップ法、インクジェット法等を例示することができる。
次いで、樹脂材料71が第2の凹版45の凹部46に入り込むよう中間体7及び樹脂材料71を第2の凹版45上に配置して中間体7を第2の凹版45に押し付け、樹脂材料71を硬化させる(図12(G)及び図12(H)参照)。樹脂材料71を硬化させる方法としては、紫外線、赤外線レーザー光等のエネルギー線照射、加熱、加熱冷却、乾燥等を例示することができる。中間体7を第2の凹版45に押し付ける際の加圧力は、0.001MPa〜100MPaであることが好ましく、0.01MPa〜10MPaであることがより好ましい。なお、当該加圧は加圧ローラー等を用いて行うことができる。これにより、樹脂層33が形成されると共に、当該樹脂層33を介して中間体7と第2の導体層34とが相互に接着され固定される。
そして、当該中間体7、樹脂層33及び第2の導体層34を第2の凹版45から離型し、本実施形態における配線体3を備えた配線基板1を得ることができる(図12(I)参照)。なお、上述の工程の順序は、特に上記に限定されない。
例えば、以下に説明する方法により、配線基板1を製造してもよい。すなわち、図13(A)〜図13(I)に示すように、第1の凹版4に導電性材料5を充填して(図13(A))加熱した後(図13(B))、樹脂材料を第1の凹版4上に塗布し(図13(C))、当該樹脂材料を固める(図13(D))。そして、固めた当該樹脂材料を基材として用いることにより、配線体又は配線基板を構成してもよい(図13(E)〜図13(I))。
次に、本実施形態における配線体3を備えた配線基板1及びタッチセンサの作用について説明する。
本実施形態における配線体3は、第1の導体層32が接着層31上に形成されていると共に、第2の導体層34が樹脂層33上に形成されている。そして、当該第1の導体層32が有する第1の端子部324T及び第2の導体層が有する第2の端子部344Tは、接着層31の厚さ方向(図8中のZ軸方向)に沿って相互にずれている。これにより、異方導電性接着剤等を介することなく同方向に露出する端子部324T、344Tを設けることができるため、配線の引き出し性を向上することができる。
また、本実施形態では、第1の端子部324Tが、Z軸方向において、接着層31から離れる側に向かって突出しており、当該第1の端子部324TをX軸方向に投影した場合、第1の端子部324Tの投影部分が当該樹脂層33と重なっている。このため、第1及び第2の端子部324T,344T間を小さくすることができるので、当該第1及び第2の端子部324T,344Tの取り出しを容易に行うことができる。
また、本実施形態では、第1の端子部324Tと当該樹脂層33との位置関係が、上述の位置関係(第1の端子部324TをX軸方向に投影した場合、第1の端子部324Tの投影部分の少なくとも一部が当該樹脂層33と重なっている関係)となっていることで、第1及び第2の端子部324T,344T同士が相互に接近した状態で配置することができる。このため、第1及び第2の端子部324T,344Tと外部のコネクタ(不図示)との接続部分の耐久性を向上させることができる。
また、本実施形態では、樹脂層33と、第1の導体層32及び接着層31との間に光学透明粘着材等を介在させていない。このため、配線体3、配線基板1及びそれらを備えたタッチセンサ10の全体の厚さを低減することができる。
また、本実施形態における配線体3では、図9に示すように、樹脂層33の厚さ(最大厚さ)Wは、第1の導体層32の厚さ(最大厚さ)Wよりも大きくなっている。これにより、第1の導体層32と第2の導体層34との間の絶縁を確保することが可能となる。このため、第1の電極パターン320及び第2の電極パターン340の両方を、基板2の一方主面に設けることができるため、配線体3、配線基板1及びそれらを備えたタッチセンサ10の薄型化を図ることができる。
また、本実施形態では、第1の電極パターン320と引き出し配線324とは一体的に形成されていると共に、第2の電極パターン340と引き出し配線344とは一体的に形成されている。このため、第1の電極パターン320と引き出し配線324との接続信頼性、及び、第2の電極パターン340と引き出し配線344との接続信頼性を向上することができる。
また、この際、図11を参照して説明したように、引き出し配線344に対応した部分のみに設けられた樹脂層33の厚さが、当該引き出し配線344の延在方向(図11中の−Y軸方向)における先端部において相対的に小さくなっている場合には、第1の端子部324Tと第2の端子部344Tとの高さを互いに近付けることができるため、第1及び第2の端子部324T、344Tに接続される端子等(不図示)との接続信頼性の向上を図ることができる。
また、本実施形態の引き出し配線324は、第2の導体層34側に向かって幅狭となるテーパー形状を有している。これにより、引き出し配線324に当該テーパー形状が無い場合や、逆向きのテーパー形状が形成されている場合に比べ、第2の凹版45への中間体7の押し付け時における押し付け力に対する引き出し配線324の機械的強度を向上させることができる。このため、製造時等における引き出し配線324の断線を抑制し、配線基板1の耐久性を向上することができる。本実施形態では引き出し配線344においても、同様のテーパー形状(第1の導体層32から離れる側に向かって幅狭となるテーパー形状)を有している。これにより、第2の導体線342の機械的強度も向上して断線を抑制できるため、より一層、配線体3、配線基板1及びそれらを備えたタッチセンサ10の耐久性を向上することができる。
また、本実施形態の配線体3では、引き出し配線324の幅方向の断面において、引き出し配線324(第1の端子部324T)の下面328と当該下面328以外の他の面(上面329及び側部327を含む面)との面粗さ(すなわち、うねり成分を遮断した粗さパラメータ)の相対的関係にも着目しており、本実施形態における引き出し配線324(第1の端子部324T)における図8中の下面(第1の接着面)328の面粗さは、当該引き出し配線324(第1の端子部324T)における図8中の上面329の面粗さよりも粗くなっている。これにより、引き出し配線324(第1の端子部324T)と接着層31との接触面積が増加するため、引き出し配線324(第1の端子部324T)を接着層31に強固に固定することができる。このため、配線体3、配線基板1及びそれらを備えたタッチセンサ10の耐久性を一層向上することができる。また、合わせて外部から入射する光の乱反射を抑制することができる。特に、引き出し配線324(第1の端子部324T)の幅が1μm〜5μmの場合に、下面328と上面329との面粗さの相対的関係が上述の関係を満たすことで、接着層31と引き出し配線324(第1の端子部324T)とを強固に接着しつつ、外部から入射する光の乱反射を抑制することができるという効果を顕著に奏することができる。
また、本実施形態では、引き出し配線344(第2の端子部344T)における図8中の下面348の面粗さも同様に、当該引き出し配線344(第2の端子部344T)における図8中の上面349の面粗さよりも粗くなっているため、配線体3、配線基板1及びそれらを備えたタッチセンサ10の耐久性をより一層向上することができる。また、合わせて外部から入射する光の乱反射を抑制することができる。特に、引き出し配線344(第2の端子部344T)の幅が1μm〜5μmの場合に、下面348と上面349との面粗さの相対的関係が上述の関係を満たすことで、樹脂層33と引き出し配線344(第2の端子部344T)とを強固に接着しつつ、外部から入射する光の乱反射を抑制することができるという効果を顕著に奏することができる。
また、本実施形態では、側部327は、第1及び第2の部分3271,3272を通る仮想直線と実質的に一致するように延在している。この場合、引き出し配線324(第1の端子部324T)の幅方向の断面において、側部327が第1及び第2の部分3271,3272を通る仮想直線よりも内側に凹んだ形状(導体パターンの裾が広がる形状)となっていないため、配線体3の外部から入射する光の乱反射が抑えられる。これにより、配線体3の視認性をさらに向上することができる。
同様に、本実施形態では、側部347は、第1及び第2の部分3471,3472を通る仮想直線と実質的に一致するように延在している。この場合、引き出し配線344(第2の端子部344T)の幅方向の断面において、側部347が第1及び第2の部分3471,3472を通る仮想直線よりも内側に凹んだ形状(導体パターンの裾が広がる形状)となっていないため、配線体3の外部から入射する光の乱反射が抑えられる。これにより、配線体3の視認性をさらに向上することができる。
また、本実施形態では、下面328の面粗さRaを下面328以外の他の面(上面329及び側部323を含む面)の面粗さRaに対して相対的に粗くしていることで、当該他の面側における配線体3の乱反射率が、下面328側における配線体3の乱反射率に対して相対的に小さくなっている。ここで、配線体3の乱反射率が小さいと、引き出し配線324が白く映るのを抑え、当該引き出し配線324を視認できる領域においてコントラストの低下を抑制することできる。このように、本実施形態の配線体3の視認性のさらなる向上を図ることができる。
同様に、本実施形態では、下面348の面粗さRaを下面348以外の他の面(上面349及び側部343を含む面)の面粗さRaに対して相対的に粗くしていることで、当該他の面側における配線体3の乱反射率が、下面348側における配線体3の乱反射率に対して相対的に小さくなっている。ここで、配線体3の乱反射率が小さいと、引き出し配線344が白く映るのを抑え、当該引き出し配線344を視認できる領域においてコントラストの低下を抑制することできる。このように、本実施形態の配線体3の視認性のさらなる向上を図ることができる。
また、本実施形態では、第1の導体線321,322や第2の導体線341,342も、引き出し配線324,344と同様の形状を有しているから、当該第1及び第2の導体線321,322,341,342も、上述の引き出し配線324,344の作用・効果と同様の作用・効果を奏することができる。このため、配線体3、配線基板1及びそれらを備えたタッチセンサ10の耐久性を向上、及び視認性の向上をより一層図ることができる。
なお、本実施形態では、平面視において、所定間隔を空けて引き出し配線324の両隣に引き出し配線344が配置されているが、特にこれに限定されない。例えば、特に図示しないが、平面視において、所定間隔を空けて引き出し配線344の両隣に引き出し配線324が配置されていてもよい。
≪第2実施形態≫
図14は本発明の第2実施形態におけるタッチセンサを示す斜視図、図15は本発明の第2実施形態における配線基板を示す斜視図、図16は図15のXVI−XVI線に沿った断面図、図17は本発明の第2実施形態における第2の樹脂層の第1変形例を示す断面図、図18は図14のXVIII−XVIII線に沿った断面図である。
本実施形態では、上記配線基板1を備える配線構造体11の一例について、図14〜図18を参照しながら説明する。
なお、本実施形態の配線構造体11が備える配線基板1(配線体3)の基本的な構成は、第1実施形態と同様である。以下に、第2実施形態として、配線構造体11の構成を説明するが、配線基板1(配線体3)については、第1実施形態との相違点についてのみ説明し、第1実施形態と同様の構成である部分については、同一の符号を付してその説明を省略する。
本実施形態の配線構造体11は、図14に示すように、第1実施形態と同様、タッチセンサ10に用いられるものであり、配線基板1と、当該配線基板1が備える配線体3に電気的に接続された接続配線基板8と、を備えている。
本実施形態の配線基板1では、図15及び図16に示すように、基板2及び接着層31にスリット30が設けられている。このスリット30は、樹脂層33が形成されていない接着層31上の領域(樹脂層非形成部335)において、第1の端子部324Tと第2の端子部344Tとの間を分断するように設けられており、端子領域333の端部近傍まで形成されている。本実施形態におけるスリット30は、図15中のY軸方向に沿って直線状に形成されているが、特にこれに限定されず、曲線状に形成されていてもよい。
なお、図17に示すように、樹脂層非形成部335に面する樹脂層33の側面に、第1の端子部324T側に向かって徐々に肉薄となる肉薄部334が形成されていてもよい。この場合には、第1及び第2の端子部324T、344Tを接続配線基板8と接続する際、当該接続配線基板8と第1及び第2の端子部324T、344Tとの間に気泡が混入することを抑制することができる。また、肉薄部334の存在により、第1の端子部324Tと第2の端子部344Tとの間の段差が軽減されるため、接続配線基板8との接続が容易になると共に、当該接続部分の耐久性を向上することができる。図17に示す態様では、スリット30は、Y軸方向(第1の端子部324Tの延在方向)に対して垂直な断面において、肉薄部334と当該肉薄部334に最も接近した第1の端子部324Tとの間に形成される。
本実施形態における配線構造体11では、図14及び図18に示すように、端子領域333に接続配線基板8が取り付けられている。
接続配線基板8は、駆動回路C(図14参照)と配線基板1とを接続する機能を有しており、接続基板81と、当該接続基板81上にそれぞれ設けられた第1の接続端子82及び第2の接続端子83と、を備えている。
接続基板81は、例えば、ポリエチレンテレフタレート(PET)や、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリイミド樹脂(PI)、ポリエーテルイミド樹脂(PEI)等からなるフィルムから構成される。図18に示すように、第1の接続端子82は、第1の端子部324Tに対向するように配置されていると共に、第2の接続端子83は、第2の端子部344Tに対向するように配置されている。
接続配線基板8は、異方導電性接着剤84を介して配線基板1に対向していると共に、当該接続配線基板8と配線基板1とは相互に固定されている。このような異方導電性接着剤84としては、デクセリアルズ社製のACF(Anisotropic Conductive Film)等を例示することができる。これにより、第1の端子部324Tと第1の接続端子82との間で電気的接続が図られると共に、第2の端子部344Tと第2の接続端子83との間で電気的接続が図られる。なお、第1の端子部324Tと第1の接続端子82とを接続する方法、及び、第2の端子部344Tと第2の接続端子83とを接続する方法は、特に上記に限定されず、半田等を用いてそれらの接続を行ってもよい。
本実施形態では、図18に示すように、配線基板1において第1の端子部324Tが設けられている部分2Aが、第2の端子部344Tが設けられている部分2Bに対して相対的に接続配線基板8側(図18中の+Z軸方向側)にずれている。すなわち、第1及び第2の端子部324T、344Tは、接着層31の厚さ方向に沿って相互にずれている。これにより、第1の端子部324Tに対応する接着層31は、第2の端子部344Tに対応する接着層31に比べ、接続基板81側に接近している。なお、第1の端子部324Tと第1の接続端子82との間の距離Hと、第2の端子部344Tと第2の接続端子83との間の距離Hとは、相互に略等しいことが好ましい(H≒H)。
次に、本実施形態における配線構造体11の製造方法について説明する。図19(A)〜図19(L)は本発明の第2実施形態における配線構造体の製造方法を説明するための断面図である。なお、図19(A)〜図19(L)の例においては、2つの第1の端子部324T及び当該第1の端子部324Tの外側に第2の端子部344Tを1つずつ設けた場合について図示している。
まず、第1実施形態で説明した方法と同様の方法を用いて配線基板1を得る(図19(A)〜図19(I)参照)。次に、図19(J)に示すように、第1の端子部324Tと第2の端子部344Tとを分断するスリット30をレーザーカッター等により設ける。続いて、接続基板81に第1及び第2の接続端子82、83が設けられた接続配線基板8を用意し、異方導電性接着剤84を介して配線基板1に対向するように熱圧着装置にセットする(図19(K)参照)。この際、第1の端子部324Tは第1の接続端子82に対向し、第2の端子部344Tは第2の接続端子83に対向するようにする。
次いで、熱圧着装置を用いて、異方導電性接着剤84に熱を付与しながら配線基板1と接続配線基板8とに圧力を印加し、熱圧着を行う。この際、図19(L)に示すように、配線基板1において第1の端子部324Tが設けられている部分2Aに対して、第2の端子部344Tが設けられている部分2Bよりも強い圧力を印加し、第1の端子部324Tに対応する接着層31を、第2の端子部344Tに対応する接着層31に比べて接続基板81側に接近させる。この熱圧着により、配線基板1と接続配線基板8とは相互に固定されると共に、第1及び第2の端子部324T、344Tは第1及び第2の接続端子82、83にそれぞれ電気的に接続され、配線構造体11を得る。
次に、本実施形態における配線構造体11及びタッチセンサ10の作用について説明する。
本実施形態の配線構造体11は、配線体3を備えるため、第1実施形態で説明した配線体3の作用・効果と同様の作用・効果を得ることができる。
また、従来では、透明フィルム上に第1導電層を形成した後に透明ポリマー層を設け、当該透明ポリマー層上に第2導電層を形成することにより、2層の導電層からなる導電性構造を形成していた。このような導電性構造において、外部の配線基板等と導電層との接続を図るための配線を設けようとすると、導電層が2層状であることにより配線の取り出し性に劣る場合があるという問題があった。
これに対し、本実施形態における配線構造体11(配線体3)は、第1の導体層32が接着層31上に形成されていると共に、第2の導体層34が樹脂層33上に形成されている。そして、当該第1の導体層32が有する第1の端子部324T及び第2の導体層34が有する第2の端子部344Tは、接着層31の厚さ方向に沿って相互にずれている。また、接着層31及び基板2は、第1の端子部324Tと第2の端子部344Tとの間を分断するスリット30を有している。
これにより、配線基板1と接続配線基板8とを接続する際、第1の端子部324Tと第2の端子部344Tとの高さを互いに近づけることができるため(図18参照)、これら第1及び第2の端子部324T,344Tの高さが揃え易くなり、配線の取り出し性を向上することができる。また、第1の端子部324Tと第1の接続端子82との間の距離と、第2の端子部344Tと第2の接続端子83との間の距離と、を近い高さにすることにより、配線体3と接続配線基板8との間の接続特性の向上を図ることもできる。なお、第1の端子部324Tと第1の接続端子82との間の距離と、第2の端子部344Tと第2の接続端子83との間の距離と、を相互に略等しい場合には、配線体3と接続配線基板8との間の接続特性の向上をより一層図ることができる。
なお、本実施形態では、配線基板1側にスリットを設けたが、特にこれに限定されない。例えば、図20(A)及び図20(B)に示すように、配線基板1からスリット30を省略すると共に、接続配線基板8にスリット301を設けてもよい。このスリット301は、第1の接続端子82と第2の接続端子83とを分断するように設けられている。配線構造体を製造する際は、図20(A)に示すように、スリット301を設けた接続配線基板8と配線基板1とを異方導電性接着剤84を介して対向するようにセットした後、熱圧着により接続配線基板8と配線基板1とを相互に固定する。
この際、接続配線基板8において第1の接続端子82が受けられている部分8Aを、第2の接続端子83が設けられている部分8Bに対して相対的に強く圧着し、第1の接続端子82を、第2の接続端子83に比べて接着層31側に接近させる。この場合においても、上述した実施形態と同様の効果を奏することができる。なお、第1の端子部324Tと第1の接続端子82との間の距離Hと、第2の端子部344Tと第2の接続端子83との間の距離Hと、が相互に略等しいことが好ましく(H≒H)、この場合において、配線体3と接続配線基板8との間の接続特性の向上をより一層図ることができる。
なお、以上に説明した実施形態は、本発明の理解を容易にするために記載されたものであって、本発明を限定するために記載されたものではない。したがって、上記の実施形態に開示された各要素は、本発明の技術的範囲に属する全ての設計変更や均等物をも含む趣旨である。
例えば、上述の実施形態では、第1及び第2の導体層を構成する導電性材料として、金属材料又はカーボン系材料を用いているが、特にこれに限定されず、金属材料及びカーボン系材料を混合したものを用いてもよい。この場合、第1の導体線322を例に説明すると、当該第1の導体線322の上面325側にカーボン系材料を配置し、下面326側に金属材料を配置してもよい。また、その逆で、第1の導体線322の上面325側に金属材料を配置し、下面326側にカーボン系材料を配置してもよい。
また、例えば、上述した実施形態における配線基板1から基板2を省略してもよい。この場合において、例えば、接着層31の下面に剥離シートを設け、実装時に当該剥離シートを剥がして実装対象(フィルム、表面ガラス、偏光板、ディスプレイ等)に接着して実装する形態として配線体又は配線基板を構成してもよい。なお、この形態では、実装対象が本発明の支持体の一例に該当する。また、第2の導体層34を覆う樹脂部を設け、当該樹脂部を介して、上述の実装対象に接着して実装する形態として配線体又は配線基板を構成してもよい。
また、例えば、第1の導体層32における第1の電極パターン及び第2の導体層34における第2の電極パターンを、図21に示すような形態としてもよい。
図21の例では、第1の電極パターン320Bは、複数の矩形部91と、当該矩形部91同士の間を繋ぐ連結部92と、から構成されている。矩形部91は、対角線が図21中のY軸方向に沿って略等間隔で当該Y軸方向に並んで配置されており、連結部92は、隣り合う矩形部91の角部同士を接続している。矩形部91及び連結部92は、複数の導体線から構成されたメッシュ形状を有している。
第2の電極パターン340Bも、複数の矩形部93と、当該矩形部93同士の間を繋ぐ連結部94と、から構成されている。矩形部93は、対角線が図21中のX軸方向に沿って略等間隔で当該X軸方向に並んで配置されており、連結部94は、隣り合う矩形部93の角部同士を接続している。矩形部93及び連結部94も、複数の導体線から構成されたメッシュ形状を有している。第1の電極パターン320B同士は、図21中のX軸方向に沿って略等間隔で配置されていると共に、第2の電極パターン340Bは、図21中のY軸方向に沿って略等間隔で配置されている。そして、第1の電極パターン320Bと第2の電極パターン340Bとは、連結部92、94において互いに交差している。
本例においても、上述の実施形態で説明した効果と同様の効果を奏することができる。
また、上述の実施形態では、配線体は、タッチセンサに用いられるとして説明したが、配線体の用途は特にこれに限定されない。たとえば、配線体に通電して抵抗加熱等で発熱させることにより当該配線体をヒーターとして用いてもよい。この場合、導体層を構成する導電性材料としては、比較的電気抵抗値の高いカーボン系材料を用いることが好ましい。また、配線体の導体部の一部を接地することにより当該配線体を電磁遮蔽シールドとして用いてもよい。また、配線体をアンテナとして用いてもよい。
1・・・配線基板
2・・・基板
21・・・主面
11,11B・・・配線構造体
3・・・配線体
30・・・スリット
31・・・接着層(第1の樹脂層)
311・・・支持部(第1の凸部)
312・・・平状部
32・・・第1の導体層
320、320B・・・第1の電極パターン(第1の電極部)
321、322・・・第1の導体線
323・・・側部
3231・・・第1の部分
3232・・・第2の部分
3233・・・平坦部
324・・・引き出し配線
324T・・・第1の端子部
327・・・側部
3271・・・第1の部分
3272・・・第2の部分
3273・・・平坦部
328・・・下面
329・・・上面
3291・・・平坦部
325・・・上面
3251・・・平坦部
326・・・下面
M・・・導電性材料
B・・・バインダ樹脂
33・・・樹脂層(第2の樹脂層)
331・・・主部
332・・・凸部(第2の凸部)
334・・・肉薄部
335・・・樹脂層非形成部
34・・・第2の導体層
340、340B・・・第2の電極パターン(第2の電極部)
341、342・・・第2の導体線
343・・・側部
3431・・・第1の部分
3432・・・第2の部分
3433・・・平坦部
344・・・引き出し配線
344T・・・第2の端子部
347・・・側部
3471・・・第1の部分
3472・・・第2の部分
3473・・・平坦部
348・・・下面
349・・・上面
3491・・・平坦部
345・・・上面
3451・・・平坦部
346・・・下面
8・・・接続配線基板
301・・・スリット
81・・・接続基板
82・・・第1の接続端子
83・・・第2の接続端子
84・・・異方導電性接着剤
4・・・第1の凹版
41・・・凹部
411・・・離型層
45・・・第2の凹版
46・・・凹部
461・・・離型層
5・・・導電性材料
51・・・凹凸形状
55・・・導電性材料
6・・・接着材料
7・・・中間体
71・・・樹脂材料

Claims (15)

  1. 第1の樹脂層と、
    第1の端子部を有し、前記第1の樹脂層上に設けられた第1の導体層と、
    少なくとも前記第1の端子部を除いて前記第1の導体層を覆う第2の樹脂層と、
    第2の端子部を有し、前記第2の樹脂層上に直接設けられた第2の導体層と、を備え、
    前記第1の端子部及び前記第2の端子部は、前記第1の樹脂層の厚さ方向に沿って相互にずれており、
    前記第1の端子部は、前記厚さ方向において、前記第1の樹脂層から離れる側に向かって突出しており、
    前記第1の端子部を前記厚さ方向に対して直交する方向に投影した場合、前記第1の端子部の投影部分の少なくとも一部は、前記第2の樹脂層と重なっている配線体。
  2. 請求項1に記載の配線体であって、
    前記第1の導体層は、メッシュ状の第1の電極部をさらに有し、
    前記第2の導体層は、メッシュ状の第2の電極部をさらに有し、
    前記第1の電極部及び前記第1の端子部は、一体的に形成されており、
    前記第2の電極部及び前記第2の端子部は、一体的に形成されている配線体。
  3. 請求項1又は2に記載の配線体であって、
    前記第2の樹脂層の最大厚さは、前記第1の樹脂層の最大厚さよりも大きい配線体。
  4. 請求項1〜3の何れか1項に記載の配線体であって、
    前記第2の端子部に対応する前記第2の樹脂層は、前記第1の端子部側に向かって徐々に肉薄となる肉薄部を有する配線体。
  5. 請求項1〜4の何れか1項に記載の配線体であって、
    前記第2の端子部に対応する前記第2の樹脂層の厚さは、前記第2の導体層の延在方向における前記第2の端子部側が相対的に小さくなっている配線体。
  6. 請求項1〜5の何れか1項に記載の配線体であって、
    前記第1の端子部において、前記第1の樹脂層に接着する第1の接着面の面粗さは、前記第1の接着面と反対側の面の面粗さよりも粗く、
    前記第2の端子部において、前記第2の樹脂層に接着する第2の接着面の面粗さは、前記第2の接着面と反対側の面の面粗さよりも粗い配線体。
  7. 請求項1〜6の何れか1項に記載の配線体であって、
    前記第1の端子部は、前記第1の樹脂層から離れる側に向かうに従って幅狭となるテーパー形状を有し、
    前記第2の端子部は、前記第2の樹脂層から離れる側に向かうに従って幅狭となるテーパー形状を有する配線体。
  8. 請求項1〜7の何れか1項に記載の配線体であって、
    前記第1の樹脂層は、前記第1の端子部に向かって突出する第1の凸部を有し、
    前記第1の端子部は、前記第1の凸部上に設けられており、
    前記第2の樹脂層は、前記第2の端子部に向かって突出する第2の凸部を有し、
    前記第2の端子部は、前記第2の凸部上に設けられている配線体。
  9. 請求項1〜8の何れか1項に記載の配線体であって、
    前記第1の樹脂層は、前記第1の端子部と前記第2の端子部との間を分断するスリットを有する配線体。
  10. 請求項9に記載の配線体と、
    前記配線体に電気的に接続される接続配線基板と、を含み、
    前記接続配線基板は、
    接続基板と、
    前記第1の端子部に対向するように前記接続基板上に設けられた第1の接続端子と、
    前記第2の端子部に対向するように前記接続基板上に設けられた第2の接続端子と、を備えた配線構造体。
  11. 請求項10に記載の配線構造体であって、
    前記第1の端子部に対応する前記第1の樹脂層は、前記第2の端子部に対応する前記第1の樹脂層に比べ、前記接続基板側に接近している配線構造体。
  12. 請求項1〜8の何れか1項に記載の配線体と、前記配線体に電気的に接続される接続配線基板と、を含む配線構造体であって、
    前記接続配線基板は、
    接続基板と、
    前記第1の端子部に対向するように前記接続基板上に設けられた第1の接続端子と、
    前記第2の端子部に対向するように前記接続基板上に設けられた第2の接続端子と、を備え、
    前記接続基板は、前記第1の接続端子と前記第2の接続端子との間を分断するスリットを有する配線構造体。
  13. 請求項12に記載の配線構造体であって、
    前記第1の接続端子は、前記第2の接続端子に比べ、前記第1の樹脂層側に接近している配線構造体。
  14. 請求項1〜9の何れか1項に記載の配線体、又は、請求項10〜13の何れか1項に記載の配線構造体と、
    前記配線体又は前記配線構造体を支持する支持体と、を備えた配線基板。
  15. 請求項14に記載の配線基板を備えたタッチセンサ。
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