JP2014152694A - 内燃機関の可変動弁装置 - Google Patents

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桂樹 友田
Yoshiaki Miyasato
佳明 宮里
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利之 前原
Hisayuki Yano
寿行 矢野
Hidetoshi Hirose
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Abstract

【課題】カムロブ部の揺動時におけるロック部材の衝突を防止可能にする内燃機関の可変動弁装置を提供する。
【解決手段】可変動弁装置1Aは、カムベース部10Aと、カムシャフトSの軸方向に延びた孔26Aを有し、リフト状態とリフト停止状態との間を揺動して移行するようにカムベース部10Aに連結されるカムロブ部20Aと、孔26Aに保持されるピン26Pを有し、リフト状態及びリフト停止状態でカムロブ部20Aをロックするロック機構と、カムロブ部20Aをリフト状態へ付勢するスプリング34Sと、孔26A内におけるピン26Pの上記軸方向の配置を規制する規制部とを備える。そして、孔21、ボール22およびスプリング22Sと溝部Dとが当該規制部を構成している。
【選択図】図7

Description

本発明は内燃機関の可変動弁装置に関する。
カムシャフトに可動カムを係合固定あるいは係合固定を解除する係合解除手段を設けた内燃機関の可変動弁装置が特許文献1で開示されている。特許文献1では係合解除手段が例えば可動カムの側部に配設されたフランジ部に形成された収容穴と、可動カムに形成された係合穴と、先端部が収容穴から係合穴に係入して可動カムとフランジ部とを係合固定する係合ピストンとを有することが開示されている。
特開2001−329819号公報
図13は可変動弁装置の一例である可変動弁装置1Xの要部を示す図である。図13に示すX方向はカムシャフトの軸方向を示す。可変動弁装置1Xはカムベース部10Xと、カムロブ部20Xと、ピン16P、17P、26PXと、スプリング16Sとを備えている。カムベース部10Xは孔16、17を有している。孔16、17はX方向に延びている。孔17は孔16と同軸上に位置している。
カムロブ部20Xはカムベース部10Xに揺動可能に設けられている。カムロブ部20Xは孔26Xを有している。孔26Xはカムロブ部20XをX方向に貫通している。孔26Xはピン26PXを保持している。スプリング16Sは孔16の底面とピン16Pとの間に設けられている。X方向におけるピン26PXの幅とカムロブ部20Xの幅とは互いに同等の大きさに設定されている。
可変動弁装置1Xのロック動作は概略次の通りである。すなわち、カムロブ部20Xは揺動することで、孔16、17、26XがX方向に並ぶようにし、これによりピン16P、17P、26PXがX方向に並ぶようにする。そして、この状態でスプリング16Sがピン16Pを付勢することで、ピン26PXが孔26X、17に共通に挿入される。結果、ピン26PXがカムロブ部20Xをカムベース部10Xにロックするロック部材として機能する。
かかるロック動作を行うにあたり、揺動するカムロブ部20Xとカムベース部10Xとの間には、X方向においてクリアランスが設けられている。したがって、ピン26PXはカムロブ部20Xの揺動時に孔26X内でX方向に移動することができる。このため、可変動弁装置1Xではカムロブ部20Xの揺動時にピン26PXがピン16Pやピン17Pに衝突する虞がある。結果、衝突による異音の発生や、ピン16P、17P、26PXの摩耗の発生等を招く虞がある。
本発明は上記課題に鑑み、カムロブ部の揺動時におけるロック部材の衝突を防止可能にする内燃機関の可変動弁装置を提供することを目的とする。
本発明はカムシャフトに一体に設けられ又は別体に設けられ前記カムシャフトに移動不能に固定されたカムベース部と、前記カムシャフトの軸方向に延びた保持孔を有し、前記カムベース部の外周から突出した位置にある第1状態と前記第1状態よりも低い位置にある第2状態間を揺動して移行するように前記カムベース部に連結されるカムロブ部と、前記保持孔に保持されるロック部材を有し、前記第1及び第2状態で前記カムロブ部をロックするロック機構と、前記カムロブ部のロックが解除された状態で、前記カムロブ部がカムフォロアからの反力を受けて前記第2状態へ移行することが可能な範囲内の付勢力で、前記カムロブ部を前記第1状態へ付勢する付勢部材と、前記保持孔内における前記ロック部材の前記軸方向の配置を規制する規制部とを備える内燃機関の可変動弁装置である。
本発明によれば、カムロブ部の揺動時におけるロック部材の衝突を防止可能にする内燃機関の可変動弁装置を提供できる。
実施例1の可変動弁装置の外観図である。 実施例1の可変動弁装置の外観図である。 軸方向からみたカムユニットの断面図である。 カムユニットの内部構造を示した断面図である。 カムロブ部のロックの説明図である。 カムロブ部のロックの説明図である。 実施例1の可変動弁装置の要部を示す図である。 実施例1の主な作用効果の説明図である。 実施例2の可変動弁装置の要部を示す図である。 実施例2の主な作用効果の説明図である。 実施例3の可変動弁装置の要部を示す図である。 実施例3の主な作用効果の説明図である。 可変動弁装置の一例の要部を示す図である。
図面を用いて本発明の実施例について説明する。
図1、2は、本実施例の可変動弁装置1Aの外観図である。可変動弁装置1Aは、車両等に搭載される内燃機関に採用される。可変動弁装置1Aは、カムシャフトS、カムシャフトSに設けられたカムユニットCU、を含む。カムシャフトSは、カムユニットCUの一端に接続した部分SA、カムユニットCUの他端に接続した部分SB、を含む。カムシャフトSは、内燃機関からの動力により回転する。カムシャフトSと共にカムユニットCUが回転することにより、ロッカーアームRを介してバルブVをリフトさせる。バルブVは、内燃機関の吸気バルブ又は排気バルブである。
カムユニットCUは、カムシャフトSよりも径が大きくカムシャフトSの部分SA、SBに連結されたカムベース部10A、カムベース部10Aに連結された2つのカムロブ部20A、を含む。カムベース部10Aは略円柱状であり、カムシャフトSに別体に設けられカムシャフトSに移動不能に固定されている。カムベース部10AはカムシャフトSに一体に設けられてもよい。カムベース部10AはカムシャフトSの軸方向(以下、軸方向と称する)から見た場合に略円形のベース円部11を有している。
ベース円部11は、カムベース部10Aの外周面に相当する。2つのカムロブ部20Aは、軸方向に所定の間隔をあけて並んでいる。2つのカムロブ部20Aは、それぞれ2つのロッカーアームRを押して2つのバルブVをリフトさせる。カムベース部10Aの軸方向の厚さは、カムロブ部20Aの軸方向の厚さよりも厚い。
図2に示すように、カムベース部10Aは、2つのカムロブ部20Aの間に凹部10Hが形成されている。凹部10Hは、2つのロッカーアームRがカムベース部10Aに接触する部分の間に形成されている。凹部10Hは、ロッカーアームRに接触しない。支持シャフト33は、カムベース部10A、2つのカムロブ部20Aを軸方向に貫通している。カムロブ部20Aは、支持シャフト33を支点としてカムベース部10Aに対して揺動する。支持シャフト33の一部は凹部10H内で露出している。2つのカムロブ部20Aには、それぞれストッパピン34Pが貫通している。
カムベース部10Aの凹部10Hでは、2つのスプリング34Sが支持シャフト33に巻かれている。スプリング34Sの一端は凹部10Hの内側面を押し、スプリング34Sの他端はストッパピン34Pを押している。即ち、スプリング34Sは、ストッパピン34Pが凹部10Hから離れるように付勢している。これにより、カムロブ部20Aはカムベース部10Aから突出するように付勢される。スプリング34Sは、付勢部材の一例である。
図1、2において、左側のカムロブ部20Aはリフト状態にあり、右側のカムロブ部20Aはリフト停止状態にある。リフト状態では、カムロブ部20Aはベース円部11から突出した位置にあり、リフト停止状態では、カムロブ部20Aはリフト状態よりも低い位置(換言すればリフト状態よりも突出していない位置)にある。リフト停止状態において、カムロブ部20Aは具体的にはカムベース部10Aのベース円部11から突出しない位置にある。
リフト状態では、カムロブ部20AはロッカーアームRを駆動してバルブVをリフトさせる。リフト停止状態では、カムロブ部20AはロッカーアームRに接触しない。又は、接触したとしてもバルブVはリフトしない。リフト状態は第1状態の一例であり、リフト停止状態は第2状態の一例である。尚、図1、2においては、理解を容易にするために一方のカムロブ部20Aのみをリフト状態にしているが、実際には後述するように2つのカムロブ部20Aは共に同じ状態になる。
図3A、3Bは、軸方向からみたカムユニットCUの断面図である。図3Aは、リフト状態にあるカムロブ部20Aを示し、図3Bは、リフト停止状態でのカムロブ部20Aを示している。カムロブ部20Aは、カムベース部10Aの供給経路Tを回避した略U字状又は略L字状である。カムロブ部20Aの基端側は支持シャフト33が貫通している。
図3A、3Bにおいて、カムシャフトSは時計方向に回転する。これに伴いカムベース部10A、カムロブ部20Aも時計方向に回転する。カムベース部10Aには、ストッパピン34Pが貫通した長孔14が形成されている。カムロブ部20Aの揺動に伴って移動するストッパピン34Pの移動範囲を長孔14が規制することにより、カムロブ部20Aの揺動範囲が規制している。
カムロブ部20Aは、支持シャフト33が貫通した基端部から離れた自由端部を有している。カムロブ部20Aの自由端部側には孔26Aが形成されている。孔26Aは軸方向に延び、カムロブ部20Aを軸方向に貫通している。孔26Aはピン26Pを保持している。従って、ピン26Pはカムロブ部20Aに保持されている。孔26Aは、保持孔の一例である。ピン26Pは、ロック部材の一例である。
カムロブ部20Aは孔21を有している。孔21は円形状の孔形状を有し、孔26Aの径方向に延びている。孔21は一端側で孔26Aに連通し、他端側で底面を有している。孔21にはボール22とスプリング22Sとが設けられている。
ボール22は係合部材であり、ピン26Pと係合する。ボール22の直径は孔21の直径と同等の大きさに設定されている。ボール22はスプリング22Sを自然長よりも短縮させた状態で孔21に収容される。スプリング22Sはボール22用の付勢部材であり、ボール22を孔26A側に付勢する。スプリング22Sは孔21の底面とボール22との間に配置されている。
ピン26Pには溝部Dが設けられている。溝部Dはピン26Pの外周面に設けられている。溝部Dはピン26Pの周方向に沿って一周に亘って設けられている。溝部Dにはボール22が係合する。従って、ボール22は具体的には溝部Dと係合することで、ピン26Pと係合する。
図4A、4Bは、カムユニットCUの内部構造を示した断面図である。図4A、4Bにおいては、2つのカムロブ部20Aは共にリフト状態にある。図4A、4Bは、図3AのA−A断面図に相当する。図4Bは、図4Aからピン15P等を省略した図である。図4A、4Bに示すように、カムユニットCUは、軸方向でのカムユニットCUの中心に軸方向に対称に形成されている。従って、以下の説明では2つのカムロブ部20Aのうち一方について説明する。
カムベース部10Aには、カムロブ部20Aを収納可能なスリット12が形成されている。カムベース部10A内には、カムシャフトSの軸心上で延びた供給経路T、供給経路Tから径方向外側に延びた経路T5、T6が形成されている。経路T5、T6は、それぞれ供給経路Tから径方向外側に延び、次に軸方向に延びて2つのカムロブ部側に延びている。経路T6は第1経路の一例である。経路T5は、第2経路の一例である。
カムベース部10Aには、スリット12に連通した孔15、16が形成されている。同時にカムベース部10Aには、スリット12を介して孔16に対向する孔17が形成されている。孔15、16は、スリット12に対して同一側に形成されている。孔15、16は、軸方向に延び、底面を有している。孔17は、孔16と同軸上に位置している。孔17は、軸方向に延び、経路T6に連通している。孔15、16には、それぞれピン15P、16Pが収納されている。孔17には、ピン17Pが収納されている。従って、ピン15P、16P、17Pはカムベース部10Aに保持されている。
孔15の底面とピン15Pとの間にはピン15Pに連結されたスプリング15Sが配置されている。孔16の底面とピン16Pとの間にはピン16Pに連結されたスプリング16Sが配置されている。スプリング16Sは、カムロブ部20Aに向けてピン16Pを付勢している。スプリング15Sは、ピン15Pが孔15から離脱しない長さに設定されている。スプリング15Sは、第2スプリングの一例である。スプリング16Sは、第1スプリングの一例である。
リフト状態においては、孔16、17、26Aは軸方向に並び、ピン16P、17P、26Pは軸方向に並ぶ。換言すれば、カムロブ部20Aが揺動範囲の一端でこのような位置に位置づけられるように、ストッパピン34Pに係合した長孔14によりカムロブ部20Aの揺動範囲が規定されている。
リフト状態においては、スプリング16Sの付勢力により、ピン16Pが孔16、26Aに共通に挿入され、ピン26Pは孔26A、17に共通に挿入される。従って、スプリング16Sはリフト状態でピン26Pが孔17に挿入されるように付勢する。これにより、カムロブ部20Aはリフト状態でカムベース部10Aにロックされる。孔17はリフト状態でピン26Pが軸方向に並ぶ孔であり、第1ロック孔の一例である。
オイルポンプPは、内燃機関のクランクシャフトに連動した機械式である。オイルパンに貯留されたオイルはオイルポンプPにより供給経路T内に供給される。オイルコントロールバルブCVは、オイルポンプPにより供給経路T内に供給される油圧を、オイルコントロールバルブCVに印加される電流値に基づいてリニアに調整できる。オイルコントロールバルブCVは電磁駆動式の流量制御弁であり、ECU5によって制御される。オイルコントロールバルブCVは、油圧制御弁の一例である。尚、油圧制御弁は、段階的に供給経路T内に供給される油圧を調整可能なものであってもよい。
ECU5は、CPU、ROM、RAMなどから構成され、内燃機関全体の動作を制御する。ROMには、後述する制御を実行するためのプログラムが格納されている。ECU5は、制御部の一例である。
次に、カムロブ部20Aのロックについて詳細に説明する。図5A〜6Bは、カムロブ部20Aのロックの説明図である。オイルコントロールバルブCV及びオイルポンプPにより供給経路Tを介して経路T5、T6内にオイルが供給されると、図5Aに示すように、ピン17Pがスプリング16Sの付勢力に抗してカムロブ部20A側に押される。これにより、ピン16Pは孔26Aから離脱し、ピン26Pは孔17から離脱する。即ち、ピン16P、17P、26Pは、それぞれ孔16、17、26Aに収納される。これにより、リフト状態でのカムロブ部20Aのロックが解除される。経路T6はリフト状態でピン26Pが孔17から離脱するように油圧を作用させる。
カムロブ部20Aのロックが解除された状態でカムシャフトSが回転することにより、カムロブ部20AはロッカーアームRから反力を受ける。これにより、図5Bに示すように、カムロブ部20Aはスプリング34Sの付勢力に抗してカムベース部10Aから突出していない位置に移動する。これにより、カムロブ部20Aはリフト停止状態となる。したがって、スプリング34Sはカムロブ部20Aのロックが解除された状態で、カムロブ部20AがロッカーアームRからの反力を受けてリフト停止状態へ移行することが可能な範囲内の付勢力で、カムロブ部20Aをリフト状態へ付勢する。
リフト停止状態では、孔15、26Aとは同軸上に並ぶ。換言すれば、カムロブ部20Aが揺動範囲の他端でこのような位置に位置づけられるように、ストッパピン34Pに係合した長孔14によりカムロブ部20Aの揺動範囲が規定されている。ロッカーアームRは、バブルを駆動するためのカムフォロアの一例である。尚、カムフォロアは、カムに直接駆動されるバルブリフタであってもよい。
ピン26Pは経路T5からのオイルの圧力により、図5Cに示すように、スプリング15Sの付勢力に抗して孔15、26Aに共通に挿入される。従って、経路T5はリフト停止状態でピン26Pが孔15に挿入されるように油圧を作用させる。これにより、リフト停止状態でカムロブ部20Aはロックされる。このように、オイルが所定の圧力以上で供給経路T内に供給されている間は、カムロブ部20Aはリフト停止状態でロックされる。孔15はリフト停止状態でピン26Pが軸方向に並ぶ孔であり、第2ロック孔の一例である。
次にオイルコントロールバルブCVにより供給経路Tへのオイルの供給が停止されると、図6Aに示すように、スプリング15Sの付勢力によりピン26Pが孔15から離脱して孔26Aに収納される。従って、スプリング15Sはリフト停止状態でピン26Pが孔15から退避するように付勢する。この状態でリフト停止状態でのカムロブ部20Aのロックが解除される。
次に、スプリング34Sの付勢力に従って、図6Bに示すように、カムロブ部20Aがリフト停止状態からリフト状態に移行する。実際には、カムロブ部20AがロッカーアームRに接触していない間に、スプリング34Sの付勢力に従ってカムロブ部20Aはリフト状態へと移行する。リフト状態においては、前述したようにピン16P、26P、17Pが軸方向に並ぶ。
この状態で、図4Aに示すように、スプリング16Sの付勢力に従って、ピン16Pが孔16、26Aに共通に挿入され、同様にピン26Pは孔26A、17に共通に挿入される。これにより、リフト状態でのカムロブ部20Aがロックされる。以上のようにしてカムロブ部20Aがリフト状態及びリフト停止状態でロックされる。孔26A、ピン26P、スプリング15S、16S、孔15、17、経路T5、経路T6等を有して構成される機構は、ロック機構の一例である。
図7は可変動弁装置1Aの要部を示す図である。図7ではカムロブ部20Aがリフト停止状態からリフト状態への移行状態(以下、単に移行状態と称す)にある可変動弁装置1Aの要部を示す。図7ではさらに具体的にはカムロブ部20Aが、軸方向から見た場合にピン26Pとピン16P、17Pとの間で重なり合いが生じる直前の移行状態にある可変動弁装置1Aの要部を示す。図7では孔21を含む断面で可変動弁装置1Aの要部を示す。
揺動するカムロブ部20Aとカムベース部10Aとの間には、軸方向においてクリアランスが設けられている。また、軸方向におけるピン26Pの幅とカムロブ部20Aの幅とは互いに同等の大きさに設定されている。軸方向におけるピン26Pの幅は具体的には、軸方向におけるカムロブ部20Aの幅以下の大きさに設定することができる。
カムロブ部20Aが移行状態にある場合に、ピン26Pは孔26Aに保持される。また、カムロブ部20Aが移行状態にある場合に、ボール22はスプリング22Sによって付勢されることで、溝部Dと係合する。そして、ボール22が溝部Dと係合することで、孔26A内におけるピン26Pの軸方向の配置が規制される。
孔21は軸方向においてカムロブ部20Aの中央に設けられている。溝部Dは軸方向においてピン26Pの中央に設けられている。溝部Dは軸方向において中心から一方の側および他方の側で、ボール22が均等に当接する表面形状を有している。当該表面形状は具体的には軸方向において、円弧状に湾曲する曲面を有している。このように設けられた孔21および溝部Dは、カムロブ部20Aが移行状態にある場合に、ピン26Pがカムロブ部20Aから軸方向にはみ出さないように設けられている。
このため、孔26A内におけるピン26Pの軸方向の配置は具体的には、カムロブ部20Aが移行状態にある場合に、ピン26Pがカムロブ部20Aから軸方向にはみ出さないように規制される。当該配置はさらに具体的には、軸方向においてカムロブ部20Aの中央に規制される。孔21、ボール22およびスプリング22Sと溝部Dとは規制部の一例を構成している。
次に可変動弁装置1Aの主な作用効果について説明する。図8は可変動弁装置1Aが有する作用効果の説明図である。図8はカムロブ部20Aが図7に示す状態からリフト状態に向かってさらに進んだ移行状態にある可変動弁装置1Aの要部を示す。
可変動弁装置1Aでは、孔26A内におけるピン26Pの軸方向の配置が規制される。このため、可変動弁装置1Aはカムロブ部20Aの揺動時におけるピン26Pの衝突を防止可能にする。具体的には、カムロブ部20Aがリフト停止状態からリフト状態に移行する際に、ピン16P、17Pとの間におけるピン26Pの衝突を防止可能にする。可変動弁装置1Aはピン26Pの衝突を防止することで、具体的には衝突による異音の発生や、ピン26P、16P、17Pの摩耗や損傷の発生を防止できる。
可変動弁装置1Aは具体的にはカムロブ部20Aが移行状態にある場合に、ピン26Pがカムロブ部20Aから軸方向にはみ出さないように、孔26A内におけるピン26Pの軸方向の配置が規制される構成であることで、ピン26Pの衝突を好適に防止できる。
図9A、図9Bは可変動弁装置1Bの要部を示す図である。図9Aでは図7と同様の移行状態にある可変動弁装置1Bの要部を示す。図9Bは図9Aに示す要部のうちピン26P周辺部の断面図である。可変動弁装置1Bはカムロブ部20Aの代わりにカムロブ部20Bを備える点と、ボール22とスプリング22Sとを備えていない点以外、可変動弁装置1Aと実質的に同一である。
カムロブ部20Bは孔26Aの代わりに孔26Bを有する点と、リブRBをさらに備える点と、孔21を有しない点以外、カムロブ部20Aと実質的に同一である。孔26BはリブRBが設けられている点と、これに伴い孔26Aよりも径が拡大されている点以外、孔26Aと実質的に同一である。
リブRBは孔26B内に設けられている。リブRBは軸方向においてカムロブ部20Bの中央に設けられている。リブRBは孔26Bの周方向において、カムロブ部20Bが移行状態にある場合にピン26Pが慣性力によって押し付けられる位置に設けられている。リブRBは軸方向において溝部Dの表面形状に沿った表面形状を有している。孔26Bの径は、リフト状態においてピン26PがリブRBを乗り越えて軸方向に移動可能な大きさに設定されている。
上述のように設けられたリブRBは溝部Dとともに、カムロブ部20Bが移行状態にある場合に、ピン26Pがカムロブ部20Bから軸方向にはみ出さないように設けられている。このため、孔26B内におけるピン26Pの軸方向の配置は具体的には、カムロブ部20Bが移行状態にある場合に、ピン26Pがカムロブ部20Bから軸方向にはみ出さないように規制される。当該配置はさらに具体的には、軸方向においてカムロブ部20Bの中央に規制される。リブRBと溝部Dとは規制部の一例を構成している。
次に可変動弁装置1Bの主な作用効果について説明する。図10は可変動弁装置1Bが有する作用効果の説明図である。図10ではカムロブ部20Bが図9Aに示す状態からリフト状態に向かってさらに進んだ移行状態にある可変動弁装置1Bの要部を示す。
可変動弁装置1Bでは、孔26B内におけるピン26Pの軸方向の配置が規制される。このため、可変動弁装置1Bは可変動弁装置1Aと同様、ピン26Pの衝突を防止可能にする。可変動弁装置1Bは可変動弁装置1Aと同様、具体的にはカムロブ部20Bが移行状態にある場合に、ピン26Pがカムロブ部20Bから軸方向にはみ出さないように、孔26B内におけるピン26Pの軸方向の配置が規制される構成とすることができる。
図11A、図11Bは可変動弁装置1Cの要部を示す図である。図11Aでは図7と同様の移行状態にある可変動弁装置1Cの要部を示す。図11Bは図11Aに示す要部のうちピン26P´周辺部の断面図である。
可変動弁装置1Cはピン15P、16P、17P、26Pの代わりにピン15P´(図示省略)、16P´、17P´、26P´を備える点と、カムベース部10Aの代わりにカムベース部10Bを備える点と、カムロブ部20Aの代わりにカムロブ部20Cを備える点と、ボール22とスプリング22Sとを備えていない点以外、可変動弁装置1Aと実質的に同一である。
ピン15P´は軸方向から見て非円形となるピンである非円形ピンとなっている点以外、ピン15Pと実質的に同一である。ピン16P´、17P´は非円形ピンとなっている点と、テーパ面TPを備える点以外、ピン16P、17Pと実質的に同一である。ピン26P´は非円形ピンとなっている点と、溝部Dを備えていない点以外、ピン26Pと実質的に同一である。
ピン15P´、16P´、17P´、26P´それぞれは上述の通り、非円形ピンとなっている。ピン15P´、16P´、17P´、26P´それぞれは具体的には、軸方向から見て略円形となるピンである円形ピンを軸方向に沿って面で切除することで得られている。ピン15P´、16P´、17P´、26P´それぞれは外周面に半円よりも大きな円弧による曲面と平面とを有している。ピン15P´、16P´、17P´、26P´それぞれは軸方向から見て互いに同様の非円形になるように形成されている。
ピン16P´、17P´は上述の通り、テーパ面TPを備えている。具体的にはピン16P´はテーパ面TP1を、ピン17P´はテーパ面TP2をそれぞれ備えている。テーパ面TP1はピン16P´の軸方向における両端面のうちピン26P´側に配置される端面に形成されている。テーパ面TP1は当該端面全体に設けられている。テーパ面TP2も同様である。
テーパ面TP1およびテーパ面TP2は、移行状態にあるカムロブ部20Cに保持されたピン26P´がピン16P´、17P´のうち少なくともいずれかのピンと衝突する場合に、衝突が斜めに行われるように設けられている。テーパ面TP1およびテーパ面TP2は、かかる場合に衝突を斜めに行わせる衝突軽減部の一例である。
カムベース部10Bは孔15、16、17の代わりに孔15´(図示省略)、16´、17´を有する点以外、カムベース部10Aと実質的に同一である。カムロブ部20Cは孔26Aの代わりに孔26Cを有する点と、孔21を有しない点以外、カムロブ部20Aと実質的に同一である。孔15´、16´、17´、26Cはピン15P´、16P´、17P´、26P´に合わせ、軸方向から見て非円形となる孔に形成されている点以外、孔15、16、17、26Aと実質的に同一である。
次に可変動弁装置1Cの主な作用効果について説明する。図12は可変動弁装置1Cが有する作用効果の説明図である。図12ではカムロブ部20Cが図11Aに示す状態からリフト状態に向かってさらに進んだ移行状態にある可変動弁装置1Cの要部を示す。
可変動弁装置1Cでは、ピン26P´が孔26C内で軸方向に移動することができる。このため、可変動弁装置1Cではピン26P´がピン16P´やピン17P´に衝突し得る。これに対し、可変動弁装置1Cは、ピン16P´、17P´それぞれがテーパ面TPを備える構成であることで、ピン26P´がピン16P´やピン17P´に衝突する場合に、ピン26P´の衝突を軽減できる。可変動弁装置1Cはピン26P´の衝突を軽減することで、具体的には衝突による異音の発生や、ピン26P´、16P´、17P´の摩耗や損傷の発生を防止或いは抑制できる。
可変動弁装置1Cは具体的にはピン16P´、17P´それぞれが非円形ピンとなっている構成であることで、テーパ面TPが常に一定の方向に向くようにすることができる。このため、可変動弁装置1Cは具体的にはかかる構成であることで、ピン26P´の衝突に対してテーパ面TPを有効に機能させることができる。
可変動弁装置1Cはピン16P´、17P´がテーパ面TPを備える代わりに、ピン26P´が軸方向における両端面にテーパ面TPを備える構成であってもよい。この場合でも、可変動弁装置1Cはピン26P´の衝突を軽減できる。
以上、本発明の実施例について詳述したが、本発明はかかる特定の実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
1A、1B、1C、1X 可変動弁装置
5 ECU(制御部)
S カムシャフト
CV オイルコントロールバルブ
10A、10B、10X カムベース部
20A、20B、20C、20X カムロブ部
21 孔
22 ボール
22S スプリング
D 溝部
26P、26P´、26PX ピン(ロック部材)
34S スプリング(付勢部材)
15S スプリング(第2スプリング)
16S スプリング(第1スプリング)
17 孔(第1ロック孔)
15 孔(第2ロック孔)
T6 経路(第1経路)
T5 経路(第2経路)

Claims (1)

  1. カムシャフトに一体に設けられ又は別体に設けられ前記カムシャフトに移動不能に固定されたカムベース部と、
    前記カムシャフトの軸方向に延びた保持孔を有し、前記カムベース部の外周から突出した位置にある第1状態と前記第1状態よりも低い位置にある第2状態間を揺動して移行するように前記カムベース部に連結されるカムロブ部と、
    前記保持孔に保持されるロック部材を有し、前記第1及び第2状態で前記カムロブ部をロックするロック機構と、
    前記カムロブ部のロックが解除された状態で、前記カムロブ部がカムフォロアからの反力を受けて前記第2状態へ移行することが可能な範囲内の付勢力で、前記カムロブ部を前記第1状態へ付勢する付勢部材と、
    前記保持孔内における前記ロック部材の前記軸方向の配置を規制する規制部とを備える内燃機関の可変動弁装置。

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