JP6107976B2 - 内燃機関の可変動弁装置 - Google Patents

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Description

本発明は、内燃機関の可変動弁装置に関する。
特許文献1の装置では、可動カムに設けられた長孔をカムシャフトが貫通している。これにより、可動カムはカムシャフトに対して偏心回転でき、カムシャフトの回転に応じてバルブからの反力を受けて径方向に往復動できる。カムシャフトと可動カムの間には、バネによって付勢され油圧の作用により伸びるプランジャが設けられている。油圧が作用していない場合には、プランジャは伸縮し、カムシャフトに対して可動カムの径方向の往復動が許容される。油圧が作用するとプランジャが伸びた状態に維持され、カムシャフトに対して可動カムの位置が固定される。
特開2001−329819号公報
特許文献1の装置では、カムシャフトが可動カムの長孔を貫通しているため、可動カムの可動範囲を確保するために、細いカムシャフトを採用することが考えられる。しかしながら、細いカムシャフトでは剛性が低下する恐れがある。
そこで、カムシャフトの剛性の低下を抑制した内燃機関の可変動弁装置を提供することを目的とする。
上記目的は、カムシャフトが貫通し、前記カムシャフトと共に回転し、長孔が形成された第1カム部と、前記第1カム部の外周面から突出した位置にある第1状態と前記第1状態よりも低い位置にある第2状態との間を揺動して移行するように前記第1カム部に支持され、略U字状又は略L字状に形成された第2カム部と、前記第2カム部に固定され、前記長孔を貫通したストッパピンと、前記第1カム部と前記第2カム部の間に介在し、前記第2カム部が前記第1状態となるように前記ストッパピンを付勢する付勢部材と、前記第2カム部が前記第1状態であるときにのみ、前記第2カム部をロックするロック機構と、前記第2カム部のロックが解除された状態であるときに、前記第2カム部が前記第2状態となるように反力を加えるカムフォロアと、を備え、前記反力は、前記付勢部材の付勢力よりも大きい、内燃機関の可変動弁装置によって達成できる。
前記ロック機構は、前記第1カム部に形成された第1係合孔、前記第2カム部に形成され、前記第1状態で前記第1係合孔に対向する第2係合孔、前記第1係合孔に収納される押圧部材、前記第2係合孔に収納されるロック部材、前記第1状態で前記ロック部材が前記第1及び第2係合孔に係合するように前記ロック部材を付勢するロック部材用付勢部材、前記第1係合孔に連通し、前記第1状態で前記ロック部材用付勢部材の付勢力に抗して前記第1係合孔から前記ロック部材を離脱させるように前記押圧部材に油圧を作用させる経路、を含む、構成を採用してもよい。
前記第1及び第2係合孔は、前記カムシャフトの軸方向に延びている、構成を採用してもよい。
前記第2カム部は、前記第1状態で前記第1カム部の外周面から突出する第1傾斜面、前記第1及び第2状態の何れの状態でも前記カムシャフトの軸方向から見て前記第1カム部の外周面と部分的に一致する第2傾斜面、を含む、構成を採用してもよい。
前記第2カム部のロックが解除された状態では、前記カムシャフトの回転に伴って、前記第1及び第2カム部が前記カムフォロアに接触しながら前記第2カム部は前記第2状態から前記第1状態へ移行する、構成を採用してもよい。
前記第2カム部は、前記第2カム部のバルブ開き側に位置する傾斜面、前記第2カム部のバルブ閉じ側に位置する傾斜面、を含み、前記第2カム部の揺動の支点は、前記第2カム部のバルブ閉じ側に位置する傾斜面側に位置する、構成を採用してもよい。
カムシャフトの剛性の低下を抑制した内燃機関の可変動弁装置を提供できる。
図1は、本実施例の可変動弁装置の外観図である。 図2A、2Bは、軸方向からみたカムユニットの断面図である。 図3A、3Bは、カムユニットの内部構造を示した断面図である。 図4A、4Bは、カムロブ部のロックの説明図である。 図5は、バルブのリフト状態を示したグラフである。 図6は、比較例のバルブのリフト状態を示したグラフである。 図7A、7Bは、第1変形例のカムユニットの説明図である。 図8A、8Bは、第2変形例のカムユニットの説明図である。 図9は、第2変形例のカムユニットによるバルブのリフト状態を示したグラフである。 図10A〜10Dは、第2変形例のカムユニットの回転状態を示した図であり、図10Eは、第2変形例のカムユニットのカムロブ部の揺動角度を示したグラフである。 図11は、比較例のカムユニットの説明図である。 図12A〜12Dは、比較例のカムユニットの回転状態を示した図であり、図12Eは、比較例のカムユニットのカムロブ部の揺動角度を示したグラフである。 図13は、第3変形例のカムユニットの説明図である。 図14は、第3変形例のカムユニットによるバルブのリフト状態を示したグラフである。 図15は、比較例のカムユニットの説明図である。
以下、実施形態を図面と共に詳細に説明する。
図1は、本実施例の可変動弁装置1の外観図である。可変動弁装置1は、車両等に搭載される内燃機関に採用される。可変動弁装置1は、カムシャフトS、カムシャフトSに設けられたカムユニットCU、を含む。カムシャフトSは、内燃機関からの動力により回転する。カムシャフトSと共にカムユニットCUが回転することにより、後述するロッカーアームRを介してバルブVをリフトさせる。バルブVは、内燃機関の吸気バルブ又は排気バルブである。
カムユニットCUは、カムシャフトSよりも径が大きくカムシャフトSが貫通したカムベース部10、カムベース部10に支持された2つのカムロブ部20、を含む。カムベース部10は、略円柱状であり、カムシャフトSの軸方向(以下、軸方向と称する)から見た場合に略半円形のベース円部11、ベース円部11から径方向外側に突出したノーズ部11nを有している。ベース円部11、ノーズ部11nは、カムベース部10の外周面に相当する。カムベース部10は、カムピース部10aと、カムピース部10aを挟むようにして連結された2つのカムピース部10b、10cとを含む。カムピース部10a〜10cは、貫通した2つの連結ピンCPにより連結されている。軸方向から見た場合のカムピース部10a〜10cの外周形状は同じである。即ち、何れのカムピース部にもベース円部、ノーズ部が形成されている。カムピース部10a〜10cは軸方向に並んでいる。
カムピース部10a、10bとは隙間12を空けて連結されており、隙間12内にカムロブ部20が配置されている。同様にカムピース部10a、10cの間の隙間12内にもう一方のカムロブ部20が配置されている。2つのカムロブ部20は、軸方向に所定の間隔をあけて並んでおり、それぞれ2つのロッカーアームRを押して2つのバルブVをリフトさせることができる。カムベース部10全体の軸方向の厚さは、カムロブ部20の軸方向の厚さよりも厚い。
図1に示すように、カムベース部10のカムピース部10aには、凹部10Hが形成されている。凹部10Hは、2つのロッカーアームRがカムベース部10に接触する部分の間に形成され、2つのロッカーアームRには接触しない。支持シャフト33は、カムピース部10a〜10c、カムロブ部20を軸方向に貫通している。カムロブ部20は、支持シャフト33を支点としてカムベース部10に対して揺動する。支持シャフト33は、カムロブ部20の揺動の支点である。カムロブ部20は、カムベース部10から突出した高位置とカムベース部10から突出しない低い低位置間を揺動可能である。カムロブ部20がカムベース部10から最大限に突出した状態は、第1状態に相当する。カムロブ部20がカムベース部10から突出しない状態は、第2状態に相当する。支持シャフト33の端部は凹部10H内で露出している。カムピース部10b側に配置されたカムロブ部20には、ストッパピン34Pが貫通して固定されており、カムピース部10c側に配置されたカムロブ部20も同様である。
凹部10Hでは、支持シャフト33の一部が露出しており、この露出した部分に2つのスプリング34sが巻かれている。一方のスプリング34sはカムピース部10b側に配置され、他方のスプリング34sはカムピース部10c側に配置されている。一方のスプリング34sの一端は凹部10Hの内面を押し、他端はカムピース部10b側に配置されたカムロブ部20のストッパピン34Pを押している。具体的には、スプリング34sは、ストッパピン34Pが凹部10Hから離れるように付勢している。これにより、カムピース部10b側のカムロブ部20はカムベース部10から突出するように付勢される。カムピース部10c側のカムロブ部20も同様である。このように、スプリング34sはカムベース部10とカムロブ部20との間に介在してカムロブ部20を高位置側に付勢する。スプリング34sは、付勢部材の一例である。
本実施例の場合、カムロブ部20が高位置でロックされている場合には、カムロブ部20がロッカーアームRを駆動してバルブVをリフトさせる。ロックが解除されている場合では、カムロブ部20はロッカーアームRからの反力を受けて、カムベース部10に対して揺動しながら、実質的にカムベース部10によりバルブVをリフトさせる。詳しくは後述する。カムベース部10は第1カム部の一例であり、カムロブ部20は第2カム部の一例である。尚、図1では、カムロブ部20は高位置にある。尚、カムロブ部20がロックされた状態をロック状態、カムロブ部20のロックが解除された状態を解除状態、と称する。
図2A、2Bは、軸方向からみたカムユニットCUの断面図である。図2Aは、高位置にあるカムロブ部20を示し、図2Bは、低位置にあるカムロブ部20を示している。カムシャフトS内には、詳しくは後述する経路Tが形成されている。
カムロブ部20は、カムシャフトSを回避した略U字状又は略L字状である。カムロブ部20の一端側は支持シャフト33が貫通している。図2A、2Bにおいて、カムシャフトSは反時計方向に回転する。これに伴いカムベース部10、カムロブ部20も時計方向に回転する。カムピース部10aには、ストッパピン34Pが貫通した長孔14が形成されている。カムロブ部20の揺動に伴って移動するストッパピン34Pの移動範囲を長孔14が規制することにより、カムロブ部20の揺動範囲を規制している。カムピース部10bについても同様である。
ロッカーアームRのローラに接触するカムロブ部20の外周面は、カムシャフトSの回転方向とは逆方向の順に連続した傾斜面21、頂面22、傾斜面23を含む。傾斜面21、23は、それぞれ、頂面22を介して互いに対向する第1及び第2傾斜面の一例である。傾斜面21、頂面22、傾斜面23の順にロッカーアームRのローラに接触する。カムロブ部20が高位置にある場合には、頂面22はカムユニットCUの回転中心から最も離れた位置にあり、傾斜面21、頂面22はカムベース部10のノーズ部11nよりも外側に位置してカムベース部10の外周面から突出する。支持シャフト33は、カムロブ部20に対して、カムシャフトSの回転方向側に位置し、傾斜面21側に位置している。また、支持シャフト33は、カムベース部10の回転中心、換言すれば、カムシャフトSの回転中心から離れた位置に設けられている。ピン26Pは、カムロブ部20に対して、カムシャフトSの回転方向と逆側に位置し、傾斜面23側に位置している。詳しくは後述する。
図3A、3Bは、カムユニットCUの内部構造を示した断面図である。図3A、3Bにおいては、2つのカムロブ部20は共に高位置にある。図3A、3Bは、図2AのA−A断面図に相当する。図3A、3Bに示すように、カムユニットCUは、対称に形成されている。従って、以下の説明ではカムピース部10b側のカムロブ部20について説明する。カムピース部10a内には経路Tに連続して径方向外側に延びた経路T6が形成されている。経路T6は、経路Tから径方向外側に延び、次に軸方向に延びて2つのカムロブ部20側に延びている。経路T6は、油圧を供給する経路部の一例である。
オイルコントロールバルブOCVは電磁駆動式の流量制御弁であり、ECU5によって制御される。ECU5は、制御部の一例である。オイルパンに貯留された油はオイルポンプPにより経路T内に供給される。オイルポンプPは、内燃機関のクランクシャフトに連動した機械式である。オイルコントロールバルブOCVは、オイルポンプPにより経路T内に供給される油圧を、オイルコントロールバルブOCVに印加される電流値に基づいてリニアに調整できる。オイルコントロールバルブOCVは、油圧制御弁の一例である。尚、油圧制御弁は、段階的に経路T内に供給される油圧を調整可能なものであってもよい。ECU5は、連結ピンCPU、ROM、RAMなどから構成され、内燃機関全体の動作を制御する。ROMには、後述する制御を実行するためのプログラムが格納されている。
カムピース部10bは、ピン16Pを保持し、カムピース部10aはピン17Pを保持している。カムロブ部20はピン26Pを保持している。ピン26Pは、ロック部材の一例である。ピン17Pは押圧部材の一例である。図3Bは、ピン16P等を省略した図である。カムロブ部20は、支持シャフト33が貫通した一端部から離れた他端部を有し、カムロブ部20の他端部側にはピン26Pを保持した孔26が形成されている。孔26は、カムロブ部20を軸方向に貫通している。孔17は、第1係合孔の一例である。孔26は、第2係合孔の一例である。
カムベース部10のカムピース部10bには、隙間12に連通した孔16が形成されている。孔16は、軸方向に延び、底面を有している。孔16には、ピン16Pが収納されている。孔16の底面とピン16Pとの間にはピン16Pに連結されたスプリング16Sが配置されている。スプリング16Sは、カムロブ部20に向けてピン16Pを付勢している。スプリング16Sは、ロック部材用付勢部材の一例である。
カムベース部10のカムピース部10aには、隙間12を介して孔16に対向する孔17が形成されている。孔17には、ピン17Pが収納されている。孔17は、経路T6に連通している。カムロブ部20が高位置にある場合には、孔17は、孔16と同軸上に位置して対向する。孔17は、軸方向に延びている。
カムロブ部20が高位置にある場合、孔16、17、26は軸方向に並び、ピン16P、17P、26Pは軸方向に並ぶ。換言すれば、カムロブ部20が揺動範囲の一端でこのような位置に位置づけられるように、ストッパピン34P及び長孔14によりカムロブ部20の揺動範囲が規定されている。スプリング16Sの付勢力により、ピン16Pが孔16、26に共通に挿入され、ピン26Pは孔26、17に共通に挿入される。これにより、カムロブ部20は高位置でカムベース部10にロックされる。
次に、カムロブ部20のロックについて詳細に説明する。図4A、4Bは、カムロブ部20のロックの説明図である。オイルコントロールバルブOCV及びオイルポンプPにより経路Tを介して経路T6内に油が供給されると、図4Aに示すように、ピン17Pがスプリング16Sの付勢力に抗してカムロブ部20側に押される。これにより、ピン16Pは孔26から離脱し、ピン26Pは孔17から離脱する。即ち、ピン16P、17P、26Pは、それぞれ孔16、17、26に収納される。これにより、高位置でカムロブ部20のロックが解除される。
解除状態でカムシャフトSが回転することにより、カムロブ部20はロッカーアームRから反力を受け、図4Bに示すようにカムロブ部20はスプリング34sの付勢力に抗して低位置側へ移動する。換言すれば、スプリング34sの付勢力は、解除状態でロッカーアームRからの反力のみで低位置に移動可能な程度に設定されている。このようにロッカーアームRは、解除状態でカムロブ部20を低位置側へ押圧する。ロッカーアームRは、バブルを駆動するためのカムフォロアの一例である。尚、カムフォロアは、カムに直接駆動されるバルブリフタであってもよい。図4Bは、図2BのB−B断面図に相当する。
カムロブ部20は、詳しくは後述するがカムシャフトSの回転に伴ってロッカーアームRに接触しながら低位置から高位置へ復帰してロッカーアームRから退避する。従ってカムロブ部20は、カムシャフトSの回転に伴い、ロッカーアームRに接触、退避を繰り返してロッカーアームRからの反力とスプリング34sの付勢力とにより低位置及び高位置間を揺動する。このように解除状態では、カムロブ部20はロッカーアームRに追従するように揺動しながら、カムベース部10のノーズ部11nがロッカーアームRを押してバルブVをリフトさせる。
次にオイルコントロールバルブOCVにより経路Tへの油の供給が停止されると、カムロブ部20が高位置にある状態で、図3Aに示すように、スプリング16Sの付勢力に従って、ピン16Pが孔16、26に共通に挿入され、同様にピン26Pは孔26、17に共通に挿入される。これにより、再び高位置でカムロブ部20がロックされる。以上のようにしてカムロブ部20が高位置でロックされる。孔26、ピン26P、17P、スプリング16S、孔17は、第1状態でカムロブ部20をロックするロック機構の一例である。
図2A〜3Bに示したように、カムロブ部20はカムシャフトSには貫通されずにカムシャフトSの外側に設けられている。従って、例えばカムロブ部20の揺動範囲を拡大するためには、カムロブ部20の高位置を更に高い位置へ変更することにより可能となる。具体的には、ストッパピン34Pの移動範囲を規制する長孔14を拡大し孔17、16の位置を変更することにより、本実施例で示した高位置よりも更に高い位置でカムロブ部20をロックできる。このように、カムロブ部20の揺動範囲を確保する際には、カムシャフトSを変更する必要はない。
例えば、カムロブ部に長孔を設けてカムシャフトがこの長孔を貫通する構成では、カムロブ部の揺動範囲を確保するために細いカムシャフトを採用することが考えられる。細いカムシャフトでは剛性が低下する恐れがある。本実施例では、細いカムシャフトを採用することなくカムロブ部20の揺動範囲を確保でき、カムシャフトの剛性の低下を抑制できる。
また、カムロブ部に長孔を設けてカムシャフトがこの長孔を貫通する構成では、カムロブ部の揺動範囲を確保するために長孔が拡大したカムロブ部を採用することが考えられる。長孔が大きいカムロブ部では、厚みが薄くなり、軸方向での断面積を確保できずに剛性が低下する恐れがある。本実施例の場合、カムシャフトSはカムロブ部20を貫通していないため、カムロブ部20の揺動範囲を確保しつつ、カムロブ部20の厚み、即ち軸方向での断面積を確保して剛性の低下を抑制できる。
図1に示すように、スプリング34sはストッパピン34Pを介してカムベース部10、カムロブ部20間を付勢し、カムシャフトSに接触しない位置で支持シャフト33に支持されている。従って、カムシャフトSとカムロブ部20との間にカムロブ部20を高位置へ付勢する付勢部材を設ける必要はない。これにより、カムシャフトSに付勢部材を保持するための構造を設けることが不要となり、構造の複雑化を抑制でき、剛性の低下も抑制できる。
カムベース部10に形成された、ピン16P、17Pを収納するための孔16、17や、カムロブ部20に形成された孔26などは、全て軸方向に延びている。このため、例えば、軸方向と交差する方向に延びた孔を設けこの孔内を摺動するピンを配置した場合と比較して、カムベース部10の軸方向での断面積を確保することができる。これにより、カムユニットCUの剛性の低下が抑制されている。
また、図1、3Aに示したように、スプリング16S、34sは、カムロブ部20に対して軸方向に配置されている。例えばこのようなスプリング34s等をカムロブ部20に対して径方向に重なる位置に配置する場合と比較して、カムロブ部20の軸方向での断面積を確保できる。これによりカムロブ部20の剛性の低下が抑制されている。
また、上述したようにスプリング34sが配置された凹部10Hは、ロッカーアームRに接触しない部分に設けられているので、この部分を有効利用している。スプリング34sが、ロッカーアームRに接触するカムベース部10の部分から退避した位置に配置されていることにより、ロッカーアームRが接触するカムベース部10の部分の軸方向の断面積も確保されている。これにより、カムベース部10の剛性の低下が抑制されている。
また、本実施例のロック機構はカムロブ部20を高位置でのみロックする。例えば、高位置のみならず低位置でもカムロブ部20をロックする機構をカムベース部10に設けると、カムベース部10の構造が複雑化して剛性が低下する恐れがある。本実施例では、高位置でのみカムロブ部20をロックするのでカムベース部10の構造が簡易化され剛性の低下も抑制されている。また、構造が簡易化されているので製造コストも抑制されている。
また、カムロブ部20を高位置でロックする機構と低位置でロックする機構とをカムベース部10に設ける場合においてカムロブ部20の揺動範囲を小さく設定したい場合には、2つのロック機構も接近した位置に設ける必要がある。しかしながら、カムベース部10の強度を確保する等の観点から2つのロック機構はある程度離れた位置に設ける必要があり、このため揺動範囲を小さく設定するには一定の限界がある。本実施例の場合、高位置でのみカムロブ部20をロックするので、このような制限を受けずに揺動範囲を小さく設定できる。
次に、バルブVのリフト状態について説明する。図5は、バルブVのリフト状態を示したグラフである。縦軸はリフト量、横軸はクランク角度を示している。リフト曲線HCは、ロック状態でのバルブVのリフト量を示しており、リフト曲線LCは、解除状態でのバルブVのリフト量を示している。従って、リフト曲線HCは、カムロブ部20によるバルブVのリフト量を示し、リフト曲線LCは、カムベース部10のノーズ部11nによるバルブVのリフト量を示している。
図5に示すように、リフト曲線LC、HCは、リフト量の最大位置よりも前半部分では一致していないが後半の部分では略一致している。この理由は、図2A、2Bに示すように、カムロブ部20が高位置及び低位置にある場合に、カムロブ部20の傾斜面23とカムベース部10のノーズ部11nの外周面とが軸方向から見た場合に部分的に略一致しているからである。
尚、リフト曲線HC、LCのいずれにおいても、リフト量がゼロに戻る際のクランク角度は略一致している。傾斜面23側にあるカムベース部10のノーズ部11nとベース円部11との外周面上での境界部分と、高位置及び低位置にあるカムロブ部20の傾斜面23とベース円部11の外周面とが交差する部分とは、軸方向から見て略一致しているからである。尚、傾斜面21は、第1状態で第1カム部の外周面から突出する第1傾斜面の一例である。傾斜面23は、第1及び第2状態の何れの状態でもカムシャフトの軸方向から見て第1カム部の外周面と部分的に一致する第2傾斜面の一例である。
解除状態では、最初にカムロブ部20の傾斜面21がロッカーアームRにより押されてカムロブ部20は高位置から低位置へと揺動する。次に、カムロブ部20の頂面22を超えて傾斜面23がロッカーアームRにより押されている間、カムロブ部20はロッカーアームRから離れるように回転しながらカムロブ部20は低位置から高位置へと揺動する。この際、カムベース部10のノーズ部11nもロッカーアームRに接触する。即ち、カムベース部10、カムロブ部20の双方がロッカーアームRに接触しながら回転して、カムロブ部20は低位置から高位置へと揺動する。前述したように、カムロブ部20が高位置及び低位置間を揺動している間、カムロブ部20の傾斜面23とカムベース部10のノーズ部11nの外周面とが軸方向から見て部分的に一致しているからである。
従って、解除状態ではカムロブ部20は低位置から高位置へ復帰するまでの間、ロッカーアームRに接触して反力を受けながら揺動する。このため、カムロブ部20が低位置から高位置に復帰するまでの期間を確保でき、低位置から高位置に復帰するまでのカムロブ部20の揺動のスピードを抑制できる。このため、カムロブ部20が高位置へ復帰した際の、ストッパピン34Pと長孔14の端部とが接触することによる打音を抑制できる。また、カムロブ部20が高位置へ復帰した際に長孔14の端部に接触するストッパピン34Pに加わる衝撃を抑制できる。これにより、ストッパピン34Pの剛性を確保するために必要以上に太くする必要はない。
図6は、比較例のバルブのリフト状態を示したグラフである。例えば、カムロブ部20がロッカーアームRから離れてロッカーアームRからの反力が作用しない状態で低位置から高位置に復帰する場合を想定する。ここで、リフト曲線LCx上のバルブVが閉じるタイミングが、カムロブ部20がロッカーアームRから離れるタイミングに相当する。また、このタイミングでのリフト曲線HCx上のバルブVのリフト量が、カムロブ部20がロッカーアームRから離れてから高位置へ復帰するまでのカムロブ部20の揺動量に対応する。ロッカーアームRから離れた時のカムロブ部20の位置から高位置までの揺動量が大きいと、その間にスプリング34sの付勢力に従ってカムロブ部20が加速して高位置に復帰した際の打音が増大する恐れがある。本実施例では、上述したようにロッカーアームRの反力を受けながらカムロブ部20が低位置から高位置へと復帰するので、比較例よりも打音を抑制できる。
図7A、7Bは、第1変形例のカムユニットCUAの説明図である。尚、上述した実施例と類似の構成については類似の符号を付することにより重複する説明を省略する。尚、図7A、7Bでは、カムシャフトSや連結ピンCP、ストッパピン34P、長孔14については省略してある。ピン26Pは、カムシャフトSの回転方向の側に位置し、傾斜面21側に位置している。支持シャフト33は、回転方向と反対側に位置し、傾斜面23側に位置している。傾斜面23とノーズ部11nAの外周面とが部分的に一致している。具体的には、カムロブ部20Aが高位置及び低位置にある場合に、カムロブ部20Aの傾斜面23とカムベース部10Aのノーズ部11nAの外周面とが軸方向から見た場合に部分的に略一致している。傾斜面21は、カムロブ部20Aの回転によりバルブVが開くようにロッカーアームRに作用する、バルブ開き側に位置する傾斜面の一例である。傾斜面23は、カムロブ部20Aの回転によりバルブVが閉じるようにロッカーアームRに作用する、バルブ閉じ側に位置する傾斜面の一例である。
従って、解除状態でカムシャフトSの回転に伴って、カムベース部10A、カムロブ部20AがロッカーアームRに接触しながらカムロブ部20Aは低位置から高位置へと揺動する。このため、図5に示したグラフと同様に、解除状態及びロック状態でのリフト曲線の後半部分は略一致している。これにより、カムロブ部20Aが高位置へ復帰する際の打音を抑制できる。
図8A、8Bは、第2変形例のカムユニットCUBの説明図である。図8Aは、カムロブ部20Bが高位置にある場合を示し、図8Bは、カムロブ部20Bが低位置にある場合を示している。ピン26Pは、カムシャフトSの回転方向の側に位置している。支持シャフト33は、回転方向と反対側に位置している。カムロブ部20Bが高位置及び低位置のいずれにある場合にも、軸方向から見てカムロブ部20Bの傾斜面21はノーズ部11nBの外周面に部分的に一致している。しかしながら、カムロブ部20Bが高位置にある場合にはカムロブ部20Bの頂面22、傾斜面23は、ノーズ部11nBよりも外側に突出しており、カムロブ部20Bの傾斜面23の外周面はノーズ部11nBの外周面に一致していない。傾斜面21は、カムロブ部20Bの回転によりバルブVが開くようにロッカーアームRに作用する、バルブ開き側に位置する傾斜面の一例である。傾斜面23は、カムロブ部20Bの回転によりバルブVが閉じるようにロッカーアームRに作用する、バルブ閉じ側に位置する傾斜面の一例である。
図9は、第2変形例のカムユニットCUBによるバルブVのリフト状態を示したグラフである。リフト曲線LCB、HCBは、リフト量の最大位置よりも前半部分では略一致するが、後半部分では一致していない。
図10A〜10Dは、第2変形例のカムユニットCUBの回転状態を示した図である。図10Eは、第2変形例のカムユニットCUBのカムロブ部20Bの揺動角度を示したグラフである。図10Eでは、縦軸はカムロブ部20Bの揺動角度を示しており、横軸はカムユニットCUBの回転角度を示している。揺動角度は、カムロブ部20Bが高位置にある状態を0度としている。
図11は、比較例のカムユニットCUBxの説明図である。カムユニットCUBxは、カムユニットCUBと異なり、支持シャフト33は、回転方向の側に位置し、ピン26Pは、回転方向と反対側に位置している。カムユニットCUBxによるリフト曲線も、図9に示したグラフと同様に、解除状態及びロック状態でのリフト曲線の前半部分では略一致するが、後半部分では一致しない。
図12A〜12Dは、比較例のカムユニットCUBxの回転の状態を示した図である。図12Eは、比較例のカムユニットCUBxのカムロブ部20Bxの揺動角度を示したグラフである。図12Eでは、縦軸はカムロブ部20Bxの揺動角度を示しており、横軸はカムユニットCUBの回転角度を示している。揺動角度は、カムロブ部20Bxが高位置にある状態を0度としている。
図10E、12Eに示すように、解除状態での最大揺動角度は、カムロブ部20Bのほうがカムロブ部20Bxよりも小さい。例えば図10Cに示すように支持シャフト33がカムシャフトSの回転方向とは逆側に位置する場合の方が、図12Cに示すように支持シャフト33がカムシャフトSの回転方向に位置する場合よりも揺動角度が小さい。この理由は、カムロブ部20BはロッカーアームRがノーズ部11nBの後半部分に接触している間に徐々に低位置から高位置へと復帰するのに対し、カムロブ部20BxはロッカーアームRがノーズ部11nBの後半部分に接触している間であってもロッカーアームRにより低位置側に更に押圧されるからである。
また、カムロブ部20B、20Bxの何れも、揺動角度が最大となった後にロッカーアームRから退避して高位置へ復帰する。このため、揺動角度が最大の位置から高位置へ復帰する際の揺動量は、カムロブ部20Bの方がカムロブ部20Bxよりも少ない。また、揺動角度が最大の位置から高位置へ復帰するまでに要するカムシャフトSの回転角度は、カムロブ部20Bの方がカムロブ部20Bxよりも大きい。このため、カムロブ部20Bは、ゆっくりと揺動角度が最大の位置から高位置へ復帰するのに対して、カムロブ部20Bxは、急速に揺動角度が最大の位置から高位置へと復帰する。このため、カムロブ部20Bの方がカムロブ部20Bxよりも、高位置へ復帰する際の打音が抑制されている。
図13は、第3変形例のカムユニットCUCの説明図である。図13は、カムロブ部20Cが高位置にある場合を示している。カムユニットCUCでは、ピン26Pは、カムシャフトSの回転方向の側に位置し、支持シャフト33は、回転方向と反対側に位置している。カムロブ部20Cが高位置にある場合、軸方向から見てカムロブ部20Cの傾斜面21、頂面22、傾斜面23はノーズ部11nCの外周面から突出している。図14は、第3変形例のカムユニットCUCによるバルブVのリフト状態を示したグラフである。リフト曲線LCC、HCBは、何れの部分でも一致していない。傾斜面21は、カムロブ部20Cの回転によりバルブVが開くようにロッカーアームRに作用する、バルブ開き側に位置する傾斜面の一例である。傾斜面23は、カムロブ部20Cの回転によりバルブVが閉じるようにロッカーアームRに作用する、バルブ閉じ側に位置する傾斜面の一例である。
図15は、比較例のカムユニットCUCxの説明図である。カムユニットCUCxは、カムユニットCUCと異なり、支持シャフト33は、回転方向の側に位置し、ピン26Pは、回転方向と反対側に位置している。カムユニットCUCxによるリフト曲線も、図14に示したグラフと同様に、解除状態及びロック状態でのリフト曲線はいずれの部分でも一致しない。
この場合にも、カムロブ部20Cの方がカムロブ部20Cxよりも揺動量が小さい。また、揺動角度が最大の位置から高位置へ復帰するまでに要するカムシャフトSの回転角度は、カムロブ部20Cの方がカムロブ部20Cxよりも大きい。このため、カムロブ部20Cは、ゆっくりと高位置へ揺動するのに対して、カムロブ部20Cxは、急速に高位置へと揺動する。このため、カムロブ部20Cの方がカムロブ部20Cxよりも、高位置へ復帰する際の打音が抑制されている。
以上本発明の好ましい実施形態について詳述したが、本発明は係る特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
本実施例ではカムベース部10はカムピース部10a〜10cで構成されるが、これらを一体に形成してもよい。例えば、単一のカムベース部に、カムロブ部を収納可能なスリットを形成してもよい。また、本実施例では、カムベース部10はカムシャフトSと別体に形成されているが、一体に成型してもよい。また、カムベース部10にはカムシャフトSが貫通する孔を設けずに、カムベース部10の軸方向での両端部に軸部材を連結し、この軸部材をカムシャフトとして用いてもよい。
本実施例ではカムベース部10に対して2つのカムロブ部20が揺動可能に支持されているが、少なくとも一方のカムロブ部20のみが揺動可能であればよい。また、カムベース部に揺動可能な単一のカムロブ部を連結し、このカムベース部とカムロブ部とにより2つのロッカーアームのうち一方のみを駆動し、他方のロッカーアームには通常のカムにより駆動してもよい。
図2A、2BのカムユニットCUでは、カムベース部10はノーズ部11nを有しているが、これに限定されない。例えば、カムベース部10はノーズ部が設けられておらずベース円部からなる円柱状であり、カムロブ部20がカムベース部10から突出した高位置、高位置よりも低いがカムベース部10から突出した低位置間を揺動してもよい。この場合も、カムロブ部20が高位置及び低位置にある場合に、カムロブ部20の傾斜面23とカムベース部10の外周面とが軸方向から見た場合に部分的に略一致していればよい。また、カムシャフトの回転に伴って、カムベース部10、カムロブ部20がカムフォロアに接触しながらカムロブ部20が低位置から高位置へと揺動すればよい。図7A、7BのカムユニットCUAについても同様である。
本実施例の可変動弁装置1を備えた内燃機関が少なくとも最小回転数で駆動している場合に、カムロブ部20は解除状態でロッカーアームRに接触してロッカーアームRからの反力を受けながら低位置から高位置へ復帰すればよい。
図8A、8BのカムユニットCUBでは、カムベース部10Bはノーズ部11nBを有しているがこれに限定されない。例えば、カムベース部10Bはノーズ部が設けられておらずベース円部からなる円柱状であり、カムロブ部20Bがカムベース部10Bから突出した高位置、高位置よりも低いがカムベース部10Bから突出した低位置間を揺動してもよい。また、カムロブ部20Bがカムベース部10Bから突出した高位置、カムベース部10Bから突出しない低位置間を揺動してもよい。この場合も、支持シャフト33がカムシャフトSの回転方向の逆側にある構成の方が、支持シャフト33がカムシャフトSの回転方向にある構成よりも、カムロブ部20の最大揺動角度が抑制され打音も抑制できる。図13のカムユニットCUCについても同様である。
カムロブ部20は、カムロブ部20と共にカムベース部10にも貫通した支持シャフト33により揺動可能に支持されているがこの構成に限定されない。例えば、カムロブ部20はカムベース部10に一体に設けられた軸部周りに揺動可能に連結されていてもよい。また、カムロブ部20に軸部を一体的に設けて、カムベース部10にこの軸部を回転可能に収容する凹部を設けてもよい。
スプリング34sは、例えば一端がカムベース部10に固定され他端がカムロブ部20に固定されていてもよい。
1 可変動弁装置
5 ECU
S カムシャフト
R ロッカーアーム
V バルブ
OCV オイルコントロールバルブ
10 カムベース部(第1カム部)
11 ベース円部
11n ノーズ部
12 隙間
16S スプリング(ロック部材用付勢部材)
17 孔(第1係合孔)
17P ピン(押圧部材)
20 カムロブ部(第2カム部)
21 傾斜面(第1傾斜面)
22 頂面
23 傾斜面(第2傾斜面)
26 孔(第2係合孔)
26P ピン(ロック部材)
27 係合凹部(係合部)
33 支持シャフト
34s スプリング(付勢部材)
T、T6 経路

Claims (6)

  1. カムシャフトが貫通し、前記カムシャフトと共に回転し、長孔が形成された第1カム部と、
    前記第1カム部の外周面から突出した位置にある第1状態と前記第1状態よりも低い位置にある第2状態との間を揺動して移行するように前記第1カム部に支持され、略U字状又は略L字状に形成された第2カム部と、
    前記第2カム部に固定され、前記長孔を貫通したストッパピンと、
    前記第1カム部と前記第2カム部の間に介在し、前記第2カム部が前記第1状態となるように前記ストッパピンを付勢する付勢部材と、
    前記第2カム部が前記第1状態であるときにのみ、前記第2カム部をロックするロック機構と、
    前記第2カム部のロックが解除された状態であるときに、前記第2カム部が前記第2状態となるように反力を加えるカムフォロアと、を備え、
    前記反力は、前記付勢部材の付勢力よりも大きい、内燃機関の可変動弁装置。
  2. 前記ロック機構は、
    前記第1カム部に形成された第1係合孔、
    前記第2カム部に形成され、前記第1状態で前記第1係合孔に対向する第2係合孔、
    前記第1係合孔に収納される押圧部材、
    前記第2係合孔に収納されるロック部材、
    前記第1状態で前記ロック部材が前記第1及び第2係合孔に係合するように前記ロック部材を付勢するロック部材用付勢部材、
    前記第1係合孔に連通し、前記第1状態で前記ロック部材用付勢部材の付勢力に抗して前記第1係合孔から前記ロック部材を離脱させるように前記押圧部材に油圧を作用させる経路、を含む、請求項1の内燃機関の可変動弁装置。
  3. 前記第1及び第2係合孔は、前記カムシャフトの軸方向に延びている、請求項2の内燃機関の可変動弁装置。
  4. 前記第2カム部は、
    前記第1状態で前記第1カム部の外周面から突出する第1傾斜面、
    前記第1及び第2状態の何れの状態でも前記カムシャフトの軸方向から見て前記第1カム部の外周面と部分的に一致する第2傾斜面、を含む、請求項1乃至3の何れかの内燃機関の可変動弁装置。
  5. 前記第2カム部のロックが解除された状態では、前記カムシャフトの回転に伴って、前記第1及び第2カム部が前記カムフォロアに接触しながら前記第2カム部は前記第2状態から前記第1状態へ移行する、請求項1乃至3の何れかの内燃機関の可変動弁装置。
  6. 前記第2カム部は、
    前記第2カム部のバルブ開き側に位置する傾斜面、
    前記第2カム部のバルブ閉じ側に位置する傾斜面、を含み、
    前記第2カム部の揺動の支点は、前記第2カム部のバルブ閉じ側に位置する傾斜面側に位置する、請求項1乃至3の何れかの内燃機関の可変動弁装置。
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