JP2014126000A - 内燃機関の可変動弁装置 - Google Patents

内燃機関の可変動弁装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2014126000A
JP2014126000A JP2012284343A JP2012284343A JP2014126000A JP 2014126000 A JP2014126000 A JP 2014126000A JP 2012284343 A JP2012284343 A JP 2012284343A JP 2012284343 A JP2012284343 A JP 2012284343A JP 2014126000 A JP2014126000 A JP 2014126000A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cam
cam lobe
high position
path
lock
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2012284343A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshiaki Miyasato
佳明 宮里
Hisayuki Yano
寿行 矢野
Hidetoshi Hirose
秀俊 広瀬
Toshiyuki Maehara
利之 前原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP2012284343A priority Critical patent/JP2014126000A/ja
Publication of JP2014126000A publication Critical patent/JP2014126000A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/10Internal combustion engine [ICE] based vehicles
    • Y02T10/12Improving ICE efficiencies

Landscapes

  • Output Control And Ontrol Of Special Type Engine (AREA)
  • Valve Device For Special Equipments (AREA)

Abstract

【課題】切り替えの応答性が向上した内燃機関の可変動弁装置を提供することを課題とする。
【解決手段】カムシャフトと共に回転するカムベース部と、前記カムベース部の外周から突出した高位置と前記高位置よりも低い低位置間を揺動可能に前記カムベース部に連結されたカムロブ部と、前記カムロブ部を前記高位置側へ付勢する付勢部材と、前記カムロブ部を前記低位置側へ付勢するカムフォロアと、前記カムロブ部に保持され前記高位置及び低位置で前記カムロブ部を前記カムベース部にロックするロック部材と、前記カムベース部に形成され、前記高位置にある前記カムロブ部のロックを切り替えるように前記ロック部材に油圧を作用させる第1経路と、前記カムベース部に形成され、前記第1経路と分離しており、前記低位置にある前記カムロブ部のロックを切り替えるように前記ロック部材に油圧を作用させる第2経路と、を備えた内燃機関の可変動弁装置。
【選択図】図5

Description

本発明は、内燃機関の可変動弁装置に関する。
油圧の作用に応じて、バルブのリフト量を変更できる内燃機関の可変動弁装置が知られている。例えば特許文献1には、カムシャフト及び可動カム内に形成された経路内を流通する油の圧力によって、カムシャフトに対する可動カムの位置が切り替えられ、これによりバルブのリフト量を変更できる。
特開2001−329819号公報
例えば、油が供給される経路が途中で複数に分岐しており、分岐した一の経路内での油圧に応じてカムの所定位置でのロックを切り替え、分岐した他の経路内での油圧に応じてカムの上記所定位置とは異なる位置でのロックを切り替える場合がある。この場合、経路に油が供給されると、分岐した一の経路内での油圧が所定の圧力にまで至る間に分岐した他の経路にも油が流れる。このため、分岐した一の経路内で油圧が所定の圧力にまで上昇するのに時間を要するおそれがある。これにより、切り替えの応答性が低下するおそれがある。
そこで、切り替えの応答性が向上した内燃機関の可変動弁装置を提供することを目的とする。
上記目的は、カムシャフトと共に回転するカムベース部と、前記カムベース部の外周から突出した高位置と前記高位置よりも低い低位置間を揺動可能に前記カムベース部に連結されたカムロブ部と、前記カムロブ部を前記高位置側へ付勢する付勢部材と、前記カムロブ部を前記低位置側へ付勢するカムフォロアと、前記カムロブ部に保持され前記高位置及び低位置で前記カムロブ部を前記カムベース部にロックするロック部材と、前記カムベース部に形成され、前記高位置にある前記カムロブ部のロックを切り替えるように前記ロック部材に油圧を作用させる第1経路と、前記カムベース部に形成され、前記第1経路と分離しており、前記低位置にある前記カムロブ部のロックを切り替えるように前記ロック部材に油圧を作用させる第2経路と、を備えた内燃機関の可変動弁装置によって達成できる。
前記第1経路内の油圧を制御して前記高位置にある前記カムロブ部のロックを切り替える第1油圧制御部と、前記高位置にある前記カムロブ部のロックが切り替えられた後に前記第2経路内の油圧を制御して前記低位置にある前記カムロブ部のロックを切り替える第2油圧制御部と、を備えてもよい。
前記第2経路は、前記カムロブ部が前記高位置にある場合には退避し前記カムロブ部が前記低位置にある場合には前記ロック部材が対向する開口部を含み、前記第2経路には、該第2経路に油が供給されることにより前記低位置にある前記カムロブ部のロックを切り替えるように前記開口部から突出して前記ロック部材を押すと共に前記開口部を閉鎖する開閉部材が設けられていてもよい。
前記カムベース部は、前記カムロブ部が前記高位置及び低位置間の揺動を逃すスリットを含み、前記開口部は、前記スリットの内側面に形成されていてもよい。
前記カムベース部に形成され前記カムロブ部が前記高位置にある場合に前記ロック部材が係合可能な第1ロック孔と、前記カムベース部に形成され前記カムロブ部が前記低位置にある場合に前記ロック部材が係合可能な第2ロック孔と、前記カムロブ部が前記高位置にある場合に前記第1経路を介して作用する油圧とは逆向きに前記ロック部材を付勢する第1スプリングと、前記カムロブ部が前記低位置にある場合に前記第2経路を介して作用する油圧とは逆向きに前記ロック部材を付勢する第2スプリングと、を備えていてもよい。
切り替えの応答性が向上した内燃機関の可変動弁装置を提供できる。
図1は、本実施例の可変動弁装置の外観図である。 図2は、本実施例の可変動弁装置の外観図である。 図3A、3Bは、軸方向からみたカムユニットの断面図である。 図4A、4Bは、カムユニットの内部構造を示した断面図である。 図5A〜5Cは、カムロブ部のロックの説明図である。 図6A、6Bは、カムロブ部のロックの説明図である。 図7A、7Bは、変形例の説明図である。
以下、実施形態を図面と共に詳細に説明する。
図1、2は、本実施例の可変動弁装置1の外観図である。可変動弁装置1は、車両等に搭載される内燃機関に採用される。可変動弁装置1は、カムシャフトS、カムシャフトSに設けられたカムユニットCU、を含む。カムシャフトSは、カムユニットCUの一端に接続した部分SA、カムユニットCUの他端に接続した部分SB、を含む。カムシャフトSは、内燃機関からの動力により回転する。カムシャフトSと共にカムユニットCUが回転することにより、ロッカーアームRを介してバルブVをリフトさせる。バルブVは、内燃機関の吸気バルブ又は排気バルブである。
カムユニットCUは、カムシャフトSよりも径が大きくカムシャフトSの部分SA、SBに連結されたカムベース部10、カムベース部10に連結された2つのカムロブ部20、を含む。カムベース部10は、略円柱状であり、カムシャフトSの軸方向(以下、軸方向と称する)から見た場合に略円形のベース円部11を有している。ベース円部11は、カムベース部10の外周面に相当する。2つのカムロブ部20は、軸方向に所定の間隔をあけて並んでいる。2つのカムロブ部20は、それぞれ2つのロッカーアームRを押して2つのバルブVをリフトさせる。カムベース部10の軸方向の厚さは、カムロブ部20の軸方向の厚さよりも厚い。
図2に示すように、カムベース部10は、2つのカムロブ部20の間に凹部10Hが形成されている。凹部10Hは、2つのロッカーアームRがカムベース部10に接触する部分の間に形成されている。凹部10Hは、ロッカーアームRに接触しない。支持シャフト33は、カムベース部10、2つのカムロブ部20を軸方向に貫通している。カムロブ部20は、支持シャフト33を支点としてカムベース部10に対して揺動する。カムロブ部20は、カムベース部10のベース円部11から最大限に突出した高位置とベース円部11から突出しない低位置間を揺動可能である。支持シャフト33の一部は凹部10H内で露出している。2つのカムロブ部20には、それぞれストッパピン34Pが貫通している。
カムベース部10の凹部10Hでは、2つのスプリング34Sが支持シャフト33に巻かれている。スプリング34Sの一端は凹部10Hの内側面を押し、スプリング34Sの他端はストッパピン34Pを押している。即ち、スプリング34Sは、ストッパピン34Pが凹部10Hから離れるように付勢している。これにより、カムロブ部20はカムベース部10から突出するように付勢される。スプリング34Sは、付勢部材の一例である。
図1、2において、左側のカムロブ部20は高位置にあり、右側のカムロブ部20は低位置にある。本実施例の場合、カムロブ部20が高位置でロックされている場合には、カムロブ部20がロッカーアームRを駆動してバルブVをリフトさせる。カムロブ部20が低位置でロックされている場合には、カムロブ部20はロッカーアームRに接触する又は接触せずにバルブVはリフトしない。尚、図1、2においては、理解を容易にするために一方のカムロブ部20のみを高位置にあるが、実際には後述するように2つのカムロブ部20は共に同じ位置に位置づけられる。
図3A、3Bは、軸方向からみたカムユニットCUの断面図である。図3Aは、高位置にあるカムロブ部20を示し、図3Bは、低位置にあるカムロブ部20を示している。カムロブ部20は、カムベース部10の経路T1、T2を回避した略U字状又は略L字状である。カムロブ部20の基端側は支持シャフト33が貫通している。図3A、3Bにおいて、カムシャフトSは時計方向に回転する。これに伴いカムベース部10、カムロブ部20も時計方向に回転する。カムベース部10には、ストッパピン34Pが貫通した長孔14が形成されている。カムロブ部20の揺動に伴って移動するストッパピン34Pの移動範囲を長孔14が規制することにより、カムロブ部20の揺動範囲が規制している。カムロブ部20は、カムベース部10に形成されたスリット12に収納されている。スリット12は、カムロブ部20の揺動を逃すように形成されている。
図4A、4Bは、カムユニットCUの内部構造を示した断面図である。図4A、4Bにおいては、2つのカムロブ部20は共にリフト状態にある。図4A、4Bは、図3AのA−A断面図に相当する。図4A、4Bに示すように、カムユニットCUは、軸方向でのカムユニットCUの中心に軸方向に対称に形成されている。従って、以下の説明では2つのカムロブ部20のうち一方について説明する。カムベース部10には、カムロブ部20を収納可能なスリット12が形成されている。カムベース部10内には、カムシャフトSの軸心方向に互いに略平行に延びた経路T1、T2が形成され、経路T1、T2は、それぞれ径方向外側に延びた経路T5、T6が連通している。経路T5、T6は、それぞれ経路T1、T2から径方向外側に延び、次に軸方向に延びて2つのカムロブ部側に延びている。経路T2、T6は、第1経路の一例である。経路T1、T5は、第2経路の一例である。尚、経路T5の出口に相当する開口部T51は、スリット12の内側面に形成されている。
オイルコントロールバルブOCV1、OCV2は電磁駆動式の流量制御弁であり、ECU5によって制御される。ECU5は、制御部の一例である。オイルパンに貯留されたオイルはオイルポンプ(以下、ポンプと称する)Pにより経路T1、T2内に供給される。ポンプPは、内燃機関のクランクシャフトに連動した機械式である。オイルコントロールバルブOCV1、OCV2は、それぞれ、ポンプPにより経路T1、T2内に供給される油圧を、オイルコントロールバルブOCV1、OCV2に印加される電流値に基づいてリニアに調整できる。オイルコントロールバルブOCV2は、第1油圧制御部の一例であり、オイルコントロールバルブOCV1は、第2油圧制御部の一例である。尚、油圧制御部は、段階的に経路T1、T2内に供給される油圧を調整可能なものであってもよい。ECU5は、CPU、ROM、RAMなどから構成され、内燃機関全体の動作を制御する。ROMには、後述する制御を実行するためのプログラムが格納されている。
カムベース部10は、2つのカムロブ部20にそれぞれ作用するピン15P、16P、17Pを保持している。2つのカムロブ部20はそれぞれピン26Pを保持している。ピン26Pは、ロック部材の一例である。図4Bは、ピン15P等を省略した図である。カムロブ部20は、支持シャフト33が貫通した基端部から離れた自由端部を有し、カムロブ部20の自由端部側にはピン26Pを保持した孔26が形成されている。孔26は、カムロブ部20を軸方向に貫通している。孔26は、保持孔の一例である。
カムベース部10には、スリット12に連通した孔15、16が形成されている。孔15、16は、スリット12に対して同一側に形成されている。孔15、16は、軸方向に延び、底面を有している。孔15、16には、それぞれピン15P、16Pが収納されている。孔15の底面とピン15Pとの間にはピン15Pに連結されたスプリング15Sが配置されている。孔16の底面とピン16Pとの間にはピン16Pに連結されたスプリング16Sが配置されている。スプリング16Sは、カムロブ部20に向けてピン16Pを付勢している。スプリング15Sは、ピン15Pが孔15から離脱しない程度の長さに設定されている。スプリング15Sは、第2スプリングの一例である。スプリング16Sは、第1スプリングの一例である。
カムベース部10には、スリット12を介して孔16に対向する孔17が形成されている。孔17には、ピン17Pが収納されている。孔17は、経路T6に連通している。孔17は、孔16と同軸上に位置している。孔17は、軸方向に延びている。
カムロブ部20が高位置にある場合、孔16、17、26は軸方向に並び、ピン16P、17P、26Pは軸方向に並ぶ。換言すれば、カムロブ部20が揺動範囲の一端でこのような位置に位置づけられるように、ストッパピン34Pに係合した長孔14によりカムロブ部20の揺動範囲が規定されている。リフト状態においては、スプリング16Sの付勢力により、ピン16Pが孔16、26に共通に挿入され、ピン26Pは孔26、17に共通に挿入される。これにより、カムロブ部20はリフト状態でカムベース部10にロックされる。孔17は、第1ロック孔の一例である。
次に、カムロブ部20のロックについて詳細に説明する。図5A〜6Bは、カムロブ部20のロックの説明図である。尚、図5A〜6Bについては、カムユニットCUの一部を省略して説明する。最初にECU5は、オイルコントロールバルブOCV2及びポンプPにより経路T2、T6内に油を供給する。経路T6内に油が供給されると図5Aに示すように、ピン17Pがスプリング16Sの付勢力に抗してカムロブ部20側に押される。これにより、ピン16Pは孔26から離脱し、ピン26Pは孔17から離脱する。即ち、ピン16P、17P、26Pは、それぞれ孔16、17、26に収納される。これにより、高位置でカムロブ部20のロックが解除される。従って、スプリング16Sは、カムロブ部20が高位置にある場合に経路T6を介して作用する油圧とは逆向きにピン26Pを付勢している。
ECU5は、経路T2、T6への油の供給を開始してから所定期間経過後にオイルコントロールバルブOCV1、ポンプPにより経路T1、T5への油の供給を開始する。また、カムロブ部20のロックが解除された状態でカムシャフトSが回転することにより、ロッカーアームRから付勢力を受ける。これにより、図5Bに示すように、カムロブ部20は、スプリング34Sの付勢力に抗して低位置へ移動する。換言すれば、スプリング34Sの付勢力は、カムロブ部20のロックが解除されている状態でロッカーアームRからの付勢力のみでカムロブ部20が低位置に移動可能な程度に設定されている。カムロブ部20が低位置にある場合には、孔15、26とは同軸上に並ぶ。換言すれば、カムロブ部20が揺動範囲の他端でこのような位置に位置づけられるように、ストッパピン34Pに係合した長孔14によりカムロブ部20の揺動範囲が規定されている。また、カムロブ部20が低位置にある場合には、ピン26Pは経路T5の開口部T51を塞ぐように対向する。ロッカーアームRは、バブルを駆動するためのカムフォロアの一例である。
次にECU5は、経路T1、T5への油の供給を開始してから所定期間経過後に、オイルコントロールバルブOCV2による経路T2、T6への油の供給を停止する。ピン26Pは、オイルコントロールバルブOCV1による経路T5からの油の圧力により、図5Cに示すように、スプリング15Sの付勢力に抗して孔15、26に共通に挿入される。これにより、リフト停止状態でカムロブ部20はロックされる。このように、油が所定の圧力以上で経路T1、T5内に供給されている間は、カムロブ部20は低位置でロックされる。孔15は、第2ロック孔の一例である。従って、スプリング15Sは、カムロブ部20が低位置にある場合に経路T5を介して作用する油圧とは逆向きにピン26Pを付勢する。
次にオイルコントロールバルブOCV1により経路T1、T5への油の供給が停止されると、図6Aに示すように、スプリング15Sの付勢力によりピン26Pが孔15から離脱して孔26に収納される。これにより、低位置でカムロブ部20のロックが解除される。
次に、スプリング34Sの付勢力に従って、図6Bに示すように、カムロブ部20が低位置から高位置へ移動する。実際には、カムロブ部20がロッカーアームRに接触していない間に、スプリング34Sの付勢力に従ってカムロブ部20は高位置へと移行する。カムロブ部20が高位置にある状態では、前述したようにピン16P、26P、17Pが軸方向に並ぶ。
この状態で、図4Aに示すように、スプリング16Sの付勢力に従って、ピン16Pが孔16、26に共通に挿入され、同様にピン26Pは孔26、17に共通に挿入される。これにより、高位置でカムロブ部20がロックされる。以上のようにしてカムロブ部20が高位置及び低位置でロックされる。孔26、ピン26P、スプリング15S、16S、孔15、17等は、ロック機構の一例である。このようにカムロブ部20が低位置でもロックされるので、カムロブ部20を安定した状態で保持でき、信頼性や耐久性が確保されている。
図1、2、3A、3B、4A、4Bに示したように、カムベース部10は、カムシャフトSに連結されており、カムシャフトSはカムベース部10を貫通していない。このため、カムベース部10の軸方向の断面積を確保することができ、カムベース部10の強度を確保することができる。カムシャフトSはカムベース部10を貫通していないためカムシャフトSの径を細くする必要はない。このためカムシャフトSの強度も確保されている。カムベース部10に形成された孔15、16、17、カムロブ部20に形成された孔26などは、全て軸方向に延びている。このため、例えば、軸方向と交差する方向に延びた孔を設けこの孔内を摺動するピンを配置した場合と比較して、カムベース部10の軸方向での断面積を確保することができる。これにより、カムユニットCUの強度が確保されている。
図3A、3Bに示したように、カムロブ部20の自由端は、カムロブ部20の基端側からカムシャフトSの回転方向から逆方向に離れている。ここで、カムロブ部20の基端側は、支持シャフト33により揺動の支点となっている。このため、ロッカーアームRの反力により、カムロブ部20がカムシャフトSの回転方向と逆方向に揺動するのが容易となる。これによって、ロックが解除された状態で、カムロブ部20の低位置から高位置へ移動が容易となっている。また、低位置へ移動する際のカムロブ部20が受けるロッカーアームRからの反力による負荷が低減され、カムロブ部20の耐久性が確保されている。
また、カムベース部10は、2つのカムロブ部20を支持している。このため、カムベース部10は軸方向の長さを確保しているため強度が確保されている。また、カムベース部10を2つのカムロブ部20に共通化して使用しているため部品点数も削減されている。また、支持シャフト33は2つのカムロブ部20に共通に貫通しているため、これによっても部品点数が削減されている。
また、図1、2に示したように、スプリング15S、16S、34Sは、カムロブ部20に対して軸方向に配置されている。例えばこのようなスプリング34S等をカムロブ部20に対して径方向に重なる位置に配置する場合と比較して、カムロブ部20の軸方向での断面積を確保できる。これによりカムロブ部20の強度を確保することができる。
また、上述したようにスプリングS34が配置された凹部10Hは、ロッカーアームRに接触しない部分に設けられているので、この部分を有効利用している。スプリングS34が、ロッカーアームRに接触するカムベース部10の部分から退避した位置に配置されていることにより、ロッカーアームRが接触するカムベース部10の部分の軸方向の断面積も確保されている。これにより、カムベース部10の強度も確保されている。
上述したように、カムロブ部20内に形成されている経路T1、T5と経路T2、T6とは、互いに分離している。これにより、経路T5、T6内での各油圧を短期間で上昇させることができる。よって、カムロブ部20の高位置及び低位置でのロックをそれぞれ短期間で切り替えることができ、切り替えの応答性が向上している。例えば、これら経路T1、T2、T5、T6が互いに連通している場合、これら経路内には全て同時に油が流れる。このため、例えばカムロブ部20が高位置でロックされている場合、経路T6内の油圧がロックを解除できる程度までに上昇するのに時間を要し、切り替えの応答性が悪化するおそれがある。
また、上述したように、カムロブ部20を高位置から低位置に移動させる場合、最初に経路T2、T6側にのみ油を供給し、経路T2、T6側への油の供給の開始して所定期間経過後に経路T1、T5側への油の供給を開始する。これにより、カムロブ部20が高位置にあり開口部T51から退避している場合に開口部T51からの油漏れの量を抑制できる。
また、図5A〜5Cに示したように、経路T2、T6内に油が供給されて所定期間経過後に経路T1、T5内に油が供給され、その後に経路T2、T6内への油の供給は停止される。これにより、経路T1、T2の双方に同時に油が供給される期間が短縮化されている。よって、同時に使用される油の量を抑制できる。また、経路T2、T6側への油の供給が停止されるので、オイルコントロールバルブOCV2の電力消費量を抑制できる。
尚、カムロブ部20を高位置から低位置へ移動させる場合、経路T2、T6に油を供給してから予め定められた所定期間経過後に経路T1、T5に油の供給が開始されるがこれに限定されない。例えば、経路T2、T6への油の供給の開始後に、ECU5はカムロブ部20が低位置にあるか否かを判定し、カムロブ部20が低位置にあると判定してから経路T1、T5に油の供給を開始してもよい。例えば、ECU5は、エアフロメータからの出力により、カムロブ部20が高位置にあるか低位置にあるかを判別できる。カムロブ部20が高位置にある場合、バルブVが駆動してエアフロメータが示す吸入空気量が増大する。これに対し、カムロブ部20が低位置にある場合には、バルブVが停止してエアフロメータが示す吸入空気量は低下するからである。また、カムロブ部20の位置を検出するセンサを設けてもよい。
次に、本実施例の可変動弁装置の第1変形例について説明する。図7Aは、第1変形例の説明図である。図7Aは、カムロブ部20が低位置にある場合を示した拡大図である。経路T5の開口部T51の上流側に収納室18が形成されている。収納室18には、ピン18Pが収納されている。ピン18Pは、開閉部材の一例である。ピン18Pは、略円柱状の胴体部18P1、胴体部18P1の経路T5の上流側端部に形成されたフランジ部18P2、フランジ部18P2から経路T5の下流側に円筒状に突出した外周壁部18P3、を含む。フランジ部18P2は、胴体部18P1よりも半径が大きい。ピン18Pは、収納室18内でスプリング18Sにより経路T5の上流方向に付勢されている。スプリング18Sは、コイル状であり、内部に胴体部18P1が挿入されている。経路T5内に油が供給されていない場合には、胴体部18P1の先端部は開口部T51からは突出しない。
経路T5内に油が供給されると、スプリング18Sの付勢力に抗してピン18Pが移動して胴体部18P1が開口部T51から突出する。これにより、ピン26Pが押されて孔15に係合し、カムロブ部20が低位置でロックされる。更に、外周壁部18P3が収納室18内の開口部T51周辺部分に当接する。これにより開口部T51が閉鎖され、開口部T51からの油の漏れ量が抑制される。これにより、低位置でのカムロブ部20のロックの切り替えの応答性が向上している。特に、カムロブ部20が高位置にあり開口部T51から退避している時点で経路T1、T5への油の供給を開始する場合、開口部T51からの油の漏れを抑制でき、切り替えの応答性が向上する。経路T5への油の供給が停止されると、スプリング18Sの付勢力に従ってピン18Pはピン26Pから退避するように移動し、スプリング15Sの付勢力に従ってピン26Pが孔15から離脱して低位置でのロックが解除される。
図7Bは、第2変形例の説明図である。収納室19内には、ピン19Pが収納されている。ピン19Pは、略円柱状の胴体部19P1、胴体部19P1の経路T5の上流側端部に形成されたフランジ部19P2、胴体部19P1の経路T5の下流側端部に形成されたテーパー部19P4、を含む。フランジ部19P2は胴体部19P1よりも半径が大きい。また、ピン26P´は、収納室19側の端部にテーパー部26P1´が形成されている。
ピン19Pは、経路T5内に油が供給されていない場合には、テーパー部19P4が開口部T51から出没可能である。テーパー部19P4が開口部T51から突出した状態でカムロブ部20が高位置から低位置へ移動した場合であっても、カムロブ部20の表面上をテーパー部19P4がスライドしてピン19Pがカムロブ部20から退避する。経路T5へ油が供給されると収納室19がスプリング15Sの付勢力に抗してピン26P´を孔15に係合させ、カムロブ部20を低位置でロックする。更に、フランジ部19P2が収納室19内の開口部T51周辺部分に当接して開口部T51を閉鎖し、開口部T51からの油の漏れ量が抑制する。これにより、低位置でのカムロブ部20のロックの切り替えの応答性が向上している。経路T5への油の供給が停止されると、スプリング15Sの付勢力に従って、ピン26P´は孔15から離脱し、ピン19Pは、ピン26P´から離れるように押し戻される。
尚、図7A、7Bに示したピン18P、19Pを、上述した上位置でのカムロブ部20のロックを解除するために使用されるピン17Pの代わりに用いてもよい。この場合、経路T6からの微少な油の漏れ量を抑制でき、高位置でのロックの切り替えの応答性が向上する。
以上本発明の好ましい実施形態について詳述したが、本発明は係る特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
本実施例では、カムロブ部20がカムベース部10から突出していない位置にある場合を低位置として説明した。しかしながらこれに限定されず、例えば、カムロブ部20は、カムベース部10のベース円部11から突出した高位置と、第高位置よりも突出量が小さいがベース円部11から突出した低位置との間を揺動してもよい。
リフト状態において、ピン17Pを介さずに直接ピン26Pに油の圧力を作用させてもよい。また、ピン15P、16Pを介さずにスプリング15S、16Sが直接ピン26Pを付勢してもよい。
カムベース部10は、カムシャフトと一体に成型されていてもよいし、本実施例のように別体で成型した後に接合してもよい。
ロッカーアームRは、バブルを駆動するためのカムフォロアの一例であるが、カムフォロアは、カムに直接駆動されるバルブリフタであってもよい。
上記実施例においては、単一のポンプPを用いたが、2つのオイルコントロールOCV1、OCV2毎に複数のポンプを設けて2つの経路T1、T2に油を供給してもよい。
上記実施例においては、経路T1、T2に油が供給されていない状態でカムロブ部20は低位置でのロックが解除され高位置でロックされる場合を例に示したがこれに限定されない。例えば、経路T1、T2に油が供給されていない状態でカムロブ部20は高位置でロックが解除され低位置でロックされ、経路T1に油が供給されることによりカムロブ部20の低位置でのロックが解除され、経路T2に油が供給されることによりカムロブ部20が高位置でロックされる場合であってもよい。この場合、カムロブ部20が低位置にある場合にピン26Pがカムロブ部20とカムベース部10とに係合するようにスプリング15Sにより付勢され、経路T1、T5に油が供給されることによりピン26Pがカムベース部10から離脱してロックが解除される。また、カムロブ部20が高位置にある場合には、ピン26Pがカムベース部10と係合しないようにスプリング16Sにより付勢され、経路T2、T6に油が供給されるとスプリング16Sの付勢力に抗してピン26Pがカムロブ部20とともにカムベース部10に係合してカムロブ部20を高位置でロックする。
1 可変動弁装置
5 ECU
S カムシャフト
R ロッカーアーム
V バルブ(カムフォロア)
OCV1、OCV2 オイルコントロールバルブ
10 カムベース部
11 ベース円部
15 孔(第2ロック孔)
17 孔(第1ロック孔)
18 凹部
18P ピン(開閉部材)
20 カムロブ部
26P ピン(ロック部材)
34S スプリング(付勢部材)
15S スプリング(第2スプリング)
16S スプリング(第1スプリング)
T2、T6 経路(第1経路)
T1、T5 経路(第2経路)
T51 開口部

Claims (5)

  1. カムシャフトと共に回転するカムベース部と、
    前記カムベース部の外周から突出した高位置と前記高位置よりも低い低位置間を揺動可能に前記カムベース部に連結されたカムロブ部と、
    前記カムロブ部を前記高位置側へ付勢する付勢部材と、
    前記カムロブ部を前記低位置側へ付勢するカムフォロアと、
    前記カムロブ部に保持され前記高位置及び低位置で前記カムロブ部を前記カムベース部にロックするロック部材と、
    前記カムベース部に形成され、前記高位置にある前記カムロブ部のロックを切り替えるように前記ロック部材に油圧を作用させる第1経路と、
    前記カムベース部に形成され、前記第1経路と分離しており、前記低位置にある前記カムロブ部のロックを切り替えるように前記ロック部材に油圧を作用させる第2経路と、を備えた内燃機関の可変動弁装置。
  2. 前記第1経路内の油圧を制御して前記高位置にある前記カムロブ部のロックを切り替える第1油圧制御部と、
    前記高位置にある前記カムロブ部のロックが切り替えられた後に前記第2経路内の油圧を制御して前記低位置にある前記カムロブ部のロックを切り替える第2油圧制御部と、を備えた請求項1の可変動弁装置。
  3. 前記第2経路は、前記カムロブ部が前記高位置にある場合には退避し前記カムロブ部が前記低位置にある場合には前記ロック部材が対向する開口部を含み、
    前記第2経路には、該第2経路に油が供給されることにより前記低位置にある前記カムロブ部のロックを切り替えるように前記開口部から突出して前記ロック部材を押すと共に前記開口部を閉鎖する開閉部材が設けられている、請求項1又は2の可変動弁装置。
  4. 前記カムベース部は、前記カムロブ部が前記高位置及び低位置間の揺動を逃すスリットを含み、
    前記開口部は、前記スリットの内側面に形成されている、請求項3の内燃機関の可変動弁装置。
  5. 前記カムベース部に形成され前記カムロブ部が前記高位置にある場合に前記ロック部材が係合可能な第1ロック孔と、
    前記カムベース部に形成され前記カムロブ部が前記低位置にある場合に前記ロック部材が係合可能な第2ロック孔と、
    前記カムロブ部が前記高位置にある場合に前記第1経路を介して作用する油圧とは逆向きに前記ロック部材を付勢する第1スプリングと、
    前記カムロブ部が前記低位置にある場合に前記第2経路を介して作用する油圧とは逆向きに前記ロック部材を付勢する第2スプリングと、を備えた請求項1乃至4の何れかの内燃機関の可変動弁装置。
JP2012284343A 2012-12-27 2012-12-27 内燃機関の可変動弁装置 Pending JP2014126000A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012284343A JP2014126000A (ja) 2012-12-27 2012-12-27 内燃機関の可変動弁装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012284343A JP2014126000A (ja) 2012-12-27 2012-12-27 内燃機関の可変動弁装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2014126000A true JP2014126000A (ja) 2014-07-07

Family

ID=51405690

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012284343A Pending JP2014126000A (ja) 2012-12-27 2012-12-27 内燃機関の可変動弁装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2014126000A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11867250B2 (en) 2021-06-18 2024-01-09 D Morrison Consulting Inc. Vibration dampening device, a system incorporating the device, and a method of using same

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11867250B2 (en) 2021-06-18 2024-01-09 D Morrison Consulting Inc. Vibration dampening device, a system incorporating the device, and a method of using same

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9745875B2 (en) Variable valve gear for internal combustion engine
JP4896817B2 (ja) 内燃機関の可変動弁装置
JP2007526423A (ja) 切換え式フィンガ従動子アセンブリ
KR20120022264A (ko) 가변 밸브 리프트 장치
JP2014126000A (ja) 内燃機関の可変動弁装置
JP2015068189A (ja) 内燃機関の可変動弁装置
JP2014101783A (ja) 可変動弁機構
JP5962603B2 (ja) 内燃機関の可変動弁装置
JP5920177B2 (ja) 内燃機関の可変動弁装置
JP2014092128A (ja) 内燃機関の可変動弁装置
JP5817706B2 (ja) 内燃機関の可変動弁装置
JP2014077390A (ja) 内燃機関の可変動弁装置
US20100101515A1 (en) Cam drive
JP2015229970A (ja) 内燃機関の可変動弁装置
JP5991289B2 (ja) 内燃機関の可変動弁装置及び内燃機関の可変動弁システム
JP2015214937A (ja) 内燃機関の可変動弁装置
KR20100130894A (ko) 가변 태핏
KR101305177B1 (ko) 가변 밸브 시스템
JP4866328B2 (ja) 可変動弁機構
JP2008267332A (ja) 内燃機関
JP2015140752A (ja) 内燃機関の可変動弁装置
JP2015169183A (ja) 内燃機関の可変動弁装置
JP2014152694A (ja) 内燃機関の可変動弁装置
JP6107976B2 (ja) 内燃機関の可変動弁装置
JP2014092127A (ja) 内燃機関の可変動弁装置