JP5817706B2 - 内燃機関の可変動弁装置 - Google Patents

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Description

本発明は、内燃機関の可変動弁装置に関する。
バルブのリフト量を変更できる内燃機関の可変動弁装置が知られている。例えば特許文献1では、カムシャフト内の経路に供給される油の圧力に応じて、カムシャフトに対するカムの位置を切り替えることができ、これによりバルブのリフト量を変更できる。
特開2001−329819号公報
例えば、油が供給される経路が途中で複数に分岐しており、一の分岐した経路内での油圧に応じてカムの位置が切り替えられる場合、一の分岐した経路内での油圧が所定の圧力にまで至る間に他の分岐した経路にも油が流れる。このため、一の分岐した経路内で油圧が所定の圧力にまで上昇するのに時間を要するおそれがある。これにより、切り替えの応答性が低下するおそれがある。
そこで、切り替えの応答性が向上した内燃機関の可変動弁装置を提供することを目的とする。
上記目的は、カムシャフトと共に回転するカムベース部と、少なくとも前記カムベース部の外周から突出可能に第1及び第2位置間を揺動可能に前記カムベース部に連結されたカムロブ部と、前記カムロブ部に保持され前記第1位置で第1スプリングの付勢力により前記カムベース部に係合し前記第2位置で油圧により前記カムロブ部に係合するロック部材と、前記カムロブ部を前記第1及び第2位置の一方側へ付勢する付勢部材と、前記カムロブ部を前記第1及び第2位置の他方側へ付勢するカムフォロアと、前記カムベース部に形成され油が供給される第1経路と、前記付勢力により前記第1経路を閉鎖し、前記第1経路に供給される油の圧力により前記付勢力に抗して前記第1経路を開放すると共に前記第1位置で前記ロック部材を前記カムベース部から離脱させる開閉体と、前記カムベース部に形成され前記第1経路の下流に直列に連通し、前記第1経路から供給される油の圧力により前記第2位置で前記ロック部材を前記カムベース部に係合させる第2経路と、を備えた内燃機関の可変動弁装置によって達成できる。
第1経路と第2経路とは直列に接続されており、第1経路に油が供給されて第1経路を遮断している開閉体を動かし第1位置でのカムロブ部のロックを解除してから第2経路に油が流れる。これにより、第1経路内での油圧を短期間で上昇させ第1位置でのカムロブ部のロックを解除でき、切り替えの応答性が向上する。
上記構成において、前記カムベース部に形成され前記カムロブ部が前記第1位置にある場合に前記ロック部材が係合可能な第1ロック孔と、前記カムベース部に形成され前記カムロブ部が前記第2位置にある場合に前記ロック部材が係合可能な第2ロック孔と、前記カムロブ部が前記第1位置にある場合に前記第1経路を介して作用する油圧とは逆向きに前記ロック部材を付勢する前記第1スプリングと、前記カムロブ部が前記第2位置にある場合に前記第2経路を介して作用する油圧とは逆向きに前記ロック部材を付勢する第2スプリングと、を備えていてもよい。
上記構成において、前記ロック部材と前記開閉体とは共通の部材であってもよい。
切り替えの応答性が向上した内燃機関の可変動弁装置を提供することを目的とする。
を提供できる。
図1は、本実施例の可変動弁装置の外観図である。 図2は、本実施例の可変動弁装置の外観図である。 図3A、3Bは、軸方向からみたカムユニットの断面図である。 図4A、4Bは、カムユニットの内部構造を示した断面図である。 図5A〜5Dは、カムロブ部のロックの説明図である。 図6A、6Bは、カムロブ部のロックの説明図である。 図7は、変形例の可変動弁装置の説明図である。
以下、実施形態を図面と共に詳細に説明する。
図1、2は、本実施例の可変動弁装置1の外観図である。可変動弁装置1は、車両等に搭載される内燃機関に採用される。可変動弁装置1は、カムシャフトS、カムシャフトSに設けられたカムユニットCU、を含む。カムシャフトSは、カムユニットCUの一端に接続した部分SA、カムユニットCUの他端に接続した部分SB、を含む。カムシャフトSは、内燃機関からの動力により回転する。カムシャフトSと共にカムユニットCUが回転することにより、ロッカーアームRを介してバルブVをリフトさせる。バルブVは、内燃機関の吸気バルブ又は排気バルブである。
カムユニットCUは、カムシャフトSよりも径が大きくカムシャフトSの部分SA、SBに連結されたカムベース部10、カムベース部10に連結された2つのカムロブ部20、を含む。カムベース部10は、略円柱状であり、カムシャフトSの軸方向(以下、軸方向と称する)から見た場合に略円形のベース円部11を有している。ベース円部11は、カムベース部10の外周面に相当する。2つのカムロブ部20は、軸方向に所定の間隔をあけて並んでいる。2つのカムロブ部20は、それぞれ2つのロッカーアームRを押して2つのバルブVをリフトさせる。カムベース部10の軸方向の厚さは、カムロブ部20の軸方向の厚さよりも厚い。
図2に示すように、カムベース部10は、2つのカムロブ部20の間に凹部10Hが形成されている。凹部10Hは、2つのロッカーアームRがカムベース部10に接触する部分の間に形成されている。凹部10Hは、ロッカーアームRに接触しない。支持シャフト33は、カムベース部10、2つのカムロブ部20を軸方向に貫通している。カムロブ部20は、支持シャフト33を支点としてカムベース部10に対して揺動する。カムロブ部20は、カムベース部10のベース円部11から最大限に突出した高位置とベース円部11から突出しない低位置間を揺動可能である。支持シャフト33の一部は凹部10H内で露出している。2つのカムロブ部20には、それぞれストッパピン34Pが貫通している。
カムベース部10の凹部10Hでは、2つのスプリング34Sが支持シャフト33に巻かれている。スプリング34Sの一端は凹部10Hの内側面を押し、スプリング34Sの他端はストッパピン34Pを押している。即ち、スプリング34Sは、ストッパピン34Pが凹部10Hから離れるように付勢している。これにより、カムロブ部20はカムベース部10から突出するように付勢される。スプリング34Sは、付勢部材の一例である。
図1、2において、左側のカムロブ部20は高位置にあり、右側のカムロブ部20は低位置にある。本実施例の場合、カムロブ部20が高位置でロックされている場合には、カムロブ部20がロッカーアームRを駆動してバルブVをリフトさせる。カムロブ部20が低位置でロックされている場合には、カムロブ部20はロッカーアームRに接触する又は接触せずにバルブVはリフトしない。尚、図1、2においては、理解を容易にするために一方のカムロブ部20のみを高位置にあるが、実際には後述するように2つのカムロブ部20は共に同じ位置に位置づけられる。尚、本実施例では、高位置は第1位置とし低位置を第2位置として説明する。
図3A、3Bは、軸方向からみたカムユニットCUの断面図である。図3Aは、高位置にあるカムロブ部20を示し、図3Bは、低位置にあるカムロブ部20を示している。カムロブ部20は、カムベース部10の供給経路Tを回避した略U字状又は略L字状である。カムロブ部20の基端側は支持シャフト33が貫通している。図3A、3Bにおいて、カムシャフトSは時計方向に回転する。これに伴いカムベース部10、カムロブ部20も時計方向に回転する。カムベース部10には、ストッパピン34Pが貫通した長孔14が形成されている。カムロブ部20の揺動に伴って移動するストッパピン34Pの移動範囲を長孔14が規制することにより、カムロブ部20の揺動範囲が規制している。カムロブ部20は、カムベース部10に形成されたスリット12に収納されている。スリット12は、カムロブ部20の揺動を逃すように形成されている。
図4A、4Bは、カムユニットCUの内部構造を示した断面図である。図4A、4Bにおいては、2つのカムロブ部20は共にリフト状態にある。図4A、4Bは、図3AのA−A断面図に相当する。図4A、4Bに示すように、カムユニットCUは、軸方向でのカムユニットCUの中心に軸方向に対称に形成されている。従って、以下の説明では2つのカムロブ部20のうち一方について説明する。カムベース部10には、カムロブ部20を収納可能なスリット12が形成されている。カムベース部10内には、カムシャフトSの軸心上で延びた供給経路T、供給経路Tから径方向外側に延びた経路T6が形成されている。経路T6は、カムベース部10の回転中心から径方向外側に延びて径方向から軸方向に曲がってカムロブ部20側に延びている。また、カムベース部10内には、経路T6に直列に連通し供給経路Tには直接的には連通していない経路T7が形成されている。経路T7は、カムベース部10の回転中心軸周りに約半周にわたって延び、そこから軸方向に曲がってスリット12側に延びている。経路T7の出口部は、スリット12の内側面に形成されている。経路T6は第1経路の一例であり、経路T7は、第2経路の一例である。経路T6は、カムロブ部20を高位置でロックを解除するようにピン26Pに油圧を作用させる経路である。経路T7は、カムロブ部20を低位置でロックするようにピン26Pに油圧を作用させる経路である。詳しくは後述する。
オイルコントロールバルブOCVは電磁駆動式の流量制御弁であり、ECU5によって制御される。ECU5は、制御部の一例である。オイルパンに貯留されたオイルはオイルポンプPにより供給経路T内に供給される。オイルポンプPは、内燃機関のクランクシャフトに連動した機械式である。オイルコントロールバルブOCVは、オイルポンプPにより供給経路T内に供給される油圧を、オイルコントロールバルブOCVに印加される電流値に基づいてリニアに調整できる。オイルコントロールバルブOCVは、油圧制御弁の一例である。尚、油圧制御弁は、段階的に供給経路T内に供給される油圧を調整可能なものであってもよい。ECU5は、CPU、ROM、RAMなどから構成され、内燃機関全体の動作を制御する。ROMには、後述する制御を実行するためのプログラムが格納されている。
カムベース部10は、2つのカムロブ部20にそれぞれ作用するピン15P、16P、17Pを保持している。2つのカムロブ部20はそれぞれピン26Pを保持している。ピン26Pは、ロック部材の一例である。図4Bは、ピン15P等を省略した図である。カムロブ部20は、支持シャフト33が貫通した基端部から離れた自由端部を有し、カムロブ部20の自由端部側にはピン26Pを保持した孔26が形成されている。孔26は、カムロブ部20を軸方向に貫通している。孔26は、保持孔の一例である。
カムベース部10には、スリット12に連通した孔15、16が形成されている。孔15、16は、スリット12に対して同一側に形成されている。孔15、16は、軸方向に延び、底面を有している。孔15、16には、それぞれピン15P、16Pが収納されている。孔15の底面とピン15Pとの間にはピン15Pに連結されたスプリング15Sが配置されている。孔16の底面とピン16Pとの間にはピン16Pに連結されたスプリング16Sが配置されている。スプリング16Sは、カムロブ部20に向けてピン16Pを付勢している。スプリング15Sは、ピン15Pが孔15から離脱しない程度の長さに設定されている。スプリング15Sは、第2スプリングの一例である。スプリング16Sは、第1スプリングの一例である。
カムベース部10には、スリット12を介して孔16に対向する孔17が形成されている。孔17には、ピン17Pが収納されている。孔17は、経路T6、T7に連通している。孔17は、孔16と同軸上に位置している。孔17は、軸方向に延びている。
カムロブ部20が高位置にある場合、孔16、17、26は軸方向に並び、ピン16P、17P、26Pは軸方向に並ぶ。換言すれば、カムロブ部20が揺動範囲の一端でこのような位置に位置づけられるように、ストッパピン34Pに係合した長孔14によりカムロブ部20の揺動範囲が規定されている。リフト状態においては、スプリング16Sの付勢力により、ピン16Pが孔16、26に共通に挿入され、ピン26Pは孔26、17に共通に挿入される。これにより、カムロブ部20はリフト状態でカムベース部10にロックされる。孔17は、第1ロック孔の一例である。
また、ピン17Pは、経路T6を閉鎖するようにスプリング16Sにより付勢されている。換言すれば、ピン17Pは、経路T6、T7を遮断するように付勢されている。ピン17Pは、開閉体の一例である。
次に、カムロブ部20のロックについて詳細に説明する。図5A〜6Bは、カムロブ部20のロックの説明図である。尚、図5A〜6Bについては、カムユニットCUの一部を省略して説明する。図5Aに示すように、オイルコントロールバルブOCV及びオイルポンプPにより供給経路Tを介して経路T6内に油が供給される。ピン17Pは経路T6、T7を遮断しているため、経路T6内の油圧が所定の圧力未満では油は経路T7には流れない。このため、ピン17Pが経路T6を閉鎖している状態ではカムベース部10から外部には油は漏れない。
経路T6内の油圧が上昇すると、図5Bに示すように、ピン17Pがスプリング16Sの付勢力に抗してカムロブ部20側に押される。これにより、ピン16Pは孔26から離脱し、ピン26Pは孔17から離脱する。即ち、ピン16P、17P、26Pは、それぞれ孔16、17、26に収納される。これにより、高位置でカムロブ部20のロックが解除される。従って、スプリング16Sは、カムロブ部20が高位置にある場合に経路T6を介して作用する油圧とは逆向きにピン26Pを付勢している。また、ピン17Pが経路T6を開放するため、経路T7にも油が流れる。
カムロブ部20のロックが解除された状態でカムシャフトSが回転することにより、カムロブ部20はロッカーアームRから付勢力を受ける。これにより、図5Cに示すように、カムロブ部20は、スプリング34Sの付勢力に抗して低位置へ移動する。換言すれば、スプリング34Sの付勢力は、カムロブ部20のロックが解除されている状態でロッカーアームRからの付勢力のみでカムロブ部20が低位置に移動可能な程度に設定されている。カムロブ部20が低位置にある場合には、孔15、26とは同軸上に並ぶ。換言すれば、カムロブ部20が揺動範囲の他端でこのような位置に位置づけられるように、ストッパピン34Pに係合した長孔14によりカムロブ部20の揺動範囲が規定されている。また、カムロブ部20が低位置にある場合には、ピン26Pは経路T7の出口部と対向する。ロッカーアームRは、バブルを駆動するためのカムフォロアの一例である。尚、カムフォロアは、カムに直接駆動されるバルブリフタであってもよい。
ピン26Pは経路7からの油の圧力により、図5Dに示すように、スプリング15Sの付勢力に抗して孔15、26に共通に挿入される。これにより、リフト停止状態でカムロブ部20はロックされる。このように、油が所定の圧力以上で供給経路T、T6、T7内に供給されている間は、カムロブ部20は低位置でロックされる。孔15は、第2ロック孔の一例である。従って、スプリング15Sは、カムロブ部20が低位置にある場合に経路T7を介して作用する油圧とは逆向きにピン26Pを付勢する。
次にオイルコントロールバルブOCVにより供給経路Tへの油の供給が停止されると、図6Aに示すように、スプリング15Sの付勢力によりピン26Pが孔15から離脱して孔26に収納される。これにより、低位置でカムロブ部20のロックが解除される。
次に、スプリング34Sの付勢力に従って、図6Bに示すように、カムロブ部20が低位置から高位置へ移動する。実際には、カムロブ部20がロッカーアームRに接触していない間に、スプリング34Sの付勢力に従ってカムロブ部20は高位置へと移行する。カムロブ部20が高位置にある状態では、前述したようにピン16P、26P、17Pが軸方向に並ぶ。
この状態で、図4Aに示すように、スプリング16Sの付勢力に従って、ピン16Pが孔16、26に共通に挿入され、同様にピン26Pは孔26、17に共通に挿入される。これにより、高位置でカムロブ部20がロックされる。また、ピン17Pにより経路T6が閉鎖される。以上のようにしてカムロブ部20が高位置及び低位置でロックされる。孔26、ピン26P、スプリング15S、16S、孔15、17等は、ロック機構の一例である。このようにカムロブ部20が低位置でもロックされるので、カムロブ部20を安定した状態で保持でき、信頼性や耐久性が確保されている。
図1、2、3A、3B、4A、4Bに示したように、カムベース部10は、カムシャフトSに連結されており、カムシャフトSはカムベース部10を貫通していない。このため、カムベース部10の軸方向の断面積を確保することができ、カムベース部10の強度を確保することができる。カムシャフトSはカムベース部10を貫通していないためカムシャフトSの径を細くする必要はない。このためカムシャフトSの強度も確保されている。カムベース部10に形成された孔15、16、17、カムロブ部20に形成された孔26などは、全て軸方向に延びている。このため、例えば、軸方向と交差する方向に延びた孔を設けこの孔内を摺動するピンを配置した場合と比較して、カムベース部10の軸方向での断面積を確保することができる。これにより、カムユニットCUの強度が確保されている。
図3A、3Bに示したように、カムロブ部20の自由端は、カムロブ部20の基端側からカムシャフトSの回転方向から逆方向に離れている。ここで、カムロブ部20の基端側は、支持シャフト33により揺動の支点となっている。このため、ロッカーアームRの反力により、カムロブ部20がカムシャフトSの回転方向と逆方向に揺動するのが容易となる。これによって、ロックが解除された状態で、カムロブ部20の低位置から高位置へ移動が容易となっている。また、低位置へ移動する際のカムロブ部20が受けるロッカーアームRからの反力による負荷が低減され、カムロブ部20の耐久性が確保されている。
また、カムベース部10は、2つのカムロブ部20を支持している。このため、カムベース部10は軸方向の長さを確保しているため強度が確保されている。また、カムベース部10を2つのカムロブ部20に共通化して使用しているため部品点数も削減されている。また、支持シャフト33は2つのカムロブ部20に共通に貫通しているため、これによっても部品点数が削減されている。
また、図1、2に示したように、スプリング15S、16S、34Sは、カムロブ部20に対して軸方向に配置されている。例えばこのようなスプリング34S等をカムロブ部20に対して径方向に重なる位置に配置する場合と比較して、カムロブ部20の軸方向での断面積を確保できる。これによりカムロブ部20の強度を確保することができる。
また、上述したようにスプリングS34が配置された凹部10Hは、ロッカーアームRに接触しない部分に設けられているので、この部分を有効利用している。スプリングS34が、ロッカーアームRに接触するカムベース部10の部分から退避した位置に配置されていることにより、ロッカーアームRが接触するカムベース部10の部分の軸方向の断面積も確保されている。これにより、カムベース部10の強度も確保されている。
上述したように、カムロブ部20を高位置から低位置に移動させる際には、経路T6から順に経路T7に油が流れる。ピン17Pが経路T6を閉鎖している間は、油は経路T6から経路T7には流れない。このため、経路T6内の油圧を短期間で上昇させることができる。これにより、短期間でピン26Pをカムベース部10の孔17から離脱させて高位置でのカムロブ部20のロックを解除できる。これにより、切り替えの応答性が向上している。
例えば、高位置でのカムロブ部20のロックを解除するためにピン26Pに油圧を作用させる第1経路と、低位置でカムロブ部20をロックするためにピン26Pに油圧を作用させる第2経路とが、供給経路Tから並列に分岐していた場合、カムロブ部20が高位置でロックされている間であっても第2経路に油が流れ第2経路の出口部から油が漏れる。このため、第1経路内での油圧の上昇に時間を要する。特に、内燃機関が複数の気筒が設けられている場合、カムシャフトの一端から複数のカムユニットへ順に油が供給される。このため、カムシャフトの他端側に設けられたカムユニットの切り替えの応答性が悪化するおそれがある。
本実施例の場合、経路T6、T7は供給経路Tに対して並列に接続されておらず、経路T7は経路T6の下流側に直列に接続されており、供給経路Tから分岐した経路の数が削減されている。また、高位置でのカムロブ部20のロックが解除と略同時に経路T7に油が流れる。これにより、短期間で経路T6内の油圧を所定の圧力まで上昇させることができ、また低位置でのカムロブ部20のロックも可能となる。また、複数の気筒が設けられている場合にも各カムユニットCUのカムロブ部20の切り替えの応答性が向上する。また、例えば、オイルポンプPが出力やサイズが小さいものであっても、カムロブ部20の高位置でのロックを解除できる。このようなオイルポンプPを採用することにより、燃費が向上する。
尚、本実施例では、ピン17Pとピン26Pとは別体であるが単一の部材であってもよい。即ち、経路T6の径やピン26Pの大きさ等を変更することにより、ピン17Pを廃止して、ピン26Pにより、経路T6を開閉してかつ高位置及び低位置でカムロブ部20をロックしてもよい。
また、本実施例においては、高位置を第1位置の例とし低位置を第2位置として説明した。しかしながら、このような構成に限定されず、例えば、低位置でロックされたカムロブ部20のピン26Pに油圧を作用するように経路T6を設け、経路T6の下流側に直列に連通し高位置にあるカムロブ部20のピン26Pに油圧を作用させるように経路T7を設けてもよい。即ち、低位置を第1位置とし高位置を第2位置としてもよい。この場合、油が供給されていない状態では低位置でカムロブ部20がロックされる。
図7は、変形例の可変動弁装置1aの説明図である。図7に示すように、供給経路Tから経路T5、T6がそれぞれ径方向外側に延びている。経路T5は、カムベース部10の回転中心に対して経路T6と略対称に形成されている。経路T5には、2つの電磁弁19Vが設けられている。電磁弁19Vは、ECU5により制御され、それぞれ2つのスリット12側に油が漏れるのを防止する。例えば、ECU5は、カムロブ部20が高位置にある場合には電磁弁19Vにより経路T5を閉鎖し、カムロブ部20が低位置にある場合には電磁弁19Vにより経路T5を開放する。これにより、経路T5からの油漏れを抑制して経路T6内での油圧を短期間で上昇させることができる。これにより、切り替えの応答性が向上している。尚、ECU5は、エアフロメータからの出力により気筒内に供給される吸気量に基づいて、カムロブ部20が高位置にあるか低位置にあるかを判別できる。
以上本発明の好ましい実施形態について詳述したが、本発明は係る特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
本実施例では、カムロブ部20がカムベース部10から突出していない位置にある場合を低位置として説明した。しかしながらこれに限定されず、例えば、カムロブ部20は、カムベース部10のベース円部11から突出した高位置と、高位置よりも突出量が小さいがベース円部11から突出した低位置との間を揺動してもよい。
ピン15P、16Pを介さずにスプリング15S、16Sが直接ピン26Pを付勢してもよい。
カムベース部10は、カムシャフトと一体に成型されていてもよいし、本実施例のように別体で成型した後に接合してもよい。
1 可変動弁装置
5 ECU
S カムシャフト
R ロッカーアーム
V バルブ(カムフォロア)
OCV オイルコントロールバルブ
10 カムベース部
11 ベース円部
15 孔(第2ロック孔)
17 孔(第1ロック孔)
20 カムロブ部
26P ピン(ロック部材)
34S スプリング(付勢部材)
15S スプリング(第2スプリング)
16S スプリング(第1スプリング)
T6 経路(第1経路)
T7 経路(第2経路)

Claims (2)

  1. カムシャフトと共に回転するカムベース部と、
    少なくとも前記カムベース部の外周から突出可能に第1及び第2位置間を揺動可能に前記カムベース部に連結されたカムロブ部と、
    前記カムロブ部に保持され前記第1位置で第1スプリングの付勢力により前記カムベース部に係合し前記第2位置で油圧により前記カムロブ部に係合するロック部材と、
    前記カムロブ部を前記第1及び第2位置の一方側へ付勢する付勢部材と、
    前記カムロブ部を前記第1及び第2位置の他方側へ付勢するカムフォロアと、
    前記カムベース部に形成され油が供給される第1経路と、
    前記付勢力により前記第1経路を閉鎖し、前記第1経路に供給される油の圧力により前記付勢力に抗して前記第1経路を開放すると共に前記第1位置で前記ロック部材を前記カムベース部から離脱させる開閉体と、
    前記カムベース部に形成され前記第1経路の下流に直列に連通し、前記第1経路から供給される油の圧力により前記第2位置で前記ロック部材を前記カムベース部に係合させる第2経路と、を備えた内燃機関の可変動弁装置。
  2. 前記カムベース部に形成され前記カムロブ部が前記第1位置にある場合に前記ロック部材が係合可能な第1ロック孔と、
    前記カムベース部に形成され前記カムロブ部が前記第2位置にある場合に前記ロック部材が係合可能な第2ロック孔と、
    前記カムロブ部が前記第1位置にある場合に前記第1経路を介して作用する油圧とは逆向きに前記ロック部材を付勢する前記第1スプリングと、
    前記カムロブ部が前記第2位置にある場合に前記第2経路を介して作用する油圧とは逆向きに前記ロック部材を付勢する第2スプリングと、を備えた請求項1の内燃機関の可変動弁装置。
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