JP2014101783A - 可変動弁機構 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】可変動弁機構30の入力アーム31は、回転するカムに押されてコントロールシャフト51を中心に揺動する。出力アーム34,36は、入力アーム31の揺動に基づきコントロールシャフト51を中心に揺動してバルブを開閉させる。入力アーム31及び出力アーム34,36はスライダ40と係合されており、このスライダ40が軸方向に変位することにより、入力アーム31に対する出力アーム34,36のコントロールシャフト51を中心とする相対角度が変更される。入力アーム31とスライダ40とは係合機構50の長溝31b及びピン41bによって係合されており、長溝31bからピン41bを抜脱することによってその係合が解除可能とされる。
【選択図】図2
Description
上記課題を解決する可変動弁機構は、回転するカムに押されて軸を中心に揺動する入力アームと、同入力アームの揺動に基づき軸を中心に揺動してバルブを開閉させる出力アームと、入力アーム及び出力アームに係合されるスライダとを備え、同スライダを軸方向に変位させることにより入力アームに対する出力アームの軸を中心とする相対角度を変更する可変動弁機構であって、入力アームとスライダとの係合を解除可能な係合機構を備えている。
図1に示すように、内燃機関10の燃焼室14は、シリンダブロック11、シリンダヘッド12、及びピストン13によって区画形成されている。この燃焼室14には、吸気通路15及び排気通路16がそれぞれ接続されている。吸気通路15と燃焼室14とは、吸気バルブ21の開閉動作によってその連通及び遮断が切り替えられる。一方、排気通路16と燃焼室14とは、排気バルブ25の開閉動作によってその連通及び遮断が切り替えられる。
図2に示すように、可変動弁機構30は、吸気カムシャフト27と平行に延びるとともにシリンダヘッド12に固定された支持パイプ52と、同支持パイプ52の内部に挿通されたコントロールシャフト51とを備えている。コントロールシャフト51及び支持パイプ52は、各気筒#1〜#4について共通のものである。また、コントロールシャフト51には、その外周面から突出する係止ピン51aが各気筒#1〜#4に対応して設けられている。支持パイプ52には、軸方向に延びる長孔(図示略)が各気筒#1〜#4に対応して形成されている。
図3(a)に示すように、コントロールシャフト51には、長溝31bに対しピン41bを挿脱する際に作動油を給排するための第1油路61及び第2油路62が形成されている。この第1油路61及び第2油路62は、コントロールシャフト51のほか、支持パイプ52やスライダ40にも形成されている。例えば、図2に示すように、スライダ40に形成された長孔41eは、第2油路62の一部である。そして、第1油路61は、収容孔41cにおけるピン41bの下部に連通するとともに、第2油路62は入力アーム31の長溝31bに連通している。第1油路61及び第2油路62に対する作動油の給排は油路制御弁60によって切り替えられる。この油路制御弁60には、機関駆動式のオイルポンプによって作動油が圧送されている。また、収容孔41cにおけるピン41bの下部には、同ピン41bを入力部41の外周面41aから突出する方向に付勢するスプリング41dが設けられている。
図3(a)に示すように、油路制御弁60の弁位置が切り替えられて第1油路61に作動油が供給されると、収容孔41c内におけるピン41bの下部の油圧が上昇する。この油圧及びスプリング41dの付勢力によってピン41bが収容孔41cから押し出されて長溝31bに挿入される。この際、長溝31b内の作動油は第2油路62を通じて排出される。このように、ピン41bが長溝31bに挿入することによって、入力アーム31と入力部41とが係合する。尚、機関駆動式のオイルポンプにあっては、内燃機関10の始動時等、内燃機関10の運転状態に応じてオイルポンプによって圧送される作動油の量が低下することがある。このように油圧が低下した場合には、スプリング41dの付勢力によってピン41bが長溝31bへと押し出されて同長溝31bに挿入されることになり、入力アーム31と入力部41とが係合する。
図4(a)に示すように、吸気カム27aのノーズによって入力アーム31のローラ33が押されていない状態では、入力アーム31のローラ33はスプリング38(図1参照)によって吸気カム27aに押しつけられている。この場合、いずれの気筒#1〜#4においても吸気バルブ21は閉弁している。
(1)気筒#2,#4といった特定の気筒については、係合機構50としてのピン41bが長溝31bから抜脱することによって、入力アーム31と入力部41、すなわちスライダ40との係合が解除されると、気筒が休止状態とされる。一方、気筒#1,#3では、スライダ40の変位に応じたバルブ特性をもって吸気バルブ21を開閉することができる。したがって、他の気筒のバルブ特性に影響が及ぶことを抑制しつつ特定の気筒を選択的に休止状態とすることができる。
・入力アーム31にピン41b及び収容孔41cが設けられるとともに、スライダ40の入力部41に長溝31bが形成されるようにしてもよい。要するに、これらピン41b及び長溝31bによって入力アーム31と入力部41との係合が解除可能であれば、ピン41b及び長溝31bの形成箇所は自由に設定可能である。
・上記実施形態及びその変更例では、吸気バルブ21に可変動弁機構を設ける構成を示したが、同様の態様をもって可変動弁機構を排気バルブ25に設けるようにしてもよい。
Claims (5)
- 回転するカムに押されて軸を中心に揺動する入力アームと、同入力アームの揺動に基づき前記軸を中心に揺動してバルブを開閉させる出力アームと、前記入力アーム及び前記出力アームに係合されるスライダとを備え、同スライダを軸方向に変位させることにより前記入力アームに対する前記出力アームの前記軸を中心とする相対角度を変更する可変動弁機構であって、
前記入力アームと前記スライダとの係合を解除可能な係合機構を備える
ことを特徴とする可変動弁機構。 - 前記係合機構は、前記スライダの軸方向における位置に関わらず前記入力アームと前記スライダとの係合を解除可能である
請求項1に記載の可変動弁機構。 - 前記係合機構は、前記スライダに設けられるピンと、前記入力アームに形成され前記スライダの軸方向に延びて同スライダの軸方向における可動範囲全域で前記ピンが挿脱可能な溝とを含む
請求項2に記載の可変動弁機構。 - 前記係合機構は、前記溝に挿入する方向に前記ピンを付勢する油圧を供給するための第1油路と、前記溝から抜脱する方向に前記ピンを付勢する油圧を供給するための第2油路とを含む
請求項3に記載の可変動弁機構。 - 回転するカムに押されて軸を中心に揺動する入力アームと、同入力アームの揺動に基づき前記軸を中心に揺動してバルブを開閉させる出力アームと、前記入力アーム及び前記出力アームに係合されるスライダとを備え、同スライダを軸方向に変位させることにより前記入力アームに対する前記出力アームの前記軸を中心とする相対角度を変更する可変動弁機構であって、
前記スライダの軸方向における位置に関わらず、前記出力アームと前記スライダとの係合を解除可能な係合機構を備える
ことを特徴とする可変動弁機構。
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