JP2010255584A - 内燃機関のカム位相可変装置 - Google Patents

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    • F01L2001/34446Fluid accumulators for the feeding circuit

Abstract

【課題】簡単な構成で実現でき、油圧アクチュエータの応答性能を高めることができる内燃機関のカム位相可変装置を提供する。
【解決手段】OPA側進角室45a,46aおよびOPA側遅角室45b,46bとのどちから一方に作動油が供給されることにより、カム位相を変化させるVTCアクチュエータ20,21と、作動油供給油路16を介してVTCアクチュエータ20,21に作動油を供給するオイルポンプ14とを有するVTC装置100において、作動油を貯留するアキュムレータ76を作動油供給油路16に設けるとともに、作動油供給油路16におけるアキュムレータ76の接続部の上流に、オイルポンプ14への作動油の逆流を防止する第1チェックバルブ71を設け、作動油供給油路16におけるアキュムレータ76の接続部の下流に、VTCアクチュエータ20,21からの作動油の逆流を防止する第2チェックバルブ72を設ける。
【選択図】図9

Description

本発明は、油圧アクチュエータを駆動源とするVTCを備えたカム内燃機関のカム位相可変装置に係り、詳しくは、エンジン回転速度が低い状態や油温が高い状態における低油圧時にVTCの応答性能を高める技術に関する。
ガソリンエンジンを始め、ディーゼルエンジンやHCCI(Homogeneous Charge Compression Ignition:予混合圧縮着火)エンジンにおいては、出力および燃費の向上や有害排出ガス成分の低減等を実現すべく、運転状態に応じて吸排気バルブのリフト量や開弁タイミングを変化させる可変動弁装置を搭載したもの(開弁特性可変型内燃機関)が増加している。可変動弁装置としては、バルブリフトを段階的あるいは無段階に可変制御する可変バルブリフト装置(Variable valve Lift Control device:以下、VLCと記す)が従来より存在する他、カム位相(開弁タイミング)を連続的に可変制御するバルブタイミングコントロール装置(Variable Timing Control device:以下、VTCと記す)も出現している。
VLCとしては、カムシャフトに動弁特性の異なる複数のカムを形成するとともに、各カムに対応するロッカアームをバルブに対して選択的に連結させるものが知られている(特許文献1参照)。また、VTCとしては、高速運転に向いた油圧アクチュエータ(油圧駆動型位相可変機構(Oil Pressure Actuated phaser):以下、OPAと記す)と、低速運転に向いたカムトルクアクチュエータ(カムトルク駆動型位相可変機構(Cam Torque Actuated phaser):以下、CTAと記す)とを内装し、カムシャフトの端部に設置されるベーン式のものが知られている(特許文献2参照)。この種のVTCでは、スプールバルブやリニアソレノイド等からなる油路切換制御機構を用いて、OPAへの油圧供給経路とCTA内での作動油流動方向とを同時に切り換えることが一般的である。
ところが、上記したようなVTCでは、エンジン停止中にOPAの油室から作動油が漏出し、入り込んだ空気がエンジン始動時にクッションとなってOPAが正常に作動しなくなることがある。このようなエンジン始動時における作動油の不足を解消するために、エンジンによって駆動されるオイル供給源とOPAとを連通する油路にアキュムレータを接続するとともに、油路(アキュムレータが接続された接続部)とアキュムレータとの間に駆動制御可能な逆止弁を介装し、エンジン始動前、すなわちオイル供給源の始動前にアキュムレータから油圧アクチュエータに作動油を供給させるようにした発明が知られている(特許文献3参照)。
また、例えば油温が上昇して作動油の粘度が低下したような状態で、エンジン回転速度が低下すると、オイル供給源からOPAに供給される作動油の油圧が低下し、VTCに応答速度の低下や作動安定性の悪化が生じる場合がある。このような問題を解決するために、オイル供給源とOPAとを連通する油路にアキュムレータを設けるとともに、アキュムレータよりも上流側の油路に逆止弁を介装した発明が提案されている(特許文献4参照)。この発明によれば、オイル供給源から供給される作動油の油圧が低下しても、アキュムレータによってOPAの油圧が高く保持されるために、応答速度低下などを防止することができる。
特開2008−121585号公報 特開2002−235513号公報 米国特許第5915348号明細書 特開平10−54215号公報
しかしながら、特許文献3の発明では、アキュムレータに作動油を供給する際に逆止弁を開弁駆動する必要があり、開弁用の駆動装置を別途設けなければならない。また、この発明では、エンジン始動時には、自動的にOPAに対してアキュムレータから作動油が供給されるが、オイル供給源が駆動される通常運転時には逆止弁が閉弁するため、エンジン回転速度や作動油粘度の低下などによってOPAの油圧が不足した場合にアキュムレータに油圧を補わせることはできない。したがって、エンジン回転速度や作動油粘度の低下時におけるVTCの応答速度を向上させることはできない。
一方、特許文献4の発明では、エンジン回転速度の低下や作動油の油温上昇による油圧低下などに対しては、アキュムレータによる蓄圧効果によりOPAの応答速度を一定時間維持する効果があるが、常時その効果が得られるわけではない。また、アキュムレータの設置によりオイルポンプ脈動やオイルを使用する他の機器の影響を緩和することでOPAの応答速度を向上させる効果は多少あるが、根本的に応答性能を変えるものではない。
本発明は、上記課題に鑑みなされたものであり、簡単な構成で実現でき、VTCの応答性能を高めることができる内燃機関のカム位相可変装置を提供することを目的とする。
第1の発明は、内燃機関(E)のカム位相可変装置(VTC装置100)において、クランクシャフト(10)に同期して回転する第1回転部材(ハウジング22)と、カムシャフト(4,5)と一体に回転するとともに、第1回転部材(22)に相対回転可能に連結された第2回転部材(ロータ23)と、第1回転部材(22)と第2回転部材(23)との間に形成された進角側油室(OPA側進角室45a,46a)および遅角側油室(OPA側遅角室45b,46b)とを有し、進角側油室(45a,46a)と遅角側油室(45b,46b)とのどちから一方に作動油が供給されることにより、カム位相を変化させる油圧アクチュエータ(20,21)と、油路(16)を介して油圧アクチュエータ(20,21)に作動油を供給する作動油供給手段(14)と、油路(16)に設けられ、作動油の貯留に供されるアキュムレータ(76)と、油路(16)におけるアキュムレータ(76)の設置部位の上流に介装され、作動油供給手段(14)への作動油の逆流を防止する第1逆流防止手段(71)と、油路(16)におけるアキュムレータ(76)の設置部位の下流に介装され、油圧アクチュエータ(20,21)からの作動油の逆流を防止する第2逆流防止手段(72)とを備えたことを特徴とする。
第1の発明によれば、作動油供給手段が作動している間、第1逆流防止手段を通過した作動油は、第2逆流防止手段を通過して油圧アクチュエータに供給されるとともに、油圧保持手段にも常に供給されるため、作動油供給手段から供給される作動油の油圧が低下しても、油圧アクチュエータには所定の油圧をもってアキュムレータから作動油が供給される。また、油圧アクチュエータの油室内の作動油にカムトルクに起因して正および負の圧力が交番的に作用しても、負の圧力が作用した場合には、油圧保持手段から作動油が供給されるため、油室内に空気が流入し、或いは油室内に真空部が発生することが防止される一方、正の圧力が作用した場合には、油圧アクチュエータから油圧保持手段へ作動油が逆流することが第2逆流防止手段によって防止されるため、油圧アクチュエータが振動的に作動することを抑制し、その作動を円滑にすることができる。
また、第2の発明は、第1の発明に係る内燃機関(E)のカム位相可変装置(100)において、アキュムレータ(76)は、その容積が進角側油室(45a,46a)の容積と遅角側油室(45b,46b)の容積との和以下に設定されたことを特徴とする。
油圧アクチュエータの油室に空気が流入、或いは真空部分が発生するほど大きなカムトルクが作用し、油圧アクチュエータが最も進角側または遅角側から移動したような場合であっても、進角側油室の容積と遅角側油室の容積との和分だけ作動油が供給されれば、油室に空気が流入し、或いは真空部分が発生することが防止される。そこで、この発明は、アキュムレータの容積を進角側油室の容積と遅角側油室の容積との和以下とすることで、空気の流入或いは真空部分の発生を抑制しつつ、アキュムレータの小型化を図ることができる。
また、第3の発明は、第1または第2の発明に係る内燃機関(E)のカム位相可変装置(100)において、アキュムレータ(76)は、その最高保持油圧が内燃機関(E)の定常動作時における作動油の最低油圧以下に設定されたことを特徴とする。
この発明によれば、内燃機関が定常動作をしている間、アキュムレータに作動油が貯留され、作動油の油圧が内燃機関の定常動作時の最低油圧よりも低下したときに、アキュムレータに貯留された作動油が油圧アクチュエータに供給される。そのため、カムトルクが作用して油圧アクチュエータの油圧が低下しても、油圧アクチュエータの油室に空気が流入し、或いは真空部分が発生することが防止される。
また、第4の発明は、第1〜第3の発明に係る内燃機関(E)のカム位相可変装置(100)において、アキュムレータ(76)、第1逆流防止手段(71)および第2逆流防止手段(72)が、カムシャフト(4,5)を保持するカムホルダ(110)に設けられたことを特徴とする。
また、第5の発明は、第1〜第3の発明に係る内燃機関(E)のカム位相可変装置(100)において、アキュムレータ(76)、第1逆流防止手段(71)および第2逆流防止手段(72)が、油圧アクチュエータ(20,21)に設けられたことを特徴とする。
第4の発明によれば、アキュムレータ、第1逆流防止手段および第2逆流防止手段を設けるために別途空間を確保する必要がないため、カム位相可変装置の小型化を実現できる。また、第5の発明によれば、アキュムレータ、第1逆流防止手段および第2逆流防止手段を油圧アクチュエータに設置することにより、第4の発明と同様にカム位相可変装置の小型化を実現できる。
本発明によれば、簡単な構成で、エンジン回転速度が低い状態や油温が高い状態における低油圧時であっても内燃機関のカム位相可変装置における油圧アクチュエータの応答性能を高めることができる。
実施形態に係るエンジンの要部透視斜視図である。 実施形態に係るVTCアクチュエータの分解斜視図である。 実施形態に係るVTCアクチュエータの概略構成図である。 実施形態に係るバイパスバルブの作動態様を示す断面図である。 実施形態に係る電磁シャットバルブの作動態様を示す断面図である。 実施形態に係るアキュムレータおよびチェックバルブを示す模式図である。 実施形態に係るVTCアクチュエータの進角作動を示す模式図である。 実施形態に係るVTCアクチュエータの遅角作動を示す模式図である。 実施形態に係るOPAの作動状態を示す模式図である。 実施形態に係るOPAに作用するカムトルクを示すグラフである。 実施形態に係るOPAの進角時における位相変化を示すグラフである。 実施形態に係るOPAの進角時の状態を示す模式図である。 従来技術に係るOPAの進角時における位相変化を示すグラフである。 従来技術に係るOPAの進角時の状態を示す模式図である。 作動油の粘度と応答速度との関係を示すグラフである。 変形実施形態に係るアキュムレータおよびチェックバルブを示す模式図である。
以下、図面を参照して、本発明に係るカム位相可変型内燃機関の一実施形態を詳細に説明する。
≪実施形態の構成≫
<全体構成>
図1に示すエンジンE(カム位相可変型内燃機関)は、自動車に搭載されるDOHC4バルブ型の4サイクル直列4気筒ガソリンエンジンであり、そのシリンダヘッド1に、各気筒2本ずつの吸気バルブ2および排気バルブ3、これら吸排気バルブ2,3を駆動する吸気カムシャフト4および排気カムシャフト5を備えている。両カムシャフト4,5は、シリンダヘッド1に立設されたカムホルダ(図6参照)に回転自在に保持され、クランクスプロケット6、カムチェーン7、吸気カムスプロケット8、排気カムスプロケット9を介し、クランクシャフト10の1/2の回転速度をもって回転駆動される。また、クランクシャフト10は、コネクティングロッド11を介してピストン12に連結されるとともに、チェーン13を介して斜め下方に設置されたオイルポンプ14を駆動する。
シリンダヘッド1およびシリンダブロック15には、後述するVTCアクチュエータ20,21にオイルポンプ14からの作動油(エンジンオイル)を供給するための作動油供給油路16が形成されている。また、シリンダヘッド1にはノーマルオープン型の電磁シャットバルブ17が装着されており、この電磁シャットバルブ17が作動することによってVTCアクチュエータ20,21に対する作動油の供給形態が切り換えられる。また、作動油供給油路16における電磁シャットバルブ17の下流側には、第1および第2チェックバルブ71,72が介装され、両チェックバルブ71,72の間には、分岐油路16cを介してアキュムレータ76が設けられている(図6,図7参照)。これらVTCアクチュエータ20,21、オイルポンプ14、作動油供給油路16、第1および第2チェックバルブ71,72およびアキュムレータ76などが、エンジンEのVTC装置100を構成している。
吸気カムシャフト4の後端には吸気側カム角センサ18が設置され、排気カムシャフト5の後端には排気側カム角センサ19が設置されている。一方、吸気カムシャフト4の前端には吸気側VTCアクチュエータ20が取り付けられ、排気カムシャフト5の前端には排気側VTCアクチュエータ21が取り付けられている。また、吸気カムシャフト4と吸気バルブ2との間には吸気側VLC機構50が介装され、排気カムシャフト5と排気バルブ3との間には排気側VLC機構51が介装されている。
車室内には、各種センサ(両カム角センサ18,19、図示しないアクセルセンサ、吸気量センサ、クランク角センサ等)の出力情報に基づき、エンジンEに付設された各種被制御装置(電磁シャットバルブ17、両VTCアクチュエータ20,21、両VLC機構50,51、図示しない燃料噴射弁や点火コイル等)の制御量を決定して駆動電流を出力するエンジンECU70が設置されている。
<VTCアクチュエータ>
図2に示すように、排気側VTCアクチュエータ21は、外周に排気カムスプロケット9が形成されたハウジング22、ハウジング22内に回転自在に保持されるとともに排気カムシャフト5の前端にその後端面が締結されるロータ23、ハウジング22の前面を覆うフロントプレート24、ハウジング22の後面を覆うバックプレート25、フロントプレート24の内側に配置されたリードバルブ26、リードバルブ26をロータ23に固定するリードバルブカバー27、ハウジング22とロータ23とを遅角方向に相対回転させるバイアススプリング28、排気カムシャフト5およびロータ23の軸心に設置されたスプールバルブ29、エンジンECU70によって制御されることによってスプールバルブ29を駆動するリニアソレノイド31、ロータ23に保持されたロックピン33、ロックピン33をバックプレート25側に付勢するロックピンスプリング34、ロータ23に保持されたバイパスバルブ36、バイパスバルブ36をフロントプレート24側に付勢するバイパスバルブスプリング37等を構成要素としている。なお、スプールバルブ29は、排気カムシャフト5やロータ23の軸心に保持されたバルブスリーブ38と、バルブスリーブ38に摺動自在に内嵌したスプール39と、スプール39をリニアソレノイド31側に付勢するリターンスプリング40とから構成されている。
図3に示すように、ロータ23の外周には第1ベーン41と第2ベーン42と第3ベーン43とが立設される一方、ハウジング22の内周にはこれらベーン41〜43を所定角度をもって相対回転可能に収容する第1〜第3ベーン室45〜47が形成されている。本実施形態の場合、第1ベーン41および第1ベーン室45は第1OPA61の構成要素であり、第2ベーン42および第2ベーン室46は第2OPA62の構成要素であり、第3ベーン43および第3ベーン室47はCTA63の構成要素である。
第1,第2ベーン室45,46は、スプールバルブ29からの作動油がOPA側進角油路51,52を介して供給されるOPA側進角室45a,46aと、スプールバルブ29からの作動油がOPA側遅角油路53,54を介して供給されるOPA側遅角室45b,46bとに、第1,第2ベーン41,42によってそれぞれ区画されている。また、第3ベーン室47は、第1CTA油路56を介してスプールバルブ29に連通するCTA側進角室47aと、第2CTA油路55を介してスプールバルブ29に連通するCTA側遅角室47bとに、第3ベーン43によって区画されている。また、OPA側進角油路51,52は、後述するように、作動油排出路81〜83を介して電磁シャットバルブ17に接続している。
第1ベーン41にはロックピン33とロックピンスプリング34(図2参照)とが収容されており、ロックピン解除油路への作動油の供給が行われない場合にのみ、ロックピンスプリング34のばね力によってロックピン33の先端がバックプレート25に形成されたロック孔25aに嵌入する。なお、ロック孔25aは、ロータ23がハウジング22に対して始動時カム位相(本実施形態では、最遅角位相)となった際に、ロックピン33が嵌入する位置に穿設されている。
(バイパスバルブ)
図4に示すように、バイパスバルブ36は、その中間部に連通溝36aを有しており、第3ベーン43に排気カムシャフト5の軸心と平行に穿設されたバルブ保持孔内に摺動自在に保持されている。また、バイパスバルブスプリング37は、バイパスバルブ36の軸心に形成されたスプリング保持孔に収容されており、バイパスバルブ36をバックプレート25側に常時付勢している。第3ベーン43には、バイパスバルブ36の一端に電磁シャットバルブ17からの油圧を導入するための油圧導入孔43bと、CTA側進角室47aとバルブ保持孔43aとを接続する連通油路43dと、後述する中央油路57とバルブ保持孔43aとを接続する連通油路43cとが形成されている。図4(a)に示すように、油圧導入孔43bに油圧が導入されると、バイパスバルブ36がフロントプレート24側に移動して両連通油路43c,43dが遮断される。また、図4(b)に示すように、油圧導入孔43bから油圧が排出されると、バイパスバルブスプリング37のばね力によってバイパスバルブ36がバックプレート25側に移動し、バイパスバルブ36の連通溝36aを介して両連通油路43c,43dが連通する。
(電磁シャットバルブ)
図5に示すように、電磁シャットバルブ17は、ON/OFFソレノイド91と、2つのランド92a,92bおよび連通溝92cを有するスプール92と、スプール92をON/OFFソレノイド91側に付勢するリターンスプリング93と、ドレイン通路94とを備えている。図5(a)に示すように、ON/OFFソレノイド91が非励磁の状態では、リターンスプリング93に付勢されたスプール92が図中右方に位置するため、作動油供給油路16(16a,16b)が連通溝92cを介して連通してオイルポンプ14からの作動油が両VTCアクチュエータ20,21に供給される一方、作動油排出路83がランド92bによって閉鎖される。また、図5(b)に示すように、ON/OFFソレノイド91が励磁されるとスプール92が図中左方に移動するため、作動油供給油路16aがランド92aによって閉鎖される一方、作動油供給油路16bおよび作動油排出路83が連通溝92cを介してドレイン通路94に連通する。これにより、両VTCアクチュエータ20,21から作動油が排出され、特に、OPA側進角室45a,46aからは作動油が速やかに排出される。
(作動油供給油路)
図6に示すように、カムホルダ110は、シリンダヘッド1に立設された下部カムホルダ111と、下部カムホルダ111に締結された上部カムホルダ112とから構成され、カムシャフト4,5の前端側のカムジャーナル4a,5aを回転自在に支持している。下部カムホルダ111には、作動油供給油路16が穿設されており、両カムホルダ111,112には、作動油供給油路16がその外周に開口する環状溝125が形成されている。一方、カムシャフト4,5には、ジャーナル側油孔131,132が形成されている。ジャーナル側油孔131,132は等角度間隔(180°間隔)で配置されており、作動油供給油路16から流入した作動油が環状油路107を介してスプールバルブ29に導入される。なお、図6においては、表示が煩雑になることを避けるため、カムシャフト4,5や両カムホルダ111,112の断面にハッチングを施していない。
(アキュムレータ)
下部カムホルダ111に形成された作動油供給油路16からは分岐油路16cが分岐しており、この分岐油路16cの先端にアキュムレータ76が設けられている。アキュムレータ76は、作動油を貯留する筒状の蓄圧室77と、蓄圧室77に軸方向へ摺動自在に摺設された蓄圧ピストン78と、蓄圧ピストン78を蓄圧室77の容積を小さくする側へ付勢するスプリング79とから構成される。作動油供給油路16の油圧が上昇すると蓄圧ピストン78が図中右方へ移動して蓄圧室77の容積が大きくなるとともに、スプリング79が圧縮されてアキュムレータ76の保持油圧が高くなる。そして、作動油供給油路16の油圧が低下するとスプリング79が蓄圧ピストン78を図中左方へ駆動して作動油供給油路16の油圧を所定値以上に保持する。なお、アキュムレータ76の最高保持油圧、すなわち蓄圧ピストン78が図中右端へ移動したときの油圧は、エンジンEの定常動作時における作動油の最低油圧と同等もしくはそれ以下とされている。また、アキュムレータ76の容積、すなわち蓄圧ピストン78が図中右端へ移動したときの最大容積は、OPA側進角室45a,46aの容積とOPA側遅角室45b,46bの容積の和よりも若干小さく設定されている。
(チェックバルブ)
第1および第2チェックバルブ71,72は、下部カムホルダ111に形成された作動油供給油路16に介装され、作動油供給油路16を分断する態様で形成された弁室73と、弁室73内に配置された球状の弁体74と、弁体74を作動油供給油路16の上流側(図中下方)へ付勢するスプリング75とからそれぞれ構成される。第1チェックバルブ71は、作動油供給油路16における分岐油路16cの接続部位の上流側(図中下方)に配置され、オイルポンプ14へ作動油が逆流するのを防止する。一方、第2チェックバルブ72は、作動油供給油路16における分岐油路16cの接続部位の下流側(図中上方)に配置され、OPA61,62からアキュムレータ76側へ作動油が逆流するのを防止する。
このような構成のエンジンEによれば、エンジンECU70によって次のようなカム位相可変制御が行われる。すなわち、エンジンECU70は、入力インタフェースを介して入力したアクセル開度や吸気量、冷却水温等の各種運転情報の他、吸気側カム角センサ18や排気側カム角センサ19の検出信号に基づいて、吸排気カムシャフト4,5の目標カム位相をそれぞれ設定し、出力インタフェースを介して両VTCアクチュエータ20,21に駆動信号を出力する。また、エンジンECU70は、各種入力情報に基づいて吸排気バルブ2,3の目標リフト量を設定し、出力インタフェースを介して両VLC機構50,51に駆動信号を出力する。
≪実施形態の作用≫
以下、図7、図8を参照して、本実施形態の作用を説明する。
<通常運転時制御>
エンジンEの通常運転時において、エンジンECU70は、両VTCアクチュエータ20,21の通常運転時制御を所定の制御インターバル(例えば、10ms)をもって繰り返し実行する。通常運転時制御を開始すると、エンジンECU70は、上述した各種運転情報に基づき両カムシャフト4,5の目標カム位相を決定した後、目標カム位相を実現するための駆動電流を両VTCアクチュエータ20,21のリニアソレノイド31に対して適宜出力する。また、エンジンECU70は、両カム角センサ18,19の出力信号に基づき、両カムシャフト4,5に対するカム位相のフィードバック制御を実行する。
(進角作動)
例えば、エンジンEの運転中に排気カムシャフト5を進角させる場合、エンジンECU70は、図7に示すように、リニアソレノイド31によってスプール39を進角ポジション(図中、右方)に移動させる。すると、オイルポンプ14から作動油供給油路16を経由して供給された作動油は、スプール39およびOPA側進角油路51,52を介してOPA側進角室45a,46aに流入し、第1,第2ベーン41,42を進角側に相対回転させる。なお、OPA側遅角室45b,46b内の作動油は、OPA側遅角油路53,54を介してスプール39の左方から外部に排出される。
一方、CTA63では、進角ポジションに移動したスプール39を介して、第2CTA油路55と中央油路57とが連通する。そして、排気カムシャフト5に進角側のカムトルクが作用し、ハウジング22に対してロータ23が進角側に相対回転するごとにリードバルブ26の第2弁体26bが開き、CTA側遅角室47b内の作動油がCTA側進角室47aに流入して第3ベーン43を進角側に相対回転させる。また、遅角側のカムトルクが作用した場合には、リードバルブ26の第1,第2弁体26a,26bは閉じ、作動油の移動は起こらずにカム位相が保持される。
これら第1,第2OPA61,62およびCTA63の作動により、ロータ23はハウジング22に対して図中時計回りに相対回転し、排気カムシャフト5が進角する。なお、CTA63への作動油の供給は、エンジンEの運転開始時に、CTA63が満たされるまで行われる。また、エンジンEの通常運転時には電磁シャットバルブ17に駆動電流が供給されず(作動油供給油路16a,16bが連通され)、オイルポンプ14からの作動油によって、保持されるとともに、バイパスバルブ36がフロントプレート24側に移動して連通油路43c,43d間での作動油の流通を遮断する。
(遅角作動)
エンジンEの運転中に排気カムシャフト5を遅角させる場合、エンジンECU70は、図8に示すように、リニアソレノイド31によってスプール39を遅角ポジション(図中、左方)に移動させる。すると、オイルポンプ14から作動油供給油路16を経由して供給された作動油は、スプール39およびOPA側遅角油路53,54を介してOPA側遅角室45b,46bに流入し、第1,第2ベーン41,42を遅角側に相対回転させる。なお、OPA側進角室45a,46a内の作動油は、OPA側進角油路51,52を介してスプール39の右方から外部に排出される。
一方、CTA63では、遅角ポジションに移動したスプール39を介して、第1CTA油路56と中央油路57とが連通する。そして、排気カムシャフト5に遅角側のカムトルクが作用し、ハウジング22に対してロータ23が遅角側に相対回転するごとにリードバルブ26の第1弁体26aが開き、CTA側進角室47a内の作動油がCTA側遅角室47bに流入して第3ベーン43を遅角側に相対回転させる。また、進角側のカムトルクが作用した場合には、リードバルブ26の第1,第2弁体26a,26bは閉じ、作動油の移動は起こらずにカム位相が保持される。
次に、図9〜図15(模式的作動図やグラフ)を参照して、オイルポンプ14から作動油が供給された際の第1,第2チェックバルブ71,72およびアキュムレータ76の状態変化について説明する。図9に示すように、スプールバルブ29がスプール39のポジションに応じて作動油供給油路16とOPA側進角室45a,46aまたはOPA側遅角室45b,46bと連通(図9ではOPA側進角室45a,46aと連通)させると、作動油供給油路16を流通する作動油は、第1チェックバルブ71を開弁させ、アキュムレータ76の油圧を高めつつ第2チェックバルブ72を開弁させてOPA側進角室45a,46aまたはOPA側遅角室45b,46bへ流入する。
ここで、ロータ23にはカムシャフト4,5の回転角の変化に応じて図10に示すようなカムトルクが作用する。つまり、カムが吸排気バルブ2,3を押し下げる際には負のカムトルクが作用し、カムが吸排気バルブ2,3に押し戻される際には正のカムトルクが作用し、これら正および負のカムトルクがカムシャフト4,5の回転に伴って第1,第2ベーン41,42をOPA側進角室45a,46a側およびOPA側遅角室45b,46b側へ交番的に付勢する。
したがって、作動油供給油路16にアキュムレータ76などが設けられていない場合、例えば、カムシャフト4,5を進角させようとすると、第1および第2OPA61,62では、カムトルク変化の影響により、図13に実線で示すような位相変化を示す。なお、図13では、図9に示したカムトルクを一点鎖線で示しているが、Y軸の基準線は省略する。すなわち、正のカムトルクが作用するAの期間では、図14(A)の模式図に示すように、ロータ23に正のカムトルクが作用し始めることにより、第1,第2ベーン41,42が進角側へ進み易くなり、正のカムトルクが大きくなるBの期間では、図14(B)に符号49示すように、OPA側進角室45a,46aに空気が流入し、或いは真空部分が発生して第1,第2ベーン41,42が大きく進角側へ進む。そして、ロータ23に負のカムトルクが作用するCの期間では、図14(C)に示すように、流入した空気が圧縮され、あるいは真空部分が消滅するため、第1,第2ベーン41,42が遅角側へ戻ってしまう。したがって、カムシャフト4,5は、進角側と遅角側への移動を繰り返しながら進角側へ位相変化する。
一方、本実施形態に係るVLC機構50,51では、カムシャフト4,5を進角させようとすると、図11に実線で示すような位相変化を示す。なお、破線は上記したアキュムレータ76などが設けられていない場合の位相変化を示し、一点鎖線は図13と同様に図9に示したカムトルクを示している。すなわち、正のカムトルクが作用するAの期間では、図12(A)に示すように、作動油が第1,第2チェックバルブ71,72を開弁させてアキュムレータ76およびOPA側進角室45a,46aに供給され、ロータ23に正のカムトルクが作用し始めることにより、アキュムレータ76などが設けられていない場合と同様にカムシャフト4,5の位相が進み易くなる。
そして、正のカムトルクが大きくなるBの期間では、図12(B)に示すように、カムシャフト4,5の位相変化は大きくなり、オイルの供給が間に合わなくなるため油圧が低下し、第1チェックバルブが閉じる。一方、アキュムレータ76に貯留された作動油は第2チェックバルブ72を経由してOPA側進角室45a,46aへ流入する。そのため、OPA側進角室45a,46aに空気が流入し、或いは真空部分が発生することがなく、OPA側進角室45a,46aは作動油で満たされる。
そのため、ロータ23に負のカムトルクが作用するCの期間では、図12(C)に示すように、第1,第2ベーン41,42が遅角側へ戻ろうとしても、第2チェックバルブ72が閉じることにより、カムシャフト4,5の位相が遅角側へ戻ることが抑制される。したがって、アキュムレータ76などが設けられていない場合と比べ、カムシャフト4,5が円滑に進角側へ位相変化する。また、Cの期間では、第2チェックバルブ72は閉弁するが、オイルポンプ14から供給される作動油が第1チェックバルブ71を開弁させてアキュムレータ76へ流通するため、(B)の期間に油圧(油量)の低下したアキュムレータ76の油圧および油量が再び(A)の状態に戻る。これにより、次のサイクルにおいても、Bの期間ではアキュムレータ76に貯留された作動油が再びOPA側進角室45a,46aへ供給される。
このように、本実施形態に係るOPA61,62では、ロータ23に正のカムトルクが作用する期間に第1,第2チェックバルブ71,72が開弁状態となり、オイルポンプ14およびアキュムレータ76からOPA61,62に作動油が供給される。また、ロータ23に負のカムトルクが作用する期間に第1チェックバルブ71が開弁し、第2チェクバルブ72が閉弁し、オイルポンプ14からアキュムレータ76に作動油が供給される一方、OPA61,62からアキュムレータ76側に作動油が逆流するのが防止される。なお、カムシャフト4,5を遅角させる場合には、ロータ23に負のカムトルクが作用する期間にオイルポンプ14およびアキュムレータ76からOPA61,62に作動油が供給され、ロータ23に負のカムトルクが作用する期間にオイルポンプ14からアキュムレータ76に作動油が供給される。そのため、図15に実線で示すように、エンジン回転速度が低下して油圧が低下した場にもOPA61,62の応答速度を高くすることができる。一方、従来技術として記載した特許文献4では、図15に破線で示すように、エンジン回転速度が低いときに油圧アクチュエータの応答性能を向上させることはできない。
OPA側進角室45a,46aまたはOPA側遅角室45b,46bに空気が流入、或いは真空部分が発生するほど大きなカムトルクが作用し、OPA61,62が最も進角側または遅角側から移動したような場合であっても、OPA側進角室45a,46aの容積とOPA側遅角室45b,46bの容積との和分だけ作動油が供給されれば、空気が流入し、或いは真空部分が発生することが防止される。そして、アキュムレータ76の容積がOPA側進角室45a,46aの容積と遅角側油室OPA側遅角室45b,46bの容積との和以下に設定されたことにより、空気の流入或いは真空部分の発生を抑制しつつ、アキュムレータ76、すなわちVTC装置100の小型化が図られている。
また、アキュムレータ76は、その最高保持油圧がエンジンEの定常動作時における作動油の最低油圧以下に設定されているため、エンジンEが定常動作をしている間、アキュムレータ76に作動油が貯留され、作動油の油圧がエンジンEの定常動作時の最低油圧よりも低下したときに、アキュムレータ76に貯留された作動油がOPA61,62に供給される。そのため、カムトルクが作用してOPA61,62の油圧が低下しても、OPA61,62の油室内に空気が流入すること、或いは真空部分が発生することが防止される。
さらに、アキュムレータ76、第1チェックバルブ71および第2チェックバルブ72が、カムシャフト4,5を保持するカムホルダ110に設けられたことにより、これらを設置するスペースを別途確保する必要がなく、VTC装置100の小型化が実現される。
≪変形実施形態≫
次に、図16を参照して変形実施形態について説明する。なお、上記した実施形態と同一の構成および作用について重複する説明は省略する。図16に示すように、本変形実施形態では、アキュムレータ76、第1チェックバルブ71および第2チェックバルブ72が、ロータ23の内部に設けられている。アキュムレータ76、第1チェックバルブ71および第2チェックバルブ72をこのように配置することによっても、VTC装置100の小型化を実現することができる。
以上で具体的実施形態の説明を終えるが、本発明は上記実施形態に限定されることなく幅広く変形実施することができる。例えば、上記実施形態は本発明を直列4気筒DOHCガソリンエンジンに適用したものであるが、V型エンジンやディーゼルエンジン等にも当然に適用可能である。また、上記実施形態では、OPAとCTAとが併設されたVTCアクチュエータを用いたが、OPAのみを有するVTCアクチュエータを採用してもよい。また、上記実施形態ではOPAを2基用いているが、1基だけ用いる形態や3基以上用いる形態にしてもよい。また、上記実施形態では、逆流防止手段として球状の弁体74を有するチェックバルブを用いているが、舌状の弁体を有するリフト式のリードバルブや、スイング式逆止弁など、他の方式の逆流防止手段を用いてもよい。その他、VTCアクチュエータをはじめ、エンジンやVLC機構の具体的構成等についても、本発明の主旨を逸脱しない範囲であれば適宜変更可能である。
4 吸気カムシャフト
5 排気カムシャフト
10 クランクシャフト
14 オイルポンプ(作動油供給手段)
16 作動油供給油路
16c 分岐油路
20 吸気側VTCアクチュエータ
21 排気側VTCアクチュエータ
22 ハウジング(第1回転部材)
23 ロータ(第2回転部材)
45a,46a OPA側進角室(進角側油室)
45b,46b OPA側遅角室(遅角側油室)
61 第1OPA
62 第2OPA
71 第1チェックバルブ(第1逆流防止手段)
72 第2チェックバルブ(第2逆流防止手段)
76 アキュムレータ
100 VTC装置(カム位相可変装置)
110 カムホルダ
E エンジン

Claims (5)

  1. クランクシャフトに同期して回転する第1回転部材と、
    カムシャフトと一体に回転するとともに、前記第1回転部材に相対回転可能に連結された第2回転部材と、
    前記第1回転部材と前記第2回転部材との間に形成された進角側油室および遅角側油室と
    を有し、当該進角側油室と当該遅角側油室とのどちから一方に作動油が供給されることにより、カム位相を変化させる油圧アクチュエータと、
    油路を介して前記油圧アクチュエータに作動油を供給する作動油供給手段と、
    前記油路に設けられ、作動油の貯留に供されるアキュムレータと、
    前記油路における前記アキュムレータの設置部位の上流に介装され、当該作動油供給手段への作動油の逆流を防止する第1逆流防止手段と、
    前記油路における前記アキュムレータの設置部位の下流に介装され、前記油圧アクチュエータからの作動油の逆流を防止する第2逆流防止手段と
    を備えたことを特徴とする内燃機関のカム位相可変装置。
  2. 前記アキュムレータは、その容積が前記進角側油室の容積と前記遅角側油室の容積との和以下に設定されたことを特徴とする、請求項1に記載の内燃機関のカム位相可変装置。
  3. 前記アキュムレータは、その最高保持油圧が前記内燃機関の定常動作時における作動油の最低油圧以下に設定されたことを特徴とする、請求項1または請求項2に記載の内燃機関のカム位相可変装置。
  4. 前記アキュムレータ、前記第1逆流防止手段および第2逆流防止手段が、前記カムシャフトを保持するカムホルダに設けられたことを特徴とする、請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の内燃機関のカム位相可変装置。
  5. 前記アキュムレータ、前記第1逆流防止手段および第2逆流防止手段が、前記油圧アクチュエータに設けられたことを特徴とする、請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の内燃機関のカム位相可変装置。
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