JP2010255575A - 内燃機関のカム位相可変装置 - Google Patents

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和樹 市川
Masayuki Toyokawa
政行 豊川
Fumihisa Takemoto
史久 竹本
Yuhei Matsuo
雄平 松尾
Koichiro Shinozaki
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Abstract

【課題】カム位相可変装置において、ロータ内の連通油路の開閉に供される油路開閉バルブの外周面とこの油路開閉バルブを収容するバルブ保持孔の内周面との間に生じる隙間を介した作動油の不適切な流通を低減する。
【解決手段】ベーン室47をCTA側進角室47aとCTA側遅角室47bとに区画するベーン43がその外周に立設され、最進角位置と最遅角位置との間で相対回転可能にハウジング22に収容されたロータ23と、CTA側進角室とCTA側遅角室とに対する作動油の供給切換制御に供されるスプールバルブ29と、スプールバルブとCTA側進角室またはCTA側遅角室とを連通するロータ内の連通油路43c,43dに形成されたバルブ保持孔43aに収容され、当該連通油路の開閉に供されるバイパスバルブ36とを備えたCTA63において、連通油路43dが、ロータの遠心力作用方向側で、バルブ保持孔の内周面に開口する構成とした。
【選択図】図3

Description

本発明は、自動車等の内燃機関に設けられるカム位相可変装置に関する。
ガソリンエンジンを始め、ディーゼルエンジンやHCCI(Homogeneous Charge Compression Ignition:予混合圧縮着火)エンジンにおいては、出力および燃費の向上や有害排出ガス成分の低減等を実現すべく、運転状態に応じて吸排気バルブのリフト量や開弁タイミングを変化させる可変動弁装置を搭載したものが普及している。可変動弁装置としては、バルブリフトを段階的あるいは無段階に可変制御する可変バルブリフト装置(Variable valve Lift Control device:以下、VLCと記す)が存在する他、カム位相(開弁タイミング)を連続的に可変制御するバルブタイミングコントロール装置(Variable Timing Control device:以下、VTCと記す)も知られている。
VTCとしては、高速運転に向いた油圧アクチュエータ(油圧駆動型位相可変機構(Oil Pressure Actuated phaser):以下、OPAと記す)と、低速運転に向いたカムトルクアクチュエータ(カムトルク駆動型位相可変機構(Cam Torque Actuated phaser):以下、CTAと記す)とを内装し、カムシャフトの端部に設置されるベーン式のものがのものが知られている(特許文献1参照)。
この種のVTCでは、スプールバルブやリニアソレノイド等からなる油路切換制御機構を用いて、OPAへの油圧供給経路とCTA内での作動油流動方向とを同時に切り換えることが一般的である。しかし、VTCを搭載したエンジンでは、油路切換制御機構がフェール(失陥)すると(リニアソレノイドの断線や異物の噛み込みによるスプールの作動不良等が発生すると)、カム位相の制御が行えなくなってしまう可能性がある。
そこで、本発明者等は、VTCのフェール時において、VTCアクチュエータへの油圧供給を電磁シャットバルブ等によって絶つとともに、バイパスバルブによってCTAの作動を無効化するフェールセーフ機構を開発し、既に関連出願を行っている(特許文献2参照)。このCTAでは、図7に示すように、ハウジング122のベーン室147を進角側油室147aと遅角側油室147bとに区画するベーン143がその外周に立設されるとともに、最進角位置と最遅角位置との間でハウジング122と相対回転可能なロータ123が設けられている。また、ベーン143には、油路の開閉に供されるバイパスバルブ(油路開閉バルブ)136と、このバイパスバルブ136が収容されたバルブ保持孔143aと、このバルブ保持孔143aと進角側油室147aとを接続する連通油路143dと、バルブ保持孔143aと図示しないスプールバルブ(切換制御バルブ)とを接続する連通油路143cとが形成されている。
特開2002−235513号公報 特願2008−307652号公報
しかしながら、上記特許文献2に記載されたCTAでは、バイパスバルブ136により油路を閉鎖した場合に、バイパスバルブ136には図7中の矢印Aで示す方向に遠心力が作用するため、バイパスバルブ136の外周面とバルブ保持孔143aの内周面との間に生じる隙間Gを介して、連通油路143cと連通油路143dとの間で作動油の流通(図7中の矢印B参照)が生じるという課題があった。VTCの正常な動作時においてカム位相を安定的に保持するためには、そのような作動油の流通(すなわち、作動油のリーク量)を極力小さくすることが望ましい。
本発明は、このような従来技術の課題を鑑みて案出されたものであり、ロータ内の連通油路において、当該連通油路の開閉に供される油路開閉バルブの外周面と当該油路開閉バルブを収容するバルブ保持孔の内周面との間に生じる隙間を介した作動油の不適切な流通を低減するカム位相可変装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するためになされた第1の発明は、カム位相可変装置(63)が、クランクシャフト(10)に同期して回転するとともに、その内周にベーン室(47)が形成されたハウジング(22)と、カムシャフト(4,5)と一体に回転するとともに、前記ベーン室を進角側油室(47a)と遅角側油室(47b)とに区画するベーン(43)がその外周に立設され、最進角位置と最遅角位置との間で相対回転可能に前記ハウジングに収容されたロータ(23)と、前記進角側油室と前記遅角側油室とに対する作動油の供給切換制御に供される切換制御バルブ(29)と、前記ロータ内に形成され、前記切換制御バルブと前記進角側油室または前記遅角側油室とを連通する連通油路(43c,43d)と、前記連通油路に形成されたバルブ保持孔(43a)と、前記バルブ保持孔に収容され、当該連通油路の開閉に供される油路開閉バルブ(36)とを備え、前記連通油路は、前記ロータの回転に伴う遠心力が作用する方向で、前記バルブ保持孔の内周面に開口する構成とする。
また、第2の発明として、前記ベーンの外周面が、前記進角側油室または前記遅角側油室への開口部位において、前記ハウジングの内周面から離間している構成とすることができる。
上記第1の発明によれば、ロータ内の連通油路に形成されたバルブ保持孔に収容され、当該連通油路の開閉に供される油路開閉バルブに対し、ロータの遠心力がバルブ保持孔の内周面に形成された開口を閉鎖する方向に作用するため、油路開閉バルブの外周面とバルブ保持孔の内周面との間に生じる隙間を介した作動油の不適切な流通を低減することが可能となるという優れた効果を奏する。
また、上記第2の発明によれば、ベーンにおいて連通油路をロータの遠心力作用方向に沿って延設することができるため、連通油路の形成が容易となり、設計の自由度も高まる。
実施形態に係るエンジンの要部透視斜視図 実施形態に係るVTCアクチュエータの分解斜視図 実施形態に係るVTCアクチュエータの概略構成図 実施形態に係るバイパスバルブの作動態様を示す断面図 実施形態に係るVTCアクチュエータの進角作動を示す模式図 実施形態に係るバイパスバルブの遠心力作用時の状態を示す模式図 従来技術に係るバイパスバルブの模式図
≪実施形態の構成≫
<全体構成>
図1に示すエンジンEは、自動車に搭載されるDOHC4バルブ型の4サイクル直列4気筒ガソリンエンジンであり、そのシリンダヘッド1に、各気筒2本ずつの吸気バルブ2および排気バルブ3、これら吸排気バルブ2,3を駆動する吸気カムシャフト4および排気カムシャフト5を備えている。両カムシャフト4,5は、クランクスプロケット6、カムチェーン7、吸気カムスプロケット8、排気カムスプロケット9を介し、クランクシャフト10の1/2の回転速度をもって回転駆動される。また、クランクシャフト10は、コネクティングロッド11を介してピストン12に連結されるとともに、チェーン13を介して斜め下方に設置されたオイルポンプ14を駆動する。
シリンダヘッド1およびシリンダブロック15には、後述するVTCアクチュエータ20,21にオイルポンプ14からの作動油(エンジンオイル)を供給するための作動油供給油路16が形成されている。また、シリンダヘッド1にはノーマルオープン型の電磁シャットバルブ17が装着されており、この電磁シャットバルブ17が作動することによってVTCアクチュエータ20,21に対する作動油の供給形態が切り換えられる。
吸気カムシャフト4の前端には吸気側VTCアクチュエータ20が取り付けられ、排気カムシャフト5の前端には排気側VTCアクチュエータ21が取り付けられている。吸気カムシャフト4の後端には吸気側カム角センサ18が設置され、排気カムシャフト5の後端には排気側カム角センサ19が設置されている。吸気カムシャフト4と吸気バルブ2との間には吸気側VLC機構75が介装され、排気カムシャフト5と排気バルブ3との間には排気側VLC機構76が介装されている。
また、自動車には、各種センサ(両カム角センサ18,19、図示しないアクセルセンサ、吸気量センサ、クランク角センサ等)の出力情報に基づき、エンジンEに付設された各種被制御装置(電磁シャットバルブ17、両VTCアクチュエータ20,21、両VLC機構75,76、図示しない燃料噴射弁や点火コイル等)の制御量を決定して駆動電流を出力するエンジンECU70が設置されている。
<VTCアクチュエータ>
図2に示すように、排気側VTCアクチュエータ21は、クランクシャフトに同期して回転するとともに、外周に排気カムスプロケット9が形成されたハウジング22、ハウジング22内に回転自在に保持されるとともに、排気カムシャフト5の前端にその後端面が締結されてこれと一体に回転するロータ23、ハウジング22の前面を覆うフロントプレート24、ハウジング22の後面を覆うバックプレート25、フロントプレート24の内側に配置されたリードバルブ26、リードバルブ26をロータ23に固定するリードバルブカバー27、ハウジング22とロータ23とを遅角方向に相対回転させるバイアススプリング28、排気カムシャフト5およびロータ23の軸心に設置されたスプールバルブ29、エンジンECU70によって制御されることによってスプールバルブ29を駆動するリニアソレノイド31、ロータ23に保持されたロックピン33、ロックピン33をバックプレート25側に付勢するロックピンスプリング34、ロータ23に保持されたバイパスバルブ36、バイパスバルブ36をフロントプレート24側に付勢するバイパスバルブスプリング37等を構成要素としている。なお、スプールバルブ29は、排気カムシャフト5やロータ23の軸心に保持されたバルブスリーブ38と、バルブスリーブ38に摺動自在に内嵌したスプール39と、スプール39をリニアソレノイド31側に付勢するリターンスプリング40とから構成されている。
図3に示すように、ロータ23の外周には第1ベーン41と第2ベーン42と第3ベーン43とが立設される一方、ハウジング22の内周にはこれらベーン41〜43を、所定角度をもって(すなわち、最進角位置と最遅角位置との間で)相対回転可能に収容する第1〜第3ベーン室45〜47が形成されている。本実施形態の場合、第1ベーン41および第1ベーン室45は第1OPA61の構成要素であり、第2ベーン42および第2ベーン室46は第2OPA62の構成要素であり、第3ベーン43および第3ベーン室47はCTA63の構成要素である。
第1,第2ベーン室45,46は、第1,第2ベーン41,42により、OPA側進角室45a,46aとOPA側遅角室45b,46bとにそれぞれ区画されている。スプールバルブ29からの作動油は、OPA側進角油路51,52を介してOPA側進角室45a,46aに供給されるとともに、OPA側遅角油路53,54を介してOPA側遅角室45b,46bに供給される。また、第3ベーン室47は、第3ベーン43により、CTA側進角室47aとCTA側遅角室47bとに区画されている。CTA側進角室47aとCTA側遅角室47bとは、それぞれ第1CTA油路55と第2CTA油路56とを介してスプールバルブ29に連通する。なお、OPA側進角油路51,52は、後述するように、作動油排出路81〜83を介して電磁シャットバルブ17に接続している。
第1ベーン41にはロックピン33とロックピンスプリング34(図2参照)とが収容されており、ロックピン解除油路への作動油の供給が行われない場合にのみ、ロックピンスプリング34のばね力によってロックピン33の先端がバックプレート25に形成されたロック孔25aに嵌入する。なお、ロック孔25aは、ロータ23がハウジング22に対して最遅角位相となった際に、ロックピン33が嵌入する位置に穿設されている。
<バイパスバルブ>
図4に示すように、バイパスバルブ36は、略円筒状を呈する本体の中間部に連通溝36aが形成されており、第3ベーン43に排気カムシャフト5の軸心と平行に穿設されたバルブ保持孔43a内に摺動自在に保持されている。また、バイパスバルブスプリング37は、バイパスバルブ36の軸心に形成されたスプリング保持孔に収容されており、バイパスバルブ36をバックプレート25側に常時付勢している。第3ベーン43には、図3にも示すように、バイパスバルブ36の一端に電磁シャットバルブ17からの油圧を導入するための油圧導入孔43bと、CTA側進角室47aとバルブ保持孔43aとを接続する連通油路43dと、後述する中央油路57とバルブ保持孔43aとを接続する連通油路43cとが形成されている。
図4(a)に示すように、油圧導入孔43bに油圧が導入されると、バイパスバルブ36がフロントプレート24側に移動して両連通油路43c,43dが遮断される。また、図4(b)に示すように、油圧導入孔43bから油圧が排出されると、バイパスバルブスプリング37のばね力によってバイパスバルブ36がバックプレート25側に移動し、バイパスバルブ36の連通溝36aを介して両連通油路43c,43dが連通する。
連通油路43cと連通油路43dとは、図3に示すように、ロータ23の半径方向R(すなわち、ロータ23の回転に伴う遠心力が作用する方向)に沿って略直線的に延設されている。バルブ保持孔43aの内周面に開口する連通油路43dの内側開口48(図6参照)は、その内周面におけるロータ23の遠心力作用方向側に位置する。また、第3ベーン43の外周面に開口する連通油路43dの外側開口49(図6参照)は、その外周面におけるロータ23の遠心力作用方向側に位置する。第3ベーン43は、外側開口49が開口する部位が、第3ベーン室47を画成するハウジング22の内周面から離間するように設けられている。このような第3ベーン43の開口部位の構成により、連通油路43c,43dをロータ23の遠心力作用方向に沿って延設することが可能となるため、連通油路43c,43dの形成が容易となり、設計の自由度も高まるという利点がある。なお、本発明に関し、遠心力作用方向(すなわち、遠心力が作用する方向)は、遠心力の方向(例えば、図3中の半径方向R)のみに厳密に限定されるものではなく、好ましくは、遠心力の方向に対して±45°の範囲を含むものとする。
≪実施形態の作用≫
以下、図5,図6を更に参照して、本実施形態の作用を説明する。エンジンEの通常運転時において、エンジンECU70は、両VTCアクチュエータ20,21の通常運転時制御を所定の制御インターバル(例えば、10ms)をもって繰り返し実行する。通常運転時制御を開始すると、エンジンECU70は、上述した各種運転情報に基づき両カムシャフト4,5の目標カム位相を決定した後、目標カム位相を実現するための駆動電流を両VTCアクチュエータ20,21のリニアソレノイド31に対して適宜出力する。また、エンジンECU70は、両カム角センサ18,19の出力信号に基づき、両カムシャフト4,5に対するカム位相のフィードバック制御を実行する。
例えば、エンジンEの運転中に排気カムシャフト5を進角させる場合、エンジンECU70は、図5に示すように、リニアソレノイド31によってスプール39を進角ポジション(図中、右方)に移動させる。すると、オイルポンプ14から作動油供給油路16を経由して供給された作動油は、スプール39およびOPA側進角油路51,52を介してOPA側進角室45a,46aに流入し、第1,第2ベーン41,42を進角側に相対回転させる。なお、OPA側遅角室45b,46b内の作動油は、OPA側遅角油路53,54を介してスプール39の左方から外部に排出される。
一方、CTA63では、進角ポジションに移動したスプール39を介して、第2CTA油路56と中央油路57とが連通する。そして、排気カムシャフト5に進角側のカムトルクが作用し、ハウジング22に対してロータ23が進角側に相対回転するごとにリードバルブ26の第2弁体26bが開き、CTA側遅角室47b内の作動油がCTA側進角室47aに流入して第3ベーン43を進角側に相対回転させる。また、遅角側のカムトルクが作用した場合には、リードバルブ26の第1,第2弁体26a,26bは閉じ、作動油の移動は起こらずにカム位相が保持される。
これら第1,第2OPA61,62およびCTA63の作動により、ロータ23はハウジング22に対して図中時計回りに相対回転し、排気カムシャフト5が進角する。なお、CTA63への作動油の供給は、エンジンEの運転開始時に、CTA63が満たされるまで行われる。また、エンジンEの通常運転時には電磁シャットバルブ17に駆動電流が供給されず(作動油供給油路16a,16bが連通され)、オイルポンプ14からの作動油によって、保持されるとともに、バイパスバルブ36がフロントプレート24側に移動して連通油路43c,43d間での作動油の流通を遮断する。
遮断状態にあるバイパスバルブ36は、ロータ23の回転に伴う遠心力が作用すると、図6に示すように、バルブ保持孔43a内をその遠心力作用方向(矢印C方向)に移動する。このとき、バルブ保持孔43aの内周面66に形成された連通油路43dの内側開口48がロータ23の遠心力作用方向側に位置するため、バイパスバルブ36は、遠心力の作用により、その内側開口48を閉鎖する方向に押しつけられることとなる。したがって、ロータ23の回転時の遠心力により、バイパスバルブ36の外周面65とバルブ保持孔の内周面66との間に隙間Gが生じた場合でも、この隙間Gを介して作動油が不適切に流通する(すなわち、連通油路43c,43dの一方側から他方側へリークする)ことを抑制できる。なお、図6では、説明の便宜上、バイパスバルブ36とバルブ保持孔43aとの間に生じる隙間Gのサイズを実用上のサイズとは異なる大きさで示している。
本発明を特定の実施形態に基づいて詳細に説明したが、上記実施形態はあくまでも例示であって、本発明はこれらの実施形態によって限定されるものではない。例えば、連通油路43dは、少なくとも内側開口48がロータ23の遠心力作用方向側に位置していればよく、油路全体がロータ23の遠心力作用方向に延在している必要はない。また、連通油路43dの外側開口49の位置は、第3ベーン43の外周面におけるハウジング22の内周面と対峙する側に限定されるものではなく、図7の連通油路108と同様に、外側開口49を第3ベーン43の側方に形成してもよい。
1 シリンダヘッド
4 吸気カムシャフト
5 排気カムシャフト
8 吸気カムスプロケット
9 排気カムスプロケット
10 クランクシャフト
15 シリンダブロック
16 作動油供給油路
17 電磁シャットバルブ
20 VTCアクチュエータ
21 排気側VTCアクチュエータ
22 ハウジング
23 ロータ
25a ロック孔
26 リードバルブ
29 スプールバルブ(切換制御バルブ)
33 ロックピン
36 バイパスバルブ(油路開閉バルブ)
36a 連通溝
37 バイパスバルブスプリング
38 バルブスリーブ
41 第1ベーン
42 第2ベーン
43 第3ベーン
43a バルブ保持孔
43b 油圧導入孔
43c 連通油路
43d 連通油路
43e 開口部位
45 第1ベーン室
45a OPA側進角室
45b OPA側遅角室
46 第2ベーン室
46a OPA側進角室
46b OPA側遅角室
47 第3ベーン室
47a CTA側進角室(進角側油室)
47b CTA側遅角室(遅角側油室)
48 内側開口
49 外側開口
55 第1CTA油路
56 第2CTA油路
57 中央油路
63 CTA(カム位相可変装置)
65 外周面
66 内周面
70 エンジンECU
81 作動油排出路

Claims (2)

  1. クランクシャフトに同期して回転するとともに、その内周にベーン室が形成されたハウジングと、
    カムシャフトと一体に回転するとともに、前記ベーン室を進角側油室と遅角側油室とに区画するベーンがその外周に立設され、最進角位置と最遅角位置との間で相対回転可能に前記ハウジングに収容されたロータと、
    前記進角側油室と前記遅角側油室とに対する作動油の供給切換制御に供される切換制御バルブと、
    前記ロータ内に形成され、前記切換制御バルブと前記進角側油室または前記遅角側油室とを連通する連通油路と、
    前記連通油路に形成されたバルブ保持孔と、
    前記バルブ保持孔に収容され、当該連通油路の開閉に供される油路開閉バルブと
    を備え、
    前記連通油路は、前記ロータの回転に伴う遠心力が作用する方向で、前記バルブ保持孔の内周面に開口することを特徴とするカム位相可変装置。
  2. 前記ベーンの外周面が、前記進角側油室または前記遅角側油室への開口部位において、前記ハウジングの内周面から離間していることを特徴とする、請求項1に記載のカム位相可変装置。
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