JP2010196487A - 可変動弁装置付エンジン - Google Patents

可変動弁装置付エンジン Download PDF

Info

Publication number
JP2010196487A
JP2010196487A JP2009039234A JP2009039234A JP2010196487A JP 2010196487 A JP2010196487 A JP 2010196487A JP 2009039234 A JP2009039234 A JP 2009039234A JP 2009039234 A JP2009039234 A JP 2009039234A JP 2010196487 A JP2010196487 A JP 2010196487A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hydraulic actuator
vane
engine
intake
valve
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2009039234A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5088508B2 (ja
Inventor
Shinichi Murata
真一 村田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Motors Corp
Original Assignee
Mitsubishi Motors Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Motors Corp filed Critical Mitsubishi Motors Corp
Priority to JP2009039234A priority Critical patent/JP5088508B2/ja
Publication of JP2010196487A publication Critical patent/JP2010196487A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5088508B2 publication Critical patent/JP5088508B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Valve Device For Special Equipments (AREA)

Abstract

【課題】動弁機構をコンパクトに抑えつつ、吸気バルブの開弁時期及び閉弁時期の両方を独立して制御可能にする。
【解決手段】吸気カムシャフト21、22の一端部に設けられ、エンジンのクランクシャフトに対する吸気バルブの駆動用カムの位相を可変するカム位相可変機構20を備えた可変動弁装置付エンジンにおいて、カム位相可変機構20を2個のベーン式油圧アクチュエータ50、51を吸気カムシャフト21、22に軸方向に並べて構成し、第1のベーン式油圧アクチュエータ50のベーンロータ50bと第2のベーン式油圧アクチュエータ51のベーンロータ51bを覆うハウジング51aとを固定し、第1のベーン式油圧アクチュエータ50と第2のベーン式油圧アクチュエータ51とが一体化した構造とする。
【選択図】図6

Description

本発明は、カムの位相を変更可能なカム位相可変機構を備えたエンジンに関するものである。
従来より、吸排気バルブの開閉時期(カムの位相)を変化させる可変動弁装置として、カム位相可変機構を備えたエンジンが知られている。更に、1つの気筒に吸気バルブが複数備えられたエンジンに上記カム位相可変機構を採用し、エンジンの負荷及び回転速度に応じて複数の吸気バルブの一部のみ開閉時期を変化させる技術が開発されている。
このように複数の吸気バルブのうち一部の開閉時期を可変するエンジンでは、例えば低負荷時に一部の吸気バルブの開閉時期を遅角させることで、吸気バルブ全体としての開弁期間を増大させポンピングロスを低下させている(特許文献1)。
特開平3−202602号公報
しかしながら、特許文献1に記載されているエンジンでは、吸気バルブを駆動するカムシャフトをエンジンの左右方向に2個並べて設けており、動弁機構が大きくなってしまうといった問題点がある。
また、燃焼性を向上させるために、バルブの閉弁時期だけでなく開弁時期についてもエンジンの運転状態に基づいて可変可能にすることが望ましいが、コンパクトな構成でバルブの開弁時期及び閉弁時期の両方を独立して可変可能とすることは困難である。
本発明の目的は、動弁機構をコンパクトに抑えつつ、バルブの開弁時期と閉弁時期の両方を独立して可変制御可能な可変動弁装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、請求項1の発明は、カムシャフトの一端部に設けられ、エンジンのクランクシャフトに対するバルブの駆動用カムの位相を可変するカム位相可変機構を備えた可変動弁装置付エンジンにおいて、カム位相可変機構は、2個のベーン式油圧アクチュエータをカムシャフトの軸方向に並べて構成され、2個のベーン式油圧アクチュエータのうち、一方の第1のベーン式油圧アクチュエータのベーンロータと他方の第2のベーン式油圧アクチュエータのベーンロータを覆うカバーとが固定され、第1のベーン式油圧アクチュエータと第2のベーン式油圧アクチュエータとが一体化していることを特徴とする。
また、請求項2の発明は、請求項1において、エンジンは、1つの気筒に第1の吸気バルブ及び第2の吸気バルブを備えるとともに、第1のベーン式油圧アクチュエータは、エンジンのクランク軸に対する第1の吸気バルブの駆動用カム及び第2の吸気バルブの駆動用カムの位相を可変し、第2のベーン式油圧アクチュエータは、第1の吸気バルブの駆動用カムに対する第2の吸気バルブの駆動用カムの位相を可変し、第2のベーン式油圧アクチュエータの位相可変する角度を第1のベーン式油圧アクチュエータより大きく設定することを特徴とする。
また、請求項3の発明は、請求項1または2において、エンジンは、1つの気筒に第1の吸気バルブ及び第2の吸気バルブを備えるとともに、カムシャフトは、第1の吸気バルブの駆動用カムが固定された中空状の第1の吸気カムシャフトと、第2の吸気バルブの駆動用カムが固定されるとともに第1の吸気カムシャフトに回転可能に挿入された第2の吸気カムシャフトとにより構成され、第1のベーン式油圧アクチュエータのカバーは第1の吸気カムシャフトに連結されるとともに、第2のベーン式油圧アクチュエータのベーンロータは第2の吸気カムシャフトに連結されていることを特徴とする。
また、請求項4の発明は、請求項3において、第2のベーン式油圧アクチュエータのカバーにエンジンのクランクシャフトから動力が伝達されることを特徴とする。
また、請求項5の発明は、請求項1〜4のいずれかにおいて、第1のベーン式油圧アクチュエータに、特定位相で保持する第1の保持手段を備え、第2のベーン式油圧アクチュエータに、特定位相で保持する第2の保持手段を備え、それぞれの特定位相が遅角側と進角側に異なって設定されたことを特徴とする。
また、請求項6の発明は、請求項1〜5のいずれかにおいて、第2のベーン式油圧アクチュエータに、第2の吸気カムシャフトの位相を進角方向に付勢する付勢手段を備えたことを特徴とする。
また、請求項7の発明は、請求項1〜6のいずれかにおいて、エンジンの運転状態に基づいて第1のベーン式油圧アクチュエータ及び第2のベーン式油圧アクチュエータを作動制御する制御手段を更に備え、制御手段は、エンジンの運転状態が所定の運転状態である場合に、第1のベーン式油圧アクチュエータを最遅角制御した後に第2のベーン式油圧アクチュエータを遅角制御することを特徴とする。
本発明の請求項1の可変動弁装置付エンジンによれば、カム位相可変機構は2個のベーン式アクチュエータを用いて構成されるので、一方のベーン式アクチュエータによりバルブの開弁時期を、他方のベーン式アクチュエータによりバルブの閉弁時期を独立して可変制御可能となる。また、カム位相可変機構に用いられる2個のベーン式アクチュエータは、カムシャフトの一端部に軸方向に並べて配置されるので、コンパクトな構成で上記のようにバルブの開弁時期及び閉弁時期を可変制御可能な可変動弁装置を実現させることができ、第1のベーン式油圧アクチュエータのベーンロータと第2のベーン式油圧アクチュエータのカバーとが固定されることで、2つのベーン式油圧アクチュエータを一体化して、構成部品点数や組立性に配慮した生産性の高いコンパクトな構成のカム位相可変機構を実現させることができる。
本発明の請求項2の可変動弁装置付エンジンによれば、第2の吸気バルブの駆動用カムを可変させる第2のベーン式油圧アクチュエータの位相可変する角度を第1および第2の吸気バルブを可変させる第1のベーン式油圧アクチュエータより大きく設定したので、第2の吸気バルブの閉弁時期を大幅に遅く、例えば圧縮行程後半まで遅くすることができポンピングロスの低減が行える。
本発明の請求項3の可変動弁装置付エンジンによれば、第1のベーン式油圧アクチュエータを作動させることで第1の吸気カムシャフトを回転させて第1の吸気バルブの開閉時期を可変する一方、第2のベーン式油圧アクチュエータを作動させることで第2の吸気カムシャフトを回転させて第2の吸気バルブの開閉時期を可変することができる。これにより、コンパクトな構成で第1の吸気バルブ及び第2の吸気バルブの開閉時期を独立して可変制御することができる。
本発明の請求項4の可変動弁装置付エンジンによれば、第2のベーン式油圧アクチュエータのカバー及び第1のベーン式油圧アクチュエータのベーンロータにエンジンの動力が伝達されるので、第1のベーン式油圧アクチュエータの作動によりクランクシャフトに対する第1の吸気カムシャフトの位相可変制御を可能とする一方、第2のベーン式油圧アクチュエータの作動によりクランクシャフトに対する第2の吸気カムシャフトの位相可変制御を可能とすることができる。
本発明の請求項5の可変動弁装置付エンジンによれば、第1のロック手段により第1の吸気カムシャフトを特定位相、例えば最遅角状態で保持することで、第1の吸気バルブの開閉時期を最遅角状態で保持することができる。したがって、例えばエンジン停止時に第1のロック手段により第1の吸気バルブを最遅角状態で保持させれば、始動時に確実に第1の吸気バルブの位相を最遅角状態にすることができるので、第1の吸気バルブの開閉時期を適切な時期に安定して設定させることができる。
第2のロック手段により第2の吸気カムシャフトを特定位相、例えば最進角状態で保持することで、第2の吸気バルブの開閉時期を最進角状態で保持することができる。したがって、所定のエンジン運転状態に第2のロック手段により第2の吸気バルブを最進遅角状態で保持させれば、第2の吸気バルブの開閉時期を適切な時期に安定して設定させることができる。
本発明の請求項6の可変動弁装置付エンジンによれば、エンジン停止時に付勢手段によって第2の吸気カムシャフトの位相を最進角状態に保持することができる。したがって、始動時に第2の吸気バルブの開閉時期を確実に進角させることができ、第2の吸気バルブの開閉時期を適切な時期に安定して設定させることができる。
本発明の請求項7の可変動弁装置付エンジンによれば、第2のベーン式油圧アクチュエータを遅角制御する際に第1のベーン式油圧アクチュエータを最遅角制御した後に行い、同時に作動させないので、作動油の供給不足を防止することができる。
本実施形態の可変動弁装置付エンジンの概略構成図である。 本実施形態の可変動弁装置付エンジンの動弁機構の該略構造図である。 吸気カムシャフトの構造を示す縦断面図である。 第2の吸気カムの取付部の構造を示す上面図である。 第2の吸気カムの取付部の構造を示す断面図である。 カム位相可変機構及びその支持部の構造を示す縦断面図である。 第1のベーン式油圧アクチュエータの断面図である。 第2のベーン式油圧アクチュエータの断面図である。 第1のベーン式油圧アクチュエータ及び第2のベーン式油圧アクチュエータの作動油圧回路図である。 第1のベーン式油圧アクチュエータ及び第2のベーン式油圧アクチュエータの作動状態を示す説明図であり、(A)は低負荷又は中負荷時、(B)は高速高負荷時、(C)は低速高負荷時の状態を示す。 カム位相可変機構の作動設定に用いられるマップの一例である。
以下、図面に基づき本発明の実施形態について説明する。
図1は本実施形態の可変動弁装置を備えたエンジン1の概略構成図である。
図1に示すように、エンジン1は、DOHC式の動弁機構を有しており、エンジン1の吸気カムシャフト2及び排気カムシャフト3の前端には、夫々カムスプロケット4、5が接続され、これらのカムスプロケット4、5はチェーン6を介してクランクシャフト7に連結されている。クランクシャフト6の回転に伴ってカムスプロケット4、5と共に吸気カムシャフト2及び排気カムシャフト3が回転駆動され、この吸気カムシャフト2に備えられた吸気カム10、11により吸気バルブ12、13が、排気カムシャフト3に備えられた排気カム14、15により排気バルブ16、17が開閉駆動される。
図2は、エンジン1の動弁機構の概略構造図である。
図2に示すように、吸気カムシャフト2には、可変動弁装置として、前端部にカム位相可変機構20が設けられている。
エンジン1の1つの気筒には、2つの吸気バルブ(第1の吸気バルブ12、第2の吸気バルブ13)と2つの排気バルブ16、17とが設けられている。第1の吸気バルブ12及び第2の吸気バルブ13は燃焼室18の中央部より吸気側にクランク軸方向に前後に並んで配置される一方、2つの排気バルブ16、17は燃焼室18の中央部より排気側にクランク軸方向に前後に並んで配置される。第1の吸気バルブ12は第1の吸気カム10に、第2の吸気バルブ13は第2の吸気カム11に駆動される。第1の吸気カム10及び第2の吸気カム11は、第1の吸気バルブ12及び第2の吸気バルブ13の配置に伴って、吸気カムシャフト2に交互に配置される。
図3〜図5は、吸気バルブの動弁機構の構造図であり、図3は吸気カムシャフト2の構造を示す縦断面図、図4は第2の吸気カム11の取付部の構造を示す上面図、図5は同断面図である。
図3〜5に示すように、吸気カムシャフト2は、中空状の第1の吸気カムシャフト21と第1の吸気カムシャフト21に挿入された第2の吸気カムシャフト22とを備えた2重構造となっている。第1の吸気カムシャフト21及び第2の吸気カムシャフト22は、隙間を有しつつ略同心上に配置され、エンジン1のシリンダヘッドに形成されたカムジャーナル23に回動可能に支持されている。第1の吸気カムシャフト21には、第1の吸気カム10が固定されている。また、第1の吸気カムシャフト21には回動可能に第2の吸気カム11が支持されている。第2の吸気カム11は、第1の吸気カムシャフト21が挿入される略円筒状の支持部11aと支持部11aの外周から突出し第2の吸気バルブ13を駆動するカム部11bとから構成されている。第2の吸気カム11と第2の吸気カムシャフト22とは固定ピン24により固定されている。固定ピン24は、第2の吸気カム11の支持部11a、第1の吸気カムシャフト21及び第2の吸気カムシャフト22を貫通しており、第2の吸気カムシャフト22に設けられた孔に略隙間なく挿入されるとともに、両端部がかしめられて支持部11aに固定されている。第1の吸気カムシャフト21には固定ピン24が通過する長孔25が周方向に延びて形成されている。
図6〜図8は、カム位相可変機構20及びその支持部の構造を示し、図6は縦断面図、図7は、第1のベーン式油圧アクチュエータ50の断面図、図8は、第2のベーン式油圧アクチュエータ51の断面図である。
図6に示すように、カム位相可変機構20は、第1のベーン式油圧アクチュエータ50と第2のベーン式油圧アクチュエータ51とを軸方向に並べて構成されている。
図6〜図8に示すように、第1のベーン式油圧アクチュエータ50及び第2のベーン式油圧アクチュエータ51は、夫々ハウジング(カバー)50a、51a内にベーンロータ50b、51bが回動可能に設けられて構成されている。第1のベーン式油圧アクチュエータ50のハウジング50aは、後端部に第1の吸気カムシャフト21がボルト52により締結されている。第2のベーン式油圧アクチュエータ51のハウジング51aと第1のベーン式油圧アクチュエータ50のハウジング50aとは、互いに回動可能に隣接して配置されている。第2のベーン式油圧アクチュエータ51のハウジング51aの外周にはスプロケット4が固定されている。第2のベーン式油圧アクチュエータ51のハウジング51aと第1のベーン式油圧アクチュエータ50のベーンロータ50bとは、ボルト53により締結されている。第2のベーン式油圧アクチュエータ51のベーンロータ51bは第2の吸気カムシャフト22の前端部にボルト54により締結されている。
即ち、本実施形態のカム位相可変機構20は、スプロケット4に対して、第1のベーン式油圧アクチュエータ50を介して第1の吸気カムシャフト21が接続される一方、第2のベーン式油圧アクチュエータ51を介して第2の吸気カムシャフト22が接続される構造となっている。
したがって、スプロケットをチェーンにより回転すると、第2のカム位相可変機構のハウジングが回転し、これに伴い第1のカム位相可変機構のベーンロータも回転する。そして、これらの回転に対して、第1の吸気カムシャフトは第1のカム位相可変機構を介して回転する一方、第2の吸気シャフトは第2のカム位相可変機構を介して回転する。
カムジャーナル23は軸方向に幅広に形成され、軸方向に並んで4つの油路55a〜55dが形成されている。これらの4つの油路55a〜55dは第1の吸気カムシャフトに形成された4つの油路56a〜56dと連通している。4つの油路56a〜56dは、2個1組となって、第1のベーン式油圧アクチュエータ50及び第2のベーン式油圧アクチュエータ51に接続される。詳しくは、油路56a、56bは第1のベーン式油圧アクチュエータ50の遅角側油室57a、進角側油室57bに連通し、油路56c、56dは第2のベーン式油圧アクチュエータ51の遅角側油室58a、進角側油室58bに連通している。
図1に示すECU40は、図示しない入出力装置、ROM,RAM等の記憶装置、中央処理装置(CPU)等を備ており、エンジン1の総合的な制御を行う。
ECU40の入力側には、エンジン1のクランク角を検出するクランク角センサ41、図示しないスロットルバルブの開度を検出するスロットルセンサ42等の各種センサが接続されている。又、ECU40の出力側には、燃料噴射弁43、点火プラグ44等が接続されている。ECU40は、各センサからの検出情報に基づいて点火時期及び燃料噴射量等を決定し、点火プラグ44や燃料噴射弁43を駆動制御する。また、ECU40の出力側には第1のベーン式油圧アクチュエータ50を駆動制御する第1のオイルコントロールバルブ(以下、OCVという)45、第2のベーン式油圧アクチュエータ51を駆動制御する第2のOCV46が接続されている。ECU40は、各センサからの検出情報に基づいて、第1のOCV45及び第2のOCV46を制御する。
図9は、第1のベーン式油圧アクチュエータ50及び第2のベーン式油圧アクチュエータ51の作動油圧回路図である。なお、図9は、エンジン停止または始動時での状態を示している。図10は、第1のベーン式油圧アクチュエータ50及び第2のベーン式油圧アクチュエータ51の作動状態を示す説明図であり、同図(A)は低負荷又は中負荷時、同図(B)は高速高負荷時、同図(C)は低速高負荷時の状態を示している。
図9に示すように、第1のベーン式油圧アクチュエータ50は、エンジン1のオイルポンプ35から第1のOCV45の切換に応じて遅角側油室57aまたは進角側油室57bに選択的に作動油が供給される。一方、第2のベーン式油圧アクチュエータ51は、オイルポンプ35から第2のOCV46の切換に応じて遅角側油室58aまたは遅角側油室58bに選択的に作動油が供給される。
第1のベーン式油圧アクチュエータ50には、最遅角位置にてベーンロータ50bの移動を規制する第1のロック装置(第1のロック手段)60を備えている。第1のロック装置60は、第1のベーン式油圧アクチュエータ50に作動油が供給された場合にロックが解除される。第2のベーン式油圧アクチュエータ51には、進角側に付勢するスプリング(付勢手段)61を備えるとともに、最進角位置にてベーンロータ51bの移動を規制する第2のロック装置(第2のロック手段)62を備えている。第2のロック装置62は、第2のベーン式油圧アクチュエータ51に作動油が供給された場合にロックが解除される。
エンジン停止時、あるいは始動時のようにオイルポンプ35からの作動油の供給が十分でない場合には、図9に示すように、第1のベーン式油圧アクチュエータ50のベーンロータ50bは遅角側に、第2のベーン式油圧アクチュエータ51のベーンロータ51bは進角側に位置するとともに、夫々ロック装置60、62により位置をロックされた状態となる。
低負荷または中負荷時には、図10(A)に示すように、オイルポンプ35からの作動油は、第1のベーン式油圧アクチュエータ50の遅角側油室57aと、第2のベーン式油圧アクチュエータ51の遅角側油室58aに導入される。
高速高負荷時には、図10(B)に示すように、オイルポンプ35からの作動油は、第1のベーン式油圧アクチュエータ50の遅角側油室57aと、第2のベーン式油圧アクチュエータ51の進角側油室58bに導入される。
低速高負荷時には、図10(C)に示すように、オイルポンプ35からの作動油は、第1のベーン式油圧アクチュエータ50の進角側油室57bと、第2のベーン式油圧アクチュエータ51の遅角側油室58bに導入される。
上記、第1のOCV45及び第2のOCV46の切り換えは、エンジン回転速度N及び負荷Lに応じてマップを用いて、連続的に切り換えられる。
図11は、カム位相可変機構20の作動設定に用いられるマップの一例である。
図11に示すように、低負荷時では、第1のベーン式油圧アクチュエータ50は最遅角に制御され、負荷L及びエンジン回転速度Nに応じて第2のベーン式油圧アクチュエータ51が作動制御される(図中D)。一方、高負荷時では、第2のベーン式油圧アクチュエータ51は最進角に制御され、負荷L及びエンジン回転速度Nに応じて第1のベーン式油圧アクチュエータ50が作動制御される(図中E)。この場合、第1のベーン式油圧アクチュエータが最遅角のときにのみ第2のベーン式油圧アクチュエータが可変制御されるため、OCVの油路変更により、OCV45とOCV46の統合も可能となる。
したがって、本実施形態のエンジン1では、低負荷時では、第1の吸気バルブ12の開閉時期は、第1のベーン式油圧アクチュエータ50により最遅角となるとともに、第2のベーン式油圧アクチュエータ51により遅角する。特に第2の吸気バルブの閉弁時期が遅角するので、吸気バルブ全体の閉弁時期が遅角することとなり、ポンピングロスを低減させ、燃費を向上させることができる。さらには、第1のベーン式油圧アクチュエータ50により第1の吸気バルブ12の開弁時期が進角し、排気弁とのオーバラップ期間を拡大し、内部EGRを増大させ、燃費や排ガスを低減させる場合も、第2のベーン式油圧アクチュエータ51により遅角することで、第1の吸気バルブ12と第2の吸気バルブ13との開弁時期に差を生じさせることにより、燃焼室18内にスワールが生成され、燃焼安定性を向上させることもできる。
一方、高負荷時では、第2のベーン式油圧アクチュエータ51が進角制御されて開弁期間が小さくなる。そして、例えば圧縮行程の前半、即ちピストンによる吸気の吸気ポートへの押し戻しが生じる付近で第2の吸気バルブ13を閉弁とすることで、吸気の充填効率が高められ、出力を確保することができる。特に、高負荷低回転時では、第1のベーン式油圧アクチュエータ50により第1の吸気バルブ12の開弁時期が進角するので、例えば第1の吸気バルブ12の開弁時期を上死点(TDC)または上死点より若干進角させることで、吸気行程初期のリフトが高くなり、吸入空気の増大ができるとともに、慣性過給効果や脈動過給効果を強く得ることができる。
このように、エンジン1の運転状態に応じて第1のベーン式油圧アクチュエータ50及び第2のベーン式油圧アクチュエータ51を制御して、吸気バルブ12、13の開閉時期を独立して制御することができる。
そして、カム位相可変機構20を、2つのベーン式油圧アクチュエータを前後に並べて一体化した構成としているので、カム位相可変機構20を部品点数も少なく、コンパクトな構造にすることができる。さらには、前後方向に各部品が積層する構造とすることができ、加工、組立が容易となり生産性が高い。
加えて、可変するためのトルク容量を大きく設定したままに可変角度が大きく設定できる。そして、第1のベーン式油圧アクチュエータと第2のベーン式油圧アクチュエータの保持位置、可変角度や容量などの仕様を別々に設定することが可能となり、広範囲なエンジン特性を実現することができる。
また、ECU40は、低負荷時では、第1のベーン式油圧アクチュエータ50を最遅角制御した後に第2のベーン式油圧アクチュエータ51を制御して開弁期間を大にする。このように第1のベーン式油圧アクチュエータ50及び第2のベーン式油圧アクチュエータ51を同時に作動させるのではなく、1つずつ作動制御する場合は、油圧が不足することなく正確な作動制御を行うことができる。また、本実施形態では、カム位相可変機構20を吸気カムシャフト2に設けているが、排気カムシャフト3に設けてもよい。このようにすれば、排気バルブ16、17の開弁時期及び閉弁時期を簡単な構造で独立して制御することができる。
1 エンジン
2 吸気カムシャフト
20 カム位相可変機構
21 第1の吸気カムシャフト
22 第2の吸気カムシャフト
23 カムジャーナル
40 ECU
50 第1のベーン式油圧アクチュエータ
51 第2のベーン式油圧アクチュエータ
60 第1のロック装置
61 スプリング
62 第2のロック装置

Claims (7)

  1. カムシャフトの一端部に設けられ、エンジンのクランクシャフトに対するバルブの駆動用カムの位相を可変するカム位相可変機構を備えた可変動弁装置付エンジンにおいて、
    前記カム位相可変機構は、2個のベーン式油圧アクチュエータを前記カムシャフトの軸方向に並べて構成され、
    前記2個のベーン式油圧アクチュエータのうち、一方の第1のベーン式油圧アクチュエータのベーンロータと他方の第2のベーン式油圧アクチュエータのベーンロータを覆うカバーとが固定され、前記第1のベーン式油圧アクチュエータと第2のベーン式油圧アクチュエータとが一体化していることを特徴とする可変動弁装置付エンジン。
  2. 前記エンジンは、1つの気筒に第1の吸気バルブ及び第2の吸気バルブを備えるとともに、
    前記第1のベーン式油圧アクチュエータは、前記エンジンのクランク軸に対する前記第1の吸気バルブの駆動用カム及び前記第2の吸気バルブの駆動用カムの位相を可変し、
    前記第2のベーン式油圧アクチュエータは、前記第1の吸気バルブの駆動用カムに対する前記第2の吸気バルブの駆動用カムの位相を可変し、
    前記第2のベーン式油圧アクチュエータの位相可変する角度を前記第1のベーン式油圧アクチュエータより大きく設定することを特徴とする請求項1記載の可変動弁装置付エンジン。
  3. 前記エンジンは、1つの気筒に第1の吸気バルブ及び第2の吸気バルブを備えるとともに、
    前記カムシャフトは、第1の吸気バルブの駆動用カムが固定された中空状の第1の吸気カムシャフトと、第2の吸気バルブの駆動用カムが固定されるとともに前記第1の吸気カムシャフトに回転可能に挿入された第2の吸気カムシャフトとにより構成され、
    前記第1のベーン式油圧アクチュエータのカバーは前記第1の吸気カムシャフトに連結されるとともに、前記第2のベーン式油圧アクチュエータのベーンロータは前記第2の吸気カムシャフトに連結されていることを特徴とする請求項1または2記載の可変動弁装置付エンジン。
  4. 前記第2のベーン式油圧アクチュエータのカバーに前記エンジンのクランクシャフトから動力が伝達されることを特徴とする請求項3に記載の可変動弁装置付エンジン。
  5. 前記第1のベーン式油圧アクチュエータに、特定位相で保持する第1の保持手段を備え、
    前記第2のベーン式油圧アクチュエータに、特定位相で保持する第2の保持手段を備え、
    それぞれの特定位相が遅角側と進角側に異なって設定されたことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の可変動弁装置付エンジン。
  6. 前記第2のベーン式油圧アクチュエータに、前記第2の吸気カムシャフトの位相を進角方向に付勢する付勢手段を備えたことを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の可変動弁装置付エンジン。
  7. 前記エンジンの運転状態に基づいて前記第1のベーン式油圧アクチュエータ及び前記第2のベーン式油圧アクチュエータを作動制御する制御手段を更に備え、
    前記制御手段は、前記エンジンの運転状態が所定の運転状態である場合に、前記第1のベーン式油圧アクチュエータを最遅角制御した後に前記第2のベーン式油圧アクチュエータを遅角制御することを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の可変動弁装置付エンジン。
JP2009039234A 2009-02-23 2009-02-23 可変動弁装置付エンジン Expired - Fee Related JP5088508B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009039234A JP5088508B2 (ja) 2009-02-23 2009-02-23 可変動弁装置付エンジン

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009039234A JP5088508B2 (ja) 2009-02-23 2009-02-23 可変動弁装置付エンジン

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010196487A true JP2010196487A (ja) 2010-09-09
JP5088508B2 JP5088508B2 (ja) 2012-12-05

Family

ID=42821460

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009039234A Expired - Fee Related JP5088508B2 (ja) 2009-02-23 2009-02-23 可変動弁装置付エンジン

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5088508B2 (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012087741A (ja) * 2010-10-21 2012-05-10 Toyota Motor Corp エンジン
JP2012193672A (ja) * 2011-03-16 2012-10-11 Toyota Motor Corp 内燃機関の動弁装置
CN103375212A (zh) * 2012-04-26 2013-10-30 日立汽车系统株式会社 内燃机的可变气门装置
JP2013253513A (ja) * 2012-06-06 2013-12-19 Hitachi Automotive Systems Ltd 内燃機関の可変動弁装置
JP2013256899A (ja) * 2012-06-13 2013-12-26 Hitachi Automotive Systems Ltd 内燃機関の可変動弁装置
JP2013256898A (ja) * 2012-06-13 2013-12-26 Hitachi Automotive Systems Ltd 内燃機関の可変動弁装置

Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH03202602A (ja) * 1989-12-29 1991-09-04 Mazda Motor Corp 多弁式エンジンの吸気装置
JPH09177517A (ja) * 1995-12-26 1997-07-08 Isuzu Motors Ltd V型エンジンのバルブタイミング変更装置
JP2004245074A (ja) * 2003-02-12 2004-09-02 Mazda Motor Corp エンジンの可変動弁装置
JP2004285975A (ja) * 2003-03-25 2004-10-14 Hitachi Unisia Automotive Ltd 内燃機関のスプロケット構造
JP2004300930A (ja) * 2003-03-28 2004-10-28 Denso Corp バルブタイミング調整装置
JP2004353450A (ja) * 2003-05-26 2004-12-16 Toyota Motor Corp 内燃機関のバルブタイミング制御装置
JP2006105062A (ja) * 2004-10-07 2006-04-20 Fujitsu Ten Ltd 機関のバルブ動作制御装置
JP2007263074A (ja) * 2006-03-29 2007-10-11 Fujitsu Ten Ltd バルブタイミング制御装置及びバルブタイミング制御方法
WO2008028902A1 (de) * 2006-09-07 2008-03-13 Mahle International Gmbh Verstellbare nockenwelle

Patent Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH03202602A (ja) * 1989-12-29 1991-09-04 Mazda Motor Corp 多弁式エンジンの吸気装置
JPH09177517A (ja) * 1995-12-26 1997-07-08 Isuzu Motors Ltd V型エンジンのバルブタイミング変更装置
JP2004245074A (ja) * 2003-02-12 2004-09-02 Mazda Motor Corp エンジンの可変動弁装置
JP2004285975A (ja) * 2003-03-25 2004-10-14 Hitachi Unisia Automotive Ltd 内燃機関のスプロケット構造
JP2004300930A (ja) * 2003-03-28 2004-10-28 Denso Corp バルブタイミング調整装置
JP2004353450A (ja) * 2003-05-26 2004-12-16 Toyota Motor Corp 内燃機関のバルブタイミング制御装置
JP2006105062A (ja) * 2004-10-07 2006-04-20 Fujitsu Ten Ltd 機関のバルブ動作制御装置
JP2007263074A (ja) * 2006-03-29 2007-10-11 Fujitsu Ten Ltd バルブタイミング制御装置及びバルブタイミング制御方法
WO2008028902A1 (de) * 2006-09-07 2008-03-13 Mahle International Gmbh Verstellbare nockenwelle

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012087741A (ja) * 2010-10-21 2012-05-10 Toyota Motor Corp エンジン
JP2012193672A (ja) * 2011-03-16 2012-10-11 Toyota Motor Corp 内燃機関の動弁装置
CN103375212A (zh) * 2012-04-26 2013-10-30 日立汽车系统株式会社 内燃机的可变气门装置
JP2013253513A (ja) * 2012-06-06 2013-12-19 Hitachi Automotive Systems Ltd 内燃機関の可変動弁装置
JP2013256899A (ja) * 2012-06-13 2013-12-26 Hitachi Automotive Systems Ltd 内燃機関の可変動弁装置
JP2013256898A (ja) * 2012-06-13 2013-12-26 Hitachi Automotive Systems Ltd 内燃機関の可変動弁装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP5088508B2 (ja) 2012-12-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4873194B2 (ja) 可変動弁装置付エンジン
JP4873193B2 (ja) 可変動弁装置付エンジン
JP4831373B2 (ja) 可変動弁装置付エンジン
JP5099374B2 (ja) 可変動弁装置付エンジン
JP5088508B2 (ja) 可変動弁装置付エンジン
JP5426626B2 (ja) 開弁特性可変型内燃機関
JP2010138898A (ja) 可変動弁装置
US8047169B2 (en) Variable valve timing apparatus and control method therefor
JP2010196488A (ja) 可変動弁装置付エンジン
US8256397B2 (en) Engine including intake vacuum management system
JP2018197521A (ja) 内燃機関の制御装置
JP2018197522A (ja) 内燃機関の制御装置
KR101648620B1 (ko) 내연 기관의 가변 밸브 작동 장치
US20140123921A1 (en) Variable cam timing system and method
JP5131483B2 (ja) 可変動弁装置付エンジン
JP2004239164A (ja) エンジンの可変動弁装置
JP5516896B2 (ja) 可変動弁装置付内燃機関
JP2010255575A (ja) 内燃機関のカム位相可変装置
JP2009191736A (ja) 内燃機関
JP2013142348A (ja) バルブ特性制御装置
JP2013019362A (ja) 可変動弁装置
JP2011102558A (ja) 可変動弁装置付エンジン
JP2001295617A (ja) Dohcエンジンの可変バルブタイミング装置
JP2017218915A (ja) ディーゼルエンジンの制御装置
JP2013019360A (ja) 可変動弁装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110208

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120528

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120606

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120713

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20120713

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20120713

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120815

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120828

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150921

Year of fee payment: 3

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 5088508

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150921

Year of fee payment: 3

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees