JP2010270649A - 可変動弁機構、内燃機関制御装置、可変動弁型内燃機関、及び可変動弁機構調節状態変更方法 - Google Patents

可変動弁機構、内燃機関制御装置、可変動弁型内燃機関、及び可変動弁機構調節状態変更方法 Download PDF

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Abstract

【課題】内燃機関において簡易な構成にて気筒毎あるいはバルブ毎にバルブ作用角調節状態を変更可能な可変動弁機構、及びこれに関連した内燃機関制御装置、可変動弁型内燃機関及び可変動弁機構調節状態変更方法。
【解決手段】出力アーム14が有する駆動力授受部材40とスライダギヤ噛合部材44との間がキー部材48,50により固定状態とされていれば吸気バルブには吸気カム28の駆動力が伝達され、可変動弁機構2の機能により内燃機関のバルブ作用角を連続的に調節できる。(a)のごとくキー部材48,50がスライダギヤ噛合部材44から抜けて非固定状態となると、(b)のごとく吸気カム28の駆動力が伝達されず、可変動弁機構2によるバルブ作用角の連続的調節は不可能となる。このことにより休止気筒を設けたり吸気バルブ毎にバルブ作用角調節状態を変更することができる。こうして課題が達成される。
【選択図】図13

Description

本発明は、スライダギヤを軸方向に移動することでアーム間の回転位相差を変更して内燃機関のバルブ作用角を調節する可変動弁機構、この可変動弁機構を制御する内燃機関制御装置、この可変動弁機構を備えた可変動弁型内燃機関及び可変動弁機構調節状態変更方法に関する。
内燃機関のシリンダヘッドやカムキャリア上に配置されて、吸気バルブや排気バルブのバルブ作用角を連続的に調節する可変動弁機構が知られている(例えば特許文献1,2参照)。
このような可変動弁機構は、支持軸に支持されアーム間が相互に直接又は間接に接触するアームアセンブリを備えている。そしてこれらアーム間の回転位相差を、アーム内部に配置されたスライダギヤをコントロールシャフトにより軸方向移動することにより変更して内燃機関のバルブ作用角を調節している。
このような可変動弁機構において、個々の気筒や個々のバルブにおけるバルブリフト状態や吸気状態・排気状態に差を生じさせたり、特定の気筒や各気筒の複数バルブの内の特定のバルブについてそのバルブリフト状態や吸気状態・排気状態を検査したりするために、他の気筒や他のバルブについてバルブリフトを停止したい場合がある。あるいは他の気筒や他のバルブについて異なるバルブ作用角調節状態にしておきたい場合がある。
このような特定の気筒や特定バルブについて、バルブリフト停止を含めて、そのバルブ作用角調節状態を変更できれば、内燃機関制御の自由度を高めたり、その製造時あるいはメンテナンス時の検査を容易化したりできると考えられる。
特許文献1では、2つの可変動弁機構を設けて1本の制御軸にて軸周り揺動と軸方向移動との組み合わせにより、気筒毎に弁体に異なるバルブリフト状態、あるいは各気筒の2つの弁体に異なるバルブリフト状態を実現可能としている。
特許文献2では、2つの可変動弁機構を平行に配置して気筒毎に弁体に異なるバルブリフト状態を実現可能としている。
特許文献3では、可変動機構ではないが、ロッカーアームをカム側とバルブ側とに2分割して電磁駆動装置により係合を実行してカム側の分割ロッカーアームの揺動運動がバルブ側に伝達するようにしたり、非係合を実行してカムによりバルブが駆動されないようにしたりしている。
特開2005−351154号公報(第5−9頁、図3−6) 特開2004−316571号公報(第5−7頁、図3−5) 特開2001−317318号公報(第4−5頁、図1−4)
特許文献1では、2種類の可変動弁機構が必要となり全体として非常に複雑な構成となる。
特許文献2では、1種類の可変動弁機構であるがこの可変動弁機構の配列を複数平行に配置する構成である。このように簡易とは言い難い構成を採用しているためシリンダヘッド上での配置が困難となるおそれがある。
特許文献3では、ロッカーアームの分割により比較的簡易な構成で、気筒毎あるいはバルブ毎に駆動と非駆動とが選択できるが、可変動弁機構は備えておらず、可変動弁機構にて、バルブの駆動と非駆動とがどのように実現できるかは前記特許文献1,2を考慮しても容易に類推することはできない。
本発明は、内燃機関において簡易な構成にて気筒毎あるいはバルブ毎にバルブ作用角調節状態を変更可能な可変動弁機構、及びこれに関連した内燃機関制御装置、可変動弁型内燃機関及び可変動弁機構調節状態変更方法を目的とするものである。
以下、上記目的を達成するための手段及びその作用・効果について記載する。
請求項1に記載の可変動弁機構は、バルブ駆動用アームとカム被駆動用アームとを軸方向に配列したアーム配列と、このアーム配列内の軸方向空間に配置されたスライダギヤとを備え、前記バルブ駆動用アーム及び前記カム被駆動用アームはねじれ角が異なるスプラインを形成し、前記スライダギヤには前記スプラインのそれぞれに噛み合うスプラインが形成され、前記スライダギヤをコントロールシャフトにより軸方向に移動することで前記アーム間の回転位相差を変更して内燃機関のバルブ作用角を連続的に調節する可変動弁機構であって、前記バルブ駆動用アームと前記カム被駆動用アームとのいずれか一方又は両方におけるアームは、外部との間で駆動力の伝達を行う駆動力授受部材と、前記スプラインを形成し前記駆動力授受部材に対して軸周りに揺動可能とされているスライダギヤ噛合部材と、前記駆動力授受部材と前記スライダギヤ噛合部材との間の非固定状態と固定状態とを切り換える相対回転状態調節機構とを備えたことを特徴とする。
このような駆動力授受部材、スライダギヤ噛合部材、及び相対回転状態調節機構を備えているアームが、バルブ駆動用アームとカム被駆動用アームとのいずれか一方又は両方に適用されている。このため、駆動力授受部材とスライダギヤ噛合部材との間が相対回転状態調節機構によって揺動しないように固定状態とされていれば、可変動弁機構を介してバルブには駆動力が伝達されてバルブリフトを生じる。したがってコントロールシャフトを軸方向に移動することでアーム間の回転位相差を変更して内燃機関のバルブ作用角を連続的に調節することが可能である。
しかし駆動力授受部材とスライダギヤ噛合部材との間が相対回転状態調節機構によって非固定状態とされていれば、駆動力授受部材とスライダギヤ噛合部材との間は揺動可能な状態となりバルブには駆動力が伝達されずバルブリフトは生じない。このためコントロールシャフトを軸方向に移動してもバルブリフトは生じることがなく閉弁状態で停止したままであり、内燃機関のバルブ作用角を連続的に調節することは不可能となる。
このようなバルブ駆動と非駆動とはアーム毎に相対回転状態調節機構が固定状態と非固定状態とを切り換えることで達成される。このためアーム毎にあるいは気筒毎にバルブ作用角の状態が変更可能となる。この相対回転状態調節機構は、駆動力授受部材とスライダギヤ噛合部材との間の固定と非固定とを切り換えるのみであるため、構成が簡易なものとなる。
こうして本発明の可変動弁機構は簡易な構成にて気筒毎あるいはバルブ毎にバルブ作用角調節状態を変更可能となる。
請求項2に記載の可変動弁機構では、請求項1に記載の可変動弁機構において、前記相対回転状態調節機構は、前記駆動力授受部材と前記スライダギヤ噛合部材との間の非固定状態と固定状態とを前記アーム毎に切り換えることを特徴とする。
このように特にアーム毎に駆動力授受部材とスライダギヤ噛合部材との間の非固定状態と固定状態とを切り換えるように相対回転状態調節機構を構成することにより、可変動弁機構は、簡易な構成にてバルブ毎にバルブ作用角調節状態を変更可能とすることができる。勿論、このようにバルブ毎にバルブ作用角調節状態を変更可能とできる構成により、気筒毎にもバルブ作用角調節状態を変更可能とする用途にも適用できる。
請求項3に記載の可変動弁機構では、請求項1に記載の可変動弁機構において、可変動弁機構は複数気筒を有する内燃機関の気筒毎に備えられ、前記相対回転状態調節機構は、前記駆動力授受部材と前記スライダギヤ噛合部材との間の非固定状態と固定状態とを前記気筒毎に切り換えることを特徴とする。
このように特に気筒毎に駆動力授受部材とスライダギヤ噛合部材との間の非固定状態と固定状態とを切り換えるように相対回転状態調節機構を構成することができる。このことにより、可変動弁機構は、簡易な構成にて気筒毎にバルブ作用角調節状態を変更可能とすることができる。
請求項4に記載の可変動弁機構では、請求項1〜3のいずれか一項に記載の可変動弁機構において、前記バルブ駆動用アームが、前記駆動力授受部材、前記スライダギヤ噛合部材、及び前記相対回転状態調節機構を備えていることを特徴とする。
このようにバルブ駆動用アームが、駆動力授受部材、スライダギヤ噛合部材、及び相対回転状態調節機構を備えた構成とすることで、各気筒において1つのカム被駆動用アームに2つのバルブ駆動用アームが連動する可変動弁機構の場合にも、バルブ毎に固定状態と非固定状態とを切り換えることが可能となる。
したがって、気筒毎あるいはバルブ毎にバルブ作用角調節状態を変更することが、高い自由度で可能となる。
請求項5に記載の可変動弁機構では、請求項1〜4のいずれか一項に記載の可変動弁機構において、前記駆動力授受部材は前記アームの外周側を形成し、前記スライダギヤ噛合部材は前記アームの内周側を形成していることを特徴とする。
このように内外方向、すなわち径方向にて重複して駆動力授受部材とスライダギヤ噛合部材とが配置されていることで、軸方向に長くならない配置にできる。このことにより可変動弁機構が軸方向にて大型化することが防止でき、内燃機関上での配置が容易となる。
請求項6に記載の可変動弁機構では、請求項1〜5のいずれか一項に記載の可変動弁機構において、前記駆動力授受部材と前記スライダギヤ噛合部材との間の固定状態は、前記駆動力授受部材と前記スライダギヤ噛合部材との間の複数の揺動位置にて可能とされていることを特徴とする。
このことにより駆動力授受部材とスライダギヤ噛合部材との間が相対回転状態調節機構によって非固定状態から固定状態に移行する場合に、前記揺動位置が異なる複数の固定状態を選択できることになる。
したがって駆動力授受部材とスライダギヤ噛合部材との間を固定状態としてコントロールシャフトを軸方向に移動することでアーム間の回転位相差を変更して内燃機関のバルブ作用角を連続的に調節する場合も、バルブ作用角調節について複数パターンの実現が可能となる。このためバルブ作用角調節パターンについても簡易な構成にて気筒毎あるいはバルブ毎に切り換えが可能となる。
請求項7に記載の可変動弁機構では、請求項1〜6のいずれか一項に記載の可変動弁機構において、前記相対回転状態調節機構は、前記駆動力授受部材と前記スライダギヤ噛合部材とにそれぞれ形成されて、前記駆動力授受部材と前記スライダギヤ噛合部材との間の揺動位置が特定の揺動位置にある場合に重複する開口部を備えたことを特徴とする。
このように駆動力授受部材とスライダギヤ噛合部材とにそれぞれ開口部を形成し、この開口部が駆動力授受部材とスライダギヤ噛合部材との間の揺動位相が特定の揺動位置にある場合に重複するように設定する。
このことにより開口部が重複した状態にて、両開口部に渡って治具や部材を挿入することで、駆動力授受部材とスライダギヤ噛合部材との間を特定の揺動位置で固定することができ、その状態にて内燃機関のバルブ作用角を連続的に調節できるようになる。
そしてこのような治具や部材を開口部から除けば、揺動位置の固定状態を解除でき、内燃機関のバルブ作用角を調節できないようにすることができる。
このようにして簡易な構成にて気筒毎あるいはバルブ毎にバルブ作用角調節状態を容易に変更可能とすることができる。
請求項8に記載の可変動弁機構では、請求項7に記載の可変動弁機構において、前記相対回転状態調節機構は、前記開口部と、重複した前記開口部に挿入されることにより前記駆動力授受部材と前記スライダギヤ噛合部材との間を固定状態とし、重複した前記開口部から抜くことにより前記駆動力授受部材と前記スライダギヤ噛合部材との間を非固定状態とするキー部材とを備えたことを特徴とする。
このように相対回転状態調節機構は上記キー部材を備えたものとしても良く、キー部材の操作により容易に気筒毎あるいはバルブ毎にバルブ作用角調節状態を変更可能とすることができる。
請求項9に記載の可変動弁機構では、請求項8に記載の可変動弁機構において、前記相対回転状態調節機構は、電磁石を備えると共に、前記キー部材は磁性体からなり、前記電磁石に対する通電制御により、重複した前記開口部への前記キー部材の挿入と抜き取りとを可能とすることを特徴とする。
このように電磁石に対する通電非通電により磁性体からなるキー部材を駆動して、開口部へのキー部材の挿入と抜き取りとを可能とすることができる。
請求項10に記載の内燃機関制御装置は、請求項9に記載の可変動弁機構を備えた内燃機関に対する制御装置であって、内燃機関運転状態に応じて、あるいはドライバーの操作に応じて前記電磁石に対する通電を制御して、重複した前記開口部への前記キー部材の挿入と抜き取りとを制御する可変動弁機構制御手段を備えたことを特徴とする。
このように内燃機関を制御することにより、簡易な構成にて気筒毎あるいはバルブ毎にバルブ作用角調節状態を容易に変更可能とすることができる。したがって気筒毎にバルブ作用角調節状態を変更することで休止気筒を設けたり、バルブ毎にバルブ作用角調節状態を変更することで各バルブによる気筒内外への気流状態を調節したりすることが可能となる。
請求項11に記載の可変動弁型内燃機関は、請求項1〜10のいずれか一項に記載の可変動弁機構を、気筒毎に備えたことを特徴とする。
このように構成することにより簡易な構成にて気筒毎あるいはバルブ毎にバルブ作用角調節状態を変更可能となる可変動弁型内燃機関を実現することができる。
請求項12に記載の可変動弁型内燃機関では、請求項11に記載の可変動弁型内燃機関において、気筒毎に吸気バルブが2つ備えられ、前記駆動力授受部材、前記スライダギヤ噛合部材、及び前記相対回転状態調節機構を備えた前記バルブ駆動用アームは、前記吸気バルブのそれぞれに配置されていることを特徴とする。
このように駆動力授受部材、スライダギヤ噛合部材、及び相対回転状態調節機構を備えたバルブ駆動用アームが、各気筒2つの吸気バルブのそれぞれに配置されていることにより、気筒毎のみでなく、気筒内のバルブ毎にバルブ作用角調節状態を変更可能となる可変動弁型内燃機関を実現することができる。
このため気筒内で2つのバルブにおいてバルブ作用角調節状態を異ならせることにより、気筒内での吸気流を調節することが可能となる。
請求項13に記載の可変動弁機構調節状態変更方法では、請求項1〜8のいずれか一項に記載の可変動弁機構を備えた内燃機関に対して、前記相対回転状態調節機構を操作することにより、内燃機関のバルブ作用角の調節状態を変更することを特徴とする。
このように相対回転状態調節機構を操作することにより内燃機関のバルブ作用角の調節状態が変更できる。したがって簡易な構成にて容易に気筒毎あるいはバルブ毎にバルブ作用角調節状態を変更できる。
請求項14に記載の可変動弁機構調節状態変更方法では、請求項13に記載の可変動弁機構調節状態変更方法において、前記相対回転状態調節機構を操作することにより、前記駆動力授受部材と前記スライダギヤ噛合部材との間を、固定状態とすることで通常の内燃機関運転時に対応するバルブ作用角とし、非固定状態とすることでバルブ作用角をゼロとすることを特徴とする。
このように通常の内燃機関運転時に対応するバルブ作用角と、バルブ作用角ゼロ(バルブ非駆動)とを容易に切り換えることができ、簡易な構成にて製造時やメンテナンス時の検査を容易化できる。
(a),(b)実施の形態1の可変動弁機構の斜視図。 (a)〜(c)実施の形態1の可変動弁機構の構成説明図。 実施の形態1の可変動弁機構の左側面図。 図2の(a)におけるA−A線断面図。 実施の形態1の可変動弁機構配列の斜視図。 実施の形態1の内燃機関のカムキャリア部分の平面図。 電磁石部を除いた実施の形態1の可変動弁機構の分解斜視図。 電磁石部を除いた実施の形態1の可変動弁機構の内部を示す部分破断斜視図。 実施の形態1の可変動弁機構における相対回転状態調節機構の分解斜視図。 実施の形態1の内燃機関の要部縦断面図。 実施の形態1の出力アームの分解斜視図。 (a),(b)実施の形態1の可変動弁機構の固定状態での駆動説明図。 (a),(b)実施の形態1の可変動弁機構の非固定状態での駆動説明図。 (a),(b)実施の形態1の可変動弁機構における固定状態と非固定状態との機能説明図。 (a),(b)実施の形態2の可変動弁機構の固定状態1での駆動説明図。 (a),(b)実施の形態2の可変動弁機構の非固定状態での駆動説明図。 (a),(b)実施の形態2の可変動弁機構の固定状態2での駆動説明図。 (a),(b)実施の形態2の可変動弁機構における状態切り換え動作の説明図。 (a)〜(c)実施の形態2の可変動弁機構における固定状態1,2と非固定状態との機能説明図。 実施の形態3の可変動弁機構の斜視図。 実施の形態3の可変動弁機構の分解斜視図。 (a),(b)実施の形態3の可変動弁機構の固定状態での駆動説明図。 (a),(b)実施の形態3の可変動弁機構の非固定状態での駆動説明図。 (a),(b)実施の形態3の相対回転状態調節機構の切り換え説明図。 (a),(b)実施の形態4の可変動弁機構の固定状態での駆動説明図。 (a),(b)実施の形態4の可変動弁機構の非固定状態での駆動説明図。 (a),(b)実施の形態4の相対回転状態調節機構の切り換え説明図。
[実施の形態1]
図1〜4は、直列4気筒の車両用内燃機関に適用される可変動弁機構配列内の1気筒分の可変動弁機構2を示している。図1の(a)は正面左側からの斜視図、(b)は背面左側からの斜視図である。図2の(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は背面図である。図3は左側面図、図4は図2の(a)におけるA−A線断面図である。尚、図2では後述する電磁石56,58を除いて示している。図5は4つの可変動弁機構2を直線状に配列した可変動弁機構配列4の斜視図であり、図6はこの可変動弁機構配列4を内燃機関のシリンダヘッドあるいはカムキャリア上、ここではカムキャリア6上での配置状態を示している平面図である。
ここで可変動弁機構2の基本的な構成は図7〜9に示すごとくである。図7は電磁石56,58を除いて示す分解斜視図、図8は可変動弁機構2の内部を示す部分破断斜視図、図9は後述する相対回転状態調節機構の分解斜視図である。
可変動弁機構2の主要構成は、4つ全てが1本のロッカーシャフト8上に揺動可能に支持されている。可変動弁機構2の主要構成としては、中心部分にスライダギヤ10、その外側を覆うようにして入力アーム12(カム被駆動用アームに相当)、この入力アーム12の両側に配置された出力アーム14,16(バルブ駆動用アームに相当)を備えている。この入力アーム12及び2つの出力アーム14,16の一組がアーム配列に相当する。
ロッカーシャフト8の内部空間にはコントロールシャフト18が貫通している。このコントロールシャフト18は4つ全ての可変動弁機構2において共通の1本が用いられている。このコントロールシャフト18の一端には軸方向にコントロールシャフト18を移動させるアクチュエータ20(図6)が設けられている。
図8に示したごとくコントロールシャフト18には軸に直交する方向に突出しているピン18aが各可変動弁機構2に対応して設けられている。このピン18aはロッカーシャフト8にて軸方向に長く形成された長孔8aを貫通し、ロッカーシャフト8の外部にてブッシュ22が取り付けられている。ブッシュ22はスライダギヤ10の内周面のほぼ中央部分に形成された環状溝24に配置されていることにより、スライダギヤ10は軸方向移動についてはコントロールシャフト18の移動に連動するようにされている。尚、ブッシュ22が環状溝24に配置されていることにより、スライダギヤ10は軸周りについてはコントロールシャフト18には拘束されない。
スライダギヤ10の中央には左ネジ形の第1ヘリカルスプライン10aが形成されて、その両側には右ネジ形の第2ヘリカルスプライン10bと、同じく右ネジ形の第3ヘリカルスプライン10cとが形成されている。尚、第1ヘリカルスプライン10aには環状溝24まで貫通する孔10dが形成されている。この孔10dは可変動弁機構2を組み立てる際にピン18aを外部から挿入するために設けられている。
入力アーム12はその内周面に形成された左ネジ形のヘリカルスプライン12aにて、スライダギヤ10の第1ヘリカルスプライン10aに噛み合わされている。第1出力アーム14はその内部の右ネジ形のヘリカルスプライン14aにて、スライダギヤ10の第2ヘリカルスプライン10bに噛み合わされている。第2出力アーム16はその内部の右ネジ形のヘリカルスプライン16aにて、スライダギヤ10の第3ヘリカルスプライン10cに噛み合わされている。
このことにより入力アーム12と出力アーム14,16とは、アクチュエータ20によりコントロールシャフト18が軸方向に移動されると、スライダギヤ10が連動して軸方向に移動される。図6に示したごとく入力アーム12及び2つの出力アーム14,16からなる各アーム配列はカムキャリア6の一部に当接していることから軸方向移動が規制されている。このためスライダギヤ10は、アーム12,14,16内にて軸方向に移動する。
このことにより各ヘリカルスプライン10a,10b,10c,12a,14a,16a同士の噛み合いにより、入力アーム12と出力アーム14,16とは回転位相差が生じる。ここではヘリカルスプラインの方向が逆となっているので、逆の回転により大きな回転位相差が生じる。
この回転位相差が生じることにより、入力アーム12の外周に設けられて先端にローラ12cを有するカム駆動力受部12bと、出力アーム14,16の外周に設けられた出力カム部14b,16bとが近づいたり離れたりする。ここでは2つの出力アーム14,16のヘリカルスプライン14a,16aは同一のねじれ角であり、これに噛み合わされているスライダギヤ10の両側のヘリカルスプライン10b,10cも同一のねじれ角である。したがって2つの出力カム部14b,16bは、後述するごとく相対回転状態調節機構が固定状態であれば、コントロールシャフト18の軸方向駆動量に関わらず常に同一位相を維持している。
したがって図10に示すごとく内燃機関26において吸気カム28からのバルブ駆動力を、入力アーム12のカム駆動力受部12bが先端のローラ12cから受けると、入力アーム12の両側に配置されている出力アーム14,16が出力カム部14b,16bにより、各気筒に2本設けられた吸気バルブ30をリフト駆動する。ここでは吸気バルブ30が出力カム部14b,16bにより直接駆動されるのではなく、ローラロッカーアーム32を介して駆動される。
このバルブ駆動において、アクチュエータ20にてコントロールシャフト18の軸方向位置を調節することで、気筒毎に各2本の吸気バルブ30のバルブ作用角(最大バルブリフト量も含む、以下同じ)を同一のバルブ作用角に調節することができる。本実施の形態では、図7,8に示したごとくH方向へコントロールシャフト18を移動させることでバルブ作用角が大きくなり、L方向へコントロールシャフト18を移動させることでバルブ作用角が小さくなるように可変動弁機構2が設計されている。排気バルブ34は排気カム36によりローラロッカーアーム38を介して駆動されているので、バルブ作用角は固定されている。尚、内燃機関は4バルブエンジンであり、吸気バルブ30と同様に排気バルブ34についても各気筒にそれぞれ2本設けられている。
ここで図4,7,8に示したごとく、出力アーム14,16は二重構造をなしている。これら出力アーム14,16の分解斜視図を図11に示す。出力アーム14,16は、駆動力授受部材40,42とスライダギヤ噛合部材44,46とを備えて、スライダギヤ噛合部材44,46を駆動力授受部材40,42の内側に収納した構造である。スライダギヤ噛合部材44,46の内周面に右ネジ形のヘリカルスプライン14a,16aが形成されており、駆動力授受部材40,42の外周面に出力カム部14b,16bが形成されている。そして駆動力授受部材40,42の内周面40a,42aとスライダギヤ噛合部材44,46の外周面44a,46aとは、潤滑油分のクリアランスを介して重なり合っている。
更に、駆動力授受部材40,42とスライダギヤ噛合部材44,46とには、それぞれ2つずつの開口部40b,40c,42b,42c,44b,44c,46b,46cが形成されている。駆動力授受部材40,42側の開口部40b,40c,42b,42cは貫通しており、スライダギヤ噛合部材44,46側の開口部44b,44c,46b,46cは貫通しておらず、外周面44a,46aのみである。
駆動力授受部材40,42の内側に、スライダギヤ噛合部材44,46を配置して、相対的に揺動させると、それぞれの開口部40b,40c,42b,42c,44b,44c,46b,46c同士が重なり合う揺動位置が存在する。したがって開口部40b,40c,42b,42c,44b,44c,46b,46c同士が重なり合った揺動位置にて、それぞれキー部材48,50,52,54を、駆動力授受部材40,42の開口部40b,40c,42b,42c側からスライダギヤ噛合部材44,46の開口部44b,44c,46b,46cへ挿入する。このことにより、駆動力授受部材40,42とスライダギヤ噛合部材44,46との間で揺動が生じないように固定状態にすることができ、それぞれの出力アーム14,16を一体物として機能させることができる。
この固定状態では、アクチュエータ20によりコントロールシャフト18を軸方向に移動させると、前述したごとく入力アーム12と出力アーム14,16との位相差を調節でき、バルブ作用角を連続的に変更することができる。
キー部材48〜54を可変動弁機構2の径方向外側に持ち上げて、スライダギヤ噛合部材44,46の開口部44b,44c,46b,46cからキー部材48〜54を抜き取れば、すなわち非固定状態にすれば、駆動力授受部材40,42はスライダギヤ噛合部材44,46とは分離状態となる。このように非固定状態とした場合は、入力アーム12が吸気カム28により駆動されて揺動しても、この揺動には出力アーム14,16の内でスライダギヤ噛合部材44,46については連動して揺動するが、駆動力授受部材40,42は分離しているので連動せず揺動しない。
したがってスライダギヤ噛合部材44,46の開口部44b,44c,46b,46cに対するキー部材48〜54の挿入により出力アーム14,16による吸気バルブ30の駆動が可能となり、キー部材48〜54の抜き取りにより出力アーム14,16による吸気バルブ30の駆動を停止させることができる。
このことにより4気筒のいずれかの可変動弁機構2に対するキー部材48〜54の挿入・抜き取りにより、任意の気筒の吸気バルブ30についてバルブ作用角を連続的に変更できるように設定でき、逆に任意の気筒の吸気バルブ30についてバルブ作用角をゼロのままに維持できるよう設定することができる。
更に各気筒においても、各可変動弁機構2に設けられた2つ存在する出力アーム14,16の内でいずれか片側の出力アーム14,16のキー部材48〜54の挿入・抜き取りにより、駆動力授受部材40,42のいずれか一方は駆動状態とし他方は駆動を停止するように設定することができる。
次に出力アーム14,16のキー部材48〜54の挿入・抜き取りを可能とする相対回転状態調節機構について説明する。
図1,3,4,5,10に示したごとく、開口部40b,40c,42b,42c,44b,44c,46b,46cに挿入状態のキー部材48〜54の上方には、出力アーム14,16に対して径方向に離れて、先端に円弧状の磁着部56a,58aを設けている電磁石56,58が配置されている。
この電磁石56,58はカムキャリア6側に支持されており、その軸部56b,58bには一点鎖線にて示すごとく励磁用のコイル56c,58cが配置されている。このコイル56c,58cに通電がなされていない場合には、図4に示したごとく、磁着部56a,58aはS極、軸部56b,58bの支持側はN極となるように、磁着部56a,58aと軸部56b,58bとからなる磁芯は永久磁石として形成されている。
そしてキー部材48〜54は、その内側端部側(可変動弁機構2の中心側)がN極に、外側端部側がS極となる永久磁石として形成されている。
尚、電磁石56,58及びキー部材48〜54におけるS極とN極との配置は逆でも良い。
このような電磁石56,58と、前述した開口部40b,40c,42b,42c,44b,44c,46b,46cとキー部材48,50,52,54との組み合わせが相対回転状態調節機構に相当する。
上述した磁極関係により、コイル56c,58cに通電していない場合には、キー部材48〜54は磁着部56a,58aとの間での反発力により、可変動弁機構2の径方向内部への付勢力を受ける。このことによりキー部材48〜54は開口部40b,40c,42b,42c,44b,44c,46b,46cに対する挿入方向の付勢力を常時受けていることになる。したがって内燃機関26を運転して、吸気カム28により可変動弁機構2全体を揺動した場合に、スライダギヤ噛合部材44,46と駆動力授受部材40,42とは固定状態にあるので一体として機能する。したがって気筒毎に各2本の吸気バルブ30は、可変動弁機構2にて通常の調節によるバルブ作用角にて開閉駆動される。
図12は、駆動力授受部材40とスライダギヤ噛合部材44とがキー部材48,50により固定状態とされて一体化している場合の可変動弁機構2の動作を示している。図12の(a)では、吸気カム28によりカム駆動力受部12bが押し下げられる前の状態を示している。そして図12の(b)に示すごとく吸気カム28によりカム駆動力受部12bが押し下げられると、入力アーム12からスライダギヤ10を介してスライダギヤ噛合部材44が連動して揺動する。そして、このスライダギヤ噛合部材44に一体化されている駆動力授受部材40が揺動して出力カム部14bがローラロッカーアーム32を押し下げる。このことにより吸気バルブ30は、通常のバルブ作用角調節状態で開閉駆動される。すなわち図14の(a)に示すごとくコントロールシャフト18の軸方向移動量に対応してバルブ作用角を調節することができる。
これに対して、コイル56c,58cへの通電により、磁着部56a,58a側をN極、軸部56b,58b側をS極にすることができ、このようにすることで、磁着部56a,58aとキー部材48〜54との間に吸引力を作用させることができる。このことによりキー部材48,50,52,54がスライダギヤ噛合部材44,46の開口部44b,44c,46b,46cから抜き取られて、駆動力授受部材40,42とスライダギヤ噛合部材44,46とが非固定状態となって分離する。
図13は、このように駆動力授受部材40とスライダギヤ噛合部材44とが非固定状態となった場合の可変動弁機構2の動作を示している。図13の(a)では、吸気カム28によりカム駆動力受部12bが押し下げられる前の状態を示し、このタイミングではカム駆動力受部12bと出力カム部14bとの位相関係は前記図12の(a)と同じである。
そして図13の(b)に示すごとく吸気カム28によりカム駆動力受部12bが押し下げられると、入力アーム12からスライダギヤ10を介してスライダギヤ噛合部材44が連動して揺動する。しかし駆動力授受部材40はスライダギヤ噛合部材44とは分離状態にあるので、両者の境界で滑走が生じ、位相関係が変化するのみであり、駆動力授受部材40が揺動することはない。このため出力カム部14bがローラロッカーアーム32を押し下げることもない。このことにより、吸気バルブ30は通常のバルブ作用角はゼロを維持し、閉弁状態のままとなる。すなわち図14の(b)に示すごとくコントロールシャフト18の軸方向移動量に関わらずバルブ作用角はゼロを維持するようにできる。
このような吸気カム28の回転にも関わらず、スライダギヤ噛合部材44と駆動力授受部材40との間が滑走することにより、ローラロッカーアーム32が吸気バルブ30を駆動できなくする処理は、任意のコイル56c,58cへの通電状態により、任意の気筒、任意の吸気バルブ30に対して可能である。
このような可変動弁機構調節状態変更方法は、車両用内燃機関の場合には、車両に搭載された電子制御装置にて、内燃機関の運転状態に応じて実行しても良いし、あるいはドライバーが手動スイッチにて実行しても良い。更に製造時やメンテナンス時の検査にて実行しても良い。このように、各コイル56c,58cへの通電制御は、車両に搭載している電子制御装置にて内燃機関運転状態に応じてあるいはドライバーの操作に応じて電磁石56,58のコイル56c,58cに対する通電を制御させることで、電子制御装置に可変動弁機構制御手段としての機能を果たさせることができる。
以上説明した本実施の形態1によれば、以下の効果が得られる。
(1)上述したごとく、出力アーム14,16は、それぞれ駆動力授受部材40,42、スライダギヤ噛合部材44,46、及び相対回転状態調節機構(電磁石56,58、開口部40b,40c,42b,42c,44b,44c,46b,46c、キー部材48,50,52,54)を備えている。このため、駆動力授受部材40,42とスライダギヤ噛合部材44,46との間が相対回転状態調節機構によって固定状態とされていれば、可変動弁機構2を介して吸気バルブ30には駆動力が伝達される。このためコントロールシャフト18を軸方向に移動することで入力アーム12と出力アーム14,16との間の回転位相差を変更して内燃機関26のバルブ作用角を連続的に調節することが可能である。
しかし駆動力授受部材40,42とスライダギヤ噛合部材44,46との間が相対回転状態調節機構によって非固定状態とされると、駆動力授受部材40,42とスライダギヤ噛合部材44,46との間は相対位相が相対的に揺動可能な状態となり吸気バルブ30には吸気カム28の駆動力が伝達されない。このためコントロールシャフト18を軸方向に移動しても吸気バルブ30はリフトすることなく停止したままでありバルブ作用角を連続的に調節することは不可能となる。
このような吸気バルブ30への駆動力の伝達と非伝達とは出力アーム14,16毎に相対回転状態調節機構が固定状態と非固定状態とを切り換えることで達成される。このため出力アーム14,16毎にあるいは気筒毎に、バルブ作用角調節状態が変更可能となる。
したがって気筒毎にバルブ作用角調節状態を変更することで休止気筒を設けたり、吸気バルブ30毎にバルブ作用角調節状態を変更することで各吸気バルブ30での吸気状態を調節して気筒内での吸気流状態を調節したりすることが可能となる。
特に上述した相対回転状態調節機構では、駆動力授受部材40,42とスライダギヤ噛合部材44,46との間の固定状態と非固定状態とを切り換えるのみである。このため構成が特に簡易なものとなる。
こうして本実施の形態の可変動弁機構2は簡易な構成にて気筒毎あるいは吸気バルブ30毎にバルブ作用角調節状態を変更可能にできる。
(2)出力アーム14,16においては、内外方向、すなわち径方向にて重複した状態で駆動力授受部材40,42とスライダギヤ噛合部材44,46とが配置されている。このため軸方向に長くならない配置にできるので、可変動弁機構2が軸方向にて大型化することが防止でき、内燃機関26上、特にそのカムキャリア6上での配置が容易となる。
(3)駆動力授受部材40,42とスライダギヤ噛合部材44,46とはそれぞれ開口部40b,40c,42b,42c,44b,44c,46b,46cを形成している。この開口部40b,40c,42b,42c,44b,44c,46b,46cが駆動力授受部材40,42とスライダギヤ噛合部材44,46との間の揺動位置が特定の揺動位置にある場合に重複するように設定している。
このことにより開口部40b,40c,42b,42c,44b,44c,46b,46cが重複した状態にて、両開口部40b,40c,42b,42c,44b,44c,46b,46cに渡って係合する治具や部材、ここではキー部材48〜54を挿入できる。このことで駆動力授受部材40,42とスライダギヤ噛合部材44,46との間の揺動位置が特定の揺動位置となった状態にて固定することができ、この固定状態にてコントロールシャフト18の軸方向移動量を調節することで内燃機関26のバルブ作用角を連続的に調節できるようになる。
そしてこのような治具や部材を開口部44b,44c,46b,46cから抜き取れば、固定状態を解除でき、すなわち非固定状態にでき、コントロールシャフト18の軸方向移動量を調節しても、内燃機関26のバルブ作用角を調節できないようにすることができる。
このようにして簡易な構成にて気筒毎あるいは吸気バルブ30毎にバルブ作用角調節状態を容易に変更可能とすることができる。
(4)電磁石56,58に対する通電・非通電により永久磁石からなるキー部材48〜54を駆動して、開口部44b,44c,46b,46cへのキー部材48〜54の挿入と抜き取りとを可能とすることができる。したがって電気的なスイッチや電子制御装置にて容易に気筒毎あるいは吸気バルブ30毎にバルブ作用角調節状態を変更可能することができる。
特に内燃機関運転状態に応じて、あるいはドライバーの操作に応じて電磁石56,58に対する通電を制御して、気筒毎あるいは吸気バルブ30毎にバルブ作用角調節状態を容易に変更可能とすることができる。したがって内燃機関運転状態に応じてあるいはドライバーの操作に応じて、気筒毎にバルブ作用角調節状態を変更することで休止気筒を設けたり、吸気バルブ30毎にバルブ作用角調節状態を変更することで気筒内での吸気流状態を調節したりすることが可能となる。
(5)上述したごとく通常の内燃機関運転時に対応するバルブ作用角調節状態と、バルブ作用角ゼロ(バルブ非駆動)とするバルブ作用角調節状態との間の変更を、簡易な構成にて容易に実現でき、製造時やメンテナンス時の気筒毎あるいは吸気バルブ毎の検査を容易化できる。
[実施の形態2]
本実施の形態では、図15,16の断面図に示すごとく、可変動弁機構102は、その入力アーム112の軸方向の両側に配置された2つの出力アーム114が外側を形成する駆動力授受部材140、内側を形成するスライダギヤ噛合部材144、及びキー部材148,150,152を有している。そして電磁石158によりキー部材148〜152が駆動されて駆動力授受部材140とスライダギヤ噛合部材144との間で固定状態と非固定状態とが切り換えられる点については、前記実施の形態1と同じである。ただし本実施の形態では、キー部材148〜152は3つ設けられている。
そして前記実施の形態1と最も異なる点は、スライダギヤ噛合部材144側には3つで1組の開口部が2組設けられている点である。すなわち3つの開口部144b,144c,144dと、これとは位相が全体的にずれている3つの開口部145b,145c,145dである。
前者の3つの開口部144b,144c,144dは、前記実施の形態1における固定状態と同一の固定状態(以下、固定状態1と称する)を生じさせるものであり、通常の内燃機関の運転時に、図15に示したごとくキー部材148〜152の内側端部が挿入される。
後者の3つの開口部145b,145c,145dは、図17に示すごとくキー部材148〜152が挿入されると、固定状態2となる。この固定状態2は、非固定状態(図16:バルブ作用角ゼロ)でのバルブ作用角調節と固定状態1(通常のバルブ作用角調節量)でのバルブ作用角調節との中間に相当するバルブ作用角調節が行われることになる。
この3つの開口部145b,145c,145dへのキー部材148〜152の挿入は、まず図16の(a)に示したごとく電磁石158にキー部材148〜152を吸引させて開口部144b,144c,144dから抜き取る。そして図18の(a)に示すごとく、吸気カム128により入力アーム112のカム駆動力受部112bが最大限に押し下げられているタイミングにて、電磁石158による吸引を停止して、キー部材148〜152の内側端部をスライダギヤ噛合部材144の外周面に押しつける。
その後、吸気カム128が回転することにより、入力アーム112のカム駆動力受部112bを戻し始めると、完全に戻す前に、図18の(b)に示すごとく、キー部材148〜152の内側端部は開口部145b,145c,145dに挿入される。このことにより、固定状態2が完成する。
図19の(a)は固定状態1の場合、(c)は非固定状態の場合のコントロールシャフト118の軸方向移動量とバルブ作用角との関係を示している。そして図19の(b)は固定状態2におけるコントロールシャフト118の軸方向移動量とバルブ作用角との関係を示している。このように固定状態2は固定状態1と非固定状態との中間的関係であり、コントロールシャフト118の軸方向移動量が或る程度、大きくなるまで、バルブ作用角はゼロであり、その後は、コントロールシャフト118の軸方向移動量の増加に対応してバルブ作用角も上昇している。
以上説明した本実施の形態2によれば、以下の効果が得られる。
(1)前記実施の形態1の効果を生じる。
(2)更に中間的固定状態を実現できるので、中間的固定状態を含めて、駆動力授受部材140とスライダギヤ噛合部材144との間の複数の揺動位置にて、簡易な構成にて気筒毎あるいはバルブ毎にバルブ作用角調節状態を変更可能にできる。したがってバルブ作用角をゼロとしなくても、気筒毎にバルブ作用角に差を設けたり、吸気バルブ毎にバルブ作用角に差を設けたバルブ作用角調節が可能となる。
[実施の形態3]
図20の斜視図、及び図21の分解斜視図に示すごとく、本実施の形態の可変動弁機構202では、入力アーム212側で固定状態と非固定状態を実現するものである。
入力アーム212にて軸垂直の断面図である図22に示すごとく、入力アーム212は、外側を形成する駆動力授受部材240と内側を形成するスライダギヤ噛合部材242とが2つのキー部材244,246にて固定状態にされている。
この固定状態では吸気カム228にて入力アーム212のカム駆動力受部212bが押し下げられると、駆動力授受部材240とスライダギヤ噛合部材242とは一体に揺動して、スライダギヤ210に吸気カム228からの駆動力が伝達される。そしてスライダギヤ210からは軸方向両側に配置されている出力アーム214,216に伝達されて、出力カム部214b,216bがローラロッカーアーム232を押し下げて、吸気バルブが開弁する。このようにして吸気カム228の駆動力が吸気バルブに伝達されて、吸気バルブは開弁する。この吸気バルブの開弁駆動においては、通常通りにコントロールシャフト218の軸方向移動量に応じてバルブ作用角調節がなされる。
電磁石256,258とキー部材244,246との磁極関係は前記実施の形態1と同じである。したがって電磁石256,258のコイル256c,258cに通電がなされると、磁着部256a,258aにキー部材244,246が吸引される。ただし本実施の形態では、図24に示すごとくキー部材244,246の径方向の内側端部244a,246aが幅が大きくされている。そして駆動力授受部材240の内周面には、内側端部244a,246aと同形状の開口部248が設けられている。更にスライダギヤ噛合部材242の外周面には、内側端部244a,246aと同じ幅形状で軸方向に長い溝状の開口部250が設けられている。
更に駆動力授受部材240については開口部248を、外周側の外部に連通してキー部材244,246の内側端部244a,246a以外の部分が通過できる開口部252が形成されている。
このことにより、磁着部256a,258aにキー部材244,246が吸引されると図24の(a)の固定状態から(b)の非固定状態となる。
すなわちキー部材244,246は、図23の(a)に示すごとく磁着部256aに当接することなく、スライダギヤ噛合部材242の開口部250から抜け出て、駆動力授受部材240とスライダギヤ噛合部材242とを非固定状態とする。
このことにより図23の(b)に示すごとく吸気カム228が入力アーム212のカム駆動力受部212bを押し下げても、駆動力授受部材240とスライダギヤ噛合部材242との間が滑り、スライダギヤ210には駆動力が伝達されず、軸方向両側の出力アーム214,216も駆動力が伝達されない。このため出力カム部214b,216bはローラロッカーアーム232を押し下げることはない。すなわち吸気バルブは閉じたままを継続する。
このようにして、電磁石256,258により、前記実施の形態1の図14に示したごとく、固定状態と非固定状態との切り換えが可能となる。
以上説明した本実施の形態3によれば、以下の効果が得られる。
(1)入力アーム212側に駆動力授受部材240、スライダギヤ噛合部材242、及び相対回転状態調節機構(電磁石256,258、開口部248,250,252、キー部材244,246)を設けたとしても、前記実施の形態1と同様な効果を生じさせることができる。
[実施の形態4]
本実施の形態では、キー部材の挿入と抜き取りは電磁駆動によるのではなく、工具等を利用して手動により直接行うものである。
すなわち図25の(a)に示すごとく、可変動弁機構302において、入力アーム312の軸方向両側に配置されている出力アーム314は、駆動力授受部材340とスライダギヤ噛合部材342とを備えている。駆動力授受部材340とスライダギヤ噛合部材342とはそれぞれ、図27の(a)に示すごとく開口部340a,342aを、3ヶ所に備えている。この内、駆動力授受部材340の開口部340aには、外周側に雌ネジ部340bを有している。
各1組の開口部340a,342aにはそれぞれボルト状のキー部材344が挿入されている。キー部材344はヘッド344a側に雄ネジ部344bが形成され、雄ネジ部344bの先端にはキー本体344cが形成されている。雄ネジ部344bが、駆動力授受部材340側の雌ネジ部340bに螺入されることにより、キー本体344cの先端側がスライダギヤ噛合部材342側の開口部342aに挿入されている。このことにより駆動力授受部材340とスライダギヤ噛合部材342とが固定状態にされている。
したがって図25の(b)のごとく、入力アーム312のカム駆動力受部312bが吸気カム328により押し下げられると、これに連動して、出力カム部314bが揺動してローラロッカーアーム332を押し下げる。このことにより吸気バルブは通常のバルブ作用角調節状態にて開弁駆動される。
図27の(b)に示すごとく、キー部材344のヘッド344aを工具により回して、キー本体344cをスライダギヤ噛合部材342側の開口部342aから完全に抜き取ると、駆動力授受部材340とスライダギヤ噛合部材342との間は非固定状態となる。すなわち図26の(a)のごとくとなる。
したがって図26の(b)のごとく入力アーム312のカム駆動力受部312bが吸気カム328により押し下げられると、スライダギヤ310を介して連動するのはスライダギヤ噛合部材342までであり、駆動力授受部材340は連動せず、出力カム部314bはローラロッカーアーム332を押し下げることはない。このため吸気カム328の回転に関わらず吸気バルブはバルブ作用角がゼロとなり、吸気バルブは閉弁状態を維持する。
以上説明した本実施の形態4によれば、以下の効果が得られる。
(1)上述したごとく、入力アーム312の軸方向両側における2つの出力アーム314は、それぞれ駆動力授受部材340、スライダギヤ噛合部材342、及び相対回転状態調節機構(開口部340a,342a、キー部材344)を備えている。このため前記実施の形態1の(1)(2)(3)(5)に示した効果を生じると共に、特にボルト状のキー部材344を手動により回転させて固定状態と非固定状態とを実現しているので、特に構成が簡易なものとできる。
このように内燃機関を制御することにより、簡易な構成にて気筒毎あるいは吸気バルブ毎にバルブ作用角調節状態を容易に変更可能とすることができる。したがって気筒毎にバルブ作用角調節状態を変更することで休止気筒を設けたり、吸気バルブ毎にバルブ作用角調節状態を変更することで気筒での吸気流状態を調節したりすることが可能となる。
この調節は特に内燃機関の製造時や車両搭載時での調節や、メンテナンス時の調節において、簡易な構成にて気筒毎あるいは吸気バルブ毎にバルブ作用角調節状態を容易に変更できるものである。
[その他の実施の形態]
・前記実施の形態2では固定状態は、固定状態1と固定状態2の2つであったが、3つ以上設けても良い。
・前記実施の形態3,4では固定状態は1つであったが、前記実施の形態2のごとく2つ設けても良く、あるいは上述したごとく3つ以上設けても良い。
・前記実施の形態4では相対回転状態調節機構は出力アームに設けたが、この代わりに入力アームに設けても良い。
・前記実施の形態1〜4では、出力アームのみ、あるいは入力アームのみに駆動力授受部材、スライダギヤ噛合部材、及び相対回転状態調節機構を設けた。この代わりに、前記実施の形態1,2又は4と、前記実施の形態3とを組み合わせた形態、すなわち出力アームと入力アームとの両者に駆動力授受部材、スライダギヤ噛合部材、及び相対回転状態調節機構を設けても良い。このことにより固定状態の数を更に増加させることが可能となる。
・前記実施の形態1〜3において、電磁石は磁芯が永久磁石とされていたが、磁芯が単に磁性体であり、コイルの通電方向によりS極とN極とを切り換えるようにしても良い。
・前記実施の形態1〜3ではキー部材は永久磁石であったが、駆動力授受部材に設けたコイルバネなどにより、スライダギヤ噛合部材側への付勢力を生じさせても良い。この場合には、電磁石は磁芯を単に磁性体として、非固定状態時のみコイルに通電することで、上記付勢力に抗してキー部材を、スライダギヤ噛合部材側の開口部から抜き出すことになる。
・前記各実施の形態では吸気バルブのバルブ作用角を可変とするものであったが、排気バルブのバルブ作用角を可変とする可変動弁機構にも適用できる。
2…可変動弁機構、4…可変動弁機構配列、6…カムキャリア、8…ロッカーシャフト、8a…長孔、10…スライダギヤ、10a…第1ヘリカルスプライン、10b…第2ヘリカルスプライン、10c…第3ヘリカルスプライン、10d…孔、12…入力アーム、12a…ヘリカルスプライン、12b…カム駆動力受部、12c…ローラ、14…第1出力アーム、14a…ヘリカルスプライン、14b,16b…出力カム部、16…第2出力アーム、16a…ヘリカルスプライン、18…コントロールシャフト、18a…ピン、20…アクチュエータ、22…ブッシュ、24…環状溝、26…内燃機関、28…吸気カム、30…吸気バルブ、32…ローラロッカーアーム、34…排気バルブ、36…排気カム、38…ローラロッカーアーム、40,42…駆動力授受部材、40a,42a…内周面、40b,40c,42b,42c…開口部、44,46…スライダギヤ噛合部材、44a,46a…外周面、44b,44c,46b,46c…開口部、48,50,52,54…キー部材、56,58…電磁石、56a,58a…磁着部、56b,58b…軸部、56c,58c…コイル、102…可変動弁機構、112…入力アーム、112b…カム駆動力受部、114…出力アーム、118…コントロールシャフト、128…吸気カム、140…駆動力授受部材、144…スライダギヤ噛合部材、144b,144c,144d,145b,145c,145d…開口部、148,150,152…キー部材、158…電磁石、202…可変動弁機構、210…スライダギヤ、212…入力アーム、212b…カム駆動力受部、214,216…出力アーム、214b,216b…出力カム部、218…コントロールシャフト、228…吸気カム、232…ローラロッカーアーム、240…駆動力授受部材、242…スライダギヤ噛合部材、244,246…キー部材、244a,246a…内側端部、248,250,252…開口部、256,258…電磁石、256a,258a…磁着部、256c,258c…コイル、302…可変動弁機構、310…スライダギヤ、312…入力アーム、312b…カム駆動力受部、314…出力アーム、314b…出力カム部、328…吸気カム、332…ローラロッカーアーム、340…駆動力授受部材、340a…開口部、340b…雌ネジ部、342…スライダギヤ噛合部材、342a…開口部、344…キー部材、344a…ヘッド、344b…雄ネジ部、344c…キー本体。

Claims (14)

  1. バルブ駆動用アームとカム被駆動用アームとを軸方向に配列したアーム配列と、このアーム配列内の軸方向空間に配置されたスライダギヤとを備え、前記バルブ駆動用アーム及び前記カム被駆動用アームはねじれ角が異なるスプラインを形成し、前記スライダギヤには前記スプラインのそれぞれに噛み合うスプラインが形成され、前記スライダギヤをコントロールシャフトにより軸方向に移動することで前記アーム間の回転位相差を変更して内燃機関のバルブ作用角を連続的に調節する可変動弁機構であって、
    前記バルブ駆動用アームと前記カム被駆動用アームとのいずれか一方又は両方におけるアームは、
    外部との間で駆動力の伝達を行う駆動力授受部材と、
    前記スプラインを形成し前記駆動力授受部材に対して軸周りに揺動可能とされているスライダギヤ噛合部材と、
    前記駆動力授受部材と前記スライダギヤ噛合部材との間の非固定状態と固定状態とを切り換える相対回転状態調節機構と、
    を備えたことを特徴とする可変動弁機構。
  2. 請求項1に記載の可変動弁機構において、前記相対回転状態調節機構は、前記駆動力授受部材と前記スライダギヤ噛合部材との間の非固定状態と固定状態とを前記アーム毎に切り換えることを特徴とする可変動弁機構。
  3. 請求項1に記載の可変動弁機構において、可変動弁機構は複数気筒を有する内燃機関の気筒毎に備えられ、前記相対回転状態調節機構は、前記駆動力授受部材と前記スライダギヤ噛合部材との間の非固定状態と固定状態とを前記気筒毎に切り換えることを特徴とする可変動弁機構。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項に記載の可変動弁機構において、前記バルブ駆動用アームが、前記駆動力授受部材、前記スライダギヤ噛合部材、及び前記相対回転状態調節機構を備えていることを特徴とする可変動弁機構。
  5. 請求項1〜4のいずれか一項に記載の可変動弁機構において、前記駆動力授受部材は前記アームの外周側を形成し、前記スライダギヤ噛合部材は前記アームの内周側を形成していることを特徴とする可変動弁機構。
  6. 請求項1〜5のいずれか一項に記載の可変動弁機構において、前記駆動力授受部材と前記スライダギヤ噛合部材との間の固定状態は、前記駆動力授受部材と前記スライダギヤ噛合部材との間の複数の揺動位置にて可能とされていることを特徴とする可変動弁機構。
  7. 請求項1〜6のいずれか一項に記載の可変動弁機構において、前記相対回転状態調節機構は、
    前記駆動力授受部材と前記スライダギヤ噛合部材とにそれぞれ形成されて、前記駆動力授受部材と前記スライダギヤ噛合部材との間の揺動位置が特定の揺動位置にある場合に重複する開口部を備えたことを特徴とする可変動弁機構。
  8. 請求項7に記載の可変動弁機構において、前記相対回転状態調節機構は、
    前記開口部と、
    重複した前記開口部に挿入されることにより前記駆動力授受部材と前記スライダギヤ噛合部材との間を固定状態とし、重複した前記開口部から抜くことにより前記駆動力授受部材と前記スライダギヤ噛合部材との間を非固定状態とするキー部材と、
    を備えたことを特徴とする可変動弁機構。
  9. 請求項8に記載の可変動弁機構において、前記相対回転状態調節機構は、電磁石を備えると共に、前記キー部材は磁性体からなり、前記電磁石に対する通電制御により、重複した前記開口部への前記キー部材の挿入と抜き取りとを可能とすることを特徴とする可変動弁機構。
  10. 請求項9に記載の可変動弁機構を備えた内燃機関に対する制御装置であって、内燃機関運転状態に応じて、あるいはドライバーの操作に応じて前記電磁石に対する通電を制御して、重複した前記開口部への前記キー部材の挿入と抜き取りとを制御する可変動弁機構制御手段を備えたことを特徴とする内燃機関制御装置。
  11. 請求項1〜10のいずれか一項に記載の可変動弁機構を、気筒毎に備えたことを特徴とする可変動弁型内燃機関。
  12. 請求項11に記載の可変動弁型内燃機関において、気筒毎に吸気バルブが2つ備えられ、前記駆動力授受部材、前記スライダギヤ噛合部材、及び前記相対回転状態調節機構を備えた前記バルブ駆動用アームは、前記吸気バルブのそれぞれに配置されていることを特徴とする可変動弁型内燃機関。
  13. 請求項1〜8のいずれか一項に記載の可変動弁機構を備えた内燃機関に対して、前記相対回転状態調節機構を操作することにより、内燃機関のバルブ作用角の調節状態を変更することを特徴とする可変動弁機構調節状態変更方法。
  14. 請求項13に記載の可変動弁機構調節状態変更方法において、前記相対回転状態調節機構を操作することにより、前記駆動力授受部材と前記スライダギヤ噛合部材との間を、固定状態とすることで通常の内燃機関運転時に対応するバルブ作用角とし、非固定状態とすることでバルブ作用角をゼロとすることを特徴とする可変動弁機構調節状態変更方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2014101783A (ja) * 2012-11-19 2014-06-05 Toyota Motor Corp 可変動弁機構
JP2016205261A (ja) * 2015-04-23 2016-12-08 株式会社オティックス 内燃機関の可変動弁機構

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