JP2008309071A - 可変動弁装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】弁体のリフト量を連続的に変化させつつ、任意のリフト量において弁体の休止、及び休止の解除を速やかに行うことが可能な可変動弁装置を提供する。
【解決手段】駆動カム22は、可変機構26、分割型揺動カムアーム38及び動弁機構68を介して吸気弁12を開,閉させる。可変機構26は、制御軸24の回動角に応じて中間ローラ34の位置を変化させることにより、吸気弁12のリフト量を可変に設定する。また、分割型揺動カムアーム38を、入力アーム42と出力アーム46とによって構成し、アーム42,46の間には連結切換機構50を設ける。これらのアーム42,46を互いに連結した状態では、吸気弁12が通常の開,閉動作を行う。また、アーム42,46の連結を解除した状態では、駆動カム22の入力をアーム42,46間の相対的な揺動によって吸収し、吸気弁12を休止状態に保持する。
【選択図】図2

Description

この発明は、内燃機関等に用いて好適な可変動弁装置に係り、特に、弁体のリフト量を可変に設定することが可能な可変動弁装置に関する。
従来、例えば特許文献1(特開2004−100555号公報)に開示されているように、弁体のリフト量を可変に設定することが可能な可変動弁装置が知られている。この従来の可変動弁装置は、複数のリンク部品が連結されたリンク機構を備えている。リンク機構には、駆動カムからの入力を受承する入力アームと、弁体側のロッカーアームを揺動させる揺動アームとが含まれている。そして、入力アームは、ばねの付勢力によって駆動カムと常に接触した状態に保持されている。また、揺動アームは、回動可能な制御軸に固定されており、この制御軸の回動角に応じて揺動アームの姿勢(傾斜角)が変化する。
このように構成されたリンク機構は、駆動カムからの入力を揺動アームの揺動に変換し、この揺動をロッカーアームに伝達することにより、弁体を開,閉させる。このとき、リンク機構は、制御軸の回動角に応じて揺動アームの傾斜角を変化させ、この傾斜角はロッカーアームの振幅に反映される。この結果、可変動弁装置は、制御軸の回動角に応じて弁体のリフト量を連続的に変化させることができる。
特開2004−100555号公報
ところで、内燃機関の運転中には、弁体のリフト量を零に設定することにより、その開,閉動作を一時的に休止させたい場合がある。この場合、従来の可変動弁装置によれば、リフト量が零となる位置まで制御軸を回動させることにより、弁体を閉弁状態で休止させることができる。
しかし、従来の可変動弁装置では、弁体を休止させるために制御軸を回動させ始めてから、実際のリフト量が零となるまでの間に、制御軸の回動角に応じてリフト量が徐々に減少していく過程が生じる。即ち、従来技術では、弁体を任意のリフト量から速やかに停止させることができないという問題がある。これと同様に、休止状態の弁体を任意のリフト量へと速やかに復帰させることも困難である。
この発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、弁体のリフト量を連続的に変化させつつ、任意のリフト量において弁体の休止、及び休止の解除を速やかに行うことが可能な可変動弁装置を提供することを目的とする。
第1の発明は、弁体のリフト量を制御するために回動される制御軸と、
駆動カムの近傍に変位可能に設けられ、前記制御軸の回動角に対応した位置で前記駆動カムのプロフィールに追従して往復運動する可変機構と、
前記可変機構の往復運動を受けて揺動する入力部材と前記入力部材の揺動を出力する出力部材とを有し、これらの入力部材と出力部材とが互いに連結及び連結解除可能となった分割型揺動機構と、
前記分割型揺動機構の入力部材と出力部材とを連結した状態と前記連結を解除した状態との間で切換えられる連結切換機構と、
前記分割型揺動機構の出力部材から出力される揺動を前記弁体の開,閉動作に変換する動弁機構とを備えることを特徴とする。
第2の発明によると、前記分割型揺動機構の入力部材と出力部材とは、前記制御軸の外周側にそれぞれ揺動可能に取付ける構成としている。
第3の発明によると、前記分割型揺動機構は、前記制御軸と垂直な平面を中心として両側を対称に形成する構成としている。
第4の発明によると、前記入力部材は、前記可変機構が当接する入力側当接部と、前記入力側当接部の両側で前記制御軸にそれぞれ揺動可能に支持される2つの外側支持部とを備え、前記出力部材は、前記入力側当接部と重なり合う位置で前記動弁機構と当接する出力側当接部と、前記入力部材の各外側支持部の間で前記制御軸に揺動可能に支持される内側支持部とを備える構成としている。
第5の発明によると、前記弁体、前記分割型揺動機構、前記連結切換機構及び前記動弁機構は、前記制御軸の軸方向の一側と他側にそれぞれ設け、前記可変機構は、一側の分割型揺動機構と他側の分割型揺動機構との間で前記制御軸の外周側に取付けられるアーム部と、前記アーム部の先端側に設けられ前記駆動カムが当接するカムローラと、前記カムローラの両側に位置して前記アーム部の先端側に設けられ前記一側の分割型揺動機構と前記他側の分割型揺動機構にそれぞれ当接する2つの中間ローラとを備える構成としている。
第6の発明によると、前記弁体、前記分割型揺動機構、前記連結切換機構及び前記動弁機構は、前記制御軸の軸方向の一側に設け、前記制御軸の他側には、非分割型揺動機構と共に前記弁体と前記動弁機構とを設け、前記可変機構は、一側の分割型揺動機構と他側の非分割型揺動機構との間で前記制御軸の外周側に取付けられるアーム部と、前記アーム部の先端側に設けられ前記駆動カムが当接するカムローラと、前記カムローラの両側に位置して前記アーム部の先端側に設けられ前記一側の分割型揺動機構と前記他側の非分割型揺動機構にそれぞれ当接する2つの中間ローラとを備える構成としている。
第7の発明によると、前記連結切換機構は、常時は前記入力部材と前記出力部材とを連結状態に保持し、外部から駆動されたときに前記連結状態を解除する構成としている。
第8の発明によると、前記弁体は内燃機関に搭載し、前記連結切換機構は内燃機関の作動時に発生する油圧によって駆動する構成としている。
第9の発明によると、前記連結切換機構は、前記入力部材と前記出力部材のうち一方の部材に設けられた係合穴と、他方の部材に変位可能に設けられ前記係合穴に対して係合,離脱する可動ピンと、常時は前記可動ピンを前記係合穴内に係合した状態に保持する保持手段と、油圧が供給されたときに前記可動ピンを前記保持手段に抗して前記係合穴から離脱させる離脱手段とを備える構成としている。
第10の発明によると、前記係合穴と可動ピンとは、前記入力部材と前記出力部材とが相対的に揺動するときに、当該揺動の範囲内で互いに対面することが可能な位置に設ける構成としている。
第11の発明によると、前記連結切換機構は、前記入力部材と前記出力部材との間に設けられた油圧作動式の機構であり、前記制御軸には、油圧源から油圧が供給される第1の油路を設け、前記分割型揺動機構には、前記第1の油路と接続され前記連結切換機構に油圧を供給する第2の油路を設ける構成としている。
第12の発明によると、前記分割型揺動機構は、前記入力部材を前記可変機構に向けて付勢する入力側付勢手段と、前記出力部材を前記動弁機構に向けて付勢する出力側付勢手段とを備える構成としている。
第1の発明によれば、分割型揺動機構の入力部材と出力部材とを連結した状態では、駆動カムの入力が可変機構、分割型揺動機構及び動弁機構を介して弁体に伝達されるので、弁体を開,閉させることができる。このとき、可変機構は、制御軸の回動角に応じて分割型揺動機構の揺動振幅を変化させることができ、これによって弁体のリフト量を可変に設定することができる。また、連結切換機構は、入力部材と出力部材との連結状態を必要に応じて解除することができる。これらの連結を解除した状態では、駆動カムの入力が入力部材と出力部材との間で吸収され、弁体側に入力が伝達されなくなるので、弁体を休止させることができる。
この場合、連結切換機構は、弁体のリフト量を変化させる可変機構とは関係なく、入力部材と出力部材とを連結することができ、また連結を解除することができる。このため、連結切換機構は、任意のリフト量で作動している弁体を速やかに休止させることができる。また、休止状態となっている弁体を任意のリフト量へと速やかに復帰させることができ、弁体の休止及び復帰動作をリフト量の大小に関係なくスムーズに行うことができる。従って、弁体の休止や復帰を行うときには、従来技術のように不要なリフト量を経由する必要がないから、リフト量を円滑に制御することができ、また制御の応答性を向上させることができる。
第2の発明によれば、入力部材と出力部材とを制御軸の周囲で一緒に揺動させたり、これらを制御軸の周囲で個別に揺動させることができる。従って、制御軸を支軸として利用することにより、連結及び連結解除が可能な揺動機構を制御軸の外周側にコンパクトに配置することができる。これにより、駆動カムと動弁機構との間には、動力伝達を切換えるための複雑なリンク部品等を配置せずに済むので、装置全体の構造を簡略化することができ、また小型化を促進することができる。さらに、従来の揺動カムアームを用いている可変動弁装置では、この揺動カムアームを分割型の部品に変更することで対応が可能となるから、小規模な変更によって本発明を容易に適用することができる。
第3の発明によれば、制御軸と垂直な特定の平面を中心として、分割型揺動機構を対称に形成することができる。この平面上には、可変機構側の力が分割型揺動機構を介して動弁機構に伝達されるときの伝達経路を配置することができる。即ち、この伝達経路を中心として、分割型揺動機構の各部位を対称に配置することができる。この結果、駆動カムの入力が分割型揺動機構に加わるときには、例えば捩れ方向の力やモーメントが分割型揺動機構に作用するのを回避することができる。従って、分割型揺動機構の構成部品のがたつきや耐久性の低下を抑え、剛性を高めることができる。そして、分割型揺動機構による力の伝達を安定かつ効率的に行うことができる。
第4の発明によれば、可変機構側からの力を受承する入力側当接部と、この力を動弁機構に出力する出力側当接部とを、制御軸に対する傾き(ずれ)がない状態で直線状に配置することができる。そして、これらの部位を中心として、外側支持部及び内側支持部をそれぞれ対称に配置することができる。これにより、例えば捩れ方向の力やモーメントが分割型揺動機構に作用するのを回避することができ、分割型揺動機構による力の伝達を安定かつ効率的に行うことができる。
第5の発明によれば、弁体、分割型揺動機構、連結切換機構及び動弁機構を備えた弁機構が一側と他側にそれぞれ配置されているときに、一側の弁機構と他側の弁機構との間に可変機構を配置することができる。この状態で、可変機構は、駆動カムの入力を中央のカムローラによって受承しつつ、この入力を両側の中間ローラによって一側の分割型揺動機構と他側の分割型揺動機構にそれぞれ伝達することができる。これにより、可変機構は、駆動カムから両側の分割側揺動機構への動力伝達を対称な経路によってバランスよく行うことができる。従って、可変機構は、全体として捩れ方向の力やモーメントを受けることがないから、力の伝達を安定的に行うことができる。また、1つの可変機構によって2つの弁機構のリフト量を変化させることができ、複数の弁体を備えた装置を小型化することができる。
第6の発明によれば、非分割型揺動機構は、入力部材、出力部材等をもたず、全体が一体に揺動する機構として形成することができる。そして、制御軸の一側には、分割型揺動機構を備えた弁機構を配置することができ、制御軸の他側には、非分割型揺動機構を備えた弁機構を配置することができる。また、可変機構は、これらの弁機構の間に配置することができる。これにより、第5の発明の場合とほぼ同様に、駆動カムから両側の弁機構への動力伝達をバランスよく行うことができる。
また、他側の非分割型揺動機構は、駆動カムの入力を他側の動弁機構に対して常に伝達することができる。このため、連結切換機構によって一側の分割型揺動機構の連結状態を解除したときには、一側の弁体だけを閉弁状態で休止させ、他側の弁体は通常の開,閉動作を行うことができる。これにより、例えば可変動弁装置を内燃機関の吸気弁に適用した場合には、燃焼室に設けられた2個の吸気ポートのうち、一側の吸気ポートだけを吸気弁によって閉じた状態に保持することができる。そして、他側の吸気ポートでは、吸気弁が開,閉することによって燃焼室内に空気を吸込むことができる。従って、燃焼室内に吸入空気の旋回流を発生させるスワール制御等を容易に行うことができる。
第7の発明によれば、可変動弁装置が停止しているとき(即ち、駆動されていないとき)には、連結切換機構によって入力部材と出力部材とを連結状態に保持しておくことができる。このため、装置の始動時のような初期状態において、弁体が通常の開,閉動作を行うように設定することができる。従って、可変動弁装置やこれを搭載した機器は、常に通常の状態で作動を開始することができる。
第8の発明によれば、内燃機関が停止しているときには、連結切換機構に油圧が供給されないから、入力部材と出力部材とを連結状態に保持しておくことができる。これにより、内燃機関を始動するときには、常に弁体を通常の状態で開,閉させることができ、始動時の運転制御を円滑に行うことができる。
第9の発明によれば、離脱手段への油圧供給を停止しているときには、保持手段によって可動ピンを係合穴内に係合させておくことができる。これにより、入力部材と出力部材とを連結し、弁体を開,閉させることができる。また、離脱手段に油圧を供給したときには、可動ピンを係合穴から離脱させることができる。これにより、入力部材と出力部材との連結を解除し、弁体を休止させることができる。従って、係合穴と可動ピンとを係合,離脱させるだけで簡単な構造の連結切換機構を実現することができ、この連結切換機構を分割型揺動機構にコンパクトに配置することができる。
第10の発明によれば、連結切換機構の可動ピンを係合穴から離脱させたときには、入力部材を出力部材に対して揺動させることができる。この場合、入力部材は、駆動カムが1回転する毎に出力部材に対して揺動するが、この揺動範囲内の少なくとも1箇所で係合穴と可動ピンとを対面させることができる。従って、弁体を休止状態から復帰させるときには、復帰用の切換動作を行ってから駆動カムが1回転する程度の短時間のうちに、可動ピンを係合穴内に速やかに係合させることができる。
第11の発明によれば、分割側揺動機構の入力部材と出力部材との間には、油圧作動式の連結切換機構をコンパクトに配置することができる。そして、この連結切換機構には、制御軸に設けた第1の油路と、入力部材または出力部材に設けた第2の油路とを通じて油圧を供給することができる。この結果、例えば比較的複雑な構造をもつ可変機構に連結切換機構を配置したり、この可変機構に油路を配置する必要がない。従って、連結切換機構や油路の配置スペースを容易に確保することができ、可変動弁装置の構造を簡略化することができる。
第12の発明によれば、入力側付勢手段は、分割型揺動機構の入力部材を可変機構に向けて付勢することができる。これにより、入力部材と可変機構とを駆動カム側に押付けておくことができ、これらの部材を駆動カムのプロフィールに追従して円滑に作動させることができる。また、出力側付勢手段は、出力部材を動弁機構に向けて付勢することができる。これにより、入力部材と出力部材との連結が解除されたときに、自由状態となる出力部材のがたつき等を防止することができる。
実施の形態1.
[実施の形態1の構成]
以下、図1ないし図10を参照しつつ、本発明の実施の形態1に係る可変動弁装置の構成を説明する。
ここで、図1は、実施の形態1に係る可変動弁装置10の全体構成を示す斜視図である。また、図2は、この可変動弁装置10を内燃機関のシリンダヘッドH(一部のみ図示)に組み付けた状態を示す断面図である。なお、本実施の形態では、可変動弁装置10を搭載する内燃機関として、個々の気筒に吸気弁と排気弁とがそれぞれ2個ずつ配置された4バルブ型の内燃機関を例に挙げて説明する。また、本実施の形態では、可変動弁装置10を、同一気筒に設けられた2個の吸気弁12,14に適用した場合を例示している。また、図1において、括弧を付して示す符合は、他の構成要素と重なることで図示されない状態となっている構成要素の符号を表すものとする。
まず、図1及び図2において、吸気弁12,14は、内燃機関の1つの気筒に設けられた2個の吸気ポート(図示せず)をそれぞれ開,閉するものである。この場合、シリンダヘッドHには、吸気弁12,14をそれぞれ閉弁方向(図中の上側)に向けて常時付勢するバルブスプリング(図示せず)が設けられている。
そして、内燃機関の運転時には、後述する駆動カム22の駆動力(入力)が可変機構26、分割型揺動カムアーム38,40、動弁機構68,70を介して吸気弁12,14に伝達され、これによって吸気弁12,14が開,閉される。ここで、図1中の右側に位置する吸気弁12、分割型揺動カムアーム38及び動弁機構68は1組の弁機構を構成している。また、図1中の左側に位置する吸気弁14、分割型揺動カムアーム40及び動弁機構70は他の1組の弁機構を構成している。これら2組の弁機構は、後述する制御軸24の軸方向一側と他側に離間して配置され、一側の弁機構と他側の弁機構との間には可変機構26が配置されている。
以下、本実施の形態の構成について、動力伝達の流れに沿って説明する。まず、内燃機関のシリンダヘッドHには、カム軸20が設けられている。このカム軸20は、内燃機関の出力軸に連結されており、機関回転数に同期して回転駆動される。カム軸20の外周側には駆動カム22が固着されている。駆動カム22は、吸気弁12,14の開,閉タイミングを設定する外郭形状(プロフィール)を有している。
また、シリンダヘッドHには、カム軸20の近傍に位置して制御軸24が回動可能に設けられている。制御軸24は、リフト量制御用のアクチュエータ(図示せず)によって回転駆動され、その回動角に応じて吸気弁12,14のリフト量を制御するものである。また、制御軸24には、駆動カム22に対して変位可能となった可変機構26が設けられている。
(可変機構の構成)
次に、可変機構26について、図3を参照して説明する。可変機構26は、固定部28、アーム部30、カムローラ32及び中間ローラ34,36を備えている。そして、固定部28は環状に形成され、分割型揺動カムアーム38,40の間で制御軸24の外周側に挿嵌されている。また、固定部28には廻止めピン28aが設けられ、この廻止めピン28aは、制御軸24の外周面に開口した取付穴24a内に挿嵌されている。これにより、固定部28は、制御軸24の外周側に相対回転を規制された状態で固定されている。
アーム部30は略C字状に湾曲して形成され、その基端側は固定部28に回動可能に連結されている。また、アーム部30の先端側は制御軸24の径方向に突出し、この突出端側には3個のローラ32,34,36が同軸に並んだ状態で回転可能に設けられている。
この場合、軸方向の中央に位置するカムローラ32は駆動カム22に当接している。これらの当接状態は、後述するロストモーションスプリング64(図2参照)のばね力によって保持されている。このため、駆動カム22が回転するときには、そのプロフィールに追従してカムローラ32が往復運動する。
また、中間ローラ34,36は、カムローラ32を挟んで軸方向の両側に配置されている。そして、一側の中間ローラ34は、分割型揺動カムアーム38の入力アーム42に当接している。また、他側の中間ローラ36は、分割型揺動カムアーム40の入力アーム44に当接している。これらの中間ローラ34,36と入力アーム42,44との当接状態は、ロストモーションスプリング64のばね力によって保持されている。そして、中間ローラ34,36は、駆動カム22の入力を受けたカムローラ32と一緒に往復運動し、この往復運動を前記入力アーム42,44にそれぞれ伝達する。
また、制御軸24が回動されたときには、その回動角に応じてアーム部30が引張られるか、または押動される。これにより、各ローラ32,34,36は、制御軸24に対して近接または離間する方向(制御軸24の略径方向)に変位し、制御軸24の回動角に応じた位置に保持される。この結果、分割型揺動カムアーム38,40は、中間ローラ34,36の位置に応じた振幅をもって揺動するようになり、この振幅に応じて吸気弁12,14のリフト量が可変となる。
(分割型揺動カムアームの構成)
次に、分割型揺動カムアーム38,40(以下、単に揺動カムアーム38,40とする)について説明する。揺動カムアーム38,40は、可変機構26を挟んで軸方向の一側,他側に配置され、制御軸24の外周側に揺動可能に取付けられている。また、揺動カムアーム38,40は、入力アーム42,44と出力アーム46,48とを備えている。
図4ないし図6は、一側の揺動カムアーム38を構成する入力アーム42と出力アーム46とを示したものである。入力アーム42は、板状の中間ローラ当接部42aと、略環状をなす2つの外側支持部42b,42bと、ばね受部42cとを備えている。そして、中間ローラ当接部42aは、基端側が各外側支持部42bに固着され、先端側が外側支持部42bから径方向に突出している。また、中間ローラ当接部42aの表面には、一側の中間ローラ34から入力を受けるローラ面42dが設けられている。
2つの外側支持部42bは、中間ローラ当接部42aを挟んで両側に配置され、互いに軸方向に離間している。そして、外側支持部42bは、制御軸24の外周側に摺動可能に挿嵌され、制御軸24によって揺動可能に支持されている。これらの外側支持部42bの間には、中間ローラ当接部42aとばね受部42cとが固着されている。このばね受部42cは、外側支持部42bを挟んで中間ローラ当接部42aと直径方向の反対側に配置され、外側支持部42bから径方向に突出している。そして、ばね受部42cは、後述するロストモーションスプリング64(図2参照)のばね力を受承する部位である。
一方、出力アーム46は、板状のロッカローラ当接部46aと、筒状の内側支持部46bと、ばね受部46cとを備えている。そして、ロッカローラ当接部46aは、内側支持部46bから径方向に突出している。ロッカローラ当接部46aの表面には、後述のロッカローラ74に揺動を出力するカム面46dが設けられている。また、内側支持部46bは、制御軸24の外周側に摺動可能に挿嵌され、制御軸24によって揺動可能に支持されている。さらに、ばね受部46cは、後述する補助スプリング66(図2参照)のばね力を受承する部位であり、内側支持部46bから径方向に突出している。
そして、入力アーム42と出力アーム46とを組立てた状態では、図5及び図6に示すように、入力アーム42の各外側支持部42bの間に出力アーム46の内側支持部46bが配置された状態となる。この状態で、中間ローラ当接部42aとロッカローラ当接部46aとは、互いに軸方向の同じ位置で重なり合う状態となっている。
即ち、これらの当接部42a,46a及び支持部42b,46bは、図6中に示す平面Pを挟んで軸方向の両側がほぼ対称な形状に形成されている。この平面Pとは、中間ローラ34とロッカローラ74の軸方向の中間位置を通り、かつ制御軸24と垂直な面である。言換えれば、駆動カム22からの入力を受承する中間ローラ34、当接部42a,46a及びロッカローラ74は、制御軸24に対する傾き(ずれ)がない状態で直線状に配置され、支持部42b,46bは、これらの部材に対して対称となる両側の位置で当接部42a,46aを支持している。
また、入力アーム42と出力アーム46との間には、後述の連結切換機構50が設けられている。そして、入力アーム42と出力アーム46とは、連結切換機構50によって互いに連結されているときに、制御軸24を中心として一体に揺動する。また、アーム42,46の連結状態が解除されたときには、入力アーム42と出力アーム46とがそれぞれ個別に揺動可能となる。この結果、入力アーム42の揺動が出力アーム46に伝達されなくなり、吸気弁12は休止状態となるものである。
(他側の分割型揺動カムアームの構成)
一方、他側の揺動カムアーム40を構成する入力アーム44と出力アーム48は、図1及び図3に示すように、一側の揺動カムアーム38とほぼ同様に構成されている。即ち、入力アーム44は、中間ローラ当接部44a、外側支持部44b、ばね受部44c、ローラ面44dを備えている。出力アーム48は、ロッカローラ当接部48a、内側支持部48b、ばね受部48c、カム面48dを備えている。また、揺動カムアーム40も、連結切換機構50、補助スプリング66及びロストモーションスプリング64を備えているが、これらの図示は省略している。
(連結切換機構の構成)
次に、図7及び図8を参照しつつ、揺動カムアーム38,40にそれぞれ設けられた油圧作動式の連結切換機構50について説明する。なお、ここでは揺動カムアーム38側の連結切換機構50を例に挙げて述べる。
まず、連結切換機構50は、係合穴52、可動ピン54、保持ばね56、ピストン58及び油路60,62を備えている。なお、本実施の形態では、揺動カムアーム38を構成する2つのアーム42,46のうち、入力アーム42側に係合穴52を設け、出力アーム46側に可動ピン54を設けた構成を例示している。
係合穴52は、入力アーム42を構成する2つの外側支持部42bのうち、一方の外側支持部42bに有底穴として形成され、その内側端面に開口している。また、係合穴52の底部側には、可動ピン54の最大進入位置を設定するための段部52aが径方向内向きに突設されている。なお、他方の外側支持部42bには、係合穴52を穿設するときに用いられる加工穴52bが設けられている。
一方、可動ピン54は、出力アーム46の内側支持部46bに形成されたピン穴54a内に摺動可能に挿嵌されている。この場合、ピン穴54aは、内側支持部46bの端面に開口する有底穴として形成されている。ピン穴54aの底部側には、可動ピン54の最大進入位置を設定する段部54bと、ピン穴54a内に空気の出入りを許す通気穴54cとが設けられている。そして、可動ピン54は、図7、図8に示す如く、係合穴52内に供給される油圧の有無に応じて、係合穴52に対して係合,離脱し、これによって入力アーム42と出力アーム46との連結,連結解除を行う。
また、可動ピン54とピン穴54aの底部側との間には、保持ばね56が圧縮状態で配置されている。この保持ばね56は、可動ピン54を係合穴52に向けて常に付勢している。これにより、保持ばね56は、ピストン58に油圧が作用していないときに、可動ピン54を係合穴52内に係合した状態に保持している。一方、ピストン58は、係合穴52の開口側に摺動可能に嵌合されている。
そして、ピストン58は、後述の油路60から係合穴52内に油圧が供給されたときに、可動ピン54を保持ばね56のばね力に抗して押動し、可動ピン54を係合穴52から離脱させる。このように、連結切換機構50は、常時(係合穴52内に油圧が供給されていないとき)は入力アーム42と出力アーム46とを連結状態に保持している。また、内燃機関の作動時に発生する油圧を供給されたときには、この油圧によって駆動され、前記連結状態を解除する構成となっている。
次に、連結切換機構50に付設された2つの油路60,62について説明する。まず、第1の油路60は、気筒休止制御用の油圧源となる油圧制御回路(図示せず)等に接続されるもので、制御軸24内に軸方向に穿設されている。この油路60の一部は、入力アーム42の外側支持部42bに対応する位置で径方向に分岐し、制御軸24の外周面に開口している。そして、この開口部には、制御軸24の回動範囲に対応する長さをもって周方向に延びた長溝60a(図3参照)が設けられている。
また、第2の油路62は、長溝60aと対面する位置で入力アーム42の外側支持部42bに径方向に穿設されている。このため、2つの油路60,62は、制御軸24が回動されたとしても、長溝60aを介して接続状態に保持されている。そして、油路62は係合穴52内に開口している。さらに、油路60は、一側の油路62と同様に形成された他側の油路62(図示せず)を用いて、他側の揺動カムアーム40の連結切換機構50にも接続されている。このため、前記油圧制御回路から油圧が出力されると、この油圧は、油路60,62を通じて一側と他側の連結切換機構50の係合穴52内にそれぞれ供給され、これらの連結切換機構50の作動状態を一緒に切換えることができる。
このように、本実施の形態では、油圧制御回路から油路60に油圧が出力されたときに、この油圧を2つの油路62によって一側と他側の弁機構に供給し、両側の吸気弁12,14を一緒に休止させる構成としている。しかし、本発明はこれに限らず、例えば吸気弁12,14のうち何れか一方の吸気弁のみを休止させることが可能な構成としてもよい。この構成では、まず、例えば本実施の形態の油路60を途中で分断することにより、一側の油路62に接続された油路60と、他側の油路62に接続された油路60とを形成する。そして、これら2つの油路60にそれぞれ独立して油圧を供給する構成とすればよい。
(スプリングの構成)
次に、図9及び図10を参照しつつ、一側の揺動カムアーム38に付設されたロストモーションスプリング64と補助スプリング66について説明する。まず、ロストモーションスプリング64は、入力アーム42のばね受部42cとシリンダヘッドHとの間に圧縮状態で装着されている。そして、ロストモーションスプリング64は、入力アーム42を制御軸24の周囲で時計回り方向(図10中の矢示F1方向)に付勢している。これにより、ロストモーションスプリング64は、入力アーム42の中間ローラ当接部42aを中間ローラ34に押付けると共に、この中間ローラ34を介してカムローラ32を駆動カム22に押付けている。
また、補助スプリング66は、出力アーム46のばね受部46cとシリンダヘッドHとの間に圧縮状態で装着されている。そして、補助スプリング66は、出力アーム46を反時計回り方向(図10中の矢示F2方向)に付勢している。これにより、補助スプリング66は、出力アーム46のロッカローラ当接部46aをロッカローラ74に押付け、これらの間にがたつきが生じるのを防止している。
(動弁機構の構成)
次に、出力アーム46,48の揺動を吸気弁12,14の開,閉動作に変換する動弁機構68,70について説明する。まず、一側の動弁機構68は、図1に示すように、ロッカアーム72、ロッカローラ74及びラッシュアジャスタ76を備えている。そして、吸気弁12の弁軸16は、ロッカアーム72の一端側に揺動可能に連結されている。ロッカアーム72の他端側はラッシュアジャスタ76によって揺動可能に支持されている。また、ロッカローラ74は、ロッカアーム72の中間部に回転可能に設けられている。
そして、ロッカアーム72は、出力アーム46によってロッカローラ74が押動されたときに、ラッシュアジャスタ76の先端部を支点として揺動し、これによって吸気弁12を開,閉させる。一方、他側の動弁機構70も、一側の動弁機構68と同様に、ロッカアーム78、ロッカローラ及びラッシュアジャスタ(一部のみ図示)を備えている。そして、動弁機構70は、出力アーム48の揺動を吸気弁14の弁軸18に伝達することにより、吸気弁14を開,閉させることができる。
[実施の形態1の動作]
次に、図11ないし図17を参照して、本実施の形態による可変動弁装置10の動作を説明する。なお、2つの弁機構(吸気弁12,14)は同様の開,閉動作を行うので、図11ないし図17では、一側の弁機構(吸気弁12)の動作を例示するものとする。
(大リフト量での開,閉動作)
まず、図11及び図12は、吸気弁12,14のリフト量を大きく設定した状態を示している。具体的に言うと、図11は、大リフト量に設定された吸気弁12,14の閉弁状態を示し、図12は、この吸気弁12,14の開弁状態を示している。
ここで、リフト量を増大させる場合には、リフト量制御用のアクチュエータによって制御軸24を一定の方向(本実施の形態では、反時計回り方向)に回動させる。これにより、可変機構26の各ローラ32,34,36は、アーム部30を介して制御軸24に近づく方向に引張られ、大リフト量となる位置に保持される。この位置において、中間ローラ34,36は、入力アーム42,44の中間ローラ当接部42a,44aの基端側に当接している。
また、吸気弁12,14を開,閉させるために、図7に示す油路60への油圧供給は停止されている。このため、連結切換機構50の可動ピン54は、保持ばね56のばね力によって係合穴52内に係合した状態に保持されている。従って、入力アーム42と出力アーム46、及び入力アーム44と出力アーム48とは、それぞれ連結切換機構50によって連結されている。
この状態で、内燃機関が作動すると、図11、図12に示すように、駆動カム22が回転駆動され、そのプロフィールに追従してカムローラ32が往復運動を行う。このとき、中間ローラ34,36は、カムローラ32と一緒に中間ローラ当接部42a,44aの基端側で往復運動し、これによって入力アーム42,44を大きな振幅で揺動させる。この揺動は、入力アーム42,44と一緒に揺動する出力アーム46,48によってロッカアーム72,78に伝達される。この結果、ロッカアーム72,78が大きな振幅をもって揺動し、吸気弁12,14を大きなリフト量で開,閉させることができる。
(大リフト量での弁休止動作)
次に、図13は、大リフト量で開,閉動作中の吸気弁12,14を休止させた状態を示している。ここで、吸気弁12,14を休止させる場合には、気筒休止制御用の油圧制御回路から油路60(図7参照)に油圧を入力する。この油圧は、油路60,62等を経由して一側と他側の連結切換機構50の係合穴52内にそれぞれ供給される。この結果、各連結切換機構50では、ピストン58が保持ばね56のばね力に抗して可動ピン54を押動し、可動ピン54が係合穴52から離脱する。これにより、入力アーム42と出力アーム46の連結、及び入力アーム44と出力アーム48との連結がそれぞれ解除される。
この連結解除状態では、図11、図13に示すように、中間ローラ34,36の往復運動が入力アーム42,44に伝達されても、入力アーム42,44のみが揺動する。このとき、出力アーム46,48は、制御軸24の周囲で自由状態となるが、補助スプリング66のばね力によってロッカローラ74側に押付けられ、静止した状態に保持される。このように、入力アーム42,44が出力アーム46,48に対して揺動することにより、駆動カム22の入力が吸収される。この結果、駆動カム22の入力はロッカアーム72,78に伝達されなくなり、吸気弁12,14は閉弁した休止状態となる。
(弁休止状態からの復帰)
また、一旦休止させた吸気弁12,14を通常動作に復帰させるときには、図7において、油路60への油圧供給を停止する。油圧の供給が停止された時点で、可動ピン54は、保持ばね56のばね力によって入力アーム42,44(外側支持部42b,44b)の端面に突き当てられた状態となる。そして、可動ピン54は、入力アーム42,44が揺動することによって可動ピン54と係合穴52とが互いに対面する位置関係となったときに、係合穴52内に押込まれて係合する。これにより、入力アーム42,44と出力アーム46,48とは可動ピン54によって連結され、再び一緒に揺動するようになるので、吸気弁12,14は通常の開,閉動作を再開する。
(係合穴52と可動ピン54との位置関係について)
上述した弁休止状態において、入力アーム42,44は、図14に示すように、駆動カム22が1回転する毎に、リフト量の設定状態に応じた揺動範囲θ内で揺動する。この揺動範囲θの基準点は制御軸24の中心Oである。入力アーム42,44の揺動時には、連結切換機構50の係合穴52も可動ピン54に対して揺動範囲θ内で揺動する。しかし、係合穴52と可動ピン54とは、揺動範囲θ内の少なくとも一箇所で両者が互いに対面する位置に設けられている。
このため、吸気弁12,14を休止状態から復帰させるときには、油路60への油圧供給を停止してから駆動カム22が最大でも1回転する間に、係合穴52と可動ピン54とが互いに対面する位置に達する。この対面位置では、可動ピン54を係合穴52内に係合させることができる。
(小リフト量での開,閉動作)
次に、図15及び図16は、吸気弁12,14のリフト量を小さく設定した状態を示している。具体的には、図15は、小リフト量に設定された吸気弁12,14が閉弁した状態を示し、図16は、この吸気弁12,14が開弁した状態を示している。
ここで、リフト量を減少させる場合には、制御軸24をリフト量の増大時とは逆方向(時計回り方向)に回動させる。これにより、可変機構26の各ローラ32,34,36は、アーム部30を介して制御軸24から離れる方向に押動され、小リフト量となる位置に保持される。この位置において、中間ローラ34,36は、入力アーム42,44の中間ローラ当接部42a,44aの先端側に当接している。また、入力アーム42,44と出力アーム46,48とは連結状態となっている。
この状態で、駆動カム22の入力が中間ローラ34,36に伝達されると、中間ローラ34,36は、中間ローラ当接部42a,44aの先端側で往復運動し、これによって入力アーム42,44を小さな振幅で揺動させる。この揺動が動弁機構68,70を介して吸気弁12,14に伝達されることにより、吸気弁12,14を小さなリフト量で開,閉させることができる。
(小リフト量での弁休止動作)
次に、図17は、小リフト量で開,閉動作中の吸気弁12,14を休止させた状態を示している。この吸気弁12,14を休止させる場合には、前述した大リフト量の場合と同様に、油路60に油圧を供給する。この結果、連結切換機構50は、大リフト量の場合と同様の連結解除動作を行う。これにより、入力アーム42,44と出力アーム46,48との連結状態が解除され、吸気弁12,14は休止状態となる。
また、小リフト量での弁休止状態においては、前述した大リフト量での弁休止状態(図14)と比較して、入力アーム42,44の揺動範囲θが狭くなる。従って、この状態でも、連結切換機構50の係合穴52と可動ピン54とは、図14の場合とほぼ同様に、揺動範囲θ内の少なくとも一箇所で互いに対面する。このため、小リフト量の場合でも、駆動カム22が1回転する間には、可動ピン54を係合穴52内に係合させることができる。
[実施の形態1の特徴部分]
本実施の形態では、可変機構26と動弁機構68,70との間に配置される揺動カムアームを、分割型揺動カムアーム38,40として形成し、この揺動カムアーム38,40によって吸気弁12,14の休止状態を実現する構成としている。この場合、連結切換機構50は、吸気弁12,14のリフト量を変化させる可変機構26とは関係なく、入力アーム42,44と出力アーム46,48とを連結することができ、また連結を解除することができる。
このため、連結切換機構50は、任意のリフト量で作動している吸気弁12,14を速やかに休止させることができる。また、休止状態となっている吸気弁12,14を任意のリフト量へと速やかに復帰させることができ、吸気弁12,14の休止及び復帰動作をリフト量の大小に関係なくスムーズに行うことができる。従って、吸気弁12,14の休止や復帰を行うときには、従来技術のように不要なリフト量を経由する必要がないから、リフト量を円滑に制御することができ、また制御の応答性を向上させることができる。
また、本実施の形態では、入力アーム42,44と出力アーム46,48とを、制御軸24の外周側にそれぞれ揺動可能に取付けている。この結果、入力アーム42,44と出力アーム46,48とを制御軸24の周囲で一緒に揺動させたり、これらを制御軸24の周囲で個別に揺動させることができる。従って、制御軸24を支軸として利用することにより、連結及び連結解除が可能な揺動カムアーム38,40を制御軸24の外周側にコンパクトに配置することができる。
これにより、駆動カム22と動弁機構68,70との間には、動力伝達を切換えるための複雑なリンク部品等を配置せずに済むので、装置全体の構造を簡略化することができ、また小型化を促進することができる。さらに、従来の揺動カムアームを用いている可変動弁装置では、この揺動カムアームを分割型の部品に変更することで対応が可能となるから、小規模な変更によって本発明を容易に適用することができる。
また、一側の揺動カムアーム38を構成する入力アーム42と出力アーム46とは、制御軸24と垂直な平面Pを中心として軸方向の両側が対称な形状に形成されている。これにより、中間ローラ34、当接部42a,46a及びロッカローラ74を、制御軸24に対する傾き(ずれ)がない状態で直線状に配置することができる。そして、支持部42b,46bは、これらの部材に対して対称となる位置で当接部42a,46aを支持することができる。
これにより、駆動カム22の入力が揺動カムアーム38に加わるときには、例えば捩れ方向の力やモーメントが揺動カムアーム38に作用するのを回避することができる。従って、揺動カムアーム38を構成する部品のがたつきや耐久性の低下を抑え、剛性を高めることができ、揺動カムアーム38による力の伝達を安定かつ効率的に行うことができる。また、他側の揺動カムアーム40についても、一側の揺動カムアーム38と同様に構成されているので、上述した作用効果を得ることができる。
また、本実施の形態では、一側の弁機構(吸気弁12、揺動カムアーム38、動弁機構68等)と、他側の弁機構(吸気弁14、揺動カムアーム40、動弁機構70等)との間に可変機構26を配置している。このため、可変機構26は、駆動カム22の入力を中央のカムローラ32によって受承しつつ、この入力を両側の中間ローラ34,36によって一側と他側の揺動カムアーム38,40にそれぞれ伝達することができる。
これにより、可変機構26は、駆動カム22から両側の揺動カムアーム38,40への動力伝達を対称な経路によってバランスよく行うことができる。従って、可変機構26は、全体として捩れ方向の力やモーメントを受けることがないから、力の伝達を安定的に行うことができる。また、1つの可変機構26によって2つの弁機構のリフト量を変化させることができ、複数の吸気弁12,14を備えた可変動弁装置10を小型化することができる。
一方、連結切換機構50の可動ピン54を、常時は保持ばね56のばね力によって係合穴52に係合させておき、係合穴52内に油圧を供給したときには、これらの係合状態を解除する構成としている。これにより、内燃機関の始動時には、入力アーム42,44と出力アーム46,48とを連結状態に保持しておくことができ、吸気弁12,14は通常の開,閉動作を行うことができる。従って、内燃機関は、前回の運転が弁休止状態で終了していた場合でも、通常の状態で始動することができ、始動時の運転制御を円滑に行うことができる。
また、連結切換機構50を、係合穴52、可動ピン54、保持ばね56、ピストン58等によって構成したので、係合穴52と可動ピン54とを係合,離脱させるだけで簡単な構造の連結切換機構50を実現することができ、この連結切換機構50を分割型揺動カムアーム38,40にコンパクトに配置することができる。
また、連結切換機構50の係合穴52と可動ピン54とは、入力アーム42,44の揺動範囲θ内の少なくとも1箇所で互いに対面する構成としている。これにより、吸気弁12,14を休止状態から復帰させるときには、復帰のための切換動作を行ってから駆動カム22が1回転する程度の短時間のうちに、可動ピン54を係合穴52内に係合させることができる。従って、吸気弁12,14を休止状態から任意のリフト量へと速やかに復帰させることができる。
また、連結切換機構50を、入力アーム42,44と出力アーム46,48との間に設け、入力アーム42,44の外側支持部42b,44bには、連結切換機構50に油圧を供給する油路62を設けている。この結果、例えば比較的複雑な構造をもつ可変機構26に連結切換機構50を配置したり、この可変機構26に油路62を配置する必要がない。従って、連結切換機構50や油路62の配置スペースを容易に確保することができ、可変動弁装置10の構造を簡略化することができる。
さらに、本実施の形態では、ロストモーションスプリング64と補助スプリング66とを用いる構成としている。これにより、ロストモーションスプリング64は、入力アーム42,44を中間ローラ34,36に押付けることができ、またカムローラ32を駆動カム22に押付けることができる。従って、各ローラ32,34,36と入力アーム42,44とを駆動カム22のプロフィールに追従して円滑に作動させることができる。
また、補助スプリング66は、出力アーム46,48を動弁機構68,70に向けて付勢することができる。これにより、補助スプリング66は、入力アーム42,44と出力アーム46,48との連結が解除されたときに、制御軸24の周囲で自由状態となる出力アーム46,48のがたつき等を防止することができる。
実施の形態2.
次に、図18を参照して、本発明の実施の形態2に係る可変動弁装置の構成を説明する。なお、本実施の形態では、前記実施の形態1と同一の構成要素に同一の符号を付し、その説明を省略するものとする。
[実施の形態2の特徴部分]
本実施の形態による可変動弁装置80は、実施の形態1とほぼ同様に、吸気弁12,14、駆動カム22、制御軸24、可変機構26、一側の分割型揺動カムアーム38、一側の連結切換機構(図示せず)、動弁機構68,70等を備えている。しかし、可変動弁装置80は、実施の形態1で用いた他側の分割型揺動カムアーム40に代えて、非分割型揺動カムアーム82を備えている点で、実施の形態1と構成が異なるものである。
ここで、非分割型揺動カムアーム82は、例えば金属材料によって一体形成され、制御軸24の外周側に揺動可能に設けられている。このため、非分割型揺動カムアーム82の作動時には、当該カムアーム82の全体が制御軸24を中心として一体に揺動する構成となっている。従って、非分割型揺動カムアーム82は、駆動カム22の入力を他側の動弁機構70に対して常に伝達することができる。
このように構成される本実施の形態でも、一側の分割型揺動カムアーム38については、実施の形態1とほぼ同様の作用効果を得ることができる。また、可変機構26の両側に揺動カムアーム38,82が配置されているので、駆動カム22から両側の動弁機構68,70への動力伝達をバランスよく行うことができる。
そして、特に本実施の形態では、他側の揺動カムアームを非分割型揺動カムアーム82によって構成している。このため、一側の分割型揺動カムアーム38の連結状態を解除したときには、一側の吸気弁12だけを閉弁状態で休止させ、他側の吸気弁14は通常の開,閉動作を行うことができる。
この結果、本実施の形態によれば、内燃機関の燃焼室に設けられた2個の吸気ポートのうち、一側の吸気ポートだけを吸気弁12によって閉じた状態に保持することができる。そして、他側の吸気ポートでは、吸気弁14が開,閉することによって燃焼室内に空気を吸込むことができる。従って、燃焼室内に吸入空気の旋回流を発生させるスワール制御等を容易に行うことができ、スワール制御に適用可能な可変動弁装置80を実現することができる。
なお、前記実施の形態1,2では、吸気弁12,14が弁体の具体例を示し、分割型揺動カムアーム38,40が分割型揺動機構の具体例を示している。また、非分割型揺動カムアーム82は非分割型揺動機構の具体例を示している。また、入力アーム42,44、出力アーム46,48は、それぞれ入力部材、出力部材の具体例を示している。また、中間ローラ当接部42a,44a、ロッカローラ当接部46a,48aは、それぞれ第4の発明における入力側当接部、出力側当接部の具体例を示している。また、保持ばね56は、第8の発明における保持手段の具体例を示し、ピストン58は離脱手段の具体例を示している。さらに、ロストモーションスプリング64、補助スプリング66は、それぞれ第11の発明における入力側付勢手段、出力側付勢手段の具体例を示している。
また、実施の形態1では、連結切換機構50の係合穴52を入力アーム42,44に設け、可動ピン54を出力アーム46,48に設ける構成とした。しかし、本発明はこれに限らず、係合穴52を出力アーム46,48に設け、可動ピン54を入力アーム42,44に設ける構成としてもよい。そして、この場合には、連結切換機構50に油圧を供給するための油路を必要に応じて出力アーム46,48に設ける構成としてもよい。
また、実施の形態1では、油圧の供給状態に応じて切換動作を行う油圧作動式の連結切換機構50を例に挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限らず、例えば通電状態に応じて切換動作を行う電動式の連結切換機構を用いる構成としてもよい。
また、実施の形態1,2では、可変動弁装置10,80によって2つの吸気弁12,14を開,閉させる構成とした。しかし、本発明はこれに限らず、例えば単一の弁体、または3つ以上の弁体を可変動弁装置によって開,閉させる構成としてもよい。
また、実施の形態1,2では、可変動弁装置10,80を内燃機関の吸気弁12,14に適用する構成とした。しかし、本発明はこれに限らず、可変動弁装置10,80を内燃機関の排気弁に適用してもよい。さらに、本発明は、内燃機関に限らず、各種の機械に搭載される弁体に広く適用することができる。
本発明の実施の形態1による可変動弁装置の全体構成を示す斜視図である。 可変動弁装置を内燃機関に組付けた状態で示す断面図である。 可変動弁装置の制御軸、可変機構及び分割型揺動カムアームを示す分解斜視図である。 分割型揺動カムアームを組立てた状態と分解した状態でそれぞれ示す斜視図である。 分割型揺動カムアームを制御軸と垂直な面で破断して示す横断面図である。 分割型揺動カムアームを図5中の左側方からみた外観図である。 制御軸、分割型揺動カムアーム及び連結切換機構を制御軸の軸線に沿った面で破断して示す縦断面図である。 図7中の入力アームと出力アームとの連結が解除された状態を示す縦断面図である。 分割型揺動カムアームの近傍を示す図2中の要部拡大図である。 図9中のロストモーションスプリングと補助スプリングの機能を示す説明図である。 可変動弁装置を大リフト量に設定した状態での閉弁動作を示す説明図である。 図11中の可変動弁装置の開弁動作を示す説明図である。 図11中の可変動弁装置の弁休止動作を示す説明図である。 大リフト量での弁休止状態における連結切換機構の動作を示す説明図である。 可変動弁装置を小リフト量に設定した状態での閉弁動作を示す説明図である。 図15中の可変動弁装置の開弁動作を示す説明図である。 図15中の可変動弁装置の弁休止動作を示す説明図である。 本発明の実施の形態2による可変動弁装置の全体構成を示す斜視図である。
符号の説明
10,80 可変動弁装置
12,14 吸気弁(弁体)
16,18 弁軸
22 駆動カム
24 制御軸
26 可変機構
30 アーム部
32 カムローラ
34,36 中間ローラ
38,40 分割型揺動カムアーム(分割型揺動機構)
42,44 入力アーム(入力部材)
42a,44a 中間ローラ当接部(入力側当接部)
42b,44b 外側支持部
42c,44c ばね受部
42d,44d ローラ面
46,48 出力アーム(出力部材)
46a,48a ロッカローラ当接部(出力側当接部)
46b,48b 内側支持部
46c,48c ばね受部
46d,48d カム面
50 連結切換機構
52 係合穴
54 可動ピン
56 保持ばね(保持手段)
58 ピストン(離脱手段)
60,62 油路
64 ロストモーションスプリング(入力側付勢手段)
66 補助スプリング(出力側付勢手段)
68,70 動弁機構
72,78 ロッカアーム
74 ロッカローラ
76 ラッシュアジャスタ
82 非分割型揺動カムアーム(非分割型揺動機構)
H シリンダヘッド
θ 揺動範囲

Claims (12)

  1. 弁体のリフト量を制御するために回動される制御軸と、
    駆動カムの近傍に変位可能に設けられ、前記制御軸の回動角に対応した位置で前記駆動カムのプロフィールに追従して往復運動する可変機構と、
    前記可変機構の往復運動を受けて揺動する入力部材と前記入力部材の揺動を出力する出力部材とを有し、これらの入力部材と出力部材とが互いに連結及び連結解除可能となった分割型揺動機構と、
    前記分割型揺動機構の入力部材と出力部材とを連結した状態と前記連結を解除した状態との間で切換えられる連結切換機構と、
    前記分割型揺動機構の出力部材から出力される揺動を前記弁体の開,閉動作に変換する動弁機構とを備えることを特徴とする可変動弁装置。
  2. 前記分割型揺動機構の入力部材と出力部材とは、前記制御軸の外周側にそれぞれ揺動可能に取付ける構成としてなる請求項1に記載の可変動弁装置。
  3. 前記分割型揺動機構は、前記制御軸と垂直な平面を中心として両側を対称に形成してなる請求項1または2に記載の可変動弁装置。
  4. 前記入力部材は、前記可変機構が当接する入力側当接部と、前記入力側当接部の両側で前記制御軸にそれぞれ揺動可能に支持される2つの外側支持部とを備え、前記出力部材は、前記入力側当接部と重なり合う位置で前記動弁機構と当接する出力側当接部と、前記入力部材の各外側支持部の間で前記制御軸に揺動可能に支持される内側支持部とを備えてなる請求項1,2または3に記載の可変動弁装置。
  5. 前記弁体、前記分割型揺動機構、前記連結切換機構及び前記動弁機構は、前記制御軸の軸方向の一側と他側にそれぞれ設け、前記可変機構は、一側の分割型揺動機構と他側の分割型揺動機構との間で前記制御軸の外周側に取付けられるアーム部と、前記アーム部の先端側に設けられ前記駆動カムが当接するカムローラと、前記カムローラの両側に位置して前記アーム部の先端側に設けられ前記一側の分割型揺動機構と前記他側の分割型揺動機構にそれぞれ当接する2つの中間ローラとを備えてなる請求項1ないし4の何れか1項に記載の可変動弁装置。
  6. 前記弁体、前記分割型揺動機構、前記連結切換機構及び前記動弁機構は、前記制御軸の軸方向の一側に設け、前記制御軸の他側には、非分割型揺動機構と共に前記弁体と前記動弁機構とを設け、前記可変機構は、一側の分割型揺動機構と他側の非分割型揺動機構との間で前記制御軸の外周側に取付けられるアーム部と、前記アーム部の先端側に設けられ前記駆動カムが当接するカムローラと、前記カムローラの両側に位置して前記アーム部の先端側に設けられ前記一側の分割型揺動機構と前記他側の非分割型揺動機構にそれぞれ当接する2つの中間ローラとを備えてなる請求項1ないし4の何れか1項に記載の可変動弁装置。
  7. 前記連結切換機構は、常時は前記入力部材と前記出力部材とを連結状態に保持し、外部から駆動されたときに前記連結状態を解除する構成としてなる請求項1ないし6の何れか1項に記載の可変動弁装置。
  8. 前記弁体は内燃機関に搭載し、前記連結切換機構は内燃機関の作動時に発生する油圧によって駆動する構成としてなる請求項7に記載の可変動弁装置。
  9. 前記連結切換機構は、前記入力部材と前記出力部材のうち一方の部材に設けられた係合穴と、他方の部材に変位可能に設けられ前記係合穴に対して係合,離脱する可動ピンと、常時は前記可動ピンを前記係合穴内に係合した状態に保持する保持手段と、油圧が供給されたときに前記可動ピンを前記保持手段に抗して前記係合穴から離脱させる離脱手段とを備えてなる請求項8に記載の可変動弁装置。
  10. 前記係合穴と可動ピンとは、前記入力部材と前記出力部材とが相対的に揺動するときに、当該揺動の範囲内で互いに対面することが可能な位置に設けてなる請求項9に記載の可変動弁装置。
  11. 前記連結切換機構は、前記入力部材と前記出力部材との間に設けられた油圧作動式の機構であり、前記制御軸には、油圧源から油圧が供給される第1の油路を設け、前記分割型揺動機構には、前記第1の油路と接続され前記連結切換機構に油圧を供給する第2の油路を設けてなる請求項1ないし7の何れか1項に記載の可変動弁装置。
  12. 前記分割型揺動機構は、前記入力部材を前記可変機構に向けて付勢する入力側付勢手段と、前記出力部材を前記動弁機構に向けて付勢する出力側付勢手段とを備えてなる請求項1ないし11の何れか1項に記載の可変動弁装置。
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