JP2007239551A - 内燃機関の可変動弁機構 - Google Patents

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Abstract

【課題】この発明は、弁体の最大リフト量を変化させることのできる内燃機関の可変動弁機構に関し、弁体の作動停止時には、弁体に加えて、カムの入力を伝える機構の主要部をも停止状態とすることを目的とする。
【解決手段】カムからの入力を受けるカムローラ66を揺動軸64を介して制御アーム40に連結させる。カムローラ66との連結・非連結が切り換え得る中間ローラ60,72を、揺動軸58,70を介して制御アーム40に連結させる。中間ローラ60とスライド面88aが接し、中間ローラ72とスライド面90aが接するように、制御アーム40に揺動アーム80,82を組み付ける。全ての制御軸受け穴50,52,54,84,86を貫通するように制御軸92を挿入する。制御軸92と制御アーム40を固定ピン98で固定する。中間ローラ60,72とカムローラ66を非連結として弁停止を実現する。
【選択図】図2

Description

この発明は、内燃機関の可変動弁機構に係り、特に、弁体の最大リフト量を変化させることのできる内燃機関の可変動弁機構に関する。
従来、特開2004−100555号公報に開示されるように、弁体の最大リフト量を変化させるための可変動弁機構が知られている。上記従来の可変動弁機構は、カムと接触するリンク機構を備えている。リンク機構には、ロッカーアームと当接する揺動アームが含まれている。また、揺動アームは、制御軸に固定されており、制御軸を回転させることにより、その姿勢(傾斜角)を変えることができるように構成されている。
上記のリンク機構は、カムからの入力を、揺動アームの揺動に変換し、その揺動をロッカーアームに伝達することができるように構成されている。そして、このリンク機構は、制御軸の回転に伴う揺動アームの姿勢変化を、ロッカーアームに伝達される振幅の大きさに反映させることができるように構成されている。このため、上記従来の可変動弁機構によれば、制御軸を回転させることにより、弁体に発生する最大リフト量を変化させることができる。
特開2004−100555号公報 特開平7−63023号公報 特開平8−61031号公報
内燃機関においては、弁体のリフト量をゼロとすること、つまり、弁体の作動停止が望まれる場合がある。上記従来の可変動弁機構によれば、最大リフト量がゼロとなるまで制御軸を回転させることにより、内燃機関の運転中に、弁体の作動を停止させることができる。
しかしながら、従来の可変動弁機構では、その場合においても、リンク機構はカムの回転と同期した往復運動を続け、また、揺動アームも、ロッカーアームを押圧しない範囲で揺動を続ける。このように、上記従来の可変動弁機構は、弁体の停止時に、カムの入力をロッカーアームに伝えるためのリンク機構を、不必要に動作させ続けるものであった。
この発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、弁体の作動停止時には、弁体に加えて、カムの入力を伝える機構の主要部をも停止状態とすることのできる可変動弁機構を提供することを目的とする。
第1の発明は、上記の目的を達成するため、内燃機関の弁体の最大リフト量を、制御軸の回転位置に応じて変化させることのできる可変動弁機構であって、
カムからの入力を受けて往復運動をする受付部材と、
前記受付部材に連結されることにより、前記受付部材と共に往復運動をする伝達部材と、
前記受付部材と前記伝達部材の連結状態と非連結状態とを切り換える連結切換機構と、
前記受付部材及び前記伝達部材とカム軸との相対位置を、前記制御軸の回転位置に応じて変化させる連結機構と、
前記伝達部材とカム軸との相対位置に応じた最大リフトが前記弁体に生ずるように、前記伝達部材の往復運動を前記弁体の開閉動作に変換する動弁機構と、
を備えることを特徴とする。
また、第2の発明は、第1の発明において、前記連結機構は、前記受付部材と前記伝達部材とが連結されていない状況下で、前記制御軸の回転位置に関わらず、両者の位置関係を連結可能な関係に維持することを特徴とする。
また、第3の発明は、第2の発明において、前記連結機構は、
前記制御軸の回転に連動して、前記受付部材とカム軸の相対位置を変化させる第1連動機構と、
前記制御軸の回転に連動して、前記伝達部材とカム軸の相対位置に、前記受付部材とカム軸の相対位置に生ずるのと同じ変化が生ずるように、前者の相対位置を変化させる第2連動機構と、
を含むことを特徴とする。
また、第4の発明は、第3の発明において、
前記第1連動機構は、前記制御軸の中心から離れた位置に、前記制御軸と一体化されたものとして設けられる第1揺動軸と、当該第1揺動軸を中心として揺動する第1アームとを備え、
前記第2連動機構は、前記制御軸の中心から離れた位置に、前記制御軸と一体化されたものとして、かつ、前記第1揺動軸と同心になるように設けられる第2揺動軸と、当該第2揺動軸を中心として揺動する第2アームとを備え、
前記連結切換機構は、前記第1アームと前記第2アームを連結又は非連結とすることを特徴とする。
また、第5の発明は、第4の発明において、前記連結切換機構は、前記第1揺動軸及び前記第2揺動軸の近傍に配置されることを特徴とする。
また、第6の発明は、第2乃至第5の発明の何れかにおいて、前記連結機構は、
前記受付部材を前記カムに向けて付勢する第1付勢機構と、
前記カムの基準円に接している受付部材との連結を可能とする連結可能位置を、前記伝達部材の可動端とするための支持機構と、
前記伝達部材を前記連結可能位置に向けて付勢する第2付勢機構と、
を含むことを特徴とする。
また、第7の発明は、第6の発明において、前記支持機構は、カム軸に固定されていることを特徴とする。
また、第8の発明は、第7の発明において、前記カム軸の回転に伴って、前記支持機構と前記伝達部材との間に発生する摺動を低減するための摺動低減機構を備えることを特徴とする。
また、第9の発明は、第1乃至第8の発明の何れかにおいて、前記動弁機構は、前記伝達部材と当接しており、前記伝達部材の往復運動に伴って揺動し、前記伝達部材とカム軸との相対位置に応じて基準傾斜角を変化させ、かつ、当該基準傾斜角に応じた最大リフトを前記弁体に発生させる揺動部材を含むことを特徴とする。
また、第10の発明は、第1乃至第9の発明の何れかにおいて、前記連結切換機構は、
前記受付部材と前記伝達部材との連結、非連結を切り換えるピンと、
前記ピンを駆動する油圧機構と、
を含むことを特徴とする。
また、第11の発明は、第10の発明において、
前記連結切換機構は、前記ピンを、前記連結状態を実現する位置に向けて付勢するピン付勢機構を備え、
前記油圧機構は、
機関回転数に応じた油圧を発生させる油圧発生機構と、
前記ピンが、前記非連結状態を実現する位置に向けて付勢されるように、前記油圧発生機構によって生成された油圧を前記ピンに作用させる油圧回路と、を含むことを特徴とする。
また、第12の発明は、第1乃至第11の発明の何れかにおいて、単一の受付部材に対して、前記伝達部材と前記動弁機構と前記弁体との組みが複数組み設けられることを特徴とする。
また、第13の発明は、第12の発明において、前記連結切換機構は、複数の伝達部材のそれぞれに対して一つずつ設けられることを特徴とする。
また、第14の発明は、第12の発明において、前記連結切換機構は、複数の伝達部材の全てが前記受付部材に連結する連結状態と、前記複数の伝達部材の全てが前記受付部材から切り離される非連結状態とを、選択的に実現するものであることを特徴とする。
また、第15の発明は、第1乃至第14の発明の何れかにおいて、前記内燃機関は複数の気筒を備え、
前記動弁機構は、前記非連結状態の下では前記弁体を全閉位置に維持するように設けられ、かつ、
少なくとも一つの気筒においては、前記受付部材、前記伝達部材、前記連結切換機構、前記連結機構、及び前記動弁機構が、内燃機関の運転中に、その気筒に配置される全ての弁体が全閉位置を維持できるような組み合わせで設けられていることを特徴とする。
第1の発明によれば、受付部材と伝達部材とを連結状態とすることで、カムの入力を、弁体の開閉動作に変換することができる。そして、この状態で制御軸を回転させることにより、伝達部材とカム軸との相対位置を変化させ、その結果として、弁体の最大リフトを変化させることができる。また、受付部材と伝達部材とを非連結状態とすることで、伝達部材以降の機構を停止させ、その結果として弁体を停止させることができる。このように、本発明によれば、弁体の作動停止時には、弁体に加えて、カムの入力を伝える機構の主要部をも停止状態とすることができる。
第2の発明によれば、受付部材と伝達部材とが連結されていない状況下でも、制御軸の回転位置に関わらず、両者の位置関係を連結可能な関係に維持することができる。このため、本発明によれば、制御軸の回転位置に制約されることなく、受付部材と伝達部材の連結・非連結を、自由に切り換えることができる。
第3の発明によれば、第1連動機構と、第2連動機構とにより、受付部材とカム軸との相対位置、及び伝達部材とカム軸との相対位置を、制御軸の回転に応じて、それぞれ独立に、かつ同様に変化させることができる。このため、本発明によれば、受付部材と伝達部材が非連結の状態で制御軸が回動されても、両者の位置関係を、連結可能な関係に維持することができる。
第4の発明によれば、受付部材と伝達部材の連結・非連結を、それらに繋がる第1アームと第2アームの間で切り換えることができる。第1アーム及び第2アームは、それぞれカム軸の方向に付勢しておく必要がある。本発明の構成によれば、非連結時にカムに加わる力が、第1アームに作用する付勢力のみとなる。このため、本発明によれば、弁体の停止時にカム周辺に作用する摺動抵抗を十分に小さくすることができる。
第5の発明によれば、連結切換機構を、第1揺動軸及び第2揺動軸の近傍に設けることができる。連結切換機構には、連結状態と非連結状態とを切り換えるためのエネルギを導く必要がある。このようなエネルギを導くための経路は、連結切換機構が第1揺動軸及び第2揺動軸に近いほど、形成が容易となる。このため、本発明によれば、連結切換機構の実現を容易化することができる。
第6の発明によれば、第1付勢機構によって受付部材をカムに向けて付勢することができる。伝達部材は、受付部材から切り離されている場合は、第2付勢機構によって付勢されることにより支持機構に接する位置、つまりカムの基準面に接している受付部材と連結が可能となる連結可能位置に保持される。このため、本発明によれば、受付部材がカムの基準面に接している状況下で、受付部材と伝達部材との連結が可能となることを保証することができる。
第7の発明によれば、伝達部材の可動端を規制する支持機構の位置を、カム軸に固定することで正確に決めることができる。
第8の発明によれば、摺動低減機構によって、カム軸の回転に関わらず、支持機構と伝達部材との間に過度な摺動が生ずるのを確実に防ぐことができる。
第9の発明によれば、伝達部材と当接する揺動部材によって、伝達部材の往復動作を弁体のリフト量に変換することができる。揺動部材は、伝達部材とカム軸との相対位置に応じて基準傾斜角を変化させ、その結果として弁体の最大リフトを変化させる。このため、本発明によれば、制御軸の回転に応じて、弁体に生ずる最大リフト量を確実に変化させることができる。
第10の発明によれば、油圧機構によって駆動されるピンにより、受付部材と伝達部材の連結・非連結を確実に切り換えることができる。
第11の発明によれば、機関回転数に応じて発生する油圧によってピンを非連結の方向に駆動することができる。そして、油圧が低い場合には、ピン付勢機構によって、ピンを連結方向に移動させることができる。このため、本発明によれば、内燃機関の停止時には、受付部材と伝達部材とを連結状態として、弁体が作動し得る状態を作り出すことができる。
第12の発明によれば、単一の受付部材に対して、伝達部材と動弁機構と弁体とが複数組み設けられる。このような構成によれば、一つのカムに対して、作動・停止の切り換えが可能な弁体を複数個割り当てることができる。
第13の発明によれば、連結切換機構が、複数の伝達部材のそれぞれに対して一つずつ設けられるため、複数の弁体の作動・停止を、別個独立に切り換えることができる。
第14の発明によれば、連結切換機構によって、全ての伝達部材の連結・非連結を同時に切り換えることができる。このため、本発明によれば、複数の弁体の作動・停止を、簡単な処理により、一斉に切り換えることができる。
第15の発明によれば、内燃機関が備える複数の気筒のうち、少なくとも一つの気筒につき、作動を停止させることができる。このため、本発明によれば、内燃機関の一部又は全部の気筒停止運転を実現することができる。
実施の形態1.
[実施の形態1の基本構成]
図1は、本発明の実施の形態1の可変動弁機構10の斜視図である。可変動弁機構10は、複数の気筒を有し、かつ、個々の気筒に吸気弁及び排気弁をそれぞれ2つずつ備える多気筒式の内燃機関に組み込まれるものとする。図1に示す可変動弁機構10は、複数気筒のうちの一つに配置される2つの吸気弁12,14を駆動するための機構である。
以下、ここでは、一つの気筒に吸気弁12,14と共に配置される2つの排気弁も、可変動弁機構10と同様の構成を有する可変動弁機構により駆動されるものとする。また、吸気弁を駆動する可変動弁機構、及び排気弁を駆動する可変動弁機構は、内燃機関が備える全ての気筒に組み込まれるものとする。更に、吸気弁12は、内燃機関のリア側に、また、吸気弁14は、内燃機関のフロント側に、それぞれ位置するものとする。
吸気弁12,14は、それぞれ、弁軸16,18を備えている。弁軸16,18は、それぞれ、図示しないバルブスプリングによって、閉弁方向、つまり、図1における上方向に付勢されている。
弁軸16,18の上端は、それぞれ、ロッカーアーム20,22の端部と連結している。ロッカーアーム20,22の他端は、ラッシュアジャスタ24,26により支持されている。つまり、ロッカーアーム20,22は、それぞれ、ラッシュアジャスタ24,26と弁軸16,18とによって支えられている。
ロッカーアーム20,22は、それらの中央部に、それぞれロッカーローラ28,30を備えている。本実施形態の可変動弁機構10は、ロッカーアーム20,22の上に組み付けられており、ロッカーローラ28,30に、カムの押圧力を伝達することができるように構成されている。ロッカーアーム20,22は、上記の押圧力を受けて、ラッシュアジャスタ24,26による支持点を支点として揺動することにより、吸気弁12,14を開閉動作させる。
図2は、可変動弁機構10の分解斜視図である。可変動弁機構10は、制御アーム40を備えている。制御アーム40は、3枚の軸受け板42,44,46を有している。軸受け板42には、小径のアーム軸受け穴48と大径の制御軸受け穴50が設けられている。他の軸受け板44,46にも、同様に、アーム軸受け穴と制御軸受け穴52,54が設けられている。
フロント側の軸受け板42には、フロント中間ローラアーム56が組み付けられる。フロント中間ローラアーム56は、その一端に揺動軸58を備えており、その他端に中間ローラ60を備えている。フロント中間ローラアームは、上記の揺動軸58により、アーム軸受け穴48に、揺動可能に組み付けられる。
中央の軸受け板44には、カムアーム62が組み付けられる。カムアーム62は、その一端に揺動軸64を備えており、その他端にカムローラ66を備えている。カムアーム62は、上記の揺動軸64により、軸受け板44のアーム軸受け穴(図示なし)に、揺動可能に連結される。
リア側の軸受け板46には、リア中間ローラアーム68が組み付けられる。リア中間ローラアーム68は、その一端に揺動軸70を備えており、その他端に中間ローラ72を備えている。リア中間ローラアーム68は、上記の揺動軸70により、軸受け板46のアーム軸受け穴に、揺動可能に組み付けられる。
制御アーム40が有する3つのアーム軸受け穴(48等)は、互いに同心同径の円柱となるように設けられている。このため、フロント中間ローラアーム56、カムアーム62、及びリア中間ローラアーム68は、互いに同心の軸を中心として揺動することができる。
図3は、制御アーム40に、フロント中間ローラアーム56、カムアーム62、及びリア中間ローラアーム68が組み付けられた状態を示す斜視図である。フロント側の中間ローラ60は、フロント中間ローラアーム56の測方に突出するように設けられており、その片側でのみ回転可能に支持されている。同様に、リア側の中間アーム72も、リア中間ローラアーム68の測方に突出するように設けられており、その片側でのみ回転可能に支持されている。
図3に示すように、フロント側の中間ローラ60と、カムローラ66と、リア側の中間ローラ72は、フロント中間ローラアーム56、カムアーム62、及びリア中間ローラアーム68が制御アーム40に組み付けられると、互いに密着し得る状態となる。そして、2つの中間ローラ60,72及びカムローラ66には、それらを連結し、また、非連結とする連結切換機構が内蔵されている(詳細な構成は後述する)。
図3中に符号74を付して示す矢印は、上記の連結切換機構の機能を模式化して示したものである。中間ローラ60,72とカムローラ66とが連結されると、中間ローラ60,72は、何れも、その両側から回転可能に支持された状態となる。また、この場合、フロント中間ローラアーム56と、カムアーム62と、リア中間ローラアーム68とは、一体化された部材として動作する。他方、中間ローラ60,72とカムローラ66が非連結とされると、それらのアーム56,62,68は、別個の部材として動作する。
再び図2を参照して、可変動弁機構10は、フロント側及びリア側の揺動カムアーム80,82を備えている。揺動カムアーム80,82には、それぞれ制御軸受け穴84,86が形成されている。また、揺動カムアーム80,82は、それぞれ、制御軸受け穴84,86の近傍から径方向に伸びる揺動カム部88,90を備えている。以下、揺動カム部88,90の表面(図2における上側の面)をスライド面88a,90aと、また、その裏面をカム面88b,90bと称す。
フロント側の揺動カムアーム80は、制御軸受け穴84が、制御軸受け穴50,52と重なり、かつ、スライド面88aが、フロント側の中間ローラ60に接するように、制御アーム40に組み付けられる。また、リア側の揺動カムアーム82は、制御軸受け穴86が、制御軸受け穴52,54と重なるように、かつ、スライド面90aがリア側の中間ローラ72に接するように制御アーム40に組み付けられる。
可変動弁機構10は、更に、制御軸92を備えている。制御軸92には結合穴94が設けられている。制御アーム40には、中央の軸受け板44の直上部に固定ピン収納溝96が設けられている。制御軸92は、結合穴94の位置と固定ピン収納溝96の位置とが一致するように、制御アームが備える3つの制御軸受け穴50,52,54と、揺動カムアーム80,82に形成されている制御軸受け穴84,86の中に挿入される。この状態で、固定ピン98が、固定ピン収納溝96に収まるように結合穴94に挿入され、かつ、制御アーム40に固定される。その後、制御軸92の両側に、制御軸ベアリング100,102が装着される。
図4は、上記の組み付け工程を経て構成された可変動弁機構10と、その周辺の部材の分解斜視図である。図4に示す可変動弁機構10において、制御アーム40と制御軸92は、固定ピン98によって固定されている。このため、制御軸92が回転すると、制御アーム40にも同様の回転が生ずる。他方、揺動カムアーム80,82は、制御軸92を回転軸として自由に揺動することができるため、制御軸92の回転により姿勢を変えることはない。
図4の下方には、シリンダヘッド軸受け部110,112を示す。シリンダヘッド軸受け部110,112には、制御軸受け部110a,112aと、カム軸受け部110b,112bが形成されている。可変動弁機構10は、フロント側の制御軸受け部110aに制御軸ベアリング100が収納され、かつ、リア側の制御軸受け部112aに制御軸ベアリング102が収納されるように、シリンダヘッドに載置される。
カム軸受け部110b,112bには、ローラ支持器120が載置される。ローラ支持器120は、その内部にカム軸122を保持する半円柱状の部材である。カム軸122は、内燃機関の気筒毎にカム124を備えている。カム124は、基準円124aとカムノーズ124bで構成されている。ローラ支持器120は、気筒毎に、カムノーズ124bとの干渉を避けるための逃がし部126を備えている。
逃がし部126の前後には、フロント側のローラ支持面128、及びリア側のローラ支持面130が形成されている。ローラ支持面128,130は、カム軸122とローラ支持器120が組み付けられた場合に、カム軸122の中心からローラ支持面128,130までの距離が、カム124の基準円124aの半径と等しくなるような曲面に形成されている。つまり、ローラ支持面128,130は、カム軸122がローラ支持器120に組み付けられた場合に、それらの面が、カム124の基準円124aの面と揃うように形成されている。
ローラ支持面128,130の更に前後には、カムベアリングロア部132,134が設けられている。カム軸122は、カムベアリングロア部132,134のみと接触するように、ローラ支持器120に組み込まれる。カムベアリングロア部132,134の上には、カムベアリングアッパ部136,138が装着される。その結果、カム軸122は、カムベアリングロア部132,134と、カムベアリング136,138とによって、回動可能に保持された状態となる。
ローラ支持器120及びカム軸122は、中間ローラ60,72及びカムローラ66と接触するように、シリンダヘッドに搭載される。より具体的には、ローラ支持器120は、ローラ支持面128,130が、それぞれ中間ローラ60,72と接触するように組み付けられる。また、カム軸122は、カム124が、カムローラ66と接触するように組み付けられる。
その後、シリンダヘッド軸受け部110,112に、カムキャップ140,142が固定される。カムキャップ140,142には、それぞれ、制御軸ベアリング100を収納するための制御軸受け部140a,142aと、カムベアリングアッパ部136,138を収納するためのカム軸受け部140b,142bとが形成されている。
[ロストモーションスプリング]
図5は、可変動弁機構10とカム軸122を、カム124を2分割する平面で切断することで得られる断面図である。すなわち、図5には、カムアーム62の底面(断面)及び側面、カムアーム62に支持されているカムローラ66の断面、制御アーム40の中央の軸受け板44の断面、及びカムアーム62の後ろ側に位置する揺動カムアーム82の揺動カム部90及びバネ受け部144等が表されている。
図5に示すように、可変動弁機構10は、カムアーム62を図中上方に付勢するロストモーションスプリング146を備えている。この付勢力は、カムアーム62に支持されているカムローラ66を、カム124に向けて押し付ける力として機能する。
可変動弁機構10は、また、揺動カムアーム82のバネ受け部144を図中下方に付勢するロストモーションスプリング148を備えている。ロストモーションスプリング148の付勢力は、揺動カムアーム82を、制御軸92を中心として、図中反時計回り方向に回転させようとするモーメントを生じさせる。揺動カムアーム82のスライド面90aには、中間ローラ72(図5ではカムローラ66の後ろに隠れている)が置かれている。このため、ロストモーションスプリング148の付勢力は、その中間ローラ72を、カム軸122の方向へ、つまり、ローラ支持器120のローラ支持面130に向けて付勢する力として機能する(図4参照)。
可変動弁機構10は、図5に示されていないフロント側の揺動カムアーム80を付勢するためのロストモーションスプリングも備えている。このため、フロント側の中間ローラ60(図4参照)にも、ローラ支持面128に向かう付勢力が常に作用している。
[連結切換機構の構成]
図6(A)及び図6(B)は、中間ローラ60,72とカムローラ66の連結・非連結を切り換える連結切換機構の構成を説明するための図である。より具体的には、図6(A)及び図6(B)は、シリンダヘッドに搭載した可変動弁機構10及びカム軸122を、カム軸122の中心と、中間ローラ60,72及びカムローラ66の中心とを通る面で切断することにより得られる断面図である。ここに示す断面構造は、カムローラ66が、カム124の基準円に接触している状況下で得られるものである。
図6(A)は、中間ローラ60,72とカムローラ66とが非連結とされた状態を示す。この場合、中間ローラ60,72の位置は、カムローラ66の位置に影響されることなく、ローラ支持面128,130に接する位置に決められる。ローラ支持面128,130は、カム124の基準面と揃っているため、カムローラ66がカム124の基準円に接している場合、中間ローラ60,72の中心は、非連結状態の下でも、カムローラ66の中心と一致する。
図6(A)に示すように、フロント中間ローラアーム56は、中間ローラ60を回転可能に支持するローラピン150を備えている。ローラピン150の中心部には、リターンスプリング152と、第3ピン154が収納されている。第3ピン154の長さは、図6(A)に示す状況下で、その端面がローラピン150の端面と揃うように設計されている。
カムアーム62は、カムローラ66を回転可能に支持するローラピン156を備えている。ローラピン156の中心部には、ローラピン156と同じ長さの第2ピン154が収納されている。図6(A)に示す状況下では、第2ピン158は、その両端面がローラピン156の両端面と揃った状態となる。
リア中間ローラアーム68は、中間ローラ130を回転可能に支持するローラピン160を備えている。ローラピン160の中心部には、第1ピン162が収納されている。また、ローラピン160の内部には、第1ピン162を収納するための円筒状スペースと、その円筒状スペースより径の小さな油路164とが形成されている。油路164には、可変動弁機構10の外部に通じる油路166が連通している。
図6(A)は、油路164に、油圧が供給されていない状態を示している。この場合、第1ピン162、第2ピン158及び第3ピン154は、リターンスプリング152の付勢力により、図中上方側の移動端に移動する。その結果、第1ピン162、第2ピン158及び第3ピン154の境界が、リア中間ローラアーム68、カムアーム62、及びフロント中間ローラアーム56の境界とそれぞれ一致する状態、つまり、カムローラ66が、2つの中間ローラ60,72から離れて単独で揺動し得る状態が実現される。
図6(B)は、油路164に、リターンスプリング152の付勢力に勝る油圧が供給された状態を示している。この場合、第1ピン162、第2ピン158及び第3ピン154は、リターンスプリング152の付勢力に抗って、図中下方側の移動端に移動する。その結果、第1ピン162は、リア中間ローラアーム68のローラピン160と、カムアーム62のローラピン156の双方に挿入された状態となる。また、第2ピン158は、カムアーム62のローラピン156とフロント中間ローラアーム56のローラピン150の双方に挿入された状態となる。この場合、2つの中間ローラ60,72は、カムローラ66と連結され、カムローラ66の動きに合わせて揺動する状態となる。
[実施の形態1の動作]
(制御軸の回転に伴う揺動カムアームの傾斜角変化)
図7は、制御軸92の回転に伴う動作を説明するための図である。可変動弁機構10の制御アーム40は、制御軸92の中心から離れた位置に揺動軸58,64,70を保持しつつ、制御軸92と一体化して動作する部材として機能する。図7では、その機能に着目して、制御アーム40を、制御軸92の中心と揺動軸58とを結ぶ線分で表している。
可変動弁機構10のフロント中間ローラアーム56は、中間ローラ60の動きを、揺動軸58を軸とする揺動のみに制限する機能を有している。図7では、その機能に着目して、フロント中間ローラアーム56を、揺動軸58と中間ローラ60の中心とを結ぶ線分で表している。カムアーム62の機能、及びリア中間ローラアーム68の機能は、フロント中間ローラアーム56の機能と実質的に同じであるため、ここでは、それらの代表例として、フロント中間ローラアーム56の機能を説明する。
図7(A)は、制御アーム40を表す線分が垂直方向からθ1°だけ傾斜している状態を示す。以下、この傾斜角を制御軸92の「回転角」とする。制御軸92の回転角が決まると、揺動軸58の位置が必然的に決定される。そして、揺動軸58の位置が決まれば、中間ローラ60の位置も、必然的に決定される。つまり、図7(A)に示す状況下では、中間ローラ60の位置は、揺動カム部88のスライド面88aに支えられながら、ローラ支持面128(カム124の基準円と同じ曲面)と接し、かつ、揺動軸58からの距離が線分56の長さとなる位置に決定される。
図7(B)は、制御軸92の回転角が、θ1°からθ2°だけ大きくなった場合の状態を示す。揺動軸58の位置は、回転角の変化に伴って、図7(A)に示す場合に比して左側へ移動している。その結果、図7(B)に示す状態では、中間ローラ60の位置が、図7(A)に示す場合に比して、制御軸92に近づいている。尚、この位置の変化は、カムアーム62に支持されているカムローラ66、及びリア中間ローラアーム68に支持されている中間ローラ72にも同様に生ずる。
可変動弁機構10は、スライド面88a上の各点とローラ支持面128(カム124の基準円と同じ曲面)との距離が、その点が制御軸92に近づくほど短くなるように設計されている。このため、中間ローラ60がスライド面88a上を転がって制御軸92に近づく際には、その反動で揺動カム部88は押し下げられる。
図7(A)及び図7(B)は、揺動カム部88が押し下げられた結果、揺動カムアーム80の傾斜角が、θ3°からθ3+θ4°に変化した例を示している。また、この変化は、リア側の揺動カムアーム82の傾斜角にも同様に発生する。このように、本実施形態の可変動弁機構10によれば、制御軸92の回転角を変化させることにより、揺動カムアーム80,82の傾斜角を変化させることができる。
(制御軸の回転に伴う最大リフトの変化)
図8は、制御軸92の回転に伴って吸気弁12,14の最大リフトが変化する様子を説明するための図である。より具体的には、図8(A)は、制御軸92の回転角がθ1である状況下での可変動弁機構10の動作を示す。また、図8(B)は、制御軸92の回転角がθ1+θ2である状況下での可変動弁機構10の動作を示す。
可変動弁機構10において、カムローラ66は、カム124の回転に伴って、カム124の基準円に接する位置を起点とする往復運動を行う。中間ローラ60,72は、カムローラ66と連結されている場合は、カムローラ66と同様の往復運動を行う。つまり、この場合、中間ローラ60,72は、ローラ支持面128,130に接する位置を起点とした往復運動を行う。
図8(A)及び図8(B)中に2点鎖線で示す形状は、中間ローラ60が、往復運動の起点に位置する場合、つまり、カムローラ66がカム124の基準面に接している場合の可変動弁機構10を示している。また、図8(A)及び図8(B)中に実線で示す形状は、カムローラ66がカムノーズに押され、中間ローラ66が、フロント中間ローラアーム56の拘束を受けながら、ほぼ最大変位点まで移動した際の可変動弁機構10を示している。
中間ローラ60が最大変位点まで移動する過程では、揺動カムアーム80の揺動カム部88が押し下げられる。その結果、図8(A)に示す場合は、揺動カムアーム80の傾斜角がθ1から、より大きな角度に変化している。また、図8(B)に示す場合には、その傾斜角が、θ1+θ2から、より大きな角度に変化している。
揺動カムアーム80の傾斜角が増すと、ロッカーローラ30は、揺動カム部88カム面88bに押し下げられる。その結果、ロッカーアーム22により弁軸18が押し下げられて、吸気弁14に開弁方向のリフトが生ずる。ここで、揺動カム部88のカム面88bは、傾斜角が大きくなるほど、傾斜角に増加に対して、ロッカーローラ30に大きな変位が生ずるように形成されている。
このため、図8(A)に示すように、傾斜角の初期値が小さな値(θ1)である場合は、揺動カムアーム80の揺動に対して、ロッカーアーム30にさほど大きな変位が生じない。従って、この場合は、吸気弁14に生ずる最大リフトが小さな値となる。他方、図8(B)に示すように、傾斜角の初期値が大きな値(θ1+θ2)である場合は、揺動カムアーム80の揺動に対して、ロッカーアーム30に大きな変位が生じる。従って、この場合は、吸気弁14に、大きな最大リフトが与えられる。
以上説明した通り、本実施形態の可変動弁機構10によれば、制御軸92の回転角を変化させることにより、吸気弁12の最大リフトを変化させることができる。また、上述した最大リフトの変化は、フロント側の吸気弁12に限らず、リア側の吸気弁14にも同様に生ずる。このため、本実施形態の構成によれば、制御軸92を回転させることにより、2つの吸気弁12,14の最大リフトを、同様に変化させることが可能である。
(非連結状態による弁停止運転)
図9は、連結切換機構(図6参照)の機能を説明するための図である。より具体的には、図9(A)は、連結切換機構が、中間ローラ60,72とカムローラ66とを非連結とした状態での動作を説明するための図である。また、図9(B)は、連結切換機構が、中間ローラ60,72とカムローラ66とを連結した状態での動作を説明するための図である。
図9(A)及び図9(B)において、制御アーム40、フロント中間ローラアーム56、リア中間ローラアーム68、及びカムアーム62は、それらの機能に着目して、それぞれの符号を付した線分により表すこととする。また、これらの図において、括弧を付して示す符号は、他の構成要素と重なることで図示されない状態となっている要素の符号を表している。
可変動弁機構10において、連結切換機構が非連結状態となっている場合は、上述した通り、カムローラ66が、2つの中間ローラ60,72から離れて単独で揺動し得る状態となる。つまり、この場合は、図9(A)に示すように、中間ローラ60,72が、常にローラ支持面128,130に接触した位置に保持される一方で、カムローラ66だけが、カム124のノーズに押されて揺動する状態となる。
中間ローラ60,72がローラ支持面128,130に接した位置を維持する限り、吸気弁12,14は、全閉位置に保持される。このため、可変動弁機構10によれば、連結切換機構を非連結状態とすることで、内燃機関の運転中に、2つの吸気弁12,14を共に停止させることができる。以下、この運転を「弁停止運転」と称す。
可変動弁機構10は、制御軸92の回転位置に応じて吸気弁12,14の最大リフトを変えることができる。このため、例えば、最大リフトがゼロとなる位置まで制御軸92を回転させ得る構造とすれば、中間ローラ60,72が常時カム124の回転と同期して揺動していても、最大リフトがゼロとなるまで制御軸92を回転させることにより、吸気弁12,14の動作は止めることができる。
しかしながら、このような構成によれば、吸気弁12,14の停止時においても、フロント中間ローラアーム56及びリア中間ローラアーム68が揺動を続け、更には、2つの揺動カムアーム80,82も、ロストモーションスプリング148の付勢力に抗って揺動を続けることになる。この場合、無駄な動作を継続させるためだけに、カム124に大きな反力を作用させることになる。
これに対して、本実施形態の構成によれば、弁停止運転中は、動作を継続する要素を、カムローラ66とカムアーム62だけに限ることができる。つまり、本実施形態の可変動弁機構10によれば、弁停止運転中にカム124の作用する反力を、カムアーム62を付勢するロストモーションスプリング146の付勢力だけとすることができる。このため、本実施形態の可変動弁機構10によれば、最大リフトをゼロとすることで弁停止運転を実現する機構に比べて、内燃機関の燃費特性を改善することができる。
更に、最大リフトをゼロとすることで弁停止運転を実現しようとした場合は、大リフト運転の実行中に、即座に弁停止運転を開始することはできない。また、弁停止運転からの復帰時に、即座に大リフト運転を開始することもできない。
これに対して、本実施形態の可変動弁機構10では、吸気弁12,14にどのような最大リフトが生じているかに関わらず、連結切換機構の状態を反転させるだけで、通常の運転状態から、即座に弁停止運転を開始することができる。また、本実施形態の可変動弁機構10によれば、以下に説明する理由により、弁停止運転からの復帰時に、吸気弁12,14に任意の最大リフトを即座に与えることができる。
すなわち、本実施形態の可変動弁機構10によれば、非連結状態の下で、カムローラ66は、揺動軸64の中心からの距離が、カムアーム62によって拘束された条件下で揺動を続ける。そして、中間ローラ60,72は、それぞれ、揺動軸58,70からの距離が、フロント或いはリアの中間ローラアーム56,68によって拘束された状態で、ローラ支持面128,130との接触を維持する。この場合、制御軸92の回転角がどのように変化しても、カムローラ66がカム124の基準円に接する際には、中間ローラ60,72の中心軸とカムローラ66の中心軸とが一致し、それらが連結可能な状態となる。
このため、本実施形態の可変動弁機構10によれば、非連結状態の下で、制御軸92がどのように動いたとしても、即座に連結状態を復元することができる。そして、非連結状態の下で、制御軸92の回転角を予め所望の角度としておけば、弁停止運転からの復帰後に、吸気弁12,14に、即座に所望の最大リフトを与えることができる。
[その他の効果]
(気筒休止運転)
本実施形態の内燃機関は、上述した通り、複数の気筒を備えている。また、この内燃機関が備える全ての弁体(吸気弁及び排気弁)は、可変動弁機構10、或いはこれと同じ構成の可変動弁機構によって駆動される。このため、本実施形態の内燃機関によれば、一部の気筒の弁体を全て停止させることにより一部気筒休止運転を実現することができる。更に、全ての気筒の弁体を全て停止させることにより、全気筒休止運転を実現することができる。
(中間ローラアームの剛性)
本実施形態の可変動弁機構10では、フロント中間ローラアーム56、及びリア中間ローラアーム68が、それぞれ、中間ローラ60,72を片側のみで支える片持ち構造とされている。このような構造を取りつつ、可変動弁機構10は、それらのアーム56,68に大きな剛性を持たせることなく実現することができる。
すなわち、可変動弁機構10においては、連結切換機構ば非連結状態である場合は、中間ローラ60,72が、ローラ支持面128,130に接した状態を維持する。この際、吸気弁12,14は全閉状態に維持されるため、フロント中間ローラアーム56及びリア中間ローラアーム68に大きなバルブスプリング力が作用することがない。
また、揺動カムアーム80,82に作用しているロストモーションスプリング148の付勢力は、揺動カム部88,90とローラ支持面128,130との間に中間ローラ60,72を挟み込む力として働くだけで、フロント中間ローラアーム56及びリア中間ローラアーム68に、何ら力を加えない。このため、可変動弁機構10は、非連結状態の下では、それらの中間ローラアーム56,68が大きな剛性を有していなくても適正に動作することができる。
連結切換機構が連結状態となると、中間ローラ60は、フロント中間ローラアーム56とカムアーム62とによって、両側から支えられた状態となる。同様に、連結状態では、中間ローラ72は、リア中間ローラアーム68とカムアーム62とによって、両側から支えられた状態となる。つまり、連結状態では、中間ローラ60,72の片持ち構造が解消される。このため、フロント及びリアの中間ローラアーム56,68に大きな剛性が与えられていなくても、可変動弁機構10は、連結状態日の下でも適正に動作することができる。
[実施の形態1の変形例]
(連結切換機構の第1変形例)
ところで、上述した実施の形態1における連結切換機構は、油圧が抜かれた場合に非連結状態、つまり弁停止の状態を実現し、油圧の供給を受けることで連結状態を実現するように構成されているが、その構成はこれに限定されるものではない。すなわち、連結切換機構は、油圧が抜かれた場合に連結状態を実現するように構成してもよい。
図10は、油圧が抜かれることにより連結状態を実現する連結切換機構の一例を示す図である。図10に示す構成は、第1ピン162及び第3ピン154が、それぞれ第1ピン170及び第3ピン172に置き換えられている点を除いて、図6に示す構成と同様である。また、第1ピン170及び第3ピン172は、長さが異なる点を除き、図6に示す第1ピン162及び第3ピン154と同様である。
図10は、油路164から油圧が抜かれた状態を示している。この場合、第1ピン170,第2ピン158及び第3ピン172は、リターンスプリング152に付勢されることにより、図中上方の移動端まで移動する。図10に示す連結切換機構は、上記の状況下で、第2ピン158が中間ローラ72のローラピン160とカムローラ66のローラピン156の双方に渡って延在しし、かつ、第3ピン172が、カムローラ66のローラピン156と中間ローラ60のローラピン150の双方に渡って延在するように構成されている。このため、図10に示す連結切換機構によれば、油路164から油圧を抜くことで、連結状態を実現することができる。
図10に示す構成において、油路164に適当な油圧が供給されると、第1ピン170、第2ピン158及び第3ピン172は、リターンスプリング152の付勢力に抗って、図中下方の移動端まで移動する。図10に示す機構は、この場合に、第1ピン170と第2ピン158の境界が、ローラピン160とローラピン156の境界に一致し、かつ、第2ピン158と第3ピン172の境界が、ローラピン156とローラピン150の境界に一致するように構成されている。このため、図10に示す連結切換機構によれば、油路164に油圧を供給することで、非連結状態を実現することができる。
油路164への油圧供給は、内燃機関の油圧ポンプを圧力源として行うことができる。この場合、油圧ポンプが停止する内燃機関の停止時には、供給源の油圧が低下することになる。図6に示す連結切換機構では、内燃機関の停止時に、吸気弁12,14が動作し得る状態(連結状態)を維持するためには、油圧ポンプが停止した状態で、油路164の圧力を維持しておくことが必要である。これに対して、図10に示す連結切換機構によれば、油路164の油圧を抜いておくことで、内燃機関の停止時に、吸気弁12,14が動作し得る状態(連結状態)を維持することができる。このため、図10に示す連結切換機構は、内燃機関の始動時における信頼性を確保するうえで、図6に示す機構に比して優れている。
(連結切換機構の第2変形例)
図11は、連結切換機構の第2の変形例の構成を説明するための図である。図6及び図11に示す連結切換機構は、何れも、2つの中間ローラ60,72と、カムローラ66との連結・非連結を常に一緒に切り換えるものである。これに対して、図11に示す連結切換機構は、中間ローラ60とカムローラ66との連結状態、及び中間ローラ72とカムローラ66との連結状態を、別個独立に切り換えるための機構である。
図11に示す機構は、カムローラ66のローラピン180の中に、2つの独立したピン収納空間182,184を備えている。ピン収納空間182,184には、それぞれ、リターンスプリング186,188が収納されており、かつ、第1ピン190,192が挿入されている。
フロント側の中間ローラ60のローラピン194には、第2ピン195と第1ピン190の一端とを収納するピン収納空間、並びに、その空間に通じる油路196が形成されている。同様に、リア側の中間ローラ72のローラピン198には、第2ピン199と第1ピン192の一端とを収納するピン収納空間、並びに、その空間に通じる油路200が形成されている。2つの油路196,200には、独立した油路202,204から、独立に油圧を供給することができる。
図11は、油路196,200に油圧が供給されていない状態を示す。この場合、第1ピン190及び第2ピン195が、リターンスプリング182の付勢力により、図中下方の移動端に保持される。また、第1ピン192及び第2ピン199は、リターンスプリング184の付勢力により図中上方の移動端に保持される。図11に示す連結切換機構は、この場合に、第1ピン190が2つのローラピン180,194の双方に渡って延在し、かつ、第1ピン192が2つのローラピン180,198の双方に渡って延在するように構成されている。
油路196に油圧が供給されると、第1ピン190及び第2ピン195は、リターンスプリング182の付勢力に抗って、図中上方の移動端まで移動する。図11に示す連結切換機構は、この場合に、第1ピン190と第2ピン195の境界が、2つのローラピン194,180の境界と一致するように構成されている。このため、この機構によれば、油路196に油圧を供給することで、フロント側の中間ローラ60とカムローラ66とを、非連結の状態とすることができる。
同様の原理により、油路200に油圧が供給されると、リア側の中間ローラ72とカムローラ66とが非連結の状態となる。このため、図11に示す連結切換機構によれば、油路196,200の油圧を適当に調整することにより、フロント側の連結・非連結と、リア側の連結・非連結を、別個独立に切り換えることができる。
可変動弁機構10に、図11に示す連結切換機構を組み込むこととすると、2つの吸気弁12,14を共に作動させる状態(通常運転状態)、それらを共に停止させる状態(両弁停止状態)、それらの一方のみを停止させる状態(片弁停止状態)を、適宜実現することができる。この場合、内燃機関において、上述した一部気筒休止運転及び全気筒休止運転に加えて、一部又は全部の気筒を対象とした片弁停止運転を実現することができる。片弁停止運転によれば、筒内にスワールを発生させることができるため、燃焼の改善を図ることができる。
(連結切換機構の第3変形例)
図6又は図10に示す連結切換機構は、2つの吸気弁12,14を共に作動させる通常運転状態と、それらを共に停止させる両弁停止状態とを選択的に実現する機構である。これに対して、図11に示す連結切換機構によれば、2つの吸気弁12,14の一方のみを停止させる片弁停止状態を実現することが可能である。
しかしながら、片弁停止状態を実現するための機構は、図11に示す機構に限られるものではない。例えば、図6に示す構成において、第1ピン154と第2ピン158とを一体化させれば、或いは、第2ピン158と第3ピン162とを一体化させれば、片弁停止状態を実現することが可能となる。同様に、図10の示す構成において、第1ピン170と第2ピン158とを一体化させれば、或いは、第2ピン158と第3ピン172とを一体化させれば、片弁停止状態を実現することが可能である。
(ローラ支持面の変形例)
本実施形態の可変動弁機構10においては、連結切換機構が非連結状態である場合に、中間ローラ60,72の位置を、カム124の基準円に接するカムローラ66の位置と合わせておくことが必要である。この要求を満たすために、実施の形態1では、カム軸122にローラ支持器120を装着して、中間ローラ60,72と対向する位置に、ローラ支持面128,130を設けることとしている。
ローラ支持器120は、その内部に、カムベアリングロア部132,134を内蔵しており、シリンダヘッド軸受け部110,112に固定される。このため、ローラ支持面128,130は、カム軸122の回転に関わらず、静止状態を維持することができる。
上述した実施の形態1において、ローラ支持器120は、非連結状態の下で中間ローラ60,72の位置を決める機能を果たしていると共に、その際に、カム軸122の回転を中間ローラ60,72に伝えない機能を実現している。そして、上述した2つの機能を実現することができれば、ローラ支持器120は、他の構成物に置き換えることが可能である。
図12は、ローラ支持器120に代えて用いることのできる他の構成を説明するための図である。図12において、カム軸122には、カム124の両側において、回転吸収ローラ210,212が装着されている。回転吸収ローラ210,212は、カム124の基準円と同じ半径を有していると共に、カム軸122の回りを回転することができる。また、回転吸収ローラ210,212は、中間ローラ60,72と対応する位置に配置されている。
図12に示す構成によれば、回転吸収ローラ210,212は、ローラ支持面128,130と同様に、非連結状態の下で、カム軸122の回転を伝えることなく、中間ローラ60,72の位置を、カム124の基準円に接するカムローラ66と重なる位置に拘束することができる。このため、図12に示す構成によれば、ローラ支持器120に比して簡単な構成で、ローラ支持器120と同様の機能を実現することができる。
(連結切換機構の位置)
上述した実施の形態1では、連結切換機構を、中間ローラ60,72及びカムローラ66の中に設けることとしている。しかしながら、連結切換機構を設ける位置は、その位置に限定されるものではない。例えば、連結切換機構は、フロント中間ローラアーム56、カムアーム62、及びリア中間ローラアーム68の途中、より好ましくは、揺動軸58,64,70の近傍に設けることとしてもよい。
連結切換機構を駆動するためには、油路164に油圧を供給するための油路166を設ける必要がある。このような油路168の形成は、連結切換機構が、揺動軸58,64,70に近づくほど容易となる。このため、連結切換機構を、中間ローラ60,72及びカムローラ66の中から、より揺動軸58,64,70に近い位置に移せば、油路166の形成を容易にすることができる。
また、連結切換機構は、ある程度の重量を有しており、その位置が揺動軸58,64,70から離れるほど、フロント及びリアの中間ローラアーム56,68、並びにカムアーム62の慣性モーメントが大きくなる。そして、それらの慣性モーメントが大きいほど、慣性質量が大きくなり、その結果、ロストモーション反力も増大して、それらの揺動により消費されるエネルギが大きくなる。このため、連結切換機構を揺動軸58,64,70の近傍に設ける構成によれば、エネルギロスの低減を図り、内燃機関の燃費特性を改善するうえで有効である。
尚、上述した実施の形態1においては、カムローラ66が前記第1の発明における「受付部材」に、中間ローラ60,72が前記第1の発明における「伝達部材」に、第1乃至第3ピン162,158,154、リターンスプリング152、ローラピン150,156,160が前記第1の発明における「連結切換機構」に、フロント及びリアの中間ローラアーム56,68、カムアーム62、及び制御アーム40が前記第1の発明における「連結機構」に、揺動カムアーム80,82及びロッカーアーム20,22が前記第1の発明における「動弁機構」に、それぞれ相当している。
また、上述した実施の形態1においては、カムアーム62及び制御アーム40が前記第3の発明における「第1連動機構」に、フロント及びリアの中間ロアアーム56,68及び制御アーム40が前記第3の発明における「第2連動機構」に、それぞれ相当している。
また、上述した実施の形態1においては、揺動軸64が前記第4の発明における「第1揺動軸」に、カムアーム62の本体が前記第4の発明における「第1アーム」に、揺動軸58,70が前記第4の発明における「第2揺動軸」に、フロント及びリアの中間ローラアーム56,68の本体が前記第4の発明における「第2アーム」に、それぞれ相当している。
また、上述した実施の形態1においては、カムアーム62を付勢するロストモーションスプリング146が前記第6の発明における「第1付勢機構」に、ローラ支持面128,130が前記第6の発明における「支持機構」に、ロストモーションスプリング148が前記第6の発明における「第2付勢機構」に、それぞれ相当している。
また、上述した実施の形態1においては、ローラ支持器120に内蔵されているカムベアリングロア部132,134が、前記第8の発明における「摺動低減機構」に相当している。
また、上述した実施の形態1においては、揺動カムアーム80,82が、前記第9の発明における「揺動部材」に相当している。
また、上述した実施の形態1においては、第1乃至第3ピン162,158,154が前記第10の発明における「ピン」に、油路164が前記第10の発明における「油圧機構」に、それぞれ相当している。
また、上述した実施の形態1においては、連結切換機構を図10に示す構成とすることで、リターンスプリング152によって前記第11の発明における「ピン付勢機構」を実現し、油路166に油圧を供給する油圧ポンプにより前記第11の発明における「油圧発生機構」を実現し、油路164により前記第11の発明における「油圧回路」を実現することができる。
また、上述した実施の形態1においては、連結切換機構を、図6、図10又は図11に示す構成とすることで、前記第13又は第14の発明における「連結切換機構」を実現することができる。
また、上述した実施の形態1においては、複数の気筒を有する内燃機関のうち、少なくとも一つの気筒について、全ての弁体の駆動源を、可変動弁機構10、或いはこれと同様の構造を有する可変動弁機構とすることで、前記第15の発明における可変動弁機構を実現することができる。
本発明の実施の形態1の可変動弁機構の斜視図である。 本発明の実施の形態1の可変動弁機構の分解斜視図である。 本発明の実施の形態1の可変動弁機構の構成要素である制御アームに、フロント中間ローラアーム、カムアーム、及びリア中間ローラアームが組み付けられた状態を示す斜視図である。 本発明の実施の形態1の可変動弁機構と、その周辺の部材の分解斜視図である。 本発明の実施の形態1の可変動弁機構とカム軸を、カムを2分割する平面で切断することで得られる断面図である。 本発明の実施の形態1の可変動弁機構が備える連結切換機構の構成を説明するための図である。 本発明の実施の形態1の可変動弁機構において、制御軸の回転に伴って生ずる動作を説明するための図である。 本発明の実施の形態1の可変動弁機構が、制御軸の回転に伴って吸気弁の最大リフトを変化させる様子を説明するための図である。 図6に示す連結切換機構の機能を説明するための図である。 本発明の実施の形態1の可変動弁機構に組み込み可能な連結切換機構の第1変形例の構成を説明するための図である。 本発明の実施の形態1の可変動弁機構に組み込み可能な連結切換機構の第2変形例の構成を説明するための図である。 図1に示すローラ支持器に置き換えて用いることのできる構成を説明するための図である。
符号の説明
10 可変動弁機構
12,14 吸気弁
20,22 ロッカーアーム
40 制御アーム
56 フロント中間ローラアーム
58,64,70 揺動軸
60,72 中間ローラ
62 カムアーム
68 リア中間ローラアーム
80,82 揺動カムアーム
88,90 揺動カム部
92 制御軸
120 ローラ支持面
122 カム軸
124 カム
124a 基準円
132,134 カムベアリングロア部
146,148 ロストモーションスプリング
152 リターンスプリング
154;172 第3ピン
158;195,199 第2ピン
162;170;190,192 第1ピン
164;196,200 油路
210,212 ローラ

Claims (15)

  1. 内燃機関の弁体の最大リフト量を、制御軸の回転位置に応じて変化させることのできる可変動弁機構であって、
    カムからの入力を受けて往復運動をする受付部材と、
    前記受付部材に連結されることにより、前記受付部材と共に往復運動をする伝達部材と、
    前記受付部材と前記伝達部材の連結状態と非連結状態とを切り換える連結切換機構と、
    前記受付部材及び前記伝達部材とカム軸との相対位置を、前記制御軸の回転位置に応じて変化させる連結機構と、
    前記伝達部材とカム軸との相対位置に応じた最大リフトが前記弁体に生ずるように、前記伝達部材の往復運動を前記弁体の開閉動作に変換する動弁機構と、
    を備えることを特徴とする内燃機関の可変動弁機構。
  2. 前記連結機構は、前記受付部材と前記伝達部材とが連結されていない状況下で、前記制御軸の回転位置に関わらず、両者の位置関係を連結可能な関係に維持することを特徴とする請求項1記載の内燃機関の可変動弁機構。
  3. 前記連結機構は、
    前記制御軸の回転に連動して、前記受付部材とカム軸の相対位置を変化させる第1連動機構と、
    前記制御軸の回転に連動して、前記伝達部材とカム軸の相対位置に、前記受付部材とカム軸の相対位置に生ずるのと同じ変化が生ずるように、前者の相対位置を変化させる第2連動機構と、
    を含むことを特徴とする請求項2記載の内燃機関の可変動弁機構。
  4. 前記第1連動機構は、前記制御軸の中心から離れた位置に、前記制御軸と一体化されたものとして設けられる第1揺動軸と、当該第1揺動軸を中心として揺動する第1アームとを備え、
    前記第2連動機構は、前記制御軸の中心から離れた位置に、前記制御軸と一体化されたものとして、かつ、前記第1揺動軸と同心になるように設けられる第2揺動軸と、当該第2揺動軸を中心として揺動する第2アームとを備え、
    前記連結切換機構は、前記第1アームと前記第2アームを連結又は非連結とすることを特徴とする請求項3記載の内燃機関の可変動弁機構。
  5. 前記連結切換機構は、前記第1揺動軸及び前記第2揺動軸の近傍に配置されることを特徴とする請求項4記載の内燃機関の可変動弁機構。
  6. 前記連結機構は、
    前記受付部材を前記カムに向けて付勢する第1付勢機構と、
    前記カムの基準円に接している受付部材との連結を可能とする連結可能位置を、前記伝達部材の可動端とするための支持機構と、
    前記伝達部材を前記連結可能位置に向けて付勢する第2付勢機構と、
    を含むことを特徴とする請求項2乃至5の何れか1項記載の内燃機関の可変動弁機構。
  7. 前記支持機構は、カム軸に固定されていることを特徴とする請求項6記載の内燃機関の可変動弁機構。
  8. 前記カム軸の回転に伴って、前記支持機構と前記伝達部材との間に発生する摺動を低減するための摺動低減機構を備えることを特徴とする請求項7記載の内燃機関の可変動弁機構。
  9. 前記動弁機構は、前記伝達部材と当接しており、前記伝達部材の往復運動に伴って揺動し、前記伝達部材とカム軸との相対位置に応じて基準傾斜角を変化させ、かつ、当該基準傾斜角に応じた最大リフトを前記弁体に発生させる揺動部材を含むことを特徴とする請求項1乃至8の何れか1項記載の内燃機関の可変動弁機構。
  10. 前記連結切換機構は、
    前記受付部材と前記伝達部材との連結、非連結を切り換えるピンと、
    前記ピンを駆動する油圧機構と、
    を含むことを特徴とする請求項1乃至9の何れか1項記載の内燃機関の可変動弁機構。
  11. 前記連結切換機構は、前記ピンを、前記連結状態を実現する位置に向けて付勢するピン付勢機構を備え、
    前記油圧機構は、
    機関回転数に応じた油圧を発生させる油圧発生機構と、
    前記ピンが、前記非連結状態を実現する位置に向けて付勢されるように、前記油圧発生機構によって生成された油圧を前記ピンに作用させる油圧回路と、を含むことを特徴とする請求項10記載の内燃機関の可変動弁機構。
  12. 単一の受付部材に対して、前記伝達部材と前記動弁機構と前記弁体との組みが複数組み設けられることを特徴とする請求項1乃至11の何れか1項記載の内燃機関の可変動弁機構。
  13. 前記連結切換機構は、複数の伝達部材のそれぞれに対して一つずつ設けられることを特徴とする請求項12記載の内燃機関の可変動弁機構。
  14. 前記連結切換機構は、複数の伝達部材の全てが前記受付部材に連結する連結状態と、前記複数の伝達部材の全てが前記受付部材から切り離される非連結状態とを、選択的に実現するものであることを特徴とする請求項12記載の内燃機関の可変動弁機構。
  15. 前記内燃機関は複数の気筒を備え、
    前記動弁機構は、前記非連結状態の下では前記弁体を全閉位置に維持するように設けられ、かつ、
    少なくとも一つの気筒においては、前記受付部材、前記伝達部材、前記連結切換機構、前記連結機構、及び前記動弁機構が、内燃機関の運転中に、その気筒に配置される全ての弁体が全閉位置を維持できるような組み合わせで設けられていることを特徴とする請求項1乃至14の何れか1項記載の内燃機関の可変動弁機構。
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