JP2006336737A - 電磁駆動弁 - Google Patents

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Abstract

【課題】 簡易な構成で、初期駆動が容易に行なわれる電磁駆動弁を提供する。
【解決手段】 電磁駆動弁10は、回転自在に支持された支持部23および33を有し、支持部23および33を中心に開弁位置と閉弁位置との間で揺動運動する開弁側可動子21および閉弁側可動子31と、モノコイルであるコイル42を有し、開弁側可動子21と閉弁側可動子31との間に配置された電磁石40とを備える。開弁側可動子21および閉弁側可動子31は、電磁力が作用されていない状態で、開弁位置と閉弁位置との間の中間位置に保持されている。コイル42への電流供給により、開弁側可動子21および閉弁側可動子31に、開弁位置および閉弁位置に運動させる方向の電磁力がそれぞれ作用する。開弁側可動子21を形成する材料の透磁率と、閉弁側可動子31を形成する材料の透磁率とが異なる。
【選択図】 図1

Description

この発明は、一般的には、電磁駆動弁に関し、より特定的には、モノコイルから構成された電磁石を備える電磁駆動弁に関する。
従来の電磁駆動弁に関して、たとえば、特開平5−106414号公報には、バルブの初期駆動力を増大させることを目的とした電磁駆動バルブが開示されている(特許文献1)。特許文献1に開示された電磁駆動バルブは、可動部に設けられた可動線輪と、電磁コアに巻回された電磁コイルとを備える。初期駆動時、可動線輪への通電によって、バルブの推力を発生させるとともに、電磁コイルへの通電によって、その推力を高めるような磁力線を可動線輪に作用させる。
特開平5−106414号公報
回転駆動式と呼ばれる電磁駆動弁は、回転自在に支持された支持部を支点に、開弁位置と閉弁位置との間で揺動運動する第1および第2の可動子と、第1の可動子と第2の可動子との間に配置された電磁石とを備える。始動前、第1および第2の可動子は、開弁位置と閉弁位置との間の中間位置に保持されており、電磁石で発生する電磁力を第1および第2の可動子に作用させることによって、電磁駆動弁を初期駆動させる。
しかしながら、電磁石が、モノコイル(連続する一続きのコイル)から構成されている場合、モノコイルに電流供給すると、第1の可動子と第2の可動子とに等しい大きさの電磁力が作用する。この場合、第1および第2の可動子が、中間位置に静止したままとなり、電磁駆動弁を初期駆動させることができない。一方、上記の特許文献1に開示された電磁駆動バルブでは、初期駆動力を増大させるため電磁コイルが設けられているが、構造が複雑になったり大型化するおそれが生じる。
そこでこの発明は、上記の課題を解決することであり、簡易な構成で、初期駆動が容易に行なわれる電磁駆動弁を提供することである。
この発明の1つの局面に従った電磁駆動弁は、回転自在に支持された支持部を有し、支持部を中心に開弁位置と閉弁位置との間で揺動運動する第1および第2の可動子と、モノコイルを有し、第1の可動子と第2の可動子との間に配置された電磁石とを備える。第1および第2の可動子は、電磁力が作用されていない状態で、開弁位置と閉弁位置との間の中間位置に保持されている。モノコイルへの電流供給により、第1および第2の可動子に、開弁位置および閉弁位置に運動させる方向の電磁力がそれぞれ作用する。第1の可動子を形成する材料の透磁率と、第2の可動子を形成する材料の透磁率とが異なる。
なお、モノコイルとは、連続する一続きのコイルを指す(以下に続くモノコイルに関しても、同様に理解する)。モノコイルに電流供給すると、第1および第2の可動子のそれぞれに、開弁位置および閉弁位置に運動させる方向の電磁力が同時に作用する。また、開弁位置と閉弁位置との間の中間位置とは、開弁位置からの距離と閉弁位置からの距離とが等しくなる、開弁位置と閉弁位置との中心位置を指す(以下に続く中間位置に関しても、同様に理解する)。この中間位置では、第1の可動子および電磁石の間の隙間と、第2の可動子および電磁石の間の隙間とが、等しい大きさとなる。
このように構成された電磁駆動弁によれば、第1および第2の可動子のいずれか一方で、磁束が流れ易くなり、第1および第2の可動子のいずれか他方で磁束が流れ難くなる。このため、モノコイルへの電流供給により、磁束の流れ易い可動子に対して相対的に大きい電磁力が作用し、磁束の流れ難い可動子に対して相対的に小さい電磁力が作用する。これにより、第1および第2の可動子は、始動前に保持された中間位置から、開弁位置および閉弁位置のいずれか一方の側に揺動し始める。したがって、本発明によれば、簡易な構成で、電磁駆動弁の初期駆動を容易に行なうことができる。
また電磁石は、モノコイルが巻回され、第1および第2の可動子のそれぞれとの間で磁束が流れる第1および第2のコア部をさらに有する。好ましくは、第1の可動子を形成する材料の透磁率が、第2の可動子を形成する材料の透磁率よりも大きい場合、第1のコア部を形成する材料の透磁率は、第2のコア部を形成する材料の透磁率よりも大きい。第1の可動子を形成する材料の透磁率が、第2の可動子を形成する材料の透磁率よりも小さい場合、第1のコア部を形成する材料の透磁率は、第2のコア部を形成する材料の透磁率よりも小さい。
このように構成された電磁駆動弁によれば、第1の可動子に作用する電磁力は、第1の可動子と第1のコア部との間に形成される磁気回路上を、磁束が流れることによって発生し、第2の可動子に作用する電磁力は、第2の可動子と第2のコア部との間に形成される磁気回路上を、磁束が流れることによって発生する。このため、第1および第2の可動子を形成する材料の透磁率の大小関係に合わせて、第1および第2のコア部を形成する材料の透磁率に違いを設けることによって、第1の可動子に作用する電磁力と第2の可動子に作用する電磁力との間に、より確実に差を設けることができる。
また、電磁駆動弁は、内燃機関に搭載され、燃焼室と排気ポートとの間の開閉に用いられている。電磁駆動弁は、第1および第2の可動子に連結され、第1および第2の可動子の閉弁位置から開弁位置への運動に伴って、燃焼室と排気ポートとの間を遮蔽する位置から燃焼室内へと移動する駆動弁をさらに備える。好ましくは、第1の可動子を形成する材料の透磁率は、第2の可動子を形成する材料の透磁率よりも大きい。
このように構成された電磁駆動弁によれば、駆動弁が閉弁位置から開弁位置へと移動する時(以下、単に開弁時とも呼ぶ)、駆動弁には、内燃機関の爆発工程によって発生した燃焼室内のシリンダ内圧が作用する。これに対して、本発明では、電磁駆動弁の始動後においても、第1の可動子に作用する開弁位置に運動させる方向の電磁力が、第2の可動子に作用する閉弁位置に運動させる方向の電磁力よりも大きくなる。このため、開弁時に十分に大きい電磁力を得ることができ、駆動弁をより円滑に運動させることができる。
この発明の別の局面に従った電磁駆動弁は、回転自在に支持された支持部を有し、支持部を中心に開弁位置と閉弁位置との間で揺動運動する第1および第2の可動子と、モノコイルを有し、第1の可動子と第2の可動子との間に配置された電磁石とを備える。第1および第2の可動子は、電磁力が作用されていない状態で、開弁位置と閉弁位置との間の中間位置に保持されている。モノコイルへの電流供給により、第1および第2の可動子に磁束が流れて、第1および第2の可動子に、開弁位置および閉弁位置に運動させる方向の電磁力がそれぞれ作用する。第1の可動子と第2の可動子とは、磁束が通る磁気回路上で互いに異なる形状を有する。
このように構成された電磁駆動弁によれば、第1および第2の可動子を、磁束の通り道となる磁気回路上で互いに異なる形状に形成することによって、可動子内に流れる磁束の大きさに差を設けることができる。この場合、モノコイルへの電流供給により大きい磁束が流れた可動子には、相対的に大きい電磁力が作用し、小さい磁束が流れた可動子には、相対的に小さい電磁力が作用する。これにより、第1および第2の可動子は、始動前に保持された中間位置から、開弁位置および閉弁位置のいずれか一方の側に揺動し始める。したがって、本発明によれば、簡易な構成で、電磁駆動弁の初期駆動を容易に行なうことができる。
また好ましくは、磁束が流れる方向の直交平面で第1および第2の可動子を切断した場合に、磁束が通る磁気回路上の第1の可動子の最小断面積と、磁束が通る磁気回路上の第2の可動子の最小断面積とが異なる。このように構成された電磁駆動弁によれば、最小断面積が大きい方の可動子には、相対的に大きい磁束が流れ、最小断面積が小さい方の可動子には、相対的に小さい磁束が流れる。
また、第1および第2の可動子は、それぞれ、電磁石に向い合って同一平面上で延在し、電磁力が作用する第1および第2の表面をさらに有する。好ましくは、第1の表面の面積と第2の表面の面積とが異なる。このように構成された電磁駆動弁によれば、流れる磁束の大きさの違いに加えて、電磁力が作用する可動子の表面の面積の違いによって、第1の可動子に作用する電磁力と第2の可動子に作用する電磁力との間に差を設けることができる。
また好ましくは、電磁石は、それぞれ、第1および第2の表面に向い合って同一平面上で延在し、第1および第2の可動子を引き寄せる第1および第2の吸着面をさらに有する。第1の表面の面積が第2の表面の面積よりも大きい場合、第1の吸着面の面積は第2の吸着面の面積よりも大きく、第1の表面の面積が第2の表面の面積よりも小さい場合、第1の吸着面の面積は第2の吸着面の面積よりも小さい。このように構成された電磁駆動弁によれば、さらに、可動子に電磁力を作用させる電磁石の吸着面の面積の違いによって、第1の可動子に作用する電磁力と第2の可動子に作用する電磁力との間に差を設けることができる。
また、電磁駆動弁は、内燃機関に搭載され、燃焼室と排気ポートとの間の開閉に用いられている。電磁駆動弁は、第1および第2の可動子に連結され、第1および第2の可動子の閉弁位置から開弁位置への運動に伴って、燃焼室と排気ポートとの間を遮蔽する位置から燃焼室内へと移動する駆動弁をさらに備える。好ましくは、磁束が流れる方向の直交平面で第1および第2の可動子を切断した場合に、磁束が通る磁気回路上の第1の可動子の最小断面積は、磁束が通る磁気回路上の第2の可動子の最小断面積よりも大きい。このように構成された電磁駆動弁によれば、開弁時に十分に大きい電磁力を得ることができ、駆動弁をより円滑に運動させることができる。
この発明のさらに別の局面に従った電磁駆動弁は、回転自在に支持された支持部を有し、支持部を中心に開弁位置と閉弁位置との間で揺動運動する可動子と、モノコイルを有し、可動子に電磁力を作用させる電磁石とを備える。可動子は、電磁力が作用されていない状態で、開弁位置と閉弁位置との間の中間位置に保持されている。モノコイルへの電流供給により、可動子に、開弁位置および閉弁位置に運動させる方向の電磁力が作用する。電磁駆動弁は、中間位置に保持された可動子に、開弁位置および閉弁位置のいずれか一方に運動させる方向の力を作用させるアクチュエータをさらに備える。
このように構成された電磁駆動弁によれば、アクチュエータから可動子に作用させる力によって、可動子に作用する開弁位置に運動させる方向の電磁力と、閉弁位置に運動させる方向の電磁力との間に差を設けることができる。これにより、可動子は、始動前に保持された中間位置から、開弁位置および閉弁位置のいずれか一方の側に揺動し始める。したがって、本発明によれば、電磁駆動弁の初期駆動を容易に行なうことができる。
また、電磁駆動弁は、内燃機関に搭載されている。好ましくは、アクチュエータは、内燃機関の駆動時に発生する動力によって駆動する。このように構成された電磁駆動弁によれば、アクチュエータの駆動に内燃機関を利用することにより、電磁駆動弁を簡易な構成とできる。
以上説明したように、この発明に従えば、簡易な構成で、初期駆動が容易に行なわれる電磁駆動弁を提供することができる。
この発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。なお、以下で参照する図面では、同一またはそれに相当する部材には、同じ番号が付されている。
(実施の形態1)
図1は、この発明の実施の形態1における電磁駆動弁を示す断面図である。本実施の形態における電磁駆動弁は、ガソリンエンジンやディーゼルエンジンなどの内燃機関の排気弁を構成している。なお、電磁駆動弁は、内燃機関の吸気弁を構成していても良く、吸気弁を構成する場合も、以下に説明する構造と同様の構造を備える。
図1を参照して、電磁駆動弁10は、電磁力と弾性力との協働によって駆動する回転駆動式の電磁駆動弁であり、その運動機構には、並行リンク機構が採用されている。
電磁駆動弁10は、駆動弁14と、作用された電磁力および弾性力によって揺動運動し、互いに距離を隔てて設けられた開弁側可動子21および閉弁側可動子31と、開弁側可動子21と閉弁側可動子31との間に配置され、これらの可動子に作用させる電磁力を発生する電磁石40と、開弁側可動子21および閉弁側可動子31にそれぞれ設けられ、これらの可動子に弾性力を作用させるトーションバー26および36とを備える。
駆動弁14は、一方向に延びるステム11と、ステム11の先端に形成された傘部12とから構成されている。ステム11の周りには、図示しないバルブガイドが設けられている。そのバルブガイドによって、ステム11は、ステム11が延びる方向に摺動可能に案内されている。駆動弁14は、開弁側可動子21および閉弁側可動子31の揺動運動を受けて、ステム11が延びる矢印101に示す方向に沿って往復運動する。
駆動弁14は、排気ポート16が形成されたシリンダヘッド18に搭載されている。シリンダヘッド18の排気ポート16から燃焼室17に連通する位置には、バルブシート19が設けられている。駆動弁14の往復運動に伴って、傘部12がバルブシート19に密着したり、バルブシート19から離脱することによって、排気ポート16の開閉が行なわれる。
開弁側可動子21は、磁性材料から形成されている。開弁側可動子21は、支持部23および連結部22を有し、支持部23から連結部22に向けて延びている。支持部23と連結部22との間には、互いに反対側に面する表面21aおよび21bが形成されている。支持部23には、開弁側可動子21の揺動運動の中心となる中心軸25が規定されている。支持部23には、中心軸25に沿って延びるトーションバー26が接続されている。支持部23は、トーションバー26を介して、図示しないディスク支持台に回転自在に支持されている。連結部22において、傘部12が形成された先端とは反対側のステム11の先端が表面21aに当接している。
閉弁側可動子31は、磁性材料から形成されており、開弁側可動子21の支持部23、連結部22、表面21aおよび表面21bに対応して、支持部33、連結部32、表面31aおよび表面31bを有する。表面21aと表面31aとは、互いに距離を隔てて向い合っている。連結部32は、カムフォロア等を用いて、ステム11の中程に回転自在に連結されている。支持部33には、閉弁側可動子31の揺動運動の中心となる中心軸35が規定されている。支持部33には、中心軸35に沿って延びるトーションバー36が接続されている。
開弁側可動子21を形成する磁性材料の透磁率は、閉弁側可動子31を形成する磁性材料の透磁率よりも大きい。一般的に、磁性材料は、金属組織を大きく成長させて磁気的特性を向上させるための熱処理が行なわれる(磁気焼鈍)。本実施の形態では、閉弁側可動子31に対するこの熱処理を省略することによって、開弁側可動子21の透磁率と閉弁側可動子31の透磁率との間に差を設ける。この場合、閉弁側可動子31に対する熱処理の省略によって、製造コストの削減が図られる。なお、透磁率に差を設けるため、開弁側可動子21と閉弁側可動子31とを、別の組成からなる磁性材料から形成しても良い。
トーションバー26により、開弁側可動子21には、中心軸25を中心に時計周りに付勢する弾性力が作用している。トーションバー36により、閉弁側可動子31には、中心軸35を中心に反時計周りに付勢する弾性力が作用している。電磁石40による電磁力が加わっていない状態で、開弁側可動子21および閉弁側可動子31は、トーションバー26および36の弾性力によって、開弁位置と閉弁位置との間の中間位置に位置決めされる。
開弁側可動子21と閉弁側可動子31との間には、図示しないディスク支持台に固定されて電磁石40が設けられている。電磁石40は、モノコイルからなるコイル42と、コイル42が巻回されたコア部41とから構成されている。コア部41は、開弁側可動子21に向い合って位置する開弁側コア部41pと、閉弁側可動子31に向い合って位置する閉弁側コア部41qとが組み合わさって形成されている。
開弁側コア部41pおよび閉弁側コア部41qは、それぞれ、ステム11と平行に延びる軸部41mおよび41nを有する。コイル42は、まず軸部41mに巻回され、さらに軸部41nに巻回されている。なお、コイル42の巻回方法は、上記の方法に限定されない。
開弁側コア部41pは、開弁側可動子21の表面21aに向い合う吸着面41aを有し、閉弁側コア部41qは、閉弁側可動子31の表面31aに向い合う吸着面41bを有する。開弁側可動子21および閉弁側可動子31が、トーションバー26および36の弾性力によって中間位置に保持された状態で、表面21aと吸着面41aとの間の隙間H1は、表面31aと吸着面41bとの間の隙間H2と等しくなる。
図2は、図1中の電磁石を構成する開弁側コア部を示す斜視図である。図2を参照して、開弁側コア部41pは、磁性材料から形成されており、本実施の形態では、複数の電磁鋼板44から形成されている。複数の電磁鋼板44は、開弁側可動子21が支持部23から連結部22に向けて延びる方向に直交する方向(矢印102に示す方向)に積層されている。積層された複数の電磁鋼板44は、溶接やリベット締め等によって互いに固定されている。電磁鋼板44の表面には、樹脂コーティングが施されており、1枚当たりの厚みは、たとえば0.2mmから0.5mm程度である。
なお、閉弁側コア部41qも、開弁側コア部41pと同数枚の電磁鋼板44から形成されている。また、開弁側可動子21および閉弁側可動子31は、電磁鋼板以外の磁性材料、たとえば磁性粉末の圧粉体から形成されていても良い。
このような構成により、電磁石40で発生する電磁力と、トーションバー26および36の弾性力とによって、開弁側可動子21および閉弁側可動子31を中心軸25および35を中心に揺動させ、駆動弁14を往復運動させる。開弁側可動子21が電磁石40の吸着面41aに引き寄せられると、ステム11が下降し、駆動弁14が開弁位置へと位置決めされる。閉弁側可動子31が電磁石40の吸着面41bに引き寄せられると、ステム11が上昇し、駆動弁14が閉弁位置へと位置決めされる。
続いて、電磁駆動弁10の初期駆動時の動作について説明を行なう。電磁駆動弁10の始動前、開弁側可動子21および閉弁側可動子31は、中間位置に保持されている。この状態で、コイル42に対して図1中に示す方向に流れる電流を供給する。すると、開弁側コア部41pと開弁側可動子21との間、閉弁側コア部41qと閉弁側可動子31との間に、それぞれ磁気回路が形成され、開弁側可動子21および閉弁側可動子31に矢印201および矢印202に示す方向に磁束が流れる。これにより、開弁側可動子21を吸着面41aに引き付ける電磁力と、閉弁側可動子31を吸着面41bに引き寄せる電磁力とが同時に発生する。
この際、相対的に小さい透磁率を有する閉弁側可動子31よりも、相対的に大きい透磁率を有する開弁側可動子21で磁束が流れ易くなるため、開弁側可動子21に流れる磁束の大きさは、閉弁側可動子31に流れる磁束の大きさよりも大きくなる。このため、開弁側可動子21に作用する電磁力が、閉弁側可動子31に作用する電磁力よりも大きくなる。結果、コイル42への電流供給によって、開弁側可動子21および閉弁側可動子31は、トーションバー36の弾性力に抗して、中間位置から開弁位置に向けて揺動し始める。その後、励磁を繰り返すと、トーションバー26および36の自由振動によって開弁側可動子21および閉弁側可動子31の振幅は徐々に大きくなり、やがて、開弁側可動子21および閉弁側可動子31は、開弁位置と閉弁位置との間で揺動運動し始める。
図3は、閉弁位置から開弁位置に向かって駆動する図1中の電磁駆動弁を示す断面図である。図3を参照して、電磁駆動弁10の始動後、駆動弁14が閉弁位置から開弁位置に向けて運動する時、燃焼室17には、爆発工程によるシリンダ内圧が生じている。このシリンダ内圧は、矢印111に示すように傘部12をバルブシート19に押圧するように駆動弁14に作用する。このため、開弁時には、そのシリンダ内圧に打ち勝つだけの引き付け力を、開弁側可動子21に作用させる必要がある。
これに対して、本実施の形態では、駆動弁14が閉弁位置から開弁位置に向けて運動する時に、開弁側可動子21をより大きい電磁力で電磁石40に引き寄せることができる。このため、コイル42に供給する電流値を小さく抑えたまま、駆動弁14を安定して運動させることができ、消費電力の節減を図ることができる。このような効果は、駆動弁14が排気弁を構成している場合に、初期駆動時、揺動し始める方向と、閉弁位置から開弁位置に向かう方向とが合致すれば得ることができる。
この発明の実施の形態1における電磁駆動弁10は、回転自在に支持された支持部23および33を有し、支持部23および33を中心に開弁位置と閉弁位置との間で揺動運動する第1および第2の可動子としての開弁側可動子21および閉弁側可動子31と、モノコイルとしてのコイル42を有し、開弁側可動子21と閉弁側可動子31との間に配置された電磁石40とを備える。開弁側可動子21および閉弁側可動子31は、電磁力が作用されていない状態で、開弁位置と閉弁位置との間の中間位置に保持されている。コイル42への電流供給により、開弁側可動子21および閉弁側可動子31に、開弁位置および閉弁位置に運動させる方向の電磁力がそれぞれ作用する。開弁側可動子21を形成する材料の透磁率と、閉弁側可動子31を形成する材料の透磁率とが異なる。
このように構成された電磁駆動弁10によれば、コイル42がモノコイルにより構成されているにもかかわらず、コイル42に電流供給するだけで、開弁側可動子21および閉弁側可動子31の揺動運動を開始させることができる。これにより、複雑な制御が伴わない容易な初期駆動を実現することができる。また、モノコイルからなるコイル42を用いることで、開弁用および閉弁用の2つの電磁石を設ける場合と比較して、コストウェイトが高い電磁石の部品点数を1/2に削減できる。また、コイル42への電流供給のみで良いため、EDU(electronic driver unit)に設けられ、コイル1つに対して1つ必要となる回路素子の数を、電磁石と同様、1/2に削減できる。したがって、電磁駆動弁10の製造コストを大幅に削減することができる。
なお、開弁側可動子21および閉弁側可動子31に加えて、開弁側コア部41pを相対的に大きい透磁率を有する磁性材料から形成し、閉弁側コア部41qを相対的に小さい透磁率を有する磁性材料から形成しても良い。この場合、たとえば、溶接やリベット締め等による固定時にコア部41に生じた歪みを開放するために実施する熱処理(歪み取り焼鈍)を、閉弁側コア部41qで省略すれば良い。
このような構成により、開弁側可動子21に流れる磁束の大きさと、閉弁側可動子31に流れる磁束の大きさとの差を、より大きく設定することができる。これにより、初期駆動時、開弁側可動子21および閉弁側可動子31を、迅速かつ確実に開弁位置と閉弁位置との間で揺動運動させ始めることができる。
(実施の形態2)
図4は、この発明の実施の形態2における電磁駆動弁を示す断面図である。本実施の形態における電磁駆動弁は、実施の形態1における電磁駆動弁10と比較して、基本的に同様の構造を備える。以下、重複する構造については説明を繰り返さない。
図4を参照して、本実施の形態では、図1中の閉弁側可動子31に替えて、開弁側可動子21と等しい透磁率を有する閉弁側可動子51が設けられている。閉弁側可動子51は、表面31aに直交する方向の閉弁側可動子51の長さ、つまり閉弁側可動子51の厚みB2が、表面21aに直交する方向の開弁側可動子21の長さ、つまり開弁側可動子21の厚みB1よりも小さくなるように形成されている。この場合、コイル42への電流供給時に形成される磁気回路上において、矢印201に示す方向に直交する平面で切断した場合の開弁側可動子21の最小断面積A1は、矢印202に示す方向に直交する平面で切断した場合の閉弁側可動子51の最小断面積A2よりも大きくなる。
磁束(Φ)は、磁束密度(B)および可動子の断面積(A)を用いて、Φ=B×Aで表わされる。また、断面積の小さい閉弁側可動子51では、磁束飽和が比較的、生じ易くなる。このため、開弁側可動子21に流れる磁束が、閉弁側可動子51に流れる磁束よりも大きくなり、開弁側可動子21に作用する電磁力が、閉弁側可動子51に作用する電磁力よりも大きくなる。結果、コイル42への電流供給によって、開弁側可動子21および閉弁側可動子31は、トーションバー36の弾性力に抗して、中間位置から開弁位置に向けて揺動し始める。
このように構成された、この発明の実施の形態2における電磁駆動弁によれば、実施の形態1に記載の効果と同様の効果を得ることができる。加えて、閉弁側可動子51の軽量化を図ることで、電磁駆動弁の作動可能な周波数を増大させることができる。これにより、追従できるエンジンの回転数を向上させ、延いては、出力や燃費等のエンジン性能を向上させることができる。
図5は、図4中の電磁駆動弁の変形例に用いられる電磁石のコア部を示す斜視図である。図5を参照して、本変形例では、図4中に示す電磁駆動弁の構成に加えて、開弁側コア部41pを構成する電磁鋼板44の積層枚数が、閉弁側コア部41qを構成する電磁鋼板44の積層枚数よりも多くなるようにコア部41が形成されている。この場合、コイル42への電流供給時に形成される磁気回路上において、矢印201に示す方向に直交する平面で切断した場合の開弁側コア部41pの最小断面積A3が、矢印202に示す方向に直交する平面で切断した場合の閉弁側コア部41qの最小断面積A4よりも大きくなる。なお、閉弁側コア部41qの吸着面41bの面積が減少したのに合わせて、中心軸35が延びる方向に沿った閉弁側可動子51の長さ、つまり閉弁側可動子51の幅を小さくしても良い。
このような構成により、開弁側可動子21に流れる磁束の大きさと、閉弁側可動子51に流れる磁束の大きさとの差を、より大きく設定することができる。これにより、初期駆動時、開弁側可動子21および閉弁側可動子51を、迅速かつ確実に開弁位置と閉弁位置との間で揺動運動させ始めることができる。また、電磁鋼板44の積層枚数の調整のみによって、コア部の最小断面積を適当に操作できるため、上記効果を容易かつ低コストで得ることができる。
(実施の形態3)
図6は、この発明の実施の形態3における電磁駆動弁の閉弁側可動子を示す斜視図である。本実施の形態における電磁駆動弁は、実施の形態1における電磁駆動弁10と比較して、基本的に同様の構造を備える。以下、重複する構造については説明を繰り返さない。
図6を参照して、本実施の形態では、図1中の閉弁側可動子31に替えて、開弁側可動子21と等しい透磁率を有する閉弁側可動子61が設けられている。閉弁側可動子61の表面31aには、複数の溝62が形成されている。複数の溝62は、中心軸35が延びる方向に沿って延び、支持部33から連結部32に向かって所定の間隔ごとに形成されている。
このような構成により、コイル42への電流供給時に形成される磁気回路上において、矢印201に示す方向に直交する平面で切断した場合の開弁側可動子21の最小断面積A1は、矢印202に示す方向に直交する平面で切断した場合の閉弁側可動子61の最小断面積A5よりも大きくなる。また、溝62によって、電磁石40の吸着面41bと向い合い、電磁力が大きく作用する表面31aの面積が減少するため、電磁石40が閉弁側可動子61を引き寄せる力を小さくできる。結果、コイル42への電流供給によって、開弁側可動子21および閉弁側可動子61は、トーションバー36の弾性力に抗して、中間位置から開弁位置に向けて揺動し始める。
図7は、図6中の閉弁側可動子の第1の変形例を示す斜視図である。図7を参照して、本変形例では、表面31aに加えて、閉弁側可動子61の表面31bにも溝62が形成されている。このような構成により、コイル42への電流供給時に形成される磁気回路上において、矢印202に示す方向に直交する平面で切断した場合の閉弁側可動子61の最小断面積A6が、上記の最小断面積A5よりもさらに小さくなる。なお、閉弁側可動子61の表面31bにのみ溝62が形成されていても良い。
図8は、図6中の閉弁側可動子の第2の変形例を示す斜視図である。図8を参照して、本変形例では、閉弁側可動子61の表面31aに、円形状に凹む複数の孔64が所定の深さで形成されている。複数の孔64は、中心軸35が延びる方向と、支持部33から連結部32に向かう方向とに並んで形成されている。なお、孔64は、表面31bにも形成されていても良く、表面31bにのみ形成されていても良い。また、孔64は、閉弁側可動子61を貫通して形成されていても良い。
このように構成された、この発明の実施の形態3における電磁駆動弁によれば、実施の形態1に記載の効果と同様の効果を得ることができる。加えて、本実施の形態では、実施の形態2における閉弁側可動子51の厚みを小さくする場合と比較して、溝62や孔64を設ける位置の自由度が高い。このため、剛性に与える影響が小さくなる位置に溝62や孔64を設けることによって、閉弁側可動子61の耐久性や信頼性を向上させることができる。
(実施の形態4)
図9は、この発明の実施の形態4における電磁駆動弁を示す断面図である。本実施の形態における電磁駆動弁は、実施の形態1における電磁駆動弁10と比較して、基本的に同様の構造を備える。以下、重複する構造については説明を繰り返さない。
図9を参照して、本実施の形態では、図1中の閉弁側可動子31に替えて、開弁側可動子21と等しい透磁率を有する閉弁側可動子66が設けられている。電磁石40による電磁力が加わっていない状態で、開弁側可動子21および閉弁側可動子66は、トーションバー26および36の弾性力により図中の中立位置に位置決めされる。この中立位置は、開弁位置と閉弁位置との間の中間位置よりも、駆動弁14の往復運動方向に所定の距離だけ開弁位置の方に寄った位置である。
この場合、初期駆動時、開弁側可動子21の表面21aと電磁石40の吸着面41aとの間の隙間H3は、閉弁側可動子66の表面31aと電磁石40の吸着面41bとの間の隙間H4よりも小さくなる。一般的に、電磁力はエアギャップの2乗に反比例する性質を有する。このため、コイル42に電流供給すると、開弁側可動子21に作用する電磁力が、閉弁側可動子31に作用する電磁力よりも大きくなる。結果、コイル42への電流供給によって、開弁側可動子21および閉弁側可動子66は、トーションバー36の弾性力に抗して、中立位置から開弁位置に向けて揺動し始める。
この発明の実施の形態4における電磁駆動弁では、開弁側可動子21および閉弁側可動子31は、電磁力が作用されていない状態で、開弁位置と閉弁位置との間にある中立位置に保持されている。コイル42への電流供給により、開弁側可動子21および閉弁側可動子31を開弁位置および閉弁位置に運動させる方向の電磁力が、それぞれ開弁側可動子21および閉弁側可動子31に作用する。中立位置は、開弁位置と閉弁位置との間の中間位置から、開弁位置および閉弁位置のいずれか一方にオフセットされている。
このように構成された、この発明に実施の形態4における電磁駆動弁によれば、実施の形態1に記載の効果と同様の効果を得ることができる。加えて、開弁側可動子21および閉弁側可動子31を同一形状に形成することができるため、部品種類を減らし、電磁駆動弁を低コストに構成することができる。
なお、本実施の形態では、駆動弁14の初期位置が開弁位置と閉弁位置との間の中間位置ではないが、このこと自体は、エンジン性能に影響を与えない。しかしながら、場合によっては、エンジンのピストン頂面に設けるリセス形状を適当に考慮する必要がある。
(実施の形態5)
図10は、この発明の実施の形態5における電磁駆動弁を示す断面図である。本実施の形態における電磁駆動弁は、実施の形態1における電磁駆動弁10と比較して、基本的に同様の構造を備える。以下、重複する構造については説明を繰り返さない。
図10を参照して、本実施の形態では、図1中の閉弁側可動子31に替えて、開弁側可動子21と等しい透磁率を有する閉弁側可動子70が設けられている。開弁側可動子21には、油圧シリンダ71が接続されている。油圧シリンダ71は、油供給路77を介してオイルパン75に接続されている。油供給路77の経路上には、油圧シリンダ71から近い順に、逆止弁72、アキュムレータ73および油圧ポンプ74が配置されている。油圧ポンプ74は、エンジンに付随するポンプであって、たとえばオイルポンプやパワーステアリング用ポンプから構成されている。エンジンの稼動時、アキュムレータ73には、油圧ポンプ74で発生した油圧が蓄えられる。
初期駆動時、アキュムレータ73に蓄えられた油圧によって、油圧シリンダ71が駆動し、開弁側可動子21を電磁石40に向けて付勢する。これにより、開弁側可動子21に作用する開弁位置に向けて運動させる方向の電磁力がアシストされる。結果、開弁側可動子21および閉弁側可動子70は、トーションバー36の弾性力に抗して、中間位置から開弁位置に向けて揺動し始める。
図11は、図10中の電磁駆動弁の変形例を示す断面図である。図11を参照して、本変形例では、閉弁側可動子70にエアシリンダ81が接続されている。エアシリンダ81は、エア供給路86を介して、エンジンの吸気ポート84に接続されている。エア供給路86の経路上には、エアシリンダ81から近い順に、逆止弁82およびサージタンク83が配置されている。エンジンの稼動時、サージタンク83には、吸気ポート84で発生する負圧が蓄えられる。
初期駆動時、サージタンク83に蓄えられた負圧によって、エアシリンダ81が駆動し、閉弁側可動子70を電磁石40に向けて付勢する。これにより、閉弁位置に向けて運動させる電磁力の方向とは反対方向の力が閉弁側可動子70に作用する。結果、開弁側可動子21および閉弁側可動子70は、トーションバー36の弾性力に抗して、中間位置から開弁位置に向けて揺動し始める。
このように構成された、この発明の実施の形態5における電磁駆動弁によれば、実施の形態1に記載の効果と同様の効果を得ることができる。また、エンジンで発生する油圧や負圧を利用することで、新たなパワー源を設ける必要がなくなり、電磁駆動弁を簡易な構成とできる。また、電磁石40での消費電力を低減させることができ、発熱も小さくなるため、電磁石40の冷却が不要となる可能性もある。
なお、図10中の油圧ポンプ74は、電磁駆動弁の初期駆動用のため、エンジンに付随するポンプとは別に設けられていても良い。また、図11中のエア供給路86は、吸気ポート84に替えて、電磁駆動弁の初期駆動用に設けられた負圧ポンプに接続されていても良い。また、油圧シリンダ71もしくはエアシリンダ81によって可動子を付勢する方向は、結果的に、開弁側可動子21および閉弁側可動子70を中間位置から閉弁位置に向けて揺動させる方向であっても良い。
また、本実施の形態における電磁駆動弁は、可動子と、可動子の上下にそれぞれ配置された閉弁用コア部および開弁用コア部を有し、これらのコア部にモノコイルが巻回されて形成された電磁石とを備える回転駆動式の電磁駆動弁であっても良い。
なお、実施の形態1から5に説明した電磁駆動弁の構造を適宜、組み合わせて、新たな電磁駆動弁を構成しても良い。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
この発明の実施の形態1における電磁駆動弁を示す断面図である。 図1中の電磁石を構成する開弁側コア部を示す斜視図である。 閉弁位置から開弁位置に向かって駆動する図1中の電磁駆動弁を示す断面図である。 この発明の実施の形態2における電磁駆動弁を示す断面図である。 図4中の電磁駆動弁の変形例に用いられる電磁石のコア部を示す斜視図である。 この発明の実施の形態3における電磁駆動弁の閉弁側可動子を示す斜視図である。 図6中の閉弁側可動子の第1の変形例を示す斜視図である。 図6中の閉弁側可動子の第2の変形例を示す斜視図である。 この発明の実施の形態4における電磁駆動弁を示す断面図である。 この発明の実施の形態5における電磁駆動弁を示す断面図である。 図10中の電磁駆動弁の変形例を示す断面図である。
符号の説明
10 電磁駆動弁、14 駆動弁、16 排気ポート、17 燃焼室、21 開弁側可動子、21a,31a 表面、23,33 支持部、31,51,61,66,70 閉弁側可動子、40 電磁石、41a,41b 吸着面、41p 開弁側コア部、41q 閉弁側コア部、42 コイル、71 油圧シリンダ、81 エアシリンダ。

Claims (10)

  1. 回転自在に支持された支持部を有し、前記支持部を中心に開弁位置と閉弁位置との間で揺動運動する第1および第2の可動子と、
    モノコイルを有し、前記第1の可動子と前記第2の可動子との間に配置された電磁石とを備え、
    前記第1および第2の可動子は、電磁力が作用されていない状態で、前記開弁位置と前記閉弁位置との間の中間位置に保持されており、前記モノコイルへの電流供給により、前記第1および第2の可動子に、前記開弁位置および前記閉弁位置に運動させる方向の電磁力がそれぞれ作用し、
    前記第1の可動子を形成する材料の透磁率と、前記第2の可動子を形成する材料の透磁率とが異なる、電磁駆動弁。
  2. 前記電磁石は、前記モノコイルが巻回され、前記第1および第2の可動子のそれぞれとの間で磁束が流れる第1および第2のコア部をさらに有し、
    前記第1の可動子を形成する材料の透磁率が、前記第2の可動子を形成する材料の透磁率よりも大きい場合、前記第1のコア部を形成する材料の透磁率は、前記第2のコア部を形成する材料の透磁率よりも大きく、
    前記第1の可動子を形成する材料の透磁率が、前記第2の可動子を形成する材料の透磁率よりも小さい場合、前記第1のコア部を形成する材料の透磁率は、前記第2のコア部を形成する材料の透磁率よりも小さい、請求項1に記載の電磁駆動弁。
  3. 電磁駆動弁は、内燃機関に搭載され、燃焼室と排気ポートとの間の開閉に用いられており、
    前記第1および第2の可動子に連結され、前記第1および第2の可動子の閉弁位置から開弁位置への運動に伴って、燃焼室と排気ポートとの間を遮蔽する位置から燃焼室内へと移動する駆動弁をさらに備え、
    前記第1の可動子を形成する材料の透磁率は、前記第2の可動子を形成する材料の透磁率よりも大きい、請求項1または2に記載の電磁駆動弁。
  4. 回転自在に支持された支持部を有し、前記支持部を中心に開弁位置と閉弁位置との間で揺動運動する第1および第2の可動子と、
    モノコイルを有し、前記第1の可動子と前記第2の可動子との間に配置された電磁石とを備え、
    前記第1および第2の可動子は、電磁力が作用されていない状態で、前記開弁位置と前記閉弁位置との間の中間位置に保持されており、前記モノコイルへの電流供給により、前記第1および第2の可動子に磁束が流れて、前記第1および第2の可動子に、前記開弁位置および前記閉弁位置に運動させる方向の電磁力がそれぞれ作用し、
    前記第1の可動子と前記第2の可動子とは、前記磁束が通る磁気回路上で互いに異なる形状を有する、電磁駆動弁。
  5. 前記磁束が流れる方向の直交平面で前記第1および第2の可動子を切断した場合に、前記磁束が通る磁気回路上の前記第1の可動子の最小断面積と、前記磁束が通る磁気回路上の前記第2の可動子の最小断面積とが異なる、請求項4に記載の電磁駆動弁。
  6. 前記第1および第2の可動子は、それぞれ、前記電磁石に向い合って同一平面上で延在し、電磁力が作用する第1および第2の表面をさらに有し、
    前記第1の表面の面積と前記第2の表面の面積とが異なる、請求項5に記載の電磁駆動弁。
  7. 前記電磁石は、それぞれ、前記第1および第2の表面に向い合って同一平面上で延在し、前記第1および第2の可動子を引き寄せる第1および第2の吸着面をさらに有し、
    前記第1の表面の面積が前記第2の表面の面積よりも大きい場合、前記第1の吸着面の面積は前記第2の吸着面の面積よりも大きく、前記第1の表面の面積が前記第2の表面の面積よりも小さい場合、前記第1の吸着面の面積は前記第2の吸着面の面積よりも小さい、請求項6に記載の電磁駆動弁。
  8. 電磁駆動弁は、内燃機関に搭載され、燃焼室と排気ポートとの間の開閉に用いられており、
    前記第1および第2の可動子に連結され、前記第1および第2の可動子の閉弁位置から開弁位置への運動に伴って、燃焼室と排気ポートとの間を遮蔽する位置から燃焼室内へと移動する駆動弁をさらに備え、
    前記磁束が流れる方向の直交平面で前記第1および第2の可動子を切断した場合に、前記磁束が通る磁気回路上の前記第1の可動子の最小断面積は、前記磁束が通る磁気回路上の前記第2の可動子の最小断面積よりも大きい、請求項4から7のいずれか1項に記載の電磁駆動弁。
  9. 回転自在に支持された支持部を有し、前記支持部を中心に開弁位置と閉弁位置との間で揺動運動する可動子と、
    モノコイルを有し、前記可動子に電磁力を作用させる電磁石とを備え、
    前記可動子は、前記電磁力が作用されていない状態で、前記開弁位置と前記閉弁位置との間の中間位置に保持されており、前記モノコイルへの電流供給により、前記可動子に、前記開弁位置および前記閉弁位置に運動させる方向の電磁力が作用し、
    前記中間位置に保持された前記可動子に、前記開弁位置および前記閉弁位置のいずれか一方に運動させる方向の力を作用させるアクチュエータをさらに備える、電磁駆動弁。
  10. 電磁駆動弁は、内燃機関に搭載されており、
    前記アクチュエータは、前記内燃機関の駆動時に発生する動力によって駆動する、請求項9に記載の電磁駆動弁。
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