JP2007170466A - 電磁駆動弁 - Google Patents

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Abstract

【課題】小型化を図りつつ、十分に大きい駆動力が得られる電磁駆動弁を提供する。
【解決手段】電磁駆動弁10は、ステム12を有するバルブ14と、ディスク20と、電磁石30とを備える。ディスク20は、一方端20mに配置され、揺動自在に支持された円筒部22と、円筒部22から、ステム12に連結された他方端20nに向けて延びるアーム部21とを有する。電磁石30は、コイル33と、アーム部21を引き寄せる端面31aを含むコア部31pおよび31qとを有する。電磁石30は、円筒部22およびアーム部21に対向して配置されている。コイル33は、円筒部22に対向する位置で端面31aとコイル33との間の距離が相対的に大きくなり、アーム部21に対向する位置で端面31aとコイル33との間の距離が相対的に小さくなるように、コア部31pおよび31qに巻回されている。
【選択図】図1

Description

この発明は、一般的には、電磁駆動弁に関し、より特定的には、内燃機関に用いられる回転駆動式の電磁駆動弁に関する。
従来の電磁駆動弁に関して、たとえば、米国特許第6467441号明細書には、電磁力とスプリングとの協働によって内燃機関のバルブを作動させる電磁アクチュエータが開示されている(特許文献1)。特許文献1に開示された電磁アクチュエータは、回転駆動式と呼ばれており、ステムを有するバルブと、揺動アームとを備える。揺動アームは、サポートフレームに揺動自在に支持され、円筒形状を有する第1端部と、ステムの先端に当接された第2端部とを有する。
揺動アームの上下には、コアとそのコアの周りに巻かれたコイルとから構成される電磁石が配置されている。電磁アクチュエータは、さらに、揺動アームの第1端部に設けられ、バルブを開状態に向けて付勢するトーションバーと、ステムの外周に配置され、バルブを閉状態に向けて付勢する渦巻きばねとを備える。電磁石で発生する電磁力と、トーションバーおよび渦巻きばねの弾性力とによって、揺動アームは、上下に配置された電磁石のコアに交互に引き寄せられながら、第1端部を支点に揺動する。
また、特開平11−280432号公報には、吸気弁を開弁させるのに必要な駆動力を低減させることを目的とした電磁弁の制御装置が開示されている(特許文献2)。
米国特許第6467441号明細書 特開平11−280432号公報
上述の特許文献1に開示されるような回転駆動式の電磁駆動弁を、幅方向(揺動アームが延びる方向)に小型化しようとすると、電磁石を揺動アームの第1端部に対向するように配置する必要がある。
このような構成にあって、コイルと第1端部との干渉を避けるため、コイルを揺動アームから離間した位置に設けると、コイルと揺動アームとの間にエアギャップが形成され、そのエアギャップで磁束漏れが発生する。一方、コイルと第1端部との干渉を避けるため、コイルを第1端部に対向する位置から第2端部に寄った位置にずらして設けると、コイルが巻回されるコアの軸幅が小さくなり、コア内の磁路面積が減少する。したがって、これらの場合、揺動アームに作用させる電磁力が低減し、バルブで十分な駆動力が得られないおそれが生じる。
また、揺動アームの第1端部と第2端部との間に段差が設けられ、揺動アームがコアに引き寄せられた時に、第2端部とコアとの間に隙間が形成される構成を電磁駆動弁が備える場合、電磁石を第1端部に対向するように配置すると、揺動アームの揺動端を規定するために第1端部をコアに当接させる必要がある。この場合、慣性力によって揺動アームが曲り、第2端部がコアと衝突を繰り返すことがある。これにより、揺動アームが破損に至るおそれが生じる。
そこでこの発明の目的は、上記の課題を解決することであり、小型化を図りつつ、十分に大きい駆動力が得られる電磁駆動弁を提供することである。また、この発明の別の目的は、小型化を図りつつ、優れた耐久性が得られる電磁駆動弁を提供することである。
この発明の1つの局面に従った電磁駆動弁は、弁軸を有するバルブと、ディスクと、電磁石とを備える。ディスクは、一方端に配置され、揺動自在に支持された基部と、基部から、弁軸に連結された他方端に向けて延びるアーム部とを有する。ディスクは、基部を支点に揺動することによりバルブを往復運動させる。電磁石は、コイルと、アーム部を引き寄せる端面を含むコア部とを有する。電磁石は、ディスクに作用させる電磁力を発生する。電磁石は、基部およびアーム部に対向して配置されている。コイルは、基部に対向する位置で端面とコイルとの間の距離が相対的に大きくなり、アーム部に対向する位置で端面とコイルとの間の距離が相対的に小さくなるように、コア部に巻回されている。
このように構成された電磁駆動弁によれば、電磁石が基部およびアーム部に対向して配置されるため、電磁石の小型化を図ることができる。この際、コイルは、基部に対向する位置とアーム部に対向する位置との間で、端面に対して段差が存在するように巻回されている。このため、基部に対向する位置でコイルと基部との干渉を避けると同時に、アーム部に対向する位置でコイルとアーム部とが離間することを防止できる。また、コア内の磁路幅を、基部に対向する位置とアーム部に対向する位置との間に大きく確保することができる。したがって、ディスクに作用させる電磁力の低減を抑制し、バルブを十分に大きい駆動力で駆動させることができる。
また、基部には、ディスクに弾性力を作用させるトーションバーが配設されている。このように構成された電磁駆動弁によれば、トーションバーによって、基部がアーム部よりも電磁石に対して突出した形状となる。このような構成においても、電磁駆動弁の小型化を図りつつ、バルブで十分に大きい駆動力を得ることができる。
また好ましくは、基部は、円筒面を含む。コア部は、基部に対向する位置で円筒面に沿って延在する表面をさらに含む。このように構成された電磁駆動弁によれば、基部とコア部との境界で発生する磁束漏れを抑制できる。
この発明の別の局面に従った電磁駆動弁は、弁軸を有するバルブと、ディスクと、電磁石とを備える。ディスクは、一方端に配置され、揺動自在に支持された基部と、基部から、弁軸に連結された他方端に向けて延びるアーム部とを有する。ディスクは、基部を支点に揺動することによりバルブを往復運動させる。電磁石は、ディスクを引き寄せる端面を有する。電磁石は、ディスクに作用させる電磁力を発生する。電磁石は、基部およびアーム部に対向して配置されている。端面にディスクが引き寄せられた時に、基部と端面とが当接し、アーム部と端面との間に隙間が形成される。ディスクは、他方端に設けられ、アーム部を形成する材料よりも高い強度を有する材料から形成された補強部をさらに有する。
この発明のさらに別の局面に従った電磁駆動弁は、弁軸を有するバルブと、ディスクと、電磁石とを備える。ディスクは、一方端に配置され、揺動自在に支持された基部と、基部から、弁軸に連結された他方端に向けて延びるアーム部とを有する。ディスクは、基部を支点に揺動することによりバルブを往復運動させる。電磁石は、ディスクを引き寄せる端面を有する。電磁石は、ディスクに作用させる電磁力を発生する。電磁石は、基部およびアーム部に対向して配置されている。端面にディスクが引き寄せられた時に、基部と端面とが当接し、アーム部と端面との間に隙間が形成される。ディスクは、他方端に設けられ、弾性体から形成された緩衝部をさらに有する。
この発明のさらに別の局面に従った電磁駆動弁は、弁軸を有するバルブと、ディスクと、電磁石とを備える。ディスクは、一方端に配置され、揺動自在に支持された基部と、基部から、弁軸に連結された他方端に向けて延びるアーム部とを有する。ディスクは、基部を支点に揺動することによりバルブを往復運動させる。電磁石は、ディスクを引き寄せる端面を有する。電磁石は、ディスクに作用させる電磁力を発生する。電磁石は、基部およびアーム部に対向して配置されている。端面にディスクが引き寄せられた時に、基部と端面とが当接し、アーム部と端面との間に隙間が形成される。ディスクの他方端は、端面に対向する位置で湾曲面により構成されている。
このように構成された電磁駆動弁によれば、電磁石が基部およびアーム部に対向して配置されるため、電磁石の小型化を図ることができる。この際、端面にディスクが引き寄せられた時に、慣性力によってディスクの他方端がコアに衝突することがあっても、補強部、緩衝部もしくは湾曲面により構成された他方端により、ディスクが破損することを抑制できる。
以上説明したように、この発明に従えば、小型化を図りつつ、十分に大きい駆動力が得られる電磁駆動弁を提供することができる。また、小型化を図りつつ、優れた耐久性が得られる電磁駆動弁を提供することができる。
この発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。なお、以下で参照する図面では、同一またはそれに相当する部材には、同じ番号が付されている。
(実施の形態1)
図1は、この発明の実施の形態1における電磁駆動弁を示す断面図である。本実施の形態における電磁駆動弁は、ガソリンエンジンやディーゼルエンジンなどの内燃機関の機関バルブ(吸気弁または排気弁)を構成している。内燃機関は、たとえば車両に搭載される。本実施の形態では、電磁駆動弁が吸気弁を構成している場合について説明を行なうが、排気弁を構成する場合であっても、電磁駆動弁は、同様の構造を備える。
図1を参照して、電磁駆動弁10は、電磁力と弾性力との協働によって駆動する回転駆動式の電磁駆動弁である。
電磁駆動弁10は、一方向に延びるステム12を有するバルブ14と、作用された電磁力および弾性力によって、中心軸25を中心に揺動するディスク20と、電磁力を発生する電磁石30と、弾性力を有する弾性部材としてのトーションバー26および渦巻きバネ45と、ディスク20および電磁石30を支持するベース部材としてのディスク支持台51とを備える。
ディスク20の一方端20mは、ディスク支持台51に揺動自在に支持されており、ディスク20の他方端20nには、ステム12の先端が当接されている。他方端20nとステム12とは、ピン部材等を介して連結されても良い。バルブ14は、ディスク20の揺動運動を受けて、ステム12が延びる方向(矢印201に示す方向)に往復運動する。
バルブ14は、吸気ポート17が形成されたシリンダヘッド41に搭載されている。シリンダヘッド41の吸気ポート17から燃焼室18に連通する位置には、バルブシート42が設けられている。バルブ14は、さらに、ディスク20に当接する先端とは反対側のステム12の先端に形成された傘部13を有する。バルブ14の往復運動に伴って、傘部13がバルブシート42に密着したり、バルブシート42から離脱することによって、吸気ポート17の開閉が行なわれる。ステム12が上昇することによって、バルブ14が閉弁位置へと位置決めされ、ステム12が下降することによって、バルブ14が開弁位置へと位置決めされる。
シリンダヘッド41には、ステム12を軸方向に摺動可能なように案内するバルブガイド43が設けられている。バルブガイド43は、ステム12との高速摺動に耐えられるように、たとえば、ステンレスなどの金属材料から形成されている。ステム12の外周面には、鍔状のロアリテーナ46が設けられている。シリンダヘッド41には、頂面側に開口する開口部44が形成されている。開口部44には、開口部44の底面とロアリテーナ46との間に挟まれた渦巻きバネ45が収容されている。渦巻きバネ45は、ロアリテーナ46が開口部44の底面から離れる方向、つまり、ステム12を上昇させる方向の弾性力をバルブ14に作用させる。
図2は、図1中のディスクを示す斜視図である。図1および図2を参照して、ディスク20は、磁性材料から形成されている。ディスク20は、一方端20mから他方端20nに向けて、ステム12に交差する方向に延びている。ディスク20は、一方端20mに配置された円筒部22と、円筒部22から他方端20nに向けて延びるアーム部21とを有する。
円筒部22は、中空円筒形状に形成されている。円筒部22は、円筒面22aを有する。円筒部22には、中心軸25に沿って延びる貫通孔27が形成されている。アーム部21は、円筒面22aから連なり、互いに反対方向に面する略矩形形状の一対の表面21aを有する。円筒面22aは、一対の表面21aから突出して形成されている。表面21aに直交する方向の長さを厚みと呼ぶことにすると、円筒部22は、アーム部21よりも大きい厚みを有する。
貫通孔27には、中心軸25に沿って延びるトーションバー26が圧入されている。ディスク20は、トーションバー26を介してディスク支持台51に支持されている。トーションバー26は、中心軸25を中心に時計周りに回転させる方向の弾性力をディスク20に作用させている。つまり、トーションバー26は、ディスク20を介してステム12を下降させる方向の弾性力をバルブ14に作用させている。
電磁石30による電磁力がディスク20に作用していない状態で、ディスク20は、トーションバー26および渦巻きバネ45の弾性力によって、開弁側の揺動端と閉弁側の揺動端との中間位置に位置決めされる。
図3は、図1中の電磁石を示す斜視図である。図1および図3を参照して、電磁石30は、ディスク20を挟んで両側に配置されたコア部31pおよび31qと、コア部31pおよび31qに巻回されたコイル33とを有する。
コア部31pおよび31qは、たとえば、積層された複数の電磁鋼板や、磁性粉末の圧粉体から形成されている。コア部31pおよび31qは、アーム部21の表面21aに向い合う端面31aと、円筒部22の円筒面22aに向い合う湾曲面31bとを有する。端面31aは、同一平面上に延在している。湾曲面31bは、円筒面22aに沿った形状を有する。ディスク20および電磁石30は、湾曲面31bと円筒面22aとの間に微小な隙間が形成されるように配置されている。
コア部31pおよび31qには、溝36および37が形成されている。溝36および37は、互いに間隔を設け、中心軸25と平行に延びている。溝36は、円筒部22に対向する位置に形成され、溝37は、アーム部21に対向する位置に形成されている。溝37は、端面31aに開口している。溝36は、端面31aと湾曲面31bとの間に開口している。端面31aを基準にして、溝36は、相対的に大きい深さを有し、溝37は、相対的に小さい深さを有する。コア部31pおよび31qは、溝36と溝37との間に軸部31dを有する。
コイル33は、溝36および37に収容されるように、軸部31dの周りに巻回されている。コイル33は、端面31aに対して溝36と溝37との間で傾斜するように、コア部31pおよび31qに巻回されている。コイル33は、溝36に収容されるコイル33と端面31aとの間の距離L1が、溝37に収容されるコイル33と端面31aとの間の距離L2よりも大きくなるように、コア部31pおよび31qに巻回されている。距離L1およびL2は、端面31aが延在する平面からコイル33までの、その平面に直交する方向の長さである。
本実施の形態では、コイル33は、一続きのモノコイルから構成されており、コア部31pおよび31qに順に巻回されている。これに限定されず、コア部31pとコア部31qとには、別々のコイルが巻回されても良い。
コア部31pの端面31aと、コア部31qの端面31aとの間には、ディスク20が揺動する空間が形成されている。コイル33に電流を供給すると、コア部31pおよび31qとディスク20との間に磁気回路が形成される。これにより、アーム部21をコア部31pおよび31qの端面31aに交互に引き寄せる電磁力を、ディスク20に作用させる。
本実施の形態では、湾曲面31bが、円筒面22aに沿った形状を有し、両者の間に微小な隙間が形成されるようにディスク20および電磁石30が配置されている。このため、コア部31pおよび31qとディスク20との間で流れる磁束が、湾曲面31bと円筒面22aとの境界位置で磁束漏れを起こすことを抑制できる。
以上に説明した構成により、電磁石30で発生する電磁力と、トーションバー26および渦巻きバネ45の弾性力とによって、ディスク20を中心軸25を中心に揺動させ、バルブ14を往復運動させる。ディスク20がコア部31qの端面31aに引き寄せられると、ステム12が上昇し、バルブ14が閉弁位置へと位置決めされる。ディスク20がコア部31pの端面31aに引き寄せられると、ステム12が下降し、バルブ14が開弁位置へと位置決めされる。
この発明の実施の形態1における電磁駆動弁10は、弁軸としてのステム12を有するバルブ14と、ディスク20と、電磁石30とを備える。ディスク20は、一方端20mに配置され、揺動自在に支持された基部としての円筒部22と、円筒部22から、ステム12に連結された他方端20nに向けて延びるアーム部21とを有する。ディスク20は、円筒部22を支点に揺動することによりバルブ14を往復運動させる。電磁石30は、コイル33と、アーム部21を引き寄せる端面31aを含むコア部31pおよび31qとを有する。電磁石30は、ディスク20に作用させる電磁力を発生する。電磁石30は、円筒部22およびアーム部21に対向して配置されている。コイル33は、円筒部22に対向する位置で端面31aとコイル33との間の距離L1が相対的に大きくなり、アーム部21に対向する位置で端面31aとコイル33との間の距離L2が相対的に小さくなるように、コア部31pおよび31qに巻回されている。
このように構成された、この発明の実施の形態1における電磁駆動弁10によれば、電磁石30をディスク20の円筒部22と対向する位置まで一方端20m側にずらして配置することにより、電磁駆動弁10の全幅を小さく抑えることができる。これにより、電磁駆動弁10の搭載性を向上させることができる。また、コイル33を、端面31aに対して傾斜させてコア部31pおよび31qに巻回することにより、ディスク20に十分に大きい電磁力を作用させることができる。
図4は、図1中の電磁駆動弁による効果を説明するために想定された比較のための電磁駆動弁を示す断面図である。図4を参照して、電磁石30を一方端20m側にずらして配置した場合、コイル33と円筒部22との干渉を避ける必要が生じる。
図4(A)中に示す比較のための電磁駆動弁では、コイル33と円筒部22とを干渉させないため、コイル33を、溝36と溝37との間で端面31aに平行に巻回されるように端面31aから離間した位置に設けている。しかしながら、この場合、溝37に収容されるコイル33と端面31aとの間にエアギャップ(もしくは、コイル33を封入するモールド樹脂)52が形成される。磁束は、コイル33の周囲を最短経路で周回しようとするため、エアギャップ52で著しい磁束漏れが発生する。
図4(B)中に示す比較のための電磁駆動弁では、コイル33と円筒部22とを干渉させないため、溝36をアーム部21に対向する位置まで寄せて形成している。しかしながら、この場合、溝36と溝37との間に形成される軸部31dの幅Bが小さくなり、コア内の磁路面積が軸部31dにおいて減少する。
これらの理由から、図4の比較のための電磁駆動弁によっては、電磁駆動弁の小型化を図るためにディスク20に作用させる電磁力を低減させてしまう。これに対して、本実施の形態における電磁駆動弁10によれば、磁束漏れの発生を抑制しつつ、コア内の磁路面積を大きく確保することができる。したがって、バルブ14を十分に大きい駆動力で往復運動させることができる。
(実施の形態2)
図5は、この発明の実施の形態2における電磁駆動弁を示す断面図である。図6は、図5中のディスクを示す斜視図である。本実施の形態における電磁駆動弁は、実施の形態1における電磁駆動弁10と比較して、部分的に同様の構造を備える。以下、重複する構造については説明を繰り返さない。
図5および図6を参照して、本実施の形態では、ディスク20は、一方端20mに配置された基部24と、基部24から他方端20nに向けて延びるアーム部21とを有する。基部24は、円筒部22と当接部23とから構成されている。当接部23は、円筒部22とアーム部21との間に設けられている。円筒部22と当接部23とは、一体に形成されている。
当接部23は、厚みTを有し、アーム部21は、厚みTよりも小さい厚みtを有する。当接部23は、電磁石30に向い合う当接面23cを有する。ディスク20は、アーム部21の表面21aと当接部23の当接面23cとの間で段差を有するように形成されている。たとえば、厚みTは、6mmであり、厚みtは、4mmであり、表面21aと当接面23cとの間の段差は、1mmである。なお、これらの数値は一例であり、厚みTおよびtは、これ以外の数値も取り得る。
コア部31pおよび30qは、当接面23cおよび表面21aに向い合う端面31aを有する。端面31aは、同一平面上に延在している。ディスク20が端面31aに引き寄せられた時に、当接面23cが端面31aに当接することによって、ディスク20の揺動端が規定される。表面21aと端面31aとの間には、隙間が形成される。
基部24は、アーム部21を形成する材料よりも大きい強度を有する材料から形成されている。アーム部21を形成する材料としては、低炭素の鉄が挙げられる。基部24を形成する材料としては、高炭素の鉄や鉄合金、たとえば、クロムモリブデン鋼や合金工具鋼のSKD(JIS記号)が挙げられる。このような構成により、コア部31pおよび31qと衝突を繰り返すディスク20の強度を確保することができる。
ディスク20は、他方端20nに配置された補強部61をさらに有する。補強部61は、アーム部21に固定されている。補強部61は、電磁石30の端面31aに対向する位置に設けられている。補強部61は、アーム部21を形成する材料よりも大きい強度を有する材料から形成されている。補強部61は、たとえば、基部24を形成する材料として上に挙げた材料から形成されている。なお、補強部61と基部24とは、別の材料から形成されても良い。
補強部61は、コア部31pに対向する位置と、コア部31qに対向する位置とに別々に設けられている。補強部61は、コア部31pに対向する位置からコア部31qに対向する位置に渡って一体に設けられても良い。
また、図5中に示す電磁駆動弁の変形例として、補強部61に替えて緩衝部65が設けられても良い。緩衝部65は、弾性体から形成されており、たとえば、ニトリルゴムやシリコーンゴム、フッ素ゴム等からなるゴム部材から形成されている。
図7は、図5中の電磁駆動弁の別の変形例を示す断面図である。図7を参照して、本変形例では、ディスク20の他方端20nが、電磁石30の端面31aに対向する位置で湾曲面71により構成されている。湾曲面71は、表面21aから連なって延在している。湾曲面71は、他方端20nに配置される表面21aの周縁に広がっている。
この発明の実施の形態2における電磁駆動弁は、ステム12を有するバルブ14と、ディスク20と、電磁石30とを備える。ディスク20は、一方端20mに配置され、揺動自在に支持された基部24と、基部24から、ステム12に連結された他方端20nに向けて延びるアーム部21とを有する。ディスク20は、基部24を支点に揺動することによりバルブ14を往復運動させる。電磁石30は、ディスク20を引き寄せる端面31aを有する。電磁石30は、ディスク20に作用させる電磁力を発生する。電磁石30は、基部24およびアーム部21に対向して配置されている。端面31aにディスク20が引き寄せられた時に、基部24と端面31aとが当接し、アーム部21と端面31aとの間に隙間が形成される。ディスク20は、他方端20nに設けられ、アーム部21を形成する材料よりも高い強度を有する材料から形成された補強部61をさらに有する。
ディスク20は、他方端20nに設けられ、弾性体から形成された緩衝部65をさらに有しても良い。ディスク20の他方端20nは、端面31aに対向する位置で湾曲面71により構成されても良い。
このように構成された、この発明の実施の形態2における電磁駆動弁によれば、電磁石30をディスク20の基部24と対向する位置まで一方端20m側にずらして配置することにより、電磁駆動弁10の全幅を小さく抑えることができる。これにより、電磁駆動弁10の搭載性を向上させることができる。また、補強部61、緩衝部65もしくは湾曲面71を他方端20nに配設することにより、ディスク20が破損することを防止できる。
図8は、図5から図7中の電磁駆動弁による効果を説明するための断面図である。図8(A)および図8(B)を参照して、ディスク20が端面31aに引き寄せられた時に、ディスク20に作用する慣性力やステム12から受ける力(図中の矢印250に示す方向の力)によって、アーム部21が電磁石30に向かって曲ることがある。この場合、ディスク20の揺動時、アーム部21の他方端20nが端面31aと衝突を繰り返すことになる。
これに対して、本実施の形態では、他方端20nに補強部61もしくは緩衝部65が設けられるため、ディスク20の耐衝撃性を向上させることができる。また、他方端20nを湾曲面71によって構成することにより、ディスク20とコア部31pおよび31qとの接触面圧を小さく抑えることができる。これにより、ディスク20が破損することを防止できる。
図9は、図5中の電磁駆動弁のさらに別の変形例を示す断面図である。図9を参照して、本変形例では、電磁石30の両側に、図5中のディスク20と同様の形状を有するディスク20Xおよび20Yが配設されている。ディスク20Xに対して電磁石30の反対側には、永久磁石81が配置され、ディスク20Yに対して電磁石30の反対側には、永久磁石82が配置されている。電磁石30と永久磁石81との間にディスク20Xが揺動する空間が規定され、電磁石30と永久磁石82との間にディスク20Yが揺動する空間が規定されている。このような回転駆動式の電磁駆動弁に複数のディスクが設けられる並行リンク機構を採用した構成においても、上述の効果を同様に得ることができる。
なお、以上に説明した各実施の形態における電磁駆動弁やその変形例の構成を適宜、組み合わせて別の電磁駆動弁を構成しても良い。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
この発明の実施の形態1における電磁駆動弁を示す断面図である。 図1中のディスクを示す斜視図である。 図1中の電磁石を示す斜視図である。 図1中の電磁駆動弁による効果を説明するために想定された比較のための電磁駆動弁を示す断面図である。 この発明の実施の形態2における電磁駆動弁を示す断面図である。 図5中のディスクを示す斜視図である。 図5中の電磁駆動弁の別の変形例を示す断面図である。 図5から図7中の電磁駆動弁による効果を説明するための断面図である。 図5中の電磁駆動弁のさらに別の変形例を示す断面図である。
符号の説明
10 電磁駆動弁、12 ステム、14 バルブ、20,20X,20Y ディスク、20m 一方端、20n 他方端、21 アーム部、22 円筒部、24 基部、30 電磁石、31a 端面、31p,31q コア部、33 コイル、61 補強部、65 緩衝部、71 湾曲面。

Claims (6)

  1. 弁軸を有するバルブと、
    一方端に配置され、揺動自在に支持された基部と、前記基部から、前記弁軸に連結された他方端に向けて延びるアーム部とを有し、前記基部を支点に揺動することにより前記バルブを往復運動させるディスクと、
    コイルと、前記アーム部を引き寄せる端面を含むコア部とを有し、前記ディスクに作用させる電磁力を発生し、前記基部および前記アーム部に対向して配置された電磁石とを備え、
    前記コイルは、前記基部に対向する位置で前記端面と前記コイルとの間の距離が相対的に大きくなり、前記アーム部に対向する位置で前記端面と前記コイルとの間の距離が相対的に小さくなるように、前記コア部に巻回されている、電磁駆動弁。
  2. 前記基部には、前記ディスクに弾性力を作用させるトーションバーが配設されている、請求項1に記載の電磁駆動弁。
  3. 前記基部は、円筒面を含み、
    前記コア部は、前記基部に対向する位置で前記円筒面に沿って延在する表面をさらに含む、請求項1または2に記載の電磁駆動弁。
  4. 弁軸を有するバルブと、
    一方端に配置され、揺動自在に支持された基部と、前記基部から、前記弁軸に連結された他方端に向けて延びるアーム部とを有し、前記基部を支点に揺動することにより前記バルブを往復運動させるディスクと、
    前記ディスクを引き寄せる端面を有し、前記ディスクに作用させる電磁力を発生し、前記基部および前記アーム部に対向して配置された電磁石とを備え、
    前記端面に前記ディスクが引き寄せられた時に、前記基部と前記端面とが当接し、前記アーム部と前記端面との間に隙間が形成され、
    前記ディスクは、前記他方端に設けられ、前記アーム部を形成する材料よりも高い強度を有する材料から形成された補強部をさらに有する、電磁駆動弁。
  5. 弁軸を有するバルブと、
    一方端に配置され、揺動自在に支持された基部と、前記基部から、前記弁軸に連結された他方端に向けて延びるアーム部とを有し、前記基部を支点に揺動することにより前記バルブを往復運動させるディスクと、
    前記ディスクを引き寄せる端面を有し、前記ディスクに作用させる電磁力を発生し、前記基部および前記アーム部に対向して配置された電磁石とを備え、
    前記端面に前記ディスクが引き寄せられた時に、前記基部と前記端面とが当接し、前記アーム部と前記端面との間に隙間が形成され、
    前記ディスクは、前記他方端に設けられ、弾性体から形成された緩衝部をさらに有する、電磁駆動弁。
  6. 弁軸を有するバルブと、
    一方端に配置され、揺動自在に支持された基部と、前記基部から、前記弁軸に連結された他方端に向けて延びるアーム部とを有し、前記基部を支点に揺動することにより前記バルブを往復運動させるディスクと、
    前記ディスクを引き寄せる端面を有し、前記ディスクに作用させる電磁力を発生し、前記基部および前記アーム部に対向して配置された電磁石とを備え、
    前記端面に前記ディスクが引き寄せられた時に、前記基部と前記端面とが当接し、前記アーム部と前記端面との間に隙間が形成され、
    前記ディスクの前記他方端は、前記端面に対向する位置で湾曲面により構成されている、電磁駆動弁。
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