JP2014030037A - 圧電薄膜付き基板及び圧電素子 - Google Patents

圧電薄膜付き基板及び圧電素子 Download PDF

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Abstract

【課題】鉛フリーの圧電体を有する圧電薄膜付き基板から形成される圧電素子について、長期間、連続的な圧電動作をした後であっても、圧電素子の圧電定数d31の低下を抑制できる圧電薄膜付き基板を提供する。
【解決手段】圧電薄膜付き基板1は、第1の熱膨張係数を有する基板10と、所定の成膜条件で成膜され、第2の熱膨張係数を有して基板上に形成される一般式が(K,Na)NbOであるペロブスカイト構造のニオブ酸カリウムナトリウムの圧電薄膜16とを備え、圧電薄膜16を形成された基板1が、第1の熱膨張係数及び第2の熱膨張係数の差に基づいて、室温における反りが10m以上の曲率半径を有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、圧電薄膜付き基板及び圧電素子に関する。特に、本発明は、鉛フリーの圧電薄膜付き基板及び圧電素子に関する。
アクチュエータ、センサ等には圧電体を有する圧電素子が用いられている。そのような圧電素子を形成する圧電体としては、Pb(Zr1−xTi)O系のペロブスカイト型強誘電体(PZT)が広く用いられている。しかしながら、PZTは、鉛(Pb)を含有しているので、環境面への配慮から鉛を含有しない圧電体、すなわち、鉛フリーの圧電体を圧電素子に用いることが望まれる。
従来の鉛フリーの圧電薄膜素子として、例えば、アルカリニオブ酸化物系のペロブスカイト化合物から形成される誘電体膜を用いる圧電薄膜素子がある。この圧電薄膜素子は、MgO等から形成される基板と、基板上に形成される下部電極と、BaTiO等から形成され、下部電極の上に形成されるバッファ層と、一般式が(NaLi)NbO(0<x<1、0<y<1、x+y+z=1)で表されるアルカリニオブ酸化物系のペロブスカイト化合物から構成され、バッファ層上に形成される圧電薄膜と、圧電薄膜の上に形成される上部電極とを備える(例えば、特許文献1参照)。
特開2007−19302号公報
しかし、特許文献1に記載の圧電薄膜素子では、MgO等の基板上にニオブ酸カリウムナトリウム系の材料からなる圧電薄膜を形成すると圧電薄膜素子に反りが発生する場合がある。このような反りが発生した圧電薄膜素子を、長期間、連続的に圧電動作させると、圧電薄膜素子の圧電定数d31が大きく低下する。
したがって、本発明の目的は、鉛フリーの圧電体を有する圧電薄膜付き基板から形成される圧電素子について、長期間、連続的な圧電動作をした後であっても、圧電素子の圧電定数d31の低下を抑制できる圧電薄膜付き基板を提供することにある。
本発明は、上記目的を達成するため、第1の熱膨張係数を有する基板と、第2の熱膨張係数を有して所定の成膜条件で基板上方に成膜され、一般式が(K,Na)NbO3であるペロブスカイト構造のニオブ酸カリウムナトリウムの圧電薄膜とを備え、圧電薄膜を形成された基板が、第1の熱膨張係数及び第2の熱膨張係数の差に基づいて、室温における反りが10m以上の曲率半径を有し、前記圧電薄膜が形成される側の面とは反対側の面には、前記圧電薄膜の歪を緩和するための歪緩和層は設けられていないことを特徴とする圧電薄膜付き基板が提供される。
また、上記圧電薄膜付き基板は、圧電薄膜が、0.2μmから10μmの膜厚を有してもよい。また、基板が、シリコン(Si)基板であってもよい。あるいは、基板が、ゲルマニウム(Ge)基板であってもよく、また、基板が、ガリウム砒素(GaAs)基板であってもよい。
また、上記圧電薄膜付き基板は、基板が、圧電薄膜と基板との間に下部電極を有し、圧電薄膜が、下部電極と接する面と反対の面に上部電極を有し、上部電極及び/又は下部電極が、白金(Pt)を含んで形成されてもよい。また、上記圧電薄膜付き基板は、下部電極と圧電薄膜との間に、ペロブスカイト構造を有する層を更に備えてもよい。そして、ペロブスカイト構造を有する層が、一般式がKNbO、NaNbO、LaNiO、SrRuO、又はSrTiOで表される化合物のいずれかから形成されてもよい。
また、上記圧電薄膜付き基板は、圧電薄膜が、0.4≦Na/(K+Na)≦0.75の範囲内の組成を有する(K,Na)NbOから形成されてもよい。また、上記圧電薄膜付き基板は、圧電薄膜が、カリウム(K)、ナトリウム(Na)、ニオブ(Nb)、又は酸素(O)を除く他の元素を含んでもよく、圧電薄膜中の他の元素の含有量が、10%以下であってもよい。そして、他の元素が、リチウム又はタンタルであってもよい。
また、上記圧電薄膜付き基板は、圧電薄膜が、(001)面方位、(100)面方位、若しくは(010)面方位のいずれか1種以上の面方位、又は(110)面方位、(101)面方位、若しくは(011)面方位のいずれか1種以上の面方位、又は(111)面方位のいずれかに配向して形成されてもよい。そして、上記圧電薄膜付き基板は、圧電薄膜が、平均結晶粒径が0.1μmから1.0μmの範囲にある(K,Na)NbO3から形成されてもよい。さらに、上記の鉛を含まない圧電薄膜を有する圧電薄膜付き基板から圧電素子を形成してもよい。
本発明の圧電薄膜付き基板によれば、鉛フリーの圧電体を有する圧電薄膜付き基板から形成される圧電素子について、長期間、連続的な圧電動作をした後であっても、圧電素子の圧電定数d31の低下を抑制できる。
[第1の実施の形態]
図1(a)は、本発明の第1の実施の形態に係る圧電薄膜付き基板の断面図を示しており、(b)は、第1の実施の形態に係る圧電素子の断面図を示す。
第1の実施の形態に係る圧電薄膜付き基板としての圧電薄膜付き基板1は、図1(a)に示すように、基板としての(100)面方位を有するシリコン(Si)基板10と、Si基板10上に形成される密着層12と、密着層12上に形成される下部電極14と、下部電極14上に形成される圧電薄膜としての圧電薄膜16とを備える。
Si基板10は、一例として、上面視にて20mm×20mmの略四角形状に形成され、その表面には熱酸化膜が形成される。そして、本実施形態では、一例として、0.5mm厚のSi基板10を用いる。また、密着層12は、Si基板10と下部電極14との間に設けられ、例えば、チタン(Ti)等の金属材料から形成される。密着層12は、一例として、膜厚が2nmのTiから形成される。下部電極14は、導電性材料から形成され、白金(Pt)等の金属材料を含んで形成される。下部電極14は、一例として、膜厚が0.2μmのPt((111)面単独配向)から形成される。下部電極14をPtから形成することにより、高い配向性を有する圧電薄膜16を下部電極14上に形成できる。
圧電薄膜16は、ペロブスカイト構造を有すると共に、鉛(Pb)を含まない圧電材料から形成される。圧電薄膜16は、膜厚が0.2μmから10μmの範囲内で形成される。圧電薄膜16は、一例として、膜厚が3μmのニオブ酸カリウムナトリウムから形成される。ニオブ酸カリウムナトリウムは、一般式が(K,Na)NbOで表され、本実施形態に係る圧電薄膜16は、一例として、(K0.5Na0.5)NbOの化学式で表されるニオブ酸カリウムナトリウムを含んで形成される。そして、圧電薄膜16は、(001)面方位、(100)面方位、若しくは(010)面方位のいずれか1種以上の面方位、又は(110)面方位、(101)面方位、若しくは(011)面方位のいずれか1種以上の面方位、又は(111)面方位のいずれかの配向を有して形成される。
ここでのKNN結晶(圧電薄膜16)の面方位は、X線回折測定(2θ−ω)での回折パターンにおいて、
2θ=22.011°〜22.890°の回折ピークは、(001)面、(100)面または(010)面とし、
2θ=31.260°〜32.484°の回折ピークは、(110)面、(101)面または(011)面とし、
2θ=38.748°〜40.133°の回折ピークは、(111)面としている。
回折ピーク角度が上記のように範囲を有するのは、下記2つの理由による。
一つは、Si基板10とKNN結晶(圧電薄膜16)の熱膨張差によって生ずる内部応力の影響や下地(下部電極14)の影響でKNN結晶格子が歪むためである。
もう一つは、Na/(K+Na)組成比によって結晶格子サイズが変化するためである。
なお、圧電薄膜16の膜厚が0.2μm未満の場合、圧電薄膜16がセンサ、又はアクチュエータとしての機能を奏することが困難である。また、圧電薄膜16の膜厚が10μmを超える場合、圧電薄膜16の成膜による形成が実質的に困難である。以上の理由から、上記のとおり、圧電薄膜16は0.2μmから10μmの範囲内の膜厚で形成されることが好ましい。
また、圧電薄膜16は、一例として、圧電薄膜16を形成する圧電材料の平均結晶粒径が0.1μmから1.0μmの範囲になるように形成される。これは、圧電素子を用いる電子部品の小型化及び高性能化に応じて、圧電薄膜付き基板1から形成される圧電素子の小型化及び高性能化も求められることによる。すなわち、圧電薄膜16の膜厚を、例えば3μmから5μm程度に形成した場合において、圧電薄膜16を形成する圧電材料の結晶粒径が当該膜厚に近い結晶粒径であると、圧電薄膜16の面内における圧電特性にばらつきが生じ、また圧電薄膜16の劣化が顕著になるからである。したがって、圧電薄膜16を形成する圧電材料の平均結晶粒径は、圧電薄膜16の膜厚に比べて十分、小さいことが望まれる。
更に、実質的に用いることのできる所定の圧電定数を示す圧電薄膜16を形成することを目的として、圧電薄膜16は、Na/(K+Na)の値が0.4から0.75の範囲の組成を有する(K,Na)NbOから形成される。そして、圧電薄膜16を形成する圧電材料としての(K,Na)NbOは、圧電材料を構成する構成元素であるカリウム(K)、ナトリウム(Na)、ニオブ(Nb)、及び酸素(O)を除く他の元素を含有していてもよい。例えば、圧電薄膜16を形成する圧電材料である(K,Na)NbOは、圧電薄膜16の圧電定数が低下しない限度である10%以下の含有量のリチウム(Li)又はタンタル(Ta)を含んで形成することもできる。
そして、本実施形態に係るニオブ酸カリウムナトリウムからなる圧電薄膜16の第2の熱膨張係数としての熱膨張係数は、5.5〜6.5×10−6/℃であり、Si基板10を形成するSiの第1の熱膨張係数としての熱膨張係数は、2.6×10−6/℃である。すなわち、Si基板10の熱膨張係数と圧電薄膜16の熱膨張係数とは大きく異なることとなる。
なお、圧電薄膜付き基板1は、下部電極14と圧電薄膜16との間にバッファ層を更に備えて形成することもできる。バッファ層は、(001)面方位、(100)面方位、(110)面方位、(010)面方位、又は(111)面方位のいずれかの面方位においてペロブスカイト構造を有する結晶が配向されやすい材料で形成される。例えば、バッファ層は、ペロブスカイト構造を有する化合物であって、KNbO、NaNbO、LaNiO、SrRuO、又はSrTiO等の化学式で表される化合物から形成される。
このようなバッファ層を下部電極14上に形成することにより、圧電薄膜16は、(001)面方位、(100)面方位、若しくは(010)面方位のいずれか1種以上の面方位、又は(110)面方位、(101)面方位、若しくは(011)面方位のいずれか1種以上の面方位、又は(111)面方位のいずれかの面方位に所定の割合で配向して、バッファ層上に形成される。また、下部電極14の上にバッファ層を設けることにより、バッファ層上に形成される層の結晶性を向上させることができる。
次に、第1の実施の形態に係る圧電素子2は、図1(b)に示すように、圧電薄膜付き基板1が備える圧電薄膜16の上に上部電極18が更に形成されると共に、下部電極14の表面の一部が露出した構成を有する。上部電極表面18aと下部電極表面14aとの間に所定の電圧を印加することにより、圧電素子2を駆動させることができる。
本実施形態に係る上部電極18は、金属材料から形成され、一例として、膜厚が0.02μmのPtから形成される。そして、圧電素子2は、長さ20mm、幅2.5mmの短冊形状に形成される。なお、上部電極18は、Pt以外の金属材料を含む化合物から形成することもできる。
図2は、本発明の第1の実施の形態に係る圧電薄膜付き基板及び圧電素子の製造工程、並びに特性評価工程を示す。
(圧電薄膜付き基板1及び圧電素子2の製造方法、並びに特性評価)
まず、熱酸化膜付きのSi基板10((100)面方位、厚さ0.5mm、20mm×20mm角)上に、RFマグネトロンスパッタリング法を用いて、膜厚が2nmのTiからなる密着層12、及び膜厚が0.2μmのPt((111)面単独配向)からなる下部電極14を形成する(S100)。
なお、密着層12及び下部電極14の成膜条件は以下の通りである。すなわち、基板温度を350℃、放電パワーを200W、導入ガス雰囲気をAr、及び圧力を2.5Paに設定して、密着層12及び下部電極14をこの順に成膜して形成する。なお、密着層12の成膜時間は1分間、及び下部電極14の成膜時間は10分間に設定する。
続いて、下部電極14上に圧電薄膜16を所定の成膜条件で形成する。具体的には、膜厚が3μmの(K0.5Na0.5)NbO膜を、RFマグネトロンスパッタリング法を用いて下部電極14上に形成する(S110)。これにより、圧電薄膜付き基板としての圧電薄膜付き基板1が形成される。
ここで、RFマグネトロンスパッタリング法による圧電薄膜16の所定の成膜条件は以下の通りである。すなわち、下部電極14を有するSi基板10の基板温度を540℃に設定すると共に、放電パワーを100W、導入ガス雰囲気をAr、及び圧力を0.4Paに設定する。本実施形態においては、基板温度を、ニオブ酸カリウムナトリウム膜をスパッタリング法又はPLD(Pulsed Laser Deposition)法により成膜する場合に用いられる通常の温度(例えば、600℃以上の温度であり、一例として680℃)よりも低い温度に設定している。
更に、圧電薄膜16の成膜時間は4時間に設定する。なお、RFマグネトロンスパッタリング法において用いるターゲットは、(K+Na)/Nb=1.0及びK/(K+Na)=0.5の関係を満たす組成を有する(K,Na)NbO3の焼結体のターゲットを用いる。
次に、形成された圧電薄膜付き基板1としての(K,Na)NbO膜付き基板の形状を評価する(S120)。すなわち、圧電薄膜付き基板1の形状(反り)を、レーザー変位計を用いて室温において測定する。
続いて、圧電薄膜16の上、すなわち、S110において形成した(K,Na)NbO膜の上に膜厚が0.02μmのPtから形成される上部電極18を形成する(S130)。上部電極18は、一例として、RFマグネトロンスパッタリング法を用いて形成される。そして、上部電極18が形成された圧電薄膜付き基板1から、長さ20mm、幅2.5mmの短冊形状を切り出すことにより、圧電素子2が形成される。続いて、形成された圧電素子2の圧電特性の評価が実施される(S140)。
なお、ニオブ酸カリウムナトリウム膜は、上述したスパッタリング法の他、PLD法、MOCVD法、ゾルゲル法、エアロゾルデポジション法、Liquid Phase Epitaxy(LPE)法等を用いて形成することもできる。更に、ニオブ酸カリウムナトリウム膜に、少量の添加物を混入して圧電薄膜16を形成してもよい。少量の添加物としては、一例として、原子数濃度10%以下のLiが挙げられる。
また、圧電薄膜付き基板1を形成した後の形状評価の工程(S120)は、形状評価を実施することを要さない場合には省略することができる。同様に、圧電特性の評価工程(S140)についても、当該評価を要さない場合には省略することができる。
図3は、本発明の第1の実施の形態に係る圧電薄膜付き基板及び比較例に係る圧電薄膜付き基板の形状評価結果を示す図である。
表1は、本発明の第1の実施形態に係る圧電薄膜付き基板の製造工程における圧電薄膜の成膜条件と比較例に係る圧電薄膜付き基板の製造工程における圧電薄膜の成膜条件との比較を示す表である。
比較例に係る圧電薄膜付き基板は、第1の実施の形態に係る圧電薄膜付き基板1と同一の構成を備える。すなわち、比較例に係る圧電薄膜付き基板は、(100)面方位を有するシリコン(Si)基板10と、Si基板10上に形成される密着層12と、密着層12上に形成される下部電極14と、下部電極14上に形成される圧電薄膜としての圧電薄膜16とを備える(図示しない)。また、比較例に係る圧電薄膜付き基板の製造も、第1の実施の形態に係る圧電薄膜付き基板1と略同一の工程で製造されるので、相違点を除き詳細な説明は省略する。
表1に示すように、比較例に係る圧電薄膜付き基板においては、下部電極14の上に圧電薄膜16を形成する場合の成膜条件において、下部電極14等を有するSi基板10の基板温度を680℃に設定する。そして、基板温度を680℃に設定した状態で、下部電極14の上に圧電薄膜16である(K,Na)NbO膜を形成する。
図3は、第1の実施の形態に係る圧電薄膜付き基板1、及び比較例に係る圧電薄膜付き基板の形状(反り)をレーザー変位計で測定した結果を示している。図3を参照すると、第1の実施の形態に係る圧電薄膜付き基板1、及び比較例に係る圧電薄膜付き基板の双方とも、(K,Na)NbO膜、すなわち圧電薄膜16を上にした配置で、下に凸の形状で反っていた。そして、第1の実施の形態に係る圧電薄膜付き基板1の反りの曲率半径は、室温において13.5mであり、比較例に係る圧電薄膜付き基板の反りの曲率半径は、室温において8.3mであった。
これにより、圧電薄膜16としてのニオブ酸カリウムナトリウム膜を形成するときの基板の温度を通常の温度よりも低温にすることにより、ニオブ酸カリウムナトリウム膜からなる圧電薄膜16を備える圧電薄膜付き基板1の反りが、基板の温度を通常の温度に設定して圧電薄膜16を形成する場合に比べて小さくなることが示された。
図4は、圧電素子の圧電定数d31の評価方法の概略を示す。
第1の実施の形態に係る圧電素子2と、比較例に係る圧電素子の双方について、圧電定数d31を評価した。なお、比較例に係る圧電素子は、比較例に係る圧電薄膜付き基板から第1の実施の形態に係る圧電薄膜付き基板1から圧電素子2を製造する方法と同一の方法を用いて形成した。
圧電定数d31は、以下のように評価した。すなわち、まず、圧電素子の長手方向の端をクランプ20で固定して、簡易的なユニモルフカンチレバーを構成した。次に、この状態で、上部電極18と下部電極14との間の圧電薄膜16としての(K,Na)NbO膜に所定の電圧を印加した。これにより、(K,Na)NbO膜が伸縮して、ユニモルフレバーの全体が屈曲動作して、図4(b)に示すように、カンチレバーの先端が動作した。このときに、電圧印加前の上部電極表面18aの表面位置300aと電圧印加後の表面位置300bとの変位である変位量300を、レーザードップラ変位計30で測定した。
圧電定数d31は、変位量300と、カンチレバーの長さと、Si基板10及び圧電薄膜16のヤング率と、印加電圧とから算出できる。このカンチレバーの屈曲動作を10億回、連続して実施した。そして、屈曲動作を実施する前(初期状態)の圧電定数(初期圧電定数d31)と、10億回の屈曲動作を実施した後の圧電定数(駆動後圧電定数d31)を算出した。続いて、10億回の屈曲動作後の圧電定数d31の低下率を、(初期圧電定数d31―駆動後圧電定数d31)/初期圧電定数d31×100(%)の式から算出した。
表2は、第1の実施の形態に係る圧電素子の圧電定数の低下率と比較例に係る圧電素子の圧電定数の低下率との比較を示す。
比較例に係る圧電素子について、10億回の屈曲動作をした後の圧電定数d31の低下率は7.4%であった。一方、第1の実施の形態に係る圧電素子2について、10億回の屈曲動作をした後の圧電定数の低下率は3.3%であった。
これにより、第1の実施の形態に係る圧電薄膜付き基板1の製造方法において、圧電薄膜16を形成するときにおける基板の温度を通常の温度より低温化させることにより、圧電定数d31の低下率の低減が実現できることが示された。これは、圧電薄膜16を形成するときにおける基板の温度を通常の温度より低温にすると、第1の実施の形態に係る圧電薄膜付き基板1の反りが、比較例に係る圧電薄膜付き基板の反りよりも小さくなることによる。
図5は、圧電薄膜付きの基板の反りの曲率半径と圧電定数d31の低下率との関係を示す。
まず、ニオブ酸カリウムナトリウム膜をスパッタリング法、又はPLD法によって所定の基板等の上に成膜する場合、通常は成膜温度を600℃以上に設定する。この際に、所定の基板がMgO基板、又はSrTiO基板等である場合、成膜したニオブ酸カリウムナトリウム膜の熱膨張係数と基板の熱膨張係数との熱膨張係数の差に起因して、ニオブ酸カリウムナトリウム膜に圧縮応力が発生する。これにより、ニオブ酸カリウムナトリウム膜を上、基板を下にした配置で上に凸の形状の反りが発生する。この場合の反りの曲率半径は、室温においておおむね4mから7mであるという知見を、発明者は得ている。
なお、以下の説明における圧電薄膜付きの基板の形状は、圧電薄膜(ニオブ酸カリウムナトリウム膜)の側を上、圧電薄膜付き基板が備える基板の側を下にした配置における形状を示す。具体的には、圧電薄膜の熱膨張係数が基板の熱膨張係数以下の場合、圧電薄膜付き基板の形状は下に凸の形状となる。また、圧電薄膜の熱膨張係数が基板の熱膨張係数以上の場合、圧電薄膜付き基板の形状は上に凸の形状となる。
また、基板にSi基板10を用いた場合であって、成膜温度を600℃以上に設定すると、ニオブ酸カリウムナトリウム膜には引っ張り応力が発生する。これにより、ニオブ酸カリウムナトリウム膜を上、基板を下にした配置で下に凸の形状の反りが発生する。この場合の反りの曲率半径は、室温においておおむね6mから9mであるという知見を、発明者は得ている。
更に、基板としてMgO基板、SrTiO基板、及びSi基板のそれぞれを用い、通常の成膜温度である600℃以上の温度を基板温度として設定して形成した圧電薄膜付き基板のそれぞれから形成した圧電素子のそれぞれを、長期間、連続的に圧電動作をさせると、圧電定数d31が大きく低下するという知見も、発明者は得ている。
一方、圧電薄膜を形成する際の基板温度を550℃以下に設定する等の方策により、様々な曲率半径の反りを有するニオブ酸カリウムナトリウム圧電薄膜付き基板を作成した。
そして、作成した圧電薄膜付き基板のそれぞれから圧電素子を作成した。続いて、図4の上記説明と同様にして、圧電定数d31の低下率を算出した。
その結果、ニオブ酸カリウムナトリウムからなる圧電薄膜の熱膨張係数及び基板の熱膨張係数の差に基づいて圧電薄膜付き基板に生じる室温における反りが10m以上の曲率半径を有する場合に、10億回の屈曲動作後における圧電定数d31の低下率が5%以下になるという結果を得た。これは、発明者が、圧電薄膜付き基板の圧電定数d31が大きく低下する原因は、圧電薄膜付き基板が備える圧電薄膜にかかる応力により圧電薄膜付き基板に反りが発生することであると考えた結果、得られた知見である。
(第1の実施の形態の効果)
本発明の第1の実施の形態に係る圧電薄膜付き基板1は、下部電極14を有するSi基板10の温度を通常の(K,Na)NbOの成膜時に用いられる温度よりも低温にして下部電極14の上に(K,Na)NbOからなる圧電薄膜16を形成するので、Si基板10の熱膨張係数と圧電薄膜16の熱膨張係数とが大きく異なる場合であっても、圧電薄膜付き基板1の反りを低減することができる。これにより、鉛を含まない圧電薄膜付き基板1から形成した圧電素子2を長期間、連続的に圧電動作させた場合であっても、圧電定数d31の低下を抑制することができる。
また、第1の実施の形態に係る圧電薄膜付き基板1のように、圧電薄膜付き基板1の反りの曲率半径を10m以上にすることにより圧電薄膜付きの基板の反りを低減して、圧電定数d31の低下を抑制でき、鉛フリー材料で優れた圧電特性を有する圧電薄膜付きの基板を提供することができる。
[第2の実施の形態]
図6(a)及び(b)は、本発明の第2の実施の形態に係る圧電薄膜付き基板の断面図を示す。
第2の実施の形態に係る圧電薄膜付き基板3及び圧電薄膜付き基板4は、第1の実施の形態に係る圧電薄膜付き基板1とは、Si基板10がGe基板11a又はGaAs基板11bに置き換わっていることを除き、略同一の構成を有するので、相違点を除き詳細な説明は省略する。
図6(a)に示すように、第2の実施の形態に係る圧電薄膜付き基板3は、Ge基板11aと、Ge基板11a上に形成される密着層12と、密着層12上に形成される下部電極14と、下部電極14上に形成される圧電薄膜16を備える。また、図6(b)に示すように、第2の実施の形態に係る圧電薄膜付き基板3は、GaAs基板11bと、GaAs基板11b上に形成される密着層12と、密着層12上に形成される下部電極14と、下部電極14上に形成される圧電薄膜16を備える。
Ge基板11aは、一例として、上面視において20mm×20mmの略四角形状に形成され、0.5mm厚に形成される。そして、Ge基板11aは、(100)面方位を有する。同様にして、GaAs基板11bは、一例として、上面視において20mm×20mmの略四角形状に形成され、0.5mm厚に形成される。そして、GaAs基板11bは、(100)面方位を有する。
ここで、Ge基板11aを形成するGeの第2の熱膨張係数としての熱膨張係数は6.1×10−6/℃であり、GaAs基板11bを形成するGaAsの第2の熱膨張係数としての熱膨張係数は5.7×10−6/℃である。したがって、Ge基板11a及びGaAs基板11bそれぞれの熱膨張係数は、ニオブ酸カリウムナトリウムからなる圧電薄膜16の熱膨張係数(5.5〜6.5×10−6/℃)と近い。
図7は、本発明の第2の実施の形態に係る圧電薄膜付き基板及び圧電素子の製造工程、並びに特性評価工程を示す。
第2の実施の形態に係る圧電薄膜付き基板3及び圧電薄膜付き基板4は、第1の実施の形態に係る圧電薄膜付き基板1と略同一工程を経て形成される。したがって、相違点を除き詳細な説明は省略する。
本実施形態において、Ge基板11a又はGaAs基板11bの上方の下部電極14上に(K,Na)NbOからなる圧電薄膜16を形成するときに、第1の実施の形態とは異なる基板温度に設定する。すなわち、第2の実施の形態においては、基板温度を(K,Na)NbOが通常形成される温度範囲に含まれる680℃に設定する。その他の製造工程及び製造条件は、第1の実施の形態と同一である。
図8は、本発明の第2の実施の形態に係る圧電薄膜付き基板及び比較例に係る圧電薄膜付き基板の形状評価結果を示す。
図8は、第2の実施の形態に係る圧電薄膜付き基板3、圧電薄膜付き基板4、及び比較例に係る圧電薄膜付き基板の形状(反り)をレーザー変位計で測定した結果を示している。なお、比較例に係る圧電薄膜付き基板は、第1の実施の形態において述べた比較例に係る圧電薄膜付き基板と同一の圧電薄膜付き基板である。
図8を参照すると、第2の実施の形態に係る圧電薄膜付き基板3、圧電薄膜付き基板4、及び比較例に係る圧電薄膜付き基板のいずれとも、(K,Na)NbO膜、すなわち圧電薄膜16を上にした配置で、下に凸の形状で反っていた。そして、第2の実施の形態に係る圧電薄膜付き基板3の反りの曲率半径は、室温において15.2mであり、第2の実施の形態に係る圧電薄膜付き基板4の反りの曲率半径は、室温において14.0mであり、比較例に係る圧電薄膜付き基板の反りの曲率半径は、室温において8.3mであった。
表3は、第2の実施の形態に係る圧電素子の圧電定数の低下率と比較例に係る圧電素子の圧電定数の低下率との比較を示す。
比較例に係る圧電素子について、10億回の屈曲動作をした後の圧電定数d31の低下率は7.4%であった。一方、第2の実施の形態に係る圧電薄膜付き基板3から形成した圧電素子について、10億回の屈曲動作をした後の圧電定数の低下率は2.2%であった。更に、第2の実施の形態に係る圧電薄膜付き基板4から形成した圧電素子について、10億回の屈曲動作をした後の圧電定数の低下率は2.9%であった。
(第2の実施の形態の効果)
第2の実施の形態に係る圧電薄膜付き基板3及び圧電薄膜付き基板4は、ニオブ酸カリウムナトリウム膜の熱膨張係数の値に近い熱膨張係数を有するGe基板11a又はGaAs基板11bを備えているので、Ge基板11a又はGaAs基板11bとニオブ酸カリウムナトリウムからなる圧電薄膜16との間で圧縮又は引っ張り応力を大幅に低減できる。これにより、圧電薄膜付き基板3及び圧電薄膜付き基板4の反りを抑制することができるので、圧電薄膜付き基板3及び圧電薄膜付き基板4のそれぞれから形成される圧電素子の圧電定数d31の低下率が大きくなることを抑制できる。
以上、本発明の実施の形態を説明したが、上記に記載した実施の形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではない。また、実施の形態の中で説明した特徴の組合せの全てが発明の課題を解決するための手段に必須であるとは限らない点に留意すべきである。
(a)は、第1の実施の形態に係る圧電薄膜付き基板の断面図であり、(b)は、第1の実施の形態に係る圧電素子の断面図である。 第1の実施の形態に係る圧電薄膜付き基板及び圧電素子の製造工程、並びに特性評価工程を示すフローチャートである。 第1の実施の形態に係る圧電薄膜付き基板及び比較例に係る圧電薄膜付き基板の形状評価結果を示す図である。 圧電素子の圧電特性の評価方法の概略図である。 圧電薄膜付きの基板の反りの曲率半径と圧電定数d31の低下率との関係を示す図である。 (a)及び(b)は、第2の実施の形態に係る圧電薄膜付き基板の断面図である。 第2の実施の形態に係る圧電薄膜付き基板及び圧電素子の製造工程、並びに特性評価工程を示すフローチャートである。 第2の実施の形態に係る圧電薄膜付き基板及び比較例に係る圧電薄膜付き基板の形状評価結果を示す図である。
1、3、4 圧電薄膜付き基板
2 圧電素子
10 Si基板
11a Ge基板
11b GaAs基板
12 密着層
14 下部電極
14a 下部電極表面
16 圧電薄膜
18 上部電極
18a 上部電極表面
20 クランプ
30 レーザードップラ変位計
300 変位量
300a、300b 表面位置

Claims (5)

  1. 第1の熱膨張係数を有する基板と、
    第2の熱膨張係数を有して所定の成膜条件で前記基板上方に成膜され、一般式が(K,Na)NbOであるペロブスカイト構造のニオブ酸カリウムナトリウムの圧電薄膜とを備え、
    前記圧電薄膜を形成された前記基板は、前記第1の熱膨張係数及び前記第2の熱膨張係数の差に基づいて、室温における反りが10m以上の曲率半径を有し、
    前記圧電薄膜が形成される側の面とは反対側の面には、前記圧電薄膜の歪を緩和するための歪緩和層は設けられていないことを特徴とする圧電薄膜付き基板。
  2. 前記圧電薄膜が、0.2μmから10μmの膜厚を有する請求項1に記載の圧電薄膜付き基板。
  3. 前記基板が、シリコン(Si)基板、ゲルマニウム(Ge)基板、ガリウム砒素(GaAs)基板のいずれかである請求項1又は2に記載の圧電薄膜付き基板。
  4. 前記圧電薄膜が、0.4≦Na/(K+Na)≦0.75の範囲内の組成を有する(K,Na)NbOから形成される請求項1から3のいずれか1項に記載の圧電薄膜付き基板。
  5. 請求項1〜4に記載の鉛を含まない圧電薄膜付き基板から形成される圧電素子。
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