JP2014013342A - 電子写真用オーバーコート組成物、電子写真形成方法、電子写真形成装置 - Google Patents

電子写真用オーバーコート組成物、電子写真形成方法、電子写真形成装置 Download PDF

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Abstract

【課題】記録媒体上のトナー像がワックスを含有するトナーによるものであっても、はじくことなく、密着性に優れた電子写真用オーバーコート組成物。
【解決手段】少なくとも下記一般式(1)で表される化合物を含有する電子写真用オーバーコート組成物。式中のR1は水素原子又はメチル基を表わす。
Figure 2014013342

【選択図】なし

Description

本発明は、記録媒体上のトナー像のオーバーコートに用いる電子写真用オーバーコート組成物、電子写真形成方法、及び電子写真形成装置に関する。
近年、情報の変更、更新が頻繁となり、一部ずつ情報を変更、更新するなどの可変情報が出力可能なシステムや、印刷出力の迅速化が望まれており、これに適する印刷方式としてオンデマンド印刷が利用されている。オンデマンド印刷に使用される機器としては、電子写真方式やインクジェット方式があるが、トナーを利用する電子写真方式が主流となっている。電子写真方式では、入力された画像情報は、トナーによって再現される。
従来のトナーの定着に用いられる定着装置は、離型性を良くするために、ローラーなどの表面にオイルを多量に塗布したものが殆どであった。しかし、ローラーなどに多量のオイルを塗布すると、記録媒体のオイル汚れやコストアップを招く上に、オイルを収納するスペースが必要となり、定着装置が複雑になり大型化するなどの問題があった。
そこで近年、定着装置の簡素化とオイルの画像への悪影響(オイル汚れ、オイルスジ等)防止を目的として、オイルレス機構への対応が必要になってきている。そのため、定着ローラにオイルを塗布する必要がないトナー(オイルレストナー)が試みられている。オイルレストナーとしては、一般的に、ワックスを含有するトナーが提案されている。
また、前記オンデマンド印刷により作成されるカタログや表紙などは、その用途によっては、水濡れや汚れからの保護のため、又は光沢を与えるため、印刷表面に透明層が付与される場合がある。印刷表面への透明層の付与の方法としては、オーバーコート、ビニール引き、プレスコート、フィルムの貼付などがあり、これらは、印刷後に行われる。これらの中でも、ワニスによるオーバーコートが簡便な方法であり主流になりつつある。
電子写真方式における、オーバーコートに関する技術としては、例えば特許文献1に、定着オイルが塗布されている印刷物に対して用いるワニス組成物として、アンモニアを含有せず低い静的表面張力を有する、水をベースにしたワニス組成物が提案されている。
また、特許文献2に、印刷面にシリコーン樹脂層を形成し、印刷面の保護、防水処理、光沢出しをする樹脂形成装置、及び該装置を備えた画像形成装置が提案されている。
また、特許文献3に、電子写真方式を利用して、多品種少量印刷を効率的に行うと共に、ニス仕上げを行うことによりトナー層の保護、及び光沢付与を行う金属容器の印刷方法が提案されている。
上記特許文献1〜3の技術では、トナーとオーバーコート組成物(ワニス)の組合せは限定される。またオーバーコート組成物を記録媒体上のトナー像上に塗布できても、トナー像とオーバーコート組成物の密着性が弱く剥がれる場合があった。特にワックスを含有するトナー(オイルレストナー)を用いた場合には、密着性が弱く剥がれるという問題が顕著であり、更にオーバーコート組成物がはじくという問題があった。
したがって、本発明は、従来技術の前記諸問題を解決することができ、記録媒体上のトナー像がワックスを含有するトナーによるものであっても、はじくことなく、密着性に優れた電子写真用オーバーコート組成物の提供を目的とする。
上記課題は、次の<1>の発明によって解決される。
<1> トナーを用いた電子写真方式によって記録媒体上に作成されたトナー像のオーバーコートに用いる組成物であって、少なくとも下記一般式(1)〜(3)で表される化合物のいずれかを含有することを特徴とする電子写真用オーバーコート組成物。
Figure 2014013342
上記式中、R1は水素原子又はメチル基を表す。
Figure 2014013342
上記式中、R1は水素原子又はメチル基を表し、nは4〜6の整数を表す。
Figure 2014013342
上記式中、R1は水素原子又はメチル基を表し、a、bは1〜5の整数を表す。但し、4≦(a+b)≦6である。
本発明によれば、記録媒体上のトナー像がワックスを含有するトナーによるものであっても、はじくことなく、密着性に優れた電子写真用オーバーコート組成物を提供できる。
ノルマルパラフィンの一例の化学構造である。 イソパラフィンの一例の化学構造である。 塗布手段の一例を示す概略図である。 本発明の画像形成装置の一例を示す図である。 本発明の画像形成装置の他の例を示す図である。 図5のタンデム型現像器を示す図である。
以下、上記本発明<1>について詳しく説明する。また、本発明<1>の実施の形態には、次の<2>〜<6>も含まれるので、これらについても併せて説明する。
<2> 更に界面活性剤を含有する<1>に記載の電子写真用オーバーコート組成物。
<3> 光硬化型である<1>又は<2>に記載の電子写真用オーバーコート組成物。
<4> 電子写真感光体の表面を帯電させる帯電工程と、前記帯電された電子写真感光体の表面を像様に露光して静電潜像を形成する露光工程と、前記静電潜像をトナーにより現像してトナー像を形成する現像工程と、前記トナー像を記録媒体に転写する転写工程と、前記転写されたトナー像を定着する定着工程と、前記定着されたトナー像に、<1>〜<3>のいずれかに記載の電子写真用オーバーコート組成物を塗布する塗布工程とを含むことを特徴とする電子写真形成方法。
<5> 前記トナーがワックスを含有する<4>に記載の電子写真形成方法。
<6> 電子写真感光体と、前記電子写真感光体の表面を帯電させる帯電手段と、前記帯電された電子写真感光体の表面を像様に露光して静電潜像を形成する露光手段と、前記静電潜像をトナーにより現像してトナー像を形成する現像手段と、前記トナー像を記録媒体に転写する転写手段と、前記転写されたトナー像を定着する定着手段と、前記定着されたトナー像に、<1>〜<3>のいずれかに記載の電子写真用オーバーコート組成物を塗布する塗布手段とを有することを特徴とする電子写真形成装置。
(電子写真用オーバーコート組成物)
本発明の電子写真用オーバーコート組成物は、トナーを用いた電子写真方式によって記録媒体上に作成されたトナー像のオーバーコートに用いるものであって、少なくとも前記一般式(1)〜(3)で表される化合物のいずれかを含有し、更に必要に応じて、その他の成分を含有する。
一般式(1)〜(3)で表される化合物は、UVインクの希釈剤として従来から使用されていたが、電子写真用オーバーコート組成物に用いた場合に優れた特性を持つことは、これまで知られていなかった。
本発明者らは、トナーを用いた電子写真方式によって記録媒体上に作成されたトナー像(トナーによる電子写真画像)のオーバーコートに、本発明の電子写真用オーバーコート組成物を用いた場合、一般式(1)〜(3)で表される化合物が優れた特性を示すこと、特に密着性を向上させることを見出した。
近年の電子写真用トナーはワックスを含有するものが一般的であるため、従来のオーバーコート組成物を用いた場合には、はじきが出たり、密着性が不十分になる。特に低極性のパラフィンワックスを含有しているトナーでは、その傾向が顕著となる。
しかし、オーバーコート組成物に一般式(1)〜(3)で表される化合物を含有させることにより、これらの不具合を解決できる。その理由として、一般式(1)〜(3)で表される化合物は、トナー中の結着樹脂との親和性が高く、また結着樹脂と相溶するため、瞬時にトナー中に浸透できることが考えられる。
また、一般的にオーバーコート組成物の材料はP.I.I.(皮膚刺激性)が強いものが多いが、本発明の材料はP.I.I.(皮膚刺激性)が低く、安全性が高い。
電子写真用オーバーコート組成物中の一般式(1)〜(3)で表される化合物の含有量には特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、1〜50質量%が好ましく、5〜30質量%がより好ましい。含有量が、1質量%未満では、密着性が劣ることがあり、50質量%を超えると、電子写真用オーバーコート組成物の粘性が低下したり、画像を溶解させ乱してしまうことがある。含有量がより好ましい範囲内であると、密着性がより優れる点で有利である。
<その他の成分>
前記その他の成分としては、重合性オリゴマー、重合性不飽和化合物、光重合開始剤、増感剤、重合禁止剤、界面活性剤などが挙げられる。
−重合性オリゴマー−
重合性オリゴマーとしては特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、ポリエステルアクリレート、エポキシアクリレート、ウレタンアクリレートなどが挙げられる。
前記ポリエステルアクリレートとしては特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば多価アルコールと多塩基酸から得られるポリエステルポリオールのアクリル酸エステルが挙げられる。このポリエステルアクリレートは優れた反応性を示す。
前記エポキシアクリレートとしては特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、ビスフェノール型エポキシ化合物、ノボラック型エポキシ化合物、脂環式エポキシ化合物などとアクリル酸との反応で得られるエポキシアクリレートが挙げられる。これらのエポキシアクリレートは、硬度、柔軟性、及び硬化性に優れる。
前記ウレタンアクリレートとしては特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、ポリエステルポリオール、ポリエーテルポリオールなどとジイソシアネート及びヒドロキシル基を持つアクリル酸エステルとを反応させて得られるウレタンアクリレートが挙げられる。このウレタンアクリレートを用いると、柔軟性があり強じんな皮膜が得られる。
重合性オリゴマーは、1種を単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
電子写真用オーバーコート組成物中の重合性オリゴマーの含有量には特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、5〜60質量%が好ましく、10〜50質量%がより好ましく、20〜45質量%が特に好ましい。含有量が5質量%未満では、硬化不良を起こしたり、粘度が低くなりすぎたり、硬化後の柔軟性を損ねたりすることがあり、60質量%を超えると、密着性を低下させたり、粘度が高くなりすぎたりすることがある。含有量が特に好ましい範囲内であると、粘性の適正化、硬化性、並びに硬化後のコート層の柔軟性、及び強度の点で有利である。
−重合性不飽和化合物−
重合性不飽和化合物としては特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、一官能の重合性不飽和化合物、二官能の重合性不飽和化合物、三官能の重合性不飽和化合物、四官能以上の重合性不飽和化合物などが挙げられる。
前記一官能の重合性不飽和化合物としては、例えば、2−エチルヘキシルアクリレート、2−ヒドロキシルエチルアクリレート、2−ヒドロキシエチルアクリレート、2−ヒドロキシプロピルアクリレート、ベンジルアクリレート、フェニルグリコールモノアクリレート、シクロヘキシルアクリレートなどが挙げられる。
前記二官能の重合性不飽和化合物としては、例えば、1,4−ブタンジオールジアクリレート、1,6−ヘキサンジオールジアクリレート、1,9−ノナンジオールジアクリレート、トリプロピレングリコールジアクリレート、テトラエチレングリコールジアクリレートなどが挙げられる。
前記三官能の重合性不飽和化合物としては、例えば、トリメチロールプロパントリアクリレート、ペンタエリストールトリアクリレート、トリス(2−ヒドロキシエチル)イソシアヌレートトリアクリレートなどが挙げられる。
前記四官能以上の重合性不飽和化合物としては、例えば、ペンタエリスリトールテトラアクリレート、ジトリメチロールプロパンテトラアクリレート、ジペンタエリスリトールヒドロキシペンタアクリレート、ジペンタエリストールヘキサアクリレートなどが挙げられる。
重合性不飽和化合物は、1種を単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
電子写真用オーバーコート組成物中の重合性不飽和化合物の含有量には特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、35〜90質量%が好ましく、45〜85質量%がより好ましく、40〜75質量%が特に好ましい。含有量が、35質量%未満では、密着性が低下したり、粘度が高くなりすぎたりすることがあり、90質量%を超えると、硬化不良を起こしたり、粘度が低くなりすぎたり、硬化後の柔軟性を損ねたりすることがある。含有量が特に好ましい範囲内であると、粘性の適正化、硬化性、硬化後のコート層の点で有利である。
一官能のものよりも多官能のものの方が硬化速度が速く、高速定着の場合は適しているが体積収縮が大きい。硬化反応により大きく収縮する重合性不飽和化合物の場合は、カールが発生し易くなるため、できるだけ体積収縮率の少ない重合性不飽和化合物又はその重合体を使用することが望ましい。
重合性不飽和化合物としては、体積収縮率が15%以下のものが好ましい。
重合性オリゴマー及び重合性不飽和化合物のP.I.I.(皮膚刺激性)には特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、1.0以下が好ましい。P.I.I.が5.0以上であると、皮膚への刺激が強すぎて安全性に問題が出ることがある。
また、重合性オリゴマー及び重合性不飽和化合物の色相はできるだけ無色透明に近いことが好ましく、ガードナーグレイスケールでは2以下が好ましい。ガードナーグレイスケールが2を越えると、画像部の色彩が変わることがあり、また地肌部の変色が目立ってしまうことがある。
−光重合開始剤−
光重合開始剤としては特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、ベンゾフェノン、ベンゾインエチルエーテル、ベンゾインイソプロピルエーテル、ベンジルなどが挙げられる。光重合開始剤の市販品としては、例えば、チバ・スペシャルティー・ケミカルズ社製のイルガキュア1300、イルガキュア369、イルガキュア907;BASF社製のルシリンTPOなどが挙げられる。
重合性オリゴマー又は重合性不飽和化合物と光重合開始剤との混合物に紫外線を照射すると、光重合開始剤は下記(I)式、(II)式に示したようにラジカルを発生させる。そのラジカルが、重合性オリゴマー又は重合性不飽和化合物の重合性二重結合への付加反応を起こす。この付加反応により更にラジカルが生成し、他の重合性オリゴマー又は重合性不飽和化合物の重合性二重結合への付加反応を繰り返すことにより、下記(III)式のように重合反応が進行する。
(I)水素引抜き型
Figure 2014013342
(II)光開裂型
Figure 2014013342
(III)重合
Figure 2014013342
光重合開始剤としては、(i)紫外線の吸収効率が高い、(ii)重合性オリゴマー又は重合性不飽和化合物への溶解性が高い、(iii)臭気、黄変、毒性が低い、(iv)暗反応を起こさない、などの特性が良好なものが好ましい。
電子写真用オーバーコート組成物中の光重合開始剤の含有量には特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、1〜10質量%が好ましく、2〜5質量%がより好ましい。
−増感剤−
前記(I)式の水素引抜き型のベンゾフェノン系光重合開始剤を用いる場合には、光重合開始剤だけでは反応が遅くなることがあるため、アミン系の増感剤を併用することにより反応性を高めることが好ましい。アミン系の増感剤を含有させると、水素引抜き作用により光重合開始剤に水素を供給する効果、及び空気中の酸素による反応阻害を防止する効果がある。
前記アミン系の増感剤としては特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、トリエタノールアミン、トリイソプロパノールアミン、4,4−ジエチルアミノベンゾフェノン、2−ジメチルアミノエチル安息香酸、4−ジメチルアミノ安息香酸エチル、4−ジメチルアミノ安息香酸イソアシルなどが挙げられる。
電子写真用オーバーコート組成物中の増感剤の含有量には特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、1〜15質量%が好ましく、3〜8質量%がより好ましい。
−重合禁止剤−
重合禁止剤は、電子写真用オーバーコート組成物の保存安定性を高めるために用いられる。
重合禁止剤としては特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、2,6−ジtert−ブチル−p−クレゾール(BHT)、2,3−ジメチル−6−tert−ブチルフェノール(IA)、アンスラキノン、ハイドロキノン(HQ)、ハイドロキノンモノメチルエーテル(MEHQ)などが挙げられる。
電子写真用オーバーコート組成物中の重合禁止剤の含有量には特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、50ppm〜3質量%が好ましい。
−界面活性剤−
界面活性剤を電子写真用オーバーコート組成物に含有させると、トナーとオーバーコート組成物との界面に吸着性が付与されるし、オーバーコート組成物の表面張力が下がり、濡れ性が向上する。
界面活性剤としては特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、アニオン界面活性剤、ノニオン界面活性剤、シリコーン界面活性剤、フルオロ界面活性剤などが挙げられる。
前記アニオン界面活性剤としては、例えば、スルホコハク酸塩、ジスルホン酸塩、リン酸エステル、硫酸塩、スルホン酸塩、及びこれらの混合物などが挙げられる。
前記ノニオン界面活性剤としては、例えば、ポリビニルアルコール、ポリアクリル酸、イソプロピルアルコール、アセチレン系ジオール、エトキシル化オクチルフェノール、エトキシル化分岐第二級アルコール、ベルフルオロブタンスルホン酸塩、アルコキシル化アルコールなどが挙げられる。
前記シリコーン界面活性剤としては、例えば、ポリエーテル修飾ポリージメチルーシロキサンなどが挙げられる。
前記フルオロ界面活性剤としては、例えば、エトキシル化ノニルフェノールなどが挙げられる。
電子写真用オーバーコート組成物中の界面活性剤の含有量には特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、0.1〜5質量%が好ましく、0.5〜3質量%がより好ましい。含有量が、0.1質量%未満では濡れ性が得られないことがあり、5質量%を超えると、硬化性を阻害することがある。含有量が、より好ましい範囲内であると、濡れ性が向上する点で有利である。
前記その他の成分としては、更に、レベリング剤、マット剤、膜物性を調整するためのワックス類、ポリオレフィンやPETなどの記録媒体への密着性を改善するための、重合を阻害しないタッキファイヤー(粘着性付与剤)などが挙げられる。
電子写真用オーバーコート組成物の粘度には特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、25℃での粘度が10〜800mPa・sが好ましい。粘度が、10mPa・s未満であるか又は800mPa・sを超えると、塗布厚みの制御が困難になることがある。
粘度は、例えば、B型粘度計(東洋精機製作所製)により測定することができる。
電子写真用オーバーコート組成物は、溶剤を用いた油性型でも作製することができるが、UVを用いた紫外線硬化型(光硬化型)の方が、安全性確保、環境保護、省エネ及び高生産性の点から好ましい。
<トナー>
電子写真方式に用いられるトナーとしては特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、少なくとも結着樹脂と着色剤を含有し、好ましくはワックスを含有し、更に必要に応じて、その他の成分を含有するトナーが挙げられる。
−結着樹脂−
結着樹脂としては特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、ポリスチレン、ポリ−p−スチレン、ポリビニルトルエン等のスチレン又はその置換体の単独重合体、スチレン−p−クロルスチレン共重合体、スチレン−プロピレン共重合体、スチレン−ビニルトルエン共重合体、スチレン−アクリル酸メチル共重合体、スチレン−アクリル酸エチル共重合体、スチレン−メタアクリル酸共重合体、スチレン−メタアクリル酸メチル共重合体、スチレン−メタアクリル酸エチル共重合体、スチレン−メタアクリル酸ブチル共重合体、スチレン−α−クロルメタアクリル酸メチル共重合体、スチレン−アクリロニトリル共重合体、スチレン−ビニルメチルエーテル共重合体、スチレン−ビニルメチルケトン共重合体、スチレン−ブタジエン共重合体、スチレン−イソプロピル共重合体、スチレン−マレイン酸エステル共重合体等のスチレン系共重合体、ポリチメルメタクリレート樹脂、ポリブチルメタクリレート樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリ酢酸ビニル樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリエステル樹脂、ポリウレタン樹脂、エポキシ樹脂、ポリビニルブチラール樹脂、ポリアクリル酸樹脂、ロジン樹脂、変性ロジン樹脂、テルペン樹脂、フェノール樹脂、脂肪族又は芳香族炭化水素樹脂、芳香族系石油樹脂などが挙げられる。これらは、1種を単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。これらの中でも、定着される記録媒体との親和性から、ポリエステル樹脂が特に好ましい。
前記ポリエステル樹脂を構成する成分としては、例えば、2価のアルコール成分、3価以上の多価アルコール成分、酸成分などが挙げられる。
前記2価のアルコール成分としては、例えば、エチレングリコール、プロピレングリコール、1,3−ブタンジオール、1,4−ブタンジオール、2,3−ブタンジオール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、1,5−ペンタンジオール、1,6−へキサンジオール、ネオペンチルグリコール、2−エチル−1,3−ヘキサンジオール、水素化ビスフェノールA、又は、ビスフェノールAにエチレンオキシド、プロピレンオキシド等の環状エーテルが重合して得られるジオール、などが挙げられる。
前記3価以上の多価アルコール成分としては、例えば、ソルビトール、1,2,3,6−ヘキサンテトロール、1,4−ソルビタン、ペンタエリスリトール、ジペンタエリスリトール、トリペンタエリスリトール、1,2,4−ブタントリオール、1,2,5−ペンタントリオール、グリセロール、2−メチルプロパントリオール、2−メチル−1,2,4−ブタントリオール、トリメチロールエタン、トリメチロールプロパン、1,3,5−トリヒドロキシベンゼン、などが挙げられる。
前記酸成分としては、例えば、フタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸等のべンゼンジカルボン酸類又はその無水物、コハク酸、アジピン酸、セバシン酸、アゼライン酸等のアルキルジカルボン酸類又はその無水物、マレイン酸、シトラコン酸、イタコン酸、アルケニルコハク酸、フマル酸、メサコン酸等の不飽和二塩基酸、マレイン酸無水物、シトラコン酸無水物、イタコン酸無水物、アルケニルコハク酸無水物等の不飽和二塩基酸無水物、3価以上の多価カルボン酸成分などが挙げられる。
前記3価以上の多価カルボン酸成分としては、例えば、トリメリット酸、ピロメット酸、1,2,4−ベンゼントリカルボン酸、1,2,5−ベンゼントリカルボン酸、2,5,7−ナフタレントリカルボン酸、1,2,4−ナフタレントリカルボン酸、1,2,4−ブタントリカルボン酸、1,2,5−ヘキサントリカルボン酸、1,3−ジカルボキシ−2−メチル−2−メチレンカルボキシプロパン、テトラ(メチレンカルボキシ)メタン、1,2,7,8−オクタンテトラカルボン酸、エンポール三量体酸、又はこれらの無水物、部分低級アルキルエステル、などが挙げられる。
−−活性水素基含有化合物と反応可能な変性ポリエステル−−
結着樹脂としては、活性水素基含有化合物と反応可能な変性ポリエステル(プレポリマー)を含有してもよい。活性水素基含有化合物は、トナー製造過程において、前記活性水素基含有化合物と反応可能な変性ポリエステルが伸長反応、架橋反応等する際の伸長剤、架橋剤等として作用する。該活性水素基含有化合物と反応可能な変性ポリエステルが伸張反応して高分子量化することにより、トナーの耐熱保存性や、定着後の画像のべたつきを効果的に低減させることができる。この場合、活性水素基含有化合物と反応可能な変性ポリエステルとしては、活性水素基含有化合物と反応可能であれば特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えばイソシアネート基、エポキシ基、カルボン酸基、酸クロリド基、などを有する変性ポリエステルが挙げられる。これらの中でも、イソシアネート基を含有する変性ポリエステルが好ましい。
前記活性水素基含有化合物としては、活性水素基を有していれば特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、活性水素基含有化合物と反応可能な変性ポリエステルがイソシアネート基含有変性ポリエステルである場合には、該イソシアネート基含有変性ポリエステルと伸長反応、架橋反応等の反応により高分子量化可能な点で、アミン類が好適である。
前記アミン類としては特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、フェニレンジアミン、ジエチルトルエンジアミン、4,4′−ジアミノジフェニルメタン、4,4′−ジアミノ−3,3′−ジメチルジシクロヘキシルメタン、ジアミンシクロヘキサン、イソホロンジアミン、エチレンジアミン、テトラメチレンジアミン、ヘキサメチレンジアミン、ジエチレントリアミン、トリエチレンテトラミン、エタノールアミン、ヒドロキシエチルアニリン、アミノエチルメルカプタン、アミノプロピルメルカプタン、アミノプロピオン酸、アミノカプロン酸、などが挙げられる。また、これらのアミノ基をケトン類(アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン等)でブロックした、ケチミン化合物、オキサゾリゾン化合物、などが挙げられる。
−着色剤−
着色剤としては特に制限はなく、公知の染料及び顔料の中から目的に応じて適宜選択することができ、例えば、カーボンブラック、ニグロシン染料、鉄黒、ナフトールイエローS、ハンザイエロー(10G、5G、G)、カドミュウムイエロー、黄色酸化鉄、黄土、黄鉛、チタン黄、ポリアゾイエロー、オイルイエロー、ハンザイエロー(GR、A、RN、R)、ピグメントイエローL、ベンジジンイエロー(G、GR)、パーマネントイエロー(NCG)、バルカンファストイエロー(5G、R)、タートラジンレーキ、キノリンイエローレーキ、アンスラザンイエローBGL、イソインドリノンイエロー、ベンガラ、鉛丹、鉛朱、カドミュウムレッド、カドミュウムマーキュリレッド、アンチモン朱、パーマネントレッド4R、パラレッド、ファイセーレッド、パラクロルオルトニトロアニリンレッド、リソールファストスカーレットG、ブリリアントファストスカーレット、ブリリアントカーンミンBS、パーマネントレッド(F2R、F4R、FRL、FRLL、F4RH)、ファストスカーレットVD、ベルカンファストルビンB、ブリリアントスカーレットG、リソールルビンGX、パーマネントレッドF5R、ブリリアントカーミン6B、ピグメントスカーレット3B、ボルドー5B、トルイジンマルーン、パーマネントボルドーF2K、ヘリオボルドーBL、ボルドー10B、ボンマルーンライト、ボンマルーンメジアム、エオシンレーキ、ローダミンレーキB、ローダミンレーキY、アリザリンレーキ、チオインジゴレッドB、チオインジゴマルーン、オイルレッド、キナクリドンレッド、ピラゾロンレッド、ポリアゾレッド、クロームバーミリオン、ベンジジンオレンジ、ペリノンオレンジ、オイルオレンジ、コバルトブルー、セルリアンブルー、アルカリブルーレーキ、ピーコックブルーレーキ、ビクトリアブルーレーキ、無金属フタロシアニンブルー、フタロシアニンブルー、ファストスカイブルー、インダンスレンブルー(RS、BC)、インジゴ、群青、紺青、アントラキノンブルー、ファストバイオレットB、メチルバイオレットレーキ、コバルト紫、マンガン紫、ジオキサンバイオレット、アントラキノンバイオレット、クロムグリーン、ジンクグリーン、酸化クロム、ピリジアン、エメラルドグリーン、ピグメントグリーンB、ナフトールグリーンB、グリーンゴールド、アシッドグリーンレーキ、マラカイトグリーンレーキ、フタロシアニングリーン、アントラキノングリーン、酸化チタン、亜鉛華、リトボンなどが挙げられる。これらは、1種を単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
着色剤の含有量には特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、トナー100質量部に対して、1〜15質量部が好ましく、3〜10質量部がより好ましい。
また、着色剤は、樹脂と複合化されたマスターバッチとして使用してもよい。該樹脂としては特に制限はなく、目的に応じて公知のものの中から適宜選択することができ、例えば、スチレン又はその置換体の重合体、スチレン系共重合体、ポリメチルメタクリレート樹脂、ポリブチルメタクリレート樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリ酢酸ビニル樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂、エポキシポリオール樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリアミド樹脂、ポリビニルブチラール樹脂、ポリアクリル酸樹脂、ロジン、変性ロジン、テルペン樹脂、脂肪族炭化水素樹脂、脂環族炭化水素樹脂、芳香族系石油樹脂、塩素化パラフィン、パラフィンなどが挙げられる。これらは1種を単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
−ワックス−
ワックスとしては特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、離型能力が高い点で、石油系ワックスが好ましい。その例としては、パラフィンワックス、マイクロクリスタリンワックス、パラフィンワックスとマイクロクリスタリンワックスとの混合ワックスなどが挙げられる。
また、ワックスとしては、炭化水素成分のイソパラフィンが10質量%以上含まれていることが、電子写真用オーバーコート組成物との密着性の点で好ましい。
ワックスの分子量には特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、電子写真用オーバーコート組成物の密着性に寄与する成分の分子量が高く、その分子量に近いほど好ましい。具体的には、質量平均分子量が500以上であることが、電子写真用オーバーコート組成物との密着性の点で好ましい。
ワックス中のイソパラフィンの質量%、及びワックスの質量平均分子量は、例えば、JMS−T100GC“AccuTOF GC”を用いて、FD(Field Desorption)法により測定することができる。
図1にノルマルパラフィンの一例の化学構造を、図2にイソパラフィンの一例の化学構造を示す。ノルマルパラフィンは直鎖状構造であり、イソパラフィンは分枝鎖状構造である。直鎖状構造は、分子の偏りが少なく、極性は小さい。一方、分枝鎖状構造は、分子に偏りがあり、ノルマルパラフィンより極性は高い。極性が高いほどオーバーコート組成物の濡れ性が向上する。
ワックスの融点には特に制限はなく目的に応じて適宜選択することができるが、40℃〜160℃が好ましく、50℃〜120℃がより好ましい。融点が40℃未満であると、耐熱保存性に悪影響を与えることがあり、160℃を超えると、低温での定着時にコールドオフセットを起こしやすくなることがある。
ワックスの溶融粘度には特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、融点より20℃高い温度で、5〜1,000cpsが好ましく、10〜100cpsがより好ましい。溶融粘度が、1,000cpsを超えると、耐ホットオフセット性、低温定着性への向上効果が乏しくなることがある。
トナー中のワックスの含有量には特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、0〜40質量%が好ましく、3〜30質量%がより好ましい。
−その他の成分−
その他の成分としては、例えば、帯電制御剤、磁性体、外添剤などが挙げられる。
−−帯電制御剤−−
帯電制御剤としては特に制限はなく、感光体に帯電される電荷の正負に応じて、正又は負の荷電制御剤を適宜選択して用いることができる。
−−−負の帯電制御剤−−−
負の帯電制御剤としては、例えば、電子供与性の官能基を持つ樹脂又は化合物、アゾ染料、有機酸の金属錯体などが挙げられる。
負の帯電制御剤の市販品としては、例えば、ボントロン(品番:S−31、S−32、S−34、S−36、S−37、S−39、S−40、S−44、E−81、E−82、E−84、E−86、E−88、A、1−A、2−A、3−A)(オリエント化学工業社製)、カヤチャージ(品番:N−1、N−2)、カヤセットブラック(品番:T−2、004)(いずれも、日本化薬社製);アイゼンスピロンブラック(T−37、T−77、T−95、TRH、TNS−2)(保土谷化学工業社製);FCA−1001−N、FCA−1001−NB、FCA−1001−NZ(藤倉化成社製)、などが挙げられる。
これらは、1種を単独で使用しても、2種以上を併用してもよい。
−−−正の帯電制御剤−−−
正の帯電制御剤としては、例えば、ニグロシン染料等の塩基性化合物;4級アンモニウム塩等のカチオン性化合物;高級脂肪酸の金属塩などが挙げられる。
正の帯電制御剤の市販品としては、例えば、ボントロン(品番:N−01、N−02、N−03、N−04、N−05、N−07、N−09、N−10、N−11、N−13、P−51、P−52、AFP−B)(オリエント化学工業社製);TP−302、TP−415、TP−4040(保土谷化学工業社製);コピーブルーPR、コピーチャージ(品番:PX−VP−435、NX−VP−434)(ヘキスト社製);FCA(品番:201、201−B−1、201−B−2、201−B−3、201−PB、201−PZ、301)(藤倉化成社製);PLZ(品番:1001、2001、6001、7001)(四国化成工業社製)、などが挙げられる。これらは、1種を単独で使用しても、2種以上を併用してもよい。
帯電制御剤の含有量には特に制限はなく、結着樹脂の種類、分散方法を含めたトナー製造方法などに応じて適宜選択することができ、結着樹脂100質量部に対して、0.1〜10質量部が好ましく、0.2〜5質量部がより好ましい。含有量が10質量部を超えると、トナーの帯電性が大きくなりすぎて帯電制御剤の効果を減退させ、現像ローラーとの静電気的吸引力が増大し、電子写真用現像剤の流動性低下や、画像濃度の低下を招くことがある。また、0.1質量部未満では、帯電立ち上り性や帯電量が十分でなく、トナー画像に影響を及ぼすことがある。
−−磁性体−−
磁性体としては、例えば(1)マグネタイト、マグヘマイト、フェライトのような磁性酸化鉄、又は他の金属酸化物を含む酸化鉄、(2)鉄、コバルト、ニッケル等の金属、又はこれらの金属とアルミニウム、コバルト、銅、鉛、マグネシウム、錫、亜鉛、アンチモン、ベリリウム、ビスマス、カドミウム、カルシウム、マンガン、セレン、チタン、タングステン、バナジウム等の金属との合金、(3)これらの混合物、などが挙げられる。
磁性体の例としては、Fe、γ−Fe、ZnFe、YFe12、CdFe、GdFe12、CuFe、PbFe12O、NiFe、NdFeO、BaFe1219、MgFe、MnFe、LaFeO、鉄粉、コバルト粉、ニッケル粉、などが挙げられる。これらは、1種を単独で使用してもよいし、2種以上を組み合わせて使用してもよい。これらの中でも、四三酸化鉄、γ−三二酸化鉄の微粉末が特に好ましい。
磁性体の含有量には特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、結着樹脂100質量部に対して、10〜200質量部が好ましく、20〜150質量部がより好ましい。
なお、磁性体は、着色剤としても使用することができる。
−−外添剤−−
外添剤としては、トナーに流動性、耐熱保存性、現像性、転写性、帯電性等を付与するための無機微粒子が挙げられる。
前記無機微粒子としては、例えば、シリカ、チタニア、アルミナ、酸化セリウム、チタン酸ストロンチウム、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、リン酸カルシウムなどが挙げられる。また、シリコーンオイルやヘキサメチルジシラザンなどで疎水化処理されたシリカ微粒子や、特定の表面処理を施した酸化チタンなどが挙げられる。
前記シリカ微粒子の市販品としては、例えば、アエロジル(品番:130、200V、200CF、300、300CF、380、OX50、TT600、MOX80、MOX170、COK84、RX200、RY200、R972、R974、R976、R805、R811、R812、T805、R202、VT222、RX170、RXC、RA200、RA200H、RA200HS、RM50、RY200、REA200)(いずれも、日本アエロジル社製)、HDK(品番:H20、H2000、H3004、H2000/4、H2050EP、H2015EP、H3050EP、KHD50)、HVK2150(いずれも、ワッカーケミカル社製)、カボジル(品番:L−90、LM−130、LM−150、M−5、PTG、MS−55、H−5、HS−5、EH−5、LM−150D、M−7D、MS−75D、TS−720、TS−610、TS−530)(キャボット社製)などが挙げられる。
これらは、1種を単独で使用しても、2種以上を併用してもよい。
無機微粒子の含有量は、トナー100質量部に対し、0.1〜5.0質量部が好ましく、0.8〜3.2質量部がより好ましい。
トナーは、下記数式1で表される「円形度SR」の平均値である平均円形度が0.93〜1.00のものが好ましく、0.95〜0.99がより好ましい。この平均円形度は、トナー粒子の凹凸の度合いの指標であり、トナーが完全な球形の場合は1.00を示し、表面形状が複雑になるほど平均円形度は小さな値となる。
<数式1>
円形度SR=(トナー粒子の投影面積と同じ面積の円の周囲長)/(トナー粒子の
投影像の周囲長)

前記平均円形度が0.93〜1.00の範囲では、トナー粒子の表面は滑らかであり、トナー粒子同士、トナー粒子と感光体との接触面積が小さいために転写性に優れる。また、トナー粒子に角がないため、現像装置内での現像剤の攪拌トルクが小さく、攪拌の駆動が安定するために異常画像が発生しない。また、ドットを形成するトナーの中に、角張ったトナー粒子がいないため、転写で記録媒体に圧接する際に、その圧がドットを形成するトナー全体に均一にかかり、転写中抜けが生じにくい。また、トナー粒子が角張っていないことから、トナー粒子そのものの研磨力が小さく、像担持体の表面を傷つけたり、磨耗させたりしない。
円形度SRは、例えば、フロー式粒子像分析装置(東亜医用電子社製、FPIA−1000)を用いて測定することができる。
まず、容器中の予め不純固形物を除去した水100〜150mL中に分散剤として界面活性剤(好ましくはアルキルベンゼンスフォン酸塩)を0.1〜0.5mL加え、更に、測定試料を0.1〜0.5g程度加える。試料を分散した懸濁液は超音波分散器で約1〜3分間分散処理を行い、分散液濃度を3,000〜10,000個/μLとして前記装置によりトナーの形状、粒度を測定する。
トナーの体積平均粒径は3〜10μmが好ましく、4〜8μmがより好ましい。3〜10μmの範囲では、微小な潜像ドットに対して、十分に小さい粒径のトナー粒子を有していることから、ドット再現性に優れる。体積平均粒径が3μm未満では、転写効率の低下、ブレードクリーニング性の低下といった現象が発生しやすいことがあり、10μmを超えると、文字やラインの飛び散りを抑えることが難しいことがある。
トナーの体積平均粒径は、例えばコールターカウンター法により測定できる。コールターカウンター法によるトナー粒子の粒度分布の測定装置としては、コールターカウンターTA−IIやコールターマルチサイザーII(コールター社製)が挙げられる。
測定操作としては、まず、電解水溶液100〜150mL中に分散剤として界面活性剤(好ましくはアルキルベンゼンスルホン酸塩)を0.1〜5mL加える。ここで、電解液とは1級塩化ナトリウムを用いて約1質量%NaCl水溶液を調製したもので、例えば、ISOTON−II(コールター社製)が使用できる。次いで測定試料を2〜20mg加える。試料を懸濁した電解液は、超音波分散器で約1〜3分間分散処理を行い、測定装置により、アパーチャーとして100μmアパーチャーを用いて、トナー粒子又はトナーの体積、個数を測定して、体積分布と個数分布を算出する。得られた分布からトナーの体積平均粒径を求めることができる。
チャンネルとしては、2.00μm〜2.52μm未満;2.52μm〜3.17μm未満;3.17μm〜4.00μm未満;4.00μm〜5.04μm未満;5.04μm〜6.35μm未満;6.35μm〜8.00μm未満;8.00μm〜10.08μm未満;10.08μm〜12.70μm未満;12.70μm〜16.00μm未満;16.00μm〜20.20μm未満;20.20μm〜25.40μm未満;25.40μm〜32.00μm未満;32.00μm〜40.30μm未満の13チャンネルを使用する。
−トナーの製造方法−
トナーの製造方法には特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば粉砕法、特定の重合性単量体を含有する単量体組成物を水相中で直接的に重合する重合法(懸濁重合法、乳化重合法)、水系媒体中に特定の結着樹脂溶解液を乳化乃至分散させる方法、溶剤で溶解し脱溶剤して粉砕する方法、溶融スプレー法などが挙げられる。
−−粉砕法−−
粉砕法は、例えば、トナー材料を溶融し混練した後、粉砕し、分級等を行ってトナーを得る方法である。
粉砕法の場合、トナーの平均円形度を高くする目的で、得られたトナーに対し、機械的衝撃力を与えて形状を制御してもよい。この機械的衝撃力は、例えば、ハイブリタイザー、メカノフュージョンなどの装置を用いて付与することができる。
トナー材料の溶融、混練では、トナー材料を混合し、該混合物を溶融混練機に仕込んで溶融混練する。溶融混練機としては、例えば一軸の連続混練機、二軸の連続混練機、ロールミルによるバッチ式混練機などが挙げられる。例えば、神戸製鋼所製KTK型二軸押出機、東芝機械社製TEM型押出機、ケイシーケイ社製二軸押出機、池貝鉄工所製PCM型二軸押出機、ブス社製コニーダー等が好適に用いられる。この溶融混練は、バインダー樹脂の分子鎖の切断を招来しないような適正な条件で行うことが好ましい。具体的には、溶融混練温度は、バインダー樹脂の軟化点を参考にして行われ、該軟化点より高温過ぎると切断が激しく、低温すぎると分散が進まないことがある。
粉砕では、混練で得られた混練物を粉砕する。この粉砕においては、まず混練物を粗粉砕し、次いで微粉砕することが好ましい。この際、ジェット気流中で衝突板に衝突させて粉砕したり、ジェット気流中で粒子同士を衝突させて粉砕したり、機械的に回転するローターとステーターとの狭いギャップで粉砕する方式が好ましく用いられる。
分級では、粉砕で得られた粉砕物を分級して所定粒径の粒子に調整する。分級は、例えば、サイクロン、デカンター、遠心分離等の手段で、微粒子部分を取り除くことにより行うことができる。
粉砕及び分級が終了した後に、粉砕物を遠心力などで気流中に分級し、所定の粒径のトナーを製造する。
−−懸濁重合法−−
懸濁重合法は、油溶性重合開始剤及び重合性単量体中に着色剤、離型剤などを分散し、界面活性剤、その他の固体分散剤などが含まれる水系媒体中で、後述する乳化法によって乳化分散する。その後、重合反応を行って粒子化し、トナーを得る。
前記重合性単量体には、例えばアクリル酸、メタクリル酸、α−シアノアクリル酸、α−シアノメタクリル酸、イタコン酸、クロトン酸、フマル酸、マレイン酸又は無水マレイン酸などの酸類、アクリルアミド、メタクリルアミド、ジアセトンアクリルアミド、あるいはこれらのメチロール化合物、ビニルピリジン、ビニルピロリドン、ビニルイミダゾール、エチレンイミン、メタクリル酸ジメチルアミノエチルなどのアミノ基を有するアクリレート、メタクリレートなどを一部用いることによってトナー粒子表面に官能基を導入できる。
また、分散剤として酸基や塩基性基を有するものを選ぶことよりトナー表面に分散剤を吸着残存させ、官能基を導入することができる。
−−乳化重合法−−
乳化重合法としては、水溶性重合開始剤及び重合性単量体を、水中で界面活性剤を用いて乳化し、通常の乳化重合の手法によりラテックスを合成する。別途、着色剤、離型剤等を水系媒体中に分散した分散体を用意し、混合した後、トナーサイズまで凝集させ、加熱融着させることによりトナーを得る。ラテックスとして懸濁重合法に使用される単量体と同様なものを用いればトナー表面に官能基を導入できる。
−−水系媒体中に特定の結着樹脂溶解液を乳化乃至分散させる方法−−
水系媒体中に特定の結着樹脂溶解液を乳化乃至分散させる方法は、少なくとも結着樹脂を有するトナー材料の溶解液乃至分散液を水系媒体中に乳化乃至分散させ、乳化液乃至分散液を調製した後、トナーを造粒(水系造粒)する方式である。この方式は、例えば以下の工程〔1〕〜〔4〕からなる。
<<工程〔1〕:トナー材料の溶解液乃至分散液の調製>>
トナー材料の溶解液乃至分散液は、着色剤、結着樹脂等のトナー材料を有機溶剤に溶解乃至分散させることにより調製する。なお、有機溶剤はトナーの造粒時乃至造粒後に除去される。
<<工程〔2〕:水系媒体の調製>>
水系媒体としては特に制限はなく、公知のものの中から適宜選択することができ、例えば水、該水と混和可能なアルコール、ジメチルホルムアミド、テトラヒドロフラン、セルソルブ類、低級ケトン類等の溶剤、又はこれらの混合物などが挙げられる。これらの中でも、水が特に好ましい。
水系媒体の調製は、例えば、樹脂微粒子のような分散安定化剤を水系媒体に分散させることにより行うことができる。樹脂微粒子の水系媒体中への添加量には特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、0.5〜10質量%が好ましい。
樹脂微粒子としては、水系媒体中で水性分散液を形成し得る樹脂であれば特に制限はなく、公知の樹脂の中から目的に応じて適宜選択することができ、熱可塑性樹脂であっても熱硬化性樹脂でもよい。その例としては、ビニル樹脂、ポリウレタン樹脂、エポキシ樹脂、ポリエステル樹脂、ポリアミド樹脂、ポリイミド樹脂、ケイ素樹脂、フェノール樹脂、メラミン樹脂、ユリア樹脂、アニリン樹脂、アイオノマー樹脂、ポリカーボネート樹脂、などが挙げられる。これらは、1種を単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。これらの中でも微細な球状の樹脂微粒子の水性分散液を得やすい点で、ビニル樹脂、ポリウレタン樹脂、エポキシ樹脂及びポリエステル樹脂が好ましい。
また、水系媒体においては、必要に応じて、後述の乳化乃至分散時における、前記溶解液乃至分散液の油滴を安定化させ、所望の形状を得つつ粒度分布をシャープにする観点から、分散剤を用いることが好ましい。分散剤としては特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、界面活性剤、難水溶性の無機化合物分散剤、高分子系保護コロイド等が挙げられる。これらは1種を単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。これらの中でも、界面活性剤が特に好ましい。
<<工程〔3〕:乳化乃至分散>>
トナー材料を含む溶解液乃至分散液を水系媒体中で乳化乃至分散させる際、トナー材料を含む溶解液乃至分散液を水系媒体中で攪拌しながら分散させることが好ましい。分散手段は特に限定されないが、ホモジナイザー(IKA社製)、ポリトロン(キネマティカ社製)、TKオートホモミキサー(特殊機化工業社製)等のバッチ式乳化機、エバラマイルダー(在原製作所製)、TKフィルミックス、TKパイプラインホモミキサー(特殊機化工業社製)、コロイドミル(神鋼パンテック社製)、スラッシャー、トリゴナル湿式微粉砕機(三井三池化工機社製)、キャピトロン(ユーロテック社製)、ファインフローミル(太平洋機工社製)等の連続式乳化機、マイクロフルイダイザー(みずほ工業社製)、ナノマイザー(ナノマイザー社製)、APVガウリン(ガウリン社製)等の高圧乳化機、膜乳化機(冷化工業社製)等の膜乳化機、バイブロミキサー(冷化工業社製)等の振動式乳化機、超音波ホモジナイザー(ブランソン社製)等の超音波乳化機、などが挙げられる。これらの中でも、粒径の均一化の観点から、APVガウリン、ホモジナイザー、TKオートホモミキサー、エバラマイルダー、TKフィルミックス、TKパイプラインホモミキサーが特に好ましい。
なお、前記溶解液乃至分散液に含まれる結着樹脂として活性水素基含有化合物と反応可能な変性ポリエステルを含む場合においては、乳化乃至分散時に反応が進行する。反応条件としては特に制限はなく、前記活性水素基含有化合物と反応可能な重合体と前記活性水素基含有化合物との組合せに応じて適宜選択することができるが、反応時間は、10分間〜40時間が好ましく、2〜24時間がより好ましい。
<<工程〔4〕:溶剤の除去>>
次に、乳化乃至分散により得られた乳化スラリーから有機溶剤を除去する。有機溶剤の除去は、(1)反応系全体を徐々に昇温させて、油滴中の有機溶剤を完全に蒸発除去する方法、(2)乳化分散体を乾燥雰囲気中に噴霧して、油滴中の非水溶性有機溶剤を完全に除去してトナー微粒子を形成し、併せて水系分散剤を蒸発除去する方法等が挙げられる。
<記録媒体>
電子写真方式に用いる記録媒体としては、トナーを定着させ得るものであれば特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。
記録媒体の形態には特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、シート状の他、平面及び曲面を有する立体物でも構わない。記録媒体の例としては、紙等の媒体に透明トナーを均一に定着させ紙面を保護したもの(いわゆる、ニスコート)であってもよい。記録媒体の材料には特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、紙、布等を構成する一般的な繊維、液体透過層を有するOHP用シートのようなプラスチックフィルム、金属、樹脂、セラミックスなどが挙げられる。
(電子写真形成方法及び電子写真形成装置)
本発明の電子写真形成方法は、少なくとも、帯電工程と、露光工程と、現像工程と、転写工程と、定着工程と、塗布工程とを含み、必要に応じて、適宜選択したその他の工程、例えば、除電工程、クリーニング工程、リサイクル工程とを含む。なお、帯電工程と露光工程を併せて静電潜像形成工程と称することもある。
また、本発明の電子写真形成装置は、電子写真感光体と、帯電手段と、露光手段と、現像手段と、転写手段と、定着手段と、塗布手段とを有し、必要に応じて、適宜選択したその他の手段、例えば、除電手段、クリーニング手段、リサイクル手段とを有する。なお、帯電手段と露光手段を併せて静電潜像形成手段と称することもある。前記電子写真感光体には本発明の電子写真感光体を用いる。
本発明の電子写真形成方法は、本発明の電子写真形成装置により好適に実施できる。
前記帯電工程は前記帯電手段により、前記露光工程は前記露光手段により、前記現像工程は前記現像手段により、前記転写工程は前記転写手段により、前記定着工程は前記定着手段により、前記塗布工程は前記塗布手段により、前記除電工程は前記除電手段により、前記クリーニング工程は前記クリーニング手段により、前記リサイクル工程は前記リサイクル手段により好適に実施できる。
−静電潜像形成工程及び静電潜像形成手段−
静電潜像形成工程は、電子写真感光体上に静電潜像を形成する工程である。また、静電潜像形成手段は、電子写真感光体上に静電潜像を形成する手段である。
静電潜像の形成は、例えば、電子写真感光体の表面を帯電させた後、像様に露光することにより行うことができる。
静電潜像形成手段は、例えば、電子写真感光体の表面を帯電させる帯電器と、電子写真感光体の表面を像様に露光する露光器とを少なくとも備える。
帯電は、例えば帯電器を用いて電子写真感光体の表面に電圧を印加することにより行うことができる。帯電器としては特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、例えば導電性又は半導電性のローラ、ブラシ、フィルム、ゴムブレード等の帯電部材を備えた、それ自体公知の接触帯電器、コロトロン、スコロトロン等のコロナ放電を利用した非接触帯電器、などが挙げられる。
前記帯電部材の形状としては、ローラの他にも、磁気ブラシ、ファーブラシ等のような形態をとってもよく、電子写真形成装置の仕様や形態に合わせて選択可能である。磁気ブラシは、例えば、Zn−Cuフェライト等、各種フェライト粒子を帯電部材として用い、これを支持させるための非磁性の導電スリーブ、これに内包されるマグネットロールによって構成される。また、ファーブラシの材質としては、カーボン、硫化銅、金属又は金属酸化物により導電処理されたファーを用い、これを金属や他の導電処理された芯金に巻き付けたり張り付けたりすることで帯電器とする。
帯電器は、上記のような接触式の帯電器に限定されるものではないが、帯電器から発生するオゾンが低減された画像形成装置が得られることから、接触式の帯電器を用いることが好ましい。
帯電器が電子写真感光体に接触乃至非接触状態で配置され、直流及び交流電圧を重畳印加することによって電子写真感光体表面を帯電するものが好ましい。
また、帯電器が、電子写真感光体にギャップテープを介して非接触に近接配置された帯電ローラであり、該帯電ローラに直流電圧及び交流電圧を重畳印加することによって電子写真感光体表面を帯電させるものが好ましい。
露光は、例えば露光器を用いて電子写真感光体の表面を像様に露光することにより行うことができる。
露光器としては、帯電器により帯電された電子写真感光体の表面に、形成すべき像様に露光を行うことができる限り特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、例えば、複写光学系、ロッドレンズアレイ系、レーザ光学系、液晶シャッタ光学系、などの各種露光器が挙げられる。
また、露光としては、電子写真感光体に対してデジタル方式の静電潜像を書き込むことが好ましい。
なお、本発明においては、電子写真感光体の裏面側から像様に露光を行う光背面方式を採用してもよい。
−現像工程及び現像手段−
現像工程は、静電潜像を、トナー乃至現像剤を用いて現像してトナー像を形成する工程である。また、現像手段は、静電潜像を、トナー乃至現像剤を用いて現像してトナー像を形成する手段である。
トナーとしては、前記電子写真用オーバーコート組成物の説明において記載したトナーを用いる。また、現像剤は、該トナーを用いた現像剤である。
現像手段は、トナー乃至現像剤を用いて現像することができる限り特に制限はなく、公知のものの中から適宜選択することができ、例えばトナー乃至現像剤を収容し、静電潜像に該トナー乃至現像剤を接触又は非接触的に付与できる現像器を少なくとも有するものが好適に挙げられる。
現像器は、乾式現像方式のものでも湿式現像方式のものでもよく、また、単色用現像器でも多色用現像器でもよく、例えば、トナー乃至現像剤を摩擦攪拌させて帯電させる攪拌器と、回転可能なマグネットローラとを有するもの、などが好適に挙げられる。
現像器内では、例えば、トナーとキャリアとが混合攪拌され、その際の摩擦によりトナーが帯電し、回転するマグネットローラの表面に穂立ち状態で保持され、磁気ブラシが形成される。マグネットローラは、電子写真感光体近傍に配置されているため、マグネットローラの表面に形成された磁気ブラシを構成するトナーの一部は、電気的な吸引力によって電子写真感光体の表面に移動する。その結果、静電潜像がトナーにより現像されて電子写真感光体の表面にトナー像が形成される。
現像器に収容させる現像剤は、一成分現像剤でも二成分現像剤でもよい。
−転写工程及び転写手段−
転写工程は、トナー像を記録媒体に転写する工程である。また、転写手段は、トナー像を記録媒体に転写する手段である。
転写は、中間記録媒体を用い、その上にトナー像を一次転写した後、該トナー像を記録媒体上に二次転写する態様が好ましく、二色以上のトナー、好ましくはフルカラートナーを用い、トナー像を中間記録媒体上に転写して複合転写像を形成する第一次転写手段と、該複合転写像を記録媒体上に転写する第二次転写手段とを含む態様がより好ましい。
転写は、例えば、転写帯電器を用いて電子写真感光体を帯電する転写手段により行うことができる。転写手段としては、トナー像を中間記録媒体上に転写して複合転写像を形成する第一次転写手段と、該複合転写像を記録媒体上に転写する第二次転写手段とを有する態様が好ましい。
なお、中間記録媒体としては特に制限はなく、目的に応じて公知の記録媒体の中から適宜選択することができ、例えば、転写ベルト等が好適に挙げられる。
転写手段(第一次転写手段、第二次転写手段)は、電子写真感光体上に形成されたトナー像を記録媒体側へ剥離帯電させる転写器を少なくとも有するのが好ましい。転写手段は1つであっても、2つ以上であってもよい。
転写器としては、コロナ放電によるコロナ転写器、転写ベルト、転写ローラ、圧力転写ローラ、粘着転写器、などが挙げられる。
なお、記録媒体は、前記電子写真用オーバーコート組成物の説明において記載した記録媒体である。
−定着工程及び定着手段−
定着工程は記録媒体に転写されたトナー像を定着装置を用いて定着させる工程である。また、定着手段は、記録媒体に転写されたトナー像を定着装置を用いて定着させる手段である。
定着は、各色のトナーに対し記録媒体に転写する毎に行ってもよいし、各色のトナーに対しこれを積層した状態で一度に同時に行ってもよい。
定着装置としては特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、公知の加熱加圧手段が好適である。加熱加圧手段としては、加熱ローラーと加圧ローラーとの組み合わせ、加熱ローラーと加圧ローラーと無端ベルトとの組み合わせなどが挙げられる。
加熱加圧手段における加熱は、通常、80℃〜200℃が好ましい。
なお、本発明においては、目的に応じて、定着工程及び定着手段と共に、例えば、公知の光定着器を用いてもよい。
−塗布工程及び塗布手段−
塗布工程は、転写された記録媒体上のトナー像に電子写真用オーバーコート組成物を塗布する工程である。また、塗布手段は、転写された記録媒体上のトナー像に電子写真用オーバーコート組成物を塗布する手段である。電子写真用オーバーコート組成物には、本発明の電子写真用オーバーコート組成物を用いる。
電子写真用オーバーコート組成物は、定着工程の任意の適切な時間、又は定着工程の後に記録媒体上のトナー像に塗布される。例えば、電子写真用オーバーコート組成物は、印刷及び上塗りが同一の印刷デバイスで実施されるインラインコーティングのように、画像を形成した後、直ちに、又は、印刷及び上塗りが異なる印刷装置で実施されるオフラインコーティングのように、印刷後の短い又は長い遅延時間の後に、記録媒体に塗布される。
塗布工程において、電子写真用オーバーコート組成物が塗布されるのは、少なくとも記録媒体上に形成されたトナー像の一部であれば、記録媒体全体やトナー像全体である必要はなく、印刷面の保護や光沢出しなどの目的に応じて適宜選択することができる。
塗布手段としては特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、ロールコータ、フキソソコータ、ロッドコータ、ブレード、ワイヤーバー、エアーナイフ、カーテンコータ、スライドコータ、ドクターナイフ、スクリーンコータ、グラビアコータ(例えばオフセットグラビアコータ)、スロットコータ、押出しコータ、インクジェットコータなどの液体フィルムコーティング装置が挙げられる。このような装置は、例えば、正転及び逆転ロールコーティング、オフセットグラビア、カーテンコーティング、リソグラフコーティング、スクリーンコーティング、グラビアコーティング、インクジェットコーティングなどの周知の方式で使用できる。
電子写真用オーバーコート組成物の塗布厚みは特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、1〜15μmが好ましい。塗布厚みが1μm未満では、はじきが生じたり、光沢が不十分となることがあり、15μmを超えると、画像の質感が低下することがある。
塗布工程の後には、塗布された電子写真用オーバーコート組成物を硬化させることが好ましい。
電子写真用オーバーコート組成物が光硬化型の電子写真用オーバーコート組成物である場合には、光源からの光(主に紫外線)を照射することにより硬化させることができる。
電子写真用オーバーコート組成物が油性の電子写真用オーバーコート組成物である場合には、加熱をすることにより硬化させる硬化させることができる。
前記光源には特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、低圧水銀灯、中圧水銀灯、高圧水銀灯、超高圧水銀灯、キセノンランプ、カーボンアーク灯、メタルハライドランプ、蛍光灯、タングステンランプ、アルゴンイオンレーザ、ヘリウムカドミウムレーザ、ヘリウムネオンレーザ、クリプトンイオンレーザ、各種半導体レーザ、YAGレーザ、発光ダイオード、CRT光源、プラズマ光源、電子線、γ線、ArFエキシマーレーザ、KrFエキシマーレーザ、F2レーザなどが挙げられる。
図3に塗布手段の一例の概略図を示す。この塗布手段は、塗布ローラー2、金属ローラー3、圧接ローラー5、搬送ベルト6、トレイ7、光源8、スクレイバ9を有している。電子写真用オーバーコート組成物1は、塗布ローラー2と金属ローラー3の間に貯液されている。トナー像が形成された記録媒体4は、回転する塗布ローラー2及び圧接ローラー5と当接しながら塗布ローラー2と圧接ローラー5との間を通過する。その際に、塗布ローラー2表面の電子写真用オーバーコート組成物1が記録媒体4に転写されることにより、記録媒体4に電子写真用オーバーコート組成物1が塗布される。
電子写真用オーバーコート組成物1が塗布された記録媒体4は、搬送ベルト6により搬送され、光源8の下を通過する。その際、光源8からの紫外線により、記録媒体4に塗布された電子写真用オーバーコート組成物1は硬化する。その後、記録媒体4はトレイ7上に移動する。
圧接ローラー5に付着した不要な電子写真用オーバーコート組成物1はスクレイバ9により除去される。
−その他の工程及びその他の手段−
−−除電工程及び除電手段−−
除電工程は電子写真感光体に対し除電バイアスを印加して除電を行う工程である。また除電手段は、電子写真感光体に対し上電バイアスを印加して除電を行う手段である。
除電手段としては特に制限はなく、電子写真感光体に対し除電バイアスを印加することができればよく、公知の除電器の中から適宜選択することができ、例えば、除電ランプ等が好適に挙げられる。
−−クリーニング工程及びクリーニング手段−−
クリーニング工程は、電子写真感光体上に残留する前記トナーを除去する工程である。また、クリーニング手段は、電子写真感光体上に残留するトナーを除去する手段である。
クリーニング手段としては特に制限はなく、電子写真感光体上に残留する電子写真トナーを除去することができればよく、公知のクリーナの中から適宜選択することができ、例えば、磁気ブラシクリーナ、静電ブラシクリーナ、磁気ローラクリーナ、ブレードクリーナ、ブラシクリーナ、ウエブクリーナ等が好適に挙げられる。
−−リサイクル工程及びリサイクル手段−−
リサイクル工程は、クリーニング工程により除去したトナーを現像手段にリサイクルさせる工程である
また、リサイクル手段は、クリーニング手段により除去したトナーを現像手段にリサイクルさせる手段である。
リサイクル手段としては特に制限はなく、公知の搬送手段等が挙げられる。
−−制御工程及び制御手段−−
制御工程は、前記各工程を制御する工程である。また、制御手段は、前記各手段を制御する手段である。
制御手段としては、前記各手段の動きを制御することができる限り特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、シークエンサー、コンピュータ等の機器が挙げられる。
図4に、本発明の画像形成装置の一例を示す。画像形成装置100Aは、感光体ドラム10と、帯電手段としての帯電ローラー20と、露光手段としての露光装置(不図示)と、現像手段としての現像器(ブラック用現像器45K、イエロー用現像器45Y、マゼンタ用現像器45M、シアン用現像器45C)と、中間転写体50と、クリーニング手段としてのクリーニングブレードを有するクリーニング装置60と、除電手段としての除電ランプ70を有する。
中間転写体50は無端ベルトであり、その内側に配置されている3個のローラー51で張架されており、矢印方向に移動することができる。3個のローラー51の一部は、中間転写体50へ所定の転写バイアス(一次転写バイアス)を印加することが可能な転写バイアスローラーとしても機能する。
また、中間転写体50の近傍には、クリーニングブレードを有するクリーニング装置90が配置されている。更に、記録媒体95にトナー像を転写(二次転写)するための転写バイアスを印加することが可能な転写手段としての転写ローラー80が中間転写体50に対向して配置されている。
また、中間転写体50の周囲には、中間転写体50上のトナー像に電荷を付与するためのコロナ帯電器52が、感光体ドラム10と中間転写体50の接触部と、中間転写体50と記録媒体95の接触部との間に配置されている。
ブラック(K)、イエロー(Y)、マゼンタ(M)及びシアン(C)の各色の現像器(ブラック用現像器45K、イエロー用現像器45Y、マゼンタ用現像器45M、シアン用現像器45C)は、現像剤収容部(42K、42Y、42M、42C)と、現像剤供給ローラー(43K、43Y、43M、43C)と、現像ローラー(44K、44Y、44M、44C)を備える。
画像形成装置100Aでは、帯電ローラー20により感光体ドラム10を一様に帯電させた後、露光装置(不図示)により露光光30を感光ドラム10上に像様に露光し、静電潜像を形成する。次に、感光体ドラム10上に形成された静電潜像を、現像器(ブラック用現像器45K、イエロー用現像器45Y、マゼンタ用現像器45M、シアン用現像器45C)から現像剤を供給して現像してトナー像を形成した後、ローラー51から印加された転写バイアスにより、トナー像が中間転写体50上に転写(一次転写)される。更に、中間転写体50上のトナー像は、コロナ帯電器52により電荷を付与された後、記録媒体95上に転写(二次転写)される。なお、感光体ドラム10上に残存したトナーは、クリーニング装置60により除去され、感光体ドラム10は除電ランプ70により一旦、除電される。
画像形成装置100Aにおいて、塗布手段(不図示)は、任意の位置に配設することができる。
図5に、本発明の画像形成装置の他の例を示す。画像形成装置100Bは、タンデム型カラー画像形成装置であり、複写装置本体150と、給紙テーブル200と、スキャナ300と、原稿自動搬送装置(ADF)400を有する。複写装置本体150には、無端ベルト状の中間転写体50が中央部に設けられている。中間転写体50は支持ローラー14、15及び16に張架されており、矢印方向に回転することができる。
支持ローラー15の近傍には、中間転写体50上に残留したトナーを除去するためのクリーニング装置17が配置されている。また、支持ローラー14と支持ローラー15により張架された中間転写体50には、その搬送方向に沿って、イエロー、シアン、マゼンタ及びブラックの4個の画像形成手段18が対向して並置されたタンデム型現像器120が配置されている。各色の画像形成手段18は、図6に示すように、感光体ドラム10と、感光体ドラム10を一様に帯電させる帯電ローラー20と、感光体ドラム10に形成された静電潜像をブラック(K)、イエロー(Y)、マゼンタ(M)及びシアン(C)の各色の現像剤で現像してトナー像を形成する現像器61と、各色のトナー像を中間転写体50上に転写させるための転写ローラー62と、クリーニング装置63と、除電ランプ64を備える。
また、タンデム型現像器120の近傍には、露光装置21が配置されている。露光装置21は、感光体ドラム10(ブラック用感光体10K、イエロー用感光体10Y、マゼンタ用感光体10M、シアン用感光体10C)上に露光光Lを露光し静電潜像を形成する。
更に、中間転写体50のタンデム型現像器120が配置された側とは反対側には、二次転写装置22が配置されている。二次転写装置22は、一対のローラー23に張架されている無端ベルトである二次転写ベルト24からなり、二次転写ベルト24上を搬送される記録紙と中間転写体50が互いに接触可能となっている。
二次転写装置22の近傍には、定着装置25が配置されている。定着装置25は、無端ベルトである定着ベルト26と、定着ベルト26に押圧されて配置される加圧ローラー27を有する。また、二次転写装置22及び定着装置25の近傍に、記録紙の両面に画像を形成するために記録紙を反転させる反転装置28が配置されている。
次に、画像形成装置100Bにおけるフルカラー画像の形成(カラーコピー)について説明する。まず、原稿自動搬送装置(ADF)400の原稿台130上に原稿をセットするか、又は原稿自動搬送装置400を開いてスキャナ300のコンタクトガラス32上に原稿をセットし、原稿自動搬送装置400を閉じる。次に、スタートスイッチ(不図示)を押すと、原稿自動搬送装置400に原稿をセットした時は、原稿が搬送されてコンタクトガラス32上へと移動された後で、コンタクトガラス32上に原稿をセットした時は、直ちにスキャナ300が駆動し、第1走行体33及び第2走行体34が走行する。このとき、第1走行体33により、光源からの光が照射されると共に、原稿面からの反射光を第2走行体34におけるミラーで反射し、結像レンズ35を通して読み取りセンサ36で受光される。これにより、カラー原稿(カラー画像)が読み取られ、ブラック、イエロー、マゼンタ及びシアンの各色の画像情報が得られる。
更に、露光装置21により、得られた各色の画像情報に基づいて、各色の静電潜像が感光体ドラム10に形成された後、各色の静電潜像は、各色の現像器61から供給された現像剤で現像され、各色のトナー像が形成される。形成された各色のトナー像は、支持ローラー14、15及び16により回転移動する中間転写体50上に、順次重ねて転写(一次転写)され、中間転写体50上に複合トナー像が形成される。
給紙テーブル200においては、給紙ローラー142の1つを選択的に回転させ、ペーパーバンク143に多段に備える給紙カセット144の1つから記録紙を繰り出し、分離ローラー145で1枚ずつ分離して給紙路146に送り出し、搬送ローラー147で搬送して複写機本体150内の給紙路148に導き、レジストローラー49に突き当てて止める。あるいは、手差しトレイ151上の記録紙を繰り出し、分離ローラー58で1枚ずつ分離して手差し給紙路53に入れ、レジストローラー49に突き当てて止める。なお、レジストローラー49は、一般に接地して使用されるが、記録紙の紙粉除去のために、バイアスが印加された状態で使用してもよい。
そして、中間転写体50上に形成された複合トナー像にタイミングを合わせてレジストローラー49を回転させ、中間転写体50と二次転写装置22の間に記録紙を送り出し、複合トナー像を記録紙上に転写(二次転写)する。
複合トナー像が転写された記録紙は、二次転写装置22により搬送されて定着装置25に送り出される。そして、定着装置25において、定着ベルト26及び加圧ローラー27により、加熱加圧されて複合トナー像が記録紙上に定着される。その後、記録紙は、切換爪55で切り換えて排出ローラー56により排出され、排紙トレイ57上にスタックされる。あるいは、切換爪55で切り換えて反転装置28により反転されて再び転写位置へと導かれ、裏面にも画像を形成した後、排出ローラー56により排出され、排紙トレイ57上にスタックされる。
なお、複合トナー像が転写された後に中間転写体50上に残留したトナーは、クリーニング装置17により除去される。
画像形成装置100Bにおいて、塗布手段(不図示)は、任意の位置に配設することができる。
以下、実施例及び比較例を示して本発明を更に具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例により何ら限定されるものではない。なお、例中の「部」及び「%」は、特に断りのない限り「質量部」及び「質量%」である。また、ワックスのイソパラフィンの質量%及び質量平均分子量は、JMS−T100GC“AccuTOF GC”を用いて、FD(Field Desorption)法により測定した。更に、表1、表2中の「マイクロクリスタリンワックス」には、日本精蠟社製のHi−Mic1070を用い、「パラフィンワックス」には、日本精蠟社製のNHP−12を用いた。
(実施例1)
<トナー1及び現像剤1の作製>
下記処方の材料を混合し、2軸エクストルーダー(BCTA型、ビューラー社製)を用いて120℃で混練した後、気流式粉砕機(ジェットミル、日清エンジニアリング社製)により粉砕、分級し、質量平均粒径11.0μmとした後、ヘンシェルミキサー(FM型、三井三池化工社製)を用い、シリカ(R−972:日本アエロジル社製)2.2%を混合してトナー1を得た。
得られたトナー1の平均円形度は0.90、体積平均粒径は8μmであった。
キャリアとして平均粒径50μmのマグネタイト粒子にシリコーン樹脂をコート(厚み0.5μm)したものを用い、トナー1をトナー濃度5.0%で混合して現像剤1を得た。
−処方−
・ポリエステル樹脂 89部
(質量平均分子量:68,200、ガラス転移温度:65.5℃)
・マイクロクリスタリンワックス 5部
(イソパラフィン15%、質量平均分子量 650)
・カーボンブラック(三菱化成社製、#44) 5部
・荷電制御剤(スピロンブラックTR−H、保土谷化学社製) 1部
<オーバーコート組成物1の作製>
エポキシアクリレートオリゴマー(GENOMER2253、RAHN社製、粘度30000mPa・s)50部、ペンタエリスリトールテトラアクリレート20部、トリメチロールプロパントリアクレート10部、前記一般式(1)で表される化合物においてR1がHのフェノキシエチルアクリレート50部、重合禁止剤としてハイドロキノンモノメチルエーテル0.2部、光重合開始剤としてベンゾインエチルエーテル8部、及び増感剤としてトリイソプロパノールアミン3部を混合し、60℃で20分攪拌して、光硬化型のオーバーコート組成物1を得た。
<評価>
−印刷物の作成−
記録媒体〔王子製紙社製PODグロスコート(128g/m)〕に、現像剤1を用いて、リコー社製imagio MP C7500によりベタ部付着量0.4mg/cmの条件で電子写真画像を出力し、印刷物を得た。imagio MP C7500のドラム周りは図6のような構成になっており、帯電ローラ20で電子写真感光体10を帯電させ、露光Lにより画像部の電位を低下させ、現像部61により電位が低下した部分にトナーを付着させ、転写ローラー62によりトナー像を中間転写体に転写させた。図5で示した二次転写ローラ16により紙に画像を転写させ、定着ローラー27により画像を定着させて印刷物を得た。
−はじき(濡れ性)評価−
シナノケンシ社製UVニスコーター(SG610V)を用いて、コーター速度10m/min、照射量120W/cmの条件で、上記印刷物の印刷面に5g/m(4.5μm)の厚みのオーバーコート組成物1をコーティングし、硬化させた。
図3に示すようにオーバーコート組成物1を供給し、ローラー2、3により均一な液層を形成し、記録媒体4(前記印刷物)に塗布し、ベルト6で搬送しながら光源8でUV光を露光して硬化させた。
硬化後の印刷物のオーバーコート組成物のはじきを目視により下記の基準で評価した。結果を表1に示す。
なお、後述する実施例及び比較例を含めて、光硬化型のオーバーコート組成物は、上記コーターで硬化させ、油性のオーバーコート組成物はランプを当てずにチャンバーで乾燥させ、硬化させた。

〔評価基準〕
◎:はじきなし。極めて膜均一性が高い。
○:はじきなし。
△:若干はじいているが、問題ないレベルである。
×:著しくはじく。
−密着性評価−
シナノケンシ社製UVニスコーター(SG610V)を用いて、コーター速度10m/min、照射量120W/cmの条件で、上記印刷物の印刷面に5g/m(4.5μm)の厚みのオーバーコート組成物1をコーティングし、硬化させた。
硬化後の印刷物のトナー上のオーバーコート組成物を、JIS K5400に準じて、1mm間隔で100マスの基盤目状にカッターナイフで切り込み、セロハン粘着テープで引き剥がし、ルーペで見ながら剥がれなかったマスをカウントし、下記基準で評価した。結果を表1に示す。
なお、後述する実施例及び比較例を含めて、光硬化型のオーバーコート組成物は、上記コーターで硬化させ、油性のオーバーコート組成物はランプを当てずにチャンバーで乾燥させ、硬化させた。

〔評価基準〕
◎:100/100
○:80/100〜99/100
△:40/100〜79/100
×:0/100〜39/100
(実施例2)
<トナー2及び現像剤2の作製>
実施例1におけるマイクロクリスタリンワックスを、マイクロクリスタリンワックスとパラフィンワックスの混合ワックス(イソパラフィン8%、質量平均分子量520)に代えた点以外は、実施例1と同様にして、トナー2及び現像剤2を得た。
得られたトナー2の平均円形度は0.90、体積平均粒径は7μmであった。

<オーバーコート組成物2の作製>
ポリエステルアクリレートオリゴマー(EBECRYL846、ダイセルサイテック社製、質量平均分子量1,100)40部、トリプロピレングリコールジアクリレート30部、前記一般式(1)で表される化合物において、R1がHのフェノキシエチルアクリレート100部、重合禁止剤としてハイドロキノンモノメチルエーテル0.2部、光重合開始剤としてベンゾインエチルエーテル8部、及び増感剤としてトリイソプロパノールアミン3部を混合し、60℃で20分攪拌して、光硬化型のオーバーコート組成物2を得た。

<評価>
実施例1における現像剤1及びオーバーコート組成物1を、上記現像剤2及びオーバーコート組成物2に代えた点以外は、実施例1と同様にして評価を行った。結果を表1に示す。
(実施例3)
<トナー3及び現像剤3の作製>
実施例1におけるマイクロクリスタリンワックスを、マイクロクリスタリンワックスとパラフィンワックスの混合ワックス(イソパラフィン11%、質量平均分子量470)に代えた点以外は、実施例1と同様にして、トナー3及び現像剤3を得た。
得られたトナー3の平均円形度は0.91、体積平均粒径は7.8μmであった。

<オーバーコート組成物3の作製>
ウレタンアクリレートオリゴマー(EBECRYL5129、ダイセルサイテック社製、質量平均分子量800)40部、ヘキサンジオールジアクリレート40部、シクロヘキシルアクリレート10部、前記一般式(1)で表される化合物において、R1がCHのフェノキシエチルメタクリレート10部、重合禁止剤としてハイドロキノンモノメチルエーテル0.2部、及び光重合開始剤としてベンジル(1,2−ジフェニルエタンジオン)6部を混合し、60℃で20分攪拌して、光硬化型のオーバーコート組成物3を得た。

<評価>
実施例1における現像剤1及びオーバーコート組成物1を、上記現像剤3及びオーバーコート組成物3に代えた点以外は、実施例1と同様にして評価を行った。結果を表1に示す。
(実施例4)
<オーバーコート組成物4の作製>
ポリエステルアクリレートオリゴマー(EBECRYL1830、ダイセルサイテック社製、質量平均分子量1,500)60部、ビスフェノールAエチレンオキサイド付加物ジアクリレート(V#700、大阪有機化学社製)30部、2−エチルヘキシルアクリレート5部、一般式(1)で表される化合物において、R1がHのフェノキシエチルアクリレート40部、重合禁止剤として2、6−ジtert−ブチル−p−クレゾール(BHT)0.4部、及び光重合開始剤としてイルガキュアー184(チバスペシャリティケミカル社製)9部を混合し、60℃で20分攪拌して、光硬化型のオーバーコート組成物4を得た。

<評価>
実施例1におけるオーバーコート組成物1をオーバーコート組成物4に代えた点以外は、実施例1と同様にして評価を行った。結果を表1に示す。
(実施例5)
<オーバーコート組成物5の作製>
ロジン変性フェノール樹脂ワニス、重合亜麻仁油、軽油及び助剤(ドライヤー、皮膜補強剤など)からなるカルトンセルフGWニス(DIC社製)100部、及び、前記一般式(1)で表される化合物において、R1がCHであるフェノキシエチルメタクリレート8部を混合し、30℃で10分攪拌して、オーバーコート組成物5を得た。

<評価>
実施例1におけるオーバーコート組成物1を、オーバーコート組成物5に代えた点以外は、実施例1と同様にして評価を行った。結果を表1に示す。
(実施例6)
<オーバーコート組成物6の作製>
実施例1におけるエポキシアクリレートオリゴマーを50部から45部に変え、かつ、界面活性剤としてポリオキシエチレングリコールアルキルエーテル5部を配合した点以外は、実施例1と同様にして、光硬化型のオーバーコート組成物6を得た。

<評価>
実施例1におけるオーバーコート組成物1を、オーバーコート組成物6に代えた点以外は、実施例1と同様にして評価を行った。結果を表1に示す。
(実施例7)
<オーバーコート組成物7の作製>
実施例4における2−エチルヘキシルアクリレートを5部から3部に変え、かつ、ジアルキルスルホコハク酸ナトリウム(アニオン系界面活性剤)2部を配合した点以外は、実施例4と同様にして、光硬化型のオーバーコート組成物7を得た。

<評価>
実施例1におけるオーバーコート組成物1を、オーバーコート組成物7に代えた点以外は、実施例1と同様にして評価を行った。結果を表1に示す。
(実施例8)
<オーバーコート組成物8の作製>
実施例5におけるカルトンセルフGWニスを100部から96部に変え、かつ、アルキルベンゼンスルホン酸塩(アニオン系界面活性剤)4部を配合した点以外は、実施例5と同様にして、オーバーコート組成物8を得た。

<評価>
実施例1におけるオーバーコート組成物1を、オーバーコート組成物8に代えた点以外は、実施例1と同様にして評価を行った。結果を表1に示す。
(実施例9)
<トナー4、及び現像剤4の製造>
<<トナー4の製造>>
−トナー材料の溶解乃至分散液の調製−
−−未変性ポリエステル(低分子ポリエステル)の合成−−
冷却管、攪拌機及び窒素導入管の付いた反応槽中に、ビスフェノールAエチレンオキサイド2モル付加物67部、ビスフェノールAプロピオンオキサイド3モル付加物84部、テレフタル酸274部、及びジブチルチンオキサイド2部を投入し、常圧下、230℃で8時間反応させた。次いで、得られた反応液を10〜15mmHgの減圧下で5時間反応させて、未変性ポリエステルを合成した。
得られた未変性ポリエステルは、数平均分子量(Mn)が2,100、質量平均分子量が5,600、ガラス転移温度が55℃であった。
−−マスターバッチ(MB)の調製−−
水1,000部、及びカーボンブラック(Printex35、デグサ社製、DBP吸油量=42mL/100g、pH=9.5)540部、及び前記未変性ポリエステル1,200部を、ヘンシェルミキサー(三井鉱山社製)を用いて混合した。
得られた混合物を二本ロールを用いて150℃で30分混練した後、圧延冷却し、パルペライザー(ホソカワミクロン社製)で粉砕して、マスターバッチを調製した。
−−プレポリマーの合成−−
冷却管、撹拌機及び窒素導入管の付いた反応容器中に、ビスフェノールAエチレンオキサイド2モル付加物682部、ビスフェノールAプロピレンオキサイド2モル付加物81部、テレフタル酸283部、無水トリメリット酸22部、及びジブチルチンオキサイド2部を仕込み、常圧下、230℃で8時間反応させた。次いで、10〜15mmHgの減圧下で5時間反応させて、中間体ポリエステルを合成した。
得られた中間体ポリエステルは、数平均分子量(Mn)が2,100、質量平均分子量が9,600、ガラス転移温度が55℃、酸価が0.5、水酸基価が49であった。
次に、冷却管、撹拌機及び窒素導入管の付いた反応容器中に、前記中間体ポリエステル411部、イソホロンジイソシアネート89部、及び酢酸エチル500部を仕込み、100℃で5時間反応させて、プレポリマー(活性水素基含有化合物と反応可能な変性ポリエステル)を合成した。
得られたプレポリマーの遊離イソシアネート含有量は、1.60%であり、プレポリマーの固形分濃度(150℃、45分間放置後)は50%であった。
−−ケチミン(前記活性水素基含有化合物)の合成−−
撹拌棒及び温度計をセットした反応容器中に、イソホロンジアミン30部及びメチルエチルケトン70部を仕込み、50℃で5時間反応させてケチミン化合物(活性水素基含有化合物)を合成した。
得られたケチミン化合物(前記活性水素機含有化合物)のアミン価は423であった。
−−スチレン−アクリル共重合体樹脂の合成−−
冷却管、攪拌機及び窒素導入管の付いた反応槽中に、酢酸エチル300部を仕込み、スチレン−アクリルモノマー混合物(スチレン/アクリル酸−2−エチルヘキシル/アクリル酸/アクリル酸−2−ヒドロキシルエチル=75/15/5/5)300部、及びアゾビスイソブチルニトリル10部を投入して、常圧窒素雰囲気下、60℃で15時間反応させた。次いで、反応液にメタノール200部を加え、1時間攪拌した後、上澄みを除去し、減圧乾燥してスチレン−アクリル共重合体樹脂を合成した。
−−トナー材料の溶解乃至分散液の調製−−
ビーカー内に、前記プレポリマー10部、前記未変性ポリエステル60部、酢酸エチル130部、及び前記スチレン−アクリル共重合体30部を入れ、攪拌し溶解させた。
次いでマイクロクリスタリンワックス(イソパラフィン15%、質量平均分子量650)10部、及び前記マスターバッチ10部を仕込み、ビーズミル(ウルトラビスコミル、アイメックス社製)を用いて、送液速度1kg/hr、ディスク周速度6m/s、及び0.5mmジルコニアビーズを80体積%充填した条件で3パスして原料溶解液を調製し、更に前記ケチミン2.7部を加えて溶解させ、トナー材料の溶解乃至分散液を調製した。
−水系媒体相の調製−
イオン交換水306部、リン酸三カルシウム10%懸濁液265部、及びドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム0.2部を混合撹拌し、均一に溶解させて水系媒体相を調製した。
−乳化乃至分散液の調製−
前記水系媒体相150部を容器に入れ、TK式ホモミキサー(特殊機化工業社製)を用いて回転数12,000rpmで攪拌し、これに前記トナー材料の溶解乃至分散液100部を添加し、10分間混合して乳化乃至分散液(乳化スラリー)を調製した。
−有機溶剤の除去−
攪拌機及び温度計をセットしたコルベンに、前記乳化スラリー100部を仕込み、攪拌周速20m/分で攪拌しながら、30℃で12時間脱溶剤し、分散スラリーを得た。
−洗浄・乾燥−
前記分散スラリー100部を減圧濾過した後、濾過ケーキにイオン交換水100部を添加し、TK式ホモミキサーで混合(回転数12,000rpmで10分間)した後、濾過した。
得られた濾過ケーキにイオン交換水300部を添加し、TK式ホモミキサーで混合(回転数12,000rpmで10分間)したのち濾過する操作を2回行った。
得られた濾過ケーキに10%水酸化ナトリウム水溶液20部を添加し、TK式ホモミキサーで混合(回転数12,000rpmで30分間)した後、減圧濾過した。
得られた濾過ケーキにイオン交換水300部を添加し、TK式ホモミキサーで混合(回転数12,000rpmで10分間)した後、濾過した。
得られた濾過ケーキにイオン交換水300部を添加し、TK式ホモミキサーで混合(回転数12,000rpmで10分間)したのち濾過する操作を2回行った。
更に得られた濾過ケーキに10%塩酸20部を添加し、TK式ホモミキサーで混合(回転数12,000rpmで10分間)した後、濾過した。
得られた濾過ケーキにイオン交換水300部を添加し、TK式ホモミキサーで混合(回転数12,000rpmで10分間)したのち濾過する操作を2回行い、最終濾過ケーキを得た。
得られた最終濾過ケーキを循風乾燥機により45℃で48時間乾燥し、目開き75μmメッシュで篩い、トナー母体粒子を得た。
−外添処理−
得られたトナー母体粒子100部に対して、平均粒径100nmの疎水性シリカ0.6部と、平均粒径20nmの酸化チタン1.0部と、平均粒径15nmの疎水性シリカ微粉体0.8部とをヘンシェルミキサーで混合し、トナー4を得た。
得られたトナー4の平均円形度は0.940、体積平均粒径は5.7μmであった。
<<現像剤4の製造>>
−キャリアの製造−
アクリル樹脂溶液〔シクロヘキシルメタクリレート/メチルメタクリレート=80/20(質量比)共重合体のトルエン溶液、三菱レイヨン社製モノマーから合成、固形分50%〕21.0部、グアナミン溶液(スーパーベッカミンTD−126、DIC社製、固形分70%)6.4部、アルミナ粒子〔スミコランダムAA−03、住友化学社製、0.3μm、固有抵抗値1014(Ω・cm)〕7.6部、シリコン樹脂溶液65.0部(SR2410、東レ・ダウコーニング・シリコーン社製、固形分23%)、アミノシラン(SH6020、東レ・ダウコーニング・シリコーン社製、固形分100%)1.0部、トルエン60部、及びブチルセロソルブ60部を、ホモミキサーで10分間分散し、アルミナ粒子を含むアクリル樹脂及びシリコン樹脂の被覆膜形成溶液を得た。
芯材として焼成フェライト粉[(MgO)1.8(MnO)49.5(Fe48.0:平均粒径35μm]を用い、上記被覆膜形成溶液を芯材表面に厚み0.15μmとなるようにスピラコーター(岡田精工社製)で塗布し乾燥した後、生成物を電気炉中、150℃で1時間放置して焼成した。冷却後、目開き106μmの篩を用いて解砕し、質量平均粒径35μmのキャリアを得た。
−現像剤の製造−
キャリア100部に対して、トナー4を7部、容器が転動して攪拌される型式のターブラミキサーを用いて均一混合し帯電させて現像剤4を得た。

<評価>
実施例1における現像剤1を、上記現像剤4に代えた点以外は、実施例1と同様にして評価を行った。結果を表1に示す。
(実施例10)
<トナー5及び現像剤5の作製>
実施例1におけるマイクロクリスタリンワックスを、マイクロクリスタリンワックスとパラフィンワックスの混合ワックス(イソパラフィン8%、質量平均分子量520)に代えた点以外は、実施例1と同様にして、トナー5及び現像剤5を得た。
得られたトナー5の平均円形度は0.90、体積平均粒径は7.5μmであった。

<評価>
実施例1における現像剤1を、上記現像剤5に代えた点以外は、実施例1と同様にして評価を行った。結果を表1に示す。
(実施例11)
<トナー6及び現像剤6の作製>
実施例9におけるマイクロクリスタリンワックスを、マイクロクリスタリンワックスとパラフィンワックスの混合ワックス(イソパラフィン11%、質量平均分子量470)に代えた点以外は、実施例9と同様にして、トナー6及び現像剤6を得た。
得られたトナー6の平均円形度は0.95、体積平均粒径は5.8μmであった。

<評価>
実施例1における現像剤1を、上記現像剤6に代えた点以外は、実施例1と同様にして評価を行った。結果を表1に示す。
(実施例12)
<トナー7及び現像剤7の作製>
実施例1におけるマイクロクリスタリンワックスを、パラフィンワックス(イソパラフィン2%、質量平均分子量400)に代えた点以外は、実施例1と同様にして、トナー7及び現像剤7を得た。
得られたトナー7の平均円形度は0.90、体積平均粒径は7.6μmであった。

<評価>
実施例1における現像剤1及びオーバーコート組成物1を、上記現像剤7及びオーバーコート組成物2に代えた点以外は、実施例1と同様にして評価を行った。結果を表1に示す。
(実施例13)
<トナー8及び現像剤8の作製>
実施例9におけるマイクロクリスタリンワックスを、パラフィンワックス(イソパラフィン2%、質量平均分子量400)に代えた点以外は、実施例9と同様にして、トナー8及び現像剤8を得た。
得られたトナー8の平均円形度は0.95、体積平均粒径は5.7μmであった。

<評価>
実施例1における現像剤1及びオーバーコート組成物1を、上記現像剤8及びオーバーコート組成物3に代えた点以外は、実施例1と同様にして評価を行った。結果を表1に示す。
(実施例14)
<評価>
実施例1におけるオーバーコート組成物1を、オーバーコート組成物3に代えた点以外は、実施例1と同様にして評価を行った。結果を表1に示す。
(実施例15)
<評価>
実施例3において、マスクを用いてトナー画像部のみにオーバーコートを行った点以外は、実施例3と同様にして評価を行った。なお、地肌部はオーバーコートされていないため、画像部のみに光沢がある印刷物が得られた。結果を表1に示す。
(比較例1)
<オーバーコート組成物1Xの作製>
実施例1における前記一般式(1)で表される化合物を、シクロヘキシルアクリレートに代えた点以外は、実施例1と同様にして、オーバーコート組成物1Xを得た。

<評価>
実施例1におけるオーバーコート組成物1をオーバーコート組成物1Xに代えた点以外は、実施例1と同様にして評価を行った。結果を表1に示す。
(比較例2)
<オーバーコート組成物2Xの作製>
実施例2における前記一般式(1)で表される化合物を、イソボルニルアクリレートに代えた点以外は、実施例2と同様にして、オーバーコート組成物2Xを得た。

<評価>
実施例2におけるオーバーコート組成物2をオーバーコート組成物2Xに代えた点以外は、実施例2と同様にして評価を行った。結果を表1に示す。
(比較例3)
<オーバーコート組成物3Xの作製>
実施例3における前記一般式(1)で表される化合物を、1,9−ノナンジオールジアクリレートに代えた点以外は、実施例3と同様にしてオーバーコート組成物3Xを得た。

<評価>
実施例3におけるオーバーコート組成物3をオーバーコート組成物3Xに代えた点以外は、実施例3と同様にして評価を行った。結果を表1に示す。
(比較例4)
<オーバーコート組成物4Xの作製>
実施例4における前記一般式(1)で表される化合物をトリプロピレングリコールジアクリレートに代えた点以外は、実施例4と同様にしてオーバーコート組成物4Xを得た。

<評価>
実施例4におけるオーバーコート組成物4をオーバーコート組成物4Xに代えた点以外は、実施例4と同様にして評価を行った。結果を表1に示す。
(比較例5)
<オーバーコート組成物5Xの作製>
実施例5における前記一般式(1)で表される化合物をトリプロピレングリコールジアクリレートに代えた点以外は、実施例5と同様にしてオーバーコート組成物5Xを得た。

<評価>
実施例5におけるオーバーコート組成物5をオーバーコート組成物5Xに代えた点以外は、実施例5と同様にして評価を行った。結果を表1に示す。
(比較例6)
<オーバーコート組成物6Xの作製>
実施例6における前記一般式(1)で表される化合物をトリプロピレングリコールジアクリレートに代えた点以外は、実施例6と同様にしてオーバーコート組成物6Xを得た。

<評価>
実施例6におけるオーバーコート組成物6をオーバーコート組成物6Xに代えた点以外は、実施例6と同様にして評価を行った。結果を表1に示す。
(比較例7)
<オーバーコート組成物7Xの作製>
実施例7における前記一般式(1)で表される化合物をトリメチロールプロパントリアクリレートに代えた点以外は、実施例7と同様にしてオーバーコート組成物7Xを得た。

<評価>
実施例7におけるオーバーコート組成物7をオーバーコート組成物7Xに代えた点以外は、実施例7と同様にして評価を行った。結果を表1に示す。
(比較例8)
<オーバーコート組成物8Xの作製>
実施例8における前記一般式(1)で表される化合物をトリメチロールプロパントリアクリレートに代えた点以外は、実施例8と同様にしてオーバーコート組成物8Xを得た。

<評価>
実施例8におけるオーバーコート組成物8をオーバーコート組成物8Xに代えた点以外は、実施例8と同様にして評価を行った。結果を表1に示す。
(比較例9)
<評価>
実施例1における現像剤1及びオーバーコート組成物1を現像剤4及びオーバーコート組成物1Xに代えた点以外は、実施例1と同様にして評価を行った。結果を表1に示す。
(比較例10)
<評価>
実施例1における現像剤1及びオーバーコート組成物1を現像剤5及びオーバーコート組成物1Xに代えた点以外は、実施例1と同様にして評価を行った。結果を表1に示す。
(比較例11)
<評価>
実施例1における現像剤1及びオーバーコート組成物1を現像剤6及びオーバーコート組成物1Xに代えた点以外は、実施例1と同様にして評価を行った。結果を表1に示す。
(比較例12)
<評価>
実施例1における現像剤1及びオーバーコート組成物1を現像剤7及びオーバーコート組成物2Xに代えた点以外は、実施例1と同様にして評価を行った。結果を表1に示す。
(比較例13)
<評価>
実施例1における現像剤1及びオーバーコート組成物1を現像剤8及びオーバーコート組成物3Xに代えた点以外は、実施例1と同様にして評価を行った。結果を表1に示す。
Figure 2014013342
(実施例21)
<トナー21及び現像剤21の作製>
トナー1と同様にしてトナー21を得た。
得られたトナー21の平均円形度は0.90、体積平均粒径は8μmであった。
現像剤1と同様にして現像剤21を得た。

<オーバーコート組成物21の作製>
エポキシアクリレートオリゴマー(GENOMER2253、RAHN社製、粘度30000mPa・s)50部、ペンタエリスリトールテトラアクリレート20部、トリメチロールプロパントリアクレート10部、前記一般式(2)で表される化合物においてR1がH、nが4の化合物50部、重合禁止剤としてハイドロキノンモノメチルエーテル0.2部、光重合開始剤としてベンゾインエチルエーテル8部、及び増感剤としてトリイソプロパノールアミン3部を混合し、60℃で20分攪拌して、光硬化型のオーバーコート組成物21を得た。

<評価>
記録媒体〔王子製紙社製PODグロスコート(128g/m)〕に、現像剤21を用いて、リコー社製imagio MP C7500によりベタ部付着量0.4mg/cmの条件で電子写真画像を出力し、印刷物を得た。
該印刷物について、実施例1と同様にして、はじき(濡れ性)及び密着性を評価した。結果を表2に示す。
(実施例22)
<トナー22及び現像剤22の作製>
実施例21におけるマイクロクリスタリンワックスを、マイクロクリスタリンワックスとパラフィンワックスの混合ワックス(イソパラフィン8%、質量平均分子量520)に代えた点以外は、実施例21と同様にして、トナー22及び現像剤22を得た。
得られたトナー22の平均円形度は0.90、体積平均粒径は7μmであった。

<オーバーコート組成物22の作製>
ポリエステルアクリレートオリゴマー(EBECRYL846、ダイセルサイテック社製、質量平均分子量1,100)40部、トリプロピレングリコールジアクリレート30部、前記一般式(3)で表される化合物において、R1がH、aが1、bが3の化合物100部、重合禁止剤としてハイドロキノンモノメチルエーテル0.2部、光重合開始剤としてベンゾインエチルエーテル8部、及び増感剤としてトリイソプロパノールアミン3部を混合し、60℃で20分攪拌して、光硬化型のオーバーコート組成物22を得た。

<評価>
実施例21における現像剤21及びオーバーコート組成物21を、上記現像剤22及びオーバーコート組成物22に代えた点以外は、実施例21と同様にして評価を行った。
結果を表2に示す。
(実施例23)
<トナー23及び現像剤23の作製>
実施例21におけるマイクロクリスタリンワックスを、マイクロクリスタリンワックスとパラフィンワックスの混合ワックス(イソパラフィン11%、質量平均分子量470)に代えた点以外は、実施例21と同様にして、トナー23及び現像剤23を得た。
得られたトナー23の平均円形度は0.91、体積平均粒径は7.8μmであった。

<オーバーコート組成物23の作製>
ウレタンアクリレートオリゴマー(EBECRYL5129、ダイセルサイテック社製、質量平均分子量800)40部、ヘキサンジオールジアクリレート40部、シクロヘキシルアクリレート10部、前記一般式(2)で表される化合物において、R1がH、nが5の化合物10部、重合禁止剤としてハイドロキノンモノメチルエーテル0.2部、及び光重合開始剤としてベンジル(1,2−ジフェニルエタンジオン)6部を混合し、60℃で20分攪拌して、光硬化型のオーバーコート組成物23を得た。

<評価>
実施例21における現像剤21及びオーバーコート組成物21を、上記現像剤23及びオーバーコート組成物23に代えた点以外は、実施例21と同様にして評価を行った。
結果を表2に示す。
(実施例24)
<オーバーコート組成物24の作製>
ポリエステルアクリレートオリゴマー(EBECRYL1830、ダイセルサイテック社製、質量平均分子量1,500)60部、ビスフェノールAエチレンオキサイド付加物ジアクリレート(V#700、大阪有機化学社製)30部、2−エチルヘキシルアクリレート5部、一般式(3)で表される化合物において、R1がCH、aが2、bが2である化合物40部、重合禁止剤として2、6−ジtert−ブチル−p−クレゾール(BHT)0.4部、及び光重合開始剤としてイルガキュアー184(チバスペシャリティケミカル社製)9部を混合し、60℃で20分攪拌して、光硬化型のオーバーコート組成物24を得た。

<評価>
実施例21におけるオーバーコート組成物21をオーバーコート組成物24に代えた点以外は、実施例21と同様にして評価を行った。結果を表2に示す。
(実施例25)
<オーバーコート組成物25の作製>
ロジン変性フェノール樹脂ワニス、重合亜麻仁油、軽油及び助剤(ドライヤー、皮膜補強剤など)からなるカルトンセルフGWニス(DIC社製)100部、及び、前記一般式(3)で表される化合物において、R1がCH、aが3、bが2である化合物8部を混合し、30℃で10分攪拌して、オーバーコート組成物25を得た。

<評価>
実施例21におけるオーバーコート組成物21を、オーバーコート組成物25に代えた点以外は、実施例21と同様にして評価を行った。結果を表2に示す。
(実施例26)
<オーバーコート組成物26の作製>
実施例21におけるエポキシアクリレートオリゴマーを50部から45部に変え、かつ、界面活性剤としてポリオキシエチレングリコールアルキルエーテル5部を配合した点以外は、実施例21と同様にして、光硬化型のオーバーコート組成物26を得た。

<評価>
実施例21におけるオーバーコート組成物21を、オーバーコート組成物26に代えた点以外は、実施例21と同様にして評価を行った。結果を表2に示す。
(実施例27)
<オーバーコート組成物27の作製>
実施例24における2−エチルヘキシルアクリレートを5部から3部に変え、かつ、ジアルキルスルホコハク酸ナトリウム(アニオン系界面活性剤)2部を配合した点以外は、実施例24と同様にして、光硬化型のオーバーコート組成物27を得た。

<評価>
実施例21におけるオーバーコート組成物21を、オーバーコート組成物27に代えた点以外は、実施例21と同様にして評価を行った。結果を表2に示す。
(実施例28)
<オーバーコート組成物28の作製>
実施例25におけるカルトンセルフGWニスを100部から96部に変え、かつアルキルベンゼンスルホン酸塩(アニオン系界面活性剤)4部を配合した点以外は、実施例25と同様にして、オーバーコート組成物28を得た。

<評価>
実施例21におけるオーバーコート組成物21を、オーバーコート組成物28に代えた点以外は、実施例21と同様にして評価を行った。結果を表2に示す。
(実施例29)
実施例9と同様にして、トナー24、及び現像剤24を製造した。
得られたトナー24の平均円形度は0.940、体積平均粒径は5.7μmであった。

<評価>
実施例21における現像剤21を、上記現像剤24に代えた点以外は、実施例21と同様にして評価を行った。結果を表2に示す。
(実施例30)
<トナー25及び現像剤25の作製>
実施例21におけるマイクロクリスタリンワックスを、マイクロクリスタリンワックスとパラフィンワックスの混合ワックス(イソパラフィン8%、質量平均分子量520)に代えた点以外は、実施例21と同様にして、トナー25及び現像剤25を得た。
得られたトナー25の平均円形度は0.90、体積平均粒径は7.5μmであった。

<評価>
実施例21における現像剤21を、上記現像剤25に代えた点以外は、実施例21と同様にして評価を行った。結果を表2に示す。
(実施例31)
<トナー26及び現像剤26の作製>
実施例29におけるマイクロクリスタリンワックスを、マイクロクリスタリンワックスとパラフィンワックスの混合ワックス(イソパラフィン11%、質量平均分子量470)に代えた点以外は、実施例29と同様にして、トナー26及び現像剤26を得た。
得られたトナー26の平均円形度は0.95、体積平均粒径は5.8μmであった。

<評価>
実施例21における現像剤21を、上記現像剤26に代えた点以外は、実施例21と同様にして評価を行った。結果を表2に示す。
(実施例32)
<トナー27及び現像剤27の作製>
実施例21におけるマイクロクリスタリンワックスを、パラフィンワックス(イソパラフィン2%、質量平均分子量400)に代えた点以外は、実施例21と同様にして、トナー27及び現像剤27を得た。
得られたトナー27の平均円形度は0.90、体積平均粒径は7.6μmであった。

<評価>
実施例21における現像剤21及びオーバーコート組成物21を、上記現像剤27及びオーバーコート組成物22に代えた点以外は、実施例21と同様にして評価を行った。
結果を表2に示す。
(実施例33)
<トナー28及び現像剤28の作製>
実施例29におけるマイクロクリスタリンワックスを、パラフィンワックス(イソパラフィン2%、質量平均分子量400)に代えた点以外は、実施例29と同様にして、トナー28及び現像剤28を得た。
得られたトナー28の平均円形度は0.95、体積平均粒径は5.7μmであった。

<評価>
実施例21における現像剤21及びオーバーコート組成物21を、上記現像剤28及びオーバーコート組成物23に代えた点以外は、実施例21と同様にして評価を行った。
結果を表2に示す。
(実施例34)
<評価>
実施例21におけるオーバーコート組成物21を、オーバーコート組成物23に代えた点以外は、実施例21と同様にして評価を行った。結果を表2に示す。
(実施例35)
<評価>
実施例23において、マスクを用いてトナー画像部のみにオーバーコートを行った点以外は、実施例23と同様にして評価を行った。なお、地肌部はオーバーコートされていないため、画像部のみに光沢がある印刷物が得られた。結果を表2に示す。
(実施例36)
<オーバーコート組成物29の作製>
オーバーコート組成物21における一般式(2)で表される化合物を、R1がCH、nが6の化合物に代えた点以外は、全く同様にして光硬化型のオーバーコート組成物29を得た。

<評価>
実施例21におけるオーバーコート組成物21を、オーバーコート組成物29に代えた点以外は、実施例21と同様にして評価を行った。結果を表2に示す。
(実施例37)
<オーバーコート組成物30の作製>
オーバーコート組成物22における一般式(3)で表される化合物を、R1がCH、aが4、bが2の化合物に代えた点以外は、全く同様にして光硬化型のオーバーコート組成物30を得た。

<評価>
実施例21におけるオーバーコート組成物21を、オーバーコート組成物30に代えた点以外は、実施例21と同様にして評価を行った。結果を表2に示す。
(実施例38)
<オーバーコート組成物31の作製>
オーバーコート組成物21における一般式(2)で表される化合物を、一般式(3)で表される化合物においてR1がH、aが5、bが1の化合物に代えた点以外は、全く同様にして光硬化型のオーバーコート組成物31を得た。

<評価>
実施例21におけるオーバーコート組成物21を、オーバーコート組成物31に代えた点以外は、実施例21と同様にして評価を行った。結果を表2に示す。
(実施例39)
<オーバーコート組成物32の作製>
オーバーコート組成物21における一般式(2)で表される化合物を、一般式(3)で表される化合物においてR1がH、aが1、bが4の化合物に代えた点以外は、全く同様にして光硬化型のオーバーコート組成物32を得た。

<評価>
実施例21におけるオーバーコート組成物21を、オーバーコート組成物32に代えた点以外は、実施例21と同様にして評価を行った。結果を表2に示す。
(実施例40)
<オーバーコート組成物33の作製>
オーバーコート組成物21における一般式(2)で表される化合物を、一般式(3)で表される化合物においてR1がH、aが1、bが5の化合物に代えた点以外は、全く同様にして光硬化型のオーバーコート組成物33を得た。

<評価>
実施例21におけるオーバーコート組成物21を、オーバーコート組成物33に代えた点以外は、実施例21と同様にして評価を行った。結果を表2に示す。
(比較例21)
<オーバーコート組成物21Xの作製>
実施例21における前記一般式(2)で表される化合物を、シクロヘキシルアクリレートに代えた点以外は、実施例21と同様にして、オーバーコート組成物21Xを得た。

<評価>
実施例21におけるオーバーコート組成物21をオーバーコート組成物21Xに代えた点以外は、実施例21と同様にして評価を行った。結果を表2に示す。
(比較例22)
<オーバーコート組成物22Xの作製>
実施例22における前記一般式(3)で表される化合物を、イソボルニルアクリレートに代えた点以外は、実施例22と同様にして、オーバーコート組成物22Xを得た。

<評価>
実施例22におけるオーバーコート組成物22をオーバーコート組成物22Xに代えた点以外は、実施例22と同様にして評価を行った。結果を表2に示す。
(比較例23)
<オーバーコート組成物23Xの作製>
実施例23における前記一般式(2)で表される化合物を、1,9−ノナンジオールジアクリレートに代えた点以外は、実施例23と同様にしてオーバーコート組成物23Xを得た。

<評価>
実施例23におけるオーバーコート組成物23をオーバーコート組成物23Xに代えた点以外は、実施例23と同様にして評価を行った。結果を表2に示す。
(比較例24)
<オーバーコート組成物24Xの作製>
実施例24における前記一般式(3)で表される化合物をトリプロピレングリコールジアクリレートに代えた点以外は、実施例24と同様にしてオーバーコート組成物24Xを得た。

<評価>
実施例24におけるオーバーコート組成物24をオーバーコート組成物24Xに代えた点以外は、実施例24と同様にして評価を行った。結果を表2に示す。
(比較例25)
<オーバーコート組成物25Xの作製>
実施例25における前記一般式(3)で表される化合物をトリプロピレングリコールジアクリレートに代えた点以外は、実施例25と同様にしてオーバーコート組成物25Xを得た。

<評価>
実施例25におけるオーバーコート組成物25をオーバーコート組成物25Xに代えた点以外は、実施例25と同様にして評価を行った。結果を表2に示す。
(比較例26)
<オーバーコート組成物26Xの作製>
実施例26における前記一般式(2)で表される化合物をトリプロピレングリコールジアクリレートに代えた点以外は、実施例26と同様にしてオーバーコート組成物26Xを得た。

<評価>
実施例26におけるオーバーコート組成物26をオーバーコート組成物26Xに代えた点以外は、実施例26と同様にして評価を行った。結果を表2に示す。
(比較例27)
<オーバーコート組成物27Xの作製>
実施例27における前記一般式(3)で表される化合物をトリメチロールプロパントリアクリレートに代えた点以外は、実施例27と同様にしてオーバーコート組成物27Xを得た。

<評価>
実施例27におけるオーバーコート組成物27をオーバーコート組成物27Xに代えた点以外は、実施例27と同様にして評価を行った。結果を表2に示す。
(比較例28)
<オーバーコート組成物28Xの作製>
実施例28における前記一般式(3)で表される化合物をトリメチロールプロパントリアクリレートに代えた点以外は、実施例28と同様にしてオーバーコート組成物28Xを得た。

<評価>
実施例28におけるオーバーコート組成物28をオーバーコート組成物28Xに代えた点以外は、実施例28と同様にして評価を行った。結果を表2に示す。
(比較例29)
<評価>
実施例21における現像剤21及びオーバーコート組成物21を現像剤24及びオーバーコート組成物21Xに代えた点以外は、実施例21と同様にして評価を行った。結果を表2に示す。
(比較例30)
<評価>
実施例21における現像剤21及びオーバーコート組成物21を現像剤25及びオーバーコート組成物21Xに代えた点以外は、実施例21と同様にして評価を行った。結果を表1に示す。
(比較例31)
<評価>
実施例21における現像剤21及びオーバーコート組成物21を現像剤26及びオーバーコート組成物21Xに代えた点以外は、実施例21と同様にして評価を行った。結果を表2に示す。
(比較例32)
<評価>
実施例21における現像剤21及びオーバーコート組成物21を現像剤27及びオーバーコート組成物22Xに代えた点以外は、実施例21と同様にして評価を行った。結果を表2に示す。
(比較例33)
<評価>
実施例21における現像剤21及びオーバーコート組成物21を現像剤28及びオーバーコート組成物23Xに代えた点以外は、実施例21と同様にして評価を行った。結果を表2に示す。
Figure 2014013342
1 電子写真用オーバーコート組成物
2 塗布ローラー
3 金属ローラー
4 記録媒体
5 圧接ローラー
6 搬送ベルト
7 トレイ
8 光源
9 スクレイバ
10 感光体ドラム
10K ブラック用感光体
10Y イエロー用感光体
10M マゼンタ用感光体
10C シアン用感光体
14 支持ローラー
15 支持ローラー
16 支持ローラー
17 クリーニング装置
18 画像形成手段
20 帯電ローラー
21 露光装置
22 二次転写装置
23 ローラー
24 二次転写ベルト
25 定着装置
26 定着ベルト
27 加圧ローラー
28 反転装置
30 露光光
32 コンタクトガラス
33 第1走行体
34 第2走行体
35 結像レンズ
36 読み取りセンサ
42K 現像剤収容部
42Y 現像剤収容部
42M 現像剤収容部
42C 現像剤収容部
43K 現像剤供給ローラー
43Y 現像剤供給ローラー
43M 現像剤供給ローラー
43C 現像剤供給ローラー
44K 現像ローラー
44Y 現像ローラー
44M 現像ローラー
44C 現像ローラー
45K ブラック用現像器
45Y イエロー用現像器
45M マゼンタ用現像器
45C シアン用現像器
49 レジストローラー
50 中間転写体
51 ローラー
52 コロナ帯電器
53 手差し給紙路
55 切換爪
56 排出ローラー
57 排紙トレイ
58 分離ローラー
60 クリーニング装置
61 現像器
62 転写ローラー
63 クリーニング装置
64 除電ランプ
70 除電ランプ
80 転写ローラー
90 クリーニング装置
95 記録媒体
100A 画像形成装置
100B 画像形成装置
120 タンデム型現像器
130 原稿台
142 給紙ローラー
143 ペーパーバンク
144 給紙カセット
145 分離ローラー
146 給紙路
147 搬送ローラー
148 給紙路
150 複写装置本体
151 手差しトレイ
200 給紙テーブル
300 スキャナ
400 原稿自動搬送装置
L 露光光
特開2007−277547号公報 特開平10−309876号公報 特許第2522333号公報

Claims (6)

  1. トナーを用いた電子写真方式によって記録媒体上に作成されたトナー像のオーバーコートに用いる組成物であって、少なくとも下記一般式(1)〜(3)で表される化合物のいずれかを含有することを特徴とする電子写真用オーバーコート組成物。
    Figure 2014013342
    上記式中、R1は水素原子又はメチル基を表す。
    Figure 2014013342
    上記式中、R1は水素原子又はメチル基を表し、nは4〜6の整数を表す。
    Figure 2014013342
    上記式中、R1は水素原子又はメチル基を表し、a、bは1〜5の整数を表す。但し、4≦(a+b)≦6である。
  2. 更に界面活性剤を含有する請求項1に記載の電子写真用オーバーコート組成物。
  3. 光硬化型である請求項1又は2に記載の電子写真用オーバーコート組成物。
  4. 電子写真感光体の表面を帯電させる帯電工程と、前記帯電された電子写真感光体の表面を像様に露光して静電潜像を形成する露光工程と、前記静電潜像をトナーにより現像してトナー像を形成する現像工程と、前記トナー像を記録媒体に転写する転写工程と、前記転写されたトナー像を定着する定着工程と、前記定着されたトナー像に、請求項1〜3のいずれかに記載の電子写真用オーバーコート組成物を塗布する塗布工程とを含むことを特徴とする電子写真形成方法。
  5. 前記トナーがワックスを含有する請求項4に記載の電子写真形成方法。
  6. 電子写真感光体と、前記電子写真感光体の表面を帯電させる帯電手段と、前記帯電された電子写真感光体の表面を像様に露光して静電潜像を形成する露光手段と、前記静電潜像をトナーにより現像してトナー像を形成する現像手段と、前記トナー像を記録媒体に転写する転写手段と、前記転写されたトナー像を定着する定着手段と、前記定着されたトナー像に、請求項1〜3のいずれかに記載の電子写真用オーバーコート組成物を塗布する塗布手段とを有することを特徴とする電子写真形成装置。
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