JP4801574B2 - 像担持体用保護剤、及び保護層形成装置、並びに画像形成方法、画像形成装置、及びプロセスカートリッジ - Google Patents
像担持体用保護剤、及び保護層形成装置、並びに画像形成方法、画像形成装置、及びプロセスカートリッジ Download PDFInfo
- Publication number
- JP4801574B2 JP4801574B2 JP2006333583A JP2006333583A JP4801574B2 JP 4801574 B2 JP4801574 B2 JP 4801574B2 JP 2006333583 A JP2006333583 A JP 2006333583A JP 2006333583 A JP2006333583 A JP 2006333583A JP 4801574 B2 JP4801574 B2 JP 4801574B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- image carrier
- image
- protective agent
- toner
- forming apparatus
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Classifications
-
- G—PHYSICS
- G03—PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
- G03G—ELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
- G03G5/00—Recording members for original recording by exposure, e.g. to light, to heat, to electrons; Manufacture thereof; Selection of materials therefor
- G03G5/14—Inert intermediate or cover layers for charge-receiving layers
- G03G5/147—Cover layers
- G03G5/14708—Cover layers comprising organic material
-
- G—PHYSICS
- G03—PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
- G03G—ELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
- G03G2221/00—Processes not provided for by group G03G2215/00, e.g. cleaning or residual charge elimination
- G03G2221/16—Mechanical means for facilitating the maintenance of the apparatus, e.g. modular arrangements and complete machine concepts
- G03G2221/1606—Mechanical means for facilitating the maintenance of the apparatus, e.g. modular arrangements and complete machine concepts for the photosensitive element
- G03G2221/1609—Mechanical means for facilitating the maintenance of the apparatus, e.g. modular arrangements and complete machine concepts for the photosensitive element protective arrangements for preventing damage
Landscapes
- Physics & Mathematics (AREA)
- General Physics & Mathematics (AREA)
- Cleaning In Electrography (AREA)
Description
昨今、いずれの現像方式においても、出力画像のカラー化が進み、画像の高画質化や画像品質の安定化に対する要求は、これまでにも増して強くなっている。このような高画質化を図るため、トナーの平均粒径は小さくなり、その粒子形状は角張った部分がなくなり、トナーはより丸い形状になってきている。
また、炭素数20〜70の高級アルコールを含有する潤滑剤を供給する潤滑剤供給装置を用いることにより、ブレードニップ部先端に高級アルコールが不定形粒子として滞留し、また、適度な像担持体表面への濡れ性を有することから、潤滑性能が持続すると記載されている例がある(例えば、特許文献2 参照。)。
また、特定のアルキレンビスアルキル酸アミド化合物の粉体を潤滑成分として使用することにより、クリーニングブレードが像担持体表面と当接する界面に粉体が存在するため、円滑な潤滑作用が長期間にわたって保持できるとされている(例えば、特許文献3 参照。)。
このため、特許文献1に記載のようなステアリン酸亜鉛を用いた潤滑剤は、像担持体表面を比較的均等に覆い良好な潤滑性を与えるが、この潤滑層は繰り返し帯電工程を通過すると、ステアリン酸が分解し、遂には酸化亜鉛として像担持体表面や帯電部材表面に残存することがある。残存した酸化亜鉛は吸湿性を持ち、大気中の水分吸着によって抵抗が低下するため、高湿環境下で、像担持体上の静電荷が保持できなくなり、静電潜像が不明瞭化して、画像欠陥が生じる、いわゆるボケ画像が発生することがある。
しかし、上述したように、像担持体の潤滑層中に低抵抗物質が取り込まれると、低抵抗物質を取り除くには、例えばクリーニング機構により潤滑層ごと掻き落とす必要があるが、潤滑層自身の滑りやすさのために、除去には大きな力が必要となるばかりでなく、除去の際に像担持体に対して大きな機械的ストレスをかけることとなり、たとえ特許文献4に記載のような架橋構造を有する特定の表面層を像担持体表面に設けても、これまで以上に像担持体を長寿命化するには至らない。
また、よりトナー平均粒子径が小さく、より球形に近いトナーをクリーニングするためにトナーと像担持体間の摩擦係数、トナーとブレード間の摩擦係数、トナーと像担持体の付着力、トナーがブレードから受ける力、およびブレードと像担持体間で形成する角度(クリーニング角度)の関係をそれぞれ規定したクリーニング装置が提案されている(例えば、特許文献6 参照。)。
特許文献5および特許文献6では、重合法トナーに代表される球形トナーのクリーニングにおいて、クリーニング機構での像担持体へのストレスを低減しつつ、トナーのクリーニング性を改善するための提案はなされているが、像担持体への電気的ストレスを考慮した長寿命化については開示も示唆もされておらず、なんら改善が図られるものではなかった。
請求項2に記載の発明では、請求項1記載の像担持体用保護剤において、前記融解性の有機化合物は、その重量平均分子量Mwが、350〜850であることを特徴とする。
請求項4に記載の発明では、請求項1ないし3のいずれか1つに記載の像担持体用保護剤において、前記熱分解性の有機化合物粒子は、熱硬化性樹脂粒子を含むことを特徴とする。
請求項5に記載の発明では、請求項1ないし4のいずれか1つに記載の像担持体用保護剤において、前記熱分解性の有機化合物粒子は、シリコーンゴム粒子を含むことを特徴とする。
請求項6に記載の発明では、請求項1ないし5のいずれか1つに記載の像担持体用保護剤において、該像担持体用保護剤は、前記熱分解性の有機化合物粒子に対して0.1〜5重量%の、両親媒性の有機化合物をさらに含むことを特徴とする。
請求項8に記載の発明では、請求項7に記載の保護層形成装置において、前記像担持体に供給された前記像担持体用保護剤を薄層化して保護層を形成する保護層形成部材を有することを特徴とする。
請求項9に記載の発明では、像担持体上に静電潜像を形成する静電潜像形成工程と、前記静電潜像をトナーを用いて現像して可視像を形成する現像工程と、前記可視像を記録媒体に転写する転写工程と、転写後の前記像担持体表面に請求項1ないし6のいずれか1つに記載の像担持体用保護剤を付与して保護層を形成する保護層形成工程と、前記記録媒体に転写された転写像を定着させる定着工程とを少なくとも含む画像形成方法を特徴とする。
請求項11に記載の発明では、請求項10に記載の画像形成装置において、前記像担持体の移動方向に関し、前記転写手段より下流で前記保護層形成手段より上流側に、前記像担持体の表面に残留したトナーを除去するクリーニング手段を有することを特徴とする。
請求項13に記載の発明では、請求項10ないし12のいずれか1つに記載の画像形成装置において、前記像担持体が感光体および中間転写体のいずれかであることを特徴とする。
請求項14に記載の発明では、請求項10ないし13のいずれか1つに記載の画像形成装置において、前記静電潜像形成手段は、前記像担持体表面に接触ないし近接して配設された帯電器を有することを特徴とする。
請求項15に記載の発明では、請求項14に記載の画像形成装置において、前記帯電器は、交流成分を有する電圧を印加する電圧印加手段を有することを特徴とする。
円形度SR=(トナー粒子の投影面積と同じ面積の円の周囲長)/(トナー粒子の投影像の周囲長) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・数式1
請求項17に記載の発明では、請求項10ないし16のいずれか1つに記載の画像形成装置において、前記トナーの重量平均粒径(D4)と個数平均粒径(D1)との比(D4/D1)が1.00〜1.40であることを特徴とする。
請求項18に記載の発明では、請求項7または8に記載の保護層形成装置と、像担持体とを少なくとも有し、画像形成装置本体に着脱可能に構成したプロセスカートリッジを特徴とする。
請求項19に記載の発明では、請求項18に記載のプロセスカートリッジにおいて、前記像担持体の移動方向に関し、前記保護層形成手段より上流側に、前記像担持体の表面に残留したトナーを除去するクリーニング手段を有することを特徴とする。
融解性の有機化合物は、25℃における針入度が3〜30mmであるものを用いる。
熱分解性の有機化合物粒子としては、重量平均粒径D4が2〜20μmのもを用いる。
そして、熱分解性の有機化合物の分解温度が、融解性の有機化合物の融解温度より高いものを選定する。また、融解性の有機化合物と熱分解性の有機化合物粒子の体積比が、99/1〜50/50の範囲になるように含有させる。
融解性の有機化合物としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、シャープな融解熱のピークを持ち、融解後の融液粘度が低いものが好適であり、脂肪族飽和炭化水素、脂肪族不飽和炭化水素、脂環式飽和炭化水素、脂環式不飽和炭化水素や芳香族炭化水素に分類される炭化水素、カルナウバロウ、米ぬかロウ、キャンデリラロウ等の植物性天然ワックス類、蜜ロウ、雪ロウ等の動物性天然ワックス類が例として挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
特に、分子内の結合が、反応性が低く安定した飽和結合のみからなる、脂肪族飽和炭化水素、脂環式飽和炭化水素が好ましく、中でもノルマルパラフィン、イソパラフィンおよびシクロパラフィンが、付加反応が生じ難く化学的に安定であり、実使用の大気中で酸化反応を生じにくいため、経時安定性の面で好ましく用いられる。
また一方で、融解性の有機化合物の分子量が大きすぎると、有機化合物粒子を分散した像担持体用保護剤が硬くなることがあり、内部界面での剥落が阻害され供給不良となることがある。
融解性の有機化合物の分子量を、重量平均分子量Mw基準で、350〜850の範囲とすることにより、保護効果と供給性能を確実に発現させることができるため好ましく、400〜800であることが更に好ましい。
熱分解性の有機化合物粒子は、像担持体用保護剤の内部まで、トナー等の異物が付着、埋没しない程度の量が表面に存在し、かつ、像担持体用保護剤内部に、該熱分解性の有機化合物粒子と、融解性の有機化合物との界面を形成することによって、像担持体用保護剤がその界面から取られ、像担持体用保護剤表面部分への異物の堆積を抑止する。
熱分解性の有機化合物粒子として、平均で5〜100個の単糖類が脱水縮合した多糖類を、融解性の有機化合物中へ分散して用いることにより、剥がれやすい内部界面を構成することができるため好ましい。
融解性の有機化合物中に、熱分解性の有機化合物粒子を分散させる際に、材料の選択によっては粒子表面の親水性の度合いや、物質間の比重の違いなどにより、分散が均一にならない場合がある。分散の不均一さは、像担持体用保護剤組成物の偏りとなり、像担持体用保護剤の所望の特性を安定して発現できなくなることがあるため、好ましくない。熱分解性の有機化合物粒子に対して0.1〜5重量%の、両親媒性の有機化合物を含有することにより、粒子分散を安定させることができる。両親媒性の有機化合物含有量が、0.1重量%を下回る場合には、粒子の分散が不十分になることが有り、逆に5重量%を越える場合には、内部界面での親和性が高くなりすぎ、供給安定性が低下することがある。
HLB値は、界面活性剤の水と油(水に不溶性の有機化合物)への親和性の程度を表す値であり、値が大きいほど水への親和性が高くなる。なお、本発明のHLB値は、(1)式のいわゆる川上式により算出した。
HLB=7+11.7log(Mw/Mo) ・・・・ (1)
ここで、Mwは親水性部分の分子量、Moは親油基の分子量、logは常用対数を示す。
両親媒性の有機化合物は、陰イオン系界面活性剤、陽イオン系界面活性剤、両イオン系界面活性剤、非イオン系界面活性剤やこれらの複合物等に類別されるが、本発明の像担持体保護剤は、上述のように像担持体上に保護剤層を形成し、像形成工程を経るため、像担持体の電気的な特性に対して悪影響を与えないようにする必要がある。
両親媒性の有機化合物として非イオン系界面活性剤を用いることにより、界面活性剤自身がイオン解離することがなくなるため、使用環境、特に湿度が、大幅に変動した場合にも、気中放電などによる電荷のリークを抑制することができ、画像品質を高度に維持することができる。
陽イオン系界面活性剤の例としては、アルキルトリメチルアンモニウム塩、ジアルキルメチルアンモニウム塩、アルキルジメチルベンジルアンモニウム塩等の、疎水性部位の末端に陽イオン(カチオン)を有し、これと、塩素、フッ素、臭素等や、リン酸イオン、硝酸イオン、硫酸イオン、チオ硫酸イオン、炭酸イオン、水酸イオン等が結合した化合物が挙げられる。
非イオン系界面活性剤の例としては、長鎖アルキルアルコール、アルキルポリオキシエチレンエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、脂肪酸ジエタノールアミド、アルキルポリグルコキシド、ポリオキシエチレンソルビタンアルキルエステル等の、アルコール化合物、エーテル化合物、アミド化合物等が挙げられる。また、ラウリン酸、パルチミン酸、ステアリン酸、ベヘン酸、リグノセリン酸、セロチン酸、モンタン酸、メリシン酸等の長鎖アルキルカルボン酸と、エチレングリコール、プロピレングリコール、グリセリン、エリスリトール、ヘキシトール等の多価アルコールやこれらの部分無水物とのエステル化合物も好ましい形態として挙げられる。
また、これらの両親媒性の有機化合物は複数種類を併用しても良い。
また同時に、電気的ストレスから像担持体表面を確実に保護するためには、像担持体保護剤は像担持体表面で延展し、保護剤層を形成することが好ましく、このような形態をとるには、保護剤組成物の分子間相互作用力が高すぎない方が好ましい。
分子間相互作用力が大きいと、一旦確定した相内構造を変化させるには大きなエネルギーが必要となるため、示差熱分析計などによって測定される吸熱ピーク発生温度は高くなる。
よって、前記像担持体保護剤の形状を維持しつつ、保護剤層形成時の延展性を確保するためには、像担持体保護剤は40℃〜130℃に少なくとも1つの吸熱ピーク温度を有することが好ましい。なお本発明における吸熱ピーク温度とは、示差熱分析計を用いた、昇温時の示差熱プロフィールにおける、吸熱ピーク位置の温度を指す。
例としては、溶融成型方法、粉末成型法、熱プレス成型法、冷間等方圧プレス法(CIP)、熱間等方圧プレス法(HIP)などが挙げられるが、これらに限られるものではない。
次いで、室温近傍の温度まで冷却後、成型体を型枠から外し、像担持体用保護剤の成型体を得る。その後、切削加工などにより、像担持体用保護剤の形状を整えてもよい。
型枠としては、熱伝導性の良さ、寸法精度の良さから鋼材、ステンレス、アルミニウム等の金属製型枠が好ましい。また、型枠内壁面には、離型性を良くするために、フッ素樹脂、シリコーン樹脂などの離型剤をコーティングすることが好ましい。
本発明の保護層形成装置は、像担持体と、該像担持体表面に本発明の前記像担持体用保護剤を付与して保護層を形成する手段を少なくとも有してなり、更に必要に応じてその他の手段を有してなる。
また、前記保護層形成装置が前記保護層形成部材を有する場合には、該保護層形成部材はクリーニング部材を兼ねてもよいが、より確実に保護層を形成するには、予めクリーニング部材により像担持体上のトナーを主成分とする残存物を除去し、残存物が保護層内に混入しないようにすることが好ましい。
同図において符号1は感光体、2は保護層形成装置、3は帯電ローラ、4はクリーニング機構、21は像担持体用保護剤、22は保護剤供給部材、23は押圧力付与部材、24は保護層形成部材、41はクリーニング部材、42はクリーニング押圧機構をそれぞれ示す。
像担持体である感光体ドラム1に対向して配設された保護層形成装置2は、本発明の像担持体用保護剤21、保護剤供給部材22、押圧力付与部材23、保護層形成部材24等から主に構成される。
像担持体表面に供給された像担持体用保護剤は、物質種の選択によっては供給時に十分な保護層にならない場合があるため、より均一な保護層を形成するために、例えばブレード状の部材を持つ保護層形成部材により薄層化されて保護層となる。
本発明の像担持体用保護剤は、その組成物として、一分子内に親水性の部分と疎水性の部分を有する両親媒性有機化合物と、親水性有機化合物とを併せ含んでいる。よって、像担持体表面が電気的ストレスにより親水性となった部分には、両親媒性の有機化合物が吸着することにより、表面を疎水化し、電気的ストレスを像担持体表面へ、直接負荷させることが防止される。代わりに、像担持体保護剤の一部は、電気的ストレスに曝され劣化し、部分的に親水性となるが、余剰に存在する、親水性ポケットに取り込まれ、保護層中に分散するため、保護層による像担持体の保護効果と劣化した像担持体用保護剤の除去性を両立させることが可能となる。
また、支持体から突き出し、たわみを持たせることができるクリーニングブレードの長さ、いわゆる自由長についても同様に押圧で加える力との兼ね合いで一義的に規定できるものではないが、1〜15mmが好ましく、2〜10mmがより好ましい。
前記バインダー樹脂としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、例えばPFA、PTFE、FEP、PVdF等のフッ素樹脂;フッ素系ゴム、メチルフェニルシリコーンエラストマー等のシリコーン系エラストマーなどが挙げられる。
なお、撓みの程度を調整するため、例えばジエン系ゴム、スチレン−ブタジエンゴム(SBR)、エチレンプロピレンゴム、イソプレンゴム、ニトリルゴム、ウレタンゴム、シリコーンゴム、ヒドリンゴム、ノルボルネンゴム等を複合してもよい。
本発明の画像形成方法は、静電潜像形成工程と、現像工程と、転写工程と、保護層形成工程と、定着工程とを少なくとも含み、好ましくはクリーニング工程を含み、更に必要に応じて適宜選択したその他の工程、例えば除電工程、リサイクル工程、制御工程等を含んでなる。
本発明の画像形成装置は、像担持体と、静電潜像形成手段と、現像手段と、転写手段と、保護層形成手段と、定着手段とを少なくとも有してなり、好ましくはクリーニング手段を有してなり、更に必要に応じて適宜選択したその他の手段、例えば、除電手段、リサイクル手段、制御手段等を有してなる。
前記静電潜像形成工程は、像担持体上に静電潜像を形成する工程である。
−像担持体−
前記像担持体(「静電潜像担持体」、「感光体」と称することがある)としては、その材質、形状、構造、大きさ、等について特に制限はなく、公知のものの中から適宜選択することができるが、その形状としてはドラム状が好適に挙げられ、その材質としては、例えばアモルファスシリコン、セレン等の無機感光体、ポリシラン、フタロポリメチン等の有機感光体、などが挙げられる。
本発明の画像形成装置に用いる像担持体(感光体)は、導電性支持体と、該導電性支持体上に少なくとも感光層を有してなり、更に必要に応じてその他の層を有してなる。
ドラム状の支持体としては、直径が20〜150mmが好ましく、24〜100mmがより好ましく、28〜70mmが更に好ましい。前記ドラム状の支持体の直径が20mm未満であると、ドラム周辺に帯電、露光、現像、転写、クリーニングの各工程を配置することが物理的に困難となることがあり、150mmを超えると、画像形成装置が大きくなってしまうことがある。特に、画像形成装置がタンデム型の場合には、複数の感光体を搭載する必要があるため、直径は70mm以下が好ましく、60mm以下がより好ましい。
また、公知のエンドレスニッケルベルト、またはエンドレスステンレスベルトも導電性支持体として用いることができる。
前記白色顔料としては、例えば酸化チタン、酸化アルミニウム、酸化ジルコニウム、酸化亜鉛等の金属酸化物が挙げられ、これらの中でも、導電性支持体からの電荷の注入防止性が優れる酸化チタンが特に好ましい。
前記樹脂としては、例えばポリアミド、ポリビニルアルコール、カゼイン、メチルセルロース等の熱可塑性樹脂;アクリル、フェノール、メラミン、アルキッド、不飽和ポリエステル、エポキシ等の熱硬化性樹脂などが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
前記下引き層の厚みは、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、0.1〜10μmが好ましく、1〜5μmがより好ましい。
前記フェノール系化合物としては、例えば、2,6−ジ−t−ブチル−p−クレゾール、ブチル化ヒドロキシアニソール、2,6−ジ−t−ブチル−4−エチルフェノール、ステアリル−β−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート、2,2’−メチレン−ビス−(4−メチル−6−t−ブチルフェノール)、2,2’−メチレン−ビス−(4−エチル−6−t−ブチルフェノール)、4,4’−チオビス−(3−メチル−6−t−ブチルフェノール)、4,4’−ブチリデンビス−(3−メチル−6−t−ブチルフェノール)、1,1,3−トリス−(2−メチル−4−ヒドロキシ−5−t−ブチルフェニル)ブタン、1,3,5−トリメチル−2,4,6−トリス(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)ベンゼン、テトラキス−[メチレン−3−(3’,5’−ジ−t−ブチル−4’−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]メタン、ビス[3,3’−ビス(4’−ヒドロキシ−3’−t−ブチルフェニル)ブチリックアッシド]グリコ−ルエステル、トコフェロール類などが挙げられる。
前記パラフェニレンジアミン類としては、例えば、N−フェニル−N’−イソプロピル−p−フェニレンジアミン、N,N’−ジ−sec−ブチル−p−フェニレンジアミン、N−フェニル−N−sec−ブチル−p−フェニレンジアミン、N,N’−ジ−イソプロピル−p−フェニレンジアミン、N,N’−ジメチル−N,N’−ジ−t−ブチル−p−フェニレンジアミンなどが挙げられる。
前記有機硫黄化合物類としては、例えば、ジラウリル−3,3’−チオジプロピオネート、ジステアリル−3,3’−チオジプロピオネート、ジテトラデシル−3,3’−チオジプロピオネートなどが挙げられる。
前記有機燐化合物類としては、例えば、トリフェニルホスフィン、トリ(ノニルフェニル)ホスフィン、トリ(ジノニルフェニル)ホスフィン、トリクレジルホスフィン、トリ(2,4−ジブチルフェノキシ)ホスフィンなどが挙げられる。
これら化合物は、ゴム、プラスチック、油脂類などの酸化防止剤として知られており、市販品を容易に入手できる。
前記酸化防止剤の添加量は、添加する層の総重量に対して0.01〜10重量%が好ましい。
また、前記感光層中にはレベリング剤を添加しても構わない。該レベリング剤としては、例えばジメチルシリコーンオイル、メチルフェニルシリコーンオイル等のシリコーンオイル類;測鎖にパーフルオロアルキル基を有するポリマー、またはオリゴマーが使用される。前記レベリング剤の使用量は、前記バインダー樹脂100重量部に対して、0〜1重量部が好ましい。
前記電荷輸送層能力を有する高分子としては、高分子中に電荷輸送能力を有する基として、下記構造式(1)で表される基を有するものが好適に挙げられる。
このような電荷輸送能力を有するアクリル樹脂は、上記構造式(1)の基を有する不飽和カルボン酸を重合させることにより機械的強度が高く、透明性にも優れ、電荷輸送能力も高い表面層を形成することができる。また、単官能の上記構造式(1)の基を有する不飽和カルボン酸に多官能の不飽和カルボン酸、好ましくは3官能以上の不飽和カルボン酸を混合することで、アクリル樹脂は架橋構造を形成し、熱硬化性高分子となり、表面層の機械的強度は極めて高いものとなる。前記多官能の不飽和カルボン酸には、上記構造式(1)の基を付加してもよいが、モノマーの製造コストが高くなってしまうため、多官能の不飽和カルボン酸には、上記構造式(1)の基を付加せず、光硬化性多官能モノマーを用いることが好ましい。
構造式(2)および構造式(3)において、Ar3およびAr4は、互いに同一であってもよいし、異なっていてもよく、置換基を有していてもよいアリール基を表す。
構造式(2)および構造式(3)において、Xは、単結合、置換基を有していてもよいアルキレン基、置換基を有していてもよいシクロアルキレン基、または置換基を有していてもよいアルキレンエーテル基、酸素原子、硫黄原子、ビニレン基を表す。
構造式(2)および構造式(3)において、Zは、置換基を有していてもよいアルキレン基、置換基を有していてもよいアルキレンエーテル2価基、または置換基を有していてもよいアルキレンオキシカルボニル2価基を表す。
mおよびnは、それぞれ0〜3の整数を表す。
縮合多環式炭化水素基としては、環を形成する炭素数が18個以下のものが好ましく、例えばペンタニル基、インデニル基、ナフチル基、アズレニル基、ヘプタレニル基、ビフェニレニル基、as−インダセニル基、s−インダセニル基、フルオレニル基、アセナフチレニル基、プレイアデニル基、アセナフテニル基、フェナレニル基、フェナントリル基、アントリル基、フルオランテニル基、アセフェナントリレニル基、アセアントリレニル基、トリフェニレル基、ピレニル基、クリセニル基、ナフタセニル基などが挙げられる。
複素環基としては、例えばカルバゾール、ジベンゾフラン、ジベンゾチオフェン、オキサジアゾール、チアジアゾール等の1価基などが挙げられる。
最表面層にアクリル樹脂を用いる場合には、上記不飽和カルボン酸を感光体に塗工後、電子線照射あるいは、紫外線等の活性光線を照射してラジカル重合を生じさせ、表面層を形成することができる。活性光線によるラジカル重合を行う場合には、不飽和カルボン酸に光重合開始剤を溶解したものを用いる。光重合開始剤は通常、光硬化性塗料に用いられる材料を用いることができる。
帯電器としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、例えば、導電性または半導電性のロール、ブラシ、フィルム、ゴムブレード等を備えたそれ自体公知の接触帯電器、コロトロン、スコロトロン等のコロナ放電を利用した非接触帯電器、等が挙げられる。
帯電器としては、交流成分を有する電圧を印加する電圧印加手段を有するものが好ましい。
露光器としては、帯電器により帯電された像担持体の表面に、形成すべき画像データで露光を行うことができる限り特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、例えば、複写光学系、ロッドレンズアレイ系、レーザ光学系、液晶シャッタ光学系、等の各種露光器が挙げられる。
なお、本発明においては、像担持体の裏面側から画像データで露光を行う光背面方式を採用してもよい。
現像工程は、静電潜像を、トナー乃至現像剤を用いて現像して可視像を形成する工程である。
可視像の形成は、例えば、静電潜像を前記トナー乃至現像剤を用いて現像することにより行うことができ、現像手段により行うことができる。
現像手段は、例えば、前記トナー乃至現像剤を用いて現像することができる限り、特に制限はなく、公知のものの中から適宜選択することができ、例えば、前記トナー乃至現像剤を収容し、静電潜像に該トナー乃至該現像剤を接触または非接触的に付与可能な現像器を少なくとも有するものが好適に挙げられる。
前記トナーは、下記数式1で表される円形度SRの平均値である平均円形度が0.93〜1.00のものが好ましく、0.95〜0.99がより好ましい。この平均円形度はトナー粒子の凹凸の度合いの指標であり、トナーが完全な球形の場合1.00を示し、表面形状が複雑になるほど平均円形度は小さな値となる。
<数式1>
円形度SR=(トナー粒子の投影面積と同じ面積の円の周囲長)/(トナー粒子の投影像の周囲長)
まず、容器中の予め不純固形物を除去した水100〜150ml中に分散剤として界面活性剤(好ましくはアルキルベンゼンスルフォン酸塩)を0.1〜0.5ml加え、更に測定試料を0.1〜0.5g程度加える。試料を分散した懸濁液は超音波分散器で約1〜3分間分散処理を行い、分散液濃度を3000〜10000個/μlとして前記装置によりトナーの形状、粒度を測定する。
また、トナーは、重量平均粒径(D4)と個数平均粒径(D1)の比(D4/D1)は1.00〜1.40が好ましく、1.00〜1.30がより好ましい。前記比(D4/D1)が1に近づくほど、そのトナーの粒度分布がシャープであることを意味し、(D4/D1)が1.00〜1.40の範囲では、トナー粒径による選択現像が起きないため、画質の安定性に優れる。また、トナーの粒度分布がシャープであることから、摩擦帯電量分布もシャープとなり、カブリの発生が抑えられる。また、トナー粒径が揃っていると、潜像ドットに対して、緻密にかつ整然と並ぶように現像されるので、ドット再現性に優れる。
まず、電解水溶液100〜150ml中に分散剤として界面活性剤(好ましくはアルキルベンゼンスルホン酸塩)を0.1〜5ml加える。ここで、電解液とは1級塩化ナトリウムを用いて約1%NaCl水溶液を調製したもので、例えばISOTON−II(コールター社製)が使用できる。ここで、更に測定試料を2〜20mg加える。試料を懸濁した電解液は、超音波分散器で約1〜3分間分散処理を行い、前記測定装置により、アパーチャーとして100μmアパーチャーを用いて、トナー粒子またはトナーの体積、個数を測定して、体積分布と個数分布を算出する。得られた分布から、トナーの重量平均粒径(D4)、個数平均粒径(D1)を求めることができる。
チャンネルとしては、2.00〜2.52μm未満;2.52〜3.17μm未満;3.17〜4.00μm未満;4.00〜5.04μm未満;5.04〜6.35μm未満;6.35〜8.00μm未満;8.00〜10.08μm未満;10.08〜12.70μm未満;12.70〜16.00μm未満;16.00〜20.20μm未満;20.20〜25.40μm未満;25.40〜32.00μm未満;32.00〜40.30μm未満の13チャンネルを使用し、粒径2.00μm以上乃至40.30μm未満の粒子を対象とする。
イソシアネート基を有するポリエステルプレポリマー(A)としては、ポリオール(1)とポリカルボン酸(2)の重縮合物でかつ活性水素基を有するポリエステルを更にポリイソシアネート(3)と反応させた物などが挙げられる。上記ポリエステルの有する活性水素基としては、水酸基(アルコール性水酸基およびフェノール性水酸基)、アミノ基、カルボキシル基、メルカプト基などが挙げられる。これらの中でも、アルコール性水酸基が特に好ましい。
ジオール(1−1)としては、例えばアルキレングリコール(エチレングリコール、1,2−プロピレングリコール、1,3−プロピレングリコール、1,4−ブタンジオール、1,6−ヘキサンジオールなど);アルキレンエーテルグリコール(ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ジプロピレングリコール、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリテトラメチレンエーテルグリコールなど);脂環式ジオール(1,4−シクロヘキサンジメタノール、水素添加ビスフェノールAなど);ビスフェノール類(ビスフェノールA、ビスフェノールF、ビスフェノールSなど);上記脂環式ジオールのアルキレンオキサイド(エチレンオキサイド、プロピレンオキサイド、ブチレンオキサイドなど)付加物;上記ビスフェノール類のアルキレンオキサイド(エチレンオキサイド、プロピレンオキサイド、ブチレンオキサイドなど)付加物などが挙げられる。これらの中でも、炭素数2〜12のアルキレングリコール、ビスフェノール類のアルキレンオキサイド付加物が好ましく、ビスフェノール類のアルキレンオキサイド付加物、これと炭素数2〜12のアルキレングリコールとの併用が特に好ましい。
ジカルボン酸(2−1)としては、例えばアルキレンジカルボン酸(コハク酸、アジピン酸、セバシン酸等);アルケニレンジカルボン酸(マレイン酸、フマール酸など);芳香族ジカルボン酸(フタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸、ナフタレンジカルボン酸等)などが挙げられる。これらの中でも、炭素数4〜20のアルケニレンジカルボン酸、炭素数8〜20の芳香族ジカルボン酸が特に好ましい。
3価以上のポリカルボン酸(2−2)としては、炭素数9〜20の芳香族ポリカルボン酸(トリメリット酸、ピロメリット酸など)などが挙げられる。なお、ポリカルボン酸(2)としては、上述のものの酸無水物または低級アルキルエステル(メチルエステル、エチルエステル、イソプロピルエステルなど)を用いてポリオール(1)と反応させてもよい。
分子量が低くなり、耐ホットオフセット性が悪化することがある。
本発明においては、ウレア結合で変性されたポリエステル(i)中に、ウレア結合と共にウレタン結合を含有していてもよい。ウレア結合含有量とウレタン結合含有量のモル比は、100/0〜10/90が好ましく、80/20〜20/80がより好ましく、60/40〜30/70が更に好ましい。前記ウレア結合のモル比が10%未満であると、耐ホットオフセット性が悪化することがある。
また、ウレア変性ポリエステルの数平均分子量は、後述の変性されていないポリエステル(ii)を用いる場合は特に限定されるものではなく、重量平均分子量とするのに得やすい数平均分子量でよい。(i)単独の場合は、数平均分子量は、20,000以下が好ましく、1,000〜10,000がより好ましく、2,000〜8,000が更に好ましい。数平均分子量が20,000を超えると、低温定着性およびフルカラー画像形成装置に用いた場合の光沢性が悪化することがある。
したがって、(i)のポリエステル成分と(ii)は類似の組成が好ましい。(ii)を含有させる場合の(i)と(ii)の重量比は、5/95〜80/20が好ましく、5/95〜30/70がより好ましく、5/95〜25/75が更に好ましく、7/93〜20/80が特に好ましい。前記(i)の重量比が5重量%未満であると、耐ホットオフセット性が悪化するとともに、耐熱保存性と低温定着性の両立の面で不利になることがある。
結着樹脂の貯蔵弾性率としては、測定周波数20Hzにおいて10,000dyne/cm2となる温度(TG’)が、100℃以上が好ましく、110〜200℃がより好ましい。前記温度(TG’)が100℃未満であると、耐ホットオフセット性が悪化することがある。
結着樹脂の粘性としては、測定周波数20Hzにおいて1000ポイズとなる温度(Tη)が、180℃以下が好ましく、90〜160℃がより好ましい。前記温度(Tη)が、180℃を超えると、低温定着性が悪化する。即ち、低温定着性と耐ホットオフセット性の両立の観点から、TG’はTηより高いことが好ましい。言い換えるとTG’とTηの差(TG’−Tη)は0℃以上が好ましく、10℃以上がより好ましく、20℃以上が更に好ましい。なお、差の上限は特に限定されない。また、耐熱保存性と低温定着性の両立の観点から、TηとTgの差は0〜100℃が好ましく、10〜90℃がより好ましく、20〜80℃が更に好ましい。
まず、ポリオール(1)と、ポリカルボン酸(2)を、テトラブトキシチタネート、ジブチルチンオキサイドなど公知のエステル化触媒の存在下、150〜280℃に加熱し、必要により減圧としながら生成する水を溜去して、水酸基を有するポリエステルを得る。次いで、40〜140℃にて、これにポリイソシアネート(3)を反応させ、イソシアネート基を有するプレポリマー(A)を得る。更に(A)にアミン類(B)を0〜140℃にて反応させ、ウレア結合で変性されたポリエステルを得る。(3)を反応させる際および(A)と(B)を反応させる際には、必要により溶剤を用いることもできる。
使用可能な溶剤としては、例えば芳香族溶剤(トルエン、キシレン等);ケトン類(アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン等);エステル類(酢酸エチル等);アミド類(ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド等)、エーテル類(テトラヒドロフラン等)などのイソシアネート(3)に対して不活性なものが挙げられる。
なお、ウレア結合で変性されていないポリエステル(ii)を併用する場合は、水酸基を有するポリエステルと同様な方法で(ii)を製造し、これを前記(i)の反応完了後の溶液に溶解し、混合する。
トナーは、水系媒体中でイソシアネート基を有するプレポリマー(A)からなる分散体を、(B)と反応させて形成してもよいし、予め製造したウレア変性ポリエステル(i)を用いてもよい。水系媒体中でウレア変性ポリエステル(i)やプレポリマー(A)からなる分散体を安定して形成させる方法としては、水系媒体中にウレア変性ポリエステル(i)やプレポリマー(A)からなるトナー原料の組成物を加えて、せん断力により分散させる方法などが挙げられる。
水系媒体としては、水単独でもよいが、水と混和可能な溶剤を併用することもできる。混和可能な溶剤としては、アルコール(メタノール、イソプロパノール、エチレングリコール等)、ジメチルホルムアミド、テトラヒドロフラン、セルソルブ類(メチルセルソルブ等)、低級ケトン類(アセトン、メチルエチルケトン等)などが挙げられる。
分散の方法としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、例えば低速せん断式、高速せん断式、摩擦式、高圧ジェット式、超音波などの公知の設備が適用できる。分散体の粒径を2〜20μmにするためには高速せん断式が好ましい。高速せん断式分散機を使用した場合、回転数は特に限定はないが、1000〜30000rpmが好ましく、5000〜20000rpmがより好ましい。前記分散時間は特に限定はないが、バッチ方式の場合は、通常0.1〜5分間である。分散時の温度としては、通常、0〜150℃が好ましく、40〜98℃がより好ましい。高温な方が、ウレア変性ポリエステル(i)やプレポリマー(A)からなる分散体の粘度が低く、分散が容易な点で好ましい。
分散剤としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、界面活性剤、難水溶性の無機化合物分散剤、高分子系保護コロイド、等が挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。これらの中でも、界面活性剤が好ましい。
陰イオン界面活性剤としては、例えば、アルキルベンゼンスルホン酸塩、α−オレフィンスルホン酸塩、リン酸エステル等が挙げられ、これらの中でも、フルオロアルキル基を有するものが好適に挙げられる。該フルオロアルキル基を有するアニオン性界面活性剤としては、例えば、炭素数2〜10のフルオロアルキルカルボン酸またはその金属塩、パーフルオロオクタンスルホニルグルタミン酸ジナトリウム、3−[オメガ−フルオロアルキル(炭素数6〜11)オキシ]−1−アルキル(炭素数3〜4)スルホン酸ナトリウム、3−[オメガ−フルオロアルカノイル(炭素数6〜8)−N−エチルアミノ]−1−プロパンスルホン酸ナトリウム、フルオロアルキル(炭素数11〜20)カルボン酸またはその金属塩、パーフルオロアルキルカルボン酸(炭素数7〜13)またはその金属塩、パーフルオロアルキル(炭素数4〜12)スルホン酸またはその金属塩、パーフルオロオクタンスルホン酸ジエタノールアミド、N−プロピル−N−(2−ヒドロキシエチル)パーフルオロオクタンスルホンアミド、パーフルオロアルキル(炭素数6〜10)スルホンアミドプロピルトリメチルアンモニウム塩、パーフルオロアルキル(炭素数6〜10)−N−エチルスルホニルグリシン塩、モノパーフルオロアルキル(炭素数6〜16)エチルリン酸エステル等が挙げられる。該フルオロアルキル基を有する界面活性剤の市販品としては、例えば、サーフロンS−111、S−112、S−113(旭硝子社製);フロラードFC−93、FC−95、FC−98、FC−129(住友3M社製);ユニダインDS−101、DS−102(ダイキン工業社製);メガファックF−110、F−120、F−113、F−191、F−812、F−833(大日本インキ化学工業社製);エクトップEF−102、103、104、105、112、123A、123B、306A、501、201、204(ト−ケムプロダクツ社製);フタージェントF−100、F150(ネオス社製)等が挙げられる。
両性界面活性剤としては、例えば、アラニン、ドデシルジ(アミノエチル)グリシン、ジ(オクチルアミノエチル)グリシン、N−アルキル−N,N−ジメチルアンモニウムべタイン等が挙げられる。
前記高分子系保護コロイドとしては、例えば、酸類、水酸基を含有する(メタ)アクリル系単量体、ビニルアルコールまたはビニルアルコールとのエーテル類、ビニルアルコールとカルボキシル基を含有する化合物のエステル類、アミド化合物またはこれらのメチロール化合物、クロライド類、窒素原子若しくはその複素環を有するもの等のホモポリマーまたは共重合体、ポリオキシエチレン系、セルロース類、等が挙げられる。
水酸基を含有する(メタ)アクリル系単量体としては、例えば、アクリル酸β−ヒドロキシエチル、メタクリル酸β−ヒドロキシエチル、アクリル酸β−ヒドロキシプロビル、メタクリル酸β−ヒドロキシプロピル、アクリル酸γ−ヒドロキシプロピル、メタクリル酸γ−ヒドロキシプロピル、アクリル酸3−クロロ2−ヒドロキシプロビル、メタクリル酸3−クロロ−2−ヒドロキシプロピル、ジエチレングリコールモノアクリル酸エステル、ジエチレングリコールモノメタクリル酸エステル、グリセリンモノアクリル酸エステル、グリセリンモノメタクリル酸エステル、N−メチロールアクリルアミド、N−メチロールメタクリルアミド等が挙げられる。
アミド化合物またはこれらのメチロール化合物としては、例えば、アクリルアミド、メタクリルアミド、ジアセトンアクリルアミド酸、またはこれらのメチロール化合物、などが挙げられる。
クロライド類としては、例えば、アクリル酸クロライド、メタクリル酸クロライド等が挙げられる。
窒素原子若しくはその複素環を有するもの等ホモポリマーまたは共重合体としては、例えば、ビニルビリジン、ビニルピロリドン、ビニルイミダゾール、エチレンイミン等が挙げられる。
前記セルロース類としては、例えば、メチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース等が挙げられる。
分散安定剤を用いた場合は、塩酸等の酸によりリン酸カルシウム塩を溶解した後、水洗する方法、酵素により分解する方法等によって、微粒子からリン酸カルシウム塩を除去することができる。
溶剤としては、例えば、トルエン、キシレン、ベンゼン、四塩化炭素、塩化メチレン、1,2−ジクロロエタン、1,1,2−トリクロロエタン、トリクロロエチレン、クロロホルム、モノクロロベンゼン、ジクロロエチリデン、酢酸メチル、酢酸エチル、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトンなどが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。これらの中でも、トルエン、キシレン等の芳香族系溶媒;塩化メチレン、1,2−ジクロロエタン、クロロホルム、四塩化炭素等のハロゲン化炭化水素が好ましく、トルエン、キシレン等の芳香族系溶媒がより好ましい。
プレポリマー(A)100重量部に対する溶剤の使用量は、0〜300重量部が好ましく、0〜100重量部がより好ましく、25〜70重量部が更に好ましい。溶剤を使用した場合は、伸長および/または架橋反応後、常圧または減圧下にて加温し除去する。
分級操作は液中でサイクロン、デカンター、遠心分離等により、微粒子部分を取り除くことができる。乾燥後に粉体として取得した後に分級操作を行ってもよいが、液体中で行うことが効率の面で好ましい。得られた不要の微粒子、または粗粒子は再び混練工程に戻して粒子の形成に用いることができる。その際、不要の微粒子または粗粒子はウェットの状態でも構わない。
用いた分散剤は得られた分散液からできるだけ取り除くことが好ましいが、先に述べた分級操作と同時に行うのが好ましい。
更に必要に応じて、トナー粒子自身に磁気特性を持たせるには、例えばフェライト、マグネタイト、マグヘマイト等の酸化鉄類;鉄、コバルト、ニッケル等の金属あるいは、これらと他の金属との合金等の磁性成分を単独または混合して、トナー粒子へ含有させればよい。また、これらの成分は、着色剤成分として使用することもできる。
予めの混錬に用いる結着樹脂としては、トナー用結着樹脂として例示した樹脂類をそのまま使用することができるが、これらに限定されるものではない。
前記の結着樹脂と着色剤の混合物を予め湿潤液と共に混練する具体的な方法としては、例えば、結着樹脂、着色剤および湿潤液を、ヘンシェルミキサー等のブレンダーにて混合した後、得られた混合物を二本ロール、三本ロール等の混練機により、結着樹脂の溶融温度よりも低い温度で混練して、サンプルを得る。
この製法によると、得られるトナーに含有される着色剤粒子の粒径が小さくなるばかりでなく、該粒子の分散状態の均一性が高くなるため、OHPによる投影像の色の再現性がより一層よくなる。
離型剤としては、特に制限はなく、公知のものの中から目的に応じて適宜選択することができるが、例えばポリオレフィンワッックス(ポリエチレンワックス、ポリプロピレンワックス等);長鎖炭化水素(パラフィンワッックス、サゾールワックス等);カルボニル基含有ワックスなどが挙げられる。これらの中でも、カルボニル基含有ワックスが特に好ましい。
カルボニル基含有ワックスとしては、例えばポリアルカン酸エステル(カルナバワックス、モンタンワックス、トリメチロールプロパントリベヘネート、ペンタエリスリトールテトラベヘネート、ペンタエリスリトールジアセテートジベヘネート、グリセリントリベヘネート、1,18−オクタデカンジオールジステアレートなど);ポリアルカノールエステル(トリメリット酸トリステアリル、ジステアリルマレエート等);ポリアルカン酸アミド(エチレンジアミンジベヘニルアミド等);ポリアルキルアミド(トリメリット酸トリステアリルアミド等);ジアルキルケトン(ジステアリルケトン等)などが挙げられる。これらの中でも、ポリアルカン酸エステルが特に好ましい。
離型剤の溶融粘度は、融点より20℃高い温度で、5〜1000cpsが好ましく、10〜100cpsがより好ましい。溶融粘度が1000cpsを超えると、耐ホットオフセット性、低温定着性への向上効果が乏しくなることがある。
離型剤のトナー中における含有量は、0〜40重量%が好ましく、3〜30重量%がより好ましい。
帯電制御剤としては、特に制限はなく、公知のものの中から目的に応じて適宜選択することができるが、例えば、トリフェニルメタン系染料、モリブデン酸キレート顔料、ローダミン系染料、アルコキシ系アミン、4級アンモニウム塩(フッ素変性4級アンモニウム塩を含む)、アルキルアミド、燐の単体または化合物、タングステンの単体または化合物、フッ素系活性剤、サリチル酸金属塩および、サリチル酸誘導体の金属塩等が挙げられる。
また、トナー製造過程で水系媒体中にトナー組成物を分散させるに際して、主に分散安定化のための樹脂微粒子を添加してもよい。
ビニル系樹脂としては、ビニル系モノマーを単独重合または共重合したポリマーが用いられ、例えば、スチレン−(メタ)アクリル酸エステル樹脂、スチレン−ブタジエン共重合体、(メタ)アクリル酸−アクリル酸エステル重合体、スチレン−アクリロニトリル共重合体、スチレン−無水マレイン酸共重合体、スチレン−(メタ)アクリル酸共重合体等が挙げられる。
無機微粒子としては、例えば、シリカ、アルミナ、酸化チタン、チタン酸バリウム、チタン酸マグネシウム、チタン酸カルシウム、チタン酸ストロンチウム、酸化亜鉛、酸化スズ、ケイ砂、クレー、雲母、ケイ灰石、ケイソウ土、酸化クロム、酸化セリウム、ペンガラ、三酸化アンチモン、酸化マグネシウム、酸化ジルコニウム、硫酸バリウム、炭酸バリウム、炭酸カルシウム、炭化ケイ素、窒化ケイ素などが挙げられる。
無機微粒子の一次粒子径は、5nm〜2μmが好ましく、5nm〜500nmがより好ましい。また、無機微粒子のBET法による比表面積は20〜500m2/gが好ましい。無機微粒子の前記トナーにおける添加量は、0.01〜5重量%が好ましく、0.01〜2.0重量%がより好ましい。
また、トナーには流動化剤を添加することもできる。該流動化剤は表面処理を行って、疎水性を上げ、高湿度下においても流動特性や帯電特性の悪化を防止することができる。前記流動化剤としては、例えばシランカップリング剤、シリル化剤、フッ化アルキル基を有するシランカップリング剤、有機チタネート系カップリング剤、アルミニウム系のカップリング剤、シリコーンオイル、変性シリコーンオイルなどが挙げられる。
このようなトナーを用いることにより、上述の如く、現像の安定性に優れる、高画質なトナー像を形成することができる。
現像器に収容させる現像剤は、トナーを含む現像剤であるが、現像剤としては一成分現像剤であってもよいし、二成分現像剤であってもよい。
前記転写工程は、可視像を記録媒体に転写する工程であるが、中間転写体を用い、該中間転写体上に可視像を一次転写した後、該可視像を記録媒体上に二次転写する態様が好ましく、トナーとして二色以上、好ましくはフルカラートナーを用い、可視像を中間転写体上に転写して複合転写像を形成する第一次転写工程と、該複合転写像を記録媒体上に転写する第二次転写工程とを含む態様がより好ましい。
転写は、例えば、可視像を転写帯電器を用いて像担持体(感光体)を帯電することにより行うことができ、前記転写手段により行うことができる。転写手段としては、可視像を中間転写体上に転写して複合転写像を形成する第一次転写手段と、該複合転写像を記録媒体上に転写する第二次転写手段とを有する態様が好ましい。
なお、中間転写体としては、特に制限はなく、目的に応じて公知の転写体の中から適宜選択することができ、例えば、転写ベルト等が好適に挙げられる。
−中間転写体−
中間転写体としては、体積抵抗1.0×105〜1.0×1011Ω・cmの導電性を示すものが好ましい。体積抵抗が1.0×105Ω・cmを下回る場合には、感光体から中間転写体上へトナー像の転写が行われる際に、放電を伴いトナー像が乱れるいわゆる転写チリが生じることがあり、1.0×1011Ω・cmを上回る場合には、中間転写体から紙などの記録媒体へトナー像を転写した後に、中間転写体上へトナー像の対抗電荷が残留し、次の画像上に残像として現れることがある。
中間転写体に表面層を設ける際には、上述の感光体表面層に使用した表面層材料の内、電荷輸送材料を除く組成物に、適宜、導電性物質を併用して抵抗調整を行い、使用することができる。
なお、記録媒体としては、特に制限はなく、公知の記録媒体(記録紙)の中から適宜選択することができる。
前記保護層形成工程は、転写後の像担持体表面に本発明の像担持体用保護剤を付与して保護層を形成する工程である。
保護層形成手段としては、上述した、本発明の保護層形成装置を用いることができる。
定着工程は、記録媒体に転写された可視像を前記定着手段を用いて定着させる工程であり、各色のトナーに対し記録媒体に転写する毎に行ってもよいし、各色のトナーに対しこれを積層した状態で一度に同時に行ってもよい。
定着手段としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、公知の加熱加圧手段が好適である。加熱加圧手段としては、加熱ローラと加圧ローラとの組合せ、加熱ローラと加圧ローラと無端ベルトとの組合せ、等が挙げられる。
加熱加圧手段における加熱は、通常、80℃〜200℃が好ましい。
なお、本発明においては、目的に応じて、定着工程および定着手段と共にあるいはこれらに代えて、例えば、公知の光定着器を用いてもよい。
除電手段としては、特に制限はなく、像担持体に対し除電バイアスを印加することができればよく、公知の除電器の中から適宜選択することができ、例えば、除電ランプ等が好適に挙げられる。
クリーニング手段は、転写手段より下流側かつ保護層形成手段より上流側に設けられることが好ましい。
クリーニング手段としては、特に制限はなく、像担持体上に残留する電子写真トナーを除去することができればよく、公知のクリーナの中から適宜選択することができ、例えば、磁気ブラシクリーナ、静電ブラシクリーナ、磁気ローラクリーナ、ブレードクリーナ、ブラシクリーナ、ウエブクリーナ等が好適に挙げられる。
リサイクル手段としては、特に制限はなく、公知の搬送手段等が挙げられる。
前記制御手段としては、前記各手段の動きを制御することができる限り特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、シークエンサー、コンピュータ等の機器が挙げられる。
同図において符号1は像担持体としての感光体ドラム、2は保護層形成装置、3は帯電装置、4はクリーニング装置、5は現像装置、6は転写装置、7は中間転写体としての転写ベルト、8は潜像形成装置、100は画像形成装置としての複写機、200は給紙機構、Lは露光光束をそれぞれ示す。また、符号Y、M、C、Kは現像の色を示し、それぞれイエロー、マゼンタ、シアン、黒に対応している。
ドラム状の像担持体1Y,1M,1C,1Kの周囲に、それぞれ保護層形成装置2、帯電装置3、潜像形成装置8、現像装置5、転写装置6、およびクリーニング装置4が配置され、以下の動作で画像形成が行われる。
有機光導電層を有する感光体(OPC)に代表される像担持体は、除電ランプ(図示せず)等で除電され、帯電部材を有する帯電装置3で均一にマイナスに帯電される。
帯電装置による像担持体の帯電が行われる際には、電圧印加機構(図示せず)から帯電部材に、像担持体1Y,1M,1C,1Kを所望の電位に帯電させるに適した、適当な大きさの電圧またはこれに交流電圧を重畳した帯電電圧が印加される。
帯電された像担持体1Y,1M,1C,1Kは、レーザー光学系等の潜像形成装置8によって照射されるレーザー光Lで潜像形成(露光部電位の絶対値は、非露光部電位の絶対値より低電位となる)が行われる。
レーザー光は半導体レーザーから発せられて、高速で回転する多角柱の多面鏡(ポリゴン)等により像担持体1Y,1M,1C,1Kの表面を、像担持体の回転軸方向に走査する。
このようにして形成された潜像が、現像装置5にある現像剤担持体である現像スリーブ上に供給されたトナー粒子、またはトナー粒子およびキャリア粒子の混合物からなる現像剤により現像され、トナー可視像が形成される。
潜像の現像時には、電圧印加機構(図示せず)から現像スリーブに、像担持体1Y,1M,1C,1Kの露光部と非露光部の間にある、適当な大きさの電圧またはこれに交流電圧を重畳した現像バイアスが印加される。
このとき、転写装置6には、転写バイアスとして、トナー帯電の極性と逆極性の電位が印加されることが好ましい。その後、中間転写体7は、像担持体から分離され、転写像が得られる。
また、像担持体上に残存するトナー粒子は、クリーニング部材によって、クリーニング装置4内のトナー回収室へ、回収される。
画像形成装置としては、上述の現像装置が複数配置されたものを用い、複数の現像装置によって順次作製された色が異なる複数トナー像を順次転写材上へ転写した後、定着機構へ送り、熱等によってトナーを定着する装置であっても、あるいは同様に作製された複数のトナー像を一旦中間転写体上に順次転写した後、これを一括して紙のような記録媒体に転写後に、同様に定着する装置であってもよい。
このような帯電部材を像担持体表面に接触または近接して帯電を行う帯電装置では、前述のように放電が像担持体表面近傍の領域で行われるため、像担持体への電気的ストレスが大きくなりがちである。しかし、本発明の像担持体用保護剤を用いた保護層形成装置を用いることにより、長期間に亘り像担持体を劣化させることなく維持できるため、経時的な画像の変動や使用環境による画像の変動を大幅に抑制でき、安定した画像品質の確保が可能となる。
本発明のプロセスカートリッジは、像担持体と、本発明の前記保護層形成手段とを少なくとも有してなり、更に必要に応じて帯電手段、露光手段、現像手段、転写手段、クリーニング手段、除電手段などのその他の手段を有してなる。
本発明のプロセスカートリッジは、各種電子写真装置に着脱自在に備えさせることができ、上述した本発明の画像形成装置に着脱自在に備えさせるのが好ましい。
同図において符号21は像担持体用保護剤、22は保護剤供給部材、23は押圧力付与部材、24は保護層形成部材、41はクリーニング部材、42はクリーニング押圧部材、51は現像ローラ、52、53は攪拌搬送ローラをそれぞれ示す。その他の符号は前図に準ずる。
前記プロセスカートリッジは、像担持体1である感光体ドラム1に対向して配設された保護層形成装置2は、像担持体用保護剤21、保護剤供給部材22、押圧力付与部材23、保護層形成部材24等から構成される。
また、像担持体1は、転写工程後に部分的に劣化した像担持体用保護剤やトナー成分等が残存した表面となっているが、クリーニング部材41により表面残存物が清掃され、クリーニングされる。
同図では、クリーニング部材は、いわゆるカウンタータイプ(リーディングタイプ)に類する角度で当接されている。
このようにして保護層が形成された像担持体は、帯電後、レーザー等の露光Lによって静電潜像が形成され、現像装置5により現像されて可視像化され、プロセスカートリッジ外の転写ローラ6などにより、中間転写体7(もしくは記録媒体)へ転写される。
(実施例1)
表1は本発明の実施例1〜20の原材料の処方を示している。
表2は本発明の比較例1〜6の原材料の処方を示している。
両表において、材料名の略称は以下に示すとおりである。
FRW:フィシャートロプスワックス
IPW:イソパラフィンワックス
MCW:マイクロクリスタリンワックス
NPW:ノルマルパラフィンワックス
D−G:D−グルコース脱水縮合物(平均糖数=90)
PMM:ポリメチルメタクリレート(平均分子量=1500)
MSG:モノステアリン酸グリセリル
表1に示す保護剤処方1の組成物を、蓋付きのガラス製容器内に入れ、160℃に温度制御したホットスターラーにより、攪拌しつつ溶融・分散した。
予め、110℃に加熱した内寸法12mm×8mm×350mmのアルミニウム製の金型を満たすように、溶融・微粒子分散した保護剤処方1の組成物を流し込み、40℃まで室温雰囲気で放冷後、温度設定をした恒温槽にて45℃まで再加熱して、その温度で15分間保持し、その後、室温まで放冷した。
冷却後、保護剤処方1の固形物を型から外し、7mm×8mm×310mmに切削成形して、金属製支持体に両面テープで貼り付け、像担持体用保護剤1を作製した。
−像担持体用保護剤2〜26の作製−
表3は各種保護剤の作成条件の一覧表である。ただし、吸熱ピーク温度は保護剤作成後の測定による測定値を示している。
実施例1において、保護剤の原材料、溶融温度、型予熱温度、および冷却条件として、表1〜表3に記載の通りとした以外は、実施例1と同様にして、像担持体用保護剤2〜26を作製した。
結果を表3に示す。
<吸熱ピーク温度の測定>
各像担持体用保護剤の吸熱ピークを示差熱分析計(DSC−60、島津製作所製)を用いて測定した。
サンプルは、各像担持体用保護剤の一部を削り取り、約10mgを精秤して、蓋付きのアルミニウム容器(サンプルパン)へ封入して用いた。測定は、昇温時の示差熱プロフィールを採取して、吸熱のピーク値温度を計測し、測定値とした。
表面に熱硬化性樹脂(熱ラジカル反応型多官能アクリル樹脂)を含む厚み5μmの表面層を有する像担持体(感光体)の周りに、転写工程に引き続き、カウンタータイプのクリーニングブレード、ブラシ状の保護剤供給部材、トレーリングブレードタイプの保護層形成部材を、上流からこの順で設け、実施例1の像担持体用保護剤1を用いた保護層形成装置を有するプロセスカートリッジを作製した。
得られたプロセスカートリッジを、該プロセスカートリッジが搭載可能なように改造した画像形成装置(株式会社リコー製、カラーMFP imagio Neo C600)に搭載し、A4サイズ版、画像面積率6%原稿10万枚の連続画像出図試験を行った。試験前後における画像の異常の有無を、20℃、50%RHの常温常湿環境、10℃、25%RHの低温低湿環境、および35℃、80%RHの高温高湿環境にて確認した。
この時、トナーは、重量平均粒径(D4)=5.2μm、個数平均粒径(D1)=4.5μm、D4/D1=1.16、平均円形度=0.98の重合法により作製したトナーを用いた。
連続通紙試験後の画像の異常としては、クリーニング性能の良否に関係する、スジ状の画像欠陥、ハーフトーン画像ムラ、地肌部のカブリ、および画像ボケについて、以下の基準により評価した。
◎:極めて優れている
○:実用上問題ないレベル
△:実用上許容できるレベル
×:使用不可
◎:極めて優れている
○:実用上問題ないレベル
△:実用上許容できるレベル
×:使用不可
◎:極めて優れている
○:実用上問題ないレベル
△:実用上許容できるレベル
×:使用不可
◎:極めて優れている
○:実用上問題ないレベル
△:実用上許容できるレベル
×:使用不可
<各部材の状態の評価基準>
◎:固着なし
○:うっすらとした固着
△:点在した固着(実使用可能レベル)
×:広範囲の固着あり
<各部材の状態の評価基準>
○:初期と同等レベル
△:やや変化している(実使用可能レベル)
×:劣化している
表4、5は画像品質の評価結果を示す一覧表である。表4は画像連続出力試験開始前の初期状態における画像品質、表5は10万枚の連続出力を実施した後の画像品質をそれぞれ示す。
表6は連続出力後の各部材の状態を示す一覧表である。
各画質評価結果については表4〜表5に示し、部材劣化状態の観察結果については表6に示す。
なお、実施例21の画像形成装置について、連続画像出図試験に引き続いて、合計50万枚まで、通紙試験を行ったところ、画像への影響は全く見られず、また、像担持体、クリーニング部材、および帯電部材の劣化もほとんど認められなかった。
実施例21において、像担持体用保護剤1を像担持体用保護剤2〜20に変えた以外は、実施例21と同様にして評価を行った。
各画質評価結果および像担持体用保護剤への異物固着の有無については表4〜表5に示し、部材劣化状態の観察結果については表6に示す。
なお、実施例21、実施例22、実施例23の画像形成装置について、引き続いて、合計50万枚まで、通紙試験を行ったところ、画像への影響は全く見られず、また、像担持体、クリーニング部材、および帯電部材の劣化もほとんど認められなかった。
実施例21において、像担持体用保護剤1の代わりに像担持体用保護剤21〜26を用いた以外は、実施例21と同様にして評価を行った。
各画質評価結果および像担持体用保護剤への異物固着の有無については表4〜表5に示し、部材劣化状態の観察結果については表6に示す。
表面に熱硬化性樹脂(熱ラジカル反応型多官能アクリル樹脂)を含む厚み5μmの表面層を有する像担持体の周りに、転写工程に引き続き、ブラシ状の保護剤供給部材、カウンタータイプのクリーニングブレード兼用となる保護層形成部材を、上流からこの順で設け、実施例1の像担持体用保護剤1を用いた保護層形成装置を有するプロセスカートリッジを作製した。
上記プロセスカートリッジが搭載可能なように改造した画像形成装置(株式会社リコー製、カラーMFP imagio Neo C455)に搭載し、A4サイズ版、画像面積率6%原稿10万枚の連続画像出図試験を行い、試験前後における画像の異常の有無を確認した。
画像の異常としては、実施例21と同様にしてクリーニング性能の良否に関係する、スジ状の画像欠陥、ハーフトーン画像ムラ、地肌部のカブリ、および画像ボケを評価した。
また、実施例21と同様にして、像担持体、クリーニングブレードおよび帯電部材の劣化が画像へ及ぼす影響の大きさを評価するため、初期、および10万枚時点でのそれぞれの状態を観察し、異常の有無を確認した。
各画質評価結果および像担持体用保護剤への異物固着の有無については表4〜表5に示し、部材劣化状態の観察結果については表6に示す。
実施例21において、像担持体として表面層に熱硬化性樹脂(熱ラジカル反応型多官能アクリル樹脂)を含まない像担持体を用いた以外は、実施例21と同様にして、試験を行った。
各画質評価結果および像担持体用保護剤への異物固着の有無については表4〜表5に示し、部材劣化状態の観察結果については表6に示す。
実施例21において、トナーとして、重量平均粒径(D4)=6.0μm、個数平均粒径(D1)=5.3μm、D4/D1=1.13、平均円形度=0.90の重合法により作製したトナーを用いた以外は、実施例21と同様にして、試験を行った。
各画質評価結果および像担持体用保護剤への異物固着の有無については表4〜表5に示し、部材劣化状態の観察結果については表6に示す。
実施例21において、トナーとして、重量平均粒径(D4)=5.4μm、個数平均粒径(D1)=3.5μm、D4/D1=1.54、平均円形度=0.98の重合法により作製したトナーを用いた以外は、実施例21と同様にして、試験を行った。
各画質評価結果および像担持体用保護剤への異物固着の有無については表4〜表5に示し、部材劣化状態の観察結果については表6に示す。
本発明の像担持体用保護剤は、少なくとも、25℃における針入度が3〜30mmで、融解性の有機化合物、および、重量平均粒径D4が2〜20μmで、熱分解性の有機化合物粒子を含み、融解性の有機化合物の融解温度が、熱分解性の有機化合物粒子の分解温度より低く、かつ、融解性の有機化合物と有機化合物粒子の体積比が、99/1〜50/50である。
皮膜化を十分になすには、像担持体に付着した像担持体用保護剤を、ブラシやブレードなどの摺擦部材で擦り、組成変形させればよいが、その延展性が不足していると膜化のために大きな力を加える必要があり、像担持体に対しても大きな機械的ストレスが加わることとなる。像担持体用保護剤が常温においても良好な延展性を持つことにより、均一の保護層を比較的穏やかな力で形成することができ、25℃における針入度が3〜30mmで、融解性の有機化合物を、像担持体用保護剤の組成物に使用することにより、良好な保護層を形成することができる。
これらの異物の付着を効果的に防止するためには、異物との付着力が小さく、また、異物が付着した場合でも、保護剤供給部材の摺擦により、像担持体用保護剤が、その表面近傍の内部界面から適当な大きさで剥落するように、粒子成分を融解性の有機化合物中へ分散して併用すればよい。重量平均粒径D4が2〜20μmで、熱分解性の有機化合物粒子を併用する粒子成分として使用することにより、引き続き行われる帯電過程において比較的短期間で分解されて低分子量成分となるため、像担持体表面上や帯電部材上に粒子の劣化成分が長期にわたって残存し続けることはない。よって、像担持体を含む画像形成装置は、長期間にわたって、良好な状態に維持しつづけられる。
逆に、融解性の有機化合物の配合量が少なく、有機化合物粒子との体積比が、50/50を下回ると、像担持体表面に供給される融解性の有機化合物成分が不十分となり、保護層が不均一になるため、像担持体表面を電気的なストレスから保護することが困難となる。
また、前記像担持体表面に接触又は近接して配設された帯電装置では、放電領域が像担持体のごく近傍に存在するため電気的ストレスが大きくなりがちであるが、像担持体保護層を形成した本発明の画像形成装置であれば、像担持体を電気的ストレスに曝すことなく使用できる。
更に、本発明の像担持体保護成分は金属成分を実質的に含んでいないため、接触又は近接して配設された帯電装置を、金属酸化物等で汚染することなく、帯電装置の耐久性も向上させることができる。
また、像担持体の表面は形成された保護層の効果により、表面状態の変化を極めて小さくできるため、クリーニングの良否が像担持体の状態変化に対して敏感に変動してしまうような、平均円形度が大きなトナーや平均粒径が小さなトナーであっても、長期間に亘って安定したクリーニングを行うことができる。
また、本発明の像担持体用保護剤は金属成分を実質的に含んでいないため、接触又は近接して配設された帯電部材を、金属酸化物等で汚染することなく、帯電装置の経時変化を小さくすることができる。このため、像担持体や帯電部材等のプロセスカートリッジ構成部品の再使用も容易となり、更なる廃棄物量の削減も可能となる。
2 保護層形成装置
3 帯電ローラ
4 クリーニング機構
5 現像装置
6 転写ローラ
7 中間転写体
8 潜像形成装置
21 像担持体用保護剤
22 保護剤供給部材
23 押圧力付与部材
24 保護層形成部材
41 クリーニング部材
42 クリーニング押圧部材
100 画像形成装置
200 給紙機構
L 露光
Claims (19)
- 少なくとも、25℃における針入度が3〜30mmで融解性の有機化合物と、
重量平均粒径D4が2〜20μmで熱分解性の有機化合物粒子とを含み、
前記融解性の有機化合物の融解温度が、前記熱分解性の有機化合物粒子の分解温度より低く、かつ、前記融解性の有機化合物と前記熱分解性の有機化合物粒子の体積比が、99/1〜50/50であり、
前記融解性の有機化合物が、ノルマルパラフィン、イソパラフィンまたはシクロパラフィンの少なくとも1種を含む炭化水素ワックスであって、
前記融解性の有機化合物中に前記熱分解性の有機化合物粒子が分散していることを特徴とする像担持体用保護剤。 - 請求項1記載の像担持体用保護剤において、
前記融解性の有機化合物は、その重量平均分子量Mwが、350〜850であることを特徴とする像担持体用保護剤。 - 請求項1または2に記載の像担持体用保護剤において、
前記熱分解性の有機化合物粒子は、平均で5〜100個の単糖類が脱水縮合した多糖類を含むことを特徴とする像担持体用保護剤。 - 請求項1ないし3のいずれか1つに記載の像担持体用保護剤において、
前記熱分解性の有機化合物粒子は、熱硬化性樹脂粒子を含むことを特徴とする像担持体用保護剤。 - 請求項1ないし4のいずれか1つに記載の像担持体用保護剤において、
前記熱分解性の有機化合物粒子は、シリコーンゴム粒子を含むことを特徴とする像担持体用保護剤。 - 請求項1ないし5のいずれか1つに記載の像担持体用保護剤において、
該像担持体用保護剤は、前記熱分解性の有機化合物粒子に対して0.1〜5重量%の、両親媒性の有機化合物をさらに含むことを特徴とする像担持体用保護剤。 - 請求項1ないし6のいずれか1つに記載の像担持体用保護剤と、
該像担持体用保護剤を保持する保持部材と、
像担持体と、
前記像担持体用保護剤を前記像担持体に供給する保護剤供給部材と、
前記像担持体用保護剤を前記保護剤供給部材に押圧して当接させる押圧力付与部材とを有することを特徴とする保護層形成装置。 - 請求項7に記載の保護層形成装置において、
前記像担持体に供給された前記像担持体用保護剤を薄層化して保護層を形成する保護層形成部材を有することを特徴とする保護層形成装置。 - 像担持体上に静電潜像を形成する静電潜像形成工程と、
前記静電潜像をトナーを用いて現像して可視像を形成する現像工程と、
前記可視像を記録媒体に転写する転写工程と、
転写後の前記像担持体表面に請求項1ないし6のいずれか1つに記載の像担持体用保護剤を付与して保護層を形成する保護層形成工程と、
前記記録媒体に転写された転写像を定着させる定着工程とを少なくとも含むことを特徴とする画像形成方法。 - 像担持体と、該像担持体上に静電潜像を形成する静電潜像形成手段と、
前記静電潜像をトナーを用いて現像して可視像を形成する現像手段と、
前記可視像を記録媒体に転写する転写手段と、
請求項7または8に記載の保護層形成装置と、
前記記録媒体に転写された転写像を定着させる定着手段とを少なくとも有することを特徴とする画像形成装置。 - 請求項10に記載の画像形成装置において、
前記像担持体の移動方向に関し、前記転写手段より下流で前記保護層形成手段より上流側に、前記像担持体の表面に残留したトナーを除去するクリーニング手段を有することを特徴とする画像形成装置。 - 請求項10または11に記載の画像形成装置において、
前記像担持体は、最表面層が少なくとも熱硬化性樹脂を含有することを特徴とする画像形成装置。 - 請求項10ないし12のいずれか1つに記載の画像形成装置において、
前記像担持体が感光体および中間転写体のいずれかであることを特徴とする画像形成装置。 - 請求項10ないし13のいずれか1つに記載の画像形成装置において、
前記静電潜像形成手段は、前記像担持体表面に接触ないし近接して配設された帯電器を有することを特徴とする画像形成装置。 - 請求項14に記載の画像形成装置において、
前記帯電器は、交流成分を有する電圧を印加する電圧印加手段を有することを特徴とする画像形成装置。 - 請求項10ないし15のいずれか1つに記載の画像形成装置において、
前記現像手段に用いるトナーは、下記数式1で表される円形度SRの平均値である平均円形度が、0.93〜1.00であることを特徴とする画像形成装置。
円形度SR=(トナー粒子の投影面積と同じ面積の円の周囲長)/(トナー粒子の投影像の周囲長) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・数式1 - 請求項10ないし16のいずれか1つに記載の画像形成装置において、
前記トナーの重量平均粒径(D4)と個数平均粒径(D1)との比(D4/D1)が1.00〜1.40であることを特徴とする画像形成装置。 - 請求項7または8に記載の保護層形成装置と、
像担持体とを少なくとも有し、画像形成装置本体に着脱可能に構成したことを特徴とするプロセスカートリッジ。 - 請求項18に記載のプロセスカートリッジにおいて、
前記像担持体の移動方向に関し、前記保護層形成手段より上流側に、前記像担持体の表面に残留したトナーを除去するクリーニング手段を有することを特徴とするプロセスカートリッジ。
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006333583A JP4801574B2 (ja) | 2006-12-11 | 2006-12-11 | 像担持体用保護剤、及び保護層形成装置、並びに画像形成方法、画像形成装置、及びプロセスカートリッジ |
US11/952,453 US7970334B2 (en) | 2006-12-11 | 2007-12-07 | Image-carrier protecting agent, protecting-layer forming device, image forming method, image forming apparatus, and process cartridge |
CN200710199640.XA CN101201563B (zh) | 2006-12-11 | 2007-12-11 | 图像载体保护剂、保护层形成设备、成像方法、成像装置和处理盒 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006333583A JP4801574B2 (ja) | 2006-12-11 | 2006-12-11 | 像担持体用保護剤、及び保護層形成装置、並びに画像形成方法、画像形成装置、及びプロセスカートリッジ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2008145775A JP2008145775A (ja) | 2008-06-26 |
JP4801574B2 true JP4801574B2 (ja) | 2011-10-26 |
Family
ID=39498223
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2006333583A Expired - Fee Related JP4801574B2 (ja) | 2006-12-11 | 2006-12-11 | 像担持体用保護剤、及び保護層形成装置、並びに画像形成方法、画像形成装置、及びプロセスカートリッジ |
Country Status (3)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US7970334B2 (ja) |
JP (1) | JP4801574B2 (ja) |
CN (1) | CN101201563B (ja) |
Families Citing this family (33)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3885597B2 (ja) * | 2002-02-05 | 2007-02-21 | ソニー株式会社 | 無線通信システム及び無線通信制御方法、無線通信装置及び無線通信方法、並びにコンピュータ・プログラム |
JP2009042743A (ja) * | 2007-07-13 | 2009-02-26 | Ricoh Co Ltd | トナー、トナーの製造方法、該トナーを用いた画像形成方法およびプロセスカートリッジ |
JP5107079B2 (ja) | 2008-02-04 | 2012-12-26 | 株式会社リコー | 像担持体保護剤、保護層形成装置、画像形成方法、画像形成装置及びプロセスカートリッジ |
JP5055627B2 (ja) * | 2008-05-19 | 2012-10-24 | 株式会社リコー | 像担持体保護剤、保護層形成装置およびこれを用いるプロセスカートリッジおよび画像形成装置 |
JP2009282160A (ja) * | 2008-05-20 | 2009-12-03 | Ricoh Co Ltd | 像担持体保護剤、保護層形成装置、画像形成方法、画像形成装置及びプロセスカートリッジ |
JP5262315B2 (ja) * | 2008-06-06 | 2013-08-14 | 株式会社リコー | 画像形成装置及びプロセスカートリッジ |
JP5239531B2 (ja) | 2008-06-16 | 2013-07-17 | 株式会社リコー | 像担持体保護剤、保護層形成装置、画像形成方法、画像形成装置及びプロセスカートリッジ |
JP4572356B2 (ja) * | 2008-07-25 | 2010-11-04 | セイコーエプソン株式会社 | 画像形成装置及び画像形成方法 |
JP5277782B2 (ja) * | 2008-08-06 | 2013-08-28 | 株式会社リコー | 像担持体保護剤、保護層形成装置、画像形成方法、プロセスカートリッジ及び画像形成装置 |
US20100054829A1 (en) * | 2008-09-03 | 2010-03-04 | Ricoh Company, Ltd. | Protective layer forming device, image forming apparatus and process cartridge |
US8131199B2 (en) * | 2008-09-16 | 2012-03-06 | Ricoh Company, Ltd. | Cleaning device for image forming apparatus, and process cartridge having cleaning device |
US8857644B2 (en) | 2008-11-26 | 2014-10-14 | B.E. Inventive, Llc | Container |
EP2219079B1 (en) * | 2009-01-19 | 2015-12-23 | Ricoh Company, Ltd. | Image-bearing member protecting agent, protective layer forming device, image forming method, image forming apparatus, and process cartridge |
JP2010191213A (ja) | 2009-02-18 | 2010-09-02 | Ricoh Co Ltd | 画像形成装置、保護層形成装置およびプロセスカートリッジ |
US8452222B2 (en) * | 2009-03-18 | 2013-05-28 | Ricoh Company, Ltd. | Image-bearing member protecting agent, protective layer forming device, image forming method, image forming apparatus, and process cartridge |
JP5369908B2 (ja) * | 2009-06-04 | 2013-12-18 | 株式会社リコー | 像担持体保護剤、像担持体保護剤の塗布方法、保護層形成装置、像担持体保護剤の製造方法、画像形成方法、プロセスカートリッジ及び画像形成装置 |
JP5617199B2 (ja) * | 2009-07-13 | 2014-11-05 | 株式会社リコー | 画像形成方法、画像形成装置及びプロセスカートリッジ |
JP5640617B2 (ja) * | 2010-09-30 | 2014-12-17 | 株式会社リコー | トナー、印刷物、印刷物の製造方法およびワニス塗布手段を有する画像形成装置 |
JP5751038B2 (ja) | 2010-12-20 | 2015-07-22 | 株式会社リコー | 画像形成装置、画像形成方法、及び集積回路 |
US9034549B2 (en) * | 2010-12-24 | 2015-05-19 | Canon Kabushiki Kaisha | Toner |
JP5786532B2 (ja) | 2011-02-02 | 2015-09-30 | 株式会社リコー | 保護剤供給部材、保護層形成装置、及び画像形成装置 |
JP5799783B2 (ja) | 2011-03-09 | 2015-10-28 | 株式会社リコー | 転写装置、画像形成装置 |
US8712267B2 (en) | 2011-03-18 | 2014-04-29 | Ricoh Company, Ltd. | Image forming apparatus and image forming method |
JP6209312B2 (ja) | 2011-03-18 | 2017-10-04 | 株式会社リコー | 画像形成装置及び画像形成方法 |
JP5900794B2 (ja) | 2011-06-22 | 2016-04-06 | 株式会社リコー | 画像形成装置 |
JP6106974B2 (ja) | 2011-11-14 | 2017-04-05 | 株式会社リコー | 転写装置及び画像形成装置 |
JP5998710B2 (ja) | 2011-11-30 | 2016-09-28 | 株式会社リコー | 画像形成装置 |
JP6083199B2 (ja) | 2012-01-11 | 2017-02-22 | 株式会社リコー | 画像形成装置 |
JP6051625B2 (ja) | 2012-07-05 | 2016-12-27 | 株式会社リコー | 電子写真用オーバーコート組成物、電子写真形成方法、電子写真形成装置 |
JP2015121761A (ja) | 2013-03-07 | 2015-07-02 | 株式会社リコー | 保護層形成装置及び画像形成装置 |
US9280125B2 (en) * | 2014-03-18 | 2016-03-08 | Ricoh Company, Ltd. | Image forming apparatus |
CN103861767B (zh) * | 2014-03-29 | 2016-08-17 | 周午贤 | 电梯导轨涂漆装置 |
JP2017066172A (ja) * | 2015-09-28 | 2017-04-06 | 株式会社ネオス | 異音防止処理用組成物及びその製造方法 |
Family Cites Families (31)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5122380A (ja) | 1974-08-19 | 1976-02-23 | Matsushita Electronics Corp | Maruchichannerudenkaikokagatatoranjisuta |
DE3712133A1 (de) * | 1987-04-10 | 1988-10-20 | Siwa Gmbh | Schmiermittel bzw. schmiermittelkonzentrat |
JPH05119676A (ja) * | 1991-10-28 | 1993-05-18 | Ricoh Co Ltd | 電子写真記録装置 |
JPH05307343A (ja) * | 1992-04-30 | 1993-11-19 | Ricoh Co Ltd | 感光体のクリーニング装置 |
JPH08278707A (ja) * | 1995-02-10 | 1996-10-22 | Ricoh Co Ltd | 画像形成装置及び画像形成方法 |
JP3503861B2 (ja) * | 1997-04-09 | 2004-03-08 | 株式会社リコー | クリーニング器,クリーナ・トナーマガジンおよびプロセスカートリッジならびに電子写真記録装置 |
JP3081579B2 (ja) * | 1998-01-05 | 2000-08-28 | 株式会社リコー | 画像形成システム |
JP2000098838A (ja) | 1998-07-22 | 2000-04-07 | Ricoh Co Ltd | 画像形成方法 |
JP3438863B2 (ja) * | 1998-10-20 | 2003-08-18 | 北辰工業株式会社 | 潤滑剤供給ロール及びその製造方法 |
JP2000162938A (ja) * | 1998-11-27 | 2000-06-16 | Ricoh Co Ltd | 画像形成装置および画像形成装置の像担持体への潤滑剤塗布装置 |
JP2000330441A (ja) | 1999-05-19 | 2000-11-30 | Minolta Co Ltd | 画像形成装置 |
JP3795709B2 (ja) * | 1999-07-19 | 2006-07-12 | 株式会社リコー | 画像形成装置 |
JP2001100591A (ja) * | 1999-09-28 | 2001-04-13 | Minolta Co Ltd | 画像形成装置 |
JP2002097483A (ja) | 2000-09-25 | 2002-04-02 | Niigata Fuji Xerox Manufacturing Co Ltd | クリーニング機構用潤滑剤 |
JP3902943B2 (ja) * | 2001-11-19 | 2007-04-11 | キヤノン株式会社 | 現像剤及び画像形成方法 |
JP2003280255A (ja) * | 2002-03-25 | 2003-10-02 | Seiko Epson Corp | 画像形成装置 |
JP2003316201A (ja) * | 2002-04-19 | 2003-11-07 | Ricoh Co Ltd | 画像形成装置 |
US7103301B2 (en) * | 2003-02-18 | 2006-09-05 | Ricoh Company, Ltd. | Image forming apparatus using a contact or a proximity type of charging system including a protection substance on a moveable body to be charged |
JP4266859B2 (ja) | 2003-03-20 | 2009-05-20 | 株式会社リコー | 電子写真感光体、それを用いた画像形成方法、画像形成装置及び画像形成装置用プロセスカートリッジ |
CN100388135C (zh) * | 2003-06-06 | 2008-05-14 | 株式会社理光 | 图像形成装置及处理卡盒 |
JP2005070276A (ja) * | 2003-08-22 | 2005-03-17 | Ricoh Co Ltd | 画像形成装置、プロセスカートリッジ及びこれらに用いるトナー |
JP4509519B2 (ja) | 2003-09-22 | 2010-07-21 | 株式会社リコー | クリーニング装置、プロセスカートリッジ、画像形成装置 |
JP2005189799A (ja) * | 2003-12-05 | 2005-07-14 | Ricoh Co Ltd | 画像形成装置、画像形成方法及びプロセスカートリッジ |
JP4407334B2 (ja) | 2004-03-23 | 2010-02-03 | 富士ゼロックス株式会社 | 画像形成装置 |
JP2005326470A (ja) * | 2004-05-12 | 2005-11-24 | Konica Minolta Business Technologies Inc | 画像形成装置 |
JP4558383B2 (ja) * | 2004-06-14 | 2010-10-06 | 株式会社リコー | 画像形成装置およびプロセスカートリッジ |
JP4724389B2 (ja) * | 2004-07-06 | 2011-07-13 | 株式会社リコー | 画像形成装置 |
JP2006195155A (ja) * | 2005-01-13 | 2006-07-27 | Canon Inc | 画像形成方法 |
JP2006241951A (ja) * | 2005-02-28 | 2006-09-14 | Heigiyoku Ra | ネット吊金具撤去用治具。 |
JP4851232B2 (ja) * | 2006-05-02 | 2012-01-11 | 株式会社リコー | 画像形成装置及びその運転方法 |
JP5037909B2 (ja) * | 2006-11-22 | 2012-10-03 | 株式会社リコー | 像担持体用保護剤、及び保護層形成装置、並びに画像形成方法、画像形成装置、及びプロセスカートリッジ |
-
2006
- 2006-12-11 JP JP2006333583A patent/JP4801574B2/ja not_active Expired - Fee Related
-
2007
- 2007-12-07 US US11/952,453 patent/US7970334B2/en not_active Expired - Fee Related
- 2007-12-11 CN CN200710199640.XA patent/CN101201563B/zh not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
CN101201563A (zh) | 2008-06-18 |
JP2008145775A (ja) | 2008-06-26 |
US7970334B2 (en) | 2011-06-28 |
CN101201563B (zh) | 2010-11-24 |
US20080138132A1 (en) | 2008-06-12 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4801574B2 (ja) | 像担持体用保護剤、及び保護層形成装置、並びに画像形成方法、画像形成装置、及びプロセスカートリッジ | |
JP5086646B2 (ja) | 像担持体用保護剤及びその製造方法、並びに保護層形成装置、画像形成方法、画像形成装置、及びプロセスカートリッジ | |
JP5037909B2 (ja) | 像担持体用保護剤、及び保護層形成装置、並びに画像形成方法、画像形成装置、及びプロセスカートリッジ | |
JP5107079B2 (ja) | 像担持体保護剤、保護層形成装置、画像形成方法、画像形成装置及びプロセスカートリッジ | |
JP5338687B2 (ja) | 像担持体保護剤、保護層形成装置、画像形成方法、画像形成装置、プロセスカートリッジ | |
JP2009282160A (ja) | 像担持体保護剤、保護層形成装置、画像形成方法、画像形成装置及びプロセスカートリッジ | |
JP2009288478A (ja) | 画像形成装置及びそれに用いる保護剤ブロック | |
JP5278070B2 (ja) | 像担持体保護剤、保護層形成装置、画像形成方法、画像形成装置およびプロセスカートリッジ | |
JP5169487B2 (ja) | 保護層形成装置、プロセスカートリッジ、画像形成装置および画像形成方法 | |
JP4939090B2 (ja) | 像担持体用保護剤、及び保護層形成装置、並びに画像形成方法、画像形成装置、及びプロセスカートリッジ | |
JP4886329B2 (ja) | 像担持体用保護剤、及び保護層形成装置、並びに画像形成方法、画像形成装置、及びプロセスカートリッジ | |
JP4938583B2 (ja) | 像担持体保護剤、保護層形成装置、画像形成方法、画像形成装置、およびプロセスカートリッジ | |
JP5076219B2 (ja) | 保護剤、保護層形成装置、プロセスカートリッジ、画像形成装置及び画像形成方法 | |
JP5509539B2 (ja) | 像担持体用保護剤、およびそれを用いた保護層形成装置、プロセスカートリッジ、画像形成装置、および画像形成方法 | |
JP5062741B2 (ja) | 画像形成装置、画像形成方法およびプロセスカートリッジ | |
JP2010072095A (ja) | 像担持体用保護剤ブロック、及び保護層形成装置、並びに画像形成装置 | |
JP2010085459A (ja) | 像担持体保護剤、保護層形成装置、画像形成方法、プロセスカートリッジ及び画像形成装置 | |
JP4886325B2 (ja) | 像担持体用保護剤、及び保護層形成装置、並びに画像形成方法、画像形成装置、及びプロセスカートリッジ | |
JP5186803B2 (ja) | 画像形成装置 | |
JP2008310162A (ja) | 像担持体保護剤、保護層形成装置、画像形成方法、画像形成装置、及びプロセスカートリッジ | |
JP2012013885A (ja) | 画像形成装置及びプロセスカートリッジ | |
JP5621207B2 (ja) | 像担持体保護剤及び保護層形成装置及びプロセスカートリッジ及び画像形成装置 | |
JP4842759B2 (ja) | 保護層形成装置、保護剤バー、画像形成装置及びプロセスカートリッジ | |
JP4820264B2 (ja) | 保護層形成装置、プロセスカートリッジ及び画像形成装置 | |
JP2008145878A (ja) | 像担持体保護剤・保護層形成装置・画像形成方法・画像形成装置・プロセスカートリッジ |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20090902 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20110520 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20110524 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20110707 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20110802 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20110805 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140812 Year of fee payment: 3 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 4801574 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |